» 2019 » 5月のブログ記事

どうも、kskn(きしけん)です。

前回記事で募集した「診断士向けオンラインコミュニティ」、開始2週間でいきなり40名以上の方々が集まってくださいました!
正直、20人いけば上出来かなと思っていたので驚きです。ほんとに。
そして早速、参加メンバー主催でオンラインでの二次勉強会もスタートしました!
これをキッカケに、地方と都市の学習環境の格差が少しずつでも改善していってもらえたら嬉しいなぁと思います。
まだまだ募集はしておりますので、興味を持っていただけた方はぜひご参加ください!

申込みはコチラ

 

さて、最近はオンライン勉強会、タキプロ勉強会、そして先日の道場勉強会@大阪といろいろな二次試験対策勉強会に参加させていただく機会が多くありました。
いろいろな方の答案を見させていただいて、この時期なのによく出来た答案を書けている方もいて驚かされることも多いのですが、当然そうではない方もいます(そしてそれが普通です)。
そこで僕なりに答案をうまく書けていない人が抱えている課題を考えてみたのですが、大きく以下の3タイプに分類されるように感じました。

①与件文・設問文の読み込みが甘い(与件や設問の内容に沿えていない答案を書いている)
②日本語が変(答案の方向性としては間違えていないが、説明不十分・説明過剰・単純に読みづらいなど)
③知識が足りていない(用語や施策への理解が浅く、単語が独り歩きしている)

そしてさらに考えてみた結果、①と②はどの事例でもまんべんなく感じる反面、③は圧倒的に事例Ⅰ、その中でも特に組織論で多く見られるように思いました。
それならば!と、この【渾身】の機会を借りて「二次にも一次にも使える組織論」というテーマで2回に渡って組織論の解説をお送りしたいと思います。

 

さて、知識の説明に移る前にさらに前置きです。(前置きが長いなというツッコミは受付けません)

試験対策上、「用語」から「具体的な施策内容」を説明し、「その施策による効果」が説明できることは当然必要なことなのですが、二次試験のことを考えると「求められる効果」から「具体的な施策内容」をイメージし、(願わくば)「用語を述べられる」ようになることも必要ですので、そこまで深く理解することを心掛けてください。(これを記憶に定着させる具体的な方法も解説したいところですが、字数の関係でまた別の機会に)

 

組織構造の設計原理

組織構造の設計原理とは、組織のデザインを行う上で守ることが望ましいとされる原則のことで、具体的には下記の5つが挙げられます。

1.専門化の原則
2.権限責任一致の原則
3.統制範囲の原則
4.命令統一性の原則
5.例外の原則

これらは重要というよりもむしろ「最低限の知識のベースとして必要な内容」になるので、どの原則も必ずしっかりと理解してください。

1.専門化の原則(=分業化)

専門化の原則とは、組織で行われる業務を機能毎に分け、それぞれの機能を特定の担当者へ専門的に実行させるといったものです。

メリット
a.仕事を単純化できる
分業の度合いが高くなるほど仕事の内容がシンプルになり、熟練したスキルを持たない人々を仕事に参加させることが可能。

b.専門的なスキルを獲得することができる
限られた範囲の業務を繰り返させることで、専門的な熟練したスキルを習得させることが可能。

c.業務に関する規模の経済が働く
類似業務をまとめることで業務1単位の処理コストが低下する。

 

デメリット
a.仕事が単調化することによるモチベーションの低下

b.組織内の人の流動性が失われることによる変化への対応力の低下

c.部門間での利害の対立による組織内のコンフリクトの助長

d.部門横断的な知識を持つ人が少なく、全社的なマネジメント力がある人材が育ちにくい

e.各機能部門の利益責任の所在が不明確

 

基本的には専門化の原則に沿って組織デザインをする方が望ましいとされてはいますが、上記からも分かるように、分業化を進めることによるメリット・デメリットが存在しますから、二次試験では事例企業の状況に合わせて「分業化を進めるor分業の程度を緩める」を選択する必要があります。

・「非効率な現場を効率化したい」→分業化を推し進める
・「社員のモチベーションを高めたい」「外部環境変化への対応力を高めたい」→職務拡大を行い、分業の程度を緩める

 

2.権限責任一致の原則

これは職務と権限と責任が一致していなければならないというものですが、重要なポイントは「誰がどのレベルの権限を負うのか」というところです。組織の上層部に権限が集中する場合には集権的組織と言えますし、逆に組織の下層部(現場寄り)に権限がある場合は分権的組織と言えます。一次試験対策ではそれぞれを正しく理解する必要がありますが、二次試験では「集権的組織から分権的組織の移行」について問われるケースが多いです。

集権的組織(≒機能別組織)

メリット:意思決定者が大局的な決定をしやすい
デメリット:意思決定に時間がかかる、下層部が組織への参画意識が持ちづらい

分権的組織(≒事業部別組織)

メリット:より現場に近いところで意思決定できるため環境対応力が高い
デメリット:事業部ごとの利害を優先し、近視眼的になる危険性がある

これらはどちらが良い・悪いということはありませんが、近年は外部環境の変化が激しく、意思決定のスピードが求められるケースが多いため、下層部へ権限移譲を行って分権的組織へ移行していくという事例が多くなっているように思います。

 

3.統制範囲の原則

統制範囲とは「1人の上司が有効に指揮監督できる直接の部下の人数のこと」ですが、これを広げようと思うと統制の効率を高めることが必要となります。ここではこの統制の効率を「統制効率」と呼ぶことにします。
この統制効率を高めるほど統制範囲を広くすることが可能なわけですが、統制範囲を広げることが必ずしも正解かというとそうではありません。例えば創業間もない企業をイメージしていただきたいのですが、多くの場合、社長がプレーヤーを兼務していることが多く、現場の指揮統制も社長によって行われているケースが多いです。しかし徐々に企業規模が拡大し企業として更なるステップアップを目指すとき、社長は非定型的意思決定に集中するため統制範囲を狭め、より下層部へ権限委譲することはあるでしょう。
ですので、統制効率は高ければ高い方が望ましく、かつ統制効率を上げることで統制範囲を拡大することが可能、というところまでは紛れもない事実ですが、統制範囲を拡大すべきかどうかは事例企業の状況による、ということも同時に理解しておいた方が良いでしょう。

それを理解した上で統制効率を高めるにはどういう施策があるかというと、テキストでは例外事項への対応力を高める標準化を行うなどが書いてありますが、それと同時に管理者の統制能力を高める情報伝達経路を整備する(情報共有の仕組みを作る)なども統制の効率を高めるのに有効です。

 

4.命令統一性の原則

これは、部下は1人の上司からのみ命令を受けるようにしなければならないというものですが、大抵の場合はそうなるように組織デザインされているので問題がありません。これが問題となるのは「部門横断的に組織を編成」した場合です。この対応策としては、命令系統に優先順位を付けるなど、現場担当者が混乱しないような仕組みを作ることが重要です。

 

5.例外の原則

3.でも述べましたが、例外の原則とは本来より上位の役職になるほど非定型的意思決定(戦略的意思決定)に注力すべきであるというもので、それを実現するためにはより下層部へ権限委譲をしていくことが必要となります。
特に、「新しい事業を立ち上げる」「新たな戦略を模索する」といったことを目指していく状況では、なお一層、例外の原則の適用が求められます。

 

組織構造の一般形態

上で述べた5つの組織構造の設計原理を理解した上で、各組織構造の特徴を見ていきましょう。ここでも大事なことは、「その組織にすることでどういった効果が得られるか」と同時に「どういった効果を得たい時にその組織を採用するのか」です。
また、これらはあくまで組織構造の「一般形態」でしかないので、例外も当然にあります。が、そこは試験対策上あまり意識する必要はないと思います。

1.機能別組織

機能別組織とは人事、営業、研究などそれぞれの機能で単位化した組織で、最も専門化の原則や命令統一性の原則を適用しやすい組織構造です。
よってこの組織のメリットとデメリットは専門化の原則や命令統一性の原則のそれと同じと考えて良いです。
また、トップマネジメントは各部門を束ねる長として意思決定を行うので、集権的な組織であると言えます。

 

2.事業部制組織

事業部制組織とはそれぞれの事業を管理単位化した組織で、各事業部ごとに独立した権限を持ち、また独立した利益計画・予算計画などを持つことになるので分権的組織であると言えます。
また、機能別組織ほどではないものの、それぞれの事業部内で機能別に職務分担が行われるので専門化の原則や命令統一性の原則を適用しやすいです。

メリット
・各事業部ごとで管理を行うのでトップマネジメントは業務的管理を行う必要性が低く、戦略的意思決定に多くの時間を割ける
・現場に近いところへ権限委譲が行われているので、スピード感のある意思決定が可能である
・下位管理者のモチベーションが高まるとともに、管理者の能力を高め、次代の経営者の育成が可能となる

デメリット
・それぞれの事業部に各機能が存在する形になるので、機能のダブりが生じてコストがかさむ
・各事業部がそれぞれの利益達成にこだわり、近視眼的な意思決定をしやすい
・事業部間の連携が行われにくい

 

3.カンパニー制

カンパニー制は事業部制組織をさらに徹底したもので、各事業を「さも別会社のように」してしまう組織構造です。よって、メリット・デメリットは事業部制組織のそれをより色濃くしたものとなります。

 

4.マトリックス組織

マトリックス組織は機能と事業を横断的にデザインした組織で、組織の硬直化を克服するために採用されることがあります。よって、マトリックス組織は企業の初期に採用されるものではなく、ある程度成長し、組織として硬直化が見られた際に採用する組織です。
この組織を採用することで現場担当者は複数の製品に関わることになり、より多くの情報に触れることになるので環境変化には対応しやすい反面、高い情報処理能力が求められたり、命令系統のルール作りがキチンとできていない場合に命令統一性の原則に反してしまうといった部分もあるので注意が必要です。
また、このマトリックス組織をもう少し簡素で一時的にしたものがプロジェクトチームで、「事業に横串を刺すような組織」という説明があった場合にはこれらがイメージできると良いでしょう。

 

今日はここまでです。いかがでしたでしょうか?

始めにも書いた通り「二次にも一次にも使える組織論」ということで、キチンと事例企業を思い浮かべながら組織論を深く理解していただけると嬉しいです!

ではでは、引続き勉強頑張ってください!

(=゚ω゚)ノホナ、マタ!!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

こんにちは、どいこうです。過去記事はこちら

財務指標を掘り下げて考える

今回は財務指標を採り上げます。財務指標は、一次試験でも二次試験でもきわめて高い頻度で出題される分野ですから、パッと回答できるよう、慣れ親しむことをおすすめします。

さて、資金の貸し手(銀行等)や株式の保有者(オーナー社長や他の投資家)は、企業の現状に関して、何を把握したいでしょうか?

 

一般的に重要だと言われる項目は以下のようなものです。
・投下した資金に対して、どの程度の利益が出ているか
・投資・融資したお金が戻ってくるか

投下した資金に対して、どの程度の利益が出ているか(資本利益率)

利益は元利返済・配当収入・株価上昇の源泉となりますから、極めて重要な概念です。

資金の出し手にとって、最も包括的な利益の指標は、
1)「資本利益率」(資本に対してどれだけの利益があがるか)です。

資本利益率(特に自己資本利益率)を以下のようないくつかの要素に分解し、改善ポイントを探ることがあります。
1-1)収益性(≒売上高利益率): 企業が利益を出せているか
1-2)効率性(≒回転率): 企業が資産を活用してどの程度の売上を出せているか
1-3)資本構造:他人資本をどの程度活用しているか

投資・融資したお金が戻ってくるか(安全性)

投資や貸付も事業活動ですから、倒産してお金が戻ってこなくなることを警戒します。そこで、

2)安全性: 債務の返済や利払をきっちり行えるか

を検証します。

さて、以下では、それぞれのグループについて、確認していきます。あなたも自分が気になる上場企業の決算短信(有価証券報告書でもよい)を見て計算してみてください。気になる会社がない方は、例えば最近、話題になっている企業から選定してみてはどうでしょうか。

1)資本利益率

資本利益率には複数の種類があります。以下のものを把握しておくとよいでしょう。

・総資本経常利益率
計算式: 経常利益 ÷ 総資本
総資本を使って経常利益をどれだけ上げたかを示します。分子は経常利益ですから、利払後の利益となります。

総資本事業利益率(ROA: Return On Assets)
計算式:事業利益 ÷ 総資本
総資本を使って、利払前・税引前の利益をどれだけ上げたのかを示します。この指標は管理会計上の重要概念です。

自己資本利益率(ROE: Return On Equity)
計算式: 当期純利益 ÷ 自己資本
自己資本を使って、利払後・税引後の利益をどれだけ上げたのかを示します。この指標はROAと同じく管理会計上の重要概念です。

1-1)収益性の指標

企業が利益をあげているかどうかを検証するには、各種「利益率」の指標を利用します。利益の概念には、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「当期利益」などの概念があり、その時何を分析したいのかに応じて使い分けます。

売上高総利益率(gross margin rate / gross profit rate)
計算式: 売上総利益 ÷ 売上高
企業が提供している製品やサービスそのものの収益性を表します

売上高営業利益率(operating margin rate / operating profit rate)
計算式: 営業利益 ÷ 売上高
企業の本業による収益性を表します。

・売上高経常利益率(ordinary profit ratio / current profit ratio / recurring profit ratio)
計算式: 経常利益 ÷ 売上高
財務活動なども含めた通常の企業活動における収益性を表します。

売上高当期利益率(net income ratio)
計算式: 当期純利益 ÷ 売上高
会社全体の収益力を表します。

1-2)効率性の指標

流動資産(例えば棚卸資産)や固定資産(例えば工場)が効率的に売上をもたらしているか、という指標です。売上を資産で除した「回転率」と、資産を売上で除した「回転期間」とが利用されます。以下では回転率の指標をとりあげます。回転率は通常は1年間の回転回数で算出されますから、回転期間(年表示)が回転率の逆数となります。

総資本回転率(total assets turnover)
計算式: 売上高 ÷ 総資本
企業の総資産額が、1年に何回売上高という形で回転したのかを示す数値です。これが高いほど、資産が効率的に売上に結びついていることを表します。総資産回転率を向上させるためには、総資産を増やさずに販売戦略などによって売上高を増加させるか、あるいは、現在の売上高を維持しながら、不要な資産を処分して総資産を減少させることが必要となります。

売上債権回転率(receivables turnover)
計算式: 売上高 ÷ 売上債権
売上債権回転率とは、企業の売上債権の回収が、どの程度効率的に行われているかを示します。これが低いほど債権回収に時間がかかることを意味しており、売上発生後、売上債権として資金が拘束される(現金化できない)期間が長いことを意味します。
店頭での現金販売を原則としている飲食店(例:サイゼリア)では、売上債権回転率が大きくなり、事業の構造上、資金的に効率的だといえます。

棚卸資産回転率(inventory turnover)
計算式: 売上高 ÷ 棚卸資産
棚卸資産回転率とは、企業が棚卸資産を、どの程度減らせているかを示す比率です。
ジャストインタイム方式で原材料や仕掛品の在庫を減らしている会社、受注生産を行う会社などでは、棚卸資産回転率が大きくなります。

有形固定資産回転率(tangible fixed assets turnover)
計算式: 売上高 ÷ 有形固定資産
有形固定資産回転率は、企業が有形固定資産をどの程度効率的に活用しているかを示す比率です。
工場を持たない(ファブレスの)製造業などでは、有形固定資産回転率が大きくなります。

1-3)資本構造

他人資本をどの程度活用しているかを表す指標です。

自己資本比率(equity ratio)
計算式: 自己資本 ÷ 総資産
総資本に占める自己資本の比率を表します。指標の性質上、◯%という表示となります。

財務レバレッジ(financial leverage)
計算式: 総資産 ÷ 自己資本
自己資本に対して、何倍の資本を活用しているかを表します。自己資本比率の逆数で、◯倍という表示となります。

おまけ:デュポン分析

なお、有名なデュポン分析(DuPont Analysis。デュポンシステム、デュポン式とも呼ばれる)があります。以下のようなものです。

ROE  = 売上高当期利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ
= (当期純利益÷売上高) × (売上高÷総資産) × (総資産÷自己資本)

上記のように要素分解することにより、課題がどの部分にあるのかを把握することができます。

このデュポン式から明らかなように、財務レバレッジが効いているほど、ROEが高まります(以前の「資本利益率」に関する記事にも書きました)。

「ウチは無借金経営ですから!」と自慢するのは、ファイナンス理論から見ると、必ずしも正しいと言えません。倒産しにくいという意味では確かにそうですが、オーナー(株主)の利益率を結果的に犠牲にしているという解釈も成り立ちます。

「ウチは自己資本に何倍ものレバレッジを効かせていて、かつ当期利益と現金収支が安定的にプラスなんだぜ!」という経営者もカッコイイのです(私はこちらのほうが好みです)。

まとめ

今回は、「投下資本が利益を出すかどうか」を検証するためのもろもろの指標を取り上げました。いずれも業界特性などにより状況が異なり、例えば携帯通信の会社と家具製造販売の会社との数値を比較してもほとんど意味がありません。基本的には同業種と比較することで意味を持ちます。

安全性については次回とりあげます。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。合格体験記はこちら

また、過去記事はこちらです!今日の記事は8回目。すっかり初夏の陽気ですね。

今日の記事はおよそ4300文字。9  分程度お時間ください♪

渾身シリーズ!今回は運営管理から!

渾身シリーズが続いています!!みんなの記事、わかりやすいですねー!!

しかし…ちこまる(仮)の1次試験合格は2017年。企業経営理論・情報・中小に至っては2016年合格なので、記憶がヒジョーーーーーに、薄いです…。

さて困りました(冒頭から)笑。ということで、私の大学の専攻が機械工学だったというだけで、運営管理を選択してみます。ちなみに今のお仕事はほぼ無関係ですが、こんなところで皆さんのお役に立てるなら良かったとします。(しかし1年目には受かっていないあたりが学んだことが相当消えていた証…笑)

というわけで、今回は運営管理から、新旧QC7つ道具です!いってみよー!

新旧QC7つ道具についてのまとめはこちら。(ITOさん)

新旧の比較記事はこちら。(Ozさん)

QC7つ道具の詳細はこちら。(ひろちゃんさん)

QC7つ道具とは?

生産管理のうち、品質管理をする際に使っているフレームワークのようなもの、という理解をしています。対象となっているのは、生産現場であり、1点ものを作る工房的なところではなく、同じものをたくさん作っている工場が圧倒的に多いですから、求める品質基準を満たすかどうかを確認する必要があります。適正な品質の品物を維持し、問題が起こった時に分析するツールとしてQC 7つ道具を使っているのです。旧は全て数値データを扱うところに特徴があります。

散布図

皆さんも一度は目にしたことがあると思います。2軸があって、たくさんの点がプロットされていて、相関関係があるかどうか調べる、アレです。例えば、勉強時間が長い人は得点が高い、とか。1次試験の財務会計の得点が高い人は、事例Ⅳの得点が高い、とか。◯◯が高いと△△も高い、という状態のことを正の相関がある、と言います。その逆(◯◯が高いと△△は低い:例えば勉強時間が長い人は睡眠時間が短いとか)のことを負の相関がある、と言いますね。他にも、概ね相関関係がありそうに見えて、一つだけ全然別のところにプロットがある時「異常値がある」と言います。春セミに出てくださった皆さん、2次試験と得点の相関関係のグラフで、右上にはみ出しまくっていて、異常値(飛び抜けて学習時間が長いが、それに比例して点数が高かったわけではない…)となっていたのは私です(笑)。

他にも条件があるのではないか?と考える場合は、2軸で分析し続けるのに限界が来ますから、他のツールも使っていくことになります。

加えて、相関があるように見えているけど実はない、というときは偽相関があると言ったりしますが、論点としては優先順位は少し下がると思います。

チェックシート

チェックシートは、グラフや表にまとめる際、何がいくつあるか、カウントするのに使ったりします。そのデータをもとにヒストグラムなどを作っていきます。見た目はぜひGoogle先生画像検索機能を使ってください。

ヒストグラム

データにどのくらいばらつきがあるかを確認するための棒グラフです。いちごを76個収穫したとして、大きさごとにグループ分けをして、数を数えてグラフにした、ということを考えてみてください。一番スタンダードな大きさは中央の二つであることがわかりますね。外れているところをどう集約させるか、とか、この76個が10,000個のうちのサンプルだったとすると、全体で同じ割合ならこれくらいの数があるね、なんていうことがわかります。山の高さが高くて勾配が急だと、概ね集まっていると言えますし、緩やかな勾配だと、幅が広いということもわかります。

パレート

全体をグループごとに分け、多い順に棒グラフで表し、折れ線グラフで累積の割合を示したグラフです。不良品カウントをして理由の多い順に並べて、どこまでに対策を打つか、などで使ったりします。

管理図

製品の大きさなど測定できる数字を時系列順にプロットして、生産ラインが安定的に稼働しているかどうかを判別するのに使ったりします。先ほどの散布図とは違い、規則性がないのが通常で、基準内であっても規則性がありそうな場合は生産ラインに何かが起こっているかも?ということを疑ったりします。一定の幅の中に収まるように管理していて、基準内の上限値を表す線をUCL、下限値をLCLと呼び、それを超えた場合は異常値とします。異常値がないこと、規則性がないこと、が正常な状態です。

特性要因図(フィッシュボーン)

これは以前2次試験でもカット野菜工場で取り上げられたことがありました。ある事象が起こったとき、その原因を洗い出すのに使われる図です。見た目が魚の骨のような形なので、フィッシュボーンと呼ばれています。

層別

母集団をいくつかの層に分類することです。図というより考え方に近いかもしれませんね。全体をまるっと見て傾向がよくわからなかった場合、いくつかのグループに分けて傾向があるかどうかを見たりします。例えば、作った日で分けてみたり、湿度で分けてみたり、作った人で分けてみたりすると、こういう条件の時はこうだね、ということが言える可能性が出てきます。

QC7つ道具の覚え方!

はい、ここからは語呂合わせです笑。QCについては既出記事もありますが、唯一の違い!

さん(散布図)チェ(チェックシート)ヒッ(ヒストグラム)パレ(パレート)管(管理図)特(特性要因図)層(層別)!

呪文ですね…。この語呂合わせに意味づけるのは至難の技だったので、魔法の呪文として飲み込んで覚えました笑。唱えるとなぜか染み付きます。合格するおまじないと思って覚えてみてください。

続いて、新QC7つ道具!

はい、ここでようやく半分です。新QCの方は数値を扱うものは少なくて、どちらかというと法則性までわかったけど複雑な因果関係でよくわからん!というのを整理するためのものが多いです。ホワイトカラーで働かれている方にとってはむしろこっちの方が馴染みがあるかもしれませんね。ここまでエクセルなどでそれっぽい図を作ってみたのですが、ここからは、作るのが大変…先人(Google画像検索先生)のお力も借りながらお読みください笑。

親和図法

何かのアイディア出しやブレインストーミングをわーっとして、はてこれをどう整理しよう?となった時、最初に使ったりするのが親和図法だと思います。ある程度似ているもので固めて、関連があればタイトルをつけたりとか、これとこれの組み合わせで新しいアイディアを作ってみよう、とかそういうことに使います。

連関図法

問題や課題があり、その要因が複雑に絡み合っているときに登場します。いろんな要因があるけどそれぞれって関連してるのかな?とかこれを解決したら芋づる式に色々いけるんじゃない?というあたりをつけられたりします。

見た目としては解決したい問題が中心に据えられていて、要因が取り囲み、関係していそうな要因同士が矢印でつながれています。

系統図法

目的に対する手段を考え、次にその手段を目的とおいた時、それを達成する手段は?というように段階を追って展開していきます。

合格するために(目的)何をするか?という問いに対して、勉強する(手段)を考えたとします。次に、勉強するために(目的)何をするか?という問いを立て、朝早く起きる、という手段を考えたとします。さらに早く起きるために(目的)何をするか?という問いを立てて…という流れです。

アローダイヤグラム

これは、みなさんもご存知のPERTです。名前が違うんですね…(ややこしい)。丸があって、矢印でつながれていて、工程にゆとりがあるところはどこなのか?全くゆとりなしなのはどこなのか?がわかったりする、計算していくあいつです。

マトリックス図法

2軸の要素での関連性を見てどこに着眼していくと良いかを探すものです。分析していくと縦や横の軸の項目が増えていきます。交点には関連性の評価(◯△×)を入れていき、丸がついたところが着眼点です。

ちなみに今回この記事を書くために全ツールを色々調べてみたのですが、マトリックス図法にもいろんな種類があるみたいですね。(なので深追い厳禁です。違う資格になっちゃうので)

マトリックスデータ解析法

マトリックスは実は双子でして、弟の方です。これだけ、新QCの中で唯一数値を扱うツールです。2軸に分けてプロットし、相関をみたり少数派なのはどれなのか?それらの違いはなんなのか?を明らかにするものです。

PDPC法

一番理想のルートはこうなんだけど、こういうことも起こるかもしれないからそんな時はこうしよう、という計画をあらかじめ立てて置いたりしますよね。それを表した図です。

起こり得る問題など想定して対策を立てておくというものですね。試験当日電車が遅れるかもしれない、そんな時は別のルートをとっても間に合うように早く出よう、とか、忘れ物をするかもしれないから、最寄りのコンビニを確認しておこう、とか、そういったものです。理想のルートを楽観ルート、何かが起こるかもしれないルートを悲観ルートと呼んだりします。

新QC7つ道具の覚え方!

これも語呂合わせでなんの意味も見出せませんが、

新連携アロマとP!と覚えました。

親(親和図)連(連関図)系(系統図)アロ(アローダイヤグラム)マト(マトリックス兄弟。図とデータ)P(PDPC)

はい、これも唱えましょう。合格のおまじない(再)ですね。

おまけ

機械工学出身だったので、生産機械については割と馴染みがありました。実物を見たことがあるってのは結構いいんだな、と思ったのですが、便利な世の中!そんなもん見たことなーい!というあなたにはYouTubeがあります。生産機械の名前を検索すると動いている様子が見えると思います。動画学習法、おすすめです。

あともう一つ、大学の授業で生産ラインの設計という実験があり、非常に楽しかったのを覚えています。4人1グループでブロックの車を4台組み立てます。工程については指示されていて、4人でどういう作業分担をすると一番早く作れるのかを考える、というものでした。ストップウォッチで工程毎の時間を計って平均値を出して、この人にこの作業、という話し合いを進めていきました。複数人で協力して何かを作り上げることは結構あると思うのですが、そんな時にも役に立ちそうですね。

 

ということで、今回は新旧のQC7つ道具をまとめてご紹介しました!

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!

以上、ちこまる(仮)でした!また次回〜!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

どうもこんにちは!いよっちです。

自己紹介はこちら。前回までの記事はこちら

 

1次試験まで残り3か月を切ったこともあって、今週から【渾身】シリーズとして1次試験の各科目の主要論点の解説記事をリレー形式でお送りしています、、

 

が、しかし、

 

その流れをぶった切るような形になってしまいますが、前回記事の続編として、中小企業経営・中小企業政策(以下「中小」)のうち、後半の中小企業政策の勉強法についてお伝えしていきたいと思います。(どうかお許しを~

 

本当は、2回連続の仰々しい感じにせず、前回記事でまとめて書こうと思っていたんですが思った以上に文字数がかさんでしまいまして、、、2回に分けることにしました。

前回触れた中小企業経営(主に白書)の勉強方法を少しおさらいしますと、

①「中小=暗記科目」の意識を捨てる
② 全体観(ストーリー)を意識する
③ 例外だけ暗記する
④ 思った選択肢を選ぶ、これだけ!

中小企業をとりまくのストーリーの全体観を捉えたうえで、例外的な項目のみ暗記していくという方法でした。

 

一方の、今回お伝えする中小企業政策は、

ザ・暗記

なんですよね・・最初から最後まで暗記に始まり暗記に終わる・・

 

なので、もう「頑張って覚えてください」というのが関の山(それ言っちゃう?)なのですが、少しでも皆さんの暗記が楽になるコツとツールをご紹介します。

 


 

1.比較で考える

「中小企業基本法の条文を覚えよう」
「経営力強化支援法について頭に叩き込もう」
「企業組合制度の特徴を暗記しよう」
などと、個別具体的に暗記していくのはかかる労力が非常に大きくなってしまうと思います。

暗記科目の基本ですが、「比較で考える」というのがポイントになってくるかなと。

私の場合は、テキストの余白欄に制度の比較表を自作したうえで、他の制度との違いを意識して覚えるようにしていました。

 

自作することで頭が整理されて記憶に残りやすいメリットがあるものの、時間がかかってしまって非効率だったかもしれません。

やはり、”誰かが作ったよく纏まっている資料”を拝借して活用パクッてカスタマイズ)するのが近道かと思います。

 

私が1次を受験したのは2年前の2017年。当時は存在せず、現在は存在する便利なもの、、、

 

それは、9代目きゃっしいさん著のまとめシートです。(詳しくは右のアイコンをクリック)

かわともの暗記科目攻略法の記事makinoの法務での足切り回避でも触れられていますが、10代目のメンバーもまとめシートのファンが多いです。

 

「今だからこそ思う、〇〇すればよかった話」というトークテーマが振られたら、間違いなく「まとめシートの購入」を挙げると思います。特に、理解・暗記に時間を要する経済・情報・法務・中小が後編の1冊にまとまっているので、纏め直す時間を相当セーブできるため、非常に価値の高い1冊になっています。

暗記科目が頭に入ってこないという方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

まとめシートがいいのは分かるけど、タダで手に入るものだけでなんとかならないの?という声も聞こえてきそうなのでお伝えしますね笑

私が1次対策をしていた際、当時の8代目ITOさんの記事には大変助けられました。ダウンロード可能なエクセルの一覧表がついていて、即保存&出力してカバンの中に忍ばせました。

2年前の情報がベースになっていますが、テキスト等と見比べて変更点のみ自分で加筆・修正すれば今でも十分使える内容になっているかと思います。

 

さて、話をまとめると(雑・・・

・暗記は比較で覚える

・誰かが作ったよく纏まっている資料をパクッてカスタマイズが吉

 


2.繰り返し暗記する

一定の間隔を空けて何度も復習をすることで記憶を定着させる(忘却曲線)のは定石かと思います。

1事例を解くのに80分かかる2次対策とは異なり、一次対策は5分の空き時間があれば場所を選ばず勉強できるはずです。

とはいえ、満員電車の中や外出先での隙間時間など、テキストやiPadを取り出してまで勉強するのはちょっと、、、と思えるようなシーンもありますよね。

そんな場面ではスマホの暗記カードアプリを使って隙間時間を活用していました。私が使っていたデータ(CSV)を置いておきますのでご自由にダウンロードして使ってください。※2017年当時の情報のままのため現在の制度内容と異なる可能性がありますので適宜修正して活用ください。

↓↓ダウンロードはこちら↓↓

(CSV)中小

 

【使い方の手順】

①上記のCSVデータをダウンロードして、Dropbox等のファイル共有ソフトの中に入れておく

②アプリ”わたしの暗記カード”をダウンロードする

③アプリから、CSVファイルをインポートする。(私がMacでCSVデータを編集していたため、”文字エンコーディング”は”MAC-OS”を選択するとうまくインポートされるはずです)

④繰り返し解く、それだけ!

 

イメージとしては、こんな感じです。覚えにくい、紛らわしい箇所を穴埋め式にCSVデータを作っていますので、クイズ形式で勉強できます。

     

診断士受験生でも使っている人の多いStudyplus(スタプラ)と連動できるので勉強時間を記録・管理している人にも使いやすいアプリになっています。また、ご自身で苦手に感じている部分をCSVファイルに直接問題・解答を用意した上でインポートすればカスタマイズが可能です。(もしかすると他の暗記カードアプリでもそのままCSVファイルを活用できるかもしれませんが未確認です)

8代目そのさんの記事からは1次の経営情報システムのCSVデータ、同じく8代目ゆっこさんの記事からは2次対策で使えるCSVデータがダウンロード可能です。

(「私の暗記カード」はiPhoneのみ対応しているようです。Android他の方すみません。無料版では作成できる単語帳の数に制限があるようですのでご注意ください。)

※その他アプリの使い方に関する質問はアプリのヘルプページをご参照ください。

 

まとめると、(やはり雑・・

・暗記は繰り返しで覚える

・暗記カードで隙間時間を効率活用!

 


「92点を取った勉強法」と銘打ちながら、結論としては、比較と反復で頑張って暗記して下さいという話でした。

結局のところ、愚直に繰り返すのが一番の近道だと思います。今回は、それを効率的に回すためのツールとお世話になった先代8代目の力作の紹介記事でした。

 

今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

以上、いよっちでした。

 


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

 

おはようございます、makinoです。本日も読んでくださって、ありがとうございます。

 

ちょっと前に、道場メンバーのksknにディスられました。

いきなり、なんちゅう出だしだ、と思った方。ご安心ください。

別に怒っているのではなく、飲み会での「最近スマホにしたって、マジですか」みたいな会話で、大阪メンバーでキャッキャしながら、遊んでいたのです(最近ではなく、2016年ですが…、ブログ記事を読んでくれて、ありがとうkskn)。

さて、こんなディスりに懲りず、もう1つラガード話を(前回のラガード話はこちら)。

 

少し前に、派手に車をこすりました。運転人生20数年で最大の失態です・泣

修理に際し、代車を割り当ててもらいました。某メーカの新車だったのですが、付属機能がすごいです。バックモニターに、対物センサーに(狭い駐車場に停めるときはうるさくて仕方ないのですが)、軽すぎるハンドルに、一時停止アラートに、広い室内に、もちろんカーナビ(2次機能のあらし)

 

ラガードのmakinoさんは、いまどき「マニュアル車」に乗っていましたので、この代車には、隔世の感がありました。でもしかし…、心地よくないのですよ。借り物ですから、当然なのですが。

 

すみませんが、次に買うならこの車、とは、思えませんでした(この車を悪く言っているわけではないです、念のため)。便利機能が自分に刺さるか、は別問題です。結局、イノベーションが自分の心地よい方向で行われているわけではない、という事なのです(他方、自分がイノベーションの方向について行けてない、という事でもあります)。

 

私は、バックモニターを一切みずに、縦列駐車を一発できめる自分が好きだったりします(自慢か、おい)。そして、「自分の事が好き」、という事は、私にとって、とても大切なことです。本人でさえ嫌いな自分を、他人が好きになってくれるはずがないですし、自分が好きになれれば、他人の事も好きになれますから。

 

何を書いているんでしょうね。
受験生支援しろよ、と誰かから怒られないうちに、この辺で。

 

——-

さて、本題です。渾身シリーズは、7科目から論点を選んで掘り下げる、という定義でお送りしているのですが、今日は、1次試験とは切っても切れない「選択肢」のお話で乾坤一擲
、【渾身】記事を書かせていただきます。

まずは私の、昨年の1次試験結果から。

 

経済68
財務72
企業65
運営76
法務44(8点加算前)
情報76
中小74
TTL475

 

大荒れ法務以外は、満遍なく、不得意科目も無く、という感じですし、突出した高得点科目もありません。

 

【企業経営理論での失敗】
さて、法務の次に点数が低かったのが、企業経営理論で、65点(TAC平均54.7点)でした。こちらは、「マーケ->経営->組織」の順で解いたのですが、時間が足りない事態に陥り、組織の最後は2分で7問を解く羽目になりました(1問20秒足らず)。その結果がこちら。

怒涛の5問連続不正解で、11点の失点です。みなさん、決してマネしないでくださいね(こんな失敗して、よく1次試験通過したな、と)。ちなみに、組織問題の、問26.27は、幸運にも、正解でした。

 

さて、みなさん。正解の選択肢をみて、何か気が付きませんか?
そうです、「ウ」と「エ」が多いですよね。タラレバを言うと、目をつぶって、5問とも「エ」にしていれば、5点拾えて、この科目は70点獲得できていましたね。たまたま、「ウ or エ」が多いのは、偶然なのか?と思いますが、はてさて。

 

ちなみにですが、独学の方向けに1つ。T〇Cの某先生が仰っていました
択肢は下から読め。問題作成者は、受験生に時間を使わせようとして、正解はエ・ウに置いているから」(このお話、模試の解説動画だったか、無料公開動画だったか…)。

ほんとかいな、と思いましたが、受験生時代に、この言葉の裏付け調査などしている時間の無い、素直な私は、それ以降、選択肢を下から読むクセをつけました。

 

というわけで、今回は、調べてみました。みんなが気になる、「正解の最も多い選択肢」を大調査です。

正直、すっごく時間を要した割りに、インテリジェンスに欠け、これを知っても、さしてお得感が無く、他メンバーの渾身記事とテイストが違い、見劣りしてるなー、なんて感じましたので、記事にするのをやめようか、とも思ったのですが、100人に1人でも、「これで、わからない問題を正解しました」なんてお役に立てれば、と思い直し、公開いたします。

 

【過去5年のアイウエオ】
過去5年の、選択肢の」正解だった率」です。

はい、一目瞭然です。
正解が多いのは、「ウ or エ」という結果でした。おまけで、もう1年さかのぼり、2013年も調べたのですが、最も多い正解はエでした(正解だった率30%)。そして、「イ」の正解率が、5年間の各年とも、最も低い事も、注目です。ちなみに、5択の問題が少ないので、オの正解比率が少なく出ています(お分かりいただけますよね)。

 

つまり、「わからない問題は、イを選ぶより、ウ orエを選ぶ方がお得」という事です。

 

ほんまかいな、と鼻で笑ったあなた。そうですよね、これだけで、選択肢を選ぶのは勇気がいります。なんといっても、得点を生み出す大事な源泉が選択肢ですから。

 

【4択と5択】
もう少し調べてみます。
4択問題と5択問題で、分けて正解の選択肢を調べてみました。

4択問題は7科目全体の8割弱を占めます(79%)。
2014年のように、ほぼ均等、という年もありますが、それでもやはり「ウ or エ」の比率が高いのが分かります。

仮に、2016年の1次試験で、わからない選択肢を2択まで絞り込んで、それが「イ or エ」だとすると、「エ」を選んだ方が、正解の期待値が10ポイント(=30%-20%)高い、という事です(もちろん、正解が「エ」である、とは言っていません)。

 

一方で、「エ」の正解比率が最も低い2015年のような年もありましたが、しっかりもう一方のヒーロー「ウ」が正解比率1位を確保しています。

 

次に、5択問題を見てみましょう。

5択問題は、企業が最も多く、運営・中小が続きます。情報と法務には、過去5年で5択問題はありませんでした。

ここで気になるのは、「オ」の正解だった率の低さです。
当然ながら、5択問題にしか存在しない「選択肢オ」に、喜んで飛びつく私のような人は、損をしている、という事かもしれません。「オ」の正解率は、高くありませんでしたし、こちらも、4択ほど顕著ではないにせよ、やはり「ウ or エ」が強い事が分かります
ただし、2018年の「イ」、2015年の「ア」のように、「ウ or エ」以外にも、突如、正解率1位(タイ)に躍り出る事があるようです。

 

5択は、喜んで安易に「オ」に飛びつくべからず。
問題がわからない場合は「ウ or エ」有利を念頭に置きつつ、選択肢を吟味。

という事ですね。

 

 

さてさて、1次試験7科目の論点とは、まったく違う視点でお送りした今回の渾身シリーズでしたが、いかがでしたでしょうか。

 

「アホか」と思う方。
そうですね。私も、そう思います。でも違います(どっちでしょうね)。

100点を取る試験ではありませんので、当然、わからない問題があります。そして、1マークに泣く試験でもあります。TACで言えば、いわゆるD・E問題、別名「知らんがな問題」が、必ずあります。そんな問題を1問拾えるだけで、ボーダーラインを越えられるとしたら…。また、私のように、時間切れで、選択肢を吟味する事が出来ずに、マークしなければならない事態に陥ったとしたら…。鉛筆転がしよりも、良いかもしれませんね。

 

この記事が、勉強で得た知識を超えた部分で、あなたの少しの助けになれば、幸せです。

 

もちろんのことですが、あくまで集計した傾向をお話していますので、あなたのわからないその1問の答えが、「ウ or エ」である、とは言っていません(お分かりですよね)。

 

本日の記事は以上です。最後に、本日の一言をどうぞ。

 

なやみは つきねんだなあ 生きているんだもの
(相田みつを)

 

そうですね、悩みますよね、選択肢にも、人生にも。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。感謝いたします。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

おはこんばちは。キャリコン診断士のブブです。
GW明けまして、気温も上がってきました。
これから、いよいよ勝負の夏へのスタートという感じになってきます。
頑張ってください!

さて、渾身シリーズ。
私が担当するのは、企業経営理論です。

経営戦略とは・・・
経営理念やビジョン「≒ありたい姿」を実現するために、「現実」との差を埋めるための道筋のこと。

今回は、経営戦略のうち
「ドメイン」について理解を深めていきましょう。

Point.1「ドメイン」とは、何?
Point.2 何故、「ドメイン」を決めるのか?
Point.3「ドメイン」の決定により何の効果が得られるのか?

➀「ドメイン」とは、何?
「ドメイン」とは事業領域のこと、です。
これだけではわかったような、わからならいような感じですよね。

例を挙げて考えていきましょう。
例えば、人口減少が顕著な地方X市で学習塾を経営している会社があったとします。
この会社をあなたならどう「ドメイン」を定義しますか?

Aさんの考え「x市の高校生に大学入試の為の勉強ノウハウを提供するサービス」という答え。
Bさんの考え「あらゆる地域のあらゆる世代のあらゆる学びのニーズを提供するサービス」という答え。

Aさん、Bさんともに「事業領域」をしっかり定めています。
では、その両者の定義付けによって何が変わるのでしょうか。
➁何故、「ドメイン」を決めるのか?

自社の「強み」と「将来のあるべき姿」を考えて、限られた経営資源を集中する為の指針となる為に必要だから

まず、Aさんの考えを検証しましょう。
もし、「強み」として大学入試の受験情報を得意とする講師が社内に複数いれば活かせることになるでしょう。
一方で人口減少が顕著なX市で提供するサービスは「将来、あるべき姿」として適切でしょうか。ややこの点に疑問が残ります。

次に、Bさんの考えを検証しましょう。
「あらゆる地域」に「あらゆる世代」の「あらゆる学び」のニーズに対応するとなると、相当、大きな市場がありそうですね。
しかし、そのサービス提供を実現しようとすれば、かなりの経営資源が必要となり、現実的でありません。総花的なお題目となってしまい、社員も進むべき方向性がわからないのではないでしょうか。

いかがでしょうか。結果的に両者の考えは「ドメイン」の設定として不適切と考えます。

では、適切な「ドメイン」設定とはどうすればいいでしょうか。
「徹底的に拘る」ところと「捨てる」ところをはっきりさせる

例えば、「徹底的に拘る」ポイントがX市という地域であれば、人口減少で単に市場が縮小する大学入試をターゲットとした高校生だけではなく、「X市で生涯を通じて学ぶこと」というドメインはいかがでしょうか。
未就学児から小中高、社会人の”学び”の価値を提供するという風に考えれば、LTV(ライフタイムバリュー)という切り口で市場創造の可能性が広がります。
顕在化された”大学入試”だけではなく、”生涯を通じた学び”という潜在需要を掘り起こすことで間口が大きくなります。
その場合に「捨てる」ことは”他の地域”
他の地域の市場には目もくれず、X市を掘り下げていきます。
X市に、地域に密着して根差していくことでみつかる可能性。
例えば、X市に有名な芸術家がいれば、その人を巻き込んで『芸術を通じた学び舎』という市場が出来るかも知れません。

➂「ドメイン」の決定により何の効果が得られるのか?
どの企業においても、そうですが特に中小企業においては経営資源の制約があります。
そのなかで、生き残り競争に勝ち抜くためには、「選択」と「集中」が重要な要素になります。
適切なドメインの設定が、「選択」と「集中」を行う羅針盤としての効果として発揮されます。
企業はどの「方向性」にどの「市場」で勝負するかを、社員のみならず、社外の利害関係者(取引先や金融機関等)に示すことができます。
このことにより、戦力の散逸を防止することができるのです。

では次に、試験でよく問われる論点について説明します。

「企業ドメイン」と「事業ドメイン」の違いについて
企業ドメイン」とは、展開していく事業の範囲を定めます。
事業ドメイン」とは、その事業の範囲を定めます。

少し丁寧に説明していきます。
企業ドメイン」は進む方向性や、事業の組み合わせを規定する「事業ドメイン」の上位概念
事業ドメイン」は個々の事業を戦略的に成功させるために、エーベルの3象限「誰に・何を・どのように」で考えていくもの

この観点で問題に臨めば混乱することなく、問題に臨めると思います。
以下、過去問でみてみましょう。

平成25年度 第5問
A 社は医療分野での先端的な製品開発を通じて社会に貢献するという理念の下で、現在の医療機器事業に加えて新薬開発の支援や再生医療の分野を包含した将来的なドメインの定義を企図している。企業ドメインと事業ドメインの決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 企業ドメインの決定は、現状追認ではなく将来の方向性を明示しているが、注意の焦点を絞り込んで資源分散を防止するのには適さない。
イ 企業ドメインの決定は、差別化の基本方針を提供し、新たに進出する事業の中心となる顧客セグメントの選択の判断に影響する。
ウ 企業ドメインの決定は、将来の企業のあるべき姿や経営理念を包含している生存領域を示すが、現在の生存領域や事業分野との関連性は示していない。
エ 事業ドメインの決定は、将来手がける事業をどう定義するかの決定であり、企業戦略策定の第一歩として競争戦略を結びつける役割を果たす。
オ 事業ドメインは、全社的な資源配分に影響を受けるため、企業ドメインの決定に合わせて見直すこともありうる。

さて、みなさんは正答されましたか?
アは、「資源分散の防止」が引っ掛かりますよね。ドメインとは、領域を絞り、捨てるものを決める事。
よって、誤答ですよね。
イは、「企業ドメイン」が「顧客セグメントの選択」と記載しています。「顧客セグメント」は「事業ドメイン」によってエーベルの3象限で決定しますよね。よって、誤答です。
ウは、「現在の生存領域」や「事業領域」を考慮しない「ドメイン」(経営戦略)はかなりやばいですよね。常に足元を考えて判断します。よって、誤答です。
エは、どうでしょう。一見、正しそうですが、「事業ドメイン」が「企業ドメイン」の誤りですね。「企業ドメイン」は将来の方向性を決定する「事業ドメイン」の上位概念でしたよね。よって、誤答。
そうなると、オが正しそうです。上位概念である「企業ドメイン」と下位概念である「事業ドメイン」との関係を適切に表現しています。

”令和、最初の合格”いい響きですよね!その合格証を手にしている自分を信じてがんばってください。ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

みなさん、おはようございます。なおさんです。

今週から始まりました【渾身!論点シリーズ】ですが、その名の通り10代目が渾身の力を込めて贈る記事シリーズです。道場では毎年GW後の時期に掲載している人気シリーズで、様々な論点について道場メンバーが少し掘り下げて解説します。タイトルの【渾身】が目印ですので、ぜひ先代の記事も含めて読んでみてください。

さて、なおさんの【渾身!論点シリーズ】では、運営管理の「過去の分野別出題傾向を分析して、受験生の皆さんが躓きやすい分野や知識ベースを確立することで得点アップが見込める分野」について書いてみます。ABCD分類でいえば、
・A問題は、受験生の80%以上が正解できるので、たぶん大丈夫。
・B問題は、受験生の60%以上が正解できるので、なんとかなりそう。
・C問題は、差がつく部分。ここで60点が取れるか取れないかが決まる。
・D問題は、過半数の受験生が正解できない。深追いは禁物。
と考えられますので、C問題が頻出する論点について解説し、得点源にしてもらうことをテーマにしています。

TACの過去問題集の巻末には「出題傾向分析表」というページがありますので、このページにABCD分類を書き込み、さらにA問題は5点、B問題は4点、C問題は3点、D問題は2点、E問題は1点と重みづけを行い、各論点分野ごとの過去5年間の平均点を出してみました。
・出題頻度が高いと得点が高くなるので重要分野だと考えられる。
・A問題、B問題が多いと得点が高くなるので必ずマスターしておきたい分野だと考えられる。
・得点が低い分野は、出題頻度が低い、D問題、E問題が多いということなので、効率を考えて学習すべき分野だと考えられる。

分析に使用した出題傾向分析表はこちら(2018年度版で済みません)

それではここから分野別の出題傾向とワンポイントアドバイス、論点解説を書いていきたいと思います。
(TACのスピードテキストの目次に沿って、13分野に区分しています)
(総得点合計は81.6点でしたので、分野別得点に0.61を乗じていただくと1次試験での配点に近づきます)


1.生産管理の基礎【重要】

得点は13分野中で第4位の10.8点(配点換算で6.6点)ですし、基礎となる論点ですので重要分野です。
受注生産と見込み生産、個別生産と連続生産・ロット生産、直行率、歩留まり等、生産管理の基礎的な内容が問われているために正解率は比較的高めです。(A問題、B問題が多い)
まれにH29年度第15問の様に、ECRSと言いつつも「ABC分析」、「連合作業分析」、「事務工程分析」、「流動数分析」の知識が問われる問題も出てきますが、あまり細部にこだわりすぎる必要はありません。テキストの内容をしっかし習得しておきましょう。

【渾身!論点解説】ECRS(改善の4原則)

ECRSとは、工程、作業、動作の業務改善を行う上での順番と視点を示すものです。(在庫量など作業ではないものには適用できません)ECRSの順で業務改善を行うと、改善の効果が大きく不要なトラブルも抑えられるといわれています。ECRSはそれぞれの視点の頭文字をとったもので、詳細は以下の通りです。
・E(Eliminate) ・・・ 無くせないか
・C(Combine) ・・・ 一緒にできないか
・R(Rearrange) ・・・ 順序の変更、交換はできないか
・S(Simplify) ・・・ 単純化できないか

【渾身!論点解説】5S

「工場の基本は5Sだ」とか「まずは5Sを徹底しないと」という言葉はよく聞きますが、本当の意味で「5S」を理解して実践できている工場はそれほど多くないのではないのかな、と思います。それほど「5S」は奥が深いものなんです。
トヨタの5S(トヨタでは4S+躾)セミナーを受講した後に、「まずは2Sからできるようにならないと」と感じたことを覚えています。トヨタでは、4Sは単なる美化運動ではなく全ての改善の基礎となる「型」であり、4Sの徹底により①異常(ムダ)がわかる、②仕事をしやすくする、③人・モノにけがをさせない、ことを実現するとしています。

整理:必要なものは何かを定義し、必要なものと不要なものとに区分する
このステップでは「捨てる判断基準を作り、不要なものを捨てる」ことにより、置く場所や探す時間のムダを排除していきます。一般的な生活で例えれば、「今シーズン着なかった洋服は捨てる」、「1年間読まなかった本は売る」、「引っ越し後1年間開けなかった段ボール箱は中を見ずに捨てる」といった感じですね。

整頓:整理した必要なものが、使いやすい形に置かれている
不用品を手間暇かけて整頓しても意味がありませんので、このステップでは「整理」ができていることが前提となります。
整頓では、モノに応じて保管場所、保管量、保管方法を決めていきます。また、異常が見えやすい工夫や使った後に戻しやすい工夫をすることも大切です。例えば、冷蔵庫の中にちょうど6本分のスペースをビール置き場と定めれば、飲み過ぎた場合には空っぽになりますし、買い過ぎた場合には置くことができませんので、「異常がすぐに発見できる」のです。

清掃:身の回りをきれいにすることで、人と設備の能力を十分発揮できるようにする
ポイントは、①一度大掃除をして汚したくない意識を作る、②汚れの根源を断つ、③定期清掃のルールを決めて習慣にする、です。習慣とは恐ろしいもので、人間は慣れるとそれが無い場合に不安や気持ち悪さを感じるようになります。朝食後に歯を磨かないと気持ち悪いですよね。この習性を利用して、習慣になるまで続けることがポイントですね。

清潔:整理・整頓・清掃の状態を維持する
整理・整頓・清掃(3S)の状態を維持するには、①要らないものを置かない、乱さない、汚さない、②定位置、定量を確認する、ことです。工場では「4Sパトロール」といった点検活動や、「トップ(社長)による巡回」によって4Sの維持に努めているところも多いと思います。

躾:決められたことをいつも正しく守る習慣づけ
4S+1S(躾)=5Sで、乱れない・汚れない・戻らない「心技体が整った強い現場」が実現できます。全員参加の改善活動を通じたチームワークやコミュニケーションで「躾」を養い、強い現場を養っていきます。

2.工場の設備配置

得点は13分野中で第10位の3.0点(配点換算で1.8点)です。毎年1問は問われる頻度ですが、問われない年(H28)やE問題化する年(H29)もあります。P-Q分析からフローショップレイアウト、ジョブショップレイアウトくらいは抑えるとしても、SLPの詳細な手順については効率を考えて取り組むのが良いと思われます。

【渾身!論点解説】工場の設備配置

固定式レイアウト
船や家など生産対象は定位置にあり、そこに生産設備や工具を移動させて作業を行うレイアウトです。設計や工程の変更に対応しやすい、製品の移動は最小限であるというメリットの反面、作業者や機械工具の移動が多くなるデメリットがあります。

機能別レイアウト(ジョブショップ型)
同じ種類の機械や設備を一か所に集めて配置するレイアウトです。多種少量生産に適しており、設備の稼働率を上げやすい、作業者への技術指導が容易であるというメリットの反面、製品や部品の移動経路が複雑になりやすいというデメリットがあります。

製品別レイアウト(フローショップ型)
材料から完成までの工程の順に生産設備を直線的に配置するレイアウトです。少品種大量生産に適しており、一人一人の作業が単純化する、機械の専用化が可能、工程管理・進捗管理が容易、仕掛在庫が減少する、生産期間を短縮しやすいというメリットがある反面で、一部の機械が故障するとライン全体を停止しなければならない、熟練作業者の養成が難しいというデメリットがあります。

セル生産レイアウト
異なる機械や工程によるグループを構成して工程を編成する場合の生産方式です。グループ化して生産することにより部品の運搬の手間や間接作業を減らし、生産リードタイムの短縮と仕掛品在庫の削減を実現します。
セル生産でよく使用されるU字ラインでは、一人で複数の作業工程をこなすことから、作業の所要時間や作業者による作業速度の違いによる工程間の待ち時間が発生せず、適切な作業の割り当てを行いやすくなります。さらに作業者はUの字の内側に置かれるため、背後の工程へもわずかな移動で対応でき、作業効率が良くなります。また、工場のスペースも少なくて済むメリットもあります。作業者は複数の作業工程を受け持つことになるため、作業者の多能工化が必要になります。

3.生産方式【重要】

得点は13分野中で第5位の9.0点(配点換算で5.5点)です。複数の設問で選択肢に登場する分野ですので、系統立てて理解しておく必要がある重要分野だと思います。

【渾身!論点解説】受注生産と見込み生産(注文と生産のタイミングによる分類)

1) 受注生産
顧客の注文を受けてから、(設計)、製造、出荷を進める生産形態です。設計から行う製品の場合は、受注時のコストや納期の見積りの正確さと生産リードタイムの短縮、および受注の平準化が重要なポイントとなります。

2) 見込み生産
市場の需要を見越して企画・設計した製品を、受注の前に生産を行い、在庫を保有して顧客の注文に応じて販売する生産形態です。皆さんが普段お店で目にする商品はこちらの生産形態のものが多いと思います。顧客ニーズを的確にとらえた製品企画、製品の差別化による市場での他社優位性の確保、需要予測の正確さ、柔軟な生産体制が重要になってきます。

【渾身!論点解説】個別生産、ロット生産、連続生産(仕事の流し方による分類)

1) 個別生産
「注文に応じて、その都度1回限りの生産を行う形態」と定義されています。注文住宅の様に、個別注文ごとに設計を行って生産を行います。コストや納期を正確に見積もることができないと受注できなかったり、逆にコストが見積価格をオーバーして赤字になることもあります。製品の設計は注文ごとに異なっていても、使用する部品モジュールを共通化することによって設計期間の短縮やコストダウンを実現していく例があります。

2) ロット生産(断続生産)
「品種ごとに生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する形態」と定義されています。車、家電などで多く見られる生産形態で、個別生産と連続生産の中間的な生産形態になります。生産量の単位(何個ずつ生産するか)をロットサイズといい、ロットサイズを決める手続きのことをロットサイジングといいます。生産する製品の切り替えのたびに段取り替えが発生するので、ロットサイズの決定は段取り替えも含めた生産効率を考慮した上で行う必要があります。
ロット生産を進化させたものに「混流生産」というものもあります。混流生産は、作業基準書の電子化や必要な部品の自動供給システムなどの支援の下に、一つのラインで異なる製品を段取り替え無しで生産していくものです。以前に工場見学をさせていただいたHONDAの鈴鹿工場では混流生産が行われていましたね。

3) 連続生産
「同一の製品を一定期間続けて生産する形態」と定義されています。同一の製品を大量に連続して生産するのに適した生産形態で、代表的な例として、清涼飲料や日用雑貨品、加工食品などの大量生産があります。

【渾身!論点解説】多品種少量生産、少品種大量生産(製品種類の数と生産量による分類)

1) 多種少量生産
多くの品種を少量ずつ生産する形態です。部品の共通化、標準化やグループテクノロジーの適用などにより、製品の多様性を吸収して生産効率を上げていきます。また汎用的な設備を利用することで、多様な製品や部品に対応できるようにして設備投資効率や設備稼働効率を上げていきます。

2) 少種大量生産
少ない種類の製品を大量に生産する形態です。ライン生産とも呼ばれ、連続生産に適した生産方式です。大量の製品需要が期待できる場合には、徹底して合理化をはかった専用ラインを用いて連続生産します。

4.製品の開発・設計とVE

得点は13分野中で第9位の3.2点(配点換算で2.0点)です。VE(Value Engineering)が頻出ですが、その問われ方によってB問題からE問題まで変動します。

【渾身!論点解説】VE

VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法と定義されています。(日本バリューエンジニアリング協会)
従来のコストダウンは主に、与えられた設計仕様と材料に関して、材料の節約や作業時間の短縮、労力の節減を図る方法で行われてきましたが、この方法ではコスト改善のレベルにとどまり、おのずと限界がありました。
そこで、設計仕様から見直しを行い、材料を安価なものに変更したり、形状を加工や組み立てのしやすいものに変更するといった発想にしたものがVEと呼ばれます。
「公益社団法人 日本バリュー・エンジニアリング協会」のホームページでは、クリアホルダーやコードレスアイロンなどの身近な例をあげながらVEについて解説していますので参考にしてみてください。

公益社団法人 日本バリュー・エンジニアリング協会
https://www.sjve.org/vecan/ve

5.生産技術

得点は13分野中で第11位の2.2点(配点換算で1.3点)です。H25年の「バイオテクノロジー」は変化球としても、機械設備に関する知識が問われます。「汎用機」、「専用機」、「NC(Numerical control:数値制御)工作機械」、「MC(Machining center:マシニングセンタ)」、「FMS(Flexible Manufacturing System)」、「トランスファーマシン」あたりの用語は押さえておきましょう。

6.生産計画と生産統制【重要】

得点は13分野中で第3位の11.0点(配点換算で6.7点)です。毎年複数の設問で問われる頻出分野ですし、2次試験にも通じる重要分野です。ただし、A問題、B問題の出題頻度が高いので「基本的な知識」をしっかり押さえておけば大丈夫です。①需要予測、②生産計画、③生産統制(進捗管理、現品管理、余力管理)、④在庫管理については、実際の生産の流れに従って時系列で学習していくと良いでしょう。

【渾身!論点解説】生産計画と生産統制

①需要予測
見込み生産を行う工場では生産量を、小売業では仕入量や販売量の予測を立てますね。製品のライフサイクルによるトレンド(認知度が上がってきた新製品、モデルチェンジが近く陳腐化してきた旧製品)、ブームなどの販売動向のトレンドがありますので、毎月同じ数で生産・仕入を行っていたのでは在庫切れによる販売機会の損失や過剰在庫を招きかねません。ですので企業はいろいろな情報を元にして需要予測を行うわけです。
移動平均法(加重移動平均法)は、直近の販売トレンドを予測値に含めようとする手法です。ただし、この方法では上昇トレンドにある製品の場合、直近の実績値を超える数字を予測値にすることができないという制限があります。実績平均なので当然なのですが、100→200→300と販売が伸びている場合、イメージ的には「400」としたい雰囲気ですが、過去平均なのでどれだけ加重調整を行っても300を超える数字を入れられません。「売上が安定している定番商品向け」かもしれませんね。

指数平滑法は、次回の予測値に「今回の予実差(=トレンド)の何割かを反映させよう」という考え方です。式は「次回の予測値=今回の予測値+α×今回の予実差」ですが、そもそも「次回の予測値」を導き出すものではありません。何らかの方法で導き出された予測値に直近のトレンドのエッセンスを振りかけるための方法だと理解できれば良いと思います。

線形計画法は、上記の二つの目的である「できるだけ正確な予測をしたい」というためのものではなく、「制約条件を満たした上で成果を最大(もしくは最小)にする組み合わせ」を見つけることを目的としたものです。線形計画法では制約条件が1次式で与えられますので、グラフに直線を書いて最適解を求めます。

②生産計画
生産計画は、大日程計画(半期の予算や設備投資なども勘案して月別の計画を策定)>中日程計画(人員配置なども勘案し、数か月分の部門別生産計画を策定)>小日程計画(日々の作業計画を策定、1か月分)の順で策定されます。
開発案件などのプロジェクトの日程は、ガントチャートやアローダイヤグラムによって作成されます。住宅建築(基礎工事→足場→柱→屋根→外壁→ドア・窓→内装)等の様に、タスクが複線化せず順番に進んでいくプロジェクトではガントチャートが多く使われます。一方で電気機器などの開発では、機構設計、基板設計、ソフトウェア開発、取扱説明書などが同時並行に行われますので、ガントチャートでは管理しきれません。このようなプロジェクトの場合は、アローダイヤグラムが向いていると思います。(私も長年、電子機器の開発プロジェクトでアローダイヤグラムを使っていました)

③生産統制(進捗管理、現品管理、余力管理)
生産活動の目的は「適正な量を、適正な時期に、最適なコストで生産」し、顧客に届けることで企業利益を最大化することです。ですので、生産資源の4M(人、設備・機会、材料、作業方法)を日々マネジメントすることが重要です。2次筆記試験の事例企業には、頻繁に生産統制のいずれかに課題のある企業が登場します。工場長になったつもりで生産統制(進捗管理、現品管理、余力管理)を学習することで、2次筆記試験の事例企業の課題も適切に整えてあげることができるようになると思います。

④在庫管理
テキストでは「流動数分析」にしか触れられていませんが、後述の「8.在庫管理・購買管理」で合わせて説明します。

7.資材管理

得点は13分野中で第12位(同率)の1.4点(配点換算で0.9点)です。過去の出題は、「店舗の在庫管理(A問題)」、「ストラクチャ型部品表(D問題)」だけですので、効率を考えて軽く抑える程度で構わないと思います。

8.在庫管理・購買管理【重要】

得点は13分野中で第2位の11.6点(配点換算で7.1点)です。毎年3問は出題される重要分野です。
在庫管理は企業にとって大きなテーマです。欠品による販売機会損失は避けたい一方で、在庫によるコストも抑えたい、という相反する課題の間で常に葛藤しているのではないでしょうか。
工場内では仕掛在庫の削減を目的として「トヨタ生産方式(かんばん)」や「U字ライン」、「セル生産」が考えられてきましたし、流通・小売りでは「ABC分析」や「先入れ先出し」などもテーマになってきます。生産管理分野ではありませんが、ECサイトの「ドロップ・シッピング」(販売店が在庫を持たずに注文をメーカーに転送(ドロップ)し、メーカーからユーザー宅へ直送(シップ)する)なども在庫を持たずに販売する知恵ですね。

資材購買も同様の悩みを抱えています。一度に大量に買えば安くしてもらえるけど置き場所が必要だし、必要な分だけ発注すれば割高になるし、急なオーダーに応えられない、、、そのような状況の中で「分納制度」(大量に注文してディスカウントを引き出すが、納品は定期的に必要な分だけ行ってもらう)や、「長期契約方式」(こちらも分納制度の仲間)などの工夫がされています。

9.IE(Industrial Engineering)【重要】

得点は13分野中で第1位の13.6点(配点換算で8.3点)です。毎年4問は出題される重要分野ですが、テキストのページ数も多く、作業分析や図記号など普段の生活ではなじみのない項目が多いために苦手とする方も多いのではないでしょうか。
ただ、標準作業時間の設定は事例Ⅳの予実管理にも関連してきますので、「なぜ標準時間を決めるのか→生産統制(予実管理・作業改善)を行うため」、「標準時間の決め方→実作業時間+レイティング+余裕時間」、「予実管理」と実際の生産統制をイメージしながら学習すると良いでしょう。

【渾身!論点解説】IE(作業分析)

1) 工程分析
工程分析は、「工程の順番は適切か(単純工程分析)」、「工程間に無駄な滞留はないか」、「各工程の配置は適切か(流れ線図、加工経路分析、フロムツーチャート)」、「作業者に無駄な動きはないか(作業者工程分析)」、「モノの置き方や運び方(=マテハン)は適切で無駄な動きがないか(運搬工程分析)」を分析し、ECRSの原則に従って改善を行い、工場の生産性を上げようとするものです。要するに工程のレイアウトや順序、運搬作業の設計が適切になされているかというハード面の分析ですね。

2) 動作研究
動作研究は、作業者の行う作業・動作に無駄な動きや無理な動きは無いかを点検し、作業者の安全を確保し、負担を軽減し、作業効率をアップすることで快適な環境と生産効率を両立しようという利用面(ソフト面)での分析です。H30年の2次筆記試験では「連合作業分析」が出題されましたね。

3) 稼働分析・時間研究
稼働分析は、作業者や機械設備の稼働率を把握する方法です。一日8時間、480分の就業時間には、朝礼・終礼(職場余裕)、終業時の清掃(作業余裕)、休憩時間(人的余裕)などがありますし、実際には、作業ロットの前後には準備段取り作業や機械待ちなどもありますので、どれだけ多くの時間を主体作業に振り向けて稼働率を上げるかが課題となります。

時間研究は、生産統制(予実管理・作業改善)を行う基準となる「標準時間」を決めるための具体的な手順になります。「実際に計測する(ストップウォッチ法)」、「実績資料法」、「経験見積法」、「PTS法」などの方法があります。

10.品質管理

得点は13分野中で第6位(同率)の4.8点(配点換算で2.9点)です。私の専門分野ですが、出題率はそれほど高くありません。TQM、HACCP、QC7つ道具あたりが出題されていますが、例年C問題、D問題が多く、効率的な学習を検討したいところです。この分野は書き出すと止まらなそうな気がしますので、また別の機会にでも。

11.設備管理

得点は13分野中で第6位(同率)の4.8点(配点換算で2.9点)です。「保全活動」、「設備総合効率」、「MTBF/MTTR」あたりが論点ですが、出題頻度はそれほど高くありません。難問は出題しにくい分野だと思いますので、テキストの基本的な部分が抑えられれば良いでしょう。

12.廃棄物等の管理

得点は13分野中で第12位(同率)の1.4点(配点換算で0.9点)です。過去の出題は、「LCA(ライフサイクルアセスメント)」、「資源有効利用促進法」あたりですがH28年、H29年は出題されていませんので、効率を考えて軽く抑える程度で構わないと思います。

13.生産情報システム

得点は13分野中で第6位(同率)の4.8点(配点換算で2.9点)です。生産情報システムといっても範囲は広く、設計段階で使用するCAD/CAM/CAE、生産段階で使用するPOP(Point of Production)、FMS、産業用ロボット、さらには3Dプリンターまであります。少し前まではバーコードリーダーを活用したシステムが多かったのですが、最近ではiPADを利用した生産管理ツールも増えています。C問題、D問題も多く出題されますので、テキストの基本的な部分が抑えられれば良いでしょう。


さて、いかがだったでしょうか。
次回は運営管理の後半部分「店舗・販売管理」について【渾身!論点解説】していきたいと思います。
以上、なおさんでした。

 

☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
クリック(投票)お願いします!皆様からの応援

の続きを読む »

おはようございます、たっつーです。
(過去記事はこちら

このブログでは、昨日の記事から、【渾身】シリーズが始まりました!
昨日、かわともが説明してくれたとおり、1次試験の論点について、ブログメンバーがそれぞれ得意分野を解説するものです。
(私は当然経営法務。というか経営法務以外得意分野がない。

「1次試験は合格間違いなしだから、2次試験の記事を書いてくれ」という方もいらっしゃると思いますが、1次試験で足元をすくわれないように、少しだけお付き合いください!

そうそう、「足元をすくわれない」という意味では、皆さま、試験案内にこういった記載があるのをご存知ですか?

第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
(「10.合格基準・合格発表等」の(1)①より)

1次試験の合格基準についての文章ですが、実はこの文章をよく読むと、巷でよく言われている言い方のように「1次試験は700点満点中420点取れば合格。足きりは、各科目40点」とは書いていないんですね。
あくまで、それは基準にすぎず、最終的には「試験委員会が相当と認めた得点比率」が合格点及び足切り点になるわけです。

過去何度もあった「加点調整」(全員4点or8点プラス)は、この文章(試験委員会が相当と認めた得点比率)を根拠として行われているわけですが、逆に言うと、1次試験が急激に易化したときは、全員4点マイナスといった「減点調整」がされることもありえます。
(減点調整されても、文句は言えません。)

昨年は経営法務が急激に難化しましたので、今年はその反動で急激に易化する可能性がありますよね。
そうすると、1次試験合格者が多くなりすぎてしまい、減点調整されるかも…?
せっかく40点で足切りを免れたのに、減点調整で足切りになるかも…?

ということで、1次試験は決して油断できませんので、【渾身】シリーズにお付き合いいただければと思います!

それでは今日の記事は、前回に引き続き、民法改正のポイントを解説します!
(>かわとも 渾身シリーズの存在を忘れていて、前後半構成にしてすまぬ…。)


【目次】
<前回の記事>
◆そもそもどの分野が改正されるの?
◆いつ改正されるの?
◆配偶者居住権について
◆時効期間及び法定利率について
<今日の記事>
◆契約解除について
◆定型約款について
◆瑕疵担保責任について


◆契約解除について

このケースで、買主Bさんは契約解除できるでしょうか?

まず、現行民法で考えてみましょう。
現行民法は、契約解除には、契約関係の解消という効果のほかに、債務者の落ち度を咎める意味合いも含まれているという考え方なので、契約解除には債務者の帰責性が必要とされています。
したがって、今回のケースでは、売主に帰責性がなく、契約を解除できません。

さらに、現行民法では、特定物(中古品や不動産など、量産品ではないものをイメージしてください)の売買においては、買主は、不可抗力で物を取得できなかった時でも売買代金を支払わければならないとされています。
(これを「債権者主義」といいます。不可抗力で物が滅失したときのリスクを、債権者である買主が負うからです。)

なぜ、(一見不合理な)債権者主義が採用されているかというと、民法は、「契約すれば、所有権はそのときに移転する」という考え方を原則としているので(契約時説)、「所有権が買主に移転するのと同時に、危険(リスク)も買主に移転する」からです。

でも、「売買の目的物が滅失したのに、解除できず、代金を支払わなければならない」という結論は、すごい一般的な感覚と乖離していますよね。
(普通だったら、ふざけんな!ってなりますよね…。実務的には、それぞれの契約条項で調整されています。)

なので、改正民法では、債務者(このケースでは売主)の帰責性の有無にかかわらず、買主は契約解除できるようにしました!
また、債権者主義の規定も削除されて、不可抗力で目的物が滅失した時は、買主は、(解除をしなくても、)反対債務(代金支払い債務)の履行を拒めるようになりました。
(なお、損害賠償請求については、さすがに相手方の帰責性が必要とされています。この点は、現行民法も改正民法も変わりません。)

その他、解除については、以下のような形で整理されています。

すなわち、従前は、①履行遅滞解除、②定期行為の履行遅滞解除、③履行不能解除、というように、債務不履行の態様によって分類されていたのですが、改正民法では、①催告解除、②無催告解除、というように、解除の方法で分類しています。

無催告解除は、全部が履行不能の場合や、債務者が履行を明確に拒絶しているときのように、「催告しても意味ないじゃん…」という状態のときに、認められます。

◆定型約款について

実は、現行民法では、こういったネットショップの利用規約等についての位置づけが不明確でした。
したがって、個別のケースごとに、そういった利用規約等が、当事者間の契約内容となっているのか否かを判断せざるを得ませんでした。
そこで、改正民法は、「定型約款」規定を創設し、画一的に判断することを可能にしています。

<定型約款の要件>
定型約款といえるためには、以下の1及び2の要件を満たすことが必要されています。
典型的には、預貯金の銀行約款、ソフトウェアの利用約款、電車・バス等の鉄道運送約款などですね。

なお、労働契約や企業同士の基本約款なんかは、一見、両方の要件を満たしそうに見えますが、当事者の個性に着目して契約締結しますので、必ずしも「画一的であることが当事者双方にとって合理的」とはいえず、いずれも、定型約款には該当しないとされています。

 定型取引に関するものであること
①不特定多数の者を相手方とする取引であること
②取引内容の全部又は一部が画一的であることが当事者双方にとって合理的であること
  契約の内容とすることを目的として作成された条項の総体であること

<みなし合意について>
次に、定型約款の内容について合意したものと認められるためには、以下の1又は2の要件のいずれかを満たす必要があるとされています。

1 定型約款を契約内容とする旨の合意をしたとき
→例えば、「上記規約を承諾する」ボタンにクリックすることになっていれば、この要件を満たしますね。

2 定型約款準備者が、予めその定型約款を契約の内容とする旨を相手方に表示していたとき
→例えば、約款が表示されているページを経由しないと決済ボタンを押せないようになっていれば、この要件を満たしますね。

<不当条項規制について>
とはいえ、どんな内容の定型約款であってもいいわけではありません。

1 相手方の権利を制限又は義務を加重する条項であって、
2 取引上の社会通念等に照らして信義則に反し、相手方の利益を一方的に害すると認められる条項

は、定型約款内の条項でも、合意をしていなかったものとみなされます

今回のケースでは、「損害賠償責任は一切負わない」というブラック企業もびっくりの内容ですから、上記の不当条項規制にひっかかり、この部分は契約内容にならないというわけです。

◆瑕疵担保責任について

現行民法では、売買の目的物が特定物の場合には、たとえ瑕疵があっても、その物を引き渡せば、債務は完全に履行したことになる(債務の不履行はない)、という考え方でした。
(特定物は、世の中に一つしかないから、瑕疵があっても再度履行し直すことは不可能なので、とにかく物を渡しさえすれば履行は終わった、としてしまう考え方です。)

このことを、いわゆる「特定物ドグマ」といいます。
ドグマというのは、宗教的な「教義」の意味であり、特定物を唯一無二とするような考え方を、若干揶揄していると考えると覚えやすいかもしれません。

上記のとおり、特定物においては瑕疵があっても債務不履行はないのに、それでも瑕疵担保責任があるのは、瑕疵担保責任=法が特別に認めた責任である、と考えます(法定責任説)。
法が特別に認めるので、通常の債務不履行責任と異なり、「隠れた瑕疵」(買主にも、「善意無過失」[瑕疵について、過失なく知らなかったこと]という要件を要求)という独特の要件を課しました。
また、特定物ドグマの考え方から、引渡しさえすれば債務の履行は完了するので、たとえ目的物に瑕疵があっても、買主に追完請求権(代替物引渡請求権又は瑕疵修補請求権)は認められないわけです。

でも、この「特定物ドグマ」って意味わからなくないですか?
量産品等の不特定物だと、物が壊れてたら「修理して新しいのに交換して」といえるのに、中古品等の不特定物だと、そういった請求が一切できないなんて…。
普段から民法を使う私ですらいまだに違和感があるくらいですので、一般の方々からすると、相当違和感があると思います。

そこで改正民法では、シンプルに考えて、「売買の目的物が当然備えるべき品質を備えていることも契約内容の一部なのだから、それに適合しない物を引き渡すことは債務不履行になる」という考え方をとることにしました。瑕疵担保責任は、単なる債務不履行の一類型という考え方です。

したがって、特定物であっても不特定物であっても、債務不履行の考え方に基づき、「契約の内容に適合しているかかどうか」という要件が新たに設定され、代わりに、「隠れた瑕疵」という要件はなくなりました

その結果、特定物の場合でも、買主に追完請求権、代金減額請求権は認められることになりました。
(なお、追完請求権について、売主は、買主に不相当な負担を強いるものでなければ追完方法[新品を渡すか、壊れている部分を修理するか]を選択できます。)
また、債務不履行の一類型なので、売主に帰責性さえあれば、損害賠償も認められることになります。

したがって、今回のケースでは、①のカーナビの取り替え請求は認められ③のカーナビ分の代金減額請求も認められます
ただ、上記のとおり、売主は追完方法を選択できますので、買主は、②の車全体の取り換え請求までは出来ないということになります。
④の損害賠償請求も、売主の過失は必要ですが、認められる可能性はありますね。

瑕疵担保責任の期間制限については、現行民法では、買主は、「瑕疵の事実を知ったときから1年以内に権利を行使」しなければ時効消滅してしまうとされていましたが、権利行使までするには色々と事実関係を調べたりしなければならず大変なので、改正民法では、「不適合の事実を知ったときから1年以内に不適合の事実を通知」すれば、権利が保存されることなりました。
(この通知により権利が「保存」され、後は、前回記事で説明した5年・10年の時効期間が適用されます。)

したがって、今回のケースの⑤について、買ってから1年半経過しているが、知ってからは1年経過していないので、通知すれば権利保存され、取り替え請求等が認められるということになります。

以上をまとめると、以下の表のようになります。

いかがでしたでしょうか。
法改正については、現行ではどうだったのか、改正後はどうなのか、ということを意識すれば、頭に入りやすくなるように思います。

ではでは!

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

☆もくじ☆
1.乗数理論と45度線分析の出題パターン
2.数式問題を簡単に解くテクニック
3.グラフ問題を簡単に解くテクニック

文字数:約1600字(本文だけなら約2分で読めます)

————————————————————–

こんにちは!頑張るあなたの応援団☆かわともです!

今日は珍しく雑談から。
私は4月から新たに財務部門に配属となったため、日々知識を増やそうとしています。上司の本を借りて読んでみたり、診断士試験の参考のために買った簿記1級の参考書を読んでみたり。
そんなとき「簿記1級を受けてみようか」と、ふと頭をよぎりました。スキマ時間にゆるっと勉強して軽い気持ちで受けてみようか、受からなくても身についた知識は仕事に直結するし、いいかも……。

……いやいやいや、待て待て!!

そこまで考えて我に返りました。試験合格を目指すならば、強い気持ちで「絶対合格!」と目標を定め、計画を立てて突き進むべきだと。春セミナーでもたっつーが「中途半端はダメ!」と口酸っぱく言っていたし、合格体験記でもみんな強い決意でストイックに勉強していたではないか……・

1次試験まで3ヶ月を切りました。仮に「運よく受かればラッキー」というノリの方がいらっしゃるならば、たった3ヶ月覚悟を決めてやりきることをおすすめします!絶対今年合格しましょう!!

なお、簿記1級を受けるかどうか腹が決まっていない私でした。。

* * * * *

本題です。
今日から約4週間にわたり、「渾身!論点シリーズ」として、1次試験の重要論点からメンバーが得意分野を選んで解説していきます♪

※毎年恒例のシリーズ企画ですので、よろしければ過去記事もご参考にしてみてくださいね。

第1弾は私、かわともが「乗数理論と45度線分析(経済)」についてお届けします!
なお、10代目で経済と言えばksknですが、私の記事はksknのような正統派の解説ではなく完全に解法テクニックの内容となっておりますので、あらかじめご了承ください。(理論の説明はすっとばしています)

 

1.乗数理論と45度線分析の出題パターン

乗数理論とは、「投資・政府支出・租税の変化が国民所得に与える影響について説明する理論」です。「均衡国民所得の決定」など関連論点も含め、代表的な出題パターンは2つに分かれます。

①数式の問題
Y=C+I+G+X-M みたいな式が出てくる計算問題

②グラフの問題

それでは早速、それぞれのパターンの問題の解法を見ていきましょう。

 

2.数式の問題を簡単に解くテクニック

【平成23年 第6問】を取り上げます。

(以下、図はクリックすると拡大します)

 


引用元:中小企業診断協会ホームページ(https://www.j-smeca.jp/)

それでは実際に解いてみましょう。

ステップ1:選択肢の中にある「変化するもの」に印をつけます。

ステップ2:印をつけたものはそのままにしておき、残りを全て数式に代入します。

ステップ3:代入後、数式を整理します。

整理を終えた後の数式を見てみましょう。さっき「そのままにしておいたもの」にくっついている数字が「乗数」です。

ステップ4:選択肢を1つずつ点検していきます。

ここでのポイントは、例えばイの「減税による影響を調べる」であれば、租税Tのみの変化の影響度を調べればよく、その他の余計な要素は除いて考えてもよいということです。全て代入するとごちゃごちゃしますので、シンプルに考えられますね。

 

3.グラフの問題を簡単に解くテクニック

グラフの問題は、中学生で学んだ数学の知識を使えば感覚的にすんなり解けることがあります
ここでは【平成28年第8問 設問2】をとりあげます。


引用元:中小企業診断協会ホームページ(https://www.j-smeca.jp/)

ここで、1次関数の前提となる基礎知識について軽くおさらいしてみます。
〇y=aX+b という式について、aが傾き、bが切片
〇切片が変化すると、グラフは上下に平行移動する
〇傾きが変化すると、グラフは急になったり緩やかになったりする
〇グラフの線を斜辺とする直角三角形は「ヨコの長さ×傾き=タテの長さ」となる

それでは実際に解いてみましょう。

ステップ1:どこを求めればよいかを探し、xとおきます。
この場合はEからFに移動したときの所得の変化量となります。

ステップ2:I+Gの増加分を書き込みます。

総需要線の式は A=Co+cY+I+G  であり、この式の傾きはc、切片はCo+I+Gですね。
「I+Gが5増加する」ということは、「切片が5増える」ですね。


ステップ3:「傾き×ヨコ=タテ」の原則を踏まえて、グラフを斜辺とする直角三角形の辺の長さを求めます。

・「45度線は必ず傾きが1」となりますので、三角形のタテはヨコと同じ長さで、X
・AAで区切られるタテの長さは、AAの傾き0.8×X=0.8X
・AAとBBの間のタテの長さは、増えた切片の分と等しいので、5
さらに、X-0.8X=0.2X となる
・0.2X=5 の両辺を0.2で割ると、X=25 となる

経済で解法がわからないグラフ問題が出てきた場合、今回の解説のようにちょっと視点を変えて図形的に考えてみると案外解けることがあります。よろしければお試しくださいね。

以上、かわともでした!
今日も明日も、皆さまにとって良い日になりますように。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

たっしーの咆哮!だいまつ無双!仕切るkskn!ドヤるmakino。そして、癒しのzenzen。

道場メンバーがボロカスに言う(?)大阪勉強会レポート!

 

…という、物々しいオープニング文章を準備していたのですが、はてさて、どうなりました事やら。

 

 

おはようございます。makinoです。本日も、読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。

 

まずは、前日のお話から。

さてさて、大阪勉強会の前日5/10(金)。

天王寺の飲み屋さんで、8代目たっしー、9代目zenzen、10代目kskn、makino(敬称略、以下同じ)が酔っ払っていました。9代目だいまつが、急遽、参加できなくなってしまったのが残念でしたが、明日の大阪2次試験勉強会を控えて、前夜祭の開催です。

 

実は、道場メンバーのみで飲む機会は、なかなか無いので(セミナー後の懇親会は参加者の皆さんとの貴重な時間ですから)、この日は、そんな機会でした。

 

なぜ、診断士を目指したのか、合格後、何が変わったか、これからどうするか、など、文字で読むより、圧倒的な臨場感を持って、道場メンバーの言葉を聞くのが楽しい時間でした(おまえ個人の感想か?)。私たちも、合格者とはいえ、当たり前ですが、普通の人間。こんな事を語って、楽しい時間を過ごしているのです。

 

そして、翌日の勉強会への意気込みを大いに語り、当日の流れの確認、想定質疑のケーススタディ。綿密な打ち合わせを終えて、大阪のイケメン4人組が、前夜祭を打ち上げました!

参加者の皆様、当日はあんな感じでしたが、↑こんな風に、舞台裏では、下打ち合わせに、余念のない我らでした(ホントか、おい?)

 

——-

さて、勉強会当日は、9:30-18:00の長丁場。ホント、長い1日です。

でもしかし、20人の参加者枠が6時間で埋まる勉強会だけあって、参加者のみなさまのやる気が、最後まで途切れる事はありませんでした(感服いたします)。ちなみに、2次試験初学者の方が、試験経験者より少し多い、という参加者構成でした。

 

では、どんな勉強会だったのでしょう。気になりますね。さっそく見てみましょう(長い前段、すみませんでした)。

 

【オープニング】
大阪の若きエース、kskn登壇。いきなり参加者の皆様に一言。

そう、鬼の(?)道場メンバー5人に、ボロカスに言われる覚悟は、出来ていますか?

そして、参加者の皆様も…、

 

はい、遠慮は無用です。
あなたのための勉強会です。あなたが合格するために、あなたの貴重な時間を頂いています。是非、遠慮なく、たくさん質問して、1つでも多く持って帰ってくださいね!

 

【だいまつの事例解説】
事例Ⅰ~Ⅲの各パート冒頭に、2次試験の神(いや鬼?)、だいまつの事例解説を実施。

—————

事例Ⅰのマスト切り口4つ&毎年出るぞ、人的資源管理!
事例Ⅱのマストは、コレ!マーケティング戦略は、誰に、何を、どのように、効果!
事例Ⅲは、QCD。C社のできていない事をやらせろ!

—————

うーん、わかりやすい(↑私の記事ではわかりにくいですが、後述で補足します)。

 

でもしかし、初学者・経験者の皆さまのご両者とも、大いに頷いておられました(勿論、道場メンバーも)。特に独学の方は、平生、人に教えられる機会が少ないですが、人に教えてもらうと、本を読むのとは理解度が違います。そんな事を、改めて感じた、事例解説でした。いやはや、だいまつさん、かっちょいー!

 

もちろん、Kindle書籍「中小診断士試験 一発合格」に沿った事例解説が盛りだくさんです。勉強会ではH30年の解説もあり、進化してるなー、なんてH30年試験を受けた私は思っていました。

 

【事例問題ディスカッション】
さて、だいまつが各事例の解説を、時間通りきっちり締めて、事例問題に移ります。

グループごとに、参加者全員の回答を共有して、良い点・補足点を議論。初学者でも、素直な回答が書けている方、学習年度に関わらず、自分のこじらせポイントに気づかれた方、などなど。大事なのは、良い回答をパクるだけではなく、他人の良い回答が、どのような思考プロセスで導き出されたか、という理解です。

H28年の事例Ⅰ~Ⅲから、各2問をチョイスして、1問40分で、グループディスカッション。様子をちょい見せいたしますと…、

 

H28事例Ⅰ 第2問設問2

 

例えば…、与件文を読む前に、設問を解釈から。この設問を見て、何を考えますか?

学校アルバム事業ってどんな事業?
過去に機能別組織だったのはなぜ?
機能別組織のメリット・デメリットは?
A社の戦略は?(組織は戦略に従う)
A社の強みは?
どんな事業を新たに始めた?
どのような組織改変をした?
組織改編で、何を強化した?メリットは?

↑このくらいのポイントが浮かんだ上で、与件文を読みに行った方が、与件からのヒントを拾いやすいですよ、というグループディスカッションがされました。

 

といいますのも、おそらく、組織構造の問題ですから、組織別のメリット・デメリットが分かったうえで、回答することを求められているはずです(1次試験の知識ですね)。

 

なにか、勉強会レポートのはずが、2次試験の論点記事になってきましたね。こんな議論を1問40分かけて、やっておりました。

 

最後に、グループごとの議論で出た疑問点を、全体共有。ここで、たっしーの咆哮が炸裂です。

「マトリクス組織って解答に書いた方がいいか?」という疑問に、「俺なら書かない。予見にも、設問にも、マトリクス、とは書いていないから。実質A社がマトリクス組織であっても、どこにも書いていない以上、解答に含めない」との一節。

もちろん、正解は公表されていませんので、真偽は永遠の謎ですが、このくらいの自信をもって解答する事が、最後の最後には大切です。要は、最後は自分を信じる、という事ですね(そこまでには、積み上げねばならぬ事が、たくさんありますけど)。

 

ちなみに私は、「すごいな、たっしーさん、ここまで言い切るか」、と思っていました・笑。

 

 

さて、サンプルをもう1つ。

事例Ⅱ 第2問 設問1

 

お醤油屋さんの事例です。
ターゲット層と製品戦略ですね。
ターゲット層といえば、ジオ・デモ・サイコです。以下の通り。

——

ジオグラフィック(地理的特性、X市内、周辺住民など)
デモグラフィック(統計的特性、女性・シニア・外国人など)
サイコグラフィック(心理的特性、伝統に興味がある、食に敏感など)

——

 

この事例、ターゲット候補がたくさん出てきます。
懐かしさを求める女性・シニア
伝統に興味のある外国人観光客
食に敏感な女性

 

それぞれに刺さるB社の製品戦略は?ターゲットと製品の整合性が大事ですね。

詳しくは、こちらをどうぞ。

だいまつが教える事例Ⅱ攻略の極意

ちなみに、事例Ⅲはこちら。

だいまつが教える事例Ⅲ攻略の極意

 

また、2次試験の論点記事になってしまいました。レポートせねば。。。

 

さてさて、そんな中、H28年の2次試験を受験したzenzenからひと言。

「自分はこの問題がわからず、時間もたりず、白紙で出しました。まあ、試験は残念な結果でしたけど…」。

 

今だから、笑い話です。
ですけれど、この苦い経験を参加者の皆様の前で公表するzenzenさん、素敵ですね。講師は、自分の事を良く見せがちですが(自戒と反省)、こうした失敗談で、参加者の皆さんに、安心と癒しを与えてくれました。

 

【事例Ⅳ解説】
事例Ⅳも、だいまつから解説(グループ議論はしませんでした)。
事例Ⅰ~Ⅲとは異なる事例Ⅳの勉強方法に、みなさん興味を持って聞いておられました。

 

経営分析は100%取る!
記述問題は、知識問題なら満点を、与件文からの読み取りが必要なら部分点を。

 

というアドバイス。うーん、身に沁みます。

 

 

【ちょっと先見せ 診断士の世界】
さて、たっぷり17:20までディスカッションした後は、本日の裏メイン、8代目たっしーの「ちょっと先見せ 診断士の世界」。夢のある診断士生活で、参加者の皆様の、モチベーションを上げて&肩の力を抜いて、本日の〆となりました。

参加者の皆様に覚悟を聞く「今年絶対受かるんですよね」の一言、皆様に刺さっていたら、嬉しいです。

ちなみに、私個人は、今後のために、最も学びの多いセッションでした(そうですか、上司の鼻をへしおりたくて、診断士試験を受けたのですか、たっしーさん・笑)。

 

最後は、全員で記念撮影。その前に…、

(主にたっしーさんに)ご自分の答案をボロカスに言われてしまいましたか?と心配しながらでしたが、涙をにじませる方も、席を蹴って退出される方も、おられませんでした。皆様、長時間の勉強会で、へとへとになりながらも、忍耐をもって、完走してくださいました。感謝いたします。

 

他の方と比べて、ご自分の答案がマダマダだな、と感じた方。今、気が付いてよかった、と思ってください。まだ時間がありますよ。合格答案と比較して、ご自分の答案に足りなかった部分がわかって頂ければ、幸いです。現在地がわかれば、あとはどうやって到達するかだけですよね。

 

まずは1次を突破しないと。と思ってらっしゃる方。2次を突破しなければ、診断士にはなれません。そして、2次の受験生は、1次を突破した猛者ばかり。この日の勉強会で、2次の合格答案レベルを感じて頂けましたか?2次対策のきっかけになれば、嬉しいです。

 

さてさて、そんな気づきを皆様に得て頂けたと信じつつ、また長時間でへとへとになりながらも、最後は笑顔で記念撮影してくださいました。

 

 

丸1日、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。主催者メンバー全員、感謝いたします。そして、皆様の合格を、心より、お祈りいたします!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

どーも、そーやです。

企業経営理論の勉強は進んでいますか?中小企業診断士試験では1次試験、2次試験の両方で問われる論点が多いメジャーな科目ですが、「なかなか成績が伸びない出来たと実感しにくい科目」かもしれません。今回は、私自身のH30年の企業経営理論を振り返ってみたいと思います。

H30年(2018年)企業経営理論の結果

企業経営理論は、大きく3つ「経営戦略」「組織論」「マーケティング」に分かれます。H30年試験の出題数ですが、ほぼ三等分で13題、14題、14題でした。

H30年試験の結果から特徴を見ると、ABランクの問題の分布としては「経営戦略」が一番多く、「組織論」は全体の半分がDEランク、「マーケティング」はCランクが多い様子でした。


(表1:H30年企業経営理論論点別ランク表)

なお問題のランクについては、先日のなおさんの記事と同様の定義としています。

————(引用始まり)——————

ここでいう「ABCD問題」とは、受験校(T〇C)の過去問題集等で公表されている問題毎の正答率のことを指します。

ABCDE問題の具体的な定義は以下の通りです。

A問題: 正答率80%以上
B問題: 正答率60%以上80%未満
C問題: 正答率40%以上60%未満
D問題: 正答率20%以上40%未満
E問題: 正答率20%未満

————(引用終わり)——————

私の結果はランク別で分けた場合、以下の通りとなりました。

A問題(2問4点): 100.0%(4点)
B問題(15問39点): 90.0%(35点、2問ミス)
C問題(8問19点): 32.0%(6点、4問ミス)
D問題(13問31点): 35.0%(11点、8問ミス)
E問題(3問7点):0.0%(0点、3問ミス)

なおさんと比べると残念な結果ですが、それでもABランクは90%以上の正答率でした。合計56点と科目合格には一歩及びませんが、直近5年では科目合格者が一番少なかった試験と考えれば、最低限の結果だったかなと思います。


(表2:企業経営論の直近5年間の科目合格者数)
注釈:科目合格率は単純に科目合格者数を科目受験者数で割ってます。科目合格者数には一次試験合格者は含まれておりませんので、科目合格となる60点を超えた受験者≠科目合格者ではありません。

やはりここでお伝えしたいのは、ABランクはほぼ間違いなく取っておきたい、ということです。私は企業経営理論はずっと苦手にしてきましたが、試験対策はかなり割り切りを持ってABランクを中心とした演習ばっかりを行っておりました。利用はしていないですが、おススメは同友館の過去問完全マスターです。効果的な学習方法は道場ブログでもよく伝えていますが、論点別の縦解きです。なお、iPadなどのタブレットを使うと論点別にまとめるもの非常に楽ですよ!

 

最小限の勉強で合格点に達することができる方法

結論を言えばそんなのないです(笑)
万人に共通するやり方はないため、表面的には短い勉強時間で合格点に達した方でも、大学で経営学を専攻していたり、仕事で日常的にその知識を活用しているといったバックグラウンドがあるため一概には言えません。

でも逆に、長い勉強時間をかけても合格点をとることができない可能性が高くなる方法は知ってます。

それは、テキストの内容を満遍なく同等に時間をかけて覚えることです。特に企業経営理論の場合は、過去の傾向から一貫して組織論の正答率が相対的に低いです。そのため、「経営戦略」のドメイン定義やVRIO分析、PPMを中心に勉強するよりも、「組織論」の組織構造やモチベーション論、人事評価などを中心に勉強した方が、本試験で得点できる期待値が低くなりがちです。

組織論の内容は知識として覚えるのは楽しいですが、やはりそこは試験なので割り切って勉強方法の戦略を立てて、重点的に覚えるべき試験によく出る、または過去の正答率が高い論点には時間をかけて、そうでない論点は基本を押さえる程度にするなどして、メリハリをつけて学習することをお勧めします。先日、ksknが別ブログの寄稿記事で一次試験の論点別頻出度をまとめてますので、ご参考下さい。

ちなみに労基法は頻出論点ですが、正答率は低めです。人によりますが、私は法律が比較的得意なので労基法は重点的に勉強しました。結果は3/4で、数少ないCDランクの正答もそこから出しています。逆に組織構造論やモチベーション理論は診断士合格後はメインで勉強するなど好きな論点ですが、受験生時代はほぼ力をいれず、点数もほぼ取れませんでした。ただこれも時間が限られている中での戦略的な方法でした。

今の時期にそこまでヤマを張る必要はありませんが、直前期は力の入れ具合を考えながら戦略的に学習を進めてみてください。また誤解なさらずに頂きたいですが、全範囲を勉強される方を非難する内容ではありません。インプット期も直前期もすべての期間を含めて学習論点に強弱をつけずに勉強するやり方だと、長時間勉強しても点が伸びにくくなる可能性が高い、ということです。

以上、そーやでした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!
※1名だけ枠が空いています!!早い者勝ち!

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!


一次試験受験者の方、申し込みはお済ですか?

おはようございます!かもよです。
さて、昨日のぐっちの二次の記事とはうってかわってですね……。

みなさーん!一次試験には申し込みましたかー!?

申し込み締め切りは、5/31(金)です!!

あ、もしかして……
この中に試験案内等の請求がまだの方はいらっしゃいませんかー!?

郵送での請求期間は5/24(金)(期間内必着)です!!

窓口での受付は 5/31(金)までで、
受付時間は土曜日・日曜日・祝日を除く平日の午前9時00分~午後5時00分

ただし、受け取ってからゆうちょ銀行に行き、5/31(金)受付で対応してもらわないといけませんので、実質5/30(木)までに受け取らないといけません!

道場は、もう、一次試験の直前期対策に入りますので、こんなアナウンスで文字数を稼ぐのはもうかもよくらいしか居ませんよ!!
どちらもまだという方、すぐ!下記ページの詳細をご覧ください!!

「平成31(2019)年度中小企業診断士第1次試験について」

受験番号と合格率

ちなみに、初代ハカセさんの記事に、「申し込み時期と合格率の相関」を書いたものがあります。昨年もきゃっしいさんが記事にしています。

平成30年の東京会場の受験番号と合格者数はどうだったか、平成29年と並べてグラフにしてみました。


平成30年は、平成29年よりも、合格者が増え、合格率も上がりました。そんな中、2001~6000番では平成30年の方が合格者が減って、7001~番以降が増えています。「あえて」後ろにずらす人が増えているようです。
ちなみに、昨年のかもよの申し込みは5/14(月)で、3000番台でした。今申し込むとそのあたりになりそうです。参考までに。

などと言いつつも可能であれば、申し込みは早いに越したことはない、と思うところがあります。昨年の合格発表は12/25。その時に強く思ったのですが、試験を管理されている方々は計画的に進行されているとはいえ、これから年末まで怒涛の試験実行期間となるわけです。今年も、受験者の総数は2万人を超えるでしょう。その人達が5/31付近の申し込みに追われて、試験日までの調整に苦労するとしたら……ちょっと申し訳ないですよね。あえて狙って遅くする予定がないのであれば、早めの申し込みをすることで、試験がスムーズに進むよう貢献するに越したことはないと思います。
ということで、今すぐ申し込みましょう!!

模試は申し込みましたか?

はい、今日はこのフレーズが言いたかっただけです。

模試の活用については、多くの先人の記事があります。きゃずさんの記事がまとめてくれています。特に独学者の方、模試は予備校のカリキュラムに触れられるチャンス。メリットが多いで申し込んでいただきたいです。

先日のmakinoの記事でもありましたが、予備校講師陣の解説動画はきっと新しい気づきを得られます。会場に行くと、こんなにも受験生がいるんだ……と感じることができます。それ以外にも、同じ問題集を繰り返す日々にやっぱり多少なりとも不安は募ります。視点を変えた問題に触れられる良い機会ですし、何より、これまで問いてきた問題が無駄ではなかった、と感じることができるでしょう。また、きっと予備校には先日のいよっちのように最新の傾向を考える人がいるはずです。ですので、過去問ではわからない問題のトレンドもつかむことができる。逆もあって、昨年受けた模試では、企業経営で7年前の問題を参考にした問題も出題されました。過去問題集は5年をベースにしていることが多いので、頻出範囲のより深い傾向をつかんだ問題も出題されるわけです。

はい。ということで、模試は受けることにしましたね。では、模試に向けて準備、です。

模試に向けての準備

大手TACとLECを基準にすると、模試まであと52日。そこから一次試験本番まで33日
かわともの記事にあるように、TACでは、完成答練なるものが開始します。その答練が7教科2周したら、ちょうど模試を行い、実力をチェック。その翌週から最終講義が始まり、1次試験本番
なんて完璧なスケジュールですか予備校さん!!

独学者の皆さん、お手本にしない手はありません。
独学者が答練を活かすコツは、だいまつさんの記事が詳しいです。
答練のポイントをとりこんで
・万遍なく学習し、苦手、未学習をつぶして、
・試験当日のタイムマネジメントに慣れるよう、
・1週間で2教科追い込むペース
を、これまでやってきた問題集でやるだけです。

基本はかわともの言う「出涸らし法+120%問題集活用法」と「ポケテキ集約法」に準じる形です。
どんどん、苦手範囲のみに問題集にフォーカスしていきましょう。私は、苦手な問題のページに付箋を貼っておきました。問題集が集約されていくほど、やるべきページを探すのが面倒になってくるので、付箋、オススメです。問題集を開かなくてもやるべき量がわかるし、解ける問題になったら外していくと、明らかに減っていくのはなかなか爽快です。
暗記教科の中には、問題全部をやるのではなく、選択肢の一問だけの意味を確認する、などもありました。とにかく、自分の苦手をみるのです。計算問題の経済、財務は、論点を万遍なく学習できるよう、分野ごとに論点が集約されている問題を決めました。

また、1次試験当日、一問当たりに使用できる時間は基本、1問2分です。
当然ですが、模試でもそうです。特に経済、財務は、悩んでいるとすぐ時間が過ぎていきます。解く時間を長くして悩むのではなく、論点を理解して、どうやったら本番2分で解けるか、を考えることに時間を使いましょう。

◆おまけ:模試の体験談

最後にゆるわだ(?)模試を会場で受けたときのことです。。。
模試1日目、急激な腰痛に襲われました。1日目が終わった後、速攻、鍼灸院を予約。なんとか2日間受験しましたが、1次本番までにさらにもう1回鍼灸院を受診しました。
個人的に極限状態で何点取れるか、という模試になりましたのでですね……皆さん、本番に向けてですね……体調管理なども怠らないようご自愛くださいね……。

ではでは~。

1次試験模試のリンク

会場受験(自宅受験もあり)
TAC 1次公開模試 6/29(土)、30(日) ※受付5/15~
https://www.tac-school.co.jp/kouza_chusho/chusho_crs_idx.html
LEC 1次ファイナル模試 6/29(土)、30(日)
https://online.lec-jp.com/disp/CSfLastPackGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=100137858
資格の大原 1次公開模擬試験 6/22(土)、23(日)
https://www.o-hara.ac.jp/best/chusho/course/1-2mogi.html#a03-02

自宅受験のみ
クレアール 1次公開模擬試験 6/25(火)~7/1(月)
https://www.crear-ac.co.jp/shindanshi/2019_1jitaisaku/

通信受験
STADYing 合格模試[2019年度試験対応]
https://studying.jp/shindanshi/itempage/course-moshi2019.html


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!今、1名だけ枠が空いてます!!

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!


はじめに

みなさん、こんにちは。10代目のぐっちです。過去の記事はこちら、合格体験記はこちら

 

さて、今回で7巡目となった私のブログですが、少しだけ過去記事について振り返ってみたいと思います。過去6回の記事は以下の通りとなります。

①自己紹介&10代目メンバーの属性(多様性)
②【今やっておきたいこと】二次試験対策の学習計画
③(ゆるわだ)実務補習について
④二次試験を意識した準備
⑤二次試験対策の教材を揃えよう!
⑥二次試験向け学習の進め方(from 春セミナー)

 

はい、完全に二次試験の話題が中心ですね。私自身、二次試験対策に専念していた2年目に、特に道場にお世話になっていたこともあり、二次試験に軸足を置いた記事となっております。G.W.も明けて、これから一次試験対策の追い込みが始まり、皆さんも一次試験対策に関心を寄せられているとは思いますが、もう一回だけ二次試験対策の記事にお付き合いください(次回はブログリーダーの圧力もあり一次試験対策の記事を書きますので)。

なお、今回の記事は、(一発合格道場ではありますが)ストレート生のようにまだ二次試験対策を本格的に始めていない方には、あまりピンとこない内容かと思います。二次試験解法に関する記事をいつ書くかは正直悩んでいたのですが、道場を読んでいただいている方には、昨年の私のように二次試験対策に専念している方もいると思いますので、早めのこの時期にお伝えすることにしました。ですので、一次試験対策に集中されている方は、是非、一次試験後に再度お読みいただければと思います

 

解法の全体像

私の解法確立の方針として、80分という限られた時間の中で安定した得点を取るため、できるだけ機械的に型・パターンにはめながら解けるようにしたい、と考えていました。ということで、以前もご紹介した「AAS 中小企業診断士 2次試験 事例問題の解法 改訂版」を参考に、80分の作業を工程表に落とし込み、作業手順や各工程での思考等を整理しました。その内容が以下となります。

(出所:AAS 中小企業診断士 2次試験 事例問題の解法 改訂版)

 

「作業工程」について

資料の左半分が「作業工程」となりますが、こちらはAASのサイトのサンプルを見てもわかる通り、そのまま活用させていただきました。これはあくまで一例ですので、自分に合ったやり方で実施すべきですが、私は概ねしっくりきたので、これをベースに実施していました(細かいところは端折ったり等はありますが)。また、所要時間はあくまで目安として置いていただけなので、厳密に各工程の時間配分を気にしたりはしませんでした。ただし、私は書くのが遅いこともあり、40分を過ぎたら解答を書き始める、というルールは作っていました。特に学習して間もない頃は、もちろん急いではいるのですが、油断すると45分~50分経ってから解答を書き始めるという事態に陥り、結果として解答を書き切れないことがよくありました

 

「実施作業」について

資料の右半分が「実施作業」として、各工程において自分が具体的に実施すべき事項を整理したものとなります。この資料は4月~5月頃(まさに今ぐらいの時期ですね)に一旦作成し、その後、事例を解きながら微修正していったので、分かりやすいように作成当初から変更した箇所は赤字で記載しております。いくつかポイントとなる部分について、解説したいと思います。

 

【準備~読む】

ここは、少しでも自動化させて機械的に短時間で進められるよう、ルール決めをしてこなすようにしていました。与件文へのマーキングは、当初は色々なパターンについて実施していたのですが、多すぎてもうまく活用できない気がして、ある程度絞り込みました(重要ワード、SWOT、時系列のみ)
与件文を読む(2回目)において、段落毎にポイントを記載していますが、この記載したポイントの内容を解答中に読み返すことはあまりないですが、これを行うことで与件文の全体俯瞰がしやくなります
また、当初はよく皆さんがやるように、メモ用紙を作るために、問題用紙の表紙をホチキスから外していましたが、解答のメモ書きの記載方法を変更したことで、大幅にメモ書きが減ったため、ホチキス外しはやめました

 

【考える(マクロ)】

この部分で、全体戦略(全体のストーリー)を考えることになりますが、特に初見の問題の場合には、そんなにじっくり考える時間も余裕もありませんので、ある程度意識する程度でした。だだし、弱みや課題(事例のテーマ/社長の相談事)に全く触れない、ということは基本的にありえないため、忘れないように書き出した上で、どの設問で使うのか考えるようにしています(後半にある「弱み(W)を放置していないか確認」も同義)。

 

【考える(ミクロ)】

各設問について与件文とのリンクを確認しながら解答骨子を作ることとなります。私は昨年、9代目きゃっしいの記事ヘンリーの記事(カラーペンの使い方)を参考にメモ書きを作成していましたが、各設問で使いそうな(使う可能性のある)与件文にカラーペンで番号を付記し、その番号を使いながら問題用紙に解答骨子を作成します。ちなみにカラーペンは6色用意していましたが、稀に細分化すると7問ある場合があり、その時はしょうがないので、影響が少なそうな設問で同色を使っていました・・・。

 

【書く】

解答骨子に基づき実際に解答を記載する作業となりますが、上述の通り、開始から40分を経過したら、強制的に取り掛かるようにしています。私は1年目の時は、できるだけ普通の文章らしい書き方をしていましたが、2年目になって型にはめる書き方に変更しました(○○は、①~、②~、である)。恐らく、文章の記載方法(予備校の模範解答のようなきれいな文章 or 型にはめたような文章)によって採点に差異はなく、型にはめた文章の方が、機械的に(=短時間でミスなく短文で)記載ができ、キーワードも盛り込みやすいと思いますので、個人的にはお勧めです

 

二次試験の解法に正解はありませんので、重要なのは、自分なりに納得のいく解法を立てて、実際に取り組みながらブラッシュアップしていくことだと思います。そのための一助として、活用していただければ幸いです。

 

 

以上、ぐっちでした!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!(※現在、満席につきキャンセル待ちです)

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!

 


 

どうも、ksknです。
早速ですが本文と関係の無いことを2件。

①道場勉強会@大阪

今週末に迫りました!楽しみですね~。
それに先立って、昨晩20時頃に出欠確認のメールをお送りしていますので、お手数ですが参加される方は返信をお願いいたします。
返信がなかった方はキャンセル扱いとさせていただきますので、キャンセル分は今日の23時頃に再募集いたします。
満員で申込みできなかった!」という方は、今晩23時に↑のリンクを開いてお待ち下さい!(追加募集の有る無しはこの記事に追記します)
なお、昨晩23時までに返信いただいた方には「確認しました!」という旨のメールを僕から返信しております。
もし返信が来ていない方は、お手数ですが再度メールをお送りくださいますようお願いいたします。

※参加者皆さまからご返信いただけたので追加募集はありません!待っていただいてた方には申し訳ございませんが、また別の機会にぜひご参加ください!

②オンラインコミュニティの開設

こちらはTwitterで簡単に告知していたのですが、
診断士受験生向けのオンラインコミュニティを開設します!

これは「道場として」ではなく「僕個人として」運営をします。
ですので他の道場メンバーは関与する予定はありません。

これをやる目的は下記3点。

1.受験生の環境による格差の改善
(地方に住んでいる、小さなお子さんがいて外出のハードルが高いといった方への情報提供、個別相談対応)

2.受験生同士の交流をもっと活性化
(勉強に対するモチベーションアップ、診断士合格後に向けた人脈形成)

3.受験生の皆さんの疑問・要望に対する対応力向上
(ブログはリアルタイムでない、双方向でない)

オンラインでは物理的、時間的な制約は排除できますし、僕と皆さんだけでなく皆さん同士も双方向のコミュニケーションが可能ですね。
このコミュニティでは「Discord」というアプリを使います。あまりメジャーではないのでほとんどの方は使ったことないと思いますが、スマホ・PC両方で使えてかつ個人情報をオープンにしなくても良いのでこれを採用しました。中身はわりとSlackに近いと思います。じゃあSlackでいいじゃんというツッコミはやめてください。(慣れてないから)

ここで気になるのは「具体的に何をするの?」というところだと思いますが、基本的に「僕からは何もしない」方針で行きたいと思っています。
あくまでそういった「」を提供するだけで、遊び方はみんなで考えて楽しく遊びましょうねという感じです。あ、もちろん僕に対して投げかけられた質問とかにはちゃんと答えますよ。ただ、どう活用するかは皆さん次第、というわけですね。そういった、自分で考えてクリエイトする力は診断士にとって大事な力だと考えています。
とはいえ開いた手前、めちゃくちゃ過疎って全然「場」として成り立ってやん!みたいな状況は避けたいので、そうならないようには考えています。

なお、具体的な人数は決めていませんが、人数が増えてきて「管理が追い付かない」と感じた場合は募集をストップしますのであしからず。
最初に入ってくださった皆さんが「オレは初期メンなんだぜ~」とドヤれるようなコミュニティにできたらいいなぁ、なんて思っています。

申込みはコチラから!

 


さて、ではようやく本題に移ります。
今日は経済学解説シリーズの続きを書こうと思っていたのですが、過去記事を遡るとマクロはたくさん解説されてました。

Xレイさん「【経済学】 4.グラフ対策part3
フェイマオさん「【渾身?】経済学・経済政策vol.2~IS‐LM分析~
フェイマオさん「経済学・経済政策vol.3~マンデル=フレミング・モデルのシンプルな考え方~

もう、こんだけ書かれてたら書くことないですよね 笑
とても詳しく書かれているので、マクロが苦手な方はぜひ読んでみてください!

というわけで、僕の経済学解説シリーズは渾身シリーズ終了後にあと1回だけ書いて終わりにする予定で、今回は別の話題について書きます。

 

診断士になってから噺

診断士を取得してからの活動を教えてください!」という話があったのでそれについて書こうと思います。

2018年12月に二次試験に合格し、(登録はまだだけど)実質的に診断士になり、そこから診断士としての活動をスタートさせました。
僕は周りと比較すると受験生支援活動なども含めて「わりと活動してる方」だと思います。度合いで言うなら中の上くらいかな?
まだなったばかりなのでそれほど大きな活動はしてないですが、具体的にいくつかご紹介していきます。

 

一発合格道場に合格体験記を送った

はい、診断士試験に合格して最初にやるべきことはこれです。これをやるかどうかで診断士としての一生が決まると言っても過言ではありません(大嘘)。
たくさんの寄稿お待ちしておりますのでドシドシ送ってくださいね。よろしくお願いいたします(募集開始は12月です)。

 

受験生支援活動

道場とタキプロで受験生支援活動をスタートさせました!
ブログを書くのは毎回大変なのですがとても楽しく活動しています!
ノリ的には中高年のサークル活動的な感じですね。気持ちだけは大学生。
合格してから何度か「道場はガチ(?)ですよね」みたいなことを言われたことがあるんですが、個人的にはタキプロの方が組織としてしっかりしているという意味ではガチで、その点、道場はわりと緩いと思います。ただ、「これを伝えたい!」みたいな熱い想いは道場の方があるかもしれないですね。
あと、ボランティアなのによくやりますね的なことも言われたことがありますが、金銭的に得るものがなくても、それ以外で得られるものは十分にあると思います。このあたりはあえて詳しく書きませんので、ぜひ合格したら支援活動に参加して自分で確かめてみてください!(特に大阪の人待ってます!)

 

実務補習/実務従事

5日間コースですが、実務補習を受けました。
実務補習の概要は他でも多く書かれているので詳しくは書きませんが、とりあえず大変です。
僕は育児休暇中だったので平日にも作業する時間を確保できてわりと楽でしたが、働きながら15日間コースをこなす人はすごいですね。マジで。ブブさんなんてそれでいて香川から大阪まで実務補習の度に来てましたからね。バケモンです。
ちなみに僕が実務補習を受けた感想は「受けて得られるものはあったけど、2回目はもういいかな」でした(あくまで個人的な意見です)。めんどくさいのが嫌いな人にはあまり向いてないので実務従事先を探すという選択肢を持っておいてもいいと思います。
実務従事先を見つけるにはいろいろなルートがありますが、基本的には「お金を払ってやってもらう」か「人脈を使って探す」かのどちらかになります。僕は後者でした。人脈大事。

 

診断協会関連のイベントやセミナーに参加

他の都道府県は分かりませんが、大阪では3月くらいから新人診断士が参加できるイベントがスタートします。
僕は大阪診断協会青年部会、若手診断士向け独立セミナー、新歓フェスタ(研究会の勧誘イベント)などに参加しました。
もともと独立志望だったので、独立診断士の先輩方のお話を聞ける場に参加していました。転職や副業に関するイベントはあまりありませんが、独立に関するイベントはわりと多い印象です。協会の人は独立推しなんでしょうね 笑

独立診断士の方のお話を聞いた率直な感想として「思ったより食べていくのは苦労しなさそう」と思いました。ただその反面、「今すぐ独立を決断するほどではない」とも思ったので、独立は一旦止めることにしました
しかし、だからといってこうした活動がムダだったかというと全くそんなことは無くて、むしろ会社員として働くことの良さを再確認することができましたし、副業として診断士の活動をするという結論に至ることができました。

 

副業スタート & 初受注!

上にも書いた通り情報収集を行った結果、会社員として働きながら診断士としての仕事を副業としてスタートさせる道を選びました。
1月末くらいから営業活動を始めて、4月に晴れて東京のスタートアップ企業と最初の契約を結ぶことができました。本業として働く会社(創業約50年、社員35人)とスタートアップ企業(創業3年目、社員8人)はスピード感や企業文化が全く異なるのでよく頭がクラクラするようなギャップを感じることもありますが、どちらも違った学びがあってとても楽しいです。

余談ですが、この契約を結ぶときに自分で契約書を作ったり、請求書を発行したり、経理事務をしているときに「(他の詳しい人がやってくれるから)やっぱり会社員っていいな」と改めて感じます。(会社員推しが強いな 笑)
まぁやってたら慣れてくるんでしょうけどね。でも会社員として自分の専門に集中できる環境ってのはやっぱり恵まれてると思います。
ちなみにこのお客様とは引続き取引をさせていただいていて、課題を提示される度に人事制度を勉強したり、会計を勉強したりと診断士の勉強をしていたとき以上に学ばないといけないことは多いです。
常に試されている感がある一方で、自分への評価をダイレクトに受けてかつ収入に直結するので刺激ややりがいは大きいです。

 

最後に

僕が診断士になって一番良かったと思うことは、「いろんな人に出会えたこと」です。知識やお金は努力次第で得ることはできますが、人との出会いはなかなか簡単に得られないですから、それが得られる診断士という資格は十分に取る価値のある資格だと思います。
また、出会いがあれば同時にチャンスも転がっていることが多いですから、それに気付いて手を伸ばせれば、新しい道が拓けるかもしれません。

診断士の資格を取るだけでは決して世界は変わりませんが、あなたに変えたいという気持ちがあれば、きっと世界は動き出します。たくさんの楽しさが待っていますから、残り数ヶ月大変だと思いますが、ぜひ頑張って診断士の道へ飛び込んで来てください。お待ちしています。

ではでは今日はこのへんで。

(=゚ω゚)ノホナ、マタ!!

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!

 


 

はじめに:GWと国史

こんにちは、どいこうです。

史上最長となる10日間のゴールデンウィークが終わりました。
あなたはどのように過ごしましたか?

歴史に関心を持つ私にとって、毎年のゴールデンウィークは、歴史に思いを致し、平和の維持について考え、また祈る期間です。

①まず、4月28日の主権回復の日です。
昭和27(1952)年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効し、同時に日米安全保障条約・日米地位協定が発効して、連合国軍による占領が解除されました(但し、奄美諸島、小笠原諸島、沖縄の本土復帰は遅れました)。

本土復帰が遅れた地域があったことは確かに残念でしたが、以降の粘り強い本土復帰運動の結果、のちに本土復帰を実現した経緯があるのですから、この日はやはり喜ばしい日であったと思います。戦後日本にとってのいわば「独立記念日」として、私は毎年祝っています。

②そして、5月3日の憲法記念日です。
昭和22(1947)年5月3日、前年11月3日に公布された日本国憲法が施行されました。この憲法は、連合国の占領下の昭和46(1946)年2月、GHQ(連合国軍総司令部)が日本の案を却下し、民政局(GS)にわずか9日間で起草させた草案の和訳を基礎とし、日本政府がGHQの許可を得た一部分を修正(同年7月の9条「芦田修正」等)し、極東委員会により66条「シビリアン条項」を追加されるなどの経緯を経て制定されました。当時の帝国議会は、天皇を国家元首とする政体の維持を人質にとられた状態で現行憲法案を採択しました。

最近、平成31(2019)年の正論大賞を受賞された学者である駒澤大学名誉教授の西修博士により、かつての当事者たちにインタビューした研究書が刊行されました。この連休に私も読み、あらためて当時の状況を知ることができました。たいへん有意義でした。

現行憲法の当否を判断するためには、憲法がどのように制定され、その結果、どのような内容であるかを知っていることが前提となります。ご存知のとおり、現行憲法には、問題点が指摘されている条項や表現が多数あります。その多くは、上記の制定過程を含めて理解することが有益だと思います。一人でも多くの人が憲法とその歴史を学び、その上で判断できる状態となるよう、教科書の作成者や報道機関、評論家の方々等に期待したいところです(現状はずいぶん不足しているように思います)。

補助金支援業務の魅力

さて、本稿では中小企業者または小規模事業者を対象とする補助金について記載します。

以下の記述は、「自分は独立した中小企業診断士である」という想定で読んでいただくことをおすすめします。そうすることで、より臨場感を持っていただけるかと思います。

経営コンサルティングのお仕事は、事前に商品を見ることができませんので、発注する企業側としては「この相手と高額のコンサル契約を結んで、本当に成果が出るだろうか」と躊躇しがちです。「成果報酬だったら良いけど・・・」。あなたも発注側の立場なら、そう思いませんか?

補助金申請の支援は、発注先企業の負担を極小化して(着手金がゼロまたは少額)、成果報酬形式とすることに適した業務です。このため、必ずしも輝かしい実績やブランドがなくても、補助金申請を機に相互理解を深めることができれば、継続的な取引につなげられる可能性があります。つまり、「実務で使える可能性が高い学習分野」と言えます。

なお、「中小企業診断士に独占業務はない」ということになっていますが、補助金支援は他の士業があまり扱っていないので、「実質的には独占業務に近いのではないか」とおっしゃる方もいます。

※以下、一部の語句を空欄とし、選択すると文字が表示される形にしました。

主な中小企業向けの補助金

中小企業を対象とする主な補助金には以下のものがあります。

1)ものづくり補助金

ものづくり補助金は、大型の補助金です。補助額は予算により変動しますが、例えば現在公募されているものづくり補助金は、上限1,000万円、補助率は最大2/3です(「経営革新計画」または「先端設備等導入計画」がある場合)。各(都道府県)の地域事務局に申請します。

対象は、以下のような中小企業者です。後述の「経営革新計画」と基準がほぼ一致しています。

認定支援機関(経営革新等支援機関)の確認を受けた中小企業による事業で、

・以下のいずれかの基準を満たし、
①「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」で示された方法で行う革新的なサービスの創出・サービス提供プロセスの改善
②「中小ものづくり高度化法」に基づく特定ものづくり基盤技術を活用した革新的な試作品開発・生産プロセスの改善

・(3~5)年「付加価値額」年率( 3 )%向上、および「経常利益」年率( 1 )%向上を達成する計画に取り組む

※1 付加価値額の計算方法は、(営業利益+人件費+減価償却費   
※2 経常利益の計算方法は、(営業利益 – 営業外費用等(支払利息・新株発行費等)

2)事業承継補助金

事業承継補助金比較的大型の補助金です。現在公募されているものは、上限額が150万円~600万円であり、事業整理を伴う場合には最大で1,200万円です。

対象は、以下のような中小企業者による事業です。

・事業を引き継いだ中小企業・小規模事業者等が行う事業承継後の新しいチャレンジ

認定支援機関(経営革新等支援機関)の確認を受けている

3)小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、小規模な補助金で、原則50万円が上限、補助率は2/3です。

対象は、小規模事業者が、(商工会・商工会議所)の支援を受けて経営計画を作成し、その経営計画に基づく(販路開拓)に取り組む費用です。

各種計画と認定支援機関

ものづくり補助金の説明に、2種類の計画と「認定支援機関」という用語が登場しました。そこで、これらについて概説します。

1)経営革新計画

経営革新計画は、平成28(2016)年7月に施行された中小企業等経営強化法に定める計画です。以下の特徴があります。

・期間は(3~5)年
・「新事業活動」を行う
「付加価値額または従業員1人当りの付加価値額」の伸び率が年率( 3 )%以上
「経常利益」の伸び率が年率( 1 )%以上

※「新事業活動」の4つの類型
1.新商品の開発又は生産
2.新役務(サービス)の開発又は提供
3.商品の新たな生産又は販売の方式の導入
4.役務(サービス)の新たな提供の方式の導入、その他の新たな事業活動

経営革新計画によるメリットは、以下のようなものです

・融資の優遇(日本政策金融公庫および中小基盤整備機構)
・信用保証の特例
・販路開拓支援
・補助金優遇(上述)

2)先端設備等導入計画

先端設備等導入計画は、平成30(2018)年6月施行の生産性向上特別措置法に基づく制度です。
(労働生産性)を年平均3%以上向上する先端設備の導入を計画し、当該設備を設置する(市区町村 )の認定を受けます。
※この計画は固定資産税の徴税に影響があるため、認定者が固定資産税の徴税単位と同じになっています。

認定支援機関(経営革新等支援機関)の確認が必須です。

先端設備等導入計画によるメリットは、以下のようなものです。

・固定資産税が3年間減免または免除される
・信用保証の支援
・補助金優遇(上述)

3)認定支援機関(経営革新等支援機関)

認定支援機関(経営革新等支援機関)」は、平成28(2016)年7月に施行された中小企業等経営強化法に基づく支援機関です。

本稿で言及した補助金を含む様々な補助事業等において必須とされています(中小企業庁サイト)。

既存の中小企業支援者(商工会、商工会議所、中小企業団体中央会等)に加えて、税理士、公認会計士、弁護士、中小企業診断士等といった士業関係者、金融機関を国が認定支援機関として認定します。

つまり、中小企業診断士の資格を取得すれば、(一定の実務経験または研修受講等が必要となりますが、)あなたも「認定支援機関(経営革新等支援機関)」になれるということです。

まとめ

補助金は、中小企業診断士と企業経営者との出会いのツールになりえます。将来のためにも、関連情報をしっかり頭に入れておきましょう!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!(※現在、満席につきキャンセル待ちです)

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!

 

 

みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です!合格体験記はこちら

今回のブログは7回目です!(今日は登場順序を守った!!笑)
過去記事はこちら。

今日の記事はおよそ3500文字。7分程度お時間ください♪

さて、10連休のゴールデンウィークも今日で終わり。明日からお仕事という方も多いと思います。
私も例に漏れずGWはたっぷり子供と遊んで、明日からまたお仕事です。

4科目残っていたあの頃

2年前の今頃(1次試験4科目残り)はちょうど2次試験の勉強に区切りをつけ、いよいよ一次試験の橋げたをしっかり固めていく、という時期でした。

とはいえ、そのおよそ2ヶ月後には2次試験もありますので完全に忘れるわけにも行きません。
今日は私がやっていた両立方法をご紹介したいと思います。

橋げた建造の合間に部分的に2次試験も

時間の9割は1次試験の橋げた、または橋そのものを作る時間に充てていました。ただ、暗記物が大変苦手でしたので、すぐ飽きてしまい、あーつまんない、2次のことやりたーい、となっていました…。

しかし2次試験のことをやったらやったで、そうは言ってもまず1次通過しないと意味ないんだよね…という妙なテンションになってしまい、どっちつかずになるので、まず1次のことはしっかりやり、その上で2次試験のことをつまみ食いする、というバランスでいました。

事例ⅠからⅢについては、2次試験の勉強をやるとはいっても、がっつり事例を解いたりはできなかったので、設問分析(設問を読んで要求されている内容を理解したり、本文に書かれているであろう内容を想定したり、関連知識をメモしたりする)程度、あまりにも事例に飢えていた(笑)ときはそのまま与件本文を読むこともありましたが、ほとんどが設問分析で終わってました。

所要時間にして事例1つにつき7分程度。そのくらいであれば罪の意識も薄く(笑)、何となくやったかな、という感じもあってちょうど良かったです。与件半分を読むところまで行くとおよそ30分ですから、時々ならいいかな、という程度です。与件を読む際に使っていたマークやチェックの仕方をおさらいする程度に留めました。4科目残りというプレッシャーから、たいした時間はかけられなかったです…。

ちなみに昨年は1次試験のことを考えなくて済んだので、連休中は事例を2本解いてディスカッションをする、という毎日でした。この頃以降、平日に2本解き、土日も2本ずつ解いて、週末だけで6本の事例を勉強会でディスカッションするという怒涛の日々が始まりかけていたので、1次の人たちと大幅に差をつけなくては!という気持ちで毎日やってました。

つまり、ここまで同じくらい2次試験対策をしていた人が2人いたとして、一人は一次試験が残っていたとしたら、1次試験が残っている人にとっては訓練して身につけた二次試験脳を退化させないために何の訓練をするか。2次試験のみ受験する方にとっては1次残りの人と差をつけるために、何の訓練をするか、ということが2次試験対策の主眼になっていくと思います。1次試験の残り科目数や内容によっては実際に2次試験の勉強に割ける時間にも差があると思います。ご自身の使える時間と科目数、内容、あと性格?(先行逃げ切り、追い込まれてやるタイプ)などに合わせて2次試験とどうお付き合いしていくか、考えやすくなると思います。

何の能力を優先して維持するのか?

8月に1次試験を突破した後、残された期間はおよそ2.5ヶ月であることを考えると、その期間は短期間でもみんなが抜き出せるであろうメジャーなキーワードをしっかり拾い出し、わかりやすい形で回答に反映するということを優先するだろう、と考えました。2次試験には解答が発表されないので何とも妥当性の高い解答の判断が難しいところではありますが、ふぞろいな合格答案など合格者が多く書いていたキーワードなどを参考にしていくと概ね外れないと思います。

みんなが抜き出せるキーワードではあるので、それだけでは合格圏内に入るのは難しいですが、大抵の人は1つや2つ、ポカミスをするということがありますので、100%の精度でみんなが抜き出せるキーワードを見つけて、回答に反映し続ければ合格圏が見えてくると考えました。とはいえ100%抜き出すためには、設問に書かれている要求解釈をちゃんと理解し続けることが求められます。また、要求解釈だけでなく関連知識や使うべきフレームワークなども欲を言えばまとめておきたいので、それらも踏まえると獲得しなおすのには結構な労力がかかります。ですから優先的に維持する能力は、「要求解釈の力」(つまり設問分析力)でした。そこで上記のような練習法になったわけです。

そしてその次に優先したいと思ったのは必要な「キーワードを抜く力」(注意力)でした。与件本文へのメモの仕方はマーカーの使い方や記号・略称の使い方など人それぞれだと思います。私の場合はそれらをちゃんと覚えきる自信がなかったので、何度か試しながら定着させる必要がありました。なので、ルールを思い出せる程度の頻度で与件を読むこともやっていました。

結果的に1度目の2次試験受験をした2017年は事例ⅠからⅢでしっかり点数を稼げた(事例Ⅳの0と6を読み違えていなかったら…)ことを考えると、作戦としてはまぁまぁよかったのではないかなと思っているところです。

事例Ⅳはどうするか?

財務会計が残っている人は1次試験対策として頻度高く計算問題に触れている方もいらっしゃるかと思いますが、財務会計は早々にクリアしてしまった人や7科目フル受験をするので財務会計ばかりやってられない、という方もいらっしゃると思います。そういう方でもある程度頻度高く計算問題はやっておかれた方がいいように思います。難問対策というより、簡単で誰でもできる問題をしっかりきっちりできるようになることの方が優先順位は高いです。難問はみんな解けないので差がつかないのですが、誰でもできる問題で失点すると大きな差につながるリスクがあるためです。市販されている事例Ⅳの計算問題集や、予備校さんや勉強会がやっている事例Ⅳのみのオプション講義やゼミなどを利用するのもいいと思います。あと、地味ですが1次試験の財務会計には電卓持ち込み不可でありながら、2次試験の事例Ⅳは電卓持ち込み前提の計算問題が出されますので、電卓を3ヶ月間ほったらかしにしておくと、電卓を触る手がぎこちなくなります(笑)。ご注意ください。

おまけ 2次試験しか残っていないときにやったこと

今回の趣旨とは少し違うので、あくまでおまけ的な位置付けで書こうと思います。2次試験しか残っていなかった2018年の今頃は、点数が入りそうな知識ベースのキーワードをどう紐付けるか、またそれをどう余分な言葉を含まない回答に仕上げていくか、ということを考えていました。日本語としてわかりやすいという体裁を保ちつつ、点数を入れてほしいなー、という要素がもりもりに詰まった回答が書けている人の答案を借りてきて、書き方を真似たりするというような、筋肉質な日本語力を高めるということをやっていました。これが勉強会のいいところですが、ふぞろいな合格答案などに記載されているものでも十分応用できると思います。こういう順序で書くと良い、とか、こういう要素を入れるともっと良いという内容を確認していくというのは、この時期しかできないことだったと思っています。

まとめ

事例ⅠからⅢについては、身につけた能力を落とさない、特に設問を解釈する力を中心に私自身取り組んできました。また事例Ⅳは今思えばもっと優しめの計算量を増やしておくとよかったな、と後悔も残りますが、結局2017年度は0と6の書き間違いで落ちたようなものなので、問題はそこじゃなかった、ということになります(笑)。

皆さんも1次試験まで、泣いても笑ってもあと3ヶ月!その間全く2次試験から離れてしまうのはもったいないですから、ご自身の時間の許す限り、能力維持を図るための訓練を積んでいくと良いと思います。

あくまでも目標は2019年度に2次試験・口述試験も含めた完全合格という方ばかりでしょうから、そのために残りの時間をどう使うかを考えてみてください!応援しています。

以上、ちこまる(仮)でした!

 

ちなみにブログ村のアイコンの解像度を上げました。見たくなったあなた、こちらからどうぞ⇩(笑)


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!(※現在、満席につきキャンセル待ちです)

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!


どうも、こんにちは!いよっちです。

自己紹介はこちら。前回までの記事はこちら

多くの方にとっては10連休だったGWも残すところあと1日。まとまった勉強時間を確保できた方も、家族サービスを優先させた方も、それぞれ残り3か月を悔いなく過ごしてください。

 

さて煽りめのタイトルに釣られてクリックした方、ありがとうございます笑

前々回の記事(【経営法務】やる気が出ないあなたへ)でも触れましたが、実は、2017年に受験した一次本番では、中小企業経営・中小企業政策(以下、「中小」)で92点のハイスコアをゲットしました。受験後に入力したTACデータリサーチでは2,300人超の中で、なんと全国3位!!(自分で言ってて恥ずかしくないのか?)

そこで、ハイスコアを取るに至った勉強法・意識づけについて、前編・後編の2回連続でお伝えしていきます。前編の今回は、主に中小企業白書・小規模企業白書(以下「白書」)から出題される中小企業経営について書いていきます!


☆もくじ☆
1.中小の概要
2.中小への苦手意識
3.意識したい3つの視点
3-1 中小企業庁の視点
3-2 経営者の視点
3-3 出題者の視点


1. 中小の概要

今年ストレートでの合格を目指している方はもちろん、科目合格狙いの方も対策を立てている科目ではないかと思います。

ご存知の通り、中小は下記の構成で成り立っています。

中小企業経営(50点)
出題範囲:基本的には白書から出題
範囲変更:毎年変わる

中小企業政策(50点)
出題範囲:基本法、各種支援機関、支援施策について幅広く出題
範囲変更:法・制度改正を除き基本変更なし

つまり、1つの科目でありながら、2つの異なる要素が混ざった科目です。
毎年内容が変わる範囲が限定的な前半(経営)の問題
ほとんど内容が変わらない範囲が広い後半(政策)の問題

 


2.中小への苦手意識

まずは中小の平均点を見てみましょう。(出典:TACデータリサーチ)

(※H28年の情報、H30年の法務には一律加点の得点調整後の数値を用いています)

他の科目と比較しても、年度ごとの変動も少なく、安定して60点付近を推移しています。つまり、安定して稼げる科目といえますね。

 

一方、受験生の得意・苦手意識を見てみましょう。

かわともの合格体験記総まとめでも書かれれていますが、中小を苦手と感じている受験生が多いのが事実。

 

あまのじゃく人間の私は法務・中小が稼ぎ頭だったのですが、合格体験記を書いた人(=合格者)でも、中小を得意科目として挙げた人は最も少なく苦手科目として挙げた人は法務に次いで2番目に多い結果でした。

いかに中小を苦手と思っている人が多いかを物語っていますよね。きっとこの記事を読んでいる人の中でも「いやだ、いやだ」と思って勉強している人も多いはずです。大丈夫、あなただけじゃないですよ笑

<中小の特徴> 得点は取りやすい、でも苦手意識を持つ人が多い

もしも、もしも、ですよ。

苦手意識を払拭できたとしたら、得点はもっと伸びていくんじゃないか?と思い、

苦手に思うどころか”大好物”と位置付けていた私が意識していたポイント・勉強法をお伝えしたいと思います。

 


3.意識したい3つの視点

前置きが長くなりましたがここからが今日の本題です。

おそらく、中小のうち、前半部分の白書を苦手に思う人の思考はこんな感じじゃないでしょうか?(思い当たる節はありませんか?)

  • 他の科目は役に立つけど、白書を暗記して何の役に立つの?
  • 試験っていうより、もはやクイズじゃん。勉強効率悪いよ~
  • そもそも大企業勤務だから中小企業の状況とか関係ないし。。

確かに独特の出題形式ですし、1次試験の総得点700点満点のうち50点の配点ですから割り切るのも一手。でも意識を変えるだけで稼ぎ頭へと成長するかもしれませんよ!

そこで、中小で9割取った男が意識していた3つの視点をお伝えします。意識を少し変えるだけで違った結果になるかもしれませんよ~

 


3.1 中小企業庁の視点

白書を作るって大変・・

中小企業庁とは、経産省直下で中小企業支援を取りまとめる官庁です。

一体どれくらいの組織なんだろうと調べてみると、「経済産業省定員規則」なる規則を見ると、中小企業庁全体では197人以下と少人数のようです。

組織図を見れば「経営支援部」に多くのリソースを割いているものと想像できますし、統計作成に多くの人数は割けないでしょうから、「事業環境部調査室」のごく少数の担当者が、1年に1回、500ページ超の白書をまとめているのだと思います。

テキストで白書の要点は纏まっていますが、白書自体を読んだことってありますか?(リンク

明確なテーマあり、具体的な現状・課題の説明あり、公共・民間問わず適切な論拠となるデータや報告書の引用あり、実例となる企業のコラムあり、etc. と非常に読みごたえのある秀逸なレポートです。(ぜひ受験後ゆっくり読んでみてください。面白いですよ~)

一見すると数値やグラフばかりで無機質に感じるかもしれませんが、白書には少人数・短期間で白書をまとめ上げた担当者の思い・メッセージが随所に散りばめられています

それを読み取れると、「あ、ここ出題されそうだな」とアンテナを立てやすくなります。

 

中小企業庁にとっての”通信簿”

白書を作るのはおそらく「調査室」が主として担うと思いますが、白書でカバーされる範囲は、中小企業支援を含む広い内容になっています。

白書には、中小企業を取り巻く現状と今後の課題が明確に書かれています。言うならば、白書は通信簿みたいなもので、「よくできました」の項目と、「もう少し頑張りましょう」の項目のどちらも、書かれています。

年に1度のアピールの場でもあるわけですから、「これもダメ、あれもダメでした」なんて報告書には書きませんよね。ですから、必ず、「ここまでは改善したんです」とアピールしたい点や、「今後こうやって改善していきます」という方向性が述べられているはずです。

「ここは担当者としては押し出したいポイントなんだな」と感じる部分を読み取れれば、暗記に頼るのではなく、”理解”で得点できるようになります

 


3-2 経営者の視点

前々回の記事(【経営法務】やる気が出ないあなたへ)でも重要ですよとお伝えした「知識と実務のリンク」を意識したのが経営者の視点です。

晴れて診断士試験に合格して、実務補習や実務従事として中小企業の社長の前に立つ姿を想像してみてください。

社長業績は上向いてきたけども、まだまだ余裕はないね。投資は先の話だな。
あなた社長!そうはおっしゃりますが、積極的に設備投資を実施する企業とそうではない企業の業績の乖離が大きくなっているんです。特にIT投資が旺盛な企業ほどその傾向は顕著になっているんです。

なんて展開があるかもしれません。あくまで上記は一例に過ぎませんが、ここでお伝えしたいのは、白書はあなたが将来対峙する社長との会話のネタになるということです。

サラリーマンをやっている時にはなかなか感じないのですが、おべんとう屋をやっていると痛感するんです。本当に経営資源が足りません。資金も、時間も、人手も、何もかもが不足気味です。

そんな中小企業に対して「こうした方がいいですよ」と提案するだけでは不十分で、提案内容を実行してもらうには、具体的かつ実現可能な内容を根拠とともに示す必要があります。

経営資源が乏しいことを言い訳に、改善提案についつい腰が重くなってしまう社長に対して、「世の同規模・同業種の中小企業がやっている施策なんですから、御社でもできますよ!」と言える論拠(ネタ)が白書にはてんこ盛りです。

仮想の社長像に対して、「このネタはこんな時に使えそうだな」と考えを巡らせてみると、白書の勉強が楽しくなってきますよ。

 


3-3 出題者の視点

最後に、出題者の視点です。

国家試験ですから、出題者である試験委員もあの手、この手で受験生たちを惑わせてきます。中には、重箱の隅を突くような細かな点を4択で問うてくるかもしれません。

白書の内容をすべて暗記するなんて絶対に不可能です。実際、私も得点した9割のうち、自信満々で解答できたのは6割くらいでした。それ以外は、だいたい2択まで絞り込んだ後に、「うーん、こっちか?」とあまり自信・手ごたえのない中で筆を置きました。

結果的として、自信のなかった約3割の問題で、ことごとく1/2の正解を拾い続けていたのです。確かに運の要素があったのも事実なんですが、思い返してみると効率的に暗記していたのかもしれないと思い、その思考法をここでお伝えします。

その1 「中小=暗記科目」の意識を捨てる

「暗記三兄弟」の三男として位置づけられる科目の中小ですが、少なくとも前半(白書)は暗記のイメージを捨てて、理解系の科目と意識します。

その2 全体観(ストーリー)を意識する

規模別・業種別の中小企業が置かれている現状、あるべき姿、方向性(ストーリー)の理解に努めます。大事なことなのでもう1度言いますが、暗記ではなく理解です。中小企業を取り巻く全体観としてのストーリーを意識します。

その3 例外だけ暗記する

勉強している中で、上記”ストーリー”から外れるような数値やグラフが出てきたりします。例えば、「全体では事業所数は減少しているが、中小卸売業だけは増加している」といった具合です。(※あくまで例示であって2018年版白書の内容とは異なる可能性がありますのでご注意を。)

ここで、初めて暗記に頼ります。”ストーリー”から外れる、つまり、なぜかは分からないし、どうにも辻褄が合わない例外的な項目だけ暗記します。

この例外的な項目こそ、試験委員の視点に立つと出題したくなる論点だと思っています。”ストーリー”に沿った内容ばかりでは平均点が高くなってしまうため、難易度を調整する必要があるためです。

その4 思った選択肢を選ぶ、これだけ!

4択問題のうち、2択まで絞ることができたとします。あとは、より”ストーリー”に合致してると思う方を選びましょう。

「なんだよ、結局は勘頼りじゃん」と誤解を招きそうですが全く違います。

もしも、例外として暗記に頼る論点が出題されているとしたら、すでにアンテナを張って暗記しているあなたなら迷わず解答できるはず。それでも即答できないということは、例外ではない可能性が高いです。

つまり、より”ストーリー”に合致すると思う方を選べば自ずと正解に辿り着ける、というわけです。

その1~4の意識をするだけで、2択に絞った後の勝負に格段に強くなり、得点力がアップすると思います。その他にもこんなメリットがありますよ。

①暗記する量が激減する
経営情報システムや法務、中小後半の政策など、より暗記色の強い科目の”暗記余力”が作れます。

②2次対策になる
2次は与件文(文章の部分)をじっくり読んでいる時間はないため、予め「こんなパターンかも?」といくつか想定をしておくことが短時間で合格レベルの答案を書くためには重要になってきます。中小企業のよくある”ストーリー”を意識することで、想定のストック(引き出し)を増やすことにもつながります。

 


中小の高得点者(そろそろ自分で言ってて恥ずかしくなってきた)が、白書の勉強中に頭の中で考えていたことをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

10連休の丸1日を費やして書き上げた今日の記事がきっかけで”中小アレルギー”が治まり、苦手科目から得点源になってくれることを祈っています!

次回は、今日の続編として、中小の後半である中小企業政策の勉強法について、勉強ツールのお土産付きでお伝えする予定です。お楽しみに!

 

今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

以上、いよっちでした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!(※現在、満席につきキャンセル待ちです)

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!

 

 

おはようございます、makinoです。本日も、読んでくださって、ありがとうございます。感謝いたします。

 

 

突然ですがみなさん、下のグラフのどこに属している、とお感じでしょうか?

 

(※画像はフリー素材の転載です・以下同じ)

 

はい、ご存じ、イノベーター理論(企業経営理論)ですね。

「おおっ、今回は、最初から勉強の話題じゃないか」、と思われた方、すみません。
ここからが余談です。

 

スマホ購入 2016年
Facebook作成 2018年
ゾゾって何? (カタカナで書いてるよ)

 

というmakinoは、IT分野における、結構なラガードさんです(YouTubeで難なく広告スキップをしている3歳の娘に追い抜かされるのも、時間の問題です)。

 

こいつ、マジかよ。と思われた方。
はい、マジです。なぜなら、必要と興味が無いからです・笑

 

さて、ポイントはここからです(もちろん、余談の)。
ラガードで、何か損をしたのか?と問わると、よくわかりません。機会損失はあったでしょうが、それは目に見えないものですから、「もったいない」と思いようがありません。

 

例えば、前述のスマホ購入ですが、要は、「自分が心地よいタイミングであったかどうか」、と思います。たまたま、その時が心地よかったのです、思い返してみると。

 

さてさて、ラガードさんの独り言なのですが…、
テレビもネットもほぼ見ない自分には、進んでいるか遅れているか、なんてほぼどうでも良い事でした。大概の事は、知らなくても、なんとでもなりますからね(新元号が「令和」であることを知ったのは、4月7日でしたっけ)。

 

SNSにストレスを感じることも無く、日々のニュースに過敏になる事なく、自分の今の実力とペースをわきまえつつ、人生を歩いています。ますます、自分とは何か、を考える事が必要な世の中になっている、そう思います。自分にとって大切なのは、自分と会話をする時間ですし、その中で、診断士試験への再挑戦を決める事もできました(1年前に)。

 

 

ただ、便利な世の中になったことは、ある意味で、歓迎しています。
いつでも、天気予報がみられたり、大相撲ニュースを見逃しても、ごひいきの御嶽海がどうなったか、すぐにわかったりしますから。

 

—-
さて、本日の本題です。

今回は、経済学・経済政策、でやらせて頂きます。

 

経済大好きっ子のksknが、毎回楽しい論点解説記事を書いてくれていますので(とてもわかりやすいですね)、私は自分がどう勉強していたか、を書こうと思います。

 

自分のお話をしますと、独学で、昨年1月から1次試験の勉強を開始しました。企業->財務->運営->経済->情報->法務->中小、の順で進めていましたので、昨年の今頃、自分は、経済の最後の方でした。

 

この経済学・経済政策ですが、「数学じゃねーか!」とお嘆きのあなた。
その通りです。この科目は、ほぼ数学です。勉強方法の前に、ちょっと調べてみましょう。

 

【経済学・経済政策は苦手度合いは?】
かわとも調べの「H30年度 合格体験記総まとめ~1次試験編~」では、苦手科目の第4位でした(この記事、役に立ちますね、ありがとう、かわとも)。そして、得意科目の第3位。なるほど、理解系科目らしく、得意・不得意が分かれています。

 

【1次試験の実績】
もう1つ、調べてみます。
TACの過去5年の1次試験平均点集計では(pdfが開きます)、7科目の中では、平均点の高い科目です。過去5年で、4回が平均60点越えと、受験生の得点源になっているのがわかります。苦手の方、本当かよ、って感じですよね。

 

つまり、7科目の中では、「論理の理解」が最も必要な科目であり、一度理解すると(暗記科目と違って)、忘れにくく、点数に結び付く、という事です。さらに、頻出分野は特定されており(後述)、過去に得点調整された年度はあった事もあり、難易度が上がった途端、時間切れで得点が伸びない人続出、という科目だと言えます。

 

【勉強方法】
さて、makinoの1次試験対策は、愚直に「過去問&スピ問回転」だったのですが、唯一の例外が経済でした。こちら、いきなりスピ問やっても、???となってしまいます(やられた方、共感頂けるでしょうか)。何を隠そう経済学科卒のmakinoなのですが…(泣)。いや、思い出すのに時間がかかるタイプなのですよ、ホント(それにしても、ksknの記事をみると、経済学科卒を告白しにくくなります)。

 

ちなみに、自分は経済学の理論があまり好きではなく、現在起きている事象を、理論で説明する、みたいな勉強をしていましたっけ(おっ、スピ問が出来なかった言いわけか?)。

 

【石川経済学】
さて、そんな事でつまずいて、いられません。何といっても、1次試験、通過しないといけませんから。というわけで、王道ですが、お勧めは、こちらです。

 

試験攻略入門塾 速習!ミクロ経済学 石川秀樹著
速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾 石川秀樹著

 

そうです、「ザ・石川経済学」です。

YouTubeの解説動画(YouTubeが開きます)と合わせて利用する、超ド定番&王道です。動画が50時間程度あるので、時間的なコスパから敬遠される方もいらっしゃいますが、コスパ重視なら、全て視聴しなくても試験対策には十分です。

そして、視聴の優先順位はこちら(神記事ですよ)。記事中の頻出3つ星とあわせて、どうぞ。

 

【経済】「石川の経済」を斜め読み(総論)

【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(上))
予算制約線・最適消費点
需要曲線
費用
供給曲線

【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(下))
独占
寡占
外部効果

【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(上))
45度線分析

【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(下))
IS-LM分析

※ 「経済」を越えると、スト合格への展望が開ける。->名言ですね

 

はてさて、自分は、これ幸いと、通勤時間を利用して石川経済学のYouTubeをスマホ視聴していました(ギガが足りない方、ここがお金のかけどころ!)。視聴&テキストで分かったつもりになった後、実際に過去問&スピ問にトライして、解けるようになっているか、の確認をする、というスタイルです。また、自分は、星2-3つの論点に集中し、星1つ以下の論点は、飛ばしました。

 

ちなみに…、
自分は、2018年の1次試験、各科目60-90時間程度の勉強時間だったのですが、経済だけは120時間を費やしました(おい、経済学科…)。今ならまだ、その程度を費やせる余地がありますよね。苦手意識のある方、是非やりましょう!

しかも…、
経済は1次試験の1科目めです。いやが上にも緊張します。1次試験を過去4回受けている自分も、久々の2018年の1科目めは、固くなって実力を出しきれませんでした(それも実力なのですが)。

結果…、
2018年の経済は、1次試験68点と、大きく稼ぐ事はできませんでしたが(TAC平均点65.4点)、それでも1次通過を目的とした場合、悪い点数ではありませんでした。

 

【過去問&スピ問回転】
石川経済学が終わったら、あとは過去問&スピ問回転をスタートです。
あら不思議、スピ問は、ほぼスラスラですよ。Before -> Afterを比べると、あなたはもう別人です(星1つ以下の論点は、除く)。

 

【TAC模試】
7月上旬のTAC模試です。受験する事を、強くお勧めします。私も昨年、受験しました。受験後に配付される、講師のみなさまの解説動画が秀逸です。自分は音声DLして、通勤で聞いていました。

特に経済では、「この問題はできなくていいです、解答までの所要時間を考えたら、捨ててください」というアドバイスが入っていたりして、いわゆる試験のテクニック的なことも、しっかり教えてくれます。独学では、そこまで考察する時間がありませんので、助かりますよ。繰り返しますが、強くお勧めします!そして、遠方で難しい方以外は、実際にTACに出向いて受験してください。本番の雰囲気さながらで、良い予行演習になりますよ!

 

ちなみに…、
目標とする到達レベルですが…、
経済(と財務)は、問題を見てすぐに手が動くレベルまで高めましょう。1次試験は60分で25マーク、1マーク平均2分24秒で解かなければいけません。実際には、瞬殺できる知識問題もあるので、計算問題に1問4分程度費やす事も可能です。しかし、時間に限りがあるのは間違いなく、つまりは、「問題を見て解法に悩んでいる時間」は、与えられていません。この点、ご留意ください(すでに、ご理解いただいてますよね)。

 

 

さてさて、本日はここまでです。

2次試験には、ほぼお役に立たない経済ですので、その意味で、やりがいに欠けるのですが、学んでみると、実はとても楽しい、という側面があります(少なくとも自分には)。しかも、毎年新しい論点があるわけでもなく、出るところは決まっていますので、ぜひとも、苦手のままにせずに、60点プラスアルファの科目にしてください。

 

今回の記事は以上です。最後に、makinoの好きな相田みつをさんの言葉を1つ。

 

一生勉強
一生青春

 

今日も勉強ですね。そして暖かくなりましたね。

本日も、読んでくださってありがとうございました。感謝いたします。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!(※現在、満席につきキャンセル待ちです)

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!


みなさん、おはこんばちは。キャリコン診断士のブブです。
超大型連休となったGWも後半に突入。
ぞして、1次試験を受験される方は、今日は意識すべき時ですね。
なぜなら今日は5月3日。試験日は8月3日。そう、つまり試験まであと3ヶ月。
この3ヶ月をどう捉えるか・・・。
まず、この意識が重要です。
「もう、3ヶ月しかない。」
「まだ、3ヶ月もある。」
この意識の持ち様で、自身の行動が変わってきます。
悠長に構え過ぎるとあっという間に過ぎていく時間。
かといって焦りすぎると、試験までの集中力が持つかどうか・・・。
そして、このコントロールが合否を分けます。

競馬でいえば、向こう正面から第3コーナーを周り、最後の直線に向かう道中のシナリオを意識している鞍上の騎手の心境。

診断士試験においては、1次試験突破に向けて自分自身の手綱をどう捌いていくか。
それが最終結果に影響してきます!
今日は、そんなことを考えてもらいたいと思っています。

その自身の特性を把握する方法として、私は”夏休み宿題理論”を提唱します。
判定方法は簡単です。
『あなたは、夏休みの宿題にどう向き合うタイプでしたか?』

「夏休み」。宿題としてはかなりの量が課せられますよね。

その圧倒的な量(あくまでも個人的感想)に対して、どう向き合い、どう捌いてきたか。
それが一つのあなたの特性であり、成功パターンに通じる特徴といえます。
この「夏休み宿題」への向き合い方は人によって分かれます。
大きくは3つ。

「アベレージ優先」タイプ
モデルプランに沿って宿題を確実に消化していくことが得意なタイプ
このタイプは、ムラが少なく高い安定感が特徴です。
一方、極端な負荷が掛かる集中は嫌いかもしれません。
しっかりと着実にこなしていくことで自身の心理も安定した状態を保てます。
残り、3ヶ月、焦らずにこなしていきましょう!
「先行逃げ切り」タイプ
夏休み早々に宿題を消化。後の休日を充実させることが得意なタイプ
このタイプは、早期に課題をクリアすることで心理的な余裕を持ちたい、という特徴があります。
おそらく、このタイプは同時に勉強を始めた方よりも現時点で優位な位置にいる筈です。
気をつける点は、優位性に余裕を持ちすぎて足元を掬われないように注意をはらうこと。
例えば、1次試験の合格を過信して他ごとに目を向き過ぎないようにしましょう。
「最後に追込み」タイプ
夏休みの最後に一気に帳尻を合わせることが得意なタイプ。
このタイプは、直前期に急激に得点を上げてくる特徴があります。
おそらく、現時点では合格の対象範囲外に位置しているケースが多いでしょう。
それでも、短期集中力が強みなので、それを活かすことが出来れば合格の可能性があります。
注意すべき点としては、出力できる集中力の限度を把握して、間に合うタイミングで仕掛けを行えるように自己管理すること。
一方で早めに集中し過ぎるとこのタイプは集中力がもたないことも多いでしょう。

タイプはそれぞれ異なるのですが、実は、いずれにしても共通の(合格への)成功法則があると私は考えています。
それは、適切に(合格)ゴールへの距離感を掴んでいる事。
具体的には、3ヶ月後の試験日には、頻出過去問題の誤答がほぼなくなっている状態です。
その為のプロセス管理としては、一発合格道場で提唱している皿回し(過去問を繰り返し、解いていくこと)を5~7回は終えれるようにすること。

その状態に持ち込めるように、自身の得意な鞭の入れ方を意識してみてください!

(なお、宿題をしないという選択肢は合格においては論外ですからね(笑))

さぁ、今日からあなたはあなた自身の鞍上の名手!
自分らしさを信じて歩を進めてください。ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

みなさん、おはようございます。なおさんです。

平成30年度の2次試験対策コンテンツ「なおさんの解法実況&事例研究」が一通り書き終わりましたので、今日は平成30年1次試験の「運営管理」を振り返ってみたいと思います。

これまでの過去記事はこちら:
「なおさんの解法実況&事例研究:平成30年度事例Ⅳ」
「なおさんの解法実況&事例研究:平成30年度事例Ⅲ」
「なおさんの解法実況&事例研究:平成30年度事例Ⅱ」
「なおさんの解法実況&事例研究:平成30年度事例Ⅰ」
「80分間の過ごし方」
「バックキャスティング思考法」

こうしてみるとかなり「ガチ」ですね。(^^;

私は学生の頃から「モノづくり」が大好きで、大学も工学部に進学しました。大学卒業後は、電子機器製造メーカーに就職し、企画、開発、製造、品質保証、コールセンター、修理サービスと製品のライフサイクル全般に関わって仕事をしていましたので、運営管理は得意科目なんです。
そんな私の平成30年度1次試験での「運営管理」の点数は87点でした。本日は、そのH30年度試験の結果を振り返ってみたいと思います。(^^)/


1.ABCD分析をしてみた

ここでいう「ABCD問題」とは、受験校(T〇C)の過去問題集等で公表されている問題毎の正答率のことを指します。
ABCDE問題の具体的な定義は以下の通りです。

A問題: 正答率80%以上
B問題: 正答率60%以上80%未満
C問題: 正答率40%以上60%未満
D問題: 正答率20%以上40%未満
E問題: 正答率20%未満

私のH30年度の解答ですが、ABCD別の正答率をみると以下の様な結果になりました。
A問題(6問14点): 100.0%(14点)
B問題(16問39点): 100.0%(39点)
C問題(15問33点): 72.7%(24点、4問ミス)
D問題(7問14点): 71.4%(10点、2問ミス)

多くの受験生が正解するであろうAB問題は100%と確実に解答できています。これだけで53点になりますので、残りのCD問題22問中4問正解できれば60点を超えてくる計算です。
尚、平成30年度は全44問(設問としては40問)中、ABC問題だけで37問84.1%、配点で86点にもなりますので、やはりDE問題(過半数の受験生が正解できない難問)は「できなくても気にしない」で良さそうです。
ABC問題重視については、9代目だいまつさんの記事「1次試験分析結果から見えた!~DE問題はやっぱり後回し!」に詳しく書かれていますので、そちらも参考にしてください。

2.どんな問題を間違ったのか確認してみる

実は私「1次試験は合格したからいいや」と思い、何をどう間違ったのかの振り返りをしていませんでした。(2次試験対策に集中していた、ともいう)せっかくの機会ですので、ここで間違った問題について振り返ってみたいと思います。

第14問 JISで定義される現品管理の活動として、最も不適切なものはどれか。(C問題、配点2点)

ア.受け入れ外注品の品質と数量の把握
イ.仕掛品の適正な保管位置や保管方法の設定
ウ.製品の適正な運搬荷姿や運搬方法の検討
エ.利用資材の発注方式の見直し

現品管理の具体的な事例が問われています。
現品管理(=現物管理)とは「どこに、何が、何個あるか、整理整頓してちゃんと把握しましょう」ということですね。JISでは「資材、仕掛品、製品などの物について、運搬・移動や停滞・保管の状況を管理する活動」とあります。
現品管理は、計画通りに生産活動を行うために必要な「生産統制」の一つであり、生産統制には①進捗管理(計画通りに進行しているか)、②現品管理(物の位置と数量は適切か)、③余力管理(人と機械の稼働状況は適切か、無理してないか、遊んでないか)の3つがあります。工場では、日々①~③の生産統制を行ないながら、約束した納期に間に合うように生産を行っています。

さて、選択肢の方を見てみましょう。

「ア.受け入れ外注品の品質と数量の把握」ですが、外注品の数量を把握していますし、品質を把握するのは「その部品が使用できる(良品)か否か」を確認しているので、現品管理の活動として適切だと思われます。

「イ.仕掛品の適正な保管位置や保管方法の設定」ですが、仕掛品というのは「作りかけの製品」のことです。仕掛品の保管位置や保管方法を適切に設定することは現品管理として大切なことです。これがいい加減だと、気が付いたら無くなっていたり、汚破損によって使えなくなったりして、予定していた数量の製品が作れない、なんてことになってしまいます。ですので、この選択肢も現品管理として適切ですね。

「ウ.製品の適正な運搬荷姿や運搬方法の検討」はどうでしょうか。現品管理の対象は、部品や工場内の仕掛品だけでなくて完成した製品にまで及びます。これは、梱包方法や運送方法が適切でないために輸送時に破損したりして、お客様の所に届いたら壊れて使えなかった、ということのないようにしましょうという考えに基づいています。要するに、ちゃんとお届けするところまでが責任範囲ですよ、ということですね。ですので、これも現品管理の記述として適切です。

「エ.利用資材の発注方式の見直し」です。残り一つですのでこれが正解(=現品管理として適切でない)の筈ですが、念のため確認します。
資材(部品や材料など)の「発注方式の見直し」というのは①定量発注方式(在庫が発注点まで減少したら定められた定量を発注する。ダブルビン方式を含む)、②定期発注方式(定めた期間ごとに発注する、発注量は在庫数との兼ね合いで変動する)のいずれの方法で購買するかを再検討する、ということです。要するに「物の買い方」の話であって、現品管理が対象とする「現物」は関係ありませんので、この選択肢が不適切な表現です。

従って正解は「エ」ですね。

尚、学習の際には「エで正解だった」、「ウで不正解だった」で終わらせるのではなく、上記の様に各選択肢の正誤が判定できる状態にまで学習することで、確実に実力をつけていくことが出来ます。

この問題は「C問題」に分類されていますが、生産計画、生産統制は2次試験でもよく問われる論点ですし、実際の生産現場でも重要な管理項目になります。診断士になって工場に関わる仕事をする時を想定して、ここはしっかり押さえておきたいところですね。(あれ?なんで間違えてんだろう、、、(^^; )

第15問 新製品を組み立てるための標準時間をPTS(Predetermined Time Standard)法を利用して算定することにした。標準時間を設定するための準備に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。(C問題、配点2点)

a.PTS法で算定された標準時間を組立作業を行う作業者の習熟度に応じて調整するために、作業者の組立職場での就業年数を調査した。
b.設備による加工時間を別途付与するために、設備で試加工を実施して加工時間を計測した。
c.標準時間を見積もるための基礎資料を整備するために、既存製品の組立作業に対して時間分析を実施した。
d.試作品を組み立てるための模擬ラインを敷設して、製品組立の標準作業を決定した。

〔解答群〕
ア.aとb
イ.aとd
ウ.bとc
エ.bとd

「PTS法」とは、IE(Industrial Engineering)手法の一つで、作業に含まれる人間の動作要素についてあらかじめ「(要素)標準時間」を定めておき、その組み合わせによって「作業の標準時間」を設定する方法です。標準時間は、一定の作業方法、設備および環境のもとで、必要な熟練度をもっている作業者が一定の品質の作業を完成させるために、普通の速度で作業を行うのに必要な時間をいいます。PTS法には多くの手法がありますが、その中でも代表的なのがWF法(Work Factor analysis)とMTM法(Method Time Measurement)です。
WF法では、①身体の各部位(指、手、前腕、腕、胴、脚、足)②運動距離、③重量または抵抗、④人為的な調節(停止、注意、方向の調節、方向の変更)の4つの要因を元に、あらかじめ定められた動作時間標準表から標準時間をピックアップしていくことで全体の標準作業時間を決定します。
MTM法では、WF法の4つの要因をさらに、①手をのばす、②運ぶ、③まわす、④押す、⑤つかむ、⑥定置する、⑦放す、⑧引き離す、⑨目の移動、⑩目の焦点合わせ、の10個の基本動作に区分して分析を進めていきます。

う~ん、、、この問題、C問題ですが結構ディープな感じがします。私もメーカーに勤めていましたが、工程管理には携わっていませんでしたので、実際にPTS法を行って標準時間を設定したことはありません。
テキストでは結構なページ数を割いて説明していますが、標準時間、IE手法(①時間分析、②PTS法)の概念的な部分の理解にとどめておいた方が効率的かもしれませんね。

では、選択肢を見てみましょう。

「a.PTS法で算定された標準時間を組立作業を行う作業者の習熟度に応じて調整するために、作業者の組立職場での就業年数を調査した。」についてです。PTS法では、動作要素の標準時間はあらかじめレイティングされていますので、作業者の習熟度に応じて調整する必要がありません。また、就業年数と習熟度は必ずしもイコールではないと思いますので、この選択肢は誤りですね。この時点で「a」が含まれる選択肢「アとイ」が除外されます。

※この時点で解答は「ウ.bとc」、「エ.bとd」に絞られているわけですから、両方に含まれる「b」は当然正しい記述であり、本番の試験では検討の余地はありません。つまり、「c」か「d」の正誤判定ができれば、正解が導けますのでどちらかの正誤判定ができれば良いわけです。この様な解答選択肢が用意されている問題は「2つが正誤判定できれば正解が導ける」ので、選択肢4つ全てを検討する必要はありませんし、「2つだけ正誤判定」することで解答時間の短縮も実現できますね。(学習時には、4つの選択肢すべてに正誤判定できるまで学習する必要があります)

では、選択肢「c」を見てみます。「c.標準時間を見積もるための基礎資料を整備するために、既存製品の組立作業に対して時間分析を実施した。」ですが、これはPTS法ではなく、時間分析による標準時間の設定を行う方法の記述ですので誤りです。
「時間分析」の代表的な手法に「ストップウォッチ法」(直接時間分析法)がありますが、これは実際の作業時間を「ストップウォッチ」を使って計測する手法です。時間分析では、計測した「正味時間」に作業者の熟練度や環境によるばらつきを考慮した「レイティング」を行い、さらに「余裕時間」を加えて標準時間とします

これで選択肢「c」の含まれる「ウ.bとc」が誤りとなりますので、正解は「エ.bとd」となります。(1次試験の時点では知識が曖昧だったのかもしれません、、、(^^; )

第20問 生産現場で行われる改善に関する記述として、最も適切なものはどれか。(C問題、配点3点)

ア.あい路工程での出来高を向上させる目的で、その直前工程の処理能力を高めた。
イ.生産ラインの編成効率を高める目的で、生産ラインのU字化を検討した。
ウ.同一製品を継続生産する職場での進度管理の手間を省く目的で、製番管理を導入した。
エ.入社直後のパート従業員を短期間で組立職場に配置できるようにする目的で、1人生産方式を導入した。

生産現場で行われる改善に関する設問です。工場ではいろいろな改善活動を行いながら生産効率や品質を高めるための努力が継続的に行われています。「改善」と言っても対象とするものは様々ですし、本設問でも「出来高向上」、「編成効率向上」、「進捗管理の効率化」、「教育期間の短縮」と対象が分かれています。工場内の業務に関する総合的な知識が必要となりますので、確かに「C問題(正答率40~60%)」であるのもうなずけます。

では、選択肢を見てみましょう。

「ア.あい路工程での出来高を向上させる目的で、その直前工程の処理能力を高めた。」ですが、いきなりブチかましてくれてます。「あい路(隘路)工程」って何でしょうね、私もわかりませんでした。調べたところ、「狭くて通行の困難な道。物事を進める上で妨げとなるものや条件。ネック。」とありました。なんだ「ボトルネック工程」か、、、そう書いて欲しかったですが、これはあえてボトルネックではなく「あいろ」と書いていますね。意地悪です。(^^;
ということで選択肢は「ボトルネック工程の出来高を向上させる目的で、その直前工程の処理能力を高めた」になります。こう書いてもらえれば誤りだということがすぐにわかりますね。出来高を規定してしまうからボトルネック工程なわけで、ボトルネックの処理能力を高めないと出来高は向上しません。直前工程の処理能力を高めたら、ボトルネック工程の前に仕掛品を積み上げるだけで何の効果もありません。

「イ.生産ラインの編成効率を高める目的で、生産ラインのU字化を検討した。」これは問題なさそうな記述になっています。
生産ラインの編成効率は、ラインの「総作業時間」を「工程数×標準サイクルタイム」で割って求めます。現実にはラインの各工程の作業時間は全く同じにはできませんので、標準サイクルタイムは一番遅い工程に合わせて設定されます。従って、それよりも早い工程は標準サイクルタイムとの差だけ「手待ち」が発生することになり、この差が編成効率を下げる要因になります。仮に各工程の作業時間が全く同じだとすると、編成効率は1(100%)になりますので、どれだけ各工程の作業時間を均一にするかが編成効率を高めるポイントになります。
通常のストレートラインでは、各工程の作業量の調整は前後の工程との間でしか行えませんが、U字ラインの場合、背後の工程との作業量調整も行えますので、調整の自由度が大きくなり編成効率を高めるのに有利に働きます。

「ウ.同一製品を継続生産する職場での進度管理の手間を省く目的で、製番管理を導入した。」ですが、「製番管理」は個別生産や小ロット生産に向いた生産管理方法ですので、継続生産には向きません。
製番管理は、JISによると「製造指令書を発行するときに、その製品に関するすべての加工と組立の指示書を準備し、同一の製造番号をそれぞれにつけて管理をおこなう方式。」とあり、実際には個別生産や小ロットの製造番号ごとに原材料や部品の調達がおこなわれ、どの原材料や部品がどの製造番号に対応しているかが明確になっています。これにより仕様の異なる製品であっても製品ごとに現物管理や原価管理が行えるわけです。

最後の「エ.入社直後のパート従業員を短期間で組立職場に配置できるようにする目的で、1人生産方式を導入した。」ですが、「1人生産方式」は複数工程を行うスキルを持った多能工が行うものです。入社直後のパート従業員をいきなり「1人生産方式」に配置するなんて「いじめ」ですよね。すぐに辞めちゃうんじゃないでしょうか。(^^;

ということで、正解は「イ.生産ラインの編成効率を高める目的で、生産ラインのU字化を検討した。」になります。(「あい路工程」に惑わされてアにしちゃいました、、、(^^; )

第22問 中小企業庁『平成27年度商店街実態調査報告書』で用いられている商店街のタイ プに関する説明として、最も適切なものはどれか。(D問題、配点2点)

ア.近隣型商店街:最寄り品と買回り品の店舗が混在する商店街で、地域型商店街よりやや広い範囲であることから、徒歩、自転車、バス等で来街する商店街
イ.広域型商店街:百貨店・量販店を含む大型店があり、買回り品よりも最寄り品の店舗が多い商店街
ウ.地域型商店街:最寄り品中心の商店街で、徒歩または自転車等により買い物を行う商店街
エ.超広域型商店街:百貨店・量販店を含む大型店があり、有名専門店、高級専門 店を中心に構成され、遠距離からも来街する商店街

受験生のほとんどが読んでいないであろう『商店街実態調査報告書』からの出題です。さすがD問題、これは出来なくても気にすることはないでしょう。商店街タイプに関しては後述しておきますが、ここではロジックだけで正解にたどり着けないか検証してみます。

まず、4つの商店街のタイプを「近場・商圏狭い」→「遠い・商圏広い」の順に並べてみます。「近隣型<地域型<広域型<超広域型」の順で商圏が広くなりますね。ここまでは日本語の問題なので大丈夫だと思います。
次はこの「サイズ順」に並べた商店街の記述を比較してみます。
記述では、「近隣型:徒歩、自転車、バス等で来街」、「地域型:徒歩または自転車等により買い物を行う商店街」となっており、サイズと移動手段が逆になっていることがわかります。つまり、「近隣型」と「地域型」の記述が逆になっていますので、この二つの選択肢「ア」、「ウ」は適切でないことがわかります。

次に「イ.広域型」と「エ.超広域型」です。前半の記述「百貨店・量販店を含む大型店があり」は共通ですので、後半部分を比べてみます。
「広域型:買回り品よりも最寄り品の店舗が多い商店街」、「超広域型:有名専門店、高級専門 店を中心に構成され、遠距離からも来街する商店街」を並べてみると「エ.超広域型」の方は問題がなさそうな記述になっています。
一方で「広域型:買回り品よりも最寄り品の店舗が多い商店街」ですが、「買回り品よりも最寄り品の店舗が多い」というところが不自然です。

「最寄り品」というのは購入頻度が高く、メーカーやブランドに対するこだわりの薄い商品で、主に食品や日用雑貨品のことを言います。レタス1個をわざわざ遠方まで買いに行く人はほとんどいませんので、当然購入するのは近場の商店街になりますね。
「買回り品」とは、衣服や家電、趣味の用品など、価格や品質を比較して購入する商品のことを言います。これらは専門店で購入することが多く、消費者が複数の店舗を「買い回る」ためにこのように呼ばれています。好みの店は人それぞれですし、品揃えの多い店舗にわざわざ出かけることもありますので、商圏は最寄り品よりも広くなります。

ここで選択肢「イ.広域型商店街:百貨店・量販店を含む大型店があり、買回り品よりも最寄り品の店舗が多い商店街」に戻ります。正しい地域型商店街の説明は「最寄り品と買回り品の店舗が混在する商店街」となりますので、4つの商店街の記述を整理すると以下のようになります。
近隣型:最寄り品中心の商店街
地域型:最寄り品と買回り品の店舗が混在する商店街
広域型:買回り品よりも最寄り品 の店舗が多い商店街
超広域型:有名専門店、高級専門店を中心に構成され、遠距離からも来街する商店街

やはり「広域型:買回り品よりも最寄り品 の店舗が多い」という記載は変ですし、これは「最寄り品」と「買回り品」が入れ替わっているのではないか、と推測します。順番を入れ替えてみると、
近隣型:最寄り品中心の商店街
地域型:最寄り品と買回り品の店舗が混在する商店街
広域型:最寄り品よりも買回り品の店舗が多い商店街
超広域型:有名専門店、高級専門 店を中心に構成され、遠距離からも来街する商店街

となりすっきりします。従って「エ.超広域型商店街:百貨店・量販店を含む大型店があり、有名専門店、高級専門店を中心に構成され、遠距離からも来街する商店街」が適切だと判断します。
ま、このようなロジック展開を試験時間内で行うのは難しいので、やはり「D問題は気にしない」のが良いですね。

商店街の定義:

近隣型 最寄品中心の商店街で地元主婦が日用品を徒歩又は自転車などで買い物を行う商店街。
地域型 最寄品及び買回り品が混在する商店街で、近隣型商店街よりもやや広い範囲であることから、徒歩、自転車、バス等で来街する商店街。
広域型 百貨店、量販店を含む大型店があり、最寄品より買回り品が多い商店街。
超広域型 百貨店、量販店、を含む大型店があり、有名専門店、高級専門店を中心に構成され、遠距離から来街する商店街。

 

第33問 物流におけるユニットロードおよびその搬送機器に関する記述として、最も適切なものはどれか。(C問題、配点2点)

ア.一貫パレチゼーションとは、発地から着地までの間、保管用のパレットから輸送用のパレットへの積み替えを繰り返しながら、パレットに荷を積載し続けて物流を行うことである。
イ.平パレットは、主にプラスチックまたは鋼材で作られており、木製のパレットはほとんど使用されていない。
ウ.平パレットは、ワンウェイパレットとして利用されることが一般的である。
エ.ロールボックスパレットは、フォークリフトなどを用いずに人力だけでも荷役することができる。

物流における「ユニットロードシステム」に関する出題です。
ユニットロードシステムとは、さまざまな荷姿の包装貨物を個別に扱うのではなく、パレットやコンテナなどの単位にユニット化することによって、物流機器を利用して荷扱いし、輸送、保管などを効率化する仕組みをいいます。

それでは選択肢を順番に見ていきましょう。「ア.一貫パレチゼーションとは、発地から着地までの間、保管用のパレットから輸送用のパレットへの積み替えを繰り返しながら、パレットに荷を積載し続けて物流を行うことである。」についてです。
「一貫パレチゼーション」とは、作業効率の向上のため、パレット積みのまま発送から到着の荷卸しまで一貫して輸送する方式をいいます。積卸しはフォークリフトによって行われます。積み替えの省力化の効果が著しく、コンテナやトラック、貨車の回転率が高くなり、また荷傷みが少ないなど多くの利点があります。
従って、選択肢にある「保管用のパレットから輸送用のパレットへの積み替えを繰り返しながら」という記述が誤りです。この記述を除くと「一貫パレチゼーションとは、発地から着地までの間、パレットに荷を積載し続けて物流を行うことである。」と正しい記述になります。

「イ.平パレットは、主にプラスチックまたは鋼材で作られており、木製のパレットはほとんど使用されていない。」についてです。
平パレットは、上部に構造物を持たない板状のパレットのことを指します。パレットの主な素材は、木材、金属、プラスチック、紙(段ボール)と様々ですが、世界中で最も多く利用されている素材が木材です。木材の利点として、他の素材と比較し価格が安く、比較的積荷がすべらない、補修が簡単であることがあげられます。従って、選択肢にある「木製のパレットはほとんど使用されていない」という記述が誤りです。

「ウ.平パレットは、ワンウェイパレットとして利用されることが一般的である。」についてです。
「ワンウェイパレット」とは、発地から着地までの片道のみで、回収しない前提で製造・利用されるパレットのことを指します。使い捨てパレットとも呼ばれます。輸出の場合はプラスチック製のワンウェイパレットが使用されることもありますが、レンタルパレットという仕組みもあり、一般的には繰り返し利用されることも多いです。
従って、選択肢にある「ワンウェイパレットとして利用されることが一般的」という記述が誤りです。

最後の「エ.ロールボックスパレットは、フォークリフトなどを用いずに人力だけでも荷役することができる。」についてみてみましょう。
「ボックスパレット」は、上部構造物として少なくとも3面の垂直側板(網目、格子状などを含む)をもつパレットのことをいい、「ロールボックスパレット」は車輪付きのボックスパレットのことです。カゴ台車、カゴ車とも呼ばれ、金属製のゲージに、キャスターが付いたものをスーパーやコンビニで見かけることが多いですね。ロールボックスパレット(カゴ台車)は、店舗への納品時など、複数の異なる商品を一か所に届ける際に利用されることが多く、トラックからロールボックスパレット(カゴ台車)ごと下して、そのまま店舗の倉庫に納品したりします。底部にキャスターがついていますので、選択肢にある「フォークリフトなどを用いずに人力だけでも荷役する(運ぶ)ことができる。」という記述も適切ですね。

従って、選択肢「エ」が正解になります。尚、上記解説の一部は、「一般社団法人 日本パレット協会」のホームページから引用しています。わかりやすく解説されていますので参考にしてみてください。
一般社団法人 日本パレット協会

第39問 マーケットバスケット分析は、頻繁に購入される商品の組み合わせ(相関ルール)を見つけ、併買を促すためのヒントを見つけ出すのに活用される方法の1つである。この相関ルールの評価に関する下記の設問に答えよ。
(設問1) ※正解だったので省略します。
(設問2) 商品Xと商品Yの相関ルールを評価するとき、商品Xの購買が、どの程度、商品Yの購買を増大させているかを示すリフト値を計算する式を次に示す。

以下の①~④のうち、式の空欄AとBに入る語句として、最も適切なものの組 み合わせを下記の解答群から選べ。(D問題、配点2点)

①全顧客数、②商品Xを購入した顧客数、③商品Yを購入した顧客数、④商品XとYを購入した顧客数

〔解答群〕
ア.A:① B:②
イ.A:① B:④
ウ.A:② B:②
エ.A:② B:③
オ.A:③ B:④

「マーケットバスケット分析」とはデータマイニングの手法の一つで、POSデータやECサイトの購買データを分析して、「一緒に買われる商品」の組み合わせを発見する探索的データ分析のことです。大手ECサイトで「この商品を買った人は、こんな商品にも興味を持ってます」的に表示されるアレですね。

「リフト値」は、バスケット分析における重要な指標の一つであり、ある商品Xの購買が他の商品Yの購買とどの程度相関しているかをみる指標です。リフトは英語で持ち上げるという意味ですから、商品Xの購買が商品Yの購買をどれだけ持ち上げているかを示しています。
例えば、全てのお客さんの中で商品Yを購入した人が5%だった時に、商品Xを購入した人を分母にしてみたら25%だった、となるとかなりの相関があるわけです。

すべての購買履歴の中で商品Xと商品Yの両方が買われている割合を「支持度」といいます。式で表すと「支持度=商品XとYを購入した顧客数÷全顧客数」ですね。
商品Xを買った人の中で、さらに商品Yを購入する確率を「確信度」といいます。式で表すと「確信度=商品XとYを購入した顧客数÷商品Xを購入した顧客数」になります。(ここまでが設問1で問われています)

「リフト値」は、「商品Xが買われたときに商品Yも買われる確率」が「全体で商品Yが買われる確率」の何倍あるか(どれだけリフトされているか)を見る指標です。

従って、分子の空欄Aには「②商品Xを購入した顧客数」が、分母の空欄Bには「③商品Yを購入した顧客数」が入りますので、正解は「エ.A:② B:③」となります。


いかがでしたでしょうか。運営管理は大きく「工場管理」と「物流・販売管理」に分かれます。後半の「物流・販売管理」は、リテールマーケティング(販売士)検定試験と重なる分野が多いので、そちらのテキスト(2級)も参考になるかもしれません。私は会社で取得を強くすすめられていましたので、販売士2級を取得したことがプラスに働きましたが、「運営管理の勉強のために販売士資格を取得する」のはちょっと効率が悪いと思います。あくまで参考程度にテキストをパラパラ、、で十分だと思います。
以上、なおさんでした。(^^)/

 

☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
クリック(投票)お願いします!皆様からの応援

の続きを読む »

道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!!
大阪のみで試験的にチャレンジしてみます!

申込みはコチラから!!

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!

 


おはようございます、たっつーです。

過去記事はこちら:

6回目:平日春セミナーレポート in東京<夜の陣>
5回目:たっつー的モチベーション維持の方法
4回目:弁護士がH30経営法務を解いてみた&問題解説
3回目:(勝手に永久保存版)独学向け・一次試験の短期攻略法
2回目:学習計画の立て方&今から2次試験の過去問をやるべき?
初回 :自己紹介&ストイックモチベ維持

本日は5月1日で、ついに令和元年ですね!
皆さま、色々とあると思いますが、お分かりのとおり、このブログでは特に変わったことはありません。

今後も受験生の皆様に価値ある記事を提供していきたいと思いますので、道場メンバー一同、引き続き、どうぞ宜しくお願いします!

今日は、私の得意分野である法律(診断士試験では「経営法務」ですね)に関し、今年&来年に施行が予定されている民法改正の重要ポイントを、2回に分けてご紹介させていただきます!
(本当は1回にまとめたかったのですが、書いてみると、思った以上に分量が多くなってしまい…)

かなりざっくりと説明しますので、細かいところで不正確な点があったらすみません。
でも、改正点は試験でも問われることが多いと思われ、一回でも勉強しているかしていないかで1問分(4点分)差がつく可能性もありますので、ぜひお読みいただければ!


【目次】
<今日の記事>
◆そもそもどの分野が改正されるの?
◆いつ改正されるの?
◆配偶者居住権について
◆時効期間及び法定利率について
<次回の記事>
◆契約解除について
◆定型約款について
◆瑕疵担保責任について


◆そもそもどの分野が改正されるの?

民法典の構成は、上記のとおりですが、そのうちの「第2編 物権」以外が改正されます。
巷では、「債権法改正」と言われることが多いですが、実は、民法典の多くの部分が改正されることになります。
(ただし、主には「第3編 債権」が改正されます。)

◆いつ改正されるの?

相続法の部分は、
・2018年7月6日改正法成立
2019年7月1日施行
です。

相続法以外の部分は、
・2017年5月26日改正法成立
2020年4月1日施行
ですね。

「施行」とは、実際に法律の効力が発生する時点のことを言います。
実は現時点では、改正民法は現実には使われていないんですね~。
とはいえ、既に法律の改正自体はなされていますので、診断士試験では問われる可能性が十分あります!

◆改正法の重要ポイントは?

改正部分を逐一解説していたらきりがありませんが、ピックアップする重要ポイントは、以下の5つです。
超簡単に内容も書いておきましたので、時間のない方は、ここだけお読みいただければ十分かもしれません。

1.配偶者居住権について
⇒配偶者がちゃんと死ぬまで家に住める権利

2.時効期間及び法定利率について
・10年or知ってから5年のどちらか早い方
・利息5%⇒3%

3.契約解除について
・相手が悪くなくても解除OK

4.定型約款について
・合意or表示されてれば長い約款も契約内容になる。

5.瑕疵担保責任について
・瑕疵があれば、その分の代金引いたり、代替品の交換OK
・知ってから1年以内の通知で権利保存

◆ 配偶者居住権について


このケースでは、奥さんと子供の相続分は2分の1ずつですので、現行民法の下では、奥さんが、引き続き自宅に住むために5000万円の家を相続したら、5000万円の現金は一切相続できません。
(もちろん、奥さんと子供が協議して、奥さんの方が多くの割合を相続できるように合意する等すればいいのですが、世の中、そうはいかないケースも沢山あるんですよね…)
それでは、奥さんの生活上の安定が図れないということで、改正民法では、配偶者居住権という制度を認めました。

配偶者居住権というのは、「配偶者が故人の財産である建物に居住していた場合、その建物を相続しなくても、原則終身、無償で居住できる制度」です。

具体的には、
①遺産分割
②遺言
③家庭裁判所の審判
の3つの方法で認められます。

例えば、故人が、妻に配偶者居住権を相続させる、という内容の遺言を残しておけば、以下のような相続をすることも可能になります。

これで、奥さんは、家に住み続けることができるだけではなく、生活資金も確保することができるわけですね!

◆時効期間と法定利率について

このケースでは、時効期間と法定利率が問題になります。

<時効期間について>

まず現行民法の時効期間は以下のとおりです。

1 民法上の一般債権:権利を行使できる時から10年
2 商事債権:5年(当事者のどちらかが商人のとき)
3 短期消滅時効の適用がある債権
①定期給付債権(賃料、養育費、年金)等 5年
②医師の診療費用等 3年
③弁護士費用、小売商人の売掛債権等 2年
④運送費、飲食料等 1年

今回のケースは、いわゆる「ツケ代」の時効期間なので、現行民法下では、3④に該当し、1年で時効消滅します。
でも、債権の種類ごとに時効期間が細かく別れていて、とにかく覚えにくいんです。

そこで改正民法では、以下の通り統一されました!


つまり、
①権利を行使できることを知った時から5年
②権利を行使できるときから10年

⇒どちらか早く到来したときに時効消滅!
ということになります。

覚えやすいですね~。
ちなみに、例外1として、不法行為の損害賠償請求権の消滅時効は、
①損害及び加害者を知った時から3年
②不法行為の時から20年
(どちらか早く到来した時に時効消滅)
となります。
不法行為の場合は、被害者保護の必要性が高いので、長期消滅時効期間について10年ではなく、20年とされています。
短期消滅期間が、通常の5年ではなく3年に縮減されているのは、「さすがに損害を把握して、加害者も分かったなら、3年以内に権利行使できるよね?」という考慮に基づくものです。

また、例外2として、生命・身体が侵害されたことによる損害賠償請求権の消滅時効は、債務不履行に基づく損害賠償請求権も、不法行為に基づく損害賠償請求権も、
①損害及び加害者を知った時から5年
②不法行為の時から20年
となります。
生命・身体侵害の場合は、さらに被害者保護の必要性が高いので、短期消滅時効について、例外1の3年から5年に延長されているのですね。

なお、この例外2の5年・20年は、不法行為に基づく損害賠償請求権だけではなく、債務不履行に基づく損害賠償請求権についても同じ規定があります。
生命・身体が侵害されたときには、不法行為に基づく損害賠償請求ではなくて、安全配慮義務違反という債務不履行に基づいて請求されることがあるので(※)、どちらの法的構成に基づく請求であっても、同じ時効期間としたものです。

※ 例えば、会社からパワハラ等を受けた時の慰謝料請求の場合は、「私の心を傷つけたので不法行為に基づいて損害賠償請求します」ということもできますし、「労働契約上、会社の中でパワハラがないように配慮する義務があったのに、その義務がきちんと履行されなかったので、債務不履行に基づき損害賠償請求します」という2つの言い方があるわけです。

<法定利率について>

金銭債務の不履行の場合、利息について特に定めていなければ、法定利率は年5%です(片方が商人の場合等の商事利率は年6%)。

でも、年5%の利息って高すぎますよね。
現在、市中の銀行なんて、せいぜい0.01%の程度の利息ですので、100万円を1年銀行に預けていても年1000円の利息もつきませんが、今回のケースでいえば、1年金銭債権を放置していただけれで、5万円の利息がつくのです。

この5%の利息は高すぎる、ということで、今回、5%⇒3%に法定利率が改正されました。
(それでも高すぎる、という突っ込みは置いておいてください)

また、この法定利率については、その時々の市中の金利にできるだけ合わせるということで、変動制(3年ごとに1%単位で変動し得る)となっています。

したがって、今回のケースは、改正民法下では、消滅時効5年なので時効消滅は主張できませんが、法定利率は3%と主張できる、ということになります。

いかがでしたでしょうか。
次回記事は、残りの3つのポイント(契約解除、定型約款、瑕疵担保責任)をご紹介したいと思います。

ではでは!

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

累計

本日

アクセスしていただき
ありがとうございます。

↓診断士情報が満載!↓


合格体験談の読み漁りは
最短合格への第一歩!
↓合格体験談の一覧↓


↓二次試験関連記事はココ!↓
約1000の道場二次関連記事へ

再現答案集はココ!↓

カレンダー

2019年5月
« 4月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

カテゴリー

月別アーカイブ

道場について

↓ 今、何位? ↓
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ





まずはご覧あれ
↓道場の基本理論↓



Amazonでランキング一位!
道場のノウハウも満載!
↓合格の秘訣88↓



一目でわかる!覚えてしまう!
一発合格 まとめシート
2019年度版後編も発売開始です!



Naverまとめで
↓主要記事をチェック!↓

執筆メンバー

 ・ かわとも
 ・ たっつー
 ・ なおさん
 ・ ブブ
 ・ makino
 ・ いよっち
 ・ ちこまる(仮)
 ・ どいこう
 ・ kskn
 ・ ぐっち
 ・ かもよ
 ・ そーや

 ・ きゃっしい
 ・ よこよこ
 ・ きゃず
 ・ zenzen
 ・ ヒロちゃん
 ・ ゆう
 ・ へんりー
 ・ たかじん
 ・ 桃ちゃん
 ・ chika
 ・ だいまつ

 ・ 世界の畠ちゃん
 ・ ゆっこ
 ・ たっしー
 ・ ITO
 ・ たけぴょん
 ・ TOM
 ・ なが
 ・ その
 ・ ルナ
 ・ ロック
 ・ ますけん

 ・かおりん
 ・たきも
 ・とり
 ・フェイマオ
 ・
 ・ 細川泰志
 ・ nori
 ・ こば

 ・岡崎教行
 ・おはとも
 ・うみの
 ・おと
 ・きり
 ・紫雲和尚
 ・なご
 ・ぽらーの
 ・まる
 ・Nico
 ・mya
 ・tomo
 ・Xレイ

 ・butao
 ・u-ta
 ・フォルゴーレ
 ・Oz
 ・まさや~ん
 ・ハーン
 ・オーケー
 ・U2
 ・3215
 ・マイマイ

 ・katsu
 ・イラサム
 ・マイスター
 ・お薬ハック
 ・平平
 ・せんせい
 ・まっすー
 ・まっきー
 ・ひろいん
 ・はんた

 ・うちあーの
 ・コニケン
 ・ひめ
 ・こぐま
 ・を〜
 ・アンドロメダ

 ・Wacky
 ・きょくしん
 ・aki
 ・くれよん
 ・らいじん

 ・JC
 ・ふうじん
 ・ハカセ
 ・ZonE
 ・アックル
 ・WATATA

FX比較

サルでもわかるFX