カテゴリ「 » 01 経済学・経済政策」の記事



みなさんこんにちは、ながです。
1次試験本番まであと50日を切りました。いよいよ近づいてきたな…という感じがしますね。

1年前を振り返ると、私はこの時期から胃痛に悩まされていました。
本試験が近づいてくるプレッシャーや思うように進まない勉強、点が伸びない答練・・・
もともとか弱い私の胃腸は、数々のストレスに悲鳴を上げていたのでしょう。
結局、この胃痛と本試験までお付き合いしていきましたが、今考えると、休む勇気も必要だったな、と感じます。
ムリをすることも時に必要かと思いますが、思い切って休むことも同じくらい必要なことかと思います。
これから1ヵ月は特にムリをしがちな時期ですが、時にはゆったり休んでリフレッシュしてみましょう。
(当たり前ですが、ずっとゆったりは×です)

さて、今回は1次試験の1発目、「経済学・経済政策」についてです。


「経済学・経済政策」は、本試験では最初の科目であり、できればスタートダッシュをきって、良い感覚で次以降の科目につなげていきたいところ。
本科目の特徴や出題傾向、IS-LM曲線については、先日ロックが書いてくれたため、今回は「乗数理論」に絞ってお話していく。

■乗数効果
グラフ縦軸に含まれる需要要素(投資I、政府支出G、独立租税T₀、輸出X、独立輸入M₀)の値を変化させたときに、均衡国民所得がどれだけ変化するかというものを考察する理論

ざっくりと簡単にいうと、投資や政府支出を増加させたら、均衡国民所得はどれだけ増えるか、ということ。
「政府支出が10兆円増えたとき、均衡国民所得が40兆円増える」ということになれば、乗数は「4」ということになる。

■乗数のまとめ
限界消費性向をc、比例税の税率をt、限界輸入性向をmとして、各乗数の式は以下のように表される。

なお、租税乗数の分子にマイナスがついているのは、租税が増えること(増税)は国民所得を減少させるから
少々ややこしい表現となるが、租税が1単位増加したときに、その-c / 1-c倍国民所得が増加する(要するにはc/1-c倍国民所得が減少する)ということである。
こんな形で書いてはみたが、こんな多くのパターン覚えられないし、いちいち数式を変形して計算するのは、ミスも多くなる。
よって、すべてを1つにまとめてみる。

覚えるべき数式はこれだけ!
設問で与えられていないものは省けばOK。
分子は、投資や政府支出のときは「1」で、租税効果の時だけ「-c」となる。

■昨年度の過去問にチャレンジ!
では、上記数式を使ってH28年度第8問(設問1)を解いてみる。
c=0.8のみ与えられているので、上記式に当てはめる。与えられていないtとmは省く。
<政府支出乗数>

<租税乗数>

数式を覚えていれば、数字をはめるだけで簡単にできたはず。

また、0<c<1であるため、租税乗数(の絶対値)のほうが、投資乗数や政府支出乗数よりも小さいことが理解できていれば(c/1-c < 1/1-c)、選択肢アとイは確実に除外でき、選択肢を絞ることもできた。

乗数理論が出題されたら、この数式を使って確実にモノにしたいところだ。


以上、今日はここまで!

苦手な方も多いこの科目ですが、ポイントさえ押さえれば確実に稼げる設問も多くあります。
そして、私が個人的に思うのは、経済は習うより慣れろ!ということ。
頭の中だけで悩みがちですが、自分でとにかくグラフを書いてみる、曲線の動きを指や鉛筆で確かめてみる、といった「体で覚える」ことも有効かと思います。

それでは、最後に本日のお言葉。
テキストに何度も登場するこの方から、お言葉いただきましょう。

『この世で一番むずかしいのは新しい考えを受け入れることではなく、古い考えを忘れることだ。』
(ジョン・メイナード・ケインズ/経済学者)

以上、ながでした!

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みなさん、こんにちは。ロックです。
診断士試験1次試験までおよそ二か月。そろそろ息切れしてませんか?
少し根を詰めすぎたな…と言うときは、通勤時間での勉強をお休みして、
関連書籍などを読んでみるのも良いかもしれません。(あくまで通勤時間などの隙間学習)

私は試験委員の方の本はあまり読みませんでしたが、気分転換に読んでいたのは、初代ハカセおすすめのグロービズ社 クリティカルシンキングになります。
この本は主に二次試験対策に有効だと思われますが、診断士試験に関係なく、ビジネスパーソンにお勧めの書籍です。
この本に限らず、何か読んでみることで違った目線から物事を見るキッカケになり、思いもよらないところで良い効果を受けられるかもしれません(ご利用は計画的に)。

さて、一年前の私はというと、2次対策は5月までにしておこうと思っていたにも関わらず、6月も2次対策に比重を振り分けてしまう計画に修正し、2次対策をモリモリやっておりました…。
2次対策をいつからやるか(いつまでやるか)については前回書きましたが、「こんな奴もいるのか」と、あなたの戦略立案の役に立てていただければと思います。


前置きが長くなりましたが、本日は苦手な方も多い「経済学・経済政策」について書こうと思います。
かく言う私も、学習当初は大の苦手としておりましたが、理解をする部分と暗記をする部分を切り分けることで本試験では得点源とすることができました。(この部分については後ほど記載します)

それでは、本題に入ります。

1.経済学・経済政策(以降、経済学と記載)の特徴
経済学の特徴としまして、まずは難易度(平均点)の乱高下が大胆であることが挙げられるでしょう。(こば曰く:超暴れん坊)
平成25年は科目合格率2.1%、平成21年は科目合格率6.1%となっており、
本気で潰しにかかって来た際に耐えし凌ぐ基礎力が必要になるといえます。

また、その他の大きな特徴として、初日1科目目ですので、経済学の出来不出来がその日の、もしくは本試験全体のモチベーションにも関わってきます。経済学をサラッとやっつけて、いい感じに離陸したいものですね!

以上の事から、経済学は他の科目にも増して、しっかりと基礎力を身に着ける必要があることがわかります。

2.出題傾向
詳しいデータ分析については、昨年のこばの記事に譲りますが、昨年も例年同様にミクロ経済とマクロ経済が約半数。そして、他の科目同様にA・B問は確実にとり、C問をいかに取るかが勝負の分かれ目となりました。

難化を予測し、C問を多数取れる状態にしておくと、難化しなかった場合に貯金科目とすることができます。

3.ミクロ経済の鬼門C問 IS-LM分析
では具体的に見ていきましょう。私が冒頭で”理解をする部分と暗記をする部分を切り分ける”と書いたことを覚えていますでしょうか?

IS曲線の数式は、

LM曲線の数式は、

となります。
ちなみにテキストによって表し方が違うかもしれませんので記載しておきますが、c:限界消費性向、i:投資の利子感応度(弾力性)a:基礎消費、To:租税、Io:独立投資、Go:政府支出、k:貨幣需要の所得感応度(弾力性)、h:貨幣需要の利子感応度(弾力性)Mo:中央銀行による貨幣供給量、です。

政府支出や減税によってIS曲線がどうなるか…というのは、IS曲線の基礎の基礎ですから大丈夫ですよね?
念のため整理しましょう。

まず、IS曲線とLM曲線の動き方はザックリいうと2種類です。
・左右(上下)に動くか、
・傾きが変わるか、

です。

まず、左右に動く話をしましょう。

(ちなみ左右シフトと上下シフトの表現に疑問がある方はコメント下さい。ここでは割愛します。)

IS曲線が右シフトする場合

  • 政府支出が増えた場合
  • 減税された場合(乗数によるが基本的に右シフト)
  • 投資が増えた場合


つまりこの部分が増えた場合です。
(ちなみにIS曲線では右シフト=上シフトです)

LM曲線が右シフトする場合

  • 貨幣供給量が増えた場合


つまりこの部分が増えた場合です。
(ちなみにLM曲線では右シフト=下シフトです)

次に傾きが変わる場合についてですが、

IS曲線の傾きが急になる場合

  • 投資の利子感応度(利子弾力性)が下がった場合
  • 限界消費性向が下がった場合

LM曲線の傾きが急になる場合

  • 貨幣需要の所得感応度(利子弾力性)が上がった場合
  • 貨幣需要の利子感応度(利子弾力性)が下がった場合

IS曲線の分母に鎮座する”i”は投資の利子感応度(利子弾力性)で、
LM曲線の分母に鎮座する”h”は貨幣の利子感応度(利子弾力性)です。

分母が大きくなれば、傾きは緩やかに(つまりYにくっついてる数字が小さく)なります。1/1より1/2のほうが小さく、1/3より1/4の方が小さいでしょ?

無限大や、ゼロも要領は同じです。分母が無限大だともうこれでもか!と言うくらいに傾きが緩やかなので水平になります。

分母がゼロだと、もうこれでもか!というくらい傾きが急になるので垂直になります。

ダラダラ書いてしまいましたが、式を覚える必要もないし、一つ一つの動き方を覚える必要もありません。
私は理解暗記を使い分けてこう覚えました。

~結論~

  • 理解:右シフト左シフトは均衡予算等でも頻出なので普通に覚える
  • 理解:限界消費性向と言われたらISのことで、お金の使いたがり度が増せば投資に回すお金は減るのでISの傾きは緩やかになる
  • 暗記:ISの時は弾力性とか感応度とか言われたら傾きの分母のこと
  • 暗記:LMの時に弾力性とか感応度はシリと覚える(フェイマオ流)。シリ(所得=分子)(利子=分母)なので、見極めて考える

最後に実際の問題を使って宿題です。
平成28年 第11問 設問1
ア IS 曲線は、限界消費性向が大きいほど、より緩やかに描かれる。
イ LM 曲線は、貨幣の利子弾力性が小さいほど、より緩やかに描かれる。

この場合は〇でしょうか×でしょうか??

正解はご自分でご確認ください。

 

以上、ロックでした。
ぶわっと書いてしまったので、ご質問はコメントでお受けします!
では!

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みなさんこんにちは!たけぴょんです。

1次試験本番まであと92日
GWも後半となりましたがいかがお過ごしですか?
今回は先日の春セミナーで相談を受けた経済の試験対策について、大変参考になる先代の過去記事も紹介しつつ投稿したいと思います。

「経済を制するものは1次試験を制す」と言っても過言ではありません。極限の緊張状態で臨む経済の成否は2科目目の財務以降の出来にも大きく影響します。この点を肝に銘じ、ストレート合格のためには避けて通れないと覚悟を決め、やるべき事を整理して(=絞って)立ち向かいましょう!


経済の難しさは

①1つの論点の結論が次の論点の前提。一つ迷うと連鎖的に迷う。
②グラフ問題がなかなか読み解けるようにならない。
③「理解が大事」と言われても、どこまで理解すれば良いか不明。
④一度理解したつもりでも、後で解き直すと見事に忘れている。

ここはあまり難しく考えず、

「経済」は暗記に走って点取れればOK。
詳しく知りたきゃ後で(合格後に)やればOK。
by ふうじんさん

と割り切り、重点的にやるべきことを診断士試験に必要な範囲だけに絞った方がよいと思います。
私も5月のTAC完成答練1回目で44点と伸び悩んでいたため、毎日仕事の昼休み30分で以下の一連の論点を集中的に暗記→理解するようにした結果、6月の完成答練2回目56点→公開模試60点→1次試験本番76点と最終的には好結果を残すことができました。

では本題に入りましょう。

■論点整理■

まず以下の論点を一連の流れとして押さえる。暗記→理解でOK。全部理解しようと思わない、50%理解でよいので過去問やスピ問等の問題集をやる。その他マクロ知識論点は超直前期テキスト通読暗記と過去問確認でOK。

<ミクロ>
「①企業行動(供給曲線)/②消費者行動(需要曲線)」→「③市場均衡・余剰分析」→「④不完全競争」→「⑤市場の失敗」 

<マクロ>
「⓺GDP」、「⑦財市場(IS曲線)」→「⑧貨幣市場(LM曲線)・IS-LM分析」→「⑨労働市場(AS曲線)・AD-AS分析」

<その他マクロ知識>
「⑩理論(消費、投資、財政金融政策)・為替・景気循環」

TAC通学だった私は「過去問5年分のAB問題→C問題」と「経済解法講義①・②」を使い、数式やグラフを手書きして暗記→理解しました。グラフは同じものを写してもOKです。ただしどうしてそういう理屈になるのか考えながら写してください。また、グラフ問題は選択肢が紛らわしいので必ずグラフを書いてからみるようにした方がミスしないです。あと経済は財務と違い良問の反復よりも知ってる問題を多くする方がよいですが、私みたいに苦手意識のある方は”まずはギュッとやるべきことを絞って暗記→理解が進んだら徐々に広げていく”のがよいと思います。

出題は毎年25マーク
D、Eはやらない(非効率)
A・Bを仕留める力とCの取捨選択能力を強化

経済_出題傾向

 

■オススメの過去記事■

(1)【経済】最初の1マーク

→3代目うちあーのさんの記事。1次試験1科目となる経済の最初の1マークによる敗北とリベンジの体験談は、経済の対策の重要性を教えてくれます。

(2)【経済】一筆書き復習法(ミクロ経済学) 
(3)【経済】一筆書き復習法(マクロ経済学)

→初代ふうじんさんの記事。”よくわからない論点に深入りせず、通しで一度学習して全体を俯瞰する。するとメイン論点が一つにつながり、体系的な理解が可能”。経済は財務同様積上げ型の科目のため暗記科目に比べ勉強の成果が出るのに時間がかかりますが、一度体系的に理解してしまえば応用力も身につき高得点・荒稼ぎ、財務とのシナジー効果も絶大です。

(4)経済:色々なグラフ・理論の「ショートカット」記憶法

→初代ハカセさんの記事。”6割取れれば合格なんです。しかも、他の科目と助け合って6割でいいんです””理屈は理解しつつ、「結論へのショートカット」も準備しておくことが大事”本試験で秒殺するためのグラフ問題の覚え方等、なるほど~と共感した記事です。特に、私も記憶が混乱しがちだった「弾力性」の覚え方は目からウロコでした。

(5)【経済】「石川の経済」を斜め読み(総論)

→初代ふうじんさんの記事。先日の春セミナーで「わかりやすい良書と聞いて購入したが分量が多くどう活用していいかわからない」との相談がありました。同様の悩みを持たれている方のヒントになる記事です。私は受験生時代この本使ってなかったですが、どんだけわかりやすいか斜め読みしてみたくなりました。
さらにこのシリーズ読んでみたいっていう方はこちらをどうぞ。
【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(上))
【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(下))
【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(上))
【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(下))


今回はここまで。
経済好スタート→1次試験突破をイメージして取り組んでみてください。

それでは、今日もみなさんお~元気で!

たけぴょんでした。

 

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みなさんこんにちは、ゆっこです。いよいよ明日からカレンダー通りの方も含め本格的にGWに突入ですね!GWの過ごし方については道場でも毎年触れられていて、今年もたけぴょんそのが投稿してくれています。私の場合は1日くらい勉強に当てましたがその他は家族と過ごすことに集中して、リフレッシュの期間となったことを覚えています。みなさんの置かれている状況により様々な過ごし方があると思いますが、有意義なものとなりますよう願っています。

さて、先日たっしーがレポートしてくれましたように、4月29日(土)に一発合格道場春セミナーin東京を無事終えることができました。ご参加いただきました皆様にはこの場を借りて改めて御礼申し上げます。8代目としては初めてのセミナーでしたが、普段ほぼ一方向で情報発信している我々にとってブログ記事を読んでくださる方々の生の声をお伺いできる貴重な時間となり、多くの新たな気づきを得ることができました。

私個人としましては、初めての司会にチャレンジ!し、貴重な経験をさせていただきました。会社員時代にアウトソーシング先の担当者へ研修を行ったことはありましたが、人前でお話しするなんてことはもう何年振りでしたでしょうか。主婦の生活ではなかなかできない経験です。合格後、世界がガラッと変わったと言えることの一つです。


さて、先日のセミナーで、過去の記事を探すのはなかなか大変なのでピックアップして欲しいといったご要望を多くいただきましたので、早速、「過去記事発掘シリーズ」として投稿したいと思います。

一次試験まで残り約3ヶ月となり、みなさん”暗記”に苦労されているようでした。私自身も覚えることが非常に多くて苦労した記憶があります。そこで今回は、過去記事の中から、特に役に立つゴロ合わせに関連するものをピックアップさせていただきました。まずは第一弾として企業経営理論、財務会計、運営管理、経済学の4科目を取り上げます。全部読むとだいぶボリュームがありますので、GW中にゆっくりご覧になってくださいね。

《企業経営理論》

●企業経営理論: 組織論は「アウトプット」で!●

→ 初代ハカセさんの記事です。最後の方に語呂合わせが登場します。診断士受験生業界では誰もが知ってる!?「ブランド戦略はラブマシーン」など。2010年5月という、もう7年も前の投稿ですが、いつまで経っても色褪せないですね。さすがです!

●【経営理論】覚えにくいポイントのチェック●

→ 5代目butaoさんの記事。残念ながら私が受験生の時には見つけられなかった記事。組織論の語呂合わせが盛りだくさんです!

《財務・会計》

●歌って覚えるキャッシュフロー計算書●

→ 7代目noriさんの2016年3月の記事です。私の同期合格者に「この記事を本試験の3日前に発見して本番でキャッシュフロー間違えずに済んだ!!」とおっしゃっていた方がいました。さらにキャッシュフロー計算書の内容をよーく理解したい方は本記事中にもリンクされているくれよんさんの記事もご覧くださいね。

●舞妓さんと覚える営業レバレッジ●

→ やはり7代目noriさんの記事。「売れへん、売れへん…」つい、可哀想に…と思ってしまいますね。

《運営管理》

●【運営】くだらないほど忘れない3●

→ 初代ふうじんさんの2014年12月の投稿です。私もひょうたんの専門家には大変お世話になりました。

《経済学》

●【経済】最初の1マーク●

→ 3代目うちあーのさんの記事です。最後の方におまけとして語呂合わせが登場します。経済の語呂合わせはあまりないようですので貴重ですね。

最後に、初代ZonEさんの記事2連発。「記憶できない」をどう克服するか、せっかく覚えたものをどうしたら忘れにくくできるか、について書かれています。シビれますね〜!

いかがでしたか?私も改めて読み返して、道場にはたくさんの良い記事があるなぁとしみじみ思いました。
ぜひ「パクってカスタマイズ」の精神で、良いと思うものをご自身なりにまとめて、暗記対策に取り入れてみてくださいね。

ちなみに、同友館様より出版されている月間『企業診断』の4月号より、道場メンバーによる「一発合格ゴロ合わせ道場」という連載が始まっています。こちらも要チェック!

暗記3兄弟の語呂合わせ記事発掘については次回以降、乞うご期待!

今日もあなたを応援しています。
ゆっこでした。

 

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==告知==
<4/29は道場春セミナーin東京>です!
5/27は道場春セミナーin大阪>です!
是非ご予定ください。(詳細は後日)
=====

みなさん、こんにちは。ながです。

早いもので3月もあと2日。
まだまだ寒い日が続きますが、東京や名古屋では桜の開花宣言もあり、春は着々と近づいてきています。
花粉のおかげで、私の鼻も着々と限界に近づいてきています。

そしてこの時期は、送別会や歓迎会など、お酒を飲む機会も増え、勉強時間が確保しづらい時期でもあります。
勉強したいけど、仕事の付き合いで飲み会も行かないと・・・とお悩みのあなた!

いっそのこと朝型にシフトしてみませんか?

早朝の時間を有効活用することで、勉強時間が確実に確保できるようになります。夜中心の勉強だと、急な残業や仕事のストレス・疲れなどが勉強時間をむしばんできますが、早朝だとそういった心配がありません。
1年前まで夜型人間だったながですが、朝型に切り替えたことが仕事と勉強をうまく両立出来た要因の1つだったように思います。
慣れないうちの早起きは本当に大変ですが、『早起きは三文の得』との言葉通り、きっと多くのメリットがありますよ。


さて、ストレート生で学校に通っている方の多くは、現在7科目中の6科目めに突入している頃かと思います。独学でやられている方も同じくらいの進捗でしょうか。
いよいよ科目毎のインプットもラストスパート。
暗記傾向の強い科目も増えてきて、「もう頭の主記憶装置がパンクしそう・・・」となっている方もいるかと思います。

そんな中、あえてお伺いしますが、1科目め、2科目めに学習した内容、覚えていますか?
「性格悪い!」と言われることを承知で、もうちょっと突っ込んでお伺いします。
下記の問いにどの程度解答できますか?
(本試験の問い方と異なる点はご容赦ください)

【企業経営理論】
・「企業ドメイン」と「事業ドメイン」の違いは?
・サービスマーケティングの5つの性質は?

【財務・会計】
・損益分岐点売上高の求め方は?
・FCF(フリーキャッシュフロー)の求め方は?

【経済学・経済政策】
・代替効果とは?所得効果とは?
・IS-LM分析のIS曲線とは?LM曲線とは?

序盤に学習したであろう3科目から基本的なことをお伺いしてみましたが、皆さんいかがでしたか?
(こんな言い方するから「性格悪い!」と言われるんですね)

「おうおう、こんなの楽勝よ、簡単すぎてつまらないよ。」
素晴らしいです。この調子で学習を続けていきましょう。

「あー、知ってる知ってる、なんとか答えられそう。」
この時期であれば十分です。更なる知識の定着を図っていきましょう。

「・・・あはは、あはははは、何だっけ・・・。」
そうですよね。1年前の私と同じです。

「性格悪い!」と罵られながらも、こんなことをお伺いしたのは、答えられないことを「喝!」と言いたかったわけではなく、数ヶ月前に学習したことでも「忘れている」ということを実感してほしかったからです。

今さら私が言うまでもなく、診断士試験の範囲は広く、浅い(時々深い)です。

暗記系科目であれば、終盤の追い込みでどうにかなるかもしれませんが、定着度が問われる科目では、なかなかそうもいきません。
個人的には上記の3科目、特に「財務・会計」「経済学・経済政策」は、定着度がものをいう科目だと思っています。
そして、この2科目は対応を後回しにしたり、苦手意識を残してしまったりすると、本番で取り返しのつかないことになってしまう可能性が高い、とも思います。

そこでおすすめしたいのは、1日1問トレーニング!!

やることは、いつもの勉強+αで「財務・会計」と「経済学・経済政策」の問題を1問ずつ解くだけです。

「1日1問ずつやるのは面倒だから、週1で7問まとめてやっちゃうよ」

という方もいるかもしれませんが、知識の定着を図るには、毎日触れることが何より大事です。
同じ量を解くとしても、毎日少しずつやっていくことを絶対的におすすめします。

ちなみに、私は朝起きてすぐに、過去問を1問ずつ解くようにしていました。冒頭の話にもつながりますが、会社に行く前にやってしまうことで、仕事で何があろうとも毎日続けることが出来ました。

ちなみに…もし今日からはじめれば、各科目それぞれで一次試験までに120問以上のトレーニングを積むことが出来ます。
(過去問にして4年分以上!!)
1日1問なんて…と侮ることなかれ、ですね。

今の勉強でおなかいっぱいだよ・・・という方も多いかと思いますが、もうひと頑張りして、人より一歩先に進んでみませんか?

それでは、最後に本日の名言です!(前回はすみません。。。)

『毎日少しずつ。それがなかなかできねんだなぁ』
(相田みつを/詩人)

毎日の積み重ねは、簡単なようで非常に難しいことです。
でも、それをやりきった人は、必ずや確かな自信と知識が得られることでしょう。

以上、ながでした!

 

待ってるよ、春セミナー
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school_test_seifuku_boy

こんにちは、noriです。たきもとりの記事で当日の行動を紹介していましたね。試験本番は思ったより緊張しています。何をするのか決めておくことで、慌てずに対応ができます。

ただ、緊張することは悪いことではありません緊張しているかどうか、自分でわかるくらい自分の状況を把握できていることの方が望ましい。自分が緊張しているかどうかわからない場合は、緊張しすぎかもしれません。鼻から息を吸って、大きく腹式呼吸。息を吸って、ゆっくり吐くことでリラックスした状態を作ることができます。

当日の朝は、(東京大阪だけかもしれません)診断士試験会場の入口はちょっとしたお祭りです。受験校の方がウェットティッシュや直前チェックのポイントを記載したチラシを配布していたり、受験校の先生が応援に来ていたり、都内にある複数の勉強会の方の応援。受験生支援団体の応援。目立つ衣装で応援に来る方もいます。応援して下さるお気持ちはとても嬉しかったのですが、実は、流されやすい私はこの雰囲気が苦手でした。「頑張ってください!」と熱い応援と共にチラシをドンドンもらう。そのエネルギーに圧倒されました。1次試験で体験してみて、この状況が自分に合わないと思った方は2次試験では、裏門から入門する、サッと会場に入ることも検討しましょう。応援を自分のエネルギーに変えられる方はこの状況を活用しましょう。

■当日!どれくらい勉強できる時間があるか

1次試験会場にスーツケースいっぱいの教材を詰めて持ち込む受験生がいるという都市伝説を聞いたことがあるのですが、本物はまだ見たことがありません。

ただ、たくさん教材を持ち込んでも全てに目を通すことはできないのはあきらかです。

試験開始は朝10時。経済学や経営法務開始の30分前までに入室するようにと受験上の注意にはあります。例年通りですと、試験問題、解答用紙は遅くとも9時50分頃には配布されます。

会場に向かうまでの移動時間に勉強される方もいると思います。また、8時半までに会場周辺のカフェに着いても、会場に入るまで約1時間。会場に入ってから、9時50分頃ギリギリまで勉強したとして、約20分

試験終了後は解答回収には遅くとも5分はかかります。自分の解答が回収されたら、すぐに次の科目の教材をみて勉強を始めてもカンニングにはならないので注意をされる可能性は低いです。ただ、試験官が解答用紙の枚数をチェックするまで席を離れることはできません。

トイレに並ぶ間も勉強をしている人はいます。また1科目目と同様に10分前には試験問題と解答用紙が配布されます。休憩時間30分の間に勉強できる時間は約15分でしょう。

昼休みも解答用紙回収と次の科目の問題と解答用紙の配布時間を考えると、60分の休憩の間で勉強できる時間は約45分

■当日!勉強ツール何を持っていく?どこを見る?

1次試験でファイナルペーパーを持っていく方もいます。自分でまとめたノートを持っていく人もいます。テキストを持っていく人もいます。私は教材を全てipadに保存(DropboxやGoodReaderなどのアプリを使用)していたため、当日もipadを持って行きました。

何を持っていっても良いのですが、「何を持っていくか」「当日どこを確認するか」は決めておきましょう。

私はipadに入れた基本テキストをサッと流して、基礎知識を確認した後で、以下のような箇所を重点的に確認していました。

当日確認する箇所としてのオススメは、カタカナ語などで、暗記しにくて、間違えやすくて、でも知っていれば点数が取れるようなところ。

例えば、

経済学では…初代ZonEが紹介する寡占モデルの覚え方景気循環の分類。ZonEが紹介する寡占モデルの覚え方のインパクトは大です。

財務会計では…初代ハカセが直前にチェックした箇所を以下のように紹介しています。

  • キャッシュフロー間接法
  • 「経営資本」とは? 「事業利益」とは? 「当座資産」とは?
  • 文章問題対策として「原価構成」とは?
  • 「個別」、「総合」、「全部」原価計算の違い
  • 「標準原価差異」を、「棚卸減耗費」や「商品低価評価損」を絡めて
  • CVPとBEP
  • 企業価値とWACC(WACCの自己資本は時価!)
  • 税効果会計
  • 共分散・標準偏差

企業経営理論は…初代ふうじんが紹介する外国人顏シリーズに出てくる組織行動論。理論の内容はわかっても、誰が唱えた理論なのか覚えにくい。でも知っていれば解けるので直前のチェックにオススメ。

運営管理は…初代ハカセが紹介する、GMROIや在庫高予算6代目tomoが紹介する、保全活動、作業と余裕、標準時間計算

まずは、試験までの追い込み!ですが、皆さんも自分なりの基準で当日直前10分の間に何を見るのか決めておいてくださいね!

大丈夫。 あなたは、ぜっ~~~たいに合格しますから!待ってます!

nori でした。


あの熱い夏がやってくる!今年も開催!大好評の一発合格道場夏セミナー開催のお知らせです。

【2次試験ロケットスタートセミナー開催概要】

日時:2016年 8月11日(木) 14:00〜16:30 (開場・受付開始:13:30)
場所:大崎第二地域センター・区民集会所(JR大崎駅すぐ)
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000007300/hpg000007212.htm
対象:2016年 中小企業診断士試験 合格を目指す方
※セミナー終了後、会場近くで懇親会も行う予定です。 (実費負担、4,000円程度を予定)

1次試験終了後は誰よりも早くロケットスタートをしましょう!熱い道場ファンのみなさん、予定を空けておいてくださいね!

※お申込み受付開始は、1次試験終了後を予定しております。今しばらくお待ち下さい!

 

 

 



おはようございます。フェイマオです

先日、国民投票でEU離脱をイギリス国民が選択したことが大きな話題になりましたね
投票日前より離脱するのでは・・・との話も出ていましたが、開票した結果を見てあらためて驚きました

・・・もつかの間、翌日に芸能人の覚せい剤使用がお茶の間の話題をかっさらってしまい、もう少し巷でもこの話が盛り上がるかと期待していた私にとってはちょっぴり残念な今日この頃です (;´д`)トホホ…

 

さて、今週は【模試活用法】で道場シリーズを書かせて頂いております

が、私フェイマオはこのシリーズで書かなければいけない記事を以前の記事で書いてしまっており、それ以外に自分が取り組んだ模試の有効な活用法が思い浮かばず・・・

有効な模試の活用方法については他の優秀なメンバーに任せ、1次模試が近づく中で経済学が苦手な方向けに少しでもお役に立ちたいという(自分勝手な)想いで、前々回前回から続く経済学の記事で書かせて頂きますので、ご容赦くださいまし


 

さて、今回の経済学シリーズはIS‐LM分析の発展となる『マンデル=フレミング・モデル』のシンプルな考え方について書かせて頂きます

さて、前回お話をさせて頂いたIS-LM分析は、海外との取引を考慮しないと仮定した“閉鎖経済”における経済政策や金融政策の有効性を考えるモデルです。

マンデル=フレミングは、このIS曲線-LM曲線の組み合わせに、BP曲線(国際収支を均衡させる利子率=国際利子率(r*)と国民所得の組み合わせを表す曲線)を加えて、“開放経済”における経済政策の有効性を考えるためのモデルになります。

で、テキストなどでよく見る図がこちら

マンデルフレミング①

3つの曲線が入り混じって、ややこしいっ』と思われるかもしれませんが、1次試験で出題されるマンデル=フレミング・モデルの問題は、押さえるべきポイント”を掴んでおけばすんなり正解が導けます

では、押さえるべきポイントとは何か?それは、以下の通り。

~マンデル=フレミング・モデルで押さえるべきポイント~
【1】 IS-LMの交点(E)が、BP曲線(r*)の上側および下側に来た場合の国際収支の状態を理解する
【2】上記国際収支の状態を踏まえた、変動相場制及び固定相場制におけるIS-LMの動きを理解する

とりあえず診断士1次試験の経済学の範囲であれば、これだけで十分


【1】国際収支の状態の理解

では、さっそく見ていきましょう。

例えば、「政府支出」を増やした場合、IS曲線が右にシフトし(IS→IS’)、IS’曲線とLM曲線の交点E’は、BP曲線の上方に位置します(下図参照)。

ISシフトで交点がBP上方②

図をご覧頂くと、IS’とLMの交点であるE’の利子率=自国の利子率(r)は、国際利子率(r*)よりも高くなっています
さて、この場合国際収支はどうなっているか?
国際収支なんて言い方をせず、もっとシンプルに“円高”“円安”か』で構いません

こんな感じでイメージしてください

①自国(円)の利子率>国際(ドル)利子率となる→
②円の利子が高いため、人々が円を求めて円を買いに走る→
③円買いドル売りが起こる→
円高ドル安となる。

※重要なのは、①→④となる事が理解できればOKです。②と③はあくまでも補足です。

では今度は「貨幣供給量」を増加させた場合、LM曲線が右にシフトし(LM→LM’)、IS曲線とLM’曲線の交点E’は、BP曲線の下方に位置しますね(下図参照)。

LMシフトで交点がBP下方

今度は、ISとLM’の交点であるE’の利子率=自国の利子率(r)は、国際利子率(r*)よりも低くなります
さて、今度の場合は国際収支はどうなるか?

①自国(円)の利子率<国際(ドル)利子率となる→
②円の利子が安いため、人々がドルを求めて円を売りに走る→
③円売りドル買いが起こる→
円安ドル高となる。

と、いう事でまとめるとこんな感じ。

自国利子率と国際利子率の関係


【2】IS‐LMの動き

では、これを踏まえて“変動相場制”および“固定相場制”の時のIS‐LMの動きについて確認しておきましょう。

(1)変動相場制の場合:輸出量の変化に注目

<財政政策の効果>

政府支出を増大させると、ISが右シフトし(IS→IS’)、自国利子率(r)>国際利子率(r*)となります。
そうすると、円高となりますので、輸出が減少します。すると、総需要が減少する事になり、IS曲線が左にシフトします。
※念のため、根拠となる考え方を図示しておきます。

IS左シフトの理由

従って変動相場制の場合の財政政策は、“IS曲線が行って戻って”となりますので、国民所得が増加せず『効果がない』という事がお分かりいただけるかと思います。

マンデル=フレミング①

 

<金融政策の効果>

では、今度は貨幣供給量を増やすとどうなるか。LMが右シフトし(LM→LM’)、自国利子率(r)<国際利子率(r*)となります。
今度は円安となりますので、輸出が増加します。すると、総需要が増加し、IS曲線が右にシフトします。

マンデル=フレミング②

上の図を見ると、変動相場制で金融政策を行うと、“IS曲線も右にシフト”するため国民所得も増加(Y→Y’)し、『効果はバッチリ』となります。


(2)固定相場制の場合:貨幣供給量の変化に注目

<財政政策の効果>

財政政策を行うと、IS右シフト→自国の利子率>国際利子率→円高 とここまでの流れは変動相場制と一緒ですね。
固定相場制の場合は、今度は輸出量の変化でなく“貨幣量”に注目して考えます。

円高となり、(固定相場制のため)円の価値を下げる(国際利子率と同じにする)必要がある→
②円の価値を下げるには、円の供給量(ハイパワード・マネー)を増やす必要がある→
中央銀行が“円売り”=買いオペを行い、市中での貨幣流通量を増やす→
④円の価値が下がり、円安となる。

と、こんな感じで考えて頂ければ分かりやすいかと思います。

円高を防ぐために、円の供給量を増加させることでLM曲線が右シフトし(LM→LM’)、その結果国民所得も増加(Y→Y’)する事が分かります。

マンデル=フレミング③

固定相場制で財政政策を行うと、貨幣供給量が増加するため“LM曲線が右にシフト”するため国民所得も増加(Y→Y’)し、『効果はバッチリ』です。

 

<金融政策の効果>

では、金融政策の場合はどうなるか。
LMが右シフトし(LM→LM’)、自国利子率(r)<国際利子率(r*)→円安とここまでの流れは大丈夫ですね。

今度は円の価値をあげて、円安を防がなければなりません。
※今更ながらですが、経済学では『貴重な物ほど価値がある』という考えが前提にあります

つまり円安を防ぐために、中央銀行が円の供給量を減少させる(円買い=売りオペ)ことでLM曲線が左シフトし(LM→LM’)、“LM曲線が行って戻って”となり国民所得が増加せずに『効果がない』事が分かります。

マンデル=フレミング④

と、こんな感じで考えて頂ければ分かりやすいかと思います。

ちなみに、マンデル=フレミングに書いた秀逸な過去記事がこちら
ぜひ、こちらもご覧ください
過去の道場ブログで閲覧数NO.1の記事です

では、フェイマオ流?マンデル=フレミングのシンプルな考え方のまとめ。

マンデル=フレミング・モデルは、
①国際利子率(r*)の水平線と自国の利子率(r)の位置関係から円高or円安を判断する
②変動相場制の場合には、輸出量に着目
③固定相場制の場合には、貨幣量に着目
して、グラフの動きを掴む

本日はここまで

1次試験まであと1ヶ月。皆さんの頑張りを道場メンバーは一丸となって応援しています

To be continued・・・

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おはようございます。フェイマオです

6月も後半に入り、今週から関東地方でも梅雨らしい天気に入ってきました
大雨の影響を受けていらっしゃいます九州地方の皆様、くれぐれもご注意くださいませ

私事ですが嬉しい事に(?)、最近仕事がかなり忙しくこのブログも6/21の23時半から書かせて頂いており、かなり新鮮な記事でございます(笑)
先週末で、恒例の【渾身】シリーズは終了致しましたが、前回に引き続き“経済ネタ”をお送り致します

 

さて、この経済学という科目は財務会計と並んで比較的苦手とする受験生の方がいらっしゃるかと思います。
前回の記事でもお話をさせて頂きましたが、(個人的には)マクロ経済学はミクロ経済学に比べて問題が難しく作りやすい科目だと思います。

“(答えを導くのに必ずしも必要のない)難解な数式を用いる”事や、“「弾力的・非弾力的」といった普段馴染みのない語句を用いる”などして、受験生を惑わせるには『もってこい』な科目だと感じています。

私フェイマオの個人的な意見ではありますが、マクロ経済の範囲は“暗記”に頼ってしまうと、やや危険かもしれません

試験初日の1発目の科目という事もあり緊張感が高まっている中で、「覚えていたことが(瞬時に)引き出せない」とパニックを起こしてしまううえ、続く財務会計以降の科目にも影響が・・・

でも、安心してください

少なくともマクロ経済の分野は、IS-LM分析(マンデル=フレミング・モデル含む)まで一通り理解出来たら、後のパートは暗記でも対応可能だと思います。


さて、今回はIS-LM曲線分析では有名な『クラウディング・アウト』について

クラウディング・アウトがどんなものかは、既にご存知かと思いますが一言でいうとこんな感じ。

クラウディング・アウトとは、『拡張的な財政政策が行われたとき、利子率の上昇を招き投資が減少すること

そして、テキストでよく見る図がこちら。

クラウディング・アウト

上記の図で、利子率が変わらない場合、財政政策を発動すると(政府支出の増加)、IS曲線がIS’曲線へと右シフトして、国民所得がY’’となります。(上記図の①
しかし、IS曲線とLM曲線の同時分析の場合には、『利子率が一定でない』ため、政府支出の増加分ほど国民所得が増加せず減少(Y’’→Y’)してしまいます(上記図の②

これだとかなり大雑把な説明ですが、このクラウディング・アウトは『IS曲線の動きLM曲線の動きIS曲線の動き』に分解して考えると、理解しやすいかと思います。

クラウディング・アウトの発生のプロセス

上記に記載した各曲線の動きについては、読者の皆様はご理解頂いているかと思いますので説明は割愛させて頂きます。

さてこの分解した式をご覧頂いて、『クラウディング・アウトを発生させないためにどうするか?』を考えてみてください

 

では、上で示した各曲線の動きを再掲した下の図をご覧ください。

クラウディング・アウトの発生のプロセス2

実は、クラウディング・アウトの発生を防ぐには、上の図で点線で囲ったところがポイントです。


【1】の場合:『貨幣取引需要が増加しても利子率が変わらない・・・』パターン

→これは皆さんご存知の通り、“流動性のわな”の状態の時です。
※説明をだいぶ割愛してますので、この説明が必要な場合はコメントにご記載下さい。LM曲線の導出について図解させて頂きますm(__)m。

 

利子率の上昇を防ぐ

ご覧頂いてお分かりのように、LM曲線が水平の場合は、利子率が変わらないため投資が減少せず、結果的にクラウディング・アウトが発生しません。


【2】の場合:『利子率が上昇せず、投資が減少しない・・・』パターン

→これは、投資が利子の影響を受けない=投資が利子非弾力的な場合ですので“IS曲線が垂直”の場合です。

投資の減少を防ぐ

では、なぜ投資が利子非弾力的だとIS曲線が垂直になるのか?
考え方は以下の2つでご説明します。

前回の記事の“ち ”で考える

IS曲線の傾きの決定要因

“投資が利子非弾力的”という事は、投資が利子率の変化に反応しないという事ですので、『投資の利子感応度がゼロ』という事です。
つまり、投資の利子感応度が限りなく小さいため、“IS曲線の傾きが限りなく大きくなる=垂直になる”のです。

 

②IS曲線の導き方から考える

下のグラフを見て頂くと、IS曲線の導き方が分かるかと思います。

IS曲線の導出①

左のグラフ:利子率が下がる→(お金を借りて)投資をする人が増える
中のグラフ:増加した投資量だけ、総需要曲線が上にシフトして国民所得が増える
右のグラフ:左のグラフの縦軸:利子率と中のグラフの横軸:国民所得をあわせると、IS曲線が出来る。

これを踏まえて、下のグラフをご覧ください。

IS曲線の導出②

つまり、左のグラフの投資曲線が垂直の場合にIS曲線も垂直になります
IS-LM分析については、「それぞれの曲線がなぜそのように動くのか?」を理解して頂くためにも、是非ご自身で手を動かしながら、復習を進めてみてください。

では本日はここまで

To be continued・・・

 

 



おはようございます。フェイマオです

日中はだいぶ夏らしい日が続いており、いよいよ1次試験まで残り54日となりましたね。
私は去る2013年6月から予備校の通学コースの『1.5年コース』に通い始めましたので、3年前のちょうどこの時期に勉強をスタートさせました。

私の通っていた学校では、初年度の3科目が「経済」「法務」「中小」でしたので、この時期からの経済の勉強は結構骨が折れました
※それなりに3ヶ月弱で科目合格を狙えるところまで仕上げたつもりですが、平成25年度の経済は科目合格率2%と難問だらけでしたので、当然合格は翌年にお預けになりました・・・

それでもベース知識の無い「法務」と「中小」は60点を大幅に超える形で得点できましたので、試験日が近づくにつれ心が挫けそうになってしまう方でも、ここからの巻き返しは十分可能です

この試験はなによりも“諦めない”事が大切ですので、残り54日を悔いのないように過ごして頂きたいと思います


さて、連日続いておりますこの【渾身シリーズ】。今回は当代ではあまり出てこない?“経済学”について、記事を書かせて頂こうと思います
※私フェイマオは、昨年2次試験のみに専念しておりましたので、約2年近いブランクがありますがご容赦下さいませ

さて、経済学1回目はマクロ経済の分野でも頻出の『IS-LM分析』について。
IS-LM曲線の分野での出題傾向は以下の通り。

~IS-LM関連問題~
① IS曲線、LM曲線の傾きに影響を与える条件に関する知識
② IS-LM曲線のグラフ上での超過需要・超過供給発生領域に関する知識
③ IS曲線、LM曲線がシフトする条件
④ 財政政策と金融政策
※ここに国際収支要因が加わると、マンデルフレミングモデル(IS-LM-BP分析)が登場
昨年、一昨年と経済学は比較的易しかったので、今年はやや難化傾向が予想されてます
※詳細なデータ分析は、こばのこちらをご覧ください。

IS-LM関連は科目合格を狙う上で点を取りたい分野ですが、問題を難しく作ろうとすると①~④の中では、①が一番作りやすく(と思われます)受験生を惑わす余計な情報を設問に盛り込んでくる可能性が高い・・・

百聞は一見にしかずで、ちょいと過去問を見てみましょう。

こちらは、平成21年度の第8問の問題ですが、問題がなんと2ページ半に渡ってます
下記に画像を添付しますが、実際の過去問はこちらから。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.30 スクリーンショット 2016-06-12 20.31.47 スクリーンショット 2016-06-12 20.31.55

 

さて、こちらの問題は設問に入る前の問題文だけで1ページ半を使ってます
経済学が苦手でない方でも、問題を読むだけで正直うんざりします
この分野で問題を難しく作る場合、このように設問をあえて長くして“問題を難しく見せる”事が出来ますが、実際に解答を導くうえでは、問題文を全部読まずとも十分だと思います。
特に上記で挙げた①と②の知識を復習するうえでは、(個人的には)比較的良問だと思いますので、知識の整理を兼ねて問題を見ていきましょう。

※設問文のみ下記再掲します。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.47 (2)

■aの選択肢⇒②の知識整理問題

この問題は、『地面の上に木が立っている』で覚えれば瞬殺できます
では、イメージ図をご覧ください。

超過需要超過供給モデル図

これをIS曲線と重ねると・・・

IS曲線②超過供給超過需要

これは暗記するには超簡単なイメージですが、覚えておけばaの選択肢(IS曲線の右側が超過供給である)が正しい事が直ぐ導き出せます


 

続いて、bとdの選択肢を見ていきましょう。

■bとdの選択肢⇒①の知識整理問題

こちらも、IS曲線の傾き=ちりとだけ覚えておけば瞬殺できます

問題文には、何やら長い式が書かれていますが必要なのは、Yの前の分数のみ。
こちらも下記に図を記載します。

IS曲線の傾きの決定要因

では、選択肢を見ていきましょう。
b:限界貯蓄性向(ち)が大きい→分子が大きい→傾きが急になるので、選択肢は×

d:投資の利子感応度(り)が小さい→分母が小さい→傾きが急になるので、選択肢は○

 

これにより、(設問1)は a と d が正しい事が瞬時に導き出せます。


では、引き続いて(設問2)へ。同じように設問のみ再掲します。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.55

■aの選択肢⇒前出②の知識整理問題

これも、IS曲線と同じです。下の図をご覧ください。

LM曲線の超過需要超過供給

上の図をご覧頂ければお分かりの通り、LM曲線の下方領域は地面となりますので、超過需要となります。
よって、aの選択肢は×


続いて、cとdの選択肢を見ていきましょう。

■cとdの選択肢⇒①の知識整理問題

こちらも、『LM曲線の傾き=しり』とだけ覚えておきましょう。
※ちょっと言葉が適当でなくてすみません

問題文ではLM曲線の式はIS曲線よりはやや簡潔になってますが、こちらも必要なのはYの前の分数のみ
こちらも下記に図を記載します。

LM曲線の傾きの決定条件

では、選択肢を見ていきましょう。
c:貨幣需要の利子感応度(り)が大きい→分母が大きい→傾きが緩やかになるので、選択肢は○

d:貨幣需要の利子感応度(り)がゼロ→分母が限りなく小さい→傾きが極端に大きくなる(=垂直)ので、IS曲線が左右に異動しても国民所得(GDP)は変化しないため、選択肢は○

これにより、(設問2)は c と d が正しい事がわかります。

 

いかがでしょうか?
経済学ではこの問題のように“やや文章が冗長すぎる”場合は、敢えて難しく見せようとしていますが、基本的な考えを抑えておけば惑わされずに問題を解く事が出来ます。

ちなみに、この①と②の考え方については、“平成19年度の第5問”も同様に解く事が出来ますので、試してみてください。

1次試験まであともう少し。皆さんの頑張りを道場メンバーは一丸となって応援しています

では、本日はここまで

To be continued・・・

 



こんにちは、とりです。

東京では桜も開花し、いよいよ春本番、と思いきや、また今日から寒の戻りのようですね。何かと忙しいこの時期に、寒暖の差は体に堪えますよね。とりも歳を重ねるごとにひしひしと感じるようになりました。。体調を崩しては、学習が滞ったり、せっかくの花見や春のイベントも楽しめなかったりと、いいことありません。みなさまも無理はしないで、体調管理に留意してお過ごしください。

桜開花


 

ところで、昨日はかおりんが予備校の活用について書きました。やむなく独学を選んだとりにとってはうらやましい限りですが、今日は独学で陥りやすいケースについてお話したいと思います。

これまでの記事でも何度か触れましたが、とりは2012年10月に学習を開始したにも関わらず、2013年度の受験は見送ってしまいました。通学や通信をしていたら、あまり考えられないですよね。もちろん、特段の事情があって見送ったのではなく、1科目も合格できる自信が持てず、完全に自己判断で見送ることにしたのです。

心理学で、「認知バイアス」とか「ビリーフ」という用語があります。
簡単に言うと、「思い込み」によって判断が歪められること、もしくは「思い込み」そのものを指すのですが、とりの2013年度は、この思い込みに支配されていたところが大きいと、今振り返ると強く感じています。

迷う人

もともと診断士を志す前は、何か資格とか仕事とかの目標に向かって真剣に勉強をしたことがなかったところに、年齢や不摂生の積み重ねで衰えた記憶力、理解力も手伝って進捗や定着が遅かったのは否めません。ただ、それよりも、

「こんな難関資格、俺には無理なのでは?」
「もっとレベルを下げたほうが…」
「予備校も行かず市販テキストと問題集だけで合格できるはずがない」

といった認知バイアスに支配され、気持ちの上で迷いながら学習を続けたことが、受験見送りの決断をした最大の要因でした。

これも前回記事で書きましたが、受験を見送ってしばらくした後に参加したセミナーで、この迷いや思い込みは払拭されたわけです。2014年度は4科目の科目合格止まりだったのであまり大きなことはいえませんが、とりの1年目のような「思い込み」「迷い」が強いと、このようにせっかく勉強したのに、科目合格のチャンスも活かせず、もう1年厳しい状況を続けてしまうことになってしまいます。

また、教材選びにおいてもこの認知バイアスからくる非効率がありました。
昨日のかおりん記事でもあったように、独学では自分の判断で教材を選ばないといけません(当然ですが)。とりは自分の実力を測ることができず、また情報収集力にも欠けていたことも手伝って、初めは全科目、TACのスピードテキスト、スピード問題集で統一してしまいました。
もちろん、この教材は診断士試験において実績があり、多くの受験生が支持する教材であることは事実です。
ただ、自分の得手不得手テキストの科目による充実度差異自分に合っているかどうかについては考慮することができず、結果として経済、財務は強い苦手意識が根付いてしまいました

選択眼が養われないままに選んだ教材でよいと「思い込み」何周もテキストを読み続けたため、理解がおぼつかない科目は、そのままおぼつかない状態を脱することができなかったのです。

診断士試験に限ったことではないのですが、やはり学習を継続する中でPDCAが重要であり、多くの合格者がその重要性を説明しています。自分が決めたことを信じてやり抜くことも大事である一方、PDCAC、定点観測が欠けてしまうと、誤った方向に自分をミスリードしてしまいます。
独学では、この「思い込みによるミスリード」に十分留意し、「いくらやっても理解できない」「演習で何度も同じ間違いをする」など、よからぬ兆候を認知したら一歩立ち止まり、学習方法、教材選択などを見直し、練り直し、再度取り組むスタンスを心がけたいものです。
ただし、闇雲な、頻繁な教材変更はオススメしません。過度に手を広げすぎることはかえって非効率で逆効果です。

ちなみに参考までに、とりが遠回りでも見直して、後から取り入れた教材をご紹介します。

  • 経済学・経済政策
    マクロ経済学の楽論 木暮太一[著]
    ミクロ経済学の楽論 木暮太一[著]
    速習!マクロ経済学 石川秀樹[著]
    速習!ミクロ経済学 石川秀樹[著]
    過去問完全マスター〈1〉経済学・経済政策
  • 財務・会計
    すいすい♪簿記 マンガみてGO!日商2級商業簿記
    すいすい♪簿記 マンガみてGO!日商2級工業簿記
    すいすい♪簿記 マンガみてGO!日商3級
    「管理会計の基本」がすべてわかる本 金子智朗[著]
    過去問完全マスター〈2〉財務・会計
  • 企業経営理論
    過去問完全マスター〈3〉企業経営理論
  • 中小企業経営・政策
    中小企業白書(2013年度版)
    2014年度版スピード問題集(7)中小企業経営・政策(スマホアプリ)

 

独学、通学に限らず、悩みは尽きないのが正直なところだと思いますが、その悩み、迷いに向き合い、外部環境、内部環境を見る眼を養い、絶えず前を向いて向上心を持ち続けることこそ、診断士に求められる資質だと、今は強く思います。
ぜひ、そのような姿勢で本試験合格まで走り続けられることを願っております。

走る

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、とりでした。



一次試験勝負の分かれ目~経済学~

経済

こばです。 前回前々回とこの試験の厳しさについて書きました。
今回からは一次試験のデータ分析をして行きます。
データ分析シリーズは過去記事にはあるのですが、いつの間にかなくなっていたので復活です。

このデータ分析の意義はどこが勝負の分かれ目になるかを把握し、重点的に対策を立てる論点を決めること。
しかし、このデータを活用する場合に注意しなければいけないのはコアコンピタンスは外注してはいけないということ。どこが勝負の分かれ目になる論点かがわかったら、その先の勝負の分かれ目になったポイントが何かは自分で分析すべきと思います。

データ分析に入る前に、科目設置の目的を確認しようと思います。

□ 経済学・経済政策 科目設置の目的□

・企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的 確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。
・また、経営戦略やマーケティング活動の成果 を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要であ る。
このため、経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策についての知識を判定する。

実務補習でこの科目が置かれていることの重要性を認識しました。
経営上の意思決定を行う際にはやはり、外部環境の変化を分析する必要があります。その時に使用したフレームワークがPEST分析です。P:政治、E:経済、S:社会、T:技術の変化を分析し、企業の経営戦略を決定します。経営環境の大きな変化を捉えるためには経済学の基本的な知識は必要になります。

目的を確認しましたので、次からはデータ分析に入っていきます。

.
■データ分析■

まずは、科目合格率と平均点の推移を確認します。

経済学データ
(データ出典:中小企業診断協会・TAC )

数値の乱高下が激しいことが一目瞭然となっています。
全期間の平均よりも直近の平均の方が、合格率・平均点ともに減少傾向であり難化している。また、平成22年25年得点調整が入るなど超暴れん坊な科目です。
試験1科目の経済学でこけると、その後の試験に全て影響してしまう。年1回の試験が初日の1科目目でゲームセットになってしまったら、泣くに泣けない。貯金科目にできるように万全の対策をしたい科目です。

.
■分野別出題頻度・ランク分析■

次は、ミクロ・マクロ・その他に分けて分野別の難易度を確認します。

経済学分野別難易度

【ミクロ分野】

落とせない分野です。
出題数が一番多く、またABランクも約50%でEランクもないため、一番力を入れて対策を行うべき分野になっています。

【マクロ分野】

勝負の分かれ目の分野です。
ABランクで約27%、Cランクで約50%とミクロに比べ難易度が高い状況です。この分野の得点の違いが合格・不合格の差になります。

【その他・白書分野】

差がつかない分野です。
CDEランクで約90%と超難問、基本鉛筆ころがしで対応するしかないでしょう。

.
■ 論点別の詳細分析■

さらに論点別の難易度の確認をします。この経済学の論点は6代目のXレイが分類した論点を活用しています。

経済学論点別難易度

 

【ミクロ分野】

予算制約線・無差別曲線【スルツキー分解】の出題数が多くなっています。これは毎年、複数問の出題がされているからです。毎年、出題されていても約半数はCランク。この論点が苦手の場合は複数問で失点する可能性があり、厳しい状況になります。異時点間の消費の理解ができればこの分野は大丈夫でしょう。
また、ゲーム理論も超頻出。この論点は落とせないが、意外にAがない。去年もCランクで勝負の分かれ目の問題でした。

【マクロ分野】

財市場【均衡GDP計算】【45線分析】と財政・金融政策【IS-LM分析】は勝負所と考えられます。毎年、出題され難易度もそこまで高くないため確実に取りたい論点です。
また、マンデル・フレミングは経済学の応用分野であり難しい論点でありますが、意外と出題されていません。ここの論点が苦手の場合は、丸暗記で対応してもいいかもしれません。

【その他・白書分野】

対応は試験対策として何か特別なことをする必要はないと個人的に思っています。常日ごろから新聞やニュースなどをチェックするぐらいに留めて置きましょう。

.
■ 今年の試験の難易度について■

去年は平成25年のような難問が予想されていましたが、やや難化程度の変化に留まりました。

では、今年はどうか。
ほぼ変わらないか、やや難化すると考えています。
基本的に難化すると思って対策を立てていた方が、試験を受けるにあたって良いと思います。
難化すると思って対策を立てていた場合は、予想と反して易化しても問題ありません。
それに対して、易化すると思って難化した場合は太刀打ちできません。

得点調整を2度経験したことで、難化させて合格者数が想定よりも減少してもなんとかできるため要注意です。
難化した場合に問われるのは、その科目について本質的に理解しているか。

去年難化したから今年は易化すると楽観視するのではなく、難化しても得点できるように経済学を味方にして一次試験を有利に進めましょう。

では、まとめ。

・得点の乱高下が激しいため、貯金科目にできるように万全の対策を行う。
・ミクロ分野は簡単だから落とせない、しっかり理解する。
・マクロ分野が勝負の分かれ目、得点差が合格・不合格に直結する。
・その他・白書分野は鉛筆転がしで対応すると割り切る。
・経済学は勝負の分かれ目、味方にして一次試験を有利に進める。

byこば



こんにちは、とりです。

3月も後半に入り、年度末の追い込み、歓送迎会、卒業式、卒園式、などなど、公私ともに慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。前回記事と同じ前振りになってしまいますが、、お酒の席や楽しいイベントが続くと、つい忙しさや体の疲れにかまけて試験勉強を疎かにしてしまいがちです。体に鞭打って、無理くり勉強体制にシフトするものひとつですが、それがストレスにもなりますので、苦しい時は思い切って休息をとりましょう。がむしゃらな学習も大事ですが休息も大事です。ぜひ、前向きな休息も取り入れて学習習慣を継続させましょう。

団らん

さて、そろそろ8月の1次試験が現実味を帯びてくる時期に入りつつあるかと思います。一方で、そんな時期に苦手科目の存在は重くのしかかってくると思います。とりは、経済と財務が大の苦手で、また多くの方が苦手とする科目でもあります。2014年度の初受験ではその苦手を克服できず科目合格を逃しました。財務はこの年の科目合格率6.1%と難化したので幾分納得感はありましたが、反面、経済は科目合格率19.4%とそれほど低くなく、しかも1マーク及ばずの不合格でしたので、かなり落胆したのを覚えています。

かなり昔を振り返ると、学生時代、経済学部の友人に経済学関連のテキストを見せてもらったとき、「あ~、経済学部選ばなくてよかった~」と言い放ったのを今でも思い出すくらい、経済学にはアレルギーがあったと思います。
加えて2014年度の結果を受け、抜本的に学習方法を見直しさないと合格はおぼつかない、と痛感しました。そこで、とりは以下の方法で学習して、どうにか2015年後の1次試験を突破することができました。

  1. 経済学・経済政策がなぜ試験科目に課せられているか理解する

    これは至極当然な話で、「中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家である以上、経済動向や政策についての一定の見識は必須です。多くの難関国家資格でも試験科目となっていることからも、その理解は容易でした。

  2. これまでの学習方法、ツールを捨てる

    1年目は、スピテキとスピ問をメイン教材としていました。セミナーで先輩診断士や他の受験生から、経済は他の教材を組み合せないと、経済学が全くの初学だと厳しいかもしれない、とのアドバイスを受けていたことを想起し、多少遠回りしてでもこれまでと違った学習方法とツールで1から出直す、と決めました。
    具体的には、(実は王道だったりしますが)テキストは石川秀樹先生の「速習」シリーズを書籍とWEB講義をミックスした学習スタイルにしました。スキマ時間を有効活用でき、知識定着や理解を促進できて一石二鳥でした。問題集は、「過去問完全マスター」に切り替え、論点ごとに集中して学習、本当に苦手な論点とそうでない論点を分析し、効率的に学習を行いました。

  3. とにかく手を動かして、慣れ、理解する

これは1年目もそこそこ実施していましたが、やはり経済学特有のグラフは暗記では太刀打ちできないことがわかったので、上述テキストのグラフとその注釈等を、ほぼすべてサブノートに手書きしました。問題集に取組む際も面倒がらずに、必ずグラフをノートに手書きして、暗記ではなく理解を深める意識を維持するよう努めました。

勉強する人

ありきたりのことと思う方も少なくないかと思います。そう、これらはセミナーや各種ブログで得られた情報をもとに、それらに忠実に取り組んだだけの話です。
しかしながら、一定期間学習しても向上が見られない、結果が出せない場合は意識付けや学習方法・ツールの見直しを思い切って行うことが肝要です。現実的には、1次試験を突破すれば診断士として大きなウェイトを占める要素ではないのかもしれませんが、診断士として、将来にわたり必要な知識であることを腹落ちできていないと、後々の学習が辛くなるばかりです。経済学で行き詰まっている方は、是非参考にしてみてください。大胆な変更、意識付けは、時に必要なのです。

このような情報は、春に開催される各団体のセミナーで、必ず得られると思います。一発合格道場でも春セミナーを企画しておりますので、ぜひとも参加をご検討下さい。
詳細は、決まり次第、本ブログでもご案内いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

以上、とりでした。



はじめまして、かおりんと申します。

✨✨今日から7代目の執筆がスタートします!✨✨✨

ご縁を頂き、7代目で道場を執筆させて頂きます。
1年間、よろしくお願いします!

035

・30代半ば
・手相観が趣味
・2児子育て中で
・フリーランスで主にIT系のお仕事をしています。
・ほぼ、KKD(気合いとカンと度胸)だけで毎日を乗り切っています。
・恐らく、診断士の中でも「分析」という言葉から遠いところに位置する感じです。

そんな私ですが、複数のわらじを履きまくっていた自分の受験生時代を振り返りつつ、 「忙しい人向けの勉強方法」や、 「勉強会のサポーターをする中で気付いた間違いやすいポイント」などを できる限り整理して、何か少しでもお役にたてるような発信ができたらいいなと思っております。 なまあたたかくご覧いただけましたら幸いです。

合格体験記はこちらに掲載されています。

初めての投稿になる今回は、
「受験生時代に自分がこの時期何をしていたか」をご紹介しますね。


【1年目】TACストレート本科生時代

ちょうど1次対策・経済の終盤。

ひたすらやっていたのはスーパートレーニング。 DSC_0052

超分厚いので、章ごとにバラバラに持ち歩いている仲間もいました。 (わたしはものぐさなのでそのまま・・・)

基本的に1次は 「過去問を効率よくやる&トレーニングで補足、 それでも足りない時はスピード問題集を買い足す」形で勉強しましたが、

経済だけは別。

「過去問からの出題率は低く、 公務員試験などに使われる問題からの方が出題可能性が高い」という 講師の先生や先輩方の言葉を信じ、 演習はスーパートレーニングを使っていました。 なお、他資格ほど詳しい知識を問われないので、 解くのは例題と基本問題で十分です!!!(下は私のスーパートレーニングです)

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【2年目】TAC二次本科時代

二次本科が始まったものの、全くエンジンがかからなかった時期・・・・・・

この時期、合格者と自分を隔てたものはなんだろう?ということをひたすら考えていました。例えば、同じ教室で学んでいて、ストレート合格を果たした岡崎さんと自分を比較して、決定的に欠けているのは何かを考えたりしていました。

その中で、いろいろな要素はあれど、一つは日本語力ではないかと考えました。日本語力でも、「わかりやすく書く力」が特に私には欠けていると考え、この本を読みました。

論理トレーニング101題
野矢 茂樹

私の文章は、読みにくいと思います。(皆さん、スミマセン。。。) 診断士試験の2次論述答練などを通して、これでもだいぶマシになったのですが・・・ まだまだ修行中です。

私の文が読みにくい理由は、大きく2つあります。

1)一文が長すぎるから
2)文の構造が明瞭でないから

1)は書く際に「1文は100文字以内」と決めて練習しました。
(要するに、心掛けだけで何とかなる)
2)は、どうしたら・・・?と悩んだ時に出会ったのが、上述の本です。

この本を通して、
接続詞や「てにおは」を正しく使うことで「論理的に正しい」文を書く方法を学びました。

結果、勉強仲間から答案が読みやすくなったと言われるように。
答練の点数も、気持ち上がった気がします。

この本に書いてあることは、日常のメール作成など 仕事にも役立つノウハウだと思います。 ぜひお試しくださいね!

では、今日も診断士を目指すみなさまに、幸あれ☆

ほな!

かおりん



 

こんにちは、 Xレイ です。

前々回、前回に引き続き、経済学です。

前々回は、平成25年度の第13問で異時点間の消費
前回は、平成26年度の第13問で労働需要曲線
ここ3年の出題から、正答率の低そうな設問の関連領域をみてきたつもりですが、今回で最終回。

平成27年度の第11問。
新古典派の経済成長理論、ソロー・モデルと呼ばれるものです。

平成25年度第11問
もほぼ同じような設問ですが、過去問題集でこれらを詳しく解説しているものはないと思います。別段、どういったものか知らなくてもいいので当然です。

にもかかわらずあえて題材として取り上げたのは、設問のグラフを導く際に、生産関数やその他若干のマクロ経済学知識を使うのですが、そこをみておくのはどうかと思ったからです。

特に生産関数
中小企業診断士テキストでは、費用最小化問題(等量曲線)、生産要素市場といった領域を詳しく扱っていないので、どうしても生産関数に対する理解が甘くなってしまいます。
主催者側はもちろんそれを承知で、平成27年度の第16問のような出題をしてきます。

前半、その生産関数に触れています。
中盤以降は数式も多く、少々ややこしくなりますが興味のある方は。この設問は、なかなか面白い結論を導き出しています。

 

平成27年度経済学 第11問

昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている。

2種類の生産要素、資本$K$ と労働$N$ を用いて、生産$Y$ が行われる。

資本と労働、そして生産との関係を、労働 1単位あたりの資本と労働 1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
$y=f(k)$
ここで$k=K/N$は資本・労働比率を、$y$ は労働 単位あたりの生産量を表している。

また、労働供給は一定率$n$で増加し、常に完全雇用が実現しているとする。また人々は、所得の一定割合 $s$  を常に貯蓄するとする。

新古典派の経済成長モデルの下図を参照した上で、外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇が、定常状態における資本・労働比率と労働 1単位あたり生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
ただし $k1$ は、定常状態の資本・労働比率を表している。

〔解答群〕
ア 資本・労働比率は上昇し、労働 単位あたり生産量は減少する。
イ 資本・労働比率は上昇し、労働 単位あたり生産量は増加する。
ウ 資本・労働比率は低下し、労働 単位あたり生産量は減少する。
エ 資本・労働比率は低下し、労働 単位あたり生産量は増加する。

————————————————————————

 

さて、これは一体何かと言いますと、
“長期的にみた一国の経済成長の問題” です。

この部分が問われているのですが、要するに、
『労働人口の増加率が、その国の労働者1人当りの資本ストックと生産量に、どのような影響を及ぼすのか考えてみましょう。』ということです。

補足して言い換えると
『一国の労働者1人当たりの生産量、すなわち、労働1単位当りのGDPは、その国の豊かさを表し、労働1単位当りの資本ストックによって決まるのも仮定する。その国の経済が成長し、それが年々増加していく方がもちろん望ましいが、労働人口の増加率が一体そこにどういった影響を及ぼすのか考えてみましょう。』
といった感じです。

すなわち根底にあるのは、
労働1単位当りのGDP(生産量)で経済成長を考えよう
ということです。

と言われても・・・ですね。

 

設問文の赤字部分

まず、
2種類の生産要素、資本$K$ と労働$N$ を用いて、生産$Y$ が行われる
と書いてあります。

これは
$Y=F(K,N)$ ・・・
という生産関数を仮定しているということです。

①ですが、$Y$、$K$、$N$はすべて一国全体の値で、マクロ生産関数と呼ばれます。この国の生産量が、国全体の資本ストックと労働量の2つの要素で決まるということです。(ちなみに資本ストックとは“設備の量”のこと)

次に、
資本と労働、そして生産との関係を、労働 1単位あたりの資本と労働 1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
と書いてあります。

これは、上の①式を基にして、
“労働1単位当り(労働者1人当り)の資本ストックと生産量の関係”
を導き、考えていきたい、ということです。

例えば、一国全体のGDPが2%増加したとしても、労働人口が3%増えたのなら、結果、労働1単位当りのGDPは減少してしまいます。そのような考察をするよりも、あらかじめ労働1単位当りで考えた方が話が早いということです。繰り返しますが、いま、労働1単位当りのGDP(生産量)で経済成長を考えようとしています。

それでは、やってみます。

設問文には書かれていないのですが、このモデルにおける生産関数は
1、規模に関して収穫一定
2、資本、労働の限界生産力逓減
という2つの性質を満たすと仮定しています。
要するに、①の生産関数がこの2つの性質を満たします。

ここでは、1、規模に関して収穫一定 という性質を使います。

これは、任意の$λ$($λ$>0)に対して
$λY=F(λK,λN)$
が成り立つということです。
(この条件を満たす関数を一次同次関数といいます)

要するに、資本$K$ と労働$N$をそれぞれ2倍にすると、生産量$Y$も2倍になる。例えると、設備の量とそれを使える労働者が共に2倍になると、生産量も2倍になる。これが、規模に関して収穫一定ということです。

そこで、$λ$($λ$>0)は任意、つまり、正の数なら何でもいいといっているので、$λ=1/N$として、①式を変形してみると
$Y/N=F(K/N,1)$
となります。この、
右辺の$K/N$が、資本・労働比率(労働1単位当りの資本)
左辺の$Y/N$が、労働1単位当りの生産量
を表しています。

そこで設問文に
$k=K/N$は資本・労働比率を、$y$ は労働 単位あたりの生産量を
と書いてあるので、その通り$k=K/N$、$y=Y/N$と置き換えると
$y=F(k,1)$

独立変数は$k$ひとつとなっているので関数自体を書き換えて
$y=f(k)$ ・・・

この②式が、設問文の生産関数で、当初の目的、労働1単位当り(労働者1人当り)の資本ストックと生産量の関係を表すことに成功しています。

②式を先の 2、資本、労働の限界生産力逓減 という性質を使って図示してみると

図1

このような形状となります。(前回を参考にして下さい)
これは、言うまでもなく設問のグラフの一つ $f(k)$ のことです。

まずはここまでが設問文の赤字部分です。

 

ちなみに、①のように資本と労働を2生産要素とする生産関数は、経済学では頻繁にでてきます。そして、コブダグラス型で表されることも多いのですが、そのコブダグラス型というのは
$Y=K^aN^b$
という型をしている関数です。

その関数式で、$a+b=1$(0<$a$<1,0<$b$<1)となっているとき
1、規模に関して収穫一定
2、資本、労働の限界生産力逓減
という2つの性質を同時に満たします。

冒頭で触れた、平成27年度 第16問 の生産関数がそれです。
その設問は、別段計算させたい訳ではなく、この知識を知っているかといっています。

 

設問文の青字部分

しつこく繰り返しますが、いま、労働1単位当りの生産量で経済成長を考えようとしています。
つまり、一定期間における労働1単位当りの生産量の増加量を経済成長として考えよういうことです。

前段の②式や図1で確認したように、労働1単位当りの生産量は資本・労働比率によって決まります。
ということは、いま考えるべき労働1単位当りの生産量の増加量も、資本・労働比率の増加量によって決まるということです。

ならば、その一定期間における資本・労働比率の増加量を考えてみましょう。

先ほどもみたように設問の赤字部分では、資本・労働比率を
$k=K/N$

と表していました。
これから以下の式が近似的に成り立ちます。
$Δk/k=ΔK/K-ΔN/N$ ・・・③ ($Δ$は変化量を表す)
(これは大変便利な公式のようなものです)

式の各項は変化率(増加率)を表しているのですが、
左辺の$Δk$が、一定期間における資本・労働比率の増加量を表しています。

なので、③を変形し最終的に$Δk=$・・・とすることができれば、
一定期間における資本・労働比率の増加量がどのように決まるのかが分かります。(いま、両辺に$k$をかけてもイマイチよく分かりません)

それでは、設問文の青字部分を使ってやってみます。

まず、
労働供給は一定率$n$で増加し
と書いてあります。
これは要するに、労働成長率が$n$だと言っています。

労働成長率とは労働人口の増加率、つまり、$ΔN/N$のこと。
これは、式の右辺第2項そのままです。
よって、式の右辺第2項は
$ΔN/N=n$ ・・・
と置き換えられます。

次は、③式の右辺第1項の変形です。
人々は、所得の一定割合 $s$  を常に貯蓄する
と書いてあります。
要するに貯蓄率が$s$だと言っています。

ならば、貯蓄を$S$とすると、
$S=sY$
また、財市場が均衡しているとき、貯蓄$S$と投資$I$は等しいとされるので
$S=I$
さらに、投資$I$は資本ストックの増加量$ΔK$と等しいとされるので
$I=ΔK$
以上より
$ΔK=sY$ ・・・
(ここは少々知識が必要ですが、中小企業診断士テキストでも所々で説明している範囲内だと思います)

このを使って、③式の右辺第1項$ΔK/K$を変形してみます。

まずは、$ΔK/K$に⑤をそのまま代入して
=$sY/K$
分子と分母を共に$N$で割ると
=$(sY/N)/(K/N)$
それに、$y=Y/N$、$k=K/N$
を代入して
=$sy/k$
さらに、②式$y=f(k)$を代入して
=$sf(k)/k$
よって、③式の右辺第1項は
$ΔK/K=sf(k)/k$ ・・・
と置き換えられます。

 

さてそれでは、今一度③式。
$Δk/k=ΔK/K-ΔN/N$ ・・・
これを変形します。

右辺に④、⑥を代入し
$Δk/k=sf(k)/k-n$

両辺に$k$を掛けて
$Δk=sf(k)-nk$ ・・・

当初の目的、$Δk=$・・・と表すことに成功しています。
つまりこの式が、一定期間における資本・労働比率の増加量を表していて、それは、共に$k$の関数である$sf(k)$$nk$の差に等しいといっています。

そしてこれから、一定期間における資本・労働比率の増加量が分かれば、②式や図1からそれに対応する労働1単位当りの生産量の増加量も分かる。それを経済成長として考えようということです。

 

それでは、一定期間における資本・労働比率の増加量、つまり、⑦式をグラフで考えてみましょう。

図2

これが、設問のグラフ$sf(k)$$nk$です。

図3

例えばいま、資本・労働比率がk’の状態にあったします。すると、次の期間までに赤線の分だけそれが増加するということになります。

図4

すると次の期間の資本・労働比率は、赤線の分だけ右に移動しk”となります。
そのまた次の期間はどうでしょうか。今度は図4の青線の分だけそれは増加し、さらに右へ移動します。

と進めていくと

図5

いずれ$sf(k)$$nk$の交点$k$1で資本・労働比率は変化しなくなります(定常状態)。

これが設問文の最後
$k1$ は、定常状態の資本・労働比率を表している。
の意味するところです。

 

そして、その定常状態のときの労働1単位当りの生産量も分かるように、図1と図5を併せて描いてみると

図6

設問のグラフそのものです。

すなわちこのグラフは、$sf(k)$$nk$が定常状態の資本・労働比率$k$1を決定し、その$k$1$f(k)$からそのときの労働1単位当りの生産量を読み取る、という図式となっています。
なので、縦軸の「労働1単位あたりの生産量」というのは$f(k)$のみに対応するもので、他の2曲線(直線)に関しては、強いて言うならば
「投資(量)」となるものと思います。($sf(k)$が労働1単位当りの投資、$nk$が現状の資本・労働比率を維持するのに必要な投資)

 

解答

以下は、文章のみで簡潔に。

結果このモデルは
“一国の経済は長期均衡する”
といっています。

先のように、この議論での経済成長とは、労働1単位当りのGDPの増加量のことで、それは資本・労働比率の増加量に依存する。その資本・労働比率は、いずれ定常状態から変化しなくなる。ならば、労働1単位当りのGDPも変化しなくなり、経済は均衡してしまう

よって、そこからさらに成長したいのであれば、技術進歩によって生産関数を上方にシフトさせるしかない。($f(k)$が上方シフトすると$sf(k)$も同じく上方シフト。よって$nk$との交点は右に移動。)

ということになるのです。

これが、新古典派の経済成長理論、ソロー・モデルです。
(一つ注意するのは、均衡するのは労働1単位当りのGDPです。国全体のGDPは、労働成長率に伴って増加していきます。)

ちなみに、「技術進歩がなくても永続的な成長を示せる」というのが、前回も触れた内生的成長モデル(AKモデル)。それは「資本の限界生産力を一定」と仮定することによって説明を可能としているのですが、それらの点がソロー・モデルと決定的に違うところなので、AKモデルではまずはそこを問われるはずだと指摘をしました。

 

ともかく、本設問では「労働成長率$n$の上昇によってどうなるか」というのですが。

あとは関数の問題です。
$nk$の傾きが急になるので、$k$1は左に移動。
よって$f(k)$の値は減少する。

すなわち、
【答え】ウ 資本・労働比率は低下し、労働 単位あたり生産量は減少する
ということになります。
結局、以上の知識を全く知らなくても解答は導けます。

さておきまして、これは、他の条件が同じならば定常状態では「労働成長率の高い国ほど豊かではない」といっています。

そして本設問は、
昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている』けれども、このモデルが正しいのならば『外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇』は、いずれ日本国民一人当たりのGDPを減少させてしまうのではないですか?
と言いたいわけです。

 

最後は余談ですが、このモデルは、戦後の日本の高度経済成長を説明できる、とも言われています。

つまりこのモデルによると、戦争によって短期間に大量の資本ストックを失い資本・労働比率が一度大幅に低下すると、そこから再び定常状態に向かうとき、貯蓄率が高いほど瞬間的に大きな経済成長を経験できる、ということになります。

設問のグラフでいうと、仮に戦前は定常状態の$k1$だったとして、戦争で大量の資本ストックを失い資本・労働比率が一度大きく左に移動する。もちろんそこでは、一旦著しく生活水準が低下することは言うまでもありません。しかしその後、再び定常状態$k1$に向かうとき、途中非常に大きな資本・労働比率の増加すなわち単位当りGDPの増加を経験できる、ということになるのです。

要するに、高度経済成長は起こるべくして起こったものだと。

 

長くなりましたが、以上です。

それでは、また。  Xレイ

 



 

こんにちは、 Xレイ です。

今回は、マクロ経済学の労働市場です。

まだ経済学を学習されていないというストレート生の方。
今読んでも、さっぱり解らないと思います。
いずれ学習された際、お役に立てるものとなっていればいいのですが。

「来年こそは」と励まれている方。
ここは苦手という方が多いのではないでしょうか。
おそらく、ほとんどの中小企業診断士テキストでそれほど丁寧に扱っていない上、少々解りづらいところでもあるのでしょう。
しかし近年、この領域に関連した出題が続いていますので、確実に60点をと思うなら、おさえておくに越したことはありません。
(H25問5 H26問13設問2 H27問7設問1,2 問8)

 

さて、労働市場、つまり雇用の理論をみていくのですが

古典派の労働需要に対する考え方は『古典派の第一公準
古典派の労働供給に対する考え方は『古典派の第二公準

と呼ばれます。(公準とは、決まりごとみたいなものです)

それら公準とはどのようなものなのかをまずはみて、そのように呼んだ経済学者ケインズは、結果一方を否定するのですが、終盤その辺りにも触れてみます。

 

古典派の労働需要

労働需要、すなわち“企業がどれくらいの労働量を必要としているか”ということです。

企業が利潤最大化行動をとる結果、『古典派の第一公準』を満たすように労働需要は決まるというのですが、その公準というのが以下。

実質賃金は労働の限界生産物に等しい

 

まずは、実質賃金労働の限界生産物とは何なのかをみていきましょう。

実質賃金とは、“モノ”の単位で表した賃金です。
実際に貨幣で受け取る賃金は、名目賃金(貨幣賃金)と呼ばれます。
ここでは、その企業が生産している“モノ”で実質賃金を表します。

例えば、1個10000円の時計を生産している企業があります。
そこで働く労働者の給料を30万円とすると、

・名目賃金は 30万円
・実質賃金は 30個  となります。

 

労働の限界生産物とは、
“労働量が1単位増加したときに増える生産物の量”です。

例えば、先ほどの時計企業に労働者が10人居たとします。
“それを11人に増員したとき、新たに何個生産量が増えるのか”ということです。

仮に、10人→11人に労働者が増えたとき、
新たに50個生産量が増えるとします。
これは、“労働者10人のときの限界生産物は50個”ということです。

限界生産物についてもう少し考えてみます。

今度は、労働者があらかじめ60人も居て、
60人→61人 に増えたときはどうでしょう。

通常は、最初の 10人→11人 のときよりも
限界生産物は少なくなると考えられます。

10人→11人 のときは50個でしたが、
例えばそれが10個になってしまうということです。

イメージするならば、使える機械の数や能力にも限りがあります。
労働者が10人のときは、半分程度の機械しか使えていなかったとすると、11人目の加入は非常に大きなものでしょう。
しかし、60人ともなると機械もフルに活用できていて、そこから1人の増員でどれほどの生産量が増えるでしょうか。

このように、一般的には、労働者数(生産要素)が増えていくほど、その限界生産物は減っていきます。
これを、限界生産力逓減の法則といいます。

ちなみに、その法則を満たす生産関数(1生産要素)を図示すると

図1

グラフにおいて、限界生産力(物)は接線の傾きで表されます。
それが逓減していく(右に行くほど小さくなる)ということは、
$Y=\sqrt{L}$ のような形状のグラフとなります。

 

余談ですが、中小企業診断士試験に出てくる生産関数は、このように限界生産力(物)の逓減しているものがほとんどです。
平成24年問18 平成26年問13 平成27年問16 で実際にそのことを問われましたが、すべて逓減です。
例外があるとすれば、経済成長論の内生的成長モデル(AKモデル)。
この理論では、マクロの生産関数ですが、その資本の限界生産力を一定と仮定しています。このモデルが出題されたときには、その“限界生産力一定の仮定”と、それによって“技術進歩がなくても永続的に成長することを示せる”というところを、まずは問われるのではないでしょうか。

 

話を戻しまして、ここまで実質賃金労働の限界生産物についてでした。

ここで再び第一公準。『実質賃金が労働の限界生産物に等しい』とき企業の利益が最大となる。よって、そのように労働者を雇用する、というのです。

引き続き、上の時計企業でみていきますと、

労働者一人当たりの実質賃金は30個でした。
そして、労働者が10人居たとして、そこから10人→11人になると、新たに50個生産量が増えるとしました。

このとき、30個分の給料を払えば、50個生産量が増えるのですから、企業はその11人目を雇った方が20個分得をします。なので雇います。

次の12人目はどうでしょう。

限界生産物は逓減するとの仮定から、例えば、先ほどよりも1個少ない49個生産量が増えるとします。ならばこのときも、その12人目を雇った方が19個分とはなりましたが、得をするので雇います。

さらに、13人目は48個・・・14人目は47個・・・

と続けていくと、“もう一人雇うと実質賃金と同じ30個生産量が増える”というところで差分がゼロとなり、雇い止めとなります。

なぜなら、そこからさらにもう一人雇ってしまえば、30個分の給料を払っても、29個しか生産量が増えないため、1個分損をしてしまうからです。

よって、例の時計企業の場合は31人で雇い止め、つまり雇用量は31人に決まるのです。図示すると

図2

横軸に労働量、縦軸に実質賃金と限界生産物。
で表した限界生産物は、労働量が増えるほど少なくなるので右下がり。
で表した実質賃金は所与で一定(水平)。
その交点で雇用量(労働需要)が決まると。

 

このように、企業が利潤最大化行動をとる結果、実質賃金と労働の限界生産物が等しくなるように雇用量(労働需要)が決まる、ということになります。
(ただし、“生産物はすべて売れる”という仮定があります~セイの法則

これを基に、縦軸に実質賃金、横軸に労働量を取り労働需要曲線を描くと

図3

このように右下がりのグラフとなります。

縦軸に独立変数をとるこのようなグラフは大変扱いづらいのですが、経済学では慣例なので我慢しましょう。

さておき、このグラフが示すのは、
“実質賃金が下がると労働需要は増えていく”

ということです。上の話を整理すると、当然そうなります。

また図2は、一企業の労働需要曲線でしたが、市場全体を考えるときには、ミクロの完全競争市場の需要・供給曲線の場合と手法は同じです。
すべての企業のものを横方向に足し合わせて・・・といったように。
要するに、市場全体も図2の形状で考えるということです。
(この辺は仮定の域なので、あまり深く考えない方がいいです)

 

ちなみに以上が、平成26年度第13問の設問2で問われた全容です。
その正答率はおそらく50%を割っているでしょうが、この第一公準、労働需要といった辺りは、いずれまた出題されるのではないでしょうか。

 

古典派の労働供給

労働供給、今度は“家計がどのくらいの労働量を供給しようとしているか”ということです。

家計が効用最大化行動をとる結果、『古典派の第二公準』を満たすように労働供給は決まるというのですが、その公準というのが以下。

労働の一定量が雇用されている場合、
実質賃金の効用はその雇用量の限界不効用に等しい

 

実質賃金の効用とは
“実質賃金から得られる満足度”です。

その雇用量の限界不効用とは、
“労働量が1単位増加したときに増える不効用”です。
不効用とは、効用(満足度)の反対。
不満度、不快度、苦痛といったようなことです。

そこで、第一公準では、労働量を“人数”で考えましたが、第二公準では、“労働時間”で考えた方が分かりやすいでしょう。

つまり、実質賃金の効用を“時給から得られる満足度”
その雇用量の限界不効用を“もう1時間多く働いたときの苦痛の増加分”といった感じで捉えます。

そして、その雇用量の限界不効用は、一般的には、労働時間が多くなるほど大きくなります。
例えば、3時間働いた後のもう1時間と、12時間働いた後のもう1時間、通常は後者の方がきついです。

 

さて、第二公準ですが、考え方は第一公準と良く似ています。

要するに、
「さらにもう1時間多く働くのは大変苦痛だ。でも、それよりも時給から得られる満足度の方が高ければ働いてもいい。そうでなければもちろん働かない。」
というようなことです。つまり

・実質賃金の効用>限界不効用 のときは、もっと働く
・実質賃金の効用<限界不効用 のときは、働かない

そうすると、
【時給から得られる満足度=もう1時間多く働いたときの苦痛度】
となるところで“働き止め”となる。図示すると

図4

横軸に労働時間、縦軸に実質賃金の効用と限界不効用。
ピンクで表した限界不効用は、労働時間が多くなるほど大きくなるので右上がり。
水色で表した実質賃金の効用は、実質賃金が所与ならば一定(水平)。
その交点で労働時間(労働供給)が決まると。

 

確かに考え方は良く似ていますが、第一公準と比べても、少々感覚的で歯切れが悪いといいますか・・・ですよね。分かりづらい。

その理由は、基数的な実質賃金と序数的な効用(不効用)を同列に扱おうとしているからでしょうね、たぶん。

ちなみに基数とは“量を計る数”で、序数とは“順序付けを表す数”。
これが混ざると間違いも起こりやすくなります。

例えば、こんな問題。

1階から3階まで行くのに8秒かかるエレベーターがあります。
そのエレベーターで1階から6階まで行くのに何秒かかるでしょうか?

 

答えは、20秒。

とっさに 16秒 と答えた方。
この問題の、階数が序数、時間が基数なんですね。
そこで少々混乱してしまうのです。
日付で、12月7日から12月22日までは何日間?
というのも同じようなことで、一瞬考えてしまいます。

 

話を戻しまして、労働の一定量が雇用されている場合、実質賃金の効用はその雇用量の限界不効用に等しくなるなるように労働供給は決まる、と。

これを基に、縦軸に実質賃金、横軸に労働量を取り労働供給曲線を描くと

図5

このように右上がりのグラフとなります。

このグラフが示すのは、
“実質賃金が下がると労働供給は減っていく”
ということです。

また、市場全体のものは、労働需要曲線のときと同様です。

 

古典派の労働市場

労働需要曲線労働供給曲線を同時に描くと

図6

このようになります。

第一公準、第二公準が正しいとすると、労働市場において実質賃金は伸縮的であり、市場のメカニズムによって点Eで均衡する。
そして、常に完全雇用=働きたい人がすべて働いている状態)が実現している、ということになるのです。

なので、仮に失業者がいるとすれば、それは
① 企業と労働者のマッチングに時間を要するもの(摩擦的失業
② 何らかの理由で労働者に働く意思がないためのもの(自発的失業
であると。
(①は、労働者が自分に適合した職を見つけるのには時間がかかり、その職探しの間は失業状態もやむ得ない、といった感じです。例えば、転職の最中の働いていない期間など)

そして、もしこの均衡状態から労働量を増やしたいのであれば、
・組織を改善したりして摩擦的失業を減らす
・労働の苦痛をやわらげて自発的失業を減らす
などなどするしかないと。

さらに言うならば、世界恐慌期の多くの失業者についても、例えば、
「労働者側が、正当な名目賃金の引き下げを受け入れないからで、それは自発的失業だ」
などと解釈されるのです。

これが、古典派の雇用理論です。

 

ケインズの批判

以下は、簡潔に。

「実際には、現行の賃金水準で働きたいけど働けない人(非自発的失業)もいる。」

というのがケインズです。
よって、古典派の雇用理論はどこかに誤りがあるはずで、
それが第二公準だと言いました。(ちなみに第一公準は否定しません)

具体的には、
「第二公準では、労働者は実質賃金によって労働供給量を決めるとしているが、実際の雇用契約は名目賃金によって結ばれるのであって、そもそもそこが間違っている。例えば、物価が上昇すると実質賃金は下がるが、そこで労働者は労働供給量を減らすだろうか。あくまでも、労働者は名目賃金によって労働供給量を決めるはずだ。」
とこんな感じです。

第二公準、要するに、古典派の労働供給曲線が違うというのですが、ならばどのようなものかといえば

図7

このような感じで考えていたのではないかと。
(とあいまいに言うのは、当批判をしているケインズの著書にその考えを示すグラフは出てこないので、識者が文章を読み解くと・・・となってしまうためです)

先ほどの通り、縦軸には名目賃金。
現行の賃金水準 $W0$で働きたい労働者が $Lf$人いるとして、
それまでは水平で表される。
その後、つまり完全雇用を実現できた後は、
労働供給が一定となり垂直で表される。
(この垂直部分を右上がりとしているものも見ます。議論の中心はそれ以前になるでしょうからあまり気には、と)

 

そして、非自発的失業が発生しているということは

図8

労働需要曲線が、このような状態にあるのではないかと。
グラフの $(Lf-L1)$ が非自発的失業を表しています。

だとすると

図9

こうなれば、非自発的失業を無くし完全雇用を実現できる。

どうすればいいのか?

それは、“生産物への需要を増加させて生産量を増やせばいい”と。
つまり、非自発的失業の発生要因は、労働市場ではなく財市場にある。
そして、財市場においては生産物への需要量がその供給量を決定し、ひいては雇用量も決定するのだと。

これが『有効需要の原理』です。

 

ではその思想を基にして、どのように需要量が決定し、さらには、どうやってそれを増やしていけばいいのか、考えてみましょう。
というのが、中小企業診断士テキストでも丁寧に扱う、ケインズ型消費関数、45度線分析といった辺りです。
このように労働市場からみていくと、例えば、デフレギャップの説明もよく解るのではないでしょうか。

 

以上です。
中小企業診断士試験で出題される可能性が高いのは、第一公準です。
【利潤最大化行動: 実質賃金=労働の限界生産物】
最低限ここはおさえておきましょう。

それでは、また。  Xレイ

 



 

こんにちは、 Xレイ です。

今日は、2016年度一次試験に向けて経済学。

ストレート生は、「まだ経済学なんて学習していない」という方が多いのでしょうか。そのような方には、今後学習した際の参考になればと。

 

ミクロ経済学からスルツキー分解、そして、その応用として出題の可能性がある異時点間の消費
スルツキー分解については、以前にもこちらで扱いました。内容は重複しますが今一度それを確認した後、そこでは説明しなかった異時点間の消費(二期間消費モデル)に移っていきます。

前半のスルツキー分解のポイントは、以下の二つ。
 3つの変数を扱っている
② 補助線の引き方やその意図
ここに着目をします。

後半の異時点間の消費は少々難しいところでしょうが、来年こそは絶対に60点以上をという方は、知っておいた方がよろしいのではないでしょうか。

 

スルツキー分解

“スルツキー分解のグラフがイマイチ解りづらい”
それは『3次元を2次元で表しているから』です(たぶん)。

無差別曲線とは、

図1

例えば、図1の左のような縦・横・高さ軸を持つ3次元の効用関数を、あたかも上から見て投影したかのように2次元化したもの、と捉えることができるでしょう。

その2次元化したグラフに、予算制約線を書き加えてみると

図2

例えば、このように。
よく目にするスルツキー分解のグラフです。

そこで仮に、このグラフは最適消費点が点Lから点Nに移ったところを表しているとすると、このとき何の値が変化するのか分かりますか?

答えは、X財の消費量Y財の消費量効用の大きさ
3つの値が変化します。

つまり、スルツキー分解のグラフは2次元でありながら、3つの変数を扱っているということです。まずは、ここをしっかりとおさえておくことが重要です。

 

それでは、スルツキー分解です。

図3

いまX財の価格が低下して、最適消費点が点Lから点Nへ変化したところです。

もう少し詳しく言うと
「X財の価格低下によって、X財の最大消費量がBからCへと増加した。
それに伴って、予算制約線がから水色へ、また、最適消費点は点Lから点Nへと変化をし、効用がからピンクへ向上した。」
とこんな感じでしょうか。

このようにX財の『価格が変わったことによる消費量の変化』のことを
価格効果(全効果・全部効果)』といいます。

この価格効果、すなわち、点Lから点Nへの消費量の変化は、以下の2つの効果が合わさったものです。

まず、X財の価格が低下すると、2つの変化が起こります。
① Y財と比べて相対的にX財が安くなる(2財の価格比が変化する)
② 実質的な予算(所得)が増加する

すると、その各々の変化は、2つの効果を生み出します。
① X財とY財の消費の比率を変える
② X財とY財の消費の全体量を変える

そして
①の効果を『代替効果
②の効果を『所得効果
と呼ぶのです。

すなわち、価格効果代替効果所得効果分解され
価格効果』=『代替効果』+『所得効果
と表せます。
これが、スルツキー分解です。

そこで試験では、
代替効果による消費量の変化はどの程度?」
所得効果によってX財の消費量は増えたの、減ったの?」
などなどグラフを通して聞かれるのです。

それでは、図3の代替効果所得効果がどれ程か調べてみましょう。

いま価格効果は分かっているので、あとどちらかが分かれば引き算です。
そこで、代替効果を求めてみます。

代替効果』とは何なのか。先ほどよりも詳しく言うと、
『財の価格比が変化したとき、いまと同じ効用を得る
ための消費量の変化です。

それではもう一度図3を見てみます。

図3

X財の価格が低下したことによって、
確かに、2財の価格比は変化しています(予算制約線が水色へ)。
しかし、効用も変化してしまっています(無差別曲線ピンクへ)。

代替効果
は価格比が変化したときに同じ効用を得るための変化なので、
価格比(=予算制約線の傾き)は変化後のままにして、
効用(=無差別曲線)は変化前と同じ状態に戻してみましょう。
すると、代替効果が分かるはずです。

それをグラフで行うと、図4。

図4

変化後の予算制約線(水色)と平行な補助線
変化前の無差別曲線()と接するように引く
ということになり、そこで新たな消費点Mを得ます。

そして、最初の点Lからその新たな点Mへの変化こそが『代替効果』。
あとは 『価格効果』=『代替効果 』+『所得効果』なので、
残りの変化、すなわち、点Mから点Nへの変化が『所得効果』となるわけです。

グラフにまとめて、図5。

図5

 

以上は、X財の価格低下という局面でみてきました。
他にも、①X財の価格上昇 ②Y財の価格低下 ③Y財の価格上昇
のパターンがありますので、各々おさえておきましょう。

図6

 

以上がスルツキー分解です。

 

異時点間の消費

中小企業診断士試験では、平成19年度第16問のようにスルツキー分解の応用として出題される可能性があるほか、平成25年度第13問では単にグラフの傾きや切片が問われました。これらは正答率が低かったはずです。もちろん出題者はそのこと想定済みで、半分以上の受験生が間違えると踏んで出題しています。7、8割の受験生が正解できるような問題に、このような問題も織り交ぜながら全体の難易度を調整しているので、この辺りをしとめられれば自ずと得点上位となるはずです。

それでは。

図7

これは、ある消費者の生涯を2期間に分けて
各々の期間における所得と消費の関係を考えています。

横軸の第1期は若年期、縦軸の第2期は老年期を表していて、
第1期の所得をY1、第2期の所得をY2 とし、それを所与としています。
(定年前と定年後、Y2は年金といったイメージでしょうか)

第1期(横軸)はY1の所得に対して、C1の消費
第2期(縦軸)はY2の所得に対して、C2の消費
を行います。
(変数は実数値、要するに物価の変動は考えない。また、生涯所得はすべて消費に充てる、要するに子孫に財産を残さない。)←よく分からない場合、あまり気にしなくても大丈夫でしょう

そこで例えば、第1期に貯蓄も借入もできないとすると、この消費者は予算制約線上の点Aで消費をすることになります。つまり
第1期(横軸)の所得Y1を、すべて第1期の消費C1に充てる
第2期(縦軸)の所得Y2も、すべて第2期の消費C2に充てる
ということです。

まずここまでは、仮定と言いますか決め事です。グラフの意味(見方)をしっかりとおさえましょう。

 

それでは、第1期に利子率rで貯蓄・借入が自由にできるとき
どうなるか。

図8

予算制約線上のすべての点での消費スタイルが可能となります。

点Aより右側の消費点は、第1期に借入を行ってまで消費をする場合です。
このとき、第2期の消費C2は、所得Y2より少なくなります
それは、第1期での借入を第2期で返済しなければいけないからです。

また、点Aより左側の消費点は、第1期に貯蓄を行う場合です。
このときは逆に、第2期の消費C2は、所得Y2より多くなります
もちろん、第1期の貯蓄を第2期で使えるからです。

そして極端なケース、つまり第1期、第2期のいずれかの消費をゼロとした場合の消費点が、それぞれY切片X切片になります。

第1期の消費C1=0 の場合がY切片
このとき、第2期でできる消費C2は (1+r)Y1+Y2 となります。
第2期の全所得Y2に加え、貯蓄した第1期の全所得Y1に利息も付いてくる、ということです。

第2期の消費C2=0 の場合がX切片
このとき、第1期でできる消費C1は Y1+Y2/(1+r) となります。
第1期の全所得Y1に加え、借入れた第2期の全所得Y2から支払わなければいけない利息を除いた額、ということになります

ここで、“第1期の所得Y1の方が第2期の所得Y2よりも価値がある”
ということが分かりますか?
これが、財務会計でも出てくる現在価値の概念です。

グラフに戻りもう一つ。
予算制約線の傾きは -(1+r) となっていて、利子率rに依存しています。

 

そして、例えば

図9

のような無差別曲線を持つ消費者の場合。
最適消費点である点B(第1期の消費がC1’、第2期の消費がC2’)
で消費をします。この例では
“第1期に(Y1-C1’)の分だけ、第2期へ向けて貯蓄をした”
ということです。ちなみに、
(Y1-C1’)(1+r)=(C2’-Y2)
となるのですが大丈夫でしょうか。

 

さてここで、利子率rが上がるとどうなるでしょう。

図10

先ほどいったように、予算制約線の傾きは -(1+r) なので、
新たな予算制約線は、X軸に対して傾きが急になります。
また、その新たな予算制約線も必ず点Aを通ります
それは、利子率rが変わっても、所得Y1、Y2は変化しないからです。
よって図10のように、予算制約線は点Aを軸に回転したような変化となります。

すると図9の消費者は、例えばこのように消費を変化させます。

図11

これは、利子率rが大きくなったことによって、
『第1期の所得の価値(≒価格)が第2期と比べて相対的により高くなった。また、実質的な生涯所得も増加した。』
そのため、最適消費点が点Bから点Cへ変化したということです。
つまり、この変化を『価格効果』として捉えることができるのです。
すると、『代替効果』と『所得効果』にスルツキー分解が可能となり

図12

このように考えることができるので、スルツキー分解の応用として扱われ可能性があるのです。

しかし、このモデルの本当に重要なところはおそらくそこではなく、
合理的に将来のことを考える消費者”が将来のことを考慮して現在の消費を決める、と仮定しているところにあるのでしょう。
ここが、マクロ経済学のケインズの消費関数にはない考え方で、ライフサイクル仮説恒常所得仮説といった消費の理論の基礎になったということなので。

 

話を戻して、上では貯蓄・借入が自由にできる場合をみてきました。しかし現実には、貯蓄は無理をすれば誰でもできますが、借入はそうはいきません。
そこで、貯蓄はできるが借入が全くできない場合はどうなるか。

図13

このような予算制約となります。
つまり、点Aよりも右側の消費点を選択できなくなります。
すると、“第1期に借入してまで消費することが最適な消費者”は、やむなく効用を下げて点Aで消費をすることになり、図14。

図14

本当は借入をして、の無差別曲線との接点で消費をしたいのですが、無理なのでやむなくピンクで、ということになるのです。グラフから効用が下がっていることが確認できます。
この借入ができない制約のことを、流動性制約といいます。

以上が、異時点間の消費です。

 

余談ですが、前段で触れたように平成25年問13で、途中説明したY切片と傾きを問われましたが、問題はその設問のグラフ。
線分OB>線分OA
に見えますよね。
これ本来、利子率rは正でしょうから、縦軸と横軸の単位、縮尺といったものが等しければ必ず
線分OB<線分OA
となるんですね。
そのようにきちんと描く必要はないのですが、少々意地悪だなと。グラフの形状を信用して、傾きを間違った方もいらっしゃたのではないでしょうか。

 

さて今回は、スルツキー分解と異時点間の消費をみてきました。
前半のスルツキー分解は、本試験では頻出で、解ってしまえばそれほど難しくもないので、確実に得点したいところです。

それでは、また。  Xレイ

 



こんにちは、和尚です。
秋も深まりかけてきまして、
皆さんお風邪などお召しになっておられませんか?

まる→mya→おと・・・と平成27年の事例Ⅳを解説したのなら、最後の四天王である、自称邪鬼であるこの和尚が華麗にオーラスを飾りたく〆ます・・・なーんてこと言わないですよね、この和尚が。。。

今日も通常運転で参りますよ。

おと記事の中にもありましたが、先日おと&和尚で平成27年事例Ⅳを語る「プレ」対談をSkypeで行っております。なぜ「プレ」となったのか深ーいワケがあるのですが、それはリーダーのみぞ知る、ってことで、お許しくださいませませ。

その対談中で和尚の事例Ⅳにかける愛情を語らせていただきます。近日中に本対談があり公開予定ですので、請う!ご期待、ですよ。
(それにしてもおと氏ですが、対談してみて私以上に財務を愛していらっしゃることがわかり、安心しました!(なにを?))

さて。

本日11月13日は、キムタクや倖田來未の誕生日ではありますが(フュージョンバンドのカシオペアの昔のベーシスト櫻井さんと今のベーシスト鳴瀬さんが同じ11月13日の誕生日だとは今ウィキって知った、ちなみにおと&和尚も同じ誕生日です)、歴史的に記念日的なものはないのかなーと探していたら、

1921年 – 日本で高橋是清(たかはしこれきよ)が第20代内閣総理大臣に就任し、高橋内閣が発足。

ですって。

この高橋是清、実は総理大臣としてよりも、大蔵大臣としての評価のほうが高かったりします。
調べてみたら、7回も大蔵大臣を務めております。
この人苦労人で

勝海舟の息子とともに米国へ留学しようと思って渡米したら騙されて奴隷として使われたとか、

17歳で英語の能力を買われて佐賀県の唐津藩の藩校の主任教授になったとか、
(きり追加記事を待ちましょう!(笑))

芸者の太鼓もちをしていたとか、

英字新聞を訳して毎日新聞へ持ち込むとか

学校の友人に騙されて借金を背負わされるとか、

若かりし頃、なかなかファンキーな生き方をされておられます。

さて、彼の大蔵大臣としての手腕が遺憾なく発揮された時期を順に示しますと・・・

1927年(昭和2年)に昭和金融恐慌の発生で、請われて田中内閣で大蔵大臣を努めて、モラトリアム(支払猶予制度)や紙幣の大量印刷によって当面の金融危機を回避しました。

1931年(昭和6年)には、政友会総裁の犬養毅内閣において4度目の大蔵大臣となります。犬養内閣では金輸出の再禁止(12月13日)をして『管理通貨制度』への移行を促しましたが、これは日本の通貨が兌換紙幣から不換紙幣へと切り替わる『金本位制度の放棄』を意味しておりイギリスに次ぐ移行の早さでした。

金本位制を放棄して管理通貨制度に移行したことで、『金の保有量』に制約されないフレキシブル(柔軟)な積極財政政策を行いやすくなり、大量の国公債発行による公共事業や軍事への投資が可能になりました。
(和尚注:結局のところ金本位制は原理原則から鑑みれば、その国が持っている金の量の範囲内しか紙幣を発行できないゆえ、貨幣流通量による経済操作はその金の価値の範囲内でしかできないことになるんですよね、多分)

高橋是清はケインズ政策の先駆けとも言える公共事業・軍事予算を活用した『積極財政政策』を実行して、大量の国際を日銀に引き受けさせることで財政規模を拡大しましたが、国債・通貨の大量発行によってインフレが発生してデフレスパイラルの大不況を離脱する原動力となりました。
(和尚注:この強調してある部分の流れ、理解してくださいね!)

国民経済を破綻させないレベルのマイルドなインフレを発生させることで、デフレスパイラルによる物価・労賃の下落や雇用の減少を堰き止めることができるのですが、これを『リフレーション政策・インフレターゲット』といいます。
(参考・引用:高橋是清の積極財政政策・管理通貨制度への移行、http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/vision/history001/showa003.html)

アベノミクスもリフレーション政策とかインフレターゲットを2%にするとかやっておりましたが、すでに80年以上前の政策の焼き直しだったわけですわ。

この高橋の政策は、IS-LM曲線モデルで説明できると思われます。
昭和6年に高橋是清が大蔵大臣になるまでは、デフレ不況で国民所得は低下しておりました。

そこで、是清は

・赤字国債を辞さない財政投資により、IS曲線を右上方へシフトさせる

・さらに貨幣の大量発行により、「マネーサプライ増加」→「利子率低下」→「投資需要増加」→「国民所得増大」というケインズ・ルートを発生させ、LM曲線を右下方へシフトさせる。

の財政政策と金融政策のダブル施策でこの不況を救ったことになります。

この他、マンデル=フレミングモデルでも説明可能かと思われますが
(どうも固定相場制から変動相場制への移行も行ったようだ。高橋が蔵相になるまでは円高不況であったらしいです)ここは、どなたかのヘルプを期待したいところです(と逃げる)。

 

さて、この高橋是清の生涯は転職に転職を重ねた、まさしく波瀾万丈の人生でしたが、和尚が一番印象に残ったのは時代は少し遡るのですが「ペルーでの鉱山探し」でのエピソードであります。

最終的にこの鉱山は使い物にならなく、彼はこの事業に全財産を奪われ、非常に貧乏になったのですが、そこから上記のように総理大臣まで出世したのは凄いと思います。

この鉱山事業のあらましをかいつまんで申しますと・・・

ある人の協力な「推し」により、明治22年にペルーのカラワクラ銀山の鉱山採掘会社の新設に関わった高橋是清は、現地視察が必要であることから日本を出発、サンフランシスコを経て、ペルーのリマヘ。ここから高山鉄道でアンデス山脈の中程、チクラの街に到着します。

カラワクラはこれよりさらに山奥になるのですが、ここチクラは既に日本の富士山より高い4000mの高地。非常に寂しい街であり、高山病か、はたまたちょっとした失望からか、彼はめまいを感じながら宿に到着します。

あたりは既に暗くなっており、かつアンデスの夜は非常に寒い。

かれはブルブル震えながら、チェックインを済まそうとすると、宿の親父が見かねて、防寒服を差し出し、こう言いました。

「高橋、これ着よ!」

★★★★★★★★★

さーて今週の和尚さんは!
1.道草教養シリーズ
2.編集後記

でお送りいたしマース!

■■■ここから本文■■■

1.道草教養シリーズ~財務会計編

いつもいつも、タイトルを考えていただいて恐縮です、リーダー。
確かにね、私は財務得意だと公言してますが、こうもいつも「財務」「財務」「財務」「財務」・・・とせっつかれては、さらに「おと&和尚の朝まで生財務」なんてやらされたら、たまには財務以外の違うことを言いたくなるじゃないですか・・・

確かに財務以外に取り柄はない私ではありますけれども、プンプン!と思いながら、

もう一度タイトルを読み直してみると・・・道草!ってあるじゃないですか!

「道草」
(名)スル
①〔「道草を食う」から〕目的地へ行く途中で他の事に時間を使うこと。「-してはいけません」
②道端に生えている草。
③夏目漱石の小説。
(大辞林 第三版を一部改竄?)

そうですね、これを今日のテーマに租って申し上げるならば、
「目的地=合格」
もしくは財務のスキル獲得に向かう途中で他のことに時間を使うこと。

ありがとうございます。大いに道草ネタ語らせていただきます。

では、二つばかしの道草のお話を。もしかしたらどこかでお話ししたかもしれませんが。和尚の持ちネタ。

(1)減価償却のお話。
受験勉強で悩まされたであろう減価償却ですが、興味を持てると思われるお話をひとつ。

クイズです。
以下の資産の勘定科目はなんでしょう。
①乳牛
②肉牛
③柿の木


§
Ω



はい、時間です。
答えを言いますね!
①と③が有形固定資産、②が棚卸資産です。
②の肉牛が棚卸資産って、なんだかちょっとかわいそうと思うのは和尚だけでしょうか。当然売られていくんですから、スライスやミンチにされるんですから、
原材料→仕掛品→商品
の勘定科目の変遷をたどるんでしょうね、肉牛
ただし、後述しますが、種付けの肉牛は有形固定資産です。なんだかなぁ。。。

ちなみに、和尚の地元(と言い切れない・・・)の松阪牛は、子牛としてもらってきて牧場で育てて出荷するまで2年くらいかかりますが、これはワンイヤールールを適用せず、営業循環基準で「1年以上」在庫に計上されることを、蛇足として付け加えときます。

次に①ですが、なんだか乳牛が固定資産っておもろいでしょ?
で、当然固定資産だから、耐用年数ってのがありますが、何年だかご存じです?
これ、税法で決まってるんです。
くわしくはここ
(ちょっと長いページだけど)

これによると、乳牛は4年(下記コメントにて、「酪農に詳しい受験者」さまからお教えいただきました。ありがとうございます。)になるかと。上述した種付け用(くどいなー)の牛は5~6年と決まってます。
で、知り合いの酪農家から聞きましたが、乳が出ないようになった乳牛はミンチにされるらしいのです。
その場合、当然ながら
有形固定資産除却損の計上をする、
ということは、もう財務を勉強してきた方ならピンと来ますよね。

最後に③ですが、この表によれば
「桃栗3年、柿8年」というのは、償却年数表では役に立たない諺だということが知れます。

実際には
「桃20年、栗25年、柿35年」
(全然、語呂がよくない・・・)
が償却年数だと言うこととともに、柿の果実が採れる期間は桃栗より長いことを今知りました。

ということで、減価償却も意外なものにも適用される、ということがわかりましたね!

(2)社長のキ・モ・チ
今度は、決算書について。
ここでも問題です。
中小企業の社長は、決算書をつくる意義をどのように感じているでしょうか?


§
Ω




§
Ω




§
Ω



*・・・ちょっと長め?

はい、時間です。
教科書どうりの「決算書をつくる意義」は、決算期間における正確な損益状態を図るため、とか、BSを作成することにより、正確な財産状況を把握するため、とかが出てくるんでしょうが、

まず、決算書を作る意義は

・税金を払うため(仕方なく)

です。和尚は断言します。毎年毎年決算を楽しみにしている社長さんは、ホンの1割いるかどうか。

このニッポンの中小企業の多くの社長の気持ちは

めんどくせーーーーーーーーーーー

これに尽きます。
我々中小企業診断士(含む成りたいと思う人)は、こういう気持ちの理解とともに、

なぜ決算作業が必要なのか?

を税務処理だけでなく、管理会計の意義から、中小企業の社長のおっちゃんたちに分かりやすく説いていくことが、使命でないでしょうか。

最後の小ネタ。

この税の徴収方法、実は租庸調の時代から変わらないとおもいます。

自分で今年の作物の取れ高を計算し、そこから税率を掛け算して、その税金に相当する穀物を背負って奈良の都まで納めにいく・・・・

のが1300年前の日本の納税の姿であれば、

自分(税理士を使うことも可能)で今年の儲けを計算し、その儲けの額に応じた掛け目、控除額を控除し、それを「自分で」税務署に納めに(銀行振込に)行く・・・

「お前ら、日本国に住まわせてやってんだから、自分でもうけを計算して、申告して税金を納めやがれ!」

という政府の上から目線は1000年前も変わらぬようです。

 

2.編集後記
さて、和尚の道草財務、いかがでありましたでしょうか。

そもそも、財務って興味が持てないのよ!とおっしゃる方、このような

「よこしまなトリビア知識」

をテコに自分に興味を持たせていく、というのもよい手段かと思われます。

まずは、根元的な人間の欲求

「知りたい!」

と思う心を最大限に増幅して、勉強へのモチベーションアップに生かしていただきたい、ということで、本日は〆といたしましょう。

合掌。

 

3.補記

と、一旦終わっておいて、今回は補記もあるのよ。

前座の話で出てきた高橋是清ですが、前回の反省もあるし、前座の話で何しようなと考えてて、
ネタが詰まったときの

♪今日は何の日気になる日~

をやろうと思ったら、高橋是清さんが総理大臣になった日だとわかって、そしたら、オチはあれしかねーよな、ということでwikiで調べて、一旦は書き終えました。

しかし!この記事を書いてから、図書館で「もっと是清(なれなれしい)のこと知りたいなー」と思って蔵書検索かけたら、

天佑なり  高橋是清・百年前の日本国債(上)(下)/幸田真音 角川書店/平成25年

を発見、一気に読んでしまいました。
読んで、ちと目から鱗の部分があって、さらにこうして追記をしている次第。オチも元ネタは226事件の青年将校が射殺する前に、将校が云々というネタなのですが、これを読んで、最期の前の描写をそんなに軽く描くにはあまりにも立派すぎる人であろうと思い、和尚が改編しました。

もともと幸田真音は証券ディーラーでもあり、金融ものを得意とする作家で、以前から和尚蔵書には入っておりました。中日新聞で連載やってるころからなんとなーくは知っているものの、日経みたく最終面に掲載されてないので、ついつい読み飛ばしていたので、精読いたしました。

す、すると!この高橋是清、まさしく診断士試験のために歩んできた人生ではないのか?と思わせることしきり。繰り返しもありますが、
・初代特許局長で、特許法の礎となる「工業所有権保護条例」を発布
・上記の通り財政政策、金融政策を実施、ケインズより先んじてたとも言える経済政策を推進
・戦費調達のため国債発行に邁進
・実業家として商品取引会社や鉱山開発会社を運営

と、法務、経済、財務、経営、運営とかなり診断士試験と関わりをもったお方でございます。

この和尚、元来戌年生まれだけに、犬も当たればなんとやら、
棒に当たって楽しむような人生を送っておりますが、今回のこの高橋是清さんについては、この道場に関わりがなければ、ここまで深く知ることもなかっただろうと、改めてこのご縁に感謝する次第でございます。

それにしても、昭和初期の激動の時代に80代の老齢の彼しか大蔵大臣を務める人物がいなかったのか、とともに、そのような功績ある人物がテロに斃れてしまったことは、戦前日本の不幸でもあった、と和尚は感に入るのでありました。

合掌。



 

こんにちは、 Xレイ です。
今回は、マクロ経済学知識問題です。
昨年(平成26年度)でいうと問6~問12ですが、正答率は低いはずです。時間的制約からこれら領域まで手が回らない、といったところだと思います。
直前期対策シリーズということで、簡潔にみていきます。

1.経済成長
2.投資理論
3.その他

 

1.経済成長

【出題~H26問12 H25問12 H24問11 H23問9 H22問20 H19問10】

経済成長を分析する成長会計、また、経済成長の理論として“新古典派の経済成長モデル”と“内生的成長モデル”。
これらを併せると、ここ5年は毎年の出題です。
成長会計ならまだいいですが、他はかなり厄介です。

(1)成長会計

$\frac{ΔY}{Y}=\frac{ΔA}{A}+α\frac{ΔK}{K}+(1-α)\frac{ΔL}{L}$

$\frac{ΔY}{Y}$
:GDP成長率  $\frac{ΔA}{A}$:TFP成長率 
$\frac{ΔK}{K}$
:資本の成長率 $\frac{ΔL}{L}$:労働の成長率
$α$:資本所得の割合 $(1-α)$:労働所得の割合

過去の出題レベルなら、細かなところは解らなくても大丈夫です。

成長会計とは
『GDP成長率は、TFP成長率・資本の成長率・労働の成長率に依存する』
言い換えると、
『経済成長は、技術の進歩・資本の蓄積・労働力の拡大に依存する』
というもの。
例えば日本の数値を調べてみると、TFP成長率以外は「国民経済計算」や「労働力調査」等から知ることができる。
一つ残ったTFP成長率は計算でわかり、それはソロー残差と呼ばれている。

このくらいでどうでしょう。

 

(2)新古典派の経済成長モデル(ソローモデル)

平成25年問11がこのモデルの一部分です。
関数の問題化して得点した方も多いでしょうが、これは難しいと思います。

全くの個人的見解ですが

①生産関数は、規模に関して収穫一定、資本の限界生産力逓減、と仮定している
②資本ストックには定常状態水準が存在する(経済は長期均衡する)
③持続的な成長は技術の進歩のみによって説明できる

この辺りかと。

 

※追記 平成27年8月21日

平成27年問11で、平成25年問11と全く同じグラフが出題されました。
今後のため、そのグラフについて若干説明を加えておきます。
おそらく、過去問題集ではあまり解説されないと思いますので・・・

まず、設問で想定している生産関数が
$Y=F(K,N)$ というマクロ生産関数です。
この生産関数が規模に関して収穫一定と仮定すると
任意の$λ$($λ$>0)に対して $λY=F(λK,λN)$ が成り立ちます。
そこで $λ=1/N$ とおくと $Y/N=F(K/N,1)$
$Y/N$は1労働者当りの生産量を
$K/N$は1労働者当たりの資本量を表しています。
それらを $Y/N=y$、$K/N=k$ と置き換えて
$y=F(k,1)$
さらに生産関数は2次元となっているので $F(k,1)=f(k)$ として
$y=f(k)$ ・・・①
この①が、平成25年問11の4行目(平成27年問11の5行目)の式で、
そこまででこんな感じです。

先のように、1労働者当たりの資本量$k=K/N$から
$Δk/k=ΔK/K-ΔN/N$  ・・・②
が近似的に成り立ちます(証明は省略)。
この $Δk/k$ は、$k$の成長率を表しています。

一方、投資を$I$とすると、それは資本ストックの増加分$ΔK$に等しいので
$I=ΔK$ ・・・③
次に、貯蓄を$S$、貯蓄率を$s$とすると
$S=sY$ ・・・④
財市場が均衡していれば
$S=I$ が成り立つので、③、④より
$ΔK=sY$ ・・・⑤

②式の右辺第1項 $ΔK/K$ に⑤を代入すると
$ΔK/K=sY/K$
さらに、分子、分母とも$N$で割って
$sy/k$ と、1労働者当りで表します。
さらに①式より
$sy/k=sf(k)/k$
よって右辺第1項は
$sf(k)/k$ ・・・⑥

また、②式の右辺第2項$ΔN/N$は労働成長率$n$のことで
$ΔN/N=n$ ・・・⑦

⑥、⑦から②式は $Δk/k=sf(k)/k-n$ となり、その両辺に$k$をかけると
$Δk=sf(k)-nk$ ・・・⑧

この⑧式は、1労働者当りの資本ストックの増加量$Δk$は、共に$k$の関数である$sf(k)$と$nk$によって決まる、ということを表しています。
そこで、$sf(k)$と$nk$、そして①式も併せて描いたのが、設問のグラフです。

はい、やっぱりこれ難しいんです。

 

(3)内生的成長モデル

平成23年問9で足早に説明してますが、これも難しいと思います。
同様に個人的見解で

①生産関数は、資本の限界生産力一定、と仮定している
②それにより、技術進歩がなくても永続的に成長することを示せる

この2つが、(2)ソローモデル と大きく異なるところなので。

 

2.投資理論

【出題~H26年問7 H25年問12 H22年問4】

(1)ケインズ型投資理論

利子率<投資の限界効率 のとき、投資を行う

投資の限界効率とは『投資における利益率』。
それが利子率より高ければ、投資をした方が良いということになります。

 

(2)加速度原理

①生産量の増加分に比例して、投資を行う
②資本係数は一定 資本ストックの調整速度=1 と仮定

資本ストックを$N$、生産量を$Y$、資本係数を$\nu$(定数)とすると
$N/Y={\nu}$  両辺に$Y$をかけて $N={\nu}Y$
投資$I$は資本ストックの増加量に等しいので
$I={\Delta}N={\nu}{\Delta}Y$ となり
“投資$I$は生産量の増加分${\Delta}Y$に比例する”

というのが加速度原理です。

また、資本の調整速度=1 とは
${\Delta}Y$を、例えば1年間の生産量の増分とすると、それに対して必要な投資$I$(=資本ストックの増加分${\Delta}N$)も1年間で達成される、
ということです。

 

(3)トービンのq

トービンのqが1を上回るとき、投資を行う

『株式市場』に着目をしています。
トービンのqとは、
『企業の評価額(株式の時価総額+負債総額)』を
『資本の再取得価額』で割った値。

平成25年問12が解れば大丈夫なはずです。

 

(4)新古典派の投資理論

平成26年問7の選択肢イ、ウで出てきましたが、これは難しいと思います。
またまた、個人的見解で

①資本の限界生産物価値 > 資本の使用者費用 のとき投資をする
②資本の使用者費用は、実質利子率・減価償却率に依存する
③生産要素間の代替(労働と資本の代替)を認めている(資本係数が可変)

この辺りかと。

 

3.その他

その他、『ほぼ暗記』というところでは

①国民経済計算
【出題~H23年問1 H22年問17 H21年問1 H20年問1】
(統計のグラフ問題は除く)
平成23年問1~GDPとGNP(GNI)の関係
平成22年問17~産業連関表
平成21年問1~付加価値
平成20年問1~三面等価の原則

②マネーストック マネタリーベース

【出題~H26年問9 H24年問8 H23年問4 H21年問6】

・マネーストックの構成(M1、M2、M3)
・マネタリーベースの増加・減少(買いオペ 売りオペ)
・信用乗数とは

この①、②の領域は、しっかりとおさえておいた方が良いかもしれません。

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 



 

こんにちは、 Xレイ です。
今日は、ミクロ経済学の知識問題です。
といっても、ミクロ経済学からの出題の多くはグラフ問題。
特にここ3年は、その比率80%。
その他頻出領域としては、『市場の失敗』の知識問題、『ゲーム理論』
といったところでしょうか。

そこで、前半はグラフ対策でできなかった『生産者行動の理論』の領域を、
後半に、その『市場の失敗』の知識問題と『ゲーム理論』をみてみます。

過去の出題では、これらいずれの領域においても、易しい設問が多いという印象です。以下の内容も知識の確認程度です。

 

生産者行動の理論

1.生産関数
2.費用関数と収入関数

グラフ問題として、この領域からの出題は特徴的です。
というのは過去8年で3回、すべて上2つを同年度にそろえての出題です。
互いに関連深いのでそうしてるのか、それとも偶然か。
いずれにしても、過去の出題を見る限りそれほど難しくはないので、受験生としては歓迎でした。でも、昨年にその出題があったので、今年は・・・

 

1.生産関数

【出題~H26問13 H24問18 H21問13】

過去の出題では、およそ以下の事項で選択肢が構成されています。

①限界生産力逓減・一定・逓増
②平均生産物と限界生産物

まずは①。

平成24年問18で、一文だけ『規模に関する収穫逓増』としてますが、
1生産要素の場合は『限界生産力逓増=収穫逓増』として問題ありません。
そして、試験にグラフ問題として出題されるのは、1生産要素のみを考えた限界生産力逓減の生産関数になるはずです。

次に②。

平均生産物=原点を通る直線の傾き
限界生産物=接線の傾き

過去に設問で問われたのは、この程度です。
いずれも、グラフで視覚的に捉えておければ十分だったはずです。

 

生産関数とは、『生産要素の投入量』と『生産量』の関係を表しています。
よってそこから、生産者が目指す生産量(=利潤を最大にする生産量)に対して必要な生産要素の投入量(=生産要素需要)を知ることができます。
そこで、その生産要素を労働力のみとしたとき『実質賃金』と『労働需要』の関係はどうなるか・・・
と、ここまで話が進むと正答率が下がって、平成26年問13の設問2。

・利潤最大化条件: 労働の限界生産性=実質賃金
・労働需要曲線は右下がり

 労働市場ですが、この辺りは苦手な方が多いようです。

 

2.総費用曲線・総収入曲線

【出題~H26問18 H24問19 H21問13】

完全競争市場下での、総費用関数・総収入関数の出題です。
2つの関数を同時に示しての出題で、利潤利潤最大化条件について問われます。平成24年問19をきちんと解ければ問題ないはずです。

①利潤=総収入-総費用(図左)
②利潤最大化条件: 限界収入=限界費用 となる生産量(図右の点A)

①は、見ての通り。
②は、限界収入=価格=総収入曲線の傾き
限界費用=総費用曲線の接線の傾き

間違えやすそうな選択肢をつくるとすれば
図右で 〔点Bは損益分岐点である〕→×
こんな感じでしょうか。

 

『市場の失敗』の知識問題

【出題~H24問22 H23問15 H21問14 H20問11,15】

公共財・逆選択・モラルハザード

『市場の失敗』の知識問題といっても、これら用語がどういったものか問われる程度です。
ちなみに、平成21年問14のサーチコストの問題もこの関連なのでしょうが、もう一度出題される確率は低そうです。面白そうな話ではありますが。

 

ゲーム理論

【出題~H26問22 H25問21 H24問23 H23問23 H22問11,14 H22問17 H19問15】

このところ、毎年何らかの形で出題されています。
用語の意味』を問われている、といった印象です。
そこで、頻出の囚人のジレンマ型ゲームを確認しながら、
一通り用語の整理をしておきます。

・価格引下げ競争

  Y社
 維持 引き下げ
X社  維持  (6・6)  (1・9)
 引き下げ  (9・1)  (3・3)

いま、X社とY社は同じ商品を同じ価格で販売し、今期の利得(利潤)は互いに6となりました。
両社は来期に向けての価格設定を、『維持』・『引き下げ』の2通りから選択をします。
共に、来期の自社の利得ができるだけ大きくなることを目的とし、話し合うことはなく、他者の選択を知ることもできない
いわゆる、戦略型ゲーム非協力ゲーム)で、上はその利得行列です。

ゲームを構成する基本要素
プレイヤー・・・X社、Y社
戦略・・・維持、引き下げ
利得・・・表中の数字(左がX社、右がY社)

それでは、X社・Y社それぞれの立場に立って
相手の戦略を固定したとき、最も利得を大きくする自らの戦略
すなわち、最適反応をみていきます。

まずは、X社。
①Y社の戦略を『維持』に固定したとき
X社の利得は、戦略を『維持』としたとき6、『引き下げ』としたとき9
このときのX社の最適反応は、『引き下げ』です。
②Y社の戦略を『引き下げ』に固定したとき
X社の利得は、戦略を『維持』としたとき1、『引き下げ』としたとき3
このときもX社の最適反応は、『引き下げ』です。

次に、Y社。こちらも全く同様に
③X社の戦略を『維持』に固定したときは、『引き下げ』
④X社の戦略を『引き下げ』に固定したときも、『引き下げ』
がY社の最適反応となることが確認できます。

ここで②と④から、X社とY社が共に『引き下げ』を選択したとき、
それぞれ相手の戦略の下で最適反応となっていることが分かります。
この【互いに最適反応となっている戦略の組合せ】がナッシュ均衡です。
ちなみにナッシュ均衡は1種とは限りません。条件によっては複数の場合もありえます。

また①と②から、Y社がどちらの戦略をとっても、X社の最適反応は
『引き下げ』ということが分かります。このように
相手の戦略に関わらず、常に最適反応となる戦略】が支配戦略です。
同様に③と④から、Y社も『引き下げ』が支配戦略となっています。
つまり『引き下げ』『引き下げ』の組合せは、支配戦略同士でもあります。
この【互いに支配戦略となっている組合せ】が支配戦略均衡です。

支配戦略均衡はナッシュ均衡の特殊なケースであり、
プレイヤーが2人の場合、それが唯一のナッシュ均衡となります。

 

(1)1回限りのゲーム

これが1回限りのゲームのとき、上でみてきたように、それぞれ自社の利得を大きくしようとした結果、両社の戦略は唯一のナッシュ均衡に決まり、利得3ずつを得ます。

しかしここで、両社とも『維持』を選択すると共に利得6となって、互いに、そして全体としても利得が大きくなることが分かります。
つまり、共に最適反応をとった結果、
互いにもっと良い状態があるのに、それよりも悪い状態に陥っている
ということです。これが囚人のジレンマです。

このように囚人のジレンマ型ゲームの解は、
全体として最適な状態】すなわちパレート最適な状態にはなりません。

 

(2)有限回数繰り返しゲーム

今度は、1回限りではありません。
2回でも、100回でもいいのですが、有限回数繰り返します。

1回限りとの違いは、将来の利益を考慮して行動できるというところです。

『1回目に自分が『引き下げ』を選択し、たまたま相手が『維持』だったら大きな利得を得る。でも、そうなると次回は間違いなく相手は『引き下げ』を選択をしてくるだろう・・・ それならば、1回目に『維持』を選択しておいたほうが良いのかも・・・』
例えばこのような感じです。

焦点は、互いに協調し『維持』を選択できるか、というところです。

結論から言うと、すべての回で『引き下げ』を選択してしまいます。
2回でも100回でも、です。

簡単に説明すると、まずは最終回に着目をします。
最終回では、次回はないので、将来の利益を考慮する必要がありません。
すなわち、そこは1回限りのゲームと同様です。
ならば、(1)でみたように互いに『引き下げ』を選択します。

すると、その前の回。
次の最終回では、相手が『引き下げ』を選択することが分かっているので、その将来を考慮する必要がなくなります。
そこで、これまた互いに『引き下げ』を選択します。

さらに前々回では、最終回とその前の回を考慮する必要が・・・
と初回まで続いて、すべての回で『引き下げ』を選択します。

理論上ではこうなるとのことです。

 

(3)無限回数繰り返しゲーム

さて、その最終回が無くなったらどうでしょう。

結論は、互いに『維持』を選択するという可能性が生まれます。つまり
無限回数繰り返しの囚人のジレンマゲームにおいては、互いに協調するという解が成立する】ということです。これがフォークの定理です。
なぜそうなるかは、フォークの定理なので・・・

それではこの場合、どのような戦略が考えられるのでしょうか。
もし試験に出るとしたら、というものを2つだけ。(私見です)

トリガー戦略
初回は『維持』を選択する。
初回に相手も『維持』を選択したならば、次回も『維持』を選択する。
そのうち相手が1度でも『引き下げ』を選択したときには、それ以降はすべて『引き下げ』とする。

しっぺ返し戦略(オウム返し戦略)
初回は『維持』を選択する。
2回目以降は、直前回の相手の戦略と同じものとする。

最後に平成26年問22の選択肢で『割引因子の値が~』となってますが
これは財務会計でもよく出てくる現在価値の概念です。
『割引因子の値が十分に1に近い』=『ほとんど割り引かない』
これがフォークの定理に必要な条件です。
将来の利益を考慮することが重要なので、この値が小さいと別のゲームになってしまいます。
そのため、『繰り返しゲームが続く確率』と捉えることもあるようです。

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 



 

こんにちは、 Xレイ です。
今日は、経済学のグラフ対策part3
マクロ経済学のグラフ問題をみていきます。

1.45度線分析
2.IS-LM分析
3.マンデルフレミングモデル
4.AD-AS分析

まずは、財市場の均衡をみる45度線分析。
その財市場と貨幣市場との均衡から国民所得と利子率を考えるIS-LM分析。
さらには、海外部門を組み入れてマンデルフレミングモデル。
いずれも物価水準を一定とした、短期的な観点からの分析です。
これらケインズ経済学に基づいた分析は、互いに関連強くなっています。

そして、その物価水準の変動を考えたAD-AS分析。
ここでは、労働市場も関わってきます。

 

1.45度線分析

【出題~H26問4 H25問3,4 H24問7 H23問6 H22問5 H21問4】

グラフ問題としては過去8年で2回(平成26年問4、平成21年問4)ですが、財市場関連の数式・計算問題を含めると、このところ毎年の出題です。
グラフ問題では、そのグラフの形状や変化について問われていますが、
式が与えられているので、それほど難しくはありません。
計算が必要な問題の方が、時間的な観点から厄介でしょう。

①均衡国民所得
②乗数効果・乗数
③インフレギャップ デフレギャップ

まずは①。

総供給Ys: $Ys=Y$
総需要Yd: $Yd=c(Y-T)+C0+I+G$
のとき
均衡国民所得Y: $Y=\frac{1}{1-c}(-cT+C0+I+G)$

この単純なケースを『すぐに導き出せる、かつ、覚えている』ことが
理想でしょうか。
新たな項目が加わっても同様の手順でスムーズに導出ができ、
単純なケースならば導出を省きより短時間で、ということです。
もし、必要なときがきたならば・・・ですが。

次に②。ここはしっかりと。
例えば政府支出を増やしたとき、その額以上に国民所得は増えるというのが乗数効果、そして、その上乗せされる比率が乗数

以下、c:限界消費性向 t:所得税率 m:限界輸入性向 として
上の①で扱った単純なパターンでは
政府支出乗数他:$\frac{1}{1-c}$ 租税乗数:$\frac{c}{1-c}$

平成26年問4の $\frac{1}{1-c(1-t)}$ と
平成23年問6の $\frac{1}{1-c+m}$ は少々複雑です(共に租税乗数なら分子はc)

要するに、国民所得に依存する項目が増えると複雑になっていくのですが、
上の2つを併せた $\frac{1}{1-c(1-t)+m}$ が最も複雑なパターンでしょうか。

これらは、設問で与えられる条件からその場で導き出せますが、時間をロスしてしまいます。
一度はすべて自力で導き出した上で、覚えておく方が話は早いでしょう。

また、特殊なケースとして『均衡予算のとき、政府支出の乗数は1』。
これも覚えておきます。

以上の①、②をおさえて、平成23年問6のような計算問題を解くのですが、例えばその問題では、選択肢ア.の均衡GDPは計算しません。
②の乗数をマスターしてれば、選択肢イ、ウの計算の方が明らかに速く、そこで答えが解ります。(選択肢エは計算以前です)
大半の問題が同様に、時間のかかる均衡GDPの計算はしなくてもいいようにできています。(例外~平成22年問5の単純なケースのみ)
ポイントは『乗数を使って効率よく』計算することです。

最後に③。


財市場の話をしているのに、突然労働市場の均衡が・・・
と言ってくるのでわかりづらいのですが、要するに
働きたい労働者全員が働いてつくれる財の供給量』と
実際に国全体で消費したい財の需要量』が同じとは限らない。
その供給量需要量の差のことを、各々ギャップといいますよ、
ということです。

上図では、財市場を均衡させる国民所得がY0
完全雇用を実現したときの国民所得がY’です。
左図・右図各々Y’のときの総供給総需要の差がそれぞれ
インフレギャップデフレギャップです

つまり、これはグラフでみると縦軸の値の差のことです。
平成25年問3では、この辺りの間違いも誘っています。

 

2.IS-LM分析

【出題~H26問4 H24問9 H22問6 H21問8 H20問6 H19問5】

グラフを示したり、数式にしてみたり、文章だけのときもあり、バラエティに富んだ設定をしてきます。
いつも同じようなことが問われてはいるのですが、基本的な事項を基にして少々考えて答える必要があります。

①IS曲線、LM曲線の傾きの変化と曲線のシフト
②クラウディングアウト
③流動性のわな

まずは、①。
これは、各々解りやすい方法が一番です。
以下に一例ですが

各曲線を数式で表すと

IS曲線 : $i=-\frac{1-c}{b}Y+\frac{-cT+C0+I+G}{b}$
LM曲線 : $i=\frac{a}{b}Y+\frac{d}{b}-\frac{M}{bP}$

例えばこのような感じに表せます。
ここから変化が問われるところだけを残して、

偽IS曲線 : $i=-\frac{1-c}{b}Y+(-T+G)$
(c:限界消費性向 b:投資の利子率弾力性 T:租税 G:政府支出)
偽LM曲線 : $i=\frac{a}{b}Y-\frac{M}{P}$
(a:貨幣需要の所得弾力性 b:貨幣需要の利子率弾力性 M:貨幣供給 P:物価水準)

上図はLM曲線のY切片が負であるなどおかしいのですが、
傾きやシフトの変化の把握に特化させたものと受け止めて下さい。

また、IS-LM分析に関しては物価水準は一定で考えるため、LMのY切片の分母Pの変化が問われることはないはずです。
そこで、Pも省いてしまって構わないのですが、AD曲線を考えるときに必要なため残してあります。

そして例えば、IS曲線で
・c:限界消費性向が減少→傾きの分子が大きく→傾きが急
・G:政府支出が増加→Y切片が大きく→IS曲線は右移動(上移動)
一方、LM曲線で
・b:貨幣の利子率弾力性の上昇→傾きの分母が大きく→傾きが緩く
・M:貨幣供給が増加→Y切片が小さく→LM曲線は右移動(下移動)

このような感じですが、符号には十分注意します。(特にLMのY切片)
あとは必要に応じて、2曲線の交点から所得と利子率の変化をみます。

といいますか、シフトに関しては
拡張的な政策=右シフト
〔拡張的な政策~政府支出増(IS)・減税(IS)・貨幣供給増(LM)〕
あとは、傾きだけです。

次に②、クラウディングアウト

政府支出の増加→利子率が上がる→民間投資が減る

このような現象のことですが、結果、財政政策の効果は弱まります。
設問では、この発生の有無や影響の大小を問われます。

政府支出が増加しても、クラウディングアウトが発生しないということは
(1)利子率が上がらない
(2)利子率が上がっても投資が減らない
のどちらかということになります。

それは、グラフ上で
(1)LM曲線が水平
(2)IS曲線が垂直
のときに実現します。

その逆の変化に進むほど、クラウディングアウトの影響は大きくなります。

最後に③、流動性のわな
利子率が極端に低い場合、貨幣と比較してリスクが高く流動性の低い(交換しづらい)債権など誰も持ちません、というようなことです。
そのときの特徴は

・LM曲線は水平(貨幣の利子率弾力性=∞)
・金融政策効果なし

平成23年問7が解れば問題ありません。

 

3.マンデルフレミングモデル

【出題~H23問8 H22問8 H20問9】

過去の出題においては、『政策の効果ある・なしの結論』を覚えておくといった程度の対応では、選択肢を絞ることはできても、正答を導くまでには至りません。
『出題されたときには得点を』と考えるならば、なぜそうなるのかを知っておかなければいけません。

さて、マンデルフレミングモデルは、IS-LMモデルの開放経済版です。
そのため、IS曲線に『純輸出(=輸出-輸入)』項目が加わっています。


まず、『小国モデル・資本移動が完全』という仮定があります。
これにより、例えば政策によって自国の利子率が上がったとしても、海外から資本が流入し、すぐに元の水準(海外と同水準)に戻されてしまいます。
つまり、常に『自国の利子率=海外の利子率』となるわけです。
グラフでいうと、ISとLMの交点は常に水平のBP上に決まるということです。

その利子率を戻す資本の動きは、他に何に影響を与えるのでしょうか?
それは、為替です。
そこに着目をしていきます。

それではみていきましょう。(政策は拡張的政策、為替は円で表現)

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下

ここまではIS-LM分析です。
その閉鎖経済モデルでは、ここで国民所得が増加して終わりです。

しかし、このとき自国と海外との間に資本移動が生じると

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇→資本流入→円高圧力
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下→資本流出→円安圧力

となっていきます。
この最後の為替に対する圧力が分岐点です。
各々の相場システムは、この圧力に対して正反対の結果を生み出します。

まずは変動相場

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇→資本流入→円高圧力
→実際に円高→純輸出減少→IS左シフト効果なし
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下→資本流出→円安圧力
→実際に円安→純輸出増加→IS右シフト効果あり

変動相場制では、実際に為替の変動が起こるため、
純輸出が変化してIS曲線がシフトします。
そして、前述のようにISとLMの交点は水平のBP上に落ち着きます。

そして固定相場

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇→資本流入→円高圧力
→為替介入(円売り)→貨幣供給増加→LM右シフト効果あり
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下→資本流出→円安圧力
→為替介入(円買い)→貨幣供給減少→LM左シフト効果なし

固定相場制では、為替の変動は起こりません。というよりも
変動させないため、為替介入を行いLM曲線がシフトします。
もちろん同様に、ISとLMの交点は水平のBP上に落ち着きます。

このような変化ですが、グラフをイメージしながら考えると、より解りやすいのではないでしょうか。(PDF

ちなみに『資本移動が全く無いケース』は、おそらく出ないでしょう。

 

4.AD-AS分析

【出題~H20問10】

ここから出題されると、難易度が高くなるはずです。
平成20年問10のように、曲線の形状やシフトを問われただけでも簡単だったかどうか。出題も少なく対策に迷うところです。

個人的には、時間があるならばここを通じて『労働市場』を知っておくのがよろしいのでは、と考えています。
時間がないならば、あえてここは・・・

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 



 

こんにちは、 Xレイ です。
今日は、経済学のグラフ対策part2
『消費者行動の理論』をみていきます。

 

消費者行動の理論

何らかの形で毎年1~3問出題されている、予算制約線・効用・無差別曲線関連、代替効果・所得効果等の領域です。

この領域は、例えば『2財の消費量(x,y)と効用(u)の関係』というような3次元関数を多く扱います。
数式があまり出てこないのは幸いですが、グラフにしても、3変数の扱いは通常慣れていないところです。
表現が難しいのですが、より幾何的にといいますか、ビジュアル的にといいますか、『右へ左へ』といったような捉え方が有効と感じています。

1.無差別曲線 予算制約線 最適消費点

2.代替効果 所得効果 (スルツキー分解)
3.上級財 中立財 下級財 ギッフェン財

まずは基本的な概念の確認です。
グラフ問題全般にいえるのですが、『基本的な知識を基に考えて解く
といった対応が求められるでしょう。
前向きに捉えると、『考える余地のある問題』ということです。
多少難しくされても、全く知らない知識を問われるよりはマシです。
その正答率を高めるために、基本的な知識をしっかりと身に付けて臨みたいところです。

4.特殊な無差別曲線
5.応用論点

後半は、この領域の難しそうなところをみていきます。
深入りしていますので、必要なければ軽く流してください。

 

1.無差別曲線 予算制約線 最適消費点

・一般的な無差別曲線
①右下がり(単調性の仮定)
②原点に凸(限界代替率逓減の仮定)
③交わらない(推移律の仮定)
④右上にあるほど効用が高い(不飽和の仮定)

・予算制約線
①傾きの絶対値=財の価格比
②所得が増加すると右上に移動する(切片の値が上昇する)

・最適消費点
①予算制約線と無差別曲線が接する点
②最適消費点では 限界代替率=財の価格比

まずは、基本事項の整理です。
一通りその意味するところを知った後は、すべての文言を覚えるのではなく、グラフでイメージできるようにすることが実践的といえるでしょう。

 

2.代替効果 所得効果 (スルツキー分解)

【出題~H26問16 H25問14 H24問17 H20問18 H19問16】

設問では、代替効果・所得効果の識別が繰り返し問われています。
スルツキー分解を以下の程度知っていれば、ほとんど対応できるはずです。

〔スルツキー分解〕

上はX財の価格の低下によって、予算制約線がABからACへ、
それに伴い、最適消費点が点Lから点Nへ変化したところです。
この変化は『価格効果』と呼ばれ、以下の2つの要素からなっています。
(価格効果は、全効果・全部効果とも呼ばれます)

X財の価格が低下したことによって

①Y財と比べて相対的にX財が安くになった
実質的な予算(所得)が増加した

①による変化が『代替効果』、②による変化が『所得効果』です。

つまり、価格効果は代替効果と所得効果に分解され
価格効果』=『代替効果』+『所得効果 と表せます。

これが、スルツキー分解です。

それでは、各々効果の程を調べてみましょう。

いま、価格効果は分かっているので、あと一つ分かれば引き算です。
そこで、代替効果を求めてみます。

代替効果』とは何なのか。先ほどよりも詳しく言うと、
『財の価格比が変化したときに、いまと同じ効用を得る』ための消費量の変化です。(少し難しく、補償需要を求める変化といえます)

さて上のグラフに戻って、
確かに価格比(予算制約線水色)は変化しています。
しかし、効用(無差別曲線ピンク)も変化してしまっています。
そこで、価格比(傾き)は変化後のままにして、効用は変化前と同じ状態に戻してみましょう。そうすると、代替効果が分かるはずです。

それをグラフで行うと、
変化後の予算制約線平行な直線を(価格比は変化後のまま)
変化前の無差別曲線と接するように引く(効用は変化前と同じ)
ということになります。
(設問では、およそこの状態のグラフから問いかけられます)

そして、当初の点Lから点Mへの変化こそが『代替効果』。
あとは 『価格効果』=『代替効果 』+『所得効果』なので、
効用の大きさを変化させている点Nへの残りの変化
すなわち、点Mから点Nへの変化が『所得効果』となるわけです。

そこから、必要に応じて2財各々の消費量の変化を
X財であれば横軸  Y財であれば縦軸 に着目し、
それぞれの点から読み取ります。

設問では、例えば
〔ア.代替効果によって点Lから点Mへ変化した〕
のように、2財同時の変化を表した選択肢と
〔イ.代替効果によってX財の消費量は増加した〕
のような、どちらか一方の変化を表した選択肢を混在させてきます。
各々選択肢に合わせてグラフから読み取り、正誤を判断します。

・・・・・・・

以上、X財の価格低下の局面でみてきました。
他にもX財の価格上昇、Y財の価格低下・価格上昇のパターンがあります。

各々に、多少は慣れておくことが望ましいでしょう。
そうでなければ、試験本番で混乱する恐れがあります。
例えば、以下の 3.で説明する『財の分類』を、価格上昇局面では
所得の減少による消費の変化で行わなければいけません。

①『価格効果』= 『代替効果』+『所得効果』
② 代替効果 価格比~変化 効用~不変
③ 所得効果 価格比~不変 効用~変化

 

3.上級財 中立財 下級財 ギッフェン財

【出題~H26問16 H24問17 H23問19】

〔ウ.X財は上級財の性質を示している〕
というように、これらも上記設問の選択肢に混ぜてきます。

上級財~所得の増加によって消費が増える
中立財~所得の変化によらず消費は一定
下級財~所得の増加によって消費が減る

これらは、所得の変化による消費の動向で分類されます。
よって、スルツキー分解のグラフでは『所得効果のみを考えます。
また、ここでの財の分類は、X財とY財の各々に与えられる性質なので、
必要などちらか一方に着目をします。

引き続き、X財の価格低下局面(実質所得増加の局面)でみてみましょう。

それでは、X財について調べてみます。
いま、代替効果によって点Lから点Mへ変化したところです。
ここから、『所得効果』によるX財の消費の増減(X軸の値の変化)
すなわち 『点Mから左右どっちの方へ行くのか』をみます。
移動する距離(高さ)は関係ありません。向かう方向が重要です。

その行く方向によって
ピンクの線上~上級財
境界の橙点 ~中立財
水色の線上 ~下級財
となります。そして
緑の線上
  ~ギッフェン財

ギッフェン財とは、価格の変化による消費の動向で分類される財です。
すなわち、『価格効果』による消費の増減をみます。
この例でいうと点Lよりもさらに左へ、つまり価格が低下すると消費が減少してしまう財のことです。そうなるためには

① 下級財
②『代替効果』<『所得効果』

以上、2つの条件を同時に満たさなければいけません。
平成23年問19では、そのことを直接問われました。

①上級財・中立財・下級財は、所得と消費の変化で分類
②ギッフェン財は、価格と消費の変化で分類

 

4.特殊な無差別曲線

【出題~H24問16 H23問16】

完全補完財(レオンチェフ型選好) と 完全代替財。

過去に一度ずつ出題されていますが、いずれまた出てくる気がします。
そのときは、最適消費点を問われるでしょうか。

可能性が高いのは、完全代替財の方(図右)。
予算制約線と無差別曲線(直線)の傾きが異なる場合、
最適消費点は、必ずX切片もしくはY切片に(端点解・コーナー解)、
また、傾きが同じ場合は、予算制約線上のすべての点が最適となります。

もう一つみておくとすれば

図左は、円の中心に効用を最大とする飽和点を持っています。
例えば、日々の晩酌での X財=ビール、Y財=日本酒 でどうでしょう。
各々適量が一番です。
そして設問では、図右のようにして最適消費点を問われるでしょうか。
答えは、点A。当然、飽和点の効用が最も高くなります。

 

5.応用論点

最後にこの分野の応用論点を簡単にみておきます。

(1)消費と余暇の選択モデル

【出題~H25問14 H20問18】

このモデルは、『賃金と労働供給の関係』を調べようとしています。

図左から代替効果や所得効果を問われるくらいなら、特別なことは何もありません。むしろ、余暇の時間は上級財の仮定でしょうし、制約線もY切片しか動かないため、パターンが狭まっているほどです。

代替効果と所得効果の大小比較から労働供給曲線の形状は・・・
となってくると少々難しくなるかもしれません。
そのときは、結論として中央の図(後方屈曲的労働供給曲線)の形状を答えさせるような設問となるでしょうか。
それとも、あらかじめ中央の図を示し、図に書き込んだような代替効果と所得効果の大小比較を問われるか。

一応、想定できる変化として図右をあげておきます。
Aという不労所得を得たときのものですが、余暇時間の最大値は増やせないため、途中で途切れたような制約線となっています。
設問では、不労所得を得ると労働供給は減少しますよ、と結論付けてくるでしょうか。平成20年問18設問2を単純にしたようなものです。

 

(2)二期間消費モデル

【出題~H25問13 H22問2 H19問16】

このモデルは、家計を二期間(若年期、老年期)に分けて考えています。
そして所与の利子率(r)において、各々の期間に得られる所得(Y1,Y2)をどのように分配し消費(C1,C2)するのが最も満足できるか、というようなことを調べています。

平成19年問16で、グラフ無しでこれをやるという暴挙に出ています。
平成25年問13も、制約線のY切片と傾きの数式を問うという、意図をはかりかねるような設問となっています。
要するに、これが絡むとろくな事にならないようです。

あまり関わらない方がよろしいのでしょうが、一応想定しているものを。
これに政府の行動を組み入れて『リカードの等価定理』というものを説明できるのですが、そこまではしなくても、何らかの形でその概念を選択肢に絡ませてくるようなことがあってもと。平成25年問8の雰囲気ですが、このあたりのお話がまたどこかで出てくるような・・・

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 



先般から財務ばかりの記事の連続でそろそろ飽きがきている和尚ですこんにちは。

一次試験までもう3か月追い込みの日々いかがお過ごしでしょうか。
今日は重箱隅つつき論点パート2をお送りします。

考えてみればこの重箱隅つつき論点は、配点は少ないものの
「必ず毎年(少なくとも8割以上の確率で)出る」
という定義ができるかと思います。
前回の経営における労働法務、今回の経済における経済指標・統計、次回予定している法務における英文問題、そして情報の「統計学」(いや、これはただいま絶賛勉強中ですが・・・いまひとつ理解が薄い)
絶対に出るけど「他の部門とは関連性が薄い」のでしっかり勉強するくらいなら棄て問として扱い、時間を主要論点に費やした方が良い・・・・

はい、そう思う方を全く否定しません。

当然、この試験における戦略は去年の受験者ならば1185通りの正解があり、無論上記の論点を棄てて合格した方も大勢いらっしゃるかと思います。 (この一発合格道場でも論調の多数派はここに属する、と思います) しかしながら、非常に少数派とは思うものの、戦略的にレアな論点を押さえてみたい、押さえた方が「自分にとっては有利に働く」と思われた方はいらっしゃると思います。
また「和尚がそこまで言うなら読んでやってもいいかな」的なくらいで読み流していただければ幸いであります。

ただし、この記事を読むも読まないも、採択するもしないも
「自分で徹底的に考えて選択する」
ことが一番大事ということは、私の最初の初心表明で申し上げていることですので、ここらへんは冷たいようですが、自己責任でお願いしたい、そう思います。

とはいえ、今回の論点は他のものにくらべればあまり労力を使わずしてできるかな、という感じではありますが。

和尚はずっと経済なんて嫌いでした、というか興味がもてませんでした。思えば私が大学受験の頃は「経済学部は潰しが効く」ということで大人気な学部でもあり、元来あまのじゃくのところがある私にとっては、 「絶対経済学部なんか受けてやるもんか!」 という変な意気込みとともに教育学部へ。
さらに、 「大学というところは虚学を勉強するところであり、実学は社会人になってから」という、教育学と言うものも実学の一種であるのを省みず、そういう意気込みも口にし、教養で「経済学、経営学」などの単位を一切とらなかったつわもの、もとい馬鹿者でございます。

ゆ・え・に・・・ GDPの等価式も知らず、「限界」という概念もわからず、はたまた逓減、逓増なぞの考え方もちんぷんかんぷんなままで25年の経済学を受け、かさあげ前36点であったことは、合格体験記に書かせていただいた通りであります。

さて、またまた前置きが長くなりましたが。

こうした経済学、以前お話しした通り、経営以上の自分にとってはハードルHIな教科でありました。
ゆえに、というかそれだからこそ 「1問も落としたくない」という気持ちは経営以上に強いものがありました。

さて、実際の勉強法ですが、簡単ですが 「継続は力なり」 が要求される勉強法であります。
それは
「日経新聞の切りぬき」
であります。

まず、基本テキストとして 「日経新聞の数字がわかる本」(小宮一慶 著)を購入ください。そして読了してください。
私は東京から来た日経の営業マンに日経MJ契約(6ヶ月)の見返りにもらいました。
買わなくてもやれないこともないですが、さほど負担の重い内容でもないし「中小」でも指標は出てきますので、これの対策のためにも・・・思います。

次に、日経新聞を購読してください。購読が嫌な人は月曜日のみ朝刊だけでも購入ください。
その理由は上記の本に書いてありますが、毎週月曜日に「経済指標」なるものが掲載されます。
GDPの実際の額など国内系の指標は毎週、欧州、米国、中国の指標などは3週間で一回りして掲載されます。
これを切り抜いてスクラップ、というよりは紙面が大きいので取っておくだけでOK。
これを見返し、現在のGDP額や失業率などを記憶していけば、 「マクロ的な経済状況」 を把握するのが容易になってくるか、と思います。

話はそれますが、月曜日の日経は「法務特集」もあり、特に特許や知財などに関する特集記事も必見!
これで大方の知識の確認は役に立ちました。

経済・法務だけにとどまりませんが
「アンテナを高くして、試験内容と社会で起こっていることをリンクさせ、記憶を強化させる」
為には、毎日購読することをお勧めしたいところではあります。
日経新聞には財務、経営に有効な記事も多く記載されていますゆえ。

直前期に日経を使った知識のブラッシュアップ方法(知識の復習を兼ねて)を企画しておりますので、しばしお待ちを。

さらに、各省庁から経済統計が発表されるのは午前中ですから、日経夕刊をとればこの速報を読むことができます。
次の日の朝刊には詳細な数値とそれに関するコメントが掲載されます。
夕刊だけでも構いませんが、
「記憶強化は繰り返しが有効」
ということを考えれば、夕刊をじっくり読んで経済状況を把握した上で、次の日の朝刊で復習するくらいの気持ちがあれば、よいと思いますが、いかがでしょうか。

独学生時代に思っていたことのひとつに 「アンテナを高くする」 ことが試験に有効と思ってました。
結構診断士の試験は「フリ」が大きく、意外な視点からの変化球問題が多く、新聞記事から連想することによりいろんな時事問題に慣れておくことは有効だ!と考えていたからです。
あまり得意でない経済ニュースにも耳を傾け、自分の脳内の知識とリンクする、
この繰り返しが、一定の成果を挙げることができたと考えています。

ちなみに、この勉強の甲斐あってか、平成26年の経済統計の問題は3問中2問、正解しましたので、この分野での合格への貢献はできているか、と感じております。

みなさまにこの記事が少しでも役立つことを祈りまして・・・合掌。



こんにちは!おはともです。

本日は道場マイベスト記事シリーズをお届けします!
お題は経済学・経済政策。

過去記事から、学習に役立つ記事をピックアップしてご紹介します。

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そもそも経済学・経済政策って
どんなスタンスで取り組んでいけばいいの?

ということで、経済との基本的な闘い方を示してくれたのが

katsu の 泥沼学習法

「経済学は理解が大事」ってよく聞きますよね。

でも診断士の試験で求められているのは、

限られた時間で問題を解けるようになること。

決して学者になることでも研究を深めることでもありませんよね。

道場読者の皆さんはぜひとも泥沼にはまらない学習法を押さえてください。

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で、泥沼学習法とは対極的なのが、

理解していないけどとにかく図を丸暗記しちゃえ!

で、1マーク獲得という点の取り方。

ZonE超超直前スペシャルウィーク:経済学・経済政策

暗記は図をビジュアルで覚えるのがお勧め。

本試験までに、理屈で覚えられない図は
ビジュアルで覚えたあと白紙に書けるよう練習するといいですよ。

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そして、グラフとか数式とか見たくない!

ちょっと別の観点から取り組みたいよ。という方にはこちら。

【渾身・経済学】読むだけ行動経済学 byマイスター

心理学とも通じるところがありそうですね。

 

ただし、筆者も言っているとおり、

診断士試験の基本論点ではないので、あくまでさらっとね。

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そして、経済は本試験では最初の科目。

ここで精神的に動揺すると

その後の科目までずっとその動揺を引きずってしまい、

実力を発揮できなくなります。

それについてはうちあーの【経済】最初の1マーク

が必読です!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、1科目目、最初の1マークで動揺せず自分のペースをつかむ秀逸な技を

同じくうちあーのが以下記事に「解答プロセスのルール化」として紹介しています。

実はこの解答プロセスルール化が秀逸

一次試験受験者には7科目共通のスキル必読です!

【運営管理】データで見る運営管理 byうちあーの

 

では今日も素敵な受験生ライフを!
おはともでした。

道場初夏大阪セミナーinなんば 開催!

~1次&2次試験突破 の巻~

1次試験、直前期対策のキモはここだ!

◆暗記科目が辛いあなたへ。丸暗記を理解に変える発想法

◆合格へグッと近づく、模試活用法

2次試験に向けて今やるべきことは?

◆財務強化が1次・2次突破の鍵! 「CF計算書」を味方につける

ストレート生の方、多年度生の方、いずれにも有益なお話ができるよう、とっておきの秘訣をお伝えさせていただきます。

 

●日時:66日(土) 14:00~16:30

●定員:15人
●参加費:500円
●会 場:地下鉄なんば駅近辺の会場にて開催。詳細な場所については、個別にメールにてお知らせいたします。

 

<セミナー終了後の懇親会は、2本立て!>

皆様にご参加いただきやすいよう、懇親会を2部構成にいたしました。

参加は任意です。どちらかでも、両方への参加でも大歓迎です。

 

●16:30~ 第1部 ティータイム懇親会

会場近くの喫茶店にて、皆さんの質問に道場メンバが答えます。

質問や相談を個別にしたい方、他の受験生との交流を深めたい方、ぜひご参加ください。

※参加費無料。ご自身の注文いただいたお茶代だけお支払いいただきます。

 

●18:00~ 第2部 居酒屋懇親会

腰を据えてじっくりとお話したい方はぜひ。

お酒を囲む場だからこそ、なかなか表の場では聞けないとっておきの話が飛び出すことも多くあります。

前回の東京セミナーでも、有益な情報を収集している受験生の姿が印象的でした。

※参加費は3500円程度を予定しています。

 

お申込みはこちらから

 

ご参加、お待ちしております!



 

こんにちは、 Xレイ です。

今日は、経済学のグラフ対策part1です。
需要曲線・供給曲線(完全競争市場)、不完全競争、市場の失敗、自由貿易の理論を見ていきます。

先週から続く 【渾身】シリーズby6代目 いかかでしたでしょうか。
得意分野からの執筆ということで、力の入った迫力のある文面が多かったように感じます。私も渾身の力を込めて書き上げたつもりです。
所々PDFによる 【渾身の解説】付きver. でどうぞ。

 

1.需要曲線・供給曲線(完全競争市場)

完全競争市場における需要曲線・供給曲線からの出題。
ここでは
(1)需要の価格弾力性
(2)課税・価格規制が消費・生産に与える影響
をおさえておきます。

(1)需要の価格弾力性

【出題~H25問15、H23問12(グラフ無)】
juyou1改

①需要曲線が上のような線分で表されるとき、中点の価格弾力性ε=1
②X軸に対する傾きが緩やかな程、価格弾力性は大きくなる
また、同一線分上では、左へいくほど価格弾力性が大きくなる

過去2回の出題では、①を知っていればほぼ即答です。
今年はどうかとは思いますが、いずれまた問われるでしょう。
②に関しては、そのことを直接問われる可能性は極めて低いと考えます。
しかし知っていると、関連の問題で解答しやすくなるはずです。

 

(2)課税・価格規制が消費・生産に与える影響

【出題~H26問14、H24問13・14、H23問11、H22問10】
※H23問11は違和感を持つでしょうが、以下の課税の論点と同一です。

まずは課税(従量税=財1単位につき課税)。

①財1単位につきt課税されると、消費量・生産量はQ0→Q1となる

これは、消費者・生産者のどちらに課税しても同じです。(PDF

そして、そのときの余剰が以下。

②消費者余剰=水色 生産者余剰=ピンク 政府税収=緑
死重損失は△ABF
③課税によって、消費者=台形ABCD 生産者=台形ADEF だけ
余剰が減少する。
よって、価格弾力性が小さい程、課税による影響が大きくなる。
(X軸に対する傾きの絶対値の大きい程、台形の面積が大きくなる)

上の例では消費者の方が、より課税による影響が大きくなっています。

つまり、課税による消費者・生産者各々の負担割合は
どちらに課税するかではなく、価格弾力性の大小で決まる
ということです。
このあたりが問われやすいのではないでしょうか。

また同じ税率のとき、死重損失の大きさを決めるのも価格弾力性です。

図の灰色部分が死重損失です。
例では供給曲線を固定して、需要の価格弾力性の大小で比較をしています。
価格弾力性の小さい右図の方が、死重損失は小さくなっています。そこで、
『より価格弾力性の小さい財に高い税率を課せ』
というのが、平成23年問13のラムゼイルールです。

 

次に価格規制(P0→Pcへ価格の下限規制)。

④Pcに価格を規制されると、消費量・生産量は共にQ0→Q1となる。
⑤余剰は“課税”のときの政府税収部分も生産者余剰となる
(価格の上限規制でP0>Pcの場合は消費者余剰)。

消費量・生産量の考え方や死重損失は“課税”のときと似ています。
余剰のとり方が違うのですが、これも何かに似ています。

独占企業です。
どちらも結果として一方の都合よく価格が決定されることで、生産量が社会全体として最も効率的な量よりも少なくなってしまいます。
そのため、このような余剰となり損失を生むのです。

 

2.独占企業・独占的競争(不完全競争)

【出題~H26問19 H22問12】

独占企業・独占的競争からの出題です。
まずは『独占的競争』について、しっかりとおさえておきます。(PDF

上で余剰について触れましたが、過去にグラフから問われているのは利潤です。

D=需要曲線 MR=限界収入曲線 AC=平均費用曲線 MC=限界費用曲線

①生産者からみた最適な生産量はWで価格はAとなる。
そのときの利潤は□ALMB。
②独占的競争では、長期的には需要曲線Dが左にシフトし利潤はゼロに。
(DとACが接する点まで新規参入が続いていく)

このグラフは曲線(直線)が入り乱れているため、一見難しく感じます。
しかし、すべてを同時に考察することはありません。
ほとんどの場合、必要な2つをみるだけです。
一つ一つの曲線の持つ意味を理解し、題意により適切なものを選択する。
例えば、利潤を求めるのであれば必要な曲線は DAC のみ。
最適な生産量を知りたければ、MCMR のみ。
さらに、消費者価格までを知りたければ、その生産量WとD
といった具合です。
すべてを同時に見渡さなければ、それほど複雑ではありません。
そして、いま例にあげた辺りが解れば対応できるでしょう。

 

3.費用逓減産業(自然独占)

【出題~H25問17 H23問22】

費用逓減産業(自然独占)からの出題です。
このグラフの示す内容は、独占企業のものと同じです。
そのため一見複雑に見えますが、対処法も同じです。

D=需要曲線 MR=限界収入曲線 AC=平均費用曲線 MC=限界費用曲線

①生産量は、独占企業として振舞うときQ0 平均費用価格形成原理でQ1 限界費用価格形成原理でQ2 となる。
②生産量Q1のとき利潤ゼロ、Q2のとき□JIGP2の赤字となる。
③生産量Q2のときの赤字額□JIGP2は固定費用に相当する。

まずは、①の価格設定に関する事項を知っておく。
そして、グラフからDACに着目し、各々利潤の考察をできるようにする。
といったところでしょうか。
設問では、規模の経済二部料金制等の用語を使って惑わしてくることが予想されるので、あらかじめそれらを把握しておく方がいいでしょう。

 

4.負の外部性

【出題~H26問20、H24問21、H23問24、H22問15】

負の外部性からの出題です。
ポイントは、死重損失コースの定理ピグー税。(PDF

①外部性を考慮しないとき、生産量はQ0となる。
このとき、負の外部性がB+C+D 社会的余剰はA-D 死重損失はD。
②ピグー税tを課すと社会的に最適な生産量Q1となる。
このとき、社会的余剰は最適でA、税収=負の外部性=B。
③コースの定理によっても、社会的に最適な生産量Q1が実現する。

①~③、すなわち死重損失とその是正方法が繰り返し問われています。
ただし、上のグラフを仮に基本型とするとそこから以下のように
グラフの形状を変えて惑わしてきます。

H26とH24は一企業のモデル。
H23は消費側の外部不経済。
H22は従価制的な外部性。

基本的な考え方は同じなので、基本事項をおさえた上でじっくり考えればできるはずです。
しかし本試験では、そう時間をかけてもいられません。
そこで各々の型を一度は考察しておくことで既出のものならば問題なく、また新たなパターンの出題にも比較的短時間で対応できるようにしておきましょう。

 

5.自由貿易の理論

【出題~H26問21、H24問15、H21問10、H20問8】

自由貿易の理論からの出題です。
いずれも輸入国側のグラフから、余剰等を問われています。

①世界市場での価格をP0とすると、自由貿易下では
国内消費量はQ1、国内生産量はQ2、輸入量がQ1-Q2。
②関税tを課したとき価格はP1、
国内消費量はQ3、国内生産量はQ4、輸入量がQ3-Q4 となり
経済余剰の損失はb+d 税収はc。

①、②を理解していれば、過去の出題レベルなら対応できるはずです。
しかし、この領域からの出題は問題文がややこしい(H26年を除く)。
題意・条件といったものを読み解くことが、非常に面倒です。
本試験では時間的な観点で、他の問題に影響の出ない範囲での取り組みが求められます。

もし、輸出国側のグラフが出てきても慌てないでください。

上下反転しているので、消費者余剰と生産者余剰の大きさが入れ替わりますが、基本的な考え方は同じです。

 

今回は以上です。
それでは、また。  Xレイ

 



年によって難易度高低に差が出る経済
科目合格率約2%のH25は、平均点も41.9点
(※TACリサーチより。合格基準弾力化のため、一律 4 点加点措置あり)。

 

仮に、全体的に難易度が高い問題になったとしても、
当然、40点以上(足切り回避)は死守、必須。

 

40点以上をクリアし足切りにならないためには、↓を回避

・最初の設問で難易度「高」の問題が続き、心を折られる。
・長文問題でパニック。
・焦りから、解けるはずの問題も中途半端にしか解けない。
・解くべき問題、捨てるべき問題を見誤る。

そのためには、

得点できる問題」を見極め、いかにピックアップするか?
基本知識(+αの平均的応用力)」に立ち返ってどれだけ考えるか?
考えなくても解ける問題」を、どう効率的にこなすか?
(他設問の解答に使える時間余裕を確保。)

以下、

「基本知識(+αの平均的応用力)」に立ち返ってどれだけ考えるか?」
「考えなくても解ける問題」を、どう効率的にこなすか?

について。

■「基本知識(+αの平均的応用力)」に立ち返って
どれだけ考えるか?

例)見かけ複雑でも実は「易」問題。
”見かけカンタンでも実は「難」”タイプは、
「もう少しで、解けそうだから!!」意地で時間ロスをしないよう、
自身の時間配分と実力を踏まえて、本試験対応を決めておく。

一方、”見かけ複雑でも実は「易」”タイプは、
基本知識(+αの平均的応用力)で解ける⇒狙って得点可能。

 とすると、
過去問でどういうポイントを確認すべきか?見えてきますね

 

例えば、長文問題や、「見たことない式」が登場する問題。
一見「うぅ・・・」と唸ってしまいそうな長文も、
「短文の組み合わせ」と思えばシンプル

すなわち、

・基本知識で解く、
・式は素直に代入する、
・言葉の意味(貯蓄、均衡予算編成・・etc)を解釈していく。

(経済学 平成22年 第6問 一部改)

下記の正誤を判定せよ。

a.均衡GDPは500兆円である。
b.均衡時における消費は330兆円、貯蓄は170兆円である。
c.均衡予算を編成した上で政府支出を5兆円増加させた場合、均衡GDPは5兆円増加する。

 

a 定番の式展開。

Y=C+I+Gより、Y=C+120+50・・・①
C=C0+cY-cTより、C=60+0.6(Y-50)

これを解くと、C=30+0.6Y・・・②
②を①に代入すると、Y=30+0.6Y+170
これをYについて解くと、Y=500
よって、均衡GDPは500兆円。(aは正)

b「均衡時における消費」と「均衡時における貯蓄」に分け、判断。

《均衡時における消費》
「均衡時における消費」は、「C=60+0.6(Y-50)」に
Y=500を代入すれば算出できる。

C=60+0.6(500-50)
=330
よって「均衡時における消費は330兆円」となり、正しい。

《均衡時における貯蓄》
「貯蓄」とは?を判断するのが第一段階。

「貯蓄」と出た時点で、
「貯蓄=可処分所得(Y-T)-消費(C)」と読み解く。

 「均衡時における貯蓄」=Y-T-C
=120
よって「均衡時における貯蓄は120兆円」となる為、これは誤り。

c「均衡予算を編成」という前提を確認する。

《均衡予算を編成」すると?》
⇒均衡予算乗数は1。

つまり「5兆円×均衡財政乗数1」と同じだけ、GDPも増加。
よってcは正しい。

※ちなみに、均衡予算を編成した場合、政府支出の増加(△G)と、増税(△T)を同時に行うので、GもTも動く。

 

■「考えなくても解ける問題」を、
どう効率的にこなすか?

「考えないポイント」を決める。
先述の「長文問題」の例でいうと、
「貯蓄」「均衡予算編成」等のワードは割り切って覚える
⇒知識は即召喚。

その他、「基本の式」も、最終的には公式的に覚えることで、
「すぐ使える⇒解答時間短縮」。

それら「割り切る部分」を見極めて『事前準備』しておくことで、
本試験での思考・解答プロセスを効率化する。

例)基本式、グラフ

例)乗数式
政府支出乗数⇒1/1-c
投資乗数⇒1/1-c
租税乗数⇒▲c/1-c

 ※cは限界消費性向

例)その他過去問論点
DEランク論点は避けつつ、難しい思考いらず&覚えてれば何かに使える、
「覚えるべき論点は何か?」アンテナを張って過去問を見る

■供給の価格弾力性

①設備がフル稼働のとき
→供給量を増やすには、新たな設備投資が必要
→つまり、お金がかかってしまうので、
価格が上昇しても供給量の増加は少ない
⇒供給の価格弾力性は小さい。

 ②遊休状態の設備がたくさんあるとき

→新たな設備投資の必要はなく、供給量が増やしやすい
⇒供給の価格弾力性は大きい。

■2国しかない状態での輸入・輸出

①自国の政府支出が増加したとき
⇒自国のGDP増加
⇒自国の輸入増加
⇒外国の輸出増加
⇒外国のGDP増加

②自国の政府支出が増加したとき
⇒外国のGDPは必ず増加

⇒外国の経常収支は必ず改善
⇒自国の経常収支は悪化

 ※逆に考えれば、外国の政府支出が増加すると自国の経常収支は改善する
※投資の増加も政府支出の増加と同じ効果をもたらす。
つまり均衡GDPは増加するが、経常収支は悪化。
※輸出の増加は、均衡GDPの増加と経常収支の改善をもたらす。

 

繰り返しですが、

「得点できる問題」を見極め、ピックアップ
「基本知識(+αの平均的応用力)に立ち返って考える
「考えなくても解ける問題」を、効率的にこなして時間余裕確保

 

そのヒントは過去問から得る

 直前期、スパートかけていきましょう

 

まるでした。



あれ、どっちだったかな?

答練・模試なら笑い話で済むが、僅か1マークの差で泣く本試験で、ど忘れ・勘違いのCランク誤答は許されない

☆ABランク=覚えて当てる。
★CDランク=考えて当てる、迷って当たる「最後の2択」
☆D’Eランク=高得点阻止嫌がらせ

完成答練が「急に難しくなる」のは、ABでなくCDランクを問うから。つまり「覚えたかどうか」でなく、「覚えて使えるか」「最悪消去法で選べるか」が問われる。だがその対応は簡単。

・基本講義テキストを見直し、重要論点をリストアップ。
・そのうち養成答練出題分を「出題候補」から外す。
過去問CDランクを解き、捻り方を見ながら「出題候補」に加える
・過去問D’Eランクやポケテキ掲載外の論点は後回し。

「答練でヤマ張って高得点など意味ない」とする声が聞こえてきたら、何かの遠吠え。

出題予想→正答→自ずと記憶の長期化・定着

その優位性は脳の構造から明らか。そして「最後の2択」、皆が悩む所をたまたま当てると得点撥ねて「2次」スト合格。

完成答練は過去問の答えを覚えて臨む。そして正否半々、あれどっちだったかな最後の2択Cランクの正答力を磨く。

.
■過去問Cランク分析■

T○Cデータリサーチ正答率分析は毎年恒例。今回はCランクの傾向と対策。

□年度別□

「経済」難易度は毎年恣意的に操作。だがCランクは必ず一定数出題。

.

□出題領域別□

出題領域別にも、Cランクは一定数存在。Cランクを作問するのが腕の見せ所。かつAB・DEだけ出したら点差がつかずに作問者失格。従い、

最後の2択Cランクの得点力で合否が決まる。

そんなの知ってるぜと言う方向けに。ではなぜCランクか、どう対応するかを次に紹介。

.
■「経済」Cランクの傾向と対策■

今回分析のため、正答率Cランク37マークをを以下4つに分類。

①知識応用:出題形式を工夫し、基本知識を応用して考えさせる。
②苦手曖昧:受験生が苦手な点、暗記が曖昧な点を狙い撃ち。
③金縛り:基本を問いつつ、数式等で目を眩ませて時間切れ狙い。
④戦意喪失:基本を問いつつ、やたら長文にして時間切れ狙い。

その傾向は科目により異なるが、「経済」は②曖昧苦手狙い撃ちが主流。また①知識応用が性悪だとDEランクだから、Cランクなら確実に当てたい。以下に明細を示す。

.

■今日のまとめ■

完成答練をただ難しいと思うか、難しさを予期して受けるかで、成果は段違い。当シリーズはややヒント出し過ぎの傾向はあるが、診断士「1次」対策はまだ改善の余地が多数。ではまとめ。

・答練は「あれ、どっちだったかな?」でなく、事前に予想して当てる。
・「経済」難易度は年で変われど、Cランクは必ず一定数出題。
・Cランク4分類のうち、「経済」は苦手曖昧知識狙い撃ちが主流。
・過去問Cランクの傾向・要因を知り、完成答練で対応を確認。

byふうじん



こんにちは!おはともです。

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?
昨年の私は、通信講座の未受講講義10コマ
(1コマ2.5時間×10)を消化するため、
受験校の自習室にこもり苦行に励んでいました。

気候の良い時期ですから遊びの誘惑も多いですが
受験生にとってはじっくり勉強できる最後のチャンスになります。

苦手科目の克服・実力の底上げにしっかりと時間を使いましょう!

 

さて、今日のテーマは経済学

みなさん、経済は苦手ですか?
なかなか得点が上がらす苦労していますか?

そんなあなたのために!
私が恩師から紹介していただいたテキスト
道場読者の皆さまにも紹介します。

公務員テキスト スーパートレーニング (TAC出版)


ミクロ経済学とマクロ経済学の2冊に分かれています。
実は診断士試験には必須の、
恩師一押し(というかマスト)アイテムなのです。

昨年の6月、私は師の教えどおり
この本を使ったところ、経済学の成績が急上昇。
そして診断士試験の問題が簡単に見えるようになったから不思議なものです。

学習内容は診断士試験の難易度と比較して難しいですが、
解説が非常に丁寧で分かりやすいです。

分かりそうなところだけ読み、分からないところはとばして1回転すると
経済学が得意科目になるかもしれませんよ。

「へぇ~」という気づきを得るだけで、経済学の点数は伸びていきますので
ぜひともトライしてみてくださいね!

本日取り上げるのは、
スルツキー分解による所得効果と代替効果

診断士試験では鉄板です。
マクロ経済学にも通じる基本的な考え方ですので
しっかり押さえておきましょう。

まず基本のきを確認。

以下、
は「下がる」、は「上がる」を意味します。
は因果関係、つまり「○○⇒△△」は「○○になると△△になる」を意味します。

① 価格↓⇒たくさんの人が買いたがる(つまり需要↑)

これは大丈夫ですね。
安売り・セールを行うとお店にお客さんが殺到して、商品がどんどん売れていくイメージです。
小売店では在庫一掃するためにバーゲンセールをしますよね。

② 価格↓⇒お金の実質価値↑

これは分かりますか?

つまりこういうことです。
あなたがお財布に10,000円持っていたとします。
価格10,000円の洋服であれば、1着買うことが出来ます
ね。

しかし、もし洋服の価格が暴落して、
同じ商品を1,000円で買えるようになったと仮定します。
すると、お財布にある
10,000円で、洋服を10着買えるようになります

これが、「お金の実質価値が上がる」という意味です。
お財布の中の10,000円は、今日は洋服1着分の価値しか持たなかったのに、
明日は洋服10着分の価値を持つようになるということ。

経済学の言葉に置き換えると、
「貨幣の実質価値が上昇」したわけですね。

(厳密にいうと、洋服以外の価格はどうなの?という論点はありますが、
今回は分かりやすくするために単純化しています。)

【スルツキー分解】
平成24年 問17 を例に見てみましょう。
所得効果と代替効果を判別できるかどうかが問われています。

スルツキー分解のときは必ず、

1.代替効果 → 予算制約線の傾きが変わる
2.所得効果 → 1.で傾きの変わった予算制約線が右上に平行移動する

の順で考えます。
これを逆の順序で考えると間違えますので注意。

まず問題本文の設定を確認すると、
「X財の価格が低下」
とあります。
さらに、それにともないX財の消費量がBからCへと増加していることを確認します。
(なるほど、安くなったからたくさん買えるようになったんだな)

そして次に、上記1.に書いたとおり、代替効果によって傾きの変化した予算制約線を見つけます。
今回の問題では代替効果によって変化した予算制約線が破線で示されています。
親切な出題ですね。
本試験ではこの変化した予算制約線が書かれていないケースも考えられますので、
その場合にはグラフに自分で書き込むことが大切です。
また、無差別曲線U1との接点がどこなのかも確認します。

次に上記2.のとおり所得効果で右上に平行移動した予算制約線を確認。
右上にある無差別曲線U2との接点も確認します。
ここまでを確認したら、
各選択肢の正誤をチェックしていきます。

正解肢であるエを見てみましょう。

Y財の所得効果とY財の代替効果、どっちが大きい?

さて、先ほどのとおり、まず代替効果を先に確認します。
代替効果により、Y財の消費量はEからFに変化しました。
つまり、代替効果はグラフ上のEFの長さに相当します。

次に所得効果
所得効果によりY財の消費量はFからDに変化しました。
つまり、所得効果はグラフ上のFDの長さです。

EFの長さと、FDの長さ、どちらがより大きいか?
もちろんFDですね。
つまり、所得効果>代替効果 ということ。

よって、エは○。

価格↓⇒貨幣の実質価値↑

この考え方はマクロ経済学の土台にもなる、超基本論点です。
もう一度しっかり、この基本論点を腹に入れましょう。

それから最後に
(もしかしたら)受験校やテキストは教えてくれない大事なこと。

本試験でグラフが示されていたら、
大事な情報がグラフから抜け落ちていると思え。
大事な情報はグラフ上に自分で書き込む。

では今日も素敵な受験生ライフを!
おはともでした。




こんにちは、 Xレイ です。

5月に入りました。
これから一次試験まで、私は経済学を中心にお話をしようと考えています。
まず今回は 1.出題領域とグラフの性質 です。

 

・出題領域

中小企業診断協会のHPには、過去8年分の問題が掲載されてます。
経済学に関して出題領域をまとめてみました。(PDF)
(領域区分・論点等は個人的見解です。使用に関しましては自己責任でお願い致します。※H27.10.1 H28年度版に改訂

改めて解いてみたところ、
最も易しい年=26年度
最も難しい年=25年度
との所感です。

それでは、今年27年度はどうなるか。
『昨年よりは難化する』との予測が適当でしょうか。

ならば、対策は?

頻出領域・論点をしっかりおさえておく
そのうえで、時間に余裕があるならば
①頻出領域からの出題を確実にしとめるため、さらに理解を深める
②他に出題されそうな領域を予測し、手広く構える
といった選択に迫られるのでしょうか。

いずれにしても、まずは『頻出領域・論点をしっかりおさえておく』ことは重要でしょう。
そこで、領域毎におさえるべきポイント等をまとめいこうと考えています。
1回では収まらないので、数回に分けて行うことになりそうです。

その前に今回は、経済学のグラフの整理

『経済学では、性質の違うグラフが混在している。
よって、すべてを一つのアプローチで理解するのは難しい。』
このように考えております。
まずは、そこを確認しておくのはいかがでしょうか。

 

・グラフの性質

さて、中小企業診断士試験経済学で扱う主なグラフ等を、4つに分類してみます(名称・区分等は独自のもの)。

1.数学型関数グラフ
2.縦軸独立変数型グラフ
3.3次元→2次元化グラフ
4.その他ダイアグラム

 

【1.数学型関数グラフ】

図1

横軸の値が決まると縦軸の値も決まる』といったグラフ。
数学的には、横軸が独立変数、縦軸が従属変数となっています。
学生時分より慣れ親しんだ、スタンダードな型といえるかと。

数学が得意という方は、大歓迎の型でしょう。
まずは、グラフから直感的に情報を得やすい。
そして、直線や曲線を一般形に表せれば、水準の経済学的知識をもって、
数学の問題化しやすい。
一般形とは、例えばIS-LM分析においては
IS曲線 $i=-\frac{1-c}{b}Y+\frac{-cT+A+I+G}{b}$
LM曲線 $i=\frac{a}{b}Y+\frac{c}{b}-\frac{M}{bP}$
というように。
(数式表記にmathjax使用。環境により表示に不具合あり)

過去8年の出題では
(ミクロ) 費用関数・収入関数・生産関数・期待効用仮説
(マクロ) 45度線分析・IS-LM分析・マンデルフレミングモデル
といったところです。

 

【2.縦軸独立変数型グラフ】

図2

需要曲線・供給曲線やその延長線上にあるグラフ。
価格が数量を決めるという前提で扱うとき(完全競争市場)
縦軸が独立変数 横軸が従属変数 となっています。
つまり『縦軸の値が決まると横軸の値が決まる』といったグラフで、
1.数学型 とは縦・横逆です。

数学では慣例で、定義域と値域を入れ替えるところです。
要するに、縦軸と横軸を書き替えてしまいます。【逆関数の概念】
しかし、経済学ではこのまま考察します
そのため、価格弾力性といったような概念をグラフからイメージしづらいのです。(私だけかもしれませんが)

そして、余剰という概念で見たときには縦・横一転します。
そうなると、1.数学型 と同様に横軸を独立変数として捉えられます。
例えば、『自由貿易の理論』のグラフ(図2右)の考察では、頻繁にその余剰を問われます。
また、不完全競争におけるプライスメイカー(独占企業等)も、横軸(生産量)を独立変数として捉えることができるでしょう。

過去8年の出題では、
需要曲線・供給曲線 自由貿易の理論 独占市場 独占的競争
負の外部性 費用逓減産業  (いずれもミクロ)
といったところです。

 

【3.3次元→2次元化グラフ】

図3

無差別曲線と予算制約線等のグラフ。
(厳密に言うとダイアグラムなのでしょうが以降もグラフと称します)

これは、上記1.2.とは別物です。
その成り立ちは以下。

まず『2財の数量が効用を決める』という効用関数は、3次元関数です。
それは『横軸・縦軸が共に決まると高さ軸が決まる』といったグラフ。
しかし、3次元のまま、様々な分析を行うのは大変です。
そこで、2次元化するのに無差別曲線という概念を使います。
その無差別曲線とは、同じ効用水準を2次元で表したもの。
すなわち、3次元効用関数のグラフをX-Y平面と平行な面で切り取って得られる曲線、それを上から見て2次元に投影させたもの、と捉えることができるでしょう。


その無差別曲線と、通常それと接するような予算制約線をもって、先のグラフ(図3左)の完成です。
ちなみに、時折見かける図3右のグラフ(顕示選好理論)は、いくつかの効用を点で表したもの。3次元に変わりはありません。

重要なのは、3次元を2次元化して分析しているというところ。
つまり、この種のグラフは3つの変数を持っています
例えば、X財の消費量:x Y財の消費量:y 効用:uといったように。

この予算制約線・効用・無差別曲線関連の問題は、毎年出題されています。

 

【4.その他ダイアグラム】

ダイアグラムとは『ある情報を2次元に可視化したもの』。
よって、3.のグラフも厳密にはダイアグラムというわけです。

過去に問われたものは
・エッジワースのボックスダイアグラム
 ~H25年の第20問 H26年の第17問 の2回
・寡占モデル(没問) ~H22年の第18問
・労働移動の効果を示したという ~H23年の第10問

いずれも、2つのグラフを合体させた型といえるかと。

出題頻度から考えても、あまり深入りなさらない方がよいのでは
と考えています。

 

このように経済学では、性質の違うグラフが混在しています。
そのため、同一のアプローチでは、理解し難いかもしれません。
次回から、各々グラフにおいて実際に問われた論点を基に、最低限おさえておきたいポイントをまとめまていきます。

それでは、また。  Xレイ

 



皆様こんにちは tomoです

今回は前回に続き、科目別の学習戦略を立てる重要性についてお話させて頂きます。

今、ストレート生の方は二日目科目の暗記三兄弟の授業の真っ只中だと思います。

前回お話したように、科目ごとに特性の理解と自分なりの作戦を立てることで、各科目に振り回されないように、確実に合格を勝ち取って頂きたく思います。

 

というわけで前回のシリーズで、1日目科目の、企業経営理論、財務、経済、運営の順にお伝え致します。

今回は私の一例という事ですので、文章量が多いので適時流し読みしていただければと思います。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■企業経営理論

□科目特性理解

この科目についてある資格学校の先生は「この科目問題文・設問文は日本語ではない。」とおっしゃっていました。

つまり、企業経営理論の問題文はこの科目独特の難しい言い回しやひっかけがあり、非常に対応しづらい。という事です。

なのでこの科目を攻略するためには、もちろん暗記するべき項目はしっかり行い、独特の言い回しに対しては過去問(特にこの科目は過去問が重要)を中心に練習繰り返して慣れる必要があります。

また、この科目は暗記すれば上がるわけでもなく理解をすれば上がるわけでもなく、でも二次にも重要な内容なのでやらないわけにもいかず、問題を解くのに時間もかかるし問題数も多いし、、、と、一番対応しづらい科目かもしれません。(個人差ありますが)

□現状把握

私はこの科目は苦手でした。。というのも2013年に受験時は58点で、そのあとテキストの項目も難なく頭に入ったのにずっと50点後半で点数が伸び悩んでおりました。

ですので、私にとっては学習の費用対効果が悪いを判断し、ここはわりきって50点台後半も目指して、他の科目で稼ぐ作戦にしました。

□学習方法

といいつつも、この対応しづらい科目で足を切るのが怖かったので、できる限りのことはしました。

本番までには、過去問9年分※を6回転。3回転までは正答率E以外の問題はすべて解いて、4~6回転目は間違えた問題のみを解きました。問題集の解説の所に、全選択肢について、なぜその選択肢が正しいのか違うのかを考え書き込んでいきました。

この科目については「過去問が一番の教科書」ともいいますので、答練などは復習していません。

過去問だけを信じてやりました。 結果的には58点しか取れませんでしたが、答練や模試でも安定して60点は超えていたので間違ってはいなかったと思います。

※私が使用したと記載している過去問はすべて論点別のものです。 中小企業診断士試験論点別・重要度順 過去問完全マスターシリーズ:中小企業診断士試験研究会出版

□目標点数

2013年受験時と同じ58点をめざしました。(結果、58点)

  ■財務

□科目特性理解

 「財務を制するものは診断士試験を制する」ともいわれるように、一番苦手意識をもつ方が多い科目だと思います。

ですので、もともと数字を扱うのが得意な方や、仕事などで財務関連に従事されている方はかなり有利になります。

私の周りでも、診断士の勉強前や平行して簿記(二級)の勉強をしている方が多かったです。 二次試験の事例4でもでてきますし、最終的には一次を乗り越えるだけではなく、二次を突破する応用力が求められます。

□現状把握

といいつつも、私はこの科目がアレルギーがでる位に大の大の大の苦手で、もう二次試験の直前まで非常に苦しみました。(二次試験の財務奮闘記はまた夏に書きます。。) 授業が終わった時点で、何も言葉や概念が頭に入ってこず、問題がとけず答練などは当初は40点代でした。。

□学習方法

そこで財務が大の苦手な私の作戦は、一次試験は何とか丸暗記で乗り切り、特に二次試験で出題される範囲については重点的に学習しようと決めました。

 実際にしたのは他の科目と同じ9年分の過去問を7回転。3回転までは正答率E以外の問題はすべて解いて、4~7回転目は間違えた問題のみを解きました。

 また答練×4セットを3回転(2回転までは解く、3回転目は間違えた問題のみ) 最後は解法を暗記するまでになりました。

(この方法がいいとは思いませんが、本当に苦手な人には、やはり財務は暗記する事をおすすめします。)

□目標点数

易化した2013年に60点で科目合格したにもかかわらず、二次の為、苦手意識を克服するために再受験を決意したので、 2014年は絶対60点は超えないといけませんでした。(結果、2014年財務は平均が40代とかなり難化しましたが60点ちょうどを取れました) 一次の点数的には、なぜ再度うけた??という結果でしたがが、結果的には二次でこの勉強が非常に役立ちました。

 

 

■経済  

□科目特性理解

財務と並んで、苦手意識を持つ方が多い科目かと思います。

しかも財務は、全く見たことがなく手が付けられないという問題は少なく、問題集の繰り返し学習で対応しやすいですが 経済は、どうやってとくか検討もつかないような問題がでる可能性があります。

また、簡単な年と難しい年の点数差が非常に大きく年度ごとに対応策が大きく異なります。

ただ、覚えるべき項目は比較的少なく、グラフ問題も解法暗記で対応できるケースも多いです。

 どうしても苦手で克服できない項目は思い切って捨てて、確実に合格点をとるなどドライな対応も必要な科目です。

□現状把握

私は経済学部だったこともあり、2013年の初回受験時はまあできるかなあというところからスタートしてしまったのが間違いで、 本番では40点(足かせ点で4点もらいましたが)をとってしまい他の科目ではカバーしきれず2013年は一次敗退した原因の科目でした。

ただ、経済は前年難しいとその次の年は易化する傾向があったため、2014年は得点源にする科目として位置付けました。 2014年は授業に出ず、答練だけうけましたが春時点では60点位でした。

□学習方法

財務と全く同じ分量ででひたすら解いて暗記する、でした。 9年分の過去問を7回転。3回転までは正答率E以外の問題はすべて解いて、4~7回転目は間違えた問題のみを解きました。 また答練×4セットを3回転(2回転までは解く、3回転目は間違えた問題のみ)

ただ、経済に関しては幅広い問題にあたる必要があると感じ、過去の答練の問題も解いたり、意識して幅広いパタンにあたりました。

□目標点数

得点源にしたかったので目標は80点。(結果は88点でした)

 

■運営

□科目特性理解

この科目は、分量の多い暗記科目という位置づけかと思います。 一部、在庫量の計算などありますが、あとは基本的には暗記であり、また内容についても身近な内容も多く得点源にする方も多いかもしれません。

□現状把握

この科目は授業の合間にこまめに暗記も行い(ポケットテキストを隙間時間に見る、分野別過去問を解く等)しており、答練も70点位でした。 ただ、覚える項目が多いので、運営に時間をかけるくらいなら同じ100点のシステムや中小に時間をかけようと思い適度に学習しようと考えました。

□学習方法

5年分の過去問を5回転。3回転までは正答率E以外の問題はすべて解いて、4~5回転目は間違えた問題のみを解きました

システムと同様、覚えられない単語は、単語帳に書いて持ち歩いて覚えました。

□目標点数

60点強で充分だと考えていました。(実際64点)

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上、二回にわたり、科目ごとの学習戦略をたてる事についてお話させて頂きました。

ようするに、彼を知り己を知れば百戦殆からず※ 、という言葉が特に各科目ごとの特徴が大きく異なる診断士一次試験には当てはまると思います。

平均60点、足きりなしの試験だという事を再認識して、ご自身の現状とてらしあわせて各科目の作戦をとって、合格を勝ち取ってくださいませ!

※敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえて戦えば、なんど戦っても、勝つことができるものです。なにか問題を解決するときも、その内容を吟味し、自分の力量を認識したうえで対処すれば、うまくいくもの、という事。



「経済」を越えると、スト合格への展望が開ける。

「1次」最凶を誇る「経済」対策、皆様お疲れ様でした。「経済」の難しさとは、

①解法でも解けるが、少し捻られると太刀打ちできない。
②「理解が大事」と言われても、どこまで理解すれば良いか不明。
③1つの論点の結論が次の論点の前提。一つ迷うと連鎖的に迷う。
④一度理解したつもりでも、後で解き直すと見事に忘れている。

③について朗報。論点間の知識が関連付けて問われるのは、ミクロの需要/費用曲線~独占・寡占と、マクロの財市場⇔資本市場⇔IS-LM分析だけ。その後は個別知識が問われるので、

AD-AS分析以降、情報・法務・中小まで、理解で悩む心配はない。

そうと解れば「経済」の残り論点を一気に押さえ、来る暗記3兄弟には気楽な気持ちで進む。

.
■マクロIS-LM分析は、頻出・高得点■

IS-LM分析は、まず右シフト要因の解法で解く。

「経済」の主要論点を解くとき優先するのは、

解法で解ける限り、理解は後回しで良いこと。

以下に、IS-LM分析を解く受験校の解法を示す。

財市場・貨幣市場をどう理解したかは別として、IS-LMはこう覚えて解く。

政府支出G↑・租税T↓でISが右シフト
貨幣L↑・物価P↓でLMが右シフト(正しくは下シフト)

解法を覚えたら、過去問H21 問8(BB)・H22 問6(CD)を解く。ズラズラ書かれた公式が受験生への嫌がらせでなく、

「この手順で考えてね」のアドバイスだと気づいた瞬間が、「経済」の開眼。

.
■本日の斜め読み範囲~マクロ(下)■

IS-LM分析までは理解で押さえる。それ以外は答えを覚える。

診断士「経済」の手強さはもう一つ、基本講義を終えたら次の再会は5月の完成答練。生半可な理解など忘れているから、論点によっては過去問の答えだけ覚えておく方が思い出しやすい。

Part 5 IS-LM分析

§17 IS-LM分析
§18 金融政策の効果
§19 財政政策の効果
§20 ▲公債の経済効果

Part 6 AD-AS分析・IAD-IAS分析

§21 労働市場
§22 AD-AS分析
§23 ▲古典派体系とケインズ派体系
§24 △インフレの種類と効果
§25 △フィリップス曲線
§26 ▲IAD-IAS分析

Part 7 IS-LM-BP分析

§27 国際収支と外国為替レート
§28 IS-LM-BP分析
§29 消費
§30 △投資
§31 景気循環
§32 経済成長

.
■ナナメ読みのコツ~「要するに」作戦■

では今日も★★★優先度に加え、石川の経済オリジナルのABC評価を表示。

★★★ 重要頻出論点。理解が問われるので、解ける様になるまで理解。
★★☆ 頻出論点。理解は不要で、主に解法で解く。
★☆☆ 必要概念。直接問われないが、頻出論点を解くのに使う知識。
☆☆☆ 出題対象外or稀出論点。▲=全く不要、△=たまに出題で示す。
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出題可能性:A=高い、B=普通、C=低い

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Part 5 IS-LM分析

★★★A§17 IS-LM分析
→ケインズ理論をグラフ1枚で説明するのがIS-LM。国民所得Yを横軸、利子率rを縦軸に取り、財市場均衡のIS曲線は右下がり、貨幣市場均衡のLM曲線は右上がり。両者とも均衡する交点がその経済のYとr。

★★☆A§18 金融政策の効果
→貨幣市場、つまり貨幣供給量L・物価P・利子率rを「均衡」の一言で括る。L↑・P↓で右シフト(正しくは下シフト)と覚えれば問題は解ける。流動性の罠でLM曲線水平の時の動きを暗記。

★★☆A§19 財政政策の効果
→財市場、つまり有効需要の原理や投資I・政府支出G・租税Tを「均衡」の一言で括る。G↑・T↓で右シフトと覚えれば問題は解ける。クラウディング・アウトでのIS曲線の動きと結果、また投資が利子非弾力的→ISが垂直→財政効果超有効と解法暗記。

☆☆☆B§20 ▲公債の経済効果
→中央銀行が公債を買うと、資金供給が増えてインフレ。従い財政法5条は日銀の国債購入を「原則」禁じるが、わざとインフレさせたくて日銀が国債を買っているのが今の日本。読み物程度。

Part 6 AD-AS分析・IAD-IAS分析

→IS-LMでは財市場・貨幣市場の均衡を考えたが、現実では財市場Yが減ると労働力が要らなくなり失業が起きる。失業と物価の関係も考慮するのがAD-AS分析。

★☆☆C§21 労働市場
→直接問われないが、AD-AS分析の前提として労働市場を分析。労働市場はミクロと同じく労働需要と労働供給の交点で決まる。この時、賃金が動いて調整するのが古典派、賃金率下方硬直性により失業が発生するのがケインズ派。

★★☆B§22 AD-AS分析
→横軸に国民所得Y、縦軸に物価Pを取り、総需要AD(財+貨幣市場)と総供給AS(労働)と物価の均衡を考えるのがAD-AS分析。物価P上昇→実質賃金率W/P下落→雇用増・失業解消でAS右上がりとするのがケインズ派。物価に関係なく完全雇用だからAS=垂直とするのが古典派。ここは金融政策・財政政策の効果の解法暗記でOK。

☆☆☆B§23 ▲古典派体系とケインズ派体系
→古典派とケインズ派の思考順の違いを知る。主役はケインズ派で、これまで学んだ通りに財→貨幣→労働市場の順で均衡し、最後に雇用量が動いて失業発生。古典派は国民所得と労働市場が先に動き、物価Pが動いて均衡。

☆☆☆B§24 △インフレの種類と効果
→物価Pの話をしたので、財市場で学んだインフレ/デフレギャップをおさらいし、ついでにコストプッシュとデマンドプルを用語レベルで。通常の年は出題マーク数上限の都合上、出ても1マーク。

☆☆☆B§25 △フィリップス曲線
→インフレの次は失業を押さえる。失業の種類(摩擦・構造・循環)を用語レベルで。失業率が下がると賃金が上がるのは何となくわかる。賃金が上がるとついでに物価が上がる。だから失業対策とインフレ対策は両立しないとするのが物価版フィリップス曲線。面白い論点だがほぼ出ない。

☆☆☆C§26 ▲IAD-IAS分析
→出ない。出ても解かない。

Part 7 IS-LM-BP分析

→海外・為替の影響も考えたい。ただ4市場が同時に動かしたら大変なので、労働市場・物価はお休みし、財市場・貨幣市場⇔為替の関係を分析。

★★☆A§27 国際収支と外国為替レート
→貿易をすると国際収支が発生する。外国為替レートは、超短期・短期・長期で決め方が違う。日本の国際収支が黒字になると、ドル需要が減って円高になり国際収支が一致。だが現実の短期では為替が先に円高となり、輸入額面が下がり一時的に黒字が更に拡大するJカーブ効果まで押さえる。

★★☆B§28 IS-LM-BP分析
→IS-LMでは閉鎖経済の仮定で財政/金融政策の効果を考えたが、国際収支BP(Balance of Payment)、つまり資本移動と為替も考慮し政策効果を考えるのが、マンデル=フレミングの法則。理屈では、IS-LMに水平なBP曲線を描き加え、資本移動・為替・利子率を考慮して、金融政策有効・財政政策無効を理解。そこが解ればあとは表で解ける

★☆☆B§29 消費
→マクロ経済はケインズ型消費関数が前提だが、長期では当てはまらなくなり論争が起きた。短期⇔長期の消費関数が異なる3つの見解、ライフサイクル仮説・恒常所得仮説・相対所得仮説を用語レベルで暗記。

☆☆☆B§30 △投資
→ケインズの投資の限界効率は、投資収益率が利子率を上回ると投資実行。それ以外の3つの見解、加速度原理・ストック調整原理・トービンのq理論を用語レベルで暗記。

☆☆☆B§31△景気循環
→直接問われない。選択肢にでてくる景気循環の4つの波の名前だけ暗記。

★☆☆A§32 経済成長
→経済が短期的に上下すると景気循環、それを繰り返し長期的に大きくなっていくのが経済成長。新傾向として狙われがちなので、余裕のある範囲で押さえる。

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■今日のまとめ■

「経済」は論点を一つずつ固めていけば、得点荒稼ぎ。だから理解が大事。しかし診断士「マクロ」は「ミクロ」に比べ平易な出題が多く、過去問回転で答えを覚えて対応できる論点も多い。本気を出せばいくらでも難しく出題できるから、

診断士試験は過去問の出題範囲で解く。つまり周囲が出来る所を解く。
過去問で問われていない、周囲もできない所に深入りする必要はない。

こう学習ルールを決めておくと、ググッと気が楽。なお今覚えたものは長期記憶化し、5月・7月に覚える短期記憶は試験後すぐ忘れる。従い、

試験合格目的でなく、自分が面白いと思うものは今とことん勉強。
試験合格のためと割り切るものは、遠慮せずに先送り。 

道場基本理論は早め・速め・深めの学習を促し、いろんな所で使い勝手が良い。ではまとめ。

・マクロの理解はGDP~IS-LM分析まで。後は解法暗記で対応可。
・IS-LM分析は、G↑T↓でIS右シフト、L↑P↓でLM右シフト。
・IS-LMに失業・物価を加えて考えるのがAD-AS分析。
・IS-LMに為替を加えて考えるのが、IS-LM-BP分析。

byふうじん



スカイマークが撤退すると、航空運賃が上がる

これは誰でも知ってる経験則。それを「競争原理が働かなくなる」と説明するのが一般人。

①需要曲線は右下がり
→1,000円払って乗りたい人と、500円なら乗っても良い人が存在
②供給曲線は右上がり
→限界費用MCは右上がり逓増。企業はP=MCとなるギリギリまで供給
③独占は過少供給になる。
→需要曲線Pは右下がり、限界収入曲線MRは更にその下。
..独占企業はMR=MCで供給止めるが、高いPで売るからボロ儲け。
④寡占なら価格競争が起きる。
→寡占2企業は相手の値上げに追随せず、値下げには追随。

の順でスラスラ説明するのが診断士。

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■ミクロおさらいで得点荒稼ぎ■

ミクロ重要論点を解くには、スカイマークを思い浮かべる。

「経済」5週講義のうち、ミクロが終わりマクロに突入する前に、ミクロのスピ問・過去問outputを最低各2回。ミクロ(上)・(下)で、解法・結論以外に理解が必要なのは以下の点。

★★★①予算制約・需要曲線
★★★②費用曲線・供給曲線
★★★③独占・④寡占
★★★⑤外部効果
(+弾力性概念)

スカイマークの事例で①~④はイメージOK。外部効果→公害→飛行機の騒音と連想して⑤もOK。これを受け売りでなく、自分の言葉で「要するに」と一言メモ。一度理解、腹落ちすれば、得点荒稼ぎできるのが「経済」。

では今週・来週はマクロ(上)(下)で石川の経済を斜め読み。引き続き情報提供・ご意見ご質問お待ちしています。

感想・意見・質問募集
参加方法:当記事コメント欄に記入。
書ききれない方等はコメント欄にメールアドレスを記入ください(ブログ上では非公開)。折り返し連絡先アドレスをお伝えします。または直接webmaster@oden.comにメール。

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■本日の斜め読み範囲~マクロ(上)■

「マクロ」と名乗る位だから、全体感を押さえる学習が大事。

論点理解はその後。まず石川の経済のフロアマップ(全体感)と順路を、以下要約引用(速習!マクロ経済学 P.41)

▼マクロ経済学では、一国経済全体を分析したケインズおよびケインズ派の考えを中心に、それと対立する古典派と古典派に近いマネタリスト合理的期待形成学派についても学ぶ。

▼Part2(国民経済計算)で、一国経済全体を示すGDPの概念を理解。Part3(財市場)でGDPの決まり方、Part4(資産市場)で利子率→GDPへの影響を考える(金融政策)

ここまでを今日の(上)で斜め読み。来週の(下)で以下を斜め読み。

▼Part5(IS-LM)は、財市場と資産市場の同時分析、つまり互いにどう影響するかを分析。Part6(AD-AS分析)では労働市場が加わり、古典派と対立。Part7では海外が加わり、その前提・関連知識も学習。

要するに、Part2~4の論点を理解し、Part5(IS-LM)を解法で解けば「マクロ」は合格点。後は興味と余裕のある範囲で、Part6・7の知識で加点。

一国経済を扱うマクロは気宇壮大、ミクロの様に細部に拘らない。後半は理解要らずの知識で解けば心配不要。ではPart4まで斜め読み。

Part2 国民経済計算

§4 GDPと物価
§5 三面等価の原則
§6 △産業連関分析

Part3 財市場

§7 財の需要
§8 45度線分析
§9 インフレ・ギャップとデフレ・ギャップ
§10 投資乗数・政府支出乗数・租税乗数

Part4 資産市場

§11 貨幣と債券
§12 貨幣供給
§13 利子率の決定
§14 ▲投資の限界効率理論
§15 金融政策の効果
§16 ▲古典派の利子率・貨幣感

「マクロ」の最重要論点 IS-LM分析は、

一瞬でスッと解く解法が研究済だから、理解はあまり要らない。

そこに行く前に、Part2~4の範囲をしっかり理解

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■ナナメ読みのコツ~「要するに」作戦■

今日も★★★優先度に加え、石川の経済オリジナルのABC評価を表示。

★★★ 重要頻出論点。理解が問われるので、解ける様になるまで理解。
★★☆ 頻出論点。理解は不要で、主に解法で解く。
★☆☆ 必要概念。直接問われないが、頻出論点を解くのに使う知識。
☆☆☆ 出題対象外or稀出論点。▲=全く不要、△=たまに出題で示す。
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出題可能性:A=高い、B=普通、C=低い

Part2 国民経済計算

★★☆B §4 GDPと物価
GDPの概念を学び、その他指標と物価指数をおまけで押さえる

★☆☆C §5 三面等価の原則
GDPの考え方。生産面(産業別)が基本。同じものを分配面(受取人)・支出面(出し手)で分類するだけなので、3者は必ずイコール。

☆☆☆B §6 ▲産業連関分析
→産業間の取引関係を示す表。ある最終財の需要増加時の波及経済効果を計算できる。深い出題はない。

Part3 財市場

★★☆B §7 財の需要
有効需要の原理により、GDPの議論は「財の需要」が最重要。YD=C+I+G+EX-IMの需要式を使い、需要Cの考え方を学ぶ。I, G, EX, IMは一定と割り切る。

★★★A §8 45度線分析
→サミュエルソンによる、有効需要の原理の図解。傾きや切片で変化するYDに対し、YS=Y=常に45度で、GDPはYD・YSの交点。だからGDPを増やすには常に45度のYSでなく、YDを操作せよ(=傾きや切片を上げる)と説くのが、有効需要の原理。

★★☆C §9 インフレ・ギャップとデフレ・ギャップ
→経済政策の目標は、完全雇用実現と物価安定。供給超過による失業発生時はデフレ・ギャップの分だけ需要YDを増やし、需要超過による物価高騰時はインフレ・ギャップの分だけ需要YDを押さえるのが、総需要管理政策

★★☆A §10 投資乗数・政府支出乗数・租税乗数
→金融/財政政策がGDPをどう増やすかの理屈が乗数効果。投資乗数がわかれば残り2つもOK。理屈としては、1つ投資をするとその需要増が従業員の所得を増やし波及的に新たな需要。試験上はY=C+I=(a+bY)+Iから式変形し、投資乗数1/(1-b)を導けばOK。

Part4 資産市場

★☆☆C §11 貨幣と債券
→まず、貨幣と債券だけを考える。貨幣とは取引に使える資産だが、ほとんど利息がつかない。債券には利息がつき、更に市中金利との差で価格が変動し、投機対象として儲けに使える。また貨幣+債券=資産100とし、どちらかが減ればもう一方が増える関係。

★★☆B §12 貨幣供給
→中央銀行が直接供給した貨幣(ハイパワード・マネー)は貸出後再び市中銀行に預けられ、支払準備率分を除いて再び貸し出される。これを貨幣乗数と呼び、中央銀行は貨幣の直接供給量と準備率を操作して、貨幣の流通量を調整する。

★☆☆C §13 利子率の決定

→利子率rが貨幣需要と供給により決まる理屈を学ぶ(P.167例題)。実質貨幣供給量=一定=縦に垂直。貨幣需要Lは取引需要(一定・垂直)⇔資産需要に分かれ、資産需要分だけ流動性選好説により右下がり。
つまり利子率r↓なら貨幣需要L→。貨幣供給と一致した点に利子率rが決まるのが、貨幣市場の均衡

☆☆☆B §14 ▲投資の限界効率理論

→投資利益を利子率で表したのが、投資の限界効率。金融政策上は、利子率を下げれば投資が増える。診断士対策上は「財務」「事例Ⅳ」で出題するので、ここは割愛。

★★☆A §15 金融政策の効果
→作成中

☆☆☆A §16 ▲古典派の利子率・貨幣観
→診断士「マクロ」は理論を問わないはずだが、石川の経済の出題頻度は「A」。調査中。
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■今日のまとめ■

診断士「マクロ」では、ケインズ理論の把握=IS-LM分析が最重要。ただし試験上は解法で解いてしまうので、財市場・資本市場の論点理解が大事。

そこに必要なのは適切な予習・理解と、早め早めのスピ問・過去問反復練習OUTPUT。「ミクロ」に比べ「マクロ」は知識で解ける。恐れることなく自分を信じ、「ミクロ」を固めてから「マクロ」に進む。ではまとめ。

・ミクロ重要論点は、スカイマークを思い浮かべて解けば盤石。
・マクロは各論点詳細を学ぶ前に、「マクロな」全体像を描く。
・財政政策:政府支出G・租税Tを操作し、投資と国民所得Yを増。
・金融政策:貨幣供給L・利子率を操作し、投資増と物価安定。

byふうじん



受験校カリキュラム+「石川の経済」が最強 (通学)
「石川の経済」+スピ問・過去問でも最強 (独学)

独学⇔通学での用法の違いが明らかになってきた石川の経済。だがH22・H25「経済」は得点調整すら辞さない最凶レベル。

理解レベルを超えた過去問をどう使えば良いのか?石川の経済をより有効活用すべく、引き続き情報提供をお待ちしています

【感想・意見・質問募集】
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■再掲:「経済」の学習目安は?■

周囲が出来る所を取る

神羅万象、あらゆることをズバリ一言で示してくれるのが資格試験の神様(払うお布施の額に応じ、手とり足とり教えてくれるのは仏様。)

60点で合格=周囲が出来る所を取れば良い試験では、

★★☆ 効率良く合格を狙うことが可能。
★★★ でも、要領よく点を取る方が優位。

資格試験の素養がある人は独学を選び、余計なコトせず効率的に「1次」通過。だが受験校通学を選んだら、20h/週(計800時間)やらないと「1次」一発通過は無理(※)。

※週2コマ受講で15h/週学習だと、問題演習OUTPUTが不足するため。

【OUTPUT重視説】
スピ問・過去問を事前に2周すれば、答練80点=上位5%=スト合格ペース。答練80点で復習INPUT時間を減らせば、20h/週の予算時間が余り、余計なことや次科目予習に手を出せる。

答練80点(7科目橋げた)を前提に、周囲がやらない余計なコトをやる。

その知識スラック(余裕資源)が通学スト生の優位性、というのはまだ内緒。

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■本日の斜め読み範囲~ミクロ(下)■

では石川様がズバリ仰る内容を斜め読み。(下)の範囲は広く、少々駆け足。

Part 4 完全競争市場均衡

§19 △調整過程

Part 5 不完全競争市場

§20 独占
§21 △独占的競争
§22 寡占
§23 ゲーム理論

Part 6 効率と公平

§24 効率性と公平性
§25 △ローレンツ曲線とジニ係数
§26 余剰分析
§27 ▲パレート最適

Part 7 市場の失敗

§28 △費用逓減産業
§29 外部効果
§30 △公共財
§31 情報の非対称性
§32 期待効用仮説

Part 8 貿易の理論

§33 自由貿易
§34 △保護貿易

こんなにあるの・・?と思うが、独占・外部効果など重要頻出論点を除き、せいぜい知識で解ける1マークが出る程度。受験校カリキュラムの「経済」への割り当ては5週間。つまり、

5週×20h=100hで学べる範囲で合格できる

と自信を持つ。そう割り切ると「経済」対策はとても簡単。ついでに「要するに」と一言でまとめるクセをつけ、要領よく加点

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■ナナメ読みのコツ~「要するに」作戦■

今日は★★★優先度に加え、石川の経済オリジナルのABC評価も表示。

★★★ 重要頻出論点。理解が問われるので、解ける様になるまで理解。
★★☆ 頻出論点。理解は不要で、主に解法で解く。
★☆☆ 必要概念。直接問われないが、頻出論点を解くのに使う知識。
☆☆☆ 出題対象外or稀出論点。▲=全く不要、△=たまに出題で示す。
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出題可能性:A=高い、B=普通、C=低い

Part 4 完全競争市場均衡

☆☆☆B §19 △調整過程
→価格で調整するのがワルラス調整。翌期の生産、つまり在庫で調整するのがマーシャル調整。用語レベルが問われ。「不安定」は出題なし。

Part 5 不完全競争市場

→完全競争の仮定を外すと、価格競争と差別化が起きる。企業経営者がブル―・オーシャン大好き!である理由がわかる大事な章。

★★★A §20 独占
→独占企業は①作るほど価格Pが下がり、②限界収入はさらに下がる(P.209)
独占企業は利潤最大化のためMR=MCとなる点で生産を止めるが、MRより高いPで売れるので儲かる。理屈が難しい分、一度理解すると荒稼ぎ。

☆☆☆B §21 △独占的競争
→独占のおまけ論点。完全競争下でも商品を差別化すれば、独占の理屈で儲かる(短期)。新規参入により利潤=ゼロ(長期)と覚えれば完璧。

★★★B §22 寡占
→独占市場にライバルが登場すると寡占。両社は価格を探り合い、自社が値下げすればライバルも追随、自社の値上げには追随せずシェア拡大を狙う。ここまで(屈折需要曲線)は実務イメージで納得。
さて、技術革新で生産コスト(MC)が下がると、普通は値下げ+増産で儲ける。だが独占市場では迂闊な値下げはライバルに追随され、思惑以上に値段=限界収入(MR)が下がる。それなら今の価格・今の生産量のぬるま湯でいいやとなるのが価格の下方硬直性。出題頻度が減ったのは残念。

★★☆A §23 ゲーム理論
→寡占市場でのライバルとの価格駆け引きを他に応用するのがゲーム理論。頻出論点であり真面目に考えると面白い。だが時間がもったいないので試験上は理解より解法で解く。

 Part 6 効率と公平

→「あるべき経済」の実現に向け、効率性と公平性の意味を学ぶ章。

★☆☆C §24 効率性と公平性
効率性とは「余剰の最大化」、公平性とは「余剰の配分」。ただの前フリ。

☆☆☆B §25 △ローレンツ曲線とジニ係数
公平性:所得分配の平等度は、ローレンツ曲線のグラフで把握。下に凸になり、ジニ係数が大きいほど格差社会。あまり出ない。出ても簡単。

★★☆B §26 余剰分析
効率性:総余剰=消費者余剰・生産者余剰等のグラフの面積を最大にすること。ここでは完全競争至上主義。独占市場や課税・補助金で生じる死荷重を示せればOK。

☆☆☆C §27 ▲パレート最適
→パレートさんが考えた、最適資源配分の状態。§29外部効果で使う。

出典:Wikipedia

Part 7 市場の失敗

→「完全競争至上主義」のPart 6に対し、「市場に任せると最適資源配分にならないケースがあるでしょ?」とツッコミ入れるのが市場の失敗

☆☆☆B §28 △費用逓減産業
→電力・鉄道など初期投資が大きい産業は、(追加生産費用が小さく)費用逓減・自然独占。§26で教わった独占=非最適資源配分の知識を使い、ツッコミを入れる。試験上は価格規制をさらっと押さえる。

★★★A §29 外部効果
→外部効果にも色々あるが、外部不経済=公害の例を使う。企業は公害コストを当初意識しないので、本来の全体最適(パレート最適)より作り過ぎちゃうのが市場の失敗。税金で是正せよと主張したのがピグー、交渉に任せよと指摘したのがコース

出典:Wilipedia

☆☆☆B §30 △公共財
→誰でも・同時に使える公共財(警察・消防)は、ただ乗りフリーライドにより見掛け上の需要が減るため、政府が介入して本来の必要量を供給。診断士では用語レベルしか出ない。

★★☆A §31 情報の非対称性
→頻出。契約前の非対称性が逆選択、契約後の非対称性がモラルハザードと覚えれば簡単に解ける。

★★☆B §32 期待効用仮説
→宝くじを買う(=診断士「2次」を受け続ける)心理の説明。2択のうち不確実性のある方を選ぶとリスクプレミアムがついてくる。計算練習すればOK。

Part 8 貿易の理論

→時代はグローバル。だが複雑で面倒だから、ミクロでもマクロでもグローバルの話題は最後に後回し。

★★☆A §33 自由貿易
→小国の2国モデルで貿易を行うと、輸出側は生産者余剰、輸入側は消費者余剰が増える。どちらの国が輸出するかを考えるのがリカードの比較生産費説

出典:Wikipedia

それを労働人口で考えるのがヘクシャー=オリーンの定理

出典:Wikipedia

☆☆☆B §34 △保護貿易
→関税による死荷重だけ示せればOK。

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■今日のまとめ■

ミクロ後半では、前半の理論をベースに実体経済の出来事を分析。だから実務ですぐ使える知識が多く、お買い得。

そして経済学とは、仮定と仮説の正しさを争う学問。ノーベル経済学賞レベルの水掛け論を、わずか5週間でおさらいするスピード感は爽快。

論点こそ多いがその殆どは知識で解くので、ミクロ前半に比べ理解が少なくお気楽。ではまとめ。

・「石川の経済」で理解が進むが、最凶過去問への対応法はまだ不明。
・「経済」に限らず、「1次」の学習目安は「周囲が出来る所を取る」。
・周囲が出来る所が取れたら、時間の許す限り余計なコトをやる。
・ミクロ後半は独占・寡占・外部効果を理解。後は理解より解法。
・外人顔をネットで検索。「経済」でもくだらないほど忘れない

byふうじん



「経済」には3人の神様がいる。

その名もスピ問様石川様マンキュー(の入門経済学)様、の3名。この3人、高潔な人格にこそ定評あるが、ちょっぴり商売っ気があり、

こちらの水は甘いぞ。
さぁさぁまずウチの水から飲みなさい。

としきりに誘いを掛けてくる。確かにその水は甘美で、気づいたら2ヶ月経過、というのがこの業界でよく聞くお伽噺。

その呼び込み文句を紹介。

スピ問様:試験傾向の変化を見て毎年2~3割を入れ替え。最新試験傾向を意識し効率的に学習可能。60%の得点で合格するため、学習領域の取捨選択が重要。

石川様:「日常会話でわかりやすく」など、5つの特徴により初学でも大丈夫。(診断士対策なら)本書でインプットし、過去問・予想問題を繰り返して完成度を上げれば良い。

マンキュー様:経済学を学ぶ理由は、①日常世界の理解 ②経済に自ら機敏に参加 ③経済政策の可能性と限界を理解。実際の生活に応用できるため、将来必ず役に立つ。

※出典:各書のはしがきより要約引用。

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■疑問:診断士「経済」はどこまで対策必要?■

3人の言い分は解った。で、「経済」はどこまで学習すれば良い?

「周囲が出来る所を取る」が正解。だが学習開始前に一つ留意点

○要領よく点を取ることは有効。
△効率良く合格を狙う、は慎重に。

「要領よく得点」するには、難易度・出題頻度を意識。正解率ABランクを8割当て、最後の2択Cランクを5割当てる。これで60点到達(→TAC過去問集を自分で集計し、期待値計算でわかる)

「効率良く合格」するには、「合格を目的とし」「非効率な学習をしない」ことで、独学・通信生に有効。通学生の場合、受験校カリキュラムこそ「最も効率的」。そこで手を抜くと痛い目に遭う。

独学合格=最も効率的。INPUT抜きで最初から過去問を解き、その逆算で頻出知識から順に増やすから。

通学生は講義+予復習重視で、60点狙いにはINPUT超過。そこでINPUT時間を削り、過去問・スピ問OUTPUT重視で要領よく得点。その後、時間の許す限り非効率な学習(=あれこれ試行錯誤や失敗PDCA)に手を出しておく。

失敗は成功のもと。他人が嫌がる失敗を敢えてやるのがスト合格者。

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■本日の斜め読み範囲■

では、「石川の経済」はどう使えばいいの?

これは経験者の意見が重要。改めて情報お待ちしております

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この場は一旦仮定を置いて進める。

独学者:石川の経済をテキストとして使う。一巡してから問題集。
通学生:講義終了次第スピ問を解く。不明点を石川の経済で理解。

「経済」や「財務」は既に体系化された学問。まず目次を見て全体像を頭に入れることが効果的。

Part 1 経済学の勉強方法と全体像

§1 経済学の思考パターン
§2 グラフの読み方
§3 ミクロ経済学の全体像
▲§4 微分の公式と活用

Part 2 家計の行動

§5 限界効用理論
§6 無差別曲線
§7 予算制約線・最適消費点
§8 上級財・中立財・下級財
§9 需要曲線
▲§10 さまざまな無差別曲線
▲§11 労働供給量の決定
▲§12 貯蓄量の決定
▲§13 顕示選好の理論

Part 3 完全競争企業の行動

§14 利潤と収入
§15 費用
§16 供給曲線
§17 完全競争市場の長期均衡
▲§18 生産要素の需要

Part4~7は来週掲載。

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■斜め読み開始~「要するに」作戦■

「石川の経済」の特長は、①知識体系の提示 ②わかりやすい文章 ③60時間の無料解説講義。問題集の前に通読するのがベスト。時間がなければ問題集の解説として使うのがセカンドベスト。

その際自分なりの理解を、「要するに」と一言メモにしておく(知識記憶→理解記憶(経験記憶)に進化し、記憶に残る)。「要するに」の例を以下に示す。

Part 1 経済学の勉強方法と全体像

§1 経済学の思考パターン
§2 グラフの読み方
§3 ミクロ経済学の全体像
▲§4 微分の公式と活用

→§「経済学の思考パターン」を押さえれば、どこかで迷っても本筋に戻れる。文章がわかりやすいので、§1~3は斜め読みでなく確実に頭に入れる。§4は不要(診断士では問われない)

「経済」の全体像から詳細まで一気に頭に入れるのは難しい。わかりやすい★★★評価で優先度を示す。

★★★ 重要頻出論点。理解が問われるので、解けるまで理解。
★★☆ 頻出論点。理解が不要で、主に解法で解けることが多い。
★☆☆ 必要概念。直接問われないが、頻出論点を解くのに使う。
☆☆☆ 出題対象外or稀出論点。▲=全く不要、△=たまに出題。

Part 2 家計の行動

→X財・Y財のみの2財モデルを仮定し、家計の消費行動→最適消費点→需要曲線までを導く。

★☆☆§5 限界効用理論
→ビールの1杯目は超旨いが、2杯目・3杯目・・はそうでもないと説くのが限界効用の逓減。コスパ最高!限界効用を価格で割ったお買い得感が加重限界効用。考え方の基礎であり、出題はない。

★★☆§6 無差別曲線
→2財(X財・Y財)をそれぞれ買う時、効用が同じ(=無差別)になる組み合わせをつないだ線が無差別曲線。5つの性質は最初は理解不要で後から押さえる。

★★★§7 予算制約線・最適消費点
→2財(X財・Y財)を買いたい時、効用は曲線だったが、予算制約は直線。直線と曲線の接点が最適消費点。ここ大事。

★☆☆§8 上級財・中立財・下級財
→経済では様々な実物の動きを説明したいので、どんな財かを分類。所得に対する動きで分類すると上級~下級財。

★★★§9 需要曲線
→所得に加え、価格の動きも反映するには、「代替効果」「所得効果」をスルツキー分解で考える。診断士「経済」はここが大好きで、頻出。ここのポイントはギッフェン財(価格が上がると消費が増える)をどう説明するか。

ギッフェンによるアイルランドジャガイモ飢饉での価格上昇のストーリー仕立てで覚えれば、この章は完璧。

外人顔(作成中)

以下は不要か後回し。
▲§10 さまざまな無差別曲線
△§11 労働供給量の決定
△§12 貯蓄量の決定
▲§13 顕示選好の理論
→§11・12はどちらか1マーク出るが、理解せず答えを覚えれば解ける。

Part3 完全競争企業の行動

→企業は利潤が最大化する量を生産すると仮定し、収入(MR)=費用(MC)が一致する供給曲線を導く。

★☆☆§14 利潤と収入
→限界収入(MR)の考え方が最重要。1回目は読み流し、後で悩んだ時に読み返すと、魔法の様にスッと頭に入る。

★★★§15 費用
→限界費用(MC)の考え方が最重要。講義とグラフで、費用曲線(MC→AVC→AC)の考え方を理解で学ぶ。重要点なので、理解につまずいたら動画の出番。

★★★§16 供給曲線
→費用曲線をじっくり眺め、①企業は利潤最大化する生産→MR=MC→供給曲線とはMC曲線そのもの、までを理解で学ぶ。損益分岐点・操業停止点を自分の口で説明できるレベルが目安。

△§17 完全競争市場の長期均衡
→短期・長期の費用/供給曲線は出ても1マーク。理解しても他論点に影響しないので、答えを覚えて解法で解く。

▲§18 生産要素の需要
→出ない。もし出てもマクロ知識・家計行動の知識応用で解ける。

.
■今日のまとめ■

石川の経済はわかりやすい。そのぶん量は多いが、理屈で理解する点は案外絞られる。ではまとめ。

・スピ問・石川。マンキューの誰にすがるかは、はしがきを読むと良い。
・効率よく合格<要領よく得点。合格実力到達後は、非効率なことをやる。
・コスパ最高!が家計行動の原点。予算制約から需要曲線を導く。
・儲からなければ作らないのが企業行動の原点。費用/供給曲線が大事。

byふうじん



「経済」に迷える受験生の救世主

<救われた声>
泥沼学習法【経済】 katsu
おお、経済学 ひろいん
色々なグラフ・理論の「ショートカット」記憶法 ハカセ

時に救世主とも称される「石川の経済」。
Sランクミシュランで言えば「★★★使い込むに値する」価値がある様子。

速習!ミクロ経済学
★★★ 
速習!マクロ経済学
★★★ 
中央経済社 中央経済社
2,600円+税 2,400円+税
2011年5月出版
2013年4月第18刷
2011年2月出版
2013年3月第27刷

そこでT○C「経済」講義期に併せ、5週連続でその使い勝手を特集予定。

1/25 斜め読み(総論)
2/1 斜め読み(ミクロ経済(上))
2/8 斜め読み(ミクロ経済(下))
2/15 斜め読み(マクロ経済(上))
2/22 斜め読み(マクロ経済(下))

まず最初に、「石川の経済」を実際に使った方の感想・意見、これから使う方の質問を募ります

【感想・意見・質問募集】
参加方法:当記事コメント欄に記入。
書ききれない方等はコメント欄にメールアドレスを記入ください(ブログ上では非公開)。折り返し連絡先アドレスをお伝えします。または直接webmaster@rmc-oden.comにメール。

筆者は「石川の経済」は初見。当特集の趣旨は、「石川の経済」を初見で「5週間で斜め読み」すると、何にどう気づくか。そして当ブログは読み手の質問、経験者の助言を頂くほど質が高まる「参加型」

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■序論①:「経済」でつまずきやすい理由■

一度つまずくと、起き上がるのが大変。

「経済は理解が大事」。よく聞く台詞だがこれは要注意。誰だって「理解して解きたい」のであって、理解できなくなる根拠の特定が先。

<つまずきやすい理由>
①タテヨコのグラフの意味の理解が前提。
②仮定→結論→次の仮定の繰り返し。順を追った理解が前提。
③解法で解ける問題、応用が必要な問題が混在。
④この結果、一度つまずくとどんどんワカラナクなる。

「経済」で一度理解につまずくと。ついこう考える。

過去問が解ければいいや

だがスピ問レベルならともかく、「経済」過去問は奇問難問揃い。その結果。

他の科目と合わせて420点取れればいいや

多年度合格はいざ知らず、スト合格を狙うには「考えるのを止めた」らOUT。思考停止に陥らないよう、

「経済」は最初に理解してから、過去問OUTPUTに進め

と説くのが「石川の経済」の序章・・、という所までやっと筆者も読んだ。

 .
■序論②:「石川の経済」の特徴は、わかりやすさ■

・入門書であり、問題集ではない。
・解説動画のわかりやすさに定評あるが、60時間分もある
・受験校テキスト⇔「石川の経済」をどう使い分けるか

ここで疑問。「石川の経済」の解説量・動画は解りやすいとはいえ、相当なボリューム。受験校テキスト・問題集に加えてどう使いこなしたのか。そこで仮説を1つ。

「石川の経済」専念でなく、解説・サブテキストとして使ったのでは?

筆者の現時点の斜め読みでは、「石川の経済」のわかりやすさは以下4点。恐らく他にもまだある。

①全体像(フロアマップ)と思考の順路を提示。
②グラフの意味・理解を重視
②用語の定義が正確(索引で辞書代わりに使える)
③仮定・過程と結論が明確(どちらを知りたいかで、拾い読み可能)

①全体像(フロアマップ)について。受験校テキストが1次元(線状)とすれば、「石川の経済」は2次元(地図状)。かつ順路が示してある。以下に図解。

②グラフの意味・理解について。グラフ重視は受験校テキストも同じ。だが図解の的確・正鵠さが段違い。例えば「限界」と「平均」の違いなら、図解で一発(速習!マクロ経済学 P.22)

③用語の定義について。受験校テキスト・問題集が「過去問を解く」ことに重点を置くのに対し、「石川の経済」は経済学の理解自体に重点を置く。だから索引から論点に戻ることで、前後関係をつなげて理解しやすい。

④仮定・過程と結論について。「石川の経済」では、結論を四角囲いで示し、本文でその仮定・過程を解説。結論を知りたいのか、理屈を知りたいのかで、どこを読めば良いかが明確。

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■「経済」を得点源にする■

ここまで3科目が順調なら「経済」で稼ぐ。すると「1次」Sランクが射程内。

当記事をここまで目を通したスト生なら、前半3科目は順調だった筈。ここで「経済」を得点源にすると、「1次」高得点と「2次」スト合格が射程内。その根拠は以下。

①得点荒稼ぎ説

→「経済」は得手不得手が分かれ、一度理解すると得点荒稼ぎ。すると他科目DE知識で点を補う必要がなく、A~Cランク知識に専念できる。

②仮定思考説

→「経済」は、現状を過去の事実で説明する学問。具体的には「グラフの事実」→「縦軸・横軸の因果関係」→「現状を説明」。「仮定」を置くことで複雑な状況を一旦シンプルにするのが特徴。

③仮説思考説

→自ら考えPDCAを回し、ハズレでなければ正とするのが仮説思考。1年スト合格に向けた時間短縮にはこれが不可欠。その時、仮定を使い、複雑な現実を単純モデルで考える。つまり仮定+仮説思考。

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■今日のまとめ■

今日は前フリ。本格記事は来週から4週連続。

コメントや質問次第で、「経済」をどう考えるかのミライが変わる。

道場ブログの執筆時は常に新鮮な気持ちで変化に挑み、いつもワクワク。ではまとめ。

・道場ブログは参加型。コメント・質問次第でしなやかに進化。
・「経済」は一度つまずくとそのまま不得意になりやすい。
・「石川の経済」は解りやすいが分量多い。サブテキストとして活用?
・「経済」は得点源。そのまま仮定+仮説思考で「2次」スト合格へ。

byふうじん



みなさん、こんにちは。 ご無沙汰しております、butaoです まず初めに、合格者の皆様、誠におめでとうございます 本日も合格体験記のご紹介です。 今回は、診断士試験に短時間で見事独学ストレート合格されたりんごさんです!

独学ストレート合格を狙う方々にとってはもちろんのこと、それ以外の方にも参考になる体験記です

寄 稿 こ こ か ら 

初めまして。りんごと申します。経営コンサルティング会社に勤務しております 中小企業診断士受験中にサイトや懇親会など何度かお世話になった「一発合格道場」に私の合格体験記を寄稿させていただきます 私は、2014年の中小企業診断士に模試の利用もなく学習時間も少なく独学のみでストレート合格することができましたので、独学での合格を目指している方の参考になればと思い、合格体験記を書いてみました

受験の経緯

  1. 自分の知識を再整理し、コンサルティングに深みを出したい
  2. せっかく勉強するならMBAか何か資格を取って勉強したほうが体系だって勉強できるが、MBAは日本でも最低200万円くらいかかるので高額
  3. よし、中小企業診断士だ

くらいの軽いノリでした なので、受験当時は、これを活かして中小企業のコンサルティングに積極的に関わろうという意識はありませんでした この状態が、2014年の2月くらいです ただし、当然ですが業務優先で試験勉強に臨みました また、土日のいずれかは家族サービスもしなければならないなどの状況の中、基本的な勉強時間は帰りの電車の中と、土日のいずれか+祝日程度となりました

一次試験

前提 もともと大学で経済学を専攻していたので、「経済学」については一通りの知識はありました。また、学生時代に簿記1級まで取得していたので「財務・会計」についても細かい勉強をすることなく対応が可能でした インプット

  • 企業経営理論、運営管理、経営情報システム;中小企業診断士のブログやインターネットサイト
  • 経営法務、中小企業経営・政策;TACのスピードテキスト
  • 経済学、財務・会計;特になし
  • 全体をTACのポケットテキストで確認するという形をとりました。

実際、一次試験を受けてみて、60点を取るだけであればポケットテキストをマスターすれば問題ないという認識です 40点を下回ることなく60点以上をコンスタントに出せればいいという認識からつめこみで入れたのは中小企業政策の各制度の条件くらいです 白書の勉強はしていません アウトプット TACのスピード問題集を2回回したうえで、過去問を2回、最終的に間違えた問題だけをピックアップして何度か解きなおすというスタイルでした。なお、アウトプットは週末だけ行いました 結果 自己採点の合計で540点でした得意の経済学が88点、財務・会計が88点という運もあったのですが、知識前提となっていたシステムで60点台だった以外はその他も70点台をキープできました 合計学習時間インプット;30分(電車内)×180日 + 1時間(自宅)×10日(直前期) = 100時間 アウトプット;4時間×30(土日の片方+祝日、自宅)=120時間 合計;220時間

二次試験

一次試験が終わった後は本業が忙しくなってしまったため、一次試験の合格発表まで二次試験の学習はしませんでした これは、自己採点では一次を通過していると確信していましたが、合格という文字を見るまではどうせ二次試験のやる気が出ないだろうという意識も多分に働いています 二次までの日が6週間程度しかなかったため、インプットは「事例攻略のセオリー」で軽く行うこととして、アウトプットベースに学習しました アウトプットは一次試験合格後、「ふぞろい」シリーズの評判がよかったのでこちらで行うことにし、また各予備校の模試などは本試験とはかなり違うとのうわさを聞きつけ、過去問のみを解くことにしました 順番としては平成24年度から逆に平成19年度までを解き、最後に平成25年度を解くという形にしました また、解き方も100字といった字数制限を意識するというよりは、100〜120字くらいだったら2つ程度の根拠を、150字を超えるものは3つ、逆にそれ未満であれば1つを導出するというように、根拠となる文を箇条書きで書くというような回答練習をしていました その代り、導出までの時間は40分と本試験の半分で行っていました この試験で、少なくとも私は、字数内に収めることに苦労するほど根拠となるものを見つけるというよりは、如何に根拠となるものを与件から見つけてくるかのほうが難しいと判断したため、このような学習法となりました なお、事例については全く苦手意識がなかったため、ほぼ無対策で臨みました また、実際の本試験では、ふぞろいや各予備校のように箇条書きに近い形式で回答を作るよりは、実際のコンサルティングに近づけるため「設問の状況」、「根拠」、「とるべきオプションや設問への回答」という3つの要素を必ず盛り込むようにしました 結果、私の二次試験の回答内容は各社から基礎問題以外はかけ離れたものとなってしまいましたが(合格率が高かったこともあり運よく)、合格することができました 合計学習時間筆記対策 インプット、30分(電車)×20日=10時間 アウトプット、12時間(土日のいずれか)×7=84時間 口述対策 約10時間 合計;おおよそ100時間

まとめ

一次試験は時間をかければ絶対に通る試験ですこれをいかに最小限の時間で切り抜けるか 私の場合、経済学や財務・会計といった得意科目がありました これらについてはほとんど学習する必要がなかったので中小企業診断士特有の問題に慣れてしまうだけで済んだということが大きかったと思います 特に財務・会計が得意という点は二次試験突破の意味でも大きく効いているように思います 財務・会計が不得意という人は多いのですが、商業簿記よりも工業簿記・原価計算を中心に日商簿記1級の範囲までカバーしておけば二次という点でも大きいと思います逆に1級の商業簿記や会計学は不要です また、二次試験は実際のコンサルティングをしているイメージで回答することを求めていると思います 実際のコンサルティングでオプションを並べてどれやりますか、なんてことは資金力が豊かな大企業ですらほとんどやりません ましてや中小企業のように資金がないところでは、況やをやです 自分が一番良いと考えたオプションに対してどれだけ説得力のある根拠を並べることができるか、これを実践し、逆にこれでだめなら中小企業診断士の資格自体が意味のないものだと思い、結果合格でした 各予備校のようなやり方を正面から否定するやり方ですが、自身の解法を確立してそこに固執したことが却ってよい結果をもたらしたと思います

寄稿ここまで

りんごさんは非常に短い時間で合格されています そんなりんごさんの行動の中では、一般的に受験生が行う行動からすると特徴的な行動がいくつかあります。 1次試験 ・企業経営理論、運営管理、経営情報システムは参考書を使わない ・試験全体の内容はポケテキで確認する ・財務会計、経済は追加でのINPUTはほぼしない 2次試験 ・模試は受けない ・過去問をとくときには字数制限はあまり気にしない ‐解答導出時間をそのぶん短くする 独学のデメリットとして、周囲に相談できる相手が少ないなどで非効率な勉強になりがちな点が挙げられます。 しかし、りんごさんは、一般的な情報を集め客観的な視点を保持した上で、自身にとっての最短経路を検討し、必要最低限なインプット行動を行っています 2次試験についても、一般的な意見は踏まえられた上で、合格に向けてご自身にとって障害となるポイントを認識され、その克服に焦点をあてた勉強をされております それらが、今回の結果につながったのではないかなと思います。 独学の皆様はもちろんのこと、通学の皆様も今のご自身の勉強法について、 今の方法は自分にとって最短なのか? などをチェックされてみてはいかがでしょうか りんごさん、心よりおめでとうございますそして、寄稿ありがとうございました 以上、butaoでした



こんにちは。 3215です。

渾身シリーズも2回転目。そして、今回の僕の担当は経済学

以前の投稿にも書きましたが、僕は一回目の一次試験(H22)にて自己採点36点で足切りの憂き目に遭う…ハズでした。

それが、4点の得点調整により、何とか浮かび上がったのです。

2度目の一次試験(H24)も、(後に書きますが、難易度が低下したにも関わらず)確か60点ギリギリだったような…。(よく覚えていない…)

こんな僕が、皆さまに経済学について講釈を垂れることなんぞ、滅相もございません。

また、一発合格道場には伝統的?に「ゆるわだ」と称されるジャンルがございます。

(「ゆるわだ」とは「ゆるい話題」の略ですね。(ノω`) リンク貼っておきます。お勉強に疲れたら気分転換にどうぞ)

そこで、今回は中小企業診断士の経済学試験に関連した「渾身なゆるわだ」でご容赦ください。

 

■今年の経済学(&一次試験)はどうなる?予想

6月8日付記事でふうじんがいろいろな仮説を元に対応策を記事にしておりますが、今日はもう少しゆるめに考えてみましょう。

以下の表は診断協会HPにて発表されている過去一次試験の統計資料から表とグラフにしてみました。

まずは一次試験の合格率の推移。

なんだかんだ言って、キチンと15%から25%のレンジの中に入ってます。

そして、経済学・経済政策の科目合格率。

ありゃー。何ともまぁ、わかりやすく乱高下しておりますね。

で、一次試験の合格率と経済学の科目合格率を被せた折れ線グラフがこちら。

このグラフから何を読み取りましょうかね?

例えば、昨年(H25)の場合。

経済学で合格点(60点以上)取った(にもかかわらず合格できなかった)人が2%ちょっとしかいないのに、一次試験に合格した人が22%以上いるのはなぜか?

一次試験に合格した人はみんな60点以上だったというのは、ちょっと考えにくい。やっぱりそれなりに難しかったはず。

それは「他の科目とのバランスで合格ラインに達した → 例年より点の取りやすい科目があった」ということだろうなーと。

昨年だったら、情報システム(科目合格率51.8%(!))。

H22だったら、情報システム(同25.8%)と中小企業経営政策(同23.9%

逆に経済学の科目合格率が38.9%と天国(?)のようなH21。情報システムは科目合格率は3.8%!中小企業経営政策は2.9%まさに地獄!

H24も経済学が24.84%のウラで、財務会計が3.76%となってます。

 

以前にも書きましたが、試験を運営する側から見ると、一次試験は合格点以上であれば、何人でも合格してしまう、非常に合格率(合格人数)のコントロールをしにくい試験。

それでも国家試験(それも年一回しか実施されない)である以上、最終的な合格率(合格人数)が例年と極端に違うのはまずい。

そういう状況の中で、複数科目ある試験の合格率を実施前からある程度のレンジに収める方策は・・?と考えると、科目ごとでメリハリをつけた方が、それらを積み上げた点数のレンジは揃いやすいのだと思います。

(話は少しズレますが、某TV番組で「ゴチになる」ための負けないセオリーですな。)

特に経済学の試験は、一日目の一限目。先頭バッターです。

この科目は「得点調整」という禁断の実を食べてしまったため、「難易度を低めにして、科目合格者(≒一次合格者)を続出させてしまうリスク」を背負う必要がなくなってしまいました。

(ちょっと難しめにしておいて、想定以上に合格者が少なかったら”得点調整”すればいい。という「前例」ができてしまった。)

なので、「昨年が難しかったから、今年はちょっと簡単になるのでは・・・?」という期待はあまりしないほうがいいと思いますよ。

H22→H23の流れを見れば、そんな期待はできないはずです。

(無論、経済易化で他の科目が難化のパターンもないわけではないですが、それではちょっと「わかりやす過ぎる」感じするのです)

そのかわり、もし経済学が難しくても、「どこかで必ず点のとりやすい科目がある」と信じて、「まずは足きりを回避する」対応でやり過ごすのです。

そして、以降の科目で何とか挽回する。これまでの動向をみると、そのチャンスは「必ず」来ると言ってよいのです。

そういう今年の試験全般の「見極め」ができる科目だと、そして「難しくても、以降をあきらめるのはもったいない」ことを知っておいてください。

 

では、そんな先頭バッターにどのような準備をして、立ち向かえばいいのか?

今回は「ゆるわだ」ですので、学習的なことは一切ナシです。

朝一番の試験。脳の覚醒度は明らかに鈍いです。

苦手な試験を前に、なんとか「アタマの冴えた状態」にしたい。

その「アタマの冴えた状態」計画的に作り出す方法があるそうです。

皆さん、「作業興奮」というコトバをご存知でしょうか?

以下、引用。

『たとえば、机の片付けをした後に、その前よりも勉強に向かいやすい状態になっている。あるいは、簡単な計算問題をたくさん解いているうちに、脳の回転が加速したように感じる。これは「作業興奮」と呼ばれる原理です。作業興奮を起こす上でポイントとなるのは、その作業が「簡単にできること」だと考えてください。』

これを「時間の制限を決めて行う」とより効果的に得られるそうです。

なので、手をグーパーするなど体を動かして脳の血流を良くしたあと、机の上の整理などで軽い作業軽い覚醒状態にする。

その後、脳トレのような軽い計算問題作業興奮の状態をピークにして先頭バッターに挑むのです。

これで、イヤーな経済学を少しでも「アタマの冴えた状態」で切り抜けましょう。

しかし、これにはもう一つ大事なことがあります。

それは「脳が冴えている状態は長時間は続かない」ということです。

ですので、経済学の試験が終わったら、今度はしっかり休んで次の財務会計に備えます。

これで何とか、一次試験をを乗り切ってもらえればいいなーと思ってます。

3215

 

 

 

 

 

 



一次試験まで、あと2ヵ月ですね!
自分の良縁祈、、、じゃなかった皆様の合格を祈りに出雲旅行に来ている、まさや~んです

さて、何故かわかりませんが経済学・経済政策の渾身を2回も担当することとなってしまいました(ノД`)・゜・。
正直こないだのアベノミクスで出しつくした感があります

なので今回は頻出分野で必ず得点したいY=C+I+G問題ついての記事です。
この問題は理解すれば必ず得点を積み上げれる分野となります。
まだ完璧でないという方は頑張って理解してください!

1.この問題を解くときに必要なのはC,I,Gのところに代入していき「Y=」の形に変形する
2.S(貯蓄)=Y(収入)-C(消費)-T(税金)で表現出来る
3.あるパラメータ(例えば税金だったり消費)を可変した際のYを知りたい場合は、「ΔY=(定数)×(Δ可変パラメータ)」で考える
4.均衡予算乗数の定理、均衡予算を編成の上政府支出を増加させると均衡GDPは同じ分だけ増加する

ここまで知ってるとかなり楽ですが、1さえ知っておけば力技で正解までたどり着けます(*´ω`)
ちなみにY=C+I+Gの後ろに(X-M)がついても考え方は同じですよ^^

平成22年の問5(正答率D:TACより)

1.を活用して
Y=(C0+c(Y-T))+G+I
Y=(60+0.6*(Y-50))+50+120
0.4Y=200
Y=500 つまりaは正しい

2.を活用して
S=Y-C-T
S=500-330-50
S=120となり170ではないのでbは間違い

4.を活用して
cは正しい

1.を活用して
Y=(60+0.6*(Y-(50-5)))+50+120
Y=60+0.6Y-27+50+120
0.4Y=203
Y=507.5 よってdは違う
もしくは3.を活用して
Y=(C0+c(Y-T))+G+I
Y(1-c)=C0-cT+G+I
今回減税なのでT以外は無視すると
ΔY=-c/(1-c) * ΔT
ΔY=-0.6/0.4 * (-5)
ΔY=(-1.5) * (-5)
ΔY=7.5 元のを足すとY=507.5よってdは違う

平成23年の問6(正答率C:TACより)も同じように解くことが出来ます。

答えはです(解答表示するには反転してください)、正解できましたでしょうか?
一度全ての選択肢について計算してみて確認してみてください。

このY=C+I+Gの問題は時間さえあれば何とかなるので、直ぐに正誤判断できない場合は他の問題を解き終わってからじっくり解いて4点をゲットんしましょう(*´▽`*)

過去問は全て中小企業診断士試験の試験問題から引用しています。

あとおまけ、スルツキー分解で個人的に初学の時最後の方まで理解できなかったポイントの図
今思えば初学の時経済落ちたのは明らかに勉強不足でした(;´・ω・)
自分が当時理解していなかったのは効果の見方には基準(どこでみるか)を意識しなければならないこと。

 

ではでは、まさや~んでした



診断士一次受験生が今気になるのは、アベノミクスが失われた20年を今後どう変えるかよりも、

「経済」の失われた30点をどうするか

資料:内閣府統計情報 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html

■「経済」:失われた30点■

診断士一次は原則80点満点。だがH22・H25「経済」は50点満点。

診断士一次が原則80点満点の試験であることは有名。60点を合格ラインとしつつ、40点足切りを予告し、かつ特定科目での荒稼ぎを防ぐために、伝統的に以下の難易度構成で出題

誰でも正解ABランク=40%
正誤半々CDランク=40%
意地悪問題D’Eランク=20%

しかしH22・H25「経済」の出題構成は、

A~Cランク:DEランク=50:50

「経済」DEランク=初見では解けない問題だから、H25は事実上50点満点。この80点満点⇔50点満点の違いを知るのが、「経済」対策の出発点。

 

■「経済」難化の理由と対策 ~実は受験生有利■

「経済」が難化すればするほど、実は受験生が有利。

受験生有利?ではこの80点満点→50点満点への難化理由を以下に推定。

①得点調整意地悪説
→一次科目合格者・総受験者数の増加を受け、2次受験者数を減らすために意図的に平均点を下げているとする説。

②暗記より理解説
→応用出題を増やし、暗記でなくきちんと理解することを促しているとする説。

③真剣に教育説
→ハイレベルの過去問出題を通じ、診断実務に必要な経済学知識の浸透を図っているとする説。

④手加減知らずのやり過ぎ説
→出題側はこれくらい解けると思った捻り出題に、受験生側が予想以上に混乱して低得点になったとする説。

①~④のどれが正解かは別として、「経済」が極端に難化した結果、受験生側はむしろ対応しやすくなった。

・H22・H25過去問で40点を取れるレベルをまず目指す。
H26本試験が超難問なら、40点狙いと鉛筆ころがし
H26本試験が易化~普通なら、高得点狙いの荒稼ぎ

理屈を補足。「経済」難化により、受験側は「60点狙い」でなく「難しければ40点狙い」という作戦カードを入手。どちらのカードを切るかは本試験当日に決めれば良いから、リアルオプション効果により受験生有利。

また受験生側には「いくら頑張ってもどうせ40点」「周囲も低得点なら得点調整+4点で救済」というモラルハザード(怠け心)が起きる。

だが経済学者は「怠けること」「手抜き」がキライ。「頑張れば点数は伸びる」という期待を持たせたい(効率賃金仮説)ため、以下の手順が浮上。

・過去問出題傾向から頻出論点を見極め、誤答の原因を探す。
・暗記より理解。だが正しくは(まず解法を)暗記してから理解。
・頻出論点の理解が済んでから、その周辺の知識を増やす。

.
■経済:ベタ問10マークで40点■

同じ論点が毎年繰り返し問われるが、正答率はCDランク。

上記方針に従い対策開始。いつもの論点タテ解きにより、頻出論点の見極めは容易。だが「経済」はベタ問10マークでも正答率CDランクの難問が多数。その理由も考える。

 <資料1:経済ベタ問10マーク>

需要の価格弾力性 (H23問12 D、H23問19 C、H25問15 D)
→弾力性計算問題は頻出。H23問12が良問。

所得/代替効果 (H22問2 D・C、H23問18 C、H24問17 B、H25問13 D、問14 DC、問19 C)
グラフ問題。所得/代替効果・スルツキー分解は頻出。過去問解き重ねて確実に習得。

余剰分析 (H22問10 B、問15 C、H23問10C、問24 C、H24問14 A、問21 D)
グラフ問題。余剰概念を理解すると、応用問題をスラスラ解ける。

④自然独占 (H22問12 C、H23問22 D、H25問17 C)
グラフ問題。通常は、屈折需要曲線(寡占)=価格硬直性を出題。何かのこだわり?

⑤ゲーム理論 (H22問11 B、H24問23 B、H25年問21 B)
→知識で解けるサービス問題

情報の非対称性 (H22問14 B、H23問15 B、H24問10 C、H25問22 E)
→知識で解けるサービス問題

GDP項目 (H21問3 A、H22問1 D、H23問1 C)
→毎年第1問の定番。計算式ならサービス問題。

均衡GDP・45度線分析 (H21問4 BC、H22問5 D、H23問6 C、H24問7 B)
→Y=C+I+G。式変形が問われるが、基本はグラフ

金融政策 (H21問6 B、H23問4 B、問5 B、H24問8 CC、H25問6 C)
→知識で解けるサービス問題

IS-LM (H21問8 BB、H22問6 CD、H24問9 B、H25問7 C)
→頻出。文章で問われる傾向にあるが、基本はグラフ

⑪成長会計 (H22問20 D、H23問9 C、H24問11 B、H25問11 E)
→成長方程式。式は一見煩雑だが言ってることは単純。

 <資料2:出題10領域>

 ミクロ経済学 マクロ経済学
企業行動
①②消費者行動
③市場均衡
④⑤不完全競争
⑥市場の失敗
⑦⑪国民経済計算
⑧財市場
⑨⑩貨幣市場
労働市場
投資為替

「経済」の出題領域は、大きくはミクロ・マクロの2つ、細かくは10領域。それぞれに頻出論点ベタ問があるが、②③④⑧⑩のグラフ問題に注目。

これらグラフ問題は毎年繰り返し出題なのに、正答率CDランク。つまり出題に捻りがあり暗記では解けない。だがそこですぐ理解を追うのは早計。

毎年繰り返し出題なのだから、「まず解法を覚えて」→「正解し」→「解説を読んで理解を深める」の順が○。つまり「財務」と同じやり方。ここに気づくと「経済」ベタ問CDランクで荒稼ぎ。

<資料3:過去の証言>

「経済」があれほど難しいのに、「毎年同じ論点が問われる」とは本当?疑り深い人は、以下の証言も参照。

katsu ひめ こぐま

■経済:難易度推移■

「経済」出題は毎年25マーク。各論点2~3マーク出題。 

□「消費者行動」は、価格弾力性と所得/代替効果の2論点があり、出題マーク数が増える。
□「国民経済計算」はGDP項目1~2マークは当てやすいが、グラフ項目名を選ぶ問題は当てにくい。

■経済:ポートフォリオ論点ABCD■

各論点からバランス良く出題。
正答率は論点ごとでなく、年ごとに操作される傾向。

□ヨコ軸出題数:各論点からバランス良く出題されるが、「消費者行動」「国民経済計算」の出題数がやや多め。
□タテ軸正答率:当てやすい「企業行動」を除き、正答率は60%弱で大差ない。論点の難易差より、年ごとの難易差に注意。

Aゾーン Bゾーン Cゾーン Dゾーン
荒稼ぎ 確実に当てる 勝負所 少配点
財市場
貨幣市場
企業行動
市場均衡
不完全競争
市場の失敗
消費者行動
国民経済計算
労働市場
投資為替

.

■今日のまとめ■

繰り返し説明した通り、「経済」は極端に難化したことで、逆に「40点でいいや」と割り切れば非常に対策しやすくなった。しかしただ割り切るのでなく、頻出論点10マークを確実に押さえ、次に周辺知識を増やす。

つまり目先の難易度でなく、出題者の意図をどう捉えて対応するかが「経済」の実力差。ではまとめ。

・H22・25はDEランク出題が50%を占め、事実上50点満点。
・「経済」が難化すればするほど、実は受験生が有利。
・「経済」ベタ問の多くは合否を分けるCDランク。ここを対策。
・ 頻出論点で40点確保し、次に周辺知識を増やせば得点UP。

byふうじん



完成答練や模試の結果はどうでしょうか?
点数が芳しくなくても本番でなくてよかったし知識も補充できたと捉え前向きに頑張ってください!

ということで、渾身シリーズ今回は「経済学・経済政策」です。

この科目ほど問題の相性が左右されるものはないと思っています。
自分は去年は難しいといわれる去年は高得点を取れましたが、
簡単だった一昨年は科目合格に届いてなかったです(/ω\)
自分に知識があるのかないのかすら意味不明です(爆

今年は「経済学・経済政策」を苦手という受験生が増えていますが、
過去問の難化年で点数とれなくても苦手と思わないでください!
どの難易度でも60点は困難ですが、足切回避は目指せます|д゚)
全体で6割取れればいいので気楽にいきましょう♪
「苦手、苦手」と思ってると本当に苦手になってしまいますし、
運にも見捨てられちゃいますよー。Let’sポジティブ!

今回のテーマは
「一次知識で好意的に読み解くアベノミクス
です。
※診断士の一次知識レベルですので、論争にはお答えできません予めご了承を

「アベノミクスの3本の矢は何ですか?」と聞かれたら答えられますか??
これも実は立派なテスト範囲だと思います、だって経済政策ですもんね。

一本目の矢「大胆な金融政策」
二本目の矢「機動的な財政政策」
三本目の矢「民間投資を喚起する成長戦略」

===

さて、では一本目の矢から読み解いていきましょう!

一本目の矢すなわち「大胆な金融政策」とは
・2%のインフレ目標
・無制限の量的緩和
・円高是正
などありますね。

2%のインフレ目標(インフレターゲット)、は物価を上げることで失業率を下げようというするのが目的(フィリップス曲線)です。
その手段として無制限の量的緩和や後述の建設国債買い入れ等により市中のマネーサプライを増やしインフレ期待を高めようとしているんです。
つまり何がやりたいかというとデフレーションからの脱却、リフレーション政策です。

円高是正は、最初燃料輸入などによる貿易収益悪化がありますが、ゆくゆくは改善し貿易黒字が進むJカーブ効果)ことになります。
また円高だと輸入品の価格が下がり、それに伴い日本の物価が下がりますのでこれを是正するというのが主目的です。

次に、二本目の矢「機動的な財政政策」
・大規模な公共投資
買いオペレーションによる建設国債買い入れ
などです。

ここで、マンデルフレミングモデルに基づき、変動相場制である日本に財政政策は効果あるの?(ひろいんさんの記事も参照という疑問が出てきます。
但し、現在ゼロ金利などにより所謂「流動性の罠」になっていますよね。
流動性の罠の際、有効となるのは財政政策であり、その際金利は上昇しない、つまりクラウディングアウトにならない(IS-LM分析)
ですが、カネを借りる人いなければ金利も上がらないため、第3の矢の民間投資を促す戦略に繋がっていきます。

最後に第3の矢「民間投資を喚起する成長戦略」は
・政策金利のマイナス化
・若者や女性の進出
・全員参加の成長戦略
などです。

さらに安倍さんは、成長戦略のキーワードは「挑戦」、「海外展開」、「創造」と言っています

挑戦は生産性の低い分野から高い分野へのシフト(既存産業からの脱却)
海外展開は国内から海外への展開(TPPEPAもその一環?)
創造は革新的な価値を生み出すイノベーション(リニア、健康、インフラなど)

それを支援することで、カネを借りる人を増やし、金利を上げ、物価を上げることで、流動性の罠からの脱却
つまりはデフレーションからの脱却に繋がるわけです。(この辺りは自分の推測

==

「経済学」は学問です、ですので色々な視点での論争が起きています。
今回自分の視点では、アベノミクスは実に連動してデフレーションからの脱却を考えられた政策のように見えます。
※冒頭でも書きましたが、経済学の専門家ではないので論争はできません。

中小企業診断士で「経済学・経済政策」を勉強していなかったら自分で理解しようと思わなかったです。
「経済学・経済政策」は二次試験では必要なくなりますが、世の中を知るには素晴らしい学問です。

学ぶ機会を与えられたのですし、どうせなら楽しく学んでいきましょう!!

ではでは、まさや~んでした



皆さん、こんにちは。

東京はゴールデンウィーク明けから、初夏の陽気が続いてますね。最高気温25度。日中は汗ばむ陽気。中には半袖姿の人もちらほらと見かけます。今日はちょこっとウェザーマーケティングのお話したいと思います。この25度という気温。コンビニはものすごく重視してます。人間というのは面白いもので、春~秋の25度はものすごく暑く感じるにも関わらず、真夏の25度は逆に涼しく感じます。同じ25度という数値でも、湿度や一日の気温差、その時期の基礎代謝量で感じ方は全然違ってくるのです。なので、コンビニの棚には冷たい麺がたくさん並ぶはず。でも、その中身はほとんど、そば。気温が30度前後だと冷し中華がメインで、33度前後はそうめんといった具合です。実はただ単に冷たい麺を並べているだけじゃないんですよ

この同じ気温でも捉え方が全然違うという話、経済学も同じ記事でもその人の状況によって捉え方がぜんぜん違うよねっていう話につながります。道場マイベスト記事を選定する中で、全員に向けてのマイベストは選べないなと思いました。そこで、今回はいくつかセグメントを分けた中でのベスト記事を紹介したいと思います。

■苦手意識払拭的マイベスト記事
経済学は物理学がモデルになっているだけあって、社会人生活ではあまりお目にかからない数式やグラフが登場します数式自体はかつて学校で習ったはずなんだけど、ウン十年近く離れていた故に全く意味が分からない。そんな運動不足ならぬ数学不足の方には、akiのこちらの記事がオススメです。グラフの読み方を基礎~応用~発展と3ステップで易しく解説。akiの「経済学は『グラフに始まりグラフに終わる』」は名言だと思います。

■案内役的マイベスト記事
経済は広く浅くで、様々な論点が出てきます。となると、一体なにが重要論点なのかが分からない。経済学に触れたことがない人間には重要そうなポイントすら当たりが付けられない…。そんな迷える子羊状態のあなたには、ひめのこちらの記事がオススメです。 経済の主要論点10項目にまとめられているので、優先順位が意識できるはず。この記事は一年目の受験会場に行くときにもチェックをした思い出があります。応援メッセージが胸にじーんと来たのを思い出しました

■マクロ的マイベスト記事
経済の主要な柱であるマクロとミクロ。マクロ経済を勉強すると、新聞やニュースで言っていることが分かるようになります。電車の中で営業マン二人が「マネーサプライが増えるとどうなるんっすかね?」という後輩くんの疑問に対して、「おいおい、それつまりあれだよ、あれ。まぁ、そういうことだからさ、分かるだろ」的な返しがもどかしくなりますあれ、まだもどかしくないなぁというあなたへはこぐまのこちらこちら。こぐまが言っているように、「この時期(5月中旬)平成19年度と23年度本試験問題を60点以上完成答練で70点以上を取れる実力」というのは目標としてはとてもベストな目標だと思います。

■ミクロ的マイベスト記事
続いてはミクロ編。それまで壮大だった世界観が一気に企業や家計など馴染みあのある世界へチェンジします。鳥の目から虫の目へ。ミクロの方が想像つきやすいから何とかなりそう。でも、世の中理屈通りに上手くいかないんだよあなたはWackyのこちらの記事へ。Wacky曰く、「経済は理論を覚えることは大事、もっと大事なのは理論を使って問題を解けること。まずは解き方を覚えよう」はいい言葉です。

■高みを目指す的マイベスト
バリバリの理数系の方や公務員試験経験者の方で経済はむしろ得点源にしたいとお考えの方。経済で60点以上目指すなら、押さえておいて欲しい記事。 そんな視点から選んだのがakiのこちらの記事。あえて出題可能性が低いBランクの論点をまとめているので、深追いは禁物。でも知っておけば差がつくそんな論点をマスターできます。

■ふうじん記事的マイベスト
常に鋭い切り口から診断士試験の本質を突くふうじん独特の文体も相まって、ふうじん信者も多いはず。第一期メンバーにして、現役バリバリの執筆者。まさに道場会のミスター。そんなふうじんの中からOzが選ぶマイベストはこちら。「記事の難解さが特徴の俺様学習法」とまとめてはありますが、一見の価値ありです。

という事で、マイベストと言いつつ6つも記事を紹介してしまいました。まだまだ、紹介したい記事がたくさんあるので皆さんも経済カテゴリーの記事を漁って見て下さい。

経済学って面白いものでまったく正反対の理論がノーベル賞をもらうようことが珍しくありません物理や化学と違って、人間という存在を対象にしている学問の難しさなんでしょう。自分は経済学を勉強して良かったなって思うのは、経済学の根本の考え方、つまり複雑な環境を極端に単純化することによって仮説を導くという思考を学べたことだと思います。とはいえ、まずは一次試験。残り時間を意識しつつ、費用対効果を最大限にする勉強を継続していきましょう。

それでは本日はこの辺で失礼します

Oz



経済学とは、みんなを幸せにする学問

という話、一度は耳にする。つまり経済学には、資源(富)をどう配分するかを議論する一面あり。そこで厚生損失・ローレンツ曲線の2つに注目。

厚生損失

ローレンツ曲線

この2論点では(養成答練には出ないけど)難しいことを単純化して図解することと、

❶面積の総和を大きくすると、何かイイコトがある

イメージを頭に入れておく。
.

■初学者~学習ペース中間チェック■

では一旦「経済」を離れ、

面積の総和を大きくすると、何かイイコトが起きないか

を自分の身近に探す。そこで勉強時間を貯金する感覚に注目。一次対策の標準学習時間は800時間=週20時間×40週だから、学習計画をこんな感じで立てる人が多い。

しかし、今もし学習ペースが15時間/週程度で遅れ気味なら、

相当ヤバイと自覚する方が良い。

試験学習は、①先行前倒し型 ②後半ラストスパート型 の2つに大別可能。しかし同じ800時間学習なら②より①が有利なことを図解で立証。

ミクロ経済学(厚生損失・ローレンツ曲線)に倣えば、同じ800時間学習でも

①先行前倒し型では、利得が発生
②ラストスパート型では、損失が発生

具体的には、先行前倒し型が有利な理由は、論点や科目間の知識相乗効果を上手に使うと得点が伸びるから。上の図解に戻り、

学習累積時間の面積の総和を大きくすると、後でイイコトがある

イメージを再確認。
.

■初学者~他科目の知識とつなぐ■

次に、図解テクニックを他科目の知識とつなぐ。例えば「運営管理」で学ぶラインバランス。これは、

❷数字のバラつきをなくすと、何かイイコトがある

具体的には、TOC=制約理論。限られた経営資源でスループットを最大化するには、

強み(得意科目/論点)を伸ばすより
弱み(不得意科目/論点)を無くす

ことが必要。その理由とは、

■生産:ボトルネックの存在によりライン効率が下がる
■試験対策:弱点科目があると、自分の学習の進め方に自信が持てず、結果的に不効率な学習時間が増える

から。「経済」知識も「運営」知識も、学習効率改善に使える。そこで最後に、

❷数字のバラつきをなくし、❶ 面積の総和を大きくする

手法としてレーダーチャートを使う。以下の図を見て、

全ての科目で60点以上を取る
総得点で420点を目指す

ことの違いが分かれば、一次7科目一発合格に向け今からやることは明確。
.

■今日のまとめ■

今日の議論は、「経済」で教わる単純化・図解テクニックを使い、今後の一次対策の進め方を再チェック。ではまとめ。

・「経済」では、難しいことを図解で単純化して説明。
・「経済」では、面積の総和を大きくするとイイコトが起きる。
・「運営」では、数字のバラつきを減らすとイイコトが起きる。
・試験上は、前倒し学習で得意不得意を減らすとイイコトが起きる。

byふうじん



こんにちは。イラサムです。

早いもので、昨年の合格者も実務補習に突入する頃かと思います。
昨年の実務補習では、大変でしたが幸運にもメンバーに恵まれて、楽しく過ごすことができました。

実務補習を受けられる方はぜひぜひ、頑張ってください。

さて、受験生のほうも新しい科目、「経済学」に突入した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

経済学は財務に引き続き、とっつきにくい科目だと思います。

なにせ丸暗記では突破できませんので!!

そこで、本日は経済学突入へのスタンスをお届けしたいと思います

Ⅰ、経済学の構成

経済学の問題には、乱暴に分解すると「知識」「グラフ」に分けられます。

このうち、知識問題(例えば、行動経済学の用語問題)は暗記で乗り越えることができ追い込みがききます。

問題なのは、グラフ問題!!

なぜ線が右に動くのかなどを理解できないとたちうちできません。

しかも、恐ろしいことにグラフもそれぞれが関連性を持っています

Ex)費用関数と効用関数→市場均衡につながる

今は、ピンと来ないかもしれませんが、要は初めが肝心

初めに、わからないままで残してしまうと、最悪ミクロ経済学が全部終わっても、よくわからないで終わってしまう危険性が生じますよ!!

Ⅱ、グラフの攻略は

グラフの攻略法は、右脳をフル回転させて、イメージさせることです(←全然攻略法じゃないじゃん!!)

まず、基本は縦軸と横軸!!

グラフがものすごくたくさん出てくるので、似たような線の形をしていても、全く違うことを表していることが多くあります。

Ex、市場均衡(ミクロ)とIS・LM曲線(マクロ)

そして、価格の変化や技術の進化などによって線が移動する、

その移動を、丸暗記するのではなく、理由付けをする癖をつけることが重要!

 

例えば、供給曲線では技術進化により同じ価格で多くの生産が可能になった。

そのため価格一定で生産量が増えたため、線が右に動いたとか。

 

理屈をつけることで、自信をもって回答できるようになります。

道場執筆陣でも、経済学を苦手としていたが何とか対策をしたメンバーも多くいて、

katsuこの記事など、経済学への戦いをすごく表しています。

 

最初はとっつきにくいけれど、興味を惹かれるのが多いのも経済学のような気がします。
まずは、もやもやをどれだけ早く解消するか

今日も一日がんばりましょう!!

by イラサム



事例に対して素直に解答することを考え、落ち着いて行動した。
運が良かった。自分なりの勉強方法を考えた。
過去の合格者のプロセスに倣い、学習方法を考えた。

1年1,000時間の自分の学習経験と最新体験記を見比べると、そこに必ず新しい発見がある。その発見をブログ上で全国公開すると、新たな反響があり、自分の成長がさらに加速。だから、

俺も一言言ってやるか。

合格体験記の執筆は、今からでも遅くない。かつこの試験、合格者の2/3以上は「たまたま合格」だから、体験記の内容・体裁にこだわる必要もナシ。

自分がこれから書く文章は、周囲の未来をどれだけ動かすか?

診断士活動の第一歩として、自分がこれから起こす反響を考えワクワク。

.
■指摘③:二次試験は下山■

さて、未来の話の前に厳しい現実を再確認。

一次試験が登山なら、二次試験は下山。
解説はこちら

ビジネススキル向上(昔風に言うと自己啓発)目的で診断士受験中の方に予め申し上げると、

診断士一次対策(800時間)はビジネススキル向上に有効だが、
そこで得た知識を実際に使わないと効果は半減。

従い診断士試験を通じビジネススキル向上を狙うには、

①一次対策(800時間)で知識を得て、
②二次対策(200時間)でその使い方を学び(←ココ大事)
③合格後の診断実務で実際に使いこなす(←ココも大事)

ことが効用最大化の条件。診断実務には合格が前提だから皆意地でも二次合格を目指すが、この二次試験とは

やたら合格しにくいくせに、得られる効果が殆どない

ことが問題。二次筆記では、

相手の話の意図を察し、それに沿って回答する

ことで合格答案が作れてしまうので、一般に5週間120時間あれば合格実力到達。では2年・3年・・と時間をかけて合格していく上級生クラスでは一体何が行われているのか?それはまだ内緒。
.
.
■「経済」を得意科目にする■

では一次対策に戻りビジネススキル向上を目指す。まずそもそも、得意科目⇔不得意科目とは何のこと?

<定義>
不得意科目=本来の合格水準60点に届かない科目
得意科目 =合格水準60点を安定的に超える科目

資格試験対策の基本は「得意科目作り」でなく「不得意科目をなくす」こと。難関資格では「周囲が知っていることを自分が知らない」事態は致命的だから、資格試験対策=弱点つぶし=つらく苦しい、となりがち。

だからむしろ早め・高めの学習ペースで一次合格水準を一度超えれば、後は得点荒稼ぎ収穫逓増学習

「経済」は難易度変化が激しくとっつきにくい一方、
参考書が充実しており、やり方次第で得意科目になる。

ビジネススキル向上狙いなら、一次合格は目的でなく手段。だから60点と言わず70点、80点とどんどん上を目指す。

.
■マクロ経済学を一筆書き■

ではマクロ経済学では以下5つを一筆書きで復習し、合格水準60%を突破。

GDP
45度線分析(財市場)
IS-LM分析(財+貨幣市場)
AD-AS分析(財+貨幣+労働市場)
インフレと失業

この時、よくわからない論点に深入りせず、通しで一度学習してから全体を俯瞰する。するとメイン論点が一つにつながり、体系的な理解が可能。

①GDP
・ミクロ経済学で「企業行動」を学んだら、マクロ経済学で学ぶのは「政府の政策」。企業が「利潤の獲得」を目指すなら、政府が目指すのは「GDPの増加」、言い換えると資本の拡大再生産。よってマクロ経済学ではGDP(国内総生産、国民所得Y)の増減に常に注目。

②45度線分析(財市場→財政政策)
・最初の注目はモノ・サービスの取引(財市場)。ここは総供給Ysと総需要Ydの交点で国民所得Yが決まるから話は簡単。
・政府の仕事は、乗数効果を上手に使い、政府支出Gや租税cをコントロールしてGDPを増やすこと。
・おまけとして利子率iを変化させ、IS曲線を用意。

③IS-LM分析(財+貨幣市場→金融政策)
・次の注目はカネの取引(貨幣市場)。45度線分析では考慮しなかった利子率を変化させると、IS曲線(財市場の均衡)は右下がり、LM曲線(貨幣市場の均衡)は右上がり。
・ここではIS曲線とLM曲線の交点で国民所得が決まるから、政府の仕事はそれぞれの傾き・シフト要因を考慮してGDPを増やすこと。
・おまけとして物価Pを変化させ、AD曲線を用意。

④AD-AS分析(財+貨幣+労働市場)
・最後の注目はヒトの取引(労働市場)。IS-LMでは考慮しなかった物価を変動させると、AD曲線(総需要)は右下がり、AS曲線(総供給)は始め右上がりでその後垂直。
・ここでも交点で国民所得が決まるから、AD曲線を右に動かしてGDPを増やすのが政府の仕事。

⑤インフレと失業
物価を考慮するAD-ASではインフレも話題。さらに政府は失業率を操作できるのかできないか。古典派・ケインズ学派の立場をそれぞれ考慮する。

.
■今日のまとめ■

ミクロ経済学を学ぶと企業の行動が説明でき、マクロ経済学を学ぶと政府の政策が予測可能。こんな知識は通常触れる機会が少ないから、診断士一次対策を知識獲得の手段として使いこなし、

おまけとして合格がついてくる

学習ペースは一つの理想。ではまとめ。

・二次試験はやたら合格しにくいくせに、得られる効果は少ない。
・資格試験対策の基本は、まず不得意科目を無くすこと。
・不得意科目を無くしておけば、後は得点荒稼ぎ収穫逓増。
・マクロ経済ではGDP→45度線分析→IS-LMまでが最初のヤマ。その後にAD-AS→インフレ・失業→その他サブ論点を押さえる。

byふうじん



自分がうっすら考えていたことが、
たまにズバリと書いてある

「経済」講義が始まる前にもう復習!?という疑問はさておき、最新合格体験記等を読み、そんな経験をしたら新年早々幸運。自分の考えを他人にズバリ言い当ててもらうことは快感。なぜなら、

①自分の考えの正しさを立証
②その理屈と今後やることが明確化
③自分の情報源の選択が正しいと立証

よって、今日の本題に入る前に、過去の指摘例を使って心の準備。
.

■指摘①:一次試験は登山■

一次試験は登山

と考えると、この先いろいろわかりやすい。

登山のゴールは一つ
登山の方法は人それぞれ(徒歩・登攀・電車・バス・・)
登山の目的も人それぞれ(観光・健康維持・仲間と交流・・)

さて目的・方法ともに人それぞれで良いのに、一次不合格率が80%に達する理由は「ゴールの目標設定」が間違っているから。一次試験の設置意図とは、

主目的) 企業診断に必要な知識の教育
おまけ目的) 二次受験倍率を絞る為の足切りライン

と推定可能。なお、一次過去問の100点中20点は絶対正解できない意地悪問題(DEランク)だから実質80点満点。このとき、

1) (二次対策も兼ね)80×7=560点にいかに近付くかが勝負であって
2) 60×7=420点を目指して学習すると、極めて合格しにくい。

そして2)の様な「ゴール目標の設定ミス」が起きるのは、大手受験校・受験生両方に責任がある。
.

■指摘②:「一次420点を目指す」ことの危険性■

では、一次420点を目指すことの危険性を立証。知識試験の得点者数は一般に以下の様に正規分布。この時、診断士一次の得点をざっくり以下と仮定。

受験者平均μ   385点(平均55点)
μ+1σ(上位15%)   455点(平均65点)
μ+2σ(上位2%)   525点(平均75点)

7科目受験者の合格率は、(欠席者数を勘案し)推定22~25%程度。そして4人中3人の不合格者とは、ズバリ言うと、

420点を目指して学習した人たち

つまり正規分布のグラフが示す通り、420点目標学習をすると、むしろ420点未満になる人数の方が圧倒的に多い。では大手受験校の指導内容を、もう一度よく聞き直す。

①合格基準:7科目で420点を取り、40点未満の科目がなければ合格
②受験校講師:各科目60点以上を目指して学習しましょう。

①と②には「不得意科目を作らない」という違いがあることに注目。しかし一次7科目の学習準備は予想以上にキツいから、多くの受験生はつい①と②を勝手に合成し、60×7=420点を達成目標にしてしまう

足切りライン=達成目標になるのはヘンじゃね?

と気づくことが鍵。受験校講師の指導通り不得意科目なく各60点以上を狙えば一次は確実に合格可。得点計画に逃げるのは最後の手段。自分の勘違いを棚に上げ、不合格理由を受験校営業トークのせいにしてはイケナイ。
.

■「経済」を不得意科目にしない~一筆書き復習法■

そこでやっと本題。「経済」が不得意になりやすいのは、基本講義自体の難解さもあれど、

5月の完成答練時までにすっかり忘れてしまう

ことも一因。そこで「経済」に限り、養成答練終了時点の自分の理解をサブノートっぽくまとめておくのも一手。

講義開始前に復習の話が出るのも当ブログらしいけど、ここでは全論点をカバーするのでなく、全体の流れを大きく簡潔に一筆書きのようにつなぐ。
.

■ミクロ経済を一筆書き■

ミクロ経済の論点のうち、一筆書きでつなぐのは以下の4つ。

供給曲線・需要曲線
市場均衡
価格弾力性
市場構造(不完全競争)

①供給曲線・需要曲線
・供給曲線(SC)は必ず右上がり。「なぜなら」企業は価格=限界費用となる点で利潤最大化するため、価格が上がれば生産量を増やすから。
・需要曲線(DC)は必ず右下がり。「なぜなら」家計支出は所得を上回れない為、価格が下がったモノの購入量を増やし効用最大化するから。

②市場均衡
・モノの価格は供給曲線(SC)と需要曲線(DC)が交わる点となり、かつその時に社会的余剰(何かトクした感じ)が最大化する。

③価格弾力性
・価格Pが変化した時の需要量Qの変化量(=需要曲線の傾き)は、モノの性質により異なる。電気・ガス料金(必需品)は変化しにくく(=曲線が立つ)、液晶テレビ(嗜好品)は変化しやすい(=曲線が寝る)

④市場構造(不完全競争)
・②社会的余剰を考えると完全競争が望ましい一方、③価格弾力性の考慮上、企業としては不完全競争(独占・寡占・・)に持ち込まないと利潤が増加しない。

ごく簡単にこの程度で良いので、自分の理解をメモで残す。するとミクロ経済のメイン論点(供給/需要曲線→市場均衡→価格弾力性→不完全競争)は一つなぎに理解し、残りのサブ論点は個別に抑えれば良いと割り切り可能。

養成答練終了までにこう仕上げれば、5月完成答練時にすぐ思い出せるから、「経済」の不得意科目化は心配不要。
.

■今日のまとめ■

「経済」を含め、一次試験各60点を取るための必要知識とは、一筆書きできるくらい驚くほどシンプル。でもそこまで割り切るには、養成答練終了までに一次60点突破の手応え獲得が前提。ではまとめ。

・一次420点は足切ラインであり、達成目標にするのは間違い。
・逆に全科目60点以上を目指せば、一次は確実に合格可。
・その意味で得点計画に頼らずに済むよう、不得意科目を作らない。
・ミクロ経済は、供給/需要曲線~不完全競争までがメイン論点。
・国際貿易・外部効果などは、知っておくと後で役立つサブ論点。

byふうじん



みなさん,こんちには。はんた です。

1次試験まで,あと8日ですね。

最後の最後まで,点数獲得能力は伸ばすことができます
粘りましょう。

私が1次試験前に記事を投稿するのは,本日が最後になりますので,即効性のある内容にしようと考えました。
そうすると,オヤジな私の頭に浮かんだのは,語呂合わせです。
本試験では,語呂合わせでもなんでも,知っていれば得点できるという問題も多いことは,みなさんももうご存じだと思います。
そこで,本日は,過去記事で役に立った語呂合わせと自作の語呂合わせをまとめることにしました。

 

1 財務・会計 

○ 会社法にチューして,金商法にキャッシュ

会社法上で株式会社に作成が義務づけられる計算書類は,①貸借対照表,②損益計算書,③株主資本等変動計算書,④個別注記表です。金融商品取引法上で上場企業に作成が義務付けられる財務諸表は,①貸借対照表,②損益計算書,③株主資本等変動計算書,④キャッシュ・フロー計算書,⑤附属明細表 です。両者で①から③は共通しているので,違っているところだけ覚えようにします。
会社法には,個別記表が含まれます。それなので,会社法にチュー
金商法には,キャッシュ・フロー計算書が含まれます。「金商法」 という法律の名前に「金」(かね)が含まれていますね。それなので,金商法にキャッシュ
附属明細表については,会社法には個別注記表が含まれているので,附属明細表は含まれない,附属明細表は金商法で義務づけられていると覚えました。

 

○ 永久差異は,受講奇抜

税効果会計の対象にならない永久差異の典型例は,受取配当金交際費寄附金罰科金なので,頭文字を取って,受講奇抜
強引ですが,奇抜な受講生をイメージして,彼あるいは彼女とは,奇抜すぎて,永久に差異が埋まらないと覚えました。

 

○ 繰延資産は,カブ・シャ・ソウ・カイ・カイ

これも強引すぎてスミマセン。繰延資産は,①式交付費,②債発行費等,③立費,④業費,⑤発費の5つのみなので,その頭文字を並べただけです。しかし,30回くらい口に出して言うと覚えられます。

 

2 企業経営理論 

○ 味はマックのハンバーグ (店舗)拡大目標に! 衛生面は拡充を!

モチベーション理論をまとめた語呂合わせです。ハカセこちらの記事をご参照ください。
私は,受験生時代に,この記事を見て,爆笑しつつ,よくまとまっていることに感激しました。

 

 

3 経済学

○ 卑怯な量とハイジのただのり

公共財の特徴は,①非競合性(使用しても量が減らない)と②非排除性(ただのりを防ぐことができない)の2つです。

 

○ 恒常所得仮説は,フコウヘイ。ライフサイクル仮説は,モライソウ。 

消費理論に関する語呂合わせです。うちあーのこちらの記事をご参照下さい。

 

○ ベルトの価格

寡占モデルに関して,厳密には語呂合わせではなくて,イメージによる記憶法なのですが。
ZonEこちらの記事のインパクトは強烈です。

 

 

4 運営管理 

 ウルトラマンは,金に照準

昨年ロンドンオリンピックが開催されましたが,もし,ウルトラマンがオリンピックに出場したら,どの種目であっても,狙うのは金メダルのみだろうなと妄想して考えた語呂合わせです。
都市計画法に基づく用途地域で,延べ床面積1万平方メートルを超える(ウルトラマン) 大規模集客施設が立地できる用途地域は,隣商業地域業地域工業地域の3つに限定されています。3つの用途地域の頭文字をとって,金に照準。
なお,「準」とつく用途地域には,「準住居地域」もありますので,混同しないようにご注意下さい。

 

○ 放水作業,講堂火事

IEの体系の語呂合わせです。うちあーののこちらの記事(コメント欄も)をご覧下さい。

 

5 情報システム

情報についての語呂合わせは,こちらの記事にまとめていますので,ご参照下さい。

 

法務と中小は,他のメンバーの記事で,記憶法がいろいろと取り上げられていますし,目新しい語呂合わせがなかったので,割愛しました。すみません。

以上,いかがでしょうか。
デビュー記事が語呂合わせで,1次試験前の最後の記事も語呂合わせとなったのは,いかにもオヤジらしいことですが,お役に立てれば光栄です。

 

昨年,私の知り合いは,1次試験の後の自己採点で,419点で不合格になったと思い込んでいたところ,中小企業経営・政策の没問に救われて1次試験合格となり,そのまま2次試験も合格しました。

今年も爆弾科目や魔物が出現することが予想されますが,もうだめだと思っても,決して自分からあきらめる必要はありません
自分があきらめたら,その時点で確率はゼロになってしまいますが,あきらめなければ,けっしてゼロにはなりません。

陳腐な言葉になってしまいますが,最後は精神力です。
ここまで努力してきた自分を信じましょう。

by はんた



こんにちは、平平です。

1次試験本番までいよいよあと9となりました。皆さん、それぞれ残りの時間で何をやるかはもうお決まりでしょうか?もしまだという方がいらっしゃれば、お薬ハックの記事でも書いた通り、1日ごとに何をやるかをはっきりと決めておくことをお勧めします。

今日の私の記事では、本試験7科目について、それぞれ直前アドバイスを書いていこうと思います。
基本的には各科目の個別論点については触れていませんが、全体的な取り組み方針について、今一度確認して頂ければと思います。

 

◆経済学・経済政策◆
トップバッター科目ということで、この科目の出来如何によって、この後のモチベーションが大きく変わってしまうかもしれない超重要科目です。

難易度が高かった22年度、23年度と比べ、去年は比較的落ち着いた難易度だったのですが、今年再び難化する可能性は否定できませんので十分注意して臨みましょう。

また、問題によって所要時間が大きく異なりますので、とにかく自分が解ける問題から手を付けていき、少し解いてみてこれは時間がかかりそうだと思ったら後回しにすることを強く意識しておいてください。特にグラフ系の問題でじっくり考えているとあっという間に5分、10分と過ぎてしまいますので、くれぐれもご注意ください。

 

◆財務・会計◆
この科目は得意・苦手で大きく分かれる科目かと思います。
得意だという方には特に言うことはありません。ここで貯金を作れるように1問でも多く解くようにしましょう。
苦手な方については、まずは10問40点を目指しましょう。とにかく解ける問題から解く!

注意が必要なのは、一見簡単に見えるけど回答するまでに時間がかかる問題です。見た目が簡単だとついつい手を出してしまいがちになりますが、この手の問題の中には時々「実は難しい」問題も含まれており、時間をかけて解いたけど不正解、となってしまうと非常にもったいないです。まずは短時間で解ける問題から手を付けていきましょう。

計算問題については、頭で考えなくても手が動くレベルにまで練習を繰り返しておくべきだと思います。

 

◆企業経営理論◆
1日目午後1発目の科目です。この科目の特徴としては問題文の文章が長くて難解であるということ。時間的にハードな2科目を終えて頭が疲労していること、そして眠くなりがちな時間帯ということもあって、かなりしんどいかもしれません。

個人的にお勧めなのは、うちあーのの記事でも紹介していましたが、比較的文章がわかりやすいマーケティングの問題から先に着手し、経営戦略と組織論は後回しにするということです。

この科目は勉強時間を割いてもある一定以上はなかなか得点が上がりにくい科目なのですが、とにかく基本論点をきっちり押さえて最低限の点数は確保した上で、あとはどれだけ選択肢を絞って点を上乗せしていけるかだと思います。
なかなか選択肢が1つに絞れなくて迷うことも多いですが、時間に限りもあるので、最終的には「エイヤ!」で決める必要もあります。

 

◆運営管理◆
1日目の最終科目です。2日目を高いモチベーションを保った状態で迎えることが出来るようにするためにも、この科目で大きな失敗は許されません。

まず、きちんと式を覚えていれば簡単に対応出来る、GMROIなどの計算問題の対策はしておきましょう。点は取れるところで確実に取らなくてはなりません。

生産管理にしても、店舗・販売管理にしても、覚えるべきキーワードが多い科目なのですが、イメージがあれば比較的覚えやすいものが多い気がします。
ライン形態加工機械の種類陳列方法店舗外観の各名称など、イメージで覚えられるものはイメージで覚えると覚えやすいし忘れにくいでしょう。

 

◆経営法務◆
2日目のトップバッター科目。この科目は特にファイナルペーパーの効果が高い科目です。会社の機関関連知的財産権関連倒産等の手続き関連などの頻出論点については、それぞれ表にまとめて、試験直前までチェック出来るようにしておきましょう。
会社法の機関については、お薬ハックがこちらの記事でまとめています。

 

◆経営情報システム◆
この科目も得意な人と苦手な人に分かれる科目ですね。

得意な人はもはや勉強は不要かもしれません。その分、他の科目の勉強に時間を割くというのもアリでしょう。

苦手な人は、まずは足切り回避を目標に、最低40点取れるようにしておく必要があります。
前半の「情報通信技術に関する基礎的知識」の問題は知っていれば簡単に解ける問題が多いので、過去問や問題集などを繰り返し解くことで、なんとかここで得点を稼げるようにしましょう。

また、この科目は比較的時間が余る科目でもあります。もし見直しを行っても余裕があるようでしたら、次の中小企業経営・中小企業政策の最終チェックの時間を確保するためにも、途中退出を行うのもよいと思います。

 

◆中小企業経営・中小企業政策◆
いよいよ最終科目です。疲労もピークに達しているかと思いますが、これが終われば一次試験は終了、あともうひと頑張りです。

この科目は知らなきゃ解けない問題が多いので、どうしても暗記が必要となります。
しかも特に理屈が無いことを覚えなければならない場合も多いので、覚えてもすぐに忘れてしまいがちです。よって、直前まで暗記を行う必要があるでしょう。
私はひたすらスピ問と模試を回転させていました。

また、中小企業や小規模企業の定義小規模企業共済経営セーフティ共済経営革新などの頻出論点については、確実に押さえて外すことのないようにしましょう。

 

以上、いかがでしたでしょうか。

各アドバイスについては、私の主観によるところが多々ありますが、少しでも受験生の皆さんにとって参考になれば幸いです。

皆さんは、今日に至るまで何百時間と診断士の勉強に費やしてきたはずです。
その努力の成果を発揮するその時まであとわずか9日。
くれぐれも体調管理には気を付けて、万全の体制で本試験を迎えられるようにしてください。

私の一次試験向け記事は今回で終了です。
次回は二次試験向けの記事で、またお目にかかりましょう。

「必ず自分は合格する!」
そう、強く信じて本試験を戦ってください。応援しています!

 

 

 

 



katsuです。

この記事のとおり、私は「経済」に一番苦労しました。

本試験ではにも助けられ、なんとか合格点に届きました。

その分得意なはずの「財務」が難化して貯金がほとんどできなかったのですが・・・。

診断士試験一次試験は難易度の上下が結構あるので、やはり苦手科目を克服することが合格のセオリーであると私は思っています。「経済」はきっと苦手な方が多いのではないでしょうか?

そして、今年の「経済」は荒れ狂う可能性を秘めています。

それはひろいんこの記事で紹介してくれた最新版の「経済」に関するデータを見れば感じることでしょう。H22、23年はかなり難易度が高く苦労した受験生が多かったと思います。

「経済」が難化した時にまずは40点そしてそこから積み上げていくということも想定しなければなりません。すると「経済」の場合、1問4点なのでまずは10個正解すればよいことなります。

10問正解するためにはどうすればよいか・・・

昨年の私ももちろん考えていました。私が考えていたのは次のようなことです。

まず基本的な論点(ミクロなら代替効果と所得効果、マクロならIS/LM分析など)の簡単なA・Bランク問題はしっかり理解して解けるようにするのを前提に・・・

+α

・ 結論を覚えておけば解ける論点の問題(知識問題系)

・ 割と少ない分量で完結する論点の問題

をつぶしておくことです。

 

私もこのくらいの時期からは自分が本試験においてどの分野の問題で得点して本試験では何点取るのかを計画しつつ取れる分野をかためていくことを考えて準備していました。

また、「経済学・経済政策」の試験は朝の第一科目めですので、朝に学習時間がとれます。

ツール作成をあまりしていない私でさえ朝の時間で見るファイナルペーパーを作成しました。

知識系の論点はこういったファイナルペーパーを作成して直前に再確認することで本試験で1マーク、2マーク変わってくる可能性も大いにあると思っています。

今回は私が「経済」で得点源としていた論点を紹介することでみなさんにも「どの論点で点数を稼ぐ」かという得点計画を考えるきっかけとして欲しいと思います。また、みなさんもこの論点はおさえやすそうだなと思ったらぜひ得点源にして頂けると幸いです。

 

 ◆ 公 共 財 ◆

過去問:H20-11(1)・(2)、H24-22

☆Point☆

公共財は非競合性か非排除性の少なくとも一方を有する財であること

 (私的財の定義も同時におさえる)

非競合性非排除性の意味

・公共財は過少供給となり(市場の失敗)、政府の介入が必要となること

上記Pointをしっかり覚えたうえで、公共財はなぜ過少供給となってしまうのか?についてなんとなく理解できれば過去問は解けてしまいます。

また、非競合性や非排除性の意味を覚えるときには公共財の例(司法・防衛・警察)などとつなぎあわせながら覚えるとよいと思います。

 

◆情報の非対称性◆

過去問:H20-15、H22-14、H23-15

☆Point☆

情報の非対称性の意味

逆選択モラルハザードの意味、両者の違い

レモンの原理(アカロフ)の意味

H23-15のように、逆選択とモラルハザードの意味を混同させる問題が鉄板ですが、これは次のように例を意識しながら違いをおさえておけば簡単に解けると思います。

契約に生じるのか契約に生じるのかをわかるようにしておきましょう。

 

◆景気動向指数◆

過去問:H21-5、H24-1

☆Point☆

・与えられた指標が先行系列一致系列遅行系列のどれに属するかの判別

先行系列は景気に先だって変化する指標であるため、「」「在庫=これからの売上」「投資機械受注耐久→未来へ投資するイメージのもの」というような先を連想させるようなキーワードが含まれています。イメージキーワードを覚えればなんとなく先行系列じゃないかな?というような判断ができると思います。

一致系列は、キーワードとしては「販売」「出荷」「生産」「使用」「消費」など現在に起きている状況に関連するワードが指標名に含まれています。

遅行系列はあまりありません。ラチェット効果が働く一般消費は遅行系列なのがポイントだと思います。他には法人税収入完全失業率などが含まれます。

ちなみに昨年は、実質機械受注先行系列)がなんか目を引くなと思っていたらバッチリ出題されて瞬殺で解けました。

完全に覚えるのはもちろん大変ですので、なんとなくこれに入るんじゃなかったっけなっていう感じでイメージで区別できるようにするだけでも出題されたときの得点確率は上がると思います。

 

◆その他◆

マンデル・フレミングモデルは表で結論を覚えてしまえば結構解けますし、比較生産費説やゲーム理論などはパズル的な感じでルールを知ってさえいれば解けるので得点どころであると思います。

あとは、寡占市場のモデル景気循環の分類GDPとGNPの違いなどは知識系の問題といえると思いますので結論を覚えることで得点につながる論点だと思います。

さらに、この記事にでてくる論点(消費の三大仮説など)もわりと簡単に得点源にできると感じます。

 

初学者にとって「経済」は難しいです。しかし、全部が全部難しいわけではなく意外と簡単な論点もあります。

「経済」は全てをしっかり理解するには本当に時間が足りない科目だと思います。

「どうしても全部理解したいんだ!!」という人は前にご紹介した石川先生の経済学の「速習シリーズ」を買って講義動画を繰りかえし見ていればわかるようになると思います。

しかし、それは間違いなく合格後に学習するのが賢明であると思います。

完璧を目指さず、取れるところからコツコツと積み上げていきましょう。

それが自信とモチベーションにもつながっていくはずです。

それでは、また。

by katsu



まいど。ひろいんです

渾身シリーズも経済学・経済政策までやってきました。

過去の記事にも数多く書かれているように、経済を攻略するためには、グラフをたくさん書いて、反射的に答えられる状態にしておくことが大切になってきます。

以前にも書いたとおり、多くの受験生の方と同様、僕も経済には泣かされてきたのですが、グラフを自分の手で書くことで、ようやく本当に理解できてきたように思います

◆グラフだけじゃないよ◆

グラフをたくさん書く以外にも、頭の中を整理するための方法として、チャート図を作ってみることがおススメなケースがあります。

代替効果と所得効果の論点は、いろんな形で出題されているのですが、例えばH23の第19問はこんな感じ。

ギッフェン財の特徴として最も適切なものはどれか。なお、当該財の価格が下落した場合を想定する。
ア ギッフェン財は下級財であり、代替効果に伴う消費の増加分が所得効果に伴う消費の減少分を下回る。
イ ギッフェン財は下級財であり、代替効果に伴う消費の減少分が所得効果に伴う消費の増加分を上回る。
ウ ギッフェン財は上級財であり、代替効果と所得効果によって消費の増額が生じる。
エ ギッフェン財は上級財であり、代替効果に伴う消費の増加分が所得効果に伴う消費の減少分を下回る。

選択肢を読むだけでは、なかなかピンとこないのではないでしょうか

価格の変化が、どのように消費量に影響を与えるのかを分かりやすくしてくれるのが、こんなチャート図。

 

まず、「当該財の価格が下落」とあるので、当該財の価格をPxとして、下落を意味する下向きの矢印で示します。

次に、代替効果がどのようになるのかを考えます。当該財Xの価格が下がったのですから、割安になったX財の消費量は増えることになります。ですので、代替効果としては上向きの矢印になります。

その次に、所得効果の影響について考えます。所得効果は、価格の変化が実質所得に与える影響です。X財の価格が下がったので、実質所得は増えることになります。今までと同じ所得でも、X財がたくさん買えるので、実質所得が増加するということです。

実質所得が増えると消費量も増加する場合、その財を上級財と呼びます。

逆に、実質所得が増えると消費量が減る場合、その財を下級財と呼びます。(中立財もあるのですが、ここでは説明を省略します)

ギッフェン財は下級財の一種なので、この問題のケースだと、所得効果による消費量は減ることになります。

最後に、代替効果と所得効果とを合わせた効果である全部効果を考えます。

 

上級財の全部効果は、代替効果も所得効果も増えるので、全部効果でも増えることがすぐにわかります。とても分かり易いです

(狭義の)下級財とギッフェン財の場合では、代替効果と所得効果のどちらが大きいかによって、判断することになります。

上の表にあるように、代替効果≧所得効果の場合には(狭義の)下級財、代替効果<所得効果の場合がギッフェン財ということになります。上級財も(狭義の)下級財も、X財の価格が下がれば全部効果ではX財の消費も増えるか、少なくとも変わらないのですが、ギッフェン財は、価格が下がって消費量も減るという、普通の感覚だとおかしな財なのです。これは、代替効果だけを考えていて、所得効果を考慮していないので、そのように感じるのですね

H23の第19問の選択肢に戻ってみると、アはその通り、イは減少分と増加分が逆ですね。選択肢ウ、エに関しては、ギッフェン財が下級財の一種だと知っていれば秒殺、もし仮に忘れても、価格が下がると消費量も減るという、変わった財だとさえ知っていれば、誤りだということが分かります。

X財の価格Pxが上がった場合についても考えてみてください。チャート図を使えば、簡単に分かってしまうと思いますので、是非お試しあれ

◆代替財と補完財◆

関連する論点に、代替財と補完財に関するものがあります。

上記の論点について分かってしまえば、それほど難しい論点ではないので、チャート図を示しておきます。

まずは、価格Pxが下落した場合。

 

 

逆に価格Pxが上昇した場合はこれ。

 

 

どうですか?僕は、こうして整理したおかげで、随分すっきりとして、「あれ、どうだったかな?」などと迷うことはなくなりました

グラフやチャート図を使って理解しておけば、本番でも自然と正解にたどり着くことができるようになります

本試験まであと2カ月足らず。今月末にはTACの一次模試がありますね。

そろそろ、ラストスパートに向けて、知識を確実なものにしていってください

 

ほな、また

By ひろいん



こんにちは、まっすーです。

3日連続でお届けする 道場マイベスト記事シリーズ、第6弾となる今回は経済学・経済政策です

経済学・経済政策は、私もそうでしたが、苦手意識を持ちがちな科目だと思います。

その理由は、①ただ覚えればいいのではなく理解が必要なものが多く、それには時間がかかること②人生で学習する機会が少ないことによるものだと思います。

そんな経済学・経済政策ですが、道場メンバーのマイベスト記事はどうなっているでしょうか?

それでは、どうぞ

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【道場マイベスト記事】~はんたの場合~

はんたのマイベスト経済学・経済政策記事

俺様学習法【経済】 by ふうじん(2013.01.28)

<選考理由>

俺様シリーズは、相変わらず高飛車な物言いですが、そのキーワードは、自分で工夫する、自分で気づくというように、「自分で」「自力で」というところにあると思います。
シリーズのなかでも、【経済】に最もその本質が現れているように感じます。

【経済】から該当部分を引用すると、

養成答練準備とは、スピ問なら2回目解き直し 過去問なら論点タテ解き で主要論点の答を覚えることなのか、と自分で気が付くのがイカサマ師
基本論点マスター以後は、これらの繰り返し項目を自分で見つけ、関連づけて記憶を鮮明にしたり、覚える量を減らす工夫をする
周囲の手の内は知り尽くし、かつ自力でこっそり差別化するのが俺様学習法
仮説を立て、自らその仮説を実証して見せるのも、この試験勉強を面白くする一つの方法 ←最重要のフレーズ

俺様シリーズでは,各種予備校や当道場をふくむブログなどによって受験界に相当出回っている受験テクニックや学習ノウハウを,鵜呑みにするのではなく,どうしてそのようなテクニック,ノウハウが役に立つのかを理解し,さらに自分なりに工夫・差別化を加えることが短期合格には必要であることを,難解に,しかし,分かる人には分かるように,繰り返して説いています

正直に言いますと,私は,受験時代に,超上から目線のふうじんの記事を読むと,内容はもっともと思える場合でも,反発心を感じていたことは事実です。今から振り返ってみると,道場の記事のいいとこ取りをした上で,さらにその反発心によって,少しでも上回るように自分なりの工夫をしたことが,合格の要因の一つになったかもしれないと感じました。
また,合格した後にふうじんの記事を改めて読むと、俺様を越えてみろ と挑発することで,反発心によって奮起を促すのがふうじんの狙いだったのかもしれないとも思いました。そうすると,私は,ふうじんの狙いにまんまとはまった一人になりますね。
なお、私は、ふうじんとはいまだに会ったことはありません

みなさまのなかにも,当道場の記事に対して反発心を感じる向きもあるかもしれませんが,当道場を仮想競争相手として,そのような反発心を利用することも合格に近づくための一つの方法になるのではないかと思います。道場とは切磋琢磨の場です。

 

【道場マイベスト記事】~せんせいの場合~

せんせいのマイベスト経済学・経済政策記事

 【経済】GWで苦手つぶし~暗記より理屈 by こぐま(2012.04.19)

<選考理由>

私が最も心配していた科目、「経済学」。この記事はマクロ経済学のアウトラインを一通り解説してくれています。おまけに、まず平成20年度と平成21年度の過去問を解くことを推奨しています。比較的易しいとされるこの2年間50問で出題論点がほぼ網羅されているとの力強いコメント、「どこまで深くやらないといけないの?」と当惑する貴方にピッタリ!この2年分を徹底的に理解して、完成答練・模試に臨んでみませんか?この2年をマスターしたら、次は平成19年度と23年度を模試までに!”繰り返し同じような論点が似たような形式”で問われています
苦手な方、1問ずつ稼いで行きましょう!

 

【道場マイベスト記事】~お薬ハックの場合~

お薬ハックのマイベスト経済学・経済政策記事

【経済】 ハイブリッド型? by を~(2012.5.25)

<選考理由>

この記事の「■均衡国民所得」の部分が経済学マイベスト記事です。理由は均衡式の変化を理解することが、マクロ経済学を理解する根本だと思うから。(※ミクロ経済学も同じ。効用のグラフあたりとか)

特に理系出身の皆さんへ! もし経済学が難しいと思っていたら、中学校の数学のグラフ問題だと思って数式やグラフを見てみてください ほぼ全ての式がy = ax + b程度のものです。あとは使っても初歩的な微分(接点の傾きを求めるとか)が入る程度。

収入がC、投資がIとか仮定が山ほど出てくるので混乱し易くなりますが、そんなのは経済学者が説明し易くするために仮定した都合の良いパラメータにすぎません。「なぜそんな仮定をするの?」と悩むとドツボに嵌りますので、そんなもんなんだ程度に仮定は流して、数式の変化のさせ方に注目すれば経済学が一気に理解し易くなると思います。

 

【道場マイベスト記事】~マイスターの場合~

マイスターのマイベスト経済学・経済政策記事

経済学:合否に無関係な「経済学」 by ふうじん(2010.05.27)

<選考理由>

私が選んだ理由、それは結構単純で「PigoeさんとCoaseさんの写真を載せているから」です。といわれても意味わからないですよね
私がいいたかったのはこういうことで、それぞれの理論が語られた時代背景が違ったり、誰かが誰かの理論に対して反論して別の理論を主張してたり、発展させてたりしていますが、受験校や市販のテキストではその「流れ(歴史)」を捉えるのは結構難しいです。

どの時代に生きた、どんな顔をした経済学者が、どんな時代背景を元に、どんな理論を主張したのか、がイメージできると経済学は頭に入りやすくなります。
ちなみに私はこの本「経済超入門」を2次試験合格後に読みましたが、「受験生時代に読みたかったな」と思いました・・・。内容的にはかなり分かりやすい入門書ですが、テキストに出てくる経済学の偉人が写真入りで、解説されていてとっても経済学の「流れ」がわかりやすかったです。これは「組織論」にも共通して言えるかもしれません。読むのに時間は食わないと思いますので、経済学にまだまだ苦手意識を持っている方がいれば、ぜひ目を通してみてください。

 

【道場マイベスト記事】~まっすーの場合~

まっすーのマイベスト経済学・経済政策記事

経済:色々なグラフ・理論の「ショートカット」記憶法
by ハカセ (2010.05.28)

<選考理由>

短期合格を目指した私にとって、一番苦労したのは経済学・経済政策でした。本格的に勉強するのが初めてだったこと、短期間で重要な理論をすべて理解するのは時間が足りないと思っていたことが、その原因です。

過去問を数回回した程度だった、昨年6月頃のメモを見てみると、私の一次試験の目標点数は、経済学50、財務会計70、企業経営理論60、運営管理60、経営法務70、経営情報システム70、中小企業経営・政策50(合計430点。合格点より10点上を目標としました)となっており、直前暗記を決めていた中小を除いては、経済学が一番不得意な科目だったのです。

ですが、それは一次試験前には不得意科目には入らなくなっていました。

一番の原因は、このハカセの記事にあるショートカット記憶法を使うことができていたからだと思います。

つまり、①理論を理解していく問題と、②理論はよくわからないけど、暗記で解く問題の層別です。

いきなり過去問アウトプットで、過去問題集の解説によるインプットを行なっていた私には、この理論はわかるけど、この理論はわからない、といった層別がうまくできていたと思います。

ちなみにハカセの記事にあるマンデル=フレミング・モデルは、①と②の折衷案で対応しました。

理論は一から順を追って理解しましたが、試験中にIS-LM曲線の動きを1つずつ追っていくと時間がかかるので、最終的にはマトリックス(右下が例外)を暗記して対応することにしました。

自分の学習進度に合わせて、対応方法を変えていくことも、短期合格のためには重要です。

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以上が、道場メンバーの経済学・経済政策のマイベスト記事です。

いかがでしたでしょうか?

対応方法は「イカサマ学習法(分で自力で!)」「比較的易しい問題で徹底理解」「数式で理解」「歴史でイメージ」「ショートカット記憶法」と、それぞれですが、難しいとされる経済学・経済政策を、いかに自分のものにするかが書かれていると思います。

一次試験まであと2ヶ月あまりになりました。

ストイックに学習を積み重ねていく一方で、残り時間が少なくなり、効率面も重視しなければならない時期に来ています。

経済学・経済政策が苦手という方は、これらの記事をチェックしてみてください。

それでは。まっすーでした。



こんにちは、イラサムです
さて4代目プレゼンツ渾身の徹底論点シリーズの2週目も後半です
今日のテーマは、経済学のなかでも押さえておきたい厚生損失を見ていきます

実は、この論点H22,H23,H24と3年連続で出題されてます

さすがに4年連続は出ないんじゃないなんて声が聞こえてきそうですが

しかし、解き方は全部同じなので、ものにしてしまえば得点論点になりますのでしっかり確認しておきましょう

さて、ではまずは過去問のどこで出題されているかを確認です

平成24年 第21問 外部不経済
平成23年 第24問 外部不経済
平成22年 第15問 厚生損失

これらの過去問を見ていくとある共通点が浮かび上がってくるはず

それはズバリ

問題構成は私的限界費用線と社会的限界費用線の対比ばかりであるということ

右脳を使って、2つの図形を対比できたかが得点できたかの分かれ道だったといえます

例えば、課税を開始する前の社会的総余剰を表す図(便宜上、本記事ではビフォアと呼んでます)課税後の社会的総余剰を表す図(アフターと呼んでます)とを、明確にさせてから対比するというプロセスを踏めたかどうか

ここまででイメージつかない方へ

大丈夫です。これから過去問を使って一緒に考えていこうと思います
では早速見ていきましょう

(平成22年 第15問 厚生損失)
ある財の生産において公害が発生し、私的限界費用線と社会的限界費用線が下図のように乖離している。ここで、政府は企業が社会的に最適な生産量を産出するように、1単位当たりt=BGの環境税の導入を決定した。その際、社旗的な余剰は、どれだけ変化するか。最も適切なものを下記の回答群から選べ。

[回答群]
ア 三角形BCE分の増加
イ 三角形CEH分の減少
ウ 三角形CEH分の増加
エ 四角形BCEG分の減少
オ 四角形BCEG分の増加
では、順に見ていきます

①このままだとどうなる(ビフォアの確認)

もし何もしない場合には需要線と私的限界費用線の交点に価格が決まります

つまり、価格=Dとなりまして、社会的限界費用線を無視すれば下の通り、青色の三角形社会的総余剰になります

しかーし、今回は社会的限界費用線がありますので、外部不経済(紫色の三角形)が発生します

そして“青色の三角形紫色の三角形社会的総余剰”ですので、重なっている部分は相殺されて、結局は下のように2つの三角形が共存する形になります。これを公式に表すと“三角形BHI-三角形BCE”となります、文字であらわされるとわかりずらいですが…

さて、ここまでがビフォアになります面倒ですがこれをはっきりさせないと答えを選ぶことが出来ません

では続きましてアフターを見ていきましょう

②1単位当たりt=BGの環境税の導入

環境税を導入するとどうなるでしょうか★さて、本題に入る前に確認事項ですが環境税を払わなきゃいけないのは次のうちどちらでしょうか?

(1)生産者側
(2)需要者側

 

答えはもちろん(1)生産者側です

そのため、環境税導入後は生産者側の負担がBG分増えますので、図のように私的限界費用線が上にスライドします

そして先程と同様に需要線と私的限界費用線の交点で価格(税金込)が決まりますので価格=Aとなります

さて、ここまでやっていよいよアフターの社会的総余剰を考えていきましょう

まずは先程と同じように、社会的限界費用線を無視した場合の社会的総余剰は青色の三角形×2に加えて、黄色い四角形になります
※生産者余剰について、生産者がもらえる価格はFのままですので、生産者余剰は下の方の青色の三角形になります。

この黄色い三角形部分が税金、つまり政府の収入を表します
では、次は外部不経済(紫色の三角形)を考えましょう今回は紫色の三角形は次の通りになります

先程よりも数量が減りましたので、紫色の三角形も小さくなりました。そしていよいよ社会的総余剰です青色の三角形×2黄色い三角形紫色の三角形社会的総余剰”となりますので、重なっている部分を相殺すると次のようになります

アフター

<①ビフォアの図(再確認用)>

2つの図を比べて見たら、一目瞭然ですねアフターの方では、ビフォアと比べて紫色の三角形(三角形BCE)が減っています。紫色の三角形はいわゆるマイナス要素であったため、これがなくなったということは社会的総余剰が増加したことを示します。つまり紫色の三角形(三角形BCE)の分、社会的総余剰が増加しました

※増加か減少かは勘違いミスになりやすいところなのでご注意を!!

さて、ここでもう一度[回答群]を確認します

[回答群]
ア 三角形BCE分の増加
イ 三角形CEH分の減少
ウ 三角形CEH分の増加
エ 四角形BCEG分の減少
オ 四角形BCEG分の増加

もうお分かりですよねそう、答えはア 三角形BCE分の増加になります

まずビフォアを確認してから、アフター見に行くという2つのステップを踏まないと正解を選ぶのは難しい問題です(ランクC)

でも、やり方さえマスターしてしまえばあとは応用で解けちゃいます

同じようにビフォア&アフターで考える問題として「自由貿易の理論」がありますがこの論点はwackyこの記事で解説してくれています

おそらく、「厚生損失」か「自由貿易の理論」のどちらかはH25にも出題されると思います(過去5年間についてはどちらかは出題されていますので)

今のうちに得点論点にしてしまいましょう

では、今日も頑張っていきましょう

by イラサム


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