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皆さん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

遅ればせながら、渾身シリーズいっきまーす

 

ということで・・・

 

私の渾身ネタは、昨年度急激に難易度が上昇した運営管理」の中でも、

VEと並んで覚えにくい、だがしかし、だがしかし・・・、超頻出論点!!(H29、H28、H25、H24)の憎いヤツ。

 

ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・

ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・

 

「ワークサンプリング/作業分類」

 

を採り上げさせていただきます。

 

ちなみに、VEに関しては、ももちゃんのナイスな記事を参考にしてくださいね(VE①VE②)。

 

さてさて

 

「ワークサンプリング/作業分類」は、「作業測定」の一分野ですが、この「作業測定」はJISで以下の通り定義されています。

 

「作業又は製造方法の実施効率の評価及び標準時間を設定するための手法」

 

つまり、「工場でなにかしらの作業をするときに、作業効率等を評価しつつ標準時間を設定していく」ときの手法のことですね。

 

そして、「作業測定」の体系を言葉で説明したい・・・のですが、言葉だと分かり辛いので(頭が混乱する)、図示します。以下の図をご覧ください。

※TAC運営管理基本テキストより

 

では、早速ワークサンプリング(瞬間観測法)の説明に入ります。

 

1.ワークサンプリング(瞬間観測法)とは

人や機械が「何をしているか」を観察して、サンプルを収集して統計的考え方により分析を行う手法であり、「繰り返し作業に適した稼働分析手法」です。

 

メリットは、

 

①観測が容易

何をしているかをチェックするだけなので

 

②データの整理が容易

稼働しているか、非稼働かを見るだけなので

 

③観測対象者が観測されていることを意識しないためデータの信頼性が高い

でも、観測時刻は対象者に知られないように注意が必要

 

デメリットは、

 

①深い分析には不向き

稼働しているか、非稼働かを見えるだけなので

 

②母数が少ないと誤差が大きくなる

当然、母数が少ないと振れが大きくなる

 

※なお、上記のワークサンプリングのメリット・デメリットは「連続観測法」と比べての話になります。連続観測法と表裏の関係になっていると考えてOKです。

 

ここまでは、皆さん大丈夫だと思うのですが、問題は(辛いのは)ここからですよね。

 

2.ワークサンプリング法による稼働分析のための作業分類

ワークサンプリング分野の問題で正解にたどり着くためには、作業分類の体系と、それぞれの項目がどんな作業・余裕かを知っている必要があります。

 

まずは、作業分類の体系からです。以下のように体系化できます。

※TAC運営管理基本テキストより

 

しかし、これが絶望的に覚えにくい。VEと同じくらい嫌になってきます。

 

そこで道場ブログをお読みの皆さんには、だいまつが受験生時代に使っていた必殺の語呂合わせをご紹介します。

 

まず、「作業」を覚えるための語呂合わせです。

 

団体は主婦(段体は主付)

団体旅行のお客さんが主婦の方ばっかりだった状況のイメージとともに覚え込んでしまいましょう。

 

次に、「余裕」です。

 

監査の職場は人が費用

監査の人が伝票などをペラペラチェックしている、まさに人件費が費用だ。というイメージで覚えてしまいましょう。

 

作業分類体系語呂合わせを一つにまとめておきますので、うまく活用いただければ幸いです。

 

ここまでは、OKですか?

 

次は、それぞれの作業余裕何に当たるかです。ここからは暗記+イメージ大切です。

 

・準備段取り作業 = 超重たい準備作業

材料準備、治具や固定具の段取り等々ロット毎、始業・就業時手間のかかる準備作業等です。

 

・主作業

切削、穴あけ、ビス止め、組立て等、加工等を行って直接付加価値向上させる作業です。

 

・付随作業 = 軽めの定期的に発生する作業

機械への材料や工具の取付・取外等定期的に発生する軽作業がこれにあたります。

 

・作業余裕 = 軽めの定期に発生する余裕

機械の調整、清掃、注油、材料運搬等不規則・偶発的に発生する余裕です。

 

・職場余裕 = 作業者は基本的に作業をしていない状態

打合せ、材料待ち、機械故障等の作業を管理していくなかで不規則・偶発的に発生する余裕です。

 

・疲労余裕

休憩して体力回復を図るための余裕です。

 

・用達余裕

トイレ、水飲みなどの生理的欲求を満たすための余裕です。

 

ちなみに、私が特に受験生時代に苦しんだのが、「準備段取作業」・「付随作業」・「作業余裕」の3つの切り分けですが、皆さんも同じではないでしょうか?

 

上記3つをしっかりと切り分けするには、やはり各項目に含まれる具体的な作業項目の「例」(例えば、主作業なら「穴あけ、ビス止め」など)と、各項目の「性質」セットで覚えておくことが大切です。例えば、準備段取作業なら「材料準備などの、ロット毎、始業直後・終業直前の超重たそうな作業」付随作業なら「規則的に発生する機械への材料の取り付け」、作業余裕なら「不規則・偶発的に発生する機械の調整や清掃」といったように、「例」「性質」紐つけて頭の中に納めておくことが大切になります。

 

ここは本当に苦しいところですが、超頻出論点なので、今回のお示しした後半3つの「図」も活用していただき、出題されれば確実に得点できるようにしたいところです。

 

 

では、さっそく問題でアウトプットしましょう。

 

【H29年度1次試験 運営管理 第10問から】

 

標準時間に関する記述として、以下は正しいか、正しくないか。

 

選択肢エ 人的余裕は、用達余裕と疲労余裕に分けられる。

 

語呂合わせで、「人は費用(疲用)」でしたね。なので、当然正しい(○)ですね。

 

 

【H28年度1次試験 運営管理 第16問】

まず、「主体作業」から考えます。作業系の語呂合わせは、「団体は主婦(段体は主付)」でしたね。なので、主体作業は、「主作業」と「付随作業」から構成されます。

 

そして、主作業は、「切削、穴あけ、ビス止め等、直接的に対象物の変化に寄与する作業」ですから、「上から3つ(ハンダ付け120、基盤への部品の取付け90、基盤のネジ止め80)」が該当します(合計290)。

 

付随作業は、「機械への材料や工具の取付・取外等、仕事の目的に間接的に寄与する定期的な作業」ですから、「上から4つ目の、組立て作業後の製品検査(全数)のみが該当します(60)。なお、全て検査しないのであれば「定期的」という基準に該当しない可能性がでてきます。なので、‘わざわざ’作業項目に「(全数)」と記載していると思われます。

 

以上を踏まえて、主体作業の合計時間に占める割合を計算すると、

 

主体作業 = 主作業(290)+付随作業(60)= 350

主体作業の時間構成比率(350) ÷ 合計(500) = 70%

 

 

この時点で、「ウ」「エ」に選択肢が絞れますね

 

 

次に「職場余裕」です。職場余裕は「打合せ、材料待ち、機械故障等の作業を管理していくなかで不規則・偶発的に発生する余裕」でしたね。なので、「部品不足による手待ち24、打合せ19、朝礼12」が該当します(合計55)。

 

そして、職場余裕の合計時間に占める割合を計算すると、

 

職場余裕の時間構成比率(55) ÷ 合計(500) = 11%

 

 

以上から、正解は「ウ」「主体作業:70% 職場余裕:11%」です。

 

ちなみに他の作業項目も見ておくと、

 

準備段取作業は、「治具や固定具の段取り等々、ロット毎、始業・就業時にするべき超手間のかかる準備・片付け作業等」でしたね。なので、該当するのは「ロット単位での完成部品の運搬33」だけになります。

 

作業余裕は、「機械の調整、清掃、注油、材料運搬等、軽めで不規則・偶発的に発生する余裕」なので、「不良品の手直し(30)、ネジ・ハンダの補充(不定期)(22)」が該当します(合計52)。

 

用達余裕は、「トイレ、水飲みなどの生理的欲求を満たすための余裕」なので、「水飲み5、用便5」が該当し合計10となります。

 

どうですか・・・?

いけそうでしょうか?

 

ワークサンプリング/作業分類」は、覚え辛い分野ではありますが、平成29年度試験のように語呂合わせだけで対応できる選択肢もあります

 

キツければ語呂合わせだけは最低限覚えましょう!

 

情報が2年連続で「超難関」となったことがありましたから、今年度試験において運営管理が易化しないことも十分考えられます。余裕があれば、今回の記事で書いたことは全部覚えてほしいところではありますが・・・。

 

以上、だいまつの「渾身」記事でした。

 

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今年のセ界は逆転のカープが制覇
診断士試験はどうか

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おはようございます。こばです。
先週、セ界で優勝が決定。鯉人たちの悲劇ではなく、鯉人たちの歓喜で幕を閉じた。
優勝を決めた試合も逆転勝ち。逆転勝ちできるのは地力がある証拠。
あきらめていないからではない。

1番、2番、3番は固定されているが、4番は流動的。
1番~3番が鉄板化しているため、4番が変わっても戦い方がブレない。

診断士試験においても事例Ⅰ~Ⅲを鉄板化しているか否かで
事例Ⅳの戦い方が変わる。

事例Ⅳだけで一発逆転があることが判明した昨年。
それに対応して事例Ⅳが易化したことで点数が伸びず、スト生の合格が減少

今年はどうなるか。

それでは本題へ、
まずはテーマの確認から

□事例Ⅳテーマ□

費用対効果の測定
儲かるかどうかを数値で判断

事例Ⅳのキーワードは儲かるか。
基本的に事例Ⅳは現状分析である経営分析に始まり、改善策の費用対効果の測定に終わる。

テーマがイメージできたら、読む際の着眼点を明確にする。

□読む際の着眼点□

大局的にどうこの事例をとらえるかがポイント

まずは師にしっかり学ぶ

■事例Ⅳのポイント~工程設計~■

オリジナルデザイン:解答結果が全ての設問に連鎖している。
起きうるエラー:設問1を間違え、以降も全滅。
変更後のデザイン:設問を全て把握し、解答手順を計画し実行する。

◇事例Ⅳの着眼点◇

事例Ⅳ:重要なことは計算力ではない
何をするのか、あらかじめ処理手順を計画し計算処理を行う。

時間がないからとひたすら問題演習だけだと答えを覚えるだけになる。
必要なことはその問題だけ対応できることではなく、どの問題でも対応する力である。

 

□こばの事例Ⅳイメージ□

平成21年以降の設問一覧

第1問 第2問 第3問 第4問
H27 □経営分析 □CVP分析
予想PL
□NPV □リスク
H26 □経営分析 □NPV □セールスミックス □デリバティブ
H25 □経営分析 □投資計算
予想CF
□品質原価
H24 □投資計算
予想PL、経営分析
□CVP分析 □企業価値
H23 □経営分析とCF □受注の可否 □セグメント別損益 □リアルオプション
H22 □経営分析 □CVP分析 □NPV □投資有価証券
H21 □経営分析 □財務レバレッジ □CVP分析 □デリバティブ

 

事例Ⅳで問われる分野は限定されている。
平成21年以降、変化はない。
変化した部分は事例Ⅰ~Ⅲと同様、未来を予想する出題が多くなっている点。
予想PL、予想BS、予想CF。
未来を予想し、助言する力が事例Ⅳでも試されている。

一次知識がそのまま二次に応用される事例Ⅳにおいて、1つ1つの論点だけを解くのなら難しくない。

勝負の分かれ目は

80分で正確な処理ができるか

論点別の学習だけに終わるとこのタイムマネージメントの能力が備わらない。
これからラスト1か月は年度別に解き、その力を養う。

論点別の学習で各論点の判断条件を事前にまとめ、年度別の学習で当日の処理を練習する。

当日は淡々とその条件にそって処理を行うのみ。
一部であるが各論点の判断条件、処理手順のまとめ。

■経営分析■

経営分析に時間はかけない、目標処理時間は10分。
得点開示の結果からどの指標を選択しても得点差はないと判断。

◆収益性
商品のことしか特徴が書かれていない ⇒ 売上高総利益率
人件費高騰、業務重複、新規業務で費用増 ⇒ 売上高営業利益率
借入れ金が多い ⇒ 売上高経常利益率

◆効率性
過剰在庫がある ⇒ 棚卸資産回転率
遊休資産や設備維持の投資 ⇒ 有形固定資産回転率

◆安全性
投資などの体力がない、負債多い ⇒ 自己資本比率
現金等の減少や負債の増加 ⇒ 当座比率

■予想PL■

与件文のPLの横に丁寧に記入する。勝負の分かれ目。計算ミスは命取り。ここを間違えると後の問題に連鎖。
この問題を起点にCVP分析やNPVの論点に繋がる。

◆処理手順
①売上
単価×数量でどっちらかが変化する。単純な掛け算。

②変動費
販売価格変化しても変わらない。数量変化との条件指定があると変わる

③固定費
条件指定で変化
追加設備や取替投資で減価償却費が変化

④営業外収益
基本ないまたは配当金などの条件指定

⑤営業外損失
利息とその他
借入れ金の増減で変化

⑥その他
基本そのまま変化なし

⑦特別損益
設備の売却で変化

⑧確認方法
単純計算と増減値の差額が一致するか

■CVP分析■

出題されると勝負の分かれ目になる可能性が高い。

1.売上高
2.変動費
3限界利益
4.固定費
5.利益

この5つしか登場しない。この5つを確認したら公式に当てはめるのみ。
変動費率で処理するより限界利益率で処理した方が小数点への対応が行いやすい。

投資の経済計算

FCFを計算することが最重要。投資をしたことによる変化を確実に押さえる。

◆差額原価か総額原価の見極めポイント
〇差額原価
条件設定が投資により売上が何%増えたや費用が何%減った

〇総額原価
条件設定が売上がいくらで費用がいくらと記載

FCF
①営業利益×(1-法人税率)+減価償却費±運転資本の増減-投資額
②営業CF+投資CF

※残存簿価ありは要注意
1.除却損のタックスシールドは税引後キャッシュフローにプラスする
2.売却価格は投資キャッシュフローにプラスする

最後に事例Ⅳにおいて計算力は求められていない。
工程設計力、正しい処理ができるかである。

ではまとめ。

・今年のセ界は逆転のカープが制覇。
・事例Ⅳのポイントは工程設計力。
・ラスト1か月は論点別の学習⇒年度別の学習に切替
・80分の処理手順の練習

byこば

 

こんばんは、ふうじんです。
財務公式シリーズの最終回は、頻出論点「CVP分析」。このシリーズ「公式」と銘打ってはいますが、「公式」なんてほとんど覚えてませんでした、というのが実態。
それはなぜか?

・重要論点には、それに応じた「解法」がある
・公式で覚えても、得点にならないから

ん?「解法」はいいとして、「公式を覚えても得点にならない」って何のこと?

・財務会計テキストに「公式」らしきものは複数掲載。
・しかし本試験出題者の要求は「公式を覚えているかどうか」ではなく「期待した回答が示せるかどうか」。
・特に事例IVでは、「みんな1次試験は通過した」ことが前提。公式を覚えただけで得点できる問題なんて作るわけがない。
・よって、正解にたどり着くには、「公式ではない」何かが必要

ではなぜ「公式」が掲載されるのか。それは前回整理した登場目的別の公式リストで確認可能。ではいざCVP分析に関わる「公式」をチェックしてみましょう。

■CVP分析に関わる公式■

ん、なんじゃこりゃ?一瞬不安になったかも?
でも全く心配不要。公式など覚えずとも、問題をみればすぐ手が動き出すはず。

<例題>
・固定費(FC)=30、限界利益率=30%の時の損益分岐点売上高(SBEP)を求めよ。

まずはよく見るグラフでイメージ。

なにかどこかで見たような・・。
はい、正解。既に経済学(費用関数)で学習済みと気づけば、CVPはもう免許皆伝。

ついで、このグラフを書くのに使ったエクセル表で見てみましょう。
SBEPがいくらになるか、もう説明は不要ですね。

※誤植訂正
×固定費・・④=②+③
○固定費・・④  です。悩んでしまった方ごめんなさい(4/28)

■CVP分析の解き方■
ここまで見たようにCVP分析は頻出。で、何題も解いているから解法は体でマスター済。そこで次にその「解法」とは何かを理解してみましょう。

<CVP分析の解き方>
・固定費を限界利益率で割るとSBEP
・必要利益が出題されたら、固定費に足して、限界利益率で割る
・営業外損益が出題されたら、固定費に足して、限界利益率で割る

これだけ?そうこれだけ。H21事例IV問3を既に解いた方であれば、あの問題に必要な知識がこの3つであったことにすぐピンと来ますね?しかしあの問題は「見事に得点がバラけた」「合否を分けた問題」の一つ。まぁその話はおいておいて、今日は「限界利益率で割る」ことをきちんと納得しましょう。

■解き方1:限界利益率で割る?■

SBEP=固定費(FC)/限界利益率

先の例題の場合、体で覚えた解法も良し、公式使っても良しで、固定費(FC)30を限界利益率30%で割るから、SBEP=100はすぐ求まる。しかし「分数で割る」というのはどうも気持ちが悪く、直感的なイメージがしにくい。
そこで多くの人がやるのが「掛け算に置き換え」て理解。すなわち

SBEP×限界利益率=固定費(FC)

SBEP×限界利益率、つまり限界利益額=固定費となる所がSBEP。限界利益が固定費を超えればあとは自分の儲け。この理論で納得しておけば、もし本試験でパニックになってもあわてず対処可能。

■解き方2~3:固定費に加減算■
事例IVでCVP分析の個別問題が問われた場合、点差がバラけるように必ず「コンボ論点」が出てくる。代表例が必要利益を問う(=感度分析)。細かくは書きませんが、「限界利益率で割る前の固定費を加減算する」だけで解きます。スピ問・過去問で解き方ストックしておけばOK。

■そもそもなぜCVP分析■
ここまでの説明で、

・CVP分析はSBEPを求めることが大原則(=固定費/限界利益率)
・コンボ論点により、多様な出題パターンがある(=得点がバラける)

ことは納得。しかしなぜCVP分析がそれほど重要・頻出なのか?
本当の真実は詳しい方に譲るとして、受験対策上は2つの理由でイメージしていました。

理由1:診断士実務における利益計画策定のために、重要
理由2:試験問題を作りやすく、コンボ論点により得点をバラけさせやすいから、頻出

そもそもCVPとはCost・Volume・Profit。Cost=原価計算に基づき、必要利益を得るために販売量・価格を決めていく。知らなければ難しく聞こえることも、タネ明かしをすればただこれだけのこと。うん、やはり診断士学習はいろいろ役に立つ。
そこでもう一つ知識をおまけ。「直接原価計算」の反対語は「○○原価計算」この○○にすぐ言葉を埋められますか?




答えは「全部原価計算」。またまた説明省略しますが、「全部原価計算」とはいわゆる財務諸表(制度会計)における損益計算書の表示方法。これはルールで決まっていることだけどある事情(ごめんなさい、説明省略!)により、「利益計画の策定」には向かない。そこで登場するのが直接原価計算(管理会計)。

・企業として利益計画・生産計画を作りたい
・全部原価計算は不向きなため、固定費(FC)・変動費(VC)を区別した直接原価計算を採用
・直接原価計算の採用により、CVP分析が可能
・CVP分析により、利益計画・生産計画が策定可能

このようにさらっと書くだけでも、CVP分析はとても役立つツールであることが実感できますね?いつも言うとおり、財務会計の出題論点はコツさえつかめば明瞭・簡単。あれこれ悩まず、サクサク問題集解いて高得点&学習時間短縮の両立を実現しましょう。

■もう一つ追加、固変分解■
上の文章の「固定費・変動費を区別した~」にピンと来た人は鋭い。実際に中小企業を診断するとして、入手できる損益計算書にはどこにも「固定費」「変動費」とは書いていない(税務申告に必要な損益計算書は全部原価計算で作るから)。ということは、入手した財務諸表からなんらかの方法で「固定費」「変動費」を割り出す必要がある。
そこで登場するのが「固変分解」。ポケットテキストを見ると、

・勘定科目法
高低点法
・スキャッターグラフ法
・最小自乗法

の4つがある。
え、そんなに一杯?でも大丈夫、まず高低点法だけマスターすれば十分。後ろ2つの方法は試験に絶対出ません。こんな方法もありますよ、と解説しているだけ。勘定科目法はたまに出題されるけど、わざわざ覚えなくてもその場で解ける。

■最後に■
すみません、今回の記事は時間制約上、かなり説明はしょったり、乱暴な言い切りをしています。機会を改めて詳しく説明しますので、あまり字面を信用せずにこのエントリーで何を言いたかったのだけ、斟酌していただけると幸いです。

言いたかったこと
「事例IVで点差がつくCVP分析は、1次対策期間中に確実にマスターする」

byふうじん

こんばんは。ZonEです。
ふうじんの提案により、「財務公式シリーズ」を全7回にわたってご紹介しています。

その1.相関係数・共分散
その2.コール・プット
その3.FCF
その4.分解タイプ

第5弾は、私ZonEが「経営分析の指標」について2回に分けてご説明いたします。

 
1次試験の財務会計で抑えておきたい「経営分析の指標」としては、下記のように結構たくさんあります。

売上高利益率、売上高営業利益率、売上高経常利益率、売上高売上原価率、売上高販管費比率、売上高金融費用比率、流動比率、当座比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本比率、負債比率、総資本経常利益率、総資本事業利益率、経営資本営業利益率、自己資本利益率、総資本回転率、経営資本回転率、売上債権回転率、買入債務回転率、棚卸資産回転率、有形固定資産回転率…

もちろん出題頻度の高いものから滅多に出題されないものまでさまざまですが、全部覚えるのは正直大変ですよね。

そこで、丸暗記ではなく、論理的に理解し計算に慣れることで、気付いたら身に付いている状態を目指したいと思います。

ここでは経営分析の指標は大きく分けて、「収益性分析」「安全性分析」「効率性分析」の3カテゴリに分類します。

 
収益性分析に関する指標

収益性分析に関する指標としては、「売上高総利益率」「売上高営業利益率」「売上高経常利益率」「売上高当期純利益率」「売上高販売管理費比率」などが挙げられます。

「○○○×××率」もしくは「○○○×××比率」のような名称の指標が多く、いずれも

「○○○×××率(比率)」=「×××」÷「○○○」(×100%)

例)「売上高経常利益率」=「経常利益」÷「売上高」(×100%)
の形で計算することができます。

なお、ほとんどの指標が「売上高×××率(比率)」なので、損益計算書(P/L)の各項目(下図A~E)の関係性を理解していれば、指標間の関係も把握しやすいと思います。

例えば、「売上高(売上)総利益率」が高水準なのに「売上高営業利益率」が低水準であれば、上図B→Cに問題がある、つまり「販売費および一般管理費」(の割合)に問題がある…ということになります。

ちなみに、収益性分析に関する指標のほとんどは、P/Lから算出することが可能です。

 
安全性分析に関する指標

安全性分析に関する指標としては、「流動比率」「当座比率」「固定比率」「固定長期適合率」「負債比率」「自己資本比率」などが挙げられます。

収益性分析に関する指標のほとんどがP/Lから算出できたのと対照的に、安全性分析に関する指標は貸借対照表(B/S)から算出できるものがほとんどです。

さらに安全性分析に関する指標を(計算方法から)大きく2つに分けると、「B/Sの左右を比較したもの」と「B/Sの右側の上下を比較したもの」に分類することができます。

ざっくり言うと、B/Sの左側(借方)は主に所有している資産を、右側(貸方)はその調達手段をそれぞれ表しています。ですので「B/Sの左右を比較した指標」は言いかえると、「資金調達が適切に行われているのか?」を表す指標とも言えます。

B/Sの左右を比較した代表的な4つの指標を例に、もう少し詳しくみてみましょう。

A.「流動比率」=「流動資産」÷「流動負債」(×100%)
B.「当座比率」=「当座資産」÷「流動負債」(×100%)

C.「固定比率」=「固定資産」÷「自己資本」(×100%)
D.「固定長期適合率」=「固定資産」÷(「自己資本」+「固定負債」)(×100%)

上記AとBは短期安全性を、CとDは長期安全性をそれぞれ計る指標として出題頻度も高いです。
A~Dいずれの計算も、「B/Sの左側(借方)」÷「B/Sの右側(貸方)」になっている点は覚えやすいですね。

まずAの流動比率から見ていきましょう。流動資産(比較的すぐに現金化できる資産)流動負債(短期で返済しなければならない借金)を比較しているだけなので、分かりやすい指標だと思います。では、この値は大小どちらが望ましいのでしょうか?

分子が流動資産、分母が流動負債→流動資産は多いほど○、流動負債は少ないほど○流動比率は大きい方がベターですね。

次にBの当座比率を見てみましょう。分母は流動負債なので流動比率と同じですが、分子が当座資産となっています。
「当座資産」=「現金および預金」+「受取手形」+「売掛金」+「有価証券」
で定義され、流動資産の中でも「すぐに現金化しやすいもの」に絞った…といったところでしょうか。つまり、当座比率の方が流動比率よりも厳し目の指標であると言えます。
ですので、「流動比率 > 当座比率」という関係が成り立ちます。当座比率も大きい方がベターなのは大丈夫ですね?

今度は長期安全性の2指標を見てみましょう。Cの固定比率は、固定資産自己資本(返済義務なし)の比較です。この値は大小どちらが望ましいでしょうか?

分子が固定資産、分母が自己資本→返済義務のない自己資本の割合が多い方が○固定比率は小さい方がベターですね。

ただ、自己資本だけで固定資産を支えられない企業が多いのも事実です。そこで、分母に返済猶予が長い長期負債を加えた、Dの固定長期適合率が登場します。
固定資産の原資は、長期で借りられる負債+自己資本で賄えればOK…という固定比率よりは少しゆるい指標ですね。

ということで、「固定比率 > 固定長期適合率」という関係が成り立ちます。もちろん、固定長期適合率も小さい方が良く、一般的には100%以下が望ましい…とされています。

 
今度は、「負債比率」や「自己資本比率」など、先ほど分けたもう1つのタイプ「B/Sの右側の上下を比較した指標」を見てみましょう。
調達した資金に関する、負債と自己資本の比率なので、こちらは分かりやすいですね。

「負債比率」=「負債」÷「自己資本」(×100%)

分母が「総資産」でなく「自己資本」となっている点に注意するくらいでOKだと思います。

なお、上記のように全体の把握して計算慣れできる程度に問題に接して行くと、
・「自己資本」には「新株予約権」を含まない
・「当座資産」の売上債権(受取手形+売掛金)からは貸倒引当金(=現金化が期待できない分)を控除する
など、細かな点を抑える機会が訪れると思います。

過去記事「苦手科目の克服方法 – 財務会計編その2」でも触れましたが、できなかった部分よりもできるようになった部分にフォーカスしつつ、新たな課題を徐々に克服していくことで実力を養成する…というプロセスが重要だと思います。
財務会計では詰め込み型の暗記ではなく、計算慣れした結果、いつの間にか覚えていた…という記憶法(?)が有効です。

 
ちょっと長くなってしまったので、続きは次回にお話したいと思います。

 
最後に簡単な確認問題

1.流動比率が当座比率に比べて非常に大きいケースで、考えられる原因は?

解答は次回のZonEの投稿で!!

by ZonE

こんばんは、ふうじんです。
今週は通常投稿に加え、「財務公式シリーズ(全7回)」を手分けして投稿中。

今なぜこのタイミングでこんな記事?
それはこれからの時期は、「財務を敵に回さない」ことが大切だから。そう、財務会計対策では「ある程度時間をかけ、手を動かして解法をマスター」する姿勢が必要。しかし、緊張感から記憶力が高まる最直前期に財務の苦手論点つぶしで時間をムダ使いすることは、とてももったいない
もし!財務に苦手論点があれば、後回しにせず今すぐさっさと解消。

このシリーズ、「公式」が登場する順番をあえてわかりづらくしています。それは「論点順」ではなく、「解法の共通点順」に括っているから(登場順の説明は→こちら)。
今回は「分解タイプ」として、生産性分析を例に挙げ、次いでROA・ROEの分解をささっと眺めてみましょう。

■生産性分析 ~分解パターンに慣れる■ 
生産性分析に苦手意識を持つ人は少ないでしょう。
それはテキストにあっさりと

 ・付加価値生産性=付加価値額 / 従業員数
 ・この計算式を分解する(=分母・分子に同じ項目を掛ける)ことで、さらに詳細な分析が行える。

と書いてあるから。
つまり、「付加価値生産性」の定義(式)1つだけをイメージし、次いで分解要因として、

 ・売上高
 ・有形固定資産
 ・人件費

の3つがあると理解しておくだけでOK。暗記するまでもない話。

これだけ?そう、これだけ。あまり面白い試験問題はどうやら作れそうにない。だがしかし!実際に診断士になり、訪問先企業でパパッと数字を分解して曰く、
「御社は付加価値額がこれだけありますから、もっと労働分配率を増やし、人件費を増額しましょう!」
なんてさらっとアドバイスできたら気持ち良さそう(・・と妄想)。

■ROA・ROEを分解■
ROA・ROEは頻出論点。こちらは逆に、分解することで見慣れた指標になるから、その切り口でROA・ROEのイメージを深める、という効果を期待。

ROA(総資本利益率 Return on Assets)=事業利益 / 総資産
ROE(自己資本利益率 Return on Equity)=当期純利益 / 自己資本

では、「生産性分析」でマスターした分解テクニックを使って、見慣れた指標に分解してみましょう(いわゆるデュポンモデル。覚えなくていいですよ!)

 

一見わかりにくいのが、なぜROAの利益が「事業利益」で、ROEの利益は「当期純利益」なのか。出題者側が当然そこを突いて出題してくるのは当たり前。しかも「事業利益」って何か公式っぽい定義があったっけ・・。

そう!方法はどうあれ、重要論点については確実に定義をマスターしておく必要あり。ただし丸暗記は忘れやすいから、ある程度自分が納得する方法で理解したい。ではなぜ「事業利益」⇔「当期純利益」を使い分けるのか?残念、私にはno idea、「誰かがそう決めたから」と納得して、淡々と問題解いてました。あえて理屈としては、

・ROEは投資(Equity)に対するReturnだから、配当金の原資となる「当期純利益」
・ROAは総資産が生み出す利益総額を見たいから、「事業利益」

程度にささっとイメージしてました。果たしてこれで合ってるかどうか怪しい・・。
この際なので、どなかた詳しい方アドバイスお願いします!

■折り返し点まとめ■
全7回中、半分終わったので中間まとめ。

・財務会計の出題可能(な頻出)論点は極めて限定的
・財務会計は「難しくない問題を、難しく見せかける」パターンが多い
・財務会計対策のコツは「重要論点はしっかり」「それ以外はあっさり
理解と解法パタ解きを上手に使い分け・組合せ
・「公式」とひとまとめにせず、出題意図を掴み、解法パターンでさっさと処理

今回はごくあっさりしょうゆ味。残り3回は「経営分析」「資本コスト」「CVP分析」、いずれもしっかり理解しておきたい論点、こってり行きましょう。それではお楽しみに!

※本当はROEは超重要。アックルの ROEの理解法 もご覧ください。
by ふうじん

こんばんは。JCです。

 財務公式6回シリーズをぶちあげたふうじんでしたが、書きたいことがいっぱいある彼ですから、6回も書いちゃったら、他の書きたいことが書けなくなっちゃうので、手伝って!と頼まれちゃいました。ということでふうじんの論理的な解説を期待してた皆さん。ごめんなさい。且つ昨日のアックル記事が2/6だったのになんで3/7やねんという方もごめんなさい。もともとふうじんの考えていた6個のくくりにはオプションは入ってなかったので…。打ち合わせ不足でした。っていうか道場の記事はほとんど打ち合わせないんですよ。それでも、各人の言っていることにそんなにぶれはない。
そこを盗んでくださいね!今も、受験生の時代も、そんなに打ち合わせはなかったけど、結局やってたことはそんなに大きく違わない。だから、ストレートで合格した人はそれなりに似たようなことを自分で考えてやってたわけです。ぜひ、道場の記事から使える部分を自分のものにしちゃってください
ふうじんが作ったくくりに入っていなくても、アックルの記事はわかりやすかったと思います。僕もOptionについて語ろうと思ってたのですが、アックルとハカセの説明とほぼかぶるのでもう大丈夫とふんでいます。
ひとつだけ、それでもまだ腹に入らないという方のために!
「買ってやる」という言葉を僕のふるさとの博多弁で言うと
こーちゃ
だから買う権利はコールです。あ″ー、またごろ合わせに走ろうとしている自分がいる。用意していたOption説明用の資料はあるんだけど、これは5月2日のオフ会のおみやげにしようと思います。オフ会情報は一番下を見てね。

さて、今日はFCFとかDCFとかをテーマにしたいと思います。FCFとかDCFとかは一次試験では捨てたっていいかもしれません。でも、二次まで合格しちゃおう!という方はやはり事例Ⅳまで視野にいれて、この論点は問題ないもんねー、という程度まで鍛えておいてほしいなと思います。

◆FCFの公式◆
昨年のテキストには以下の二通りが「一般的には」という枕詞つきで記載されていました。

FCF=
① 営業CF+投資CF
② 営業利益x(1-t)+減価償却費
       -運転資金増加額-設備投資額  

でも最初に白状しておきますが、僕は②の方の公式は使ったことないんですよね。
①の公式はふーん、FCFってそういうものね。と理解しておけばいいんだけど、②の方は営業外収支が出てきたら使えない公式じゃないかと。だから僕は公式は使わずに算出するようにしていました。
え~っ、公式シリーズじゃないの?というご批判もあるでしょうが、やっぱし財務は理解することと練習することが大事です。前にも言いましたが。

さて、ひとつ過去問を見てみましょう。

◆H21 第16問の例◆

<問題>
C社では、工場拡張投資を計画中である。この投資案の初期投資額は、4,000万円である。
計画では、この投資により今後毎年売上高が2,400万円増加し、現金支出費用が1,200万円増加する。この投資物件の耐用年数は5年であり、残存価額はゼロである。減価償却法としては定額法を用いており、実行税率は50%であるとする。なお、運転資金の額は変化しないものとする。
資本コストが10%であるとき、この投資案の正味現在価値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:万円)。

なお、減価係数は下記の通りである。
複利減価係数(10%、5年)0.62     
年金現価係数(10%、5年)3.79

解答群 ア548 イ-210 ウ-280 エ-900

まず、毎年のFCFを算出してみましょう。

◆公式でFCFを計算してみよう◆

準備として、
減価償却費 4000 x 1/5 =800(残存価値ゼロで5年の定額法)
営業利益は2400-1200-800=400
実効税率t=50%=0.5

公式②にあてはめてみると毎年のCFは
(2400-1200-800)x(1-0.5)+800 = 1000・・・毎年のFCF
正しくあてはめれば、正解になる。まっ、だから公式なんですけどね。

◆P/Lから解きほぐしてみよう◆
でもぼくは公式にあてはめるのではなく、P/Lを作って減価償却を足し戻すということをやっていました。

売上    2,400
費用    1,200
減価償却   800
営業利益   400

税前利益   400
税金     200
税後利益   200

税後利益に非Cash項目の減価償却を足し戻すと200+800=1,000 毎年のFCFが当たり前ですが、公式と同じように導かれます。こっちで考えながら進んだ方が理解しているだけに、問題が多少ひねられようとも気にせず対応できるんじゃないかと思いますよ。なので、公式で覚えるのもいいけど、地道な財務活動はいつかきっと日の目をみますよ。

◆最後に現在価値に割り引いてみよう◆

公式にせよ、P/Lからの計算にせよ、初期投資に4000支出し
5年間にわたって毎年1000のCashが回収されることになります。

0年目 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
-4000 1000 1000 1000 1000 1000 

本問では複利現価係数と年金現価係数のふたつが与えられていますが、全ての年で同一額を割り戻す時に使うのは年金現価係数でしたよね。

NPV=1000x3.79-4000=-210 イが正解となります。

◆複利現価係数と年金現価係数の関係◆
今、なんか当然のように同一額を割り戻す時には…なんていいましたが、複利現価係数と年金現価係数の関係は以下のようになっています。

なんてことはない「複利係数を足していったものが年金係数」なんです。

だから、たとえば毎年同一額を割り戻すにも関わらず、複利係数しか与えられていない時。こんな時には、毎年毎年を複利係数で割り戻して合計することももちろんOKですが、係数だけを合計して、一気に算出してしまうこともできますよ

◆割引率ってなあに?◆

割引率って言われるとなんかすごく難しいような気がする…。でも金利の計算は全然簡単ですよね。元本x金利x日数÷365日なんてのは中学校くらいで勉強してたよな気がします。

今100円を預金したとします。金利は例として年率10%としておきましょう。
では1年後の金利は?

簡単ですよね。100×10%=10です。元本+金利は?という聞かれ方なら100+100×10%=110です。

じゃ、複利で2年後は?と聞かれると、これもほとんどの方が迷わず、

  100×(1+10%)2 

と答えられると思います。答えは121です。
これは1年後の元本+金利をもう1年、年率10%で運用したのと同義です。

さて上記の金利計算では今の100円が2年後には121円になるというスタンスで考えました。
ところが割引率は逆に2年後の121円を10%という金利で割り戻したら、現在の価値ではいくらになるだろうということを示しているんです。だから、金利計算の逆数になっていますよね。

  121÷(1+10%)2 =100 

現在から将来をみるか、将来から現在を見るかが「金利と割引率の違い」ではないでしょうか。

読んでてもちょっとわかりにくいなぁというあなた!
オフ会で詳しくご説明しますよ。おいでませ!!

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こんばんは、ふうじんです。
4/12(月)のエントリ 財務会計:「公式」暗記対策ヒント集 につき、Mさんより鋭いご要望をいただきました。

どうやら「暗記ではなく理解」するというのが大切なようですね。
今後の個々の公式に関しても、是非解説していただけるとうれしいです。

我々、昨年の1次試験から既に8ヶ月を経過し「財務会計」の公式なんてもうかなり忘却の彼方・・。でも大丈夫、「長期記憶」に残っていればちょっと振り返ればすぐ鮮明に記憶が蘇るはず!
ということで、頑張って6回のシリーズ記事にすることにしましたclip。なにぶんかなり昔の記憶の話なので、あやふやな点あれば追加・修正・改善さらなるご意見お待ちしております!
(追加ご要望にも力の及ぶ限り対応予定・・)

財務公式シリーズ 全6回

今日は第1回、「A:必須タイプ」の相関係数・共分散がテーマ。単に解法マスターしちゃえば4点くれるサービス問題ではあるけれど、逆に解法知らないとまず解けない。 数式が苦手だったりすると結構難しく思えるかも。ではいつもの通り、学習進捗度別に検討スタート!

■手順1 解答手順をマスター(パタ解き)■
「財務会計」対策の第一歩は、「手を動かして体で覚える」こと。あの膨大な知識量を全て理論的に理解しようとしたら診断士試験の合格目安1,000時間のうち一体何時間使えば良いやら(ちなみに簿記2級=200時間、簿記1級=500時間)。
よって基本講義受講後最初にするべきことは、output練習=計算問題=パタ解きpencil

<パタ解き=パターン解法>
・頻出論点の解答手順を、計算問題を通じてパターン化して覚えること。頭で考えなくても同じ問題を3周回せば、問題見るだけで勝手に手が動くようになる。ちなみに1次本試験でのタイムマネジメント上、これは必須のテクニック。
○メリット →正答率Aランク問題なら正答可能。解答所要時間の短縮。
×デメリット →応用問題に全く太刀打ちできない

では「相関係数」「共分散」をポケットテキストでもう一度おさらいbook

表1 標準偏差の計算 (ポケットテキストより)

表2 共分散

表3 相関係数

ここでのポイントは、表3(相関係数)を公式として覚えようとしないこと。覚えるには「記憶動作を繰り返す」必要があるし、しかもせっかく覚えても1次試験の限られた時間の中で、「ええと、ここの公式は・・」などと考えている余裕はない。頭を使わずに体で覚えた解法を使って反射的にさっさと手を動かすのが勝ちhorse

ではさっそくスピ問に戻って解き直し。あの問題はスピ問全7冊中でも最優秀賞をあげたいくらい、素晴らしい問題。わずか15分で偏差・分散・標準偏差・共分散・相関係数をマスター可能。

■手順2 知識の理解と体系化(テキスト学習順)■
パタ解きはマスターしましたね?
T○C「計算問題集(問題+解答2冊セット)」はもう3周解き終えましたね?
では次のステップ「知識の理解と体系化」へGo!先に述べたとおり「パタ解き」のメリット○は時間短縮、デメリット×は応用問題への対応。「パタ解き」ばかりしていると解法覚えちゃうから、理解が抜ける。応用問題とは「理解を前提にした目新しい問題」だから、理解抜きのパタ解きでは対応不可能impact

上記表1~3の内容を自分なりに整理し、こんな表作ってました。解説はしないので、何をしようとしたのかなー程度にご覧下さい。
(※この時点で余裕があれば公式として覚えるのも一手。)

ちなみに応用問題=正答率Cランク問題(40~60%)。ということはごく乱暴にいうと、受験生の下位60%はパタ解きしかできていないということ。つまり財務会計を「体系化された知識で理論的に解く」スタイルを身につければ、まずは財務会計力上位40%を確保(かなり乱暴だけど、なんとなく納得でしょ?)。

■手順3 事例Ⅳ視点から逆算(テキスト逆順)■
財務会計の知識を体系化し、応用問題に対応できれば上位40%(重ねて乱暴ですが・・)。しかしストレート合格=上位5%に入るにはもう一工夫欲しい。そこで私がやったのが事例Ⅳ視点から見て、基本テキストの論点が「なぜそこに掲載されているか」の思案eyeglass
わかりやすく言うと、財務会計の基本テキストに掲載されている論点とは、

A:2次事例IVで問われる論点
B:事例IVで問われる論点を説明するために必要な論点

の2つが主。さて「相関係数」「共分散」はA⇔Bどちらでしょう?

まずは「手順2」に沿って、テキスト掲載順にファイナンス論点を整理。
(テキスト掲載順)個別証券の期待収益率→標準偏差→共分散→相関係数→効率的フロンティア→ポートフォリオ効果→CAPM→WACC→資本コスト→配当割引モデル→企業価値。

で、クイズの答えはB。ではそれをイメージしてみましょう。

次いで事例Ⅳで問われる出題例から2つ。

<Goal:出題者の意図 at ファイナンス>
出題例1:企業価値(企業買収の意思決定)
出題例2:最適資本構成(負債と資本の構成比=財務戦略)

事例Ⅳ作問者の視点で考えれば、「企業価値」「最適資本構成」を出題するには、計算過程上CAPM・WACCの出題は不可欠。しかし相関係数・共分散まで計算させたらとても80分で解ける試験問題にならない。よってさっさとCAPMの計算条件を与えて済ませる。
よって「事例Ⅳ視点から逆算発想」で考えれば、

A論点は理論・理屈でしっかり理解。事例Ⅳ個別問題でガッチリ得点。
B論点は結論だけ押さえ、1次で出たらパタ解きで対応

が最も妥当(効率的)な学習法だと思えませんか?

まとめると、ストレート合格狙い学習の場合、「相関係数」「共分散」とは暗記の対象ではなく、「資本を調達するには配当金の支払が必要dollar」という説明のために過ぎない。その説明論点がたまに1次試験に出題されて4点くれるかも?と考えるのが吉。ほら、財務の公式など恐れるに足りず。むしろ事例IVで万一出題されたら、圧倒的にストレート本科生有利。すなわち心強~い味方なのです。

■最後に~ファイナンスは面白い?■
ファイナンス=財務戦略と聞くとなにか恐ろしげですが、

・運転資金か設備投資資金を調達したい
・借入金・資本金のいずれかで資金を調達する
・資金調達にかかる経費をいかに最小化するか

という話。このBOX図を思い描くだけでファイナンスの論点はかなりカバー可能。しかしたったこれだけの話を様々な角度からロジカル・テクニカルに多種多様な問題を作ってくるのがファイナンスの面白さ。この辺りがわかるとファイナンスは得点源になりますね。
ではこの意見にもし納得できたら、GWの半日を使い、1次過去問・スピ問のファイナンス論点を一気に「タテ解き」してみてくださいthunder!その効果は10/24(日)17:00に改めて実感しましょう。
(連休明け、ぜひ感想聞かせてくださいねー)

すみません、話が「相関係数」「共分散」からかなりヨコに逸れました。
次回公式シリーズ(2/6)は、「定義タイプ(要暗記)」。これは事例Ⅳ対策上の最重要論点。お楽しみに!

5/2(日)オフ会はまだまだ参加受付中!
今何をやり、いかに短期で勝ち抜けするか、熱く?クールに?語らいましょう。
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byふうじん

こんばんは、ふうじんです。
4/4(日)の記事 今出来る財務会計対策 にMさん より下記質問をいただきました。
(Mさん、大変お待たせしました。もし内容不十分でしたらお知らせください。)

財務・会計の大の苦手で大苦戦しております。公式が沢山あり、まだ憶えきれない状態なのですが、なにか公式を憶えるヒントなどないでしょうか?(今のところ計算問題集は2回転済みです…)
あまりの不出来さにここのところ毎朝計算問題集のうち、経営分析の公式をそのまま使って解けるレベルの問題を毎朝解いています。毎日同じ問題を解いているので、さすがに定着してきましたが、こんな勉強方法でいいのでしょうか?

そう、財務会計の難しさの一つは「公式」の存在。確かに覚えるのも大変なら、いざ問題を解くために何を使うか選ぶのも大変。
これは重大な問題!ということで、もう少し詳しく悩みを教えていただきました。

Q1 「覚えきれない」とは、どの状態が近いですか?
A 数式を覚えるのが苦手
B そもそも数式の意味が理解できない
C どの公式が重要なのかがわからず、覚える対象が多い
D その他
⇒Aの数式を憶えるのが苦手です…。
そもそも、小学校の算数時代から、苦手で数字アレルギーです。法務や運営管理に関しては、イメージや××だから当然××というように理解して憶えるために、比較的得意なのですが、単なる数字の羅列など意味のない?ものを憶えるのがダメです(汗)
株価指標などは、日本語で憶えるよりも英語で憶えていっております。そのほうが私的には楽です。

Q2 「覚えたい」と思う公式はどれでしょう(複数回答可)
A 経営分析における資本・損益概念
B 経営分析指標(収益性・安全性・効率性)
C 生産性分析(付加価値生産性)
D 原価計算全般
E CVP分析
F FCFの定義
G リターンとリスク、共分散・相関係数
H CAPM
I 資本コスト・株価の算定・企業評価
J 財務レバレッジ
⇒正直申しまして全てですが、特に何度やっても憶えられないのは、 C生産性分析・J財務レバレッジ です。あとは公式を憶えるというより、計算パターンで式も憶えていくという感じで進めています。このような状況のために、現在は本試験では足切り40点だけは避けたいと思っております。

うーん、株価指標の覚え方などはそれでOKですね。あと「計算パターンで式も覚えていく」もOK。あえて問題ありそうな点を2つ挙げると「公式を使ってそのまま解く」「公式が数字の羅列で意味ないものに思える」あたりでしょうか。

Mさん、不躾な質問に真摯にお答えいただき大変ありがとうございます。診断士を志す者、みな仲間。お互い助け合って前進しましょう。なお、「自分のわからない状態を言葉にして説明すること」は頭の整理に大変有用でしたよね?なにかもう半分スッキリしたお気持ちのはず。では成果獲得に向け、私たちが後押しいたします。

◆JC◆

Mさんは法務や運営はイメージや合理的な理解で記憶されていますよね。
財務も全く同じです。暗記するのじゃなくて理解する

PERは株価/EPSじゃわかんないので、時価総額/当期純利益こうすれば時価総額(株価の合計)が当期純利益の何倍かというのはMさんの言葉を借りれば「当然」わかります。無駄に暗記するのじゃなくて、理解する及び練習することで対応できると思います。苦手・嫌いという意識の払しょくが必要なだけのように思います。

生産性分析がわからないのは、付加価値の定義がいろいろあるからじゃないでしょうか。これも理解してゆくことで対応可能じゃないかと思うんですが。但し、生産性分析は他の経営分析に比べて比重は軽いと思います。付加価値の定義は省庁によっても異なるので、出される時には付加価値=いくらという問題しか作りようがない。
そこが決め打ちされてたら逆に簡単な問題としてとらえられるのでは?と思います。

財務レバレッジって総資本/自己資本ですよね。これは自己資本比率の逆数と考えればいい。
他人資本を利用することで、てこ(レバレッジ)のように自己資本以上の資産運用ができる。もっと言うと利息を経費に算入できるから、利益が小さくなり、その分税金を節約することもできる。これもてこ(レバレッジ)と言えますよね。

◆ふうじん◆

結論から言うと、公式は覚えない ことが基本姿勢。
(正確に言うと、1)繰り返し問題を解き、 2)理論的に理解することで、 2)丸暗記を避け、 3)身体で覚える。)
「財務会計」の基本講義テキストに掲載されている「公式」らしきものを下記に分類しました。
A 使わないと結果を導けない「公式」
B ものごとの定義を示す「公式」
C 分解タイプの「公式」
D 計算時間を短縮させる「公式」
E 理論の過程・結果を説明する「公式」


※残業しながら考えたものなので、追加修正ご指摘大歓迎!

ほら、丸暗記するものってほとんどないでしょ?
「公式」と思われているもののほとんどは、理論の結果を説明したり、分解によるバリエーションだったりするから、理屈で追っていけば暗記不要。しかも2次事例Ⅳ対策にもなるし。
よって「財務会計」における公式とは、敵ではなく、心強い味方なのです。

※個々の公式については、今後折に触れコメントしていきます。

◆ ハカセ ◆

基本的に ふうじん と全く同意見です。財務会計では「暗記」は殆どありません。

確かに、語呂合わせは使いました。

「当座資産とは?」
= 現金 + 受取手形 + 売掛金 + 有価証券 – 貸倒引当金
げんきん・うけ・うり・あり・だおれ (BY TAC の イケメンH講師)

しかし、それら一部例外を除くと、財務会計は「暗記」ではなく、「理解」や「理屈」で覚える科目だと信じています。時々、キャッシュフロー計算書の営業CFの算出方法を、「xxx の増加額を加算して、yyy は減少額を加算して・・・」と一生懸命暗記している人がいますが、それではきっと大変だろうなぁと思います。

財務・会計が「暗記」だと思っている方は、簿記の考え方が十分でない可能性があります。財務会計をやる上で簿記の理解はMUSTです。いま、この時点で 簿記の理解(=貸方借方の仕分けとその意味) は完璧にしておく方がいいですよ! とアドバイスしたいと思います。(すでに分かっているならゴメンナサイ・・・)

財務会計の完成度は 二次試験の事例IVの成績に直結 します。
事例IVの成績は、二次試験の合否に直結 します。
ストレート合格のためには、なるべく早い時期に財務会計を味方にすることをお勧めします ♪

なお、財務レバレッジの件が話題になっていますが、そんな難しい問題本当に必要ですか? 僕は覚えようとしてことすらありません(きっぱり)。えぇ。昨年の事例IVでバッチリ出てしまいましたね。でも、合格してます (^_^;)。だってどうせみんな出来ないんだもん。あの問題は公式を覚えていたとしても、僕は正解できる自信がありません。きっと他の人もそうだと思う。であれば、僕が出来なくてもマイナスにはなりません

その代り、それを捨てた分、他の基礎論点でしっかり点を稼げば大丈夫。難しいことが分からないことに悩むより、AB論点だけしっかり固めましょうね!

◆アックル◆

私も皆さんと同じように財務は暗記ではなく理解だと思います。それと、ふうじんさんの言うとおり分解などのバリエーション次第で覚える公式は少なくなると思います。

ひょっとしたらMさんが苦手とする財務レバレッジとは、 ROAとROEの関係式である「ROE=(1-t)(ROA+(ROA-i)×D/E)のことでしょうか?
この数式、確かにややこしいですが、ROAとROEについて理屈で理解していれば、公式を忘れてもなんとか算出できます。

まず、ROEは当期純利益/自己資本です。
次にROAは事業利益/総資産です。
数式を見やすくするため、ROE=NP/E・・・①とし、
ROA=R/(D+E)・・・②とします。

次に当期純利益と事業利益の関係式を求めます。
事業利益から利息を差し引いた金額に、1-法人税率を乗じた金額が当期純利益になります。
利息は負債×利率となります。
よって、NP=(R-Di)(1-t)・・・③となります。

この③を①に代入します。すると、ROE=((R-Di) (1-t))/E・・・④となります。

ここで、②の数式を入れ替えると、R=ROA×(D+E)・・・⑤となります。

この⑤式を④に代入します。すると、

ROE=((ROA×(D+E)-Di)(1-t))/E
⇒ROE=((E×ROA+(ROA-i)×D)(1-t))/E
ROE=(1-t)(ROA+(ROA-i)× D/E)

と、自力で完成させることができるのです。

ま~この説明もややこしかったので、申し訳ないです。ですが、受験生の皆さんもこの流れを自分で書いて理解することが重要だと思います
それに、自分で公式を作れるようになると、難問でも応用が利いて解けることが多々あるので他の受験生に差をつけることができます

以上

今日は2テーマ更新。「シリーズGWの過ごし方 そのII」もご覧ください。

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