4時間分をまとめてお届け〜オン夏!セミナーご報告〜

おはようございます!さとまるです。さて道場では、日曜日にオンライン夏セミナー(略して「オン夏!」)を開催しました。多数のご参加、どうもありがとうございました

オン夏!は、この暑い&湿度高めな環境の上、プレゼン3時間+ブレイクアウトルームに分かれての質疑応答1時間+αという長丁場。学習計画&復習法から事例の解き方まで、まさにフルコースの内容となっておりました。


うう、聞いただけで胸焼けしそう。この時期にお伝えしたいことを全力で全部乗せした結果ではあるのですが、参加者の方々の反応はいかに??と思いつつの開催でした。

しかし、胸焼け必至な内容にも関わらず、皆様熱心にメモを取りながら、頷きながら、プレゼンに質疑応答にとご参加されていました。改めてありがとうございました

一方、日程やご都合が合わず、参加したくてもできなかったという方もいらっしゃるかもしれません。そんなあなたのために、各発表者がプレゼンでどうしても伝えたかった内容をぎゅぎゅっと絞り込み、オン夏!のエッセンスとしてお届けします。

気になる部分だけでも結構です。オン夏!にご参加の皆様も、復習がてらお目通しくださいね。では、行ってみましょう。

学習計画(初学者向け) by さとまる

【月次と日次の計画】
1ヶ月ごとにテーマを持って過ごし、歩く・座る・落ち着くなど時間の性質によって勉強できることを見つけて、時間を有効利用しよう。

・8月は情報収集と実力の把握から。9月は解法を試行錯誤し、10月は解法確立&微調整、と過ごせると理想的。

【最初の1ヶ月の過ごし方】
・まずは情報収集から:さまざまなタイプの2次試験合格者の話を聞いて、共通すること、納得する方法を試そう。
・自分の実力を知る:現時点でどのレベルまで解けるのか、過去問で腕試し。実力を知り、対策を練ろう。
・教材・模試チェック:まずは全体感がつかめる教材を購入。ペースメーカー、本番練習に1回は模試受験をおすすめ。

学習計画(経験者向け) by べりー

【2次試験に向けた学習計画】
・7月まで
2次専願者は「2次専願の特権を生かしてきた」はず
1次再受験者は「新鮮な1次知識で脳内を満たした」はず
・8月
2次専願者は「1年ぶりの1次知識と弱点科目の立て直し」
1次再受験者は「事例Ⅳの復習と弱点科目の洗い直し」
・9月~10月
過去問を掘り下げて掘り下げて自分と向き合う
10月ファイナルペーパー作成(当日の自分に届けるプレゼント)

【今年こそ合格するために、過去の失敗を繰り返さない】
・去年未合格となった理由は把握できている?
・自分の悪癖を把握できている? Ex) 7/25記事
・過去の失敗を直視せず曖昧にしたまま次に進む
ような勉強法では、経験が仇となる

※プレゼンの中でお話しした「上記以外の内容」は、今後記事に書いていきます!

復習法(初学者向け) by さいちゃん

【学習の方針】
初学の最初の頃は、問題を解くこと手を動かすことで精いっぱいかもしれませんが、復習の意識を持つこと、ポイントを押さえることで効率的な学習につなげましょう。

【復習に大切な要素】
①問題を解く前の、目標設定と達成度確認を徹底する
②繰り返し学ぶことを意識する

【具体的な手段】
①目標設定は、参考書や予備校のテキストを参考に設定する。
 達成度確認は、勉強会や予備校を活用して客観的な目を用いる。
②ミスノートを作成し、問題を解く前後に毎回確認し、情報を更新していく。

復習法(経験者向け) by ぴ。

【これから3か月の方針】
高得点は無理に狙わず、60点を安定的に取るための学習をしよう。
本番を見据え、点数を安定させるためには、徹底的にご自身の弱点を克服することが重要です。例えば、昨年合格点に届かなかった事例について、根本的な原因を3つ挙げられますか。このように、ご自身の最も重要な課題を明確にし、過去問演習を通じて、一つずつ克服していくことで、実力を底上げしていきましょう。

【CAP,Doサイクル復習法】
過去問演習の効果を高めるためには、「CAP,Doサイクル復習法」をおススメします。
これは、PDCAサイクルを変形させて、C(現状把握)とA(改善効果)を重要視します。
具体的には、復習シートを用意して、演習実施前に現状の課題と改善策を、実施後に改善の効果を記入して、全体を見える化することで改善効果が高まります。
なお、改善効果の評価はご自身だけでなく、勉強会の参加者など他人のフィードバックも評価に加えることで、過去問演習の効果の最大化が図れると思います。是非試してみてください!

事例Ⅰ〜Ⅲ共通のスタンス by CK

・「素直に」回答する。
 設問で聞かれたことを、与件に書いてある内容に沿って、シンプルな書き方で回答する。(目の前の社長が座っていることをイメージして)

・回答に必要な要素は5つのみ。
 ①設問文、②与件文、③書き方、④フレーム、パターン、⑤1次知識

・個性は殺す。
 自分の経験や専門知識、ひらめいたアイデアを使った個性的回答はNG。誰でも書ける内容を、完成度高く書くことが大事。

・過去問練習が進み、フレームやパターンが使えるようになってきたら、得点は伸びていくが、これらを使うことにこだわり過ぎないように。あくまで①設問文や②与件文などが優先度高

事例Ⅰ by 3ch

【基本スタンス】
・事例Ⅰが苦手なのは自分だけじゃない。
 ★参加者当日挙手 得意:10人、苦手:60人 (11代目事前アンケート 得意:3人、苦手:9人)

・他事例より必要な知識が少なくコスパはよいが原理原則を外すと大きく失点するリスクが高い事例。

【挑み方】
・戦略レイヤを意識して体系を整理し、組織人事の原理原則を他人に説明できるレベルまでブラッシュアップ

・事例解き終わった後に「時制」を書き出すトレーニング、「組織は戦略に従う」を念頭に戦略と組織の整合性を意識して時制を捉える。

・大事な3要素は「原理原則」(経営理論)、「応用事例」(過去問・白書の実例)、「現場適用」(読解・分析力etc) +試験テク

事例Ⅱ by いけちゃん

【基本スタンス】
・事例Ⅱは、セオリーどおりの分析・助言が出来た人が「勝ち」。

・差別化すべき要素は、アイデアではなく、思考フロー、解答プロセス。

【特徴】
・B社をめぐって、新規と既存の顧客、競合先、協業先という四者が登場するのが事例Ⅱのパターンです。

・B社はこだわりを持つ経営者の下、前向きに進んでいこうとする企業です。これを手助けするのが解答者であり、診断士になろうとしているあなたの役割です。

・事例Ⅱの特徴①情報量が多いのに、解答字数が減少傾向にあること。優先順位をつけて情報を取捨選択する必要があります。そして、設問ごとに与件文のどの部分と紐づけるのか、リンクさせていきます。

・特徴②助言問題が多いこと。情報をパズルのように整理すると、実は「極めて順当な提案」があぶり出されます。

【考えるヒント】
・「専門性・地域密着・関係性管理」が武器。

事例Ⅲ by Tomatsu

【基本スタンス】
・C社は「ダメダメな製造業」。与件文に記載されている「問題点」をそのまま裏返して助言とすればOK。

【挑み方】
・C社のあるべき姿を理解しよう。 だいまつが教える事例III攻略の極意より(https://rmc-oden.com/blog/archives/108190)がおススメ。

・最終問題で使う「強み」と1問目のSWOTで聞かれる強みは一致させよう。最終問題から解くと良い。

・「問題点」と「課題」は別物。問題点の例:「品質にばらつきがあること」、課題の例:「品質のばらつきを是正すること」。

事例Ⅳ by かーな

【基本スタンス】
・事例Ⅳは、過去問をやればやるだけ点数が上がる。本番で「ありがとう事例Ⅳ!!」と言えるように、できれば毎日、コツコツ問題を解きましょう。

・事例Ⅳは財務分析をベースにした計算問題と記述問題。両方大事なので記述問題対策も忘れずに。

【挑み方】
・計算問題は、頻出論点を繰り返し解いて自信をつけておく。

・記述問題は、解答のパターンがある程度決まっているので、過去問を解いてよく出る「型」をマスターしておく。

・与件文と財務諸表と自分の答案(=分析・助言)、矛盾や見落としがないか確認するクセをつける。

以上、健闘を祈ります!!

80分の過ごし方 by 岩塩

【80分の過ごし方 一例】
0~1分 受験番号の記入
1~3分 与件文の下見(最初&最後の段落)
3~10分 設問解釈・解答型の作成
10~20分 与件文の読み込み
20~40分 与件文から解答要素を抽出・解答骨子の作成
40~70分 解答用紙に記入
70~80分 見直し

【ポイント】
・受験番号を忘れずに(べりーも念押し)
・解答型で問われていること&制約条件を死守
・タイムマネジメント重視(「40分で書き始める」など)
・問題演習を通して自分に合った解答プロセスに調整
・柔らかい芯(B、2B)がおすすめ
・採点者を気遣いきれいな字で!(byおべんと君)

※事例Ⅳ
・経営分析は開始20分以内に解けるように
・出題内容によって解答順や時間配分を調整
・見直し(検算)の時間を多めに確保(15-20分程度)

最後に一言 by おべんと君

字は丁寧に相手を想って書きましょう。心理的バイアスはかかるかもしれません。

いかがでしたでしょうか。この他にも、個別の質問や会最後のアンケートで、2次試験についての具体的な質問をたくさんいただいています。
明日は、3chが特に多かったご質問についてお答えします。その他、個々のプレゼンやご質問については今後の記事でアップして参りますので、お楽しみに。

以上、さとまるでした。

 

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4時間分をまとめてお届け〜オン夏!セミナーご報告〜”へ3件のコメント

  1. さとまる より:

    ひろまるさま

    昨晩はご参加どうもありがとうございました!昨日のブレイクアウトルームでも、コロナ下での勉強(今までとの違い)のご質問がありましたが、なるほど、孤独感というのは例年にないことかもしれませんね。ぜひ道場をフル活用していただき、一緒に合格できればと思います。私たちも全力で伴走します!

  2. ひろまる より:

    昨晩はありがとうございました。
    質問にも丁寧にご回答頂き大変参考になりました。
    私は資格学校に通ってますが、ビデオ視聴なので受講生に一度も会ったことなく、一次試験で多数の受験生を見たのが初めての機会というありさまでした。
    そんな孤独感を感じる中で皆さんとお話ができて顔と名前も一致して今後さらに記事が楽しみになりました。
    セミナーに参加した皆さんと共に今年合格できるように頑張りたいと思います。

    1. ぴ。 より:

      ひろまるさん
      昨晩はお忙しいところご参加頂きましてありがとうございました!コメントも頂きまして嬉しいです☺
      相談会では、まさかの全員幕張メッセ会場メンバーでしたね(笑)普段は他受験生に会う機会がなかったとのことですが、昨晩は孤独感を少し忘れられたのではないでしょうか♪
      昨晩質問し足りなかったことや記事に関する疑問などなど、どんな些細なことでも構いませんので、どしどしコメントお待ちしております!
      また機会があればセミナー等のイベントも是非ご活用下さいね!今後とも道場を宜しくお願い致します!

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