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みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。合格体験記はこちら

今日の記事は12回目!過去記事はこちらです!

それにしても、もう7月。2019年の半分が終わりました。早い…。私以上にこれを読んでくださる受験生の皆さんの方が、時間の経過を早く感じておられると思います。

1次試験まであと1ヶ月切りましたね。これがあと1ヶ月しかないと見るか、あと1ヶ月もある、と見るか。1日1日を悔いのないよう、大切に過ごしていきましょう。

今日のテーマは財務会計の計算をいかに早く・正確に解くか。1次試験は電卓が使えないので、計算問題は筆算や暗算などを使っていくことになります。そこでの手抜き…もとい、省エネ法!をお伝えしていきたいと思います。

いらない0は省いて計算

与件にやたら0があるときは、いくつ省いたかを計算用紙にきちんと忘れないように書いた上で、0を省いて計算します。これは足し算や引き算だけで構成される場合は有効です。割り算や掛け算が入ってももちろんシンプルになります。

特に、1,000円が1【千円】と書かれておらず、1,000円と記載されている場合や、100円、1,000円、10,000円が混在しているときは混乱の可能性大ですので、0をいくつか省きます。その際、選択肢の方も同じだけ数字を省いておくとあとで戻し忘れを防止できます。

100円のものが含まれるときは2つ、1,000円以上なら3つ省いて計算しましょう。

ただし、最初に選択肢から同じ数だけ0を省くプロセスを取らなかった場合は、最後に省いた分を戻す(3つなら1,000倍)のをお忘れなく。

掛け算・割り算は分数で最後に計算

掛け算や割り算は分数でまとめて書いておき、最後に一気に計算すると計算途中のミスを減らせます。同じ数が分母と分子に出てきた場合は計算せずに済みますし、因数分解ができればある程度計算をシンプルにすることができます。

ただし、欠点は検算の時プロセスが追いにくいことこと。そのため、計算式と分数の計算部分は分けておいたほうが無難です。(計算部分は検算の時もう一度書くつもりで)

掛け算・割り算は先に10を作る

計算のプロセスで10を作ることができれば、それは最後に10倍するか10分の1することで、計算をシンプルにすることができます。どういうことかというと、偶数と5の倍数の掛け算や割り算を見つけた時は、10の部分を先に外出ししてしまうこと。例えば12×25であれば、3×2×2(12)×5×5(25)と見て、3×10×10と考えます。こうすれば、筆算しなくても300であることはわかりますね。

これは先ほどの分数とも組み合わせできます。

【検算編】後ろから計算し直す

検算の時はどうしても、一度計算した結果に引っ張られがちです。(私の転記ミスによる不合格も、検算がもはや無意味だった様子…)なので同じ順序で再計算しても、ミスを発見できないことはままあるのです。。。そこで、検算の時ははじめに計算した順序と逆にして、後ろから順に計算します。36×52×0.8であれば、検算の際は0.8×52×36の順に計算する、といった感じです。

【おまけ】やっぱり字はきれいに書く

やっぱりこれも改めて。特に1次試験は計算スペースが2次試験より少ないので、文字が小さくなりがちです。計算も筆算をしたりして、縦と横が揃わないとそこから計算ミスにつながる可能性もあります。なので文字はきれいに。筆算する時は縦の線がずれないように意識して、というのも大事なポイントです。他の試験もそうですが、1次試験は試験明けの月曜日には協会より模範解答が発表され、自己採点の結果によってそれ以降の時間の使い方が大きく左右されます。そのためにも1次試験の問題用紙は、どの問題をどう解いて、結局何をマークしたのかがきちんと追いかけられるようにしておくと安心。1マークに笑い、1マークに泣く世界なのです。今から1カ月のトレーニングに計算の正確性を加えて、安心して本番を迎えられるといいですね!

おまけのおまけ。新月と満月に寄せて

今、心理カウンセラーの師匠についてもらって、新月と満月にやりたいことをリストにする、ウィッシュリストを作っています。月のパワーを感じるわけでもないのですが、(そしてスピリチュアルを信じているわけでもないのですが)かなったかたち、または継続できているかたちで文章を書くのはなかなかの自己暗示力があるなと感じています。例えば私が先日書いたものは、「自分が好ましい形で、得意なことを生かして仕事ができています。周囲も私を理解してくれ、そのために私自身も考えていることを惜しみなく伝えています。」といったことを書いてみました。

ポイントが3つあったのですが、一つがこの、「かなった形」をイメージにして、映像でもなんでも思い浮かべられるようにしたこと。右脳のイメージ力も使って、左脳の言語と一緒にかなっているというイメージを脳内いっぱいに膨らませます。

もう一つは、リストを音読したこと。自分の声で話したことが耳から脳に届いて、自分で再理解することを「オートクライン」とコーチングの世界で言うのですが、この「オートクライン」がさらに実行力を高めてくれたように感じました。

最後の一つが、新月と満月が2週間ごとに来る、ということです。2週間というのは、やったことと結果を結びつける最長の期間だそうです。それ以上時間が経つと、この結果は何のおかげだったんだ?と言う質問に、答えられなくなってくるそうな。2週間前に作ったリストが叶えられるように、しっかり行動できるちょうどいい期間なのかなと、すっきりと納得することができました。

さて次の満月は7月17日。その次の新月は8月1日です。前回の新月は7月3日でしたので、今日リストを作ればまだ2週間弱あります。やってみようかな!と思われる方は挑戦してみてください。ウィッシュリストはインターネットでもいろんなサイトで紹介があると思います。イメージの力も借りて、皆さんの実行力が高まりますように!!

以上、ちこまる(仮)でした〜( ´ ▽ ` )

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★もくじ★
1.1次本番まで、私の記事予告
2.1次模試の自己採点、済んでますよね?
3.この時期やるべきこと、やってはいけないこと
4.あとワンマークに役立つ!?経済小ネタ
5.2次試験の参考書、買いましたか?

文字数:約3200字(本文だけなら約5分で読めます)


こんにちは!頑張るあなたの応援団☆かわともです!
昨日は「10周年特別企画」の第1弾として、6代目おとの寄稿記事がUPされました! 受験生の皆様向けに書いていただきましたが、企業内診断士の私も大変興味深く読ませていただきました♪ 先代の寄稿は、基本2週間に1回のペースで日曜日に予定していますので、今後も要チェックです! 2週間後は、大人気のあの人が登場!?おっとこれ以上書くとネタバレになるので、この辺で。

*  *  *  *

雑談なのですが、夫の同僚にバリバリの優秀な人がいるらしいんですね。彼がよく言うのが、

「やるか、絶対にやるか」

なのだとか。

【使用例】
「○○さん!この案件、やるか・絶対にやるか、どっちか選んでください」
(やるか・やらないか、じゃないんだ。。断れないじゃん!)

1次試験まで残り1ヶ月の皆さんも、

「やるか、絶対にやるか」→「絶対にやる」

ですよねっ!!
1年前の私は昼休みに財務か経済を勉強しており、会社からカフェに向かう道すがら「やるんだよ!絶対やるんだよ!」とブツブツ独り言をとなえていました。。怖っ!

*  *  *  *

 

本題です。
試験本番までの私の投稿予定は今回入れてあと3回ということで、皆様に伝え忘れがないように頑張ります!

 

1.1次本番まで、私の記事予告

◆次回
1次試験本番の様子をイメトレしやすいような記事をおくりたいと思います。
・去年の1次試験の振り返り
・1次試験当日の心構え
・当日の自分に向けて書いたこと
・無理してファイナルペーパーを作らなくてもよい

◆次々回
気が早いようですが、スト合格を狙う上で超重要な「一次試験終了後1週間の過ごし方」を書きます!1次試験翌日に読んでいただくことを想定しています。

※内容は変更になるかもしれません。あしからず。

 

2.1次模試の自己採点、済んでますよね?

昨日と一昨日は、TAC・LECの1次模試がありました。
模試を受けた皆さん、とっくに自己採点は済んでいますよね?
もうこの時期は待ったなしです。まだ済んでいない方は速攻で終わらせましょう。採点が終わった後は、

① 一応正解したけど自信が持てない問題
② 間違えた問題

を復習してください。難易度が高い問題はとばしても大丈夫です。

模試の採点結果が悪くても落ち込んでいる暇はない!むしろ、今間違えたあなたはラッキー♪ 模試の復習については、9代目へんりーの記事が参考になります。
【2018年スト合格目標】模試で420点以上取れなくても、やるべきことをやろう。

 

3.この時期やるべきこと、やってはいけないこと

【この時期やるべきこと】
ズバリ、「今まで学んできたことの総復習」です!新しい知識をインプットするよりも復習を優先します。使い込んだ問題集を総動員し、知識の精度を上げましょう。
※超短期学習者のたっつーみたいな人は除く

去年の私がこの時期目指したレベル感は・・・

全ての科目において、
①トレーニング・過去問ABランク問題・養成答練・最終講義レジュメは完ぺきに解けるようにする
②完成答練・模試は、難問以外は完ぺきに解けるようにする

それを実現するためにやったことは・・・


① 1日3科目の高速皿回し

どの科目の試験でもすぐに知識を引き出せるよう、1日3科目ペースで高速復習します。問題集にピンクペンで解答転記している人は、赤シートで隠しながらどんどん解き進めていき、知識のヌケモレをなくします。解答転記していない人は、じっくり問題を解く時間がもったいないので、どんどん解答を見てしまうか、問題文に解答転記してしまってOKです。スピード重視でいきましょう。

② 毎日コツコツ財務か経済
毎日20~30分、財務か経済をコツコツ解く!どちらも理解系科目のため頻繁に触れることが非常に重要なうえ、個人的に以下の理由で重視していました。

経済・・・1日目の最初の科目。得意になっておくことでメンタルが安定する。
財務・・・1日目の2番目の科目。出題範囲が幅広いため定期的に解かないと忘れやすい。2次試験でも使う。

この2科目について「やりきった」という自信を持つことが、試験当日の自分への最高のプレゼントだと信じて頑張りましょう。

③ 最後の総仕上げ、テキスト爆読
これは余裕のある人&慎重派さんだけでいいと思いますが、最後の最後までヌケモレをなくす目的で、基本テキストに高速で目を通します(=爆読)。1日1科目のイメージですね。

ご参考に、去年の7月以降の私の学習スケジュールを貼っておきます。(クリックで拡大します)

※詳細に学習計画を見たい場合は、こちらからエクセルファイルをDLしていただけます。学習計画(かわとも)

ちなみに、去年の私は初代ふうじんの記事に書かれている学習法を丸パクリしました。ちょうど1年前に大変お世話になった記事です。
7月にやることリスト

なお、1次試験545点を叩き出した9代目きゃっしいの記憶定着法は非常にシンプル。「間違った問題は翌日にもう一度解くこと」だとか。(私も、間違えた問題は翌朝にサッと見直していました)
明日からできる過去問復習法~今日間違った問題は○○して○○しよう!

 

【やってはいけないこと】

① 新しい問題集に手を出すこと!
(最終講義レジュメを除く)
意識が分散するのと、知識のダブリが発生するため非効率だと思われます。

② 解けない問題にいつまでもこだわり続けること!
とことん納得するまで次に進めない傾向のあるかたは要注意です。試験直前期はスピード重視と割り切り、解ける問題を確実に取れるようにすることを目指しましょう。
重要論点だけどイマイチ理解が進まない場合は、道場の渾身論点シリーズをまとめたちこまる(仮)の記事を道しるべに、道場の過去記事をぜひ参考にしてください。
【渾身】永久保存版! 渾身シリーズまとめページ

 

4.あとワンマークに役立つ!?経済小ネタ

「もし覚えていたら役立つかも」という、経済のプチ情報です。かる~くお読み頂いて結構です。

① 名目○○と実質○○の式 ざっくり覚え方

名目ナントカと実質ナントカの式は、試験に出題される範囲だと以下のようなバリエーションがあります。

物価上昇率(期待インフレ率)=名目GDP成長率―実質GDP成長率
物価上昇率(期待インフレ率)=名目利子率―実質利子率

物価指数(GDPデフレーター)=名目GDP÷実質GDP
物価指数(GDPデフレーター)=名目賃金÷実質賃金
物価指数(GDPデフレーター)=名目預貯金÷実質預貯金
物価指数(GDPデフレーター)=名目債務÷実質債務

これをまとめると

「率」・・・名目―実質
「率以外」・・・名目÷実質

そして、もっとざっくり捉えると

「名目のほうが実質よりも上位」(先に来ている)

というように、雰囲気で覚えられます。。

 

② GDPのゴロ合わせ

◆分配面から見たGDP
「こえ~減税、助けて!」
用者報酬+業余剰・混合所得+固定資本耗+間接―補

 

◆支出面から見たGDP
「店の消費は、総菜の海外余剰」
間・府最終消費支出+国内固定資本形成+庫品増加+輸出―輸入
※輸出-輸入=海外余剰

 

5.2次試験の参考書、買いましたか?

何度も口酸っぱく言いますが、1次試験終了直後は2次の参考書が品薄になります!!去年、確かふぞろいの『10年データブック』だったと思うのですが、一次試験の1週間後くらいに書店に行ったらメーカー取り寄せで入荷未定と言われました。1次試験直後からスタートダッシュをかけたい人は、必ず7月中に買いましょう!!

【個人的に役に立ったと思う2次参考書】
◆事例Ⅰ~Ⅲ
『ふぞろいな合格答案』、『ふぞろいな合格答案10年データブック』
◆事例Ⅳ
人それぞれ好みがありますが、私の場合は『事例Ⅳの全知識・全ノウハウ』

 

そうはいっても、模試の点数も悪かったし今年1次試験に受かるか自信ない、2次の参考書を買っても無駄になるかも。。

 

そう思っている方もいらっしゃるでしょう。
結論を言うと、金額的な損失はほぼ無いです。むしろ、すぐにスタートダッシュを切れないほうがもったいないです。

例:ふぞろいを2次初学者が揃える場合

◆今年の合格を目指す場合
『ふぞろいな合格答案12』+『ふぞろいな合格答案11』+『10年データブック』
◆来年の合格を目指す場合
『ふぞろいな合格答案13』(2020年6月頃発売)+『ふぞろいな答案分析5』(2020年3月頃発売)+『10年データブック』

→価格改定がない限り、どちらのパターンも合計金額は同じです。そして、今年合格セットを購入したけど万が一落ちた場合でも、『ふぞろいな合格答案13』1冊分の追加出費で済みます。

※ふぞろいの宣伝ではありません!!

ふぞろい関連本は、どの本に何年の過去問が対応しているかがわかりにくいですが、私の過去記事に一覧表が出ておりますので、よろしければ参考にしてください。
よくわかる!ふぞろい書籍一覧表

 

以上、かわともでした!
今日も明日も、皆さんにとって良い一日となりますように。

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どーも、そーやです。
今日から2日間はTAC模試ですね。一次試験を受けられる方は直前の重要な調整の場なので、2日間充実した日になることを祈ってます。

今回が初めての一次試験の方は、点数よりも試験時間や休憩時間の使い方をしっかりと確認してください。
二回目以上の方は一点でも多く取れるよう、ベストな力配分で臨んでください。応援しています

さて本日の記事ですが、先日のたっつーの今からでも諦めない1次試験合格の記事で、PDFの中でも熱いコメントを書いておりました。

自分も経験としては経済と財務だけは一夜漬けは絶対無理!

そこでもし私が今年の一次を受けるならこの問題だけは押さえておく、という経済財務の過去問一覧をまとめました。
なおこちらのまとめは受験生時代にふうじんさんのブログを参考にしました。

<経済>

特に企業行動消費者行動は他の平均的な受験生も良く当ててくるのでしっかりとした復習が必要です。
本当は私が使っていた経済の過去問PDF資料をアップしようとしましたけど、容量的な意味で一旦断念しました。

<財務>
※財務分析の各項目は覚えてください。二次でも使う超重要指標です。

会計学は範囲が広いのでヤマ当てが難しいですが、特に出る余剰金配当差異分析はきちんと押さえた方がいいです。また、診断士試験の傾向なのかわかりませんが、会計学の分野では答えにPL項目(費用、収益)の部分を問うケースが多いと感じました。

例でいえばH30年問2の減価償却の部分について、建物の価値(BS項目)ではなく、売却損益(PL項目)を聞いてます。もし本当に時間がない場合には、PL項目に関係するものだけ集中的に行うことが吉かなと。例外は配当での資本項目の増加とのれん。

また主要簿・補助簿や伝票会計、本支店会計など古臭い論点も良く問われますが、余裕があれば押さえてください。ブログでは取り上げませんが、私のツイッターで上記の原始的な会計の考え方はつぶやいたりしています。

 

なお、あくまでも試験1か月前の段階で、勉強箇所を絞るならという意味で上げてます。これをやれば60点を取れる保証はありません。でも学習が追い付いていない!って方は参考にしていただけると、限られた勉強時間でもそこそこの結果が出せると思います。

キーワードは、他の平均的な受験生が当てているところは自分も外さない、ということです。

今回の模試で経済・財務ともに60点以上取れる受験生であれば、この一覧表をざっとみて論点のイメージが湧くかどうか、湧かなかったら復習する、という使い方でもしていただけたら幸いです。

 

p.s

告知!

みなさん、一発合格道場が10周年なのはご存知でしょうか?

区切りの年度なので、10周年特別企画として歴代の道場メンバーが隔週日曜日に投稿します

誰がいつ投稿するかは見てのお楽しみ。

ぜひ日曜日も一発合格道場をよろしくお願いいたします

 

以上、そーやでした。

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どうも、kskn(きしけん)です。

久々の経済解説です。
テーマは「時事問題」。

 

どうでしょう?時事問題って何か対策してますか?
新聞を読んでる、ニュースを見てる。。。なるほど、いいですね。
でも僕が思うに、時事問題を解くために知っておくべき経済ニュースは、たった2つです。

 

それは、2008年のリーマン・ショック2011年の東日本大震災です。

 

とはいえ、これらの出来事があったことを知っているだけでは問題は解けません。
これらの出来事が世界経済/日本経済にどのような影響を与えたか振り返ってみましょう。
なお、それぞれの因果関係は僕の推測によるところもあるので間違っていたらご指摘ください。

【世界経済】

まずそもそもリーマン・ショックがなぜ起きたかと言うとサブプライム・ローンの不良債権化と、このサブプライム・ローンを証券として組み込んでいたサブプライム・モーゲージの暴落によるものです。(サブプライム・ローンって何ぞやという方はお手数ですがググってみてください。)
これによってその証券を買っていた銀行は大きな損害を受けました。損害を受けたことにより、お金を貸し出すことができなくなって経済の循環が悪くなり、世界的に不況となりました。
こうした背景で不況となったことにより、

売上/利益の低下
失業率の増加
ドル安(ドルの信用力が下がったため)

が起こりました。
そしてその結果、各国は経済を刺激するために金融緩和を行いました。それにより

金利の低下

が起こります。
こうした世界的な緩和により徐々に景気を取り戻していきました。
これが大まかな世界の流れです。

 

【日本経済】

日本は少し状況が異なっていました。
日本の銀行はそもそもサブプライム・モーゲージを多く買っていなかったため、直接的な影響はそこまで受けなかったのです。

しかし、世界的にドルが売られた反動で安全資産として円が買われました。そのため、

円高

になりました。円高になったことで、輸出がしづらくなったり企業の海外事業の採算が悪くなりました。
その上、世界的に景気が悪いわけですから取引量も減っています。そういうわけで、日本企業も間接的に

売上/利益の低下
輸出額/輸入額の低下

が起こりました。失業率も上がったことは上がったのですが、日本は雇用者の権利が強いため他国ほどは上がりませんでした。
また、金融緩和も積極的に行わなかったので金利は下がりませんでした。というか、そもそもすでに低金利でした。

そしてこうした状況の中で、東日本大震災が発生しました。
これによって国内製造業が打撃を受けて輸出高が減ったとともに、発電用の燃料輸入が増え、

貿易収支の赤字化

が起こったわけです。(2008年のリーマン・ショック時は一時的に赤字化しましたがすぐに回復し、2011年に再び赤字化した後2015年頃まで赤字が続きました)

 

以上が2008年~2015年ごろまでに起こったことです。
これを実際の過去問と照らし合わせながら、どういった問題が出題されていてどう解くのかを考えていきましょう。

まずは貿易関係で平成29年度 第2問

bは2011年以降、マイナスが続いていますから貿易・サービス収支ですね。

平成24年度 第4問

これも2009年と2011年以降でマイナスになっているAが貿易収支です。
なお予備知識として、所得収支とは「国外で発生した我が国の所得の受取と、国内で発生した外国への所得の支払の差額」のことで、結論としては常にプラスで金額も安定しています。

 

次に失業率の問題で平成29年度 第1問

2008年であまり失業率の上がっていない日本がcというのは分かりますね。
そしてリーマン・ショックの最も大きな影響を受けたbがアメリカです。
なお予備知識として、「EUは平均的に失業率が高い」ということを知っているとより簡単にaがEUと判断することができます。
(さらに言うと、EUの中でもイギリス、ドイツ、オランダは比較的失業率が低めで、フランスやイタリア、スペイン他は総じて高めです。)

 

続いて、平成27年度 第2問。

正直、このグラフは見方がよく分かりませんでした。ただ、設問分に資産・負債差額と書いてあります。
家計においては資産>負債だろうということが推測できますから、常にプラスなaが家計というのはすぐに分かります。

次にcは2008年頃から少しずつマイナス額が増え、2011年ごろから特に大きくなっているように見えます。
これはおそらく景気低迷による財政支援と震災の復興支援によって国債発行額が増加し、負債が増えたからだと考えられますね。つまり一般政府です。

それによってbは消去法で非金融法人企業となりますね。僕は正直、2007年ごろからマイナス額が減っている理由はよく分かりません。
金融危機により長期での借入れが難しくなったか、取引量が減って流動資産と流動負債の差額が減ったか、そのあたりですかね。(詳しい方いらっしゃいましたら教えてください 笑)

 

最期に、平成26年度 第2問。

これもリーマン・ショックを期にグラフが大きく変化しています。
設備は「過剰-不足」の数値です。不況によって取引量が減るので設備の稼働率が下がって過剰感を感じる、と考えるとc,dが設備だと分かります。ただ、両者はほとんど差がないので大企業と中小企業の区別はつきません。

次に貸出態度は「緩い-厳しい」の数値です。金融危機によって貸出を厳しいと感じる、と考えるとa,bが貸出態度で、こちらは両者に差があります。aは比較的早く数値が改善してますが、bはしばらく低いままです。
これを銀行側の立場で考えると、「環境が厳しい中で貸すなら、信用度の高い大企業に貸したい」と思うはずです。
となると、aが大企業でbが中小企業だろうなぁと分かりますね。

貸出態度:bは選択肢ウしかないので、ウが正解となります。

 

解説は以上となります。
このように時事問題はリーマン・ショックと東日本大震災による背景を知っておき、問題の設問文を正しく解釈することができればある程度対応することが可能です。

たった8点しかない時事問題ですが、一次試験の一番初めに解く問題なのでしっかり押さえて良いスタートを切ってください!

 

(=゚ω゚)ノホナ、マタ!!

 

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おはようございます。makinoです。本日も読んでくださってありがとうございます。

 

 

6月上旬に、妻と一緒に、大がかりなお家の片づけをしていました。納戸(に使っているお部屋)と、自分の部屋を片付けていたら、こんなものが出てきました。

 

平成24年の1次試験受験票です。7年前ですね(あってるかな)。自分が初めて、1次通過した年のものです。

 

当時は、こんな感じで科目合格していたんですね。受験票に思い出させてもらいました(ありがとう、受験票)。もちろん、この年から2回受験した2次試験は残念な結果だった事も、あらためて思い出しました。懐かしいですし、嬉しかったです。そして、当時の悔しさや、今だからわかる、稚拙さと恥ずかしさなど、複雑な気持ちも、思い出しました。自分の人生の一部です。

 

自分はこの後、平成25年を最後に、5年間のブランクを経て、平成30年に、この試験に再挑戦しました。そして受験票は、この年のみならず、申し込みをした全ての年度の受験票が残っていました。

 

写真の受験票に、画びょうの穴が開いていますが、コルクボードに留めていたのです。中断はしましたが、自分にとっては、「いつか取る資格」だった訳です。だから受験票は捨てていなかった。それも思い出しました。

 

 

うーん、なにか偉そうですね。すみません。

 

昨年の合格者の立場で、ここで記事を書かせて頂いていますが、これが等身大の自分です。そして、こんな風に、この試験とお付き合いしてきた人もいますよ、という事を言いたかったのです。

 

「科目合格」を積み重ねた方。「今年こそ」の方。それ以外にも、1次試験を受験される読者のみなさまに、その事が伝わっていましたら、とても嬉しいです。

 

 

 

さて、本題です。

 

今回は、makinoがブックマークしていた道場記事(1次対策編)です。記事リンクと合わせて、私がお役に立ったポイントを抜粋して、お届けいたします(良く言いますと、キュレーションのようなものですね)。6月末のTAC模試前に、皆様の取りこぼしを、少しでも救うお手伝いが出来れば、とおもっています。

 

さてさて、最近、ちこまる(仮)とsoyaが、素敵な過去記事のリンク紹介をしてくれたので(以下)、めっきりパクリ感がでてしまいましたが、私がこの記事の第一稿を書いたのは、これらの良記事がアップされる前でしたので、パクリではありません(一応言い訳させてください)。

 

【渾身】永久保存版! 渾身シリーズまとめページ:ちこまる(仮)

 

【残り7週間】一次試験までの過ごし方:soya

 

それにしても、このシンクロニシティー(なのでしょうか?)には、驚きました。

 

 

また、ご紹介の前に、1点、誤解なきようにお伝えしますと…、

「この記事以外は、お役に立たなかった」という事を言いたいのではありません。一度読んで、スーッと頭に入る素敵な記事も多数あります(ありました)。以下でご紹介するmakinoがブックマークしていた記事は、「この科目を勉強するときに参考にしよう」、「家に帰ったらこの記事の通りにやってみよう」、「2次にも使えそうだぞ」、という視点が強いです。読者としての「自分の好み」も多分にあります。

 

また、過去記事という特性上、本年度の試験にそぐわない内容(法改正など)があるかもしれませんが、その点は、どうぞご了承ください。

 

ご理解、どうもありがとうございます。それでは、当時の受験生の立場から、リンク元の記事に、最大限の感謝とお礼を込めて、ご紹介いたします。

 

 

<企業経営理論>

【一次データ分析②】勝負の別れ目Cランク!~企業経営理論~ | 中小企業診断士 一発合格道場(9代目Chikaさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

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【スラッシュ法】

企業経営理論は、設問文・選択肢で日本語が読み取りにくい問題ばかりです。

そこで、スラッシュを入れて文節に区切っていき、

区切った文節と文節の間や、文頭と文末が中間の文節によって矛盾が生じていないかを検証する方法です

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->独学だったので、こんな事を教えてくれる人もいませんでした。おそらく、予備校では王道&定番のやり方なのだと思いますが、ありがたく頂きました。

 

 

<運営管理>

【運営管理】二次試験に直結する暗記方法(前編)(6代目うみのさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

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方法3:生産管理の知識は、「企業が抱える課題の解決方法」として捉える。

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->このパートの下部にある図表、大変わかりやすく「おおっ(2次の勉強にもなる)」といった印象でした。

 

 

【直前期対策】不安の乗り越え方&運営管理(6代目うみのさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

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さて、運営管理のキーワードの中でも意外とひっかけ要素になりやすいのが、アルファベットの略語です

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->ありがとうございます。知識の補充に、ありがたく頂きました。

 

 

【運営】まるかじり生産管理(初代ふうじんさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

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体系を理解し、それぞれの手法や定義を理解することが早道

———–

■レイアウト~SLPとP-Q分析■

==================

->ありがとうございます。SLPがそれほど大事だと思っていなかった上に、誰かに教えてもらえない独学者であり、体系的理解にも欠けていましたので、ありがたくいただきました。

 

 

<経済>

【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(上)) (初代ふうじんさん)

 

->以前、わたくしの記事でも紹介させて頂きました。この記事を参考にさせて頂き、石川経済学を開始いたしました。

 

 

<法務>

覚えても解けない経営法務との戦い方(7代目たきもさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

==================

■戦い方④:会社法と知財「しか」やらない

==================

->こちらの記事、全て大変お役に立ちました。法務で苦しむ方は、自分が何を苦しんでいるかを知るために、ご一読頂ければ、と思います。そして、「こんな割り切りもあるのね」と気を楽にした、素敵な記事でした(私は、怖くて割り切れませんでしたが・笑)。

 

 

【法務】会社法攻略に近道なし(2代目Wackyさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

==================

2.【論点別】機関設計

==================

->表を作ってまとめよう。という記事の中の試みに、挑戦してみました(が挫折しました、すみません)。でも、お役立ちしましたので、ご紹介させて頂きます。ちなみに、自分が法務で何をしたかというと、こちらの過去記事をどうぞ。

 

 

<全体を通して>

闘いの腕を磨く(6代目おはともさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

==================

最後に見直しを行い、一度選んだ答えを書き換えると何が起こるのか、

ぜひ答練で一度実験してみてください

==================

->素敵な気づきでしたので、ご紹介させて頂きます。悩んだ末に、書き換えた答えが不正解だった自分に、気づきを頂きました。ありがとうございました。

 

 

講師直伝:ペンキ塗り学習法(初代ふうじんさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

==================

■まとめ■パートの学習計画表

==================

->そろそろ7科目のまとめをしたくなった自分に、お役に立ちました。ありがとうございました。

 

 

チャート作りでラクラク暗記術(初代ふうじんさん)

 

私のお役立ちパート(抜粋)

==================

【3. チャートで整理してみよう!】

==================

7科目のチャートが掲載されております。「このレベルまでまとめる事は、自分には無理」、と割り切り、チャートを拝見しつつ、自分に足りない知識と理解を補充していました。

 

 

 

さてさて、紹介は以上でおしまいです。

運営管理と法務の記事が多いのは、やはり少し苦手意識があったのだろうか、と今更ながら気づきました(自覚がありませんでした)。そして、みなさまにも、良き気づきになるようでしたら幸いです。

 

 

今回は以上です。最後に、一言です。

 

 

おかげさん

(相田みつを)

 

 

はい、そうです。

私は昨年、ここにご紹介させて頂いた1次対策の記事と、それ以外にもたくさんの素敵な記事のおかげさまで、1次通過できました。どうか、みなさまのお役にも、立ちますように。

 

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。感謝いたします。

 

 

 

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時間・場所は後日告知いたします。
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みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。合格体験記はこちら

毎度ですが過去記事はこちらです!今日の記事は10回目!とうとう梅雨入りしましたね。いつも参考書がカバンに入っていたので、大抵この時期を過ぎるとページがヘロヘロになるんですよね。水性ペンの跡が滲んだりして。しかしそれも味というものです。そしてそんなこともあったなぁと思うことが、きっと試験当日の気持ちを落ち着けてくれたりしますので、そんなヘロヘロも味わっていただきたいと思います(笑)

前回の記事で令和1号診断士になれず、と書きましたが、つい先日登録証が届きました。令和2号になりました。そして、ついに開業届(経営法務で見たことあるやつ!笑)を税務署に出してきました。もっと、パンパカパーン!という気持ちになるのかなと思いきや、税務署の手続き時間およそ2分。「はい、受理しました」というハンコをポンっと押されて、あっさりと終わりました笑。

これからどんな活動ができるのか、まだまだ未知数ではありますがどんな道でも自分らしく歩いていけたらな、なんてことを思っています。

今日の記事はこれまでの珠玉の【渾身】シリーズまとめページです。

勝手に永久保存版タグをつけてみましたが、科目ごとになっているページがどうしても欲しくて、作ってみました。これから追い込みの時期まで、何度か見返していただいて、ちょっとよくわからないな、とか、自信がないな、という論点があれば、総復習としてお使いいただければと思います。

ちなみに今回の記事をまとめるにあたり、これまで類似してきたふたつのタグを統合しました。「渾身シリーズ」と「渾身!論点シリーズ」を、「渾身シリーズ」に統合しています。

記事タイトルについても、科目名のみで内容がわかりにくいものは、ちこまる(仮)の独断と偏見で補足をつけていますので、リンク先の記事のタイトルとは異なる場合があります。

なお、これまでの過去記事のまとめですので、投稿された時期によっては最新情報と異なる場合があります。特に経営法務・情報システム・中小は法改正やトレンドを反映しやすい科目ですので、古い記事を参照する際にはないようにご注意くださいね。

今日の記事は(基本過去記事のタイトルばっかりだけど)およそ4,500字です。9分ほどお時間ください♪

さー、ではまとめ!いってみよー!

 

経済学・経済政策

財務会計

 

企業経営理論

 

運営管理

 

経営法務

 

経営情報システム

 

中小企業経営・政策

 

その他

 

二次試験

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。いや〜【渾身】というだけあって、どれも読み応えがありました。皆さんにとっても、ひとつでも多くの「なるほど納得!!」に出会ってくださったら幸いです。

以上、ちこまる(仮)でした〜( ´ ▽ ` )

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☆もくじ☆
1.乗数理論と45度線分析の出題パターン
2.数式問題を簡単に解くテクニック
3.グラフ問題を簡単に解くテクニック

文字数:約1600字(本文だけなら約2分で読めます)

————————————————————–

こんにちは!頑張るあなたの応援団☆かわともです!

今日は珍しく雑談から。
私は4月から新たに財務部門に配属となったため、日々知識を増やそうとしています。上司の本を借りて読んでみたり、診断士試験の参考のために買った簿記1級の参考書を読んでみたり。
そんなとき「簿記1級を受けてみようか」と、ふと頭をよぎりました。スキマ時間にゆるっと勉強して軽い気持ちで受けてみようか、受からなくても身についた知識は仕事に直結するし、いいかも……。

……いやいやいや、待て待て!!

そこまで考えて我に返りました。試験合格を目指すならば、強い気持ちで「絶対合格!」と目標を定め、計画を立てて突き進むべきだと。春セミナーでもたっつーが「中途半端はダメ!」と口酸っぱく言っていたし、合格体験記でもみんな強い決意でストイックに勉強していたではないか……・

1次試験まで3ヶ月を切りました。仮に「運よく受かればラッキー」というノリの方がいらっしゃるならば、たった3ヶ月覚悟を決めてやりきることをおすすめします!絶対今年合格しましょう!!

なお、簿記1級を受けるかどうか腹が決まっていない私でした。。

* * * * *

本題です。
今日から約4週間にわたり、「渾身!論点シリーズ」として、1次試験の重要論点からメンバーが得意分野を選んで解説していきます♪

※毎年恒例のシリーズ企画ですので、よろしければ過去記事もご参考にしてみてくださいね。

第1弾は私、かわともが「乗数理論と45度線分析(経済)」についてお届けします!
なお、10代目で経済と言えばksknですが、私の記事はksknのような正統派の解説ではなく完全に解法テクニックの内容となっておりますので、あらかじめご了承ください。(理論の説明はすっとばしています)

 

1.乗数理論と45度線分析の出題パターン

乗数理論とは、「投資・政府支出・租税の変化が国民所得に与える影響について説明する理論」です。「均衡国民所得の決定」など関連論点も含め、代表的な出題パターンは2つに分かれます。

①数式の問題
Y=C+I+G+X-M みたいな式が出てくる計算問題

②グラフの問題

それでは早速、それぞれのパターンの問題の解法を見ていきましょう。

 

2.数式の問題を簡単に解くテクニック

【平成23年 第6問】を取り上げます。

(以下、図はクリックすると拡大します)

 


引用元:中小企業診断協会ホームページ(https://www.j-smeca.jp/)

それでは実際に解いてみましょう。

ステップ1:選択肢の中にある「変化するもの」に印をつけます。

ステップ2:印をつけたものはそのままにしておき、残りを全て数式に代入します。

ステップ3:代入後、数式を整理します。

整理を終えた後の数式を見てみましょう。さっき「そのままにしておいたもの」にくっついている数字が「乗数」です。

ステップ4:選択肢を1つずつ点検していきます。

ここでのポイントは、例えばイの「減税による影響を調べる」であれば、租税Tのみの変化の影響度を調べればよく、その他の余計な要素は除いて考えてもよいということです。全て代入するとごちゃごちゃしますので、シンプルに考えられますね。

 

3.グラフの問題を簡単に解くテクニック

グラフの問題は、中学生で学んだ数学の知識を使えば感覚的にすんなり解けることがあります
ここでは【平成28年第8問 設問2】をとりあげます。


引用元:中小企業診断協会ホームページ(https://www.j-smeca.jp/)

ここで、1次関数の前提となる基礎知識について軽くおさらいしてみます。
〇y=aX+b という式について、aが傾き、bが切片
〇切片が変化すると、グラフは上下に平行移動する
〇傾きが変化すると、グラフは急になったり緩やかになったりする
〇グラフの線を斜辺とする直角三角形は「ヨコの長さ×傾き=タテの長さ」となる

それでは実際に解いてみましょう。

ステップ1:どこを求めればよいかを探し、xとおきます。
この場合はEからFに移動したときの所得の変化量となります。

ステップ2:I+Gの増加分を書き込みます。

総需要線の式は A=Co+cY+I+G  であり、この式の傾きはc、切片はCo+I+Gですね。
「I+Gが5増加する」ということは、「切片が5増える」ですね。


ステップ3:「傾き×ヨコ=タテ」の原則を踏まえて、グラフを斜辺とする直角三角形の辺の長さを求めます。

・「45度線は必ず傾きが1」となりますので、三角形のタテはヨコと同じ長さで、X
・AAで区切られるタテの長さは、AAの傾き0.8×X=0.8X
・AAとBBの間のタテの長さは、増えた切片の分と等しいので、5
さらに、X-0.8X=0.2X となる
・0.2X=5 の両辺を0.2で割ると、X=25 となる

経済で解法がわからないグラフ問題が出てきた場合、今回の解説のようにちょっと視点を変えて図形的に考えてみると案外解けることがあります。よろしければお試しくださいね。

以上、かわともでした!
今日も明日も、皆さまにとって良い日になりますように。


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おはようございます、makinoです。本日も、読んでくださって、ありがとうございます。感謝いたします。

 

 

突然ですがみなさん、下のグラフのどこに属している、とお感じでしょうか?

 

(※画像はフリー素材の転載です・以下同じ)

 

はい、ご存じ、イノベーター理論(企業経営理論)ですね。

「おおっ、今回は、最初から勉強の話題じゃないか」、と思われた方、すみません。
ここからが余談です。

 

スマホ購入 2016年
Facebook作成 2018年
ゾゾって何? (カタカナで書いてるよ)

 

というmakinoは、IT分野における、結構なラガードさんです(YouTubeで難なく広告スキップをしている3歳の娘に追い抜かされるのも、時間の問題です)。

 

こいつ、マジかよ。と思われた方。
はい、マジです。なぜなら、必要と興味が無いからです・笑

 

さて、ポイントはここからです(もちろん、余談の)。
ラガードで、何か損をしたのか?と問わると、よくわかりません。機会損失はあったでしょうが、それは目に見えないものですから、「もったいない」と思いようがありません。

 

例えば、前述のスマホ購入ですが、要は、「自分が心地よいタイミングであったかどうか」、と思います。たまたま、その時が心地よかったのです、思い返してみると。

 

さてさて、ラガードさんの独り言なのですが…、
テレビもネットもほぼ見ない自分には、進んでいるか遅れているか、なんてほぼどうでも良い事でした。大概の事は、知らなくても、なんとでもなりますからね(新元号が「令和」であることを知ったのは、4月7日でしたっけ)。

 

SNSにストレスを感じることも無く、日々のニュースに過敏になる事なく、自分の今の実力とペースをわきまえつつ、人生を歩いています。ますます、自分とは何か、を考える事が必要な世の中になっている、そう思います。自分にとって大切なのは、自分と会話をする時間ですし、その中で、診断士試験への再挑戦を決める事もできました(1年前に)。

 

 

ただ、便利な世の中になったことは、ある意味で、歓迎しています。
いつでも、天気予報がみられたり、大相撲ニュースを見逃しても、ごひいきの御嶽海がどうなったか、すぐにわかったりしますから。

 

—-
さて、本日の本題です。

今回は、経済学・経済政策、でやらせて頂きます。

 

経済大好きっ子のksknが、毎回楽しい論点解説記事を書いてくれていますので(とてもわかりやすいですね)、私は自分がどう勉強していたか、を書こうと思います。

 

自分のお話をしますと、独学で、昨年1月から1次試験の勉強を開始しました。企業->財務->運営->経済->情報->法務->中小、の順で進めていましたので、昨年の今頃、自分は、経済の最後の方でした。

 

この経済学・経済政策ですが、「数学じゃねーか!」とお嘆きのあなた。
その通りです。この科目は、ほぼ数学です。勉強方法の前に、ちょっと調べてみましょう。

 

【経済学・経済政策は苦手度合いは?】
かわとも調べの「H30年度 合格体験記総まとめ~1次試験編~」では、苦手科目の第4位でした(この記事、役に立ちますね、ありがとう、かわとも)。そして、得意科目の第3位。なるほど、理解系科目らしく、得意・不得意が分かれています。

 

【1次試験の実績】
もう1つ、調べてみます。
TACの過去5年の1次試験平均点集計では(pdfが開きます)、7科目の中では、平均点の高い科目です。過去5年で、4回が平均60点越えと、受験生の得点源になっているのがわかります。苦手の方、本当かよ、って感じですよね。

 

つまり、7科目の中では、「論理の理解」が最も必要な科目であり、一度理解すると(暗記科目と違って)、忘れにくく、点数に結び付く、という事です。さらに、頻出分野は特定されており(後述)、過去に得点調整された年度はあった事もあり、難易度が上がった途端、時間切れで得点が伸びない人続出、という科目だと言えます。

 

【勉強方法】
さて、makinoの1次試験対策は、愚直に「過去問&スピ問回転」だったのですが、唯一の例外が経済でした。こちら、いきなりスピ問やっても、???となってしまいます(やられた方、共感頂けるでしょうか)。何を隠そう経済学科卒のmakinoなのですが…(泣)。いや、思い出すのに時間がかかるタイプなのですよ、ホント(それにしても、ksknの記事をみると、経済学科卒を告白しにくくなります)。

 

ちなみに、自分は経済学の理論があまり好きではなく、現在起きている事象を、理論で説明する、みたいな勉強をしていましたっけ(おっ、スピ問が出来なかった言いわけか?)。

 

【石川経済学】
さて、そんな事でつまずいて、いられません。何といっても、1次試験、通過しないといけませんから。というわけで、王道ですが、お勧めは、こちらです。

 

試験攻略入門塾 速習!ミクロ経済学 石川秀樹著
速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾 石川秀樹著

 

そうです、「ザ・石川経済学」です。

YouTubeの解説動画(YouTubeが開きます)と合わせて利用する、超ド定番&王道です。動画が50時間程度あるので、時間的なコスパから敬遠される方もいらっしゃいますが、コスパ重視なら、全て視聴しなくても試験対策には十分です。

そして、視聴の優先順位はこちら(神記事ですよ)。記事中の頻出3つ星とあわせて、どうぞ。

 

【経済】「石川の経済」を斜め読み(総論)

【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(上))
予算制約線・最適消費点
需要曲線
費用
供給曲線

【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(下))
独占
寡占
外部効果

【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(上))
45度線分析

【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(下))
IS-LM分析

※ 「経済」を越えると、スト合格への展望が開ける。->名言ですね

 

はてさて、自分は、これ幸いと、通勤時間を利用して石川経済学のYouTubeをスマホ視聴していました(ギガが足りない方、ここがお金のかけどころ!)。視聴&テキストで分かったつもりになった後、実際に過去問&スピ問にトライして、解けるようになっているか、の確認をする、というスタイルです。また、自分は、星2-3つの論点に集中し、星1つ以下の論点は、飛ばしました。

 

ちなみに…、
自分は、2018年の1次試験、各科目60-90時間程度の勉強時間だったのですが、経済だけは120時間を費やしました(おい、経済学科…)。今ならまだ、その程度を費やせる余地がありますよね。苦手意識のある方、是非やりましょう!

しかも…、
経済は1次試験の1科目めです。いやが上にも緊張します。1次試験を過去4回受けている自分も、久々の2018年の1科目めは、固くなって実力を出しきれませんでした(それも実力なのですが)。

結果…、
2018年の経済は、1次試験68点と、大きく稼ぐ事はできませんでしたが(TAC平均点65.4点)、それでも1次通過を目的とした場合、悪い点数ではありませんでした。

 

【過去問&スピ問回転】
石川経済学が終わったら、あとは過去問&スピ問回転をスタートです。
あら不思議、スピ問は、ほぼスラスラですよ。Before -> Afterを比べると、あなたはもう別人です(星1つ以下の論点は、除く)。

 

【TAC模試】
7月上旬のTAC模試です。受験する事を、強くお勧めします。私も昨年、受験しました。受験後に配付される、講師のみなさまの解説動画が秀逸です。自分は音声DLして、通勤で聞いていました。

特に経済では、「この問題はできなくていいです、解答までの所要時間を考えたら、捨ててください」というアドバイスが入っていたりして、いわゆる試験のテクニック的なことも、しっかり教えてくれます。独学では、そこまで考察する時間がありませんので、助かりますよ。繰り返しますが、強くお勧めします!そして、遠方で難しい方以外は、実際にTACに出向いて受験してください。本番の雰囲気さながらで、良い予行演習になりますよ!

 

ちなみに…、
目標とする到達レベルですが…、
経済(と財務)は、問題を見てすぐに手が動くレベルまで高めましょう。1次試験は60分で25マーク、1マーク平均2分24秒で解かなければいけません。実際には、瞬殺できる知識問題もあるので、計算問題に1問4分程度費やす事も可能です。しかし、時間に限りがあるのは間違いなく、つまりは、「問題を見て解法に悩んでいる時間」は、与えられていません。この点、ご留意ください(すでに、ご理解いただいてますよね)。

 

 

さてさて、本日はここまでです。

2次試験には、ほぼお役に立たない経済ですので、その意味で、やりがいに欠けるのですが、学んでみると、実はとても楽しい、という側面があります(少なくとも自分には)。しかも、毎年新しい論点があるわけでもなく、出るところは決まっていますので、ぜひとも、苦手のままにせずに、60点プラスアルファの科目にしてください。

 

今回の記事は以上です。最後に、makinoの好きな相田みつをさんの言葉を1つ。

 

一生勉強
一生青春

 

今日も勉強ですね。そして暖かくなりましたね。

本日も、読んでくださってありがとうございました。感謝いたします。

 

 

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東京セミナー レポートはこちらから
4月6日(土) @港区勤労福祉会館

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どうも、ksknです。

先日、東京春セミナーでお会いした皆さま、いろいろとお話しできてとても楽しい時間でした!ありがとうございます!
今週末、大阪春セミナーでお会いする皆さま、たくさんお話ししましょう!よろしくお願いします!

さて、早速本日も経済学解説をやっていきます。
今日は「余剰分析、貿易、ゲーム理論」です!

 

・市場均衡

市場均衡とは需要量と供給量がマッチするような受給量において価格が決定される、ということです。これは何となくイメージが湧きますよね。ただ、これには1つの前提があり、「完全競争市場である」という条件が必要です。「完全競争市場」が成立する条件は、以下の4つ。

①「無数の取引主体」→消費者と生産者は無数に存在し、各個人は「価格」に対する支配力を持ちません。
②「参入・退出が自由」→消費者や生産者として市場に「参入」するのも、市場から「退出」するのも自由です。
③「財の同質性」→市場で売買される財に「差」は存在しないと仮定します。
④「情報の完全性」→すべての消費者と生産者の間で、市場で売買される財に対する情報に「差」は存在しないと仮定します。

まぁ現実的にはありえませんよね。現実的にはありえないのですが、複雑な経済を単純化して考えるためにはこうした仮定が重要なわけで、次でこの完全競争市場における余剰分析の説明を行っていきます。

 

・余剰分析

まず余剰とは「取引によって消費者や生産者が得る利益」のことを言います。

総余剰→グラフの斜線部全体
消費者余剰→グラフの赤斜線部分
生産者余剰→グラフの青斜線部分

と、このまま暗記してしまってもたいていの問題は解けてしまうのですが、せっかくなのでもう少し詳しく説明しましょう。

500mlペットボトルの水をイメージしてください。
だいたい自動販売機で買おうと思うと、商品にもよりますがだいたい100円くらいで買うことができます。
その水を買う人はみな等しく100円で買うことができるわけですが、買った人はそれぞれ事情が違い、中には喉が乾いて乾いて倒れそうなときに自販機を見付け、仮に値段が1,000円であっても買ったという人も、極少数ですがいるわけです。
そしてその人からすると、本来なら1,000円でも買っていいと思っていたわけですから、100円で買えたことにより900円お得だった(=利益を得た)ということになりますね。
そしてまた999円なら買ってもいいと思う人、998円なら買ってもいいと思う人、、、という人たちの得した感(=利益)の積み重ね消費者余剰というわけで、それ故に消費者余剰は需要曲線と財の価格を示す直線に囲まれた三角形部分となるわけです。(分かっていただけますか?)

一方、その水を販売する側のことも考えてみましょう。
中には水源近くに工場を持っていて、(本当は)すごく安く販売できる人もいるでしょう。
仮にその人が10円で1本の水を作って売ることができるとすれば、100円で販売できることで90円分お得(=利益)なわけで、消費者余剰と同様に、これらの積み重ねが生産者余剰となるわけです。
このような論点を問うた過去問が実際にあるので、見てみましょう。平成30年度第10問です。

→価格が400円を上回ったくらいではB~Eが回収すべき金額に達していないので生産を行いません。よって誤り
→アと同様で誤り
→価格が1400円のときの各企業の利益(=余剰)を計算してみましょう。A: 1400-400=1000円, B: 1400-800=600円, C: 1400-1200=200円(D, Eは回収すべき金額に達していないので生産を行わない)。よって、1000円+600円+200円=1800円となり、正しい
→価格が1600円を上回るとA~Dも確実に生産を行います。よって誤り

ただ、実は重要なのはここからで、政府が税金や補助金を導入することでこれらの余剰がどう変化するのか、というのがそもそも余剰分析のキモなわけです。

では税金を導入したときのことを考えてみましょう。
例えば1本の水に20円の税金が課されたとします。
そうすると、10円で作って販売できた人もそれを売ることで20円の税金を払わなければならないので、実質的に30円かかることになります。11円で作って販売できた人も同様にして31円かかることになります。これをグラフで示すとどうなるかというと下図のように供給曲線が上にシフトし、販売価格が上がります。(20円課税されるからといって、価格が20円上がるわけではないこともグラフから分かりますね)

これで余剰がどう変化するかというと下の図を見ていただきたいのですが、消費者余剰と生産者余剰は減少し、代わりに政府余剰(=税収)という物が新たに生まれます。この政府余剰も社会全体の利益の一部ですから総余剰には含まれるわけですが、税導入前後の総余剰を比較すると、

となり、税導入後の方が小さくなっていることが分かります。そしてこの小さくなった部分を「死荷重」と言います。

また、逆に補助金を導入したときはどうなるかと言うと、例えば1本の水に10円の補助金が課されるとします。
そうすると、10円で作って販売できた人は、それを売ることで10円の補助金がもらえ、実質的に0円で販売することができるということになりますので、つまりグラフは下図のように供給曲線が下にシフトし、販売価格が下がります。

これで余剰がどう変化するかと言うと、図に書き込むと見づらすぎてワケ分からなくなったので言葉での説明になりますが、消費者余剰+生産者余剰は当初の三角形OAB→三角形ADFと拡大します。
しかし代わりに政府は補助金を支払う分、マイナスの余剰が発生します。
そのマイナスの余剰の大きさは、10円の補助金×販売数量となりますから、グラフ上の四角形OCDFとなります。(平行四辺形の面積ですね)
このうち、四角形OBDF部分は三角形ADFと重なっているので打ち消し合い、プラス部分は三角形OAB部分のみ、マイナス部分は三角形BCD部分のみ残ります。
三角形OABは補助金導入前の総余剰ですから、結局は三角形BCD分だけマイナスされるという結果となり、ここが死荷重となってしまうわけです。

つまり、完全競争市場において需要と供給が均衡している状態は社会全体の余剰としては最大化されている状態(=パレート効率的な状態)であり、政府が経済に関与することで社会全体の余剰は減少してしまうということです。

では、政府は経済に対して何も関与すべきでないか?というと、決してそういうわけではありません。これが自由貿易や独占の問題へと繋がっていくわけです。なお、独占は頻出ではないので解説は省きますが、政府が関与して供給量を設定しないと総余剰が最大化されない、ということになります。

 

・自由貿易と関税

国によって技術力、利子率、賃金率などが異なるため、あらゆる財を自国で賄うよりも、他国に対して比較優位を持つものを生産し、互いに貿易をして財を交換し合うほうが効率的であるということが貿易の基本的な考え方です。
例えば僕は仕事で縫製産業に関わっていますが、縫製産業は典型的な労働集約型産業なので、賃金率の低い国で生産を行い、それを輸入する方が効率的です。
これを余剰分析を使って考えてみましょう。仮に輸入をせずに国内で消費する全ての衣類を生産しようと思うと、上で学んだように市場均衡が成り立つので、下図のようになります。

ここでさらに安い価格で生産を行うことができる他国から輸入を行うことで、財の価格はEへ低下します。

こうなると均衡点はBからCへと移動し、需要は増加する一方で国内の生産者は輸入品と同様により低い価格で販売をしないといけなくなるため、国内の生産量は線分DEが示す量まで減ってしまいます
そして、減った生産量と増えた需要量を輸入品で補うため、線分CDが示す量は輸入量ということになります。
これにより、消費者余剰は三角形ACE、生産者余剰ODEとなり、総余剰はより一層大きくなります

 

しかし一方で、国内の生産者はどうなるでしょう?
生産量が減りますから、生産者も自然と減っていくことが予想できます。
だからと言って、例えば御年50歳、30年以上縫い子をしてきてパソコンも触ったことも無い方がいらっしゃったとして、その方にとっては縫い子を辞めなければならないとなれば、次の仕事を探すことは現実的に困難ですよね。
他にも、もし輸出国で戦争が始まるようなことがあれば、衣類を輸入できなくなってしまうリスクだってあります。
こうした経済的な効率性だけで語ることができないマイナス面もあるため、関税を導入し、市場価格を高めることで国内の産業を守る必要があるわけですね。(まぁ現実では付加価値を高めて高値で売れるようにするとか、いろいろな解決方法はありますけどね)

と、前置きが長くなってしまいましたが、関税を導入することで関税分価格がEからHへ上昇しますから、余剰は下図のように変化し、死荷重が発生します。

ちなみに輸入する側の話だけをしましたが、輸出する側は全く逆の動きをして輸出により価格が上昇するため、消費者余剰が減り、生産者余剰が増加します。グラフも逆の動きをするだけなので割愛します。

では、過去問いきます。
まずは平成29年度第21問

これは関税を導入するパターンとは逆で、関税が引き下げられて総余剰が拡大するパターンですね。
貿易だけでなく余剰分析の問題全般に言えますが、よく分からないときはグラフに余剰を書き込むと分かりやすくなると思います。

→消費者余剰は増加するので誤り
→消費者余剰は四角形P0BCP1分増加するので誤り
→関税引き下げ前の四角形P0FGP1は生産者余剰の一部ですが、関税引き下げにより消費者余剰への一部へと変化しますので、正しい
→貿易創造効果とは貿易によって増加する余剰のことです。一見、この選択肢は正しく見えますが、関税引き下げ前にも四角形BIHFは政府余剰として総余剰に含まれているので、正しい貿易創造効果は三角形FHG+三角形BCIの部分だけです。よって誤り

次に平成30年度第20問。

この問題はすこし引っ掛け的な要素もありDランクになっていたのですが、キチンと理解できていればそこまで難しい問題ではないと思います。

→増加する消費者余剰は四角形PA‘HMPBなので誤り
→自国内におけるA国から輸入した農産物の価格はPA‘なので、生産者余剰は四角形PA‘KNPBだけ小さくなる。よって誤り
→B国との自由貿易協定締結なので、自国が失う関税収入は四角形HLRKではないか?と思われる方も多いと思うのですが、国内価格がPBとなることにより価格の高いA国の農産物は国内に流通しなくなってしまいますから、関税として得ていた四角形HIJKを全て失うこととなります。よって正しい
→貿易転換効果はA国からB国へ貿易相手が変わることによって変化する余剰なので、該当するのは四角形LIJRだと思います。よって誤り。(答えは合っていますが公式な解説を読んだことがないので解説に少し自信がないです。スミマセン)

・ゲーム理論

完全競争市場に対し、そうではない市場を不完全競争市場と言い、その中で支配力のある企業が1社しかない場合を独占市場、2社以上の少数の場合を寡占市場と言います。ゲーム理論は、この中の寡占市場における理論です。

まず寡占市場とは上にも書いた通り2社以上の少数の企業しか市場に存在しないため、価格を企業側がある程度コントロールできます。
しかし独占と異なるのは、自社の戦略は他社の戦略によっても左右されるという点です。
自社がどれだけ価格を上げたいと思っても、他社が安売りをすれば価格競争力がなくなってしまいますから、自社も下げざるを得ないというわけです。
そうした状況の中で、2社がどういった戦略を取り、どのように利得を得るかというのがゲーム理論です。

ここでは言葉の定義さえキチンと理解できれば、あとは練習あるのみです。定義はTACテキストをそのまま引用させていただきます。

支配戦略→相手がどの戦略をとっても常に最適な1つの戦略を採用すること
ナッシュ均衡→非協調的に行動する企業がお互いに最適な戦略を取り合っている状態
パレート効率(最適)→他の誰かの効用を悪化させない限り、どの人の効用も改善することができない状態
囚人のジレンマ→両者にとって高い利潤を得ることが可能であるのに、非協調的な行動の結果、より低い利潤しか得られなくなってしまう状態。

と、言葉を理解したところで早速過去問にいきます。
まずは平成30年度第21問。

この問題はCランクだったのですが、、、正しいことはすぐに分かるので少し不思議です。
エの「最適反応」という言葉に反応して間違えてしまったのでしょうか。解説は特にしません。

続いて平成27年度第20問。

これは企業Bが企業Aの行動に合わせて行動選択を行うパターンですね。

a→企業Aが「高価格」を設定した場合、企業Bは「参入」を選択する方が自社の利得を最大化できるので、これがナッシュ均衡です。よって誤り
b→企業Aが「低価格」を設定した場合、企業Bは「参入せず」を選択する方が自社の利得を最大化できるので、これがナッシュ均衡です。よって正しい
c→選択肢a, bで述べた通り、企業Bの最適反応は分かっているので、そこから考えると企業Aは自社の利得を最大化するために「低価格」戦略を取り、企業Bは必然的に「参入せず」を選ぶことになります。よって正しい
d→参入規制を設けている場合には企業Bは参入したくてもできないので、企業Aは自社の利得を最大化するため「高価格」を選択します。よって誤り

最後に平成26年度第22問。

通常のゲーム理論に関する問題では1回の取引のみで考えるパターンが多いですが、これは取引が繰り返されることも想定したパターンです。
複数回取引が繰り返される場合、どちらか一方が裏切ることで一時的な利得を得ることができるのですが、当然、次回以降の取引では相手も非協調的な行動をとってくることになり、長い目で見ると自分達の利得を減少させてしまうこととなってしまいます。
そのため、協調的な行動が選択されるという特徴があります。
ここさえ分かっていれば正しい選択肢はしかありませんので、すぐに解くことができる問題です。

※この問題では見たことない単語がいろいろ出てきていますが、あまり深く気にしなくてもいいと思います。

 

さて、いかがでしたでしょうか。
今回はグラフ少なめなので若干作業が楽でした。。。笑
分からない箇所があれば、コメントで質問を受け付けておりますのでぜひお願いします!
ではでは、引き続き勉強頑張ってください!

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どうも、kskn(きしけん)です。

桜がキレイな季節ですね。明日、東京メンバーはみんなで花見に行くそうです。そう、東京メンバーはね。(大阪在住)
また、今日は大阪で診断士青年部の例会なるものが開催され、僕もオブザーバーとして参加させていただきます。
少しずつ診断士としての活動が始まってきていて、とてもワクワクします!診断士、楽しいですよ。

そして来週は東京春セミナー、再来週は大阪春セミナーです。
僕は両方とも参加しますので、来られる方はぜひたくさんお話しましょう!
先日のタキプロブログでセミナーに関する記事を書きましたので、是非そちらを読んでセミナーへ臨んでください!→コチラ

 

では早速、今回も経済解説参ります。

今回は「効用、無差別曲線、需要関数、スルツキー分解」についてです。
これらは全て頻出の分野ですし、A~Cランクくらいの難易度に収まることが多いので絶対に取りたいところですね。
特に無差別曲線はいろいろなバリエーションで問題の出されるので、覚えようとせずに理解して臨みたい分野です。

※過去記事
第一回:費用関数

 

・効用、無差別曲線

まず言葉の説明からいきます。暗記する必要はありません。

効用とは「消費者がある財やサービスの消費によって得られる主観的な満足・欲望充足(への貢献)の度合いのこと」です。
ザックリ言い換えればその財やサービス(長いので今後は財とだけ書きます)を消費してどれくらい嬉しい気持ちになるかとか、どれくらいテンション上がるかとか、そういうことです。

また、どの財を消費してどれだけの効用が得られるかは人によって異なります。
例えば僕は魚介類が好きで肉はそんなに好きじゃないので(知らんがな)ステーキの効用は低く寿司の効用は高いということです。
こうした効用の差は一般的には好き嫌いと言われますが、経済学ではこれを選好と言います。

そして、2つの財に対してそれぞれをいくつ消費したらどれだけの効用を得られるかを表す関数を効用関数と言い、同じ効用を得られる消費量の組み合わせを線で結んだ物を無差別曲線と言います。
と言っても分かりづらいと思うので、僕を例にとってお話しましょう。

上でもお話した通り、僕は肉より魚の方が好きなので、ステーキの効用は低くお寿司の効用は高いです。
この効用を「嬉しいポイント」ととして、ステーキ10gにつき1嬉しいポイント(長いので今後は1ptとします)、寿司1貫につき2pt得られるとしましょう。
すると、10ptを得られるステーキの量と寿司の量の組み合わせを線で結ぶと下図のようになります。

さらにこの図に20ptの無差別曲線を追加します。

寿司10貫は何とか食べれますが、ステーキ200gはちょっとキツいですね。。。

このように、ポイントが上がる=効用が高くなると、無差別曲線は右上へスライドし、原点から遠ざかります。
なぜこうなるかと言うと、例えばステーキの量を固定した状態で効用を高めようとすると寿司の量を増やすしかありませんし、逆に寿司の量を固定するとステーキの量を増やすしかないので、右上へとスライドするわけです。
また、このことから同時に異なる効用の無差別曲線は必ず交わらないということも言えます。

ところで、実際に寿司を食べる時を想像していただきたいのですが、1貫目を食べたときの嬉しさ5貫目を食べたときの嬉しさを比べると、5貫目の方が嬉しさは小さくなりませんか?
ご飯の一番の調味料は空腹とよく言いますが、やはり最初の一口は美味しく感じますよね。
となると、寿司を0貫→1貫に増やす時に増えるポイントは、4貫→5貫に増やす時よりも多いわけです。

例)
寿司を0貫から1貫に増やす → ステーキは100gから60gに減る (寿司0→1の効用はステーキ40g分の効用に等しい)
寿司を4貫から5貫に増やす → ステーキは10gから0gに減る (寿司4→5の効用はステーキ10g分の効用に等しい)

これを図示すると

となり、原点に向けて凸型のグラフになります。
このとき、寿司の量が増えるほどステーキに置き換える(代替させる)ときの量が減っていくので、限界代替率逓減であるということが分かります。(限界の言葉の定義は「第一回:費用関数」でやった通りです)
これが一般的な無差別曲線となります。

しかし、無差別曲線とは必ずこういう形になるかと言うとそうでもありません。そちらも例と一緒に考えてみましょう。

例1) ミルク入りのコーヒーしか飲めない
この場合、ブラックコーヒーだけをいくら消費しても効用は高まりませんし、スジャータだけをいくら消費しても(そんなやついるのか?)効用は高まりません。
ブラックコーヒーとスジャータを同時に消費してはじめて、効用が高まるというわけです。それを図示すると下図のようになります。

この図はつまり、コーヒーの量が1杯しかなければ、スジャータが2個あろうが3個あろうが効用は10ptから変化しませんし、反対にスジャータが1個しかなければコーヒーが2杯あろうが3杯あろうが効用は10ptのままということを意味し、コーヒーが2杯とスジャータが2個揃ってはじめて、効用は20ptへと高まることを示しています。
なお、こうした2財のことを完全補完財と言います。

例2)バナナジュースとビールはそれぞれ好きだが、同時に消費するのは好きじゃない
この場合、バナナジュースを1杯だけ、もしくはビールを1杯だけ飲むより、両方を0.5杯ずつ同時に飲む方が効用が低いことになります。これを図示すると下図のようになります。

これでさらに、両方同時に飲むくらいなら片方捨てた方がマシ!というレベルになれば下図のようになります。

例3)みかんは好きだがりんごはどうでもいい
りんごが嫌いなわけではなくて、どうでもいいというところがミソですね。
この場合、りんごの個数は効用に影響を与えず、みかんの個数によってのみ効用が決まるので下図のようになります。

ちなみにもしりんごが嫌いだと、りんごの個数が減るほど効用が上がるので右上がりの直線になります。

例4)ビールも焼酎も好きだが、特に3杯ずつ飲むと最も満足
飲み会の注文パターンが決まっているタイプですね。
この場合、ビール4杯と焼酎3杯でも、ビール3杯と焼酎2杯でも効用が下がってしまうわけですので、無差別曲線は下図のようになります。


(円が汚くてスミマセン。。。)

無差別曲線の例をいくつか挙げましたが、これらあくまで一部でしかありません。全てのパターンを覚えるというのは無理だと思いますし、仮にできたとしても効率が悪いです。
無差別曲線で大事なのは「パターンの暗記」ではなく、「その無差別曲線がどういった状況を表現しているか」という本質的な部分です。この理解が十分にできていれば、本番でどのような形の無差別曲線が来ても対応できるでしょう。

過去問をいくつかご紹介します。
まずは平成27年度第12問。

これは知識問題ですが、万が一「完全補完財」という用語をド忘れしてしまったときにも問題文の頭にある「常に一定の固定比率で一緒に消費されるような財」から導きたいところです。答えは

※3/31 訂正:コメントにてご指摘いただきました通り、答えはではなくです。。。確認不足スミマセン。。。

続いて平成29年度第12問。

これは上でも書いた通り、「興味がない=どうでもいい」がミソですね。答えはです。ただこの問題に関しては、ぜひ他の選択肢がどういう形の無差別曲線になるかも考えてみてください。エは特に難しいと思います。

 

・予算制約線

ここまで書いたように、効用関数にはいろいろなパターンはあるのですが、全てに共通して言えることは効用とは基本的に「財を消費して得られる」ので、つまり「お金がかかる」ということです。
なので、その消費にいくらお金を使えるか、つまり予算によって制約を受けるわけです。この予算による制約を図で示した線を予算制約線、そして予算制約線より下の範囲(予算の範囲内に収まるエリア)のことを予算集合と言います。


(Px: X財の単価、Py:Y財の単価、m:所得)

グラフには予算制約線の式を書き込みましたが、特に覚える必要はありません。一般式から導出できる方はそれで十分ですし、難しい方は下記の例を参考にしてみてください。

最初の寿司とステーキを例として考えてみましょう。
仮に予算は3000円、寿司は1貫=300円でステーキは1g=10円とすると、寿司は3000円/300円=10貫が最大消費量、ステーキは3000円/10円=300gが最大消費量であると分かります。これをグラフで表すと下図の通りです。

そしてこの図から予算制約線の式を導こうとすると、Xが300g増える間にYは10貫減るので傾きは300g/(-10貫)となり

となります。ここでX財、Y財の単価を見ていただきたいのですが、Px=10円、Py=300円ですから、傾きは-Py/Pxとも等しいということが言えるわけです。

そして、このような予算の制約の中で、最も効用が大きくなる点を最適消費点と言い、これは無差別曲線の形によって変化します。

例えば一般的な凸型のグラフでは無差別曲線と予算制約線の接点になりますし、

凹型であればX切片もしくはY切片になりますし、

L字型であればL字の角と予算制約線が重なる点になりますし、

円型であれば、予算集合内に中心点があれば中心点。予算集合外に中心点があれば円と予算制約線の接点になります。

円型はかなり特殊なので例外的ですが、それ以外は基本的に「消費量を増やす→効用が上がる」が成り立つケースが多いので、そうである場合は最適消費点は必ず予算制約線上に存在するということも言えます。(予算制約線は予算の限界なので、予算制約線上でない点はまだ消費を増やす余地があるということ)

それではここでも過去問を見てみましょう。
まずは平成27年度第14問。

→最適消費点は予算制約線と無差別曲線の接点なので、これ以上に効用の上がる余地はありません。よって誤り
→問題文にもある通り財X1の単価は2なので、財X1だけで所得80を使い切るために必要な消費量は40ですね。よって誤り。ちなみにこれはグラフで言うとbの値になります。
→aの値は、所得:80/財X2単価:4=20なので、財X1の単価とは無関係です。よって誤り
→問題文に、効用関数U=X1(の消費量)×X2(の消費量)と書かれています。図中の無差別曲線Uは最適消費点(X1, X2)=(20, 10)を通るのでU=20×10=200となり、この無差別曲線上は全て効用が一定なので正しいと言えます。

続いて平成25年度第13問。

これは正直解けなくてもいい問題だと思います。まずそもそも設問の意味が分かりづらいので、本番でこういう問題が来たらとりあえず飛ばした方がいいですが、いちおう説明します。

少し話を具体化するために、若年期(期間1)を21~40歳までの期間、老年期(期間2)を41~60歳までの期間とします。
そして問題文に「期間 i (i = 1,2) における消費を Ci、所所得を Yi」とありますが、これはつまり、21~40歳の間(期間1)の総所得をY1、41~60歳の間(期間2)の総所得をY2ということで、Y1の点は期間1で得た収入は期間1のうちに全部消費しますよ、ということです。
「じゃあAとBって何やの?」という話なんですが、点Aは「期間1で得た所得(Y1)を1円も使わず、全て貯蓄に回した後、期間2で消費した」ときの消費量というわけです。また点Bは逆に「期間1の間に、期間2の所得(Y2)分までも先食いして消費した(つまり今の所得(Y1)では足りず、借金をして消費に回した)」ときの消費量というわけです。そして貯蓄ないし借金をした場合にはその分に利子が付くのは当然ですね。
となると点Aは期間1から持ち越したY1分にのみ利子が付くのでY2+(1+r)Y1、点Bは借りたお金に利子がついてY2となるのでY1+Y2/(1+r)となるわけです。
ここまで分かれば傾きはOA/OBで求められますので、計算は省略しますが1+rとなります。よって答えは

・スルツキー分解(と需要関数)

スルツキー分解は、所得もしくは財の価格が変化することで予算制約線も変化し、それに伴う最適消費点のシフトを所得効果と代替効果の2要素に分解することを言います。そしてこれをすることでその財が上級財ないし下級財(もしくはそれ以外)であることを調べることができます。

これらの分野についてはテキスト以上に語れることがないので過去問中心に解説していきます。
まず平成26年度第16問。

最適消費点の移動について改めておさらいですが、点L→(代替効果)→点M→(所得効果)→点Nと移動していきます。
このときの各財の消費量を見ると、財Xは代替効果、所得効果ともに増加。財Yは代替効果で減少、所得効果で増加していることが分かります。つまり両財ともに上級財であると言えます。
これらの内容から、正しい答えはとなりますね。

続いて平成27年度第13問。

これも設問が変わっているので少し難しく見えますが、ただのスルツキー分解と思えば大したことない問題です。
→最適消費点は右に移動し余暇時間は増加しているので誤り
→アより余暇時間が増加しているので、反対に労働時間は減少する。よって正しい
は補助線を引いて確認すればすぐに分かりますので説明は省略します。

まぁスルツキー分解自体はそこまで理解に苦労することも少ないと思いますし、試験を出す側として考えてもなかなか難しい問題が作り辛そうなので、用語をキチンと把握して確実に取りたいところですね。

 

さて、いかがでしたでしょうか。
今回もなかなかなボリュームになりましたね。。。
分からない箇所があれば、コメントで質問を受け付けておりますのでぜひお願いします。
ではでは、引き続き勉強頑張ってください!

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どうも、kskn(きしけん)です。

さてさて、最初にお知らせですが、おそらく一発合格道場では初となる、平日夜の春セミナー(@東京)を開催します!!
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日時は、4月18日(木)19時開始、場所は、田町駅の港区勤労福祉会館を予定しています。

通常の春セミナーは土日開催なので、「土日だと、仕事or家族サービス等で行けないよ~」という方に是非来てもらいたいな、ということで今回企画いたしました。

内容は、通常の春セミナーとほぼ同じ、①セミナー(通常の春セミナーと同じ内容ですが、少し短縮版)、②個別相談会、③懇親会(希望者のみ)を予定しています。
ただし、一発合格道場でも初めての試みで、どれくらい読者の皆様に来ていただけるか全く不明ですので、あまりに参加者が少なければ中止ということもありえます。

土日の春セミナーに行けないという方は、ふるってお申し込みください!
申込み開始は、こくちーずにて、3月24日(日)12時~を予定しています!
(詳細は、上記テンプレ参照)

次に他団体のお知らせですが、タキプロでもブログを書かせていただくことになりました!(こちら)
道場では学習法や解説などの技術(?)面、タキプロではモチベに繋がりそうな精神(?)面などを書いていけたらいいなと思っています。

さらに、タキプロも春セミナーを開催いたしますので合わせて宣伝させてください!
東京は3/21、大阪は4/6、名古屋は4/7です。詳しくはコチラへ!ちなみに大阪セミナーはまだ少し席に余裕があるそうです。皆さんぜひぜひご参加ください!
また、東京ではすでに二次試験向けの勉強会もスタートしています。大阪は5月からスタートです。僕もなるべく参加するつもりなのでそちらもぜひお越しください!

 

では他団体の宣伝も終わったところで(笑)、タイトルにもあります通り、今週から経済学の解説記事を書いていきます。
経済学は二次試験とも関連がありませんし、わりと暗記で対応できる部分もあるので時間をかけて深く理解しようという方は少ないかもしれません。
しかし、経済学は政治や実社会との関連が強い学問ですので、経済学の理解が増すことでニュース等に対してより深い考察ができるようになります。例えばこちら
こうして様々なことに対して考察を重ね、考える癖を付けるということは必ず二次試験にも活きるはずです(ブブさんも仰ってましたね!)ので、経済学への理解がその1つのキッカケとなればいいなと思っています。

解説はなるべく詳しく書きたいと思っていますが、説明が長くなりすぎるのもよくないので一部省略する部分があります。もし分かりづらければ補足しますので、遠慮なくご質問ください。もし説明が間違っていると思った際も、お手数ですがご指摘いただけると幸いです。また、解説を読み始める前にきゃっしぃさんの記事を一読されることをオススメいたします。

 

それでは、第1回は費用関数からいきます。

なお、参考資料としてTACのスピードテキストを使用しております。また、記事に出てくる画像はクリックすると拡大できますので、ご参照ください。

 

・固定費用と可変費用

まず、費用関数とは下図のようなグラフのことですね。

これは生産にかかる費用を表したグラフで、横軸(X)は「生産量」、縦軸(Y)は「総費用」を示しています。グラフは右に行くほどXの値が大きくなることを示しているので、「生産量が増えると総費用も増えていく」ということが分かりますね。

また、総費用はグラフの左側に書いた、固定費用可変費用に分けられます。

固定費用→生産量に依存しない費用
可変費用→生産量に依存し、変化する費用

これは財務の固定費・変動費の考え方と全く同じで大丈夫です。ただ一点異なっているのは、財務における費用関数は直線(一次関数)的なグラフになりますが、経済における費用関数は逆S字型の曲線(三次関数)となります。なぜ同じ物であるはずなのに異なるグラフになっているかはそんなに深い意味はないのでスルーしてください。問題が作りやすいからという理解でいいと思います。

 

また、上で財務のグラフは一次関数、経済のグラフは三次関数と書きました。これを数式で表すと

財務:Y=cX+d
経済:Y=aX3+bX2+cX+d
(a,b,c,dは全て定数)

となります。
さて、それぞれのグラフの可変費用部分と固定費用部分は分かりますか?

 

ここで一旦、言葉の定義に戻ります。

固定費用→生産量に依存しない費用
可変費用→生産量に依存し、変化する費用

そして、グラフにおいて生産量は横軸(X)で示しています。これにより、下記のように言い換えることができます。

固定費用→生産量に依存しない費用→Xによる影響を受けない部分
可変費用→生産量に依存し、変化する費用→Xによる影響を受ける部分

つまり、費用関数@経済において可変費用はaX3+bX2+cX(→Xが入っている部分)、固定費用はd(→Xが入っていない部分)というわけですね。
ちなみにこの固定費用dは、X=0のときのYの値に同じ(Y=a×03+b×02+c×0+d=d)ですので、費用曲線とY軸の交点(これをY切片と言います)が固定費用を示すということが分かります。
(なお、費用関数@財務における可変費用はcX、固定費用はdです)

 

・平均費用と限界費用

ここでは本題に入る前に、知識の確認をしましょう。
5人でいちご狩りに行って、合計で100個のいちごを収穫しました。5人は平均何個収穫したでしょう?
答えは100÷5=20(個)ですね。問題ないでしょう。

少し本題に近づけます。
テレビを10,000台生産するにあたって、費用が200,000,000円かかりました。平均費用はいくらでしょう?
答えは200,000,000÷10,000=20,000(円)です。これも大丈夫でしょう。

では、費用関数における平均費用を求めてください。

どうでしょうか?ここでつまづいてしまった方は、きっと数式を難しく考え過ぎだと思います。もっとシンプルに考えましょう!

平均とは「合計÷数量」であり、また費用関数はX個作ったときの総費用がY円になるよということですから、平均費用(AC)は

となります。(Y= aX3+bX2+cX+dより)

平均可変費用(AVC)も求め方は同じですね。可変費用部分のaX3+bX2+cXを個数Xで割って、

となります。

そして、これらがグラフで何を表すかというと、

平均費用は任意の(=点A, B, Cみたいにどこでもいいから適当な)点における、原点と費用曲線を結んだ直線(赤線)の傾き
平均可変費用は任意のXにおける、Y切片(=固定費用)と費用曲線を結んだ直線(青線)の傾きを表すのです。

 

次に限界費用の説明に移ります。

まずそもそも限界費用とは何かと言うと、「生産を1単位増加したときの総費用の増加分」だそうです。そしてこれは費用関数を微分することで求まります。
これをもう少し詳しく説明すると、微分とは「曲線になってるグラフでもめっちゃズームにして小さな点で見たらほとんど直線に見えるから、その傾きを求めればその点での『生産を1単位増加したときの総費用の増加分』が分かるよね」っていう物なんです。何となく分かっていただけますかね。グラフをめっちゃ細かくするから、微分です。覚えやすい。

 

また、微分して得られた直線は、その点における接線と等しいという特徴があります。


(赤線は微分して得られた直線。費用曲線の接線になっていることが分かる)

つまり、費用曲線上のある点における限界費用とは微分を用いて求められ、それはその点における接線の傾きと等しいということです。
そして、Y=aX3+bX2+cX+dを微分すると、Y’=3aX2+2bX+cとなります。(なぜこうなるかの説明は割愛します。興味あれば質問してください)
※余談ですが、経済学の中で「限界〇〇」となっているものは全て同じように微分することで求められます。限界生産性とか限界効用とか。

 

さて、ここでもう一度費用曲線に戻りたいのですが、様々な点における接線の傾きを考えると、下左図より生産数量の少ない時は傾きが急(①)→緩やかになる(②)→ある点を境に再度急になる(③)ということが分かると思います。この限界費用(MC)の変化をグラフで表すと、下右図のようになります。傾きが緩やかになる=MCが小さくなる傾きが急になる=MCが大きくなるということから、MCのグラフは下に凸になることが分かります。

   

さて、ここで過去問。H25年の第16問です。

もう秒殺ですね。特に解説もしません。

 

・利潤最大化行動

ここはテキストの説明が分かりやすいので詳しくは割愛しますが、企業は「価格=限界費用」となるように生産量を決定します。例えば費用関数がY=aX3+bX2+cX+d、価格が1つあたり100円だとすると、3aX2+2bX+c=100を満たすX個生産します。上で述べたように限界費用は費用関数の接線の傾きを表しますので、収入を示す直線と接線が平行となるような点Xが利潤を最大化できる生産量ということになります。

 

また、上で示した限界費用のグラフに価格を追加すると下図の様になります。繰り返しますが、限界費用の値は費用関数の接線の傾きを示していますので、接線と価格が平行になる=限界費用と価格が等しくなる点が利潤を最大化できる生産量となります。

 

・損益分岐点と操業停止点

まず言葉の説明からいきましょう。

益分岐点→総費用と総収入が一致する点(それより費用が増えると損、収入が増えると益が出る点)。言い換えると、平均費用と価格が一致する点。
操業停止点→可変費用の合計と総収入が一致する点(それより収入が増えると固定費用はいくらか回収できるので操業しても良いが、費用が増えると回収できないので操業すべきでない)。言い換えると、平均可変費用と価格が一致する点。

ここに前項の利潤最大化行動より、企業は価格=限界費用となるように生産量を決定するということが分かっているので、

損益分岐点→平均費用と価格が一致する点。すなわち、平均費用と限界費用が一致する点
操業停止点→平均可変費用と価格が一致する点。すなわち、平均可変費用と限界費用が一致する点

と言い換えることもできます。

これをグラフで表すと下図のようになります。

 

さて、このグラフは損益分岐点と操業停止点を示したグラフですが、このグラフより、「赤線、青線より傾きの緩やかな直線は費用関数と交わらない」ということも分かります。

このことから何が言えるかと言うと、

①平均(可変)費用=限界利益となる点は、平均(可変)費用の最も小さな値となる。
②生産量(X)が損益分岐点(操業停止点)から変化すると、平均(可変)費用は必ず増加する。

という2つのことが言え、これらと損益分岐点(操業停止点)では平均(可変)費用=限界費用となることから、平均費用と平均可変費用をグラフにすると「どちらも下に凸のグラフとなり、最下点(最も小さな値)で限界利益と交わる」ということが分かります。(※ここは少し理解が難しいかもしれません。分かりづらければ暗記でもいいと思います。おそらく深く問われることはないと思うので)
ちなみにこれをグラフで表すと下図のようになります。

また、このグラフは最適な生産量が損益分岐点を上回っているので利潤を得られる状態にありますが、損益分岐点を下回るパターンと操業停止点を下回るパターンのグラフは下の2図となります。

・最適な生産量が損益分岐点を下回るが、操業停止点を上回っているので固定費の回収はできている状態

・最適な生産数量が操業停止点を下回っているので、作れば作るほど損失が拡大していく状態

 

最後に、試験問題ではこのグラフを用いて、利潤総額や固定費用総額、可変費用総額がどの部分に相当するかを問われることがあります。
これを、仮に最適な生産量をX*(X*>損益分岐点)、価格をpとしてグラフに示したのが下図です。

これを順を追って説明していくと、
まず、可変費用総額=平均可変費用(生産量X*におけるAVC)×生産量(X*)(※平均×数量=合計より)となり、下側の赤四角を表していることが分かります。(※AVCの値を縦、X*を横とした四角形の面積を求める計算と同じなので)
また、費用総額も同様に費用総額=平均費用(生産量X*におけるAC)×生産量(X*)となり、これは赤四角全体を表しています。
そうなると、固定費用総額=費用総額-可変費用総額となることから、赤四角全体から可変費用総額分を除いた部分(上側の赤四角)が固定費用総額を表すこととなります。
また、四角全体は売上総額(=価格(p)×生産量(X*))を表しているので、売上総額(四角全体)から費用総額(赤四角全体)を除いた青四角部分が利潤総額を表すこととなります。

ここはぜひ、pが変化して損益分岐点や操業停止点を下回ったケースも考えてみてください。

ここで再び過去問。
まずは平成27年第17問。

すぐ上で説明した通りです。秒殺ですね。

次は平成27年第15問。

これも説明した通りですね。

続いて平成29年第14問。

→グラフから平均可変費用はCH/AHとなるわけですが、△ACHと△ABFは相似(形は同じだけど大きさが違う)関係にあるので、CH/AH=BF/AFが言えます。この中のAFが1ということなのでBF/1=BFとなり、正しいことが言えます。
→原点と点Cを結ぶ直線の傾きは平均費用ですので誤り
→FGは固定費用なので誤りですね。なお蛇足ですが、生産量がQ0のときの総費用は、線BGを更に上に伸ばし、総費用曲線と交わる点(仮に点Jとします)と点Gの長さとなります。総費用がJG、固定費用がFGなので可変費用はJG-FG=JFとなります。
→固定費用は生産量に依存しないので、Q1であってもFG(=HI)です。選択肢の内容は、固定費用=FG+HIということを言っていますので誤りです。
→これは一瞬引っ掛かりそうになりますが、点Cにおける平均費用は線OCの傾きを示していますが、線OCが接線であるかどうかは分かりませんので誤りです。もし、「点Cが損益分岐点である」という記述が問題文にあった場合は、損益分岐点の条件より線OCが点Cの接線と等しいということが言えるので、正しい選択肢となります。

最後に平成30年第19問。

これは総費用曲線と可変費用曲線が別々に書かれているので何となくややこしい感じがしますね。
a→平均費用は原点Oと点Eを結んだ線の傾きなので誤りですね。線OBの傾きは平均可変費用を表しています。
b→費用逓増型は接線の傾きが徐々に急=限界費用が徐々に増加、費用逓減型は接線の傾きが徐々に緩やか=限界費用が徐々に減少となります。しかし費用関数は下図の様に、限界費用が減少→増加へと切り替わりますので、点Aまでは費用逓減→点A以降は費用逓増となり、選択肢とは逆になります。ですので誤り

c→線OEが費用曲線の接線であるという記述がないので微妙なところですが、a,bが明らかに誤りなので消去法で正しいとしましょう。まぁグラフでは接線っぽく見えるのでセーフということで。個人的には条件記述が甘いのであまり良い選択肢ではないと思います。
d→これは必ずこうなりますので正しいです(説明は長くなるので割愛します。興味があれば聞いてください)。これは言い換えると、「損益分岐点より操業停止点の方が生産量が少ない」ということが必ず成り立つということにもなりますのでこれも覚えておきましょう。

 

 

さて、費用関数についての解説は以上となります。数学が苦手な方には少し難しい内容だったかもしれませんが、もし分からない部分があれば遠慮なくコメントにてご質問ください!
このセクションが十分に理解できていれば、生産関数もグラフの形が違うだけで理解の仕方は全く同じだから問題ないと思います。
また、次回以降も大事そうなセクションだけに絞って説明をしていくつもりですが、もしこの範囲をやってほしいという希望があればリクエストお願いいたします。
次回は効用関数とスルツキー分解、それで書く文量が少なければ需要と供給、余剰分析あたりまでいくかもしれませんので、お楽しみに!

PS. Twitterを再開したのでよければフォローお願いします! https://twitter.com/kskn41

(=゚ω゚)ノホナ、マタ!!

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おはようございます!かもよです!
ところで……「答練80点、スピ問で80点」とか「必要とされる知識量」とは、どの程度でしょうか。診断士として必要な知識(まぁ一旦合格に必要とされている知識となってしまうわけですが)とは。何があっても崩れない橋を作るのが橋げた理論です。じゃあ、崩れない橋ってどういう橋なのか。橋げたの立てるべき場所と、必要な強度ってどのくらいでしょう。

まぁ、わからないから勉強するんで。「中小企業診断士試験」としてそれをわかったか、確認してくれる試験まであるわけですから。まずはそれに向けて把握、です。どうやって最終的な合格点に達するべきか、把握する。その上で、「すでに理解できたこと」と「まだ理解できていないこと」を知り、現状の自分の橋の強度を知るということです。

なにをするか。要は「俯瞰する」というやつです。Googleマップで現在地からどんどん広げていくと、小道が消え、町の名前が消え……主要都市とそれを結ぶ鉄道だけになる。人口密集地、これが頻出論点ですね。

把握するのに必要なもの。あなたの手元のテキスト(の一部)と、道場に蓄積された先人たちの知恵と軌跡を借りちゃいましょう。

■まず読みたい過去記事

一次試験データ分析シリーズ

ねぇねぇ、かもよさん。最初っから過去記事かよ。しかも平成28年の記事まとめかよ。最新のデータで分析してくれよ。まぁ、そういわず。最新データはすでにあります。そう、もう一つの必要なもの、あなたのテキスト(の一部)
こばさんがまとめてくれた記事は、平成27年までのもの。あなたのテキストには、過去数年分の出題されたものが書いてあるはずです。テキストの”一部”とは、TACのテキストで言うところの「出題領域表」です。上記記事に出題領域を加えることで、かもよがまとめるより信用できて(笑)そして、気づくことができるのでは。

頻出「論点」は毎年そこまで変わらない。
やっぱり「二次と関連する知識」が大事。

■また過去記事

スピテキ斜め読み

過去記事を読む、ということのメリットは、時系列に読まなくてもいいということ。こばさんの記事を読んだ後にふうじんさんの記事を読むと、さらに論点が深まります。もくじ学習は俯瞰に最適ですね。

■最後にもう一つ「今すぐ経済学を好きになってほしい!」

経済学好きですか?私は大好きです!!そしてきっと安定した得点源になってくれる教科です!
もし、現時点で苦手、またはお嫌いでしたら、投げ出したくなっているようでしたら、今からでも遅くないです。一冊だけ、買ってみませんか。私が経済学が大好きになったきっかけの本を置いておくので、一度読んでみてください。

(図解)大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる 

一読するには10時間もかかりません。ぜひ、”図解”の方をご覧になってください。一回「ざっと」学ぶ、要は、経済学の「俯瞰」ができる本です。

では、今日はこの辺で。

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みなさま、おはこんばちは。(先代のだいまつさん、ほぼパクリで恐縮です 汗)
キャリコン診断士・10代目ブブです。
今日もワクワクしてますか。
今回のテーマは苦手科目を克服する方向けのコンテンツ。

さて、前回のブログ記事を読まれた方、或いは合格体験記を読まれた方には
既にご案内の通り、私は経済学というものが超〜〜〜〜苦手です。
何故なら、私にとっての経済学は超苦手な数学そのもの。
因みに小学生の頃、私は算数が大好きでした。
出来の悪い私に唯一のという癒しをくれた愛すべきキャラ。
言わばピチューのような存在。

ところが中学、高校へと進学するにつれ、そんな愛すべき算数があの(自分にとっては←これ大事)憎っき数学へと変化したのです。
例えるならばピチューからピカチューを飛び越えてライチューに進化?
いやいや、そんな生易しいものではありません。
愛らしいピチューが、あのガミラス帝国のデスラー総統※へと豹変したのです。
『※さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~1978年東映系より』
せめて同じキャラ内での進化に収めてくれよ・・・涙。
しかも相手は最強最悪の地球を滅亡させるレベルですやん。

因数分解?「ビリビリ。なかなかシビれますなぁ。」
虚数?シグマ?
はい、チーン。
そして「ギギー、バタン」と大きな音
医者、エンジニア、007・・・。

少年の目の前から無限の可能性という名の扉が固く閉じられた瞬間でした・・・。

そんな少年の心の傷を癒すのは、尾崎のナンバー

[退屈な授業が俺たちの全てならば なんてちっぽけでなんて意味のない なんて無力な15の夜(作詞:尾崎豊)]

し、失礼しました。
ついついヤツを思い出し、かなり大きく脇道に逸れてしまいましたね。
バイクは盗んでないですが、覚えたての紫煙をくゆらせていたあの夜から30年ほど時を進めます⇒⇒⇒


それでは、「1年前の今日の物語」の続きです。
これまで逃げてきたアイツと遂に向き合う時が来ました。
ヤツは、名前こそ経済学とやらに変えましたが、紛れも無く当時のアイツと同じ面構え。
冷徹で真っ青な顔のままIS砲、LM砲、AD砲、AS砲だの容赦なく省略型ローマ字砲をぶっ込んできます。
モデルはこの人では?と思う三国志の曹操と同様に
ヤツは、国家レベルのマクロ的戦略から、将同士の一騎打ち=ミクロ戦まで何れも卒なくこなします。
しかも、権謀術策を操るが如く金持ち(ラチェット効果)から囚人の気持ち(ジレンマ)まで人の心理を掴んでいる恐るべし相手です。
追い討ちをかけるように、今回ばかりは「暗記系科目のみをひたすら根性記憶で回避」という文系人間のヤマトの得意技”ワープ”も認めてくれません・・・・。
困りました。もはやお手上げです。
時は21世紀になったとはいえ、ドラえもんはリアル社会には存在しないのです。

でも、そんな時に頼りになるのは、常に先人の知恵
戦いで迷いが生じた時に私が頼りにするのは「孫氏の兵法」或いは「クラウゼビッツの戦争論」
今回、孫氏の兵法はこんなメッセージを私に残してくれていました。
「我専まりて一と為り、敵分かれて十とならば、是十を以って其の一を攻むるなり」
私的に要約すれば「1対1で敵わぬ相手ならば、自分の出来るところを以って複数で対峙せよ」と説いています。

では、この先人の教えをヒントに
現有能力ではまともに太刀打ち出来ない私のこの状況に当てはめて、対処する方法を一緒に考えてみましょう。

さて、あなたに質問です。
あなたは、今回同様に少し難しいテーマについて学ぶ時、どうやってそれを理解しようとしますか?

私の答えはシンプルです。
テーマ➀タイムマシンでわかる自分に戻る
先ず、大事なことは「無知を知る」ということ。
そして、わかならければ、わかるところまで戻ればいいのです。
経済学は、前回の記事で紹介しましたとおり【パズル作戦】で学ばなければなりません。
わかったつもりで進めてもそれは所詮”砂上の楼閣”
そのまま進めても何れ崩れ落ちます。
わからなければ、わからないという事実を謙虚に受け止めてわかるところまで戻る。
そして、小さな成功体験≒理解を積み重ねていく。
ただそれだけです。

テーマ➁わかるツールと出会うまで探す
昔、こんな経験はありませんか?
同じように学んだのに友人は直ぐに理解したのに、自分はさっぱり・・・。
「オレ(私)ってバカなのだろうか↓↓↓」
たしかにそう考えがちです。私もよくそう考えます。
謙虚に受け止めるべきときも必要なのですが、(前回の記事で紹介したとおり)これはです。
つまり、勝利のみを信じて進むしかありません。

その為、頭を切り替えてこう考えてはいかがでしょうか。
「わからないのは、自分のせいではない。わかりやすい説明をしていない人(本、ツール)が悪い」

余談ですが、私は「資本論」や「ダンテの神曲」に興味があり、学びたいと思ったことがあります。
しかし、あの原作を私は到底、読む気はしません。
私には読んでもおそらくわからない。そう感じるからです。
ならば、次にどうするか?
答えは簡単です。
自分がわかる本を探す。それだけです。
そして概ねその探し方で行きつく先にあるのは、大きく2つ。
➀「サルでもわかるシリーズ」
➁「マンガで読むシリーズ」
これらを読めば60点程度の理解は可能です。

それと同じことを経済学対策に当てはめようと考えました。
その結果、探したツールが以下。
➀「石川秀樹の入門塾」+ビデオ
➁「最初でつまずかない経済学(村尾英俊)」
+「6色蛍光ペンでわかる経済」

両者のテキストを併読しながら、箇所によって説明が分かり易い方を重点的に読み込む。

そして先ほどのサルやマンガシリーズと同様にこう考えました。
最後は60点以上の得点確保がゴール。
決して深みにははまらず大筋だけ理解していれば対応可能なはず。

以上、キャリコン診断士ブブからの苦手科目の克服をテーマにした提言でした。

苦手科目について少しは光がみえたでしょうか?
あなたの心の中にあるワクワクを信じて進めばあらゆる可能性が見えてきます!
それを信じて今は一歩づつ進んでくださいね!
そして、ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

 

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一発合格道場 夏セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士2次試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

応募方法は後日ご案内します。まずは予定の確保をお願いします!!

■夏セミナー2018 in東京

□ 開催日時:2018年8月11日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:15〜19:15予定
□ 会場:月島区民館(〒104-0052 東京都中央区月島二丁目8番11号)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■夏セミナー2018 in大阪

□ 開催日時:2018年8月18 日(土) 13:30〜16:30※懇親会は17:00〜19:30予定
□ 会場:マイドームおおさか6階会議室(〒540-0029 大阪市中央区本町橋2番5号)
□ 定員:30名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

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こんにちは、chikaです。
いよいよ来週の今頃は試験当日ですね。
今日は、1点でも多く積み上げるために、ラスト1週間で実際に私がやったことをお伝えします。

 

【1】苦手分野を書き出す

どーーしても苦手で、覚えきれてない分野を書き出しました。
苦手分野とは言っても、頻出論点の苦手分野です。
(ポケテキに載ってる範囲は頻出論点だよな、と私は捉えていました。)
(もしくは、TAC通学生のテキストの「出題領域表」を参考にしました。)

頻出論点の苦手分野=もし本番で出題されたら、他の受験生に差を付けられる!
と思ったので、直前まであがくことにしたのです。
「直前期の詰め込み暗記で乗り切ろう作戦」です。

ちなみに、私が直前期に詰め込んだ苦手分野は以下です。

★経済
GDPの式(分配面からみた・支出面からみた、の違い)、AD−AS分析、
★財務
全部原価計算と直接原価計算、分配可能額と剰余金の配当の計算
★企業経営理論
リーダーシップ論(アイオア、オハイオ、リッカ―トetc・・・)、M&Aの手法(TOB、LBOetc・・・)
★運営管理
QC7つ道具(特に管理図)、新QC7つ道具、設備保全の種類、まちづくり三法
★法務
会社法、組織再編
★情報
SaaS、PaaS、IaaSの違い、ロールフォワードとロールバック
★中小
各政策の細かい数字

 

【2】中小のグラフの詰め込み暗記

直前期の詰め込みで伸びると言われている中小を詰め込みました。
通勤中の電車、ご飯を食べながら(行儀悪いけど直前期だし…)の暗記は、
中小のグラフを頭に入れる時間にあてました。
グラフの数字は一時的に覚えてもすぐ忘れてしまってたので、
むしろラスト1週間で再度見直そうと考えていました。
ラスト1週間で覚えた内容は、試験本番には頭に残っているはず!

 

【3】模試で△と×だったところを解き直す

模試で出題された範囲は、他の受験生も復習で勉強してるはず。
なのに自分が解けなかったところは、
他の受験生に差を付けられると思っていたからです。
なので、模試で△、×がついたところを改めて解き直して潰しました。

 

【4】試験の休憩時間に見るものを決める

試験本番の貴重な休憩時間。
今年から40分になりましたが、何をするか決めているでしょうか。

体力温存のためにゆっくりする、という方もいると思いますが、
直前に暗記を詰め込もうという方が多いと思います。
トイレに並ぶ時間や一服する時間でも、参考書を見ることはできます。

しかし、限られた40分で何を見るかは決めておきましょう。
既に覚えている部分を見直したって意味はなく、
いつもド忘れする論点、覚えきれてない公式や細かい数字、
これらをピックアップしておくべきです。

私は、
・上記【1】の苦手論点をまとめたファイナルペーパーを作成
・ポケテキの見直したい部分に付箋を貼る
という準備をしておきました。
特に、いつも使っている参考書には既にいっぱい付箋がついていませんか?
その付箋の箇所を、40分で見直しきれるでしょうか。
取捨選択し、本当に直前に見直すべき部分だけに残す(or色を変えておく)必要があるかもしれません。

 


~おまけ~

試験に持っていくものリスト!!

スマホのメモを整理していたら、
1次試験前に持っていくものリストが出てきたので、
参考になればと公開します!
は必須はあったら良いものピンクは女子向け

受験票
・時計2個
・筆記用具
・ファイナルペーパー&ポケテキ
・昼ごはん用のおにぎり
(自宅近くのコンビニで朝買う!)
頭痛薬(いつも飲んでいるものにしましょう!)
下痢止め(ストッパなど即効性のあるもの)
目薬(コンタクトの方、ドライアイの方)
ティッシュ(寒くて鼻水出るかも!)
・タオル(お尻痛くなったら椅子の上に敷こう!)
・マスク(汗や香水が臭い人が横に座るかも、と思って持参!!)
・リポビタンD(いつも飲んでいたから。いつも飲んでない人は絶対NGですよ。)

・チョコ(休憩時に糖分補給!)
・梅干し(すっきりしたい時にいつも食べていたからw)
髪結ぶゴム(髪が邪魔で集中できないかもと思って)
前髪止めるピン(〃)

カーディガン(温度調節用!)
・生理用品(ホルモンバランス崩れてるかもだし、念のため・・・)

・ペタンコの靴(ヒールだと万が一の時走れないから)

ちなみに、365日ヒール履く私ですが、
試験一週間前と本番は、ヒールを履くのを辞めました
うっかり転んで利き手を怪我したらやばい、と思ったからです。
要は、うっかり転んで怪我する」ことは避けましょう!
・階段を上り下りする際は、手すりにつかまる!
・歩きスマホしない!
・無理に走らない!
これからの一週間は、今まで以上に慎重に過ごしましょう。


~おまけ②~

試験前日眠れなくても、気にするな!

試験前日は早く寝よう!と思って早々布団に入った私。
しかし、緊張のためか3時間くらい眠れませんでした(笑)
睡眠時間は4時間くらいになってしまいましたが、
試験本番は全く眠くならず、全力を出し切れました。

何をお伝えしたいかというと、
眠れなくても何とかなるから、気にするな!!
です。
布団に入って眠れないときに、「寝なきゃやばい!」と焦れば焦るほど、
眠れなくなるものです・・・・。
なので、もし寝付けないなあ、と思っても、
「ま、最悪寝れなくても何とかなるさ~」とリラックスした方が、
いつの間にか眠くなると思いますよ。

でも!しっかり睡眠をとれることにこしたことはありません(そりゃそうだ)
なので、ラスト1週間は、早寝・早起きをして体のリズムを試験本番と同じにしておきましょう。


残り一週間、体調管理怪我回避に気を付けながら、
最後まで諦めないでください!!心から応援しています。
大丈夫。あなたは、ぜ~~~ったい合格しますから!
 以上、chikaでした☆

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こんにちは、たかじんです。

関東地方も梅雨入りして早や2週間、ここのところ梅雨寒が続いており、気温の変化も激しいですね。一次試験まであと1か月半、皆さん追い込みで忙しい日々を過ごされていると思いますが、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい!

さて、他の道場メンバーが追い込み時期の勉強方法に関するブログを書いている中、ひとりだけ取り残された感があるのですが😰、今回も「渾身シリーズ」の続きです。といっても、今回が最終回ですので、ご興味のある方はお付き合い下さい。

過去3回に分けて、無差別曲線予算制約線需要の所得弾力性に基づく財の分類について解説してきましたが、今回は、個人の消費行動分析の最終回として、所得効果と代替効果について解説します。

 

 

価格効果

いつものようにモデルを単純にするための前提として、この世に財はXとYの2種類しかないと仮定します。ある人が決まった額のお金を持っていて、自分の効用が最大となるようにXとYの消費を決めます。この時、XとYの消費量は、無差別曲線と予算制約線が接するポイントで決まりましたね(図表1)。

 

さてここで、X財の価格が安くなった時、XとYの消費量はどのように変わるでしょうか?

X財の金額をPx、X財の消費量をX、Y財の金額をPy、Y財の消費量をYとし、予算上限をBとすると、予算制約線は、Px・X+Py・Y=Bとなりますね。

これを変形すると、
Y=-Px/Py・X+B/Pyとなりました。ここで、-Px/Pyは予算制約線の傾き、B/PyはY軸の切片を表しますので、以下のようなグラフになります(図表2)。

 

X財の価格が安くなる=Pxが小さくなる、ということですので、予算制約線の傾きが緩くなりますね(New-Px/Pyに変化)また、X軸の切片であるB/Pxは、分母が小さくなるので、B/Px自体は大きくなります(NewB/Pxに変化)。すると以下のグラフのようになります(図表3)。

 

この時の最適消費点はAからBに移っています。このA点からB点への移動を「価格効果」といいます(図表4)。
そして、この「価格効果」は「所得効果」と「代替効果」に分解できます(スルツキー分解とも言います)。

 

代替効果

X財の値段が下がると、Y財よりもX財の方が相対的に安くなるため、X財の消費を増やして、Y財の消費を減らそうとします。このような相対的な価格の変化に対する消費量への影響を「代替効果」と言います。

この代替効果はあくまでも「相対的な価格の変化に対応したX財とY財の消費量の調整」ですので、当該消費者が受ける効用に変化はありません。つまり最適消費点は、同じ無差別曲線上の別の点に移動することになります。

 

所得効果

また、X財の値段が下がったことによって、当該消費者の購買力(実質所得)が上昇し、より多くのX財やY財を消費することができるようになります。このような実質所得の変化に対する需要の変化を「所得効果」と言います。実際の所得に変化は無くとも、実質的な購買力の上昇によって、より多くの財を消費することができるので、この消費者の効用は上昇します。つまり最適消費点は、より上位の無差別曲線上の点に移動することになります。

ちなみにTACのスピードテキストには「代替効果」は以下のように定義されています(文中の赤字は筆者による注です)。

代替効果とは、価格変化が消費に対し与える効果から実質所得の変化による効果を除き、異なる財の間の相対的な価格水準の変化によるもたらされる効果を取り出したもの(2財の価格比の変化による最適消費量の変化)」

 

つまり、

「価格変化が消費に対し与える効果」=「価格効果」、
「実質所得の変化による効果」=「所得効果」

ですので、「代替効果とは、価格効果から所得効果を除き、異なる財の間の相対的な価格水準の変化によるもたらされる効果を取り出したもの」と読み替えられますね。

 

 

では、ここまでの動きをグラフで見てみましょう。

X財とY財の相対的な価格の変化は、予算制約線の傾き-Px/Pyの変化で表されます。この時、X財の価格であるPxが減少すると、X軸の切片であるB/Pxは増加するので、予算制約線ABが拡大して、右側にシフトし、予算制約線はACとなります(図表5)。

この予算制約線の拡大が所得効果にあたるのですが、まず価格効果から所得効果の影響を除くために、新しい予算制約線ACの傾きである新しい-Px/Pyを維持したまま、左側に予算制約線をシフトさせて戻します。つまりACと平行な予算制約線DEをACの左側に引きます(図表6)。この作業は、X財とY財の相対的な価格の変化の影響(代替効果、つまり予算制約線の傾き)を維持したまま、予算制約線の拡大影響(所得効果)を元に戻すということを意味します。こうして予算制約線の位置を補正することによって、価格効果から、所得効果の影響を除くことができます。

そして予算制約線DEの傾きである新しい-Px/Pyの絶対値と無差別曲線U1の傾きの絶対値であるMRS(Marginal Rate of Substitution:限界代替率)が一致する点を求めると、G点になります。
最初の最適消費点であるF点からG点への変化が代替効果となります(図表7)。

次に所得効果ですが、ここで、予算制約線をDEからACに戻します。実質所得の向上によってより多くの財を消費することが可能となり、効用が上がることから、所得効果はG点からH点への動きとして表現されます(図表8)。

 

ここでX財の消費量、つまりX軸の値を見てみると、X財の価格が下がったことによって、X財の消費量はJからLまで増加します。この価格効果JLは代替効果JKと所得効果KLの合計として表すことができます。

 

代替効果であるJKは、必ず正の値を取ります。X財の相対的な価格が下がれば、必ずX財の消費が増え、Y財の消費量が減るからです。

しかし所得効果KLは必ず正の値を取るとは限りません。ここで気をつけないといけないのが、前回解説した財の分類です。上級財は所得が増えると消費量が増えるため、KLは正の値となりますが、下級財は所得が増えると消費量が減るため、KLは負の値となります。とは言え、下級財だったとしても、所得効果が代替効果を上回る程大きくなることはめったにありませんので、下級財の価格が下がった場合でも、通常、価格効果(所得効果と代替効果の合計)は正の値となるため、消費量は増えることになります(図表9)。

ところが、理論上は負の所得効果が代替効果を上回るケースもありえます。

負の所得効果が代替効果を大きく上回るということは、財の価格が下がった場合であっても、消費量が下がってしまうということになります(図表10)。このような財を「ギッフェン財」と言います。「ギッフェン」というのはイギリスの経済学者ロバート・ギッフェンが発見したことから、この名前がついているそうです。実際にこのような財が存在するかどうかは、結論が出ていないとのこと(出典:Wikipedia)。

図表10では、代替効果であるJKを、負の所得効果であるKLが上回っているため、X財の価格が下がったにも関わらず、消費量が減ってしまっていますね。

 

では、ここまで解説してきた内容をもとに早速過去問を解いてみましょう(以下の過去問は中小企業診断協会のホームページに掲載されているものです)。

 

まずは平成27年度の第13問です。

いかがでしょうか。ちょっとひねった感じの問題ですので、最初はグラフの読み取り方に戸惑うかもしれません。

横軸に余暇R、縦軸にある消費財の消費量Cを置いています。
1日は24時間なので、24時間すべて余暇に充てて一切の労働をしなければ、労働時間は、「L=24-R」のRに24を代入して、0時間となります。労働時間が0時間では、賃金を稼ぐことが出来ないので、当該消費財の消費量も0となりますね。

労働時間が増える、つまり余暇時間が減る(グラフの横軸の値が原点方向に移動する)に従って、賃金が増えていき、消費量Cも増えていきます。しかし労働時間は最大で12時間と決められているので、余暇を12時間より減らすことは出来ません。そのため、グラフが余暇=12時間のところで切れている、というグラフになっております。

賃金率がwからw’に上昇した時、無差別曲線U1から無差別曲線U2に最適消費点が移動しています。では所得効果と代替効果にグラフを分けてみましょう。

図表11をご覧ください。
新予算制約線と同じ傾きの予算制約線(赤の破線)を引き、もともとの最適消費点であるA点から、同じ無差別曲線上のB点への移動が代替効果、そこから新予算制約線とU2との接点であるC点への移動が所得効果になります。

代替効果を見てみると、余暇が減って、消費量が増えています。これは賃金率の上昇に伴って、当該消費財の価格が相対的に下がったため、余暇の消費を減らして消費財の消費を増やしたということですね。

所得効果を見てみると、当該消費財の消費が下がって、余暇の消費量が増えています。賃金率の上昇に伴う実質所得の増加によって、労働時間を減らして、余暇が増えたということですね。

したがって、所得効果と代替効果を合計した価格効果は、消費量と余暇の両方を増加させていることになります。賃金が上がって、消費量と余暇の双方が増えるというのは、直感的にも納得のいく結果ですよね。

さてそこで選択肢を見てみましょう。

アですが、所得効果と代替効果を合計した効果(全効果)は、余暇時間を「増加」させているので、この選択肢は間違いですね。

イですが、所得効果と代替効果を合計した効果(全効果)は余暇時間を「増加」させている、つまり労働時間を「減少」させているので、これが正しい選択肢です。

ウですが、所得効果によって余暇時間を「増加」させている、つまり労働時間を「減少」させているので、この選択肢は間違いですね。

エですが、代替効果によって余暇時間を「減少」させ、消費財の消費を増加させていますので、この選択肢は間違いですね。

よって、正解はイとなります。

一応参考までに、このグラフの縦軸と横軸をひっくり返してみたグラフ(図表12)も掲載します。このグラフは、今まで解説してきたグラフの形と同一なので、理解が進むのではないでしょうか。

A点からB点への移動が代替効果、B点からC点への移動が所得効果になります。

 

続いて平成28年度の第16問です。

 

A点からB点へ最適消費点が移動していますが、財Xの価格Pxが下落しているのにも関わらず、財Xの需要量Dxが減少しています。ということは、この財Xはギッフェン財ということになりますね。

これを代替効果、所得効果に分解してみると図表13のようになります。

予算制約線2と同じ傾きの予算制約線(赤の破線)を引き、もともとの最適消費点であるA点と同じ無差別曲線1上をC点へ移動する動きが代替効果、C点からB点への動きが所得効果となります。このグラフからも分かるように、負の所得効果が代替効果を大きく上回っていますね。

それでは選択肢を見ていきましょう。

aですが、「Pxが下落したとき、代替効果でDxが増加した」、同時に「所得効果によってDxを減少させた」とあります。代替効果は必ず正の値を取りますので、「代替効果でDxが増加」は正しい記述です。図表13からも分かるように、確かに所得効果によってDxは減少しています。そして代替効果よりも所得効果の方が大きく、Pxが下落したにも関わらず、Dxが減少している、つまり所得効果のマイナス効果が代替効果を上回ってしまっているので、ギッフェン財の性質を示しています。よって、これは正しい記述ですね。

bですが、「所得効果によってもDxを増加させた」とありますが、所得効果でDxが増加しているなら、ギッフェン財ではありません。上級財の性質ですので、間違いです。

cですが、「Pxが下落したとき、Dyが増加した」というのは、グラフから読み取れます。問題は次の「財Yが財Xの粗代替財であることを示している」という記述です。Pxが下落してDxが増加した時に、一緒にDyが増加したとすれば、DyはDxの「代替財」ではなく、「補完財」ということになります。つまりバットとボールとか、コーヒーとコーヒークリームのように一緒に使用されることの多い財の組み合わせということですね。代替財であれば、Dxが増加すれば、Dyは減少します。よってこの記述にある「粗代替財」は間違いです。ちなみに「粗」というのは「完全」ではないという意味です。完全代替財や完全補完財については、こちらの記事をご参照下さい。

dですが、「Pxが下落したとき、Dyが増加した」というのは、グラフから読み取れます。そして上述の通り、Pxが下落すれば、代替効果で必ずDxが増加します。その時にDyが増加しているとすれば、DyはDxの粗補完財になりますので、正しい記述です。

よってもって正解はイということになります。

いかがでしたでしょうか。
ずいぶん長い時間をかけてしまいましたが、頻出論点である個人の消費行動分析における無差別曲線、予算制約線、所得効果・代替効果についての解説は以上となります。

個人の消費行動分析は頻出論点ですが、比較的容易なので、このような問題を確実に取ることが、6割取るための重要なポイントになります。ぜひ残りの1か月半、最後まで粘って頑張って下さい!

 

以上、たかじんでした。

最後までお読みいただきまして有難うございました。
それでは、また。

 

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こんにちは、たかじんです。

6月になって、もうすぐ梅雨入りの季節ですね~。梅雨入りは煩わしいですが、一方でサッカーのロシアワールドカップもまもなく始まります!

学生時代にサッカーに打ち込んでいた身としては、今回の監督交代のゴタゴタは大変残念ではありますが、そもそもわたくしめが学生だった時分、ワールドカップなんて、出場することすら夢のまた夢でしたもんね~。

ワールドカップで自国チームを応援できるのは世界広しといえども32か国しかないのですから、精一杯応援したいと思います!

それはさておき!

 

前々回の記事では、個人消費行動の分析ツールとして、無差別曲線について解説し、前回の記事では予算制約線について解説しました。

今回は、モノ・サービスの価格が変化した時の個人消費行動について、無差別曲線と予算制約線を使って分析するにあたり、避けては通れない論点である、所得効果と代替効果について解説したい・・・と思っていたのですが😓、その前に、本日はちょっとだけ寄り道して、購入するモノやサービスと所得の関係について少し触れたいと思います。

 

需要の所得弾力性とは

わたしたちは日々、色々なモノやサービスを購入して生活している訳ですが、所得(収入)が増えた時に、そのモノやサービスの購入量はどのように変化するでしょうか。

もちろん、対象とするモノやサービスによって違いますよね。

例えばエルメネジルド・ゼニアのスーツや、ミシュラン三ツ星レストランでのディナーなどは、所得が増えれば、消費を増やしたいようなモノ・サービスですよね。

では発泡酒はどうでしょうか。最近の発泡酒やいわゆる第三のビールには相当美味しいものもありますが、所得が増えれば、やっぱりプレミアムモルツやエビスビールといった、ちゃんとしたビールが飲みたいですよね。そうだとすれば、発泡酒や第三のビールは、所得が増えると消費が減らしたいようなモノ・サービスということになります。

 

このように、モノ・サービスの種類によって、所得の変化に伴う消費量の変化は異なっている訳ですが、この所得の変化に対する消費量(需要)の変化を、「需要の所得弾力性」と言います。

「所得の変化に対する」指数ですから、分母は「所得の変化率」、分子は「消費量(需要)の変化率」となります。

現在の所得をI(Income)、需要をD(Demand)とし、所得の変化量を△I、需要の変化量を△Dすると、需要の所得弾力性は、

と表せます。

この時、I・Dともに正の定数ですから、所得の変化量と需要の変化量が同じ方向に動けば(所得が増えれば需要も増える、または所得が減れば需要も減るということ)、需要の所得弾力性は正(プラス)の値となります。

逆方向に動けば(所得が増えれば需要が減る、または所得が減れば需要が増えるということ)、需要の所得弾力性は負(マイナス)の値となります。

 

需要の所得弾力性が例えば1であれば、需要の変化率/所得の変化率=1ということです。

つまり所得が1%増えると、需要もそれに伴って1%増える、つまり所得が増えた分と同じ分だけ需要も増えるということになります。
これは逆もしかりで、需要の所得弾力性が1の時、所得が1%減ると、需要もそれに伴って1%減る、つまり所得が減った分と同じ分だけ需要も減るということです。

 

仮に需要の所得弾力性が0.5であれば、需要の変化率/所得の変化率=0.5ということになります。

所得が1%増えた時に、需要は0.5%しか増えません、ということですね。逆に所得が1%減った時、需要は0.5%しか減りません。所得の変化が、需要の変化に与える影響が少ない、ということです。

 

逆に需要の所得弾力性が2であれば、需要の変化率/所得の変化率=2ということになります。

所得が1%増えた時に、需要は2%増える、つまり所得の増加分の2倍、需要が増えるということになります。逆に所得が1%減った時に、需要は2%減る、つまり所得の減少分の2倍だけ需要が減るということです。こちらは所得の変化が、需要の変化に与える影響が大きい、ということです。

 

ちょっと話は脇道に外れますが、「弾力性」という言葉も、経済学になじみの無い方は、イメージがつきにくいですよね。

英語では「Elasticity」と言います。

和訳すると、もちろん「弾力性」という意味もありますが、「弾性」・「伸縮性」という意味もあります。どちらかというと、「伸縮性」という訳でとらえた方が、イメージがつきやすいような気がします。

つまり、AとBという二つの変数がある時に、「Aが変化すると、その影響でもう片方であるBが変化して伸び縮みする」というようなイメージでしょうか。

「Aの変化率」が起点となって、「Bの変化率」に影響を与えるということは、言い方を変えると、「Aの変化率に対するBの変化率」ということですから、分母に「Aの変化率」、分子に「Bの変化率」が来ます。

よってもって、数式にすると、(Bの変化率)/(Aの変化率)となります。何度か記事にも記載しましたが、「~に対する割合」という表現に出会った場合は、「~に対する」の直前に来ている言葉が必ず分母になります。

先程の所得の需要弾力性の式で言えば、分母が△I/I(Aの変化率)、分子が△D/D(Bの変化率)に当たります。

 

財の分類について

さて、この弾力性の数値は、先程の例で述べたように、モノ・サービスの種類によって異なります。弾力性の違いによって、モノ・サービス(財)は以下のように分類されます。

(ア)と(イ)は所得が増えればそれに伴って消費・需要は増えるけれども、所得が減った時は、それに伴って消費・需要が得る財です。これは「上級財」に分類されます。

上級財の中でも需要の所得弾力性が1以上の財を「ぜいたく品・奢侈財」と言います。三ツ星レストランでのディナーの回数は、所得の増減に敏感に反応しますよね。

一方、同じ上級財の中でも所得の弾力性が0より大きく1より小さい場合は、所得の変化に対する需要への影響は正(positive)ですが、奢侈財ほど敏感には反応しない財となります。例えばコメとかパンとかの主食が挙げられます。所得が増えれば、多少購入する量が増えたり、より上級銘柄のコメを購入したりするでしょう。一方で所得が減った場合、多少購入する量を減らしたり、下級銘柄のコメを購入したりすることになりますが、それほど購入量を大きく減らすことはできません。これらは生活必需品に分類されます。

 

ウはどうでしょうか。需要の所得に対する弾力性が0ということは、所得が増えようが減ろうが、需要・消費量に対する影響はまったく無い、という財です。これを中立財と言います。イメージとしては、やはりこれも生活必需品であって、所得の変化によって増やしたり減らしたりすることの無い財です。具体的にどんなものがあるかというと、実は例を挙げるのが難しいです。よくトイレットペーパーなどが例に挙げられますが、所得が増加すればより上質のトイレットペーパーを選ぶでしょうし、生活必需品の中でも質の違いがあって、なかなかこれ、というものがありません。強いて挙げるとすれば、専売制だった頃の食塩とかですかね(専売時代も多少の自然塩が売られていたようですが)。

エは需要の所得に対する弾力性がマイナス、反対方向に変化する財です。所得が増加すれば需要が減少し、所得が減少すれば需要が増加するという財で、具体的にはファストフードとかカップラーメンが挙げられるかと思います。お金が無いから仕方なく購入している(というと、ファストフードやカップラーメン業界の方々からお叱りを受けるかもしれませんが)ような財ですので、懐が温かくなれば、より美味しくて高価な食材を購入するため、消費は減ります。これを下級財といいます。

 

余談ですが、わたくしが大学で経済学を勉強していた時、上級財(奢侈品)と下級財の説明の例として挙げられていたのはウイスキーと焼酎でした。もちろん上級財がウイスキーで下級財が焼酎です。当時、特に「舶来もの」とされる海外のウイスキー(いわゆるスコッチとかバーボンとか)は、海外旅行のお土産として、人にあげると大変喜ばれる程、非常に高価でした。

一方、焼酎については、今でこそ高価な「乙類焼酎」(いわゆる「本格焼酎」というもので、例えば「森伊蔵」とか「伊佐美」とか「佐藤」などです)が流通していますが、当時はいわゆる「甲類焼酎」(例えば「樹氷」とか「純」とか「トライアングル」などです・・・ってもう無い銘柄もありますよね・・・)が主流でした。「大衆用の安い酒」として認識されていたんですね。

「低糖質・プリン体ゼロ」で人気のホッピーも、もともとはビールの代用品として飲まれていたものでした。「ホッピー」という看板がかかっている場末の居酒屋で飲むのが似合うような酒だったような記憶があります。

今ではビールではなくて、あえて(健康のため?)「ホッピー」を注文するような方や、「生ホッピー」を名物として飲ませる店もあったりして、もう普通のお酒としてすっかり市民権を得ていますよね。時代が変われば、具体例として挙げられる財も変わっていくということなんですね。ところで、「生ホッピー」と言えば、横浜の野毛にいい店が何店かあるんですよねえ・・・🍻。

 

すみません、閑話休題。

 

さて、需要の所得弾力性に基づく上級財・中立財・下級財の分類は、所得効果・代替効果を解説する上で、前提として把握しておくべき知識でしたので、あえて寄り道して解説しました。「だらだら長いんだよ!」😤とお叱りも受けそうですが、次回こそは所得効果・代替効果について解説します。

 

以上、たかじんでした。

それではまた。

 

 

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こんにちは、たかじんです。

前回の記事では、個人消費行動の分析ツールとして、無差別曲線について解説しました。本日は、個人の消費行動分析において、無差別曲線とペアで使うツールである予算制約線について解説します。

 

何かモノやサービスを購入する場合、いくらでも際限なく買えるのであれば、効用(満足度)は増加していきます。もちろん購入量が増えていくほど、得られる満足度の増加量はだんだん減っていきますが(限界効用が逓減していくということですね)、それでも増加はしていきます。しかしいくらでもモノが際限なく買える、というような贅沢な状況は普通あり得ませんよね😅。

 

何かのモノ・サービスを購入する際には、現実の世界でも必ず「予算」が存在します。「海外旅行に行きたいけど、新車も購入したいなあ・・・」と考えた時、一番の制約になるのは、「いくらお金が使えるのか?」ということですよね。「海外旅行にも行けるし、新車も買える」という懐具合に余裕のある人以外は、どちらを選んだ方が満足度が高いのか、ということを考えて選択することになります。

 

経済学で個人消費分析を行う時も、モノ・サービスの購入に使えるお金の量には上限があり、その中で最も満足度が高くなるようにモノ・サービスの購入を行う、と考えます。

現実的には何も買わず、もしくは買う量を減らして残りは貯金するとか、借金をして予算以上のモノ・サービスの購入を行う、という選択肢もありますが、ここではモデルを単純にするため、貯金や借金を行わず、現在手元にあるお金を予算限度額いっぱいまで使って、モノ・サービスを購入するという前提を置きます。

もし貯金や借金の考え方まで入れると、現時点で購入する財の組み合わせだけでなく、将来的に購入する財の組み合わせも考慮して最適な消費行動を考えないといけなくなるため、モデルが複雑になってしまいますね。

 

さて、モデルを単純にするためのもう一つの前提として、この世に財はXとYの2種類しかないと仮定します。ある人が決まった額のお金を持っている時、XとYはどのように購入されるでしょうか。

 

ここで、X財の金額をPx、Y財の金額をPyとし、決まった額のお金、つまり予算上限をBとしましょう(Budget:予算の頭文字を取りました)。

X財をX単位分購入し、Y財をY単位分購入した時に必要な金額は、
Px・X+Py・Yとなります。ちなみにPx、PyとX、Yの間にある「・」は積、つまりかけ算をしているという意味です。

この金額が予算上限であるBを上回ってはいけないので、
Px・X+Py・Y≦Bが成り立ちます。

 

先程、この人は予算を余らせて貯金するということは考えない、つまり手元にあるお金を予算限度額まで使うという前提を置きましたので、

Px・X+Py・Y=B(①)が成り立ちます。

 

ではこの式をグラフに表すとどうなるでしょうか?

 

X軸、Y軸の二次元のグラフで表現する場合、一次関数であれば、Y=a・X+bの形で表現できます(きゃっしいさんの過去記事を参照して下さい)。

 

そこで、①の式をY=a・X+bという形に直すと、
Y=-Px/Py・X+B/Py(②)となります。

これは傾き(Xの係数)がマイナスなので、右肩下がりの下記のような形のグラフになりますね。

この時、それぞれX軸、Y軸の切片はどうなりますでしょうか(ちなみに切片とは、グラフとX・Y座標軸の交点のことを指します)。

まずX軸の切片を見てみましょう。

X軸の切片は、Y=0の時ですから、②のYに0を代入すると、
0=-Px/Py・X+B/Pyですから、Px/Py・X=B/Pyとなり、両辺にPyをかけると、
Px・X=B、つまりX=B/Pxとなります。

予算上限であるBをX財の値段であるPxで割っているので、これは予算全部を使って購入できるX財の量を表しています。

 

次にY軸の切片を見てみましょう。

Y軸の切片は、X=0の時ですから、②のXに0を代入すると、
Y=-Px/Py・0+B/Pyですから、Y=B/Pyとなります。

予算上限であるBをY財の値段であるPyで割っているので、これは予算全部を使って購入できるY財の量を表しています。

 

ではグラフの傾きはどうでしょうか。

グラフの傾きは②の式(Y=-Px/Py・X+B/Py)におけるXの係数部分ですから、-Px/Pyですね。符号がマイナスなので、右肩下がり(Xが増えればYが減るという関係)であり、PxをPyで割っているので、Px(X財の価格)のPy(Y財の価格)に対する割合を意味しています前回の記事でも記載しましたが、「~に対する割合」という表現に出会った場合は、「~に対する」の直前に来ている言葉が必ず分母になります)。

さてこの予算制約線の式(Y=-Px/Py・X+B/Py)をもう一度見てみましょう。
登場するのは、以下の5つの要素です。

B:予算上限
X:X財の購入量
Px:X財の価格
Y:Y財の購入量
Py:Y財の価格

このうち、B、Px、Pyの3つの要素が変化すると、グラフの形状が変化します。
ちなみにB、Px、Pyが変化せず、XとYだけが変化する場合は、同じ予算上限のもとで、X財とY財の購入量の配分を変えるということですから、同一の予約制約線上を動くだけですので、グラフの形状は変わりませんね。

 

Bが変化した場合

Bが大きくなる、つまり所得・収入が増大して、使えるお金が増えた場合はどうなるでしょうか。

グラフの傾きを表す-Px/Pyは変化しませんね。

一方、X軸、Y軸の切片である、B/Px、B/Pyの分子が大きくなりますので、B/Px、B/Pyとも大きくなります。
グラフの傾きは変わらないままで、X軸およびY軸の切片が大きくなりますので、グラフは外側に平行移動します(下記グラフにおける上方の赤い線に移動します)。

 

Bが小さくなる、つまり所得・収入が減少して使えるお金が減った場合は、この逆のことが起こります。

つまり、X軸、Y軸の切片である、B/Px、B/Pyの分子が小さくなりますので、B/Px、B/Pyとも小さくなります。
グラフの傾きは変わらないままで、X軸およびY軸の切片が小さくなりますので、グラフは内側に平行移動します(下記グラフにおける下方の赤い線に移動します)。

 

PxまたはPyが変化した場合

X財の価格が上昇、つまりPxが大きくなった場合はどうなるでしょうか。
グラフの傾きを表す-Px/Pyの分子が大きくなりますので、-Px/Pyの絶対値は増加し、グラフの傾きは急になります。
Y軸の切片であるB/Pyは変化しませんが、X軸の切片であるB/Pxの分母が大きくなりますので、B/Pxは減少します。すると、下記グラフのように変化します。

では、X財の価格が下降、つまりPxが小さくなった場合はどうなるでしょうか。
グラフの傾きを表す-Px/Pyの分子が小さくなりますので、-Px/Pyの絶対値は減少し、グラフの傾きは緩やかになります。
Y軸の切片であるB/Pyは変化しませんが、X軸の切片であるB/Pxの分母が小さくなりますので、B/Pxは増加します。すると、下記グラフのように変化します。

次にY財の価格が上昇、つまりPyが大きくなった場合はどうなるでしょうか。
グラフの傾きを表す-Px/Pyの分母が大きくなりますので、-Px/Pyの絶対値は減少し、グラフの傾きは緩やかになります。
X軸の切片であるB/Pxは変化しませんが、Y軸の切片であるB/Pyの分母が大きくなりますので、B/Pyは減少します。すると、下記グラフのように変化します。

次にY財の価格が下降、つまりPyが小さくなった場合はどうなるでしょうか。
グラフの傾きを表す-Px/Pyの分母が小さくなりますので、-Px/Pyの絶対値は増加し、グラフの傾きは急になります。
X軸の切片であるB/Pxは変化しませんが、Y軸の切片であるB/Pyの分母が小さくなりますので、B/Pyは増加します。すると、下記グラフのように変化します。

それでは消費者にとって最適な消費行動はどのように決まるのでしょうか。

消費者は、限られた予算の中で、最大の効用を得られるように、モノ・サービスの購入を決定します。この点を最適消費点と言いますが、可視化するために、前回解説した無差別曲線と予算制約線のグラフを組み合わせてみましょう。

この時、無差別曲線と予算制約線の接点となる点Aが最適消費点となります。

例えば点Bでの効用を見てみましょう。点Bは点Aと同じ予算制約線上にありますが、点Aに近づくにしたがって、効用は高くなります。点Cでも同様に、点Aに近づくにしたがって、効用は高くなります。

つまり、同じ予算制約線上であれば、無差別曲線と交差する点ではなく、接する点が最適消費点となります。この時、予算制約線の傾きである-Px/Pyの絶対値と無差別曲線の傾きの絶対値であるMRS(Marginal Rate of Substitution:限界代替率)は一致します。

 

さてここまで見てきたところで、過去問を見てみましょう(前回同様、以下の過去問はすべて「一般社団法人中小企業診断協会」のホームページからの転載です)。

平成27年度の第14問です。

 

 

いかがでしょうか。

最適消費点は予算制約線と無差別曲線が接している、x1=20、x2=10のポイントとなります。ではそれぞれの選択肢を見ていきましょう。

ア:

現行の最適消費点よりも効用を高める余地が残されている、と記載されていますが、予算制約線と無差別曲線の接点以外の予算制約線上の点は最適消費点ではないので、間違いですね。

イ:

財X2の消費がゼロだとすると、予算制約線のx2に0を代入すると、x1は40となりますので、間違いですね。

ウ:

縦軸の切片は財X2の価格に応じて変化するため、これも間違いです。

エ:

無差別曲線上の組み合わせは効用はすべて一緒です。x1=20、x2=10とすると、効用関数U=x1・x2に代入すると200となりますので、これが正解ですね!

 

続いて平成28年度の第15問です。

 

いかがでしょうか。
こちらも簡単な問題ですね。解答はエですね!

それぞれの選択肢を見ていきましょう。
ア:

点Eと点Fでは、点Fの効用の方が低いので、間違いですね。

イ:

予算制約線AとBを比較するとBの方が財X1の価格が高いことを示していますので間違いですね。

ウ:

予算制約線Aの方が外側にあるため、実質所得は高いです。よって間違いですね。

エ:

これが正解です。予算制約線AとBとでは、傾きが変わっていますので、両財の相対価格が変化しています。予算制約線Bの方が傾きが急、つまり-Px/Pyの絶対値が大きくなっているので、Pxの価格が相対的に高くなっているか、Pyの価格が相対的に安くなっているかのどちらかです。

 

次回は個人の消費行動分析のラストとして、頻出論点の所得効果・代替効果について解説したいと思います。

 

以上、たかじんでした。
それではまた。

 

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おはようございます。きゃっしいです。

大手受験校では、答練WEEKが始まって、毎週対策に追われているのではと思います。
私も昨年のこの時期、一緒に2次対策の勉強会をやっていた仲間に「完成答練で70点を下回ったら2次対策は撤退して1次対策に専念する」と宣言していましたので、毎回「撤退したら恥ずかしい」とヒヤヒヤしながら答練を受けていました。

でも、こういうセルフ背水の陣は、試験を受けるときのメンタル面の強化という意味でも結構効果があったと思います。(これについてはまた別途記事にしたいと思います)

さて、今回は知識を最大限得点に結びつける60分の過ごし方についてと前回の記事でくぼっち様からリクエストをいただきました論点、後方屈折労働供給曲線について昨年H29年の第16問を例にして解説したいと思います。

※ただし、この後方屈折需要曲線の問題は、前回の記事でのコメントや、昨日のだいまつの「1次試験分析結果から見えた!~DE問題はやっぱり後回し!~」の記事にあるように、難易度としてはDランクで高めであり、かつ昨年出たばかりなので、ざっくり読んで「へえ、こんなものなんだ」とわかればOKです。

■知識を最大限得点に結びつける60分の過ごし方について

試験で効率良く点数を取るためには、昨日だいまつが解説したように、効率の良い勉強をするとともに、そこで得た知識を試験当日に効率良く点数に変換するということも重要になってきます。

そして、その知識⇒点数の変換効率は、試験時間の使い方でだいぶ変わってきます。

時間の使い方は以下の点がポイントです。

  • 全体的な方針を立てる
  • 確実に解ける問題から解く
  • 難しい問題で時間を使いすぎない
  • ミスによる失点を防ぐ

そこで、実際にH29の経済の問題を例に、限られた60分の中で効率良く得点を稼ぐためにどのような手順で解けば良いのかについて時系列を追って解説したいと思います。

【開始~2分】 問題の個別難易度評価⇒全体戦略
まず、問題を見て問題の難易度を評価し、問題の上に以下の基準で◎○△×をつけます。
 瞬殺
 見たことある問題、多分すぐ取れる
 見たことないけど考えれば解けそうor見たことあるけど時間かかりそう
× ぱっと見わからない

ちなみに私が本試験で付けたのは
6, 8, 9(1)
:1, 2, 3, 5, 7, 9(2), 11, 13, 14, 15, 17, 19, 20, 21, 22, 23
4(1), 4(2), 10, 16, 18
×:12
でした。

これを2分程度でやっていましたが、恐らく事前の練習なく本番だけでこれをやろうとするともっと時間がかかります。というのも、問題を深入りせずにぱっと見でやるやらないを判断するにはある程度の慣れが必要だからです。
これは模試や答練、自主的に行う過去問演習などで事前に訓練を積むことができます。
ポイントは正確さにはこだわらないということと、あくまでも主観で行うということです。

◎○△×の印は自分が解けるか解けないかなので、全体のABCDEは関係ありません。
最初に付けた印と解いた感覚として実際どうだったか、ということを自身でフィードバックして徐々に精度を上げていきます。

さらに、この◎○△×の全体的な割合から強気で攻めに行くか、弱気で守りに行くか方針を決めます。
◎○の割合が多ければ強気、△×の割合が多ければ弱気で、弱気の場合は多少捨て問を作ってでも◎○を確実に取りに行きます。
H29の場合だと私は強気と判断しました。

【2分~40分】 ◎→○→△→× の順で問題を解く(1周目)
当初付けた印の順に問題を解きます。
ただし、実際に解いてみると◎や○だと思ったものが意外と難しかったなど、当初の評価が違う場合もあります。
その場合は当初の評価にあまりこだわらず、次の問題に進みます

問題を解く際は、必ず解く仮定を問題用紙に殴り書きでも良いので書き込みながら解きます。
そして、もし確実に違うという選択肢があれば、確実に違うと判断され次第×を書きこむようにします。
そうすることで、途中で最後の2択に迷ってとりあえず判断を保留して次に進んだとしても2周目に戻ってきた際に無駄な時間を使わずにすみます

そして、1周目を解いた時に2周目以降で役に立つよう、解いた感触を印として残しておきます。
私の場合
:絶対的な自信あり
:最後の2択などで迷った/わからないので自信がないorパスした
た:計算問題などで、後で確かめ算をしておきたい
という形です。
ちなみに私が本試験で付けたのは
□:1, 2, 4(1), 6, 9(1), 11, 12, 13, 14, 15, 17
☆:3, 4(2), 5, 8, 10, 16, 19, 22
た:4(2), 10, 11, 18, 20, 21
でした。

なお、時間については上記で40分と書きましたが、これはH29のときはこれくらいだったということで、いつも必ず40分にしていたということではありません。

たまに、復習用に取っておくためか、答練などで問題用紙にほとんど書き込みをせずきれいな状態で解いている人がいますが、折角の本番を模擬した機会が本番を模擬できずに終わってしまうので勿体ないなあと思います。

【40分~60分】 ☆問題を解く、確かめ算をする(2周目~)
2周目は☆を付けた問題をもう一度考えます。
その際、最初に残り時間と☆問題の量に応じて各☆問題にどれくらい時間をかけるかをざっくり考えます。
本試験の場合、残り時間に対する☆問題が比較的少なかったのでじっくりめにいこうと考えました。
ただし、実際もう一度解いてみてどうしてもわからない☆問題は、確かめ算の時間を確保するためとりあえず半分あてずっぽうでマークをします。

☆問題が終わったら最後に残った時間を使って確かめ算をします。
ここで、「見直して良かった」とホッとする時もあります。

以上、具体例を挙げながら説明しましたが、恐らく、ある程度試験慣れした方であれば、上記と違っても似たような方法で時間を有効活用する策は取っているのではと思います。
細かいやり方は個人のスタイルに合ったやり方で良いと思いますが、点数になりそうな問題から処理して、わかる問題を落ち着いて確実に取っていくという大原則は外せないものだと思います。

もし、「そんなやり方せずに律儀に第1問から順番に解いていた」という方がいましたら、ぜひ次回の模試や答練から、と言わずに今日にでもお手元の過去問を使って、60分計って実践してみてください。
それだけで、だいぶ結果が違ってくるのではと思います。

 


■リクエスト論点解説「後方屈折労働供給曲線」

ここからは、リクエストのありました後方屈折労働供給曲線について昨年平成29年の第16問を例にして解説したいと思います。
先に述べた通り、重要度としてはそれほど高くないので、「そうは言ってもやっぱりわからないとモヤモヤするな」という場合の参考としていただき、これでダメなら潔くスルーしていただけると良いかと思います。

まず、H29第16問の問題から。

近年、保育や介護の現場における人手不足が社会問題となっている。この問題に対処するための方策として、これらに関わる職種の賃金の引き上げが検討されることがある。そこで、賃金の引き上げと労働供給の関係を考察することにした。
下図を参考にしながら、次の文中の空欄A〜Dに当てはまる語句として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

人手不足を解消するためには、現在働いていない人に新規に就労してもらうか、あるいは現在パート勤務などの短時間労働の人に今までよりも長い時間働いてもらうことが必要である。
すでに働いている人が賃金の上昇によってもっと働くようになるかどうかは、代替効果と所得効果によって決まる。賃金の上昇は、(A) 効果によって労働供給を増やし、(B) 効果によって労働供給を減らす。両者の関係は、通常、低い賃金水準では (C) 効果の方が大きく、高い賃金水準では (D) 効果の方が大きい。したがって、現在の賃金が低い水準であるならば、賃上げは、労働時間を増やして人手不足の解消に寄与する。逆に、もし現在の賃金が高い水準にあるとすれば、賃上げは労働時間を減らすことになる。

[解答群]
ア A:所得 B:代替 C:所得 D:代替
イ A:所得 B:代替 C:代替 D:所得
ウ A:代替 B:所得 C:所得 D:代替
エ A:代替 B:所得 C:代替 D:所得

 

「後方屈折労働供給曲線」というと、なんだか聞きなれない言葉に身構えてしまいますよね?後方屈折労働供給曲線とは、文字通り、「後方」「屈曲」した「労働」力の「供給曲線」のことです。
(ぶっちゃけ、私もリクエストいただくまでこの曲線にこんな名前が付いていると知りませんでした)

通常、供給曲線というとこんな風に右上がりの曲線ですよね。


この普通の供給曲線は価格が上がると供給が増える、ということを表した曲線だというのはご存知の通りだと思います。
しかし、労働力については、この通りにはいかずに、問題にあるような逆くの字、つまり曲線の後ろの方が逆に曲がっちゃっているカーブを描くよ、というのが後方屈折労働供給曲線です。
ではなぜそうなってしまうか、といいますと人が使える時間は有限だからです。

ちょっと具体的に考えてみましょう。
あなたの時給がある程度低いとき(下の図だと青いエリアのとき)、例えば時給が1000円の時は、時給が1000円から2000円に上がったら、働いた分だけもらえるお金が増えるので余暇を削って頑張って働きますよね。逆に時給が500円とか100円になってしまったら、働いても大して儲からないので働くくらいなら余暇の時間を増やそうと考えます。
ですので、通常の供給曲線のように賃金(価格)が増えると労働時間(供給)は増えます

逆に、時給がとても高いとき(下の図だと赤いエリアのとき)、例えば時給が10万円とか20万円のときはどうでしょう?(単発でではなく常にです)
その人が求める生活水準がどの程度かによりますが、時給がとても高ければ、ちょっと働けば生活に十分なお金が稼げるので、賃金が高くなればなるほど、労働時間を増やすよりは余暇の時間を増やそうとするかと思います。
そうすると、通常の供給曲線とは逆に賃金(価格)が増えると労働時間(供給)は減るという動きをします。

イメージとしては賃金の低い青いエリアでは お金>時間、賃金の高い赤いエリアでは 時間>お金 の価値観になっている、というイメージです。

ということなので、労働供給曲線は下図のように逆くの字を描きます。

本当はもう少しきっちり説明すると別のちゃんとした説明もあるようですが、ざっくりとしたイメージを持ってもらうためにあえてざっくりと説明させていただきました。

では、その前提を元に実際の問題を考えていきましょう。

まず最初に、労働供給の問題を考える時は、余暇時間=24時間-労働時間、と考えるというお作法があります。

そこで、世の中に賃金余暇(つまり24-労働時間)の2つの財しかない場合
賃金率が上がると、それぞれの消費数量がどうなるか?ということを考えます。

 

賃金率が上がるということは、上のグラフの賃金がの方向に動くということです。
これって、X財とY財があったときのY財の価格が下がったときの動きと同じですね。
ということは、Y財の価格が下がると必ず代替効果でY財の消費は増え、X財の消費は減ります。
これを賃金と余暇の関係に置き換えると賃金が上がる(Y財の価格が下がる)と代替効果で余暇が(代替効果でX財の消費が減る)といえます。
余暇が増えるということは労働時間(労働供給)が減るということなので、さらに言い換えると代替効果によって労働供給が増えるといえます。
これで、空欄Aが代替効果だということがわかります。ということは空欄Bは所得効果ですね。

そして、最初に説明した通り、グラフの下半分の青いエリアは右上がりなので、賃金が上がると労働供給が上がります。つまり、労働供給を増やす代替効果の方が強いということで、空欄Cは代替効果となり、その逆である空欄Dは所得効果となります。

なので、答えは「エ」となります。

モヤモヤ解消のお役に少しは立てましたでしょうか?


これからも渾身!論点シリーズは続きます
もし他にもリクエストしたい論点やその他ご質問などがありましたらぜひぜひコメントに書き込んでください。

みなさまのリクエストやコメントを楽しみにしております。

以上、きゃっしいでした。

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こんにちは、たかじんです。

さて「渾身シリーズ」の今日のテーマは、経済学・経済政策でほぼ毎年出題されている「個人の消費行動分析」です。

 

個人の消費行動を分析するには、無差別曲線予算制約線を使います。これらは「個人が限られた所得の中で、満足度を最大化するために、購入するモノやサービスをどう組み合わせるか」という個人の消費行動を考える際に使うツールです(無差別曲線と予算制約線の両方について記事を書くと、膨大な量になってしまうので、本日は無差別曲線に焦点を当てます。予算制約線については、また次回の記事でご説明します)。

 

さて実際の人間の消費行動は、非常に複雑ですし、決して合理的には動きません(いわゆる衝動買いってやつもありますし)。そのような複雑な現象を分析するのにあたり、いくつかの合理的と考えられる前提を置いて、エッセンスだけをモデルとして取り出して分析したのが経済学における個人消費分析です。

 

初めて経済学を学ぶ方には、「こんなに前提だらけで現実離れしたようなシンプルなモデルを分析して、一体、現実の世界でどう役に立つの?😩」と思われる方も多いと思います。

私も一応経済学部出身なので、擁護意見を言わせていただくと、複雑な事象から本質(エッセンス)を抜き出す「多くの複雑な事象を抽象化・一般化する」スプレッドシートを使ってモデリングを行い、感度分析等が出来る」といった思考やスキルが身につく、といった効果があるのではないかと感じております。

そういえば物理を学ぶ時も、最初はいろいろな前提を置いて考えましたよね。摩擦が無いと仮定したり、天秤棒の太さは一様で、それ自体の重さは考えなかったり・・・。複雑な事象を分析するために、エッセンスを取り出して考える、という思考方法は一緒ですね!

・・・まあそんな御託を並べても、結局、試験科目にあるのだから勉強せざるを得ないのですが、苦手な方は、人生において決して無駄ではない、と自分に言い聞かせながら学習しましょう😅。

 

消費者の選好(Preference)について

さて個人の消費行動を分析するには、消費者の選好(Preference)について、以下の3つの前提を置きます。「選好」とはAとBというモノやサービス(経済学では「財(Goods)」と言います)があった時、どちらか一方を、他方より好んで選択する、という意味です。

 

①完全性・網羅性(Completeness)
消費者はAとBという2つのモノ・サービスを目の前に並べられた時、Aの方が良い、Bの方が良い、AとBはどちらを選んでも同じ、というように、どんな財でも必ずランク付けできるという前提です。

②推移性(Transitivity)
Aの方がBより良い、Bの方がCより良い、といった場合には、必ずAの方がCより良い、という結論になるという前提です。ジャンケンみたいな堂々巡りにならないようにするという前提です。

③「多い」方が「少ない」方より好ましい
モノにしてもサービスにしても、消費者は必ず多い方を好む、という前提です。

 

無差別曲線(Indifference Curve)

消費者の選好に基づく効用(Utility)をグラフの形で表したものが「無差別曲線」です。「効用」というのは簡単に言えば、いろいろな財を組み合わせて消費することから得られる「満足度」です。

 

簡単なモデルにするため、世の中には選択できるモノ・サービスが2つ(XとY)だけあったと仮定します。同一の無差別曲線上(U1)にある2つのモノ・サービスに対する消費の組み合わせ(A点・B点・C点)は、当該の消費者にとって、すべて同じ効用(満足度)をもたらすと考えます。

なおこの曲線が右上にシフトした曲線(U2)の上にあるD点は、A・B・Cと比べて、それぞれ消費できるXとYが多くなっているため、上述の前提③によって、U2の方がU1よりも効用(満足度)が高くなっています。無差別曲線は原則、右上にシフトする程、効用(満足度)が高くなります。

ちなみに無差別曲線は英語で「Indifference Curve」と言います。「Indifference」とは、「違い」という意味の「Difference」に否定の接頭辞「In」が付いている言葉ですから、「違いが無い」という意味ですね。もちろん無差別という意味もありますが、どの点を選んでも効用は変わりないという意味では「中立」、「均等」、「どっちでも構わない」という意味を取って、「(効用)中立曲線」とか訳した方がニュアンスが伝わりやすいような気がします。

私見ですが、「無差別」って何となく「手あたり次第」とか「何でもかんでも」というニュアンスに感じ取れるので、「ムサベツキョクセン」と聞いても意味が余計分かりにくくなるような気がします。

余談ですが、経済学の用語はどうも変な和訳が多いような気がしますね。普通、「財」なんて言わないでしょ?でも「Goods」と言われれば、「ああ、『モノ』のことね」と分かると思うのですが・・・。

 

 

それはさておき、この無差別曲線の形状ですが、XとYというモノ・サービスを消費することから得られる効用を一定とすると、Xというモノ・サービスをx単位多く消費することが出来れば、その代わり、Yというモノ・サービスをy単位犠牲にしても構わないと想定することから、通常は原点に対して凸の形になります。

もしXをx単位多く消費したのにも関わらず、Yは今までと同じ量だけ消費できるのであれば、単にXをx単位だけ多く消費することが出来るようになっただけで、満足度は向上しますよね。すると「効用は一定」という前提が崩れてしまいます。

 

さて、この1単位あたりのXを、何単位のYで置き換えるかという割合のことを、限界代替率(Marginal Rate of Substitution:MRS)と言います。

より正確には、「XのYに対するMRS」と言い、追加で1単位のXというモノ・サービスを得るために、当該消費者が、Yというモノ・サービスを放棄することを許容できる最大の単位数、ということになります。もし「XのYに対するMRSが4」であれば、当該消費者は、Xを追加で1単位獲得するためには、Yを4単位放棄しても構わないと考えている、という意味です。

このようにMRSは、X軸(横軸)のモノ・サービスを1単位獲得するために、放棄してもよいY軸(縦軸)のモノ・サービスの単位、と定義されます。

これを数式にすると、

という形になります。X軸のモノ・サービスの効用がY軸のモノ・サービスの効用の何倍あるか、ということですね。

先程の例では「XのYに対するMRSが4」でしたので、X軸のモノ・サービスの効用がY軸のモノ・サービスの効用の4倍あるということになります。

つまり下図の無差別曲線において、点Aから点Bに推移するにあたって、X軸のモノ・サービスを1単位獲得する代わりにY軸のモノ・サービスを4単位放棄しても、当該の消費者にとって得られる効用は変わらないということです。なお、下記のグラフはMRSを視覚的に理解するために作図したもので、あくまでもイメージ図です。厳密には、MRSは無差別曲線の接線の傾きの絶対値になります(もうひとつ下のグラフをご覧下さい)。

 

よく経済学や財務会計では「〇の△に対する~」という言い方がよく出てきます。これは何らかの割合を表現している言い方です。

「割合」というからには何かを何かで割っているのですが、この時、どっちが分母でどっちが分子なのか、混乱する時はないでしょうか。

もし混乱しやすい場合は、常に「~に対する」という言葉に注目しましょう。「~に対する」の直前に来ている言葉が必ず分母になります。「XのYに対する」と書かれていた場合は、Xが分子でYが分母です。先ほどの「XのYに対するMRS」という場合、Xの効用をYの効用で割っている、つまり分子が「Xの効用」で、分母が「Yの効用」ですよね。需要の価格弾力性という言葉も、言い換えると「需要の価格に対する弾力性」ということですから、価格の変化が分母に来ます。

 

さてこのMRSですが、通常はXが大きくなるほど、逓減していきます。「逓減」という言葉も経済学独特の言い回しですが、要するに「徐々に減っていく」ということです。

Xが手元に少なく、Yが手元に多い時は、Xを追加で1単位得ることの価値が相対的に大きいため、Yを多めに失ってでもXを追加1単位得たいと思いますが、Xがだんだん多くなって、Yが少なくなってくると、Xを追加で1単位得ることの価値が相対的に低下していきます。これはMRSがXが大きくなるにつれて、小さくなることを意味しています。したがって、傾きが徐々に小さくなっていくため、無差別曲線の形は原点に凸になっていくと想定されるのです。

下のグラフでは点A→点B→点Cに行くにつれて、無差別曲線の傾き(つまりMRS)が徐々に小さくなっていくのが見て取れるかと思います。

 

ところが、モノ・サービスの組み合わせによっては、このMRSが独特の動きをするため、無差別曲線の形状が原点に凸にならない場合があります。

無差別曲線の形は基本的にMRSがどのように変化するかで変わります。

 

MRSが一定のケース

MRSが一定ということは、無差別曲線の傾きが常に一定ということになりますから、以下のような形状になります。

これはXを追加1単位得るために、Xが手元に少ない時や多い時に関わらず、放棄してもよいYの単位が一定ということを意味しており、XとYが完全に代替の関係にあるケースです。例えば、出光から買うガソリン1ℓとエクソンモービルから買うガソリン1ℓは、消費者にとって、まったく同じ価値です。出光から買ったガソリンが手元に少ないからといって、追加で出光から1ℓのガソリンを購入するのに、エクソンモービルから買ったガソリンを2ℓとか3ℓとか放棄して手に入れませんよね。どちらも同質の製品です(出光佐三を尊敬しているから、出光のガソリンの価値を高く感じる、というような特殊な方がいらっしゃるかもしれませんが、これは脇に置いておいて)。このような関係にあるモノ・サービスを「完全代替財(Perfect Substitutes)」と言います。

 

MRSがゼロのケース

横軸にとったモノ・サービスがいくら増えても、消費者の効用に無関係な時、MRSの分子であるX軸のモノ・サービスの効用はゼロであり、MRS=0となりますので、横に水平な無差別曲線(傾きが0の直線)が描かれます。

 

MRSが無限大のケース

縦軸にとったモノ・サービスがいくら増えても、消費者の効用に無関係な時、MRSの分母であるY軸のモノ・サービスの効用はゼロであり、MRS=∞となり、縦に垂直な無差別曲線(傾きが∞の直線)が描かれます。

 

MRSがL字型のケース

これはMRSが0のケースと無限大のケースの組み合わせとして表示されます。
あるポイントを超えると、MRSが0になったり無限大になったりするケースです。手袋とか靴のように、ペアで揃っていないと意味が無いモノが、よく例として挙げられます。

X軸が右足用の靴の数量、Y軸が左足用の靴の数量とした場合、右と左、ひとつずつあれば充分なのですが、もし右足用の靴がふたつ、みっつと増えていっても、使えませんので、X軸に取ったモノ・サービスがいくら増えても消費者の効用に無関係ですから、MRS=0となり、水平な無差別曲線となります。反対に、左足用の靴がふたつ、みっつと増えて行っても、これも使えませんので、Y軸にとったモノ・サービスがいくら増えても消費者の効用に無関係ですから、MRS=∞となり、縦に垂直な無差別曲線となります。このような関係にあるモノ・サービスを「完全補完財(Perfect Complements)」と言います。

 

MRSが逓増のケース

Xというモノ・サービスが手元に少ない場合、追加で1単位を得るために、失ってもよいYというモノ・サービスは1より少なく、Xが手元に多くなってくると、失ってもよいYの量が増えてくるというケースです。

そんなケースって現実的にあるのか?という感じですが、XとY、両方を消費するよりは、どちらか一方のみを消費したい場合はこのような形になります。直感的には、どちらか一方の財のみを消費したい場合、なかなかそのポジションから動かず、もう一方の財はあまり増やしたがらないけれども、ある一点を超えると、もう一方の財の消費に急速にシフトしていく、というような感じでしょうか。

例えば、iPhoneを使用している消費者は、手元のスマホの2台目、3台目として、なかなかAndoridのスマホを採用したがりませんが、手元のスマホの台数のうち、Androidの方が多くなってくると、全部Androidにしてしまった方が満足度が高いので、急速にAndroidに舵を切る、というようなシチュエーションでしょうか(余計分かりにくい?)。

 

 

その他の特殊ケース

円型の無差別曲線

ふたつのモノ・サービスの組み合わせのうち、最適な組み合わせがたった一つだけ決まる場合には、円型の無差別曲線になります。
例えば、晩酌にはビール2本と日本酒2合を飲むのが最適だという人がいた場合、下記のようなグラフになります。ビール1本と日本酒3合だと、翌日二日酔いになってしまうとか、ビール3本と日本酒1合ではちょっと物足りない、というような場合でしょうか(下のグラフの場合の効用は、他のグラフと違ってU1>U2になっています)。

 

ふたつのモノ・サービスのうち、他方の増加が好ましくない場合は下記のようなグラフになります。よく挙げられる例としては、所得と労働時間の組み合わせとか、所得とゴミの量の組み合わせとかがあります。この場合は左上に行く方が効用(満足度)が高くなります。

 

さてこれで無差別曲線については、理屈とすべてのケースを網羅しました。
ここで早速過去問を解いてみましょう(以下の過去問はすべて「一般社団法人中小企業診断協会」のホームページからの転載です)。

まず平成27年度の問題です。

完全補完財の無差別曲線はどれか、という問題です。

簡単ですね、答えは図Bです!

図Aは普通の無差別曲線、図Cは完全代替財(MRSが一定)、図DはMRSが逓増する財のケースでした。

では続いて平成29年度の問題です。

MRSが無限大になっているケースです。MRSが無限大と言うことは分母がゼロ、つまりY軸に取られている財の効用がありません、というケースですね。

答えは、そう、ウですね!

アは完全補完財ですね。コーヒー1杯について、角砂糖1個だけ入れます。それ以上はコーヒー、角砂糖、どちらが多くても満足度は上がりません。

イは完全代替財です。

ウはY軸の財(野球のチケット)の効用がゼロですので、これが答え。

エは問題文が分かりにくいですが、パンとおにぎりで代替性があり、完全代替財という訳ではなさそうです。これ以上の記述が無いので、普通の無差別曲線だと思われます。少なくとも垂直に立っている無差別曲線ではないですね。

 

本日は無差別曲線についてのみご説明しましたが、これだけでは個人消費の分析は出来ません。次回は予算制約線について書きたいと思います。

 

以上、たかじんでした。

それでは、また。

 

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こんにちは!Chikaです♪

本日は、一次試験データ分析その①!
科目別の「平均点」と「科目合格率」の推移をお伝えします。
※データ出典:中小企業診断協会、TACデータリサーチ

 

1.経済学


一応ここ数年(平成26~29年度)は平均点60点前後で推移していますが、
平均点・合格率の変動が大きい科目であることが分かります。
H22年度は平均点45.0点(合格率6.1%)、H25年度は平均点41.9点(合格率2.1%)と、
平均点が足切りギリギリゾーンにくる超難化の年もありました。。。
(この2年は得点調整が入っています)
ここ数年が平均点60点前後で推移しているだけに、
また超難化の年がきてもおかしくないと思います。

 

2.財務会計

財務も比較的、平均点・合格率の上下変動が大きい科目です。
H26年度までは、科目合格率20%未満が続いていましたが、
H27年度に一気に易化(合格率36.9%)し、それ以降も合格率20%以上と、大きく難化していません。
こちらも、いつ難化の年がきてもおかしくないと言えます。

 

3.企業経営理論

平均点は例年安定している(上下しにくい)科目で、例年50点台が続いています。
つまり、大外しする可能性が低い反面、高得点も期待しにくい科目といえます。
科目合格率を見ると、合格率20%を超えた年はここ12年で2回しかありません。
H29年度は合格率9.8%と鬼門の年になりました。
合格率6.8%だったH25年度の翌年、合格率が高くならなかった(H26年度13.4%)ことを見ると、
H29年度が合格率が低かったからといって、翌年に易化するとも言えないので油断できません。

 

4.運営管理

H27年度までは、平均点が60点を前後で推移しており、点数の上下がほとんどない安定の科目と言われていました。
しかし、H28~H29年度は平均点が50数点に落ち込み、難化傾向となっています。
H29年度は合格率3.1%鬼門の年になりました。。。
合格率が極端に低い翌年は易化する可能性が高いです。
しかし!情報のH27年度→H28年度の難化2連続があったように、決して油断もできないと思います。

 

5.経営法務

法務も、比較的点数の上下変動が大きくない科目です。
とはいえここ数年は難化が続いており、
特にH28~H29年度は平均点が50点を下まわり、合格率も10%を切っています。。。
法務はCランク(正答率40%以上60%未満)の問題の割合が多く、
過去と同じ問題が出ないという特徴があるため、点数が取りにくくなっていると言えます。
そのため、とにかく基礎+周辺知識を地道に覚えることが大切です。

 

6.経営情報システム

情報はグラフを見れば一目瞭然、平均点・合格率の上下変動が大きい科目です。
H27年度、H28年度と難化が続きましたが、昨年度は一気に易化しました。
情報は知ってれば解ける⇔知らなければ解けない、というシンプルな試験です。
私が受けたH28年度は、こんなの習ってない!テキストに載っていない!!という問題が多く出題されました。
(そして情報で足切りになりました。。。涙)
知らなければ解けない科目だからこそ、
出題頻度の高い論点は早期に覚え、みんながとれるABランクで外さないことが大切です。

 

7.中小企業経営・中小企業政策

H24年度以降、平均点が60点前後で推移しており、比較的点数の取りやすい科目です。
特にここ数年は易しめとなっています。
中小の特徴として、捻った問題やその場で考えさせる問題はほとんどないため、
愚直に暗記したら点がとりやすい科目(時間対効果の高い科目)です。
この時期はまだ習ってない方も多いかと思いますので、
良いタイミングで中小のコツも記事に書きたいと思います。

 

本日の記事では平均点と合格率の推移をお伝えしましたが、
要は何が伝えたいか、以下にまとめます。

①苦手科目はできる限り作らない方がよい
急に難化する年があり、それがもし苦手科目だった場合、足切りの可能性が高まります。
もしくは、仮に易化した科目が苦手科目だった場合、
他の受験生が荒稼ぎしているところを稼げなくなってしまいます
⇒⇒次回の記事で、詳しくお伝えします!

②昨年難化したからと言って、今年は易化するとは限らない
難化した翌年は易化しやすい、と思いがちですが、
過去の平均点・合格率の推移を見ると、
実はそんなことはないことが分かったかと思います。
だからこそ!!やみくもに勉強するのではなく、とるべき問題をしっかりとる、ということが大切です。
⇒⇒「とるべき問題をしっかしとる」ためにやるべき勉強法について、次回詳しくお伝えします!

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みなさんおはようございます!最近急に昔よく聴いていたロックバンドELLEGARDENの曲をまた聴くようになったヒロちゃんです。

やっぱり音楽って良いですよね、去年受験生時代も常に私のそばに音楽はいてくれました。

皆さんも音楽を聴いてリラックスしたり、集中したり、モチベーション維持に活用してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

さて、ELLEGARDENの代表作の「ジターバグ」の歌詞でこんな一節があります。

 

遠回りする度に

見えてきたこともあって

早く着くことが全てと

僕には思えなかった

間違ったことがいつか君を救うから

数え切れないほど無くして

また拾い集めりゃいいさ

 

急がば回れって解釈ができるかもしれませんね。今回はそんな歌詞の意を汲んだ私の経済学学習スタイルをご紹介します。

 

 


自分の去年今頃の経済学状況と本試験結果

 

去年の今頃、よりも少し後の時期になりますが、GW明けの私の経済学の出来は間違いなく落第レベルでした。

通っていたTACの完成答練で36点叩き出して落ち込んでいましたね。

 

スタプラのイメージ

参照元:ヒロちゃんのスタディプラス履歴2017年5月20日

 

 

本試験まで残り3か月もない時期でしたので、当時は焦りましたね。

そんな焦りをあなたに味わってほしくないので、早めに私の経済学学習スタイルをお伝えしたかったんです!

※ちなみに去年の本試験では取り組んだ学習方法が私に合っていた&易化が功を奏し、経済学80点でしたよ‼✌️

 

 


なぜ経済学が苦手か

 

 

まず、なんで私のように経済学が苦手な人って多いんでしょうかね。

  • 数字や計算、グラフが苦手
  • 小難しい専門用語が苦手
  • 各論を理解しないと次の論点が理解できないから苦手

などなど色々ありますもんね。

こういった苦手理由から学生時代も社会人になってからも経済学と距離を置いてきた私やあなたにとって経済学を攻略するためには何はともあれ慣れが必要だと思うんですよね。

いわゆる問題沢山こなすとかっていう慣れ以前に、もっと前段階の慣れが。

 

 

ということでTAC通学を軸としつつもそれだけでは経済学と仲良くなれないなと悟った私は、GW明けの本試験までの貴重な残り時間を使い、スピ問スピテキ以外の書籍や参考書を利用して仲良くなるぞ‼ってことにしたのです‼

 

それでは、

私のお勧めする経済学に

慣れることが出来る本をご紹介します。

※注意 本当に経済学初心者向けの本だらけなので、読むかどうかは自己責任でお願いします。

 

 


おちこぼれでもわかる経済学 マクロ編 ミクロ編

経済学書籍のイメージ

 

 

まずは小暮太一著のベストセラー本の紹介です。文字のフォントが大きくて読みやすいです(笑)。

全編通して小人のようなキャラクターとの対話形式で経済学の全体像を掴む事が出来ます。

内容も診断士の試験内容を概ね網羅しています。

マクロ編、ミクロ編それぞれ2時間くらいあれば読了出来ます。

 

 


大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる、とそのマンガ版

 

 

経済学書籍のイメージ2

 

 

次に紹介する本もベストセラーですね、さきほどのおちこぼれシリーズよりかは少し読み応えのある本です。

まあこの本読んでもタイトルで謳っているいるように大学4年間の経済学が学べることはありませんが、私の学習目的である慣れを養うことは可能です。

マンガ版もあるので、本書とマンガ版をいったりきたりすれば結構慣れます。

本書は10時間~ってタイトルですけれど一通り読むくらいなら3~4時間でいけると思います。

 

 


その他

経済学書籍イメージ3 経済学書籍イメージ4 経済学書籍のイメージ5

 

 

その他いろいろ入門書や雑学的な読み物にまで手を出しましたね当時は。「大人の経済学常識」なんて行動経済学メインの雑学本です(笑)。

でも楽しく経済学に近づく効果はあったと思います。

これらの書籍以外にも結構読みましたが、やはり自分に合う合わないは必ずありましたね。

「せっかく買ったんだから最後まで全部読む‼」ということはやめましょうね、時間の無駄です。

ちょっと読んでなんか違うな~、なんか難しいな~、って思ったら早めに見切りをつけて次の書籍や勉強方法を探しましょう。

サンクコストは考えてはいけないのです。

 

 

 

ここまでは序の口ですが、いよいよ一番お勧めの参考書のご紹介です。

 

 

 


速習!マクロ経済学・速習!ミクロ経済学(別名 石川経済)

経済学書籍のイメージ7

 

 

はい、皆さんも少なからず聞いたことはあるかもしれません、速習!マクロ経済学・速習!ミクロ経済学です‼

過去の道場ブログでもめちゃくちゃ登場したことのある、もはや王道といってもよいくらいの参考書です。

著者である石川先生は経済学関連の書籍を沢山書いていますが、この速習シリーズがもっとも有名です‼

 

 

…でも注意

 

 

そんなカリスマ的石川先生のベストセラー本、速習シリーズですが、

あることに気を付けないと期待した効果は得られず、以下の私のような状態になってしまいます‼

スタプラのイメージ2

参照元:ヒロちゃんのスタディプラス履歴2017年5月29日

 

 

この時期は悩みましたね~、焦りましたね~。

いまいち内容が頭にスッと入ってこないんですもの。

でもそれもそのはず、速習シリーズに取り組む際に欠かしてはいけないこと…

 

 

 

 

 

それは…

 

 

 

 

動画(YOUTUBE)とセットで学習

 

 

そうなんです,

石川先生、この書籍と連動した講義動画を無料でYOUTUBE上にアップしてくれているんです‼

これが経済学に慣れていない私のような人には効くんです‼

石川先生の気さくな語り口から紡ぎだされる経済学は、わかりやすい例えなどを交えながらも暗記ではなく「理解」まで到達させてくれる代物となっています。

ただ、

欠点としてこの無料動画、

マクロ編、ミクロ編合わせて収録時間50時間くらいあるんですよね…

時間の無い方はマクロorミクロどちらか苦手な方だけとかでも良いかもしれませんね。

ちなみに講義動画も併用した後の私の状況はこんな感じです。

スタプライメージ3

参照元:ヒロちゃんのスタディプラス履歴2017年6月8日


まとめ

経済学は一次試験初日の初っ端の科目です。

ここで自信を持って挑めるか挑めないかは二日間全体のメンタルに関わってくると個人的には強く思います。

限られた時間で幅広い学習領域に対応するためには、確かに暗記も必要ですよね。

でも、出来るだけ理解に努めることで意地悪なひっかけ問題などにも対応できる現場力が培われるとも思います。

ご自身の戦略をしっかり考えたうえで、

私のような急がば回れ作戦を実行することも一案ですよ

 

 


本日のタイトルの意味

本日のタイトル、「ジターバグで大物を狙え」ってなんのことかわからない人多いと思いますので最後にその説明を。

釣り好きの方はお気づきかもしれませんが、ジターバグとは、釣りの疑似餌であるルアーの一種のことです。

取り扱いが難しいルアーで、初めのうちはなかなか魚が釣れないそうです。

しかし、何度も練習すれば徐々に上手くなり、遂にこの困難なルアーで大物が釣れることがあれば最高な気分になれるそうです。

 

 

 

 

……なんだか診断士の試験とそっくりですね‼

 

 

 

 

簡単な目標クリアしても面白くないですよね。

診断士試験合格という困難な目標を達成することで、最高に嬉しい気持ちになっているご自身を想像してみて下さい。

その想像は現実のものとなりますから。

 

 

 

 

出来ないから勉強するんですよ、出来ること勉強しても意味ないですからね。

ルアーのイメージ

 

以上ヒロちゃんでした‼

 

 

 

 

 

 

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□ 定員:25名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

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□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:00〜19:00予定
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:60名(先着順)※好評のため定員+10名追加しました!
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

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こんにちは、chikaです!
ついに道場春セミナーの募集がスタートしています♪

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※詳しくは最後の「道場春セミナーのお知らせ」をご確認ください♪

………………………………………………………………………………………………

本日は、知識を長期記憶にする上で重要な、
「暗記」と「理解」の違いについてお話させて頂きます!

先日のヒロちゃんの記事へ、下記の質問が寄せられていました。

「理解と暗記の違いとはどういうことなのでしょうか?」
「理解する勉強法はどうすると良いのでしょうか?」

それに対しヒロちゃんが、

「理解は論点に対して論理的に説明出来る状態のこと」
「自身が理解しているかどうかを確認する方法として、周りの誰かに論理立てて説明してみるのが良い」

と回答してくれました☆
私も全く同感ですし、
「理解」することの大切さを受験時代に大変実感していたので、
ヒロちゃんの意見を更に具体的にお話しさせて頂きます!

 

■「暗記」と「理解」の違い

ヒロちゃんの演繹法の例えで説明します。

①人間は必ず死ぬ(=理論)
②徳川家康は人間だ(=理論)
③徳川家康は必ず死ぬ(①②から導き出される結論)

「単純な暗記」とは、上記の③しか覚えていない状態です。
①②の理論を理解していないので、
「じゃあ豊臣秀吉は死ぬのか?」という問題が出たときに答えられません。

このように、
結論だけ覚えるのが「暗記」 ⇔ 理論(前提)を覚えるのが「理解」
です。※あくまでも私の解釈

~具体的な例~
①形式知より暗黙知の方が、因果の曖昧さがある(=理論)
②因果の曖昧さがあると、他社が真似しにくい=模倣困難性が高い。(=理論)
③模倣困難性が高いものは、コアコンピタンスとなる。(=理論)
④形式知より暗黙知の方がコアコンピタンスとなりうる(=結論)

この場合も、④の結論だけ覚えるのが暗記。
①~③を覚えるのが理解。

 

■理解する(理論を覚える)ことで、長期記憶になりやすい

理論を覚える過程では、
一度自分の頭の中で筋道を立てて組み立てる(考える)ため、
すぐに忘れない「長期記憶」にすることができます!
7科目を網羅するためには、1つ1つの知識をいかに長期記憶にするかが大切ですよね。

 

■理解することで、ちょっと変わった問題が出ても対応できるようになる!

特に企業経営理論においては、
「ア~オのうち不適切なものを選べor適切なものを選べ」
という問題が出ます。
そしてア~オには、④のような結論だけが書いてある場合が多いです。
そのため、
ちょっと変わった問題が出ると、対応できないのです・・
よって、①~③のような理論を覚えていることが大事なのです!

上記の例でいうと、
①~③の理論を覚えていることで、以下のように様々なパターンの問題に対応できます

★特許技術はコアコンピタンスとなる。適切か不適切か?
⇒特許技術は特許使用料が必要なため模倣困難性が高い。だからコアコンピタンスとなりうる。適切!

★企業独自の歴史的要因で生み出された技術は、コアコンピタンスとなりうる。適切か不適切か?
⇒歴史的要因で生み出された技術は、因果が曖昧である&他社が真似しにくい。だからコアコンピタンスとなりうる。適切!

★市場で容易に入手できる資源を用いた技術は、コアコンピタンスとなりうる。適切か不適切か?
⇒市場で容易に入手できる=模倣困難性が低い。だからコアコンピタンスとならない。不適切!

このように、「理解」することで、
ちょっと変わった問題が出ても対応できる=知識を応用できる ようになります!

※2次試験は「知識を応用する」試験。
よって、2次試験の範囲となる3科目(企業経営理論、財務、運営管理)は、
しっかり「理解」して覚えることが大切です!!

 

★おまけ:理論を覚えて「理解」したかを確認する方法

\\ 人に説明する! //

周りの友達や家族に、覚えた知識を説明するようにしていました。
全く知識のない人からすると、ちょっとでも理論が飛ぶと伝わりません

私はよく飲みながら(笑)覚えた知識を友人に話していました。
友人に
「なんでそうなるの?」
「ちょっと何言ってるかわからない」
突っ込みをされたら、まだ理論を覚えていない=理解不足だ!と思っていました。

知識のない人に分かるように伝えることで、
自分の中で理論の整理ができるので、おすすめです☆

 

★過去記事紹介

道場でも先代の方が、「理解」の大切さについて伝えてくださっています♪
より具体的な内容が多いので、参考になるかと思います。

理解を深めるための論点整理術

~企業経営理論~
企業経営理論:「理解して記憶」実例で学ぶ経営戦略
「理解して記憶」実例で学ぶマーケティング 用語

~運営管理~
運営管理もやっぱり理解が大事!
理解で攻略!運営管理

~経済~
【経済】理屈を理解して、グラフを書いて・・・

法務
【法務】「身近なところ」から特許を理解しよう

 

★まとめ★

■結論だけ覚えるのが「暗記」 ⇔ 理論(前提)を覚えるのが「理解」
■理解する(理論を覚える)ことで、長期記憶になりやすい
■理解することで、ちょっと変わった問題が出ても対応できるようになる!
■人に説明すると、理解できているかの確認になる

 

今日の記事はここまで★

大丈夫。あなたは、ぜ~~~ったい合格しますから!
chikaでした♪

 

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バブル世代のための「経済学」

こんにちは、よこよこ@バブル受験組です。ひと雨過ぎて、東京は春らしくなってきました。

これから春休み、お花見、GWと行楽シーズが始まりますね。でも、受験生には家族からのお出かけプレッシャーが強くなりますし、登山が趣味である私には、晴れた天気の良い休日に部屋に籠って勉強をすることが辛く感じる季節でもありました。メリハリつけて、たまには、お出かけ気分転換しましょう。

さて、独学で1次受験の準備を進めた当時(2016年)の記録では、「経済スピ問:2月下旬始め~3月中旬完了」と経済学に着手していたので、経済学について経験を書きたいと思います。

 

私は、経済学に一番時間を掛けた割には、得点にならず、H28経済は56点でした。

従って、語るほどのノウハウはないのですが、バブル世代の受験生として経済に興味を持ち寄り道をし過ぎましたので、何かの参考にして頂ければと思います。

1月から財務会計を始めて、企業経営理論、運営管理までは、けっこう順調に進みました。しかし、「経済学の壁」には参りましたね。経済学の学習経験は全くなく、参考書とにらめっこが続く日々。グラフ問題を見てもイメージが湧かない・・・分かったつもりになっても、いざ問題を解こうとすると手順を思いだせない・・・つ、辛い・・

 

WHY 経済学

ところで、そもそも、なぜ、診断士試験に「経済学」はあるのでしょうか?

経済学の定義は、「希少資源の最適配分」Rロビンズ(1920年イギリス)であるようです。また、中小企業診断士協会の「科目設置の目的」は上記の通りですから、まとめて要約すると。

①マクロ経済は、経営の外部環境を適切に把握するため。

②ミクロ経済は、経営資源(人・物・金・情報)を最適に配分・投入をするため。

ではないかと思います。2次試験に専念しているときは、全く実感が湧きませんでしたが、実務補習を経験してみて、3C分析やSWOT分析をして、経営資源をどう活かしていくか?という提言を進めて行くためのバックボーンとして、この科目は必要なのかなぁ。と感じました。その点においては、限られた時間と資金をどれだけ受験対策に投入するか?にも通じますね。

 

HOW TO 試験対策

試験対策を結論から言えば、2次試験の科目ではないので、深追い禁物、過去問のA,B,C論点を中心に対策するのが正解だと思います。でもねー、経済学って、目からウロコな分野なのですよ。バブル世代の我々には。なんせ、バブル末期~リーマンショック~アベノミクックスの激変をリアルに社会人として過ごして来たのですから、ベルリンの壁崩壊(1989)もソ連崩壊(1991)もEU発足(1993)だってリアルニュースの世代ですぜ、バブル世代にとって経済政策の変遷は、「へーっ、そーだったのか!!」の連続なんです。実体験とリンクしてこそ、学問は面白さを増しますよね。そこで、バブル世代がモチベーションを上げるための寄り道も含めてやったこと、やるべきだったことです。

 

(1)「日経新聞」に切り替えた。お勧め度 ◎

うちは元々、朝日新聞でしたが、受験の少し前に日経に切り替えました。やはり、時事問題も2~3問ありますし、なんと言っても経済は生き物ですから。どうせ新聞を購読しているなら日経新聞の方が良いでしょう。

ただ、問題もあります。家族から「読むところがない!」「クロスワードが難し過ぎて訳が分からない!」との大ブーイングでした。でも、一年続けたらスマホ検索を駆使してクロスワード解いています、要は慣れ?ですかね。当の私は、経済学を学んだ成果で、今まで読み飛ばしていた記事にも関心が向くようになりました。コンサルタントたるもの、日経新聞くらいは読むべし・・ですね。

 

(2).経済学の入門本を読んだ。

経済学の入門本「Whats経済学 第3版」 辻正次・八田英二(有斐閣アルマ)

お勧め度 ○

経済学の本は世の中に沢山あります、本は沢山読みました。難しすぎる本や教科書的な本が多い中でも、本書は「経済学がわかる楽しさ、使うよろこびを伝えること」が目的。というだけあって、バブル世代の琴線に触れる20年の経済時事を通じて、経済学を解説してくれています。グラフ問題を扱う前に、勉強の合間に、負担にならならず読み易い分量ですし、電車通勤に嬉しい単行本サイズ、私は、図書館で借りて読みました。今でも時々借りて経済学を思い出すようにしています。ただ、経済本を深追いしても得点には直接繋がらないので、受験前は1~2冊にして、合格後のお楽しみにしましょう。

 

(3)「公務員試験スーパー過去問・マクロ経済、ミクロ経済」(中古本)をやってみた。

 お勧め度 △

最新版の必要はないので、中古本を解いていました。公務員試験は等級により難易度が違いますが、概ね公式に代入する解法が多いので、独学でもプロセスを追えるからです。公務員試験は完成度が高く、それなりに面白いのですが、診断士試験とは少し形式が違うので、限られた時間の使い方としては、あまり効率の良い方法では無かったのかもしれません。深追いやっちまった系ですね。

 

(4)中小企業診断士試験論点別・重要度順過去問完全マスター 2018年版(1)経済

結局、これで助かった。 お勧め度 ◎

色々参考書には手を出しましたが、道場春セミナー(今年は4月21日)で7代目から紹介して頂いた

この参考書が一番得点に繋がりました。6月上旬から本番までに3回転しました。

 

(5)一発合格 まとめシート 後編 経済・法務・情報・中小政策 が欲しかった。

<3月下旬発売予定>  お勧め度 ◎

もうすぐ発売の必殺本。最短距離で点数を稼ぐならコレでしょうね。道場9期きゃっしーさんの著書です。同期の役得でドラフト版を見せてもらいましたが、「受験生の時にあれば!」と本気で思いました。さすが、1次545点獲得のノウハウが詰まった本です。

少しネタバレで紹介しましょう・・・

ます、基本的な数学の解説が秀逸です。経済本で概略を掴んだ次は、グラフ問題で手を動かすことが重要ですが、最低限必要な数学力が曖昧だと、無駄に悩むことになります「限界」「効用」など経済用語を言葉で理解するのは難しいのですよ。受験対策は、最低限の数学知識から入った方が楽ですよね。

必要な数学を押さえてから、論点別の解法に進むので、順を追って読み進めれば、自然と解けるようになります。試験対策はこれで十分ではないでしょうか。さらに4科目収蔵されているので、本当にコスパが高いテキストだと思います。診断士に合格後も、たまーに、一次知識が必要な時があるので、かさばる参考書を捨て、本棚にこの2冊で済むかもしれません、発売が待ち遠しいですね。

以上、よこよこでした。

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応募方法は後日ご案内します。まずは予定の確保をお願いします!!

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□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
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こんにちは。きゃっしいです。
先日、自己紹介させていただいたばかりですが、今回はどうしても今この時期に伝えたい記事があり、普段はブログがお休みの日曜日に特別枠として記事を書かせていただきました。

大手予備校では今週は経済学の答練が行われている時期だと思います。
順調に勉強が進んでおり、経済もいい感じに点数が取れたという方はこの調子でガンガン行っちゃいましょう!

今日の記事はそんな人たちを横目に「経済学、頑張ったけど全然点数が取れなかった」「最初から何を言っているかよくわからなくてついていけなかった」とめげそうになっている方に向けた記事です。

さて、突然ですが問題です。

(1) X=(1-a)/bのとき、aの値が大きくなったらXの値は大きくなりますか?小さくなりますか?
(ただしa,bは正の値)
(2) X=-cd/eのときeが大きくなったらXの値は大きくなりますか?小さくなりますか?
(ただしc,d,eは正の値)

(3) Y=1/2X-4のグラフは右下がりですか?右上がりですか?
(4) Y=-X-2とY=-3X-2のグラフではどちらが傾きが大きいですか?
(5) Y=2X-4の切片が-8になったらグラフは右、左どちらにシフトしますか?

さすがに簡単でしょうか。
それでは、

(6) IS曲線 i=-(1-c)/b*Y+(-cT+C0+I0+G)/b のcが増えたらグラフはどう変化しますか?
(7) LM曲線 i=k/h*Y-M/hP のhが増えたらグラフはどう変化しますか?

はいかがでしょうか?

こんな簡単なことを聞いてバカにしているのか!」と思われた方はすみません。
でも、中には、うーんどうだっけ?と思う方もいるのではないでしょうか?
そして、うーんどうだっけ?と思う方は経済でも結構苦戦したのではないでしょうか?

そのような方は、恐らく、「経済がわからない」のではなく「経済の問題を解く際に前提となっている数学が実はわかっていない」状態なのではないかと思います。
多くの予備校やテキストでは、このあたりは知っているはずとして進めているため、このあたりの数学が十分わかっていないと、急に何を言っているのかわからない状態で授業が進んでいってしまうことになります。
そのため、経済が苦手で上記問題がわからなかった方は、遠回りに見えるかもしれませんが、まずは以下の経済で使う基本的な数学を身に付けるようにしましょう。

その1 文字式
(1)、(2)がわからなかった方は文字式の部分の理解が不十分である可能性があります。
文字式の理解が不十分ですと、恐らくテキスト中の公式を見るだけでも嫌になるのではと思います。
しかし、文字式は中学1年生の数学の範囲でそれほど難しいものではなく、財務・会計でも文字式は知っておいて損はありませんので、例えば下記のサイトなどでもう一度復習してみましょう。
数スタ
https://study-line.com/moji-rule/

その2 一次関数の式とグラフの関係
(3)~(5)がわからなかった方は一次関数の式とグラフの関係の理解が不十分である可能性があります。
一次関数の式とグラフの関係の理解が不十分ですと、マクロ経済のIS-LM分析などでは非常に苦労するのではと思います。

ではさて、そもそも一次関数とはなんぞやということですが、一次関数とはY=aX+bという形で表すことができる関数のことです。一次関数をグラフにするとaがプラスであれば右上がりの、aがマイナスであれば右下がりの直線となります。
そして、Y=aX+bをグラフにしたとき、aはグラフの傾きを、bはグラフの切片を表します。
グラフの傾きはaの絶対値(±を取り除いた値)が大きければ大きくaの絶対値が小さければ小さくなります。また、傾きが0のときは水平に、傾きが無限大のときは垂直になります。
また、グラフの切片とは、X=0のときのYの値のことで、bの値が小さければ切片は低い位置にありbの値が大きければ切片は高い位置にあります。
以上をまとめると、「Y=aX+bの式で、aが変化するとグラフの傾きが変化し、bが変化すると切片が上または下に変化する」といえます。一次関数の式とグラフの関係はこれだけです。
こちらも中学2年生の数学の範囲で、それほど難解な話ではありませんので、文字式と同様、不安な方はグラフの書き方から復習してみましょう。
https://study-line.com/ichikan-graph/

その1とその2の応用
その1の文字式、その2の一次関数の式とグラフの関係がしっかりわかっていると、(6)、(7)もわかるようになるかと思います。
IS曲線 i=-(1-c)/b*Y+(-cT+C0+I0+G)/b やLM曲線 i=k/h*Y-M/hP の場合であれば、一次関数の式Y=aX+bと見比べてどの文字がどれを表しているのか、そしてそれが増えたらまたは減ったらグラフはどのように動くのか、というのはそれほど難しくない中学までの数学の知識で十分説明することができるのです。
そして、これがわかっていれば、以下の過去問は式の変化を確認するだけで解けるはずです。

平成19年度 第5問
下図はIS曲線とLM曲線を描いたものである。それぞれの説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 貨幣供給の減少はLM曲線を右方にシフトさせる。
b 貨幣需要の利子弾力性が大きいほど、LM曲線は、より急な形状で描かれる。
c 限界消費性向の値が大きいほど、IS曲線は、より急な形状で描かれる。
d 政府支出の増加はIS曲線を右方にシフトさせる。
e 投資の利子弾力性が小さいほど、IS曲線は、より急な形状で描かれる。
【解答群】
ア aとb  イ aとc  ウ bとe  エ cとd  オ dとe

IS曲線 

投資の利子率弾力性:b 限界消費性向:c 政府支出:G
LM曲線 

貨幣需要の利子率弾力性:h 貨幣供給:M

ですので、この場合、説明a~eは以下のように読みかえることができます。
それぞれ、式とグラフの変化からだけで○×が判断できます。

a LM曲線の式でMが小さくなるとグラフは右にシフトするか?
解答:×
b LM曲線の式でhが大きくなるとグラフの傾きは急になるか?
解答:×
c IS曲線の式でcが大きくなるとグラフの傾きは急になるか?
解答:×
d IS曲線の式でGが大きくなるとグラフは右にシフトするか?
解答:○
e IS曲線の式でbが小さくなるとグラフの傾きは急になるか?
解答:○
以上から、dとeが○なので正解はオとなります。

いかがでしたでしょうか?

式を覚えて見比べれば一発ですよね。
既に知っている方は、何を今さらと思われるかもしれませんが、もし「やばい、あまりわかってなかった」という方がいましたら、経済学に入る前にまずは、このあたりの基礎の数学をしっかり押さえてから経済学を学びましょう。

中小企業診断士の勉強は、特に予備校通学の場合は、同じテキストを使い同じ授業を受けて勉強するので、何となくみんなスタートラインは一緒のように思ってしまいます。
しかし、これまでの各人の経験によって、実はスタートラインはバラバラです。過去の勉強や業務の経験から、ものすごくゴールに近い位置からスタートする人もいれば、他の人よりもかなり後ろのスタートラインからスタートしなければいけない人もいます。
このとき、重要なのは自分がどこのスタートラインにいるのか客観的に把握することです。
財務や情報のように業務に直結する知識であればその差の把握は簡単ですが、計算や文章を読み取る力といった基礎的な能力は意外とその差に気付かず、テキストや講師のせいにしたり、あの人たちとは頭の出来が違うから、と諦めてしまったりしがちです。しかし、その差に気付けば、差を埋めるのはあとは追加の努力をするだけです。
ですので、改めて自分を客観視してその差を見極め、余裕!と思ったらその時間を2次試験の勉強に充ててもいいですし、少し後ろからのスタートだなと思ったら、中学生の数学なんて今さら、と思うかもしれませんが、自分の現状を受け入れて、まずはみんなと同じスタートラインまで巻き返しを図る必要があります。
恐らく、その過程を飛ばしてわけわからないまま過去問のパターンを覚えにいくよりは、結果的に近道になると思います。

数学を学ぶ、となると過去の嫌な経験を思い出し、拒否反応を示す方もいらっしゃると思いますが、あくまでも問題を解くためのお作法、と割り切ってしまい、ルールに当てはめてその通りに作業するパズルみたいなものだと思って、まずは必要な所だけ押さえてしまいましょう。
一度理解すれば、そうそう忘れるものでもありません。

この記事が、経済で心が折れそうになっている人の巻き返しの一助となれば嬉しいです。

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みなさんこんにちは、ながです。
1次試験本番まであと50日を切りました。いよいよ近づいてきたな…という感じがしますね。

1年前を振り返ると、私はこの時期から胃痛に悩まされていました。
本試験が近づいてくるプレッシャーや思うように進まない勉強、点が伸びない答練・・・
もともとか弱い私の胃腸は、数々のストレスに悲鳴を上げていたのでしょう。
結局、この胃痛と本試験までお付き合いしていきましたが、今考えると、休む勇気も必要だったな、と感じます。
ムリをすることも時に必要かと思いますが、思い切って休むことも同じくらい必要なことかと思います。
これから1ヵ月は特にムリをしがちな時期ですが、時にはゆったり休んでリフレッシュしてみましょう。
(当たり前ですが、ずっとゆったりは×です)

さて、今回は1次試験の1発目、「経済学・経済政策」についてです。


「経済学・経済政策」は、本試験では最初の科目であり、できればスタートダッシュをきって、良い感覚で次以降の科目につなげていきたいところ。
本科目の特徴や出題傾向、IS-LM曲線については、先日ロックが書いてくれたため、今回は「乗数理論」に絞ってお話していく。

■乗数効果
グラフ縦軸に含まれる需要要素(投資I、政府支出G、独立租税T₀、輸出X、独立輸入M₀)の値を変化させたときに、均衡国民所得がどれだけ変化するかというものを考察する理論

ざっくりと簡単にいうと、投資や政府支出を増加させたら、均衡国民所得はどれだけ増えるか、ということ。
「政府支出が10兆円増えたとき、均衡国民所得が40兆円増える」ということになれば、乗数は「4」ということになる。

■乗数のまとめ
限界消費性向をc、比例税の税率をt、限界輸入性向をmとして、各乗数の式は以下のように表される。

なお、租税乗数の分子にマイナスがついているのは、租税が増えること(増税)は国民所得を減少させるから
少々ややこしい表現となるが、租税が1単位増加したときに、その-c / 1-c倍国民所得が増加する(要するにはc/1-c倍国民所得が減少する)ということである。
こんな形で書いてはみたが、こんな多くのパターン覚えられないし、いちいち数式を変形して計算するのは、ミスも多くなる。
よって、すべてを1つにまとめてみる。

覚えるべき数式はこれだけ!
設問で与えられていないものは省けばOK。
分子は、投資や政府支出のときは「1」で、租税効果の時だけ「-c」となる。

■昨年度の過去問にチャレンジ!
では、上記数式を使ってH28年度第8問(設問1)を解いてみる。
c=0.8のみ与えられているので、上記式に当てはめる。与えられていないtとmは省く。
<政府支出乗数>

<租税乗数>

数式を覚えていれば、数字をはめるだけで簡単にできたはず。

また、0<c<1であるため、租税乗数(の絶対値)のほうが、投資乗数や政府支出乗数よりも小さいことが理解できていれば(c/1-c < 1/1-c)、選択肢アとイは確実に除外でき、選択肢を絞ることもできた。

乗数理論が出題されたら、この数式を使って確実にモノにしたいところだ。


以上、今日はここまで!

苦手な方も多いこの科目ですが、ポイントさえ押さえれば確実に稼げる設問も多くあります。
そして、私が個人的に思うのは、経済は習うより慣れろ!ということ。
頭の中だけで悩みがちですが、自分でとにかくグラフを書いてみる、曲線の動きを指や鉛筆で確かめてみる、といった「体で覚える」ことも有効かと思います。

それでは、最後に本日のお言葉。
テキストに何度も登場するこの方から、お言葉いただきましょう。

『この世で一番むずかしいのは新しい考えを受け入れることではなく、古い考えを忘れることだ。』
(ジョン・メイナード・ケインズ/経済学者)

以上、ながでした!

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みなさん、こんにちは。ロックです。
診断士試験1次試験までおよそ二か月。そろそろ息切れしてませんか?
少し根を詰めすぎたな…と言うときは、通勤時間での勉強をお休みして、
関連書籍などを読んでみるのも良いかもしれません。(あくまで通勤時間などの隙間学習)

私は試験委員の方の本はあまり読みませんでしたが、気分転換に読んでいたのは、初代ハカセおすすめのグロービズ社 クリティカルシンキングになります。
この本は主に二次試験対策に有効だと思われますが、診断士試験に関係なく、ビジネスパーソンにお勧めの書籍です。
この本に限らず、何か読んでみることで違った目線から物事を見るキッカケになり、思いもよらないところで良い効果を受けられるかもしれません(ご利用は計画的に)。

さて、一年前の私はというと、2次対策は5月までにしておこうと思っていたにも関わらず、6月も2次対策に比重を振り分けてしまう計画に修正し、2次対策をモリモリやっておりました…。
2次対策をいつからやるか(いつまでやるか)については前回書きましたが、「こんな奴もいるのか」と、あなたの戦略立案の役に立てていただければと思います。


前置きが長くなりましたが、本日は苦手な方も多い「経済学・経済政策」について書こうと思います。
かく言う私も、学習当初は大の苦手としておりましたが、理解をする部分と暗記をする部分を切り分けることで本試験では得点源とすることができました。(この部分については後ほど記載します)

それでは、本題に入ります。

1.経済学・経済政策(以降、経済学と記載)の特徴
経済学の特徴としまして、まずは難易度(平均点)の乱高下が大胆であることが挙げられるでしょう。(こば曰く:超暴れん坊)
平成25年は科目合格率2.1%、平成21年は科目合格率6.1%となっており、
本気で潰しにかかって来た際に耐えし凌ぐ基礎力が必要になるといえます。

また、その他の大きな特徴として、初日1科目目ですので、経済学の出来不出来がその日の、もしくは本試験全体のモチベーションにも関わってきます。経済学をサラッとやっつけて、いい感じに離陸したいものですね!

以上の事から、経済学は他の科目にも増して、しっかりと基礎力を身に着ける必要があることがわかります。

2.出題傾向
詳しいデータ分析については、昨年のこばの記事に譲りますが、昨年も例年同様にミクロ経済とマクロ経済が約半数。そして、他の科目同様にA・B問は確実にとり、C問をいかに取るかが勝負の分かれ目となりました。

難化を予測し、C問を多数取れる状態にしておくと、難化しなかった場合に貯金科目とすることができます。

3.ミクロ経済の鬼門C問 IS-LM分析
では具体的に見ていきましょう。私が冒頭で”理解をする部分と暗記をする部分を切り分ける”と書いたことを覚えていますでしょうか?

IS曲線の数式は、

LM曲線の数式は、

となります。
ちなみにテキストによって表し方が違うかもしれませんので記載しておきますが、c:限界消費性向、i:投資の利子感応度(弾力性)a:基礎消費、To:租税、Io:独立投資、Go:政府支出、k:貨幣需要の所得感応度(弾力性)、h:貨幣需要の利子感応度(弾力性)Mo:中央銀行による貨幣供給量、です。

政府支出や減税によってIS曲線がどうなるか…というのは、IS曲線の基礎の基礎ですから大丈夫ですよね?
念のため整理しましょう。

まず、IS曲線とLM曲線の動き方はザックリいうと2種類です。
・左右(上下)に動くか、
・傾きが変わるか、

です。

まず、左右に動く話をしましょう。

(ちなみ左右シフトと上下シフトの表現に疑問がある方はコメント下さい。ここでは割愛します。)

IS曲線が右シフトする場合

  • 政府支出が増えた場合
  • 減税された場合(乗数によるが基本的に右シフト)
  • 投資が増えた場合


つまりこの部分が増えた場合です。
(ちなみにIS曲線では右シフト=上シフトです)

LM曲線が右シフトする場合

  • 貨幣供給量が増えた場合


つまりこの部分が増えた場合です。
(ちなみにLM曲線では右シフト=下シフトです)

次に傾きが変わる場合についてですが、

IS曲線の傾きが急になる場合

  • 投資の利子感応度(利子弾力性)が下がった場合
  • 限界消費性向が下がった場合

LM曲線の傾きが急になる場合

  • 貨幣需要の所得感応度(利子弾力性)が上がった場合
  • 貨幣需要の利子感応度(利子弾力性)が下がった場合

IS曲線の分母に鎮座する”i”は投資の利子感応度(利子弾力性)で、
LM曲線の分母に鎮座する”h”は貨幣の利子感応度(利子弾力性)です。

分母が大きくなれば、傾きは緩やかに(つまりYにくっついてる数字が小さく)なります。1/1より1/2のほうが小さく、1/3より1/4の方が小さいでしょ?

無限大や、ゼロも要領は同じです。分母が無限大だともうこれでもか!と言うくらいに傾きが緩やかなので水平になります。

分母がゼロだと、もうこれでもか!というくらい傾きが急になるので垂直になります。

ダラダラ書いてしまいましたが、式を覚える必要もないし、一つ一つの動き方を覚える必要もありません。
私は理解暗記を使い分けてこう覚えました。

~結論~

  • 理解:右シフト左シフトは均衡予算等でも頻出なので普通に覚える
  • 理解:限界消費性向と言われたらISのことで、お金の使いたがり度が増せば投資に回すお金は減るのでISの傾きは緩やかになる
  • 暗記:ISの時は弾力性とか感応度とか言われたら傾きの分母のこと
  • 暗記:LMの時に弾力性とか感応度はシリと覚える(フェイマオ流)。シリ(所得=分子)(利子=分母)なので、見極めて考える

最後に実際の問題を使って宿題です。
平成28年 第11問 設問1
ア IS 曲線は、限界消費性向が大きいほど、より緩やかに描かれる。
イ LM 曲線は、貨幣の利子弾力性が小さいほど、より緩やかに描かれる。

この場合は〇でしょうか×でしょうか??

正解はご自分でご確認ください。

 

以上、ロックでした。
ぶわっと書いてしまったので、ご質問はコメントでお受けします!
では!

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みなさんこんにちは!たけぴょんです。

1次試験本番まであと92日
GWも後半となりましたがいかがお過ごしですか?
今回は先日の春セミナーで相談を受けた経済の試験対策について、大変参考になる先代の過去記事も紹介しつつ投稿したいと思います。

「経済を制するものは1次試験を制す」と言っても過言ではありません。極限の緊張状態で臨む経済の成否は2科目目の財務以降の出来にも大きく影響します。この点を肝に銘じ、ストレート合格のためには避けて通れないと覚悟を決め、やるべき事を整理して(=絞って)立ち向かいましょう!


経済の難しさは

①1つの論点の結論が次の論点の前提。一つ迷うと連鎖的に迷う。
②グラフ問題がなかなか読み解けるようにならない。
③「理解が大事」と言われても、どこまで理解すれば良いか不明。
④一度理解したつもりでも、後で解き直すと見事に忘れている。

ここはあまり難しく考えず、

「経済」は暗記に走って点取れればOK。
詳しく知りたきゃ後で(合格後に)やればOK。
by ふうじんさん

と割り切り、重点的にやるべきことを診断士試験に必要な範囲だけに絞った方がよいと思います。
私も5月のTAC完成答練1回目で44点と伸び悩んでいたため、毎日仕事の昼休み30分で以下の一連の論点を集中的に暗記→理解するようにした結果、6月の完成答練2回目56点→公開模試60点→1次試験本番76点と最終的には好結果を残すことができました。

では本題に入りましょう。

■論点整理■

まず以下の論点を一連の流れとして押さえる。暗記→理解でOK。全部理解しようと思わない、50%理解でよいので過去問やスピ問等の問題集をやる。その他マクロ知識論点は超直前期テキスト通読暗記と過去問確認でOK。

<ミクロ>
「①企業行動(供給曲線)/②消費者行動(需要曲線)」→「③市場均衡・余剰分析」→「④不完全競争」→「⑤市場の失敗」 

<マクロ>
「⓺GDP」、「⑦財市場(IS曲線)」→「⑧貨幣市場(LM曲線)・IS-LM分析」→「⑨労働市場(AS曲線)・AD-AS分析」

<その他マクロ知識>
「⑩理論(消費、投資、財政金融政策)・為替・景気循環」

TAC通学だった私は「過去問5年分のAB問題→C問題」と「経済解法講義①・②」を使い、数式やグラフを手書きして暗記→理解しました。グラフは同じものを写してもOKです。ただしどうしてそういう理屈になるのか考えながら写してください。また、グラフ問題は選択肢が紛らわしいので必ずグラフを書いてからみるようにした方がミスしないです。あと経済は財務と違い良問の反復よりも知ってる問題を多くする方がよいですが、私みたいに苦手意識のある方は”まずはギュッとやるべきことを絞って暗記→理解が進んだら徐々に広げていく”のがよいと思います。

出題は毎年25マーク
D、Eはやらない(非効率)
A・Bを仕留める力とCの取捨選択能力を強化

経済_出題傾向

 

■オススメの過去記事■

(1)【経済】最初の1マーク

→3代目うちあーのさんの記事。1次試験1科目となる経済の最初の1マークによる敗北とリベンジの体験談は、経済の対策の重要性を教えてくれます。

(2)【経済】一筆書き復習法(ミクロ経済学) 
(3)【経済】一筆書き復習法(マクロ経済学)

→初代ふうじんさんの記事。”よくわからない論点に深入りせず、通しで一度学習して全体を俯瞰する。するとメイン論点が一つにつながり、体系的な理解が可能”。経済は財務同様積上げ型の科目のため暗記科目に比べ勉強の成果が出るのに時間がかかりますが、一度体系的に理解してしまえば応用力も身につき高得点・荒稼ぎ、財務とのシナジー効果も絶大です。

(4)経済:色々なグラフ・理論の「ショートカット」記憶法

→初代ハカセさんの記事。”6割取れれば合格なんです。しかも、他の科目と助け合って6割でいいんです””理屈は理解しつつ、「結論へのショートカット」も準備しておくことが大事”本試験で秒殺するためのグラフ問題の覚え方等、なるほど~と共感した記事です。特に、私も記憶が混乱しがちだった「弾力性」の覚え方は目からウロコでした。

(5)【経済】「石川の経済」を斜め読み(総論)

→初代ふうじんさんの記事。先日の春セミナーで「わかりやすい良書と聞いて購入したが分量が多くどう活用していいかわからない」との相談がありました。同様の悩みを持たれている方のヒントになる記事です。私は受験生時代この本使ってなかったですが、どんだけわかりやすいか斜め読みしてみたくなりました。
さらにこのシリーズ読んでみたいっていう方はこちらをどうぞ。
【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(上))
【経済】「石川の経済」を斜め読み(ミクロ(下))
【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(上))
【経済】「石川の経済」を斜め読み(マクロ(下))


今回はここまで。
経済好スタート→1次試験突破をイメージして取り組んでみてください。

それでは、今日もみなさんお~元気で!

たけぴょんでした。

 

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みなさんこんにちは、ゆっこです。いよいよ明日からカレンダー通りの方も含め本格的にGWに突入ですね!GWの過ごし方については道場でも毎年触れられていて、今年もたけぴょんそのが投稿してくれています。私の場合は1日くらい勉強に当てましたがその他は家族と過ごすことに集中して、リフレッシュの期間となったことを覚えています。みなさんの置かれている状況により様々な過ごし方があると思いますが、有意義なものとなりますよう願っています。

さて、先日たっしーがレポートしてくれましたように、4月29日(土)に一発合格道場春セミナーin東京を無事終えることができました。ご参加いただきました皆様にはこの場を借りて改めて御礼申し上げます。8代目としては初めてのセミナーでしたが、普段ほぼ一方向で情報発信している我々にとってブログ記事を読んでくださる方々の生の声をお伺いできる貴重な時間となり、多くの新たな気づきを得ることができました。

私個人としましては、初めての司会にチャレンジ!し、貴重な経験をさせていただきました。会社員時代にアウトソーシング先の担当者へ研修を行ったことはありましたが、人前でお話しするなんてことはもう何年振りでしたでしょうか。主婦の生活ではなかなかできない経験です。合格後、世界がガラッと変わったと言えることの一つです。


さて、先日のセミナーで、過去の記事を探すのはなかなか大変なのでピックアップして欲しいといったご要望を多くいただきましたので、早速、「過去記事発掘シリーズ」として投稿したいと思います。

一次試験まで残り約3ヶ月となり、みなさん”暗記”に苦労されているようでした。私自身も覚えることが非常に多くて苦労した記憶があります。そこで今回は、過去記事の中から、特に役に立つゴロ合わせに関連するものをピックアップさせていただきました。まずは第一弾として企業経営理論、財務会計、運営管理、経済学の4科目を取り上げます。全部読むとだいぶボリュームがありますので、GW中にゆっくりご覧になってくださいね。

《企業経営理論》

●企業経営理論: 組織論は「アウトプット」で!●

→ 初代ハカセさんの記事です。最後の方に語呂合わせが登場します。診断士受験生業界では誰もが知ってる!?「ブランド戦略はラブマシーン」など。2010年5月という、もう7年も前の投稿ですが、いつまで経っても色褪せないですね。さすがです!

●【経営理論】覚えにくいポイントのチェック●

→ 5代目butaoさんの記事。残念ながら私が受験生の時には見つけられなかった記事。組織論の語呂合わせが盛りだくさんです!

《財務・会計》

●歌って覚えるキャッシュフロー計算書●

→ 7代目noriさんの2016年3月の記事です。私の同期合格者に「この記事を本試験の3日前に発見して本番でキャッシュフロー間違えずに済んだ!!」とおっしゃっていた方がいました。さらにキャッシュフロー計算書の内容をよーく理解したい方は本記事中にもリンクされているくれよんさんの記事もご覧くださいね。

●舞妓さんと覚える営業レバレッジ●

→ やはり7代目noriさんの記事。「売れへん、売れへん…」つい、可哀想に…と思ってしまいますね。

《運営管理》

●【運営】くだらないほど忘れない3●

→ 初代ふうじんさんの2014年12月の投稿です。私もひょうたんの専門家には大変お世話になりました。

《経済学》

●【経済】最初の1マーク●

→ 3代目うちあーのさんの記事です。最後の方におまけとして語呂合わせが登場します。経済の語呂合わせはあまりないようですので貴重ですね。

最後に、初代ZonEさんの記事2連発。「記憶できない」をどう克服するか、せっかく覚えたものをどうしたら忘れにくくできるか、について書かれています。シビれますね〜!

いかがでしたか?私も改めて読み返して、道場にはたくさんの良い記事があるなぁとしみじみ思いました。
ぜひ「パクってカスタマイズ」の精神で、良いと思うものをご自身なりにまとめて、暗記対策に取り入れてみてくださいね。

ちなみに、同友館様より出版されている月間『企業診断』の4月号より、道場メンバーによる「一発合格ゴロ合わせ道場」という連載が始まっています。こちらも要チェック!

暗記3兄弟の語呂合わせ記事発掘については次回以降、乞うご期待!

今日もあなたを応援しています。
ゆっこでした。

 

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==告知==
<4/29は道場春セミナーin東京>です!
5/27は道場春セミナーin大阪>です!
是非ご予定ください。(詳細は後日)
=====

みなさん、こんにちは。ながです。

早いもので3月もあと2日。
まだまだ寒い日が続きますが、東京や名古屋では桜の開花宣言もあり、春は着々と近づいてきています。
花粉のおかげで、私の鼻も着々と限界に近づいてきています。

そしてこの時期は、送別会や歓迎会など、お酒を飲む機会も増え、勉強時間が確保しづらい時期でもあります。
勉強したいけど、仕事の付き合いで飲み会も行かないと・・・とお悩みのあなた!

いっそのこと朝型にシフトしてみませんか?

早朝の時間を有効活用することで、勉強時間が確実に確保できるようになります。夜中心の勉強だと、急な残業や仕事のストレス・疲れなどが勉強時間をむしばんできますが、早朝だとそういった心配がありません。
1年前まで夜型人間だったながですが、朝型に切り替えたことが仕事と勉強をうまく両立出来た要因の1つだったように思います。
慣れないうちの早起きは本当に大変ですが、『早起きは三文の得』との言葉通り、きっと多くのメリットがありますよ。


さて、ストレート生で学校に通っている方の多くは、現在7科目中の6科目めに突入している頃かと思います。独学でやられている方も同じくらいの進捗でしょうか。
いよいよ科目毎のインプットもラストスパート。
暗記傾向の強い科目も増えてきて、「もう頭の主記憶装置がパンクしそう・・・」となっている方もいるかと思います。

そんな中、あえてお伺いしますが、1科目め、2科目めに学習した内容、覚えていますか?
「性格悪い!」と言われることを承知で、もうちょっと突っ込んでお伺いします。
下記の問いにどの程度解答できますか?
(本試験の問い方と異なる点はご容赦ください)

【企業経営理論】
・「企業ドメイン」と「事業ドメイン」の違いは?
・サービスマーケティングの5つの性質は?

【財務・会計】
・損益分岐点売上高の求め方は?
・FCF(フリーキャッシュフロー)の求め方は?

【経済学・経済政策】
・代替効果とは?所得効果とは?
・IS-LM分析のIS曲線とは?LM曲線とは?

序盤に学習したであろう3科目から基本的なことをお伺いしてみましたが、皆さんいかがでしたか?
(こんな言い方するから「性格悪い!」と言われるんですね)

「おうおう、こんなの楽勝よ、簡単すぎてつまらないよ。」
素晴らしいです。この調子で学習を続けていきましょう。

「あー、知ってる知ってる、なんとか答えられそう。」
この時期であれば十分です。更なる知識の定着を図っていきましょう。

「・・・あはは、あはははは、何だっけ・・・。」
そうですよね。1年前の私と同じです。

「性格悪い!」と罵られながらも、こんなことをお伺いしたのは、答えられないことを「喝!」と言いたかったわけではなく、数ヶ月前に学習したことでも「忘れている」ということを実感してほしかったからです。

今さら私が言うまでもなく、診断士試験の範囲は広く、浅い(時々深い)です。

暗記系科目であれば、終盤の追い込みでどうにかなるかもしれませんが、定着度が問われる科目では、なかなかそうもいきません。
個人的には上記の3科目、特に「財務・会計」「経済学・経済政策」は、定着度がものをいう科目だと思っています。
そして、この2科目は対応を後回しにしたり、苦手意識を残してしまったりすると、本番で取り返しのつかないことになってしまう可能性が高い、とも思います。

そこでおすすめしたいのは、1日1問トレーニング!!

やることは、いつもの勉強+αで「財務・会計」と「経済学・経済政策」の問題を1問ずつ解くだけです。

「1日1問ずつやるのは面倒だから、週1で7問まとめてやっちゃうよ」

という方もいるかもしれませんが、知識の定着を図るには、毎日触れることが何より大事です。
同じ量を解くとしても、毎日少しずつやっていくことを絶対的におすすめします。

ちなみに、私は朝起きてすぐに、過去問を1問ずつ解くようにしていました。冒頭の話にもつながりますが、会社に行く前にやってしまうことで、仕事で何があろうとも毎日続けることが出来ました。

ちなみに…もし今日からはじめれば、各科目それぞれで一次試験までに120問以上のトレーニングを積むことが出来ます。
(過去問にして4年分以上!!)
1日1問なんて…と侮ることなかれ、ですね。

今の勉強でおなかいっぱいだよ・・・という方も多いかと思いますが、もうひと頑張りして、人より一歩先に進んでみませんか?

それでは、最後に本日の名言です!(前回はすみません。。。)

『毎日少しずつ。それがなかなかできねんだなぁ』
(相田みつを/詩人)

毎日の積み重ねは、簡単なようで非常に難しいことです。
でも、それをやりきった人は、必ずや確かな自信と知識が得られることでしょう。

以上、ながでした!

 

待ってるよ、春セミナー
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school_test_seifuku_boy

こんにちは、noriです。たきもとりの記事で当日の行動を紹介していましたね。試験本番は思ったより緊張しています。何をするのか決めておくことで、慌てずに対応ができます。

ただ、緊張することは悪いことではありません緊張しているかどうか、自分でわかるくらい自分の状況を把握できていることの方が望ましい。自分が緊張しているかどうかわからない場合は、緊張しすぎかもしれません。鼻から息を吸って、大きく腹式呼吸。息を吸って、ゆっくり吐くことでリラックスした状態を作ることができます。

当日の朝は、(東京大阪だけかもしれません)診断士試験会場の入口はちょっとしたお祭りです。受験校の方がウェットティッシュや直前チェックのポイントを記載したチラシを配布していたり、受験校の先生が応援に来ていたり、都内にある複数の勉強会の方の応援。受験生支援団体の応援。目立つ衣装で応援に来る方もいます。応援して下さるお気持ちはとても嬉しかったのですが、実は、流されやすい私はこの雰囲気が苦手でした。「頑張ってください!」と熱い応援と共にチラシをドンドンもらう。そのエネルギーに圧倒されました。1次試験で体験してみて、この状況が自分に合わないと思った方は2次試験では、裏門から入門する、サッと会場に入ることも検討しましょう。応援を自分のエネルギーに変えられる方はこの状況を活用しましょう。

■当日!どれくらい勉強できる時間があるか

1次試験会場にスーツケースいっぱいの教材を詰めて持ち込む受験生がいるという都市伝説を聞いたことがあるのですが、本物はまだ見たことがありません。

ただ、たくさん教材を持ち込んでも全てに目を通すことはできないのはあきらかです。

試験開始は朝10時。経済学や経営法務開始の30分前までに入室するようにと受験上の注意にはあります。例年通りですと、試験問題、解答用紙は遅くとも9時50分頃には配布されます。

会場に向かうまでの移動時間に勉強される方もいると思います。また、8時半までに会場周辺のカフェに着いても、会場に入るまで約1時間。会場に入ってから、9時50分頃ギリギリまで勉強したとして、約20分

試験終了後は解答回収には遅くとも5分はかかります。自分の解答が回収されたら、すぐに次の科目の教材をみて勉強を始めてもカンニングにはならないので注意をされる可能性は低いです。ただ、試験官が解答用紙の枚数をチェックするまで席を離れることはできません。

トイレに並ぶ間も勉強をしている人はいます。また1科目目と同様に10分前には試験問題と解答用紙が配布されます。休憩時間30分の間に勉強できる時間は約15分でしょう。

昼休みも解答用紙回収と次の科目の問題と解答用紙の配布時間を考えると、60分の休憩の間で勉強できる時間は約45分

■当日!勉強ツール何を持っていく?どこを見る?

1次試験でファイナルペーパーを持っていく方もいます。自分でまとめたノートを持っていく人もいます。テキストを持っていく人もいます。私は教材を全てipadに保存(DropboxやGoodReaderなどのアプリを使用)していたため、当日もipadを持って行きました。

何を持っていっても良いのですが、「何を持っていくか」「当日どこを確認するか」は決めておきましょう。

私はipadに入れた基本テキストをサッと流して、基礎知識を確認した後で、以下のような箇所を重点的に確認していました。

当日確認する箇所としてのオススメは、カタカナ語などで、暗記しにくて、間違えやすくて、でも知っていれば点数が取れるようなところ。

例えば、

経済学では…初代ZonEが紹介する寡占モデルの覚え方景気循環の分類。ZonEが紹介する寡占モデルの覚え方のインパクトは大です。

財務会計では…初代ハカセが直前にチェックした箇所を以下のように紹介しています。

  • キャッシュフロー間接法
  • 「経営資本」とは? 「事業利益」とは? 「当座資産」とは?
  • 文章問題対策として「原価構成」とは?
  • 「個別」、「総合」、「全部」原価計算の違い
  • 「標準原価差異」を、「棚卸減耗費」や「商品低価評価損」を絡めて
  • CVPとBEP
  • 企業価値とWACC(WACCの自己資本は時価!)
  • 税効果会計
  • 共分散・標準偏差

企業経営理論は…初代ふうじんが紹介する外国人顏シリーズに出てくる組織行動論。理論の内容はわかっても、誰が唱えた理論なのか覚えにくい。でも知っていれば解けるので直前のチェックにオススメ。

運営管理は…初代ハカセが紹介する、GMROIや在庫高予算6代目tomoが紹介する、保全活動、作業と余裕、標準時間計算

まずは、試験までの追い込み!ですが、皆さんも自分なりの基準で当日直前10分の間に何を見るのか決めておいてくださいね!

大丈夫。 あなたは、ぜっ~~~たいに合格しますから!待ってます!

nori でした。


あの熱い夏がやってくる!今年も開催!大好評の一発合格道場夏セミナー開催のお知らせです。

【2次試験ロケットスタートセミナー開催概要】

日時:2016年 8月11日(木) 14:00〜16:30 (開場・受付開始:13:30)
場所:大崎第二地域センター・区民集会所(JR大崎駅すぐ)
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000007300/hpg000007212.htm
対象:2016年 中小企業診断士試験 合格を目指す方
※セミナー終了後、会場近くで懇親会も行う予定です。 (実費負担、4,000円程度を予定)

1次試験終了後は誰よりも早くロケットスタートをしましょう!熱い道場ファンのみなさん、予定を空けておいてくださいね!

※お申込み受付開始は、1次試験終了後を予定しております。今しばらくお待ち下さい!

 

 

 

おはようございます。フェイマオです

先日、国民投票でEU離脱をイギリス国民が選択したことが大きな話題になりましたね
投票日前より離脱するのでは・・・との話も出ていましたが、開票した結果を見てあらためて驚きました

・・・もつかの間、翌日に芸能人の覚せい剤使用がお茶の間の話題をかっさらってしまい、もう少し巷でもこの話が盛り上がるかと期待していた私にとってはちょっぴり残念な今日この頃です (;´д`)トホホ…

 

さて、今週は【模試活用法】で道場シリーズを書かせて頂いております

が、私フェイマオはこのシリーズで書かなければいけない記事を以前の記事で書いてしまっており、それ以外に自分が取り組んだ模試の有効な活用法が思い浮かばず・・・

有効な模試の活用方法については他の優秀なメンバーに任せ、1次模試が近づく中で経済学が苦手な方向けに少しでもお役に立ちたいという(自分勝手な)想いで、前々回前回から続く経済学の記事で書かせて頂きますので、ご容赦くださいまし


 

さて、今回の経済学シリーズはIS‐LM分析の発展となる『マンデル=フレミング・モデル』のシンプルな考え方について書かせて頂きます

さて、前回お話をさせて頂いたIS-LM分析は、海外との取引を考慮しないと仮定した“閉鎖経済”における経済政策や金融政策の有効性を考えるモデルです。

マンデル=フレミングは、このIS曲線-LM曲線の組み合わせに、BP曲線(国際収支を均衡させる利子率=国際利子率(r*)と国民所得の組み合わせを表す曲線)を加えて、“開放経済”における経済政策の有効性を考えるためのモデルになります。

で、テキストなどでよく見る図がこちら

マンデルフレミング①

3つの曲線が入り混じって、ややこしいっ』と思われるかもしれませんが、1次試験で出題されるマンデル=フレミング・モデルの問題は、押さえるべきポイント”を掴んでおけばすんなり正解が導けます

では、押さえるべきポイントとは何か?それは、以下の通り。

~マンデル=フレミング・モデルで押さえるべきポイント~
【1】 IS-LMの交点(E)が、BP曲線(r*)の上側および下側に来た場合の国際収支の状態を理解する
【2】上記国際収支の状態を踏まえた、変動相場制及び固定相場制におけるIS-LMの動きを理解する

とりあえず診断士1次試験の経済学の範囲であれば、これだけで十分


【1】国際収支の状態の理解

では、さっそく見ていきましょう。

例えば、「政府支出」を増やした場合、IS曲線が右にシフトし(IS→IS’)、IS’曲線とLM曲線の交点E’は、BP曲線の上方に位置します(下図参照)。

ISシフトで交点がBP上方②

図をご覧頂くと、IS’とLMの交点であるE’の利子率=自国の利子率(r)は、国際利子率(r*)よりも高くなっています
さて、この場合国際収支はどうなっているか?
国際収支なんて言い方をせず、もっとシンプルに“円高”“円安”か』で構いません

こんな感じでイメージしてください

①自国(円)の利子率>国際(ドル)利子率となる→
②円の利子が高いため、人々が円を求めて円を買いに走る→
③円買いドル売りが起こる→
円高ドル安となる。

※重要なのは、①→④となる事が理解できればOKです。②と③はあくまでも補足です。

では今度は「貨幣供給量」を増加させた場合、LM曲線が右にシフトし(LM→LM’)、IS曲線とLM’曲線の交点E’は、BP曲線の下方に位置しますね(下図参照)。

LMシフトで交点がBP下方

今度は、ISとLM’の交点であるE’の利子率=自国の利子率(r)は、国際利子率(r*)よりも低くなります
さて、今度の場合は国際収支はどうなるか?

①自国(円)の利子率<国際(ドル)利子率となる→
②円の利子が安いため、人々がドルを求めて円を売りに走る→
③円売りドル買いが起こる→
円安ドル高となる。

と、いう事でまとめるとこんな感じ。

自国利子率と国際利子率の関係


【2】IS‐LMの動き

では、これを踏まえて“変動相場制”および“固定相場制”の時のIS‐LMの動きについて確認しておきましょう。

(1)変動相場制の場合:輸出量の変化に注目

<財政政策の効果>

政府支出を増大させると、ISが右シフトし(IS→IS’)、自国利子率(r)>国際利子率(r*)となります。
そうすると、円高となりますので、輸出が減少します。すると、総需要が減少する事になり、IS曲線が左にシフトします。
※念のため、根拠となる考え方を図示しておきます。

IS左シフトの理由

従って変動相場制の場合の財政政策は、“IS曲線が行って戻って”となりますので、国民所得が増加せず『効果がない』という事がお分かりいただけるかと思います。

マンデル=フレミング①

 

<金融政策の効果>

では、今度は貨幣供給量を増やすとどうなるか。LMが右シフトし(LM→LM’)、自国利子率(r)<国際利子率(r*)となります。
今度は円安となりますので、輸出が増加します。すると、総需要が増加し、IS曲線が右にシフトします。

マンデル=フレミング②

上の図を見ると、変動相場制で金融政策を行うと、“IS曲線も右にシフト”するため国民所得も増加(Y→Y’)し、『効果はバッチリ』となります。


(2)固定相場制の場合:貨幣供給量の変化に注目

<財政政策の効果>

財政政策を行うと、IS右シフト→自国の利子率>国際利子率→円高 とここまでの流れは変動相場制と一緒ですね。
固定相場制の場合は、今度は輸出量の変化でなく“貨幣量”に注目して考えます。

円高となり、(固定相場制のため)円の価値を下げる(国際利子率と同じにする)必要がある→
②円の価値を下げるには、円の供給量(ハイパワード・マネー)を増やす必要がある→
中央銀行が“円売り”=買いオペを行い、市中での貨幣流通量を増やす→
④円の価値が下がり、円安となる。

と、こんな感じで考えて頂ければ分かりやすいかと思います。

円高を防ぐために、円の供給量を増加させることでLM曲線が右シフトし(LM→LM’)、その結果国民所得も増加(Y→Y’)する事が分かります。

マンデル=フレミング③

固定相場制で財政政策を行うと、貨幣供給量が増加するため“LM曲線が右にシフト”するため国民所得も増加(Y→Y’)し、『効果はバッチリ』です。

 

<金融政策の効果>

では、金融政策の場合はどうなるか。
LMが右シフトし(LM→LM’)、自国利子率(r)<国際利子率(r*)→円安とここまでの流れは大丈夫ですね。

今度は円の価値をあげて、円安を防がなければなりません。
※今更ながらですが、経済学では『貴重な物ほど価値がある』という考えが前提にあります

つまり円安を防ぐために、中央銀行が円の供給量を減少させる(円買い=売りオペ)ことでLM曲線が左シフトし(LM→LM’)、“LM曲線が行って戻って”となり国民所得が増加せずに『効果がない』事が分かります。

マンデル=フレミング④

と、こんな感じで考えて頂ければ分かりやすいかと思います。

ちなみに、マンデル=フレミングに書いた秀逸な過去記事がこちら
ぜひ、こちらもご覧ください
過去の道場ブログで閲覧数NO.1の記事です

では、フェイマオ流?マンデル=フレミングのシンプルな考え方のまとめ。

マンデル=フレミング・モデルは、
①国際利子率(r*)の水平線と自国の利子率(r)の位置関係から円高or円安を判断する
②変動相場制の場合には、輸出量に着目
③固定相場制の場合には、貨幣量に着目
して、グラフの動きを掴む

本日はここまで

1次試験まであと1ヶ月。皆さんの頑張りを道場メンバーは一丸となって応援しています

To be continued・・・

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おはようございます。フェイマオです

6月も後半に入り、今週から関東地方でも梅雨らしい天気に入ってきました
大雨の影響を受けていらっしゃいます九州地方の皆様、くれぐれもご注意くださいませ

私事ですが嬉しい事に(?)、最近仕事がかなり忙しくこのブログも6/21の23時半から書かせて頂いており、かなり新鮮な記事でございます(笑)
先週末で、恒例の【渾身】シリーズは終了致しましたが、前回に引き続き“経済ネタ”をお送り致します

 

さて、この経済学という科目は財務会計と並んで比較的苦手とする受験生の方がいらっしゃるかと思います。
前回の記事でもお話をさせて頂きましたが、(個人的には)マクロ経済学はミクロ経済学に比べて問題が難しく作りやすい科目だと思います。

“(答えを導くのに必ずしも必要のない)難解な数式を用いる”事や、“「弾力的・非弾力的」といった普段馴染みのない語句を用いる”などして、受験生を惑わせるには『もってこい』な科目だと感じています。

私フェイマオの個人的な意見ではありますが、マクロ経済の範囲は“暗記”に頼ってしまうと、やや危険かもしれません

試験初日の1発目の科目という事もあり緊張感が高まっている中で、「覚えていたことが(瞬時に)引き出せない」とパニックを起こしてしまううえ、続く財務会計以降の科目にも影響が・・・

でも、安心してください

少なくともマクロ経済の分野は、IS-LM分析(マンデル=フレミング・モデル含む)まで一通り理解出来たら、後のパートは暗記でも対応可能だと思います。


さて、今回はIS-LM曲線分析では有名な『クラウディング・アウト』について

クラウディング・アウトがどんなものかは、既にご存知かと思いますが一言でいうとこんな感じ。

クラウディング・アウトとは、『拡張的な財政政策が行われたとき、利子率の上昇を招き投資が減少すること

そして、テキストでよく見る図がこちら。

クラウディング・アウト

上記の図で、利子率が変わらない場合、財政政策を発動すると(政府支出の増加)、IS曲線がIS’曲線へと右シフトして、国民所得がY’’となります。(上記図の①
しかし、IS曲線とLM曲線の同時分析の場合には、『利子率が一定でない』ため、政府支出の増加分ほど国民所得が増加せず減少(Y’’→Y’)してしまいます(上記図の②

これだとかなり大雑把な説明ですが、このクラウディング・アウトは『IS曲線の動きLM曲線の動きIS曲線の動き』に分解して考えると、理解しやすいかと思います。

クラウディング・アウトの発生のプロセス

上記に記載した各曲線の動きについては、読者の皆様はご理解頂いているかと思いますので説明は割愛させて頂きます。

さてこの分解した式をご覧頂いて、『クラウディング・アウトを発生させないためにどうするか?』を考えてみてください

 

では、上で示した各曲線の動きを再掲した下の図をご覧ください。

クラウディング・アウトの発生のプロセス2

実は、クラウディング・アウトの発生を防ぐには、上の図で点線で囲ったところがポイントです。


【1】の場合:『貨幣取引需要が増加しても利子率が変わらない・・・』パターン

→これは皆さんご存知の通り、“流動性のわな”の状態の時です。
※説明をだいぶ割愛してますので、この説明が必要な場合はコメントにご記載下さい。LM曲線の導出について図解させて頂きますm(__)m。

 

利子率の上昇を防ぐ

ご覧頂いてお分かりのように、LM曲線が水平の場合は、利子率が変わらないため投資が減少せず、結果的にクラウディング・アウトが発生しません。


【2】の場合:『利子率が上昇せず、投資が減少しない・・・』パターン

→これは、投資が利子の影響を受けない=投資が利子非弾力的な場合ですので“IS曲線が垂直”の場合です。

投資の減少を防ぐ

では、なぜ投資が利子非弾力的だとIS曲線が垂直になるのか?
考え方は以下の2つでご説明します。

前回の記事の“ち ”で考える

IS曲線の傾きの決定要因

“投資が利子非弾力的”という事は、投資が利子率の変化に反応しないという事ですので、『投資の利子感応度がゼロ』という事です。
つまり、投資の利子感応度が限りなく小さいため、“IS曲線の傾きが限りなく大きくなる=垂直になる”のです。

 

②IS曲線の導き方から考える

下のグラフを見て頂くと、IS曲線の導き方が分かるかと思います。

IS曲線の導出①

左のグラフ:利子率が下がる→(お金を借りて)投資をする人が増える
中のグラフ:増加した投資量だけ、総需要曲線が上にシフトして国民所得が増える
右のグラフ:左のグラフの縦軸:利子率と中のグラフの横軸:国民所得をあわせると、IS曲線が出来る。

これを踏まえて、下のグラフをご覧ください。

IS曲線の導出②

つまり、左のグラフの投資曲線が垂直の場合にIS曲線も垂直になります
IS-LM分析については、「それぞれの曲線がなぜそのように動くのか?」を理解して頂くためにも、是非ご自身で手を動かしながら、復習を進めてみてください。

では本日はここまで

To be continued・・・

 

 

おはようございます。フェイマオです

日中はだいぶ夏らしい日が続いており、いよいよ1次試験まで残り54日となりましたね。
私は去る2013年6月から予備校の通学コースの『1.5年コース』に通い始めましたので、3年前のちょうどこの時期に勉強をスタートさせました。

私の通っていた学校では、初年度の3科目が「経済」「法務」「中小」でしたので、この時期からの経済の勉強は結構骨が折れました
※それなりに3ヶ月弱で科目合格を狙えるところまで仕上げたつもりですが、平成25年度の経済は科目合格率2%と難問だらけでしたので、当然合格は翌年にお預けになりました・・・

それでもベース知識の無い「法務」と「中小」は60点を大幅に超える形で得点できましたので、試験日が近づくにつれ心が挫けそうになってしまう方でも、ここからの巻き返しは十分可能です

この試験はなによりも“諦めない”事が大切ですので、残り54日を悔いのないように過ごして頂きたいと思います


さて、連日続いておりますこの【渾身シリーズ】。今回は当代ではあまり出てこない?“経済学”について、記事を書かせて頂こうと思います
※私フェイマオは、昨年2次試験のみに専念しておりましたので、約2年近いブランクがありますがご容赦下さいませ

さて、経済学1回目はマクロ経済の分野でも頻出の『IS-LM分析』について。
IS-LM曲線の分野での出題傾向は以下の通り。

~IS-LM関連問題~
① IS曲線、LM曲線の傾きに影響を与える条件に関する知識
② IS-LM曲線のグラフ上での超過需要・超過供給発生領域に関する知識
③ IS曲線、LM曲線がシフトする条件
④ 財政政策と金融政策
※ここに国際収支要因が加わると、マンデルフレミングモデル(IS-LM-BP分析)が登場
昨年、一昨年と経済学は比較的易しかったので、今年はやや難化傾向が予想されてます
※詳細なデータ分析は、こばのこちらをご覧ください。

IS-LM関連は科目合格を狙う上で点を取りたい分野ですが、問題を難しく作ろうとすると①~④の中では、①が一番作りやすく(と思われます)受験生を惑わす余計な情報を設問に盛り込んでくる可能性が高い・・・

百聞は一見にしかずで、ちょいと過去問を見てみましょう。

こちらは、平成21年度の第8問の問題ですが、問題がなんと2ページ半に渡ってます
下記に画像を添付しますが、実際の過去問はこちらから。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.30 スクリーンショット 2016-06-12 20.31.47 スクリーンショット 2016-06-12 20.31.55

 

さて、こちらの問題は設問に入る前の問題文だけで1ページ半を使ってます
経済学が苦手でない方でも、問題を読むだけで正直うんざりします
この分野で問題を難しく作る場合、このように設問をあえて長くして“問題を難しく見せる”事が出来ますが、実際に解答を導くうえでは、問題文を全部読まずとも十分だと思います。
特に上記で挙げた①と②の知識を復習するうえでは、(個人的には)比較的良問だと思いますので、知識の整理を兼ねて問題を見ていきましょう。

※設問文のみ下記再掲します。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.47 (2)

■aの選択肢⇒②の知識整理問題

この問題は、『地面の上に木が立っている』で覚えれば瞬殺できます
では、イメージ図をご覧ください。

超過需要超過供給モデル図

これをIS曲線と重ねると・・・

IS曲線②超過供給超過需要

これは暗記するには超簡単なイメージですが、覚えておけばaの選択肢(IS曲線の右側が超過供給である)が正しい事が直ぐ導き出せます


 

続いて、bとdの選択肢を見ていきましょう。

■bとdの選択肢⇒①の知識整理問題

こちらも、IS曲線の傾き=ちりとだけ覚えておけば瞬殺できます

問題文には、何やら長い式が書かれていますが必要なのは、Yの前の分数のみ。
こちらも下記に図を記載します。

IS曲線の傾きの決定要因

では、選択肢を見ていきましょう。
b:限界貯蓄性向(ち)が大きい→分子が大きい→傾きが急になるので、選択肢は×

d:投資の利子感応度(り)が小さい→分母が小さい→傾きが急になるので、選択肢は○

 

これにより、(設問1)は a と d が正しい事が瞬時に導き出せます。


では、引き続いて(設問2)へ。同じように設問のみ再掲します。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.55

■aの選択肢⇒前出②の知識整理問題

これも、IS曲線と同じです。下の図をご覧ください。

LM曲線の超過需要超過供給

上の図をご覧頂ければお分かりの通り、LM曲線の下方領域は地面となりますので、超過需要となります。
よって、aの選択肢は×


続いて、cとdの選択肢を見ていきましょう。

■cとdの選択肢⇒①の知識整理問題

こちらも、『LM曲線の傾き=しり』とだけ覚えておきましょう。
※ちょっと言葉が適当でなくてすみません

問題文ではLM曲線の式はIS曲線よりはやや簡潔になってますが、こちらも必要なのはYの前の分数のみ
こちらも下記に図を記載します。

LM曲線の傾きの決定条件

では、選択肢を見ていきましょう。
c:貨幣需要の利子感応度(り)が大きい→分母が大きい→傾きが緩やかになるので、選択肢は○

d:貨幣需要の利子感応度(り)がゼロ→分母が限りなく小さい→傾きが極端に大きくなる(=垂直)ので、IS曲線が左右に異動しても国民所得(GDP)は変化しないため、選択肢は○

これにより、(設問2)は c と d が正しい事がわかります。

 

いかがでしょうか?
経済学ではこの問題のように“やや文章が冗長すぎる”場合は、敢えて難しく見せようとしていますが、基本的な考えを抑えておけば惑わされずに問題を解く事が出来ます。

ちなみに、この①と②の考え方については、“平成19年度の第5問”も同様に解く事が出来ますので、試してみてください。

1次試験まであともう少し。皆さんの頑張りを道場メンバーは一丸となって応援しています

では、本日はここまで

To be continued・・・

 

こんにちは、とりです。

東京では桜も開花し、いよいよ春本番、と思いきや、また今日から寒の戻りのようですね。何かと忙しいこの時期に、寒暖の差は体に堪えますよね。とりも歳を重ねるごとにひしひしと感じるようになりました。。体調を崩しては、学習が滞ったり、せっかくの花見や春のイベントも楽しめなかったりと、いいことありません。みなさまも無理はしないで、体調管理に留意してお過ごしください。

桜開花


 

ところで、昨日はかおりんが予備校の活用について書きました。やむなく独学を選んだとりにとってはうらやましい限りですが、今日は独学で陥りやすいケースについてお話したいと思います。

これまでの記事でも何度か触れましたが、とりは2012年10月に学習を開始したにも関わらず、2013年度の受験は見送ってしまいました。通学や通信をしていたら、あまり考えられないですよね。もちろん、特段の事情があって見送ったのではなく、1科目も合格できる自信が持てず、完全に自己判断で見送ることにしたのです。

心理学で、「認知バイアス」とか「ビリーフ」という用語があります。
簡単に言うと、「思い込み」によって判断が歪められること、もしくは「思い込み」そのものを指すのですが、とりの2013年度は、この思い込みに支配されていたところが大きいと、今振り返ると強く感じています。

迷う人

もともと診断士を志す前は、何か資格とか仕事とかの目標に向かって真剣に勉強をしたことがなかったところに、年齢や不摂生の積み重ねで衰えた記憶力、理解力も手伝って進捗や定着が遅かったのは否めません。ただ、それよりも、

「こんな難関資格、俺には無理なのでは?」
「もっとレベルを下げたほうが…」
「予備校も行かず市販テキストと問題集だけで合格できるはずがない」

といった認知バイアスに支配され、気持ちの上で迷いながら学習を続けたことが、受験見送りの決断をした最大の要因でした。

これも前回記事で書きましたが、受験を見送ってしばらくした後に参加したセミナーで、この迷いや思い込みは払拭されたわけです。2014年度は4科目の科目合格止まりだったのであまり大きなことはいえませんが、とりの1年目のような「思い込み」「迷い」が強いと、このようにせっかく勉強したのに、科目合格のチャンスも活かせず、もう1年厳しい状況を続けてしまうことになってしまいます。

また、教材選びにおいてもこの認知バイアスからくる非効率がありました。
昨日のかおりん記事でもあったように、独学では自分の判断で教材を選ばないといけません(当然ですが)。とりは自分の実力を測ることができず、また情報収集力にも欠けていたことも手伝って、初めは全科目、TACのスピードテキスト、スピード問題集で統一してしまいました。
もちろん、この教材は診断士試験において実績があり、多くの受験生が支持する教材であることは事実です。
ただ、自分の得手不得手テキストの科目による充実度差異自分に合っているかどうかについては考慮することができず、結果として経済、財務は強い苦手意識が根付いてしまいました

選択眼が養われないままに選んだ教材でよいと「思い込み」何周もテキストを読み続けたため、理解がおぼつかない科目は、そのままおぼつかない状態を脱することができなかったのです。

診断士試験に限ったことではないのですが、やはり学習を継続する中でPDCAが重要であり、多くの合格者がその重要性を説明しています。自分が決めたことを信じてやり抜くことも大事である一方、PDCAC、定点観測が欠けてしまうと、誤った方向に自分をミスリードしてしまいます。
独学では、この「思い込みによるミスリード」に十分留意し、「いくらやっても理解できない」「演習で何度も同じ間違いをする」など、よからぬ兆候を認知したら一歩立ち止まり、学習方法、教材選択などを見直し、練り直し、再度取り組むスタンスを心がけたいものです。
ただし、闇雲な、頻繁な教材変更はオススメしません。過度に手を広げすぎることはかえって非効率で逆効果です。

ちなみに参考までに、とりが遠回りでも見直して、後から取り入れた教材をご紹介します。

  • 経済学・経済政策
    マクロ経済学の楽論 木暮太一[著]
    ミクロ経済学の楽論 木暮太一[著]
    速習!マクロ経済学 石川秀樹[著]
    速習!ミクロ経済学 石川秀樹[著]
    過去問完全マスター〈1〉経済学・経済政策
  • 財務・会計
    すいすい♪簿記 マンガみてGO!日商2級商業簿記
    すいすい♪簿記 マンガみてGO!日商2級工業簿記
    すいすい♪簿記 マンガみてGO!日商3級
    「管理会計の基本」がすべてわかる本 金子智朗[著]
    過去問完全マスター〈2〉財務・会計
  • 企業経営理論
    過去問完全マスター〈3〉企業経営理論
  • 中小企業経営・政策
    中小企業白書(2013年度版)
    2014年度版スピード問題集(7)中小企業経営・政策(スマホアプリ)

 

独学、通学に限らず、悩みは尽きないのが正直なところだと思いますが、その悩み、迷いに向き合い、外部環境、内部環境を見る眼を養い、絶えず前を向いて向上心を持ち続けることこそ、診断士に求められる資質だと、今は強く思います。
ぜひ、そのような姿勢で本試験合格まで走り続けられることを願っております。

走る

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、とりでした。

一次試験勝負の分かれ目~経済学~

経済

こばです。 前回前々回とこの試験の厳しさについて書きました。
今回からは一次試験のデータ分析をして行きます。
データ分析シリーズは過去記事にはあるのですが、いつの間にかなくなっていたので復活です。

このデータ分析の意義はどこが勝負の分かれ目になるかを把握し、重点的に対策を立てる論点を決めること。
しかし、このデータを活用する場合に注意しなければいけないのはコアコンピタンスは外注してはいけないということ。どこが勝負の分かれ目になる論点かがわかったら、その先の勝負の分かれ目になったポイントが何かは自分で分析すべきと思います。

データ分析に入る前に、科目設置の目的を確認しようと思います。

□ 経済学・経済政策 科目設置の目的□

・企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的 確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。
・また、経営戦略やマーケティング活動の成果 を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要であ る。
このため、経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策についての知識を判定する。

実務補習でこの科目が置かれていることの重要性を認識しました。
経営上の意思決定を行う際にはやはり、外部環境の変化を分析する必要があります。その時に使用したフレームワークがPEST分析です。P:政治、E:経済、S:社会、T:技術の変化を分析し、企業の経営戦略を決定します。経営環境の大きな変化を捉えるためには経済学の基本的な知識は必要になります。

目的を確認しましたので、次からはデータ分析に入っていきます。

.
■データ分析■

まずは、科目合格率と平均点の推移を確認します。

経済学データ
(データ出典:中小企業診断協会・TAC )

数値の乱高下が激しいことが一目瞭然となっています。
全期間の平均よりも直近の平均の方が、合格率・平均点ともに減少傾向であり難化している。また、平成22年25年得点調整が入るなど超暴れん坊な科目です。
試験1科目の経済学でこけると、その後の試験に全て影響してしまう。年1回の試験が初日の1科目目でゲームセットになってしまったら、泣くに泣けない。貯金科目にできるように万全の対策をしたい科目です。

.
■分野別出題頻度・ランク分析■

次は、ミクロ・マクロ・その他に分けて分野別の難易度を確認します。

経済学分野別難易度

【ミクロ分野】

落とせない分野です。
出題数が一番多く、またABランクも約50%でEランクもないため、一番力を入れて対策を行うべき分野になっています。

【マクロ分野】

勝負の分かれ目の分野です。
ABランクで約27%、Cランクで約50%とミクロに比べ難易度が高い状況です。この分野の得点の違いが合格・不合格の差になります。

【その他・白書分野】

差がつかない分野です。
CDEランクで約90%と超難問、基本鉛筆ころがしで対応するしかないでしょう。

.
■ 論点別の詳細分析■

さらに論点別の難易度の確認をします。この経済学の論点は6代目のXレイが分類した論点を活用しています。

経済学論点別難易度

 

【ミクロ分野】

予算制約線・無差別曲線【スルツキー分解】の出題数が多くなっています。これは毎年、複数問の出題がされているからです。毎年、出題されていても約半数はCランク。この論点が苦手の場合は複数問で失点する可能性があり、厳しい状況になります。異時点間の消費の理解ができればこの分野は大丈夫でしょう。
また、ゲーム理論も超頻出。この論点は落とせないが、意外にAがない。去年もCランクで勝負の分かれ目の問題でした。

【マクロ分野】

財市場【均衡GDP計算】【45線分析】と財政・金融政策【IS-LM分析】は勝負所と考えられます。毎年、出題され難易度もそこまで高くないため確実に取りたい論点です。
また、マンデル・フレミングは経済学の応用分野であり難しい論点でありますが、意外と出題されていません。ここの論点が苦手の場合は、丸暗記で対応してもいいかもしれません。

【その他・白書分野】

対応は試験対策として何か特別なことをする必要はないと個人的に思っています。常日ごろから新聞やニュースなどをチェックするぐらいに留めて置きましょう。

.
■ 今年の試験の難易度について■

去年は平成25年のような難問が予想されていましたが、やや難化程度の変化に留まりました。

では、今年はどうか。
ほぼ変わらないか、やや難化すると考えています。
基本的に難化すると思って対策を立てていた方が、試験を受けるにあたって良いと思います。
難化すると思って対策を立てていた場合は、予想と反して易化しても問題ありません。
それに対して、易化すると思って難化した場合は太刀打ちできません。

得点調整を2度経験したことで、難化させて合格者数が想定よりも減少してもなんとかできるため要注意です。
難化した場合に問われるのは、その科目について本質的に理解しているか。

去年難化したから今年は易化すると楽観視するのではなく、難化しても得点できるように経済学を味方にして一次試験を有利に進めましょう。

では、まとめ。

・得点の乱高下が激しいため、貯金科目にできるように万全の対策を行う。
・ミクロ分野は簡単だから落とせない、しっかり理解する。
・マクロ分野が勝負の分かれ目、得点差が合格・不合格に直結する。
・その他・白書分野は鉛筆転がしで対応すると割り切る。
・経済学は勝負の分かれ目、味方にして一次試験を有利に進める。

byこば

こんにちは、とりです。

3月も後半に入り、年度末の追い込み、歓送迎会、卒業式、卒園式、などなど、公私ともに慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。前回記事と同じ前振りになってしまいますが、、お酒の席や楽しいイベントが続くと、つい忙しさや体の疲れにかまけて試験勉強を疎かにしてしまいがちです。体に鞭打って、無理くり勉強体制にシフトするものひとつですが、それがストレスにもなりますので、苦しい時は思い切って休息をとりましょう。がむしゃらな学習も大事ですが休息も大事です。ぜひ、前向きな休息も取り入れて学習習慣を継続させましょう。

団らん

さて、そろそろ8月の1次試験が現実味を帯びてくる時期に入りつつあるかと思います。一方で、そんな時期に苦手科目の存在は重くのしかかってくると思います。とりは、経済と財務が大の苦手で、また多くの方が苦手とする科目でもあります。2014年度の初受験ではその苦手を克服できず科目合格を逃しました。財務はこの年の科目合格率6.1%と難化したので幾分納得感はありましたが、反面、経済は科目合格率19.4%とそれほど低くなく、しかも1マーク及ばずの不合格でしたので、かなり落胆したのを覚えています。

かなり昔を振り返ると、学生時代、経済学部の友人に経済学関連のテキストを見せてもらったとき、「あ~、経済学部選ばなくてよかった~」と言い放ったのを今でも思い出すくらい、経済学にはアレルギーがあったと思います。
加えて2014年度の結果を受け、抜本的に学習方法を見直しさないと合格はおぼつかない、と痛感しました。そこで、とりは以下の方法で学習して、どうにか2015年後の1次試験を突破することができました。

  1. 経済学・経済政策がなぜ試験科目に課せられているか理解する

    これは至極当然な話で、「中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家である以上、経済動向や政策についての一定の見識は必須です。多くの難関国家資格でも試験科目となっていることからも、その理解は容易でした。

  2. これまでの学習方法、ツールを捨てる

    1年目は、スピテキとスピ問をメイン教材としていました。セミナーで先輩診断士や他の受験生から、経済は他の教材を組み合せないと、経済学が全くの初学だと厳しいかもしれない、とのアドバイスを受けていたことを想起し、多少遠回りしてでもこれまでと違った学習方法とツールで1から出直す、と決めました。
    具体的には、(実は王道だったりしますが)テキストは石川秀樹先生の「速習」シリーズを書籍とWEB講義をミックスした学習スタイルにしました。スキマ時間を有効活用でき、知識定着や理解を促進できて一石二鳥でした。問題集は、「過去問完全マスター」に切り替え、論点ごとに集中して学習、本当に苦手な論点とそうでない論点を分析し、効率的に学習を行いました。

  3. とにかく手を動かして、慣れ、理解する

これは1年目もそこそこ実施していましたが、やはり経済学特有のグラフは暗記では太刀打ちできないことがわかったので、上述テキストのグラフとその注釈等を、ほぼすべてサブノートに手書きしました。問題集に取組む際も面倒がらずに、必ずグラフをノートに手書きして、暗記ではなく理解を深める意識を維持するよう努めました。

勉強する人

ありきたりのことと思う方も少なくないかと思います。そう、これらはセミナーや各種ブログで得られた情報をもとに、それらに忠実に取り組んだだけの話です。
しかしながら、一定期間学習しても向上が見られない、結果が出せない場合は意識付けや学習方法・ツールの見直しを思い切って行うことが肝要です。現実的には、1次試験を突破すれば診断士として大きなウェイトを占める要素ではないのかもしれませんが、診断士として、将来にわたり必要な知識であることを腹落ちできていないと、後々の学習が辛くなるばかりです。経済学で行き詰まっている方は、是非参考にしてみてください。大胆な変更、意識付けは、時に必要なのです。

このような情報は、春に開催される各団体のセミナーで、必ず得られると思います。一発合格道場でも春セミナーを企画しておりますので、ぜひとも参加をご検討下さい。
詳細は、決まり次第、本ブログでもご案内いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

以上、とりでした。

はじめまして、かおりんと申します。

✨✨今日から7代目の執筆がスタートします!✨✨✨

ご縁を頂き、7代目で道場を執筆させて頂きます。
1年間、よろしくお願いします!

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・30代半ば
・手相観が趣味
・2児子育て中で
・フリーランスで主にIT系のお仕事をしています。
・ほぼ、KKD(気合いとカンと度胸)だけで毎日を乗り切っています。
・恐らく、診断士の中でも「分析」という言葉から遠いところに位置する感じです。

そんな私ですが、複数のわらじを履きまくっていた自分の受験生時代を振り返りつつ、 「忙しい人向けの勉強方法」や、 「勉強会のサポーターをする中で気付いた間違いやすいポイント」などを できる限り整理して、何か少しでもお役にたてるような発信ができたらいいなと思っております。 なまあたたかくご覧いただけましたら幸いです。

合格体験記はこちらに掲載されています。

初めての投稿になる今回は、
「受験生時代に自分がこの時期何をしていたか」をご紹介しますね。


【1年目】TACストレート本科生時代

ちょうど1次対策・経済の終盤。

ひたすらやっていたのはスーパートレーニング。 DSC_0052

超分厚いので、章ごとにバラバラに持ち歩いている仲間もいました。 (わたしはものぐさなのでそのまま・・・)

基本的に1次は 「過去問を効率よくやる&トレーニングで補足、 それでも足りない時はスピード問題集を買い足す」形で勉強しましたが、

経済だけは別。

「過去問からの出題率は低く、 公務員試験などに使われる問題からの方が出題可能性が高い」という 講師の先生や先輩方の言葉を信じ、 演習はスーパートレーニングを使っていました。 なお、他資格ほど詳しい知識を問われないので、 解くのは例題と基本問題で十分です!!!(下は私のスーパートレーニングです)

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【2年目】TAC二次本科時代

二次本科が始まったものの、全くエンジンがかからなかった時期・・・・・・

この時期、合格者と自分を隔てたものはなんだろう?ということをひたすら考えていました。例えば、同じ教室で学んでいて、ストレート合格を果たした岡崎さんと自分を比較して、決定的に欠けているのは何かを考えたりしていました。

その中で、いろいろな要素はあれど、一つは日本語力ではないかと考えました。日本語力でも、「わかりやすく書く力」が特に私には欠けていると考え、この本を読みました。

論理トレーニング101題
野矢 茂樹

私の文章は、読みにくいと思います。(皆さん、スミマセン。。。) 診断士試験の2次論述答練などを通して、これでもだいぶマシになったのですが・・・ まだまだ修行中です。

私の文が読みにくい理由は、大きく2つあります。

1)一文が長すぎるから
2)文の構造が明瞭でないから

1)は書く際に「1文は100文字以内」と決めて練習しました。
(要するに、心掛けだけで何とかなる)
2)は、どうしたら・・・?と悩んだ時に出会ったのが、上述の本です。

この本を通して、
接続詞や「てにおは」を正しく使うことで「論理的に正しい」文を書く方法を学びました。

結果、勉強仲間から答案が読みやすくなったと言われるように。
答練の点数も、気持ち上がった気がします。

この本に書いてあることは、日常のメール作成など 仕事にも役立つノウハウだと思います。 ぜひお試しくださいね!

では、今日も診断士を目指すみなさまに、幸あれ☆

ほな!

かおりん

 

こんにちは、 Xレイ です。

前々回、前回に引き続き、経済学です。

前々回は、平成25年度の第13問で異時点間の消費
前回は、平成26年度の第13問で労働需要曲線
ここ3年の出題から、正答率の低そうな設問の関連領域をみてきたつもりですが、今回で最終回。

平成27年度の第11問。
新古典派の経済成長理論、ソロー・モデルと呼ばれるものです。

平成25年度第11問
もほぼ同じような設問ですが、過去問題集でこれらを詳しく解説しているものはないと思います。別段、どういったものか知らなくてもいいので当然です。

にもかかわらずあえて題材として取り上げたのは、設問のグラフを導く際に、生産関数やその他若干のマクロ経済学知識を使うのですが、そこをみておくのはどうかと思ったからです。

特に生産関数
中小企業診断士テキストでは、費用最小化問題(等量曲線)、生産要素市場といった領域を詳しく扱っていないので、どうしても生産関数に対する理解が甘くなってしまいます。
主催者側はもちろんそれを承知で、平成27年度の第16問のような出題をしてきます。

前半、その生産関数に触れています。
中盤以降は数式も多く、少々ややこしくなりますが興味のある方は。この設問は、なかなか面白い結論を導き出しています。

 

平成27年度経済学 第11問

昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている。

2種類の生産要素、資本$K$ と労働$N$ を用いて、生産$Y$ が行われる。

資本と労働、そして生産との関係を、労働 1単位あたりの資本と労働 1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
$y=f(k)$
ここで$k=K/N$は資本・労働比率を、$y$ は労働 単位あたりの生産量を表している。

また、労働供給は一定率$n$で増加し、常に完全雇用が実現しているとする。また人々は、所得の一定割合 $s$  を常に貯蓄するとする。

新古典派の経済成長モデルの下図を参照した上で、外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇が、定常状態における資本・労働比率と労働 1単位あたり生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
ただし $k1$ は、定常状態の資本・労働比率を表している。

〔解答群〕
ア 資本・労働比率は上昇し、労働 単位あたり生産量は減少する。
イ 資本・労働比率は上昇し、労働 単位あたり生産量は増加する。
ウ 資本・労働比率は低下し、労働 単位あたり生産量は減少する。
エ 資本・労働比率は低下し、労働 単位あたり生産量は増加する。

————————————————————————

 

さて、これは一体何かと言いますと、
“長期的にみた一国の経済成長の問題” です。

この部分が問われているのですが、要するに、
『労働人口の増加率が、その国の労働者1人当りの資本ストックと生産量に、どのような影響を及ぼすのか考えてみましょう。』ということです。

補足して言い換えると
『一国の労働者1人当たりの生産量、すなわち、労働1単位当りのGDPは、その国の豊かさを表し、労働1単位当りの資本ストックによって決まるのも仮定する。その国の経済が成長し、それが年々増加していく方がもちろん望ましいが、労働人口の増加率が一体そこにどういった影響を及ぼすのか考えてみましょう。』
といった感じです。

すなわち根底にあるのは、
労働1単位当りのGDP(生産量)で経済成長を考えよう
ということです。

と言われても・・・ですね。

 

設問文の赤字部分

まず、
2種類の生産要素、資本$K$ と労働$N$ を用いて、生産$Y$ が行われる
と書いてあります。

これは
$Y=F(K,N)$ ・・・
という生産関数を仮定しているということです。

①ですが、$Y$、$K$、$N$はすべて一国全体の値で、マクロ生産関数と呼ばれます。この国の生産量が、国全体の資本ストックと労働量の2つの要素で決まるということです。(ちなみに資本ストックとは“設備の量”のこと)

次に、
資本と労働、そして生産との関係を、労働 1単位あたりの資本と労働 1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
と書いてあります。

これは、上の①式を基にして、
“労働1単位当り(労働者1人当り)の資本ストックと生産量の関係”
を導き、考えていきたい、ということです。

例えば、一国全体のGDPが2%増加したとしても、労働人口が3%増えたのなら、結果、労働1単位当りのGDPは減少してしまいます。そのような考察をするよりも、あらかじめ労働1単位当りで考えた方が話が早いということです。繰り返しますが、いま、労働1単位当りのGDP(生産量)で経済成長を考えようとしています。

それでは、やってみます。

設問文には書かれていないのですが、このモデルにおける生産関数は
1、規模に関して収穫一定
2、資本、労働の限界生産力逓減
という2つの性質を満たすと仮定しています。
要するに、①の生産関数がこの2つの性質を満たします。

ここでは、1、規模に関して収穫一定 という性質を使います。

これは、任意の$λ$($λ$>0)に対して
$λY=F(λK,λN)$
が成り立つということです。
(この条件を満たす関数を一次同次関数といいます)

要するに、資本$K$ と労働$N$をそれぞれ2倍にすると、生産量$Y$も2倍になる。例えると、設備の量とそれを使える労働者が共に2倍になると、生産量も2倍になる。これが、規模に関して収穫一定ということです。

そこで、$λ$($λ$>0)は任意、つまり、正の数なら何でもいいといっているので、$λ=1/N$として、①式を変形してみると
$Y/N=F(K/N,1)$
となります。この、
右辺の$K/N$が、資本・労働比率(労働1単位当りの資本)
左辺の$Y/N$が、労働1単位当りの生産量
を表しています。

そこで設問文に
$k=K/N$は資本・労働比率を、$y$ は労働 単位あたりの生産量を
と書いてあるので、その通り$k=K/N$、$y=Y/N$と置き換えると
$y=F(k,1)$

独立変数は$k$ひとつとなっているので関数自体を書き換えて
$y=f(k)$ ・・・

この②式が、設問文の生産関数で、当初の目的、労働1単位当り(労働者1人当り)の資本ストックと生産量の関係を表すことに成功しています。

②式を先の 2、資本、労働の限界生産力逓減 という性質を使って図示してみると

図1

このような形状となります。(前回を参考にして下さい)
これは、言うまでもなく設問のグラフの一つ $f(k)$ のことです。

まずはここまでが設問文の赤字部分です。

 

ちなみに、①のように資本と労働を2生産要素とする生産関数は、経済学では頻繁にでてきます。そして、コブダグラス型で表されることも多いのですが、そのコブダグラス型というのは
$Y=K^aN^b$
という型をしている関数です。

その関数式で、$a+b=1$(0<$a$<1,0<$b$<1)となっているとき
1、規模に関して収穫一定
2、資本、労働の限界生産力逓減
という2つの性質を同時に満たします。

冒頭で触れた、平成27年度 第16問 の生産関数がそれです。
その設問は、別段計算させたい訳ではなく、この知識を知っているかといっています。

 

設問文の青字部分

しつこく繰り返しますが、いま、労働1単位当りの生産量で経済成長を考えようとしています。
つまり、一定期間における労働1単位当りの生産量の増加量を経済成長として考えよういうことです。

前段の②式や図1で確認したように、労働1単位当りの生産量は資本・労働比率によって決まります。
ということは、いま考えるべき労働1単位当りの生産量の増加量も、資本・労働比率の増加量によって決まるということです。

ならば、その一定期間における資本・労働比率の増加量を考えてみましょう。

先ほどもみたように設問の赤字部分では、資本・労働比率を
$k=K/N$

と表していました。
これから以下の式が近似的に成り立ちます。
$Δk/k=ΔK/K-ΔN/N$ ・・・③ ($Δ$は変化量を表す)
(これは大変便利な公式のようなものです)

式の各項は変化率(増加率)を表しているのですが、
左辺の$Δk$が、一定期間における資本・労働比率の増加量を表しています。

なので、③を変形し最終的に$Δk=$・・・とすることができれば、
一定期間における資本・労働比率の増加量がどのように決まるのかが分かります。(いま、両辺に$k$をかけてもイマイチよく分かりません)

それでは、設問文の青字部分を使ってやってみます。

まず、
労働供給は一定率$n$で増加し
と書いてあります。
これは要するに、労働成長率が$n$だと言っています。

労働成長率とは労働人口の増加率、つまり、$ΔN/N$のこと。
これは、式の右辺第2項そのままです。
よって、式の右辺第2項は
$ΔN/N=n$ ・・・
と置き換えられます。

次は、③式の右辺第1項の変形です。
人々は、所得の一定割合 $s$  を常に貯蓄する
と書いてあります。
要するに貯蓄率が$s$だと言っています。

ならば、貯蓄を$S$とすると、
$S=sY$
また、財市場が均衡しているとき、貯蓄$S$と投資$I$は等しいとされるので
$S=I$
さらに、投資$I$は資本ストックの増加量$ΔK$と等しいとされるので
$I=ΔK$
以上より
$ΔK=sY$ ・・・
(ここは少々知識が必要ですが、中小企業診断士テキストでも所々で説明している範囲内だと思います)

このを使って、③式の右辺第1項$ΔK/K$を変形してみます。

まずは、$ΔK/K$に⑤をそのまま代入して
=$sY/K$
分子と分母を共に$N$で割ると
=$(sY/N)/(K/N)$
それに、$y=Y/N$、$k=K/N$
を代入して
=$sy/k$
さらに、②式$y=f(k)$を代入して
=$sf(k)/k$
よって、③式の右辺第1項は
$ΔK/K=sf(k)/k$ ・・・
と置き換えられます。

 

さてそれでは、今一度③式。
$Δk/k=ΔK/K-ΔN/N$ ・・・
これを変形します。

右辺に④、⑥を代入し
$Δk/k=sf(k)/k-n$

両辺に$k$を掛けて
$Δk=sf(k)-nk$ ・・・

当初の目的、$Δk=$・・・と表すことに成功しています。
つまりこの式が、一定期間における資本・労働比率の増加量を表していて、それは、共に$k$の関数である$sf(k)$$nk$の差に等しいといっています。

そしてこれから、一定期間における資本・労働比率の増加量が分かれば、②式や図1からそれに対応する労働1単位当りの生産量の増加量も分かる。それを経済成長として考えようということです。

 

それでは、一定期間における資本・労働比率の増加量、つまり、⑦式をグラフで考えてみましょう。

図2

これが、設問のグラフ$sf(k)$$nk$です。

図3

例えばいま、資本・労働比率がk’の状態にあったします。すると、次の期間までに赤線の分だけそれが増加するということになります。

図4

すると次の期間の資本・労働比率は、赤線の分だけ右に移動しk”となります。
そのまた次の期間はどうでしょうか。今度は図4の青線の分だけそれは増加し、さらに右へ移動します。

と進めていくと

図5

いずれ$sf(k)$$nk$の交点$k$1で資本・労働比率は変化しなくなります(定常状態)。

これが設問文の最後
$k1$ は、定常状態の資本・労働比率を表している。
の意味するところです。

 

そして、その定常状態のときの労働1単位当りの生産量も分かるように、図1と図5を併せて描いてみると

図6

設問のグラフそのものです。

すなわちこのグラフは、$sf(k)$$nk$が定常状態の資本・労働比率$k$1を決定し、その$k$1$f(k)$からそのときの労働1単位当りの生産量を読み取る、という図式となっています。
なので、縦軸の「労働1単位あたりの生産量」というのは$f(k)$のみに対応するもので、他の2曲線(直線)に関しては、強いて言うならば
「投資(量)」となるものと思います。($sf(k)$が労働1単位当りの投資、$nk$が現状の資本・労働比率を維持するのに必要な投資)

 

解答

以下は、文章のみで簡潔に。

結果このモデルは
“一国の経済は長期均衡する”
といっています。

先のように、この議論での経済成長とは、労働1単位当りのGDPの増加量のことで、それは資本・労働比率の増加量に依存する。その資本・労働比率は、いずれ定常状態から変化しなくなる。ならば、労働1単位当りのGDPも変化しなくなり、経済は均衡してしまう

よって、そこからさらに成長したいのであれば、技術進歩によって生産関数を上方にシフトさせるしかない。($f(k)$が上方シフトすると$sf(k)$も同じく上方シフト。よって$nk$との交点は右に移動。)

ということになるのです。

これが、新古典派の経済成長理論、ソロー・モデルです。
(一つ注意するのは、均衡するのは労働1単位当りのGDPです。国全体のGDPは、労働成長率に伴って増加していきます。)

ちなみに、「技術進歩がなくても永続的な成長を示せる」というのが、前回も触れた内生的成長モデル(AKモデル)。それは「資本の限界生産力を一定」と仮定することによって説明を可能としているのですが、それらの点がソロー・モデルと決定的に違うところなので、AKモデルではまずはそこを問われるはずだと指摘をしました。

 

ともかく、本設問では「労働成長率$n$の上昇によってどうなるか」というのですが。

あとは関数の問題です。
$nk$の傾きが急になるので、$k$1は左に移動。
よって$f(k)$の値は減少する。

すなわち、
【答え】ウ 資本・労働比率は低下し、労働 単位あたり生産量は減少する
ということになります。
結局、以上の知識を全く知らなくても解答は導けます。

さておきまして、これは、他の条件が同じならば定常状態では「労働成長率の高い国ほど豊かではない」といっています。

そして本設問は、
昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている』けれども、このモデルが正しいのならば『外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇』は、いずれ日本国民一人当たりのGDPを減少させてしまうのではないですか?
と言いたいわけです。

 

最後は余談ですが、このモデルは、戦後の日本の高度経済成長を説明できる、とも言われています。

つまりこのモデルによると、戦争によって短期間に大量の資本ストックを失い資本・労働比率が一度大幅に低下すると、そこから再び定常状態に向かうとき、貯蓄率が高いほど瞬間的に大きな経済成長を経験できる、ということになります。

設問のグラフでいうと、仮に戦前は定常状態の$k1$だったとして、戦争で大量の資本ストックを失い資本・労働比率が一度大きく左に移動する。もちろんそこでは、一旦著しく生活水準が低下することは言うまでもありません。しかしその後、再び定常状態$k1$に向かうとき、途中非常に大きな資本・労働比率の増加すなわち単位当りGDPの増加を経験できる、ということになるのです。

要するに、高度経済成長は起こるべくして起こったものだと。

 

長くなりましたが、以上です。

それでは、また。  Xレイ

 

 

こんにちは、 Xレイ です。

今回は、マクロ経済学の労働市場です。

まだ経済学を学習されていないというストレート生の方。
今読んでも、さっぱり解らないと思います。
いずれ学習された際、お役に立てるものとなっていればいいのですが。

「来年こそは」と励まれている方。
ここは苦手という方が多いのではないでしょうか。
おそらく、ほとんどの中小企業診断士テキストでそれほど丁寧に扱っていない上、少々解りづらいところでもあるのでしょう。
しかし近年、この領域に関連した出題が続いていますので、確実に60点をと思うなら、おさえておくに越したことはありません。
(H25問5 H26問13設問2 H27問7設問1,2 問8)

 

さて、労働市場、つまり雇用の理論をみていくのですが

古典派の労働需要に対する考え方は『古典派の第一公準
古典派の労働供給に対する考え方は『古典派の第二公準

と呼ばれます。(公準とは、決まりごとみたいなものです)

それら公準とはどのようなものなのかをまずはみて、そのように呼んだ経済学者ケインズは、結果一方を否定するのですが、終盤その辺りにも触れてみます。

 

古典派の労働需要

労働需要、すなわち“企業がどれくらいの労働量を必要としているか”ということです。

企業が利潤最大化行動をとる結果、『古典派の第一公準』を満たすように労働需要は決まるというのですが、その公準というのが以下。

実質賃金は労働の限界生産物に等しい

 

まずは、実質賃金労働の限界生産物とは何なのかをみていきましょう。

実質賃金とは、“モノ”の単位で表した賃金です。
実際に貨幣で受け取る賃金は、名目賃金(貨幣賃金)と呼ばれます。
ここでは、その企業が生産している“モノ”で実質賃金を表します。

例えば、1個10000円の時計を生産している企業があります。
そこで働く労働者の給料を30万円とすると、

・名目賃金は 30万円
・実質賃金は 30個  となります。

 

労働の限界生産物とは、
“労働量が1単位増加したときに増える生産物の量”です。

例えば、先ほどの時計企業に労働者が10人居たとします。
“それを11人に増員したとき、新たに何個生産量が増えるのか”ということです。

仮に、10人→11人に労働者が増えたとき、
新たに50個生産量が増えるとします。
これは、“労働者10人のときの限界生産物は50個”ということです。

限界生産物についてもう少し考えてみます。

今度は、労働者があらかじめ60人も居て、
60人→61人 に増えたときはどうでしょう。

通常は、最初の 10人→11人 のときよりも
限界生産物は少なくなると考えられます。

10人→11人 のときは50個でしたが、
例えばそれが10個になってしまうということです。

イメージするならば、使える機械の数や能力にも限りがあります。
労働者が10人のときは、半分程度の機械しか使えていなかったとすると、11人目の加入は非常に大きなものでしょう。
しかし、60人ともなると機械もフルに活用できていて、そこから1人の増員でどれほどの生産量が増えるでしょうか。

このように、一般的には、労働者数(生産要素)が増えていくほど、その限界生産物は減っていきます。
これを、限界生産力逓減の法則といいます。

ちなみに、その法則を満たす生産関数(1生産要素)を図示すると

図1

グラフにおいて、限界生産力(物)は接線の傾きで表されます。
それが逓減していく(右に行くほど小さくなる)ということは、
$Y=\sqrt{L}$ のような形状のグラフとなります。

 

余談ですが、中小企業診断士試験に出てくる生産関数は、このように限界生産力(物)の逓減しているものがほとんどです。
平成24年問18 平成26年問13 平成27年問16 で実際にそのことを問われましたが、すべて逓減です。
例外があるとすれば、経済成長論の内生的成長モデル(AKモデル)。
この理論では、マクロの生産関数ですが、その資本の限界生産力を一定と仮定しています。このモデルが出題されたときには、その“限界生産力一定の仮定”と、それによって“技術進歩がなくても永続的に成長することを示せる”というところを、まずは問われるのではないでしょうか。

 

話を戻しまして、ここまで実質賃金労働の限界生産物についてでした。

ここで再び第一公準。『実質賃金が労働の限界生産物に等しい』とき企業の利益が最大となる。よって、そのように労働者を雇用する、というのです。

引き続き、上の時計企業でみていきますと、

労働者一人当たりの実質賃金は30個でした。
そして、労働者が10人居たとして、そこから10人→11人になると、新たに50個生産量が増えるとしました。

このとき、30個分の給料を払えば、50個生産量が増えるのですから、企業はその11人目を雇った方が20個分得をします。なので雇います。

次の12人目はどうでしょう。

限界生産物は逓減するとの仮定から、例えば、先ほどよりも1個少ない49個生産量が増えるとします。ならばこのときも、その12人目を雇った方が19個分とはなりましたが、得をするので雇います。

さらに、13人目は48個・・・14人目は47個・・・

と続けていくと、“もう一人雇うと実質賃金と同じ30個生産量が増える”というところで差分がゼロとなり、雇い止めとなります。

なぜなら、そこからさらにもう一人雇ってしまえば、30個分の給料を払っても、29個しか生産量が増えないため、1個分損をしてしまうからです。

よって、例の時計企業の場合は31人で雇い止め、つまり雇用量は31人に決まるのです。図示すると

図2

横軸に労働量、縦軸に実質賃金と限界生産物。
で表した限界生産物は、労働量が増えるほど少なくなるので右下がり。
で表した実質賃金は所与で一定(水平)。
その交点で雇用量(労働需要)が決まると。

 

このように、企業が利潤最大化行動をとる結果、実質賃金と労働の限界生産物が等しくなるように雇用量(労働需要)が決まる、ということになります。
(ただし、“生産物はすべて売れる”という仮定があります~セイの法則

これを基に、縦軸に実質賃金、横軸に労働量を取り労働需要曲線を描くと

図3

このように右下がりのグラフとなります。

縦軸に独立変数をとるこのようなグラフは大変扱いづらいのですが、経済学では慣例なので我慢しましょう。

さておき、このグラフが示すのは、
“実質賃金が下がると労働需要は増えていく”

ということです。上の話を整理すると、当然そうなります。

また図2は、一企業の労働需要曲線でしたが、市場全体を考えるときには、ミクロの完全競争市場の需要・供給曲線の場合と手法は同じです。
すべての企業のものを横方向に足し合わせて・・・といったように。
要するに、市場全体も図2の形状で考えるということです。
(この辺は仮定の域なので、あまり深く考えない方がいいです)

 

ちなみに以上が、平成26年度第13問の設問2で問われた全容です。
その正答率はおそらく50%を割っているでしょうが、この第一公準、労働需要といった辺りは、いずれまた出題されるのではないでしょうか。

 

古典派の労働供給

労働供給、今度は“家計がどのくらいの労働量を供給しようとしているか”ということです。

家計が効用最大化行動をとる結果、『古典派の第二公準』を満たすように労働供給は決まるというのですが、その公準というのが以下。

労働の一定量が雇用されている場合、
実質賃金の効用はその雇用量の限界不効用に等しい

 

実質賃金の効用とは
“実質賃金から得られる満足度”です。

その雇用量の限界不効用とは、
“労働量が1単位増加したときに増える不効用”です。
不効用とは、効用(満足度)の反対。
不満度、不快度、苦痛といったようなことです。

そこで、第一公準では、労働量を“人数”で考えましたが、第二公準では、“労働時間”で考えた方が分かりやすいでしょう。

つまり、実質賃金の効用を“時給から得られる満足度”
その雇用量の限界不効用を“もう1時間多く働いたときの苦痛の増加分”といった感じで捉えます。

そして、その雇用量の限界不効用は、一般的には、労働時間が多くなるほど大きくなります。
例えば、3時間働いた後のもう1時間と、12時間働いた後のもう1時間、通常は後者の方がきついです。

 

さて、第二公準ですが、考え方は第一公準と良く似ています。

要するに、
「さらにもう1時間多く働くのは大変苦痛だ。でも、それよりも時給から得られる満足度の方が高ければ働いてもいい。そうでなければもちろん働かない。」
というようなことです。つまり

・実質賃金の効用>限界不効用 のときは、もっと働く
・実質賃金の効用<限界不効用 のときは、働かない

そうすると、
【時給から得られる満足度=もう1時間多く働いたときの苦痛度】
となるところで“働き止め”となる。図示すると

図4

横軸に労働時間、縦軸に実質賃金の効用と限界不効用。
ピンクで表した限界不効用は、労働時間が多くなるほど大きくなるので右上がり。
水色で表した実質賃金の効用は、実質賃金が所与ならば一定(水平)。
その交点で労働時間(労働供給)が決まると。

 

確かに考え方は良く似ていますが、第一公準と比べても、少々感覚的で歯切れが悪いといいますか・・・ですよね。分かりづらい。

その理由は、基数的な実質賃金と序数的な効用(不効用)を同列に扱おうとしているからでしょうね、たぶん。

ちなみに基数とは“量を計る数”で、序数とは“順序付けを表す数”。
これが混ざると間違いも起こりやすくなります。

例えば、こんな問題。

1階から3階まで行くのに8秒かかるエレベーターがあります。
そのエレベーターで1階から6階まで行くのに何秒かかるでしょうか?

 

答えは、20秒。

とっさに 16秒 と答えた方。
この問題の、階数が序数、時間が基数なんですね。
そこで少々混乱してしまうのです。
日付で、12月7日から12月22日までは何日間?
というのも同じようなことで、一瞬考えてしまいます。

 

話を戻しまして、労働の一定量が雇用されている場合、実質賃金の効用はその雇用量の限界不効用に等しくなるなるように労働供給は決まる、と。

これを基に、縦軸に実質賃金、横軸に労働量を取り労働供給曲線を描くと

図5

このように右上がりのグラフとなります。

このグラフが示すのは、
“実質賃金が下がると労働供給は減っていく”
ということです。

また、市場全体のものは、労働需要曲線のときと同様です。

 

古典派の労働市場

労働需要曲線労働供給曲線を同時に描くと

図6

このようになります。

第一公準、第二公準が正しいとすると、労働市場において実質賃金は伸縮的であり、市場のメカニズムによって点Eで均衡する。
そして、常に完全雇用=働きたい人がすべて働いている状態)が実現している、ということになるのです。

なので、仮に失業者がいるとすれば、それは
① 企業と労働者のマッチングに時間を要するもの(摩擦的失業
② 何らかの理由で労働者に働く意思がないためのもの(自発的失業
であると。
(①は、労働者が自分に適合した職を見つけるのには時間がかかり、その職探しの間は失業状態もやむ得ない、といった感じです。例えば、転職の最中の働いていない期間など)

そして、もしこの均衡状態から労働量を増やしたいのであれば、
・組織を改善したりして摩擦的失業を減らす
・労働の苦痛をやわらげて自発的失業を減らす
などなどするしかないと。

さらに言うならば、世界恐慌期の多くの失業者についても、例えば、
「労働者側が、正当な名目賃金の引き下げを受け入れないからで、それは自発的失業だ」
などと解釈されるのです。

これが、古典派の雇用理論です。

 

ケインズの批判

以下は、簡潔に。

「実際には、現行の賃金水準で働きたいけど働けない人(非自発的失業)もいる。」

というのがケインズです。
よって、古典派の雇用理論はどこかに誤りがあるはずで、
それが第二公準だと言いました。(ちなみに第一公準は否定しません)

具体的には、
「第二公準では、労働者は実質賃金によって労働供給量を決めるとしているが、実際の雇用契約は名目賃金によって結ばれるのであって、そもそもそこが間違っている。例えば、物価が上昇すると実質賃金は下がるが、そこで労働者は労働供給量を減らすだろうか。あくまでも、労働者は名目賃金によって労働供給量を決めるはずだ。」
とこんな感じです。

第二公準、要するに、古典派の労働供給曲線が違うというのですが、ならばどのようなものかといえば

図7

このような感じで考えていたのではないかと。
(とあいまいに言うのは、当批判をしているケインズの著書にその考えを示すグラフは出てこないので、識者が文章を読み解くと・・・となってしまうためです)

先ほどの通り、縦軸には名目賃金。
現行の賃金水準 $W0$で働きたい労働者が $Lf$人いるとして、
それまでは水平で表される。
その後、つまり完全雇用を実現できた後は、
労働供給が一定となり垂直で表される。
(この垂直部分を右上がりとしているものも見ます。議論の中心はそれ以前になるでしょうからあまり気には、と)

 

そして、非自発的失業が発生しているということは

図8

労働需要曲線が、このような状態にあるのではないかと。
グラフの $(Lf-L1)$ が非自発的失業を表しています。

だとすると

図9

こうなれば、非自発的失業を無くし完全雇用を実現できる。

どうすればいいのか?

それは、“生産物への需要を増加させて生産量を増やせばいい”と。
つまり、非自発的失業の発生要因は、労働市場ではなく財市場にある。
そして、財市場においては生産物への需要量がその供給量を決定し、ひいては雇用量も決定するのだと。

これが『有効需要の原理』です。

 

ではその思想を基にして、どのように需要量が決定し、さらには、どうやってそれを増やしていけばいいのか、考えてみましょう。
というのが、中小企業診断士テキストでも丁寧に扱う、ケインズ型消費関数、45度線分析といった辺りです。
このように労働市場からみていくと、例えば、デフレギャップの説明もよく解るのではないでしょうか。

 

以上です。
中小企業診断士試験で出題される可能性が高いのは、第一公準です。
【利潤最大化行動: 実質賃金=労働の限界生産物】
最低限ここはおさえておきましょう。

それでは、また。  Xレイ

 

 

こんにちは、 Xレイ です。

今日は、2016年度一次試験に向けて経済学。

ストレート生は、「まだ経済学なんて学習していない」という方が多いのでしょうか。そのような方には、今後学習した際の参考になればと。

 

ミクロ経済学からスルツキー分解、そして、その応用として出題の可能性がある異時点間の消費
スルツキー分解については、以前にもこちらで扱いました。内容は重複しますが今一度それを確認した後、そこでは説明しなかった異時点間の消費(二期間消費モデル)に移っていきます。

前半のスルツキー分解のポイントは、以下の二つ。
 3つの変数を扱っている
② 補助線の引き方やその意図
ここに着目をします。

後半の異時点間の消費は少々難しいところでしょうが、来年こそは絶対に60点以上をという方は、知っておいた方がよろしいのではないでしょうか。

 

スルツキー分解

“スルツキー分解のグラフがイマイチ解りづらい”
それは『3次元を2次元で表しているから』です(たぶん)。

無差別曲線とは、

図1

例えば、図1の左のような縦・横・高さ軸を持つ3次元の効用関数を、あたかも上から見て投影したかのように2次元化したもの、と捉えることができるでしょう。

その2次元化したグラフに、予算制約線を書き加えてみると

図2

例えば、このように。
よく目にするスルツキー分解のグラフです。

そこで仮に、このグラフは最適消費点が点Lから点Nに移ったところを表しているとすると、このとき何の値が変化するのか分かりますか?

答えは、X財の消費量Y財の消費量効用の大きさ
3つの値が変化します。

つまり、スルツキー分解のグラフは2次元でありながら、3つの変数を扱っているということです。まずは、ここをしっかりとおさえておくことが重要です。

 

それでは、スルツキー分解です。

図3

いまX財の価格が低下して、最適消費点が点Lから点Nへ変化したところです。

もう少し詳しく言うと
「X財の価格低下によって、X財の最大消費量がBからCへと増加した。
それに伴って、予算制約線がから水色へ、また、最適消費点は点Lから点Nへと変化をし、効用がからピンクへ向上した。」
とこんな感じでしょうか。

このようにX財の『価格が変わったことによる消費量の変化』のことを
価格効果(全効果・全部効果)』といいます。

この価格効果、すなわち、点Lから点Nへの消費量の変化は、以下の2つの効果が合わさったものです。

まず、X財の価格が低下すると、2つの変化が起こります。
① Y財と比べて相対的にX財が安くなる(2財の価格比が変化する)
② 実質的な予算(所得)が増加する

すると、その各々の変化は、2つの効果を生み出します。
① X財とY財の消費の比率を変える
② X財とY財の消費の全体量を変える

そして
①の効果を『代替効果
②の効果を『所得効果
と呼ぶのです。

すなわち、価格効果代替効果所得効果分解され
価格効果』=『代替効果』+『所得効果
と表せます。
これが、スルツキー分解です。

そこで試験では、
代替効果による消費量の変化はどの程度?」
所得効果によってX財の消費量は増えたの、減ったの?」
などなどグラフを通して聞かれるのです。

それでは、図3の代替効果所得効果がどれ程か調べてみましょう。

いま価格効果は分かっているので、あとどちらかが分かれば引き算です。
そこで、代替効果を求めてみます。

代替効果』とは何なのか。先ほどよりも詳しく言うと、
『財の価格比が変化したとき、いまと同じ効用を得る
ための消費量の変化です。

それではもう一度図3を見てみます。

図3

X財の価格が低下したことによって、
確かに、2財の価格比は変化しています(予算制約線が水色へ)。
しかし、効用も変化してしまっています(無差別曲線ピンクへ)。

代替効果
は価格比が変化したときに同じ効用を得るための変化なので、
価格比(=予算制約線の傾き)は変化後のままにして、
効用(=無差別曲線)は変化前と同じ状態に戻してみましょう。
すると、代替効果が分かるはずです。

それをグラフで行うと、図4。

図4

変化後の予算制約線(水色)と平行な補助線
変化前の無差別曲線()と接するように引く
ということになり、そこで新たな消費点Mを得ます。

そして、最初の点Lからその新たな点Mへの変化こそが『代替効果』。
あとは 『価格効果』=『代替効果 』+『所得効果』なので、
残りの変化、すなわち、点Mから点Nへの変化が『所得効果』となるわけです。

グラフにまとめて、図5。

図5

 

以上は、X財の価格低下という局面でみてきました。
他にも、①X財の価格上昇 ②Y財の価格低下 ③Y財の価格上昇
のパターンがありますので、各々おさえておきましょう。

図6

 

以上がスルツキー分解です。

 

異時点間の消費

中小企業診断士試験では、平成19年度第16問のようにスルツキー分解の応用として出題される可能性があるほか、平成25年度第13問では単にグラフの傾きや切片が問われました。これらは正答率が低かったはずです。もちろん出題者はそのこと想定済みで、半分以上の受験生が間違えると踏んで出題しています。7、8割の受験生が正解できるような問題に、このような問題も織り交ぜながら全体の難易度を調整しているので、この辺りをしとめられれば自ずと得点上位となるはずです。

それでは。

図7

これは、ある消費者の生涯を2期間に分けて
各々の期間における所得と消費の関係を考えています。

横軸の第1期は若年期、縦軸の第2期は老年期を表していて、
第1期の所得をY1、第2期の所得をY2 とし、それを所与としています。
(定年前と定年後、Y2は年金といったイメージでしょうか)

第1期(横軸)はY1の所得に対して、C1の消費
第2期(縦軸)はY2の所得に対して、C2の消費
を行います。
(変数は実数値、要するに物価の変動は考えない。また、生涯所得はすべて消費に充てる、要するに子孫に財産を残さない。)←よく分からない場合、あまり気にしなくても大丈夫でしょう

そこで例えば、第1期に貯蓄も借入もできないとすると、この消費者は予算制約線上の点Aで消費をすることになります。つまり
第1期(横軸)の所得Y1を、すべて第1期の消費C1に充てる
第2期(縦軸)の所得Y2も、すべて第2期の消費C2に充てる
ということです。

まずここまでは、仮定と言いますか決め事です。グラフの意味(見方)をしっかりとおさえましょう。

 

それでは、第1期に利子率rで貯蓄・借入が自由にできるとき
どうなるか。

図8

予算制約線上のすべての点での消費スタイルが可能となります。

点Aより右側の消費点は、第1期に借入を行ってまで消費をする場合です。
このとき、第2期の消費C2は、所得Y2より少なくなります
それは、第1期での借入を第2期で返済しなければいけないからです。

また、点Aより左側の消費点は、第1期に貯蓄を行う場合です。
このときは逆に、第2期の消費C2は、所得Y2より多くなります
もちろん、第1期の貯蓄を第2期で使えるからです。

そして極端なケース、つまり第1期、第2期のいずれかの消費をゼロとした場合の消費点が、それぞれY切片X切片になります。

第1期の消費C1=0 の場合がY切片
このとき、第2期でできる消費C2は (1+r)Y1+Y2 となります。
第2期の全所得Y2に加え、貯蓄した第1期の全所得Y1に利息も付いてくる、ということです。

第2期の消費C2=0 の場合がX切片
このとき、第1期でできる消費C1は Y1+Y2/(1+r) となります。
第1期の全所得Y1に加え、借入れた第2期の全所得Y2から支払わなければいけない利息を除いた額、ということになります

ここで、“第1期の所得Y1の方が第2期の所得Y2よりも価値がある”
ということが分かりますか?
これが、財務会計でも出てくる現在価値の概念です。

グラフに戻りもう一つ。
予算制約線の傾きは -(1+r) となっていて、利子率rに依存しています。

 

そして、例えば

図9

のような無差別曲線を持つ消費者の場合。
最適消費点である点B(第1期の消費がC1’、第2期の消費がC2’)
で消費をします。この例では
“第1期に(Y1-C1’)の分だけ、第2期へ向けて貯蓄をした”
ということです。ちなみに、
(Y1-C1’)(1+r)=(C2’-Y2)
となるのですが大丈夫でしょうか。

 

さてここで、利子率rが上がるとどうなるでしょう。

図10

先ほどいったように、予算制約線の傾きは -(1+r) なので、
新たな予算制約線は、X軸に対して傾きが急になります。
また、その新たな予算制約線も必ず点Aを通ります
それは、利子率rが変わっても、所得Y1、Y2は変化しないからです。
よって図10のように、予算制約線は点Aを軸に回転したような変化となります。

すると図9の消費者は、例えばこのように消費を変化させます。

図11

これは、利子率rが大きくなったことによって、
『第1期の所得の価値(≒価格)が第2期と比べて相対的により高くなった。また、実質的な生涯所得も増加した。』
そのため、最適消費点が点Bから点Cへ変化したということです。
つまり、この変化を『価格効果』として捉えることができるのです。
すると、『代替効果』と『所得効果』にスルツキー分解が可能となり

図12

このように考えることができるので、スルツキー分解の応用として扱われ可能性があるのです。

しかし、このモデルの本当に重要なところはおそらくそこではなく、
合理的に将来のことを考える消費者”が将来のことを考慮して現在の消費を決める、と仮定しているところにあるのでしょう。
ここが、マクロ経済学のケインズの消費関数にはない考え方で、ライフサイクル仮説恒常所得仮説といった消費の理論の基礎になったということなので。

 

話を戻して、上では貯蓄・借入が自由にできる場合をみてきました。しかし現実には、貯蓄は無理をすれば誰でもできますが、借入はそうはいきません。
そこで、貯蓄はできるが借入が全くできない場合はどうなるか。

図13

このような予算制約となります。
つまり、点Aよりも右側の消費点を選択できなくなります。
すると、“第1期に借入してまで消費することが最適な消費者”は、やむなく効用を下げて点Aで消費をすることになり、図14。

図14

本当は借入をして、の無差別曲線との接点で消費をしたいのですが、無理なのでやむなくピンクで、ということになるのです。グラフから効用が下がっていることが確認できます。
この借入ができない制約のことを、流動性制約といいます。

以上が、異時点間の消費です。

 

余談ですが、前段で触れたように平成25年問13で、途中説明したY切片と傾きを問われましたが、問題はその設問のグラフ。
線分OB>線分OA
に見えますよね。
これ本来、利子率rは正でしょうから、縦軸と横軸の単位、縮尺といったものが等しければ必ず
線分OB<線分OA
となるんですね。
そのようにきちんと描く必要はないのですが、少々意地悪だなと。グラフの形状を信用して、傾きを間違った方もいらっしゃたのではないでしょうか。

 

さて今回は、スルツキー分解と異時点間の消費をみてきました。
前半のスルツキー分解は、本試験では頻出で、解ってしまえばそれほど難しくもないので、確実に得点したいところです。

それでは、また。  Xレイ

 

こんにちは、和尚です。
秋も深まりかけてきまして、
皆さんお風邪などお召しになっておられませんか?

まる→mya→おと・・・と平成27年の事例Ⅳを解説したのなら、最後の四天王である、自称邪鬼であるこの和尚が華麗にオーラスを飾りたく〆ます・・・なーんてこと言わないですよね、この和尚が。。。

今日も通常運転で参りますよ。

おと記事の中にもありましたが、先日おと&和尚で平成27年事例Ⅳを語る「プレ」対談をSkypeで行っております。なぜ「プレ」となったのか深ーいワケがあるのですが、それはリーダーのみぞ知る、ってことで、お許しくださいませませ。

その対談中で和尚の事例Ⅳにかける愛情を語らせていただきます。近日中に本対談があり公開予定ですので、請う!ご期待、ですよ。
(それにしてもおと氏ですが、対談してみて私以上に財務を愛していらっしゃることがわかり、安心しました!(なにを?))

さて。

本日11月13日は、キムタクや倖田來未の誕生日ではありますが(フュージョンバンドのカシオペアの昔のベーシスト櫻井さんと今のベーシスト鳴瀬さんが同じ11月13日の誕生日だとは今ウィキって知った、ちなみにおと&和尚も同じ誕生日です)、歴史的に記念日的なものはないのかなーと探していたら、

1921年 – 日本で高橋是清(たかはしこれきよ)が第20代内閣総理大臣に就任し、高橋内閣が発足。

ですって。

この高橋是清、実は総理大臣としてよりも、大蔵大臣としての評価のほうが高かったりします。
調べてみたら、7回も大蔵大臣を務めております。
この人苦労人で

勝海舟の息子とともに米国へ留学しようと思って渡米したら騙されて奴隷として使われたとか、

17歳で英語の能力を買われて佐賀県の唐津藩の藩校の主任教授になったとか、
(きり追加記事を待ちましょう!(笑))

芸者の太鼓もちをしていたとか、

英字新聞を訳して毎日新聞へ持ち込むとか

学校の友人に騙されて借金を背負わされるとか、

若かりし頃、なかなかファンキーな生き方をされておられます。

さて、彼の大蔵大臣としての手腕が遺憾なく発揮された時期を順に示しますと・・・

1927年(昭和2年)に昭和金融恐慌の発生で、請われて田中内閣で大蔵大臣を努めて、モラトリアム(支払猶予制度)や紙幣の大量印刷によって当面の金融危機を回避しました。

1931年(昭和6年)には、政友会総裁の犬養毅内閣において4度目の大蔵大臣となります。犬養内閣では金輸出の再禁止(12月13日)をして『管理通貨制度』への移行を促しましたが、これは日本の通貨が兌換紙幣から不換紙幣へと切り替わる『金本位制度の放棄』を意味しておりイギリスに次ぐ移行の早さでした。

金本位制を放棄して管理通貨制度に移行したことで、『金の保有量』に制約されないフレキシブル(柔軟)な積極財政政策を行いやすくなり、大量の国公債発行による公共事業や軍事への投資が可能になりました。
(和尚注:結局のところ金本位制は原理原則から鑑みれば、その国が持っている金の量の範囲内しか紙幣を発行できないゆえ、貨幣流通量による経済操作はその金の価値の範囲内でしかできないことになるんですよね、多分)

高橋是清はケインズ政策の先駆けとも言える公共事業・軍事予算を活用した『積極財政政策』を実行して、大量の国際を日銀に引き受けさせることで財政規模を拡大しましたが、国債・通貨の大量発行によってインフレが発生してデフレスパイラルの大不況を離脱する原動力となりました。
(和尚注:この強調してある部分の流れ、理解してくださいね!)

国民経済を破綻させないレベルのマイルドなインフレを発生させることで、デフレスパイラルによる物価・労賃の下落や雇用の減少を堰き止めることができるのですが、これを『リフレーション政策・インフレターゲット』といいます。
(参考・引用:高橋是清の積極財政政策・管理通貨制度への移行、http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/vision/history001/showa003.html)

アベノミクスもリフレーション政策とかインフレターゲットを2%にするとかやっておりましたが、すでに80年以上前の政策の焼き直しだったわけですわ。

この高橋の政策は、IS-LM曲線モデルで説明できると思われます。
昭和6年に高橋是清が大蔵大臣になるまでは、デフレ不況で国民所得は低下しておりました。

そこで、是清は

・赤字国債を辞さない財政投資により、IS曲線を右上方へシフトさせる

・さらに貨幣の大量発行により、「マネーサプライ増加」→「利子率低下」→「投資需要増加」→「国民所得増大」というケインズ・ルートを発生させ、LM曲線を右下方へシフトさせる。

の財政政策と金融政策のダブル施策でこの不況を救ったことになります。

この他、マンデル=フレミングモデルでも説明可能かと思われますが
(どうも固定相場制から変動相場制への移行も行ったようだ。高橋が蔵相になるまでは円高不況であったらしいです)ここは、どなたかのヘルプを期待したいところです(と逃げる)。

 

さて、この高橋是清の生涯は転職に転職を重ねた、まさしく波瀾万丈の人生でしたが、和尚が一番印象に残ったのは時代は少し遡るのですが「ペルーでの鉱山探し」でのエピソードであります。

最終的にこの鉱山は使い物にならなく、彼はこの事業に全財産を奪われ、非常に貧乏になったのですが、そこから上記のように総理大臣まで出世したのは凄いと思います。

この鉱山事業のあらましをかいつまんで申しますと・・・

ある人の協力な「推し」により、明治22年にペルーのカラワクラ銀山の鉱山採掘会社の新設に関わった高橋是清は、現地視察が必要であることから日本を出発、サンフランシスコを経て、ペルーのリマヘ。ここから高山鉄道でアンデス山脈の中程、チクラの街に到着します。

カラワクラはこれよりさらに山奥になるのですが、ここチクラは既に日本の富士山より高い4000mの高地。非常に寂しい街であり、高山病か、はたまたちょっとした失望からか、彼はめまいを感じながら宿に到着します。

あたりは既に暗くなっており、かつアンデスの夜は非常に寒い。

かれはブルブル震えながら、チェックインを済まそうとすると、宿の親父が見かねて、防寒服を差し出し、こう言いました。

「高橋、これ着よ!」

★★★★★★★★★

さーて今週の和尚さんは!
1.道草教養シリーズ
2.編集後記

でお送りいたしマース!

■■■ここから本文■■■

1.道草教養シリーズ~財務会計編

いつもいつも、タイトルを考えていただいて恐縮です、リーダー。
確かにね、私は財務得意だと公言してますが、こうもいつも「財務」「財務」「財務」「財務」・・・とせっつかれては、さらに「おと&和尚の朝まで生財務」なんてやらされたら、たまには財務以外の違うことを言いたくなるじゃないですか・・・

確かに財務以外に取り柄はない私ではありますけれども、プンプン!と思いながら、

もう一度タイトルを読み直してみると・・・道草!ってあるじゃないですか!

「道草」
(名)スル
①〔「道草を食う」から〕目的地へ行く途中で他の事に時間を使うこと。「-してはいけません」
②道端に生えている草。
③夏目漱石の小説。
(大辞林 第三版を一部改竄?)

そうですね、これを今日のテーマに租って申し上げるならば、
「目的地=合格」
もしくは財務のスキル獲得に向かう途中で他のことに時間を使うこと。

ありがとうございます。大いに道草ネタ語らせていただきます。

では、二つばかしの道草のお話を。もしかしたらどこかでお話ししたかもしれませんが。和尚の持ちネタ。

(1)減価償却のお話。
受験勉強で悩まされたであろう減価償却ですが、興味を持てると思われるお話をひとつ。

クイズです。
以下の資産の勘定科目はなんでしょう。
①乳牛
②肉牛
③柿の木


§
Ω



はい、時間です。
答えを言いますね!
①と③が有形固定資産、②が棚卸資産です。
②の肉牛が棚卸資産って、なんだかちょっとかわいそうと思うのは和尚だけでしょうか。当然売られていくんですから、スライスやミンチにされるんですから、
原材料→仕掛品→商品
の勘定科目の変遷をたどるんでしょうね、肉牛
ただし、後述しますが、種付けの肉牛は有形固定資産です。なんだかなぁ。。。

ちなみに、和尚の地元(と言い切れない・・・)の松阪牛は、子牛としてもらってきて牧場で育てて出荷するまで2年くらいかかりますが、これはワンイヤールールを適用せず、営業循環基準で「1年以上」在庫に計上されることを、蛇足として付け加えときます。

次に①ですが、なんだか乳牛が固定資産っておもろいでしょ?
で、当然固定資産だから、耐用年数ってのがありますが、何年だかご存じです?
これ、税法で決まってるんです。
くわしくはここ
(ちょっと長いページだけど)

これによると、乳牛は4年(下記コメントにて、「酪農に詳しい受験者」さまからお教えいただきました。ありがとうございます。)になるかと。上述した種付け用(くどいなー)の牛は5~6年と決まってます。
で、知り合いの酪農家から聞きましたが、乳が出ないようになった乳牛はミンチにされるらしいのです。
その場合、当然ながら
有形固定資産除却損の計上をする、
ということは、もう財務を勉強してきた方ならピンと来ますよね。

最後に③ですが、この表によれば
「桃栗3年、柿8年」というのは、償却年数表では役に立たない諺だということが知れます。

実際には
「桃20年、栗25年、柿35年」
(全然、語呂がよくない・・・)
が償却年数だと言うこととともに、柿の果実が採れる期間は桃栗より長いことを今知りました。

ということで、減価償却も意外なものにも適用される、ということがわかりましたね!

(2)社長のキ・モ・チ
今度は、決算書について。
ここでも問題です。
中小企業の社長は、決算書をつくる意義をどのように感じているでしょうか?


§
Ω




§
Ω




§
Ω



*・・・ちょっと長め?

はい、時間です。
教科書どうりの「決算書をつくる意義」は、決算期間における正確な損益状態を図るため、とか、BSを作成することにより、正確な財産状況を把握するため、とかが出てくるんでしょうが、

まず、決算書を作る意義は

・税金を払うため(仕方なく)

です。和尚は断言します。毎年毎年決算を楽しみにしている社長さんは、ホンの1割いるかどうか。

このニッポンの中小企業の多くの社長の気持ちは

めんどくせーーーーーーーーーーー

これに尽きます。
我々中小企業診断士(含む成りたいと思う人)は、こういう気持ちの理解とともに、

なぜ決算作業が必要なのか?

を税務処理だけでなく、管理会計の意義から、中小企業の社長のおっちゃんたちに分かりやすく説いていくことが、使命でないでしょうか。

最後の小ネタ。

この税の徴収方法、実は租庸調の時代から変わらないとおもいます。

自分で今年の作物の取れ高を計算し、そこから税率を掛け算して、その税金に相当する穀物を背負って奈良の都まで納めにいく・・・・

のが1300年前の日本の納税の姿であれば、

自分(税理士を使うことも可能)で今年の儲けを計算し、その儲けの額に応じた掛け目、控除額を控除し、それを「自分で」税務署に納めに(銀行振込に)行く・・・

「お前ら、日本国に住まわせてやってんだから、自分でもうけを計算して、申告して税金を納めやがれ!」

という政府の上から目線は1000年前も変わらぬようです。

 

2.編集後記
さて、和尚の道草財務、いかがでありましたでしょうか。

そもそも、財務って興味が持てないのよ!とおっしゃる方、このような

「よこしまなトリビア知識」

をテコに自分に興味を持たせていく、というのもよい手段かと思われます。

まずは、根元的な人間の欲求

「知りたい!」

と思う心を最大限に増幅して、勉強へのモチベーションアップに生かしていただきたい、ということで、本日は〆といたしましょう。

合掌。

 

3.補記

と、一旦終わっておいて、今回は補記もあるのよ。

前座の話で出てきた高橋是清ですが、前回の反省もあるし、前座の話で何しようなと考えてて、
ネタが詰まったときの

♪今日は何の日気になる日~

をやろうと思ったら、高橋是清さんが総理大臣になった日だとわかって、そしたら、オチはあれしかねーよな、ということでwikiで調べて、一旦は書き終えました。

しかし!この記事を書いてから、図書館で「もっと是清(なれなれしい)のこと知りたいなー」と思って蔵書検索かけたら、

天佑なり  高橋是清・百年前の日本国債(上)(下)/幸田真音 角川書店/平成25年

を発見、一気に読んでしまいました。
読んで、ちと目から鱗の部分があって、さらにこうして追記をしている次第。オチも元ネタは226事件の青年将校が射殺する前に、将校が云々というネタなのですが、これを読んで、最期の前の描写をそんなに軽く描くにはあまりにも立派すぎる人であろうと思い、和尚が改編しました。

もともと幸田真音は証券ディーラーでもあり、金融ものを得意とする作家で、以前から和尚蔵書には入っておりました。中日新聞で連載やってるころからなんとなーくは知っているものの、日経みたく最終面に掲載されてないので、ついつい読み飛ばしていたので、精読いたしました。

す、すると!この高橋是清、まさしく診断士試験のために歩んできた人生ではないのか?と思わせることしきり。繰り返しもありますが、
・初代特許局長で、特許法の礎となる「工業所有権保護条例」を発布
・上記の通り財政政策、金融政策を実施、ケインズより先んじてたとも言える経済政策を推進
・戦費調達のため国債発行に邁進
・実業家として商品取引会社や鉱山開発会社を運営

と、法務、経済、財務、経営、運営とかなり診断士試験と関わりをもったお方でございます。

この和尚、元来戌年生まれだけに、犬も当たればなんとやら、
棒に当たって楽しむような人生を送っておりますが、今回のこの高橋是清さんについては、この道場に関わりがなければ、ここまで深く知ることもなかっただろうと、改めてこのご縁に感謝する次第でございます。

それにしても、昭和初期の激動の時代に80代の老齢の彼しか大蔵大臣を務める人物がいなかったのか、とともに、そのような功績ある人物がテロに斃れてしまったことは、戦前日本の不幸でもあった、と和尚は感に入るのでありました。

合掌。

 

こんにちは、 Xレイ です。
今回は、マクロ経済学知識問題です。
昨年(平成26年度)でいうと問6~問12ですが、正答率は低いはずです。時間的制約からこれら領域まで手が回らない、といったところだと思います。
直前期対策シリーズということで、簡潔にみていきます。

1.経済成長
2.投資理論
3.その他

 

1.経済成長

【出題~H26問12 H25問12 H24問11 H23問9 H22問20 H19問10】

経済成長を分析する成長会計、また、経済成長の理論として“新古典派の経済成長モデル”と“内生的成長モデル”。
これらを併せると、ここ5年は毎年の出題です。
成長会計ならまだいいですが、他はかなり厄介です。

(1)成長会計

$\frac{ΔY}{Y}=\frac{ΔA}{A}+α\frac{ΔK}{K}+(1-α)\frac{ΔL}{L}$

$\frac{ΔY}{Y}$
:GDP成長率  $\frac{ΔA}{A}$:TFP成長率 
$\frac{ΔK}{K}$
:資本の成長率 $\frac{ΔL}{L}$:労働の成長率
$α$:資本所得の割合 $(1-α)$:労働所得の割合

過去の出題レベルなら、細かなところは解らなくても大丈夫です。

成長会計とは
『GDP成長率は、TFP成長率・資本の成長率・労働の成長率に依存する』
言い換えると、
『経済成長は、技術の進歩・資本の蓄積・労働力の拡大に依存する』
というもの。
例えば日本の数値を調べてみると、TFP成長率以外は「国民経済計算」や「労働力調査」等から知ることができる。
一つ残ったTFP成長率は計算でわかり、それはソロー残差と呼ばれている。

このくらいでどうでしょう。

 

(2)新古典派の経済成長モデル(ソローモデル)

平成25年問11がこのモデルの一部分です。
関数の問題化して得点した方も多いでしょうが、これは難しいと思います。

全くの個人的見解ですが

①生産関数は、規模に関して収穫一定、資本の限界生産力逓減、と仮定している
②資本ストックには定常状態水準が存在する(経済は長期均衡する)
③持続的な成長は技術の進歩のみによって説明できる

この辺りかと。

 

※追記 平成27年8月21日

平成27年問11で、平成25年問11と全く同じグラフが出題されました。
今後のため、そのグラフについて若干説明を加えておきます。
おそらく、過去問題集ではあまり解説されないと思いますので・・・

まず、設問で想定している生産関数が
$Y=F(K,N)$ というマクロ生産関数です。
この生産関数が規模に関して収穫一定と仮定すると
任意の$λ$($λ$>0)に対して $λY=F(λK,λN)$ が成り立ちます。
そこで $λ=1/N$ とおくと $Y/N=F(K/N,1)$
$Y/N$は1労働者当りの生産量を
$K/N$は1労働者当たりの資本量を表しています。
それらを $Y/N=y$、$K/N=k$ と置き換えて
$y=F(k,1)$
さらに生産関数は2次元となっているので $F(k,1)=f(k)$ として
$y=f(k)$ ・・・①
この①が、平成25年問11の4行目(平成27年問11の5行目)の式で、
そこまででこんな感じです。

先のように、1労働者当たりの資本量$k=K/N$から
$Δk/k=ΔK/K-ΔN/N$  ・・・②
が近似的に成り立ちます(証明は省略)。
この $Δk/k$ は、$k$の成長率を表しています。

一方、投資を$I$とすると、それは資本ストックの増加分$ΔK$に等しいので
$I=ΔK$ ・・・③
次に、貯蓄を$S$、貯蓄率を$s$とすると
$S=sY$ ・・・④
財市場が均衡していれば
$S=I$ が成り立つので、③、④より
$ΔK=sY$ ・・・⑤

②式の右辺第1項 $ΔK/K$ に⑤を代入すると
$ΔK/K=sY/K$
さらに、分子、分母とも$N$で割って
$sy/k$ と、1労働者当りで表します。
さらに①式より
$sy/k=sf(k)/k$
よって右辺第1項は
$sf(k)/k$ ・・・⑥

また、②式の右辺第2項$ΔN/N$は労働成長率$n$のことで
$ΔN/N=n$ ・・・⑦

⑥、⑦から②式は $Δk/k=sf(k)/k-n$ となり、その両辺に$k$をかけると
$Δk=sf(k)-nk$ ・・・⑧

この⑧式は、1労働者当りの資本ストックの増加量$Δk$は、共に$k$の関数である$sf(k)$と$nk$によって決まる、ということを表しています。
そこで、$sf(k)$と$nk$、そして①式も併せて描いたのが、設問のグラフです。

はい、やっぱりこれ難しいんです。

 

(3)内生的成長モデル

平成23年問9で足早に説明してますが、これも難しいと思います。
同様に個人的見解で

①生産関数は、資本の限界生産力一定、と仮定している
②それにより、技術進歩がなくても永続的に成長することを示せる

この2つが、(2)ソローモデル と大きく異なるところなので。

 

2.投資理論

【出題~H26年問7 H25年問12 H22年問4】

(1)ケインズ型投資理論

利子率<投資の限界効率 のとき、投資を行う

投資の限界効率とは『投資における利益率』。
それが利子率より高ければ、投資をした方が良いということになります。

 

(2)加速度原理

①生産量の増加分に比例して、投資を行う
②資本係数は一定 資本ストックの調整速度=1 と仮定

資本ストックを$N$、生産量を$Y$、資本係数を$\nu$(定数)とすると
$N/Y={\nu}$  両辺に$Y$をかけて $N={\nu}Y$
投資$I$は資本ストックの増加量に等しいので
$I={\Delta}N={\nu}{\Delta}Y$ となり
“投資$I$は生産量の増加分${\Delta}Y$に比例する”

というのが加速度原理です。

また、資本の調整速度=1 とは
${\Delta}Y$を、例えば1年間の生産量の増分とすると、それに対して必要な投資$I$(=資本ストックの増加分${\Delta}N$)も1年間で達成される、
ということです。

 

(3)トービンのq

トービンのqが1を上回るとき、投資を行う

『株式市場』に着目をしています。
トービンのqとは、
『企業の評価額(株式の時価総額+負債総額)』を
『資本の再取得価額』で割った値。

平成25年問12が解れば大丈夫なはずです。

 

(4)新古典派の投資理論

平成26年問7の選択肢イ、ウで出てきましたが、これは難しいと思います。
またまた、個人的見解で

①資本の限界生産物価値 > 資本の使用者費用 のとき投資をする
②資本の使用者費用は、実質利子率・減価償却率に依存する
③生産要素間の代替(労働と資本の代替)を認めている(資本係数が可変)

この辺りかと。

 

3.その他

その他、『ほぼ暗記』というところでは

①国民経済計算
【出題~H23年問1 H22年問17 H21年問1 H20年問1】
(統計のグラフ問題は除く)
平成23年問1~GDPとGNP(GNI)の関係
平成22年問17~産業連関表
平成21年問1~付加価値
平成20年問1~三面等価の原則

②マネーストック マネタリーベース

【出題~H26年問9 H24年問8 H23年問4 H21年問6】

・マネーストックの構成(M1、M2、M3)
・マネタリーベースの増加・減少(買いオペ 売りオペ)
・信用乗数とは

この①、②の領域は、しっかりとおさえておいた方が良いかもしれません。

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 

 

こんにちは、 Xレイ です。
今日は、ミクロ経済学の知識問題です。
といっても、ミクロ経済学からの出題の多くはグラフ問題。
特にここ3年は、その比率80%。
その他頻出領域としては、『市場の失敗』の知識問題、『ゲーム理論』
といったところでしょうか。

そこで、前半はグラフ対策でできなかった『生産者行動の理論』の領域を、
後半に、その『市場の失敗』の知識問題と『ゲーム理論』をみてみます。

過去の出題では、これらいずれの領域においても、易しい設問が多いという印象です。以下の内容も知識の確認程度です。

 

生産者行動の理論

1.生産関数
2.費用関数と収入関数

グラフ問題として、この領域からの出題は特徴的です。
というのは過去8年で3回、すべて上2つを同年度にそろえての出題です。
互いに関連深いのでそうしてるのか、それとも偶然か。
いずれにしても、過去の出題を見る限りそれほど難しくはないので、受験生としては歓迎でした。でも、昨年にその出題があったので、今年は・・・

 

1.生産関数

【出題~H26問13 H24問18 H21問13】

過去の出題では、およそ以下の事項で選択肢が構成されています。

①限界生産力逓減・一定・逓増
②平均生産物と限界生産物

まずは①。

平成24年問18で、一文だけ『規模に関する収穫逓増』としてますが、
1生産要素の場合は『限界生産力逓増=収穫逓増』として問題ありません。
そして、試験にグラフ問題として出題されるのは、1生産要素のみを考えた限界生産力逓減の生産関数になるはずです。

次に②。

平均生産物=原点を通る直線の傾き
限界生産物=接線の傾き

過去に設問で問われたのは、この程度です。
いずれも、グラフで視覚的に捉えておければ十分だったはずです。

 

生産関数とは、『生産要素の投入量』と『生産量』の関係を表しています。
よってそこから、生産者が目指す生産量(=利潤を最大にする生産量)に対して必要な生産要素の投入量(=生産要素需要)を知ることができます。
そこで、その生産要素を労働力のみとしたとき『実質賃金』と『労働需要』の関係はどうなるか・・・
と、ここまで話が進むと正答率が下がって、平成26年問13の設問2。

・利潤最大化条件: 労働の限界生産性=実質賃金
・労働需要曲線は右下がり

 労働市場ですが、この辺りは苦手な方が多いようです。

 

2.総費用曲線・総収入曲線

【出題~H26問18 H24問19 H21問13】

完全競争市場下での、総費用関数・総収入関数の出題です。
2つの関数を同時に示しての出題で、利潤利潤最大化条件について問われます。平成24年問19をきちんと解ければ問題ないはずです。

①利潤=総収入-総費用(図左)
②利潤最大化条件: 限界収入=限界費用 となる生産量(図右の点A)

①は、見ての通り。
②は、限界収入=価格=総収入曲線の傾き
限界費用=総費用曲線の接線の傾き

間違えやすそうな選択肢をつくるとすれば
図右で 〔点Bは損益分岐点である〕→×
こんな感じでしょうか。

 

『市場の失敗』の知識問題

【出題~H24問22 H23問15 H21問14 H20問11,15】

公共財・逆選択・モラルハザード

『市場の失敗』の知識問題といっても、これら用語がどういったものか問われる程度です。
ちなみに、平成21年問14のサーチコストの問題もこの関連なのでしょうが、もう一度出題される確率は低そうです。面白そうな話ではありますが。

 

ゲーム理論

【出題~H26問22 H25問21 H24問23 H23問23 H22問11,14 H22問17 H19問15】

このところ、毎年何らかの形で出題されています。
用語の意味』を問われている、といった印象です。
そこで、頻出の囚人のジレンマ型ゲームを確認しながら、
一通り用語の整理をしておきます。

・価格引下げ競争

  Y社
 維持 引き下げ
X社  維持  (6・6)  (1・9)
 引き下げ  (9・1)  (3・3)

いま、X社とY社は同じ商品を同じ価格で販売し、今期の利得(利潤)は互いに6となりました。
両社は来期に向けての価格設定を、『維持』・『引き下げ』の2通りから選択をします。
共に、来期の自社の利得ができるだけ大きくなることを目的とし、話し合うことはなく、他者の選択を知ることもできない
いわゆる、戦略型ゲーム非協力ゲーム)で、上はその利得行列です。

ゲームを構成する基本要素
プレイヤー・・・X社、Y社
戦略・・・維持、引き下げ
利得・・・表中の数字(左がX社、右がY社)

それでは、X社・Y社それぞれの立場に立って
相手の戦略を固定したとき、最も利得を大きくする自らの戦略
すなわち、最適反応をみていきます。

まずは、X社。
①Y社の戦略を『維持』に固定したとき
X社の利得は、戦略を『維持』としたとき6、『引き下げ』としたとき9
このときのX社の最適反応は、『引き下げ』です。
②Y社の戦略を『引き下げ』に固定したとき
X社の利得は、戦略を『維持』としたとき1、『引き下げ』としたとき3
このときもX社の最適反応は、『引き下げ』です。

次に、Y社。こちらも全く同様に
③X社の戦略を『維持』に固定したときは、『引き下げ』
④X社の戦略を『引き下げ』に固定したときも、『引き下げ』
がY社の最適反応となることが確認できます。

ここで②と④から、X社とY社が共に『引き下げ』を選択したとき、
それぞれ相手の戦略の下で最適反応となっていることが分かります。
この【互いに最適反応となっている戦略の組合せ】がナッシュ均衡です。
ちなみにナッシュ均衡は1種とは限りません。条件によっては複数の場合もありえます。

また①と②から、Y社がどちらの戦略をとっても、X社の最適反応は
『引き下げ』ということが分かります。このように
相手の戦略に関わらず、常に最適反応となる戦略】が支配戦略です。
同様に③と④から、Y社も『引き下げ』が支配戦略となっています。
つまり『引き下げ』『引き下げ』の組合せは、支配戦略同士でもあります。
この【互いに支配戦略となっている組合せ】が支配戦略均衡です。

支配戦略均衡はナッシュ均衡の特殊なケースであり、
プレイヤーが2人の場合、それが唯一のナッシュ均衡となります。

 

(1)1回限りのゲーム

これが1回限りのゲームのとき、上でみてきたように、それぞれ自社の利得を大きくしようとした結果、両社の戦略は唯一のナッシュ均衡に決まり、利得3ずつを得ます。

しかしここで、両社とも『維持』を選択すると共に利得6となって、互いに、そして全体としても利得が大きくなることが分かります。
つまり、共に最適反応をとった結果、
互いにもっと良い状態があるのに、それよりも悪い状態に陥っている
ということです。これが囚人のジレンマです。

このように囚人のジレンマ型ゲームの解は、
全体として最適な状態】すなわちパレート最適な状態にはなりません。

 

(2)有限回数繰り返しゲーム

今度は、1回限りではありません。
2回でも、100回でもいいのですが、有限回数繰り返します。

1回限りとの違いは、将来の利益を考慮して行動できるというところです。

『1回目に自分が『引き下げ』を選択し、たまたま相手が『維持』だったら大きな利得を得る。でも、そうなると次回は間違いなく相手は『引き下げ』を選択をしてくるだろう・・・ それならば、1回目に『維持』を選択しておいたほうが良いのかも・・・』
例えばこのような感じです。

焦点は、互いに協調し『維持』を選択できるか、というところです。

結論から言うと、すべての回で『引き下げ』を選択してしまいます。
2回でも100回でも、です。

簡単に説明すると、まずは最終回に着目をします。
最終回では、次回はないので、将来の利益を考慮する必要がありません。
すなわち、そこは1回限りのゲームと同様です。
ならば、(1)でみたように互いに『引き下げ』を選択します。

すると、その前の回。
次の最終回では、相手が『引き下げ』を選択することが分かっているので、その将来を考慮する必要がなくなります。
そこで、これまた互いに『引き下げ』を選択します。

さらに前々回では、最終回とその前の回を考慮する必要が・・・
と初回まで続いて、すべての回で『引き下げ』を選択します。

理論上ではこうなるとのことです。

 

(3)無限回数繰り返しゲーム

さて、その最終回が無くなったらどうでしょう。

結論は、互いに『維持』を選択するという可能性が生まれます。つまり
無限回数繰り返しの囚人のジレンマゲームにおいては、互いに協調するという解が成立する】ということです。これがフォークの定理です。
なぜそうなるかは、フォークの定理なので・・・

それではこの場合、どのような戦略が考えられるのでしょうか。
もし試験に出るとしたら、というものを2つだけ。(私見です)

トリガー戦略
初回は『維持』を選択する。
初回に相手も『維持』を選択したならば、次回も『維持』を選択する。
そのうち相手が1度でも『引き下げ』を選択したときには、それ以降はすべて『引き下げ』とする。

しっぺ返し戦略(オウム返し戦略)
初回は『維持』を選択する。
2回目以降は、直前回の相手の戦略と同じものとする。

最後に平成26年問22の選択肢で『割引因子の値が~』となってますが
これは財務会計でもよく出てくる現在価値の概念です。
『割引因子の値が十分に1に近い』=『ほとんど割り引かない』
これがフォークの定理に必要な条件です。
将来の利益を考慮することが重要なので、この値が小さいと別のゲームになってしまいます。
そのため、『繰り返しゲームが続く確率』と捉えることもあるようです。

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 

 

こんにちは、 Xレイ です。
今日は、経済学のグラフ対策part3
マクロ経済学のグラフ問題をみていきます。

1.45度線分析
2.IS-LM分析
3.マンデルフレミングモデル
4.AD-AS分析

まずは、財市場の均衡をみる45度線分析。
その財市場と貨幣市場との均衡から国民所得と利子率を考えるIS-LM分析。
さらには、海外部門を組み入れてマンデルフレミングモデル。
いずれも物価水準を一定とした、短期的な観点からの分析です。
これらケインズ経済学に基づいた分析は、互いに関連強くなっています。

そして、その物価水準の変動を考えたAD-AS分析。
ここでは、労働市場も関わってきます。

 

1.45度線分析

【出題~H26問4 H25問3,4 H24問7 H23問6 H22問5 H21問4】

グラフ問題としては過去8年で2回(平成26年問4、平成21年問4)ですが、財市場関連の数式・計算問題を含めると、このところ毎年の出題です。
グラフ問題では、そのグラフの形状や変化について問われていますが、
式が与えられているので、それほど難しくはありません。
計算が必要な問題の方が、時間的な観点から厄介でしょう。

①均衡国民所得
②乗数効果・乗数
③インフレギャップ デフレギャップ

まずは①。

総供給Ys: $Ys=Y$
総需要Yd: $Yd=c(Y-T)+C0+I+G$
のとき
均衡国民所得Y: $Y=\frac{1}{1-c}(-cT+C0+I+G)$

この単純なケースを『すぐに導き出せる、かつ、覚えている』ことが
理想でしょうか。
新たな項目が加わっても同様の手順でスムーズに導出ができ、
単純なケースならば導出を省きより短時間で、ということです。
もし、必要なときがきたならば・・・ですが。

次に②。ここはしっかりと。
例えば政府支出を増やしたとき、その額以上に国民所得は増えるというのが乗数効果、そして、その上乗せされる比率が乗数

以下、c:限界消費性向 t:所得税率 m:限界輸入性向 として
上の①で扱った単純なパターンでは
政府支出乗数他:$\frac{1}{1-c}$ 租税乗数:$\frac{c}{1-c}$

平成26年問4の $\frac{1}{1-c(1-t)}$ と
平成23年問6の $\frac{1}{1-c+m}$ は少々複雑です(共に租税乗数なら分子はc)

要するに、国民所得に依存する項目が増えると複雑になっていくのですが、
上の2つを併せた $\frac{1}{1-c(1-t)+m}$ が最も複雑なパターンでしょうか。

これらは、設問で与えられる条件からその場で導き出せますが、時間をロスしてしまいます。
一度はすべて自力で導き出した上で、覚えておく方が話は早いでしょう。

また、特殊なケースとして『均衡予算のとき、政府支出の乗数は1』。
これも覚えておきます。

以上の①、②をおさえて、平成23年問6のような計算問題を解くのですが、例えばその問題では、選択肢ア.の均衡GDPは計算しません。
②の乗数をマスターしてれば、選択肢イ、ウの計算の方が明らかに速く、そこで答えが解ります。(選択肢エは計算以前です)
大半の問題が同様に、時間のかかる均衡GDPの計算はしなくてもいいようにできています。(例外~平成22年問5の単純なケースのみ)
ポイントは『乗数を使って効率よく』計算することです。

最後に③。


財市場の話をしているのに、突然労働市場の均衡が・・・
と言ってくるのでわかりづらいのですが、要するに
働きたい労働者全員が働いてつくれる財の供給量』と
実際に国全体で消費したい財の需要量』が同じとは限らない。
その供給量需要量の差のことを、各々ギャップといいますよ、
ということです。

上図では、財市場を均衡させる国民所得がY0
完全雇用を実現したときの国民所得がY’です。
左図・右図各々Y’のときの総供給総需要の差がそれぞれ
インフレギャップデフレギャップです

つまり、これはグラフでみると縦軸の値の差のことです。
平成25年問3では、この辺りの間違いも誘っています。

 

2.IS-LM分析

【出題~H26問4 H24問9 H22問6 H21問8 H20問6 H19問5】

グラフを示したり、数式にしてみたり、文章だけのときもあり、バラエティに富んだ設定をしてきます。
いつも同じようなことが問われてはいるのですが、基本的な事項を基にして少々考えて答える必要があります。

①IS曲線、LM曲線の傾きの変化と曲線のシフト
②クラウディングアウト
③流動性のわな

まずは、①。
これは、各々解りやすい方法が一番です。
以下に一例ですが

各曲線を数式で表すと

IS曲線 : $i=-\frac{1-c}{b}Y+\frac{-cT+C0+I+G}{b}$
LM曲線 : $i=\frac{a}{b}Y+\frac{d}{b}-\frac{M}{bP}$

例えばこのような感じに表せます。
ここから変化が問われるところだけを残して、

偽IS曲線 : $i=-\frac{1-c}{b}Y+(-T+G)$
(c:限界消費性向 b:投資の利子率弾力性 T:租税 G:政府支出)
偽LM曲線 : $i=\frac{a}{b}Y-\frac{M}{P}$
(a:貨幣需要の所得弾力性 b:貨幣需要の利子率弾力性 M:貨幣供給 P:物価水準)

上図はLM曲線のY切片が負であるなどおかしいのですが、
傾きやシフトの変化の把握に特化させたものと受け止めて下さい。

また、IS-LM分析に関しては物価水準は一定で考えるため、LMのY切片の分母Pの変化が問われることはないはずです。
そこで、Pも省いてしまって構わないのですが、AD曲線を考えるときに必要なため残してあります。

そして例えば、IS曲線で
・c:限界消費性向が減少→傾きの分子が大きく→傾きが急
・G:政府支出が増加→Y切片が大きく→IS曲線は右移動(上移動)
一方、LM曲線で
・b:貨幣の利子率弾力性の上昇→傾きの分母が大きく→傾きが緩く
・M:貨幣供給が増加→Y切片が小さく→LM曲線は右移動(下移動)

このような感じですが、符号には十分注意します。(特にLMのY切片)
あとは必要に応じて、2曲線の交点から所得と利子率の変化をみます。

といいますか、シフトに関しては
拡張的な政策=右シフト
〔拡張的な政策~政府支出増(IS)・減税(IS)・貨幣供給増(LM)〕
あとは、傾きだけです。

次に②、クラウディングアウト

政府支出の増加→利子率が上がる→民間投資が減る

このような現象のことですが、結果、財政政策の効果は弱まります。
設問では、この発生の有無や影響の大小を問われます。

政府支出が増加しても、クラウディングアウトが発生しないということは
(1)利子率が上がらない
(2)利子率が上がっても投資が減らない
のどちらかということになります。

それは、グラフ上で
(1)LM曲線が水平
(2)IS曲線が垂直
のときに実現します。

その逆の変化に進むほど、クラウディングアウトの影響は大きくなります。

最後に③、流動性のわな
利子率が極端に低い場合、貨幣と比較してリスクが高く流動性の低い(交換しづらい)債権など誰も持ちません、というようなことです。
そのときの特徴は

・LM曲線は水平(貨幣の利子率弾力性=∞)
・金融政策効果なし

平成23年問7が解れば問題ありません。

 

3.マンデルフレミングモデル

【出題~H23問8 H22問8 H20問9】

過去の出題においては、『政策の効果ある・なしの結論』を覚えておくといった程度の対応では、選択肢を絞ることはできても、正答を導くまでには至りません。
『出題されたときには得点を』と考えるならば、なぜそうなるのかを知っておかなければいけません。

さて、マンデルフレミングモデルは、IS-LMモデルの開放経済版です。
そのため、IS曲線に『純輸出(=輸出-輸入)』項目が加わっています。


まず、『小国モデル・資本移動が完全』という仮定があります。
これにより、例えば政策によって自国の利子率が上がったとしても、海外から資本が流入し、すぐに元の水準(海外と同水準)に戻されてしまいます。
つまり、常に『自国の利子率=海外の利子率』となるわけです。
グラフでいうと、ISとLMの交点は常に水平のBP上に決まるということです。

その利子率を戻す資本の動きは、他に何に影響を与えるのでしょうか?
それは、為替です。
そこに着目をしていきます。

それではみていきましょう。(政策は拡張的政策、為替は円で表現)

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下

ここまではIS-LM分析です。
その閉鎖経済モデルでは、ここで国民所得が増加して終わりです。

しかし、このとき自国と海外との間に資本移動が生じると

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇→資本流入→円高圧力
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下→資本流出→円安圧力

となっていきます。
この最後の為替に対する圧力が分岐点です。
各々の相場システムは、この圧力に対して正反対の結果を生み出します。

まずは変動相場

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇→資本流入→円高圧力
→実際に円高→純輸出減少→IS左シフト効果なし
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下→資本流出→円安圧力
→実際に円安→純輸出増加→IS右シフト効果あり

変動相場制では、実際に為替の変動が起こるため、
純輸出が変化してIS曲線がシフトします。
そして、前述のようにISとLMの交点は水平のBP上に落ち着きます。

そして固定相場

(1)財政政策→IS右シフト→利子率上昇→資本流入→円高圧力
→為替介入(円売り)→貨幣供給増加→LM右シフト効果あり
(2)金融政策→LM右シフト→利子率低下→資本流出→円安圧力
→為替介入(円買い)→貨幣供給減少→LM左シフト効果なし

固定相場制では、為替の変動は起こりません。というよりも
変動させないため、為替介入を行いLM曲線がシフトします。
もちろん同様に、ISとLMの交点は水平のBP上に落ち着きます。

このような変化ですが、グラフをイメージしながら考えると、より解りやすいのではないでしょうか。(PDF

ちなみに『資本移動が全く無いケース』は、おそらく出ないでしょう。

 

4.AD-AS分析

【出題~H20問10】

ここから出題されると、難易度が高くなるはずです。
平成20年問10のように、曲線の形状やシフトを問われただけでも簡単だったかどうか。出題も少なく対策に迷うところです。

個人的には、時間があるならばここを通じて『労働市場』を知っておくのがよろしいのでは、と考えています。
時間がないならば、あえてここは・・・

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 

 

こんにちは、 Xレイ です。
今日は、経済学のグラフ対策part2
『消費者行動の理論』をみていきます。

 

消費者行動の理論

何らかの形で毎年1~3問出題されている、予算制約線・効用・無差別曲線関連、代替効果・所得効果等の領域です。

この領域は、例えば『2財の消費量(x,y)と効用(u)の関係』というような3次元関数を多く扱います。
数式があまり出てこないのは幸いですが、グラフにしても、3変数の扱いは通常慣れていないところです。
表現が難しいのですが、より幾何的にといいますか、ビジュアル的にといいますか、『右へ左へ』といったような捉え方が有効と感じています。

1.無差別曲線 予算制約線 最適消費点

2.代替効果 所得効果 (スルツキー分解)
3.上級財 中立財 下級財 ギッフェン財

まずは基本的な概念の確認です。
グラフ問題全般にいえるのですが、『基本的な知識を基に考えて解く
といった対応が求められるでしょう。
前向きに捉えると、『考える余地のある問題』ということです。
多少難しくされても、全く知らない知識を問われるよりはマシです。
その正答率を高めるために、基本的な知識をしっかりと身に付けて臨みたいところです。

4.特殊な無差別曲線
5.応用論点

後半は、この領域の難しそうなところをみていきます。
深入りしていますので、必要なければ軽く流してください。

 

1.無差別曲線 予算制約線 最適消費点

・一般的な無差別曲線
①右下がり(単調性の仮定)
②原点に凸(限界代替率逓減の仮定)
③交わらない(推移律の仮定)
④右上にあるほど効用が高い(不飽和の仮定)

・予算制約線
①傾きの絶対値=財の価格比
②所得が増加すると右上に移動する(切片の値が上昇する)

・最適消費点
①予算制約線と無差別曲線が接する点
②最適消費点では 限界代替率=財の価格比

まずは、基本事項の整理です。
一通りその意味するところを知った後は、すべての文言を覚えるのではなく、グラフでイメージできるようにすることが実践的といえるでしょう。

 

2.代替効果 所得効果 (スルツキー分解)

【出題~H26問16 H25問14 H24問17 H20問18 H19問16】

設問では、代替効果・所得効果の識別が繰り返し問われています。
スルツキー分解を以下の程度知っていれば、ほとんど対応できるはずです。

〔スルツキー分解〕

上はX財の価格の低下によって、予算制約線がABからACへ、
それに伴い、最適消費点が点Lから点Nへ変化したところです。
この変化は『価格効果』と呼ばれ、以下の2つの要素からなっています。
(価格効果は、全効果・全部効果とも呼ばれます)

X財の価格が低下したことによって

①Y財と比べて相対的にX財が安くになった
実質的な予算(所得)が増加した

①による変化が『代替効果』、②による変化が『所得効果』です。

つまり、価格効果は代替効果と所得効果に分解され
価格効果』=『代替効果』+『所得効果 と表せます。

これが、スルツキー分解です。

それでは、各々効果の程を調べてみましょう。

いま、価格効果は分かっているので、あと一つ分かれば引き算です。
そこで、代替効果を求めてみます。

代替効果』とは何なのか。先ほどよりも詳しく言うと、
『財の価格比が変化したときに、いまと同じ効用を得る』ための消費量の変化です。(少し難しく、補償需要を求める変化といえます)

さて上のグラフに戻って、
確かに価格比(予算制約線水色)は変化しています。
しかし、効用(無差別曲線ピンク)も変化してしまっています。
そこで、価格比(傾き)は変化後のままにして、効用は変化前と同じ状態に戻してみましょう。そうすると、代替効果が分かるはずです。

それをグラフで行うと、
変化後の予算制約線平行な直線を(価格比は変化後のまま)
変化前の無差別曲線と接するように引く(効用は変化前と同じ)
ということになります。
(設問では、およそこの状態のグラフから問いかけられます)

そして、当初の点Lから点Mへの変化こそが『代替効果』。
あとは 『価格効果』=『代替効果 』+『所得効果』なので、
効用の大きさを変化させている点Nへの残りの変化
すなわち、点Mから点Nへの変化が『所得効果』となるわけです。

そこから、必要に応じて2財各々の消費量の変化を
X財であれば横軸  Y財であれば縦軸 に着目し、
それぞれの点から読み取ります。

設問では、例えば
〔ア.代替効果によって点Lから点Mへ変化した〕
のように、2財同時の変化を表した選択肢と
〔イ.代替効果によってX財の消費量は増加した〕
のような、どちらか一方の変化を表した選択肢を混在させてきます。
各々選択肢に合わせてグラフから読み取り、正誤を判断します。

・・・・・・・

以上、X財の価格低下の局面でみてきました。
他にもX財の価格上昇、Y財の価格低下・価格上昇のパターンがあります。

各々に、多少は慣れておくことが望ましいでしょう。
そうでなければ、試験本番で混乱する恐れがあります。
例えば、以下の 3.で説明する『財の分類』を、価格上昇局面では
所得の減少による消費の変化で行わなければいけません。

①『価格効果』= 『代替効果』+『所得効果』
② 代替効果 価格比~変化 効用~不変
③ 所得効果 価格比~不変 効用~変化

 

3.上級財 中立財 下級財 ギッフェン財

【出題~H26問16 H24問17 H23問19】

〔ウ.X財は上級財の性質を示している〕
というように、これらも上記設問の選択肢に混ぜてきます。

上級財~所得の増加によって消費が増える
中立財~所得の変化によらず消費は一定
下級財~所得の増加によって消費が減る

これらは、所得の変化による消費の動向で分類されます。
よって、スルツキー分解のグラフでは『所得効果のみを考えます。
また、ここでの財の分類は、X財とY財の各々に与えられる性質なので、
必要などちらか一方に着目をします。

引き続き、X財の価格低下局面(実質所得増加の局面)でみてみましょう。

それでは、X財について調べてみます。
いま、代替効果によって点Lから点Mへ変化したところです。
ここから、『所得効果』によるX財の消費の増減(X軸の値の変化)
すなわち 『点Mから左右どっちの方へ行くのか』をみます。
移動する距離(高さ)は関係ありません。向かう方向が重要です。

その行く方向によって
ピンクの線上~上級財
境界の橙点 ~中立財
水色の線上 ~下級財
となります。そして
緑の線上
  ~ギッフェン財

ギッフェン財とは、価格の変化による消費の動向で分類される財です。
すなわち、『価格効果』による消費の増減をみます。
この例でいうと点Lよりもさらに左へ、つまり価格が低下すると消費が減少してしまう財のことです。そうなるためには

① 下級財
②『代替効果』<『所得効果』

以上、2つの条件を同時に満たさなければいけません。
平成23年問19では、そのことを直接問われました。

①上級財・中立財・下級財は、所得と消費の変化で分類
②ギッフェン財は、価格と消費の変化で分類

 

4.特殊な無差別曲線

【出題~H24問16 H23問16】

完全補完財(レオンチェフ型選好) と 完全代替財。

過去に一度ずつ出題されていますが、いずれまた出てくる気がします。
そのときは、最適消費点を問われるでしょうか。

可能性が高いのは、完全代替財の方(図右)。
予算制約線と無差別曲線(直線)の傾きが異なる場合、
最適消費点は、必ずX切片もしくはY切片に(端点解・コーナー解)、
また、傾きが同じ場合は、予算制約線上のすべての点が最適となります。

もう一つみておくとすれば

図左は、円の中心に効用を最大とする飽和点を持っています。
例えば、日々の晩酌での X財=ビール、Y財=日本酒 でどうでしょう。
各々適量が一番です。
そして設問では、図右のようにして最適消費点を問われるでしょうか。
答えは、点A。当然、飽和点の効用が最も高くなります。

 

5.応用論点

最後にこの分野の応用論点を簡単にみておきます。

(1)消費と余暇の選択モデル

【出題~H25問14 H20問18】

このモデルは、『賃金と労働供給の関係』を調べようとしています。

図左から代替効果や所得効果を問われるくらいなら、特別なことは何もありません。むしろ、余暇の時間は上級財の仮定でしょうし、制約線もY切片しか動かないため、パターンが狭まっているほどです。

代替効果と所得効果の大小比較から労働供給曲線の形状は・・・
となってくると少々難しくなるかもしれません。
そのときは、結論として中央の図(後方屈曲的労働供給曲線)の形状を答えさせるような設問となるでしょうか。
それとも、あらかじめ中央の図を示し、図に書き込んだような代替効果と所得効果の大小比較を問われるか。

一応、想定できる変化として図右をあげておきます。
Aという不労所得を得たときのものですが、余暇時間の最大値は増やせないため、途中で途切れたような制約線となっています。
設問では、不労所得を得ると労働供給は減少しますよ、と結論付けてくるでしょうか。平成20年問18設問2を単純にしたようなものです。

 

(2)二期間消費モデル

【出題~H25問13 H22問2 H19問16】

このモデルは、家計を二期間(若年期、老年期)に分けて考えています。
そして所与の利子率(r)において、各々の期間に得られる所得(Y1,Y2)をどのように分配し消費(C1,C2)するのが最も満足できるか、というようなことを調べています。

平成19年問16で、グラフ無しでこれをやるという暴挙に出ています。
平成25年問13も、制約線のY切片と傾きの数式を問うという、意図をはかりかねるような設問となっています。
要するに、これが絡むとろくな事にならないようです。

あまり関わらない方がよろしいのでしょうが、一応想定しているものを。
これに政府の行動を組み入れて『リカードの等価定理』というものを説明できるのですが、そこまではしなくても、何らかの形でその概念を選択肢に絡ませてくるようなことがあってもと。平成25年問8の雰囲気ですが、このあたりのお話がまたどこかで出てくるような・・・

 

今回は、以上です。
それでは、また。  Xレイ

 

※追記~質問の回答

ご質問ですがおそらくレポート課題は

X財の価格Pxが下落、上昇したとき、X財が上級財、ギッフェン財それぞれの場合について予算制約線と無差別曲線はどう変化するか?
同様に、Y財の価格Pyが下落、上昇したとき、Y財が上級財、ギッフェン財それぞれの場合について予算制約線と無差別曲線はどう変化するか?

こんなところではありませんか?

以下、X財の場合についてその回答を。

上図を基本図として、各々変化後を青線で図示すると

①X財が上級財でその価格Pxが下落した場合

②X財がギッフェン財でその価格Pxが下落した場合

③X財が上級財でその価格Pxが上昇した場合

④X財がギッフェン財でその価格Pxが上昇した場合

このようになります。

Y財の変化も同じ要領で、グラフはX財のものを左右反転かつ時計回りに90度回転した形状となります。
この辺りはご自身でご確認願います。

以上、求めている回答でなかった場合はすみません。

Xレイ

 

先般から財務ばかりの記事の連続でそろそろ飽きがきている和尚ですこんにちは。

一次試験までもう3か月追い込みの日々いかがお過ごしでしょうか。
今日は重箱隅つつき論点パート2をお送りします。

考えてみればこの重箱隅つつき論点は、配点は少ないものの
「必ず毎年(少なくとも8割以上の確率で)出る」
という定義ができるかと思います。
前回の経営における労働法務、今回の経済における経済指標・統計、次回予定している法務における英文問題、そして情報の「統計学」(いや、これはただいま絶賛勉強中ですが・・・いまひとつ理解が薄い)
絶対に出るけど「他の部門とは関連性が薄い」のでしっかり勉強するくらいなら棄て問として扱い、時間を主要論点に費やした方が良い・・・・

はい、そう思う方を全く否定しません。

当然、この試験における戦略は去年の受験者ならば1185通りの正解があり、無論上記の論点を棄てて合格した方も大勢いらっしゃるかと思います。 (この一発合格道場でも論調の多数派はここに属する、と思います) しかしながら、非常に少数派とは思うものの、戦略的にレアな論点を押さえてみたい、押さえた方が「自分にとっては有利に働く」と思われた方はいらっしゃると思います。
また「和尚がそこまで言うなら読んでやってもいいかな」的なくらいで読み流していただければ幸いであります。

ただし、この記事を読むも読まないも、採択するもしないも
「自分で徹底的に考えて選択する」
ことが一番大事ということは、私の最初の初心表明で申し上げていることですので、ここらへんは冷たいようですが、自己責任でお願いしたい、そう思います。

とはいえ、今回の論点は他のものにくらべればあまり労力を使わずしてできるかな、という感じではありますが。

和尚はずっと経済なんて嫌いでした、というか興味がもてませんでした。思えば私が大学受験の頃は「経済学部は潰しが効く」ということで大人気な学部でもあり、元来あまのじゃくのところがある私にとっては、 「絶対経済学部なんか受けてやるもんか!」 という変な意気込みとともに教育学部へ。
さらに、 「大学というところは虚学を勉強するところであり、実学は社会人になってから」という、教育学と言うものも実学の一種であるのを省みず、そういう意気込みも口にし、教養で「経済学、経営学」などの単位を一切とらなかったつわもの、もとい馬鹿者でございます。

ゆ・え・に・・・ GDPの等価式も知らず、「限界」という概念もわからず、はたまた逓減、逓増なぞの考え方もちんぷんかんぷんなままで25年の経済学を受け、かさあげ前36点であったことは、合格体験記に書かせていただいた通りであります。

さて、またまた前置きが長くなりましたが。

こうした経済学、以前お話しした通り、経営以上の自分にとってはハードルHIな教科でありました。
ゆえに、というかそれだからこそ 「1問も落としたくない」という気持ちは経営以上に強いものがありました。

さて、実際の勉強法ですが、簡単ですが 「継続は力なり」 が要求される勉強法であります。
それは
「日経新聞の切りぬき」
であります。

まず、基本テキストとして 「日経新聞の数字がわかる本」(小宮一慶 著)を購入ください。そして読了してください。
私は東京から来た日経の営業マンに日経MJ契約(6ヶ月)の見返りにもらいました。
買わなくてもやれないこともないですが、さほど負担の重い内容でもないし「中小」でも指標は出てきますので、これの対策のためにも・・・思います。

次に、日経新聞を購読してください。購読が嫌な人は月曜日のみ朝刊だけでも購入ください。
その理由は上記の本に書いてありますが、毎週月曜日に「経済指標」なるものが掲載されます。
GDPの実際の額など国内系の指標は毎週、欧州、米国、中国の指標などは3週間で一回りして掲載されます。
これを切り抜いてスクラップ、というよりは紙面が大きいので取っておくだけでOK。
これを見返し、現在のGDP額や失業率などを記憶していけば、 「マクロ的な経済状況」 を把握するのが容易になってくるか、と思います。

話はそれますが、月曜日の日経は「法務特集」もあり、特に特許や知財などに関する特集記事も必見!
これで大方の知識の確認は役に立ちました。

経済・法務だけにとどまりませんが
「アンテナを高くして、試験内容と社会で起こっていることをリンクさせ、記憶を強化させる」
為には、毎日購読することをお勧めしたいところではあります。
日経新聞には財務、経営に有効な記事も多く記載されていますゆえ。

直前期に日経を使った知識のブラッシュアップ方法(知識の復習を兼ねて)を企画しておりますので、しばしお待ちを。

さらに、各省庁から経済統計が発表されるのは午前中ですから、日経夕刊をとればこの速報を読むことができます。
次の日の朝刊には詳細な数値とそれに関するコメントが掲載されます。
夕刊だけでも構いませんが、
「記憶強化は繰り返しが有効」
ということを考えれば、夕刊をじっくり読んで経済状況を把握した上で、次の日の朝刊で復習するくらいの気持ちがあれば、よいと思いますが、いかがでしょうか。

独学生時代に思っていたことのひとつに 「アンテナを高くする」 ことが試験に有効と思ってました。
結構診断士の試験は「フリ」が大きく、意外な視点からの変化球問題が多く、新聞記事から連想することによりいろんな時事問題に慣れておくことは有効だ!と考えていたからです。
あまり得意でない経済ニュースにも耳を傾け、自分の脳内の知識とリンクする、
この繰り返しが、一定の成果を挙げることができたと考えています。

ちなみに、この勉強の甲斐あってか、平成26年の経済統計の問題は3問中2問、正解しましたので、この分野での合格への貢献はできているか、と感じております。

みなさまにこの記事が少しでも役立つことを祈りまして・・・合掌。

こんにちは!おはともです。

本日は道場マイベスト記事シリーズをお届けします!
お題は経済学・経済政策。

過去記事から、学習に役立つ記事をピックアップしてご紹介します。

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そもそも経済学・経済政策って
どんなスタンスで取り組んでいけばいいの?

ということで、経済との基本的な闘い方を示してくれたのが

katsu の 泥沼学習法

「経済学は理解が大事」ってよく聞きますよね。

でも診断士の試験で求められているのは、

限られた時間で問題を解けるようになること。

決して学者になることでも研究を深めることでもありませんよね。

道場読者の皆さんはぜひとも泥沼にはまらない学習法を押さえてください。

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で、泥沼学習法とは対極的なのが、

理解していないけどとにかく図を丸暗記しちゃえ!

で、1マーク獲得という点の取り方。

ZonE超超直前スペシャルウィーク:経済学・経済政策

暗記は図をビジュアルで覚えるのがお勧め。

本試験までに、理屈で覚えられない図は
ビジュアルで覚えたあと白紙に書けるよう練習するといいですよ。

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そして、グラフとか数式とか見たくない!

ちょっと別の観点から取り組みたいよ。という方にはこちら。

【渾身・経済学】読むだけ行動経済学 byマイスター

心理学とも通じるところがありそうですね。

 

ただし、筆者も言っているとおり、

診断士試験の基本論点ではないので、あくまでさらっとね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、経済は本試験では最初の科目。

ここで精神的に動揺すると

その後の科目までずっとその動揺を引きずってしまい、

実力を発揮できなくなります。

それについてはうちあーの【経済】最初の1マーク

が必読です!

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そして、1科目目、最初の1マークで動揺せず自分のペースをつかむ秀逸な技を

同じくうちあーのが以下記事に「解答プロセスのルール化」として紹介しています。

実はこの解答プロセスルール化が秀逸

一次試験受験者には7科目共通のスキル必読です!

【運営管理】データで見る運営管理 byうちあーの

 

では今日も素敵な受験生ライフを!
おはともでした。

道場初夏大阪セミナーinなんば 開催!

~1次&2次試験突破 の巻~

1次試験、直前期対策のキモはここだ!

◆暗記科目が辛いあなたへ。丸暗記を理解に変える発想法

◆合格へグッと近づく、模試活用法

2次試験に向けて今やるべきことは?

◆財務強化が1次・2次突破の鍵! 「CF計算書」を味方につける

ストレート生の方、多年度生の方、いずれにも有益なお話ができるよう、とっておきの秘訣をお伝えさせていただきます。

 

●日時:66日(土) 14:00~16:30

●定員:15人
●参加費:500円
●会 場:地下鉄なんば駅近辺の会場にて開催。詳細な場所については、個別にメールにてお知らせいたします。

 

<セミナー終了後の懇親会は、2本立て!>

皆様にご参加いただきやすいよう、懇親会を2部構成にいたしました。

参加は任意です。どちらかでも、両方への参加でも大歓迎です。

 

●16:30~ 第1部 ティータイム懇親会

会場近くの喫茶店にて、皆さんの質問に道場メンバが答えます。

質問や相談を個別にしたい方、他の受験生との交流を深めたい方、ぜひご参加ください。

※参加費無料。ご自身の注文いただいたお茶代だけお支払いいただきます。

 

●18:00~ 第2部 居酒屋懇親会

腰を据えてじっくりとお話したい方はぜひ。

お酒を囲む場だからこそ、なかなか表の場では聞けないとっておきの話が飛び出すことも多くあります。

前回の東京セミナーでも、有益な情報を収集している受験生の姿が印象的でした。

※参加費は3500円程度を予定しています。

 

お申込みはこちらから

 

ご参加、お待ちしております!

 

こんにちは、 Xレイ です。

今日は、経済学のグラフ対策part1です。
需要曲線・供給曲線(完全競争市場)、不完全競争、市場の失敗、自由貿易の理論を見ていきます。

先週から続く 【渾身】シリーズby6代目 いかかでしたでしょうか。
得意分野からの執筆ということで、力の入った迫力のある文面が多かったように感じます。私も渾身の力を込めて書き上げたつもりです。
所々PDFによる 【渾身の解説】付きver. でどうぞ。

 

1.需要曲線・供給曲線(完全競争市場)

完全競争市場における需要曲線・供給曲線からの出題。
ここでは
(1)需要の価格弾力性
(2)課税・価格規制が消費・生産に与える影響
をおさえておきます。

(1)需要の価格弾力性

【出題~H25問15、H23問12(グラフ無)】
juyou1改

①需要曲線が上のような線分で表されるとき、中点の価格弾力性ε=1
②X軸に対する傾きが緩やかな程、価格弾力性は大きくなる
また、同一線分上では、左へいくほど価格弾力性が大きくなる

過去2回の出題では、①を知っていればほぼ即答です。
今年はどうかとは思いますが、いずれまた問われるでしょう。
②に関しては、そのことを直接問われる可能性は極めて低いと考えます。
しかし知っていると、関連の問題で解答しやすくなるはずです。

 

(2)課税・価格規制が消費・生産に与える影響

【出題~H26問14、H24問13・14、H23問11、H22問10】
※H23問11は違和感を持つでしょうが、以下の課税の論点と同一です。

まずは課税(従量税=財1単位につき課税)。

①財1単位につきt課税されると、消費量・生産量はQ0→Q1となる

これは、消費者・生産者のどちらに課税しても同じです。(PDF

そして、そのときの余剰が以下。

②消費者余剰=水色 生産者余剰=ピンク 政府税収=緑
死重損失は△ABF
③課税によって、消費者=台形ABCD 生産者=台形ADEF だけ
余剰が減少する。
よって、価格弾力性が小さい程、課税による影響が大きくなる。
(X軸に対する傾きの絶対値の大きい程、台形の面積が大きくなる)

上の例では消費者の方が、より課税による影響が大きくなっています。

つまり、課税による消費者・生産者各々の負担割合は
どちらに課税するかではなく、価格弾力性の大小で決まる
ということです。
このあたりが問われやすいのではないでしょうか。

また同じ税率のとき、死重損失の大きさを決めるのも価格弾力性です。

図の灰色部分が死重損失です。
例では供給曲線を固定して、需要の価格弾力性の大小で比較をしています。
価格弾力性の小さい右図の方が、死重損失は小さくなっています。そこで、
『より価格弾力性の小さい財に高い税率を課せ』
というのが、平成23年問13のラムゼイルールです。

 

次に価格規制(P0→Pcへ価格の下限規制)。

④Pcに価格を規制されると、消費量・生産量は共にQ0→Q1となる。
⑤余剰は“課税”のときの政府税収部分も生産者余剰となる
(価格の上限規制でP0>Pcの場合は消費者余剰)。

消費量・生産量の考え方や死重損失は“課税”のときと似ています。
余剰のとり方が違うのですが、これも何かに似ています。

独占企業です。
どちらも結果として一方の都合よく価格が決定されることで、生産量が社会全体として最も効率的な量よりも少なくなってしまいます。
そのため、このような余剰となり損失を生むのです。

 

2.独占企業・独占的競争(不完全競争)

【出題~H26問19 H22問12】

独占企業・独占的競争からの出題です。
まずは『独占的競争』について、しっかりとおさえておきます。(PDF

上で余剰について触れましたが、過去にグラフから問われているのは利潤です。

D=需要曲線 MR=限界収入曲線 AC=平均費用曲線 MC=限界費用曲線

①生産者からみた最適な生産量はWで価格はAとなる。
そのときの利潤は□ALMB。
②独占的競争では、長期的には需要曲線Dが左にシフトし利潤はゼロに。
(DとACが接する点まで新規参入が続いていく)

このグラフは曲線(直線)が入り乱れているため、一見難しく感じます。
しかし、すべてを同時に考察することはありません。
ほとんどの場合、必要な2つをみるだけです。
一つ一つの曲線の持つ意味を理解し、題意により適切なものを選択する。
例えば、利潤を求めるのであれば必要な曲線は DAC のみ。
最適な生産量を知りたければ、MCMR のみ。
さらに、消費者価格までを知りたければ、その生産量WとD
といった具合です。
すべてを同時に見渡さなければ、それほど複雑ではありません。
そして、いま例にあげた辺りが解れば対応できるでしょう。

 

3.費用逓減産業(自然独占)

【出題~H25問17 H23問22】

費用逓減産業(自然独占)からの出題です。
このグラフの示す内容は、独占企業のものと同じです。
そのため一見複雑に見えますが、対処法も同じです。

D=需要曲線 MR=限界収入曲線 AC=平均費用曲線 MC=限界費用曲線

①生産量は、独占企業として振舞うときQ0 平均費用価格形成原理でQ1 限界費用価格形成原理でQ2 となる。
②生産量Q1のとき利潤ゼロ、Q2のとき□JIGP2の赤字となる。
③生産量Q2のときの赤字額□JIGP2は固定費用に相当する。

まずは、①の価格設定に関する事項を知っておく。
そして、グラフからDACに着目し、各々利潤の考察をできるようにする。
といったところでしょうか。
設問では、規模の経済二部料金制等の用語を使って惑わしてくることが予想されるので、あらかじめそれらを把握しておく方がいいでしょう。

 

4.負の外部性

【出題~H26問20、H24問21、H23問24、H22問15】

負の外部性からの出題です。
ポイントは、死重損失コースの定理ピグー税。(PDF

①外部性を考慮しないとき、生産量はQ0となる。
このとき、負の外部性がB+C+D 社会的余剰はA-D 死重損失はD。
②ピグー税tを課すと社会的に最適な生産量Q1となる。
このとき、社会的余剰は最適でA、税収=負の外部性=B。
③コースの定理によっても、社会的に最適な生産量Q1が実現する。

①~③、すなわち死重損失とその是正方法が繰り返し問われています。
ただし、上のグラフを仮に基本型とするとそこから以下のように
グラフの形状を変えて惑わしてきます。

H26とH24は一企業のモデル。
H23は消費側の外部不経済。
H22は従価制的な外部性。

基本的な考え方は同じなので、基本事項をおさえた上でじっくり考えればできるはずです。
しかし本試験では、そう時間をかけてもいられません。
そこで各々の型を一度は考察しておくことで既出のものならば問題なく、また新たなパターンの出題にも比較的短時間で対応できるようにしておきましょう。

 

5.自由貿易の理論

【出題~H26問21、H24問15、H21問10、H20問8】

自由貿易の理論からの出題です。
いずれも輸入国側のグラフから、余剰等を問われています。

①世界市場での価格をP0とすると、自由貿易下では
国内消費量はQ1、国内生産量はQ2、輸入量がQ1-Q2。
②関税tを課したとき価格はP1、
国内消費量はQ3、国内生産量はQ4、輸入量がQ3-Q4 となり
経済余剰の損失はb+d 税収はc。

①、②を理解していれば、過去の出題レベルなら対応できるはずです。
しかし、この領域からの出題は問題文がややこしい(H26年を除く)。
題意・条件といったものを読み解くことが、非常に面倒です。
本試験では時間的な観点で、他の問題に影響の出ない範囲での取り組みが求められます。

もし、輸出国側のグラフが出てきても慌てないでください。

上下反転しているので、消費者余剰と生産者余剰の大きさが入れ替わりますが、基本的な考え方は同じです。

 

今回は以上です。
それでは、また。  Xレイ

 

年によって難易度高低に差が出る経済
科目合格率約2%のH25は、平均点も41.9点
(※TACリサーチより。合格基準弾力化のため、一律 4 点加点措置あり)。

 

仮に、全体的に難易度が高い問題になったとしても、
当然、40点以上(足切り回避)は死守、必須。

 

40点以上をクリアし足切りにならないためには、↓を回避

・最初の設問で難易度「高」の問題が続き、心を折られる。
・長文問題でパニック。
・焦りから、解けるはずの問題も中途半端にしか解けない。
・解くべき問題、捨てるべき問題を見誤る。

そのためには、

得点できる問題」を見極め、いかにピックアップするか?
基本知識(+αの平均的応用力)」に立ち返ってどれだけ考えるか?
考えなくても解ける問題」を、どう効率的にこなすか?
(他設問の解答に使える時間余裕を確保。)

以下、

「基本知識(+αの平均的応用力)」に立ち返ってどれだけ考えるか?」
「考えなくても解ける問題」を、どう効率的にこなすか?

について。

■「基本知識(+αの平均的応用力)」に立ち返って
どれだけ考えるか?

例)見かけ複雑でも実は「易」問題。
”見かけカンタンでも実は「難」”タイプは、
「もう少しで、解けそうだから!!」意地で時間ロスをしないよう、
自身の時間配分と実力を踏まえて、本試験対応を決めておく。

一方、”見かけ複雑でも実は「易」”タイプは、
基本知識(+αの平均的応用力)で解ける⇒狙って得点可能。

 とすると、
過去問でどういうポイントを確認すべきか?見えてきますね

 

例えば、長文問題や、「見たことない式」が登場する問題。
一見「うぅ・・・」と唸ってしまいそうな長文も、
「短文の組み合わせ」と思えばシンプル

すなわち、

・基本知識で解く、
・式は素直に代入する、
・言葉の意味(貯蓄、均衡予算編成・・etc)を解釈していく。

(経済学 平成22年 第6問 一部改)

下記の正誤を判定せよ。

a.均衡GDPは500兆円である。
b.均衡時における消費は330兆円、貯蓄は170兆円である。
c.均衡予算を編成した上で政府支出を5兆円増加させた場合、均衡GDPは5兆円増加する。

 

a 定番の式展開。

Y=C+I+Gより、Y=C+120+50・・・①
C=C0+cY-cTより、C=60+0.6(Y-50)

これを解くと、C=30+0.6Y・・・②
②を①に代入すると、Y=30+0.6Y+170
これをYについて解くと、Y=500
よって、均衡GDPは500兆円。(aは正)

b「均衡時における消費」と「均衡時における貯蓄」に分け、判断。

《均衡時における消費》
「均衡時における消費」は、「C=60+0.6(Y-50)」に
Y=500を代入すれば算出できる。

C=60+0.6(500-50)
=330
よって「均衡時における消費は330兆円」となり、正しい。

《均衡時における貯蓄》
「貯蓄」とは?を判断するのが第一段階。

「貯蓄」と出た時点で、
「貯蓄=可処分所得(Y-T)-消費(C)」と読み解く。

 「均衡時における貯蓄」=Y-T-C
=120
よって「均衡時における貯蓄は120兆円」となる為、これは誤り。

c「均衡予算を編成」という前提を確認する。

《均衡予算を編成」すると?》
⇒均衡予算乗数は1。

つまり「5兆円×均衡財政乗数1」と同じだけ、GDPも増加。
よってcは正しい。

※ちなみに、均衡予算を編成した場合、政府支出の増加(△G)と、増税(△T)を同時に行うので、GもTも動く。

 

■「考えなくても解ける問題」を、
どう効率的にこなすか?

「考えないポイント」を決める。
先述の「長文問題」の例でいうと、
「貯蓄」「均衡予算編成」等のワードは割り切って覚える
⇒知識は即召喚。

その他、「基本の式」も、最終的には公式的に覚えることで、
「すぐ使える⇒解答時間短縮」。

それら「割り切る部分」を見極めて『事前準備』しておくことで、
本試験での思考・解答プロセスを効率化する。

例)基本式、グラフ

例)乗数式
政府支出乗数⇒1/1-c
投資乗数⇒1/1-c
租税乗数⇒▲c/1-c

 ※cは限界消費性向

例)その他過去問論点
DEランク論点は避けつつ、難しい思考いらず&覚えてれば何かに使える、
「覚えるべき論点は何か?」アンテナを張って過去問を見る

■供給の価格弾力性

①設備がフル稼働のとき
→供給量を増やすには、新たな設備投資が必要
→つまり、お金がかかってしまうので、
価格が上昇しても供給量の増加は少ない
⇒供給の価格弾力性は小さい。

 ②遊休状態の設備がたくさんあるとき

→新たな設備投資の必要はなく、供給量が増やしやすい
⇒供給の価格弾力性は大きい。

■2国しかない状態での輸入・輸出

①自国の政府支出が増加したとき
⇒自国のGDP増加
⇒自国の輸入増加
⇒外国の輸出増加
⇒外国のGDP増加

②自国の政府支出が増加したとき
⇒外国のGDPは必ず増加

⇒外国の経常収支は必ず改善
⇒自国の経常収支は悪化

 ※逆に考えれば、外国の政府支出が増加すると自国の経常収支は改善する
※投資の増加も政府支出の増加と同じ効果をもたらす。
つまり均衡GDPは増加するが、経常収支は悪化。
※輸出の増加は、均衡GDPの増加と経常収支の改善をもたらす。

 

繰り返しですが、

「得点できる問題」を見極め、ピックアップ
「基本知識(+αの平均的応用力)に立ち返って考える
「考えなくても解ける問題」を、効率的にこなして時間余裕確保

 

そのヒントは過去問から得る

 直前期、スパートかけていきましょう

 

まるでした。

あれ、どっちだったかな?

答練・模試なら笑い話で済むが、僅か1マークの差で泣く本試験で、ど忘れ・勘違いのCランク誤答は許されない

☆ABランク=覚えて当てる。
★CDランク=考えて当てる、迷って当たる「最後の2択」
☆D’Eランク=高得点阻止嫌がらせ

完成答練が「急に難しくなる」のは、ABでなくCDランクを問うから。つまり「覚えたかどうか」でなく、「覚えて使えるか」「最悪消去法で選べるか」が問われる。だがその対応は簡単。

・基本講義テキストを見直し、重要論点をリストアップ。
・そのうち養成答練出題分を「出題候補」から外す。
過去問CDランクを解き、捻り方を見ながら「出題候補」に加える
・過去問D’Eランクやポケテキ掲載外の論点は後回し。

「答練でヤマ張って高得点など意味ない」とする声が聞こえてきたら、何かの遠吠え。

出題予想→正答→自ずと記憶の長期化・定着

その優位性は脳の構造から明らか。そして「最後の2択」、皆が悩む所をたまたま当てると得点撥ねて「2次」スト合格。

完成答練は過去問の答えを覚えて臨む。そして正否半々、あれどっちだったかな最後の2択Cランクの正答力を磨く。

.
■過去問Cランク分析■

T○Cデータリサーチ正答率分析は毎年恒例。今回はCランクの傾向と対策。

□年度別□

「経済」難易度は毎年恣意的に操作。だがCランクは必ず一定数出題。

.

□出題領域別□

出題領域別にも、Cランクは一定数存在。Cランクを作問するのが腕の見せ所。かつAB・DEだけ出したら点差がつかずに作問者失格。従い、

最後の2択Cランクの得点力で合否が決まる。

そんなの知ってるぜと言う方向けに。ではなぜCランクか、どう対応するかを次に紹介。

.
■「経済」Cランクの傾向と対策■

今回分析のため、正答率Cランク37マークをを以下4つに分類。

①知識応用:出題形式を工夫し、基本知識を応用して考えさせる。
②苦手曖昧:受験生が苦手な点、暗記が曖昧な点を狙い撃ち。
③金縛り:基本を問いつつ、数式等で目を眩ませて時間切れ狙い。
④戦意喪失:基本を問いつつ、やたら長文にして時間切れ狙い。

その傾向は科目により異なるが、「経済」は②曖昧苦手狙い撃ちが主流。また①知識応用が性悪だとDEランクだから、Cランクなら確実に当てたい。以下に明細を示す。

.

■今日のまとめ■

完成答練をただ難しいと思うか、難しさを予期して受けるかで、成果は段違い。当シリーズはややヒント出し過ぎの傾向はあるが、診断士「1次」対策はまだ改善の余地が多数。ではまとめ。

・答練は「あれ、どっちだったかな?」でなく、事前に予想して当てる。
・「経済」難易度は年で変われど、Cランクは必ず一定数出題。
・Cランク4分類のうち、「経済」は苦手曖昧知識狙い撃ちが主流。
・過去問Cランクの傾向・要因を知り、完成答練で対応を確認。

byふうじん

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