» 2012 » 9月のブログ記事


この試験の過去の合格者、大きく分けると以下の2通り。

α 登山家タイプ:自分のベスト答案を書いて合格
β 下山家タイプ:合格必要水準に沿った答案作って合格

合否判定基準が非公開であり、合格プロセスが人それぞれである以上。

950通りの合格プロセスの間に優劣・貴賤はなく、
950通り全てがマイベスト。

しかし。「2次オプション」演習+仲間同士の答案見せっこ結果を踏まえ、10/21本番で自分はα⇔βどちらの答案作る方がトクかは決めておく。

では判定テスト。

 

この図に見覚えがあり、ニヤリとした方はα⇔βどちらもOKで一歩有利。意味不明な方はα一択で多少不利。

でも、この試験が求める合格実力とは残り4週で十分到達可能。かつ合格実力が備われば20%以上の確率で合格させるのがこの試験。

例え今が不安一杯でも、ここであきらめる必要はゼロ。

.

■2.5次試験から見る2次試験 ~模範回答方向性■

では次。β下山家タイプ解答作成に興味を持った方に耳より情報。もし時間軸を無視すれば。

2次口述の受験経験があると、2次筆記突破は容易。

※2次口述の実際の面接官は3名。

では証明のため、2次筆記について以下3つの仮定を置く。

①2次筆記試験は、作問者が用意した模範解答に近付けるゲーム
②5,000人が模範解答に近付く工夫するから、答案が似てきて当然
③従い答案で差別化するのでなく、周囲と同じ答案を作れば合格

一方、2次口述(2.5次)試験で毎年行われている事とは、

④事例Ⅰ~Ⅳの各作問者が用意した解答方向性に沿い、
⑤最低限の受け答え能力があることの確認。

つまり、もし2次筆記の前に口述試験受験が可能であれば(※絶対無理)、口頭試問を通じ、答え(解答方向性)を一生懸命教えてくれる。よって2次筆記ではその答えを当り前に書けば合格。

以上の材料から、この試験の合格基準を勝手に想像するのは個人の自由。

○合格基準:作問者が用意した解答方向性に沿った解答を作る。
△不合格理由:その方向性を外したり、上回ったり、下回ると不合格

 

■上位20%答案と上位20%の人が書く答案■

似通った解答が期待されているのに対し、他人と違ったこと書いて1点でも多く取りたい人が少なくない今のうちが合格チャンス。

そういえば受験校講師のアドバイスは、

○上位20%の人が書く答案を作りましょう、とは言っても
△上位20%の答案を書きましょう、とは決して言わない筈。

なぜなら、△上位20%を狙うと周囲と同じ答案にならない。つまり「差別化答案」になってしまう。

もう3年も昔の話。この答案作った時に考えていたのは、以下3点。

①上位40~45%あたりの低め点数を狙って書くと、
②周囲のミスにより結果的に安定上位30%程度になり、
③上位30%=A答案とすれば、AAAA判定で必ず合格

なお、これが合ってる保証は全くなく、あくまで950通り中の1つのやり方。

 

■思いとどまるブレーキ力■

ところで当ブログでまだ未解明のテーマの一つが、

△どうやって合格するかではなく
◎合格実力のある人がなぜ不合格(未合格)になるのか

結論は難しいので、仮説候補をいくつか挙げると、

①書きすぎ(解答方向性ハズレ)
②書きすぎ(解答構成要素ハズレ)
③採点都合(正解を書いたが、何かの理由で加点モレ)

つまり可能性として、努力・実力を兼ね備えた人ほど、何かの理由で不合格になりやすい。言い換えると、

(採点者が予想していない)
余計なコト書くから不合格

テスト,ペン,ホームワーク,問題,学業,宿題,授業,採点,書き物,添削,紙,訂正,試験

と書いてしまうのは、まだ早すぎ?

今週の「2次オプション」までに合格実力を備え、試しに低得点狙いを試した人はきっとこう気づく。

この試験、狙って低得点取るのは、想像以上に難しい。

なぜなら、

①解答要求パターンを知りつくし、
②解答構成要素パターンを予め用意しておき、
③与件の根拠を拾って構成要素通りに因果でつなぐと

ある一定以上確実に得点入るから。あとは当日の状況に応じ、どこまで加点要素を入れるかの自己判断。

この答案の間違い箇所、事例Ⅱ問3(2)・問4、事例Ⅲ問2を今改めて見直すとこう思う。

余計なコト書かずにもっと低得点狙いのほうが、
結果的に高得点だったのか。

そう、下山理論の最後は、思いとどまるブレーキ力。続きはどこかでまた。

 

■今日のまとめ■

受験機関の存在価値は主に合格基準に満たない人を合格実力に引き上げることにある。従い、 登山の仕方は教えてもらえるけれど、下山の仕方は自分で考えなきゃいけない。ではまとめ。

・2次口述で問われる「解答方向性」が、2次筆記の模範解答
・上位20%答案⇔上位20%の人が書く答案は、全く異なる。
・余計なコト書いて不合格が嫌なら、大事なのはブレーキ力。

byふうじん



こんにちは。こぐまです。

本試験まであと3週間、なかなか思うような答案が書けず、今がこれまででいちばん苦しいと感じている方が多いのではないでしょうか?
まさに昨年の今頃の私がそのような状況でした。

本試験10日前に、受験校が特別に行ってくれた過去問答案の添削で、かなり自信があったにもかかわらず「C判定」で、ガーン!

その際、講師から直接言われたのは、

① あなたの回答は、設問要求に対してもう一歩足りないものがある。
② ロジックが崩れていたり飛躍しているところがある。

という2点(ノートに書き残してあった)。

「この段階でこんなかよ~」と、水道橋のドトールで煙草を吸いながら、真っ赤になった答案を見て落ち込んでました(いい歳して)

でも講師の指摘の真の意味がわかってなかったことが、今ごろわかりました。

 

◆同じことを言っている◆

ここ最近の記事、執筆者それぞれの個性はあれども、ほとんど同じことを言っていることに気づいている方もおられると思います。

表現を変えながら、自分なりの理解の仕方で、図も使いながら、最後の最後に合否を左右する最重要のポイントを伝えようとしているのだろうと(勝手に)推測しています。
何度も繰り返して・・・。

そしてその点が、まさに私も踏み込みが浅いポイントでもありました。
上記の講師の指摘通りです。

皆さんの受験校の講師も、そのことを必死に伝えようとしていたはずです。
そこに気づいたかどうか・・・合格ラインに手がかかるかどうかの分かれ目になるかもしれません。

以下、しつこいようですが、私なりに「同じこと」を簡潔に書いてみようと思います。
人の褌で相撲をとるような感じですが、合否を左右するかもしれない重要記事のレビューということであしからず。
みんな、ほんと上手だな。

 

◆それをやったらどうなるの?◆

ここまで2次対策を着実にこなしていれば、「特徴」「問題点」「理由」など、要求が明確な設問に対しての回答は安定してきている(書き過ぎていない、オーバーランしない)と思います。

ただし、きちんと与件を根拠として分析の「内容」を充実化できていることが前提ですが・・・。

難しいのは、「施策」「解決策」「強化策」「戦略の方向性」「狙い」「留意点」「事業展開」といった、提言を求めているような設問です。

・施策は書いても「それを行ったら何が実現するのか」という効果を書かない
・強みと機会を組み合わせて設問の目的で括れない
・与件を使ってキーワードで対策を列挙できない
・そもそもなぜその対策が必要なのかの根拠となる問題点が書けてない

等々、「何か」を落としがちではないでしょうか?

受験校の模範解答・解説には書いてあるし、講師も繰り返し「期待効果は?」と問うているはずだし、添削でも何回も指摘されているはず。

それがある程度以上、不完全ながらも安定して盛り込めるようになれば、ほぼAランク。事例Ⅰ、Ⅱ、ⅢでA答案を3つ並べられる実力があります。

でも、これがなかなかできないんですよね・・・。多くの方が悩んでいる点ではないでしょうか。

 

◆執筆陣もそれぞれ◆

すでに読まれていると思いますが、以下の記事を参考としてみてください。
フンフンと読み飛ばしていませんか?
結局のところ、「ここが難しいんだよ」、「ここができれば合格実力ですよ」という強いメッセージです。

最後は「お団子一個」の「もう一点」で合否は決まる
過ぎたるは猶及ばざるが如し・・・・か?
【事例Ⅲ】「あと一歩」の答案
結論はなんなんだ
【2次試験対策】採点現場を想像してみる

頭では分かっていても実行できないのがつらいところ。
恐らくこれこそ2次試験の難しさ。それこそ合否の差は紙一重。

私が講師から言われた上記の②は①の結果であって、何かもうひとつ、もう一歩が足りないからロジカルでなくなっていたんですね。
私は、講師の①と②の指摘を別物として捉えてしまっていたようです。

ハカセらいじんは、(私なりの理解では)思考のプロセスを重視し、「お団子ひとつ加える」「因果をひとつ先までつなげる」ことで、問われたことに対し素直に的確に回答できていたのだろうと思います。

そして結果として論理的な因果関係を組み立て、他人より一歩だけリードした回答ができていたのだろうと推測します。

私はそのタイプではなく、結果としての因果関係の型(記述のフレームワーク)が最初にあり、それに向けて回答を作っていました。

昨年はわかりませんでしたが、今考えると、思考プロセスを突き詰めるのではなく、(与件文はきちんと読む込むのは当然としても)因果関係にモレがないような型にあてはめる作業をしていたんでしょうね。

もちろん、前者の、様々な切り口で思考のプロセスを深めるのが正攻法ですよ。

上記のとおりCを食らった後の10日間、過去問と答練を解き直して何度も回答を書き、型を染み込ませていきました。
私のタイプはリスキーですが、回答を組み立てる際のヒントくらいにはなるかもしれません。

 

◆最後に◆

フェイスブックで見つけた私の好きな言葉です。
社会人になって紆余曲折する中で、日々の仕事や生活は『「9勝6敗」または「8勝7敗」でちょうどいい、大勝ちする必要はない 。大勝ちは大負けとウラオモテ?』と漠然と感じることが多くなりました。

一方で、これは負け犬根性みたいなもんかいな?との思いもよぎってはいました

勝つのは一点差でいい。
五点も十点も大差をつけて勝つ必要はない。
常にギリギリの勝ちを目ざしているほうが、むしろ確実性が高くなる。
(羽生善治)

意図していることは全然違っているのかもしれませんが、この稀代の勝負師(でもリスクを最小限にする勝負師)の格言を見つけて、もやもやしていたものがスッと腑に落ちた気がします。将棋はやりませんけどね。

1問1問でのちょっとした踏み込みの差が積み上がって、合否を決するのではないかな、と。
これまでのご自分の答案に対する受験校の添削内容をよーく読み直してみてください。 上記で紹介した記事の中であてはまることがきっとあるはず。

それでは最後まで諦めずに、残された時間で納得のいく勉強ができ、本番を迎えられますように。

by こぐま



みなさんこんにちは、コニケンです。
前回、事例Ⅲを題材に、実際に私自身の経験から「あと一歩の答案」を集めてご紹介しました。ストレート生としては、短期間でひたすら事例を解きながら前に突き進むしかない中、ちょっと自分の答案を振り返ってみれば、+2点、+4点に繋がる可能性がありますよ、ということがポイントでした。
この道場でも何度か記事になっていますが、2次経験者も含めて、(一部の超高得点者を除いて)ダンゴ状態が予想される中で、この+2点、+4点は本当に大きく、合否が分かれると言っても過言ではありません。あえて書きますが、決して甘く見ないでください
さて、今回は、第二弾ということで、事例Ⅳの第一問からご紹介したいと思います。みなさんすでにご存じの通り、事例Ⅳの第一問は配点が30~40点、まずは問題文にあった指標を2~3つ選ぶところから始まります。
正しい指標が選べているのであれば、さすがにそれを選んだ根拠もある程度は見えているはずなので、うまく盛り込めればまずは5~6割は取れるはずです。実際、私の演習の答案も、30点問題で16点とか18点というのがいくつかあります。
ここで、(さすがに満点は欲張り過ぎだとしても)安定的に20点(7割)を超えていけたら大きいですよね。そのためにも、事例Ⅲのときは少し性格が異なりますが、また10項目ご紹介します。予め言っておきますが、これをそのまま丸暗記するのではなく、これをヒントに、いま自分の答案がどういう状態か:「何が書けていて、何が書けていないか」もしくは、「自分の答案のクセ」を改めて振り返って欲しいと思っています。
一部、「当たり前じゃん!」という内容も含まれていますが、本番の緊張感に包まれると、意外と書けなかったりします。ぜひ確認してみてください。

①「原因は・・・」
「長所・短所が生じた原因を答えよ」という問題です。セオリー通り、解答の冒頭は上記の通り始めましたが、長所・短所のどちらについて書いているか、分かっているにも関わらず明記していませんでした。このような出題パターンの場合、事例によって、長所:短所が2:1もしくは1:2になりますが(3:0、0:3だったらちょっとイジメですね笑)、どちらについて書いているか、「短所の原因は・・・」としっかりと明記しましょう。これだけで+2点になれば儲けもの!

②「収益性に問題がある。」
事例Ⅳの第一問は、多くの場合、安全性・収益性・効率性の3つの視点で見ることが多いですが、よく最後の結論で上のように書きがちです。一見良さそうですが、同業他社と比べて収益性が「低い」もしくは効率性が「高い」としっかりと言い切ることです。数字の比較をしているわけだから当然ですよね。こういうところにも気を遣っていきましょう。

③「設備の維持・管理にかかる費用が・・・」
丁寧に説明しているつもりでも、字数を食う上に、逆にボヤけてしまいます。この場合、「労務費と修繕費がかかる」と言うように、具体的な費用項目を書きましょう!

④「同業他社に比べて資産が多いため・・・」
これも一見良さそうですが、明らかに多いのであれば、与件文のどこかに「何の」資産が多いのかきっと書かれているはずです。ちなみに、このときは同業他社と同等の売上高に対して、「生産拠点を2か所も保有している」がポイントでした。それをしっかりと解答に盛り込むことが大事です。

⑤「歩留りが低い・・・」
③と似た内容ですが、やはりここでも具体的にB/S・P/L上でどこに響いているのかを具体的に指摘する必要があります。このときは、「廃棄損の負担が大きい」が一つの指摘事項でした。

⑥「歩留りが低い・・・」Part2
⑤と同じ文言ですが、P/Lの指摘だけで満足せず、B/Sも見てみましょう。このときは、歩留りが低い⇒多くの原材料を保有する必要がある⇒棚卸資産の効率性を悪化させているというところまで気付ければ、間違いなく+4点に繋がりますよね。

⑦「費用を借り入れている・・・」
2次試験は、「どう(how)書くか」よりも「何を(what)書くか」の方が重要と言うことは散々強調されていますが、、やはり診断士を目指すものとしてはもう一歩上のレベルで書きたいところです。どのように借り入れているのかを具体的に明示して、「短期借入金で補填している」のように書ければ模範解答レベルですね。(もちろん、ここで重要なのは文章のカッコ良さではなく、「短期」ということを指摘することです)

⑧「労務費が多い・・・」
これも私が△だった問題です。指摘している項目は間違っていませんが、ここでは「売上高の減少に対して、“固定的な”労務費がかかっている」、つまり固定費としての労務費が強調できればベストでした。頭の中では分かっているはずなのに、書けていないパターンです。この事例Ⅳ第一問は決して難しいことは要求されていませんし、基本的には与件文+B/S+P/Lから読み取れることしか書けないはずなので、①の長所・短所のように、気づいていることは極力盛り込んで、解答を充実させましょう!

⑨「必要資金を借入金で補填している・・・」
このときも、「必要資金って何?」がポイントでした。ボヤかす必要は全くありません。⑦も踏まえて、例えば、「“労務費の”必要資金を“短期”借入金で補填している」と書けば、+6字で+4点に繋がったりもします。大きいですよね!

⑩「設備の稼働率が低下している・・・」
ラストです。稼働率が低下しているということは、生産量が減少しているのが起因しているのはある意味明白ですが、「生産量が減少して」を冒頭に書きたいですね。日頃から字数に余裕が無い場合は、解答のどこかしらにムダがあるかもしれません。そんな視点でも是非自分の答案を振り返ってみてください。私も自分の答案を見れば見るほど、ダラダラと1要素を書いているものが多いです。事例Ⅳ第一問は使える字数が比較的少ないので、書くべきことはきちんと盛り込みつつ、文章自体はキュッと引き締める必要がありますね!(もちろん、日本語にこだわりすぎて時間が無くなった、なんてことが無いように注意してくださいね)

以上、今回も10項目ご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?冒頭にも書いたように、もう一度自分の答案を振り返ってみて、足りないところを見つけてみてください。
一次試験が終わったころ、ブログでもセミナーでもストレート生向けに「きっとどこかのタイミングでググッと伸びるはずだ」と言いましたが、それが今です!(某予備校のCMみたいですが・・・)
本番まであと三週間、いまは苦しいときかもしれませんが、是非ここで踏ん張って、最高の形で10/21を迎えましょう!
応援しています

byコニケン



ようやく厳しい残暑も去っていったようで、過ごしやすくなってきましたね。でも体調は崩しやすいから用心ですよ。

万が一風邪をひいてしまっても焦らない。本番でなくて良かったくらいに思っときましょうね。

こんにちは、らいじんです。

さあ、今週末からTACではオプションゼミ。直前に初見の事例を解ける数少ない機会ですから、申し込まれている方も多いことでしょう。

某合格者曰く

「解答プロセスを頭と体に叩き込む絶好の機会!」

ですから、どうせなら本番以上に気合を入れたテンパった状態くらいで受けて本番に備えたいもの。

まさか低得点狙いなんて荒業はよっぽどのツワモノ(傾奇者?)でないとできませんわな。

でも困ったことに、ちょっと共感しちゃうんですよね、その行動。

もちろん低得点を狙うことまでは、いくらひねくれものの私でもしませんが、本番では無いのだから

「本当はこれが正解だと思うけど、もう一歩踏み込んだ解答を試してみる

というのは実際やってみたこと。

1年前のこの記事に私の事例問題のイメージを書いたけど、この因果をどこまで掘り下げるかという点について、経験的には得点ポイントまで行き着かない解答になることが多かったんだよね。

 

そんなこともあって、「今日の事例は自分が正解だと思う得点ポイントから因果を一つ先までつないだところを中心に解答を作成する」ということをやったりしたわけ。

それで点数がとれたかといえば、そうでもなかったわけだけど、こんな取り組みをしていたおかげか、正解に辿り着いたと思っても、すぐに書き出さずにその先の答えを検討してから結論を出すようになっていた。つまり、正解と思ったものを再度検討してから解答する習慣がついたんだよね。

この習慣は得点を安定させるためのポカよけのような効果がある。

特に事例問題の得点が伸び悩んでいるという方、安定感に欠けるという方、時には過ぎたるは・・・・というのは無視して、やりすぎるくらい考えることが突破口になることもあるかも。

 

ちなみにこの習慣、会社業務でも物事を判断する時にとても役に立っている。

2次試験の勉教って、本当にやり方次第で自分の力を向上させてくれるものです。残り3週間と少し。費やす努力と時間を貴重な財産とできれば良いですね。

 

では、今日はこれまで。

by らいじん



こんにちは、を~です。

なんだか急に「過ぎ去り行く夏」を意識させられる週末だった関東地方でしたが、まだしばらくの間は平年よりも暑い日が多くなりそう、、、

 

なはずなのに、とんでもない雨
雨のおかげで気温は下がりますが・・・

 

あと1ヶ月を切った2次試験本番ですが、当日は過ごしやすい気候だといいですね。
ぼくが最初に受けた一昨年はけっこうな土砂降りで、試験後のいや~な思いを引きずりながら足取り重く帰宅したものでした
リベンジを果たした去年は、天気は良かったんですが、疲れ果ててやはり足取りは重かったです。
さて今年はどうなるでしょうか。

 

さてこのタイミング。
つまり1次試験終了から1ヵ月半の間に、みなさんは何事例くらい解きましたか?
数をこなせばいいってもんでもないですが、一方である程度は数を重ねないと、やるべきこと・気をつけるべきことがわからないというのも事実です。

去年の今頃(たぶん)、ぼくが解答例を見ては気をつけようと思い、にも関わらず次の答案でも忘れていて愕然として、、、を繰り返したものの一つが「結論への帰結」です。

ぼくは事例Ⅰ~Ⅲ全てで意識していたのですが、受験校では重視していないかもしれません。

 

■ 結論ってなんだ?
2次試験で伝えることが多い結論は、何かを実現する、達成する、獲得する、といった類いのものです。

結論を意識すると、解答は


「~~して○○を実現した」

もしくは


「○○のために~~を実施した」

という文章になります。
結論には、いくつかのパターンがあります。
まず設問文に結論があるパターン。


○○を実現するためになにをするか?

というような設問では、この部分がそのまま結論になりますね。

 

また、

××のような現象があった。この原因は何か?

という設問では、「××のような現象が発生した」ことが結論なので、


「~~の原因で××のような現象が発生した。」

という解答になります。

 

 

もう一つは、設問文に結論がないパターン。


△△をした狙いは何か?

というような設問では、結論そのものが問われているのがわかるでしょうか。
こちらは、与件文を読み解く必要が出てくるので対応がちょっと難しくなります。

 

ちょっと見方を変えると、

△△を行うメリットは何か?
 A社の強みは何か?

という設問も、

「△△を行うことによって●●が得られることがメリット」
「○○を持っているので××できることが強み」

という結論を問う問題だとも言えます。

 

■ よくある結論
過去問を解いていると(おそらく受験校の演習問題でも同様、かな)、よく見かける結論があります。
自分で気付けばより強く印象に残ると思うのですが、いくつか紹介すると、

 

「経営基盤を強化できる」
「顧客の信頼を獲得できる」
「差別化できる」
「顧客との関係性を強化できる」
「収益性が向上する」
「生産が安定する」
「品質が安定する」

 

こんなところが定番ですね。

 

 

■ 結論を意識すると?
いきなり脱力系ですが、結論を記述することによって得点が上がるかどうかは、残念ながらわかりません。
というのは、ぼくが独学だったので、この前後での得点の比較ができないから。

もちろん、結論が不要と思われる設問もあります。
もしかすると、結論を書いたから字数が足りなくなって、要因を一つ削ってしまって低得点というケースもあるかもしれません。

 

しかし、結論を意識することで、自分で作った答案の意味が通るか否かを判断しやすくなり、答案に対する納得度合いは大きく変わりました。
また、答案に入れたい「要因」がいくつもあってどれかを削るときに、「結論」から最も遠い「要因」を選ぶという使い方もできます。
答案を作るうえでぼくなりの軸として機能したのは間違いないです。

答案だけ読めば設問が無くても何について述べているのかわかるという面では、チマタで見かける、2次の答案を診断レポートと位置づける考え方(が良いかどうかはわかりませんが)にも通じる部分があるのかも。

ごくごく荒っぽい分解ですが、2次試験で問われる問題を下図のボックスのどこかブランクになっている部分のことだと考えるとしましょう。
アタマとオシリさえちゃんと抑えておけば、途中の経路のブレは一定の範囲内に収められるってもんです。

 

 

というわけで、

実際に答案で書かないにしても、解答の結論は決めときましょ

っていうのをこの記事の結論にしときましょうか。

 

 

以上、を~でした。



みなさん、こんにちはうちあーのです。

診断士試験2次筆記試験まであと4週間。残り1ヶ月を切り、来るべき

10.21決戦の日

が見えてきましたね。

当日のあるべき姿は見えていますか?
②そうなるために、4週間何をすべきか決まっていますか?

2つとも「イエス!」の方。素晴らしいです。そのまま当日まで突き進んでください。きっといい結果が待っているはずです。
いずれかもしくは両方が「う~ん・・・」の方。大丈夫です。寧ろこちらの方のほうが多いかと思います。

ひとつの考え方として、

①’ 当日のあってはいけない姿は?
②’ そうならないために、4週間何をすべきか、何をしないべきか?

を思い巡らすと、答えが見えてくるのではないでしょうか。

 

さて私ごとですが、先週、実務補習5日間コースを終えました。今年2月、3月と合わせ計15日間の実務補習を修了。これで中小企業診断士として経済産業大臣の登録要件が整ったわけで、今秋登録となり、晴れて「中小企業診断士」と名乗れる運びです。
ということで、今日はいつもとちょっと視点を変えて実務補習のお話をしたいと思います。今のみなさんにとっては「目先の2次筆記試験で手一杯、実務補習の話なんて来年でいいよ」という気持ちかもしれませんが、実際参加してみて2次試験との関連性も感じたので、息抜きにでもして頂ければと思います。

現行の診断士試験制度では、1次試験で診断士としての幅広い知識が問われ、2次試験(筆記・口述)で診断士としての分析能力、助言能力、問題解決能力、基本的理解力、課題発見能力などが問われます。
実務補習は合格後の登録要件のひとつであり試験とは切り離されていますが、その昔、平成12年度までは実務補習は3次試験、つまり診断士試験の合格要件であったことをご存知でしたでしょうか?

みなさんが2次試験合格後、実務補習を申し込むと中小企業診断協会から実務補習に関するテキストが渡されます。市販はされておらず、2次試験合格者のみが手にする権利を有する、ある意味貴重な書籍です。このテキストは200ページ以上にわたり、下記の3部構成となっています。

第1部 実務補習者に求められる資質
第2部 経営診断基本技術の習得
第3部 近未来のビジネスプランの策定

 

◆実務補習者に必要な基本発想◆
第1部の冒頭に実務補習者に望まれる基本姿勢として15項目列挙されています。
ここでいう「実務補習者」を旧試験制度における「2次試験合格者」と読み替えると何とも興味深い。
ここでは、2次試験にこじつけたうちあーのの勝手な解釈を3つほどご紹介します。

1.<経営環境の構造的変革に対応し、近未来の経営活動をどう展開していくべきかという課題に応えなければならない。>
これまで見てきた本試験過去問もすべてこのベースですよね。設問で色々と問われるけど結局は、SWOT分析して、外部・内部の環境変化に対応し、今後の課題を発見・解決する、この流れは歴代の2次試験を通して一貫している部分かと思います。

2.<①対話による経営実態の学習、②それを分析して報告書を記述、③理解を得られる報告発表、の3つの経営診断技術を習得することが望ましい。>
これは2次筆記試験に照らし合わせると、
①:設問で診断ニーズを理解し、与件文で経営実態と課題を把握する。
②:①に沿って適切な分析を解答に反映させる。
③:採点者に分かりやすい解答に心がける。
ということに対応しているのではないかと考えます。

3.<個人的な発言をするような行動は慎み、実務補習診断チームの一員として統一的な見解で報告する謙虚な姿勢に徹するべき。>
アイディア解答はやっぱりNG。受験生のみんなが解答するようなことを考える。

 

◆経営診断のプロセス◆
第2部にはこんな記述があります。
『従来、経営診断においては、熟練とか、腕前を意味する趣が強い、経営コンサルタント個人の技能を意味する「診断スキル(経営診断技能)」が用いられてきた。』
『しかしながら、激変する経営環境に対応し、(中略)科学的合理性をもって提言する今日の経営診断の実態に配慮するならば「経営診断テクノロジー(経営診断技術)」とすべきであろう。』

そして、経営診断で使われるオーソドックスなプロセスをこのように説明してます。

実務補習では、初日の企業訪問・ヒアリングにて第1~3プロセスに関する情報収集し、自主学習を含む1週間で第2~6プロセスについて調査・分析し報告書作成、5日目の最終日に第7プロセスを行う、という流れです。
翻って、2次筆記試験はこのような経営診断テクノロジーのプロセスを実行するに堪え得る資質があるか否かを判定する試験と考えることもできます。ただし、その試験は80分という限られた時間で、しかもペーパーテストという制約上、第1~4プロセスは既に与件文で与えられ第2~5プロセスに関する設問に解答していく、というスタイルになります。
(経営課題は明示されている場合もあれば、暗示的なものもある)

 

◆まとめ◆

☆聞かれていることに素直に答える。
☆変化に対応する。
☆経営課題は必ず解決する。
☆多くの受験生が書くことは絶対に外さない。
☆アイディア解答は要らない。
☆どう書くか(how)ではなく、何を書くか(what)が大事。
☆与件から離れない。
☆採点者に分かりやすく書く。
・・・

道場のみならず、あらゆるところで語られている2次試験の金言の数々も3次試験、、、いや実務補習から遡ってみると腹に落ちるものがたくさんありました。
そう考えると、今みなさんが取り組んでいる2次試験対策は、ゆくゆくは診断士として登録後の経営診断実務に繋がり、その際に力になると言えるでしょう。

 

Ciao!
By うちあーの

 

 

 



準備万端の上級生は、虎視眈眈
初学者はまだ1か月残し、五里霧中

「事実上の公開模試」と称される2次オプションゼミを来週に控え、受験生全国5,000人の今現在の実力には天地ほどの差。

しかし。

あと4週間後10/21(日)の2次筆記当日では、この「実力差」がほぼ解消。なぜなら、

実力が備われば備わるほど、作る答案が似通ってくる

のがこの試験。人それぞれなナイスアイデアを目指すのでなく、

作問者が用意した答えに近づこうと皆が努力する

のだから、答案が似通ってきて差がつかなくなるのも当たり前。初学者が不利なのは、答案レベルそのものではなく、自分の解答プロセスが本当に正しいかを検証する時間が足りないこと程度。

.

■2次オプション Aランク→Sランクへの昇級機会■

さてこの先、合格Aランク自覚済の方向け限定記事。来週の2次オプションは事例演習の1回転である一方、別売り有料であるため、

受験者が今年の2次を受ける人に限られ、
その受験者層の中で何点取ると上位○○%になるかを把握できる

ことが大きな特徴。さてそこで。

解答要求が何かを理解し
相手が用意した根拠に基づいて
ありきたりな内容を素直に書くと合格しやすい

ことが知れ渡った以上、追いついてきた周囲に対し再び差をつける方法を備えておきたい。

Webアニメーション,けん引,ビジネス,人,人々,人間,力,引く,比喩,牽引,男,男の人,男性,綱引き

■Aランク→Sランク① 答案の再現性■

2次筆記における再現答案の重要性とは、

△再現答案を作ることが目的ではなく
○再現答案を自然に作るレベルが合格実力の目安だから

という講師受け売りネタを前回紹介。では「再現答案が作れないのは実力不足でしょうか?」と聞かれたら、答えはYes。平たくいえば、再現答案が作れないのは、

実力不足なのに、テストで良い点を取ろうとするから

一方、残り1か月である程度の合格実力が備わると、

事例答案とは、解答要求×解答記述パターンの組み合わせに過ぎない

アイデア,ビジネス,ひらめき,人,人間,会社員,女,女性,比喩,電球

という考え方もできる。よって再現答案作成=その組み合わせを事後に再現することは至って容易。

.

■Aランク→Sランク② あえて低い点数を狙ってみる■

ということで、3年も昔の本試験再現答案を恥ずかしながら再掲。このPDF、「合格者の答案」ではあれど、「合格答案」であるかどうかは不明。事実、

事例Ⅱ問3(2)→解答方向性ミス 問4→重要根拠見逃し
事例Ⅲ 問2(1)(2)→与件に根拠のない知識解答

という点で間違い。でも他の合格者はもっといくつも間違えたから、3年前ならこの程度で十分「合格者答案」。ちなみに上記間違いの理由は、「思いつき」や「知識解答」=周囲より良い点を取ろうとした「邪念」。

では今年A~Sランク合格を目指す方にご提案。来週の2次オプション、

なるべく低得点を狙ってみては如何でしょう?

キャッチャー,キャッチャー マスク,スポーツ,スポーツ選手,レクリエーション,レジャー,人,仕事中の人々,写真,審判,男,男性,選手,野球,野球グローブ,野球選手

競争試験だから周囲より1点でも多く取ろう!とする人がまだ多い中、

あえて低い点を狙うと、周囲とどれだけ点差がつくのか

を測定できる、最初で最後のチャンス。

.

■今日のまとめ■

まとめの前に、3年も前の2次オプションでのエピソードをご紹介。

当時、学習仲間3人でT○C各校舎を転々と巡り、事例演習を受講。この記事のIさん、事例Ⅱで特異な高得点を取る突き抜けタイプ合格者なのだけど、答案見せっこで交換した彼の事例Ⅱが明らかにヘンな答案。

なんでこんな解答書いたの?と尋ねると、

うん、正解そっちなのはわかってたんだけど、
あえて間違えると何点くれるか試したかったんだよね。

そうきたか。この試験、人はそれぞれ、レベルは様々。ではまとめ。

・答案が似通うことを前提に、どこで差をつけるかがSランク
・再現答案作りは重要でないが、作れない理由を考えるのは大事
・事例での高得点狙いは、「邪念」により間違い答案になるリスク
・低得点狙いの下限を探るには、2次オプションがほぼ最後の機会

byふうじん



こんにちは。こぐまです。

本日は事例Ⅳについてです。

昨年の出題を踏まえ、受験校でキャッシュフロー計算書の作成をいやというほどやらされているのでは?

超重要論点ですから絶対に外すことはできませんが、今回はその一歩手前、貸借対照表、損益計算書、製造原価報告書の作成について、過去問を踏まえてリマインドできればと考えています。

 

◆予想財務諸表の作成◆

直近の過去問や、それを反映した受験校の答練をやっていると、やたらと複雑なNPV計算とか損益分岐点計算財務レバレッジ企業価値計算、デシジョンツリーなどに目が行ってしまいがちです。

それはもちろん習熟しておく必要がありますが、まずは財務・会計の基本である、財務諸表のつくりとその活用方法を理解しておくことが真の実力に繋がるのではないかという意見を持っています。

ここでの論点は、ざっくり言ってしまえば次の通り。

投資(設備等)を行ったら、会社の財務状態にどういう影響を与えるか

 

 

1次試験で学んだ会計の基礎知識ですが、そこは2次試験、その基礎知識をややこしく組み合わせた問題が出ることがあります。
最近では平成17年度

ファイナンス理論も重要ですが、このようなある意味ベタな会計問題は忘れがちなので、一度、財務諸表の作り方について基本を復習しておいてみてはいかがでしょうか。
同じような問題が出るとは思えませんが、必要とされる知識やスキルは普遍的なものです。

第1問の経営分析問題でも役に立つことがあると思います。
結構、落とし穴がありますよ。

 

◆迷う社長◆

ここでは、起死回生というか乾坤一擲の設備投資を行うべきか否か、迷っている社長が登場します。そして中小企業診断士であるあなたに、この投資を行った場合に財務状態がどのように変化するか助言してほしいと依頼してきます。

現在の財務状態を示す財務諸表は第1問で分析したものです。これをベースにして、問題文や設問文で示されているいろいろな条件に沿って、投資後の財務諸表(当期末)を作成します。

そして、作成した予想財務諸表から、設備投資計画のメリットとデメリットなどを記述させることが定番です。
その際、第1問の経営分析の回答と関連付けることがポイントになるかと思います。

 

◆さまざまな条件◆

かなり長い文章で多くの条件が詳細まで指定されます。これを読み解いていくだけで時間がかかり、見落としやポカミスが発生しやすいです。
条件を確実につぶしていくための自分なりのポカよけを準備しておきたいところ。

条件で示される会計の基礎に関連して、次のような点を復習しておきましょう。

1.設備投資(減価償却費)
・投資時期・・・通常は期初が指定される
・償却年数と残存価額の有無
・既存設備の簿価と償却費
・減価償却費の計上項目・・・製造原価か販管費か

2.資金調達(借入金)
・借入金の返済条件・・・元本据え置き期間
・借入利率・・・支払利息は営業外費用に計上

3.販売数量と単価の変化
・新数量×新単価=新売上高

4.費用の変化
・条件に書かれている通りに、増減を計算。原価項目か販管費かに注意。

5.売上債権、仕入債務
回転率から金額を逆算できるようになっているはず。

6.棚卸資産
与えられている条件が仕掛品や製品・商品の在庫金額に影響する場合、期首(前期末)と期末の残高に注意。
おわかりのとおり売上原価の算定に影響しますが、案外、見逃しやすい点です。

7.法人税
・法人税の支払い時期の指定に注意。翌期に支払う場合は未払法人税(その他流動負債)に計上。
・前期末未払法人税は当期に支払われるとして当期末の未払法人税勘定残高を加減すること。

8.配当金
・利益剰余金の残高へ影響することに注意。

9.現預金
・すべてのB/S項目が埋まったら、差し引き計算で最後に算出。

 

◆落ち着いて計算する◆

この手の問題はとにかくやたらと条件が多いので、どの勘定科目に影響するのかをひとつひとつ注意しながら、問題用紙にある財務諸表に増減と結果を書き込んでいくとモレが防げます。

仕訳を起こす必要はなく、着実に電卓に入れていけば空欄が埋まっていきます。

考えられるのは、ひとひねりして、でき上がった財務諸表からさらにキャッシュフローを計算させることです。
ひと手間増えますね。

そのためにも、財務諸表の基礎とお互いの関連性をもう一度、確実に理解しておきたいところです。

 

◆まとめ◆

今年は2次試験受験者数が増加する見込みから、事例Ⅳは難化するだろうと多くの人が予測しているようです。

たぶんそうなんだろうなと思いますが、一方で、あまりにキワモノ的な出題をするとほとんどの人が解けない(たとえば平成21年度)はず。
それは試験委員もすでに認識しているでしょう。

事例Ⅳで求められているレベルは、会計であれファイナンスであれ、基礎知識を正確に引き出して組み合わせることであり、曖昧な理解の状態では解けない(ミスを誘発する、解法が思いつかない)問題を出すことによって篩にかけていると思います。

さすがに昨年度は易しすぎたかもしれませんが、受験校の答練、問題集や定評ある市販の問題集などを着実に何度も解いて理解を深めれば、少々難化しても決して恐れることはないと考えています。

そして、事例Ⅳに頼りすぎることなく、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲも一定以上のレベルを確保することが合格に繋がるのではないでしょうか。

 

by こぐま



人間の視覚からの情報処理能力はスゴイ!

こんにちは。くれよんです。

既に何度か演習の結果が返ってきていることでしょう。実際解いてみて、模範解答を見て、どう思いましたか?

A.「全く歯が立たない(+o+)」
B.「あ~、わかってたのに~!!!」

「余裕だったぜhappy01」という猛者は置いといて、皆さんはA or Bのどちらでしたか?
Aの方はまだBランクの可能性大なので、一度講師に相談して早急な対策をすることをオススメ。Bの方にはまだ続きが。

B-1.「あ~わかってたのに~!!! だから次は大丈夫だろう(^^)。」
B-2.「あ~わかってたのに~!!! なぜ間違えたのだろう?」

言うまでもなく大事なのは「B-2」。落ち着いて時間をかければ2次試験の問題は決して難しいものではない。でも、毎年毎年優秀な方が失敗する理由の一つはやはり「時間」。試験の緊張感の中、短時間で、正確に処理をすることがこの記事この記事で、「事例マシーン/ロボットとなろう」と言っていることの真の目的は「(正確な)処理スピードUP」

そこで、今日の記事は事例Ⅲを題材に「人間の視覚を活用した処理力UP法」について。

■ビジュアル化の力
説明するより体験するのが早いのでまずは以下を見て下さい。あるクラスの事例Ⅲの演習結果としましょう。
この表からメッセージをすぐに紡ぎだせますか?

「素早く」、「妥当な」メッセージを出すのは難しくないですか?

では、次はこれ。

「概ね結果は正規分布」、「平均は50点強位」、「上位2割だとすると70点弱位」、「50点台だとわずかな差で順位が大きく下がる」などなど色々とメッセージが出てきませんでしたか?

お気づきだと思いますが、これは先ほどの表をグラフ(ヒストグラム)にしたもの。ビジュアルに表現するだけで短時間に多くの情報を正確に処理していたことが実感できましたでしょうか?

■事例Ⅲへの応用
「で、事例にどう利用できるのさ」ということですが、例えば事例Ⅲでは、C社の内部でも営業部門や設計部門、製造部門があり、その他に顧客、外注会社などがありますが、これらをビジュアル化して、情報の流れ、問題の発生ポイント、現在の状況を書きこんでいくことで、改善点が浮かび上がりやすくなります。例えば以下のような感じ。

「DBで部門間の情報共有をしたらよさそう」、「外注の進捗管理が必要そうだ」、「製造はロット毎から注文毎にした方がよさそう」等の改善点が浮かんできませんか?

事例を読みながら、ビジュアルにメモを取っていくだけで、出来あがった全体像を見た時の情報処理量&質が格段に上がります。やってみれば分かりますが、メモの時間は通常のメモとそんなに変わりませんよ。

これ、もちろん事例Ⅲ以外にも応用可。次の演習では、「わかってたのに~!!!」撲滅と行きましょう。

それでは皆様、有意義な追い込みをsign01

by くれよん



みなさんこんにちは、コニケンです。
二次試験までいよいよあと一カ月です。今日仕事が休みで、一日勉強されている方も多いと思います。まだ暑い日々が続きますが、くれぐれもあるレベル以上の「無理」はせず、体調には十分に気を付けてくださいね。

さて、ストレート生のみなさんも、演習を積み重ねることで、ある程度は二次の試験形式に慣れてきたと思いますが、演習でなかなか思うように点が伸びない方もいるかもしれません。実際私も受験生時代、その一人でした。
答案が返されて、模範解答と比較すると、「書けそうなのに書けてない…」と感じたことが何度あるか…
特に、事例Ⅰは点が大幅に伸びることがあまり期待できず、ⅡとⅣはそこそこ取れていた中、事例Ⅲをもっと伸ばしたいとどれだけ思っていたことか!
まず一つ言えるのは、「与件文に書いてあること(C社の強み・弱み・経営課題等)を、適切な問題にきちんと盛り込んであげれば、それだけも十分に得点になる!
だから模範解答を見たとき、決してぶっ飛んだ発想ではなく、「書けそう」と思えるのですよね。当時は、それをきちんと盛り込むことをサボって、色々と想像で書いたり、同じエッセンスの繰り返しを書いたりして、字数を損していました。他の執筆陣もしつこく書いていますが、あくまで出題者の要求に従って、与件文に点在する根拠と、丁寧にリンクさせて解答していくことが大事ですよね。

いま私の手元には、ちょうど二年前、ストレート生としての事例Ⅲの演習や過去問の解答がありますが、大体40点前後です。何でイマイチ点が伸びなかったのか、「あと一歩」のところが書けなかったのかを10事例ほどご紹介をします。
みなさんも是非自分の解答と照らし合わせてみてください。一つでも二つでも、参考になれば幸いです。それを掴んで頂き、ここで+10点稼げれば大きいです!また、同じような視点で、自分の解答を分析してみると、さらに見つかるはずです。
まさにこれがストレート生のBreakthroughに繋がるきっかけですね。
*以下、自分の受験生時代の実際の解答(抜粋のため、多少アレンジしているものあります)と、それのあるべき姿を、10事例順不同で挙げます

①「独自のノウハウを持っているのが強みである・・・」
書きがちですね。ただ、具体的にはどのようなノウハウ?なぜそれが競合他社と比べて、強みとなっているか?まで、しっかりと根拠を書かないと、満点の解答にはなりません。第1問で必ずと言っていいほど出題される強み・弱みの列挙、せっかくだから、安易な列挙ではなく、その周辺のところまで盛り込みましょう。

②「顧客ニーズに対応しやすいのが強みである・・・」
①と同じです。なぜ顧客ニーズに対応しやすいのか?当社の何が活かせるのか?さらに、字数さえ許せば、ニーズに対応できる結果、何に繋がるのか(ex:競合他社との低価格競争を回避できる)まで書ければ満点です。たとえ書けなくても、もしかしたら他の設問で盛り込むことも考えられます。

③「新市場に事業を拡大することで、現主力製品の製造への影響が懸念される・・・」
苦し紛れの解答ですが、影響って具体的にはどのような影響?「稼働率が落ちる」というところまで書きたいですね。なぜそれが起きてしまう?それに対してどう対応する?がきっとそのあとに続くでしょう。それを予め整理した上で書きたいです。

④「顧客からの、品質要求レベルが高まることが考えられる・・・」
ネガティブ(脅威的)なニュアンスで書きたかったのですが、やはり明記しないから、そのあとに繋がりません。C社はそれに対応できるのか、できないのか?対応するとしたら、どのように対応できるのか(もしかしたら、機会になるかもしれません)?対応しないと何が起きてしまうのか?等まで考えていきたいです。

⑤「若手従業員の教育が経営課題である。なぜなら、高齢化が進んでいるからである・・・」
仮に視点はあっていたとしても、もう一歩踏み込んで、例えばC社の保有技術は「機械化が難しい」「マニュアル化が難しい」から、熟練作業者によるOJTが必要である、等まで盛り込む必要があります。100字以上があった場合は絶対にそこまで考えなければいけません。そして、根拠は必ずと言っていいほど、与件文に書かれています!

⑥「強みは、特殊加工ができることである・・・」
単にこれで終わらせるのではなく、その特殊加工ができることで、「対象市場が拡大できる」とか、「作れる製品の幅が拡げられる可能性を持っている」まで書きたいです。まさに「あと一歩」の解答。。

⑦「ボトルネックとなっている○○工程の人員を増やす・・・」
人を増やすことは、結果としては間違っていなかったのですが、「どのように」増やすのかが大事ですよね。純増は考えにくいです。他の○○工程からの配置転換をする、その埋め合わせとして、さらに○○のような対策を取る、そしてそれはきちんと成立する根拠、、まで書く必要があります。

⑧「生産を、受注順ではなく、似た素材ごとにまとめて・・・」
これも、結果としては間違っていませんでしたが、受注順(before)で作ると○○のような問題が起きている、それを似た素材ごとにまとめる(after)でそれが○○のように解決する。その理由は○○。まで書ければ満点です。

⑨「強みは、検査体制を保有していることである・・・」
一見良さそうですが、ほんのちょっとした言葉の差です。これを、与件文そのままではなく、「厳しい品質管理ノウハウを保有している」のように言い換えられれば、より一層強みが引き立ちます。(もちろん、ストレート生的にはここまでなかなか要求できませんが、ちょっとした発想の転換です)

⑩「段取り替えのタイミングを柔軟に行う・・・」
これも、一見ありがちな解答ですが、やはり設備の稼働率を上げるには、やはり段取り替え自体を「減らしたい」ですよね。その方策がないかをまずは考えるべきです(実際、模範解答は「減らす」方でした)

みなさんいかがだったでしょうか?「あと一歩」というところを感じて頂けたでしょうか?ストレート生はなかなか難しいですが、他の事例も含めて、本当にこれが一つでも二つでも+αで書けるかが勝負です。
我武者羅に過去問を解くのもいいですが、是非この機会に、自分の返却答案や、過去問ノートを見て、何が足りないか分析してみてください!応援しています!!

byコニケン



2次筆記の解答プロセスは人それぞれ。
また合否の差とは、原則たまたま。

そう書くと身も蓋もない。でも本試験まであと5週間、合格実力の自覚有無は別として、上記2つはできれば認識しておきたい。

.

【序論1:人それぞれ考】

①合格手順は人それぞれ。
②合格者の解答プロセスに優劣はない。
③よって合格者数=年900通り全てがそれぞれ最強。

というのが従来からの主張。では900通りを2つに分解。

手順A:競争試験だから、他人より1点でも多く取る。
手順B:試験というより教育だから、人並みA答案を当たり前に書く。

手順A⇔Bに優劣こそないけど、

自分が合格するために、手順A⇔Bどちらを使うか

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はどこかで決めなきゃいけない。

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【序論2:たまたま考】

過去の2次筆記結果を見ると、

△実力・努力十分な人を平気で不合格にする一方、
×合格者の中には、明らかな実力不足者も混在

よって、試験の合否はどうみても「たまたま」。従来、自分で努力するより、合格しそうなやり方を誰かに教わり、答案見せっこすれば合格できたのは事実。でもこの「たまたま合格」問題は、

事例Ⅰ~Ⅲで確実にA答案を作る

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方法を解明すると解消可能。なおこのブログ、足掛け3年でようやくその方法を解明しそうな勢い。

.

■本論1:A答案を考える~リスクアプローチ■

さて合否たまたまとはいえ、A答案4つ書けば必ず合格。従い、「ではA答案とは何?」が永遠の課題。

A答案下限を高く設定すると、高得点狙いで失点リスク
A答案下限を低く設定すると、加点要素不足で減点リスク

するとこの試験の合否は、

リスク認識:Aランク答案のレベルをどう想定するか
リスク評価:高得点狙い失点⇔加点要素不足減点のリスクを考慮
リスク対応:上記リスクを考慮し、当日どんな答案を作るか

に左右されていそう。

ところが、巷でいわれる「当たり前で素直なA答案」を書くことは、決して容易でない。

<当たり前で素直な答案にならない失敗要因例>
①知識解答
→自分が知ってる「いただき問題」に要注意。思い込みで他の解答候補を見落としがち。 
②アイデア解答
→閃き答案は不正解。作問者すら思いつかないコトは正解ではない。 
③解答要求が不明
→ココが合否分け目。何聞かれているかわからない時に何書くか。

<対応策> ~そこで試験委員(作問者)の思いを勝手に類推。
思いⅠ:相手の話を聞かない奴は不合格⇒失点させる仕掛けを用意。
思いⅡ:自分の全知全能を傾け、優れた事例を作る。

失敗要因①②⇔思いⅠが対応。「複数解釈」を駆使し、×自分の言いたいことでなく○相手が聞きたいことを書いて、この罠を回避。

失敗要因③(解答要求不明)への対応は難しい。一つの例はH19年事例Ⅰ(宝飾品販売業)。試験委員が全知全能を傾け素晴らしい事例を作った結果、受験生がついていけない「突き抜け事例」。それは極端としても、

解答要求がわからない時、どう対応するか

コード,ひも,ロープ,写真,危機,比喩,糸,風前の灯火

の解明は今後の大注目点。

.

■本論2:方法論と本質論■

さて、解答要求がわからない時は、それらしく何かを書く。よって方法論(受験テクニック)とはけっこう効果的。そこで目安となる学習量と解答スタイル例。

<合格者にある程度共通する学習量>
72事例
②1日4事例セルフ模試
(セルフ模試等で)答案交換して相互採点

<合格者にある程度共通する解答スタイル>
合格者答案とは「ふぞろい」でありながらある程度粒ぞろいになる。
①解答構成要素 (字数・配点に応じ、短文並べて因果でつなぐ)
お約束表現 (理由は~。課題は~。)
③根拠の抜書き (不必要な言い換えを避ける)

具体的方法は割愛するとして、その時、過去の合格者が、

なぜそのような手法を採用したのか
するとどんな効果があったのか

 不思議に思う,人,人間,思案,思考,感情,検討,男,男性,考え,考える

に思いを馳せることが、方法論を超え、本質論でこっそり差別化チャンス。

※※つまり、診断士の本質とはなぜ+するとに過ぎない?※※

.

■本題3:事例マシーン説■

これから死力を振り絞るか、鼻歌まじりで本試験を迎えるかは人それぞれとして。

事例マシーンを目指しましょう。

と講師からアドバイスを受けた方も少なくないはず。

事例マシーン説(受け売り)
①解答要求のパターンを知りつくし、
②解答記述構成パターンを予め用意することで、
③要求×構成パターンの組み合わせで、ササッと解答を作る

このタイプの特長は、問題文・与件文読んでいちいち考えないこと。つまり、

・情報の処理量が多く
・多くの解答候補から最も妥当な解答案を選ぶため
・失点しにくく、解答がブレない

まだ他にもあるかしら?でもこの試験、ブレない=他人が当てる所は自分も必ず当てる方が○。加えて情報の高速処理能力を活かし、

他人がそこまで気が回らない所でこっそり得点

すれば合格する気がする。後は「こっそり」の注目点の違い。

.

■制約条件:読む・書く・考える の順序とバランス■

最後に。事例マシーンを目指す場合、安定した処理をする(=当日現場で考えることを減らす)ために、解答プロセスの変動部分を減らしておく人が主。受け売りを許していただくと、

80分の解答プロセス⇔40分限定の解答プロセス

では、後者の安定性が圧倒的に高い。そして、読む⇔考えるを同時進行(コンカレント)させると時間短縮可能。

図でみればどこで差別化するかのポイントの違いが明白。

従来の書き方競争からイチ抜け(書き方の非差別化)
情報の高速処理能力(読む・考える)で圧倒的に差別化

解答プロセスをそこまで絞る勇気を持てば、残り5週間で「たまたま」ではない合格実力に到達可能。

.

■今日のまとめ■

わかる人はにんまり、わからないとだんまり。でもこの試験、「仕組み知ってる」方がいろいろ有利だから、わからない所は恥も外聞もなく講師に質問が○。ではまとめ。

・解答プロセス人それぞれ、合否たまたま説は今でも有力。
・解答プロセスより、どの程度の答案を狙って書くかの方が大事。
・本試験の合否分け目は、解答要求がわからない時の対応力。
・事例マシーンには、安定得点と余裕時間での危機対応メリット。
・結局解答プロセスとは、読む・考える・書くの順序とバランス。

byふうじん



今日は何の日ですか?

そう、2次試験の申込み締め切りの日ですね
こんにちは、を~です。

 

なんだか最近の道場の記事は気合が入っているので、ここらで緊張の糸をほぐしてみようかなと思ってみたり。

ゆるわだなんてリッパなものじゃないです。
ゆるいどころかタルんでますので、気を抜きたくない方はいつもどおりの学習へGOです

 

 

突然ですが、みなさんは試験に備えて神頼みしましたか?

試験の合否には本質的にはほぼ無関係なので、やる必要はないです。
けど、後になって「やっときゃ良かったかな」って気になるくらいならやっといた方がいいかも。

「ほぼ」と言ったのは、要は気分の問題ということです。

 

ぼくはいつも前もって神頼みはせず、試験当日の朝に自宅最寄りのお稲荷さんで100円ずつ大フンパツ(?)していますよ。

 

話は2年前の10月半ばに飛びます。

ふと思いついて、会社帰りに湯島天神に寄ったんです。
帰り道から逸れて。わざわざ。

晩の8時だか9時だかだったので、本殿前の門が閉まっていました
けど、せっかく来たのだからということで、門の前から、賽銭箱があると思しきところ目掛けて5円玉を投げました。
かなり距離があったので、結構力いっぱい

カチーンと硬い音が聞こえて、その後にぼくの横の方にある木からガツっと音がしたわけですよ

 

お賽銭がどうなったのかはわかりません
そして、その直後の2次試験に、ぼくは落ちました

 

てなことが有ってから、お賽銭はちゃんと賽銭箱に入れるようにしています。

 

もちろん、落ちた理由がコレだったと言いたいわけではなく、いろんな意味で勉強が不足していたことなわけですが、うまく行っていない時には最後に帳尻を合わせようとしてもうまく行くわけがないってことですかね。

 

以上、を~でした

 



みなさん、こんにちはうちあーのです。

今回は「過去問から学ぶシリーズ」第3弾です。
第1弾で書いていますが、本シリーズの目的事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの特徴や着眼点を掴むこと。なので事例Ⅳの過去問分析はなく今回の事例Ⅲが最終回となります。
3回の記事を通して、それぞれの違いを理解しながら、本試験までにどのような準備を行い、また本試験でどのような対応をすればよいか、そのヒントとなればと思います。

では、早速事例Ⅲに迫ってみましょう!

 

◆設問文の特徴◆
1.設問数と配点
これまで見てきた事例Ⅰが20点x5設問「均等型」、事例Ⅱが「ばらつき型」とすると、事例Ⅲは年によりどちらも見受けられます。
H23、H22、H19と近年は均等型が主流ですが、H21、H20はばらつき型でした。今年どちらになるかは分かりませんが、いずれにせよ配点に配慮したタイムマネジメントが肝要になります。

2.字数制限
事例Ⅰは100~150字の論述中心、事例Ⅱは15~200字、更には字数制限なしの何でもアリでした。
この点では事例Ⅲは事例Ⅱと同じ傾向です。全てではありませんが、C社の強み・弱み・特徴みたいなものが少数字数制限で複数問われ、課題や対応策などを多数字数制限で論述するケースが多いようです。
字数制限と配点との関連において、H21第1問で120字10点の出題があった一方、H22第3問では40字20点(20字10点)の出題があり、設問間でばらつきが大きい傾向があるので事例Ⅲでは字数制限に応じたタイムマネジメントにも注意する必要があります。

3.時系列
事例Ⅲでは、第1問で「現状」、つまり現時点での強み・弱み・特徴・経営資源や安定業績の理由などを問い、第2問以降は「未来」、つまり現在起こっている問題点・課題を解決するための対応策・助言を問うのが一つのパターンとなっています。
これまで事例Ⅰ・Ⅱと見てきていずれも「過去若しくは現在」から「未来」の順で問われる流れは共通していますね。
とすると考え方も同じで、前半は抜き出しで対応できる問題 = 低難易度の問題が多い、つまりみんな獲りやすいところなのでしっかりと獲る必要あり、ということになります。
更に事例Ⅲで特徴的なのは、現在の強み・特徴・経営資源を課題解決に活用するストーリーが典型的です。その意味では、第1問は解きっぱなしではなく「第2問以降に連動するかも」と想定するとよいでしょう。
そう考えると第1問は配点以上のウエイトを占めるという考え方もできますね。だからと言って慎重になり過ぎる必要はありません。
例えばH22第1問。「強みと弱みを2つずつ述べよ」ですが、強みは多くの候補から絞り込まなければならないし、弱みはそれらしきものはあるけど「これだ!」とはっきり判断できるものが少ない。
このような場合、限られた時間の中では強みの選択に注力して優先順位の高いものから入れ、弱みはどちらか一つ獲れれば御の字、という対応で十分です。現実的に当時の本試験で弱みについてはかなり解答はバラバラ、つまり勝負どころではなかったようです。

4.問題要求
上記の通り、第1問は「現状」を問いますが、第2問以降について事例Ⅲでは大きく分けて「現場系」の問題と「戦略系」の問題に分かれます。
現場系の場合、生産や営業の現場で何らかの問題が発生している、という設定で、それを解決若しくは回避するにはどうしたらよいか、といった問題要求が典型的です。
当然、まず今起きている問題について与件文で探しに行くスイッチを入れますよね。
戦略系の場合、グローバル化への対応や技術継承、設備投資判断など経営上の何らかの課題があり、それらに対する具体的施策は何か、といった問題要求になります。
この場合は設問文にかなり具体的なキーワードがあるので、そこからリンクで対応付けしていくプロセスが有効でしょう。
そしてここが味噌。戦略系問題の課題解決は自社の強みや経営資源をぶつけるのがセオリー。よって第1問でそれらを問われているのであれば素直に使う。逆に課題解決に充てる強みや経営資源が第1問の解答と違う場合、第1問の解答を疑ってみるという視点も必要
最後に情報系の問題はH23では出題されませんでした。(事例Ⅱにそれらしき問題が出たけど
H22以前は続けて出ていたので、きちんと対応できるようにしておいた方がよいと思います。

 

◆与件文の特徴◆
1.ボリューム
H23は64行(2ページ半弱)と標準的な長さ。ただ形式的にはこれまであった小見出し付きのブロックがなくなったという変化がありました。
「小見出しチェック」などをプロセスに組み込んでいた受験生にとっては相当面食らったでしょうし、気にしてなかった受験生にとっては「そういえばなかったね」って終わってから気付く。そんな出来事でした。
ここから学ぶことは「未来永劫変わらないものはない」。かと言って、いきなり700字一本、配点100点の論述問題なんて極端な変化もないでしょうけど。

どんな変化であればあり得るのか?
その際にどう対応するのか?

例えば250字問題だったらあるかも?与件文が3ページ20段落くらいあったらどうする?事例Ⅲで知財絡みの出題がされたら?計算問題が出ることはないのか?
そんなことを日頃から考える癖をつけると、本番ですごい変化球が来た時でも「ふーん、そうきたのね」と流せる図太さが身に付きますよ。きっと。

2.ストーリー展開
H22以前の小見出しを纏めてみると以下の通り。
H22 【C社の概要】→【取引先からの協力要請による事業計画】
H21 【C社の概要】→【新製品開発と製品アイテム】→【生産の状況】
H20 【C社の概要】→【取引先からの大型金型の生産要請】→【短納期化と社内体制の整備】
H19 【C社の概要】→【受注から生産までの現状と課題】→【新規事業について】
H18 【概要】→【めっき加工と塗装加工の特徴と課題】→【受注から納品までの流れ】

概要については、業種、規模、業績、変遷、製造品、部門構成などが書かれています。
日本の製造業がどこも受注減で苦しんでいる状況から、事例Ⅲに出てくる企業も概ね、
・以前は業績好調だったのが受注減で昨今苦しんでいる
ムリ、ムラ、ムダなど何らかの問題を抱えている
下請けで特定の取引先に依存していることも多い
新たな製品、新たな市場が登場している

そこでまたまた中小企業診断士のあなたが救世主のように現れ、一つ一つ問題を片づけていく!
といった展開が主流です。

3.文章の構成
部門構成や工程などが文字でズラズラと出てきます。OEMと自社ブランド比率、売上の客先別比率、生産ロットなど具体的な数字も多く出てきます。
その際には簡単で構わないので図式化しておくと分析が捗ります。図を書くのと書かないのとではスピードも正確性も全く異なるので必ず書くようにしてください。

 

◆「出題の趣旨」から垣間見えること◆
出題委員が問いたい能力をH18~H23で纏めると以下の通り。

「分析能力」が1番多いというのは、事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ共通でした。2番目は事例Ⅰ・Ⅱが共に「助言能力」であったのに対して事例Ⅲでは「問題解決能力」となっています。
逆に事例Ⅲで「助言能力」との記述が「出題の趣旨」には出てきません。ただ設問文を見ていくと「アドバイス」を求める問題も多々あるので、「助言能力」と「問題解決能力」の違いを突き詰める必要性はあまりないような気がします。
「設問に従って与件文の内容を分析し、そこにある問題を解決し助言する能力が問われる。」ある意味非常にシンプルでごくごく当たり前のことが問われていると考えればよいでしょう。

 

◆おまけ(語呂合わせ)◆
今回は情報系問題に関する語呂合わせを一つ。これはうちあーのオリジナルではなく既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、とても使い勝手が良いのでご紹介します。
事例Ⅲで情報(データ)のやり取りに何らかの問題が生じている場合、それを解決する具体策のキーワードが「DRINK」です。

D = データベースの活用
R = リアルタイム
I = 一元管理
N = ネットワーク
K = 共有化

H23では使いませんでしたが、情報系問題はいつ復活してもおかしくないのでよろしければファイナルペーパーの隅っこにでもこっそり載せてください。

 

◆まとめ◆
事例Ⅲは生産管理の事例であり、苦手意識を持つ受験生も結構いますが、その必要は全くありません。
なぜなら経営者が我々診断士に求めているのは、経営のプロとしての視点からマネジメント上・オペレーション上の問題(課題)解決能力であり、特定業界のスペシャリストとしての知識やノウハウではないからです。
診断士試験においても同様で、解答の根拠は与件文と一次試験の基本的な知識になります。事例Ⅲは、Ⅰ・Ⅱと比べても比較的定型的とも言え、コツを掴むと点数がググッと伸びて安定しやすい事例です。
4つの事例のうちの1つが苦手か得意か。これは非常に大きな違いですよね。みなさんも事例Ⅲの特徴をいち早く習得し、パターンをストックすることで、安定的にA判定が獲れるようにしちゃいましょう!

気がつけば事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、すべてA判定本番での理想の状態はこれです。ここまで来ればほぼ「合格」は手中にしたも同然。事例Ⅳは経営分析だけがっちりやれば栄冠はあなたのものです。

3回にわたる過去問分析シリーズは今回で完結となります。長々と書きましたが要は各事例ごとの特徴を理解し、それに応じた対応ができれば事例Ⅳに依存しない受かり方が出来るようになるということ。
本番までやるべきことはたくさんありますが、そのための準備時間は十分あります。
焦らず、少しずつ合格への階段を踏み上がってください!

 

 

Ciao!
By うちあーの

 

 



みなさんこんにちは。アンドロメダです。

今日のテーマは事例Ⅱについて書きたいと思います。

私は事例Ⅱに関しては安定して得点できていた科目なのですが、事例Ⅰや事例Ⅲが得意な人は事例Ⅱが苦手と言われています。

逆に事例Ⅱが得意な人は事例Ⅰや事例Ⅲが苦手という傾向にあるようです。例にもれず私は事例Ⅰや事例Ⅲが苦手でした。
では、事例Ⅱと事例Ⅰ・Ⅲとの違いはどこにあるのでしょうか?
明快な分析は他の執筆陣に任せるとして、私としては「類推」の量が事例Ⅱは圧倒的に少ないという感覚でした。ここでいう「類推」とは、「与件に書かれている内容から発生しうる状況を察して、回答に盛り込む」ということです。この「類推」を駆使する場面が事例Ⅱは比較的少ないです。

具体的な設問でいうとH22の問1、「具体的にどのようなことをしたと考えられるか。」のような類の設問ですね。
まぁこの「類推」が苦手な人と得意な人がいて、どちらが優れているか?という議論は不毛です。これは優劣の問題ではなく、完全に相性の問題ですね。

事例Ⅰ・Ⅲが得意な人は、事例Ⅱでもこの「類推」を駆使しすぎてしまうと、回答があらぬ方向へ飛躍してしまうので、事例Ⅱでは他の事例以上に「与件に根拠を求めてそのまま書く」という傾向が強いことを意識してほしいです。「こんなんでいいの??」と思うくらいでちょうどいいのかもしれません。
次に具体例を挙げながら、大まかに事例Ⅱの基本的な取り組み方を考えてみたいと思います。

<競合他社の進出>
突然ですが、以下の質問に答えてみてください。

「競合他社が商圏内に進出してきてB社の売り上げが落ちている場合、B社の問題点は?」

この質問に対し、2次試験の学習を始めた当初の私が答えた内容は次のようなものでした。

「競合他社が商圏内に進出してきたこと」

ん~、、、今考えてもコレはショボイですね。。。
皆さんはこの回答のどこがまずいかお判りでしょうか?

結論から言うと「競合他社が進出してきたところで、負けなきゃいい」んですよね。。。なので、競合他社の特徴を見たときに、どこかB社より顧客に受け入れられているポイントがあるはずです。

そしてその結果、既存顧客が競合他社に流出しているのが問題なんです。

というわけで回答としては
「○○という特徴を持つ競合他社の進出により、既存顧客が流出したため」となります。

上記のように、常に競合他社の特徴を探しに行って、顧客の支持を得ているポイントを分析する必要があります。
また、競合他社との差別化を考える場合も同様です。「差別化」というくらいですから、まず比較相手が必要になります。相手の特徴を見極め、顧客のニーズと照らし合わせながら差別化戦略の方向性を模索していきましょう。

<新規事業について>
新規事業を考えるとき、「誰に、何を、どのように、その効果は?」という基本的な枠組みにのっとることは皆さんもう大丈夫ですよね??

私が事例対応をする中で新規事業を考えるとき、顧客のニーズを最優先していました。H23の与件にも「LOHAS」とかいろいろ出てきますよね?

では、なぜそんなことが書いてあるのかを考えたとき、「顧客に関する環境変化だからちゃんと使えよ~」と言われてるようにしか思えなかったのは個人的な感覚でしょうか・・・
ともあれ、与件に上記のような顧客のニーズが書いてある以上、それを最優先にすべきなのかなと思っています。なので、強みを活かすことに必要以上にこだわらなくても、それが「収益を上げられる事業」であれば問題ないと思います。
<対応付け??>
昨年までの事例対策で「対応付けをしっかりしなさい!」と口酸っぱく言われていたのは記憶に新しいですが、昨年の本試験と対峙した時「対応付けにこだわりすぎると事故起こすかも。。」と感じました。。

とはいえ、事例Ⅱで対応付けは基本路線。もし対応付けをする場合は「売れ残っているもので回答することをやめて」みましょう。

例えば、与件の中で問1に使った要素と問2に使った要素があったとします。そのあと問3の根拠を与件に探しに行ったとき、その根拠が見つからなかったらどうしますか?その場合は問1と問2の対応付けでミスっている可能性があるのですが、そこを見直す余裕はおそらく本試験ではないでしょう。なので、必要があれば根拠を重複して使うことも必要になってくるかもしれません。
本試験でうまく立ち回れるように、普段の答練から対応力を高めていってほしいと思います。

<最後に>
以前のうちあーののコメントにもありましたが、そろそろサービス業が出題されてもいい時期ですね。サービス業の典型問題としては、「サービスの無形性の特徴とその対応策」ですよね。その点についてはしっかりと確認しておきましょう!

繰り返しになりますが、

「事例から離れない!!」

ことを強く意識して、事例に対応していきましょう!!

By アンドロメダ

 



こんにちは、ひめです。

先週末にTACの2次模試を受けた人は、復習が終わった頃でしょうか。

今年の1次試験は合格率23.5%ですので、直近2年間が15~16%だったことと比べて「易化した」というのが全体的な印象でしょうか。
ただ科目別に見てみると、財務の科目合格率は3.8%!財務の難化に泣かされた人も多かったかもしれません・・・。

道場ブログの読者の皆さまには言わずもがな、財務は2次試験でも合否を左右する重要な科目
今日は財務(事例Ⅳ含む)の「計算ミス(※)」の再発防止策について触れてみますね。

(※計算ミス・・・単純な数値計算間違いだけでなく、設問文の解釈間違いなども含みます。間違いの真因が「ミス」なのか「力不足」なのかはさておき、「あー(わかっているのにorわかっているつもりなのに)失敗した!」という”間違い”を、ここでは「ミス」と表現しますね。)

すでに、ご自身で充分に改善を図られている方にとって、以下の記事は「何を今さら当たり前のことを」と感じるかと思います。
ただ本番ではいままでやったことのないミスをしたと発言する人が多いのも事実。

せっかくの機会ですので、私の豊富な(笑)失敗談を読んでミスを”疑似体験”してもらい、本番でのミスを回避してもらえれば嬉しいです。

 

●自分の「計算ミス」の傾向をつかむ

何事もやっぱり、現状把握から。自分がいままで失敗した「計算ミス」のパターンを思いつくだけ書き出してみてください。
もしここで「こないだやったミスってなんだったかなー」という状態の方は、再発性が高いので注意!

私のやらかした失敗は下記のとおりです。

 

■■「計算ミス」■■
①計算過程でのミスのパターン
・電卓の打ち間違い
・設問に書かれている数字をメモ欄へ写し間違い
・小数点の四捨五入の間違い
・単位間違い
・自分の書いた数字の読み間違い(例:7→1)。

②計算の手前・計算後のミスのパターン
・設問に問われていることと違うことを解答
(例:「H22の」を問われているのに「H23の」を解答。
「売上」を問われているのに「利益」を解答)。
・設問文に書かれている条件の読み落とし
・設問文の解釈の間違い
・解答欄への転記間違い

 

●手順レベルに落とし、解答プロセスに組み込んだ再発防止策を立てる

書きだしたミスを1つ1つ振り返り、どうすれば2度と同じ間違いを繰り返さないか、について考えます。この時のポイントは2つ。

1)「注意する」「気を付ける」という工程をゼロに
頭の中で「気をつけよう」と思っていても、試験当日の緊張感の中では飛んでしまいます。頭を使わずとも間違いをチェックできる手順をプロセスに組み込むのがGOOD!

2)自分以外の人がやっても同様の結果になる手順か
手順レベルまで改善点を落とし込んだら、1個自分に質問してみてください。
このマニュアルを他人に実行してもらった場合でもミスが防止できるだろうかと。他人が やってみても本当にできるかなー、と想像すると、詰めの甘さに気づくことがあります。

ちなみに私の取った改善策の例です。

■「単位間違い」「小数点の四捨五入間違い」の再発防止策
※設問文に「(単位)百万円」「小数点第3位を四捨五入」と記載のある場合
①設問文の「(単位)百万円」「小数点第3位を四捨五入」に赤でアンダーライン。
②メモ欄に「③四五」「00.00Φ百万円→00.00百万円」と記載し、「00.00百万円」を四角で囲む。
③計算結果を、四角で囲んだ「00.00百万円」の真下に書いてから、解答欄に記載する。

 

私はこの改善プロセスを組み込んで以来、単位間違い・四捨五入間違いをすることがなくなりましたが、上記のような再発防止策は、手間が増えて煩わしく感じた人もいるかも?

自分の経験上、他人の改善プロセスをそのまま真似てもうまく稼働しないことが多いので、 ご自身で「世界でタダひとつの」改善策を編み出してみてくださいね。一方で、要所・視点は共通していることが多いので、勉強仲間にこういう間違いの再発防止ってどんなことやってる?と聞いてみると、プロセス改善のヒントがつかめるかも!

 

 

●ミスが少ない人は、メモ欄がキレイ!?

財務の得意な人、計算間違いをしない人の共通点として、メモ欄がキレイ(整頓されている)、という傾向があるように思います。
これは、各計算工程がイメージができていて、ゴールまでの筋道が見えているからではないかと思います。全体をイメージした上で、どこに何を書いておくかイメージできているから?

以前のエントリーで触れたとおり、私もNPVやCVPは、最終的にはフォーマットのようなものが出来てましたので、メモ欄の使い方が定型化してました。「NPVの年々の償却費はここの部分に計算する」「残存価格はここの部分にメモしておく」といった、自分なりのフォーマットを作っておくと、計算すべき数字のヌケモレも防げますし、いいと思います。

 


●計算ミスは、ミスではない

ご存じのとおり、「計算ミスした(本当なら出来たのに)」と思っている限り、ず~っと繰り返してしまうのが「計算ミス」の怖さです。
やはり間違いをしない人こそが、本当に実力のある人。これは仕事でも一緒ですよね。

私は本来だいぶおっちょこちょいなので、こういうことを先天的にきっちりできる人を心から尊敬するのですが、、。
私と同じような人は習慣を変えること(プロセス改善)で、後天的にきっちりさんになるしかありません。


自分の失敗の傾向・特性を知って、

世界でただ1つの自分流チェック機能を編み出し、
常にその機能(プロセス)が発動する状態を作る。

まだまだ間に合います。財務で1問正解すれば10点!
労力対効果も高いポイントなので、ぜひ「計算ミス」の再発防止策、見直してみてくださいね。

by ひめ



H24年の2次筆記は、

5,073名が受験し、950名が合格(18.7%)

この数字、詳しくはこちらをじっくり参照いただくとして、たぶん正解。ただし、今年で勝負を決めるには。

①合格者ブログに書かれたこの種の数字を信用しない。
②また決して周囲に吹聴しない。

・・心構えが不可欠。なぜならこの試験の性格上、

△合格率18.7%という見かけ上の「結論」より、
○この推定を導く「検討経緯」の方が重要

だから。

.

■ではさっそくタネ明かし■

ネタ知ってる手品ほど、つまらないものはナイ

筆者は今の2次筆記を「非常につまらない試験」と思っているので、つまらないつながりで公開タネ明かし。

タネ①:経験則より、前年1次合格者の約6割が今年の2次を再受験
(H23年1次合格2,590名×0.6+H24年1次合格3,519名=5,073名)
タネ②:H21年2次は受験者5,331名→合格者951名(17.8%)。

 

■今日の提案:「検討経緯」で周囲にこっそり差別化■

ところで、この試験を短期間で卒業するには、

合格者の行動をただ真似るのではなく、
合格者がなぜその行動をして、するとどんな効果があったのか

にススッと思い巡らすことが効果的。では推定精度を高めるため階層化(staratification)を行い、

1次受験科目数別合格者数の5年間推移に注目。

 

 

この科目別合格者数の変化には何か意味アリ?。ここで、

1年間で合格者数が1,000人も違う荒っぽさもさることながら、
H21年よりH24年の方が科目免除合格者数が多い

ことに注目。そこで初学者:上級生比率の推移を大雑把に示すと以下。

H21年=40:60
H22年=30:70
H23年=30:70
H24年=33:66

この試験、上級生の割合が増えるほど実質競争率が上がるから、H21⇔H24が仮に同じ受験者数でもH24年の競争環境の方が遥かに熾烈

つまり自分で考えることを避け、競争率や総合格者数といった見掛け上の「結論」を鵜呑みにすると、大事な判断を見誤るリスクがある。なおこの棒グラフは、診断協会HPの合格者番号データを使って誰でも作成可能。

 

■おまけ①~自分の立ち位置から戦略決定■

5,000名の母集団の層別構成比をイメージしたら、後出しジャンケン準備を本格開始。以下に戦略構築例を1つずつ。

層①:1次免除上級生
2次対策の時間は十分。昨年の苦杯をバネに一年鍛えた実力を思う存分発揮するだけ。

ただし、昨年2次以降何もせず8月から2次対策再開した方は、「1次知識が錆びついている」意味で、相当不利な位置にいる自覚が必要。

層②:1次合格上級生
最も有利な立ち位置。十分な2次対策+新鮮な1次知識。さらに来年の挑戦権があるから心理的圧迫感も少な目。

層③:初学者
基本的に不利ながら、「2次筆記って大したこと聞いてないよね?」と割り切ると、勝ち目は十分。上級生の手口を研究し、あえてそれを真似しないことが一つの狙い目。

ただしあくまで参考例。

 

■おまけ②~受験番号階段分析■

次に毎年恒例、1次東京地区7科目受験者の受験番号500番別合格率グラフ。

 このグラフの使い方はこちらを参照。この情報を今何かに役立てるとするなら、2次筆記にいつ申し込むか。

①スト合格者は「先手必勝」行動パターンが多く、早めに申込みがち。
②でもこの例のように、あえて申込みを遅らせる判断もアリ。

つまり、性格の少々ひねくれたこの試験、

△人並みにベストを尽くすばかりでなく、
○できることをあえてやらない、踏みとどまる判断力

は持っておいて損がない。もっとも2次筆記申込の早い⇔遅いは、実質的には合否に無関係。ただ「後出しジャンケン」を巡る心理ゲームは自分が知らないだけでもう既に号砲。

..

■今日のまとめ■

お気づきの通り、当記事は2次合否とはほぼ無関係な内容。でもこの試験、一度合格実力に届いた自覚を持つと、あとヤルことはあまりない。

周囲をヨコ目に、合否に無関係なことをアレコレ妄想するのは、今しかできない貴重な経験。ではまとめ。

・診断協会HPの合格者番号データを使い、2次母集団の推定が可能。
・合格率/数の結論より、自力で母集団を推定する検討過程が大切。
・おまけ①②は深い意味ナイから気にしないでOK。

byふうじん



こんにちは。こぐまです。

正式な事例名は、「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」。

うちあーの
この記事で過去問を分析しているように、毎年、背景に何らかのテーマが通奏低音のように流れていますが、経営戦略そのものより、戦略をベースとした「事業構造」や「事業展開」が問われていることが多い事例です。

事例Ⅰの過去問をぱらぱらと見ていただけるとわかりますが、このふたつのワードが頻出しています。

この記事で、2つの視点・切り口のひとつとして「事業構造」と「事業展開」を挙げました。
これについて、読者の方から「どういうことを指しているのか、具体的には何か」というご質問をいただきました。

事例Ⅰは、「事業構造と組織構造の整合性の問題」について記事を書くつもりでしたので、いただいたご質問を踏まえて、この問題に加え、「事業展開」まで含めて考察してみます。

 

◆組織図◆

経営戦略を円滑に実行するために、経営の組織が形成されます。組織は部門の関係・組み合わせであり、形式的には「組織図」で表されます。
これを「組織構造」と呼ぶことができると思います。

チャンドラーの「組織の構造は戦略に従う」という有名な命題のとおり、組織ありきではなく、戦略が最初にあるべきものです(現実は逆のことが多いですね)。

事例Ⅰは上記のとおり組織事例であり、独断ですが、バーナードの組織の基本要素と並び、このチャンドラーの命題も、この事例が問うている本質のひとつではないかと考えます。
つまり、経営戦略と整合した組織構造になっているか?ということです。

裏返せば、試験では戦略に適合していない組織構造を持つA社が出題されます。

典型的な問題が、「組織図」を示してその問題点や改善策を問うもの
平成13年、14年、18年に出題されています(近年はなし)。
端的に言えば、「経営戦略」と「組織」の関係を読み解く問題です。

 

◆事業構造◆

何の気なしに使ってしまい、深く考えずに読み飛ばしそうな用語ですが、「事業構造」は事例Ⅰでは非常に重要な意味を持っています。

その意味するところについて、いろいろな説明の方法があると思いますが、少なくとも上記に挙げた過去問では次のような意味合いで使われています。

・現在までの経営戦略の結果としての事業の構成。
・事業別の売上高構成。

例えば平成14年は、組織図とともに「A社の事業別売上構成比」の図表が事例文に挙げられています。


事業構造とは経営戦略の結果としての事業構成を静的に捉えたもの
であるともいえ、事例Ⅰでは事業構造と組織構造の整合性が問われることがあります。

先ほど、「経営戦略」と「組織構造」の関係と書きましたが、抽象的すぎて適合性を直接的に分析することは難しい。
そこで、前者を反映している「事業構造」と後者を具体化した「組織図」との比較により、問題点と改善策を考えさせるのではないでしょうか?

その論点としては例えば次の通り。

・顧客ニーズに対応した製品開発が可能な組織かどうか。
・部門間の連携や調整が円滑にできる組織かどうか。
・迅速な意思決定ができる組織かどうか。
業務の重複や空白が生じていないかどうか。
・経営戦略上、部門が不足していないかどうか。
・能力開発等の人的資源管理上の問題を解決できる体制かどうか。

当然ながら、出題される事例では上記の各点において問題があるA社が出題されます。
与件と組織図を読み込んで、上記のような観点で問題点を抽出し、それに対する解決策を提言することになります。

 

◆事業展開◆

毎年のように登場するワードです。
これは読んで字のごとく、事業の具体的な進め方・方法を表していると考えます。
「戦略的事業展開」、「多角的な事業展開」といった使い方からも、そう推測できます。

「事業構造」が現時点の状態を輪切りにして示しているのに対し、「事業展開」はこれからの具体的な事業活動という動的なイメージですね。

 

事業展開についても、組織構造が与える影響を問う問題が出ています(平成18年)。
現在の組織構造が新しい事業展開を阻害しているというパターンですね。

これについても、上記で述べた問題点が共通して適用できます。

また、事業展開の方向性によっては、事業構造へ影響します。

不採算事業を縮小する、新規事業を立ち上げる、などにより、各事業の売上構成比が動く、つまり事業構造が変化していくこととなります。
収益を改善するために事業構造を変化させるともいえます。

事例Ⅰで「事業構造」、「事業展開」という言葉が出てきたら、以上のような相違点を意識して切り分ける必要があると思います。

 

◆まとめ◆

事例Ⅰでもまず環境分析の設問が最初に来ることが多いです。
そこから先の設問については、最近は割とテーマがばらけているように感じますが、先に述べたように過去には組織そのものを直球で問う問題も出題されています。しかも組織図を使って。

これは本当に個人的な感覚にすぎませんが、事業構造と組織構造事業展開と組織構造の不整合を問う問題がいつ出てもおかしくないと思います。

上記に挙げた3つの過去問、古いですが一度は目を通してみてはいかがでしょうか?
いずれも難問揃いで、事例Ⅰの本質を示している過去問ではないかと思います。

余談ですが、平成15年の事例Ⅰは「右往左往する社長」というフレーズで有名な事例です。
マーケティング寄りに引っ張られそうな設問あり、設問要求が曖昧な設問あり、大変な難問かつ非常にユニークな事例といえ、こういう事例が出題されることもあるんだな、ということを知るのに有効です。

by こぐま

 



みなさんこんにちは、コニケンです。一次試験からちょうど一カ月が経ちましたね!本当に早いですね。。二次セミナーから一カ月経ったこともまだ信じられません。。
調子はいかがでしょうか?TAC二次公開模試も終わり、ストレート生でもそろそろ80分の使い方が見え始めたころだと思います。ただ、まだなかなか点数に結び付かないという方、、決して焦らないでください!
しっかりと復習にも時間をかけ、以前ご紹介した視点で自分の解答を分析することで、着実にレベルアップはしているはずです。そして、九月後半をメドに、一気にBreakthrough(=色々と見えてくるタイミング)を起こしちゃいましょう!そのままの勢いで、ラストスパートをかけて、10/21が迎えられれば最高です。

さて、今日は事例Ⅲにフォーカスして書きます。事例Ⅲの題材としては、「生産財を受注生産で製造する中小製造業」であることがほとんどですが、「製造業なんか普段関わらないし分からないよ!」と思われて、苦手意識を持っている方も多いかもしれません。
まず言いたいのは、自社の強み・弱み、経営上の問題点とその原因までしっかりと押さえられれば、たとえ具体的な改善方策まで行き着かなかったとしても、約半分は点数が取れるはずです。
アンドロメダさんも書いていましたが、特に事例Ⅲでは、ほぼすべての設問で「問題点(課題)-原因-改善策」をセットで考えます。設問が仮に「改善策を挙げよ」とだけ書かれていたとしても、その根拠としての問題点・原因等を解答に盛り込むことを暗に求められていると考えても良いです。「やけに字数が多いな…」という場合は間違いなくそうですね。
つまり、その設問に関連した問題点・原因まで書けていれば、ほぼ間違いなく中間点はもらえますし、与件文【C社の概要】【生産の現状】等の項目に、はっきりと記載されていることも少なくありません。
これができた上で、具体的改善策まで1問でも2問でも行き着けば、合格レベルに十分入り込めるでしょう。
さて、以下に私が事例Ⅲを解く上で採っていた7つのSTEPをご紹介します。決して特別なことではありませんが、試験が始まり、与件文・設問を読んだ後の20~30分でこの7つが押さえられれば、自ずと解答が書き出せていけるでしょう。

1.C社の経営課題は?
多くの場合、QCDのCDに相当する「コストダウン」とか「短納期要請への対応」ですよね。もちろん、Qに関して「不良率の削減」等も考えられます。
「与件文の必ずどこかに書かれていますし、設問で必ず問われるので、逆にそこで確認していくのでもいいです(どの事例にも共通して言えること!当たり前ですが、作問者が聞きたいこと・我々にフォーカスしてほしいと思っていることは、そのまま設問に書かれていますよね。それを忘れないでください。)

2.自社の強み・弱み、外部環境の状況は?(SWOT分析)
事例Ⅲの定番ですね。特に自社の強みは第一問で問われることがほとんどです。必ずC社には何かしら強みがあるはずです。「強み」とは「他社との差別化要因」のことであり、さすがに何も持っていないと、変化する外部環境に対して、競合他社と勝負できません。。
以下、代表的な「強み」を挙げます。与件文に書かれている強みは、漏れなく押さえてください。
「短納期要請への対応力」「企画営業力」「デザイン力」「特殊技術の保有」「熟練作業者の保有」「得意先からの安定的な受注」「大学との共同研究」etc・・・

3.生産プロセスは?
C社は製造業なので、必ず何らかの生産プロセスを持っているはずです。言葉で書かれていることを、簡単な図に表しましょう何工程あるのか?どれくらい時間がかかっているか?特殊技術が使われているのはどこか?等を把握します。

4.業務プロセスは?
受注~納品までの流れを把握しましょう。これも簡単な図で表します。問われるのは、生産そのものだけでなく、営業活動(受注時点)のところかもしれません。外注先を活用しているとしたら、それもきっとポイントとなるはずなので盛り込みます。また、必ずと言っていいほど問われる「情報のやり取り」についても、この場で現状を把握しておきます

5.人員配置は?
3.と4.に関連して、どこにどれくらい人がかけられているかを確認します。ここでも、生産の各工程の人数だけでなく、営業・事務等の間接業務に何人配置されているか、C社の規模をできるだけ具体的に押さえておきます。

6.結局のところ、ムダはどこ?
3~5がしっかりと整理できれば、問題となる箇所を、自分が作った図中に〇で囲めるはずです。与件分内のキーワードは「仕掛品が滞留している」「手待ちが発生している」「捨てている」「やり直しが発生している」「・・・等です。
まずは、ECRSのE:Eliminateが基本となるので、どこの作業が省けるか、それをどのように実現できるかから考えてみてください。それがそのまま改善策に繋がります

7.改めて、克服すべき主要課題と、活用できる自社の強みは?
1と2ですでに挙げていますが、3~6で全体像が把握できたところで、設問文を踏まえた上で、「改めて、克服すべき主要課題と、活用できる自社の強みは?」を確認します。これがそのまま解答の骨子になるはずです。

以上7つのSTEPを30分以内目安で押さえられれば、あとはどの問題にどれを使うかを考えて、解答を作成するだけです!(と言っても、実際はそうすんなりは行きませんが。。)
各問題、最後の方策まで行き着かなかったとしても、7つのSTEPが踏めていれば、冒頭に話したように、問題点(課題)と原因と方策の導入部のところまでは、きっと書けるのではないでしょうか?
他の事例にも言えることですが、最初に整理した根拠等をどこの設問に使うか迷うことがあるはずです。うまく切り分けられればもちろんベストですが、なかなかうまくいかない場合は、一番ポイントとなりそうなものを、迷った各設問の解答に少なからず盛り込みましょう。間違った問題に根拠を入れてしまって、0点になるよりは、どこかでしっかりと拾うことが重要です。

【補足】
「やるべきか否か」が問われていたら、否になる可能性もしっかり意識して根拠を探す。単に「やるべき」だけだと、そもそも問題になっている意味がなくなることが多いです。そして、「否」と答えた場合は、その根拠と併せて、必ず代替案を提示します

「外注先の活用」には要注意です。有効に活用できれば別ですが、QCD目標を達成する上で、何かしらネックになっている事例が多いです。特に、外注に「依存している」という場合は必ず何かしら問題点が潜んでいます。意識しながら与件文を読んでみてください。

・アドバイスを求められたとき、単に「作業者を増やす」は優先順位としては間違いなく後の方です。そんな金銭的な余裕があったら、きっとすでにそうしていますしね。まずはムダを省くことが先決です。もちろん、人員を増やさずに、「社内での役割分担を見直す」ことは大いに考えられます。(事例Ⅲだと、営業と現場との行き来は簡単にできるものではありませんが)

以上、事例Ⅲを解くときのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?いつも言っていることですが、決して苦手意識を持たないでください!その時点ですべてが止まってしまいます。
7科目あった一次試験と違って、一つ一つの事例でしっかりと稼いでいかないと、間違いなく合格ゾーンまで辿りつかないでしょう。
また、二次の勉強を是非いま以上に楽しんでください。しっかりと分析をして、改善策まで辿りつけたら、純粋にワクワクしませんか?私はいつも閃いたときワクワクしていました。
みなさんが合格されて、実務補習を受けるときも、きっとここでの学習は役に立ちますし、日頃の業務でも活かせるものは多いと思います。
是非これから先も、経営者の視点で・全体を見渡しつつ・柔軟な発想で、一つ一つの事例に取り組んでみてください。応援しています!

byコニケン



1次合格発表がありました。

 

合格された皆様、おめでとうございます

 

突然ですが質問です。合格者数が例年より多かったという事実を受けて、2次に向かう心境はどちらですか?

2次合格者総数が増えるだろうからラッキー

2次合格率が低下するからアンラッキー

「成功する人の思考・成功しない人の思考」的な題名で問われそうな質問ですが、みなさんは、どちらでしょう。

 

私の答えは、「考えても仕方がないことだから考えない」ですけどね。
こんにちは、らいじんです。

先週末TACの2次公開模試も終わって、いよいよ本試験に向けてラストスパートですね。

模試の手ごたえは如何でしたでしょうか?・・・・といっても上級生ならまだしも、スト生は「どの程度の成績になるかなんて良く分からない」という方がほとんどかもしれません。

その昔、模試の結果が全国1位だったのに、「全然できなかった・・・orz」と感じていたスゴイ方もいたくらいだからね。

ま、何度も繰り返してますが模試なんてものは失敗してなんぼ、本番の結果には何ら関係ありませんから、結果なんぞ気にせず精進するだけですね。

 

事例の時間配分

さて、流石にこの時期になって事例80分の時間配分を、読む・考える(20分)→書く(60分)とかしている人はいないと思うけど、特にスト生は書くことに費やす時間の方が、かなり多くなってしまうという人は意外と多いのではないでしょうか。

事例演習に取り掛かり始めたころ、某講師から繰り返し言われていたことは、書き始めたくなる気持ちを我慢して、考える時間をしっかり取りなさいということ。

闇雲に解答欄を埋めたところで、点数なんか取れない試験だから、そんなことあたり前田のクラッカーなんだけど、ついつい書き始めたくなっちゃう気持ちもよく分かる。空欄つくるの怖いしね。

でも、書くスキルをガッツリ鍛えてきている上級生を相手に、書くことに時間を割いて戦いを挑むことが、果たしてスト生にとっての勝つための戦略と言えるんでしょうかね?

学習の時間配分

同じようなことが2次試験までの学習時間の配分についてもいえる。

2次試験のコアスキル読む・考える・書く(伝える)を伸ばすために、それぞれ時間をどのように配分しているのか。つい小手先の点数が欲しい気持ちに負けて書くスキルを鍛えることに多くの時間を割いていないだろうか。

これは何も圧縮編集だとか、書くスキルそのもののトレーニングについてだけ言っているわけではなく、予備校の解説授業、事例の振り返り、グループ学習、いろいろな場面で、解答例や他人の解答に対する自分の興味が書き方そのものに偏っていないかということを自身に問いかけてみて欲しいということ。

例えば、予備校の事例演習で答案を友人数名と見せ合いっこしたとして、「あ、この書き方いいな」とか「助詞を抜かせばキーワードを沢山盛り込めるんだ」とか、そんなことばかりが頭に浮かんでいませんかといったこと。

特にスト生は、読む・考えるスキルをしっかりと鍛えないと多分上級生には太刀打ちできない。書くことをどこまで我慢できるか、これ意外とスト生が合格するためのポイントではないかと個人的には思っています。

なので、先の例でいえば、「どうしてこのポイントを入れようと考えたのか」とか「何故このキーワードを盛り込んだのか」とか考える方が重要ではないかと。

という視点で私が合格のために受験生時代にしていたこと。

予備校の授業を講師の近くの席で受けること

その目的は、講師の話をしっかり聞くとか、眠らないようにするとかではなく、受講生の質問を聞くことでした。

同じ授業を受けていれば、誰が成績優秀か大体わかるし、成績優秀な人達がどんな考え方をしているのかが質問を聞いているとわかるし、自分のレベル感なんかもわかったりする。

自分が少なくともAクラス入りはできているだろうなと確信したのも、上級生のいる教室での授業で同じように質問を聞いていた時だったな。

 

では、今日はこれまで。

 

by らいじん



こんにちは。ハカセです。記事を書くのは久しぶりです。

本日は『国家資格』であるところの中小企業診断士の、『国家試験』の一次試験の合格発表日、ですね。

合格された皆さん、合格おめでとうございます

特に、没問で救われた方、マークミスで意外な合格を拾った方、これ奇貨として二次試験も突破できるよう頑張ってくださいね。

残念ながら不合格となった皆さん、本当に残念でした。でも、これまでの皆さんの努力は血となり骨となってこれからの社会人生活の役に立つと思います。再度挑戦するもよし、これを機に別の道を探すもよし。まずはゆっくり休息して、そして、充電が済んだら、皆さんが信じる道を再度まい進してください。

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ところで、今回の一次試験の統計資料を見ていて、「うーん、やっぱりなぁ」と唸ってしまいました。順にみてみましょう。

まず、申込者数と合格率

うん、なるほど、ここ二年間のブームがひと段落し、申込者数は減少に転じたようですね。一次試験が難しかったですからね。それで諦めてしまった人もいるのかもしれません・・・。

そして、(多くの受験生が感じていたように)、今年は全体的に難易度が低下し、合格率は向上したようです。

あんまり重要ではありませんが、ついでに、科目合格率もみておきましょう。

最近は、基幹科目が難しく、暗記科目がやや易化傾向にあるんですかね。

このように、「申込者数が減少して合格率が上昇した」という平成24年度の一次試験は、比較的恵まれていたという見方も出来るかも知れません。(おっと、合格者にも未合格者にも怒られそうな過激な発言。お怒りはごもっとも。種明かしは下方で・・)

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でもね  

この状況、喜んでばかりはいられません。

上記とはちょっと視点を変えて、「合格率と合格者数」というグラフを見てみましょう。

合格率の上昇に伴い、合格者数も増えていますね。

よく見ると、今年の数値は、我々道場の初代執筆陣が合格した平成21年度と酷似しているのです。(つまり、僕らも「恵まれた年度」の一次試験を通過したメンツなのです  )

どうして喜んでいられないのか。

それは、二次試験の合格率が低下することが予想されるからです

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一次試験は、問題を一旦リリースしてしまった以上、難易度を上下に動かして調整することは難しいものです。確かに難しすぎるときには、平成23年度のように「下駄を履かせる」ことができますが、簡単すぎた時には、「やっぱり平均62点以上を合格にします」とは後からは言えないわけです。90分科目の配点で多少調整できるかもしれませんが、まぁ難しいでしょう。

でも、二次試験の難易度を調整することは「いとたやすき」ことなのです。

なぜならば、二次試験は「相対試験」だから。「今年は上位●●を合格にしましょう」という鶴の一声で合否ラインを設定することが出来るのです。

その合否ラインはどこにあるのか。ここ5年間の「合否ライン」は

『上位20%』 または『 950人』

であると思われます。これは過去数年の実績から言っているだけであり、どこかに規定があるわけではありません。

今年は一次試験合格者が多い(3,519人)。そうすると、二次試験申込者は5,000人を超えると思われます。

ここに「上位20%」を適用すると、1,000人以上の合格者が出てしまいます。

(そうすると、来年の2月から3月に行われる、二次試験合格者を対象にした「診断実務補習」への申込者が多くなり、指導員が足りなくなり、診断協会が対応できなくなってしまうのです)

よって、今年のように一次試験合格者数が多い年は、「上位20%」ではなく、「上位950人」が合否ラインとなる可能性があります。

すると、平成24年度の二次試験の合格率は17-18%となる可能性 があります。

「だから何なんだ?」

確かに、その通り

狭き門になろうと、広き門が開いていようと、受験生のやることは変わらないはず。

でも、プロダクトアウトの考え方ではもはやモノが売れない時代。マーケットインを考慮することも重要でしょう。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず

脅すつもりはありませんが、気を引き締めて二次試験対策をとるに越したことはないように思います。

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ちょっとだけ、私論を申し上げますと、「合格率の低下」は、「不思議な勝ちの減少」に結びつきやすいのではないかと危惧しています。

この図は、僕が考える「合格者の分布図」です。


合格率が低下すると、この虫食いの「合格者の分布」が小さくなります。どういう風に小さくなるかと言うと、当然、「上の方に移動」、つまり「番狂わせが少なくなる」方向に狭まると思われます。そうすると、「不思議な勝ち」をする人が少なくなるんじゃないかなぁと予想するのです。

よって、「順当勝ち」が多くなるのかなと。

そうすると、「経験者有利、初学者不利ですね?」と考える人も多いかもしれません。そうとも言えるかもしれません。でも、僕の本音はそうじゃありませんが・・・。

——-*-*-*-*——-

一発合格道場は、これからも受験生を応援してまいります。

合格者が「得た気づき」、「ハマった罠」を分かりやすく紹介することによって、受験生へのショートカットやベストプラクティスを提供するのが道場の使命です。

(でも、ショートカットを多用しすぎると、全体を見誤りますので、ご注意ください)

道場執筆陣は、少しでも受験生の役に立とうと、日夜執筆に勤しんでおります。

今後ともご愛読頂きますよう、そして「どしどし」コメントを寄せて頂きますよう、お願いいたします。

by ハカセ

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追伸:

主に週末に執筆している初代執筆陣の ふうじん が この記事 で、「ハカセの登場を期待」てなことを書いてくれています。「呼ばれて飛び出て・・・(古い?)」と登場しようかとも思ったのですが、残念ながら二次試験対策については、2010年、2011年で書きつくしてしまいました (^_^;)。よって、残念ながら今後「気合の入った」記事を書く予定はありません。・・・だって、書こうと思っても、過去の自分の記事 と論点が重複してしまうので・・・(+o+)。もしよければ、小職の過去記事 も参考になさってください <(_ _)>。



 

こんにちは、を~です。

あれれ、という間に9月になってしまいました
T社の模試を教室受験された方はどんな感触だったでしょうか?

模範解答を読む前に一回、読んだ後にもう一回、得点を予想してみてはいかがでしょう。
実際に答案が返却されたときに自分の理解度をよ~く認識できるチャンスですよ。

(もしかして、T生にとってはジョーシキだったりする?)

 

前2回の不合格体験記事(?)で紹介したとおり、ぼくの2次演習事例はほとんどが過去問でした。
だからといって過去問をやることだけを賞賛するわけではありませんが、どんな勉強でも基本は過去問とする考え方があるのは事実です。

一方で、過去問中心の演習というのに異論があることも確かです。

というわけで、今回は過去問やる・やらないについて考えてみたいと思います。

 

■ 過去問ネガティブ派

①模範解答がない!

過去問を一生懸命に解いたところで、模範解答や採点基準がありません
受験校は解答例を出しますが、それは100点の解答ではありません(補足を後述)。
つまり、自己採点が極めて困難ということです。

過去問に限らず、演習を振り返ることはとても重要、ということは説明の必要もないことと思います。
過去問を使った演習では、模範解答や公式な採点基準がない(公表されない)ことで、振り返りの質を高める行為は限定的とならざるを得ません。

 

②同じ問題は出ない!

当然といえば当然ではありますが、同じ事例企業が取り上げられることはありません。
ということは、例え過去の設問と同じ事を問われても(実際に、「頻出論点」といえる論点はあります)、答えを作る根拠や、理由・目的の優先順位は異なってきます。

過去問を使った力試しや試験対応力養成は効果が低く、時間のムダである、というような考え方があったりもします。

(ぼくはこの考え方を否定はしません。かといって積極的に支持もしないけど。)

 

③受験校の作る演習問題で十分

受験校は過去問を徹底的に分析します。
その分析結果に基づいて問題を作成するので、設問の傾向や過去問事例企業の業種などを踏まえた事例演習が可能となります。

金型製造ってどんなことするの?
自動車部品メーカーが置かれている環境は?

なんてことも、受験校の演習をやっていればきっと出てきますね。
当然、頻出論点についても、巧妙な手口でその問い方を踏襲したり、根拠を埋め込んだりします。
設問文中における制約条件の付け方も、もしかしたら本試験よりも絶妙かもしれません。

なにより受験校が出題者なので、模範解答も採点基準もあるし、復習でも採点が可能ですよね

 

④絶対数が限定的

当然過去問ですから、実施された回数分だけの問題があるはずです。
「制度が改正されてから」という条件を考慮すると、平成18年度以降となります。
それに、今から市販の過去問集を買おうとしても、だいたい過去5年分しか収録されていません。

つまりそもそも絶対数が少ない。

2次試験向けの学習をしていると、過去問に対する対応方法や解答例をいろいろなところ(ブログ、書籍、ガイダンス等)で目にします。
ということは、「初見の問題」に立ち向かう機会がさらに減ってしまうということです。

本番直前に力試しをしたい場合、どうしても初見の問題が欲しくなります。

上級者の中には「どんな問題でも自分のプロセスの確認をするだけ」と考える人もいて、そんな人は初見でなくても気にしないようですが・・・

 

 

■ 過去問ポジティブ派

①バイアス排除

受験校が作る演習問題は確かに良質だと思いますが(イメージ)、その設問は過去問での出題がベースとなっています。全部とは言いませんが、模試などで「こんな設定どこかで見たことあるな」ということがあります。
当然ながらこのような演習問題の模範解答は、ベースとなった過去問の解答例における思考プロセスを踏襲したものになります。

逆に言うと、演習や模試では、ベースにしたい過去問の1設問があり、その解答プロセスに必要となる根拠を与件文や設問の条件に混ぜ込んでいるはずです。

こういった事をぼくはバイアスと呼んでいるのですが、過去問の真の出題意図と受験校の作問スタイルに乖離があるのであれば、他人のバイアスがかかっていない根拠・制約を検討できるという面では、過去問演習の方が質が高いと言えるかもしれません。

 

②傾向の把握

あまりクドクド書きません。
受験校の演習問題は、もちろん受験校が傾向を踏まえて作問しているのだとは思いますが、事例Ⅰ→事例Ⅱ→・・・の順番で演習を進めていくと受講生自身が出題傾向を肌身で感じることはちょっと難しいのではないでしょうか。

過去問を事例Ⅰばっかり6年分続けて解くと、なんとなく流れを感じることができます。
問われ方が少々変わっていても頻出論点は明らかにわかります。
問題を見てわからなくても、受験校の解答例を見ると、同じような結論に帰結させたりしていて一目瞭然です。

 

③能動的な分析の余地

受験校の演習の場合は、模範解答も採点基準もしっかりと決まっていて、なぜそうなるのかという解説を聞く・読むことになります。つまり受身になりやすい

一方で過去問には、前に書いたとおり模範解答がありません。
あるのはいくつかの受験校が出している解答例や、合格者の再現答案だけ。

受験校が出版している過去問集では解説まで載っていることもありますが、そうでない場合には「なぜそのような解答になるのか」を能動的に分析せざるをえません。

この分析という行為がチカラになるのではないかなーと思います。

 

■ まとめ

つらつらと並べてみましたが、強引にかつ華麗に脈絡なく結論。

 

過去問やる・やらないは状況次第。
受験校に通っているならば、そこの演習に浸かってみたら。
独学だったら過去問で工夫してみよう。

 

なんというか、言うまでもない感じですが。
道場的脱力系のぼくとしては、「絶対コレ」ってのがあるわけではないし、自分の状況・得手不得手を踏まえて自分で考えるのがいいんじゃねってのが結論です。

 

■ 解答例

上でもそうですが、ぼくの記事では過去からずっと「受験校の解答例」という表現を使ってきました。

TACも大原もMMCもAASも、公表しているのはみんな「解答例」であって模範解答と銘打ったものではありません。(ぼくが覚えている限りでは、「模範解答」を謳っていたのはLECくらいです。なるほどLECの解答はトンガってました

 

このことに気がついたとき、ぼくの過去問への取り組み方は変わりました。
「模範解答」なら、頭から尻尾までその姿をまるごと目指すべきだけど、単なる「例」なんだから「ふぅーん」でいいじゃん。いっぱい見て、気に入ったとこだけ掻き集めてマネしよう、てな具合です。

現役受験生の皆さんも、過去問を解くときには受験校の解答例をシャカリキに追求するのではなく、ちょっと脱力してみではいかがでしょうか。

 

というわけで、以上、を~でした。

 

 



みなさん、こんにちはうちあーのです。

今回は「過去問から学ぶシリーズ」第2弾です。
この過去問分析、実は私が通っていたTAC2次上級生コースI校の勉強会で去年2月ごろに行った過去問分析をベースとし、それにH23の私なりの分析をトッピングしたものです。
当時、過去問分析がいかに重要かを身をもって経験し、「へぇ、2次本試験ってこうなっているんだぁ」と感じました。同時に事例ごとの違いを発見して「行けるかも」って感覚も持てるようになりました。

ただ、本試験まであと7週間に迫ったこの時期にフルスペックの過去問分析をご自身でやることは決しておススメしません。
それよりも1事例でも多くアウトプット&レビューのサイクルを回すことが優先だからです。
このシリーズの意図は、本来みなさんご自身がやった方がよい(であろう)過去問分析をショートカット的に活用してもらえればというところにあります。

では、事例Ⅱの世界を覗いてみましょう!

 

◆設問文の特徴◆
1.設問数と配点
事例Ⅰは前回記事の通り「設問あたりの配点が均等割り」が定番でしたが、事例Ⅱは設問間で配点のばらつきがあります。よって、時間配分には十分注意する必要があります。
例えば10点問題はどんなに時間をかけて取り組んでも当然マックス10点。そこに時間をかけ過ぎてより高配点の問題への分析や記述時間が足りず取りこぼすとかなり痛いです。
これって案外「言うは易し、行うは難し」。特に80分間でのアウトプット量が少ないストレート生などはかなり気を付ける必要があります。
昨年度H23本試験でも「第1問で慎重になり過ぎて10点問題に10分かけてしまった」といった声が聞かれました。仮に試験時間80分のうち記述にかける時間がトータル50分としたら、残り90点分にかけられる時間が40分のみです。狙ってそうしているのであれば問題はないですが、そうでなければ明らかにタイムマネジメントミスですよね。
設問ごとの難易度にもよりますが、特定の設問で高得点を狙うよりも各設問でそこそこの点数を積み上げていった方が全体の得点は伸びると考えた方がよいでしょう。
そのためには目安として「20点問題にかける時間を10分」といったルールを決めてしまうのも手です。その上で、難易度に応じて設問間のバランスを調整していくとよいと思います。

2.字数制限
事例Ⅰが100字・150字、120字の定型タイプに対して、事例Ⅱは15、20、25、30、50、60、80、100、120、150、200字、更にH13には字数制限の指定なしの出題もありました。要は何でもアリの世界です。
このうち25字と200字はH23に初登場でした。25字の議論は置いといて、200字は解答用紙を見た瞬間ギョギョッとした人も多かったのではないでしょうか。
人によっては「字数制限が多いと大変!」と思うかもしれませんが、実際には字数制限が多い方が対応しやすいです。なぜなら字数制限が多ければ、
①その分多くの解答要素を突っ込める。(得点確率アップ
②解答候補を絞り込む必要がない。(選択する時間・労力軽減
③圧縮解答の必要がない。(編集スキルで差がつかない
から。

少し話はそれますが設問文の長さについては「短い方が楽!」と考える人もいますが、これは逆に短い方が大変です。なぜなら設問文はそのものが解答への制約条件であり、それが短ければ短いほど「制約条件が少ない」 = 「書こうと思えば色々と書けてしまう」ということになるからです。
その意味でH23第5問は、非常に差がつく問題であったと推測できます。論点としてはH22やH19でも問われた事例Ⅱのド定番、インターナル・マーケティング。設問文の数少ない制約条件を絡めて、
「従業員満足度向上」→「顧客満足度向上」→「持続的競争優位性の確立」が解答の柱(ロジック)になるだろうと思いつくのは決して難しいことではないでしょう。あとは与件文をヒントに具体的手段をできるだけ数多く発想し、その効果と共にガシガシと書いていけば得点可能性が高まったはずです。
このようにしてガッツリと点数を稼いでいる受験生がいた一方、200字問題という見せかけの変化球に焦ってしまい、第5問のみならず全体のバランスを崩した受験生がいた。真相は分かりませんが、H23における合否の分岐点の一つであったのではないかと、勝手に思っています。

3.時系列
事例Ⅰは前半で「これまでやってきたこと」、後半で「今後すべきこと」が問われ、その境界線が難易度判定の肝だというお話を前回しました。事例Ⅱも過去→未来の流れは同じですが、より未来志向です。
ただ事例Ⅰと異なり、事例Ⅱの場合は「今後すべきこと」つまり「新戦略」、「新規事業」あるいは「新サービス」を解答するにあたり、潜在顧客・市場や活用できる経営資源が与件文に具体的に書いてあることがほとんどです。
つまり、未来のことでも抜き出しで対応可能なケースが多く、必ずしも時系列だけで難易度判定はしにくいという側面があります。

4.問題要求
事例Ⅰで見られたような形式上のパターンはあまり感じられませんが、基本的にはB社の戦略に焦点が当たります。
特に、上記3に記した「新戦略」、「新規事業」あるいは「新サービス」はよく問われます。

これらに問うことによって、
「誰に」 ターゲット、既存・潜在顧客
「何を」 B社の強み経営資源
「どのように」 具体的手段
「効果」 メリット(デメリットとセットで)
を直接的・間接的に要求している、というイメージを持っておくと輪郭が掴みやすいのではないでしょうか。
逆から考えると、設問文の要求を解釈する際、常にwhom、what、how、effectを意識することをパターン化しておくと分析や解答要素の想定をする際にスピードと精度がアップが期待できる、と言えそうです。

 

◆与件文の特徴◆
1.ボリューム
H23は79行とH18以降ででした。H23事例Ⅰは51行だったので実に1.5倍強の長さです。H22も事例Ⅰ:事例Ⅱ=64行:76行と事例Ⅱの方が長文でした。
逆にH20は事例Ⅰ:事例Ⅱ=76行:66行、H19は事例Ⅰ:事例Ⅱ=74行:62行で事例Ⅰの方が長文でした。近年のトレンドから「事例Ⅱの方が与件文は長い」との印象がありますが、少し前の本試験においては必ずしもそうではなかったことに着目したいですね。
与件文の長さは、タイムマネジメント上大きな影響を受けます。個人差こそあれ人間「読む」速度は同じ精度で読むのであれば、そんなに速くはできませんのである程度時間をかけざるを得ません。となると、その前段の「設問要求解釈」か後に続く「考える」「書く」のいずれかの時間を削らなければいけませんよね。
ただ「書く」速度もそんなに速くはできませんので解答字数次第で決まってきます。よって、対応策としては
①80分のタイムマネジメント上、各プロセスの標準時間を決めておく。
②与件文のボリュームと解答字数により、標準時間を調整する。

大事なことは、1事例ごとに適切なリズムに切り替えること。これは80分で事例を解かないとなかなか身につかないスキルなので、アウトプットの際に十分注意しながら磨くようにしてください。

2.ストーリー展開
事例Ⅱの特徴としては、

・B社の概要(業種、規模、業績、変遷、経営理念など)
・B社の具体的事業内容(過去、現在)
・B社の強み、経営資源(有形・無形)
・外部環境とその変化
・顧客(既存、新規、潜在)
・競合(主に大手企業)
・直面する課題

などで与件文が組み立てられています。
これらは与件文全体に散りばめられていて、基本的には現状の記述なので事例Ⅰと比べて現在時制で書かれている部分が多くなっています。

またストーリーを単純化すると、

①(S)創業以来、B社の強みや特徴を活かして何とか業績を伸ばしてきた。
②(T)外部環境変化や大手競合の出現で雲行きが怪しくなってきている。
③(O) 新たなニーズや顧客層が現れてきている。
④業績が停滞してきている。

といった展開が主流です。

もう少し細かく見ると、
①の強みはだいたい地域密着性顧客関係性特定分野での門性きめ細かい対応、などが代表的です。
②の外部環境変化は少子高齢化域内の顧客減少、大手競合は低価格幅広い品揃えを武器にしています。

これらを踏まえて、「事例Ⅱとは何ぞや」という問いに答えるとしたら、

④を憂う経営者に対して、中小企業診断士であるあなたが颯爽と現れ、
・③に対して①をぶつけることで新たな収益を確保する。
・外部環境変化には対応し、大手競合はかわす。

てな感じでしょう。
(事例Ⅱのバイブルとも言うべき「スモール・ビジネス・マーケティング」もつまるところ大凡上記2点に収斂されますよね。)

3.文章の構成
前回の記事で書いた通り、
段落ごとに与件文の大枠を把握する。
取って付けたような文章は要注意。
は事例Ⅱでも全く同じです。

加えて言うなら「与件文において無駄なセンテンスは1つたりとも無い」ということも強く意識したいところです。
事例を作成してみると分かるのですが、上記2でまとめたような内容を約2ページ半の与件文に収めるのって実はかなり大変です。
解答の根拠に無関係なことを書いている余裕はありません。例えば、H23の「LOHASやスローフードから派生したスローライフというライフスタイルも登場」なんかは必ずいずれかの設問の解答根拠となっているはずです。わざわざ、「さらには」という接続詞で3行も費やしているセンテンスには何らかの存在意義があるはずですよね。
H23は解答用紙の総字数が540字と少なく難しい対応となりましたが、基本的な考え方としては「全センテンスを解答に活用するつもり」で事例に対峙するとよいでしょう。

 

◆「出題の趣旨」から垣間見えること◆
事例Ⅱの「出題の趣旨」を見ると出題委員が問いたい能力をH18~H22でまとめると下記の通り「分析能力」が突出していました。

一方、H23は「分析力」3つ以外に、「基本的理解力」「構想力」「提案力」といった今までになかった能力が明記されています。
それぞれの定義がはっきりとは分かりませんが、言葉尻をとらえると、
①「基本的理解力」= B社の置かれた状況やB社社長の言っていることが基本的に理解できるか
②「構想力」= 基本的理解に基づいたB社のマーケティング上の戦略を構想できるか
③「提案力」= 構想した戦略をB社社長に説得力をもって提案できるか
そして①→②→③を繋ぐのに必要な「分析力」があるか
そんなふうに読むこともできますね。

元来「出題の趣旨」は「設問文抜粋+○○能力」といった形で記述されることが多くヒントが少ないのですが、H23事例Ⅱではもっと踏み込んだ記述が見られます。
(例)
第1問  「競争戦略のパターンと内容」、「専門店の戦略構築」
第2問設1 「市場細分化理論を理解し」
第2問設2 「整合性の観点から」
など

時間をかける必要は全くありませんが、一度サラッと見ておくと出題者の考えていることがなんとなく分かった気になるかも知れませんよ。

第3問、第5問でそれぞれ「ミックス」と記載があることは興味深いです。
文脈から判断して、複数の具体案が得点要素になっていたと考えられます。つまり1本のプロモーション戦略やインターナル・マーケティング戦略を深掘りするより複数列挙の方が得点可能性が高い問題だったと言えます。
このことは、
「戦略は①~、②~、③~、である。」
といった解答パターンが0点を避けるための守備的な「ローリスク解答」ではなく、時として得点を積み上げるための攻撃的な「ハイリターン解答」となることもある、ということを意識しておくとよいでしょう。

 

◆おまけ(語呂合わせ)◆
事例Ⅱの与件文を読む際、特に気をつけてチェックしていたワードが3つあります。
1つ目は「最近」。「近年」でも「現在」でも同じです。新たなニーズ、顧客、競合の出現など最近起こった変化は解答要素として期待されることが多々ありますのでしっかりマークしておきます。
2つ目は「地域」。「地元」など地域密着性を表す内容はおさえます。大手競合に対抗するB社の強みにできます。
3つ目は「個別」。「顧客一人一人」とか「顧客との絆づくり」とかがこの類に入ります。1-to-1マーケティングなど顧客関係性として解答要素に使えます。
これらが登場した時には絶対に逃さないようにするため、3つの頭文字を集めて「さちこ」と名付け、事例Ⅱ開始時に問題用紙に書くようにしていました。
H23はB社の「専門性」もかなりキーワードになっていたので、今年受けるとしたら「さちこせんせい」をおまじないにしようかな。

 

◆まとめ◆
事例Ⅱは小売業若しくはサービス業のマーケティング事例なので初学でもなじみやすく、また解答に際しても素直に抜き出せばある程度得点が固められる事例が多いため、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの中ではストレート生が比較的早く伸びやすい事例と言えます。
H23で問われた「基本的理解力」は1次試験の知識とも考えるのでストレート生にとっては更に追い風とも捉えられます。
だからこそ事例Ⅱで注意したい点は

「与件文から絶対に離れない」

事例Ⅱは何でも書けてしまうだけに、他の事例以上に要注意。
同様に1次知識についても、マーケティング用語の定義・メリデメ・注意点などをきちんと整理するとともに、何でもかんでも書くのではなくあくまでも与件文と関係することを書く。
主観や思い込みは禁物。とことん客観的論理的に設問文と与件文に接しましょう。

これって「当たり前じゃん」と思うでしょうけど、実際やってみるとなかなかできないんですよね。
演習や模試などで80分終わった後に見た自分の解答がアイディア解答だらけだった経験のある方も多いのではないでしょうか?

「当たり前のことを80分でシンプルにやる」

これで事例Ⅰに続いて事例ⅡもA判定を獲っちゃいましょう!

 

 

Ciao!
By うちあーの

 

 

 



2次公開模試では再現答案を作りましょう!

そんなコト当然の上級生から、何それおいしいの?な初学者まで様々。とはいえ再現答案は確かに重要アイテム。けどね。

大事なのは再現答案ではなく、答案の再現性

講師が上記アドバイスをする狙いは、再現答案の自力作成が2次筆記合格力の到達目安になるから。具体的には、

再現性の高い答案を作ることが、2次突破への有力手段。

大事なのは「目的」であり、その「手段」は手書き⇔写真撮影(※)のどちらでも効果はほぼ同じ。

※模試とはいえ、シャッター音の出る携帯カメラでの撮影は控えるのが大人の常識。
目立たないよう、教室最後方に陣取ること。

.

■上級生にとってのT○C2次模試■

次に再現答案作成「手段」である2次模試の位置づけをチェック。

自覚の有無は別として、上級生はこの時期ほぼ皆合格Aランク実力突破済。よって高得点狙うも、手堅い安全答案書くのも自由。でも、良質な初見事例に1日4つ同時に出会う最後の機会(本試験は良質だけど性悪)

再現答案から話がそれ、事例Ⅳ対策について一言。この記事の主張を筆者視点でまとめると以下。

①1次の易化により2次筆記の初学者比率が上昇(3:7→?:?)
②事例Ⅳの難易度上昇は総じて初学者有利に働く。
③すでに合格圏内の上級生も、怠りなく事例Ⅳの論点別対策を強化。

「論点別対策」って何?手短に極論書くと、

①計算問題見た瞬間にサッと出題論点を把握し、
②その出題論点の解法をスッと思いだして計算条件を読み取り、
③パパッと正解を計算すること。

つまり一見異質に思われている事例Ⅳも、ヤルコトの本質は事例Ⅰ~Ⅲと同じ。でも普通そこまで気が回らないから、一つだけ講師受け売りドリル。

<事例Ⅳ・論点別解答力強化ドリル>
①事例Ⅳ問題用紙を開け、まず計算問題の出題論点を見極め
②論点別(問題別)に得点可能性・計算所要時間を見積り、メモ。
③得点可能性順に問題を解き、予定所要時間を超えたら次に移る

それだけ?そう、これだけ。でもたったこれだけで計算問題得点力に天地の差が開くのが事例Ⅳ。受け売り御免。

.

■初学者にとってのT○C2次模試■

自覚の有無は別として、同じ初学者で天地の実力差が開いているのが今この時期。で、2次模試(9月上旬)→2次オプション(9月末)→本試験(10/21)と進むにつれ、上級生含めこの先実力差は急速に縮まる。よって、

既に開眼Aランク     →先行上級生、追走初学者との間合いを測る。
まだ実力不足Bランク →とにかくスタートラインに並ぶ。

ウォーター スポーツ,スターティング ブロック,スポーツ,レース,人,写真,水泳,水泳選手,男,男性,競技,運動選手

知ってか知らずか。素人目には羨ましく思える合格実力Aランク(開眼)。でもそれって10/21合格抽選会への参加権に過ぎない。

本当の競争はそこから先にあります。

その時、「答案の再現性」が競争キラーワードの一つ。

.

■初学者のみの特権、セルフ模試■

少し脅かしすぎたので反省。諸先輩のアドバイス通り、弱みを強みに変えるSWOT分析に要注目。では将来他人に助言する練習を兼ね、まず自分自身で使う。

初学者の弱み:時間がない。準備が間に合わない。
初学者の強み:7科目の同時並行回転力。時間の突破力。
弱みを強みに:時間のなさをバネに4事例の特徴を素早くつかみ、高速同時回転。

初学者が上級生に逆転勝利するには、上級生が真似できない(=嫌がる)ことをやるのが一番。その一つが

1日4事例セルフ模試

その効果を得る大前提は、①参加全員が初見の事例を使う ②本試験直前に実施、の2点。すると良質な事例を既に解き終えた上級生に比べ、初学者の採用効果は圧倒的。コレ、旧執筆陣平均で2回、Wackyは3回やってますね。

その時、「答案の再現性」の重要性に気付くと合格圏内。

さてもう一つの前提が、一石二鳥、三鳥効果の意識。その詳細は、一言書きたくってうずうずしているハカセの新記事投稿に期待。記事趣旨を勝手に予想すると、

初学者は、時間がないことを言い訳にしない

あたりかな?

.

■今日のまとめ■

今日は実はこの続き↓を予定してたけど、公開模試にあわせて記事変更。

一言だけ期待感を煽ると。

今まで「たまたま」としか言い表せなかった2次合否とは、
実は「たまたま」ではなかった?

それはさておき今日のまとめ。

・再現答案が大事なのではなく、答案の再現性が大事。
・時間に余裕のある上級生は、論点別強化で事例Ⅳを鉄板化。
・時間に余裕のない初学者は、72事例やセルフ模試で一発逆転。
・与えられた残り時間は全員同じ。今週末が実質スタートライン。

byふうじん


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