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一次試験勝負の分かれ目~経済学~

経済

こばです。 前回前々回とこの試験の厳しさについて書きました。
今回からは一次試験のデータ分析をして行きます。
データ分析シリーズは過去記事にはあるのですが、いつの間にかなくなっていたので復活です。

このデータ分析の意義はどこが勝負の分かれ目になるかを把握し、重点的に対策を立てる論点を決めること。
しかし、このデータを活用する場合に注意しなければいけないのはコアコンピタンスは外注してはいけないということ。どこが勝負の分かれ目になる論点かがわかったら、その先の勝負の分かれ目になったポイントが何かは自分で分析すべきと思います。

データ分析に入る前に、科目設置の目的を確認しようと思います。

□ 経済学・経済政策 科目設置の目的□

・企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的 確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。
・また、経営戦略やマーケティング活動の成果 を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要であ る。
このため、経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策についての知識を判定する。

実務補習でこの科目が置かれていることの重要性を認識しました。
経営上の意思決定を行う際にはやはり、外部環境の変化を分析する必要があります。その時に使用したフレームワークがPEST分析です。P:政治、E:経済、S:社会、T:技術の変化を分析し、企業の経営戦略を決定します。経営環境の大きな変化を捉えるためには経済学の基本的な知識は必要になります。

目的を確認しましたので、次からはデータ分析に入っていきます。

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■データ分析■

まずは、科目合格率と平均点の推移を確認します。

経済学データ
(データ出典:中小企業診断協会・TAC )

数値の乱高下が激しいことが一目瞭然となっています。
全期間の平均よりも直近の平均の方が、合格率・平均点ともに減少傾向であり難化している。また、平成22年25年得点調整が入るなど超暴れん坊な科目です。
試験1科目の経済学でこけると、その後の試験に全て影響してしまう。年1回の試験が初日の1科目目でゲームセットになってしまったら、泣くに泣けない。貯金科目にできるように万全の対策をしたい科目です。

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■分野別出題頻度・ランク分析■

次は、ミクロ・マクロ・その他に分けて分野別の難易度を確認します。

経済学分野別難易度

【ミクロ分野】

落とせない分野です。
出題数が一番多く、またABランクも約50%でEランクもないため、一番力を入れて対策を行うべき分野になっています。

【マクロ分野】

勝負の分かれ目の分野です。
ABランクで約27%、Cランクで約50%とミクロに比べ難易度が高い状況です。この分野の得点の違いが合格・不合格の差になります。

【その他・白書分野】

差がつかない分野です。
CDEランクで約90%と超難問、基本鉛筆ころがしで対応するしかないでしょう。

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■ 論点別の詳細分析■

さらに論点別の難易度の確認をします。この経済学の論点は6代目のXレイが分類した論点を活用しています。

経済学論点別難易度

 

【ミクロ分野】

予算制約線・無差別曲線【スルツキー分解】の出題数が多くなっています。これは毎年、複数問の出題がされているからです。毎年、出題されていても約半数はCランク。この論点が苦手の場合は複数問で失点する可能性があり、厳しい状況になります。異時点間の消費の理解ができればこの分野は大丈夫でしょう。
また、ゲーム理論も超頻出。この論点は落とせないが、意外にAがない。去年もCランクで勝負の分かれ目の問題でした。

【マクロ分野】

財市場【均衡GDP計算】【45線分析】と財政・金融政策【IS-LM分析】は勝負所と考えられます。毎年、出題され難易度もそこまで高くないため確実に取りたい論点です。
また、マンデル・フレミングは経済学の応用分野であり難しい論点でありますが、意外と出題されていません。ここの論点が苦手の場合は、丸暗記で対応してもいいかもしれません。

【その他・白書分野】

対応は試験対策として何か特別なことをする必要はないと個人的に思っています。常日ごろから新聞やニュースなどをチェックするぐらいに留めて置きましょう。

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■ 今年の試験の難易度について■

去年は平成25年のような難問が予想されていましたが、やや難化程度の変化に留まりました。

では、今年はどうか。
ほぼ変わらないか、やや難化すると考えています。
基本的に難化すると思って対策を立てていた方が、試験を受けるにあたって良いと思います。
難化すると思って対策を立てていた場合は、予想と反して易化しても問題ありません。
それに対して、易化すると思って難化した場合は太刀打ちできません。

得点調整を2度経験したことで、難化させて合格者数が想定よりも減少してもなんとかできるため要注意です。
難化した場合に問われるのは、その科目について本質的に理解しているか。

去年難化したから今年は易化すると楽観視するのではなく、難化しても得点できるように経済学を味方にして一次試験を有利に進めましょう。

では、まとめ。

・得点の乱高下が激しいため、貯金科目にできるように万全の対策を行う。
・ミクロ分野は簡単だから落とせない、しっかり理解する。
・マクロ分野が勝負の分かれ目、得点差が合格・不合格に直結する。
・その他・白書分野は鉛筆転がしで対応すると割り切る。
・経済学は勝負の分かれ目、味方にして一次試験を有利に進める。

byこば

皆さん、こんにちは。オーケーです。

 

T○Cカリキュラムだと「経営情報システム」の講義真っ最中ですね。

 

開講以来、「企業経営理論」や「財務・会計」など重量級の科目が続いていたので、僕はこの「経営情報システム」の基本講義に入ったとき、ちょっと気持ちが軽くなったものです。(このあたりの感慨は人それぞれでしょうが)

 

引き続き経済学の足場固めをしてました

とはいうものの、「経済学・経済政策」がなんとも消化不良なまま残っていました。基本講義と養成答練を終えていたのですが、自分の中で未定着な印象が強く残っていたのです。

 

前回も書いたのですが、僕はこの時期、石川秀樹先生がYouTubeで講義を行っている「速習マクロ経済学」と「速習ミクロ経済学」を聴いていました(本は有料です)。

 

文系学部出身者にとって、経済学は数式が出てくるので、拒否反応が出たり、必要以上に身構えたりしてしまうものです。僕もそうでした。

 

でも、石川先生の講義では速習といいながらも、T○Cの進み方よりは丁寧に時間をかけて解説してくれるので、経済学の面白さの一端を知りつつ、学習を進めることができました。数式は経済学においてはツールになります。慣れてしまうとなんということはありません(少なくとも診断士試験においては)。

(そしてこの石川先生オススメの5色ラインマーカーが2次試験で絶大な威力を発揮するとは。これはまたの機会に)

 一週間のお品書きを作ってみよう!

さて、本日は僕が行っていた勉強方法をご紹介させていただきます。それは、「一週間のお品書き」を作るというものです。

 

かつてフジテレビ系列で「料理の鉄人」という番組がありました。和の鉄人、道場六三郎が試合開始直後、急ぎ食材を調達する挑戦者を横目に、ゆるゆると筆でお品書きをしたためる様子をご記憶の方も多くいらっしゃるでしょう。

 

           僕が尊敬する道場先生

 

このお品書き、鉄人一流のパフォーマンスという側面以外にも「効用」があるように思えてなりません。

 

それは、最終アウトプットを言語化することで、工程を認識し、時間配分や食材をクリアに把握することができる、ということではないでしょうか。一見、ムダに思える、このゆるゆるとお品書きをしたためる時間、実は限られた試合時間だからこそ、とても理にかなっています。

 

 

僕はこのお品書きを試験勉強に使っていました。どういうことかと言いますと、日曜日の夜にその週で行う学習項目と時間をノートに書き出していました。

 

平日 経済学 速習チャプター23から27
財務・会計 スピ問P19−34
情報システム トレーニングP24-45
土曜 運営管理 過去問H23
財務・会計 過去問H22
日曜 講義 バッファ

 

 

このようなかんじです。同時に学習に費やした時間をスマホアプリで管理していました。5代目執筆員、U2が使っていたのと同じアプリです。これすごく便利なんです。

 

振り返りが重要

 

もちろん計画の立てっぱなしはサイアクなので、日曜日に振り返りを行って、学習進捗面と時間面の両面でその一週間を管理していました。

 

「経済学は順調に進んだな」、

「今週は思いの外、残業が多くてスピ問で積み残しが出たな」、

「木曜の飲み会に合流したのがアダとなったゼ

などと計画と実績との差異を認識することができます。

 

進捗が計画より上回っている有利差異の場合は、日曜日の夜はフリープログラム(余暇等)に回し、進捗が計画を下回っている不利差異の場合は、遅れている箇所の手当に費やしました。バッファとはこのための時間を指しています。

 

いかがでしょうか自分自身の予実管理をするつもりで、学習に臨むといいクセがつくようになります。

 

なお、道場先生のように筆ペンを使う必要がないことは言うまでもありません

 

それでは、またお会いしましょう。オーケーでした。

 

katsuです。

この記事のとおり、私は「経済」に一番苦労しました。

本試験ではにも助けられ、なんとか合格点に届きました。

その分得意なはずの「財務」が難化して貯金がほとんどできなかったのですが・・・。

診断士試験一次試験は難易度の上下が結構あるので、やはり苦手科目を克服することが合格のセオリーであると私は思っています。「経済」はきっと苦手な方が多いのではないでしょうか?

そして、今年の「経済」は荒れ狂う可能性を秘めています。

それはひろいんこの記事で紹介してくれた最新版の「経済」に関するデータを見れば感じることでしょう。H22、23年はかなり難易度が高く苦労した受験生が多かったと思います。

「経済」が難化した時にまずは40点そしてそこから積み上げていくということも想定しなければなりません。すると「経済」の場合、1問4点なのでまずは10個正解すればよいことなります。

10問正解するためにはどうすればよいか・・・

昨年の私ももちろん考えていました。私が考えていたのは次のようなことです。

まず基本的な論点(ミクロなら代替効果と所得効果、マクロならIS/LM分析など)の簡単なA・Bランク問題はしっかり理解して解けるようにするのを前提に・・・

+α

・ 結論を覚えておけば解ける論点の問題(知識問題系)

・ 割と少ない分量で完結する論点の問題

をつぶしておくことです。

 

私もこのくらいの時期からは自分が本試験においてどの分野の問題で得点して本試験では何点取るのかを計画しつつ取れる分野をかためていくことを考えて準備していました。

また、「経済学・経済政策」の試験は朝の第一科目めですので、朝に学習時間がとれます。

ツール作成をあまりしていない私でさえ朝の時間で見るファイナルペーパーを作成しました。

知識系の論点はこういったファイナルペーパーを作成して直前に再確認することで本試験で1マーク、2マーク変わってくる可能性も大いにあると思っています。

今回は私が「経済」で得点源としていた論点を紹介することでみなさんにも「どの論点で点数を稼ぐ」かという得点計画を考えるきっかけとして欲しいと思います。また、みなさんもこの論点はおさえやすそうだなと思ったらぜひ得点源にして頂けると幸いです。

 

 ◆ 公 共 財 ◆

過去問:H20-11(1)・(2)、H24-22

☆Point☆

公共財は非競合性か非排除性の少なくとも一方を有する財であること

 (私的財の定義も同時におさえる)

非競合性非排除性の意味

・公共財は過少供給となり(市場の失敗)、政府の介入が必要となること

上記Pointをしっかり覚えたうえで、公共財はなぜ過少供給となってしまうのか?についてなんとなく理解できれば過去問は解けてしまいます。

また、非競合性や非排除性の意味を覚えるときには公共財の例(司法・防衛・警察)などとつなぎあわせながら覚えるとよいと思います。

 

◆情報の非対称性◆

過去問:H20-15、H22-14、H23-15

☆Point☆

情報の非対称性の意味

逆選択モラルハザードの意味、両者の違い

レモンの原理(アカロフ)の意味

H23-15のように、逆選択とモラルハザードの意味を混同させる問題が鉄板ですが、これは次のように例を意識しながら違いをおさえておけば簡単に解けると思います。

契約に生じるのか契約に生じるのかをわかるようにしておきましょう。

 

◆景気動向指数◆

過去問:H21-5、H24-1

☆Point☆

・与えられた指標が先行系列一致系列遅行系列のどれに属するかの判別

先行系列は景気に先だって変化する指標であるため、「」「在庫=これからの売上」「投資機械受注耐久→未来へ投資するイメージのもの」というような先を連想させるようなキーワードが含まれています。イメージキーワードを覚えればなんとなく先行系列じゃないかな?というような判断ができると思います。

一致系列は、キーワードとしては「販売」「出荷」「生産」「使用」「消費」など現在に起きている状況に関連するワードが指標名に含まれています。

遅行系列はあまりありません。ラチェット効果が働く一般消費は遅行系列なのがポイントだと思います。他には法人税収入完全失業率などが含まれます。

ちなみに昨年は、実質機械受注先行系列)がなんか目を引くなと思っていたらバッチリ出題されて瞬殺で解けました。

完全に覚えるのはもちろん大変ですので、なんとなくこれに入るんじゃなかったっけなっていう感じでイメージで区別できるようにするだけでも出題されたときの得点確率は上がると思います。

 

◆その他◆

マンデル・フレミングモデルは表で結論を覚えてしまえば結構解けますし、比較生産費説やゲーム理論などはパズル的な感じでルールを知ってさえいれば解けるので得点どころであると思います。

あとは、寡占市場のモデル景気循環の分類GDPとGNPの違いなどは知識系の問題といえると思いますので結論を覚えることで得点につながる論点だと思います。

さらに、この記事にでてくる論点(消費の三大仮説など)もわりと簡単に得点源にできると感じます。

 

初学者にとって「経済」は難しいです。しかし、全部が全部難しいわけではなく意外と簡単な論点もあります。

「経済」は全てをしっかり理解するには本当に時間が足りない科目だと思います。

「どうしても全部理解したいんだ!!」という人は前にご紹介した石川先生の経済学の「速習シリーズ」を買って講義動画を繰りかえし見ていればわかるようになると思います。

しかし、それは間違いなく合格後に学習するのが賢明であると思います。

完璧を目指さず、取れるところからコツコツと積み上げていきましょう。

それが自信とモチベーションにもつながっていくはずです。

それでは、また。

by katsu

こんにちは、マイスターです。

本日は渾身の論点整理シリーズ「経済学」です。

 

この「経済学」ですが、2次試験にも直結しないし、できればチャチャッと済ませてしまいたい・・・と思っている人が多いのではないでしょうか??

ただ、それもまた難しい。。。ちなみに私はかなりテキスト重視派で、受験校のテキスト以外には手を広げない・・・ということを徹底していたので、過去問に取り組んでいる時に実はとっても苦しんだのが「消費の外部性」「古典派経済学」「行動経済学」とかの”主要どころ”とは言い切えない領域に位置される論点受験校のテキストでもちゃんと解説してない論点で、かつ経済学の学習経験のない私にはお手上げ状態。。。 過去問でこの手の問題を見つけては、「アレ、なんだこの問題・・・?」と思いながらも、頼れるテキストが過去問の解説文のみ(に絞っていた)のため、結局最後まで中途半端な対策になってしまった感が否めませんでした。

 

経済学はH24年こそ少し易化したと言われていますが、苦手な人にはとにかく苦手な科目です。仮にグラフを頭に入れて理解していても、本試験では何等かひねって出題をしてくるので、本試験で混乱をする人が多くないはず ただ、図やグラフで表されない文章題の問題の中には知ってさえいれば「瞬殺」できる問題があるのも確か。経済学の試験は、財務会計と似たところがあり、「瞬殺問題」=知っていれば即解決の問題と、「長考問題」=手を動かして計算が必要な問題が混在しており、タイムマネジメントがきわめて重要です。また、”テキスト範囲外へは手を広げずに、パッパッと拾える問題は1問でも拾いたい”ところです。

 

 

そんな経済学の試験で出題が今後もありえそうな「行動経済学」に今回は注目してみようと思います。

ちなみに過去には

H15年 サンクコスト

H22年 プロスペクト理論・双曲割引

が出題されていますね。ただ、注目したいのはこのH22の第21問の問題文です。

 

「行動経済学は、ノーベル経済学賞受賞者を出すなど、最近注目されている分野である。」

わざわざこんなことを言うのも、「今後も出しますよ」という布石に他ならない・・・と思えますよね

 

 

-読むだけで頭に入れてしまおう行動経済学の主要論点-

ウィキペディアには、「行動経済学行動とは、典型的な経済学のように経済人を前提とするのではなく、実際の人間による実験やその観察を重視し、人間がどのように選択・行動し、その結果どうなるかを究明することを目的とした経済学の一分野である。」とあります。

つまり、より現実の人間に近いモデルを採用して経済学を考えるということですね。

 

■サンクコスト
埋没費用といわれますが、平たく表現すると「もったいない」という思ってしまう人間の行動傾向です。「ある事業を継続するか撤退するか迷った際、続けても利益が望めないとわかっても、これまでかけてきた投資や努力を考えると引き返すことができず、結局継続することになった。」こんなケースのことを指します。事業以外にも、よくあるのが「恋愛」だったり、「投資」だったりしますね。「もう別れた方がいいと思っているのに、過去に優しかった相手の残像をイメージしてしまい、別れるに別れられない」「もう投資した株が塩漬けになってしまい、損切りができない・・・」みたいな。

ちなみにこのサンクコストは「コンコルドの誤謬」としても有名です。

※ちなみに、「誤謬」という言葉で関連すると、「ギャンブラーの誤謬」という言葉もあります。よく色んな所で解説されていますが、コインを投げて、表、表、表と3回続いたら、次こそは裏が出るだろうと考えてしまう心理傾向のことを言います。実際は何回表が連続して出ようとも、次に表が出る確率は1/2ですよねつまり、この心理傾向は、母数が小さいと理論上の確率からかけ離れた極端な結果が出ることは発生することを示しています(少数の法則)。 ※逆に関連して大数の法則は、母数が大きくなると理論上だけでなく、統計上も平均値に近付くことを指します。全盛期のイチローでたとえると、仮にシーズンの4月は2割くらいの打率しか残せてなくても、シーズン後半には3割3分以上の打率を確実に残してきます。つまり、母数が増えると、統計値は平均に近づくということです。

 

※また、経済学では「合成の誤謬」という言葉も出てきますが、これは論点が違いますので、ご注意を。 貯蓄のパラドックス(個人が貯蓄を増やす→消費が減少→企業の売上減少→労働者の所得が減少→世の中全体の貯蓄が減少)などに代表される、ミクロとマクロの行動の結果に齟齬が生じることを指します。

 

■アンカリング
何か基準を設けることで、適切な意思決定を行おうとすることを指します。よくある事例としては、企業の買収価格において最初に根拠を伴って提示された額だったり、民事訴訟における原告側の賠償提示額だったりします。それが、妥当性に欠けているとしても、最初に提示された金額をベースに交渉がスタートしてしまったりする傾向にあり、心理戦の常套手段ともいえるかもしれません。

 

■双曲割引
将来将来よりも今日が大切という心理傾向を指し、将来志向ではなく、現状志向で近視眼的な心理傾向を指します。例えば、「夏休みの宿題は最後までやらない(=今はとりあえず遊びたい)」「将来ローンの負担はあるけど、とりあえず今は買い物がしたい」という人は、目先の利得にとらわれ、将来の利得を過度に低く評価してしまっていると言えるでしょう。これは、人間の心の弱さではなく、動物の基本的性質と考えられているらしいです。つまり、みんなこんな傾向はもっているんですね。

 

■フレーミング効果
同じ意味を持つ選択肢であってもフレーミング(枠組み)でどのような選択をするかは変わるということです。例えば、1日1万車が通行しており、年間365件の事故が起こっている高速道路の一角で、「速度注意!この先事故確率o.01%の下り坂」と書かれるより、「速度注意!この先1日で1人が事故を起こしている下り坂」と書かれた方がずっと恐ろしく感じませんか?

 

■コントラスト効果

対比効果とも言われます。これはシンプルに、「○○と××」選ぶんだったらどっちがいい? というものですね。
例えば、 バッドシチュエーションで「裁判で争うのと、示談金で和解するのはどっちがいい?」と迫って示談させる手法だったり、「松・竹・梅」の3つの価格を用意しておいて、利益率の高い竹を買わせるといった手法ですね。

 

さて、論点は異なりますが、消費行動に関連してH22の19問で、消費の外部性として「ウェブレン効果」「スノッブ効果」「バンドワゴン効果」なども出題されているので、過去問はチェックしておいてくださいね。

 

■プロスペクト理論
この理論は(主に)「損失回避性」と「感応度逓減性」の2つから構成されています。1つ目が損失回避性で、同じ規模の利益と損失を比較すると、損失の方が大きく見えるという心理傾向があり、損失は利得よりも2.25倍重く受け止められるとされています。例えば、①表ならば20000円もらえ、裏ならば10000円損するコイントスと、②当たれば10000円もらえ、裏ならば0円のコイントス あなたならどちらのコイントスに参加しますか?この場合、①に参加する人はかなり少なくなります。同じ期待値(5000円)なのに変ですよね。損失が発生することを嫌がる人間の傾向が反映されています。

 

また、感応度逓減性は、好きな人とのデートは最初の頃はドキドキして楽しいですが、うまく行って付き合ってしまうと当初のような楽しさや心のトキメキが少なくなっていくことなどでも表現されます。例えば、始めて平社員から係長に昇進して給料が50万円上がった時の喜びと、部長代理から部長に昇進して給料が50万円増えた時の喜びは、全者の方が大きいということ。元金額が大きくなればなるほど、感応度が逓減していくということです。

 

 

さて、いくつか紹介してきましたが、かなり省略や表現を簡素化させて頂いている部分はご勘弁ください。

これ以外にも色々な理論がありますが、もし興味があっても診断士試験に受かるまでは、チラッと見ておく程度で十分と思います。こういった「主要論点ではないんだけど、頭に入れておきたい論点」というのは経済学に限らず、他にもたくさんあります。

今度も、B~C論点あたりをパッパッと覚えれるような記事を検討してみたいと思いますが、あくまで手を広げすぎないように、テキストにかじりついて勉強を進められることをお勧めします。

 

 

それでは、今日も1日コツコツと。

マイスターでした。

 

 

初めましてkatsuと申します。

合格体験記への投稿がきっかけとなり道場執筆陣に加わらせていただくことになりました。まだまだ未熟ですが、皆様の御参考となるような記事が書けるよう努力していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

さて、初回から異様なタイトルを思いついてしまいました。

先日、ふうじんさんが書かれた俺様学習法【経済】からひらめきました。

この記事には私の合格体験記もリンクされております!!とても光栄です!私の経済学対策は「苦手なので重点対策派」に分類されております。

合格体験記を読めば確かに・・・

得意科目に比べて苦手だったので重点的に対策した

というような感じで書いてあります。

しかし、現実はそんなスマートな表現では全然しっくりこないです。結果論なのでカッコよく聞こえるだけです。

 

◆ 泥沼への道 ◆

では、現実はどうだったのかというと・・・

およそ1年前の私は経済学で泥沼にハマって抜け出せない状態でした。

Web通信で1回目の授業を聴講したのですが、なんとその1回目の講義を最後まで聴けませんでした。

とにかく拒否反応・・・・

そして、その泥沼の中でもがきました!!

最初は半ばヤケクソになって経済学のテキストでわからない言葉を全てネットで調べてやろう!と思いました。講師の方も理解が大事だとおっしゃっていましたので・・・。

それで「可変費用」とか「総費用曲線」とか調べているうちにとあるYou Tubeの講義動画を発見しました。

「なんだこれ??」って見てみたら、ものすごくわかりやすい。

なんと講義を見ただけでそれまで意味不明だった可変費用から供給曲線の導出まで理解できました。

それからその先生は私にとって「神」ですよ!

神の正体は道場でもよく名前がでてくるご存じ「石川 秀樹先生」です。当時の私は道場をまだ見ていませんでした・・・。

抜け出せない沼の中、天から蜘蛛の糸が一本垂れていたんです。もう藁にもすがる思いで飛びつきました。

「速習!ミクロ経済学「速習!マクロ経済学」という参考書を2冊買ってきて、この書籍の無料サポート講義動画フリーラーニングというサイトを参照)を見ました。

診断士に関連するところは全て見て全体の約8割以上は見てると思います。

しかし、この学習法こそが本当の泥沼!!

2月5日から全60回分の講義を受けてたら、2月も後半に差しかかってました。もちろんTACの講義そっちのけです。経営情報システムの講義もとっくにはじまっていました。

スピ問?過去問?? 全く解いていないです。

もう橋げたを築くどころじゃない。

溺れていたのがやっと川の上まで浮かんでこれたくらいの話です。

でも、「へっ。経済学をたった6回の講義で教えようなんて神に刃向かうようなもんだよ」とか思ってました。その当時はこの方法が正しいと信じきっていたのです。

 

それで結局、効果はというと 養成答練 53点。

問題をほとんど解いてないんだからごくあたりまえ。しかし、その時はなんとなく理解はできてた気がするし、「50点とれてりゃ財務で補てんできるだろ」くらいにしか考えてませんでした。

 

◆ 泥沼からの脱出 ◆

そして、その後しばらく経済学は手つかずの状態でした。

脱出のきっかけはGWの経済対策のオプションゼミ

通学してまわりの状態を見てみて、初めて目が覚めたんです。

例えば、次のような問題がありました。

投資の利子弾力性がゼロのときにクラウディング・アウトが起きるか?

私は理解が重要なんだからとIS曲線とLM曲線の導出から頭の中で考えて、次にグラフを書いて、さらに投資の利子弾力性がゼロの時はIS曲線が・・・・・なんてとにかくご丁寧に考えこんでいた。だから、あたりまえだけど一問解くためにものすごく時間がかかった。

でも、まわりは簡単にグラフと数式を使ったテクニックで覚えていた。

投資の利子弾力性がゼロの時はIS曲線はグラフが垂直に立つ!!政府支出Gを拡大してIS曲線は右へシフトしてもISのグラフが垂直に立った状態だから、クラウディング・アウトは発生しなくてGDPはバンバン上がってくよね?みたいな感じでパッと答えにたどり着いていた。

そこで気づきました。このままでは、本試験で解けないってことに!!

そして、そこからは結論と解き方を覚えることを重視してスピード問題集と養成答練を繰り返しました。

いつもまにか経済学への拒否反応は一切なく、苦手ことには変わりありませんでしたが、経済学を好きになれたのは石川先生のおかげだったと思います。

 

そして、本試験の結果はというと・・・

過去問でも答練でも80点を切ったことがなかった財務が64点。

泥沼にハマった経済学も同じ64点。

診断士試験は恐ろしい。

もし、泥沼から抜け出せていなかったらどうなっていたのだろう?と考えてしまいます。

 

◆ 経済学の学習法 ◆

経済学は理解が大事?

これは経済学を難しくする魔法の言葉。

私を泥沼へ迷い込ませる魔力を持っていた。

 

要は、取扱注意の言葉。

私が長年「簿記」の勉強をしていてわかったことがあります。

それは、理解して覚えるという順序がすべてではなく、覚えたあとに理解し、さらに覚えたことを定着させていくという順序のほうが効率的かつ効果的にが理解できることもたくさんあるということ。財務でいえば、CF計算書がひとつの例。

そして経済学にも同じことがいえるのではないか?

 

らいじんさんのコチラの記事もぜひ参考にしてほしいのですが、

私は、結論を先に覚えてからどうしてこうなるのだろう?と考えることで結論を先に知っていることの余裕からかスッと理解できたという経験がたくさんありました。

私が言いたいことをまとめると、経済学の学習において

理解は重要であるが、必ずしも先に理解する必要はない

ということ。

私が泥沼にハマった理由は、「経済学は理解なしには覚えられない」と強く思いこんでしまったことが問題だったのかもしれません。

まぁ正直、最初の講義の時の衝撃がすごすぎて、あとは石川先生についていく以外方法を考えられなかったというのも事実なんですけどね。

 

だから、同じ年に受験したほいほいさんの合格体験記における石川先生経済学の利用法はとても素晴らしいと思います。

そして、ふうじんさんが言うとおり

・現在最強の「経済」対策は、受験校テキスト+「石川の経済」。

であるということ。

正直これは私が経済対策で一年前に一番知っておきたかったことです。

 

苦手科目に時間をつぎ込むことは重要だと思いますが、同時に効率も意識して自分にあった学習方法を確立してください。

皆様は間違っても泥沼にハマることがないように!!

 

◆ 今日のまとめ ◆

・経済学は理解が重要だが、「結論を覚えてから理解」でもOK!
・通信生もたまには通学などでライバルの進捗状況を知ろう!
・得意科目に頼っては危険!苦手科目の克服を怠るな!
・石川先生の経済学はうまく活用しよう!
・道場4代目メンバーであるkatsuをよろしく☆
 

では、皆様の合格をサポートできるように、思い切りの良い記事で頑張っていこうと思いますので、あたたかく見守りください。

よろしくお願いします。

 

それでは、また!

by katsu

こんにちは。ハカセです。

今週は、「経済学・経済政策」の対策を特集しました。

ポイントをまとめると、

  1. 経済の位置・扱い方
    ・ 経済は、基本的に「対応しやすい科目」。是非貯金科目にしたい。
    ・ 経済は、同時に「重点科目」ではない。費用対効果を考えて効率的に学習する
    基本事項はしっかり理解で覚える by JC
    ⇒ たとえば、「雑学」だと思って新しい用語を楽しむ by ふうじん
    ⇒ たとえば、肩の力を抜いて「遊び心」で覚えてみる by ZonE
    ⇒ たとえば、簡単に覚える工夫(ショートカット)を自分なりに考えてみる by ハカセ
  2. 経済の得効率的点方法
    ・ データ分析により、出題傾向に波がある (市場の失敗注意)
    ・ 難易度が高い問題は捨てる
    ・ AB難易度の問題を中心に得点を重ねる

などが大事なところでした。

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最後に執筆陣から一言:

JC

所得効果と代替効果について書いたJCです。一点だけ言い忘れたことがあります。所得効果と代替効果はグラフを示してくれるような心優しい問題は稀です。H19 第16問のような問題も出題されます。

平成19年 第16問
現在、日本経済では、金利が非常に低い水準にあるが、今後は金利の上昇が見込まれている。その金利上昇の消費への影響を、所得効果と代替効果から分析を行う。下記の設問に答えよ。

(設問1)
多くの金融資産を持っている高齢者について、金利上昇の所得効果と代替効果による現時点での消費への影響に関して、最も適切なものの組み合わせはどれか。

ア 所得効果:減少  代替効果:減少
イ 所得効果:減少  代替効果:増加
ウ 所得効果:増加  代替効果:減少
エ 所得効果:増加  代替効果:増加
オ 所得効果:増加  代替効果:なし

どうでしょう?正直「グラフを自分で書いて考えると相当時間がかかる!」あるいは「どんなグラフをかけばいいかわからない!」という問題じゃないかな?と思います。グラフが示されていたとしても、そこから合理的に考えをまとめてゆくために、膨大な時間を費やさなければならない問題が特に多い論点のように思います。だから、所得効果と代替効果の問題は「即答できないと思ったら、まず飛ばす」が原則かもしれません。他に秒殺で解答できる問題は多々あるはず。まずはそっちから片付けましょう。これは他科目でも一緒です。出来る問題をまず片付けちゃう。時間がかかるものは後からじっくり考える。必ず模試までには自分の戦略を立てて攻略して下さいね。

ふうじん

昨年の易化の反動で、難易度UPが予想される「経済学・経済政策」。受験生心理として当然しっかり対策講じておきたい。しかし「理屈っぽさ」「合理性」を重視する「経済」が、昨年の「情報」のように理不尽に難化することは考えづらい。
よって既に得意な方はがっちり学習進めて「貯金科目」に。不得意な方は「過去問ABランク」+「養成答練」レベルの基礎をまずしっかり復習するのがオススメ。これで本試験50点が確保できます。
「完成答練」「1次公開模試」に出てくる難問は、予備校講師陣が1年分の思いを振り絞って作った「C・Dランク予想問題」。そもそも出題確率低いし、出ても正答率Cランク以下なのだから、理詰めでいけば「捨て」ても1次試験通過可能。「経済」で学習ペース崩すと他の科目に大きく影響します。試験委員が繰り出してくる魔術にハマらないよう、どうぞご用心!

ハカセ

「経済」に苦手意識を持っている方へ。ボクは診断士試験の勉強を始めるとき、「財務会計」と「経済」が敵になると思っていました。「情報」ももちろん分からなかったけど、とにかく、この二つの科目に「拒否反応」があったのです。でも、大事なことは、それを克服しようと努力すること。拒否反応があるのは仕方がない、苦手科目があるのは仕方がない。そこから逃げるのではなく、「ではどうすれば合格ラインに到達できるか」から逆算して考えることが大事。苦手なら苦手の対策方法があるはず。参考書や関連文献を読んでみるとか、その科目に詳しい(またはその科目が得意な)受験仲間(情報ならSEを職業にしているヒト)にコツを聞いてみるとか、他の受験生の取り組み方を聞いてみるとか。そういう一つ一つの積み重ねが、苦手科目を克服するコツだと思います。特に経済は、一度分かると芋づる式に分かります。僕の場合、苦手意識を持っていたけど、結果的には本試験では92点と稼ぎ頭に育ちました。そこまでする必要はないけど、でも、そこまで育つ科目でもあります。苦手な方は、是非メリハリをつけて(=AB問題や頻出論点を中心に)、取り組んでください! ちなみに、ふうじんは「易化の反動で難化が予想される」とのことでしたが、ボクは個人的には、このまま易化の傾向が続くのではないかと思います。いずれ経済の科目を廃止する布石として。まぁそんな無責任なこと言っちゃダメですかね (^_^;)。そんな淡い期待をせずに、しっかりベースを作ってくださいね!

ZonE

経済学・経済政策は、1次試験初日の最初の科目。納得のいくスタートが切れるように、緊張した状態でもきちんと得点できるように準備をしておいてくださいね。
もし難易度が上がって、試験の手応えが悪くても、後ろの科目にズルズルと気持ちをひきずるのはNG。特に経済を得意科目だと思っている人ほど要注意。気持ちを切り替えて、1科目ずつ集中できるように、心の準備もお願いします。
怒涛の7週間も、残すは記憶3兄弟。引き続き、頑張ってください。

アックル

久々の登場です!先ほど「AD-AS分析のときの経済政策の効果」をアップしましたので、時間があればご覧ください!
経済学って毛嫌いする人が多いですが、面白いです。時間があるときは学習で学んだことを意識しながら日経新聞を読んでください。
経済学の理解が深まりますし、日経新聞が面白くなります!

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ではでは!

by ハカセ

こんにちは。ハカセです。

今日はいきなり本題。ズバリ、経済は「組し易い」科目です!good 確かに、JCが「生理的に嫌い!」と指摘しているのと同様、ボクも最初は拒否反応がありました。なんなんでしょうね。文系の哀しい性でしょうね(^_^;)。でも、一度頓悟してしまえば、ヒジョーに楽な科目です。

■ 石川秀樹にすがる ■

経済が「苦手」だと思っている人は、「数式アレルギー」だったりするかもしれません。以前にもご紹介しましたが、石川秀樹の「新・経済学入門塾」は、お薦めの書籍です。

数式アレルギーの方に、「理解で学ぶ」ことを目指して解説してくれています。もしも「とにかくダメなの・・・。どうにかしたいの・・・」という方がいらっしゃれば、今から駆け込みで読むのは一案です。good

■ 難しい問題は捨てる  ■

経済が「苦手」だと思っている人は、「難しい問題に全く歯が立たない経験」が記憶に焼きついているのではないかと思います。

でも、忘れないで下さい。中小企業診断士試験は、6割取れれば合格なんです。しかも、他の科目と助け合って6割でいいんです。

ZonEが 1次試験対策の完成度の目安 で指摘しているように、問題数の8割を占める頻出論点で80%の正答率、残り2割の稀出領域で25%の正答率を実現できれば、70点(も)確保できるのです。good

また、ふうじんが Cランク論点の上手な捨て方 で指摘しているように、AB難易度の問題を中心にやっていけば、十分合格圏に入るのです!good

平成20年の第7問、第18問。平成19年の第4問、第16問など、いわゆる「大問」に挑んで、「む、むずかしい・・・(T_T)」と敗北感を味わった方。それって、完全に出題者の術中にはまっています。今すぐ忘れてください

そんな問題は本番でも「解かない」ことを選択し、四択問題だったことに喜びを感じ、25%の運に賭けるのが正解です。一生懸命やっても解けないような問題は、「・・・これかなぁ」と自信なく選択したものが正答する確率と、テキトーに選んだ選択肢が正答する確率は恐らく変わりません。なら、やらない方がいいです。大丈夫。他の受験生も出来ないですから(笑)。(無論、これは違う!という選択肢が除外できれば正答率はぐっと上がります!)

財務会計で僕が説明した 財務会計:伸び悩みの人・中位成績者向け勉強法 の記事にある「解かない問題を瞬時に判断する」も参考にしてくださいね good

■ ショートカット記憶法 ■

経済は基本的に暗記科目ではありません。なるべく「理屈」「理解」で覚えましょう。そうじゃないと、文章問題に対応できなくなります。

とはいえpaper、全部が全部、理屈で覚えようとすると膨大な量だし、本番でイチから理屈をこねくり回しているヒマはない。実務でもエクセル・ワードの効率的な使い方は、「ショートカットキー」を把握する事。「Ctrl + C」でコピーして「Ctrl + V」でペーストするのを始め、数多く知っていれば効率は上がりますよね。よって、理屈は理解しつつ、「結論へのショートカット」も準備しておくことが大事。scissors

弾力性とは?

「弾力性」はぜひとも理屈で覚えましょう。でも、弾力性って、いつも混乱します。僕の場合の混乱は「需要の価格弾力性」って、「価格が変動したことによる需要の変化?」それとも「需要が変化したことによる価格の変化?」ということが、毎回毎回腑に落ちなかったのです。これって、

「中国の日本大使館」と「日本の中国大使館」。中国にあるのはどっち?

というのと同じですよね (^_^;)。そこで、こう覚えました。

日本語の文法的に、「による」を挿入できる箇所は、ココしかない。つまり、間違えようがないのです。混乱した時の整理に使ってくださいね。

「弾力性のグラフ問題」

何度も言いますが、「弾力性」は理解で覚えてください。でも、理解で覚えた後、実際に出題されたら「秒殺punch」したい問題です。そこで、ボクはこのように覚えました。

繰り返しますが、「必ず理解で覚えてください」ね! その上で、手早く答えを見つけるショートカットとして、上記を思い出していただくと、手っ取り早いと思います。

「超過需要と超過供給」

IS/LMにおける「超過需要」と「超過供給」は、こう覚えましょう!

財市場であれば左側が超過需要、貨幣市場は右側が超過需要ですが、本番のパニック時に、さらっとこれが出てくるかどうか分からない! よって、ひとつだけ覚えることにしたのです。

「真ん中下の部分は常に「超過需要」になる」

という具合に。これさえ出てくれば、ISならば左側、LMなら右側が超過需要ということが自明で分かるというわけgood。まぁ「真ん中上の部分が超過供給」で覚えても一緒ですが(笑)。

マンデルフレミング

冒頭でもお話したように、「Noisy Minority」、つまり、少数の難問に惑わされてはいけませんpaper。難しい問題は基本的に捨てる。じゃあマンデルフレミングを丸ごと捨てて良いかというと、そういうわけにいかない。そこで、「最低限これだけは」というポイントが下記。

「変動相場制で資本移動が自由のとき、財政政策は結局有効なの? 無効なの?」というポイントは、多くの受験生が把握していると思われるため、これだけはしっかり抑えておきたいgood。逆に、どんなに難しい問題でも、この点を足掛かりにして正答を導き出せないか模索することが出来ると思います。

出来れば、「変動相場制で資本移動が自由のとき、金融政策は有効だけど、財政政策が無効な理由」も説明できるようになりたいところ。(考えればそんなに難しくないので)。でも、そこまで追及する問題は正答率が高くないだろう(=他の受験生もどうせ分からない)から(笑)、そこまで余裕がない人は、上記マトリックスだけで十分かも。

マーシャル・ラーナー

マーシャルラナーをきちっと理解している受験生は少ないはず。でも、下記を覚える受験生は少なくない。

よって、「輸出の価格弾力性」の意味が分からなくてもいいから、とにかく上記だけは覚えておくのが得策ですよ!good

■ まとめ ■

では、今日のおさらい。

  1. 経済は対応し易い! だから必要以上に恐れる必要はないっすpaper
     
  2. 時々出題される「大問」「難問」に惑わされないこと。解く問題と解かない問題。メリハリつけて対応。scissors
     
  3. 諸理論は、なるべく理解で覚えたい。でも、ショートカットできるワザを持つことも大事。語呂あわせでも、イメージ戦略でもいいから、自分なりのショートカットを身につけましょうー!good

ではまた!

by ハカセ

こんばんは、ふうじんです。
今週は経済Week。いつも通り論点別に分担して書いてますが、今週のタイトルはみんなちょっと変わってる。

火曜:第一印象は生理的に嫌い!その後は・・ (JC)
水曜:もっと気楽に広く浅く (ZonE)
木曜:合否に無関係な「経済学」 (ふうじん)
金曜:(お楽しみ!)
土曜:(お楽しみ!)

実はこれネタ(論点)的には

火曜:ミクロ(消費者行動(価格弾力性ほか))
水曜:ミクロ(市場均衡・不完全競争))
木曜:ミクロ(市場の失敗と政府の役割)
金曜:マクロ(IS/LM分析他)
土曜:マクロ(AD/AS分析他)

ときっちり分担済み(ネタバレ御免!)。きっとこれは経済学を苦手とする方にも記事読んで欲しい!という配慮の表れに違いない!と都合良く解釈したら、今日の話題へGo。

■合否に無関係な「経済学」とは?■
経済学は得手不得手が分かれやすい科目。とにかく一度悩もうものならとことん最後まで悩むhospital。でも皆言うとおり、決して「落とす」科目ではないのも事実。最近やけに易化傾向が続いているのが気になるけれど、もし悩んでも一般常識で適当にマークしとけば40点を切る心配は不要(なほど近年易しい)。そもそも2次には全く無関係だし、仮に答練ダメダメでも、予備校講師は直前期にはしっかり点数取れる秘伝のノウハウを用意済み。あまり悩まず割り切って進みましょう。

では今日のテーマは「市場の失敗と政府の役割」。しっかりとした理解が必要な応用問題が出題される本筋論点と異なり、ミクロはこの第5章、マクロは最後の第10章「その他の理論」が、「知っていれば解けるサービス問題」。過去問・スピ問・答練・模試の問題をしっかり解いておけば得点源dollar

■市場の失敗と政府の役割■
この論点、一見学習範囲が広く見えるけど、落ち着いて考えれば「外部効果」「情報の非対称性」の2つに大別。
まずはH16~H20までの出題論点と正答率をチェック!

H21は出題0だったけど、出題されたら60%近くは点数くれるABランク。一方絶望的に難しいDランクも混在。よってDランクは意識せず、過去問ABランクの基礎をしっかり固めておくことが最も効率的!(この時期、経済に学習時間使いたくないでしょ?clock)

■外部効果で得点! ~ピグー税vs.コースの定理■
外部効果って何だっけ?ごめんなさい、わからなければテキストなりネットで調べてください。ポイントは、「外部不経済への対応策をみんながいろいろ考えた」ということ。ピグー(Pigoe)さんとコース(Coase)さんがこんなこと言いました。

つまり「Pigoeさんの定説にCoaseさんがケチつけたdanger」程度のイメージがあればもう正答間近。ちなみにコースの定理(Coase Theory、正確にはThe Problem of Social Cost)は1991年のノーベル経済学賞。深入りして太刀打ちできるわけなし。過去問・スピ問始め、講師の言うことだけキッチリやって、さっさと通り過ぎましょう。それで得点できます。
※すみません、上記の絵は浅学の私なりにネットで調べて描いただけのものです。詳しい方から補足・指摘・アドバイスいただければ幸いです。

■情報の不完全性で得点!■
逆選択、モラルハザード。もう説明不要かと。スピ問やっときゃ得点可能。それ以上なら誰も解けないし、出題する方が悪い。

■苦手論点の学習ヒント■
経済学についての苦手克服法は世の中にあまたある。それは予備校講義に譲るとして、今回のような「知ってるだけで解ける」サービス論点の得点可能性を高めるひとつの方法が、「自分の言葉で説明する」トレーニング。つまりサブノート作りが効きますjapanesetea、というご提案。ワタクシの場合、昨日までまったく覚えてなかったけど、自分のサブノート見て即座に記憶回復♪ 明日1次本番でも大丈夫(ちょっと誇張)。

■経済学にどう向き合うか?■
好き嫌いが分かれる「経済学・経済政策」。果たしてどう対応するのが良いか。禅問答みたいだけど、

経済学は試験であるが、試験と思わないdash

ことでいかがでしょう?
試験と思って一所懸命勉強すると、知識が身につく。経済学の新書版テキストなら2日ですらすら読める。学生時代には絶対できなかったことだから不思議なもの。
一方試験と思わず「雑学」「自己啓発」と思って貪欲に知識を吸収するのも悪くないbook。逆選択・モラルハザード・フリーライド・ジニ係数。居酒屋で平気でそんな単語が飛び交うのが診断士(&受験生)。この資格を志さなければ一生出会うことのなかった用語たちと真摯に向き合うのも悪くないでしょ?気楽に行きましょー!

今回はかなり乱暴な記事でごめんなさい。特に経済学専門の方は気を悪くされるかも?経済学はやれば面白い(事実、大好き)。でも合否に関係ないから必要以上に悩まない、時間を使わない。そんな割り切りを感じ取っていただければ嬉しいです!

byふうじん

こんばんは。ZonEです。今週は経済学・経済政策Weekですね。

ハカセのデータ分析にもあるように、近年この科目は易化傾向にあります。

しかし、2次試験には直結しない科目ということもあり、「経済学なんて机上の空論だ」と唾を吐いて投げ出してしまう方も少なくありません。あ~あ、勿体無い

苦手意識を持つことは自由ですが、百害あって一利なしです。うっかり苦手意識を持ってしまうと、負のスパイラルにハマり、なかなか抜け出せなくなってしまいます。

皆さんには、そのような悪循環に陥っていただきたくはありません。

 
苦手意識は真面目/完璧主義の証?

経済学・経済政策の場合、苦手意識を持ってしまう要因として

  • 微分積分やグラフなど出てくるので、何だか難しそうな気がする
  • 解けなくても合格に影響の少ない難しい問題でも、解けないと気が済まない
  • 用語が横文字だったり、聞き慣れない言い回しだったりして、頭に入りにくい

などが挙げられるかと思います。

皮肉なことに、真面目過ぎたり完璧主義過ぎることがマイナスに作用して

  • しっかり理解しなければ…coldsweats02
  • 出題された問題には、全問答えなければ…coldsweats02
  • 用語をきちんと暗記しなければ…coldsweats02

等と自分を追い込み、苦手意識に発展してしまうことが多いようです。

自分は飽きっぽい性格なので、完璧主義ってスゲーッ!!lovely…とは思いますが、こと診断士試験の経済学・経済政策に関しては、費用対効果(かけた時間対得点)の観点から、私はオススメしません

むしろ、広く浅く勉強した上で、解けそうな問題を拾って得点を積み上げていくスタイルの方が、効率的かつ苦手意識も発生しにくいかと思います。

  
比較優位の理論(リカードの比較生産費説)

経済学・経済政策というとグラフや数式に意識が奪われがちですが、問題の中にはクイズ感覚やパズル感覚で解ける問題も多々あります。

例えば、リカードの比較生産費説などはパターンと気を付けるべきポイントさえ覚えてしまえば、サービス問題ですよね。

各産業財を1単位生産するのに必要な労働投入量が上表のように与えられている場合、

  1. X産業財とY産業財の値をA・B国間で比較し不等号の向きを比べ、不等号の向きが揃っていれば絶対優位
      →上表の場合、X・YともにA>Bなので、B国はA国に対し両財について絶対優位を持つ
  2. A・B国についてそれぞれX財を1としたときのY財の値を算出し、比較する
      →上表の場合、0.6>0.5でA国の方が値が大きい(=コストがかかる)ため、B国はY財に比較優位を持つ
  3. 全ての財について比較優位を持つということは有り得ない
      →B国がY財に比較優位を持つということは、A国はX財に比較優位を持つ

というパターンで瞬殺できますね。なお、気を付けるべきポイントとしては、表に与えられている数値が大きい方が有利なのか、大きい方が不利なのかをきちんと確認することです。

例えば上表の値が労働投入量1単位あたりの各産業財の生産高であれば、数値が大きい方が有利となるので、

  1. X・YともにA>Bなので、A国はB国に対し両財について絶対優位を持つ
  2. 0.6>0.5でA国の方が値が大きい(=高い生産性)ため、A国はY財に比較優位を持つ
  3. A国がY財に比較優位を持つということは、B国はX財に比較優位を持つ

答えが逆転してしまいます。問題をしっかり読んで、ケアレスミスをしないように気を付けてくださいね。

ゲーム理論の中の非協調的行動に基づくナッシュ均衡やミニマックス原理などもクイズ/パズル感覚で解けるので、そのような正答率の高い問題できちんと得点できるように訓練しておいてください。

 
イメージで覚える寡占モデル

経済学・経済政策では、クイズ感覚やパズル感覚で解ける問題以外にも、基本的な用語と意味を抑えておくだけで得点できる問題もけっこう出題されます。

用語の中には、横文字や聞き慣れない言い回しが多いのも事実ですが、工夫して記憶していただきたいところです。

工夫と言えば、色々な用語や数字を語呂合わせで覚えている方も多数いらっしゃると思いますが、私はどちらかというとイメージで覚える派でした。

例えば代表的な寡占モデル

ベルトランモデル
戦略変数:価格
他企業の価格を所与として自社の価格を最適化

クールノーモデル
戦略変数:生産量
他企業の生産量を所与として自社の生産量を最適化

シュタッケルベルクモデル
戦略変数:生産量
(独占に近い状況)大企業の生産量を所与として受動的に自社の生産量を決める

の記憶方法として、下図のようなイメージで覚えてしまえばもう忘れませんね。

シュタッケルベルクとフランケンシュタインの連想には多少無理がある気はしますが…coldsweats01

皆さんも自分に合った記憶法を駆使して、経済学・経済政策を貯金科目にしちゃいましょう。

 
by ZonE

JCです。
基本講義を受講し始めた頃の第一印象…さっぱりわからん。僕は基本的に予習派でした。基本講義の最中は通勤電車の中ではひたすらテキストを読みまくり、各科目で半分位終えた頃にはその科目のテキストを読み終わって、次の科目の予習に入るという行動をとっていました。経営・財務・運営と順調に予習の貯金がたまっていってたのですが、経済でつまずきました。所得効果と代替効果の項目に至ったところで、うむむ、なんじゃこりゃ?という状態になり、ギッフェン財に至っては19世紀のヨーロッパの牛肉とジャガイモの例を出されても全然理解できない。財務は仕事で経験してるし、経営・運営はそれなりに実例を考えて理解を進めることができたんですが、牛肉とジャガイモは実例としても全然分かんない…。ちょっと悩みましたね。

◆式で理解する~需要の価格弾力性◆
47年間(当時)も生きているのに、聞いたこともない言葉がたくさん出てきたのが経済でした。 『「なんとか」の「かんとか」弾力性』という言い方は経済学の論点では色んなところで出てきますよね。 
「かんとか」が1%変化するときに「なんとか」が何%変化
するかということを言いたいわけですが、それにしても「弾力性」という日本語はどうよpout、という腹立ちはいまだに鮮明に記憶しています。どうやら「Elasticity」という英語の訳ということのようですね。子供にせがまれて一緒に見たミスターインクレディブルという映画で、手足が自由に伸び縮みするチャーミングな奥さんはElasti-girlというヒーロー名でした。そうか、それがElasticity=弾力性なんだ!。価格が1%伸びると需要が何%伸び縮みするかみたいなイメージなんだ!!。でもそれを弾力性と訳した学者のセンスはどうも好きじゃないなぁ。訳語を決めた昔の経済学者に文句言いたい。dash
需要の価格弾力性は式で考えてみましょう。価格の変化に対する需要の変化ですので、式としては
-⊿D/D÷⊿P/Pとなります。これを展開すると-⊿D/⊿P×P/D さて、式の意味をじっくり考える癖をつけることは経済攻略の決め手です。まず、この式は需要曲線を表しているのではなく、あくまで需要曲線上の1点における需要の価格弾力性を示しているのだ、ということを明確に押さえることです。
下のグラフを見てみて下さい。普通は価格(P)が上昇すると需要は減りますよね。キャベツ1個が400円だったら買わないけど、100円だったら買いたくなる。下のグラフでは傾きの異なる2つの需要曲線があります。価格がPからP’に上昇することでもともとDに位置していた需要はD’1とD’2にそれぞれ動きますよね。この時に需要の減少幅はD’2の方が大きい。なので、傾きの緩やかな需要曲線の方が需要の価格弾力性は大きいことがわかるかと思います。

次にひとつの需要曲線上で需要の価格弾力性がどう変化するかを見てみましょう。
式は-⊿D/⊿P×P/Dでした。一本の同じ需要曲線上(曲線っていうのに直線なのはどうよ、という意見もあるでしょうけど、弾力性と同様に昔の経済学者に文句いいましょうね)にあるので、-⊿D/⊿Pという変化率は同じ直線上なので、常に一定です。だとすると残りのP/Dが位置によってどう変化するかを見てみましょう。ここでは下のグラフのP/DとP’/D’1を比較してみます。分母であるDはD’1より大きい分子であるPはP’より小さい。分母が大きく、分子が小さいということは絶対値としては必ず小さくなりますよね。
-⊿D/⊿Pは両者に共通ですので、
(-⊿D/⊿P)×P/D  (-⊿D/⊿P)×P’/D’1という関係が成立します。

一回腹に入れてしまえば、後は
複数の需要曲線の比較では「緩やかな方が需要の価格弾力性は大きく」
ひとつの需要曲線上での比較であれば、「左上が大きい」と瞬殺できるのではないでしょうか。

  ◆所得効果と代替効果~グラフで理解する◆

経済学って、そもそも普通に発生する物事をわざわざ理論的に説明する学問のようです
たとえば、物の価格が下がれば、みんなが買おうとする。ごくごく当たり前の事象です。これをわざわざ、価格が下がったために所得が上がったのと同等の効果だとする「所得効果」とY財に比べて、価格が下がったX財がより魅力的だから、そっちに乗り換えようとする「代替効果」に分けて分析する、そんなふうに当たり前と思っていることがなんで起こるかを突き詰めてゆくことが経済学の考え方なのかもしれません。
さて、下記のグラフは、もともと傾きの急な方の線でX財・Y財の需要曲線が成り立っていて点Rで無差別曲線と接している、すなわちXとYはR点の割合で買うことが一番ありがたいと考えていたものです。ところがX財の価格が下がったことで需要曲線は緩やかな方へ変わってしまいました。この際の無差別曲線は点Tで接しています。R点での割合よりも価格が変動したことで、T点の方がうれしくなっちゃったんです。このR⇒Tの価格効果を代替効果と所得効果に分解する方法はもう押さえていますでしょうか。簡単におさらいすると、新たな需要曲線に並行でもとの無差別曲線に接するような補助線(下記グラフの赤の点線)を引き、接点を点Sと名付けておきましょう。この時R~Sが代替効果、S~Tが所得効果です。なぜ?うーん難しいですね。僕は経済学者じゃないから。でも間違いを恐れずに僕なりにどう理解したかを説明すると、もとの無差別曲線がX財とY財のほしい割合をまとめていった軌跡です。そのほしい割合に合致する軌跡のどこかの点で、X財の価格が下落したことによる需要曲線の傾きの変化を勘案する(補助線と無差別曲線が接する)点はYからXに乗り換えちゃおうという気持ちの動きを示しています。残りの部分が価格の下落により、使えるお金が増えた(実質的な所得が増加した)所得効果を示しているというわけです。という風に僕は理解しました。

◆上級財・中級財・下級財◆
上級財と中級財、下級財の違いもηが0より大きい・イコール・小さいといわれてもピンときませんでした。下の3種類のグラフをちょっと見比べてみてください。

 

うえの種類のグラフは最初の需要曲線と無差別曲線およびX財の価格下落後の需要曲線はなんら変わりありません。ですので、赤の点線の補助線も3つのグラフともに同一です。なにが異なることによって上級財と中級財・下級財の違いが出てくるかというと、X財の価格下落後の無差別曲線です。X財の価格が下落したという事実によって、X財に対する欲しいという気持ちにどのような変化が生じる財なのか、です。上級財は代替効果だけでなく、実質的に所得が増えた所得効果も影響します。ちょっと余裕ができたから、よりX財が欲しいよねという性質を持っています。下級財はY財の変わりとしてX財を選ぶ代替効果が大きく、所得が増えた効果は逆にマイナスに働いてます。中級財は代替効果のみ影響し、所得効果の影響は見られない(η=0)という特殊な事例です。

◆ところでギッフェン財◆
冒頭の部分でギッフェン財って、さっぱりわからん!と思っていたと書きましたが、グラフで見ると目からうろこの定義付けだったんです。なんだそうだったんだ。

上で上・中・下級財の違いをグラフで見てみました。じゃあ、ギッフェン財をグラフにするとどんななのか、というと。
X財の価格下落による代替効果を代替で伸びた部分を超えて所得効果のマイナスが打ち消すことで価格が下落するにも関わらず、価格効果が発生しない、これまた特殊な財であるということができます。なので、代替効果を所得効果が打ち消す方向に働く下級財のさらに打ち消しが100%以上ということです。

◆予習の貯金◆

ということで、経済は他の科目に比べて時間をかけて理解してゆきました。そのためにそれまで貯まっていた予習の貯金は全て使い果たしてしまい、とりあえず経済の養成答練に向けて、全力を注いだんですよね。結果としてはすごく良かった。さっぱりわからん状態だったのが、経済は何とかなるという自信が生まれたんです。経済だけはテキストだけでは理解しにくかったので、新書bookのミクロ経済学・マクロ経済学を通勤時間で読むことで、相当理解は深まったと思います。当然ながら、これらの本は診断士の試験範囲を網羅したものではありませんので、過去問やスピ問も相当利用しました。経済はとにかく式とグラフで理解すること。これが大切ですね。世の中の森羅万象を式とグラフで説明するのが経済学なのかもしれないという禅の境地みたいな気持になりましたよ。

こんにちは。ハカセです。

今週からは「経済」の完成答練週間ですね。得意な人と苦手な人、両方ともまんべんなく居るってのが、「経済」の特徴かもしれません。今回のデータ分析を踏まえて、「メリハリをつけた対策」をしてくださいね。

◇ データ分析 ◇

まずは科目合格率。

(データ出典:中小企業診断協会)

傾向は一目瞭然。科目合格率がぐんぐん上昇しています。つまり、易化しているということですね。2008年の科目合格率が平均より高かったため、難化に転じるかと思いきや、さらに易しくなりました。

次に科目「クリア」率を見てみましょう。

「科目クリア率」= (試験合格者+科目合格者) ÷ 科目受験者 

(データ出典:中小企業診断協会)

繰返しになりますが、、「科目クリア率」とは、上記計算式で算出する、「当該科目を60点以上取れた人、または他の科目でカバーできた人」の割合です。正確な数字ではありませんのであくまでも参考値ですが、これを見ると、一昨年以来、急上昇していますね。試験を受けたヒトの7割近くが何らかの形で「クリア」したことになります。

さて、さらに詳細に、「分野別出題数」及び「分野別正答率」分解して分析しましょう。

まず、マクロ・ミクロという具合に大枠での分野別出題数を見てみましょう。

このように、平成18年(2006年)の例外を除き、マクロ経済とミクロ経済から同数の問題が出ていたのですが、昨年2009年は一転、マクロ分野からの出題が増えました。・・・というか、マクロにもミクロにも分類できない問題が多かったことが原因ですが。

分野別正答率を見てみると・・・

 

(データ出典:TAC / LEC )

このように、「ミクロ経済」「マクロ経済」、どちらも大きな違いはありません。出題数はマクロやや増加、難易度はほぼ同じ、という印象ですね。 

◇ 分野別の詳細検討 ◇

まずは分野別の出題傾向の確認。

このように、どの分野もバランスよく出題されていますが、出題数が急減した分野は翌年に出題数が増えている と言えるかもしれません。例えば、ミクロの「市場均衡・不完全競争」は、H20で減りましたが、H21で増えてますね。「市場の失敗」は、H18から、多め・少なめ・多め・少なめ、と続いていますから、H22は「市場の失敗」の出題が増加する可能性がありますね。

具体的に、さらに詳しく分野別の難易度も見てみましょう。

非常に面白い傾向ですね。つまり、全体としてはどちらも似たような正答率のはずなのですが、ミクロは「易しい問題も難しい問題も満遍なく出題される」のに対し、マクロは「分野ごとに難易度にバラつきがある」ことが分かります。ここ、重要です

◇ 傾向と対策 ◇

上記からわかったことは、

  • 基本的に易化傾向にある。
  • マクロとミクロという分類では、難易度差は有意な差はなかった。
  • 一方、出題数は、マクロ(またはその他の分野)が増加傾向。
  • 前年に極端に減った分野の出題が増加する可能性がある。
    「市場の失敗」は昨年出題少なかったので増加の可能性あり。

しかし、一方で、

  1. ミクロは各分野、難しい問題から易しい問題までバランスよく出題されている。
  2. マクロでは、分野ごとの難易度の差が大きい。難しいばかり出る分野と易しい問題が比較的多い分野が存在する。
    • 難しい分野 → 貨幣市場・物価・AD/ASの分野
    • 易しい分野 → 国民経済計算、財市場・IS/LMの分野

よって結論。

  • 経済は「貯金科目」にするべし!
  • ミクロは、満遍なく、広く浅く学習するのが得策!
  • 特に「市場の失敗」要注意!
  • マクロは、国民経済計算と財市場(IS/LM)に注力するのが基本!
  • 貯金を狙いたい人は、貨幣市場・物価・AD/ASや諸理論もしっかりやりたい!

ということが言えるかもしれません。

◇ おまけ ◇

最後に、道場執筆メンバーの昨年の答練成績を大公開。皆さんの「目標得点」を設定する際の参考にしてください!

アックルとボクの得点は激しく上下していてあまりほめられた成績ではありませんね。JCやZonEにように、安定した成績をとりたい科目です。今週の完成答練では、7割越えを狙って一気に貯金科目にしたいですね!

by  ハカセ

ふうじんです。JCさん、サブノート派なのですね。
私もサブノート派です!当日中に作っちゃえという点も同じです。最近サブノート作る人は減っているとの話も聞きますが、同じサブノート派同士、なんだか寂しくも感じますね。

さて難関と思えた経済学も今週で全6コマ終了、今週末は養成答練にチャレンジ、という方が多いと思います。さすが難関科目、この答練でどれ位点数取れるかが1次本試験での得点プランを大きく左右しますから、ぜひ受験生皆様が悔いを残さず健闘されることを祈っています!

ところで最近の経済学1次本試験はやや易化傾向が続いており、「経済学でがっちり得点稼いじゃおう」と考えている方も少なくないと思います。実は私もそうだったのですが、本試験である失敗をしてしまう、という苦い体験談をお話します。
それは・・。


本試験の1日目、朝イチの経済学はかなり緊張する。

のです。
私の1次本試験の経済学は72点(データリサーチ平均点68点)。自分としては「経済学得意だ!」と思い込んでいたので(基礎答練~1次公開模試までの得点はほぼ上位5%以内(50位以内))、正直ちょっと愕然としました。

ただ自分がこれほどあがり症とは思わなかったので、2次試験に向けての良い発奮材料になりました(負け惜しみ)。とは言え、最近の出題傾向であれば、十分な対策を積むことで70~80点以上の高得点を十分稼げる科目だと思います。
では経済学養成答練、ぜひ高得点を狙ってください!

ストレート生の皆さん、こんにちは。

TACのストレート本科クラスに通っている方は、間もなく4科目め「経済学・経済政策」の答練ですね。

2009年(平成21年)の経済は、平均点がとても高く、結果的に「貯金科目」となりました。
一方で、「経済学」というカテゴリーにどうしても苦手意識を持つ方も少なくありませんね (>_<)。
そんな方に、経済の勉強の取り組み方を伝授します♪

① 石川秀樹「新経済学入門塾」を読む!

TACのテキストは全般的に非常に優秀です。
でも、「経済だけはちょっと・・・」というのが我々ストレート合格者の共通する感想です。
「もう少し分かり易く書けるんじゃないかなぁ」と思っています。
そもそも、いきなりミクロ経済の「接線」とか「微分」というところから始まるのがいけない!(笑)
そこで、表記の書籍をお勧めします!

② グラフを攻略する!

我々ストレート合格生は「グラフが出てきたらボーナス問題!」と思っていました。
誤解しないでください。我々の中には経済学部出身が誰も居ません(笑)。
グラフの欠点は、理解しにくいことでもありますが、
「一旦理解すれば絶対にはずさない」という利点もあります。
是非、グラフと友達になりましょう!
そのためにどうすればよいかというと・・・

経済の養成答練は、基礎的な問題しか出て来ません。
手元の「トレーニング小冊子」を、隅まで理解すること。これで60点取れます。
市販の「スピード問題集」をやることで、80点取れます。

皆さんの健闘をお祈りします!

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