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TACの公開模試が終わってまもなく1週間。この1週間をどのように過ごしてきましたかsign02
こんにちは、らいじんthunderです。

さて、模試の結果に一喜一憂している方も多いと思いますが、私の個人的な意見は先日の記事で書いた通り、模試は失敗を経験することで、本番での失敗をなくすための場でしかないので、思ったような点数が取れなかった人も、ま~ったく気にする必要なし。だって本番のあなたは、6月25・26日のあなたとは、見た目は同じでも全く別人になってるんだから。

450点以上とか取っちゃったデビルな人は、私ってスゴイsun!って思っていいです。この一か月追い込んで、もっとすごい私になっちゃってください。「よし、やってやる~」って思えるくらい、モチベーションもアゲアゲupでしょ。でも、間違っても「私からこの壺を買えば、点数が取れるようになりますよ」なんて変なことはしちゃダメですよ。

今日の記事は、そんなアゲアゲの人には全く必要のない記事。ノリにノッてる人は勉強に戻ってくださ~い。paper

さて、この超直前期になってモチベーションが上がらない人、手~挙げて!

「え、そんな人いないでしょ~sign01」と思ったあなた。あなたにとっても、この記事は必要ありません。勉強に戻ってくださ~い。paper

想像するに、多くの人がモチベーションが今一つ上がらない、直前期でそんなこと言っている場合じゃないのに、周りの受験生は猛勉強しているハズなのに、自分は何やってるんだ、などど悩んでいるthinkのではないでしょうか?

道場の記事でも、モチベーションの維持や上げる方法なんかの記事がありますよね。こことかこことか

これらは、なるほど~って思える良記事。参考になることが沢山詰まってます。

でも、私thunderは少々ひねくれものなので、ハッキリ言ってモチベーションなんて、どーでもいいと思ってます。それもかなり本気で。

ずーっとモチベーション高い人なんてチョット私怖い。少なくとも私には信じられない世界です。もっとも私がずーっと低い方だからかもしれないけれど・・・。

ま、そんなことはいいとして、モチベーションが高いから集中して勉強する、低いから思ったように勉強ができない、それが違うんじゃないのっngて私は思うわけ。

モチベーションが高いとき、集中して学習ができる。これ当たり前。でもモチベーションが高いことなんて1日の生活の中でどれだけあるの?むしろ高くない状態の方が普通でしょ。だったらその普通の状態で、普通に勉強できる方がよっぽど価値があると思いません?

モチベーションなんて高くなくても会社には行くでしょ?もちろん給与の対価としての義務感がそうさせているのかもしれないけれど、モチベーションに行動を左右させないことは十分にできること。

モチベーションが高かろうが低かろうが、粛々と目の前にある課題をひとつひとつクリアしていくその先に、自らの成長があるのだと私は思う。

一生懸命勉強しているのに、点数が伸びない時など、勉強が苦しくて投げ出したくなる時もあるかもしれない。けれど、その瞬間こそが最も成長できる時。

大人になって、特に社会人になってからの学習は、誰かに強制されるわけでもなく、自らが進んでやるもの。止めたければ何時でも止めればよい。そんなものだからこそ、知識だけでは無い成長を得られる場なんです。

辛いかもしれないけれど、モチベーションがどうのこうのと悩むのではなく、やるべきことを粛々とやる。その先には知識の習得はもちろん、人としての大きな成長が待っています。

明日のあなたは、今日のあなたではありません。
明日はどんなあなたになっていますか。

8月6日は、8月7日は、10月23日は、
そして来年の1月6日は、
どんなあなたになっていますか。

では、今日はこれまで。motorsports

by らいじんthunder



こんにちは、JCです。
右側のアイコンでも常にご紹介しているのですが、道場メンバーは同友館さんの企業診断に毎月連載を書かせてpencil頂いています。

1月から始めたこの連載も今回で7回目。
一次試験超直前期に入ったタイミングですので、一次本試験に対する心構えを含む使えるアドバイスを記事にしました。
一次試験本番と模試は同じ気持ちで受験するべきということは、今週の執筆陣も口を酸っぱくして言っていること。
一次試験前の心構えは、模試前の心構えと同義です。
ぜひ買ってね。宜しくお願い致します。

◆昨年の今頃書いていた記事◆
昨年の今頃の道場の記事を読み返してみたんですが、
やはり、試験直前期なので、本試験がどんなにプレッシャーがかかるか、
とか試験直前の勉強法や心の持ち方を書いている記事が多いですね。
ちなみに昨年の執筆陣が書いていた記事にはこんなのがあって、
僕の好きな記事をピックアップしてみました。
旧執筆陣は最近エントリーから遠ざかっている人も結構いるので、
思い出してもらう意味も含めて、一人ずつ、僕のおすすめ記事を
お知らせしますね。

僕の記事は
ドキュメント法務
これが一番最初に書いた「ゆるわだ」かもしれません。
受験票が届いたら
まあ、やるべきことを述べているもので、今回の企業診断7月号と
言いたいことはほぼ同じかもしれませんね。でも企業診断の方が充実した記事ですよ。

ふうじんのエントリーはいつもアグレッシブで、
「ついてこれるやつだけついて来い!」
みたいなスタンスが多いのですが、
このペンキ塗りの記事実はいい記事だと思ってる。
彼はとてもわがままでいつも周囲をふりまわしますが、
一方で
とっても思いやりのあるやつです。
彼は今、シアトルに駐在しているのですが、帰国する際には
毎回、絶対一緒に飲みたいと、そんなふうに思わせるやつです。

ハカセの記事は本人も言っているように上から目線
エントリーが多いんだけど実は優しい心根をもっている。
これなんかは、ハカセの優しいところがよく出ている記事です。
ハカセはとっても仕切りたがり屋。
イベントがあったりすると、彼に司会をやらせたら、安心していられます。
小さい子供が好きで、まっすぐな気持ちをもった、
澄んだ目をしているおじさんになりかけのお兄さんです。

ZonE、はとっても気持ちのあったかい人です。
ただし、学習に対する姿勢は極めて武士みたいなストイックさをもちあわせています。
今もすごい勢いで幅広く勉強を続いていて、最近の記事でも
学んだことをわかりやすく伝える努力をしています。
このころの記事でも、やっぱりクールに分析するね。
ZonEはクールさとともにすごくWetな人情も持ち合わせています。
若いのになかなかすごいやつです。

アックルは こんなこと言ってます。
もともと忙しい仕事だったんですが、最近仕事がとみに忙しいらしく
道場にも全然顔を出せないくらいになってしまいました。
彼もまた、すごい勉強家で、診断士を合格した後も
TOEICだの、中国語だの、証券アナリストだの
いろんなことに挑戦しています。

Watataはまだ正式メンバーになる前に こんな文章を寄稿してくれています。
彼はとってもとんがっています。
ものすごく純粋で、前向きでいつも忙しい。
診断士しては、旧執筆陣の中でも
圧倒的に幅広く活動している人です。
僕らは今、Watataが紹介してくれた、これから起業を目指している
青年実業家予備軍の方のコンサルティングをやらせていただいています。
どんなアドバイスができるのか、とても楽しみに仕事をさせてもらっています。

旧執筆陣では
いけいけ左脳系がふうじん・ハカセ・Watata
ゆるやか右脳系がZonE・アックル・JCと区分できるのではないか、と僕は
勝手に分析しています。

◆3つの要注意事項◆

僕は2008年の8月からT○Cに通い始めたので7月でほぼ丸1年。1年も勉強を続けてきたことだけでもすごいことだと思っていました。これまでこんなふうにしっかりと勉強したことなんて、大学受験を含めてもなかったかも。これだけやったんだから、きっと大丈夫と自分に言い聞かせるようにしていたように思います。この時期はみんなとっても不安に陥りやすい。7科目全てが同じレベルで仕上がっているということはないし、診断士試験はちょっと難しくしようと思ったらいくらでも難しくできる試験内容なので、自分がいくら頑張ったと言っても不安にならないわけはないんです。こんな時に避けなきゃいけないことは、
焦る(Aseru)、慌てる(Awateru)、あたふたする(Atafuta)。
魔のトリプルAです。
でも、しっかりやってきたことは、きちんと残っているはずです。
もし、水漏れが見つかったら、慌てることなく、さっさとテキストを読み返したり、過去問の解説を精読したりして理解する。これで、普通に対応できるはずです。

◆企業診断7月号◆
さて、今月は上に書いたようなエッセンスを盛りだくさんでまとめました。

他にも
今月の特集の「中国の中小企業事情」は僕を含めて、中国に興味がある方ならとても面白いと思う。
僕は一方的に存じ上げているだけなのですが、ティアラさん の連載
「宝石箱」も引き続き絶好調です。
彼女も受験生の方、特に自信を失いかけた受験生の方に、こころをこめて「伝えたいこと」を記しています。

今月号は知り合いの方がたくさん記事を書いていて、
この合格体験談を書いて下さったげっちさんが
「ツイッターとともに駆け抜けた1年間」
女子道場最初のゲスト寄稿で女子とキャリアの関係を語ってくれた
cumitaさんが「”引き寄せの法則”で合格後の野望も実現」と
それぞれの視点の合格体験記を書いています。

僕的にちょっと気になる「チア部☆齊藤 今日も無駄に元気!」という新連載もありました。
書きぶりが「ゆるわだ」に似ていて、とっても気に入りましたです。
我々の連載でもゆるわだの文体でも書きたい!と常日頃言っているのですが、道場メンバーに「殿中でござる」と浅野内匠頭状態で止められています

というわけで読みどころ満載の「企業診断7月号」ぜひ、読んでみてくださいね。

by JC



こんにちは。ハカセです。

先週末、中小企業診断士試験対策講座を持つ受験校では最大手と思われる TAC の一次公開模試が終了しましたね。

成績が良かった人、悪かった人、それぞれだと思います。

模試が終了すると、本番まで残り一カ月。この「超直前期ヤルコトリスト」は、すでに昨年の「模試120%活用術」のエントリーと重なる部分も多いのですが、もう一度一緒に整理したいと思います。

■ 燃え尽き症候群に注意 ■

模試直後に、僕に訪れたもの。それは、

「燃え尽き症候群」 bearing

でも、これはある意味、致し方ないと思います。怒涛の7週間を必死に切り抜け、模試直前の一週間も模試だけを考えて過ごし、全力投球してやってきたわけですから。

燃え尽き症候群からの脱出のカギは、「受験仲間」、「相対位置の確認」、「やること(やらないこと)の明確化」です。

■ 切磋琢磨できる仲間 ■

「模試120%活用術」 の記事にも書きましたが、僕を燃え尽き症候群から救ってくれたのは、後日合格後に一緒に道場を立ち上げることになる ふうじん からのメールでした。

詳細は この記事 を読んでいただくとして割愛しますが、ここから本試験までの一か月のモチベーション維持のために、勉強仲間の存在は重要ですgood

受験校などで勉強仲間がいる方は、会合を持たなくてもいいですから、メールなどで積極的に励ましあいましょう。

勉強仲間がいない方は、Twitterの 中小企業診断士の #smec クラスター(http://twitter.com/#!/search?q=%23smec )を閲覧して仲間の頑張り具合を覗くのもよいでしょう。でも、プレッシャー合戦にならない程度にね coldsweats01

■ 一次試験も実は相対評価 ■

まずは、自分の位置を確認しましょう。

一次試験は平均60点を取る試験です。それは言うまでもありませんが、各科目で凹凸が許されています。そして40点という足切ラインがあります。

結果的に、この一見単純に見える合格ラインが、絶妙に合格率が20%前後になるように調整してくれます。本当によくできた試験制度だと思いますcoldsweats01

そう考えると、(二次試験のみならず)、一次試験も実は相対評価の試験という側面があるかもしれません。

そうすると、合否のポイントは「みんながわからない問題を僕だけ正答できるようにすること」ではなく「みんなが正答できる問題を確実に正答できること」になりますgood

「え? それじゃあ平均点しか取れないじゃないかwobbly」と思われる方。

そうじゃないんですって。難易度A/B/Cの問題が正答できれば、つまりみんなが正答できる問題が正答できれば、十分合格するチャンスのある試験なんです。

ここ、間違えないでくださいね happy02

■ 模試の成績の総括はまだ早い ■

だから、現時点(模試終了直後、模試結果返却前)で模試の点数が6割を超えたとか超えないとかで一喜一憂しているのは、残念ながら賢明ではありません。

事実、模試で平均60点をとれば、2009年の模試では上位7.3%、2010年模試では上位7.09%です。

つまり、模試は本試験よりも難しくできているのです(Twitter やブログを見ていると、今年は多少難易度が低いかもしれないけど・・)。

6割超えた人は喜んでもいいかもしれませんup。合格への自信・確信は得られましたか? (でも、燃え尽き症候群に注意ですよ!)

でも、6割を超えていないからと言って、「どよ~んsadとするのは、早計ですpunch

しっかりと模試の結果が郵送されてくるのを確認して、上位20%に入っているかどうかで判断しましょう good

何度も言いますが、診断士試験は、「絶対評価」にみえますが、実は「相対評価」の側面が強い試験です!

■ 模試復習は成績表入手後が効果的 ■

模試が終了して、早速復習に取り掛かっている方もいらっしゃると思います。うん、それはGoodです。燃え尽き症候群になるよりは余程よいですgood

でもpaper。ある程度の復習が終わったら、模試の成績表が戻ってくるまでは、他の勉強(答練やスピード問題集)をやっていることをお勧めしますhappy01。ちなみに2009年は約15-20日後に郵送されてきました。

なぜならば、一次試験は相対評価の側面があるからflair。効果的な復習のためには、学習のメリハリが必要です。そのためには他の受験生の正答率という客観的なデータが不可欠です。

この写真にあるように、模試の成績表には「設問別正答率」が表示されています。正答率が高かったのに誤答した問題を集中的に復習するべきです。

繰り返しますが、みんなができる問題を、自分もできるようにすること。これが合格への近道です

同じ文脈で、答練の復習をする際にも、TAC(や他の受験校)が公開している「設問別正答率」をチェックしながら復習するのが本当は効果的です(TACはここで公開しています)。全問チェックしなくても、正答率が低いものだけ抽出して、その問題のプライオリティを下げるなどの措置はとれると思います。

■ 徹底的にアウトプット ⇒ テキストは辞書として ■

さて、やることを明確にしましょう!

模試以降はテキストを一切開かなくても構いません。徹底的にアウトプットにこだわるべきです。

  • 「トレーニング」小冊子(TACの場合)
  • 自作の単語帳
  • スピード問題集(市販)
  • 養成答練
  • 完成答練
  • 自宅学習用問題
  • 過去問(5年分)
  • そして模擬試験

これがこの一か月やることの全てです。これらを、繰り返し、繰り返し、繰り返し、嫌になるほど繰り返して解きましょうgood

「え?これだけ?coldsweats01」という方。上記を7科目分、2-3回転したら、すぐに一か月ぐらい経ってしまうでしょう catface

「え? テキストでまだ理解していない部分があるんだけど・・・bearing」という方、心配ですよね。確かに。分かりますthink

でも、もうこの時期、問題形式から逆算して理解するようにしたほうが、より実践的なトレーニングを積むことができますgood

もちろん、テキストを開くなといっているわけではありません。理解できない問題があって、そしてその正答率がA/B/C難易度だった場合には、テキストに戻って該当部分を確認しましょう。

つまり、テキストをあくまでも辞書として使うのです。難易度が高い場合には、余裕がなければ、テキストに戻らず捨ててもOK scissors、ぐらいのつもりでやりましょう。

■ そのかわり「鶏がら学習」が絶対条件 ■

「え? テキストに掲載されている知識がすべて問題になって問われているわけじゃないじゃないかangry」という方。鋭い。確かにその通りです。

僕もこの点が非常に不安でした。でも、結果的には、より重要な論点は「何らかの形」で問題になっているものなのです。

「何らかの形」というのが重要です。そう、選択肢の一つとして使われているかもしれないのです。

だから、アウトプットをするときには、選択肢の一つ一つも、しっかり読み込んで、○× のみならず、正答の理由や誤答の理由まで手を抜かずにしっかり自分に説明することが大事です。

「覚えているから ア」、「なんとなく イ」、「雰囲気で ウ」というのが、一番合格から遠ざかるパターンです!punch 

確かに何度も解いていれば、中には覚えてしまっている問題もあるでしょう。でも、いくら直前期だからといって「皿回し」のようにサラーッと流していては全く意味がありません。

「これはどうして ア なんだっけ」。「関連知識はなんだっけ」。「解答解説には確かこう書いてあるな」。と、骨までしゃぶるようにアウトプットするのです。

逆に、「テキストに載っているのに選択肢としても使われていない知識」は、その知識が(万が一)本試験に出題されてしまった時のTAC(または受験校)の言い訳として載っているだけcatface。もうそういうものには目を呉れずにバッサリと切り捨てるのが正解good。こういう大人の事情heart01もしっかり理解しましょう。

合否の分かれ道は、「みんなが知らない知識を自分だけが持っていた」では絶対にありませんpunch

「覚えていたつもりのあの知識が試験では出てこなかった」が、合否の分かれ道です。そのためにも、「皿回し学習」よりは「鶏がら学習」が必須です。

■ やらないことの明確化 ■

企業診断7月号 で、女性診断士の Tiara さん も述べていらっしゃいますが、この超直前期では、「ヤルコトリスト」を作るのと同時に、「やらないことリスト」を作ることも重要です。

僕の場合は、

学習範囲 = テキスト + 答練 + 過去問 + 模試

と「やること」に決めました。

やることを決める = 「それ以外はやらない」

つまり、TAC模試を最後の学習範囲とし、それ以外はやらない、と決めたのです。

これは昨年の「模試120%活用術」のエントリーとの重複になりますが、成績が振るわないからといって、これまで与えられた知識ですら十分習得できてないのに、「しまった、合格ラインに達してないから他の人と差別化するために新しいテキストや問題集を・・・」と、守備範囲をさらに拡大するのは余りお勧めできません

他社の模試が気になる方もいるでしょう。受ける受けないは自由です。でも僕は余りお勧めしません。

そもそも、上記に挙げたアウトプット(答練)だけでも、相当なボリュームがあります(コメント欄でご指摘いただいた通りです)。これ以上、模試を受けてもカバーしきれない可能性のほうが高い。

であれば、要らぬ不安材料を抱えるよりも、守備範囲をキッチリ決め、その範囲をしっかりと自分のものにすることです

ここで焦る方と、腰を据えられる方は、合否を分けますpunch

■ 直前10分で覚えるリスト ■

上記のように、基本的にはアウトプット中心として、その比率も、

アウトプット vs インプット = 95 vs 5

でOKですgood

ただし、一つだけ本試験までに準備することがあります。それは、「直前10分で覚えることリスト」の作成です。

どうしても迷う論点ってありませんか?

僕の場合は、法務と情報にこれが多かったんですよね。IPマスカレードとNATの違いとか。「2週間前」ってどこに出てきたっけ? とか。

極論、そういう知識は、該当試験の60分間だけ覚えていればよい知識です。これだけを凝縮してまとめた「串刺しリスト」をどこかのタイミングで作ることをお勧めします。「ミス(間違え)リスト」かもしれませんね。

僕はこれを、テキストの表紙裏の余白に書きました。なぜかというと、自信がなくなったらすぐにテキストを参照できるので、写し間違えのリスクがないから。よく間違える論点は、写す時ですら間違えますからね。

この話は、試験の二週間ぐらい前に、また改めてしますね。

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いかがだったでしょうか。皆さんの「これからやろうとしていること」と、どれだけ共通しているでしょうか。

当然ですが、何もかもここに書いてある通りやる必要はありませんcoldsweats01

昨年の「模試120%活用術」のエントリーも併せてご覧になって、参考になるところだけを抽出して、自分に当てはめて使ってみてくださいね。

ではまた!

by ハカセ



こんにちは。wackyです。

とうとうTAC模試がおわりましたね。2日間の激闘お疲れ様でしたjapanesetea。実は私もTACの公開模試の試験会場にいましたcoldsweats01。というのもTAC新宿校で試験監督として1日だけお手伝いしたのです。1年前は自分も模試を受ける側だったんだ…ととても不思議な気持ちsweat01になりました。また試験に本気で取り組む受験生の目は非常にギラギラしていてとても刺激を受けました。
さてそんな模試ですが、私が担当した教室になんと以前開催したセミナーの参加者が2名もいたのですよ。残念ながら1名の方はお名前を失念してしまって本当に申し訳なかったのですが、その償いも含めて精いっぱい心の中で応援punchさせていただきました。

さて、本試験前最大のイベント「公開模試」が終了したのですが、この後はどうすればよいのでしょうか?TACのカリキュラムだと、毎週2科目ずつ「まとめ講義」がありますが、まとめ講義はもう本当の最終確認という程度で、この講義で実力が「ガーン」と上がることはないと思います。「もう知っているよ」という論点ばかりなので、新たに知識をINPUTするものではありません。このまとめ講義を持って1次対策は全て終了となります。では、この後はどうしたらよいのか…

一つの目安として模試の点数があります。ではこの点数をいくつかのパターンに分けて、それぞれ今後どうしていくかを解説したいと思います。

①全科目の平均点が60点以上
②全科目の平均点が50点以上60点未満
③全科目の平均点が50点未満
※受験生により受験科目数が異なるので平均点を目安にしました。

1.全科目の平均点が60点以上の方
ここにあてはまるあなたは1次試験突破の実力があります。きっと上位者ランキングにも載ることでしょう。おめでとうございますbirthdaygood。ちなみにおめでとうございますは、ランキング掲載ではなく、1次突破の実力を身につけたことにですよcoldsweats01

さてあなたは、1次突破の実力があることがわかりました。となるとあとはどうすればよいかというと、
①試験本番まで今の実力を維持する
②実力発揮を阻害する要因をできるだけ排除する
③2次対策を考える
ですね。

①については、今までやってきたアウトプットを残り1か月で総ざらえしましょう。養成答練、完成答練、模試、過去問。全ての問題を再度解きなおすのがよいでしょう。その際に、できない問題に注力するのはもちろんですが、できた問題にも注意を向けてください。猫オヤジの忠告を無駄にしないように。
あとは7科目を、万遍なくというよりは多少優先度をつけて時間を配分しながら回していってください。俗にいう「皿回し」ですね。

②については先日の記事に書いたのでそちらを参照してください。

さて禁断の③ですが、ある程度1次突破の見通しが立ったところでやはり気になるのが2次対策。以前きょくしんが自身の経験を踏まえて書いた記事にもあるとおり、やはりまず1次対策に注力すべきなんですが、模試である程度の結果を残せたのなら多少は2次対策に手を出してもいいんじゃないかと思います。でも事例対策に取り掛かるというよりは、財務の計算対策をレベルアップするイメージ。例えば、1次対策としてスピード問題集をやりつつ、計算問題集のCランクの問題や集中特訓などの2次計算対策を取り入れていく。これなら無用に時間がかかることもないし、1次財務対策にもなる。それに今のうちから事例Ⅳの計算対策を進めることで、同じストレート生に対してリードできるというアドバンテージは大きい。

ちなみに昨年の私の7月の学習スケジュールを掲載します。

あくまでも1次対策がメインです。模試の結果を踏まえて法務と中小に約4割の時間を配分し、残りを経営、財務、運営に当てていました。この時期は経済と情報はほとんどやってませんでしたね。2次対策は上記のとおり主に事例Ⅳの計算対策を行っていました。良かったら参考にしてください。

最も重要なのは「1次突破できる実力がある」ということを正しく認識すること。本試験まで今の実力レベルを維持し、新たな知識を追い求めることは不必要。新たな問題集を買ってみたりとか油断するなんてもってのほかです。適度な自信を持ちながら、万全な準備と体制で確実に1次突破を勝ち取ってください。

2.全科目の平均点が50点以上60点未満
ここにあてはまるあなたは1次試験突破までもう一歩といったところですねcoldsweats02。昨年の模試の実績でいうと、3425人中1170人(約34%)です。ここのゾーンの人たちのポイントは「何が足りないか」を客観的に分析すること。60点を取れなかったのはなぜなのか?またどうすれば60点を超えられるようになるか?について徹底的に検証しましょう。原因は色々ありますがおそらく下記2つに集約できると思います。
①実力が足りていなかった
②実力は足りていたが十分発揮できなかった

実力が足りていたが十分発揮できなかった、つまり模試の中で致命的なミス(計算ミスや早とちりなど)を行ってしまったと思うのですが、それを排除するためにはどうすればよいかを真剣に考えて本番で起こさないようにしてください。せっかく身についた実力が発揮できないのは非常にもったいないです。

「実力が足りていない方」は、知識が足りない(INPUT)のか、それとも知識の活用(OUTPUT)が弱いのか。どちらにあてはまるかをよーく考えてください。ただいずれにしても今後の学習計画としてはOUTPUT中心になります。特に今まで間違えた問題を中心にしつつ、わからない用語などはテキストを調べるなどして少しでも多くの論点をつぶしていきましょう。

また平均60点を超えるためには、どの科目であと何点上積みするかを考えるのもポイントですね。一律XX点UPというのは現実的ではなく、得意科目は上積みの余地は少なく、苦手科目は伸び代が大きい。そうなると残り時間をどう配分していくかも自ずと決まってくるはずです。ということはやはり、どの科目のどの領域を重点対応すべきかがカギkeyになりそうですね。いうまでもありませんが、頻出論点か稀出論点かの優先度もおさえてくださいね。
効率的なOUTPUT方法としては、「領域別に問題を解くこと」が挙げられますが、その際に徐々にレベルを上げていくとより効果が高まると思います。具体的には、トレーニング冊子→養成答練andスピ問→完成答練→模試and過去問という順序で問題を解くと、どのあたりで自分ができなくなるかがわかるので効果的だと思います。また間違えた問題や論点は、ミスノートに記述するなり、付箋を貼るなりしていつでもチェックできるようにしておくと便利です。私は過去問に付箋(ABランクは赤、Cランクは黄色、DEランクは青)を貼っていました。最初はあまりの多さに嫌shockになっていきますが、少しづつ付箋が取れるようになって成長を感じたものですhappy02

残り1か月は時間との戦いになりますので、効率的かつ効果的な学習方法を心がけてください。

3.全科目の平均点が50点未満
ここに当てはまったあなたは相当苦しいはず。今までの勉強方法を悔いているかもしれません。しかし当たり前ですが時間は巻戻ることはありません。となればあと1か月できる限りのことをやるしかありませんね。その覚悟punchはありますか?

特に点が低かった科目については重点的に時間を配分して、受験校が配布している直前レジュメなどの重要論点を中心にOUTPUTを繰り返してください。おそらく全領域をカバーするのは時間的に厳しいと思いますので、論点を絞った対策をする必要があります。
全科目まんべんなく低かったという方は、得意科目を伸ばしていくことをお勧めします。得意でなくてもたとえば苦手意識がない科目とかが費用対効果が高いと思われます。苦手意識のある科目については、もう足切り回避狙いで重要論点をさらに絞り込むしかないかもしれません。とにかく費用対効果を考えて、少しでも点数を積み重ねることができるようにOUTPUTを繰り返してください。

 

4.まとめ
模試の結果だけで受験生の実力を判断できるわけではありません。しかしあと1か月しか猶予がないのなら、模試の結果を判断材料として動き出さなければなりません。本当は模試の個人成績表を基に自分の実力を分析して対策をしたいところなのですが、個人成績表が手元に届くのは約2週間後。そうすると残りは2週間ほどしかありません。残り時間を有効に活用するためにもまずは「模試の結果=自分の実力」ととらえて、1次突破に必要な作業(タスク)を洗い出して、残り1か月で対応すべきです。

今日の記事は、「模試の結果を受けてこの後どう行動するかを考える」がメインテーマでした。今後の具体的な学習方法などはまた別の機会に書こうと思いますし、他のメンバーも色々と書いてくれると思います。今日のテーマを設定したのは、何事も初動が大事ということをお伝えしたかったのです。

残り少ない時間有効に活用したいですよね。だったら闇雲に動くのではなく、方針を持って動きたいものですbleah

by wacky



こんにちは、らいじんthunderです。

公開模試1日目が終わりました。

まずはお疲れ様でした。出来はどうだったでしょうか。良くできた人happy01、思ったよりもダメだったという人shock、いろいろかと思います。

試験開始前の緊張の度合いは?時間配分はうまくいきましたか?4科目受けた疲労は想定以上でしたか?眠くsleepyなりませんでしたか(笑)?

いろいろと起こったことがあるでしょう。今日が8月6日の夜であれば1日目の出来事を振り返る必要は全くない。むしろ、さっさと忘れて明日に備えるべきだけど、今日はあくまで模試。うまくいったこと、失敗したことを振り返り、簡単でいいからメモpencilっておくなどして、まとめておきたい。

今日初めて4科目を真剣に取り組んだという人は、多分想像以上の疲れを感じているのでは?本番はおそらくもっと疲れます。1日目の夜に2日目の科目の仕上げをしようと計画している人は、今日の自分の状態を冷静に分析して、それが可能か考えないとね。

道場のコメントにも、是非みなさんの「気付き」を書いてくださいな。みなさんの気付きをみんなで共有して、実力発揮率を上げるようにできると嬉しいねgood

さあ、明日は2日目。今日はもうPCも閉じて明日も真剣に取り組んで来て下さい。

では、今日はこれまで。motorsports

by らいじんthunder



こんにちは。くれよんです。

今週末はTACの1次公開模試ですね。 焦りを感じている方coldsweats02、さ~て腕試しangryと気合いを入れている方、色々いることでしょう。

怒涛の7週間も最後の中小に至っては、濃~い内容の記事が展開されていましたが、 我々執筆陣も本当に力が入ってきていますsign03

さて、今週は模試心得week。ここまでも各執筆陣が熱い記事(wackyの記事きょくしんの記事ZonEの記事らいじんの記事)を書いてきてくれています。

本日の私の記事は、「合格実力があるのに結果(成果)が出ない人に贈る、実力の発揮率を高める 2つの心得」です。

■実力以上の力は出ない
「試験当日に神が降りてきて、正解のマークが光ってみえる!」な~んてことは ありません。
マークシート方式なので運だけで合格できる可能性も理論上はあり得ますが、まぁ期待するだけ意味がないでしょう。
本番では実力以上の力は出ません! (実力不足の人は・・・頑張りましょう!)
しかし、「合格実力があるのに結果(成果)が出ない人」がいるのは事実。

それはなぜか?

「結果=実力×実力発揮率」と考えると実力が発揮しきれていないことが原因。
ゆえに、「合格実力があるのに結果(成果)が出ない人」が本番で結果を出すためには実力を更に高めることも一つですが、合理的に考えれば、「実力発揮率」を高めることが賢明。

実力発揮を邪魔する最大の原因は、「心が乱されること」

その対策として2つの心得を贈ります。

■心得その1:想定外を想定内にしてしまおう
皆さんも心あたりがありませんか?
隣の人の仕草が気になる、おなかが痛い、寝坊をしてぎりぎりに会場に着いた、 直前復習用のテキストを忘れた、寒い(暑い)、全く知らない問題が出た・・・等々。

「問題を解けるようにする」ために一生懸命勉強し、
「ミスをしない」ために手順や工夫を凝らし、
「忘れ物をしない」ために何度も確認する。

こういった対策ももちろん大事。 でも、本番試験の時には、緊張もするし、人間だからミスもする。だから、「忘れ物をしないぞ、ミスをしないぞ、問題を解けるようにするぞ!」なんてあれもこれも 気張り過ぎると、一つの綻びが出ただけでガラガラと崩れてしまうもの。

ではどうするか?

視点を切り替えて、「ミスやトラブルを防止しよう」だけを考えないこと。
つまり、ミスやトラブルは起こるものと 考えて、「ミスやトラブルがあった時どうするか」も考えておく。これで想定外も想定内に収まり安心。

例えば、以下のような事態に対してどうするかについて、ちょっと考えを 巡らせておくだけでも違います。

「全然知らない問題が出たらどうするか」
「途中でマークミスに気が付いたらどうするか」
「受験票を忘れたらどうするか」
「消しゴムが転がっていってしまったらどうするか」

ね、本当は大概のことは何とかなるってわかるでしょsign02

■心得その2:「ギョッとすることは必ずある」と思っておこう
毎年5000人が臨む診断士試験。1次試験は40点未満無しで平均60点以上を取れば全員が合格できる試験であり、数多くの受験校が問題・傾向を分析しているにも関わらず、20%程度の人しか 突破できていない。

それはなぜか?

それは試験委員も毎年手を変え、品を変えで工夫を凝らして、一定の難易度に 落ち着くように一生懸命作問しているから。 国家試験をなめてはイカンということでしょうか。
ということは、何かしら知らないことが出てくるのは当然だし、 過去と傾向ががらっと変わることも時にはあるってこと。
一昨年の情報、昨年の経済なんかがまさにそうですが、この時に「ギョッ」として 心を乱されてしまった方は実力の発揮率が下がってしまったのではないでしょうか。

「でも、どうしたらいいの?」と言う方に朗報。

確かに、一昨年の情報、昨年の経済なんかは難問でしたが、それでもトータルの合格率は似たり寄ったりだった。
逆に考えると、難問(悪魔の科目)もあれば易問(天使の科目)も必ずあるということ。

つまり、難問(悪魔の科目)が出た時は、足きり回避の戦い方に切り替えて、易問(天使の科目) を待てば良し!


■まとめ

・実力以上の力は出ない。実力の発揮率を最大化しよう!
・発揮率を高めるには、心を乱さないこと。対策は2つ。
①「ミスやトラブルがあった時どうするか」も考えて想定外も想定内に。
②試験中「ギョッとすることが必ずある」と思っておこう。

模試は、試験中の“心の揺れheart02”を疑似体験できるまたとない機会です。
有意義な模試になることをお祈りしています。

by くれよん



さあ、今週末はいよいよTACの公開模試。楽しみですね。

こんにちは、らいじんthunderです。えっsign01楽しみじゃない?そんなこと言わずに楽しんできてください。これまでの成果を試せる時なんですから。wink

さて、今週の道場は模試特集。それだけ大事ってことだけど、もういい加減聞き飽きたって方も多いかな。でもまだ書き足りないから今日も懲りずに模試関連の記事です、悪しからず。

本試験前日にできること

この記事を読んでいるのが6月23日なら、是非今日が8月4日だと想像してみてください。本試験までに勉強できるのが翌日の1日のみ。さぁ何をします?

そこまで直前になると、実力が伸びるなんてことは、あまり考えられないよね。だから、最後の追い込みで猛勉強!・・なんてことは無い筈、というか、そんなことしても多分無駄。それよりも最後の調整ですよ。実力を十分に発揮するためのね。

実力を発揮する難しさは、この記事でも書いたけど、それを実感する良い機会。答練でも感じてきたかもしれないけれど、4科目または3科目を連続して回答していくことが与える心理面での影響は馬鹿にできない。

だから、どのようにして実力を発揮できる状態をつくれるか、精一杯考えて準備して試してみることが模試を受ける大きな目的。

前日早く寝ること、当日早起きすること、朝起きたら財務の簡単な計算問題を解いて頭のウォーミングアップをしておくこと、余裕をもって試験会場に入ること、予め昼食は地元のコンビニ等で調達しておくこと、トイレが混むことを想定しておくこと、休み時間になったらすぐに次の教科へ頭と気持ちを切り替えること・・・などなどなど。よ~く考えて試してみる。きっと失敗することがでてくるが、それこそが収穫

模試で検証したいこと

間違っても模試の結果(点数)で一喜一憂しないdangerように。あくまで1ヶ月前の実力をしめしたもの以上の意味はないから。それよりも、自分の実力を発揮できる状態にできたかどうか。その検証が大事。なぜなら、1次試験においてそれを試す機会は今回が最初で最後だから。

昨年の模試で私が得たこと。

・試験開始直前の2分くらいに腕や肩などのストレッチを毎回することで、常に平常心で試験開始の合図を迎えられた

・休み時間はブラブラ歩きまわった方が、脳も休まり、気持ちの切り替えもうまくいくことがわかった

・昼食は、本当に軽くでいい

・午後一の教科は眠い(経営で不覚にも寝てしまった:眠気対策)

・冷房の効きすぎで、凍死しかけた(上着の用意の必要性)

など。これらは、あくまで私個人のことなのでみなさんには当てはまらないものも多いでしょうが、意識をもって臨めば同様の気付きはあるはずですよ。

さあ、楽しんできてください。

では、今日はこれまで。motorsports

by らいじんthunder



こんにちは。ZonEです。

今週末はT○Cの1次公開模試とのことなので、「模試に対する心構え」や「模試で得た教訓の本試験への活かし方」について色々と考えてみたいと思います。

 
模試と答練の決定的な違い

突然ですが、「模試と答練の違い」って何でしょう?

この問いに対する答えは色々とあると思いますが、特に「答練で概ね平均点以上/60点以上取っている方々」に今一度きちんと考えていただきたいと思います。

表面的な答えの1例として、「答練は1日1科目ずつ」に対して「模試は2日にわたって7科目連続」解く…という答えがありそうですね。

これをもう少し掘り下げて考えると、例えば、「答練は1科目毎集中して準備できる」のに対して「模試は7科目まんべんなく準備しなければならない」ということになります。ということは、直前1週間の過ごし方も変わって然るべきなのです。これまで答練で良い点を取っている方も、油断している暇など無いわけです。

違う掘り下げ方もしてみましょう。答練だと1科目ずつ完結していて、ある科目の結果が他の科目に影響を及ぼすことは稀です。しかし、模試のように連続で複数科目の試験を受けると、前科目の出来による心理状況(浮き沈み)が他の科目に影響するケースが多々あります。模試に真剣に対峙すればするほど、この傾向は強いのではないでしょうか(これに関しては、模試と本試験にもっと大きな隔たりがありますが…)。

真剣さという観点から言うと、模試は「本試験前に本試験と同等の真剣さで7科目通して受験できる最後の機会」であることも、十分に認識しておいていただきたいと思います。

いくら自習室等できちんと時間を計って、2日連続で過去問1年分(7科目)を解いたとしても、模試と同じ真剣さで臨むのはかなり困難です。嘘だと思ったら、実際にやってみて下さい。

以上のように、模試は本試験前に色々なことに気付くことができる「非常に大きなチャンス」なわけです。この認識を持たずに、漫然と模試を受けてしまうのは、非常にもったいないことです。

 
あと、当たり前過ぎるお願いで恐縮ですが、模試は「絶対に模試会場で受験」してくださいね。

模試を受験しないなんて「もってのほか」ですが、自宅受験も効果半減(半分以下かも!?)だと思います。地理的状況もあるので難しい方は仕方ないですが、可能であれば、ぜひ自分が普段通っていない校舎等でアウェイ感を感じながら受験してほしいところです。

模試で試して欲しいことは、昨年も書きましたので、こちらの記事もぜひご一読ください。

なお、「本試験ではこうしよう!!」「本試験にはこれを持って行こう!!」「本試験までにこういう資料を作っておこう!!」など模試で思い知った痛みは、必ずメモしておいてくださいね。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、本試験まで1ヶ月もあるとついつい痛みを忘れてしまうものです…。

 
なぜ模試が本試験の1ヶ月以上前にあるのか?

ここで、模試が本試験の1ヶ月以上前に設定されている意味について考えておきましょう。

採点や順位表作成などに時間がかかる…という大人の事情は多少あるかもしれませんが、やはり理由の筆頭は、模試で得た教訓を本試験で活かすための準備期間を十分に確保するため…と考えるが一般的かと思います。

ただ、「模試で得た教訓を本試験で活かす」と言っても、どの概念レベルまで捉えて活かすか…で大きな差が出てくると思います。

科目毎の点数や間違えた問題に対する反省は誰でもやる最低限のレベルなので、道場で取り上げる必要はなさそうですね。ハイ、割愛。

1週間前~1日目、2日目の過ごし方もこれまで取り上げてきたので、大丈夫ですよね。

ということで、ここで考えておきたいのは、模試~本試験1週間前までの過ごし方、とりわけ科目間の力配分についてです。

思わず陥りがちなパターンとしては、模試で点数の低かった科目、特に60点を下回っていた科目に必要以上に注力してしまうケースです。

もちろん、弱点を補強する対策は、この試験では非常に大切です。

と言うのも、一次試験をクリアする条件が、

  1. 40点未満を取らない
  2. 平均60点以上を取る

だからです。

いくら2の条件を満たしても1の条件を満たさないと、不合格になってしまうわけです。

方針としては長所を伸ばすより短所を補う方が、理にかなっています

ただし、模試の点数だけで注力する科目を決めてしまうのは危険です。理由は2つあります。

1つ目は、科目間難易度です。

受験機関側でも科目間の難易度差を予測して模試に反映しているハズですから、点数の低かった科目の難易度や自分の科目別順位、偏差値などをきちんとチェックした上で力配分を適正に決めてください。

 
点数の再現性

模試の点数を鵜呑みにできない2つ目の理由は、点数の再現性を考慮する必要があるからです。

道場読者の皆さんなら、問題用紙の各選択肢に◯×△など記号を書き込んで、同じ正解でも1択まで絞り込めた確信解答なのか、2択までしか絞り込めなかった50%の確率で勝ち取った正解なのか、きちんと認識できていると思います。

例えば問題が25問あって、そのうち

  • 10問は確信解答(1択まで絞れた)で10問正解
  • 10問は2択まで絞れて、うち7問正解
  • 5問は全く分からず(運のみ)で2問正解

で合計19問正解で、76点だったとします。

では、もう1回試験を受けても76点取ることができるのでしょうか?

この例で実際の期待値は、10 + 10×0.5 + 5×0.25 = 16.25問 正解できる計算になります。つまり期待値は65点ということですね。

期待値65点で76点に上振れしたのだから、(悲観的に見て)下振れすると54点だった可能性も十分あり得るわけです。

こう考えていくと、実際に取った点数も大切ですが、点数の再現性から期待値や下振れした際の点数もきちんと考慮しておく必要があることが分かると思います。

特に、下振れした場合の点数が40点未満の科目があったら、重点的に補強しておくべきですよね。

実際の点数だけでなく、科目の難易度や点数の再現性も踏まえて、模試後の科目間の力配分を決めていただければ幸いです。

 
…と色々と書いてしまいましたが、まぁ、まずは今週末の模試でベストを尽くすことですね。Good Luck !!

by ZonE



こんにちは、久しぶりの投稿になる猫オヤジ(@きょくしん)です

 今週末は最大規模の受験数を誇る、某予備校の1次模擬試験が実施されます。なので、道場の記事も模擬試験がテーマ。

 私は、痛恨の反省不足を書きたいと思います。

 

ケースの背景として、昨年の今頃の状況を簡単に。

1.基礎養成期(前年10月から4月の約半年)から完成期(5月から6月末)

・養成答錬は平均84点。最低72点とまあまあ。
・完成期は予備校のレジュメと問題の復習が中心。答練は平均74点。最低62点。
(自信あったので、1次対策の時間を半分にし、自己流2次対策)←失敗!
・1次復習不足。問題の復習は、直近で間違えたもの&何度も間違えたものが中心。
 基礎養成期に出来るようになった問題は復習していない。←失敗!

2.公開模試(6月末)

・問題が難しかったが法務が出来ず35点!。合計も420点。
 ↑かなりマズイ!。 時間がもうない!
・一度学習したことを忘れているとようやく気がつく。

3.直前期(7月)

・予備校の直前まとめレジュメと、全科目の復習。
特に暗記系3科目、法務、中小、情報は大急ぎで復習。
しかし、運営と経済のスピ問はやり直しできず ←時間切れ!

4.1次試験本番(8月第1週末)以降

・経済採点36点で撃沈!
・来年再受験と認識して2次対策には本腰が入らず。
・9月に得点調整で合格して大喜び!
・でも2次試験まで残り1カ月半。貴重な2次切符2枚のうち、準備不足のうちに1枚使うことに・・・・shock

原因は模試の反省不足

本番失敗後に反省したことは、失敗の兆しは模擬試験の時にすでにあったこと。

教訓は「せっかく難しい模試を受けるなら、本試験が難しい場合の対応を練習すべき!」ということ。

★まず模擬試験で反省したところ

・既述のとおり養成期に出来るようになった問題や論点を忘れている事に気付いた。GMROIなんか定義すら忘れている。完成答練で平均74点だったのは毎週復習してすぐテストをやったから。短期記憶で乗り切ったに過ぎない。

(反省点1)

 → 直前に見直さないと忘れてしまうも部分も多い。1週間前に全科目おさらいする必要ある。見直しておけば出来ていた問題も多数あった。

(反省点2)

→ 復習の不足。1度できた問題も忘れている。再度やり直す。1次試験まで、特に暗記系3科目を強化。

 

★反省が不足だったところ・・・大後悔!・・・

(反省点)

・法務35点だったにも関わらず、問題が難化した場合の対処を検討しなかった。
「模擬試験は予備校がやる難しい試験。あてにならない。本番はこんなに難しくない」と思っていた。

1次試験本番だって問題は難しい。H22経済、H21情報・・・。難易変動が大きいことを認識しておくべきだった

(分析)

失敗原因は、試験中に最後まで考えることをせず、選択肢を絞った程度でマークして軒並みはずれる、というパターン。本番の経済でも同じように崩れた。

私の場合、答練の繰り返しで、1問当たりの所要時間を計算し、選択肢を絞ったら時間内で次々とマークしてしまう癖がついていた。ひとつずつきちんと検討していけば正解していた問題も多かった。

この方法で全問即答するという方法は、時間内に正解が見つかるor正答率も高いという程度に簡単な問題なら高得点を狙える。

しかし、難易度が高い問題では、2-3分で正解が見つからず(選択肢を絞り切れない)、どの問題も検討不十分でマークし、解答を次々に間違えるリスクがある。同じ時間をかけて全問題をやって、確率的にある程度の正答率を想定するのは、問題の難易度が平易かつ平準な場合に限る。

(教訓)

・難易度を見極め、問題が難しい場合は、簡単な問題から時間を割り当て、まず40点を確保する作戦にすぐさま切り替えたい財務のようにやさしい問題からやり、きちんと正解を積み上げたい。

 ・1次本番では、H22の経済、H21の情報のような難問が並ぶこともあると認識したい

対処法切替・40点確保作戦の実践の練習には、難問が多い模擬試験がちょうど良い!。

 みなさんはしっかり模試を練習台にしてくださいね!

模擬試験での実験結果(オヤジのケース)

 ・午後の集中切れの防止には、チョコレート(甘いもの)・メガシャキなどで対処。昼食は軽めに。首と肩の凝りには、湿布シールを貼るなど。体調維持対策の効果は確認できた。試験中ほとんど疲れは感じなかった。

 ・隣席の人の音がかなりうるさくても集中できた。鉛筆を机に投げ出す、焦って頁をめくる、ため息が大きいなど、とても癖のある人だった。集中力が切れずに取り組めたことは自信になった。

 ・心を整える練習が出来た。試験前の15-20分の休憩時間はレジュメや気になるところを見直す、テキストをしまってからは無心で腹式呼吸に専念する。こんなふうに、自分なりの集中手順が作れた。

 ・勝負パンツ「甲冑パンツ」をはいてみた。巨人の原監督はWBCの全日本監督の時にはいて優勝したとか。私のは「織田信長」で、謙信や信玄、真田もよかったけど、やっぱ大勝負は信長でしょうって感じ。ちなみに写真はwebのもの。自分のパンツ晒すのは遠慮しました。

 ただし、前の窓がなく小便には不便。男子トイレは長蛇の列なので、本番では穿きませんでした。焦って汚したりするとイヤだし(笑)。本番に穿かなかったから失敗した(?)なんて事はないと思うけど。 

 ちなみに女子にはパンツに加えて「甲冑キャミソール」がある。上下揃って甲冑っぽい。

最後に

・「起こり得る最悪の事態とは何か」と自問すること。

・それから落ち着いて最悪状態を好転させるよう努力すること。

・・・D・カーネギー「道は開ける」より・・・

 模擬試験、本番のつもりで頑張ってください!

Byきょくしん



こんにちは。wackyです。

怒涛の7週間punchがとうとう終わりましたね。今までお疲れ様でしたhappy01。しかし一息つくjapaneseteaのは来週の公開模試が終了したあとにしましょう。来週の公開模試は今までの診断士1次試験対策の集大成。この模試でどのような結果がでるかで、8月の本試験の結果がどうなるかがある程度予想できます

というわけで今日は、公開模試をテーマに記事を書いてみたいと思います。

1.模試を受ける目的
そもそも模試は何のために受けるのでしょうか?
模試とは「模擬試験」のことで、試験とは当然本試験を指します。つまり本試験を想定(シミュレーション)した試験ということになります。模擬というくらいですから、本番と同じスケジュール、内容(予想問題)で受けることになります。「模擬」ではありますが、本番を想定した試験を受けることで得られるものが2つあります。それは経験と検証の機会です。
経験というのは、文字通り「試験を受ける」という経験です。緊張感はさすがに本番と同等…というわけにはいきませんが、疲労感typhoonは本番に近い経験をすることができます。

あらかじめ本番に近い経験をすることで、本番に備えることもできますし、最も大きいのは「心構え」ができることだと思います。でもそれらの経験値を多く獲得できるかどうかは事前の課題設定にかかってくると思います。

ただ模試を受けただけだと、試験を受ける行為に対する経験が得られます。事前に課題設定を行い検証すると、課題に対する検証結果という経験も得ることができます。検証結果を元に本番に臨めばリスクを低減することができます。

試験というのは合格する実力があれば合格できるものではありません。正確にいうと、合格できる実力を身につけても、当日十分に発揮することができなければ合格できません。今までのプロセスなんか全く評価されずに結果だけで評価されます。ということは、如何に実力を発揮するか、もっと言えば自分の実力発揮を阻害する要因をできる限り排除しリスクを低減することが必要。自分の実力発揮を阻害する要因ってなんだろう?と考え、それに対する取り組みを考えると、自ずと模試の重要性がわかりますよねwink。そう、模試では自分の実力発揮を阻害する要因の発見および対策の検証が行える唯一の機会なのです。

じゃあどうすればよいか?それぞれの状況、おかれた立場、メンタル面などで違ってくるので「コレ」とは決められないので各自で考えてほしいのですが、過去の受験生はどうしていたかということが参考になると思います。まずは道場の過去の記事の紹介から。
記事1
記事2

いずれも模試当日の課題設定に関して書かれておりとても参考になります。私も昨年参考にしました。

では上記記事と昨年の私の経験を踏まえた上で、どのような課題設定が必要かを書いてみたいと思います。

2.模試で試したいこと(その1)【疲労と回復そして休息】
最初は主に実力発揮を阻害する要因の発見に関してです。
皆さんも想像しているかもしれませんが、2日で7科目受けるというのは非常に疲れますwobbly。模試とは言えど疲れます。ちなみに本番は精神的プレッシャーがかかるのでもっと疲れますがshock
ということは最初の阻害要因は「疲労と疲労による集中力低下」になります。まずは経験してみること、そして疲労を軽減する方法をいくつか考えて試してみることです。
疲労回復方法としては、

①糖分補給
②休憩時間の使い方

が考えられます。

まず糖分補給についてですが、試験というのは脳をフル回転させるため特に糖分(ブドウ糖)の補給が重要だそうです。どのような手段でもよいのですが、よく言われるのはチョコレートなどの甘いお菓子cakeや、砂糖がはいったコーヒーcafe、栄養食品やサプリなどがいいと思います。この辺も人それぞれ好みもあると思いますので実際に模試で試すとよいと思います。

模試で1科目終わるとどれくらい疲れるのか、また回復アイテムでどれくらい回復するのかまたはしないのか。その辺を計画的に経験して検証してください。その結果を本番へと活かすことでフルに脳を働かせて、実力が十分に発揮できないという阻害要因をできる限り排除するように準備してください。また回復アイテムは何が有効なのかも検証してください。
あと食事の量もポイントになります。食事は糖分補給も兼ねているのですが、できるだけ満腹を避けて「少し少ないかな」という量が適量かと思います。私は模試の時は「通常時の2/3」の量にしたのですが、それでも午後眠気が襲ってきたcoldsweats02ので本番では「通常時の1/2」、2日目はそれよりもさらに少な目にしました。

次に休憩時間の使い方ですが、科目と科目の間の休憩時間(30分ないしは60分)の使い方は非常に大事です。30分の休憩時間は長いようですが、実際は短く感じますsweat01。糖分補給したり、トイレの行列に並んだり…。計画的に「何をするか?」を決めておいたほうがよいです。また休憩時間は次の科目の短期記憶INPUTをする時間にも活用できますが、私はオススメしません。休憩時間はとにかく「コンディションを整える時間」としたほうがよいです。何度も繰り返しになりますが、試験はとにかく緊張と疲労の連続です。休憩時間は「休憩」しないと途中で脳がオーバーヒートしちゃいますcoldsweats01

私の場合は、糖分補給とトイレ以外は「休息」していました。席に戻り目をつぶって席に伏せて脳を休めて回復に努めていました。短期記憶用のファイナルペーパーも持ち込みましたが一切見ませんでした。いや、見れなかったというほうが正しいですかね。特に1日目の午後は、企業経営理論と運営管理と90分科目が2つと非常にヘビーです。その前の午前中は経済と財務と計算満載で脳はかなり疲れているはず。疲労が続くと集中力がかなり低下し、単純なミス(読み間違い、勘違い、計算ミス)などが発生しやすくなります。これらも実力を十分に発揮できない阻害要因になります。
だったら直前の短期記憶で数点の上積みを狙うよりは、集中力不足により数点を失う事を防止したほうがよいというのが私の考え方です。人により集中力の持続時間や回復速度には違いがあると思うので、この辺も模試で十分に検証したほうがいいですね。あえて短期記憶INPUTをやって集中力がどこまで持つかを試してもいいかもしれませんbleah

3.模試で試したいこと(その2)【7科目での点の取り方】
次は試験そのものに対する取り組みです。下記ポイントについて課題設定を行い結果の検証を行うとよいと思います。

①自分の把握している実力と実際のかい離はどれくらい?
②受験科目トータルで合格できる実力があるか?
③ミスしない方法は機能したか?
④科目ごとに時間配分を考えているか?

まず①ですが、模試を受ける前にまず各科目の予想点数を設定しましょう。目標点数ではなく予想点数です。今の自分の実力を冷静に分析し「これくらいだろう」という点数を設定します。この予想点数は模試終了後の自己採点と比較することで、残り1か月の指針となるので是非設定することをオススメします。難易度により点数は左右されると思いますが、特にその点は考慮しなくてもよいと思います。

次に②ですがこれは先の予想点数とも関連しますが、現時点で自分は1次試験通過できる実力があるのかどうかということです。TAC生であれば、先週まで1科目ずつ完成答練で6割超えを目標にこなしてきたと思いますが、これからは(科目免除がなければ)7科目トータルで合格レベルを目指すことになります。ポイントは、足切になりそうな科目と貯金科目の把握、および総合420点を取れるかどうかです。TAC模試は本番よりやや難しいといわれますが、本番ではどの程度の難易度になるかわからない以上、模試のレベルでも420点が合格に必要な実力と言えると思います。

そして③ですが、これは以前の私の記事らいじん記事に書いた通りです。ミス防止策を検証する機会は模試が最後です。人間のやることですからミスは発生するという前提でミス防止策を考えてください。ミスをしないようにすることと、ミスをしても気づく仕組みがポイントです。

最後に④ですが、時間配分は非常に重要です。どの問題から解くか、時間が足りなくなる科目と余る科目の把握。この辺を考えておかないと、本番では焦りsweat01を誘発してしまいます。あらかじめ「時間が足りない」ことがわかっているだけで余裕が生まれます。この辺の最終確認も是非行ってください。

4.まとめ
模試を受ける目的は冒頭に書いた通りですが、では「目標」はなんでしょうか?
模試は本番を想定した試験である以上、本番試験の合格要件を満たすことが最大の目標ではないかと考えます。つまり7科目であれば420点(総得点の6割以上でかつ4割未満なし)をこえるかどうか。

TACの公開模試は本番よりやや難しくまた本番1か月前ということもあり、意外とこの目標を達成できる人は少ないです。昨年の模試のデータですが、全科目の平均点が60点以上となったのは3,425人中500人でした。割合としては約14.6%。ちなみに昨年の1次試験の合格率は15.9%です。単純に比較はできないと思いますが、模試で6割取れる実力があれば1次試験通過にグッと近づくのではないでしょうか。

模試はあくまでも「模擬」でしかないのですが、あくまでも本番の準備作業であると考えれば、試験を受ける以上の収穫があるはずです。2日間という貴重な時間を使うので、せっかくですからより多くのお土産を手に入れたいものですね。そのためにやることは…もう大丈夫ですよね?bleah

by wacky



こんにちは。wackyです。

今週2回目scissorsの登場ですが、今日は中小の政策に関する記事を書きます。
その前に、昨日のNANAさんの記事とてもよかったですよねhappy01。私がNANAさんのブログの存在を知ったのは、アックルの紹介記事です。白書や政策の勉強方法などが紹介されていてとても参考になりました。またNANAさんは毎年中小企業白書と中小企業施策利用ガイドブックなどを読み込んでいて、政策に精通していることから本当に「中小企業診断士」なんだなぁととても刺激を受けました。
昨日の記事だけではなく、NANAさんのブログの記事も目を通しておくとよいと思います。ただし記事を読む余裕があるかどうかは自分の胸に手を当てて考えてくださいbleah

さて、冒頭に書いた通り今日は政策に関する記事を書くのですが、非常に書きづらいwobbly。何故ならNANAさんの記事、昨年の執筆陣が書いた記事にすべてのエッセンスが盛り込まれているから。

これで終わり!!では味気ないので昨年の私の振り返りなど。
昨年の私の成績はこちらを見ていただくとして、私は中小は好きheart04だったのですが、とても覚えきれず結構苦戦sadしていたつもりでした。でもいざ答練になると不思議と点が取れていました。凄く違和感typhoonを感じていたのですが、その違和感は模試で現実のものとなりました。やはり白書や政策の細かいところまで突っ込まれると苦しいし、そこまで仕上がっていなかったなと。模試終了後約1か月は主に法務と中小に時間を割いたのですが、ただ覚えていくのではなく色々と工夫をしていました。今回の記事では「どう工夫したか?」という点に絞って紹介したいと思います。

1.政策の特徴をおさえる
以前の記事でハカセは「TACの中小のテキストは出来が悪い」と言っていましたが、私はその意見に「半分同意」です。関連法規をベースにした作りは確かにわかりにくい。しかしそれはテキストの出来が悪いというよりは、似たような法律、似たような政策があるのがそもそも悪いのではないか、と。だからどんな切り口でまとめたとしてもうまくまとまらないのはしょうがない。
あともう一つ。基本テキストは関連法規を切り口にまとめているのですが、先に書いた通りまとめ方の切り口はいくつかあります。それが気づけるという点で秀逸…というのは言い過ぎでしょうかcoldsweats01

色々な政策をただ覚えるだけでは無味乾燥で面白くないので、様々な共通項を見つけてまとめることで思いがけない発見があったりして段々と面白くなってきます。面白くなって来れば長期記憶にも定着しやすくなるので絶好の勉強方法だと思いますよ。

また政策では、支援目的(誰を対象に)と支援内容(どんな支援)、および運用スキームが重要なポイントです。ですので、それぞれの政策が誰にどんな支援をすることを目的としているのか、また支援を受けようとした場合はどのような手続きでどこに申請すればよいのかをおさえる必要があります。細かい条件については覚えられると有利ではありますが、その辺は優先順位をつけた上で重要なポイントから覚えてください。一気に全部覚えようとすると確実にパンクしますcoldsweats01

ちなみに私は政策をまとめた表を作成していました。こんな感じです。よかったら参考にしてみてください。

それではいくつかの切り口でまとめてみたいと思います。

2.似たような政策をまとめる
どのような切り口でまとめるとよいかというと、「中小企業施策利用ガイドブック」の目次をうまく活用すれば自ずと見えてくると思います。
目次をみると色々な施策が記載されていますが、うまい具合に5つにグルーピング化されています。

①経営サポート
②金融サポート
③財務サポート
④商業・地域サポート
⑤相談・情報提供

経営サポートはさらにもう一段階グループ化したほうが、より特徴が際立ちます。

①中小企業モノ作り支援
②創業・ベンチャー支援
③経営革新支援
④連携支援
⑤技術革新・IT化支援
⑥知的財産権支援
⑦再生支援
⑧雇用・人材支援
⑨国際化支援
⑩取引・官公需支援
⑪経営安定支援
⑫小規模企業支援

テキストに載っている政策を上記グループで分類してみると、似たような政策同士の共通点と相違点がわかるのでとてもおススメです。似たような政策の相違点はしばしば「誤りの選択肢」としてひっかけてきます。あらかじめ想定していれば、出題されてもひっかかることなく正答できますねhappy01

また上記のようなグループ化で政策を関連付けておくと、NANAさんの言うように中小企業診断士としての実務でも役に立つと思います。

3.似たような機関でまとめる
政策を語るうえで支援機関や認証機関など様々な機関が出てきます。これがまたややこしいannoy
例を一つ。

下記支援機関のうち、設置単位という観点で仲間外れとなるものがあります。どれでしょう?
①地域中小企業支援センター
②新連携支援地域戦略会議
③地域IT経営応援隊
④地域資源活用支援事務局

正解は・・・①です。地域中小企業支援センターは市町村単位の商工会議所等に設置されていますが、それ以外は全国を9ブロックに分けた各地域に設置されています。」←ドラッグすると答えがでてきます。

共通するワードは「地域」だったのですが、機関によっては同じ「地域」とつくけれど設置単位が異なるものもあります。こういうのはひっかけ選択肢として使われやすいですね。
また政策の運営スキームを考える上で、認定機関や支援機関が「何か」というのは非常に大事。となると政策単位の縦串だけではなく、支援機関・認定機関ごとの横串で覚えていくことも大事ですよね。
というわけで政策関連で出てくる機関をまとめてみました。

本当はここから支援機関に紐付く政策なんかをまとめるとよかったのでしょうが、当時はそこまでの時間は取れなかったのでここまで作りました。でも支援機関を一覧にしてまとめることで、似たような機関があることがわかりうまく整理できたと思いますhappy01

4.優先順位を考える
政策ごとに出題頻度が明らかに偏っていることが過去問から読み取れますので、出題頻度が多い政策はできる限り細かい点までおさえていくと得点率がアップします。ちなみに昨年TACでは出題回数が多い頻出論点をまとめたレジュメを配布していました。これは非常に重宝しました。
そのまま載せるのは問題なので、昨年の出題実績を反映した上で過去10年頻出論点ベスト5を掲載します。

見てわかるとおりほぼ必ずと言っていいほど出題される政策があります。これらの政策については、できる限り細かい論点や過去出題されているポイントを中心におさえましょう。
他には最近施行された政策なんかも出やすいですね。ガイドブックの目次には「重点項目」としていくつかの政策がピックアップされています。これらの政策も出題されやすいと思います。ちなみに昨年はH21年度版ガイドブックの重点項目12個のうち6つが出題されましたcoldsweats02

全ての政策を万遍なく覚えるというのは難しいというか無理なので、優先度の高い政策(頻出、出題されそう)はできる限り細かい論点までおさえる、優先度の低い政策はスキームの概要程度は確実におさえてそれ以上は自分の記憶容量と相談。

ちなみに共済制度は、TACの基本テキストではそれぞれ別々の政策として扱われていますが、「共済制度」として比較しながら覚えたほうがわかりやすいと思います。上記表の共済制度には、中小企業倒産防止共済制度、小規模企業共済制度、中小企業退職金共済制度を含めた出題回数をカウントしています。

ついでなので共済制度をまとめた表を一つ。

赤字は重要なポイント、さらに太字は問われそうなポイントなのでできる限り覚えてくださいhappy02。あとはそれぞれの掛け金ですが、以前ハカセの記事にちょうどよいごろ合わせが「ひっそり」と載っていたので、あらためて紹介したいと思います。

中小企業退職金共済制度:5,000円~30,000円
→従業員が退職して誤算(5・3)

中小企業倒産防止共済制度:5,000円~80,000円
→取引先が倒産してご破算(5・8)

小規模企業共済制度:1,000円~70,000円
経営者いーな(1・7)

これで掛け金の違いはばっちり覚えられるはず!!shine

5.まとめ
政策に関しては、テキストの順番通りに文字を追っても頭に入りません。まとめ表のようなものを作るなりして、自分なりに工夫flairをすることが肝要です。このちょっとした工夫が他の受験生との差別化にもつながるかもしれませんね。

また中小という科目は「やればやるほど得点が上がる」と言われます。昨年の私はそういった実感はありませんでしたcoldsweats01。それは今思い返すと取り組み方がまずかったのかなと。掲載したまとめ表などは実は完成答練後の超直前期になってまとめだしたので、それをつかって効率的に暗記していくまではいたりませんでした

効率よく暗記する準備ができればあとは頑張って覚えるだけhappy02。政策に関して言えば、覚えるポイントは決まっているので、あとはどこまでどれだけカバーできるか。もちろん優先度は意識してください。どうしても手が回らないものは本試験直前の休み時間にインプットするという手も(ただし私はお勧めしません)。

また政策関連は、中小企業診断士にとって本業であり唯一の専門性であると思います。1次試験合格のためだけに勉強するのは勿体ないので、診断士になったあとも継続的に勉強できるように、今のうちに基礎を作っておくほうがよいと思いますwink

あなたは経営者にどの政策の利用を提言しますか?bleah

by wacky



こんにちは。ハカセ です。happy01

怒涛の7週間もいよいよ最後の科目、中小企業経営・政策 ですねgood

今日は「中小企業経営」、つまり白書対策についてお話します。

■ 白書対策をもう一度確認 ■

下記の記事でも述べたように、白書には攻略の糸口があります。そして攻略してしまえば、面白いように点が取れます。

白書攻略のポイントをおさらいすると、

ポイント1.まずは「どれが重要な図表なのか」をしっかりと把握

どれを「重要」と捉えるかは受験校ごとにノウハウがあるようですので講師に確認してみましょう。独学の方は市販の受験校テキストを睨んで傾向を見定めましょう。

JC が「2010年白書のテーマ:ピンチを乗り越えて」の記事の中で、JCが重要だと思ったグラフを中小企業白書から取り出してファイルにまとめてくれていますのでそちらも参考にしてください。

ポイント2.選択した重要な図表の「サブタイトル」をしっかりと把握

サブタイトルとは、「図表の説明書き」のことです。白書本文にあるものではなく、図表のタイトルの直下に「~ xxxxx ~」という具合に示されています。

このサブタイトルをしっかり把握することが大事なんです! 逆に、サブタイトルさえ把握できていれば白書は怖くありません。good

■ 出題される図表を大胆予測! (白書第一部)■

と、白書攻略のポイントを確認したところで、今日は出題されるかもしれない図表を大胆に予測したいと思います!good

試験まであと2か月。もう本番の作問は終了していることでしょう。よってここで出題予測をしたところで、特に影響はないものと思います。(それに、たかが一発合格道場が出題予測したところで、出題委員の方は恐らく読んでもいないでしょう・・・)。

※注: 言わずもがなですが、これは ハカセ の個人的な予測です。信じる・信じないは皆さん次第ですし、当たっても外れても責任は持てません。あくまでも自己責任でお願いします。

では、準備はいいですか? いきますよっ!? bullettrain

■ 経済危機下の中小企業 (製造業を中心に) ■

第1-1-22 図 規模別の経常利益の伸び率の要因分解(前年同期比寄与度)
~中小企業では、売上価格の下落要因が依然として経常利益を押し下げており、人件費等を削減せざるを得ない厳しい状況にある~

上記の図は、 オーソドックスにサブタイトルの文章を問われるパターン。サブタイトルに「経常利益減に対し、中小企業は人件費を削減して対応している」と明示されています。実際にグラフでもそれが顕著です。もちろん他にも「変動費率要因」もプラス要因ですが、それはサブタイトルに出てきませんから、それは覚える必要性が薄いのです。サブタイトルを押える、というのはこういうメリハリをつけるという意味です。

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第1-1-31図 中小製造業の設備投資額
~2009年度の設備投資修正計画は、前年度実績比37.1%減と、過去最大の下げ幅を記録~

上記の図表は、「前年比約4割の減少」というのがポイントになりそうです。そして次のグラフでその内訳が示されています。

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第1-1-32図 業種別の設備投資額(2009年度修正計画)
~設備投資額は、「非鉄金属」、「はん用機械」、「電気機器」を始め、ほとんどの業種で前年度実績比で大幅に減少することが見込まれる~

ここでは、「非鉄金属」、「はん用機械」、「電気機器」の3業種が敢えてハイライトされています。一見細かい論点のように思えますし、製造業の平均値を超えている業種は他にもあるのですが、サブタイトルでわざわざ指摘されているこの3業種は8割方の受験生が押さえてくると思われます。この3つはしっかり確認しておきましょう。

また、次の図表でも3つの業種がハイライトされています。

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第1-2-11図 規模別の直接及び間接の輸出関連生産の割合(製造業)
~中小企業については、輸送機械製造業、電気機械製造業、非鉄金属製造業において直接及び間接の輸出関連生産の割合が高く、このうち輸送機械製造業、非鉄金属製造業において、間接の輸出関連生産の割合が直接の輸出関連生産の割合より高い~

ちらは輸出関連生産の割合が多い3つの業種、輸送機械製造業、電気機械製造業、非鉄金属製造業 です。出所が異なるため、業種の名称がやや異なりますが、「電気機械」と「非鉄金属」が共通して出てくることがポイントです。紛らわしいため、出題者側からすれば、出題しやすいオイシイ図表です。 punch

紛らわしい論点を整理 ↓ しておきましょう! paper

この二つの図表が一緒に出題される可能性は少ないかもしれませんが、頭のなかで ゴッチャ になってしまって、とっさの時に出てこないことが怖いです。整理して覚えましょう!punch

■ 経済危機下の中小企業 (業種ごとの比較) ■

さて、製造業以外を含めて見ていくと、まずはこの二つの図表が格好の出題材料になりそうです。

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第1-1-34図 従業員過不足DI
~2009年1‐3月期に急速に従業員が過剰となり、特に製造業、卸売業、建設業で依然として雇用の過剰感が強い~

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 第1-1-41図 主力製品等の単価の低下割合(2008年比)
~特に小売業で単価が前年比で10%以上低下したとする企業が半数を超える~

つまり、従業員の過剰に瀕しているのは「製造業、卸売業、建設業」ですが、価格低下に喘いでいるのは「小売業」ということになります。

この図表は、価格低下の程度まで覚えることが望ましいです。具体的には、

  • 小売業は10%以上低下したという企業が5割を超える
  • 製造業、卸売業、建設業は、10%以上低下したという企業は3割(25-35%)程度

です。good

逆に、「価格が5%以上、あるいは15%以上低下したという企業が何割か?」という捉え方はしなくてもよいでしょう。なぜならばサブタイトルではそういう切り口では説明していないから。

「サブタイトルを攻略せよ」という真髄はここにあります。全てを覚えることが出来ない以上、あくまでもサブタイトルの切り口でグラフを読み取ることに集中するべきです。それ以外の切り口でグラフを見始めるとキリがないし、そういう特異な切り口で出題されたら、ほとんどの受験生が出来ないD / E 難度の問題になるでしょうから、合否には影響しません。

また、業種ごとの比較という意味では、この図表もオイシイです。

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第1-2-39図 緊急保証制度の保証承諾を受けた中小企業の業種構成
~建設業、製造業等の業種で緊急保証制度が積極的に利用されている~

はい、ここで再び「建設業」と「製造業」が出てきましたね。でも、図表をよく見ると実は「卸売業」が最も緊急保証制度を利用しているんですよ。グラフからしっかり読み取っておきましょう。

さらに! 受験生を混乱させるために次のグラフも用意されています。

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コラム1-2-9図① 都市圏における代位弁済件数
~都市圏の代位弁済件数は、卸売・小売業の占める割合が最も高い~

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コラム1-2-9図② 地方圏における代位弁済件数
~地方圏の代位弁済件数は、建設業の占める割合が最も高い~

代位弁済です。都市圏では「卸売・小売」、地方圏では「建設業」の割合が最も高い。

えーい、ややこしいですねbearing

結局どの業種が一番ピンチなのでしょうか?! ここで整理しておきましょう! punch

これらの業種は、言わばどれも「ピンチに直面している業種」です。それぞれ構造的な問題を抱えているだけに、あやふやな記憶では対応できません。この5つの切り口(図表)でどの業種が描き出されているかをしっかり確認しておくことが重要です。good

これが串刺し学習法です!

■ 中小製造業の集積 ■

白書の第二部。前半では製造業に関する分析・提言です。

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第2-1-1図 製造業、建設業の事業所数及び従業者数
~全国の製造業の事業所数は、1986年に約87万であったが、2006年には約55万と37.3%減少し、建設業の事業所数を下回った。従業者数については、農林漁業を除く全業種の従業者数が10.1%増加する一方、製造業では1986年に約1,334万であった従業者数が2006年に約992万人と25.6%減少~

このグラフは完全に覚えておきましょう。ほぼ100%の確率で出題されるでしょう。 punch

製造業の事業所・従業員数は、1986年から2006年の20年間に、事業所は37%減の55万事業所に、従業員数は25.6%減で約992万人になりました。建設業を下回ったのは事業所? 従業員数? どちらでしたっけ? サブタイトルにちゃんと書いてあるので注意しておきましょう!

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第2-1-2図 3市区の製造業の事業所数及び従業者数
~3市区とも製造業の事業所数及び従業者数が減少している。特に、大田区では事業所数、従業者数ともに、全国平均を上回るペースで減少している~

この図表はややトリッキーですbearing。もともとの白書で、一番下の減少幅のサマリーの表に数値に誤りがありました。そのため受験校テキストや答練では不正確な数値が印字されている可能性があります(上記の表は正しい数値です)。

当初の白書に誤りがあったため、出題されない可能性もありますが、この記事で述べたように、今年の白書は図表が非常に少なくなっています。そして、この図表は3問ぐらい作れてしまうぐらいオイシイ図表goodです。よって、誤記があったとはいえ、活用される可能性はそれでもまだ高いのではないかと予想します。

この図表のどこをポイントに見ればよいかというと、NANAさんの教え に従い、

  • 事業所の減少幅が一番大きいのはどの市区か? 順に並べると?
  • 従業者数の減少幅が一番大きいのはどの市区か? 順に並べると?
  • どの減少幅が全国平均を上回っている? (一つだけ下回っています)
  • 事業所が多い順に並べると?
  • 従業者が多い順に並べると?

といった点をチェックしておきましょう。good

それ以外に、この2-1-3図も、第一部の製造業の設備投資の減少幅と絡ませて覚えるとよいかもしれません。

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第2-1-4図 3市区の規模別の製造業の開廃業事業所数(2001~2006年)
~3市区とも、小規模な事業所の廃業による事業所の減少が深刻~

3市区関連では、この図は必ず押さえましょう。サブタイトルで「小規模事業所の廃業が深刻だ」と言っているのですから、

  • 各市区、ネット(差引)でどれぐらい減少しているのか
  • 減少幅が大きい市区から順に並べるとどうなるか
    ⇒ 2-1-2図と比べて同じか違うかを確認。

は、必ず押さえておきましょう。 punch

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白書は中小製造業集積を維持するためには、自営業主の高齢化対策が必要だと説いています。

下記二つの図表はセットにして覚えましょう。

第2-1-12図 年齢別の自営業主の人数と平均年齢
~65歳以上の自営業主が増加し、自営業主の平均年齢が上昇~


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第2-1-13図 自営業主の廃業者数と年齢別構成割合
~高齢の廃業者の割合が上昇傾向にある~

  • 自営業主の平均年齢は何歳か?
  • 自営業主の平均年齢は「一貫して」上昇しているか?
  • 自営業主の全体数は「一貫して」減少しているか?
  • 自営業主のうち65歳以上の絶対数・割合は「一貫して」上昇しているか?
  • そもそも自営業主は何人いる? 1万人レベル? 何百万人レベル?
  • 廃業者は「一貫して」上昇しているか?

こういった点をしっかりチェックしておきましょうgood

■ エネルギー / CO2 関連 ■

CO2関連では、

  • 中小企業が排出量の何%を占めているか(産業部門、業務部門それぞれ。2-1-20図
  • エネルギー投入比率は大企業と比べてどういう傾向か (第2-1-21図

をしっかり覚えておきましょうgood。(覚えるだけですので、図表は省略。そこまで重要とも思えない)

また、国内クレジット制度ESCO事業の概要は把握しておいたほうがいいでしょう happy01

コラム2-1-5 国内クレジット制度
国内クレジット制度は、2008年3月28日に閣議決定された京都議定書目標達成計画において規定されている、大企業等の技術・資金等を提供して中小企業等が行った二酸化炭素の排出抑制のための取組による排出削減量を認証し、自主行動計画等の目標達成のために活用する仕組みである。

中小企業等が同制度における国内クレジットの認証を受けるためには、国内クレジット認証委員会42が承認した排出削減方法論に基づいて排出削減事業計画を作成して、事業の承認を受け、一定期間事業を実施して、排出削減実績報告書を作成し、国内クレジットの認証を受けるというプロセスが必要である。このプロセスが中小企業等にとって負担となることを考慮し、国内クレジット制度の活用が期待される中小企業等を対象に、経済産業省が選定したソフト支援事業実施機関を通じて支援を行うソフト支援事業がある(コラム2-1-5図)。

コラム2-1-6 ESCO事業
ESCO事業は、Energy Service Company事業の略で、省エネを企業活動として行い、省エネに関する包括的なサービスを提供し、顧客の利益と地球環境の保全に貢献する事業である。具体的には、エネルギー診断に基づく省エネ提案、提案実現のための省エネ設計及び施工、導入設備の保守及び運転管理、エネルギー供給に関するサービス、事業資金の融通、省エネ効果の保証、省エネ効果の計測と徹底した検証、計測及び検証に基づく改善提案といったサービスを組み合わせて顧客に提供する。

ESCO事業を活用する主な利点は、以下の4つが挙げられる。

1.省エネ設備への投資費用は、省エネ設備導入等による経費削減分によって賄われるため、新たな負担を必要としない省エネの推進策である。

2.ESCO事業者が省エネ効果を保証し、保証した省エネ効果が得られなかった場合は、ESCO事業者が顧客の損失を補填する。

3.ESCO事業者がエネルギーに関する包括的なサービスを提供するため、省エネの経験がなくても、人材が確保できなくても省エネの実現が可能である。

4.ESCO事業者が省エネ結果の計測及び検証を行うので、保証された省エネ結果が得られたか否かが確認できる。

このように、ESCO事業は、中小企業の省エネ設備導入における課題である資金制約、省エネの経済性への疑問、省エネの知識及び技術の不足等を補うとともに、確実な省エネ効果が見込めるため、中小企業の省エネの促進に大いに貢献し得るものである。

■ 少子高齢化対策 ■

少子高齢化対策では、この二つの図表をセットにして覚えましょう。good

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第2-1-38図 就業者に占める女性と高齢者の割合
~中小企業では、女性や高齢者の活用が進展している~

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第2-1-39図 雇用者に占める非正社員の割合
~雇用者に占める非正社員の割合は、2003年から2009年にかけて、大企業で28.8%から34.2%に、中小企業で32.7%から34.5%に上昇した~

  • 女性割合:ほぼ互角だが中小企業がやや多い(4割超え)
  • 高齢者割合:中小企業が断然多い(15%前後)
  • 非正社員割合:ほぼ互角だが中小企業がやや多い(4割弱)

⇒ 「大企業が追いつきつつある」という意味では「女性」も「非正社員」も共通

こんな考察を、自分なりに整理しておきましょうね。必ず出題される図表です。

■ 業種間の労働力需給の差異 ■

業種間の労働力需給の差異に関連しては、下記の三件をまとめて覚えてしまいましょう。

第2-1-47図 業種別の新規有効求人数の増減(2003年度と2008年度の差)
~新規有効求人者数は、5年前と比較して、医療、福祉で顕著に増加し、製造業、サービス業、建設業等で減少している~

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第2-1-48図 中小企業の産業別の雇用者の移動状況(2006~2007年)
~2006年から2007年にかけて、医療・福祉業、情報通信業等で雇用者数が増加しているが、総じて同業種間で移動する雇用者の割合が高い~

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第2-1-49図 産業小分類別の事業所従業者数の増減(2001~2006年)
~開業による雇用創出を背景に、労働者派遣業のほか、医療・介護関連等の業種で従業者数が増加している~

えーい、論点が重なっていてややこしいですねbearing。こういう時こそ、串刺しです! punch

これで業種別の労働力の増減関連はばっちりですね!good

■ 中小企業の国際化関連 ■

中小企業の国際化に関しても多くの図表が掲載されていますが、重要なものは限られています。

第2-2-13図 輸出開始企業と輸出非開始企業の労働生産性(中小企業)
~輸出開始企業は、輸出非開始企業と比較して輸出開始前の労働生産性が高く、輸出開始後の労働生産性の伸び率も高い~

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第2-2-14図 直接投資開始企業と直接投資非開始企業の労働生産性(中小企業)
~直接投資開始企業は、直接投資非開始企業と比較して直接投資前の労働生産性が高く、直接投資開始後の労働生産性の伸び率も高い~

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第2-2-15図 輸出開始企業と輸出非開始企業の国内の従業者数(中小企業)
~輸出開始企業の従業者数は、輸出非開始企業と比較して増加している~

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第2-2-16図 直接投資開始企業と直接投資非開始企業の国内の従業者数(中小企業)
~直接投資開始企業の従業者数は、6~7年後には直接投資非開始企業を上回る~

以上をまとめると、国際化を開始する企業は、

  • 国際化前の労働生産性が国際化していない企業と比較して高く、
  • 国際化開始後に労働生産性が更に向上する可能性があり、
  • 国際化開始後に国内の雇用を拡大させる傾向にある。

「ほら! 国際化! 言うことなしじゃないですか!happy01」というのが白書の主張です。

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こちらの3件も注目の図表です!

内部留保の伸びはどうですか? 累計は伸びてますが、年次ではどうでしょう?updown

第2-2-40図 中小企業の保有する現地法人の内部留保残高及び当期内部留保
~内部留保残高も当期内部留保も増加傾向にある~

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第2-2-41図 規模別の現地法人の売上高に占める本社企業への支払費用の比率
~中小企業の現地法人の売上高に占める本社企業への支払費用の比率は、大企業に比べて高いものの、低水準にとどまる~

支払い費用が低水準なのは分かりましたが、どの程度ですか?

上記に関連して、外国子会社配当金に関する細かい知識を確認しておきましょう。全額じゃないこと、そして不参入には条件があることに注意です!

コラム2-2-3 外国子会社配当益金不算入制度
外国子会社配当益金不算入制度は、親会社が外国子会社から受け取る配当を益金不算入とするものである。対象となる外国子会社は、内国法人の持株割合が25%以上で保有期間が6か月以上の外国法人であり、外国子会社から受け取る配当の額の95%を益金不算入とする制度である。本制度は、現地法人が得た利益の国内還流に向けた環境整備として、企業の配当政策に対する税制の中立性の観点から、2009年度の税制改正で導入されたものである。

コラム2-2-3図 規模別の日本側の出資金に対する配当金の比率
~出資金に占める配当金の比率は、近年、中小企業、大企業ともに増加しており、中小企業は大企業よりその水準が高い~

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下記2件の図表は、中小企業にとってネガティブな内容であるため、通常であれば出題可能性は低いかもしれませんが、使える図表の少ない今年は要注意です。

第2-2-42図 規模別の輸出開始企業の継続割合
~中小企業の輸出の継続割合は、大企業と比較して低い~

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第2-2-43図 規模別の直接投資企業の現地からの撤退比率
~中小企業は、大企業と比較して概して撤退比率が高い~

中小企業は、

  • 輸出の継続割合も大企業より低く
  • 直接投資からの撤退比率も大企業より高い、

という結論になっています。これは細かい数値を問われるよりも、他の図表との合わせ技として、選択肢に使われる可能性が高いでしょう。

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ふぅーdash。これでおしまいです。up

全部で28の図表を紹介させていただきました。えっ? 多いですか?sweat01 でも、199もある図表から15%に絞っているのですが・・coldsweats01

これが多いか少ないかの判断は皆さんにお任せしますが、当たり外れがありますから、最低これぐらいは抑えておく必要があると思います。

類似論点に絞って、「自分で問題を作る」気になって、一度グラフをマジマジと見つめてみてくださいね!good

ではまた!

by ハカセ

追伸:

このエントリーを持ち歩けるように、Wordファイルもご用意してみました。よろしければダウンロードしてお使いください♪

WORDファイルは ⇒ こちら

こちらのコメント欄に「もらっていくよ!」とコメントを残していただけると励みになります♪

なお、JC の こちらの記事では、2010年版白書の「主要グラフ」を全てダウンロード出来ます! こちらも併せてご活用ください!



こんにちはJCです。

昨年も悩んだんですが、
白書の部分を受験生に語るのは難しいんですよね。shock

そもそも、僕らが学んだ白書は2008年版だし。というわけで、今年も思い切って読んじゃいました2010年版白書。

今日の記事の一番最後に、僕なりに2010年版白書の中で重要と思われるグラフとそのサブタイトルをまとめて、リンクを貼り付けておきました。

どうぞご自由にダウンロードして持っていって下さい。できれば持ってゆく際には ここにコメントを 残してくれるととてもうれしいです。

さて、今日は2010年白書全体を俯瞰して「こんなことが書いてある」というサマリーを記事にしてゆきたいと思います。

厚さ2cmくらいある白書をまとめたし、膨大な数のグラフから気になるものだけを抜き出したので、漏れがあっても許してね。

◆最近の中小企業の動向◆

2009年度版白書はリーマンショックをもろにうけた絵柄でした。
グラフは全て急降下している状態。
2010年度版ではこのグラフが業種・規模のばらつきはあるものの
持ち直しの傾向がみられます。
一方で資金繰りや雇用に関しては依然として厳しくデフレ
や円高の進行を含めて先行きの不透明感は否めません。

実感としても、リーマンショック当時と比べると、企業の業績は回復しつつあり、会社勤めの方はご自分のボーナスの行方等を考えると納得できる印象じゃないでしょうか。

一方で就職戦線は氷河期を下回る低調さですし、金融機関が積極的に貸し出しに走るという状況でもないことは生活実感からも腹に入るものではないでしょうか。

◆中小企業の更なる発展の方策◆

2010年版白書では、厳しい経済情勢下で生き残り、
成長してゆくために徐々に密度を低下させている
産業集積や環境エネルギー問題および
少子高齢化に対する分析を行ったうえで、
円滑な事業承継や中小企業同士の連携、
無理のない省エネ及び省エネ技術の開発、更に
多様で有能な人材確保が重要だと提起しています。

規模のメリットが乏しいというか、人・金・モノ・情報の全てに脆弱な中小企業にとって、連携することで強くなれるという考え方は賛成です。だって、東京の合羽橋道具街とか大阪の千日前の道具屋筋とか面白いもん。
飲食店を開業するための道具がワンストップで全部そろえられる。1店舗だけだったら、そうはいかないですよね。

2010年版白書は東日本大震災の前に出されていますが、エコとか省エネは今現在でも大きなテーマですよね。ここでは主体的に中小企業の持つ省エネ技術やノウハウをビジネスにつなげられたら勝てる(でも極めて少数)ことにも言及しています。

少子高齢化は日本が抱える大きな問題でもあります。
働き手としての人材の確保は重要な問題なので、
女性や高齢者の活用を進めてゆきたい。
そのためには仕事と生活の調和である
ワーク・ライフ・バランスを取れる職場の構築が
大事かと思います。
また、アジアを中心とする世界経済の発展を
中小企業自らの成長に結び付けられないかを
分析し、輸出や直接投資、中小企業にとって、
メリットのある貿易の自由化を推進したいとしています。

 

特に日本の経済は停滞していますが、欧米の先進国の経済状況も決して楽観的ではありません。

現状の世界経済は中国を筆頭とするアジアの元気によって牽引されていると言ってもいいでしょう。中小企業が日本という狭い、回復の遅い市場を抜け出して、国際化することは成長のカギとなる可能性があります。このためにはやはり人・金・モノ・情報の充実が欠かせないのですが、もともとこの4要素が潤沢ではない中小企業はやみくもに進出するのではなく、慎重に対応してゆくべきではあります。しかしながら、アジアを中心に増大する需要の増加は中小企業自らの強みを活かして成長してゆくためのキーワードでもあると言えるでしょう。

2010年版中小企業白書 白書の概要の最終ページに以下のことばで白書のまとめが記載されています。

ピンチを乗り越えて:今回の世界経済危機は
非常に厳しく様々な課題も存在するが、
中小企業が新事業展開及び創業を行うことなどにより
危機と課題を乗り越える中に、
更に発展してゆくチャンスがある。

 ではお待ちかねのグラフとサブタイトル集です。グラフはやっぱりカラーがいいよね。ひとつひとつがけっこう重くなってしまい結構なボリュームとなってしまいましたが、ご容赦ください。

1-1-1
1-1-2a
1-1-2b
1-1-2c
1-2-1-1
1-2-1-2
1-2-1-3
1-2-1-4
1-2-2-1a
1-2-2-1b
1-2-2-2

1-2-2-2
2-1-1-2&3
2-1-1-4
2-1-2-1
2-1-2-2
2-1-3-1
2-2-1-1
2-2-1-2
2-2-1-3

グラフの中に数値があるものは数値そのものを覚えるのは大変なので、傾向だとか、おおざっぱな数値のイメージくらいを頭に焼き付けておくといいですよ。

グラフそのものが問題となるよりも、その中の傾向だとか、数値の多寡が問題となるケースが多い。でも、グラフとサブタイトルの意味を大くくりにつかんでおけば、きちんと対応できると考えています。

こんなたくさんのグラフには目を通せないよ、というあなた!

そんなあなたのために、今週木曜日にはハカセが ピンポイントでハカセ一押しのグラフを紹介してくれます ので、楽しみにお待ちください。

今週が過ぎれば、次は模試。その後はもう本番間近の超直前期です。

これまでこんなに勉強したことがない!と思うほどに全力投球で本試験を目指して頑張って下さいね。

by JC



みなさん、こんにちはeye akiです。

TAC模試まで約2週間、おぼろげながら本試験を見据えて、7教科全体で調整をかけ始める頃ですよね。ここから先は論点をしっかり理解することよりも、1マークでも多く得点することにこだわってくださいねpunch

もう少し直前期になったら、得点を稼ぐためのテクニックについて書こうと思っていますので、こちらもお楽しみにnote

さて今週は中小WEEK、中小企業支援のスペシャリストである NANAさん より、中小を学ぶにあたってのポイントについて寄稿いただいていますhappy02

それではNANAさん、よろしくお願いしますgood
 

=========寄稿はじまり=========

こんにちは、NANA ですcherry

「・・・誰?」と思われた方も少なくないかと思いますので、自己紹介します。

私は、NANAと言いまして、中小企業診断士を7年近くしています。実は、NANAの元気が出る日記 というブログをやっていて、そこでは中小企業経営・政策の記事を多く書いていますpen

なぜ中小かと言いますと、NANAは中小が大好き!というのと、診断士になる前から中小の実務に10年近く携わっている者として、中小の魅力をお伝えして、少しでも中小の情報が多くの皆さんに伝わればという想いで記事を書いていますcatfaceshine

そして今回、ハカセさんのお計らいで一発合格道場さんのブログに寄稿させて頂くご縁を頂きました。受験生の方から大きな支持を受けている有名ブログですので、かなり緊張していますが、受験される皆さんに少しでもお役に立てる記事を書ければと思いますclover

1. 趣旨

今日の記事の趣旨は、中小のポイントですkey

中小は受験専門校のカリキュラムでも最後の方で勉強するので、「勉強する頃にはスタミナが切れていてよく覚えられないよぉっsweat01」て方も多いでしょう。そこで、中小に困っている皆さんに、直前期でも間に合う勉強の優先順位と覚えるポイントをお伝えできればなって思います。

2. 中小経営のポイント

まず、中小経営からお話ししますね。

今年の中小経営のほとんどは2010年版白書から出題されます。ですので、白書を勉強する訳ですが、白書学習のポイントは、グラフの上に書いてある概要(~で始まる文)を押さえるということですdanger

これは、すでに道場さんの記事でも指摘されています。

要は、この概要が白書(国)がグラフから主張したいことだからです。なぜなら、国は白書の現状分析を根拠として施策を展開し、またはこれまでの施策は効果があったよっていうことを「自慢」したいわけです(笑)

ただ、本試験は概要だけで解ける問題ばかりではありません。また、白書巻末の付属統計資料は概要すらないので太刀打ちできません。

そこで、グラフを読み取るポイントをご紹介しますgood

【グラフを読み取るポイント】
(1) 「イチバン」をチェック
(2) 特徴的な傾向をチェック
(3) 新たな傾向をチェック
(4) 自分の感覚との違和感をチェック

これも道場さんの記事とかぶりますね(汗)coldsweats01

(1) は、「最も」多い(少ない)、高い(低い)項目が何かを押さえます。
さらに、その項目の数値(四捨五入したおおよその数値)を押さえます。
最初は、ざくっと、半分を超えているかどうかを押さえるだけでもいいでしょうscissors

(2) は、上昇傾向か、下降傾向かを押さえます。
ただ、問題は時点をどこから開始するかで読み方が変わる点です。
因みに、時点を変えることで難問になりやすいですthunder
なので、どの時点から上昇(下降)傾向をたどるかを押さえます。これは上記(3)にもつながります。

(3) は、例えば製造業の出荷額が2005年以降、大企業が中小企業を上回るようになった、とか、開廃業率で廃業が開業を上回るけれど、サービス業は04~06年(現時点での最新データ)で開業が廃業を上回っている、という風に、これまでと傾向が変わった箇所を押さえます。

そして、最も大切なのは (4)flair
自分の感覚(常識)と異なる事実があるとき、ちゃんと押さえていないと本試験で正解を逃してしまいますshock

例えば、付加価値率は中小企業が大企業を一貫して上回っている、という事実。実は、昔、NANAが白書を勉強し始めたとき、意外感があった箇所です。これを見て、中小企業は凄いんだっsign03て思った方、いらっしゃるのではないでしょうか。

とにかく、事実が自分にとって違和感、意外感があったら、そこは必ずチェックして忘れないようにしますmotorsports 。そして、本当に違和感が拭えないなら、合格後に研究しましょう。

以上が、中小経営のポイントです。

決して、白書を隅から隅まで読み込んで暗記しようだなんて思わないでくださいね。また、暗記するにしても自分の屁理屈でイイから、理屈を付けて覚えると忘れにくくなりますfuji

3. 中小政策のポイント

これも、すでに道場さんの記事で語り尽くされている所ですが、NANAなりにポイント整理しますね。

政策は、聞き慣れない言葉のオンパレードで、覚えるのも嫌になってしまいますよねsweat02。なので、施策名は正確に一言一句覚える必要はないpaperです。

例えば、「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」なんて、覚えにくいですよね。要は何をしているかざっくりわかればいいので、「ものづくり高度化法」と自分なりに短縮しちゃって構いませんgood本試験で、細かい字句をひっかけることはこれまでありませんpunch。 

次に、覚えるポイントですが、やみくもに覚えようとせず、次の5つの視点を意識して下さいね。

【覚えるポイント 政策編】
(1) 目的(何をするための施策か)
(2) 支援対象者(その施策が助けようとしている人・組織)
(3) 仕組み(支援を受けるための方法・スキーム)
(4) 支援機関(その施策をやっている所・窓口)
(5) 根拠法

独学の方は、「中小企業施策利用ガイドブック」中企庁のHPからダウンロードして、上記の5つの視点で覚えていって下さいね。

具体的にどこを覚えるかは、NANAのブログでまとめている(重要施策を中心に紹介しています)ので、よろしければ見て下さいね。(注:まだH23年度版が発行されていないので、 NANAの記事もH22年度ガイドブックでお話ししています)。

詳しくは ⇒ NANAの元気が出る日記 内の 「ガイドブックで学ぶ中小政策シリーズ」 (こちら

重要施策の紹介は 上記記事 と今後の 道場さんの中小の記事 を見て頂くとして、今年(H23)に、「出題可能性が高い施策を10挙げて」と聞かれたら、NANAだったらこの10の施策を挙げます。

 --※--※--※--※--※--※--※--

<H23年 NANAの出題予想>

【AAA】(絶対に覚える施策)

(1) 中小企業の定義
(出ない年はありません。これで最低2点獲得デス)

(2) 組合制度
(企業組合は特に要チェックです。とうとう前年比増加傾向から減少傾向に・・)

(3) マル経融資制度
交互に出題を繰り返す施策です。昨年出題されていないから、今年は・・sign02

【AA】(合格するためにはぜひ!)

(4) 小規模企業共済
(本人だけでなく、共同経営者も加入OKになりましたね。法改正論点ですよgood

(5) セーフティネット保証制度
別枠額と市町村長の認定は要チェック。震災対応を覚えるより、
オーソドックスな制度内容を押さえるのが先です)

(6) 下請代金支払遅延等防止法
適用範囲と親事業者の義務は必須です)

【A】(貯金するためにはぜひ!)

(7) 新事業活動促進法の経営革新支援
昨年初めて新事業活動促進法が未出題でした。そのうち息の長い施策である「経営革新」を知っておくと、実務に入っても役立ちます)

(8) 新創業融資制度
ここ2年間出題されていませんが、創業支援といったらこの施策デス)

(9) JAPANブランド育成支援事業
(予算は前年比マイナスですが、施策名も今年変わったので、要注意です)

【B】(正解して自慢しちゃいましょう)

(10) J-net 21
(去年の投育のように懐かしの出題に期待? 出たらH14年第22問以来ですnote

 --※--※--※--※--※--※--※--

もちろん、ものづくり高度化地域資源農商工地域商店街といった施策も大切ですし、勉強しなくていいということではないので、ご注意下さいね。

 4. 最後に

今回、中小経営と中小政策について、これから勉強する方を対象に押さえるべきポイントをお話ししました。具体的に、何をどう覚えるかは、今後の道場さんの記事で紹介されるでしょう(あとNANAのブログでも折を見て紹介していきますね)。

おそらく、中小を初めて勉強された方は、受験専門校に通っていても正直よくわからないまま、あっという間に授業が終わって、どうしていいか迷っている方が多いと思います。そんな迷っている方々に一筋の光flairを灯すことが、この記事でできれば嬉しいです。

あと、「暗記ばかりで疲れているよ~down」という方、この疲れは将来につながる疲れですよ。この中小という科目、いまここで苦労しておくと、合格後の実務で役立ちますよ

例えば、どこかで経営相談をやったとしましょう。経営相談には前触れもなくいろんな業種の方がやってきます。それこそ一期一会の一発勝負です。

そんなとき、白書の知識があれば、ある程度、相手の企業の取り巻く外部環境について推定でき、多角的な視点で経営相談に乗ることができます。また、中小政策は、知っているだけでもありがたがられることがある、即効性のある知識です。皆さんが施策の存在を世間に広めて頂くことで、社会貢献にもつながるんですよ。

中小は、他の士業にはない科目であり、他の士業の中で診断士が差別化できる分野です。覚えることだらけで嫌になるかもしれませんが、そんな苦労をして合格された志を持った皆さんを現場では必要としています。

今からでも中小は十分間に合います。この時期まで診断士の勉強を続けられている皆さんは、十分に忍耐力がある方です。そんな自分に自信を持って、勉強を進めていって下さいね。心より応援していますheart04

NANA

============寄稿おわり============

 
NANAさん、ありがとうございましたhappy02

中小の魅力をNANAさんらしいほんわか素敵な雰囲気でお伝えいただき、「中小、頑張ってみようかな~」とモチベーションの上がった方も多いのではないでしょうかup

以前のエントリーにも書きましたが、中小は7科目中最も費用対効果の高く、得点源になる科目です。
ラストスパートのこの時期にエンジンかけて、一気に得意科目にしちゃいましょうscissors

本日はこの辺で。
それでは、また次回お会いしましょうfootfoot

by.aki



こんにちは。wackyです。

さて怒涛の7週間punchもいよいよ大詰め、最終科目中小企業経営・政策ですね。まずは今までの出来はいかがだったでしょうか?以前の記事に書きましたが、答練の結果を一喜happy01一憂sadしたうえで必ず改善へとつなげてください。企業経営理論のころからやっていたとしたら、すでに6回は改善を行うことができてますよねbleah。最初の頃に比べればかなりこなれてきたはず。それも成長の証ですよ。

それでは恒例のデータ分析いきます。

1.データ分析
まずは過去の平均点と科目合格率の推移についてです。

ここ数年は難と易を繰り返しています。昨年は易だったので今年は難でしょうか?中小という科目は科目特性の関係から、やや難しい科目であるといえます。ご存じのとおり、中小という科目は中小企業白書から出題される部分と、中小企業向け政策から出題される部分があります。中小企業白書は毎年作成されその年ごとに「テーマ」があり、グラフや統計データも変更されるため非常に対策しづらいという特性があります。ということは過去問は役に立たないということです。(どういう問題が出題されるかという参考にはなりますが)
次に政策ですが、こちらは中小企業向けの政策に関して出題されます。政策については中小企業庁が発行している中小企業施策総覧および中小企業施策利用ガイドブックに記載がありますが、これらの政策は日々変化していきます。私が受験生だったころは「事業仕分け」により多くの施策や機関が廃止になり結構影響を受けましたannoy
白書、政策ともに年度を経るごとに出題内容が変化することから、過去問が活用しづらく対策が取りにくい科目であるといえます。

次にランク別の傾向です。

毎年難易度は変化していますが、基礎知識(A,Bランク)で約5割程度、Cランクまで合わせれば約8割弱出題されていますので、この辺をきっちりおさえることが肝要と言えます。またこれを見るとH21年の難易度が非常に高かった要因というのがわかりますね。他の年度に比べるとDランクの問題が多く出題されています。

次に領域別ランクの傾向です。

これを見ると白書のほうがAランクの出題割合は多いのですが、B・Cランクの出題割合は政策のほうが多いというちぐはぐな結果になっています。白書のほうは、わからない問題はどんなに考えてもわからない一方で、見たことあったりすると瞬殺で解答できることもあることが特徴です。つまり「直感勝負」です。そのためにも重要なグラフやデータは何度も繰り返してみて視覚でも「記憶」しましょう。

なお、白書と政策の出題割合はほぼ半数ずつとなっていて、昨年は21問ずつの合計42問出題されました。中小は90分科目ですが時間sandclockが足りなくなるということは考えなくてもよいのではないかと思います。

2.まとめ
近年の傾向を見る限りだと今年の中小は難しくなるのではないかと思うのですが、しかしながら対策が取りづらいですdespair。過去難しかった年度の問題を使うわけにはいきませんからね。
そこでやはり王道ではありますが、過去の傾向を踏まえたうえで、
・どのような問題が出題されているのか?
・どのレベルまで対策が必要なのか?
・頻出論点は何か?
を丁寧に分析して対策を行うことが求められます。ということはやっぱり中小もほかの科目と同様です。
特に政策は頻出の政策の内容を覚えれば覚えるほど点が取れるようになりますので、これから2か月は費用対効果が高くなります。でも無意味な暗記は定着しにくいですから、なるべく興味を持てるようなやり方を工夫してみてください。

今週は政策について記事を書きますので、今日はこの辺で。

by wacky



こんにちは、JC です。
怒涛waveの7週間は診断士受験生の皆さんにとって、ほんとに山場fujiではないかと思っています。
さて、この時期は体力の限界ぎりぎりみたいに疲れるので、
忙しい勉強の中で一服してもらおうと今日はゆるい話題略して「ゆるわだ」の巻です。
今日のタイトルはWackyと仲良しのAyumiさんのブログでよく使われている「…の巻」というタイトルのつけ方が大好きで、ぱくらせてもらいました。

ところで、先日のハカセの『診断士試験で「合格」を確信する瞬間』のエントリーなかなかよかったですね。
本人も書いているように上から目線というご批判もあると思うけど、
彼の個性だし…。
ほんとに本試験前から合格を「確信」できてたかという点については
「合格した後には何とでも言えるよね」と感じる方もいるかもしれないけど
僕にもやはり、イケる!と感じた時がありました。
合格した人は多少なりともそういう瞬間はあるのではないかと思っています。

もちろん、僕のゴルフみたいに「目からうろこ」の落ちた瞬間を
数百回経験しながら、あの「うろこ」はいったい何だったんだ
という思いを同じ数だけ経験するということも
多々あることかもしれませんが…

 

◆困った時は神だのみ◆
僕は全然無宗教です。
高校はカトリック系の学校だったし、初詣も行ったり、行かなかったりだし、結婚式は神式だったし、香港にいる時にはインド人のお友達に誘われてヒンズー系寺院のパーティーにおよばれしちゃったりする、宗教的には、
幅広くなんでも来いな奴です。

困った時しか神頼みをしない人間なんですが、受験勉強している時には日々、駅前の神社に向かって神頼みしまくっていました。
つまり、困ってたということか…

自宅の最寄り駅のすぐそばに神社があって、僕は毎日
「1年で合格しますよーに」と駅前で神社の方向に心の中でお祈りしてから、電車に乗り込むということを習慣にしていたんです。

◆神だのみの有効性◆
神社にお参りしたところで、こんないい加減で、宗教的に幅広い多様性?を持つ人間に神様がそれほど目をかけてくれるわけはないとは思うんですが、
結構真剣に毎日心の中で声を出していました。

試験が終わって平常心で分析すると、これっていうのは
「お祈り」というよりも「自分に対する宣言」なんじゃないかな?と思っています。

冒頭で書いたハカセの記事には「ゴールの設定」と書いてありました。
彼の場合には1次試験合格に対する明確なマイルストーンを定めていて、そこに到達できたから、「合格を確信」できたわけだけど、
「一年で絶対合格」という目標も自分に科すには十分に重い目標です。

だって途中で心が折れちゃうかもしれないから。

「神だのみ」という行為を借りた「自分への目標確認」なのかもしれません。それを日々唱え続けたことが、努力を継続する自分自身への合言葉になっていたのかもしれません。
言い換えると、ZonE のいう一貫性の法則を知らず知らずのうちに自分に対して実践していたのかもしれません。

 

◆ところで「流血さわぎ!」って?◆
信仰の厚い人が聞いたら、とんでもない神への冒涜みたいなことを考えていると、やはり神様からのお仕置きがありました。

平日は電車に乗る前に駅前からこっそりお祈りするだけなので、時間に余裕のある休日は時々、神社の階段を登って、お賽銭も払ってお祈りすることもあります。
そんなとある土曜日の早朝。いつものように神社でお参りを済まして階段を下りる時に、色黒なやつと目が合いました。

「ずいぶん近いな」と感じたことは覚えています。

階段を途中まで下りた時に
ゴツっ」と頭をハンマーで殴られたような痛み。
襲われた オヤジ狩り
と思って振り向くと誰もいない。

カラスって目がでかいね。

ばさばさと羽を鳴らして飛んでゆくカラス。
近くの枝でターンすると一撃必殺のくちばしを前にして(当たり前か)
低空飛行で飛んでくる。
絶対もう一度襲ってやるという不敵な表情が近づいてくる。

それにしても何という上から目線。
戦って負けるなんてことは全く考えてないという偉そうな表情。
「ハカセの上から目線」なんてかわいいもんです。

僕としては逆襲なんて、考える余裕もなく、リュック(ペットボトルとタオル入り)をぶんぶん振り回して、とりあえず難を逃れたんですが、
最初の一撃を受けた頭がズキズキする。
触ってみると血がでてるし。

ハゲたらどうしよう! 

  

何しろ野生動物に襲われるなんて生まれて初めての体験です。
凹みました。
何にも悪いことしてないのに…。
お賽銭が少なかったか…。
ゴミとかあさったんだよなぁ、あのくちばし…。
病院に行くべきか悩みつつ、
ネットで調べたら、カラスに襲われる人ってたくさんいるんだね。
結局、マキロン塗って治しました。

 

 

 

 

やはり神だのみするんだったら、冒涜的なことは考えんな!ということでしょうか。
でも、その後も神頼みを続けたおかげで、僕の髪は抜け落ちることなく済みました。髪頼みだったのかも。

by JC @最後はだじゃれか。(しょーがないおやじだ)

 



管首相と鳩山前首相の間で退任時期でのひと悶着impactがありましたね。
「身を捨てる」という言葉の解釈でゴタゴタ言っているらしいですね。 大事な話でそんな曖昧な言葉を使ってコミュニケーションしてどうすんのよ。 なんて思いますが。

こんばんは。くれよんです。
投稿が遅くなってしまいましたcoldsweats01

さて、冒頭の話を取り上げたのは、政治ネタを話したいからではなく、コミュニケーションの話をしたかったからです。
2次道場なのでここでのコミュニケーションとは、もちろん2次試験対応に 関すること。具体的には、主に事例Ⅰ~Ⅲに関する論述対応のことです。

今日のテーマは「相手の求めていることを正しく受け止める」
これは以前の記事で書いていた事例対応の本質のステップ1に当たる内容です。
これからも「論述対策シリーズ」としていくつか記事にしていきたいと思います。

仕事においても自分の思ったことが正しく伝わるコミュニケーションが取れていたら どれほど楽に仕事が進むか・・・なんて思ったことありませんか?
逆に言えば、それだけコミュニケーション(正しく受け止める・正しく伝える)というのは 難しいということかもしれませんね。

相手の言っていることを正しく受け止める、すなわち設問で聞かれていることを 正しく受け止めることの邪魔をするもの。それは“常識”
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」というアインシュタインの 名言がありますが、「正しく受け止める」というのは意識をしないと、自分の常識という 色眼鏡eyeglassに知らず知らずのうちに邪魔をされてしまう危険が潜んでいるもの。
ゆえに、「相手の求めていることを正しく受け止める」というのは、基本的なスキルでありながら 高い水準に至るにはトレーニングを要するスキル。

診断士2次試験においては、「正しく受け止める」を外した瞬間にその設問は終わってしまう訳で、

巷でも色々な方法が提唱されていると思いますが、私は以下の2つの点を意識することをオススメ。

・設問の骨格を構造化する。
・他の受け取り方が成立しないかどうか、批判的に見る。

と言っても、なかなか伝わりづらいので、過去問をケースにしてみます。

■ケース
H22年度事例Ⅲ 第4問

X社からの要請による中国進出計画が進展している。この計画に関してC社の技術を生かした 独自の経営の方向性と対応策について、中小企業診断士としてどのようなアドバイスをするか、 140字以内で述べよ。

■設問の骨格を構造化する
これは、文章で書かれている設問の構造を分解してみるトレーニングです。
ポイントについては、ハカセ事例のゴール・ルールの記事が秀逸。
つまり、事例のゴール(つまり何を聞いているのか?)とルール(どのような条件をつけているのか?) を押さえることですが、以下のようにトレーニングでは意識的にビジュアルに構造化することをオススメ。

■他の受け取り方が成立しないかどうか、批判的に見る
自分の常識の色眼鏡を外すために、他の受け取り方が成立しないか 敢えて批判的に考えてみる、いわゆる複数解釈をするトレーニングです。
必ずしも今回のケースで以下のポイントで複数解釈をする必要があるとは言えませんが、 参考として見て下さい。
①のように代名詞についての解釈を複数考えることや、②のように修飾語の係り方を複数考えること 等が代表的です。

①この計画
解釈1:「X社からの要請による中国進出計画」
解釈2: 「(一般的な)中国進出計画」

②独自の経営の方向性と対応策
解釈1:「独自の経営の方向性」と「対応策」
解釈2:「独自の、経営の方向性」と「独自の、対応策」
解釈3:「独自の、経営の方向性」と「独自の、経営の対応策」

■解答の骨子づくりは設問を読んだ直後に!
せっかく「正しく受け止める」スキルを磨いたので、最後にそれを 最大限に活用するための注意事項をひとつ。
人はそれほど記憶を保っていられません。上述したように、「設問で聞かれていることを正しく受け止めること」を強く意識して 設問を読んだとしても、その後与件文を読んで、解答を作成する頃にはせっかくの 記憶はかなり薄れてまっています。 もう一度読み直す時間のロスは避けたいところ。

ではどうするか?

最も設問を正しく受け止めた直後に解答の骨子を作成してしまうこと。 これが、私のオススメです。

<骨子例>
経営の 方向性は、●●して(※誰に・何を・どのように)、 ●●する事。(※経営レベルの内容。「売上UP」等)
C社の●●、●●、●●という技術を生かす。
対応策は、①●●をする事、②●●をする事。

<例>
経営の方向性はX社への部品供給に加えて、 X社やメーカー等に対する金型受注販売事業を展開し、単純な下請けからの脱却を図る事である。C社の中国国内では得にくい高い金 型技術と設備の改良・改善技術を生かす対応策は、現地に対応した専任の営業体制の整備や製品開発力の強化を行う事である。 (138文字)

いかがでしたでしょうか?
冒頭のやり取りのようにならないよう、まずは、「正しく受け止める」トレーニングをしてみて下さい。

では、今日はこの辺で。

by くれよん



こんにちはJCです。

紫陽花がきれいな時期になりましたね。

さて、今日は試験委員名簿について。

実は受験生の頃から試験委員の名簿をチェックしていました。ほんとのところは誰が問題を作っているのかは公表もされていないので、よくわからないのですが、僕が受験生の頃(H21年)の作問者のメインメンバーは、事例Ⅰは岩崎尚人(成城大学教授)さん事例Ⅱは岩崎邦彦(静岡県立大学教授)さん、事例Ⅲはよくわからないんだけど、事例Ⅳは大野高裕さん、葛山康典さん(お二人ともたぶん早稲田の教授)というのが不動のメンバーと言われていました。

これはT○Cの先生から聞いてきたふうじんからの受け売りです。いわゆる、「孫びき」ってやつですね。

◆試験委員名簿H22年◆

実は不動のメンバーは上記4人だけでなく、診断協会のHPで試験委員名簿を遡れるだけH19年まで遡って調べてみたのですが、H22年までの名簿で見るとH19年から4年連続で出題委員を担当している方は30人中なんと20人、3年連続が2名、2年連続が6名、初めて登場した方がたったの2名でした。この比率が試験の傾向を表しているのかもしれません。結構永年にわたってメンバーは不動の方が多かったと言えるのかもしれませんね。

◆試験委員名簿H23年◆

ところが、今年の試験委員名簿はかなり顔ぶれが変わっています。32名の出題委員の中で5年連続、つまりH19年から担当し続けている方は13名に激減しています。4年連続も3名、3年連続が4名、2年連続が2名、初登場はなんと10名もいる。これまでほとんどが常連で、入れ替えはごくごくマイナーチェンジに留まっていた試験委員の顔ぶれから考えると相当大きな変化ではないかと思われます。

◆傾向の変化の可能性◆

ここから懸念されることは、今年の試験の傾向は結構大きく変わるのではないかということ。これまで事例Ⅳを不動で担当してきたと思われる葛山先生も高野先生もいなくなりました。1次試験は小問の集大成ですし、試験範囲も公開されていて大きな変化のしようがなく、通常の年くらいに難易度が上下するくらいのインパクトかと思いますが、2次試験の方はかなり傾向が変わる可能性も否定できません。確かにH18、H17あたりは事例Ⅳは比較的重くない問題が多いように思います。もっと前にさかのぼるとすんごく傾向が変わってくるようです。

DCFだの、取り換え投資だの、デシジョンツリーだのが出題されだしてFINANCE色が強まったのはH19年くらいからかもしれません。それ以前は限界利益と貢献利益とかCash Flowとか予想BSとかAccounting色が強かったように感じています。

◆傾向の変化は恐れるべき?◆

どんな問題がでるかの予想は僕もしましたし、多くの受験生の方もやるのだと思います。ちなみにH21の事例Ⅳ対策として僕がこの記事からリンクしているFinal Paperで予想したのは

○CVPもしくはCF
○標準原価計算
○商品別期待値計算
○企業価値算定
○デシジョンツリーとNVP
○為替予約と通貨オプション

このうちCVPと為替予約・オプションの部分が見事に予想的中でした。

んっ、ちょっと待てよ。

出題されそうな、ほとんどの論点を列挙しているので、的中するのは当たり前。出題予想なんてそんなもんです。

出題傾向の変化を恐れるよりも、まず幅広く全体を押さえることの方がよっぽど重要。傾向が多少変わったとしても、深い理解をしていれば、全然問題ありません。

1次試験も2次試験も傾向は実は毎年変わっています。特に2次試験は、同じような問題なんて出たことはありません。常に受験生をびっくりさせるような仕掛けが毎年毎年配置されているようです。というわけで、傾向は変わるかもしれないけど、そんなことは気にせずに日々しっかり勉強して下さいね。
1次本番まであともう少し。頑張ってくださいね。

by JC



こんにちは。ハカセ です。

今週は経営法務の直前答練Weekですね。

今回は、合格までの達成度の目安についてお話ししたいと思います。

■ 「何時間ぐらい勉強しましたか」という質問 ■

診断士試験挑戦を決意したばかりの受験生の皆さんと懇談する際によくある質問に、「何時間ぐらい勉強しましたか?earというのがあります。

この質問をする受験生の皆さんの深層心理には、「どれだけ勉強しなければいけないんだろうか・・」という漠然とした疑問があるのだと思います。

ご存じの通り、中小企業診断士試験は科目数が7科目と多く、しかも、各科目の範囲も広い のが特徴です。運営管理なんて、「生産管理」と「店舗管理」は同じ科目とは思えませんよね・・coldsweats01

だから、学習開始前に「どれだけ勉強しなければいけないんだろうか・・」と漠然とした不安に襲われ、その結果、「何時間ぐらい勉強しましたか?」という上記の質問が出てくるのだと思います。

■ 「いつごろ合格を確信しましたか?」へと変わる ■

もっとも、これは受験を決意したばかりの受験生からのご質問です。ここまで7科目の基礎講義と基礎答練を終了し、そして完成答練も4科目を終えた今の受験生の皆さんからは、「何時間ぐらい勉強しましたか?」という質問は出てこないと思います。

それは、(どの資格試験も一緒ですが)、累計学習時間と、学習の完成度(または合格率)は必ずしも比例しないpunchことを徐々に認識してきたからです。

そして、この時期の受験生からの質問は、「いつごろ合格を確信しましたか?ear へと変わります。この質問はとても当を得た質問だと思います。

それは、それまでは漠然としていた不安が、「どれだけの完成度、どれだけの得点・順位を取っていればいいのだろうか」と、より具体的になってきたことを意味します。

そこでpaper、大変僭越ながら、僕が自分の合格への自信を徐々に深めていった軌跡をご紹介します。

「自慢ですか?」とおっしゃる方。うーん、はい、そうかもしれません、自慢ですかね。お気を悪くされたら申し訳ありません。でも、「こうやってストレート合格したヤツがいる」という道筋を示しておくことは必ずしも無意義ではないと思います。耳障りでない方だけ、ご覧くださいませ。

■ 自信を持つことができた瞬間 ■

すべての合格者がそうではないかもしれませんが、僕の場合、「合格の自信を得ることが出来た瞬間」というものがありました。

それは、まさにこの時期。完成答練の真ん中辺り。経営⇒財務⇒運営⇒経済⇒情報⇒法務⇒中小、と、7週間連続で完成答練が行われる「怒涛の7週間」が折り返しを過ぎた時期です。

忘れもしない、TAC横浜校で「情報」の完成答練を終え(受験生時代のその日のブログはこちら)、講義の休憩時間中に自己採点した完成答練の結果が83点だったと分かった時、初めて合格への自信が湧きました。

なぜ自信が湧いたのか。その理由は二つscissorsあります。

1.苦手科目を克服したどー!

この記事(ちなみに、この記事、おすすめです)でも述べているのように、僕は理系科目に関するアレルギーがあり、情報は苦手科目でした。財務会計や経済は何とか克服することができましたが、どうしても情報に対する苦手意識が払しょくできなかったのです。

診断士受験生にはSEが多い。SEにとって情報は「貯金科目」(のはず)。皆さんの得意科目が自分の苦手科目、となると、挽回できない差が出来てしまう 可能性coldsweats02があります。これを何とかしたかった。心の底から何とかしたかった。

だからこそ、情報を必死になってやりました。何も特別なことをしたわけではありません。TACのテキストの巻末の用語を全て覚えました。その時活用したメモリボは本当によかったと思います。それからトレーニング小冊子とスピード問題集を使い倒しました。骨までしゃぶるように、全ての選択肢を舐めまわしbleahました。

その結果の83点up。そして後日これが上位2.3%だと知りました。

苦手科目を完全に克服した瞬間、合格への自信みたいなものが湧いてきたのです。

2.怒涛の7週間を乗り切ったどー!

情報が終わると残り2科目。怒涛の7週間を乗り切るめどがたってきました。マラソンでいえば、42.195kmの内、40kmぐらい走ったような感覚です。

僕は道場で「怒涛の7週間が重要です」と言い続けていますが、僕自身も怒涛の7週間に全てを賭けて勉強していました。「ここを全力で乗り切らないと合格はない」と。思い入れが強かった分、とても辛い7週間でした。

でも、情報が終わったことで、苦手科目がすべて終了しました。その結果、「乗り切った!」、「なんとかなったぞ!」と、心の底から思いました。自分を追い詰めて走っていたからこそ、「これを乗り切ったのだから合格できるぞ!」という新たな自信になったのです。

■ 自信が確信へと変わった瞬間 ■

「自信が確信へと変わった」というのは、松坂大輔選手がプロ入り1年目に、オリックスのイチロー選手との初対決で3三振を奪った時のヒーローインタビューでの名言です(wikipedia参照)。男子たるもの(いや、受験生女子も)、こういう仕事をしたいものですよねpunch

僕の診断士試験に関しても、「自信が確信に変わった瞬間」があります。

それは、「TAC一次試験公開模試」終了後、横浜校の会場にそのまま残って自分で答え合わせを終えた時です。

もちろん、その時点では平均点や順位は分かっていません。でも、「この難易度の模試でこの点を取れたのなら、もう、一次試験は受かった」。こう思いました。

何故そう思うことができたのか。

それは「自分が設定したゴールに、設定した時期までに到達することができたから」です。

「怒涛の7週間は、丸々一週間その科目に集中し、その科目を完成させる」こと、そして、「模試までに一次試験に確実に合格できる地力を備えておく」こと、そして、「そのためには苦手科目を完全に克服すること」。

これが僕が自分に課したゴールでした。

哀しいかな、僕は典型的な日本人です。震災対応を見ていてもお分かりのように、日本人は「目指すべきゴールを設定する」のは苦手です。

でも一度「目指すべきゴール」を設定さえすれば、そこに向かって一心不乱に走っていきます

僕もそうでした。ゴールを決めるまでが大変でした(本当にそれでいいのか? と疑ってばかりいました)が、決めたら最後、そこから逆算して何をするべきかを考えて、それを実現することに全神経を集中させました。

大変僭越ではありますが、松坂選手もそうだったのではないでしょうか。「イチローさんを抑えられれば、自分はプロとして通用するぞ」と。そう思って初対戦を迎えたのだと思います。だからこそ、ヒーローインタビューで「自身が確信に変わった」と言うことができたのです。

■ 自信と確信を持つために ■

皆さんはいかがですか。

完成答練が半分が終了し、自信を持つことができましたか?

試験前のどこかの段階で、確信を持つことができそうですか?

それはとりもなおさず、

自信が確信に変わるようなゴールは設定しましたか?

設定したゴールに到達するためにやるべきことを整理しましたか?

と問うているのと同じです。

どんなゴールを設定するかは皆さん次第です。

でも、「二次試験を見据えた一次対策」という記事で詳しく述べたように、模試終了時点で「合格の確信」ができていることは、一次二次ストレート合格への大事なステップであり、これを一つのマイルストンにすることは悪い選択ではないと思います。

怒涛の7週間における、7週間連続の答練の日々はそれは辛いものです。でも、この時期を乗り越えられれば、何かが見えてくるかもしれません

今が正念場です!! 頑張ってください。

ぜひ、「あの線の向こう側」へ、到達してみませんか。

皆さんの挑戦を応援し続けております。

by ハカセ @ いつものように上から目線でゴメンナサイ。



こんにちは。wackyです。

怒涛の7週間punch法務WEEK2回目の登場です。
さて以前の記事で書きましたが、法務は「嫌いで点が取れない科目」だったので、自分にとっては本当に天敵shockでした。まず「言葉がわからない」、「覚えることが多い」さらには「似たようなルールが多く紛らわしい」と、まぁ嫌いな理由なら小一時間は語れると思いますannoy

だけど愚痴をいっても仕方がないし、1次通過のためには法務をなんとかしないといけないと思っていたのですが、どうしたらいいか正直お手上げでしたwobbly。そこで王道ではありますが、まずは頻出領域(民法・会社法・知財)に絞って対策をしていくことにしました。さらにそれらの領域の中でも論点の優先度が高い部分に絞り込んで対策を行いました。結果的には、この対策方法がよかったと思っていて、民法・会社法・知財の分野は比較的安定的な成績をとることができました。代わりに他の分野は散々でしたが…bomb

参考までに完成答練、公開模試、本試験での領域別正答率のグラフを掲載します。

見ていただければ先ほどの件お分かりかと思います。得意科目ではなかったので多少のバラつきがありますけどね。特に会社法は最重点領域として取り組んでいたので回を追うごとに成果が出ていたのでとてもうれしかったです。

というわけで、今日は会社法の対策についてまとめてみたいと思います。

1.会社法に対する取り組みについて
まず最初は、会社法に対してどのような取り組みを行ったか私の例を紹介したいと思います。

ポイント1:全てを覚えようと思わない
これって当たり前なのですが、基本講義の時の私は「重要なところはすべて覚えよう」と思っていました。

これは、TACの名物講師E先生のWeb講義を受けた結果なのですがcoldsweats01。もうここまで来ると何が重要かわかりませんよね。でもこれらの重要なポイントをすべて同じレベルで覚えようとしていたのです。もちろん基本講義中に覚えきれるわけもなくsweat01、養成答練前に短期記憶に頼った学習を進めてしまい、完成期に振り返ってみるときれいさっぱり記憶から抜け落ちていたわけです。全部を覚えようとするのではなく本当に最重要ポイントに絞ることで、確実に知識を獲得するほうが結局は早道なのかと思います。

ポイント2:確実に知識を獲得する
というわけでまずは最重要ポイントを確実に獲得するのですが、そこで活用したのが「メモリボ」でした。
テキストから抜き出した重要ポイントをメモリボに入力し何度も繰り返し見て覚える。そしてトレーニング冊子やスピード問題集で定着を確認するという作業をとにかく繰り返しました。
ここでは一気に入力していくのではなく、少しずつ入力して覚えていくことがコツです。ポイント1で書いた通り一気にやろうとするとパンクbombするので、まずは確実に覚えきれる範囲を入力して繰り返し、定着したなと思ったら少しずつ範囲を広げていくことがよいと思います。とにかく根気が必要ですね。覚えては忘れ、また覚えて…をどれだけ我慢できるかpunch

ポイント3:似たものを比較しながら覚えていく
ある程度の範囲の知識が獲得できたら、今度は似た者同士を比較しながら覚えていきます。この辺は過去の記事(ココとかココ)を参考にしてください。似たものを整理することで試験で問われる「紛らわしさ」にも自然と強くなります。

とまぁこんな感じです。最初は途方もないwobblyと思いましたが、「千里の道も一歩から」というように諦めなければ今からでも十分間に合うのではないかと思います。ただし茨の道が待っていますが…bomb

それでは各論点ごとにポイントとなりそうな点を挙げながら解説していきます。

2.【論点別】機関設計
会社法で何が最も重要かと言われたらやっぱり機関設計でしょうか。
機関設計をマスターするには、とにかく機関設計の表を覚えることに付きます。機関設計とはその名の通り会社の設計図にあたるのでここが大事です。さらには、譲渡制限と公開、大会社などケースに応じて機関設計のルールが変わることもポイントです。また登場人物たる「機関」と機関を設置するための「ルール」、さらには会社を運営する上での「手続き」(主に株主総会や取締役会など)をセットで考えることも重要です。
私の場合はまず最初に機関設計の表を覚えました。テキストの表をExcelで作成して印刷し、自分で埋められるようになるまで何度も書きました。表が書けるようになったら、機関の特徴や運営のための手続きなどをメモリボに入力して覚えていきました。

さて機関設計ですが、過去問ではケース問題として問われることがあります。
私が良問だと思うのはH19年第4問です。この問題でⅠ~Ⅳに何が入るかが指摘でき、さらになぜそうなるのかを説明できれば機関設計の基礎は理解できているといえます。さらには、H22年の第2問H18年の第2問も同様に良問だと思いますので是非トライしてみてください。

参考までに機関設計表を掲載します。欄内に○、△、×が記入できますか?bleah

3.【論点別】組織再編
次は組織再編です。組織再編は近年頻出領域だったのですが、出尽くし感もあり最近は変化球での出題が多くなっています。ちなみに昨年は「組織再編に伴う労働契約の承継」に関して第4問で出題されましたが、これは変化球中の変化球でしたね。

今年はどの程度の問題が出題されるのかはわかりませんが、組織再編はパターンさえ理解できてしまえばそんなに難しいものではないです。
まず組織再編のパターンですが、
・事業譲渡
・吸収合併
・新設合併
・株式交換
・株式移転
・吸収分割
・新設分割
それぞれどのようなケースか説明できますか?文字で理解するよりは、図を使って理解するほうがわかりやすいと思います。
それぞれのパターンが理解できたら、次は手続き関連をおさえるといいと思います。
・承認手続き
・反対する株主に与えられる権利
・債権者保護手続き
・労働契約の承継
・書面の備置
この辺りをそれぞれの組織再編のパターン毎の違いを意識しながらおさえるといいと思います。組織再編に関する表も掲載します。各欄に記入できますか?bleah

さらに持分会社が絡むパターンの表も掲載します。こちらも同様に記入できるでしょうか?bleah

また組織再編では、簡易組織再編・略式組織再編も重要な論点となります。それぞれ特定の条件を満たした場合は、再編のための手続きを簡略化・省略化できる仕組みです。簡易組織再編は、基本的には事業を譲り受ける側が純資産の1/5以下の対価を支払う場合に承認株主総会を省略できる制度です。(ただし例外は会社分割における分割会社で、対価は総資産の1/5以下)
要するに事業を譲り受ける側の事業規模に比べて、譲り受ける事業の規模が小さい場合は事業上の影響が小さいと考え、手続きを簡略化してもよいということですね。注意するのは、純資産なのか総資産なのか紛らわしい点ですね。また事業譲渡における「事業の重要な一部」と定義がごっちゃにならないように。

組織再編は過去問ではケース問題として問われることが多いですね。H20年の第4問や、H19年の第5問・第16問なんかが良問だと思います。

4.【論点別】手続き
残りは手続き関連ですが、主には会社設立株式・社債発行配当などです。
この辺はもう似たようなルールや手続きのオンパレードで本当にウンザリsadしますよね。特に株主総会。特別決議が必要なのか普通決議でよいのか、取締役会決議でよいのかそれとも不要なのか…。また定款に定めればこの限りではないなどの例外事項もあり大変ですよね。
この辺も根気強く覚えていき、あとはグループ化しながら整理していくと覚えやすいと思います。どうしてもしんどければ、一旦例外事項はわすれて基本の手続きを覚えていくのがよいと思います。とにかく繰り返し、繰り返しで粘り強く…

5.まとめ

会社法の取り組みについてと各重要論点についてまとめてみました。これでも全範囲は網羅できていない上に他にも重要領域があるなど、本当に全領域をカバーするのは大変shockだと思いますが、それでも粘り強く覚えていくしかないと思います。なかなか定着しないと思いますが、それでも覚えては忘れを何度も繰り返すことで少しずつでも知識を獲得していきましょう。最初にも書いたように、最初からすべてを覚えようとせずにまずは「ココ」と決めたところを確実に覚えるようにしてください。

私は本当にこの法務という科目が最も苦手typhoonでした。覚えられないし理解できない。何度覚えてもすぐ忘れてしまう自分の頭の出来を本当に恨めしく思った時期もありました。でも以前記事に書いた通り、「診断士を目指した理由」を強く思い出すことでこの苦しい時期を乗り越えることができたと思います。最後は「修行」だと割り切ってました

そんな「修行」に役に立ったのはやはりメモリボだったと思います。いつも持ち歩いていてとにかく繰り返し繰り返し見てました。というわけで、私が使用していた会社法のメモリボデータを提供します。もし興味がある方はコメントをいただけますか。その際にメールアドレスを入れることを忘れないでくださいね。

※2015年8月ハカセ追記※
.
この記事は2011年6月の記事です。執筆者であるWackyはすでに道場執筆を引退して本業に専念しており、記事でご提案した「memoriboデータの提供」をタイムリーに行える状態にありません。代替として、単語帳向けデータでは、

  • ハカセのこの記事 にある「暗記系科目」のエクセル・memoribo向けデータ
  • お薬ハックのこの記事にある「運営」 のエクセルデータ

をご活用ください。また、資料・データを手早くダウンロードしたい方は、「資料・データ提供」のカテゴリに、関連記事がまとまっています。ただし、「単語帳は自分で作ることに意味がある」こともお忘れなく。

会社法は覚えることも多くて本当に大変でしたが、でもとても面白かったnotesことを覚えています。会社に所属しているのに、会社の機関設置のルールや会社の運営手続きなんか知らなかったわけです。でも会社法を学ぶことで、会社の設立からその運営、成長ステージに応じた機関設計などわかるようになりとても企業経営に興味を持つことができました。興味を持って学ぶという積極的な姿勢はとても大事ですよね?bleah

 

【2012年6月10日追記】

記事中で掲載した表の完成版を今更ではありますが掲載します。ただ2年近く前に作成したものであることはご了承ください。

 

 

by wacky



さあ、今週はいよいよみんなの嫌われ者、法務week。「もう気力も体力も限界に近いですぅぅtyphoon」って声があちらこちらで聞こえてきますね。

こんにちは、らいじんthunderです。

確かにこの時期はとっても大変な時期ですが、一方で辛いからこそ、限界に近いからこそ、努力のひとつひとつが確実に自分のレベルアップupにつながっている“進化”の時。進むも止まるも自由。後悔のない直前期を過ごしてくださいね。punch

さて、昨日のwacky分析にもあるように、法務は学習内容が膨大だけど「会社に関する法律」と「知的財産権に関する法律」が明確に頻出論点。だから、まずはこの2領域をしっかりと学習することが大事。

と前振りしておいて何ですが、今日は民法のお話。

民法の優先度

民法は試験合格という目的から考えれば優先度がとっても低い領域だけど、会社法が民法の土台の上にできている法律だから、民法を理解しておくとわかりやすい。民法は出題されると、比較的難易度も低めだしhappy02、簡単でもいいから考え方なんかを復習しておきたい。

ZonEこの記事に書かれている、せっかくの民法を学ぶ機会を活用すべしというのは同感。法律っていうと、なんか気難しい感じがあるけど、民法は自分の生活に関係することだから実はとっても面白いhappy01

知っておかないと損をすることも多いから、きっと皆好きな話題だと思うんだよね。実際「行列のできる法律・・・」って番組も人気番組。

ま、そんなことはいいとして、面白い話題だから頭にも残り易いだろうし、実生活でも役に立つから、民法を利用して法律独特の言い回しや考え方を学ぶ(=記憶する)のには絶好の領域だと思うのね。

さて、その法務独特の言い回し、すでに一度は学習していますよね。その後、それらの言葉が新聞やニュースなどで目についたりしていませんか?

えっ、ニュースtvなんて見ている暇がない・・・う~ん確かにそうかも。

とはいえ、学習後、とくに法務の学習に頭が占拠されている時期は、とかく関連用語が目につきやすいですから、それを発見したときは、いつもの通り、つぶやき解説でこまめにアウトプットですよ。

一度は振り返っておきたい言い回し

せっかくこの大変な時期に、わざわざ私の記事を読むなんて時間の浪費をしていただいている方のために、知っておきたい言い回しを列挙しておきますから、意味や関連することをつぶやいてみてくださいな。

・三大原則(所有権絶対・契約自由・過失責任)
・故意・過失・重過失
・作為・不作為
・抗弁権
・信義則
・意思の欠缺(心裡留保・虚偽表示・錯誤)
・善意・悪意
・到達主義
・要物契約・諾成契約
・消費貸借・使用貸借・賃貸借
・雇用・請負・委任
・リースとレンタル
・保証の附従性・随伴性・補充性
・催告の抗弁権・検索の抗弁権
・保証契約の要式性
・履行遅延・履行不能・不完全履行
・債権者代位権・詐害行為取消権
・危険負担
・債務不履行・不法行為
・対抗要件

・・・と、気付けば20個も。これら内容を理解するには、ZonE提唱なりきり学習法が秀逸。

その記事の内容のように凝ったものは考えるのも大変だけど、例えば債務不履行の類型を理解するのに、「ネットショップでパートナーの誕生日プレゼントpresentとしてバラの花30本をオーダーした場合の遅滞・不能・不完全履行とはどういうことかsign02」なんていうのを考えてみると、理解が深まるし記憶への定着も良いでしょ。

ちなみに目的は言葉を理解するためであって、もし本当に遅滞(遅れ:誕生日に届かない)、不能(無理:モノが提供されない)、不完全履行(一部が枯れていたり品質が悪い)、などが起こったらどうなるか

・・・修羅場だぁ~shock・・・

なんて想像は学習の邪魔になるだけですから、控えるようにアドバイスしておきます。

では、今日はこれまで。motorsports

by らいじんthunder



こんにちは。wackyです。

怒涛の7週間punchも既に終盤、暗記3兄弟が控えているわけですが、暗記科目というだけあって知識の蒸発ぶりに驚いたcoldsweats02方もいると思います。でもそれは基本講義の時に「短期記憶」に頼ってしまったからだと思います。以前から道場でも提唱しているように暗記科目といえど理解が大事で、知識をうまく整理して習得することが重要です。そのようにして得た知識はそんなに蒸発しません。そうやって基本論点をおさえていくことが、暗記科目といえども攻略の近道といえます。

今週は法務WEEKということで、恒例のデータ分析いきます。

1.データ分析

まずは過去の平均点と科目合格率の推移についてです。

平均点や科目合格率は比較的安定的に推移しています。難易度はやや高めですね。そもそも法律に明るい人が少なくとっつきにくいという科目特性が影響していると考えられます。私も法務は7科目の中で最も苦手typhoonでした。

次にランク別の傾向です。

ここ3年はAランクの割合が上昇する一方で、Bランクが減少しCランクが上昇していることから、問題全体の印象としては「難しい」と思えるかもしれません。
※Cランクくらいの正答率の問題が、受験生にとって「できそうでできない」という一番苦しく印象に残るため

次に領域別の傾向です。
※その他には資本市場、倒産法制などを含みます。

法務の主要領域である、民法、会社法、知財はほぼ同じくらいの難易度構成となっています。(会社法はやや難易度が高いでしょうか)意外なことに、基礎的な問題(A,Bランク)の問題も半数近く出題されているので、この辺りを確実に取ることが重要であるといえます。

その他の領域で言えば最近は倒産法制がよく出題されています。ここ数年出題されていなかったのが、H21年にいきなり3問(設問3つ)出題されたのですが「あくまでも例外的」ととらえて、倒産法制については力を入れることはありませんでした。すると昨年はなんと5問も出題されましたcoldsweats02
おそらく今年からは、多少なりともテキストでの扱いも変わったことと思います。リーマンショック以降厳しい経営環境が続き倒産件数も高い状態で推移していることから、中小企業診断士による企業清算や企業再生の重要性が高まっていることの現われかもしれません。

最後は領域別の出題数の割合です。

これを見ると、毎年の出題傾向はほとんど変わらず、民法・会社法・知財でおよそ8割出題されています。とくに会社法の出題が多いですね。最近は倒産法制の出題が増加したこともあり、知財の出題が減少傾向にあります。今年はもう少し知財の出題が増加するように思います…
また、出題総数は大体25問前後ですが、昨年・一昨年と23問出題されています。問題数は減少downしましたが、問題文量は増加upしており、複雑なケース問題が増加していることがうかがえます。

2.まとめ
法務は法律を扱うという科目の特性上難しいイメージtyphoonがありますが、それでも科目平均点は50点半ばから後半で安定していることから、それほど得点に苦しむ科目ではないといえます。ランク別の傾向でも見た通り、基礎的な知識を問う問題(A、Bランク)も多く出題されており、それを得点源とできれば十分60点を狙える科目だといえます。また出題領域にも大きな偏りがあるため、頻出領域を重点的に対応していくことが効率的でもあります。

以前の記事にも書きましたが、経営法務では民法の概念を理解することが最も重要であるといえます。法学とはそもそもどのような学問なのかを理解した上で、中小企業診断士に求められるレベルはどの程度なのかを意識しそれぞれの論点をおさえる必要があります。中小企業診断士は弁護士のような法の専門家ではなく、経営者にとってのよき相談役です。経営者からは場合によっては法律関連の相談を受けることがあるので、相談内容を理解し必要に応じて専門家への橋渡しができるレベルが求められます。よって細かいところをすべて抑えていくというよりはまずは概論をおさえておき、試験対策として頻出論点をおさえていくことが重要です。また暗記に頼るのではなく「なぜそうなるのか?」と理解していくことも重要です。いつも言っていることですけどね。

さらには、法務を攻略するうえで「ケース問題」は避けて通ることができません。「ケース問題」の難しさは、「知っているかどうか」ではなく状況を整理して正しい知識を当てはめて答えを導き出すことが求められる点にあります。つまり問題を「解釈する」時点から勝負が始まっています。

ケース問題攻略のポイントは、

・登場人物の関係を整理する
・時系列に注意する

の2つなんですが、以前aki記事に詳細がまとめられているので参考にしてみてください。

また、法務という科目は意外と思われるかもしれませんが「時間との戦い」 となる科目です。私の場合7科目中最も時間が足りなかった科目でした。難易度も高く、問題文も長いことから焦りsweat01を誘発し、焦るから問題文の内容が頭に入らずさらに焦りsweat01…と悪循環の繰り返しでしたtyphoon。まさか法務で時間が足りなくなるなんて考えたこともなかったのが原因だったので、財務の記事に書いたように法務でもできる問題から取り掛かるようにしました。整理に時間がかかるケース問題は後回しにしたほうが精神的にもよいと思いますよ。

最後に私が受験生時代に参考にした記事を挙げておきます。
記事1
記事2
記事3
記事4

今週は会社法に関する記事もアップするので、今回はこの辺で。

by wacky



こんばんは!ご無沙汰しておりました。アックルです。

3月31日に投稿して以来、忙しくてお休みを頂いておりました。

今も忙しいので今後もたまにしか投稿できないかもしれませんが、宜しくお願いします。

さて、本日は経済学・経済政策。既に最終答練が終わってしまったので、ちょっと旬が過ぎてますけど読んで頂けたら有難いです。
で、テーマは「きちんと理解するマンデル=フレミング」

この内容、本当は1年前に出す予定だったのが、忘れてて色々ありまして本日になってしまいました。

では、まずマンデル=フレミングといえばこの表ですね。

私が学んだときは、たしか先生は「マンデル=フレミングは理解しなくていい!暗記しなさい!」とおっしゃってました。
実際、 テキストにもなぜ上記表のとおりになるかは書いてなかったと思います。(最近のテキストは未確認なので分かりかねますが・・・。)

でも、経済学は本当は非常に面白い科目なので、ただ暗記するだけではもったいない!それに、丸暗記では本番で緊張して度忘れしてしまったら、
せっかくの得点チャンスを失ってしまいます。

というわけでマンデル=フレミングを理論的に説明します。

今回は開放経済(資本の移動自由)の場合の説明です。

まずは
「1.資本の移動自由/変動相場制での財政政策がなぜ無効か」
を説明します。

下図のとおり財政政策を行うとIS曲線が右にシフトしてGDP・金利ともに上昇します。



すると開放経済(資本の移動が自由)においては、金利上昇によって海外から資金が流入して、円高になります。

円高になると、どうなるでしょうか?
そうです。輸出が減少して、輸入が増加します。

ここで財市場における総需要Yの公式を思い出して下さい。

Y=C+I+G+EX-IM (Y:総需要、C:消費、I:投資、G:政府支出、EX:輸出、IM:輸入)
でしたね。

円高になるとEX-IMが減少してしまいます。

よって、IS曲線は下図のとおりもとの位置に戻ってしまいます

ですから、資本の移動が自由/変動相場制の条件下での財政政策は無効となるのです。

では、次に
2.資本の移動が自由/変動相場制の条件下での金融政策」
を見てみます。

まずは金融政策なので下図のとおりLM曲線が右にシフトして、GDPは上昇しますが金利は下がります。

すると開放経済(資金の移動自由)においては金利が下がると海外に資金が流出して、円安になります。

円安になると輸出が増加し、輸入が減少するので、先ほどの総需要の数式のY=C+I+G+EX-IMのEX-IMが増加します。

よってIS曲線が下図のとおり右にシフトします。

ですから「資本の移動が自由/変動相場制の条件下での金融政策」は非常に効果があります

では、今度は
「3.資本の移動が自由/固定相場制の条件下での財政政策」
です。

まずは財政政策でIS曲線が右にシフトします。

ここからが変動相場制との違いです。固定相場制であれば金利上昇による円高を防止しなければなりません。このため、中央銀行が円売りドル買いの介入を行います。
このため、LM曲線が右にシフトします。

図のとおり「資本の移動が自由/固定相場制の条件下での財政政策」は非常に効果があります

さて今度は
「4.資本の移動が自由/固定相場制の条件下での金融政策」
です。

図のとおり金融政策を行うことで、LM曲線が右にシフトします。先ほどと同様固定相場制度であれば金利低下による円安を防止しなければなりません。このため中央銀行が円買いドル売りの介入を行います。
すると市中の円が減ってしまうわけですから、下図のとおり LM曲線が左にシフトして元に戻ってしまいます

よって資本の移動が自由/固定相場制の条件下での金融政策は無効なのです。

理解していただけたでしょうか?

次回は資本移動なし(閉鎖経済)での場合ですが、いつ書くことができるのやら・・・・。

それでは、また。

BY  アックル



こんにちは。ZonEです。

日々刻々と本試験が迫っていますが、過去問など順調に消化できていますでしょうか?

「一日○問解こう」とか「毎週○年分回そう」…などと目標は立てているものの、仕事の波や断れない飲み会などで、なかなか予定通り進んでいない…という方も多いのではないでしょうか?

今回は目標を達成するために、一貫性の法則という心理原理を活用する方法について、考えてみたいと思います。

 
目標/計画を立てていないと大きく後れる

一貫性の法則とは、「ひとたび決定を下したり、ある立場を取ると、そのコミットメントと一貫した行動を取るように、個人的にも対人的にも圧力がかかる」ことです。

要は「これから○○するよ」と言っておきながら、実際に○○しないのは、一貫性が無くて気持ち悪い…ということです。自分が××擁護派という立場を明言しているのに、××を激しく非難したり全否定するのは、違和感があって嫌ですよね。他人についても、言っていることとやっていることが全く違う人は、信頼がおけない…と感じてしまうのではないでしょうか。

社会の中で集団生活を送っている人間にとって、「一貫性」は論理性や合理性、安定性、そして誠実さの核心をなすものと考えられています。

裏返して見ると、ある問題に対して自分の立場をはっきりさせてしまえば、一貫してそれに固執することで大きな満足感が得られることになります。多大な精神的労力を必要とする複雑な日常生活を営んでいく上で、一貫性を保つことは、便利で、比較的楽で、効果的な方法となるわけです。

この原理はかなり強力で、マーケティング心理学ではお馴染み(古典的過ぎ!?)のフット・イン・ザ・ドアやローボール・テクニックといった手法も、根本的にはこの法則から派生しています。

ですので、目標や計画を立てる際に「××までに○○する」のような宣言/予告形式でコミットメントを行うだけで、(現実的なものであれば)一貫性の法則が働いて達成する可能性が高まる…といった効果が期待できます。

 
一貫性の法則を強化する4つの条件

コミットメントすれば、一貫性の法則が働くので物事が大きく進むのは前述した通りですが、冒頭の目標を立てているのになかなか達成できない…という問題解決には至っていません。

そこで、コミットメントを行っていても達成できない目標をクリアする工夫について考えていきましょう。

一貫性の法則を少し掘り下げた研究では、下記4つの条件を満たす時、コミットメントがより効果的に影響を及ぼすと言われています。

  1. 行動を含むこと
  2. 公衆の目にさらすこと
  3. 努力を要すること
  4. 自分の意志で選ぶこと

1つ目は、コミットメントに行動を伴わせる、例えば「目標を直筆で紙に書く」とより効果的だということです。頭の中で考えるだけよりも、声に出したり、文字に書いた方が効果が大きいのは、そりゃそうだ…って感じですよね。

2つ目は、コミットメントを公衆の目にさらす、例えば「同僚や勉強仲間に公言する」とより効果的だということです。公言することで周囲の協力を得やすくなるという副次的な効果も期待できそうですね。

3つ目は、コミットメントするためのハードルが高いほど、そのコミットメントに対して真摯に取り組むようになることでう。…が、ちょっと勉強への適応は難しいかもしれませんね。

4つ目は、他人から押し付けられた目標より、自分で立てた目標の方が効果的ということです。診断士の勉強自体が、多くの受験生にとって、自発的に始めたことだと思いますので、この点も考慮しなくてよさそうですね。

ということで、なかなか目標を達成できずに苦しんでいる…という方で「目標を頭の中で考えているだけ」の方や「目標を公表していない」方は、ぜひ1や2の要素を盛り込んでみてはいかがでしょうか

なお、2のパブリックコミットメント(公衆の目にさらす)方略は、プライドが高い人、あるいは公的自意識が高い人に特に有効です。自分はプライド/公的自意識が高いとお感じの方は、ぜひともお試しいただければ幸いです。

 
目標の達成可能性は適切なレベルに

「自分はきちんと目標を達成しているから問題ない」とお考えの方も、低過ぎる目標を設定して機会損失していないか?…はチェックしてくださいね。

目標70を達成した人と目標90に対して80までしか達成できなかった人では、後者の方が実績は上です。

かといって、達成可能性がゼロに近い高レベルの目標を設定してしまうと、モチベーションが上がらずにかえって逆効果です。自分が全く信じられないコミットメントですから、一貫性も何もあったもんじゃありませんよね。

ということで、目標は「頑張れば何とか達成できそう」程度のチャレンジングな達成可能性が望ましいようです。

 
最後に

「そういうお前は、一貫性の原理を使っているのか?」とツッコミが入りそうなので、年初に私が立てた2011年の(会社以外のプライベートな)目標を公言しちゃいます。

1.[勉強]PMP試験(PMI)に合格
 → ◎:クリア
2.[勉強]PM試験(IPA)に合格
 → △:6/26(日)に受験予定。年に1回しか受験できないので不安
3.[勉強]個人開発したiPhoneアプリを2本リリース
 → ○:毎週水曜夜アプリ開発研修に参加中
4.[経験]鹿児島の知覧(特攻平和会館)に行く
 → ◎’:実は今鹿児島にいます(本日の投稿は鹿児島からUP)
5.[健康]ハーフマラソン大会に2回出場
 → ○:1回出場済。2回目も申込完了

年初に道場執筆メンバに公言させていただいたので、それなりに順調に進んでおりますが、2や3は自分にとってチャレンジングな目標なので、この場をお借りして読者の皆さんの前でも公言させていただくことで、自分をさらに追い込みたいと考えております。

皆さまも、目標や計画を公言する上でぜひぜひ「道場のコメント欄」や「道場執筆陣へのメール」などをご活用いただければ幸いです。

それでは、今日はここまで。

 
by ZonE



こんにちは、らいじんthunderです。

さて、先日のくれよんの記事の続編でITが苦手な方向けの対策記事です。

といっても、おやじの天敵⇒情報システムですから、過去にも同様な記事がありますね。

確かに情報システムは、嫌いになる要素満載。まずもって、言葉がようわからんし、目に見えるものでもない。しかも周りに沢山いるIT関係者の勉強仲間に質問をしたところで、解説してもらっている言葉が、また理解不能sweat02。しかも親切に教えてもらっていたりすると、「その言葉なんだったっけ?」という超基本的な質問も連発しづらいから、わかったつもりで相槌うったりして・・・。coldsweats01

とはいえ、前にも書いたとおり、とにかく最初の高いハードルを乗り越えないことには、戦いの土俵には上がれないのだから、一念発起、どんな方法でもよいから、情報における言語をとにかく使い慣れることに注力することが第一歩。なんて言ってる時期は過ぎてるか・・・。

ゴロ合わせを使ったり、とにかく繰り返し読み込んだりしながら、キーワードを憶える努力をしてきたよね。であれば、そこで学んだ言葉が職場や街中には溢れかえっていることに気付くでしょ。

何度も言っていることだから「またか」と思うかもしれないけど、とにかく学習した言葉が出てきたら、その言葉が関連することを頭の中でも、つぶやいてでもいいから、列挙することを繰り返す。携帯メールを受信したら、SMTPを用いて到着したのをPOP3ではなくIMAPを利用して受け取るんだよね~sign01とかね。

この地道な努力の繰り返しが、記憶の定着と知識の整理を促進させる。

もう少し遊び心snowboardが欲しいというなら、憶えていることを何かに例えて遊んでみる。コンピューターの5大装置(CPU、メモリ、補助記憶装置、入力装置、出力装置)を人の体で例えると何にあたるのか?CPU=脳、メモリ=海馬・・・、机に向かっている自分なら?CPU=自分、メモリ=机(作業スペース)・・・、聖徳太子の脳(=CPU)のコア数は、やっぱり10以上かな?・・といった感じでね。

くれよんも指摘している通り、まずクリアすべきことは、ITに関する基礎を知っていること。それも正確に。試験では、情報技術に関する基礎的知識とソフトウェア開発が頻出論点=ということは、これらが最低限診断士として必要となってくる知識ですよってこと。

法律・ガイドラインや統計は、ちょっと手が回らないし、ほとんど誰も真剣に学んで解こうと思っていないことは正答率からも明らかだから、過去統計を学んだことがある人以外はパスですね。

でも毎年2問ずつは出てる。例年25問出題されるうち、4問を無視っていうのも怖いshockんだけどね。確率論では1問は当たるんでしょうけど・・・。

よってもって、私は情報は86点満点のテストで60点以上が合格のテストと認識して、とにかくハードウェア等については、過去問に出てくる言葉(不正解の選択肢中の言葉も含め)を正確に(=例え話ができるくらいに)憶えることを心がけましたね。

前にも書きましたが、情報システムは人が理詰めで考えたことの集まりだから、何のためにあるのか、それで何ができるのか、が明確。単純に暗記しなければならないことも多いけど、その背景と意味を考えながら憶えることが記憶の定着と少しの応用力をつけてくれます。

自分にとってハードルの高い科目こそ、診断士試験によって知識を得るチャンスを得たと考えて、能動的学習を心がけることが、合格への最も大事なことだと思いますよ。

では、今日はこれまで。motorsports

by らいじんthunder



みなさん、こんにちはeye
少しご無沙汰しています、akiです。

怒涛の7週間も終盤戦、何気に本試験まで10週間をきりましたね。

受験生時代を思い返してみると、私はこの時期から診断士試験の魅力にどんどん取り込まれていきました。
本試験の直前には、「この資格は自分の運命を変える」と確信していました。根拠は全くありませんでしたが…coldsweats01sweat02

すでに全力疾走している方、その素晴らしいペースを維持してください。
たまには息抜きを忘れずにclover

まだ余力を残している方、タイミングを間違えてしまうと、間に合わなくなるので要注意!今がまさに、スイッチを入れる最後の時ですdanger

そして、刻々と迫る”本試験”という現実に不安を抱いている方、前を向いて下さい。ここまで来た自分を信じて、1マークでも多く獲得できるように限られた時間全てを試験に注いでくださいpunch

ここから先は、本当に孤独な自分との戦いです。
まっすぐ愚直に力強く、ゴールまで駆け抜けてくださいね。
不安な時は、遠慮なく道場執筆陣をお尋ねくださいhappy02note

さて前置きが長くなりましたが、本日は月イチ恒例【女子道場】です。

連日科目特集の熱い記事が続いていますので、ブレイクタイムcafe
時間の過ごし方について、女性の視点で書いてみたいと思います。
勉強の合間に、休憩がてらご覧下さいcherry
 
 
■ ひとり時間の意義 ■

社会人で年次が上がっていくと、残業も多くなったり家庭を持ったりと、自由な時間が少なくなっていきますよね。

そんな中でも、一人でリラックスする”ひとり時間”、きちんと確保しているでしょうかsign02

今は勿論、「自由な時間が取れたら、とにかく勉強!」という方が多いでしょう。私も受験生時代は、空いている時間の多くを自習室で勉強をして過ごしましたpencil

ですが、私は自習室を出たら一切勉強せず、移動時間には音楽を聴いてぼーっとしたり、一人で美術館に行ったりしていました。
家で勉強した記憶もほとんどなく、家事をしたり好きなドラマを見たりしていましたscissors

根詰めて勉強する時間も勿論必要なのですが、それ以外の”ひとり時間”は実はとても重要ですshine
受験生時代も現在も、私は“ひとり時間”に色々な問題の活路が見えたり、様々なアイディアが浮かんだりします

私が考える”ひとり時間”の意義は、こんな感じです。

(1) 自分を客観的に捉えることができる
人間物事に没頭していると、主観的になり視野が狭くなります。
そんな時ほど、全く違う空間に身をおくことにで、一つ上の目線で物事を捉えらえるようになると考えています。
「あの時悩んでいたことは、実はこう考えれば簡単に解決できたのに…」なんて後から気づくことってありませんか?
煮詰まったときほど、違うことをする
視野が広がって、新しい発想を手に入れることができるかも知れませんflair

(2) 生活にON・OFFが生まれる
何事もメリハリが大切、なんてよく言われますよね。
これは勉強にも当てはまり、時間をかければ成果が出るものではないと思っています。
成果を出す要素は、「時間×質」です。
自由な時間が少ない社会人にとって、”時間”を確保する方法を考えるより、“質”をいかに高められるかを考える方がとても有意義だと思いますfuji
OFFの時間を作って、ONの時間に集中する
“ひとり時間”でリラックスして、パワーを蓄えていきましょうup

 
 
■ ひとり時間の作り方(例) ■

“ひとり時間”が大切とはいっても、家族が一緒でなかなか…という方も多いと思います。

サイトに興味深い記事がありましたので、ご紹介しますgood
実家暮らし編
既婚者編

ここからエッセンスを抽出すると、こんな感じかなと思います。

(1) 生活空間を分ける
自分の部屋や外のカフェ等を利用して、家族と異なる空間で過ごす
(2) 生活リズムを変える
家族が夜型なら朝早く起きるなど、生活のタイミングをずらす

私もよく一人で外に出かけていたので、記事の内容には共通点が多いです。
日々の生活を工夫して、”ひとり時間”を捻出していきましょうhappy02

 
 
■ 最後に ■

みなさん、いかがでしたでしょうか?

ひとり時間や勉強時間を確保することは重要ですが、ご家族の協力が必要不可欠です。
ご自身の夢や今後のビジョンを話し合い、理解を十分に深めた上で生活を充実させていくことが大切だと思いますshine

本日はこの辺で。また次回お会いしましょうfootfoot

by.aki



こんにちは。くれよんです。

怒濤の7週間。今週は、好きheart01嫌いannoyが真っ二つに分かれる科目「経営情報システム」。

そう言えば誰かも書いていたけれども、診断士受験生にはSEをはじめ、IT業界関係者が意外と多い。
確かに、道場でも執筆陣総勢11名中、ZonEWackyakiくれよんの4名はIT業界関係。 試しに診断士受験で名刺交換した方の名刺を数えてみたら、107名中31名(29%)がIT関係でした。 やはり、何だかんだと3割位の人はITに関係しているのかもしれません。

本日の記事は、IT業界関係者をはじめとした、「ITが得意な方(=苦手ではない方)向け」という切り口の記事です。逆に「ITが苦手な方」には向かない内容もありますので、ご注意下さい。

■診断士に求められているIT知識とは?

まずここで、なぜ診断士試験に「経営情報システム」があるのか考えてみる。

今や経営にITは不可欠であることは言うまでもない。分かり易いところでは机の上にあるパソコンを使っての事務しかり、 インターネットでの情報収集・発信しかり、データベース等を活用した情報活用しかり。
よって、経営者に助言を行う診断士がITに関して「何も知らない」のでは困ってしまう。しかしながら、ITは進歩が早い上に全てを理解するには難解であるのも事実。

では、診断士に求められているIT知識とは何か?
私の考えは以下の2点。

①ITに関する基礎を知っていること
⇒最低限の原理原則を知っている。
②最近のITトピックスについて経営者に問われた時に説明できること。
⇒最近の話題を(浅くでも)押さえている。

①は、以下のような基礎を広く浅く押さえていること。
・ハードウェア/ソフトウェア
・データベース
・インターネット/セキュリティ
・システム構成技術
・ソフトウェア開発論
・プログラム言語

この点は、「ITが得意な方」に取ってはなじみ深く、恐らく苦にならないはず。

②は、ある意味で「経営情報システム」で差が付くポイント。 過去問だと以下のような設問。
・H22年度 第4、10 11 21問
・H21年度 第14 15 19 20問

この点は、「ITが得意な方」でも若干の得手不得手が出てくるところだと思います。

■対策
<①の対策>
「ITが得意な方」なので、私などが個別の勉強法をどうのこうの言う必要は 無いかと思います。よって割愛!smile

<②の対策>
本当に詳しい方は、これについても意見無用だと思いますが、 ITは得意な方だけど、②関連では良く失点するという方には、以下の方法をオススメ。

INPUT
新聞や情報誌(日経コンピュータ等)で話題のトピックスに触れておく。
OUTPUT
「ITが苦手な方」の質問に対して、相手が理解できるよう説明する。

②の分野は全部勉強しようとすると、正直時間が足りないはず。
であれば、通常、IT素人である経営者が疑問に思うキーワード等は、新聞・雑誌で 取り上げられやすい項目だと予想して対処してしまおうというもの。
こうした視点を持つことで日々の仕事や新聞・雑誌が全て勉強材料に早変わりsign01

私もそうでしたが、「ITが得意な方」は、経営情報システムに割く時間を減らして他の科目の勉強時間にする人も多いでしょう。
それ故、こうした工夫で効率UPはいかがでしょうか?
私が1次試験を受験したのはH21年度ですが、当時、爆弾科目bombだった本試験の情報でも72点 を取れた一因にこうした意識を持っていたことがあると思います。
ただし、ITが苦手な方は、①の分野をしっかり固めるまではこの方法を採ることは余りオススメしませんのでご注意を。

「ITが苦手な方」向けの記事はらいじんthunderが書いてくれる予定です。
それでは、今日はこれまで。

by くれよん


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