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ゆるわだ好きな経営法務

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おはようございます。こばです。

先日、新井選手が2000本安打を達成しましたね。

新井選手は1年目からプレーを見ていますが、ここまでヒットを積み重ねるとは正直想像できませんでした。
Tシャツにもなっているように、本当に驚きです。
新井選手は練習は裏切らないを体現した人ではないでしょうか。

練習をしたら誰でも2000本を打てる訳ではありませんが、練習をしなければ打てない。弱点である守備をある程度克服し、長所である長打力を延ばすことに成功したからこそ2000本を達成できたのではないでしょうか。それ以上に体が丈夫だったことが、最大の長所かもしれません。
これは試験対策でも同じではないでしょうか。弱点をある程度克服し、長所を伸ばす。

いよいよ明日に迫った春セミナーでも、この弱点・長所をどうするかについて考える機会があります。
ここまでの学習の進捗状況を整理して、今後の課題設定をしてみてください。残り約100日をどう過ごすかで、一次試験の合否が決まるといっても過言ではないと思います。

それでは本題のデータ分析に入って行きたいと思います。

まずはこのデータ分析の意義の確認から。

このデータ分析の意義はどこが勝負の分かれ目になるかを把握し、重点的に対策を立てる論点を決めること。

データ分析に入る前に、科目設置の目的を確認しようと思います。

□ 経営法務 科目設置の目的□

・創業者、中小企業経営者に助言を行う際に、企業経営に関係する法律、諸制度、手続等に関する実務的な知識を身につける必要がある。
・また、さらに専門的な内容に関しては、経営支援において必要に応じて弁護士等の 有資格者を活用することが想定されることから、有資格者に橋渡しするための最低限の実務知識を有しているこ とが求められる。
このため、企業の経営に関する法務について基本的な知識を判定する。

この目的から実務で使用する法務知識を問う試験であることがわかります。
民法などかなり幅広く問題を出すことが可能になっていますが、限られた範囲の中から出題されていることが分かります。

次からはデータ分析に入っていきます。

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■データ分析■

まずは、科目合格率と平均点の推移を確認します。
得点推移
(データ出典:中小企業診断協会・TAC )

年度別の難易度の変化も確認します。
年度別難易度
(データ出典:TAC )

平成23年に平均点が60点を超えていますが、50点台で平均点が推移しています。
これは毎年ABCランクで約80%ほど出題されていることで、安定感のある平均点になっていると考えられます。
運営管理でもABCランクで約80%でしたが、法務の方が点数が低い理由はCランク問題の多さです。

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■分野別出題頻度・ランク分析■

次は、民法、会社法、知的財産権、その他(独禁)等に分けて分野別の難易度を確認します。
法務分野別の難易度

法務 年度・分野別の出題数
(データ出典:TAC )

会社法と知的財産権が二大論点。
会社法の方が出題数は多くなっていますが、難易度の差はほとんどありません。
また、どの分野も最後の2択Cランクの割合が一番多くなっています。
さらに、年度別に分野の出題数を集計すると会社法の出題が直近3年で減少していることがわかります。

.■ 論点別の詳細分析■

過去問を論点別難易度にまとめました。

 民法  会社法  知的財産権  その他 独禁・国際取引など
・ 債権、契約
・ 相続等
・ 株式と株主と計算
・機関設計
・組織再編
・資本市場 倒産
・産業財産権
・産業財産権の侵害
・著作権など
・その他知的財産権
・独占禁止法
・消費者保護法制
・国際取引 (英文契約)
・その他

法務論点別難易度

(データ出典:TAC )

【民法】
企業の契約に関わる論点を中心に押さえる。期限の利益などは実務においても重要論点。
相続は定期的に出題される。中小企業経営・政策の論点とも絡むなど重要ではあるものの、実際に出題されるとほとんどの受験生が正解を導くことができないでいます。ABランクの出題は0。しかし、現実の中小企業にとって事業承継が課題であるため、今後も出題がされることが予想されます。
その他の債権の回収など様々な法律があり、絞ることが難しいため、余力がない人は深追いは厳禁です。自分はここを深追いしたため、重要論点を疎かにしてしまいました。

【会社法】

経営法務において最多出題の分野ですが、最近は減少傾向です。機関設計等は大企業が中心の話になってしまい、中小企業でこのことに悩んでいる会社は少ないからでしょうか。その機関設計の論点をさらに細かく見ると内容はまちまち。道場の過去記事でも言われているように、同じような出題はされない。この点が経営法務の難しいところです。

【知的財産権】

会社法が減少している中、知的財産権は増加傾向です。なんで知的財産権が増加傾向なんですかね。会社法は出し尽くしたからでしょうか。そして、試験委員の先生はこの論点で笑わせにきます。7代目の碧も思わず笑っちゃいそうになったみたいですね。『海老みそプシュー』っと作問した時の先生はどのような気持ちだったのか、とても気になります。
時事ネタも好きです。平成26年は当時話題になっていたゴーストライターが出題されています。
今年の話題は経歴詐称というところでしょうか。

【その他】

この分野は独占禁止法と国際取引の英文契約が多く出題されています。
英文契約は毎年出題されているため、本番でも得点できるようにしたいところですが所詮2マークと割り切ることが大事です。この分野も民法同様にどの論点が出題されるのかあらかじめ予想することが難しい状況です。

■ 今年の試験の難易度など■

今年も経営法務で笑いが起きる。試験委員の先生も何か笑わせなければと意識していると思います
得点は例年通り50点台後半ぐらいで得点収まることが予想されます。
会社法と知的財産権の分野を中心に出題するため得点は安定。
会社法から知的財産権へと出題の傾向が変化しているため知的財産権の分野を重点的に学習しましょう。
過去記事で書かれているように経営法務の学習で大事なのは

過去問を解くたびにテキストに戻って、その論点の周辺知識をセットで暗記

ことが得点力向上の近道です。

では、まとめ。

・今年も笑わせてくれることが予想される。
・得点も例年通り50点後半ぐらいに収まる。
・会社法⇒知的財産権へと出題がシフト。
・同じ問題はでない。過去問+テキストで周辺知識を覚える。

byこば



皆さんこんにちは。

冬から春への移り変わりを日々感じゆく今日この頃にタイトルからつまんないダジャレを入れて申し訳ございません。ちょっと冬に逆戻りさせてしまいました

本日は春分の日ですね。春一番や桜の開花情報がニュースに取り上げられる時期になってきました。春は誘惑の多い季節です。異動・転職・新卒等の歓送迎会やお子さんの卒業&入学シーズン。更にはお花見や行楽もピークを迎えます。公私ともに様々なイベントが目白押しとなります。ですが、診断士受験生にとっての春は12月の合格発表です。勉強の継続へ向けて自己の管理を徹底していきましょう

さて、前回の記事において法務では理屈が大切という前フリをしておりました。今回の記事では暗記が苦手だった私の対応方法をご紹介したいと思います。

■暗記は得意派?それとも苦手派?
ネコ型ロボットが登場する漫画の中でもアンキパンという道具がありました。覚えたい事をパンに書いて食べると暗記できるという代物。小学生の頃は、このパンが欲しくてたまりませんでした。普通の食パンを食べても暗記には役立たない事を知った時はショックだったなぁ…。今も昔も暗記は大変という事を象徴する秘密道具ですね。

世の中には「暗記大好き~」という方よりかは「暗記はちょっと…」という方のほうが多いのでは?私も暗記は苦手派でした。というか今でも暗記は苦手です。法務でも各種法律の違いを覚えるのに苦労しました。覚えては忘れ、忘れては覚える。あぁ忘却の終わりなき旅。そんな無味乾燥な暗記の世界に理屈を持ち込むとイメージが進んで覚えやすくなるというのが私なりの対策でした。

と、その前にまずは道場の理屈系記事をご紹介。未読の方は是非一度ご覧下さいませ。これらを読めば、法務においての理屈の重要性は分かって頂けるのではないかと思います。

【法務】法務導入編、読み方のススメ 
【法務】法務をホームにしよう
【法務】原理原則の理解で法務を攻略
【 法務】社外取締役はなぜ必要?
産業財産権から法務全体を俯瞰する

それでは、具体的な例としていくつかご紹介したいと思います。

■理屈で覚える法務3事例

1.クーリング・オフ期間が長いのは何だっけ?

上記表にあるようにクーリング・オフにおいて基本は8日間。しかしながら、業務提供誘引販売取引および連鎖販売取引は20日と長期に設定されています。これは訪問販売、訪問購入、電話勧誘、特定継続的役務提供は契約者が一方的に商品や役務の提供を受けるだけなのに対して、残りの2つは契約者が収入を得られるという一面が絡んでいる事があげられます。つまり、お金儲けに不慣れな一般人は収入が得られるという契約に対して冷静な判断が出来ず、冷却期間にも相応の時間が必要であるという配慮からなのです。このイメージができれば、問題の選択肢が沢山あっても間違える事は少なくなると思います。

 

2.登録意義申立制度があるのはどの権利だっけ?

無効審判制度 登録異議申立制度
申立先 特許庁
目的 商標権の無効化
対立先 当事者同士 特許庁vs請求人
対立構造 当事者対立構造 査定体系構造

知財の勉強範囲の中で、無効審判制度と登録異議申立制度とい2つの制度が出てきます。しかし、登録異議申立制度は商標権でしか取り扱っておりません。 なぜ商標権だけに存在するのでしょうか。この2つの制度、特許庁に対して権利の無効化を訴えるという点は共通しています。が、争う関係者が違います。無効審判は利害関係者同士の直接対決。登録異議申立制度は特許庁と請求人との対決です。

無効審判は当事者同士で証拠を揃えお互いの主張をぶつけあうイメージに対して、異議申立の場合はちょっとおかしいんじゃないかと役所に間違いがないか査定してもらうイメージです。どちらの方が簡単なイメージを持つかといったら、登録異議申立制度のほうがお手軽な感じがしますよね。で、特許権や意匠権は、万人に対して有益なものであり社会的影響力が強い為、やるならきっちり無効審判で審理しようぜというスタンス。実用新案無審査主義だからそもそも登録異議申立自体がナンセンス。ところが、商標権誤認混同を避け、需要者の利益を早急に確保した方が有益です。というわけで、お手軽な登録異議申立制度は商標権にだけは設定されているというイメージでした

 

3.簡易組織再編、純資産と総資産どっちだっけ?

上の図は組織再編で出てくる簡易組織再編の可否をまとめた表です。暗記で厄介だったのが、資産の条件。純資産と総資産がいつもごちゃまぜになっていました。その問題に対してもやっぱり理屈での対応。下の図表に合併、株式交換、会社分割のイメージをまとめてみました。吸収する側(対価を支払う側)をA、吸収される側(事業を差し出す側)をBとしています。

簡易組織再編は組織再編という一大イベントにおいて手間もコストもかかる株主総会を省略出来る制度です。メインとなる考え方は株主がどう思うかなんですね。まずAの条件から考えてみましょう。Aはお金を払う側ですから資産から負債を引いた純資産がどれくらい減るかが重要です。総資産という図体がどれくらい大きくなるかよりも手元のお財布の中身の方がどれくらい減るのかという事のほうが、株主の関心は高いわけです。

それに対して、Bにとっては対価を受け取る代わりに自分の事業を分社化して差し出します。B社の株主にとっては、一時的なキャッシュの増減よりも今後金を生み出す事業をどれくらい本体から切り離してしまうのかのほうが注目を集めます。その為、B社側の条件として、規模が把握できる総資産を使っているという事です。また3つの組織再編の内、独立して経営を行うパターンは会社分割だけになりますから、独立後の株主のお伺いをたてるかどうかの必要性に迫られるのは会社分割の時だけになるという事です。

このように理屈で覚えておけば、暗記にかかる労力も少なくなり、試験のひっかけ問題にも対応力がつくというメリットがあります。

 

■理屈で覚えるデメリットは?
そんな良い事ばかりの理屈で覚える方法も一つ難点があります。それは、理屈を知る為の労力が結構かかるという事私の場合は大体、『知りたい言葉+理由(orなぜ)』のGoogle検索を使っていました。恐ろしいのがネットサーフィン(最近は死語ですね。ずっとネットしているからでしょうか)。次から次に関連知識を掘り下げるうちに絶対試験には関係ない事を調べていたりします。また、私の初年度の失敗例として、書籍を買い漁り、必要のない範囲の勉強まで行ってしまったという失敗例もあります。二次試験とは関連性が高くない科目だけに、深堀りし過ぎる事もコストパフォーマンスを下げる要因になります。私は、どうしても暗記で覚えられない範囲については、覚えやすい理屈を探していました。皆さんの中で、暗記と理屈のバランスを取りながら対応する事が重要ですね。

それでは今回はこれにて失礼します。

Oz



みなさん、こんにちは。オーケーです。

 

T○C通学生は「経営法務」に入っていますよね。この科目は(この科目も)とにかく覚えることが多い科目で、僕も果たして本試験までにすべてを覚えきれるのかと不安になってしまったものです。

縦覧期間は3年か5年か?、保護期間は10年か20年か?、といった数字の違いを聞いてくる問題も頻出されます。苦労せずに一度で覚えてしまう論点がある一方で、一向に覚えられない論点もあるものです。

 

 

でも大丈夫です、本試験までにしっかり覚えられていればいいわけです。覚えては忘れて、忘れては覚える。何回も間違えることで、記憶に定着していくまで諦めなければ覚えられます。

 

とは言うものの、闇雲に問題に当たって間違えてしまうのも効率が悪いのも事実です。

上記のような数字の違いがある理由や背景をきちんと理解している、していないでは記憶に定着する粘着度が違います。

 

さらにいうと、本試験では必ず未知の論点が出題されるものです(いわゆるDランク、Eランク問題)。

この未知の問題は基本的に解けなくても合格レベルに達するものです。しかしながら、これまで学習してきた周辺知識を総動員して類推することで、2択までに絞ることができたり、これが正解っぽいという鼻が効いたりするようになります。(それでも間違っていたら美しく散る!

 

「経営法務」は暗記科目だ、というレッテルをぺたりと貼ってしまう前に、なぜこのような制度になっているのか、という背景を理解する姿勢で講義に臨んだり、テキストを読んだりすると得点もアップしていきます。

 

 本日のテーマは株式会社の機関設計

さて本日は、株式会社の機関設計について記憶の助けになる覚え方をご紹介します。それは、図にして覚えるというものです。

 

 

えー、手書きのノートにて大変恐縮です。

(ちゃんと読んでいただけますでしょうか…)

 

どうでしょうか、図にするとテキストだけで読むよりも一つひとつの違いが分かり良いですね。

◯は取締役

●は代表取締役

△は監査役

□は会計監査人

参に○は会計参与

になります。

 

受験校ではこのような覚え方の工夫も教えてくれるのですが、独学の方は苦労されているのではないでしょうか。僕も受験校でこの覚え方を聞き、2,3回図を書くことで機関設計は覚えてしまいました。

 

譲渡制限会社の中小会社で取締役会がある場合のみ、監査役を置いていないとき会計参与の設置でよい、となっています(両方設置も可)。ここはよく問われる論点ですね。

 

このように、一見複雑に見える事象を整理して、単純化し図表にまとめて提示することは、経営コンサルティングの作法としてもとても有益なものです。

 

あなたの会社でなにかについて議論をしていて、話が平行線になったり、煮詰まった感じになったりしたとき、その議題を概念図として示してみるとぐっと思考がクリアになるものです。

 

それでは、また次回お会いしましょう。  オーケーでした。



皆さんこんにちは。

早いものでもう3月。TACにおいては情報科目が終了し、残すは法務と中小企業政策のみとなりました。これまで5科目の勉強を積み重ねてきた事、ここまで勉強を継続して行えた事は自信を持って良い事です。残り2科目も油断をせず勉強を継続していきましょう

さて、いよいよ来週からは経営法務がスタートします。
この経営法務、バリバリの暗記科目と思いきや、実は結構理屈が大事。私はその事に気付くのが遅れ、一年目は敗退してしまいました。この点については勉強が始まってからのほうが実感出来ると思いますので、次回にお話したいと思います。

本日は経営法務に入る前のイントロダクション。タイトルにもあるように私は法務アレルギー持ちでした苦手意識バリバリ。これまで法律なんて勉強した事もなかったし、二次試験との関連も薄いから勉強する費用対効果が薄いなぁ…出来れば他科目でカバー出来ないかなぁなんて思っていた時期もありました。そんな苦い反省を踏まえながら、本日は法律なんて一度も勉強した事がないという2年前の私と同じ状況の方に向けて、診断士が法律を勉強する意義試験における法務の特徴をお伝えしたいと思います。

■そもそも法律ってなんだ?
私達の生活は実は隅々まで法律によって支えられています。会社でのお仕事や日常の買い物、車の運転、結婚生活エトセトラエトセトラ。これらはすべて法律の枠組みの中で可能となるものです。ただ、日常生活でそうした法律を意識することはほとんどないでしょう。では、どういった時に意識するか?それは何かトラブルがあった時です。人が集団で生きていく中ではどうして揉め事が起こります。でも、みんなが仲良くやっていくには揉め事がなるべく起きないように、揉め事が起きた場合には適切かつ迅速に解決する必要があります。法律は集団生活を営む上で人間が作り出したルールです。法律を学ぶという事は、法という独特な道具の使い方を学びながら、過去から続くみんなで仲良くやる方法を身につけるという事なのです。だとすると、ただ法律を暗記するだけは勿体無いかも。

■法律っていくつあるんだ?
はい、それでは問題です。2014年2月1日時点で日本国内には法律はいくつあるでしょうか。総務省が運営する法令データ提供システムで検索してみたら1,907件ありました。世の中が複雑化・高度化してくると過去にない問題が発生します。その度に法律が作られているのです。この数ある法律の中から診断士で勉強する法律はざっくりと民法、会社法、金融商品取引法、倒産法、知的財産権(特許法、実用新案法、商標法、意匠法、不正競争防止法)、その他経営に関わる法律(独禁法、PL法、消費者契約法、景品表示法)くらい。法律全部をカバーするのってそれこそ不可能なんじゃないかって思えてきました

■専門家って何を勉強したの?
法律の専門家といえばやはり弁護士の先生!診断士受験前はそのような感覚を持っていました。しかしながら実際は数多くの法律があるので様々な法律職の方々が専門分野を持ちながら、法律の問題に対応しています。下記は簡略ながら、どのような士業の方がどの分野の専門なのかを受験要項から大まかに分類しております。

パッと見て分かるのは①弁護士のマルチっぷり②司法書士・行政書士のカバー範囲の広さ③その他士業は専門の分野中心。こうやって見ると診断士はどちらかと言えば、浅く広くの知識が求められているのが分かります。

■診断士は何が出来るの?
情報の回でもお伝えしたように診断士にとって法務の位置付けは自らが専門家になる事が目的ではなく、経営者への一般的な解釈のお話や専門家への橋渡しが出来るようになる事にあります。その為、試験勉強においても各法律知識について会社経営に関わるものを中心に最低限の知識を得ているかを試すものだと言えるでしょう。

■経営法務って難しいの?
経営法務の必要性は分かった。でも、やっぱり気になるのは試験の難易度。ぶっちゃけ、かなり難しい?そんな気になるあなたに向けて試験における経営法務の立ち位置を考えてみましょう。まずは過去5年間の経営法務の受験データです。2009年は易化の影響で合格者増加。それに伴い、10年、11年は難化傾向にありましたが、その後は合格率は安定的に推移。

もう一つグラフを用意しました。これは暗記三兄弟+経済の科目合格率の過去5年間の推移をまとめています。年度によっては極端に難易度が変わるイメージがある経済だけでなく、実は情報や中小も意外とジェットコースターのように上げ下げ激しい。科目合格率が一桁だったり13年度の情報のように科目合格率50%超えなんて年もあります。これらと比較すると法務の安定感は見逃せません。

これらのデータは出題者側としてみれば経営法務は「計算出来る」科目であるという事実。一次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ 1科目でも満点の 40% 未満のないこと。言い換えれば、出題者が作る問題は極端に簡単すぎても、難しすぎてもダメという制約が課せられています。得点予想が外れにくいというのは出題者側にとってみればありがたい事なのです。では、どうして法務は得点がばらけにくいのでしょうか。

■経営法務の特徴
受験生の資質は十人十色。年度によって受験生がどんな人間でどんな戦略でどんな勉強をしてくるかなんて正確に把握出来ません。二次試験でも関連性が高い企業、運営、財務はどの受験生もしっかり仕上げてくる事はある程度予想出来る。でも、残り4科目はその人の立場によって扱い方が違うのではないでしょうか。経済、情報、中小がこれだけ科目合格率が振れる(=出題者側と受験生側の難易度認識のミスマッチ)が起こるのはなぜか。あくまで個人的推察&無理やり感のある理屈ですが、こんな風に考えてみました。

【経済&情報】
受験生の初期ステータスの偏差が大きい。
(ex.理系学部出身等の数学的素養、IT系情報リテラシー)

【中小】
初期ステータスはほぼ同じ。
しかし受験生側の取り組み方やテストの内容の偏差が大きい。
(ex.受験生側:超短期詰込対応のよる準備不足、テスト側:最新白書出題による過去問演習の無効化)

上記3科目に比較すると法務の特徴は下記3つ。

1. 受験生側の初期法律知識はほぼ同じ。
(法務部門勤務者・法律職者でも未勉強分野有り)
2. 試験問題は診断士の特徴から広く浅くの勉強で解答可能なレベル。
その為、問題バリエーションが少ない。
3. よって出題者側としては設問難易度の判別予想が容易。
細かい論点を織り交ぜれば60点ライン得点調整可能。

経済や情報のように出題者がAランクと思っていた問題が受験生から見るとCランクだったというミスマッチや中小のように意味の無い統計データを覚えたり過去問が効果的に機能しないといったデメリットが法務にはあまりありません。また、限られた出題領域&広く浅くが基本方針という縛りの為か、ある程度問題のバリエーションは限られているのも法務の特徴として挙げられます。となると、頻出論点をしっかり押さえる事、過去問を通して出題形式に慣れる事が非常に効果的です。法務は正しい勉強範囲を押さえ理解に努めればしっかりと得点を伸ばすことが出来る科目といえるでしょう。

最後に、科目合格率だけでは、「総合成績で不合格になったけどその科目が60点を超えた人の確率」なので、ちょっと物足りません。そのため、道場では過去記事においても「科目クリア率」を算出していますので、そちらも用意してみました。「科目クリア率」とは「当該科目を60点以上取れた人、または他の科目でカバーできた人」の割合です。正確な数字ではありませんのであくまでも参考値です確認してみましょう。

あんなに科目合格率が低かった経済や中小でも一次試験をパスしている人は25%以上に跳ね上がります。難易度が高い科目と言えども、一次試験をパスする人間はしっかりとパスしています。一次試験合格率20%と考えると科目クリア率が30%を超えている科目については貯金科目として認識できるのではないかと思います。直近5年間30%以上を記録している法務は味方にしやすい科目ですので、ぜひ来週からの法務を得意科目にし法務アドバンテージを持てる事を期待しています

それでは本日はこの辺りで失礼します。

Oz



katsuです。

四代目が出した企画により箸休め的な記事、道場でいうところの「ゆるわだ」的な記事を書いていくという試みをはじめてます

前回せんせいに続きまして、私が今回お送りいたしますのは、

”道場マイベスト記事”というシリーズの第1回目です

今回から一発合格道場の記事の中で、「この記事には恐れ入った!」「とても面白い記事だった」「この記事は自分が受験生の時に読んでおきたかった・・・」というようなマイベスト記事を執筆陣が選出してその理由とともに皆様にご紹介しようと思います。

手前味噌な話で恐縮なのですが、この【道場マイベスト記事】シリーズを行っていくことによって、過去の膨大な記事の中から皆様の参考となるような記事を執筆陣の様々な視点からもう一度発掘してみようということです。

第1回目は、先日道場に勉強法について質問があった「経営法務」を取り上げてみようかと思います

選考理由を読んで興味がわいた記事などがありましたら読んでみてくださいね

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【道場マイベスト記事】~せんせいの場合~

せんせいのマイベスト経営法務記事

チャート作りでラクラク暗記術 by ふうじん(2010.3.5)

<選考理由>

まず、この記事、「法務」のカテゴリーで検索しても登場しませんそれでいて、執筆者自作の一次試験7科目分「チャート」がもれなくついてくる特典があります

はるか遠くを見てしまうと歩き続けるのがしんどくなるので、“基本は毎日コツコツと”なのですが、それでも全体像は把握しておかないと、いつまで、どのように歩き続けていったら良いのかわかりませんよね

確信を持って合格した執筆者の思考をちゃっかり利用して、一つずつ潰して行きましょう

こんな細かいこと、覚えられない!と圧倒されている方にオススメです

 

【道場マイベスト記事】~お薬ハックの場合~

お薬ハックのマイベスト経営法務記事

 【法務】機関設計を効率よく覚える by ひめ(2012.6.8)

<選考理由>

経営法務を勉強する上で何が一番厄介かと言えば『覚えにくいこと』

例えば会社法の機関。取締役とか監査役とかいろいろな機関がありますが、大企業と中小企業、公開企業と非公開企業で設置しなければいけない機関もあれば、設置できない機関もあります。ごちゃごちゃで混同しやすいですし、出題者も引っかけを作りやすい です

基本的な内容ですが、ついうっかり間違えやすい
それを防ぐには知識の整頓が重要ですということで、僕のマイベスト記事は効率良く、間違えないように覚えられる覚え方を紹介しているひめの記事にしました

ハカセ串刺し暗記術:経営法務編も参考になります

 

【道場マイベスト記事】~イラサムの場合~

イラサムのマイベスト経営法務記事

 【経営法務】まっきーの事件簿:file01 by まっきー(2013.3.15)

<選考理由>

我らが4代目からまっきーの記事をエントリーです。
まずなんといっても、面白かったことが1番の理由です

長文と戦わなきゃいけない経営法務にて、ちゃんと読むというのがいかに大事なことかをまっきーの経験をもとにおもしろおかしく綴ってくれてます

問題を解くためには、問題をちゃんと読むことって実は当たり前のことだからこそ得点が伸び悩んだ時には、まず最初に自分で検証しましょう

問題文をすっとばしていないかキーワードのみ拾おうとしていなかったか

得点に伸び悩んでいる人はまず見てみることがおススメです

 

【道場マイベスト記事】 ~はんたの場合~

はんたのマイベスト経営法務記事

 【法務】ケース問題を打破する図解術 by aki(2011.4.3)

<選考理由>

経営法務の問題文は長くて、読むのも面倒くさいし、登場人物が複数出てくることも多いし、しかも、選択肢の文章もほとんど同じなのに一部だけ違っていて、まるで間違い探しかと思うような問題もありますよね。

けれども、文章にすると面倒だけど、図にするとスッキリして、問われていることは実はシンプルなことが多いことに気づいたりします。

問題にぴったりした図が書けると、頭の中のもやもやが晴れる感覚がします。 法務のケース問題に苦手意識を持っている方に、一読をお勧めします

図で整理するのは、二次試験の読解にも使えるスキルですよ

 

【道場マイベスト記事】~katsuの場合~

katsuのマイベスト経営法務記事

【法務】現場対応力って何? by うちあーの(2012.6.5)

<選考理由>

本試験合格のための得点計画として、A・Bランクをしっかりとった上で「Cランクをどれだけ稼げるか」=「現場対応力」が重要というのが、具体的な本試験の点数データが明示されていることで強いインパクトがあります

また、そのCランク問題の解答プロセスが事細かく書かれていることで、言語化すると非常にわかりにくい「現場対応力」というものが本試験の臨場感とともに伝わってきます

最後のまとめ「今後何をやっていけばいいのか」も具体的に示されており、それがちょうどその後の答練期でできることであるため実行しやすいのが良いです

完成答練・模試前のタイミングで読んでおくのがオススメです

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以上が今回、それぞれのマイベストとして選ばれた記事です

どれも一見の価値アリではないかなと思います

時間があるときなどに目を通してみてはいかがでしょうか

そして、もう一つお知らせが

もう御存じの方もいらっしゃるかと思いますが、4月から一発合格道場の主要記事のまとめハカセうちあーのの手によって作成されています

こちらは、NAVERまとめを利用して【道場まとめ】として公開してます(ブログ右側にリンクバナーがついてます。)

昨日より【道場まとめ】中小企業診断士試験 経営法務も追加されてます

今後も少しづつ追加していく予定ですのでコチラの方もぜひご覧ください

 

それでは、また。

by katsu



katsuです。

今回のタイトルは花粉アレルギーがつらいなぁ・・・という時に思いついたのでこんなタイトルです。

深い意味はございません。あしからず。

 

経営法務という科目には表のまとめがたくさんでてきます。

機関設計は表で覚える!!

という意見を否定する気は全くありません。

経営法務では知識の整理に表がかなり有効的な手段だと思います。しかし、私はどうも株式会社の機関設計に関しては、表を書いて覚えるという方法が向いていなかったようです。

そこで、今回は・・・

株式会社機関設計ルールで覚えよう!!

というテーマで、表を使わない私の覚え方を紹介しようと思います。

先日のイラサム経営法務に関する記事でもただの丸暗記でなく理屈をつけて覚えようという話がありましたが、私も理屈で覚えています。あくまで一例としてですが、ルールだけでなく私が覚えたときの理屈づけも紹介していきます。

 

私は次のとおりにまとめた5つのルールで覚え、問題にルールを当てはめ正誤を判定するという方法を使っていました。

ポイントは「公開会社かどうか?大会社かどうか?委員会設置会社かどうか?」を意識することです。

また、監査系機関というのは私が適当に名づけた呼び名ですのでご注意を。

ルール1:絶対必要!「株主総会」と「取締役」

ルール2:公開会社は「取締役会」+監査系機関(セット)          大会社は「会計監査人」+監査系機関(セット)

ルール3:委員会設置会社は「執行役」+「取締役会」            +「監査委員会(監査系機関)」+「会計監査人」

ルール4:公開会社かつ大会社は一番厳格な機関設計!

ルール5:会計参与は自由設置可。基本的には監査役も自由。        「取締役会」なしに「監査役会」は設置不可。

※ 監査系機関=「監査役」「監査役会」「監査委員会」のうち一つ。(監査役会は監査役から構成されますが、あえて監査役と監査役会はわけてあります。また監査委員会は取締役会の内部機関です。)

 

ルール1:絶対必要!「株主総会」と「取締役」

株式会社には意思決定機関である株主総会とそれを実行に移す取締役という機関は最低限必要です。

 

ルール2:公開会社 は 「取締役会」+監査系機関(セット)大会社 は 「会計監査人」+ 監査系機関(セット)

【Point】 ルール2で同時に「取締役会」と「会計監査人」は監査系機関と常にセットということも覚えてしまいます。

 

★公開会社は「取締役会」+監査系機関★

公開会社は会社の内情がよくわからない不特定多数の人も株主となり得るため株主だけでは業務執行者(代表取締役)への監視が不十分となり、その監視のために取締役会を設置します。

また、取締役会があると株主総会から取締役会多くの権限移譲がされます。そのため今度は取締役会の監査のため監査系機関をセットで設置しなければなりません。

(※ この部分はイラサムの考え方も紹介されています。自分で覚えやすい理屈づけでよいと思います。)

★大会社は「会計監査人」+監査系機関★

大会社は、定義により一定の資本金もしくは負債の額を満たしていて、社会に与える影響が大きいので会計監査人の会計監査が必要となります。(いわゆる会社法監査)。

また、会計監査人独立性を守るために監査系機関がセットとなります。会計監査人は公認会計士or監査法人などの外部の人がなることができますが、監査される立場である業務執行側に選任・解任などの強い権限を与えてしまうと公正な監査ができなくなってしまう恐れがあります。そこで会計監査人の地位を守り、監督する機関として監査系機関がセットで設置されます。

 

ルール3:委員会設置会社は「執行役」+「取締役会」+「監査委員会(監査系機関)」+「会計監査人」

委員会設置会社の指名・報酬・監査委員会は、取締役で組織される取締役会の内部機関です。なので、委員会設置会社には当然に取締役会があり、さらに監査系機関として監査委員会が存在します。そして、監査委員会が存在するので監査役・監査役会は設置できません

また、取締役会が選任した執行役大幅な業務執行権限の委譲をするのに伴い、会計監査人による会計監査を受けることが決められています。

 

ルール4:公開会社かつ大会社は一番厳格な機関設計!

これは委員会設置会社かどうかで2パターンあります。

① 非委員会設置会社

取締役会+監査役会+会計監査人

② 委員会設置会社

執行役+取締役会+監査委員会(監査系機関)+会計監査人(ルール3)

⇒ 監査役会監査委員会は監査役より組織化されているため強力というイメージでいいのかと思います。公開会社かつ大会社は、多数の一般的な株主や債権者が存在するため機関設計もしっかりとしなければなりません。監査系機関が監査役会・監査委員会限定なこと以外はルール2が深く関係しています。そして、もちろん委員会設置会社の機関設計はルール3を使用します。

 

ルール5:会計参与は自由設置可、基本的には監査役も自由。「取締役会」なしに「監査役会」は設置不可。

最後のルールは会計参与監査役関係です。診断士試験では問題としてねらわれやすい部分です。

 

★ 会計参与は自由設置可 ★

会計参与とは会社法になってからできた機関で、公認会計士or監査法人  or  税理士or税理士法人がなることができます。全ての株式会社において任意で設置が可能で、取締役と一緒になって計算書類を作成することが目的で、取締役のサポート機関です。

そして、会計監査人設置会社以外の公開会社でない会社が、委員会設置会社でない取締役会設置会社を選択した場合、会計参与設置会社であれば、監査役は必要なくなります。

⇒ この規定が特に言葉にするとわかりにくく、表を使うとわかりやすい部分です。

言葉で簡単にいうと・・・

公開会社でなく、会計監査人を設置していない(主に大会社でない)ときに

取締役会+監査役 の代わりに 取締役会+会計参与 にしてもOK!!といったところでしょうか。

「小規模な身内でやってるような会社で、昔の名残で取締役会と監査役があるけど、会計参与として税理士さんにお願いすれば監査役なしでも大丈夫なんだな」という感じで私はイメージしていました。

また、会計参与に関する問題が平成23年に問われていますが、ここで重要なことは会計参与が取締役のサポート機関であるということです。

上記の規定のせいで会計参与監査役の代わりをしているため、会計参与は監査をするという誤りのイメージを植えつけてしまい、このことが本試験でも解答のポイントとなっています。しかし、取締役一緒計算書類を作成するのが本来の目的であり、取締役と任期の規定も同一であるため、あくまで取締役に近い存在だとイメージした方が良いと思います。

★ 基本的には監査役も自由 ★

監査役に関わる問題は平成24年に出題されています。基本的には監査役の設置は自由です。(旧商法時代、監査役は必須でした。)

しかし、設置が必須及び不可となるものなどが存在します。ここはこれまでのルールで対応できます。

まとめると「ルール2のケースは必ず設置、ルール3のケースは設置不可、会計参与の例外規定あり。」ということになります。

★ 「取締役会」なしに「監査役会」は設置不可 ★

これはイメージすればわかると思います。監査役会があって取締役会がないと、監査役が3人なのに取締役が1人みたいな機関設計がありえてしまうことになります。

「こんな会社はイヤだ」みたいな感じですかね(笑)

監査役会を設置するなら、バランスを考えて取締役会も設置するくらいな感じで覚えておけばよいと思います。

 

お ま け

私は、こんな感じで表をほとんど使わずに覚えていました。

少し利用したのは下の表です。

 

すごく簡単な表でルールのすべてを網羅していない(委員会設置会社の存在を完全に無視など)ですが、すぐに覚えられイメージとして残りやすいため、ルールを覚えるための足しにしていました。

 

私は5つのルールを頭に入れてから、実際にルールを使用しながら過去問や答練などのアウトプットをして記憶として固めていきました。

今考えてみると、理屈と表を併用したこんな方法のほうが効率的ではないかと思います。

ちなみにこの記事も覚え方のヒントになると思います。

道場ではよく言われていることですが、とにかくみなさん自身にあった方法を見つけてください。私の覚え方を推薦しているわけでは決してないです。

ただこれを機に「必ずしも機関設計を表で覚える必要はないんだ!」と視野を広げることで、新たな方法が生みだされるかもしれませんのでいろいろと試行錯誤をしてみてください。

 

それでは、また。

by katsu



こんばんは、ふうじんです。

今日は「経営法務」についてのラストメッセージ。美しく体系的に組み立てられたテキストの見事さに比し、実際のH21本試験問題は変化球だらけの一見イヤな奴。
でも大丈夫、まずは過去エントリーを使って、知識の定着度をチェック!

予期せぬ論点が問われそうなら、
ZonEの 試験の費用対効果は低いが、色々と知っておきたい民法

株式会社の種類と機関のおさらいなら、
アックルの 機関設計・役割は書いて覚える

昨年の反動で今年出題増えそうな組織再編なら、
ふうじんの 組織再編は「出尽くし感」

昨年マーク数は減ったものの1マーク5点!だった知的財産権なら、
JCの 産業財産権から法務全体を俯瞰する

そして、当ブログの名エントリー
ハカセの 串刺し暗記術:経営法務編 を忘れちゃいけません!

あ、あとなぜか「産業財産権のタテヨコマトリクス表」のUPを忘れていたので、もし気になる方は ふうじんのチャート で我慢ください。ま、基本講義テキストがあれば十分ですけど。

以上で基礎知識おさらいはバッチリですね!

■とはいえ気になる出題傾向変化■
基礎知識はもうバッチリ、とはいえ、昨年の過去問見ちゃうとどうしても不安になるのが受験生心理
でも大丈夫(←こればっかり)!
不安になる要素を「予め予想しておく」だけで、安心感が全く違う。

<想定される不安要素>
 要素1 難しいケース問題の増加
 要素2 Cランク論点の3マーク団子出題
 要素3 知らない知識の出題

■対策1:ケース問題増加 への処方箋■
「ケース問題」対策は、予備校講義で十分行われているはずなので、特にいまさら新しい対策などなし。ただポイントは「ケース問題は得点可能性が高い(≧Bランク)」こと(って多分講師も言ってましたよね?)。

一見難しいけど、常識でささっと2択に絞り、あとは試験の残り時間でじっくり検討すれば(昨年は)必ず正答可能な作り。あれだけの長文を作る以上はしっかり学ばせたいのが「作問者の心理」だから、つまらぬひっかけなど心配せず、「自分が妥当と思った選択肢」のマークを自信持ってグリグリっと塗りつぶす。昨年なら、これでほぼ全問正解。

■対策2:Cランク論点の3マーク団子出題■
H20なら「民法」、H21なら「倒産法制」。思いもかけぬ所から団子で出題されるのがここ数年の経営法務の特徴。3マーク×4点=12点か・・。

ただこの出題は「しっかり学習した人へのボーナス配点」。難易度はCランクになるから、別に解けなくても足切り回避の40点確保には無関係。よってあくまで基本論点をしっかり押さえることが優先。で、試験直前に少しでも余裕があるなら、「経営法務」Cランク論点の「しがみつき学習」「詰め込み学習」に時間配分して、ボーナス配点GETだぜ、と。

ちなみに「経営法務」が2日目朝イチであることは心憎い配慮。前日は早めに寝てゆっくり休み、朝からテキスト一気読みすれば、2~3マークは確実に得点上積みできそう。

■対策3:知らない知識■
基本テキスト・過去問・スピ問を通じ一度も見たこともない用語が、本試験に出題されるかどうか?
「中小企業経営・政策」とは違い、美しく体系化された「経営法務」において、知らない単語が正解選択肢になる可能性は極めて低い。そもそも法律知識なんて重箱の隅をつつき出したらキリがないし、中小企業診断士にそんな知識を期待するなら、その出題委員の方がどうかしている。
知らない単語は正解に選ばない」。このルールひとつでほっと一安心。

■それでもまだ不安なら?■
しっかり学習した受験生なら、迷っても結果的に高得点になる「経営法務」。ただし試験は水物だし、対策不十分な受験生にとってはかなりの強敵。
その意味でどうしても不安なら、財務会計同様に「足切り40点の回避」が妥当な選択肢の一つ。
つまり、

過去問・スピ問・養成答練・直前答練をあと2回だけ解き直す
公開模試レベルの難問は捨てる
本試験では知っている問題だけ先に解き、残りの問は鉛筆ころがし

する方法。
60点は難しいけど、足切りリスクは回避できるし、他の教科への悪影響も最小限。
くれぐれも「ケース問題で散々悩んで時間足りなかった」ことなどないように!

※お断り:当記事は残念ながら昨年時点の状況に基づいて作成しているため、必ず予備校等から提供される最新情報優先でお考え下さい※

byふうじん



こんばんはJCです。先週の経営情報システムのまとめでも昨年の二日目が厳しい内容だったことをお伝えしましたが、情報は2日目の2科目目。実はその前の法務でも、ものすごい状況が受験生たちに襲いかかっていました。本日はドキュメンタリーたっちでお伝えすることにしましょう。

◆本試験1時間半前 8:30◆
H21年8月9日本日も朝8:30に勉強仲間と明治大学リバティータワー近くのカフェに集合し、わずかな残り時間で質問しあったり、リラックスしたりして過ごす。一日目の科目が例年になく対応しやすかったため、みんなわりかし余裕をぶっかまして、笑顔が多い。勉強仲間で一人だけ千葉商科大学が会場になった友人がいたので、 「千葉商科は問題が違うらしいよ」といた電phonetoかけたりしていました。catface
9時過ぎには試験場へ異動。途中入り口でT○C講師陣が待ち受けてくれている。先生達と握手してパワーをもらう。リバティータワーには中2階にしか喫煙所がないので、立て続けに3本吸いだめをしておく。落ち着いて受験するためにも、30分前には一旦席につき、トイレtoiletを済ましたり、文房具のチェックをしたりして、時間をつぶす。

◆本試験15分前 9:45◆
1科目目は経営法務。試験監督による注意事項が読み上げられ、続いて解答用紙が裏向きで配られる。透けて見えるので問題数を数える…。23問!?
いやーな予感。すげー、いやな25問じゃないの?1問4点じゃない?
5点の問題もあるってことすごーく嫌な予感。60点取るためには4点だったら10問落とせるけど、5点だったら8問じゃんこれは厳しい…。さっきまですごく落ち着いていたはずなのに、アドレナリンが逆噴射するくらい、どきどきしてくる。

◆本試験開始 10:00◆
10時。チーンというベルの音とともに、一斉に問題用紙をめくる音・鉛筆で書き込む音が耳触りに感じてしまう。僕の場合はいつもの通り、第一問目からページをめくってどんな問題があるのか確認することから始める。
第1問 簡易吸収合併…細かい論点だなと感じる。
第2問 簡易吸収合併…えっ!?またぁ
第3問 ケース問題…後回しにしようっと。
第4問 倒産…とーさん!?多分出ないと思ってた論点。 枝問が3問もあるし。
第5問 ケース問題…これも後回しか
第6問 知財…ようやく自信が持てる設問。
第7・8・9問 問題文が長い、後回しか!? その後の問題も問題文が長いものばっかりで、
最後のページにたどり着いてしまった…。
なんじゃこりゃあ。テキストで対応できることが全然少ない…!やばい!15秒間上を向いて天井を睨む。

◆本試験中 10:05◆
「自分の常識を信じるしかない
そう思い直して、解答を開始。自信をもって解答できたのなんて、ほんの数問だったかもしれません。あっという間に60分が過ぎてゆく。倒産は弁護士の範疇だからと、さらっとしか眺めて来なかった。グラフを眺めながら、自分の常識からすると答えはこれだなと選択肢を選ぶ。長い設問文を丁寧に読みながら、間違いを除外してゆく。いつもの作業。しかし、いつものような正解はこれだ!という自信の裏打ちはない。とにかく60分を戦い抜いたという印象。チーンというベルの音が空しく響く。1日目の余裕があっというまに崩壊。まるで9.11のワールドトレードセンターのようにがらがらと崩壊してゆく僕の自信。

◆本試験終了11:00◆
まずはトイレ。T○C八重洲校のクラスメートのMさんとすれ違う。いつも、にこにこ笑顔が特徴なのに今は表情despairが固い。きっと自分もなんだろうなと思いつつ「こりゃ足切られるなら法務かも」と語りかけると、Mさんも「やばいかも…」と答えてくる。気分を変えなきゃと、2階の喫煙所smokingに向かう。エレベーターでは受験生の若い女性が隣の若い男の子に「T○Cの模試より難しいじゃんdash」と文句を言っている。たばこを吸って、気分を変えて「さぁ、情報で巻き返しだ!」と気合を入れて試験場へ戻る。
この後、情報でさらに青くなることをこの時の僕はまだ知らない…。shock

というわけで、波乱の二日目はこうして始まりました。さて、今週も道場メンバーからの熱~いメッセージをどうぞ。ちなみに今日は若い順。

<アックル>
今回のドキュメントを読んで昨年の受験日を思い出しました。
先日説明したとおり、二日目の 法務には本当に参りました。初日が簡単だっただけに、ショックが大きかったです。
今年も極端に簡単な科目と難しい科目と分かれると思います。一喜一憂せず、試験終了まで、冷静に、そして合格への熱い思いを忘れずに 最後まで全力で受けてください。
最後まで諦めない者に勝利の女神はほほ笑みます。
それでは、体調に気をつけて、まだまだ頑張ってください。

<ZonE>
私も1次試験の2日目には、これまで体験したことが無いくらい、動揺させられました。法務で足切りを予感させられ、挽回するつもりで臨んだ得意の情報で返り討ち。昼休みの食事もロクに喉を通らず、不安定な精神状態で臨んだ中小経営・政策もボロボロ…。初日の貯金+足切りが無かったので救われたものの、試験に臨む精神状態としては、完全な負け戦ムードでした。
今年受験する皆さんにも色々なドラマがあろうかとは思いますが、無駄な動揺や落ち込みに心悩ますことなく、1科目1科目毎に冷静かつ着実に対峙していただきたいと思います。怒涛の7週間もいよいよ最終週。関東地方はいよいよ梅雨入り…で憂鬱な日々が続きそうですが、引き続き頑張ってください。

<ハカセ>

JCの当日ドキュメントは面白かったですね(笑)。でも、「透けて見えちゃった」ものはしょうがないけど、透けて見るために開始時間前に問題用紙や解答用紙を触っていると、試験官に起こられますからね (^_^;) 無用な疑いをかけられぬよう、注意しましょう! (^O^)/
土曜日のエントリーでご紹介した「直前5分間用のペーパー」、あるいは「まとめ表」、直前に作るのは大変ですから、答練・模試で間違えたところを中心に、早めに作っておくのが得策ですよ!  !(^^)!

<ふうじん>
今回のJCのドキュメント(体験談)面白い!H22年度受験生にとりとても参考になるネタですね!
今振り返ると、あの本試験問題は試験委員にとって「快心の出来」だったのでは。「難しい」と思わせつつ、「基礎がしっかりして」「思考力のある」受験生なら点数取れる作りですからね。私が試験委員なら、味をしめて今年もケース問題乱発するな。

<JC>
上のドキュメントの通り、僕は法務で相当やられた感満載で、足切りかもという不安を覚えました。でも翌月曜日の解答発表で採点したら79点でした。あんなに青くなって心配したのは全然意味がないどころか、他にも科目が残っているのに逆効果ですよね。なので、本試験では出来た!とか出来なかった!とかはあんまり気にしないで、心を無にして、次の科目に臨むことを心がけるべきだと思います。そう簡単にはいきませんけどね。



こんにちは。ハカセ です。

いやー、とうとう6教科目ですね。長い怒涛の7週間も、ようやく終わりが見えてきました。

確かに最後の暗記3兄弟は楽ではありません。でも、一度「キモ」さえ捉えてしまえば、あとは何とかなる科目でもあります。

■ 短期記憶アイテムと長期記憶アイテムを分けよ! ■

経営法務などの暗記能力が問われる科目はどう攻略すればいいでしょう? そもそも、「暗記能力」って何でしょう?

暗記能力 = 暗記キャパ x 暗記効率
暗記効率 = 定着率 x 定着期間

でしょうか。これらの要素を積算してしまうことの是非はともかくとして、まぁ、上記3要素が関連していることは想像できますよね。

キャパを増やすのは難しい! 特にアラフォー世代の我々は、「外付けHDでもあればいいのに!」と思うのですが、そうはいかない。そうるすと、暗記効率を上昇させることが暗記科目攻略のカギ。暗記効率を上昇させるのに大事なことは、

暗記方法の使い分け!

だと思っています。

具体的には、記憶する対象を

  • 長期記憶で覚えるべきアイテム
  • 短期記憶で対応するアイテム

に、大別することです。僕の場合、このように分類しました。

少々乱暴すぎるかも知れませんが、誤解を恐れずに敢えて言えば、

  1. 「機関設計」・「株式」・「再編」・「特許」の4つの重点項目は、徹底的に頭に叩き込む。
  2. その他は、「経営法務の試験の60分だけ覚えていればOK」。
  3. 特に、知財は「特許との違い(ヨコ)」で覚える ことにして、タテには覚えない
  4. 資本市場や不正競争は直前5分だけ。
  5. 国際取引は自分の通常業務なので対策なし。

特に、上記2 は誤解を生むかもしれません。「じゃあ、直前に覚えればいいんだな」と。

でも、賢明な受験生の方は、それでは立ち行かないことをご承知でしょう。全部で7科目もあるのです。直前にそんなにたくさん覚えられません。また、最近の傾向は基礎知識を活用したケース問題が殆ど。「直前だけ」ではさすがに対応できない。

どうしたかというと、4つの重点項目以外は「また覚えれば忘れてOKにした」のです。そのかわり、繰返し、繰返し、取り組むことにしました。「あー、またわすれてた! どうして覚えられないんだろうー」ではなく、「あ、そうだった、そうだった」と思うことにしたのです。なにせ ストイック勉強論 を提唱するハカセのことですから、手は抜きませんでしたよ(笑)。

■ 会社法・機関設計 ■

会社法・機関設計の覚え方に関しては、すでに 串刺し記憶術 のエントリーでお話ししましたので、詳細は述べません。ここでは、さらに一歩進んで、「カテゴリを越えた串刺し記憶術」をご紹介します。例えば・・・

  1. 300万円
  2. 500万円
  3. 1億円
  4. 5億円
  5. 10億円

これって、一体なんでしょう?

正解は、

  1. 純資産が300万円未満だと配当金不可
  2. 現物出資が500万円以下だと検査薬調査不要
  3. 1億円以上には有価証券届出書の提出義務
  4. 資本が5億円以上だと大会社
  5. 東証の純資産額の形式基準

えぇ。全然関係ない分野です。でも、こういう「答えとは違うけど、どこかで見たことがある似たような数字」を選択肢に使うと、受験生は迷いますよね。出題者側の立場に立てば、こういうのこそ、使いたいですよね。こういうのこそ、「串刺し」で覚えて行きたいですよね!

では、次のものは如何でしょう。

  1. 5日以内
  2. 1週間
  3. 10日以内
  4. 2週間
  5. 2週間
  6. 60日

答えは、こんな感じ

  1. 社会保険の届出期限
  2. 制限会社の株主総会の開催通知
  3. 労働保険の届出期限
  4. 公開会社の株主総会の開催通知
  5. 譲渡制限株式の諾否
  6. 株主代表訴訟制度

これをさらに「知的財産」の方に広げて「串刺し」で覚えると、さらにレベルが上がりますよ!

■ 知的財産権 ■

2009年度の中小企業白書は、「知的財産の活用」がテーマの一つでしたね。H21年は知財の出題数が少なかった反動が発生する可能性もあり、知財の出題が増加する可能性があります。知財はしっかりやりましょう。

僕の知的財産権に対する取り組み方は、上記のように、特許をキーポイントして覚えることです。例えば・・

権利の開始
特許は「出願日」からだけど、実用新案も「出願日」から
特許は「出願日」からだけど、意匠は「登録日」から
特許は「出願日」からだけど、商標は「登録日」から

権利の存続期限
特許は「20年」だけど、実用新案は「10年」
特許は「20年」だけど、意匠は「20年」
特許は「20年」だけど、商標は「10年」
特許は「20年」だけど、回路は「10年」
特許は「20年」だけど、種苗は「25年」
特許は「20年」だけど、著作権は「死後50年」
特許は「20年」だけど、映画の著作権は「公開後70年」

このように、串刺し記憶術 のエントリーでも話しましたが、ヨコで覚えることを徹底しました。なぜか? 理由は簡単。

  1. その方が覚えやすいから
  2. その方が出題され易いから

この覚え方だと、「実用新案を説明せよ」と言われるとやや苦しいけど、そんな問題は出ない。必ず、「特許」と「実用新案」の違いを突くような設問になっているはず。診断士試験は覚えることが多いので、設問のパターンから逆算して勉強方法を定義する事が重要です。

■ 試験直前5分前に何を見る? ■

そろそろ、この論点について考えておいてくださいね。特に暗記科目の場合は、最後の5分が重要になります。ちなみに、本試験では、10分以上前に、「筆記用具以外のものをかばんの中にしまって下さい」と通告されます。直前10分は何もする事なく過ごさなければいけないので注意。

「最後の5分に見るために」と、全ての分野を網羅する「まとめノート」を作ろうとする方。その行為自体は否定はしませんが、最後の5分ではそれを全部読みきるのは大変です。

僕の場合は、「短期記憶で忘れがちな論点のみ」を重点的に復習しました。

そして、「まとめノート」なんて大げさなものを作らず、テキストの目次部分にそれを書き出しておきました。こんな具合です。

もちろん、そのそばには、串刺し記憶術 のエントリーでもご紹介した「串刺し表のエクセル」が貼ってあります (^^)v

■ まとめ ■

暗記科目は、確かに覚えるのが大変です。アラフォーならなおさらです。だからといって、そこから逃げるわけにいかない。ではどうするか。費用対効果を向上させることが大事。それは、設問から逆算することです。設問者の立場に立ってどんな設問が出るのかを考えてみると、やはり、似たような論点をテレコにするのが一番簡単。よって、それを念頭において、串刺しで覚えるのが得策です。

カテゴリの中で串刺しが完成したら、今度はカテゴリを越えて串刺しで覚えていくと、さらに効果的だと思います!

ではでは!

by ハカセ



こんばんは、JCです。

今日のテーマは産業財産権、特に特許・実用新案・意匠・商標のあたりを見てゆきたいと思います。テキストはずらっと表形式になっていたりして、覚えやすい人と覚えにくいと感じる人と両方いるんじゃないかなと思います。特に覚えにくいと感じている方々のために、少し理解して記憶を深めてゆくための手順のようなお話しをしたいです。

◆まずは縦!なにより特許を把握する◆
特許・実用新案・意匠はどれも特許「みたいなもの」です。特許3兄弟といってもいいくらい。なので、長男の特許を押さえてしまえば、残りの二つおよび商標もかる~く押さえることができると思います。特許は「もの」もしくは「方法」の発明で、かつ高度なもの。“産業上の利用可能性・新規性・進歩性の3点を兼ね備えていなければいけない。特許は先願主義…等々こういうことをまず縦できっちり把握します。

◆つぎに横!特許との違いは何?◆
その後実用新案・意匠・商標で特許と何が違うかをピンポイントで押さえてゆくこと、いわゆるハカセふうじんが何度も言っているマトリックスとか串ざしです。これはいくつかの似たような概念を比較して押さえてゆく際にはとてもとても有効です。特許では図面は任意提出書類なのに、意匠では必須に変わっている。なんでだろう?そうそう、特許はモノの発明だけじゃなくて、方式の発明、例えば「高度なポテチの揚げ方」だってありうるわけです。揚げ方には図面は作れません。一方意匠はモノに限定されていますので、図面は必ずあるはずです。そんな違いは、なぜ違うの?という点も交えながら記憶してゆくと相当しっかりした記憶の層ができあがるはずです。

◆特許にはあるのに実用新案にはない?◆
中用権は審査請求を受けて国が審査したにも関わらず、既に特許が存在しているにも関わらず、ダブルで特許を認めてしまった時になされる救済策です。後願の申請者には有償の通常実施権が付与されます。一方で実用新案の場合には、先に特許が存在して実用新案が登録されたとしてもそもそも無審査なので、国のミスということはあり得ない。だからこの場合には中用権そのものがあり得なくなるわけです。もっとも、実用新案が先願で特許が後願というケースでは後願の特許は国の審査を通っているわけだから、ミスが発生する余地があり、このケースでは中用権は認められる。実用新案の例外というよりも特許では中用権があるという理解の方が分かりやすいと思います。

◆先使用権・使用主義・地域団体商標登録で共通な事◆
特許には先使用権という概念があるのはもうご存じですよね。先に発明していて使用している事実があるにも関わらず特許をとっていなかったために、後から特許を出願した人から、使用するな!と言われてはかなわない。この場合の救済のために事業の範囲で無償の通常実施権が与えられる、即ち今までの範囲だったら、そのまま認めるということです。商標登録には使用主義という概念がありますよね。基本は登録することで商標の権利を得る登録主義ではあるんですが、悪い奴が使いもしないくせにどんどん先に登録しちゃって、後から登録した人に登録させない、あるいはそこで登録させてやるから利益をよこせなどとよこしまなことをすることを防止しようとするものです。地域団体商標登録たとえば特許庁のHPでしらべてみたら僕の故郷の名産品の博多人形は一般名詞じゃなくて博多人形商工業組合のれっきとした地域団体商標でした。ポイントは博多人形商工業組合が申請している点です。加入が自由な商工業組合等に申請を限定することで、悪い奴が勝手に申請して博多人形という有名なブランドを独り占めすることを認めないというものです。この3点に共通すること、もっとおおげさにいえば 法務全体に共通することはまじめにやっている人は守り、ずるいことをやろうとする人を排除するということなのです。

◆法務のケース問題への対応◆
経営法務では毎年必ずケース問題がいくつか出題されています。けっこうややこしかったり、難しかったりします。ここに苦手意識を持っている人も少なくないかもしれません。でも、知らない論点やわからない問題が出た場合でも考えをまとめてゆく指針はあります。それは上で語った「まじめにやっている人を守り、ずるい人を排除する」という概念です。僕はアメリカ・シンガポール・香港等、海外駐在をしてきましたが、先進国の法律で共通に言えることは、一般的な人が善意で行動する場合には、法律の枠の中で守られているという点ですまじめに働いている人は誰か?それを守ろうとしている選択肢はどれか、これがケース問題でわからなくなった場合の指針ともいえるでしょう。今後の模試でもケース問題は必ず出題されるでしょうし、おそらくどこの模試でもものすごく力を入れて作問される(つまり強烈に難しい)はずで、これまで培った知識だけでは対応できないかもしれません。そんな時にちょこっと思い出してもらえると、もしかしたら参考になるかもしれません。



こんばんは、ふうじんです。

今日は「組織再編」論点がテーマ。そりゃ「法務」で大事といえば、「会社法」と「産業財産権」。「会社法」の中で大事といえば「機関設計」と「組織再編」ってすぐ名前が挙がるくらいだからとっても重要。

■組織再編はサービス論点か?■
ではいつもの通り、過去6年間の難易度ランクを確認。

むむ、ABランク=47%、Cまで足せば63%。例年3マークは出ているからこれはイケそう。しかしH21年度の出題は、B・Dランク各1問ずつの2マークのみ。なぜ?

あくまで想像だけど、「安易に得点なんてさせないぜ!subway」という試験委員のメッセージと考えることは可能。
事実、2~3年前の合格体験記には、「法務ではこんな図↓を試験開始直後に描いて、確実に得点しました!」という解答テクニックが堂々と掲載されていた。私も描いたけど。

受験生が過去問分析するのと同様、出題側も受験生の手の内を読んでくるのはごく自然。あまりに有名になりすぎた受験テクニックは今後通用しなくなる、と心得ておきたいもの。出題が「出尽くした感」のある組織再編論点は、今年はちょっとした変化球(=ケース問題の出番?)を予想。

<結論>
組織再編は重要論点。しかも実務に役立つからしっかり学習する。
・ただし試験問題の難易度UP可能性あり。難易度UPに備え、基礎をしっかり固めておく

■難易度UP対策 ~ケース問題とCランク問題■
ではここから先は本題を離れ、難易度UP対策コーナー。H21年度の「法務」はケース問題の増加もあり、想像を絶する難しさ。
しかしT○Cデータリサーチによる平均点はH20(56.7点)→H21(56.7点)と横這い。その理由を、データリサーチ入力者(=ほぼ合格レベルの実力者shadow)にとっては、

ケース問題は意外と正答しやすい
Cランク論点の直前期詰め込み学習で点数が伸びる

という仮説を立てて考えてみましょう。

■仮説1:ケース問題は実は簡単?■
完全な正答を確信しづらい「ケース問題」。しかし意外なほど正答率が高かった。

<H21法務・難易度分布>

そもそも「ケース問題」を出すのは「重要論点」だから。心優しい試験委員の親心として「しっかり学習させたいnight」、よって基礎知識+若干の思考力で正答できるレベルを狙って問題を作っているような・・(誰か証明してくださーい)。

■仮説2:Cランク知識は直前期詰め込みで得点UP!■
先の集計表で気になるのは、逆にC~Dランクはほぼ全て「ケース問題以外」だったということ。平均点を下げたCランク問題の好例が、第4問「倒産法制グラフ3連発」。
まぁ普通はなかなかこの論点まで手が回らない。
でも1次合格者レベルなら、「倒産法制は最近出題少ない」=「今年は狙い目」として、本試験直前期に詰め込み学習をした人は少なくないbook。結果的に倒産法制の名称さえリストアップしておけば、3マーク×4点=12点ラクラク正解できたわけで・・。

■最後に■
単純な知識問題が減り、ケース問題が増えると、受験生心理としてはやはり不安。しかしストレート合格を目指すあなたなら、「経営法務」のこの出題傾向は大歓迎。作問者が問うている論点を見定めれば、かなりの確率で正答可能cherry。むしろヘンな暗記をしなくても済むことに大感謝。

おまけとしていつものチャート貼っておきます。H21「法務」の場合、第14問(3)「特定非営利法人」以外の正答選択肢はテキスト収録論点。法務の配点は1マーク4~5点、個々の論点をしっかり学習したどうかが点差を分ける。よって、

・テキスト論点に自分なりの優先順位づけ
・過去問・答練を通じてABランクをしっかりカバー
・本試験直前の緊張感を活かし、(未出題の)CDランク論点知識を上積み
・それでも知らない知識の選択肢は選ばない(←不正解です)。
・ケース問題は予備校の解答テクニックを活用

すれば、不安なく本試験当日を迎えられるはず。
これって結局いつもの学習方法となんら違わないcrown。自信を持って法務の復習はさっさと済ませ、ラスボス「中小」対策に早めにとりかかりましょう。

byふうじん



こんばんは!アックルです。

月曜日にハカセさんが書かれていたように、昨年の法務は苦戦した受験生は多かったようです。
私もその一人でした。
昨年の1次試験が終了した後に自己採点をしたのですが、一番緊張しながら採点したのは法務でした。

足切りになったらどうしようsweat01

結果は50点でなんとかクリアできましたが、あと3問間違えていたら地獄を見ていたわけです。
実際に昨年受験した私の前職の同期で、7科目トータルでは460点を超えたのですが、唯一法務のみが36点で
足切りという地獄を見た者がいます。

今年の傾向がどうなるか分かりませんが、過去にもかなり難しい年があったので法務は全く油断してはなりません。

さて、本日のテーマは「会社法の機関設計・機関役割」です。

本試験で50点しか取れなかった私ですが、そんな私の拙い勉強法でありますが紹介させて頂きます。

■会社法等に関する知識は書いて覚えよ!

私は他の科目も含めてサブノートは一切作成しませんでした。基本的には声に出して暗記していました。
不器用な私はごろ合わせは使わず(というか思いつかず)、愚直なまでにひたすら繰り返し、読み上げて暗記していました。

しかし、経営法務に関しては声ではなく、書いて覚えました

例えば、会社法で一番最初の難関「株式会社の機関および種類のまとめ」

こんな図は声に出して読み上げても、覚えられないですよね。

ですから、私は裏紙など不要な紙にテキストを見ずに、この表を何度も書いてました。
書いた後にテキストを見て、間違えていた場合は、再度テキストを見ずに表を書く。

これをひたすら繰り返しました。

書くのって疲れますよね。腱鞘炎になりそうですよね。

でも、本試験の法務はケーススタディ問題や応用問題が出題されるので、テキストに出てくる基本的な表は瞬時に頭から引き出せないと対応できません。
株式会社の機関だけでなく、「株主総会と取締役会の比較」「役員および監査役のまとめ」の表なども、愚直に紙に書いて覚えてください。

■自分の勤務先の会社を調べましょう。

経営法務のような固~い科目は親しみを持つことが重要です。

例えば定款。「定款に記載しなければ定款全体が無効となる事項」として以下の事項がテキストに書かれていると思います。

1.目的
2.商号
3.本店の所在地
4.設立に際して出資される財産の価額またはその最低額
5.発起人の氏名または名称および住所

・・・。こんなのたとえ暗記しても、よく分からないですよねcoldsweats02
それに本試験ではケーススタディ問題などで、架空の会社の定款が出てくるかもしれない。
もっと具体的に定款とはどんなものか知りたいですよね。

そこで、自分の勤務先の定款を見ることで、定款に対しての理解を深めたり慣れ親しむというのも手です。

勤務時間中にできるので仕事しながら法務の学習をする。まさに一石二鳥ですねhappy01

非上場企業に勤務されている方は、総務部や経営企画部の知り合いに頼んで、定款を見せてもらってください。
上場企業に勤務されている方はEDINET」検索してください。

EDINETとは、「日本の金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システムのこと。財務省財務局や財務支局に有価証券報告書などの開示資料を届出を行ったりインターネット上で電子的に開示するために金融庁が構築し財務省が運営している。」ものです。

経営企画部や経理部の方なら通常は他社の有価証券報告書などをチェックする際に使用すると思いますが、定款なども見ることができます。

例として「トヨタ自動車」の定款を見てみましょう(ちなみに私はトヨタの社員ではありません。)

まずはGoogleで「EDINET」を検索してください。
EDINETのタイトル画面の左下の「有価証券報告書」をクリックしてください。

次に「提出者名称」に「トヨタ自動車」を入力し、「希望種別」は「有価証券報告書」を選択し、検索をかけてください。

次の画面では直近(平成21年3月期・6月9日時点では平成22年3月期は発行されていないため)の有価証券報告書を選択してください。

次の画面で一番左の「提出本文書」を選択すれば、「有価証券報告書」を見ることができます。これも面白いのですが、本題は定款なので一番右の「代替書面・添付文書」
選択してください。

ここで「定款」を選択することで、ほら!出てきます。

自分の勤務先の定款を読むとかなり理解が深まると思います。

また、勤務先の登記(現在事項全部証明書)なども総務部の知り合いに頼んで見せてもらうのもお勧めです。
現在事項全部証明書は平成19年度の本試験に出ていますよ!

とにかく何度も言うとおり固~い法務は、身近な勤務先の会社のことを調べると理解が深まります。

他にも「うちの会社は取締役会や大きな会議にいつも社外の監査役が何人か来ているな~。あんなの金の無駄じゃないのか?」
なんて思っていたかもしれませんが、「なるほど!うちは大会社である公開会社なんで、監査役会は必須。しかも監査役は半数以上は社外の人間でなければならないのね~」とか、こういうことはいったん身近なケースで覚えてしまえば忘れないと思います。

それでは、本日はここまで。

by アックル



こんばんは。ZonEです。

今週は経営法務Week。本日は「民法」分野の学習についてお話させていただきます。

 
「民法」はそれほど重視すべき分野ではない?

出題領域表を一目見ればわかるように、経営法務では分野によって出題頻度に大きなバラツキがあります。

皆さんもご存知の通り、ズバリ重視する分野は「会社法等」と「知的財産権等」の2分野です。

ハカセのデータ分析ではさらに詳細な分類まで落とし込んでいるので逆に気付きににくいかもしれませんが、毎年約6~7割がこの2分野から出題されています。

よって、今さら言うのもおこがましいですが、まず重点的に学習すべきは上記2分野で、「民法」は試験対策上はそれほど重視すべき分野ではありません

しかし、長い目で見るとどうでしょう?「民法」は人生のおいても軽視してよい分野なのでしょうか?

  
せっかく民法を勉強する機会に恵まれたのだから

急に「人生において」など高尚なことを言い出してスミマセン。

「いつも費用対効果(学習時間 対 期待値得点)ばかり気にしているオマエに言われたくないよ!!」…というツッコミが聞こえてきそうではありますが、私だって学習効率ばかりを追いかけているわけではありません。

そもそも皆さんが中小企業診断士の受験を決意したきっかけは何ですか?

「診断士になって、中小企業を救い、日本経済の発展に寄与したい」という志の高い方もいるでしょうし、「自己啓発の一環として…」(←私はこちら)という方もいらっしゃると思います。

前者であれば、言い換えれば中小企業(の社長)のブレーン(頭脳)になろうと決意したわけですよね?そのブレーンが、社長に相続について相談されて何の知識も無い…というのはいかがなものでしょうか?もちろん、細かな部分は専門家(弁護士など)にお任せするにしても、表面的な知識は持っておくべきではないでしょうか?

また後者であっても、民法など身近な法律を知っておくことは、法治国家において自分の身を守り安心して生活していく上で、知っていて損はない知識なのではないでしょうか?

もちろん、診断士試験に合格してからゆっくり勉強し直せば良い…という考え方はありますし、今は試験に合格することを優先的に考えるべきだとも思います。

ただ、診断士試験合格後も多忙な日々は続くでしょうし、民法などを勉強するきっかけも意外と少ないのも事実です。

そこで、試験勉強を良いきっかけと捉え、費用対効果は低いかもしれませんが、下記2点だけこの機会に抑えておいてください。

 
耳慣れない独特な用語を記憶してアンテナ強化

経営法務の勉強を始めた直後に誰しも「うわぁ…」と感じるのが、独特な用語や言い回しだと思います。

心裡留保や錯誤、債務不履行、諾成契約…と日常生活で耳慣れない用語や善意・悪意など日常生活とは違った意味で使われる用語が多数ありますが、これらはぜひ覚えておいていただきたいです。

試験対策としてはそれほど重要ではないかもしれませんが、これら独特な用語をこの機会に覚えておくと、色々な書籍を通して法律系の知識を身につける際に苦労しなくて済みます

ちなみに私は診断士試験合格後、故あって宅建の勉強をしている(試験は今年の10月)のですが、民法に関しては診断士試験より深い論点を問われるものの、独特な用語に関するアドバンテージがあったので非常に助かりました。

いずれにせよ、法律系の独特な用語をこの機に記憶しておくことは、ある種の情報を収集するアンテナを強化することに繋がるので、長い目で見て良い投資になると思います。

 
身近なテーマを当事者になった気分で理解

範囲の広い民法のテーマの中には、連帯保証や危険負担、相続など身近なテーマも結構あります。これらのテーマに関しては、自分を当事者に置き換えてシミュレーションする「なりきり学習法」が有効です。

例えば、

  • 連帯保証であれば、自分の配偶者が友人に「連帯保証人になってくれ」と言われた際に、保証人と対比して連帯保証人になることの恐ろしさを説明するシーンをシミュレーション
  • 危険負担であれば、マンションや戸建て住宅を購入した際に、契約完了後~引き渡し前に大地震が起きて建物が崩壊した場合にどうなるかを考慮して、契約書に特約が記載されていることを確認する(ややこしい)シーンをシュミレーション

など、自分が当事者だったら…と仮定して身近なテーマを真剣に考えると、無理に記憶しなくても自然に粘着性のある知識が頭に残ります

連帯保証や危険負担などは、民法の中でも比較的出題頻度の高い「債権・契約」に関する事項なので、学習済みでイマイチ実感が沸かないかもしれません。

そこで、今回は試験対策上はサラっとしか学習していないであろう相続について一例をご紹介したいと思います。

 
あなたが、両親との間に弟と2人兄弟で育ったとします。残念なことに父親が他界し、財産を相続分割することになったのですが、とんでもない遺言書が出てきました。

全財産を愛人であるDさんに贈与する…という内容だったのです!!

「何してくれてんだよぅ、親父ぃぃぃ!!」という心の叫びは置いておいて、このケースで遺留分を理解してみましょう。

遺産が8,000万円あったとすると、上記遺言書が無ければ、母Bは1/2の4,000万円を、あなたと弟Cは1/2×1/2=1/4で2,000万円ずつを相続できます。

しかし、遺言書では8,000万円全額を愛人Dに贈与するとあります。これでは、あなた達遺族が困ってしまう…ということで、一定の法定相続人を保護する遺留分を主張することができます。

このケースでは、全体の1/2を遺留分として請求して取り戻すことができるので、母Bは1/2×1/2=1/4で2,000万円を、あなたと弟Cは1/4×1/2=1/8で1,000万円ずつを相続できます。

つまり、遺留分滅殺請求権を使えば、合計4,000万円分の遺産を愛人Dから取り戻すことができるわけです。

でも、これ(遺留分)を知らずに請求しないと、全財産を愛人Dに持っていかれてしまうのです。知っているのと知らないのとでは大きな差がありますよね。

 
相続は誰しも必ず一度は携わる問題かと思います。試験勉強では不要と合理的に考えるのも良いですが、たまには回り道するのも悪くないですよ。

 
とは言え、まずは「会社法等」と「知的財産権等」

…とまぁ、1週間を通して分野別に担当分けして執筆している関係で、民法についてガラにもなく熱く語ってしまいました。

しかし、冒頭に述べたように、この科目でまず重点的に学習すべきは「会社法等」と「知的財産権等」の2分野です。

この2分野の学習ポイント等は、明日以降に他のメンバーが色々と語ってくれると思いますので、ご期待ください。

怒涛の7週間も気付けばあと2週間。合格からの逆算で、いつ何をやるかを計画しつつ、引き続き頑張ってください。

それでは、今日はここまで。

by ZonE



こんにちは。ハカセです。

今週からは「経営法務」の完成答練週間。経営法務も、いわゆる「暗記科目」に分類されることが多いようです。

法律って厄介ですよねー。「常識ではこうだけど、法律的にはこう」という、法律の世界の独特のルールが存在します。「行列のできる法律相談所」や「四角い仁鶴がまーるくおさめまっせ」などの番組が存在しえるのも、世間一般の常識と法律での裁定が必ずしも一致しないから。

これは、診断士受験生にとってヒジョーに厄介です。つまり、これまでは「理屈で解きましょう」「実務を想定しながら解答しましょう」と言っておきながら、経営法務に限っては理屈で解くと誤答になってしまう可能性があるのです。

でも、逆に、「法律界の常識」さえ把握してしまえば、あとは方程式を解くように簡単に解ける、ということでもあります。KEYになるのは「会社法」、「民法」、「知財」ですよね。頑張っていきましょう!

◇ 合格率・クリア率 ◇

まずは科目合格率。

(データ出典:中小企業診断協会)

傾向は一目瞭然。科目合格率は年々低下しています。昨年は10%程度。これは、「経営法務を受けた受験生のうち、総合成績で不合格になったけど、科目合格を果たした人(=60点取った人)が10%しか居なかった」ということになります。

科目合格率は、「総合成績で不合格になったけどその科目が60点を超えた人の確率」なので、実は余り意味を成しません。そのため、道場では「科目クリア率」を算出しています。

「科目クリア率」= (試験合格者+科目合格者) ÷ 科目受験者

(データ出典:中小企業診断協会)

繰返しになりますが、「科目クリア率」とは、上記計算式で算出する、「当該科目を60点以上取れた人、または他の科目でカバーできた人」の割合です。正確な数字ではありませんのであくまでも参考値ですが、これを見ると、おや、意外に低くないですね。科目合格率が10%という数字に比べると、科目クリア率は37%です。「60点取れたかどうかはともかく、試験には合格できた(=他の科目でカバーできる範囲だった)」という人が結構いた、ということですね。

例年と比べてみると・・

↑ 上記から分かるように、確かに、例年よりは科目クリア率は低かったようですが、例年に比べて極端に低かったというわけではないようですね。昨年の受験生である我々の感覚は、「法務は地獄だった・・・」という感じなのですが、実際にはそうでもなかったのでしょうか・・・。

◇ 出題のバランス ◇

まず、「民法・会社法」「知的財産権」「その他」という具合に大枠での分野別出題数を見てみましょう。

このように、知財関連の出題数が徐々に減少する一方で、民法・会社法関連の出題が増えているようですね。

◇ 分野別の出題数推移 ◇

もう少し具体的に見ていきましょう。まずは分野別の出題傾向の確認。民法・会社法に関しては、うむー。各年度ごとに明確な傾向がありませんね。かなりバラバラに出題されいて、年度ごとの傾向は僕には発見できませんでした。

知財の方はどうでしょう。まず、年々出題数が減っていますね。その中で、はやり「特許権」の出題が一番多いのが分かります。また、昨年は特許権以外の知財は満遍なく出題されていますね。

このように、「知財」の分野はバランスよく出題されているのに対し、「会社法・民法」の分野は明確な出題傾向が見つかりませんでした。

◇ 難易度 ◇

出題傾向はわかった。では、どこを攻めればいいのか。もちろん、易しいところから攻めましょう!

まず全体のABCDE難易度の分布を見てみると・・・

このように↑、AB難易度の問題は減少傾向です。とはいえ、AB難易度の問題が「まだ」4割前後あります。C難易度も含めれば6割を超えます。

これを細かく分野別に分解すると、

(平成16-21年の問題で集計)

なるほどー。会社法・民法の問題は、出題数も多い割にAB問題が少ないんですね。一方、知財の問題は、出題数は減っていますが難易度は安定しているんですね。

経年的にはどうでしょうか。

(データ出典:TACLEC )

このように、やはり、「知財」の正答率は安定していますね。一方、「会社法・民法」の正答率が徐々に下落傾向にありますね。「その他」の正答率は上昇していますが、対応策の立てようがないですから、ここに注力するわけにいきませんよね。

◇ 分野別の難易度比較 ◇

具体的に、さらに詳しく分野別の難易度も見てみましょう。

上記から、会社法・民法の分野では、「民法」「株式」「組織再編」からの出題が多いのがよくわかりますね。そして、「民法」「組織再編」は比較的「難・易バランス」がいいですね。一方、「株式」の分野は難易度の高い問題が多いようです。

知財の分野は、やはり特許権が一番多い。D難度の問題も多いのですが、AB難易度も数多く存在していますね。なるほどなるほど。

◇ 傾向と対策 ◇

上記からわかったことは、

  • 昨年の経営法務は確かに難しかった
  • しかし、科目クリア率はそこまで下がっていない=他の科目でカバーできる範囲内だった

出題傾向は

  • 「会社法・民法」の出題数が増加傾向。一方で「知財」の分野は減少傾向。
  • 難易度では、「知財」の方が対応しやすい = みんな得意にしている
  • 一方で「会社法・民法」は、特に中核となる「株式」「組織再編」の分野の出題数が多く、難易度も高い

よって結論。

  • 対応しやすい「知財」で取りこぼしを阻止せよ
  • 「会社法・民法」の分野は、ヤマを絞ることなく、満遍なく学習せよ。
  • 「会社法・民法」の分野は、難しい問題もあるが、それに惑わされることなく基礎問題を重点的に対応せよ

ということが言えるかもしれません。

◇ おまけ ◇

最後に、道場執筆メンバーの昨年の答練成績を大公開。皆さんの「目標得点」を設定する際の参考にしてください!

答練・模試期は、得点のばらつきが少ないですね。特に基礎答練・直前答練はほぼ「束」になってますね。さすがに毛並みの違った本試験ではバラけましたが。

答練の難易度にもよりますが、直前答練(完成答練)で70点、模試で60点前後を目指したいところです。

ではまた!

by  ハカセ



こんにちは。 ハカセ です。happy01

今週は経営法務の答練Weekですね。既に受けた方、または土日に受ける方。色々いらっしゃると思います。

経営法務は「比較的取り組み易い」科目であることは、既に述べました。(該当記事はこちら)

確かに、昨年の経営法務は傾向が変わってしまいました。TACを含む予備校のカリキュラムはそれをカバーし切れておらず、受験生は軒並み苦戦しました。昨年の受験生である我々は「やられた~punch」という感覚が残っており、数字もそれを物語っています。

◆ 本試験の科目合格率の推移 ◆

診断士試験 科目合格率

経営法務は、科目合格率: 15.6% (2008年) → 10.5% (2009年)となり、1割程度に下がってしまいました。確かに難しくなりましたが、でも、よく考えてみると、科目合格率には「試験合格者」は含みません。24.1% の試験合格率を加味すれば、10.5% + 24.1% = 34.6% 、つまり 1/3 以上の人が経営法務を「クリア」していることになります。もちろん、実際にはこんな単純計算では算出できませんが、そこまでシリアスに恐れる科目ではないと思います。

ちなみに、ワタクシの去年の答練データは下記の通り。

◆ 経営法務 ハカセ 答練データ ◆

診断士 経営法務 答練 データ

点数(棒グラフ)ではイマイチ、ピンと来ないかも知れませんので、順位を表す折線グラフにご注目下さい。ずーっと10%以内を横ばいで推移しているのがお分かりいただけると思います。こういう科目は他にありません。つまり、それだけ安定して得点出来る科目だ、ということなんですね。

◆ 安定して得点出来る要因 ◆

「これってハカセだから出来るんじゃないの?」と思う方、いえいえ、それは違いますよ。JC も ふうじんも ZonE も、みんな概して同じ傾向です。何故でしょう?wink

答えは簡単。出題される範囲が非常に限定的だから なんです。

経営法務の出題範囲を2008年の「試験案内」で確認してみると、

(1) 事業開始、会社設立及び倒産等に関する知識
(2) 知的財産権に関する知識
(3) 取引関係に関する法務知識
(4) 企業活動に関する法律知識
(5) 資本市場へのアクセスと手続
(6) その他経営法務に関する事項

と、大項目としてはこれだけなんですね。この限られた項目から、毎年バラエティーに富んだ問題を作り出さなければいけない出題委員の皆さんの苦労が逆に偲ばれます。

鋭い方は、ここで気づいたでしょう。何故、最近の経営法務の出題には「ケース問題」が多いかを。結局、知識を直接的に問うのは、「もう問い尽くした」という感覚があるのでしょう。法律系の問題は、細かくしようと思えばいくらでも些末な問題を作成可能ですが、弁護士・司法書士という二つの法律系国家資格とも差別化を図らなければいけないので、掘り下げすぎるわけにもいかない。その解決策として、長ーい文章のケース問題を問うようになったのでしょう。

でも、必要以上に恐れないでください。長い文章の問題が難しいとは限りません

経営法務の問題は、一度覚えるべき知識をしっかり定着させれば、あとは読解力の試験、むしろ「国語の試験」と言っても過言ではないと思います。

だから、「ケース問題に慣れる」必要はあっても、「ケース問題に備えて知識量を増やす」必要なんてないんです。スピード問題集(またはそれに類する問題集)以外に手を広げないよう、くれぐれも注意してくださいね。

経営法務は、「会社法の機関」 「各知的財産権の特徴」 を、タテ割り・ヨコ串刺し の両方からしっかり暗記 しておけば、ソコソコ点が取れますgood。(串刺し暗記術については、こちら を参照!)。我々の言葉を信じて、頑張ってください!

——————-

ところで、上記のような数字のデータ、どこから取ってくるかご存知ですか?

本試験の各科目の「平均点」というオフィシャルデータは存在しませんが、予備校が独自に「平均点」を算出しています。

TAC は「TACデータリサーチ」というものを用いており、これは受講生にのみ配布する「補助レジュメ」に掲載されています。

また、資格の大原 は「採点サービス」の中間発表という形で HP 上に載せています。
→ こちら http://www.o-hara.ac.jp/sokuhou/chusho/09_chukan.pdf
TAC の平均点と数点の差はあるものの、概ね傾向は合致していると考えていいんじゃないでしょうか。

そして、「科目合格率」は、診断協会の HP で公開されています。
2009年度の統計資料
 → http://www.j-smeca.jp/attach/test/H21/h21_1ji_toukei.pdf
2008年度の統計資料
 → http://www.j-smeca.jp/attach/test/H20/20_1ji_toukei.pdf

さらに、TACの各答練の平均点などは、TAC 校舎内の掲示板に貼り出されている以外にも、WEB上の TAC の「診断士講座 おしらせ掲示板」にも載っています。

もしもこれらの情報の在り処をこれまで知らなかった方がいらっしゃったら、そろそろスイッチを入れてみた方がいいかも知れませんっ! bell

自分の現時点での「相対的なポジション・順位」は、診断士試験合格の非常に重要なポイントです。「自分はいま上位何%にいる」、「この科目は好きな科目だけど、相対的に苦手らしい」、「逆に嫌いな科目だけど、みんなよりは出来るらしい」などと自分の相対的な位置を常に意識し、それをモチベーションにすると同時に、課題克服の種にすることが重要です。happy02

そうすることによって、自ずと「長期目標」「短期目標」を見定めることが出来て、而して「ストイック学習法」が確立されるのですっ!!up

是非、順位を意識しながら気合いを入れて答練に臨んでください

by ハカセ



すみません、今回はいきなりお詫びから。
前回、「経営法務は取り組みやすい」という発言をしましたが修正します。

×経営法務は取り組みやすい

○(ストレート合格者にとっては)経営法務は取り組みやすい

え、余計印象悪いって?すみません、ごめんなさいsweat01
しかしこれは重要な示唆。「経営法務」対策の難しさは、

1. 問われる知識が多い
2. 具体的な数字が問われる
3. ケース問題への対応が必要

なこと等にある。
つまり暗記科目と思わせておいて応用問題もあるscorpius。そんな科目に暗記学習で真っ向勝負を挑むと、あちこちで間違えたり、学習量が累増するように試験が作られている(と個人的に思う)。しかしこれは決して悪いことばかりではなく、この一見難しい科目をラクラク通過する学習法に気づくことが、ストレート合格への条件の一つなのでは。
ではどうする?
はい、では今日は養成答練の得点を10~20点UPさせる即効薬のご提案aquarius

■結論:経営法務の阻害点⇔あるべき姿と解決手段■
ではまず結論(まとめ表)から。

 

 初級・中級は、だいたいの人はもう既に知っている話。「なんだそんなことか」程度のチラ見でOK。

上級はちょっと複雑。「ケース問題が難」と書きましたが、ここではいったん「覚えた知識が点数にならない難しさdanger」と読み替えてください。
ストレート本科生にとって今一番悩ましいのは、「一所懸命学習しているのに点が伸びない」ことなのかも。そんな方だけに限り、T○C講師が絶対言えない「答練で高得点を取る」ネタバレテクpencilを提案。 ※ただし劇薬注意。聞いちゃえばごく当たり前の受験テクニックですが、あまりに手軽なだけに依存すると試験対策の本質を踏み外す危険あり。上級は本当に困っている方限りでご覧ください。

 

■初級編:スピ問・過去問でinput学習■

え、スピ問ってoutput学習じゃないの?
はい確かにその通りですが、対象知識が広大な経営法務に限っては、

△テキスト学習→仕上げにスピ問 のoutput型活用より、
○スピ問で頻出論点チェック→テキストに戻って知識補充recycle、のinput型活用が効率的

講師もそう言ってませんでしたか?
経営法務で学ぶ知識は膨大。私もひさびさにサブノート見返してたまげました。

 サブノート(エクセルA4タテ7枚)
↑クリックでPDFが開きます

サブノート右側の「間違いメモ」欄にご注目(※答練ネタバレ注意)。
私はこの「間違いメモ」欄に、答練・公開模試の出題内容と自分の正誤を記録。さて、左側の文字量(=知識量)と右側の出題問題数はうまくバランスしていますか?

答はNo。経営法務はテキストページ数の割に出題頻度が低い稀出領域があちこちに存在。そんな知識を押さえにいったら脳みそが悲鳴をあげるのは確実。従って経営法務のお勧め学習パターン

・予習 (補助レジュメAランク論点などをさらっと)
・講義 (講師の話を良く聞く。特に例え話をする所が重要)
・復習 (書き物中心。暗記しようとしない)  ex.帰りの電車でさらっとトレーニング、サブノート作り(エクセル写経でOK)など

まで済んだら、
いきなりスピード問題集を解くclock

スピ問1回目は間違えてOK。スピ問→テキストまとめ表→スピ問recycle。この繰り返しにより、自然と頻出論点から順番に知識が頭の中にストックされます。

■中級編:表・イメージを使ってしっかり暗記■

法務が暗記科目と思われる所以は、具体的な法律知識や数字を問われる箇所があるから。例えば、「会社法」による「大会社」の定義は「資本金5億円以上または負債200億円以上」

問題はこれを暗記と思うかどうか
結論から言うと覚える。ただし丸暗記ってほどではなく、理屈で考えればなんとなくイメージ可能。経営法務の覚える項目・数字の良いところは、「合理的で」「一度決まったらそう変わらず」「大事なものは特定可能」。数字がぴょこぴょこ変わる中小企業経営・政策に比べれば可愛いものcapricornus
講師の話からイメージするなり(ex. 会社法機関設計覚えちゃいましたか?)、自分でマトリクス表に整理するなりでしっかり覚える。

さて残るは上級編「覚えた知識が点数にならない難しさ」対策
=T○C講師が絶対言えない「答練で高得点を取る」ネタバレテクban
ごく当たり前のことですが、意外と気づいていない人が多数。ただし点数が伸びずに困っている方のみご覧ください。既に点数安定している方は恐らく実施済みなので、スキップお願いします。

※「初・中級」と「上級」は2テーマに分割しました。

by ふうじん



この記事は、経営法務:緊急得点UP策(初・中級)に続き、「一所懸命学習しているけれど点が伸びない」方への即効サプリメントaquarius
「一所懸命学習していない」or「既に得点は安定」している方には全く不要。
特にこのテクで「ラクして点数稼ごう」とすると、学習の本質を踏み外し、本試験で失敗するリスクがあります。
予めご了解いただけた方のみお目通しくださいban

■上級編:点数になる所を覚える(先送り学習法)■

初・中級編で説明したとおり、「経営法務」の難しさは「覚えた知識が点数UPに直結しない」こと。よって「点数になる所を覚える」ために、スピ問output学習を提案したのが初級編。上級編では更に3つのテクを提案。

上級テクその1:養成答練25問をセルフ出題予想 ~出そうな所だけ覚える
上級テクその2:先送り学習法
上級テクその3:ケース問題対策

覚悟はいいですか?では行きますよ!

■(上級テクその1)養成答練25問をセルフ出題予想 ~出そうな所だけ覚える
「経営法務」の難しさは、「覚えた知識が点にならない」ところ。ならその対策は簡単、「点数になる所を覚えればOKshine(ニヤリ)。
つまり「覚えるべき重要度順に出題される」養成答練に限っては、補助レジュメのAランク論点から順番に学習。なぜなら答練に出題できるのはせいぜい25問強。よって答練の点数を手軽に上げるには、

・補助レジュメのAランク論点の数を数えるaries
・自分が重要と思った順に25個選ぶ(出題予想)
出題予想した論点につき、スピ問の解答解説+テキストまとめ表を使ってじっくり学習(理屈+暗記)

これでok
極端な例で申し訳ないのですが、私の基本講義時の学習時間+養成答練点数は下記の通り。

とりあえずチャートだけしっかり作り、出題予想箇所に○つけてどれ位当たるかと。結果はこの通り↑。「80点学習法」を続けた結果、養成答練で何が出題されるかは容易に予測できたので、この時期は昨年で一番ダラダラしてましたspa。 

(上級テクその2)先送り学習法

そもそも経営法務の何が難しいって、テキストに掲載された知識の膨大さ。しかもせっかく覚えた箇所が全く出題されなかったりして。
ではここでも発想を逆転。「経営法務」「中小」のBCランク論点は(いつもの長期記憶でなく)短期記憶で対応する。つまり基本講義時には養成答練で出そうなAランク論点以外は無理に押さえずに試験直前期に暗記を先送りship。本試験が近くなればいやでも緊張が高まるから、一夜漬け学習・短期記憶で十分本試験に対応可能。
もっともBCランク論点でも全くスルーすると直前期に頭に入れるのが大変。そこで「外部記憶装置」としてサブノート・チャートを作り、作ったら速やかに記憶の外に追いやっていました。これも「橋げた理論」の応用ですね。

経営法務チャート<前半:会社法>

経営法務チャート<後半:産業財産権>

 

(上級テクその3)ケース問題対策

さて「経営法務」のラスボス、「ケース問題」は手ごわい。過去問解こうとするとわけわからないでしょpout
これは問題に素直に向き合って解答しようとする人への罠pig。しかも文章読んでいるだけで眠たくなるし。おまけに「何これ?」って感じでどの知識を使って解答するかの判断に悩む問題さえある。

ケース問題への具体的対応策は予備校講義に譲るとして、ここではまたまた発想を逆転。経営法務の頻出論点には限りがあるので、ケース問題の見かけに惑わされず、Aランク頻出論点の知識をしっかり繰り返し学習して体得しておくrecycle。予めどの辺の論点が出題されるか想定し、手札として持っておけば、どんなケース問題が来てもスッと差し出せば良い話bar

以上、緊急得点UP策といっても結局いつもの

・ABランク頻出論点をしっかりやり、8割正解を目指す

という基本は変わらず。
ただし「経営法務」に適した学習方法として、

 ・字面でなく、表やイメージを使い直観的に覚える
 ・テキストのまとめ表活用(タテヨコ・マトリクス表)
 ・スピ問をoutput学習でなくinput学習として使う
 ・基本講義時はBCランク論点の暗記を先送りし、Aランクに集中
 ・暗記先送り用に「外部記憶装置」を用意
 ・過去問の難しさに動じない
 ・養成答練のセルフ出題予想が効果あり

などなど、ちょっとした工夫が点数UPに直結。あまりテクニック頼みでもいけないけれど、真っ向ストレート勝負で挑むのも何か損した気分。
まだまだ工夫できる所がありそうheart01!よろしければ皆さまオリジナルの工夫など、ぜひ教えてください!

経営法務・緊急得点UP策(初・中級)に戻る

byふうじん



こんばんは、JCです。
基本理論4回シリーズも完結しました。今日からはまた4人の勉強法や
対策のアドバイスに戻ります。  その前に、
本日診断協会のHPで今年度の試験日程が発表されていました。
まだご覧になっていない方はぜひ上の行の「試験日程」のところを
ぽちっとやってみてください。
きっと、闘志がわいてくると思いますよ。
さて今日の本題ですが、機関設計ってややこしいですよね。
まともに数えると三十数通りだったかな?
それをいちいち暗記するのは無理がありすぎる。
こういうややこしいことを覚えるためには
3つのやり方があると思います。

絵で描いてみる。
絵でイメージするのはとても良い方法だと思います。
2次の事例の整理も絵を描いて考えろと言われる講師の先生も
いらっしゃいました。すごく良い方法だと思います。
でも、ぼくは絵が下手なんですよねー。
だからこのやり方は断念。

②論理的に理解する。
これは以前もお話した身近なケースを論理的に裏付けて
考えるということ。テキストの論点の例示をさがしているのと一緒。
うまいこと例示を見つけられれば一発で覚えます。
ぼくはこの方法が一番すきです。
たとえば消費貸借と使用貸借と賃貸借。
これを言葉で暗記するのは大変。この場合には
消費貸借は借りたものと同種同量を返す。例は借入金。
(返済するのは同金額だけど、借りたお札と同一でなくていい)
使用貸借は無償で借りたものと同一のものを返す。
例はただで借りた自転車。
賃貸借は有償で借りたものと同一のものを返す。例は賃貸住宅。
とこんな具合です。

ごろあわせ
まぁ、それでもだめならごろあわせですね。
実は ごろあわせも大好き!flair 
で、いろいろ考えました。(特に中小)
こちらもおいおい発表してゆきますので、楽しみにしてて下さいね。
受験時代もおもしろいごろあわせを思いついたら、みんなに
発表するのがうれしくて。(笑い)ちょっと恥ずかしいですけど。

さて、本題の機関設計ですが、僕は下のようなマトリックスで
論理的に理解するように努めました。
機関設計(←クリックするとマトリックスに飛びます。)
つまり会社の規模によって
譲渡制限会社<公開会社<大会社に区分し
それぞれの規模の会社の求めるもの、求められるものによって
必須の機関がおのずと決まってくるというものです。

譲渡制限会社は規模が小さく株主も関係者もすくないので
経営者の目線
公開会社は譲渡制限がないから株主が変動する。そうするといちいち
株主総会を開催するのは大変なので、取締役会の機能を使う。
一方で取締役会の専横は株主の利益を損なう。だから監査機能を
義務化する。すなわち株主の目線
大会社になると負債総額200億を超えるので債権者も多い。
会計監査人を義務化して正しい計算を行わせる。すなわち
債権者の目線
れはT■CのA先生の講義を再現したものです。
A先生は直前期にたまたま振替で受講したのですが、
論理的に理解しないと覚えられないぼくにはほんとにぴったりの
教え方をする素晴らしい先生で、一回でファンになりました。

by JC




こんにちは。JCさんのミニテストはもう入手しました?
昨年の1~2月ごろから1次対策のグループ学習をスタートした際、このミニテストはホント役立ちました。私もサブノート派なので、受講後すぐまとめやチャート作るのですが、ミニテストと見比べると結構論点漏れがあったりして。グループ学習って主に2次対策向けと思われてますが、実は1次対策としてとーーーっても有効。学習仲間同士で知恵を絞り、お互い助け合って1次試験をラクラク乗り切っちゃいましょうrvcar
ZonEさんの「ITサービスで記憶定着」も秀逸。結構当たり前で誰でもやってることでも、きっちり理詰めで説明できるところがとにかくスゴイ。

さてこのブログでは様々な学習方法を例示していますが、今日は失敗作を紹介

【サブノート作りの失敗例】

失敗作:法務用語集
↑クリックでPDFが立ち上がります。

これは法務テキストで太字マークされた用語の説明を抜書きリストアップしたもの。しかし一度作ったきりで一度も見直していないし、今眺めてみても到底役に立つとも思えない。よってこれは試験対策として失敗例heart03

しかし!確かに失敗例ですが、もう一度試験受けるとしたらまたこの資料作る。単なる抜書き・写経だけど、

・一通り学習範囲をカバーした安心感cake
       →それでも知らない知識が出たら、余裕もって「捨て」。
・知識をエクセル入力することによる、なんとなくの暗記効果eyeglass
       →暗記の下地になるので、どこかで再会したら記憶がすぐ蘇る。

の効果があったから。

今だから告白すると、私は「丸暗記が大の苦手」。もうとにかく片っ端から忘れる。でも暗記が苦手な分だけ、代わりの記憶策を常に考え、診断士学習を経て自分オリジナルの学習方法を築けたと自負。(→結果として、スト本科生ながら自信を持って2次筆記試験通過(but口述はちょっとドキドキ)。)

そこで注目すべきは「エクセル入力による暗記効果」。
仮にこれを「写経効果」と命名crown。知識をエクセル入力する「写経学習」は実はかなりの記憶効果あり。暗記が苦手な私は、暗記動作の代わりにとにかく学習ツール作りまくり。
(※2次対策の「写経」とは与件文丸写しのこと。1次対策でテキスト丸写しすることに意味はないので、自分なりに何を書くか、がポイント)
T○C講師は時間効率上あまりサブノート作りは薦めていないそうですが、サブノート作りは暗記効果高いんだけどなー。ちょっと寂しい。
(講師からの受け売り知識によると、エクセル入力作業は 1)知識を一度頭に入れる(input) 2)書く作業を行う(output) を同時に行うから記憶効率が良いらしい(真偽不明)。誰か詳しい方教えてください!)

【それらしいまとめ:学習の5要素】
なぜこんな失敗談を長々話すかって?
実はちゃんとオチを用意。
私は学習には「5要素」があると考えます。

私の場合、暗記が苦手なので「読む→聞く→考える」で学習サイクルを止めてしまうと、殆ど記憶に残らないdanger。自分の弱点を考慮し、とにかく「書く」「話す」ことを1年通じて重視。よって、「書く」は、サブノート・チャート・学習日記など、とにかく作りまくり。過去問・スピ問解いている時を除くと、ほとんどパソコンの前に座ってました。暗記に自信がない分、サブノート・チャートを「外部記憶装置」として使い、書いては忘れ、忘れてはまた繰り返し見返すことで、比較的ラクラクと記憶が定着したような・・(意味ないけど今でもかなり覚えてます)。

え、「話す」の話はしないのかって?
はい、それは「10%試験の短期勝ち逃げ学習法(中編)・講師への上手な質問法」でご紹介confident

あ、「学習日記」で思い出した。
とても恥ずかしいですが、恥を忍んで「学習タイムテーブル」晒しておきます。
T○Cの講義スケジュール自体は昨年とほぼ同じなので、5~6月の直前講義がいかに大変か のご参考程度に・・。

09学習タイムテーブル(ふうじん)
↑クリックでPDFが立ち上がります。

【最後にお願い】
「書く学習=暗記に役立つ」のロジックをこの機会にまとめてみようと思います。
どなたでも結構ですので今現在の学習方法や工夫点などぜひコメントいただけませんかfoot
情報いただいた方へのお礼として、(ほかに持ち合わせがないもので・・)私の「1次本試験直前ファイナルペーパー」差し上げます!

by ふうじん



こんばんは。ZonEです。

花粉症の私には鬼門となる季節がやってきました。
薬を飲むと眠くなるし…この季節、花粉症の受験生は辛いですよね。

普段夜型の私も、夜になると一日蓄積した花粉に苦しみ
勉強がはかどらなくなるので、この時期だけは朝型に
シフトせざるをえない状況です。

さて、花粉ネタは置いておいて、今回のテーマは
中小企業の定義についてです。

 
法律によって定義が異なる

ストレート本科生は6科目めの経営法務に突入し、聞き慣れない
言い回しに苦しんでいる方も多いのではないでしょうか?

また、公開会社や株式譲渡制限会社、取締役会設置/不設置会社、
委員会設置会社、大会社/大会社以外などの組み合わせごとに
必須機関などを覚えなきゃ…など頭を悩ませている方も多いかと
思います。

効率的な記憶法として、ハカセさんが串刺し記憶術として色々な
表を公開していましたが、あのようにイメージで記憶する方法は
非常にオススメです。ぜひ実践してみてください。

 
さて、私もそうだったのですが、経営法務で
大会社とは、資本金5億円以上または負債総額200億円以上
の株式会社をいう…と聞いて、「あれっ?」と思いませんでしたか?

財務会計で学習した、法人税率の優遇や交際費の損金算入に関する
優遇が受けられる中小企業の定義は、資本金1億円以下だったハズ
…ですよね。

実はこれ、ベースとなる法が違うからなんですよね。

会社法では、大企業以外(≒中小企業)の定義は、

 資本金5億円未満かつ負債総額が200億円未満

ですが、法人税法だと中小法人(≒中小企業)の定義は、

 資本金1億円以下

となっているわけです。

 
どうせなら科目をまたいで、一緒に覚えちゃおう

しかも、次に勉強する科目である中小企業経営・政策では、
さらに、中小企業基本法に基づく中小企業の定義も出てきます。

こちらは、業種別に分かれていて、

製造業その他であれば、
資本金3億円以下 もしくは 従業員300人以下

卸売業であれば
資本金1億円以下 もしくは 従業員100人以下

小売業であれば
資本金5000万円以下 もしくは 従業員50人以下

サービス業であれば
資本金5000万円以下 もしくは 従業員100人以下

が中小企業として、各種優遇施策の恩恵にあずかることができます。

これらを別々に覚えても良いのですが、上記のように表にして
科目をまたいで覚えてしまうと、混乱しなくていいですよ。

by ZonE



こんにちは。ハカセです。

以前、経営情報システム対策の「串刺し暗記術」 という記事で、「串刺し暗記術」について説明しました。

また、経営情報システムの暗記術:具体例 という記事で、その具体例を紹介させて頂きました。

その際、我々のメンバーである ふうじん fuji の、経営法務テキストの出来が良い理由 という記事で、ふうじんさんも全く同じことをやっていたということが判明し、びっくり&納得flair した次第です。

ただ、ふうじんさんの「タテヨコ・マトリクス学習法」という名前よりも、「串刺し暗記術」というネーミングは相当ダサかった、というのは反省点です smile

今回は、「串刺し暗記術」の「経営法務編」をお送りしますgood

1. 損害賠償責任

「AがBに金を貸したが5年間催告を怠った。債務不履行の時効は3年であるから、もはや返済を求めることが出来ない」

上記のようなケース問題が出るのが経営法務の特徴です。ここでよく迷うのが、

「あれ、債務不履行の時効は3年? 10年? いや、時効は1年ってのもあったなぁ・・・」

ということです。つまり、「時効●年」という言葉で迷ってしまうわけです。だから、こういう「迷いやすい論点を、むしろ集めて、まとめて覚える」のが「串刺し暗記術」のポイントです。

ボクが作った一覧表は下記。これなら、一目で覚えられる。特に「時効」のところは、「10・3・10・1」という具合に、画像としてプリンティングで覚える ことも大事です。

2. 開業時の諸届け

  • 個人事業は、個人でやってるんだから(法人が法人設立届を出すよりも早く)開業届はすぐ出せるはず
  • 社会保険(年金)は最近色々話題になってるからsmile、法人は一人でも雇ったら届けなきゃだめだけど、個人事業の場合は5人以上でいいことにしてくれている
  • そのかわり、労働保険は法人と同じ扱い。労働保険って何?という人もいるだろうから、社会保険よりも提出期限に余裕がある

・・・てな感じでストーリー仕立てにして覚えました good

3. 株主総会の招集

株主総会の招集は、

  • 制限会社は一週間前でOKだけど、公開会社は2週間必要。
  • ただし、取締役会の無い制限会社は口頭連絡でもOKだけど、取締役会があると制限会社でも公開会社でも口頭連絡じゃダメ

という若干の「ねじれ」現象が話をややこしくしています。でも、この図(というか色)を見れば一発でしょう。

4. 会社法の組織

説明は不要と思います。僕が作ったこの表は、読めば読むほど深い味わいを楽しんで頂けると思います good

5. 会社法における各種手続

実は、TACテキストにはこれがないんですよねwobbly
でも、超頻出論点なので、しっかりチェックしておいてください!!

——————————

いかがだったでしょうか? 役に立つ表はありそうですか?
もしもご所望でしたら、オリジナルのエクセルファイルをお譲りします good
ご希望の方、こちら をクリックしてください。(右クリックして「対象をファイルに保存」すると早いですよ)

ではまた! by ハカセ



うーん、昨日のハカセの「学習時間の確保&学習サイクルの確立」はいつもながらの素晴らしいまとめ。残り2科目、「経営法務」「中小」の養成答練はスピ問output作戦でぜひ80点目指しましょう。

さて、ここでちょっと先の話。
「直前講義&答練」以降の学習方法はどうするの?

 「・・我々にお任せください!」と言いたいところですが、実は出る幕なし。4月以降、T○C各校舎にて「1次直前期の効果的な学習法」なるセミナーが開催されます。このセミナーは必見。5月~7月までのベストな学習法が説明されます。無料なのでT○C生以外も自由に参加可能。Web配信もありますが、できれば生セミナーに出て、講師にガンガン質問しちゃいましょう!

では今日はこれから気になる経営法務対策。
経営法務の本試験は2日目の朝1時間目、10:00スタート。
この科目の特徴の一つとして、試験開始の合図と同時に「カリカリカリ・・pencil」と鉛筆を走らす音が聞こえてきます。
これは特定の頻出論点について「事前に覚えたことを問題用紙にすぐメモするだけで、容易に解ける問題がある」という伝説があるから。

そう、確かにその通り。昨年もそんな出題は多数ありました。ただそれは答練までの話で、本試験は一転「ケース問題」の出題が多く、受験生は皆頭を抱えるハメに・・typhoon
これがいわゆる「出題傾向の変化」という奴ですね。私たちが過去問を研究するのと同様、試験委員の側だって受験生の学習手段を研究して、変化球投げてくるのはごく当然の話でしょうbaseball

法務の試験が終わった瞬間はかなり顔から血の気が引きました。ヤバい・・sweat01。でもまぁケース問題といっても結局常識で2択程度には絞れるので、思ったほどの低得点にはならなかった方が殆どでしたが。

中小企業診断士にズバ抜けて深い法律知識を求めるわけでもなし、今年も「経営法務」は比較的取組みやすい科目といえるでしょう。予備校・受験生によりある程度の「勝ちパターン」が研究されているのも確か。「図をメモする」戦法は今年も活躍する場があると思います。ただヒット率が高い戦法なだけに、変化球投げられて空振りになった時のショックも大きいかも。
やはり安易な解法ばかりに依存せず、予備校テキストを活用し、基礎的な知識や考え方をじっくり養ってから本試験当日に臨みたいものですshoe
(※詳しい勉強方法は過去ログ 経営法務テキストの出来が良い理由 をご覧ください!)

え、「もったいぶらずに当日何をメモしたのか教えて・・」ですってear
はい、私も記載したいのはヤマヤマですが、ブログで公開するとますます出題を避けられかねないので・・。
大丈夫、講義でしっかり教えてもらえますよ!

今日は2テーマ更新です。「常識のワナ」シリーズ:財務は毎日コツコツと もお読みくださいね。

byふうじん



前回(3/1)「タテヨコ・マトリクス学習法」で表を作って覚えよう!という説明をしました。今回はその実践編。

【1. タテヨコ・マトリクス表の作り方(例)】
例えば「経営情報システム」の後半戦「ソフトウェア開発」の冒頭部分でマトリクス表をつくるとこうなる。

<テキストの記述>
・開発モデルには、ウォーターフォールモデル・プロトタイプモデル・スパイラルモデルの3つがある。
・開発アプローチには、POA・DOA・OOAの3つがある。
・モデリング技法には、DFD・E-Rモデル・UMLの3つがある。

<タテヨコ・マトリクス表>

マトリクス表にまとめると、3×3のマス目にスッキリ納まり、かつPOA⇔DFD、DOA⇔E-Rモデル、OOA⇔UMLのつながりもスッキリ理解happy01。大枠を表の形でイメージできたら、後は細かな知識をこの表に書き込んでいけばOK。

【2. タテヨコ・マトリクス表の作成ツール】
ところでこのマトリクス表、何を使って作りますかwrench

1. エクセル
2. パワーポイント
3. ワード
4. その他

通常多いのは「1. エクセル」ですが、罫線引いたり、セルの横幅を揃えるのが面倒。しかも折角作ったのになにか見づらいな・・、という感じがしてどこかにしまいこんじゃったりして。
そんな時にお勧めしたいのが「2. パワーポイント」の表機能thunder

・文字数にあわせ、セルの高さ・幅の調整が自在
・フォントサイズの調整や強調が自在
・1つのシート(チャート)に複数の表を自由にレイアウト可能

など、使い勝手は◎。慣れるのにちょっと時間かかるのが難ですが、まだ未体験の方はぜひ一度お試しを。

【3. チャートで整理してみよう!】
「チャート作成」は、有効な学習手段としてよく紹介されますが、いざ作ろうとすると結構手間がかかったり、思うような出来栄えにならずに苦労したりするためか、受験生によるチャート作成例ってなかなか見かけないですね。
拙いもので恐縮ですが、私の作り方を簡単にご紹介book

<予習時>
1. テキスト冒頭の体系図を見て、チャートの全体構想を練る(1教科あたりA3で2~3枚)
2. テキスト各章ごとの学習量・重要性を勘案し、おおまかにレイアウト(面積を割付)
<復習時>
1. ポケットテキストを使い、重要項目をリストアップ。チャートに書き込み。
2. タテヨコ表が作れるものは、なるべくマトリクス表形式にまとめる
3. スピード問題集を解き、漏れている知識を記入

基本講義期間中にこのサイクルを繰り返し、チャートを作ってから養成答練に臨むようにしていました。チャート作りは時間かかるのが難点ですが、自分で考えながら作るのでかなりの暗記効果があったと実感cherry

「今更そんなこといわれても・・」という話ですが、実はまだまだチャンスあり。特に「企業経営理論」「運営管理」は二次試験にも頻出の知識なので今からチャート作っても十分なリターンが期待できます。よろしければご検討ください!

<作成例:経営法務チャート(後半)>

※1次7科目分のチャートPDFをDLできます。
自作チャート1日目4科目
自作チャート2日目3科目
 引き続いてのご意見・要望・ご質問は大歓迎!

by ふうじん



さすがハカセ。情報のあの高得点の理由は「串刺し記憶術」だったのか・・。
表を作って覚えるだけなら誰しも着手してますが、ここまで論理的にその優位性を説明したのは、見事の一言lovely。ではさらに私は「経営法務」テキストの例を挙げ、表をつくって覚える学習の優位性を説明しちゃいます!

・・合格体験談を読むとしばしば「T○Cのテキストだけを信じて合格しました!」という表現に出会いますよね?確かにその通り、出題傾向変化に対応し毎年改訂しているんだから、これはとても納得。それだけ出来が良いテキストの中で、特に「経営法務」のテキストは出色の出来!わずか6コマの講義で会社法・金融商品取引法・倒産法制・知的財産権まで幅広く無駄なく知識が得られますgood
もっとも7教科あるテキスト全てが最高の出来!というわけでもなく、また自分の学習スタイルと合う・合わないの問題もある(私の場合、中小テキストの作りがちょっと苦手)。ただし「経営法務」だけは周囲のほぼ全員が基本テキストに従って学習し、(応用問題で揺さぶられても)本試験で高得点を取っていました。ではなぜ「経営法務」テキストの出来が良いのでしょう?その謎に迫りますeyeglass

【1. 経営法務のテキストの出来が良い理由を挙げると・・】

  1. 民法総則に始まり、法体系の全体像をまず説明している
  2. (頻出領域の)会社法に関する説明が詳しい
  3. (頻出領域の)知的財産権に関する説明が詳しい
  4. 過去に出題された範囲を一通り網羅した上で、補助レジュメにおいて重要度ABCランクが明示

・・・っておいこれじゃ他の教科とどこが違うんだよ!って突っ込みたくなりますが、「経営法務」テキストには最後にもう一つ大きな特徴が。

     5.   頻出範囲につき、「一覧表形式のまとめ」が用意されているschool
    

【2. 経営法務の効率的学習法】

ここから先は私個人の勝手な感想ですが、「経営法務」テキストの最大の特徴はこの「一覧表形式のまとめ」。もともとT○Cの基本テキストというのは、「必要な知識はきちんと提供するから、後は自分なりにまとめを作ってしっかり理解してね」というスタンスで作られていて、「まとめ」らしきものにはあまりお目にかからない。しかも講師によるレジュメ配布は厳禁。確かに「まとめ」とは押し付けられるものではなく、講義でINPUTした知識を自分の頭の中で体系化し、OUTPUTすることで理解が深まるので、この方針は確かに正しい。

しかしなぜか「経営法務」だけは「まとめ表」が予めテキストに堂々と印刷してある・・fuji。それにはとても深い事情があるはずで、私などが言及するのは恐れ多い話(←詳しい方、教えてください)。しかしこの「まとめ表」を活用しない手はない!経営法務1~2コマ目の講義で、講師から「まとめ表」を使った効率的な学習方法の説明があるはずなので、良~くその話を聞いておこうear!それだけで極めてラクラクと本試験70点が視野に入ってきます。改めて今振り返ってみると、周囲の受験生で「経営法務が苦手・・」という方は皆無。それだけテキスト&講義の完成度が高いのでしょう。テキストと講師を信じ、経営法務はぜひ得点源にしちゃいましょう。

【3. 応用:タテヨコ・マトリクス学習法】

さてこの「経営法務」の「一覧表形式のまとめ表」を他の科目の学習に応用してみませんか?例えば産業財産権なら、まず特許法を詳しく押さえ、次いで実用新案権・意匠権・商標権の特徴をヨコに書き加えていきますよね?確かにこうするとタテに並んだ出題論点ごとにヨコ並びで特徴が比較・整理され、暗記する量が格段に減る。このようにタテ・ヨコに学習論点を並べてマトリクス上に知識を埋めていく学習方法を私は「串刺し記憶術」ならぬ「タテヨコ・マトリクス学習法」と呼んでいます。

この「タテヨコ・マトリクス学習法」は診断士学習上、実にいろんな所で応用が利きます。

<タテヨコ・マトリクス学習法が使えるケース(例)>
運営管理:生産形態~生産方式
情報:OSI基本参照モデル~プロトコル、開発モデル~モデリング技法
中小:中小企業政策

要は、カバーすべき知識が多い論点を学習(復習)する際には、タテ・ヨコの表を作ってからテキストの知識を埋め込んで整理すると効率的ですよ、という話。ヨコ比較ができて覚えやすいし、マトリクスの穴を埋めていけば、自然と論点の押さえモレも防止可能pen
表を作って覚えるのはごく当たり前の作業なので、受験生ほぼ全員がこのような作業は着手済みでしょう。ただ「経営法務」テキストの表のまとめ方は秀逸なので、表の作り方のモデルとして私には大変参考になりました。これから「経営法務」の学習に進まれる方は、ぜひお楽しみに!

ちなみに、この「マトリクス学習法」で表をガンガン作っていくと、まとめ表ばかり手元にたくさん出来上がり、「いざどこを読んだらいいか良くわからず、結局テキストに書き込んだ方が早かったwave」という事態が容易に予想されます。
はいはい、ちゃんとわかっております。よって次回は自分なりのオリジナル表をシンプルに一覧できる「オリジナルチャートby PPT」の作成体験談です。

by ふうじん


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