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口述セミナー@東京 詳細お知らせ
12月7日(土)13:45~16:45

東池袋第四区民集会室

お申し込みはこちら

※12月6日(金)12:00~申込開始となります。

※大阪、名古屋は口述セミナーの予定はございません。
あらかじめご了承ください。

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みなさん、おはようございます。なおさんです。

2次筆記試験の結果発表が3日後に迫ってきました。それはそれでドキドキしながらも、口述試験の準備を進めてられることと思います。

本日は、なおさん初の「ゆ・る・わ・だ」ということで、「診断協会ってどんだけロジカルよ」と題しまして、得点開示請求にまつわる私の失敗談を書いてみたいと思います。
仕込んだのは昨年のちょうど今頃、出来事は10代目になったばかりの2月のお話です。

1.得点開示請求について

皆さんは「得点開示請求」という制度があることをご存じですか。正確には、個人情報保護法に基づいた個人情報の開示請求手続きでして「中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続き」が正式な表現になります。
ま、要するに「2次試験の点数を教えてもらえる」手続きです。

合格した方は振り返りとして、道場メンバーになる方は自身のプロフィールとして、残念ながら不合格だった方は結果の正確な評価と次の学習計画の材料として、大変有意義な情報となりますので、少し手間はかかりますが手続きをしてみてください。

2.手続き方法

非常にわかりにくい場所ですが、中小企業診断協会のホームページにあります。
TOP > FAQ > 試験に関するよくある質問(FAQ)
このページの一番下に「中小企業診断士試験にかかる個人情報の開示請求の申請手続きについて教えてください?」というQに対する回答として、手続き説明+様式のWordファイルがリンクされています。
手続きに必要なものは、
・保有個人情報開示請求申請書(Wordの様式)
・本人確認のための書類(免許証、パスポート等のコピー)
・住民票の写し
・返信用封筒(定形郵便+簡易書留の切手貼付け)
です。詳しくは上記のWrodファイルを参照してください。

3.いや、で何があったの?

昨年の今頃は、「合格したら10代目に立候補しよう」、「不合格だったらすぐに学習計画を立てて、来年必ず合格しよう」と思ってましたので、早く結果が知りたかったんですね。で、手続き説明に「開示請求申請受付日以前に合格発表があった中小企業診断士試験」と書いてあるのを見て、2次筆記試験の合格発表日である12月7日(※)に着くように書類を準備して発送しました。
※ここ、ポイントです。

で、年が明けて道場の10代目になり、1月26日に行われた9代目→10代目の引継ぎ式の場で、以下のやり取りがありました。

かもよ:「得点開示来たよ」
なおさん:「え?いつ請求出したの?」
かもよ:「年明けすぐ」
なおさん:「???」

この時は「あれ?チョー早く出したのに、なんで来ないんだろう」と思いつつも「まぁ、来週あたり来るだろう」と待っていたところ、2月になり、実務補習が始まり(2月8日~)、、まだ来ない、、、
で、中小企業診断協会に電話で問い合わせることにしました。

なおさん:「得点開示請求の返送がまだなんですけど。」
協会の人:「いつ頃に請求出されましたか。」
なおさん:「昨年12月の上旬に着くように発送しています。」
協会の人:「合格発表の12月25日以降に受け付けたものから順次処理しています。もうしばらくお待ちください。」(淀みなくお答えになりました)
なおさん:「!!、、、いつ頃になりそうですか。」
協会の人:「2月下旬までには届くと思いますよ。」
なおさん:「わかりました。ありがとうございました。」

皆さん、もうお分かりですね。

私が請求を出したのは「2次試験合格発表前の12月7日」です。2次筆記試験の合格発表で頭が一杯だった私は「2次筆記試験の合格発表」を「2次試験の合格発表」だと思い込み、早すぎる請求をしていたのでした。
で、中小企業診断協会は、ルール通り「2次試験合格発表後」に届いたものから順番に処理していき、ルール外の請求を後回しにしていたのです。
まぁ、当然と言えば当然のことなのですが、2次筆記試験で散々「因果」とか「ロジック」とかやってきましたけど、正直「診断協会って、どんだけロジカルよ」と思いました。orz

他の10代目は、ブログで2次筆記試験のことを「2次試験」と書いたりしてますが、私が「2次筆記試験」と書いているのは、この時の苦い経験から来ています。
結局、得点開示結果は2月の中旬に届きました。

現在の手続き説明には「開示請求申請受付日以前の直近5回以内に合格発表(第2次試験については口述試験後)があった中小企業診断士試験」と明記されていますので、私と同じ間違いは起こらないと思います。
※よく見れば10月20日ですら「2次筆記試験合格発表」ではなく「口述試験を受ける方の発表日」と書いてあります。完全に思い込み、アウトですね。(^^;

皆さんはくれぐれも「合格発表日の12月25日以降」に届くように請求してくださいね。

以上、なおさんでした。(^^)/

 

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こんにちは、いよっちです。前回までの記事はこちら

さてさて、前回の記事(【H30年事例Ⅰ】75点超え答案をまとめてみたけど需要ある?)では、(意外にも?)反響をいただきましたので、今回も引き続き高得点答案のまとめを公開したいと思います!

事例Ⅰではふぞろい&道場の面々でも70点越えが多数いたため、75点を基準として掲載しました。(そんな中で40点台の私って・・

しかし、事例Ⅱ・Ⅲは難易度が高かったのか、70点をゲットした人がチラホラいるだけ。75点以上はほとんどいなかったんです。そこで事例Ⅱ・Ⅲについては70点を基準にまとめました

前回同様、ふぞろい12のメンバーにも協力してもらいました。快諾頂いたのはこちらの方々!

  • いとー:合格を経てコンサルに転身したふぞろい12の事務局長。
  • ぐっち:先日の2次勉強会でも大活躍。安定的ハイパフォーマー。
  • けーすけ:製造業の営業を本職とする事例Ⅲの申し子。
  • シュホンニ:文章での表現力No.1。合格の秘訣は「酒をやめない」。
  • かずま:インテルでもはいってるのか?独学スト合を果たす、ハイスペック搭載型SE。

今回も解説は一切ありません。再現答案と得点開示を掲載する、ただそれだけの記事です。復習のお供にご活用ください!


事例Ⅱ
第 1 問(配点 25 点)
B 社の現状について、 3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から 150 字以内で述べよ。

(出題の趣旨)B 社の顧客の状況、自社の強み・弱みと競合の状況について分析する能力を問う問題である。

(いとー72点)
顧客は、仕事・執筆等創作活動に訪れるビジネス客と観光目的のインバウンド客で、8割を占める既存のビジネス客は高齢化が進んでいる。競合は、距離の離れた駅前のチェーン系ホテルで、地域内の同タイプの旅館は閉鎖しており、少ない。自社は、大規模な投資は難しいが、歴代の社長が支援した芸術家の作品等、文化資産を多く有する。

(ぐっち74点)
現状、①顧客は仕事や執筆のために訪れるなじみの客が8割だが高齢化が進み減少傾向、2割のインバウンド客は2013年以降X市への観光として急増、②競合は駅前に2件あるチェーン系ビジネスホテルのみでX市中心部にはいない、③自社は和室で大浴場・夕食提供はないが文化の香りの雰囲気を提供、インバウンド需要を享受できず。

(いよっち75点)
現状は①顧客面で減少する昔なじみのビジネス客が8割、増加するインバウンド客が2割を占め②競合面でB社から離れた駅前にはチェーン系ビジネスホテルが2軒あるがX市街地中心部には競合がおらず③自社面で古風な和室や和の風情のある庭園を持つが、拡大する観光需要を享受できず収益性が低く、経営の先行きが不透明である。


第 2 問(配点 25 点)
B 社は今後、新規宿泊客を増加させたいと考えている。そこで、B 社のホームページや旅行サイトに B 社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B 社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。

(出題の趣旨)現在のB 社に関するインターネット掲載情報の問題点を踏まえ、B 社の新規宿泊客を増加させるために必要な新たな掲載情報を提案する能力を問う問題である。

(いとー72点)
ターゲットは、日本の文化・芸術に興味のあるインバウンド客。情報は、①館内に展示している海外でも有名な芸術家の作品紹介、②日本の朝を感じられる朝食の写真と献立、③客室・庭園の写真、等の紹介を英語でも行う。

(ぐっち74点)
和の風情を求めるインバウンド客向けに、①苔むした庭園や古風な和室や海外でも名の知られた美術品、②英語に堪能な従業員がおりHPから外国語でも宿泊予約受付が可能なことを掲載し、顧客志向に合わせて顧客満足向上。

(いよっち75点)
B社は増加する和の風情を求めるインバウンド客に対し①海外でも有名な芸術家による美術品②和の風情がある庭園③日本の朝を感じられる朝食やこだわりの器④名刹・商業地域の観光や伝統的な和菓子、等の情報を掲載する。


第 3 問(配点 25 点)
B 社は、宿泊客のインターネット上での好意的なクチコミをより多く誘発するために、おもてなしの一環として、従業員と宿泊客との交流を促進したいと考えている。B 社は、従業員を通じてどのような交流を行うべきか、100 字以内で述べよ。

(出題の趣旨)B 社の宿泊客の好意的なクチコミを引き出すために従業員が行うサービス施策について、助言する能力を問う問題である。

(いとー72点)
①館内の美術品の説明をする、②X市内の名刹・銭湯等商業施設の情報を案内する、③折り紙・茶道等、日本文化の体験教室を開く、④宿泊お礼のDMを送る等、積極的に宿泊客にアプローチし、顧客満足度を向上する。

(ぐっち74点)
交流は、①従業員向けに外国語・接客の教育を行い育成し、インバウンド客にこだわりの朝食を説明、②X市の歴史ある街並みと食べ物を紹介して写真をとってもらいSNS投稿による口コミを誘発し、関係性強化を図る。

(いよっち75点)
B社は①英語が堪能な従業員による祭りや名刹・商業地域の英語でのガイド付きツアー②こだわりの朝食と器の積極的な説明や海外でも有名な芸術家の美術品の解説、により愛顧と顧客満足度を高め、口コミを得る。


第 4 問(配点 25 点)
B 社は、X 市の夜の活気を取り込んで、B 社への宿泊需要を生み出したいと考えている。B 社はどのような施策を行うべきか、100 字以内で述べよ。

(出題の趣旨)X 市の状況を踏まえて、X 市と連携しながら B 社への宿泊需要を高める施策について、助言する能力を問う問題である。

(いとー 72点)
施策は、①料亭・割烹料理店等、X市内の飲食店と夕食でコラボした宿泊プランを提供する、②地域の祭りの時期に合わせて、過去の宿泊客にDMを送る、③夜間ライトアップとコラボする等で新規・リピート利用を促進する。

(ぐっち74点)
施策は、①地域の祭りの見物客向けの宿泊プランや山車を引く体験とセットのプランを用意しHPに掲載して予約受付を行う、②ライトアップされた名刹の通りを案内するサービスを実施し、関係性強化と来客数増加で売上向上。

(いよっち75点)
B社は①銭湯との協業による大浴場の提供②宿泊予約によるロスを抑えたこだわりの夕食の提供③地域ボランティアの協力による名刹の夜間ツアー④空港や都市圏への直通バスの運行、等により宿泊需要を生む。


事例Ⅲ
第 1 問(配点 20 点)
顧客企業の生産工場の海外移転などの経営環境にあっても、C 社の業績は維持されてきた。その理由を 80 字以内で述べよ。

(出題の趣旨)
C 社のこれまでの事業や立地環境の推移を把握し、顧客生産工場の海外移転などの経営環境にあっても業績が維持されてきた理由を説明する能力を問う問題である。

(けーすけ71点)
理由は、金型の設計・製作から成形加工まで一貫生産体制を持ち、技術者の教育・OJTで技術力を高め、顧客企業の成形加工コスト低減技術を蓄積し、団地で共同受注も行った。

(シュホンニ71点)
理由は、①金型設計・製作・成形加工の対応体制を持ち、②資格取得者養成やOJTで加工技術力も強化し、成形加工品のコスト低減ノウハウを蓄積し顧客企業から継続受注した為。

(ぐっち72点)
理由は、①金型設計・制作部門を持ち、資格取得者の養成とOJTによるスキルアップで技術力を強化、②工業団地組合のリーダー的存在として技術交流や共同開発を実施したため。

(かずま73点)
理由は、①金型設計製作の一貫体制構築、②OJT等による技術力向上、③歩留り改善や成形速度改善によるコスト削減、④工業団地組合での共同受注による助け合いのため。


第 2 問(配点 20 点)
C 社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図 2 )を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を 120 字以内で述べよ。

(出題の趣旨)
C 社成形加工作業者の一日の作業内容を分析し、作業方法に関する問題点を把握し、その問題を解決する能力を問う問題である。

(けーすけ71点)
問題点は、①成形機の段取り時間が長時間化し、②金型や使用材料置き場で5Sが実施されていない。改善策は、①金型や材料置き場は5Sを実施し、②段取り作業の約6割を占める「移動」を短縮し、③顧客の短納期化、多品種少量生産ニーズに応える。

(シュホンニ71点)
問題点は、作業者と成形機の両方に待ち時間が発生し、稼働率が低い点。改善策は、①昼休みの時間と成形機の稼動時間帯を同じにし、成形機の待ち時間を減らす、②作業者に3台以上の多台持ちをさせ、作業者の待ち時間を減らすとともに余力も生み出す。

(ぐっち72点)
問題点は①成形機の段取りタイミングが重なって待ち時間が長いこと、②金型・使用材料の準備が長時間。改善策は①作業者・機械の全体で生産計画を策定し統制、②5Sの徹底や標準化・マニュアル化で金型・材料を整理し段取り時間を短縮し生産リードタイムを短縮。

(かずま73点)
問題点は段取りの時間が長いこと、無駄な手待ちがある点。改善策は、①内段取りの外段取り化、②機器の稼働順を合理的に見直し、昼休憩中も機器を稼働させ、生産性を向上させる、③金型と使用材料の置き場のルールを定め、5Sを徹底すること。


第 3 問(配点 20 点)
C 社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図 1 )を分析して、C 社の生産計画上の問題点とその改善策を 120 字以内で述べよ。

(出題の趣旨)
C 社の生産計画策定方法と製品在庫量の推移を分析し、生産計画上の問題点を把握し、その問題を解決する能力を問う問題である。

(けーすけ71点)
問題点は、①生産ロッドサイズが成形機の段取り時間重視で受注量より大きなロッドで製品在庫拡大している。改善策は、①成形機の段取り時間を削減し、②生産ロットサイズを発注点管理し、小ロット化し、③製品在庫を低減し、管理コストを削減する。

(シュホンニ71点)
問題点は、成形機の段取り時間によって生産ロットサイズが決められており、ロットサイズが受注量より大きく在庫が過大な点。改善策は、繰り返し発注される部品のロットサイズは毎日指定の数量とし、細かい生産計画の見直しと進捗・現品管理で統制を強化する事。

(ぐっち72点)
問題点は、①週末に確定納品計画がきて翌週の生産計画を作っており、②製品在庫が過大。改善策は、①生産管理課と成形加工課で連携して生産計画を短サイクル化、②生産ロットサイズを見直し、③定量発注方式として、在庫コスト・管理の手間を低減し適正化。

(かずま73点)
問題点は、生産ロットサイズが段取り時間を考慮して決定するため、受注量より大きく計画され、製品在庫が過大である点。対応策は①ロットサイズを受注量に合わせて計画すること、②確定でなくてもよいので、生産計画策定の頻度を増加させること。


第 4 問(配点 20 点)
C 社が検討している生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容を 120 字以内で述べよ。

(出題の趣旨)
C 社の生産職場の状況を把握し、生産管理のコンピュータ化を進めるために必要な事前整備内容について、助言する能力を問う問題である。

(けーすけ71点)
内容は、①主要取引先の繰り返し受注をDB化し、②受注予想に伴う金型・材料管理の標準化と5Sによる整理を実施し、③金型に社内で統一した識別コードを付与し、④段取り作業を含む準備工程を効率化し、⑤生産性を向上させる。

(シュホンニ71点)
事前に整備しておく内容は、①社内で統一した金型の識別コード、②全作業者共通の金型置き場、③仕入先に対して使用材料の納品位置、である。これらをコンピュータでデータベース化し成形加工課で共有し効率化を図る。

(ぐっち72点)
事前の準備は、作業者が効率よく金型・材料を使用できるように、①金型の置き場を整理し統一した識別コードを付け、②材料の納品位置を固定し、③DB化で情報を一元管理し、④従業員がリアルタイムで情報共有できるようにして、生産管理に活用可能とする。

(かずま73点)
事前に整備する内容は、①金型に対して、社内で統一した識別コードを策定すること、②金型と使用材料の置き場のルールを定め、5Sを徹底すること、③データベースやコンピュータ等を扱える人材を育成すること。


第 5 問(配点 20 点)
わが国中小製造業の経営が厳しさを増す中で、C 社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について、中小企業診断士として 120 字以内で助言せよ。
(出題の趣旨)
C 社の経営環境と事業内容の現状を把握し、立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について、助言する能力を問う問題である。
(けーすけ71点)
戦略は、①団地に集積する他業種の中小企業と連携し、②C社の強みである高度な成形加工技術を生かし、③共同受注し、団地内で組み込み工程まで行い、顧客の工程数削減や納期短縮、コスト削減を実現し④製品を高付加価値化させ、売上向上を図る。

(シュホンニ71点)
戦略は、①工業団地組合との連携を一層強化し、技術交流会による新製品開発や、共同受注・共同開発による受注量の全体的な増大を図る事、②インサート成形を活用した受注を増やしていき、顧客の工程数・納期の短縮やコスト削減の付加価値を提供していく事。

(ぐっち72点)
今後の戦略は、①工業団地組合のリーダー的存在として技術交流や共同開発・受注を推進、②インサート成形の技術で顧客企業の納期短縮・コスト削減を訴求し、③生産管理のコンピュータ化でJIT化し短納期化・小ロット化の顧客要望に対応し、高付加価値化・販路開拓。

(かずま73点)
今後の戦略は、①工業団地である特性を活かし、周囲の企業と共同開発を実施することで、高付加価値の製品開発を実施すること、②インサート成形を活用することで、顧客企業の工程数の短縮や納期の短縮、コスト削減を実施すること。


本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

以上、いよっちでした。

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こんにちは、いよっちです。前回までの記事はこちら

いや~ この前の記事読みましたか?なおさん渾身の解説記事。お見事ですね。

恥ずかしながら事例Ⅰ49点(C評価)だった私は何度も登場してしまいました。悪い見本として、こうは絶対ならないぞ!と戒めの参考として、見てみてください。

 

さて、以前の記事でも書きましたが、かわとも、そして私は「ふぞろい」の執筆メンバーも兼ねています。

道場メンバーは合わせて12人、ふぞろいメンバーのうち合格者は20人。合計32人の合格者の中で、事例Ⅰで40点台を取ってしまったのは私だけ。私がダントツの最下位だったんです。

道場でブログを書き始めた頃は、協会採点の結果がまだ届いておらず、

「絶対に確実に合格するためには再現性が重要です」(キリッ)
「どんな問題でも確実に6割取る方法の確立が大事です」(どやっ)

と、偉そうになことを言ってましたが、事例Ⅰにおいては圧倒的最下位なわけです。むしろ、前年が47点、その後の49点ですから、低位安定もいいところ、全くもって進歩がないわけです。(再現性の無駄遣いよ・・)

 

そんな事例Ⅰダメダメな私としては、事例Ⅰで高得点を得た人が一体どんな答案を作ったのか気になって仕方がなかったんです。

そこで、今回はふぞろいメンバーにも協力してもらい、75点以上もの超ハイスコアを叩き出した合格者の再現答案を集めてみました!!

再現答案の掲載を快く受けてくれたのはこちらの方々です!

  • おかじ:海外出張過多気味なマーケッター。特技は飛行機の中での事例解き。
  • ブルーオーシャン:コーヒー大好き不動産屋さん。ハンドルネームの由来は誰にも分らない。
  • もってぃ:三重在住のエンジニア兼、地域の消防団員。講義動画を4つを同時に視聴することから”聖徳太子”の異名を持つ。
  • かわとも:もはや紹介不要、道場きってのガリ勉女子。

解説はなおさんの記事にお任せするとして、再現答案をただ掲載する、ただそれだけの記事です。他力本願もいいとこ

必要な要素・切り口の漏れを確認するもよし、回答構成の参考にするもよし、H30年事例Ⅰを解き終わった後の復習に(使えるようであれば)使ってみてください。


第 1 問(配点 20 点)
研究開発型企業である A 社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から 100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)研究開発型企業である A 社のターゲット市場が小規模市場である理由を、競争戦略の視点から分析する能力を問う問題である。

(かわとも76点)
理由は①技術の急速な進歩に伴う事務機器市場の高度化・細分化に対し、強みの自社技術を活かし高付加価値化・差別化が図れる為②激しい環境変化の中、大規模市場では売上を主力取引先に依存し事業リスクが高い為。

(おかじ76点)
理由は①経営資源に富む大手企業との競合を避け、②自社コア技術を活用した優位性のある商品を投入し、③競合企業が多いことで価格競争になることを避けたかったから、ニッチ市場をターゲットに事業展開を行った。

(ブルーオーシャン78点)
理由は大手が参入しにくいニッチ市場で幅広い新製品開発を行い高付加価値製品で差別化を図る為。情報通信技術の急速な進歩に対応し、時流を先読みした先進的な技術で製品領域を拡大し、先行者利益を得る狙い。

(もってぃ78点)
ニッチ戦略をとることで、①少ない資源で集中して高精度製品の開発ができ、他社と差別化ができる。②平成不況、リーマンショックなどの不況による売り上げ不振の軽減。③他社との参入障壁を築くことができる。


第 2 問(配点 40 点)
A 社の事業展開について、以下の設問に答えよ。(設問 1 )
A 社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A 社の人員構成から考えて、その理由を 100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)A 社が最終消費者市場向けの製品開発に積極的に取り組んでこなかった理由を、人員構成の視点から分析する能力を問う問題である。

(かわとも76点)
①生産と販売を外部委託し、創業以来社員の大半を技術者とし、人的資源を法人向け技術開発に集中させてきた為②激しい環境変化の中、売上規模が拡大しても人員増加を抑制することで事業リスクを低減してきた為

(おかじ76点)
理由は社員の9割を技術者が占め最終消費者向け製品開発で、①営業組織設置が必要で人事増となる上、ノウハウもなく、②経営資源が分散し、③BtoB商品開発に強みを持つ技術者の能力を発揮することができないから。

(ブルーオーシャン78点)
理由は社員50名の内9割が技術者で営業人員が少なく最終消費者への営業展開がしづらい為。強みの技術を応用しニッチ市場に向けて試行錯誤を重ね様々な高付加価値製品を生み出すことに経営資源を集中し効率性を求めた。

(もってぃ78点)
理由は①人員構成で技術者が9割のため、ニーズ対応できる人員が少ない事②生産を他社に委託し③販売は信頼できる複数のパートナー企業に委託している事。


(設問 2 )
A 社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)A 社が経営危機に立ったとき展開した事業と、それ以前の事業の特性を分析し、その違いを明らかにする能力を問う問題である。

(かわとも76点)
特注電子機器事業や様々な新製品開発では受け身の製品開発で売切り型の為、継続的な収入源とならなかった。一方複写機関連事業では製品の汎用性が高く消耗品の継続的販売が可能で、安定的な事業の柱として成長できた。

(おかじ76点)
違いは、従来の事業は主力取引先向け電子機器製造や、ニッチ市場向けの製品開発で売切り型事業であったが、複写機関連製品事業は複写機本体から消耗品までを取り扱い、継続的な収益を得られる点に違いがある。

(ブルーオーシャン78点)
経営危機以前は特注電子機器事業の様な売切り型で収益が顧客動向に左右される事業特性だが複写機関連製品事業は消耗品の継続取引により安定収益が見込め顧客との定期的な接触で製品開発に役立つニーズ取得もし易い。

(もってぃ78点)
①経営危機に直面する前の電子機器製品では、売り切り方の事業で開発が困難である。②複写機器関連製品は、複写機の再生品、部品、複写機用トナーなどの消耗品を取り扱い、比較的開発が容易である。


第 3 問(配点 20 点)
A 社の組織改編にはどのような目的があったか。100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)A 社の組織改編が、どのような目的をもって実施されたかについて明らかにする能力を問う問題である。

(かわとも76点)
目的は、専門知識別部門を製品別開発部門に集約し、異なる専門知識を持つ技術者の混成チームとする事で、技術・情報を共有し技術開発の促進と高度化を図り、時流を先読みした先進的な事業展開を進めるためである。

(おかじ76点)
目的は、複写機関連製品事業が先細り傾向で売上拡大を期待でないことから、①複数製品を平行で、自己完結的な開発体制を構築し、②開発から生産の工程別組織体制で迅速な製品化を行うために組織改変を行った。

(ブルーオーシャン78点)
情報通信技術の急速な進歩や安定収益を見込む事業が先細りになる中で、新しい技術を用いた製品開発をする必要性が高まり部門長と役員を兼任させ意思決定スピードを高め各技術者の混成チーム組成で開発力を強化した。

(もってぃ78点)
①技術間の交流が進む事でシナジー効果が得られ、製品開発、品質管理、生産技術に特化できる②部門間のセクショナリズムの撤廃③資源の重複なしで規模の経済を得ることができる。


第 4 問(配点 20 点)
A 社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。

(出題の趣旨)従業員の大半を占める技術者のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、A 社は、どのような施策に取り組むべきか、助言する能力を問う問題である。

(かわとも76点)
①研修制度、学会参加の促進、CDPの導入により社員の独創性ある能力開発を行い②社内ベンチャーやMBOの導入によりチャレンジ精神を醸成し③評価項目に独創性・チャレンジ行動を加えることで適正な評価を行う。

(おかじ76点)
取り組みは①社員の能力開発を行い、②公正、透明な評価制度や業績に応じた表彰制度で士気を高め、③権限委譲や、④社外、社員間の連携を推奨して仕事をしやすい環境を整備することで社員の挑戦心や独創性を維持する。

(ブルーオーシャン78点)
取組は①社員への権限委譲②外部研修機会の提供③研究に専念しやすい施設の整備④チャレンジを奨励する評価基準策定⑤社内提案制度の創設⑥主力取引先以外との共同PJを推進し社員の士気を向上させ組織活性化を図る。

(もってぃ78点)
①展示会、セミナーに参加させる。共同プロジェクトの参画を継続的に行い、意欲向上を図る。②大学との産学連携で専門的な教育を行い、開発力の向上、モラール向上を図る。③提案制度の取組み、独創性を維持する。


さて、ここまで書いておきながら、正直なところ、高得点者の再現答案をまとめて掲載するのにどれだけのニーズがあるのか、受験生のためになるのか、今いち自信がないんです。。

事例Ⅱ、事例Ⅲでも同様の記事が欲しい!という要望があれば次の記事で纏めてみようと思いますので、要望お寄せ下さい!

本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

以上、いよっちでした。

 

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はじめに

みなさん、こんにちは。10代目のぐっちです。過去の記事はこちら、合格体験記はこちら

 

一次試験を受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。昨日のksknの記事でも同様のことが書かれていますが、もしまだ自己採点をしていない方は、早々に実施しましょう。そして一次試験合格の方は、残された期間は限られていますので、できるだけ早く二次試験の準備に取り組んでほしいと思います。また、得点調整の可能性もあるので、ボーダーラインの方も二次試験対策について進めてほしいと思います。9月の合格発表から対策を開始するのは、期間が足りなく非常に厳しいです。

ということで、OPEN DAY後の最初の記事となりますが、(少しだけゆるわだも頭をよぎりましたが)早速、二次試験対策について全力でお届けしたいと思います。今回の記事は永久保存版として、平成30年度の道場メンバー(10代目)の再現答案と得点開示結果について、ご紹介したいと思います。ちなみに、平成29年度の道場メンバー(9代目)の再現答案と得点開示結果については、昨年9代目きゃっしいが書いたまとめ記事がありますので、こちらも是非参考にしていただければと思います。

 

道場10代目の得点開示結果

道場10代目の各メンバーの得点開示結果は以下の通りとなります。ちなみに、みんな事例ごとに得点のバラつきがあり、オールA評価(60点以上)はちこまる(仮)のみ、という結果になっています。平均的に6割を獲得するのが如何に難しいか、ということを物語っていますね。

 

再現答案の活用方法

では、この再現答案の活用方法ですが、大きく分けて2つあると思います。1つは、過去問の実際の解答と得点を参考にすることで、合格者の答案を理解し、様々な解答の中から自分に合った(真似できそうな)答案を見つけ、自分の解答の参考にする、ということです。要は、パクってカスタマイズ、ですね。10代目は様々な属性・学習スタイルで多様性に富んだメンバーですので、きっと皆さんの参考になる解答があると思います。

もう1つは、特に高得点者の解答を複数(といってもそれほど多くないですが)見比べて、同様に含まれている要素を分析するのに活用することができます。また高得点者とそうでない解答を比較し、得点差に繋がっている要素を分析することもできるかと思います。

それでは、実際の再現答案(6名分)について、以下に記載いたします。是非、参考にしていただければと思います!

 

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道場10代目(H30合格)の再現答案


再現答案①<かわとも>

■事例Ⅰ(76点)

第1問
理由は①技術の急速な進歩に伴う事務機器市場の高度化・細分化に対し、強みの自社技術を活かし高付加価値化・差別化が図れる為②激しい環境変化の中、大規模市場では売上を主力取引先に依存し事業リスクが高い為。

第2問
(設問1)
①生産と販売を外部委託し、創業以来社員の大半を技術者とし、人的資源を法人向け技術開発に集中させてきた為②激しい環境変化の中、売上規模が拡大しても人員増加を抑制することで事業リスクを低減してきた為。

(設問2)
特注電子機器事業や様々な新製品開発では受け身の製品開発で売切り型の為、継続的な収入源とならなかった。一方複写機関連事業では製品の汎用性が高く消耗品の継続的販売が可能で、安定的な事業の柱として成長できた。

第3問
目的は、専門知識別部門を製品別開発部門に集約し、異なる専門知識を持つ技術者の混成チームとする事で、技術・情報を共有し技術開発の促進と高度化を図り、時流を先読みした先進的な事業展開を進めるためである。

第4問
①研修制度、学会参加の促進、CDPの導入により社員の独創性ある能力開発を行い②社内ベンチャーやMBOの導入によりチャレンジ精神を醸成し③評価項目に独創性・チャレンジ行動を加えることで適正な評価を行う。

 

■事例Ⅱ(64点)

第1問
顧客は昔なじみのビジネス客が8割で減少傾向、インバウンド客が2割。競合は駅前にチェーン系ビジネスホテルが2件あるが中心市街地にほかの宿泊施設はない。自社は小規模老舗日本旅館で、強みは芸術家による美術品による文化の香りや和の風情、商業地域の中心にあり観光に便利な事、弱みは最寄駅から距離がある事である。

第2問
急増するインバウンド客に対し①古風な和室、庭園、器にこだわった和朝食などの和の風情の情報②館内に配置された海外で有名な芸術家による美術品の情報③名刹や商業地域に近く観光に便利な立地情報を掲載する。

第3問
従業員の語学力を生かして②観光名所や住民対象店舗の穴場情報を紹介し②館内美術品ツアーの開催や館内での写真撮影サービスを行いSNS投稿を誘発し③直筆手紙を客室に置くなど心のこもったおもてなしを行う。

第4問
①器に拘った和の夕食を提供し宿泊客の利便性向上と差別化を図り②中心市街地の立地を強みに観光と宿泊のセットプランを旅行会社に提案し③祭りの展示施設にチラシを置く事で、祭りの見物客の宿泊需要を取り込む。

 

■事例Ⅲ(49点)

第1問
理由は①金型設計・製作・成型加工の一貫体制と高い加工技術力、高度な成型技術を活用し、顧客企業のコスト削減を実現し②工場団地の中小企業と助け合ってきたため。

第2問
問題点は①金型・使用材料の移動が段取時間の半分超と、成型機の段取時間が長時間で②加工時間の長さを考慮せず加工順を決めている点。改善策は①金型置き場を整理し統一識別コードを設け誰でも探しやすくし②材料の納品位置を定め③AとCの加工順を逆にする。

第3問
問題点は①日々の成型加工計画が週1回のみで②生産ロットサイズが生産効率優先で受注量より多く、製品在庫が課題である点。改善策は①生産計画を日次化し適切な生産統制を行い②ロットを受注量と一致させ③在庫基準量を明確にし現品管理を徹底する。

第4問
①成型加工課の作業者が効率よく金型、材料を使用できるよう、金型置き場を整理し材料の納品位置を決める②顧客からの支給品も含めた金型の統一識別コードを設定し、資材購買情報、製品在庫情報、受注・納品情報、生産計画情報をデータベース化する。

第5問
国内需要分の家電製品生産の回復を機会と捉え、高付加価値な新製品を開発し海外製品との差別化を図る。設計・製作・成型加工の一貫体制と高い技術力を生かし、工業団地の中小企業と技術交流や共同開発を行う事で、顧客の工程改善やコスト削減ニーズに応える。

 

■事例Ⅳ(72点)

第1問
(設問1)
①自己資本利益率:35.59%
②売上高営業利益率:1.20%
③有形固定資産回転率:17.08回

(設問2)
顧客要望への工夫で内部留保が多いが、営業施設の土地・建物が多く労働集約的で、効率性・収益性が低い。

第2問
(設問1)
①(a)3.30%
(b)324/503×1%×(1-0.3)+179/503×8%=1658.8/503%=3.2978…%≒3.30%
②(a)6.27百万円
(b)要求キャッシュフロー=増加資産×WACC
190×3.30%=6.27百万円

(設問2)
(a)3.8百万円
(b)(収入―支出―非現金費用)×(1-0.3)+非現金費用=増加CF
(400-395-1)×0.7+1=3.8百万円
(c)吸収合併による増加資産に対する要求CFは6.27百万円だが、実際の増加CFは3.8百万円と少ない為、サービス拡充は企業価値向上につながらなかった。

(設問3)
(a)5.3%
(b)成長率をx%とおくと 3.8÷(3.30%-x%)=190 x=5.3%

第3問
(設問1)
①(a)71.51%
(b)来年の売上高:1503+550=2053 今年の変動費率:1047÷1503=0.6966…
来年の変動費:2053×0.6966…=1430.13…
外注費の増分:782×0.6966…×0.07=38.13…
変動費:1430.13…+38.13…≒1468 変動費率:1468÷2053≒71.51%
②(a)113百万円
(b)売上高―変動費―固定費=2053-1468-(438+34)=113

(設問2)
固定資産への投資規模は少ない。費用構造は34百万円の増加と少ない固定費で営業拠点を開設でき、変動費率が高い。

(設問3)
当面の影響は営業利益が113百万円増加する。今後は営業拠点の更なる開設により少ない投資で売上増加による成長が見込める。

第4問
①委託先のサービス水準が低い場合②顧客情報が流出する場合に悪影響の可能性がある。防止策は①研修や定期的見回りを実施し②秘密保持契約を結ぶ。

 

再現答案②<なおさん>

■事例Ⅰ(63点)

第1問
時流を先読みし絶えず新しい技術を取り込みながら他社と差別化し、製品領域の拡大を行うために、まだ市場規模の小さい段階の市場に参入して、市場が成長した段階で先行者利益を得るためである。

第2問
(設問1)
創業以来社員の大半が技術者であり、電子機器開発に特化し、生産を他社に委託し、販売も信頼できるパートナー企業に委託することで、売上が増えても従業員数を増やさずにすみ、マーケティング要員も不要なためである。

(設問2)
事業特性の違いは、以前は開発した製品を販売した時点で取引が完了する売切り型の事業であったのに対し、複写機関連製品事業は①複写機の再生②トナーなどの消耗品など継続的な取引が収入源になり収益が安定すること。

第3問
目的は、複写機関連製品事業が先細り傾向になる中で他分野の製品開発を推進するため①部門長を役員に任じ権限委譲による迅速な意思決定②専門技術者を各グループに同数配することによるグループ間競争を促すこと。

第4問
施策は①グループ間異動により新しい製品分野にチャレンジする機会を与える②新しい技術を学ぶため大学院修士・博士課程への通学制度の設立③現業以外の技術研究・製品開発を行う「自由研究タイム」の設置である。

 

■事例Ⅱ(64点)

第1問
現状は①距離の離れた駅前にはチェーン系ビジネスホテルが2軒あるがX市市街地中心部にはB社以外に宿泊施設がない状況下で②長期滞在する固定客を安い宿泊料で支援してきた歴史ある老舗日本旅館であり③顧客の大半を占める昔なじみのビジネス客は高齢化で減少傾向にあり、インバウンド客は十分に取り込めていない状況。

第2問
X市を観光で訪れる和の風情を求めるインバウンド客をターゲットにし、海外でも名の知られた作家の美術品が配置された館内の廊下や共用スペース、苔むした庭園を掲載し、文化の香りに満ちた和の雰囲気を訴求する。

第3問
英語に堪能な従業員を活用し、ホームページに英語等も可能なSNSを設置し①古き良き時代の日本を感じさせるX市の歴史ある街並み②地元の老舗商店の和菓子などを投稿し、宿泊客は感想を投稿、顧客関係性を強化する。

第4問
施策は①連続ドラマの舞台となった名刹と商業地域の観光マップの作成と配布②地元の割烹料理店と協業し夕食の提供③遅い時間のチェックインの対応④予約のない客への対応⑤館内大広間でのバー営業である。

 

■事例Ⅲ(69点)

第1問
理由は①金型の設計・製作から成型加工までの社内体制を構築したこと②資格取得やOJTで加工技術力を強化して蓄積したノウハウを活用し顧客のコストダウンを実現したこと。

第2問
問題点は①段取り作業40分の内、金型・材料の移動が24分と多いこと②一日の中で機械待ち、作業待ちが長いこと。改善策は①金型・材料の移動を外段取り化すること②午前の作業を製品A→B、午後の作業を製品C→Dと行い成型機の稼働率を上げることである。

第3問
問題点は①生産間隔がバラバラで在庫があるのに生産し最大在庫量が多いこと②ロットサイズが5日分と大きいことである。改善策は①ロットサイズに合わせて生産間隔を一定にし最大在庫量を一定にすること②ロットサイズを小さくし在庫量を削減することである。

第4問
成型加工課の作業者が効率よく金型・材料を使用できるように事前に①顧客支給品も含め全ての金型に社内統一した識別コードを付け置き場も定めること②仕入先に材料倉庫内の納入位置を指定すること。以上の情報を社内標準としてDBで一元化・共有化すること。

第5問
今後は①顧客企業の工程数削減や納期短縮、コスト削減を実現する高度なインサート成型技術で金属加工品を成型加工で組み込んで納品する②電気・電子部品に関連する企業が多い工業団地の立地を活かし、団地内で部品をユニット化することで付加価値を高める。

 

■事例Ⅳ(53点)

第1問
(設問1)
①自己資本比率:35.59%
②売上高営業利益率:1.20%
③有形固定資産回転率:17.08回

(設問2)
純資産が多く安全性が高いが、労働集約的な事業で販管費が高く収益性が低く有形固定資産が多く効率性が低い。

第2問
(設問1)
①(a)3.30%
(b)WACC = 1 x 324/503 x (1-0.3) + 8 x 179/503 = 3.2978
②(a)1.72百万円
(b)CF = (190 – 138) x WACC = 52 x 0.033 = 1.716

(設問2)
(a)3.2百万円
(b)CF = (400 – 395) x (1 – 0.3) – 1 x 0.3 = 3.5 – 0.3 = 3.2
(c)サポート事業のサービス拡充は企業価値の向上につながった。理由は吸収合併により増加したCFが増加した資産に要求されえるCFよりも多いからである。

(設問3)
(a)△2.85%
(b)3.2 ÷ (WACC – g) = 52 → g = 0.033 – 3.2 ÷ 52 = -0.0285

第3問
(設問1)
①(a)53.66%
(b)変動比率 = (782 x 1.07 + 232 + 33)÷(1503 + 550)x 100 = 53.664
②(a)479.26百万円
(b)営業利益 = 2053 – 1101.74 – 472 = 479.26

(設問2)
営業拠点開設の際に固定資産を取得せず貸借で行っているため投資規模は小さく固定費負担も小さいため利益が出やすい構造である。

(設問3)
当面は不動産巡回点検用システムの利用で受注が可能だが、将来的には営業拠点を増やし、受注拡大による成長を狙う。

第4問
業務委託する個人事業主や物流業者の顧客サービスレベルが低下した場合に受注減のリスクがあるので、品質レベルの高い委託先の選択と教育が必要である。

 

再現答案③<makino>

■事例Ⅰ(71点)

第1問
理由は、小さな市場をターゲットにする事で①経営資源の豊富な大手との価格競争を回避②顧客へきめ細かい対応対応を行い差別化③大手に依存せず開発できる事、で集中差別化戦略を行う事。

第2問
(設問1)
従業員50人と少ない中、9割が技術者であり、サポート人員がいない事、受け身な開発を行っていたため、独自の開発ノウハウが蓄積されていなかったため。

(設問2)
以前の事業が①景気変動や大手取引先の動向で行政が左右される②売り切り型で安定収入が無い一方、複写機関連事業は①消耗品売上などのサービス・サポートでの継続的安定的収入が得られる特徴がある。

第3問
機能別組織からマトリクス組織に変更した目的は①事象の状況により人材を流動化できる②部門間とグループ間での円滑なコミュニケーションができる③人材の育成ができる。以上により人員①効率化と組織活性化を図る。

第4問
人事面では①ジョブローテーションにとるグループ間異動と最適配置②外部研修による人材育成。組織面ではプロジェクト製によるモラール向上。これによりやる気を引き出し、組織力を高める。

 

■事例Ⅱ(40点)

第1問
顧客は①仕事・執筆・創作活動のビジネス客②和の風情に興味のあるインバウンド客。競
合は①駅前のチェーン系ビジネスホテル2軒②商業地域の飲食店・美術館。自社の強みは①古風な和室・和の風情がある苔むした庭園・芸術家による美術品。弱みは大浴場と夕食が無い事。

第2問
急増している和の風情を求めるインバウンド客に対して、苔むす庭園・美術品・古風な和室の写真を、英語堪能な従業員を使い英訳して掲載する事で、B社の魅力や歴史を訴求し、行為を持ってもらう。

第3問
宿泊客に対して①日本の朝を感じる朝食を拘りの器で提供し従業員が説明する②山車の撮影ポイントを教える事、で従業員との交流を図る。これによりSNS写真の掲載を誘導し、好意的なクチコミを喚起する。

第4問
最寄駅を使う大都市圏の日帰り客やインバウンド客に、駅から直通バスを裏手の駐車場に通す事で、誘導し、夜凝観光スポットや、夜通し祭りの案内を行う事で、立地を生かした宿泊需要を取り込む。

 

■事例Ⅲ(69点)

第1問
理由は①成形加工に加え金型設計と金型製作の一貫生産②技能各資格取得者やOJT によ
る技能力強化により、コスト低下のノウハウを蓄積し、顧客企業の費用低減に貢献した事。

第2問
問題点は①金型・材料の置き場がわかりにくく、探す時間を要する事②外段取り化ができていない事。改善策は①5Sを徹底する事②製品Aを加工中に製品Bの金型材料を準備する外段取り化により、作業時間の短縮を図る事。

第3問
問題点は①生産ロットが段取り替え基準で決まる事②Aの生産が多く、生産が平準化されていない事。改善策は①外段取り化による段取り時間の短縮で小ロット化する事②小ロット化の実現で多品種少量生産を実現する事。

第4問
整備すべき内容は①金型に社内統一コードを付与する事②金型の置き場を見える化する事③材料の納品情報と置き場の管理④段取り替え作業の所要時間とスケジュール⑤段取り替え作業のスケジュール。以上を準備する事で、コンピュータ化による効率的な運用を行う。

第5問
戦略は①インサート成型を活用した新規受注の獲得②工業団地の技術交流会を通じた、共同開発による新製品の提供③協業による高付加価値製品の提案。以上を行う事で、高付加価値製品を生み出す新製品開発戦略である。

 

■事例Ⅳ(60点)

第1問
(設問1)
①自己資本比率:35.59%
②有形固定資産回転率:17.08%
③売上高営業利益率:1.20%

(設問2)
内部留保が多く、安全性は高いが、倉庫業の固定資産と、本社費・共通費で販管費が高く、効率性・収益性が低い。

第2問
(設問1)
①(a)3.30%
②(a)2百万円

(設問2)
(a)3.8百万円
(c)2百万円を上回っているので、企業価値が上がっている。

(設問3)
(a)12.68%

第3問
(設問1)
①(a)72.33%
②(a)96百万円

(設問2)
変動費率が高く、固定費が増えた事が特徴。

(設問3)
売上高下落で、赤字幅が拡大するリスクがある。

第4問
人手不足による人件費高騰と人材不足の悪影響がある。予防策は長期契約・人材育成・サポートを行いする事。

 

再現答案④<いよっち>

■事例Ⅰ(49点)

第1問
理由は①コアテクノロジーのセンサー技術が活用でき②外部との共同プロジェクトの参画による外部資源の活用が可能で③ニッチ市場向けの新製品開発による差別化で同業者の撤退時に売り上げを高められるため。

第2問
(設問1)
理由は①少人数の正規社員が電子機器開発に特化する事で資源の選択と集中が可能で②情報通信技術の急速な進歩による事務機器の市場変化を予測しており③(以降、再現不可)。

(設問2)
違いは①従来製品は特注品で、開発・販売時点で取引が完了する売切り型の製品だが②複写機関連製品は新技術の取り込みや開発により関連する製品領域の拡大が可能で継続的に安定した収益の向上や主力製品を生む点である。

第3問
組織改編の目的は①製品毎の特性に合った権限移譲による意思決定迅速化②専門知識を有する技術者の混成チームへの配置による専門性の維持・向上③生産委託先との調整業務の一括化による効率性向上。

第4問
A社は①新技術開発や新規事業に関する権限移譲②中途採用者の能力や適性に応じた適正配置③新規事業の業績や開発へのサポート力の評価への反映④専門知識を高めるOJT等の研修によりモラールとチャレンジ精神を高める。

 

■事例Ⅱ(75点)

第1問
現状は①顧客面で減少する昔なじみのビジネス客が8割、増加するインバウンド客が2割を占め②競合面でB社から離れた駅前にはチェーン系ビジネスホテルが2軒あるがX市街地中心部には競合がおらず③自社面で古風な和室や和の風情のある庭園を持つが、拡大する観光需要を享受できず収益性が低く、経営の先行きが不透明である。

第2問
B社は増加する和の風情を求めるインバウンド客に対し①海外でも有名な芸術家による美術品②和の風情がある庭園③日本の朝を感じられる朝食やこだわりの器④名刹・商業地域の観光や伝統的な和菓子、等の情報を掲載する。

第3問
B社は①英語が堪能な従業員による祭りや名刹・商業地域の英語でのガイド付きツアー②こだわりの朝食と器の積極的な説明や海外でも有名な芸術家の美術品の解説、により愛顧と顧客満足度を高め、口コミを得る。

第4問
B社は①銭湯との協業による大浴場の提供②宿泊予約によるロスを抑えたこだわりの夕食の提供③地域ボランティアの協力による名刹の夜間ツアー④空港や都市圏への直通バスの運行、等により宿泊需要を生む。

 

■事例Ⅲ(56点)

第1問
理由は①金型成型・製作部門の新設による成形加工の一貫体制構築②技能士資格取得者の養成やOJTによる加工技術力の強化③材料歩留まり向上や成形速度の改善等のコスト削減。

第2問
問題点は①長い待ち時間の発生②金型や材料の探索、移動、準備時間の長期化である。改善策は①作業員あたりの担当台数を増やし、待ち時間を解消する②金型置き場の見える化や5Sによる整理、材料の納品時の定位置化を行う。

第3問
問題点は①週次の生産計画でA以外の製品の毎日の納品数量の変動に対応できず②製品Aの生産ロットサイズが過大で在庫過剰が生じる事。改善策は①日次化等の生産計画の短期化や週半ばでの納品計画受領②ロットサイズ適正化による小ロット生産、である。

第4問
C社は①顧客支給を含む金型の社内統一した識別コード②設計情報や製品図面のライブラリ化③作業者の標準作業時間の測定④標準化・マニュアル化した段取り替えの作業方法、等を事前に整備し、生産計画・生産統制のコンピュータ化を進める。

第5問
C社は①インサート成形等の高度な成形技術や一貫体制等の経営資源②工業団地組合での共同開発等の立地環境を活かし、他社の金属加工品を組み合わせて提供し、顧客の工程数や納期の短縮により付加価値を高める戦略をとる。

 

■事例Ⅳ(65点)

第1問
(設問1)
①自己資本比率:35.59%
②売上高営業利益率:1.20%
③有形固定資産回転率:17.08回

(設問2)
D社は①借入金が少なく内部留保が多く安全性が高いが②労働集約性が高く収益性・効率性向上が課題である。

第2問
(設問1)
①(a)3.30%
(b)(324*1%*0.7)+(179*8%)/503=3.2978%
②(a)6.27百万円
(b)増加した資産=190 190*3.3%=6.27百万円

(設問2)
(a)3.8百万円
(b)増加CF=(売上増加分400-現金支出増加分395-非資金支出増加分1)*(1-税率)+1=4*0.7+1=3.8百万円
(c)吸収合併により、企業価値が115.45百万円増加し、今年度の財務諸表では企業価値が545.45百万円となったため、企業価値向上に繋がったと言える。

(設問3)
(a)1.30%
(b)3.8/3.3%-X%=190 X=1.3%

第3問
(設問1)
①(a)53.66%
(b)変動費1,101.74 / 売上高2053 =53.664%
②(a)479百万円
(b)売上高2053-変動費1,101.74-固定費472=479.26百万円

(設問2)
費用構造は外注費等の変動費の比率が高く、固定費の比率が低い特徴がある。固定資産への投資規模は1拠点あたり38百万円と適正水準である。

(設問3)
拠点開設により、売上増加による収益性向上等の好影響が期待でき、更なる開設により設備の効率性や長期安全性の向上が期待できる。

第4問
リスクは①人手不足で協力個人事業主が確保できない②加盟物流業者との連携ができない場合。方策は①協力者の確保・育成②システム共通化等の連携の強化。

 

再現答案⑤<kskn>

■事例Ⅰ(61点)

第1問
理由は①小さい市場では大企業にとって採算が合いづらく、参入障壁が高いため競争が緩やかになりやすいから②A社の持つ技術を活用することができ、ニッチャーとしての地位を築くことが可能であったから。

第2問
(設問1)
理由は①社員の大半は専門知識を有した技術者で、メーカーとの共同開発も多く最終製品開発のノウハウが少なかったから②営業がおらず販売も委託していたので最終消費者の需要を掴むことが困難であったから。

(設問2)
それまでの事業は売り切り型で、開発のムダもあり安定的に収入を得ることが難しかった。一方、複写機関連製品事業は消耗品が多く、リピート注文を得ることで安定的な収入を得ることが可能であった。

第3問
目的は①異なる専門知識を有する混成チームを作ることで、知識横断的な製品開発を実現したかった②品質管理、生産技術業務が部門毎に存在し重複していたため、1つに集約して効率化を図るため。

第4問
社員への権限委譲や職務拡大を行い、士気向上に取り組むべき。具体的には①各部門の部門長を役員から下位の管理層へ移す②新事業や製品開発の社内公募を実施する③成果に合わせた役職と権限を与える人事制度の制定。

 

■事例Ⅱ(67点)

第1問
顧客は昔なじみのビジネス客8割、インバウンド客2割。なじみ客は減少傾向にあるが、インバウンド客は増加傾向。競合は駅前にチェーン系ビジネスホテルがあるがバスで20分かかり、近隣に競合はない。自社は作家や芸術家を支援してきた歴史を持ち、館内に美術品が配置され、文化の香りに満ちた雰囲気を持つ。

第2問
近年急増しているインバウンド客をメインターゲットとする。掲載する情報は①海外でも名の知れた作家や芸術家が実際に宿泊した部屋の写真②無料Wi-Fiといった設備や英語での対応が可能なこと。

第3問
和の風情を感じられ、写真映えし、SNS投稿に向いた交流を行うべき。具体的には①和装店と協力したら和装体験②和食や和菓子の調理体験③山車を無料で引けるなど祭りを模した催し。

第4問
①他業種の人達が行っている地域振興に協力し、良好な関係を築くことで事前予約の無い観光客に対し、B社を紹介し誘導してもらう②B社が中心となり商業地域の各施設を回るツアーを実施する。

 

■事例Ⅲ(58点)

第1問
理由は金型設計・制作部門を持ち技術力を強化したことで成形加工品のコスト低減ノウハウを蓄積することができ、コスト競争力が高かったから。

第2問
製品の生産順が非効率なため、設備・作業者とも待ち時間が長く生産性が低い点が課題である。改善策は生産順を製品C→A→D→Bと変えることで待ち時間を減らし、製品Dの後さらに製品Cを作ることで生産性を高めることが可能である。

第3問
全ての製品に対して毎週生産予定を立てていることが課題である。改善策は納品数と製品数が毎週安定している製品Aを金曜に生産し、残りの生産計画を毎週の発注に合わせて組む。そうすることで生産計画の手間が減り、また製品Aの安全在庫数も減らすことが可能。

第4問
①金型や使用材料に社内で統一した識別コードを付け、保管場所や納品位置を決める②製品毎に使用する金型や材料をまとめたデータベースを作成する③使用材料の数量を記録できるようにし、在庫管理を省力化する。

第5問
今後の戦略は①インサート成形技術と同様、同じ顧客を持つ近隣企業と協力し、複数の加工品を組み合わせた製品の開発を行う②顧客企業の組立工程の代行を受託し、顧客メリットの向上に注力する③顧客企業との地理的な近さを活かし、一層の短納期化に取り組む。

 

■事例Ⅳ(74点)

第1問
(設問1)
①自己資本比率:35.59%
②売上高営業利益率:1.20%
③有形固定資産回転率:17.08回

(設問2)
安全性は高く優れているが、外部委託が多く、また複数の拠点を持つことから効率性や収益性の低さが課題。

第2問
(設問1)
①(a)3.30%
(b) 8*179/503+1*(1-0.3)*324/503=3.297…
②(a)6.27百万円
(b) 190*3.30=6.27

(設問2)
(a)3.8百万円
(b)(400-395-1)*(1-0.3)+1=3.8
(c)合併により増加したキャッシュフローが要求されるキャッシュフローより小さいので企業価値は低下した。

(設問3)
(a)39.39%
(b)6.27=3.8/1-r R=0.3939…

第3問
(設問1)
①(a)73.30%
(b)(1047*2053/1503+782*2053/1503*0.07)/2053*100=73.302…
②(a)76百万円

(設問2)
売上増加に対する固定費増加は約6%と投資規模は小さい。費用構造は変動費、特に外注費の割合が大きい。

(設問3)
売上増には大きく貢献するが利益の増加は小さいため、さらなる営業拠点の展開が必要と考えられる。

第4問
限界利益率が低いため、外注費の高騰により営業利益がマイナスになる可能性がある。それを防ぐため、自社内でも業務を遂行できる体制作りが必要となる。

 

再現答案⑥<ぐっち>

■事例Ⅰ(67点)

第1問
理由は、①研究開発中心で限られた人員の中で製品開発に集中し、②専門特化してニッチ市場に向け高評価のセンサー技術や高精度の製品の開発に取り組むことで、市場縮小に対応して他社と差別化を図るため。

第2問
(設問1)
理由は、①研究開発に特化し技術者が9割を占めており、②営業職や管理業務は兼務で実施しており、③ほとんどが正規社員であるため、最終消費者の多様なニーズの把握・対応ができなく、生産・販売を委託してるため。

(設問2)
違いは、以前に開発してきた製品は取引先や顧客などの声を反映し製品開発を行う受け身の事業だが、複写機関連製品は情報通信技術の急速な進歩等の時流を先読みする先進的な事業であり、消耗品等を販売する継続的事業。

第3問
目的は、①役員を部門長とすることで環境変化に対応し意思決定の迅速化と後継者育成を図り、②各専門技術者を混成することでコミュニケーション・組織の活性化を図り、③サポートを別部門として開発に専念するため。

第4問
取り組みは、①実力主義が根付いていることを踏まえて独自アイデアの発表・表彰制度、②異業種交流で新技術に触れる機会の提供、③職場に家族を招待する制度を作り、従業員の能力向上とモラール向上を図る。

 

■事例Ⅱ(74点)

第1問
現状、①顧客は仕事や執筆のために訪れるなじみの客が8割だが高齢化が進み減少傾向、2割のインバウンド客は2013年以降X市への観光として急増、②競合は駅前に2件あるチェーン系ビジネスホテルのみでX市中心部にはいない、③自社は和室で大浴場・夕食提供はないが文化の香りの雰囲気を提供、インバウンド需要を享受できず。

第2問
和の風情を求めるインバウンド客向けに、①苔むした庭園や古風な和室や海外でも名の知られた美術品、②英語に堪能な従業員がおりHPから外国語でも宿泊予約受付が可能なことを掲載し、顧客志向に合わせて顧客満足向上。

第3問
交流は、①従業員向けに外国語・接客の教育を行い育成し、インバウンド客にこだわりの朝食を説明、②X市の歴史ある街並みと食べ物を紹介して写真をとってもらいSNS投稿による口コミを誘発し、関係性強化を図る。

第4問
施策は、①地域の祭りの見物客向けの宿泊プランや山車を引く体験とセットのプランを用意しHPに掲載して予約受付を行う、②ライトアップされた名刹の通りを案内するサービスを実施し、関係性強化と来客数増加で売上向上。

 

■事例Ⅲ(72点)

第1問
理由は、①金型設計・制作部門を持ち、資格取得者の養成とOJTによるスキルアップで技術力を強化、②工業団地組合のリーダー的存在として技術交流や共同開発を実施したため。

第2問
問題点は①成形機の段取りタイミングが重なって待ち時間が長いこと、②金型・使用材料の準備が長時間。改善策は①作業者・機械の全体で生産計画を策定し統制、②5Sの徹底や標準化・マニュアル化で金型・材料を整理し段取り時間を短縮し生産リードタイムを短縮。

第3問
問題点は、①週末に確定納品計画がきて翌週の生産計画を作っており、②製品在庫が過大。改善策は、①生産管理課と成形加工課で連携して生産計画を短サイクル化、②生産ロットサイズを見直し、③定量発注方式として、在庫コスト・管理の手間を低減し適正化。

第4問
事前の準備は、作業者が効率よく金型・材料を使用できるように、①金型の置き場を整理し統一した識別コードを付け、②材料の納品位置を固定し、③DB化で情報を一元管理し、④従業員がリアルタイムで情報共有できるようにして、生産管理に活用可能とする。

第5問
今後の戦略は、①工業団地組合のリーダー的存在として技術交流や共同開発・受注を推進、②インサート成形の技術で顧客企業の納期短縮・コスト削減を訴求し、③生産管理のコンピュータ化でJIT化し短納期化・小ロット化の顧客要望に対応し、高付加価値化・販路開拓。

 

■事例Ⅳ(59点)

第1問
(設問1)
①自己資本比率:35.59%
②売上高営業利益率:1.20%
③有形固定資産回転率:17.08回

(設問2)
優れている点は内部留保が多く安全性が高い、課題は資産の効率が悪く販管費が大きく収益性と効率性が低い。

第2問
(設問1)
①(a)3.13%
(b)負債D=324+138=462 資本E=503+190-462=231
WACC=(1/231+462)×(231×8+462×1×0.7)=3.13
②(a)2169.09百万円
(b)231+462=CF/WACC CF=693×3.13=2169.09

(設問2)
(a)3.8百万円
(b)営業利益の増加=400-395-1=4 CFの増加=4×0.7+1=3.8
(c)企業価値の向上につながった。理由は、キャッシュフローが増加しており企業価値が増加したため。

(設問3)

第3問
(設問1)
①(a)73.30%
(b)外注費は7%upで782×1.07=836.74 変動費は836.74+232+33=1101.74
変動費率は(1101.74/1503)×100=73.30
②(a)76百万円
(b)売上は1503+550=2053 固定費は438+34=472
変動費は(1101.74/1503)×2053
営業利益は2053-472-(1101.74/1503)×2053=76

(設問2)
売上・有形固定資産より固定資産への投資は約30百万円。費用構造は変動費率が高いが販管費の固定費が大きく回収し営業利益向上。

(設問3)
当面は収益向上、事業者との連携強化、人材確保となる。さらなる開設には外注費・人件費等の変動費を抑えていくことが成長に必要。

第4問
悪影響は、委託先との連携不足や委託先のサービス水準が低い時。防ぐ方策は、委託先と緊密な連携を行い、委託先にサービス向上の教育を実施する。

 

どーも、そーやです。

企業経営理論の勉強は進んでいますか?中小企業診断士試験では1次試験、2次試験の両方で問われる論点が多いメジャーな科目ですが、「なかなか成績が伸びない出来たと実感しにくい科目」かもしれません。今回は、私自身のH30年の企業経営理論を振り返ってみたいと思います。

H30年(2018年)企業経営理論の結果

企業経営理論は、大きく3つ「経営戦略」「組織論」「マーケティング」に分かれます。H30年試験の出題数ですが、ほぼ三等分で13題、14題、14題でした。

H30年試験の結果から特徴を見ると、ABランクの問題の分布としては「経営戦略」が一番多く、「組織論」は全体の半分がDEランク、「マーケティング」はCランクが多い様子でした。


(表1:H30年企業経営理論論点別ランク表)

なお問題のランクについては、先日のなおさんの記事と同様の定義としています。

————(引用始まり)——————

ここでいう「ABCD問題」とは、受験校(T〇C)の過去問題集等で公表されている問題毎の正答率のことを指します。

ABCDE問題の具体的な定義は以下の通りです。

A問題: 正答率80%以上
B問題: 正答率60%以上80%未満
C問題: 正答率40%以上60%未満
D問題: 正答率20%以上40%未満
E問題: 正答率20%未満

————(引用終わり)——————

私の結果はランク別で分けた場合、以下の通りとなりました。

A問題(2問4点): 100.0%(4点)
B問題(15問39点): 90.0%(35点、2問ミス)
C問題(8問19点): 32.0%(6点、4問ミス)
D問題(13問31点): 35.0%(11点、8問ミス)
E問題(3問7点):0.0%(0点、3問ミス)

なおさんと比べると残念な結果ですが、それでもABランクは90%以上の正答率でした。合計56点と科目合格には一歩及びませんが、直近5年では科目合格者が一番少なかった試験と考えれば、最低限の結果だったかなと思います。


(表2:企業経営論の直近5年間の科目合格者数)
注釈:科目合格率は単純に科目合格者数を科目受験者数で割ってます。科目合格者数には一次試験合格者は含まれておりませんので、科目合格となる60点を超えた受験者≠科目合格者ではありません。

やはりここでお伝えしたいのは、ABランクはほぼ間違いなく取っておきたい、ということです。私は企業経営理論はずっと苦手にしてきましたが、試験対策はかなり割り切りを持ってABランクを中心とした演習ばっかりを行っておりました。利用はしていないですが、おススメは同友館の過去問完全マスターです。効果的な学習方法は道場ブログでもよく伝えていますが、論点別の縦解きです。なお、iPadなどのタブレットを使うと論点別にまとめるもの非常に楽ですよ!

 

最小限の勉強で合格点に達することができる方法

結論を言えばそんなのないです(笑)
万人に共通するやり方はないため、表面的には短い勉強時間で合格点に達した方でも、大学で経営学を専攻していたり、仕事で日常的にその知識を活用しているといったバックグラウンドがあるため一概には言えません。

でも逆に、長い勉強時間をかけても合格点をとることができない可能性が高くなる方法は知ってます。

それは、テキストの内容を満遍なく同等に時間をかけて覚えることです。特に企業経営理論の場合は、過去の傾向から一貫して組織論の正答率が相対的に低いです。そのため、「経営戦略」のドメイン定義やVRIO分析、PPMを中心に勉強するよりも、「組織論」の組織構造やモチベーション論、人事評価などを中心に勉強した方が、本試験で得点できる期待値が低くなりがちです。

組織論の内容は知識として覚えるのは楽しいですが、やはりそこは試験なので割り切って勉強方法の戦略を立てて、重点的に覚えるべき試験によく出る、または過去の正答率が高い論点には時間をかけて、そうでない論点は基本を押さえる程度にするなどして、メリハリをつけて学習することをお勧めします。先日、ksknが別ブログの寄稿記事で一次試験の論点別頻出度をまとめてますので、ご参考下さい。

ちなみに労基法は頻出論点ですが、正答率は低めです。人によりますが、私は法律が比較的得意なので労基法は重点的に勉強しました。結果は3/4で、数少ないCDランクの正答もそこから出しています。逆に組織構造論やモチベーション理論は診断士合格後はメインで勉強するなど好きな論点ですが、受験生時代はほぼ力をいれず、点数もほぼ取れませんでした。ただこれも時間が限られている中での戦略的な方法でした。

今の時期にそこまでヤマを張る必要はありませんが、直前期は力の入れ具合を考えながら戦略的に学習を進めてみてください。また誤解なさらずに頂きたいですが、全範囲を勉強される方を非難する内容ではありません。インプット期も直前期もすべての期間を含めて学習論点に強弱をつけずに勉強するやり方だと、長時間勉強しても点が伸びにくくなる可能性が高い、ということです。

以上、そーやでした。


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道場初(!?) 二次対策勉強会、開催決定!! 

4月27日 正午より申込みスタート!

5月11日(土)@大阪写真会館
受付開始:9:00 勉強会開始:9:30 懇親会:18:00

詳細はコチラ!!

 


はじめに

みなさん、こんにちは。10代目のぐっちです。過去の記事はこちら、合格体験記はこちら

 

遂に、平成最後の私のブログの番がやって参りました。感慨深いものは・・・まだ2ヶ月しか経っていないので特にありませんが、4月の春セミナー3本立て(東京週末、大阪、東京平日)が終わり、ほっと一息、という気持ちではあります。平日勤務の方は、明日から10連休という方も多いと思いますが、学習の追い込みや各教科の仕上げとして、G.W.をうまく活用していただければと思います。ちなみに私は、2年前の今頃はTACの速修コースに通っており、G.W.は約1週間で法務と中小を終わらせるという詰め込み講義で、若干気が狂いそうだった記憶があります。同様に大変な方も多いと思いますが、体調には気を付けて、取り組んでいただければと思います。

また、本日より一次試験の試験案内配布・申込受付が開始となっていますので、忘れずに手続きをしましょう。試験案内の入手方法は、郵送による請求か、各地区の指定窓口での配布、となります。中小企業診断協会でも窓口配布しておりますので、お時間がある方は、足を運んでみるのも一興かもしれません。詳細は中小企業診断協会のサイトでご確認ください。

 

本日の記事の内容について

さて、本日の記事の内容ですが、タイトルにもある通り、東京春セミナーにて私が講演させていただいた内容を集約したものとなります。是非、春セミナーに来れなかった方にもお伝えできればと思い、ブログの記事として取り上げさせていただきました。春セミナーに来ていただいた方は、復習的な記事としてお読みいただければと思います。なお、以下のリンクに資料(PDF)がありますので、こちらと合わせてご覧いただければと思います。

春セミナーの資料(抜粋)

 

二次試験対策を始める時期

一次試験後からでも間に合うが、今年の合格を目指すのであれば、今の時期に開始するのがお勧め

道場10代目メンバーの内、二次試験を1回だけ受けたメンバーは8名います。その内の半分は、二次試験の対策を一次試験後の8月から始めていますが、残りの半分は4月~6月に対策を開始しています(本格的な二次試験の情報収集、教材集め等)。一次試験終了後から二次試験までは2ヶ月半程度しかなく、短期間で対策が必要となりますので、正しい方向性でスタートダッシュが切れるよう、準備をしておくことが望ましいと考えらえます。

 

二次試験対策としてこの時期に取り組みたいこと

二次試験の正しい対策に向けた情報収集

二次試験対策の全体像について、大きく分けて、①二次試験の概要理解②二次試験の正しい対策に向けた情報収集③二次試験に必要な知識等の習得④二次試験の解答方法の習得⑤二次試験の演習、と分類しました。この内、①は当然理解しておくとして、②に関しても早めのこの時期に是非知っておいてほしいと思っています。逆に③~⑤は、ストレート生のように一次試験に注力が必要な方は、そこまで手が回らないと思いますので、一次試験終了後で問題ないと思います。

 

某Gさんの教訓

能動的な情報収集に基づいた、自分にとって納得感のある、正しい試験対策を講じる

過去問について、実際の合格答案の解答内容を参考にする

道場ブログを読んでいただいている方は、既に能動的に情報収集をされている方ですので、あまり心配ないかと思いますが、特に二次試験の対策については、色々と情報を集めた上で、自分にとって納得感のある試験対策を行うことが重要と考えられます。少し厳しい言い方になってしまいますが、単に予備校のカリキュラムをこなせば合格できるほど甘いものではありません(もちろん、それで受かる方もいます)。

また、特に予備校に通っている方は、教材として配布もされると思うので、過去問の解答として、予備校の解答を目にする機会が多いと思います。しかしながら、予備校の解答は十分に練られた内容であり、おおよそ受験生が初見で80分で書ける内容ではありませんということを知っていることが重要です)。ですので、実際の合格答案の解答を参考にすることをお勧めいたします。

 

得点開示結果と学習時間割合からの考察

全体的に安定して6割確保を目指す

事例Ⅳは重点的に対策

点数自体は結果論ですが(そもそも試験が終わった瞬間は絶望感MAXでした)、事例Ⅰ~Ⅲは平均的に得点を獲得することができ、前年と比較してバランスよく点数upすることができました。ポイントとしては、無理に高得点を狙うのではなく、全体的に安定して6割以上を確保すること目指して取り組んだことが、実を結んだのかなと思っています。

また、事例Ⅳは対策した分だけ点数に繋がりやすいので、重点的に対策することをお勧めします。人によって異なると思いますが、私の場合は、各事例対策の倍程度の時間を事例Ⅳ対策に費やしました。

 

正しい試験対策に向けた指針①

みんなが書ける解答を書けるようになる

もの凄く当たり前のことを書いていますが、これがなかなか難しいです。与件文に書かれていることが全てであり、勝手な想像や思い込みは排除する必要があります。設問の題意は何か、制約条件はないか、ということを十二分に意識して、忠実かつ簡潔に解答を作成する必要があります。また、アイデア勝負ではありませんので、特に自分の仕事に関連する業界が出てきた時は注意が必要です(神アイデアが降臨して、そのまま召される可能性があります)。

また、高得点獲得を狙うよりも6割確保を優先すべきと考えます。そもそも満点が取れるような試験ではありませんので、正解を想定して狙いに行くような解答方法は危険です。無理せずリスク分散を図り、得点を安定させる方が良策です。特に事例Ⅳにおいては、誰もが解ける問題でケアレスミスをして失点すると致命傷になりますので、難問を諦めてでも検算や見直しに時間を割く方が良いと思います。

 

正しい試験対策に向けた指針②

初見で80分で解けるスキルを身に着ける

二次試験の過去問は、時間をかけて解いたり、何度も同じ問題を解けば、実際のところそれなりの解答は書けると思います。しかしながら、初めて見る問題について、80分という限られた時間の中で(しかも極度の緊張感の中で)、解かなければならないことが、二次試験の難しさとも言えます。

ということで、実際に解いたことがある方はわかると思いますが、基本的に時間は足りなくなるので、各設問についてはじっくり考えている時間はありません。そのため、少しでも早く解答に辿り着くために、頻出論点についてパターン化を図ったり、知識の引き出しを増やしたり、フレームワークを活用することが重要となります。

また、事例の解き方について、自分なりの解法を確立させ、実際に試しながら体で覚え、PDCAを回して改善していくことが大切です。そのために、先ほどもあった通り、合格者の解答を参考に過去問の学習を行い、特に復習に力を入れることをお勧めします。

 

二次試験対策の学習方法と使用教材

基本は過去問の演習~ふぞろいの利用者が圧倒的多数

事例Ⅳは、過去問以外にも対策しているメンバーが大半

二次試験の学習方法ですが、予備校経験者は予備校教材も使っていますが、基本は過去問の演習となります。ふぞろいを活用しながら、しっかりと復習することが重要です。なお、過去問は、あまり過去に遡りすぎると試験の傾向も変わってしまうので、ご注意ください。

また、事例Ⅳについては、過去問以外にも何かしら対策をしていたメンバーが多かったです。ご自身にあった教材を選択し、ある程度の演習問題はこなした方が良いと思います。

 

二次試験に専念されている方や、ある程度科目合格済みの方以外は、正直、今は一次試験対策で手一杯だと思います。ですが、中小企業診断士試験の最終関門は二次試験ですので、是非、一次試験終了後のスタートダッシュに向け、本内容をご参考にしていただければと思います。

 

以上、ぐっちでした!

 

 

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おはようございます。
きゃっしいです。

今日は、得点開示以降ずっとモヤモヤしていた、事例Ⅳの得点配分について、大胆な仮説を提唱させていただきたいと思います。

その仮説とは、

事例Ⅳは、問題用紙に書かれている配点すら操作された説

です。

信じるか、信じないかはあなた次第です。

 

仮説を唱えるだけなら、都市伝説と変わらないので、今回は多少それっぽく、道場メンバーの得点開示結果を使いながら、この仮説を検証してみたいと思います。

まずは、道場メンバーの事例Ⅳの解答をふぞろいその他予備校の解答などを参考にしながら採点してみました。
予備校やふぞろいで答えが分かれる問題や文章で書く問題などはそれぞれ低い場合と高い場合で得点に幅を持たせました。

まずは、ふぞろいの配点をベースに得点をつけたものがこちらです。(表はクリックで拡大されます)

こちらをご覧いただくと基本的にほとんどのメンバーの採点結果が得点開示の幅の中に納まっていることがわかります。

しかし、ヒロちゃんと私、きゃっしいはその幅の中に納まっていないことがわかります。
ヒロちゃんはふぞろい採点よりも得点開示結果の方が高く、私は逆にふぞろい採点より得点開示結果が低くなっています。

では、その原因はどこにあるかとデータを見たところ、他の人と比べて明らかに違うのが、ヒロちゃんは第2問が設問3まで正解できており、私は第3問が設問2まで正解できているという点でした。

そうすると最初に浮かぶのが、ふぞろいの設問ごとの配点が実情に即していないという仮説です。ふぞろいの配点を見てみると、かなり妥当そうな配点になっていますが、受験生の得点状況からそれがいじられた可能性を考えてみます。
そこで、ふぞろい採点よりも得点開示結果の方が高く出たヒロちゃんの解けた第2問の設問3の配点を大きく、逆ににふぞろい採点より得点開示結果が低くなった私の解けた第3問の設問2の配点を小さくしてみます。

その結果がこちらです。

多少得点開示結果との差が詰まりましたが、まだ得点開示結果と採点結果には開きがあります

特に、採点結果よりも開示得点の方が低くなっている私の方は、この操作でもほとんど変わりありません。

しかし、

  • これ以上調整を行うと他の設問の得点が1点未満になるなど明らかに不自然になる
  • そもそもヒロちゃんは第2問は前半多少の失点はあるが最後までできており、私も第3問は前半で多少の失点はあるが最後までできており、同じ大問の設問間の配点をいじって調整できる点数にも限界がある
  • もし、配点に関係なく全体に何らかのゲタを履かせる措置がなされたと考えた場合も採点結果より開示得点の高くなったヒロちゃんの方は説明がつくが、採点結果より開示得点の低くなった私の方は説明がつかない

以上から、大問の中での点数調整だけでは開示得点の説明がつかず、採点結果と開示得点の整合性が取れません。

採点結果と開示得点の整合性が取られるためには、大問ごとの得点配分が実は操作されていたと考えるのが最も自然だと思われます。

では、どう操作されたかということですが、上記で説明したような採点結果と開示得点のズレを鑑みると、第2問の配点が実は18点ではなくもっと高く第3問の配点が29点ではなくもっと低くなるよう操作されたいう仮説が導き出されます。
そこで、この仮説を踏まえ、大問ごとの配点を少しいじってみます。
具体的には、第3問の設問2の配点を指標名・値・投資の有無を各1点にまで減らし、その分の配点を第2問の設問3に加えるという操作を行ってみたものが下記の表となります。

いかがでしょうか。
若干無理やり感がありますが、全員開示得点が採点結果の幅の中に納まりました。
これなら、ヒロちゃんと私の採点結果と得点開示結果の差に説明がつきそうです。

配点操作仮説はそれなりに説得力があるのではないでしょうか。

 

しかし、採点結果より開示得点が低かったというサンプルが私だけだと「実際はそそっかしいきゃっしいが解答欄を間違えてしまっただけじゃないの?」という声も聞こえてきそうです。

そのため、この配点操作仮説を裏付けるもう1つの例を挙げたいと思います。

ここで、私と同じく第3問設問2を解くことができた、Kyonさんの再現答案のお力もお借りさせていただきます。
Kyonさんとは、タキプロやマスターコースでご一緒させていただいており、得点開示の後同じモヤモヤを抱えたのがきっかけでお友達になりました。タキプロではWeb勉強会班のリーダーを務める、面倒見の良いお方です。

それでは早速、私とKyonさんの再現答案とその採点結果を以下に示します。(配点はふぞろいベース)

こちらの結果を見てわかる通り、私もKyonさんも第1問、第3問はほぼ全部解答できているため、この2つの大問の得点だけで50点前後得点できているはずです。

さらに、私の場合ですとそれに加えて第2問の設問1、第4問の設問3の一部ができています。
他の方の得点の状況を見ても、これらの部分点が合計で6点とは考えにくいです。

またKyonさんの場合、第1問、第3問に加えて第2問も最終問題以外はできています。
さらに第4問も一部できていますので、これらを全部合わせた部分点が18点しかないというのは考えにくいです。

その他にも、人づてですが、同じく第3問ができたのに開示得点が思った以上に低かったという方がいたという話も聞いています。

上記のように、道場メンバーの得点状況の比較と、私とKyonさんの得点状況の比較を踏まえると、この第3問の配点に何らかの手が加わったと考えたほうが自然ではないでしょうか。

以上、ちょっと挑戦的な仮説を唱えさせていただきました。

 

さて、仮説を唱えっぱなしで終わってしまうとこの直前期に無駄な混乱を招くだけになってしまいますので、最後にこの仮説から今年の試験対策にどう活かすべきかという私なりの考えを紹介したいと思います。

今回、私は運良く第3問を解くことができましたが、試験後に多くの合格者と話をしていても、第3問が最後までできたという人はかなりレアでした。
しかし、それと比較すると第2問ができたという人はそれなりに多くいました。
これはあくまでも私の肌感覚ですが、恐らく実際に採点をしていても、第2問はみんなそれなりにできていたのに対し、第3問ができた人は相当少なかったのではないかと思います。

そのため、設問をいじるだけでは得点の調整がつかず、大問間での得点調整を行うに至ったのではないかと考えられます。

このことから言えるのは、みんなが取れない難しい問題が取れたとしても、調整が行われる可能性があるということです。

以上から、確実に合格点を確保するためには、難しい問題を無理して完全に解こうとする前に、まずはみんなが取れる問題を確実に取ることが重要だといえます。

上記は、得点調整があってもなくても重要なことですが、仮に昨年大問間の得点調整が実際に入っていたとすると、もともと重要なこの鉄則がさらに重要になります。

さて、残された時間も僅かですので、この得点調整仮説からの知見を今年の試験対策に活かすとすると、

今から焦って難しい問題を取れるよう知識を追加するよりは、みんなが取れる問題を絶対に落とさないような対策をしましょう。

というのが私からのメッセージです。

残り時間も僅かになってきました。
残された時間を有効に使い、合格へと走り抜けていきましょう!

以上、きゃっしいでした。

 

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※注意:この記事は真剣に読むとおそらく1時間以上の時間を使うことになります。

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです!

 

さてさて、前々回から「平成29年度2次試験超高得点答案にみる2次試験合格のポイント!」と題して、3回シリーズで平成29年度試験の超高得点答案(80点クラスの再現答案)の分析を通じて、2次試験の本質に迫るべく記事を書いています。

 

✓29年事例Ⅰの記事はコチラ
✓29年事例Ⅱの記事はコチラ

 

いよいよ、本シリーズも最後の第3弾を迎えました。

 

今回の事例Ⅲの記事でも80点クラスの答案2つに加えて、60点を少し超える答案60点を下回る答案も比較対象として分析を行います。

 

<平成29年度事例Ⅲの再現答案提供者>
●だいまつ・・・<開示得点83点>
私です。事例Ⅰ、事例Ⅱと我が子ともいうべき自らの答案に辛辣な言葉を浴びせ続けてきましたが、今回は優しい言葉で褒めてあげることができそうです。

 

●すえ ・・・<開示得点81点>
タキプロ関西のお仲間です。物静かな雰囲気と話しやすさが魅力のIT系診断士です。以下、「すえさん」とお呼びします。IT系なのにITに強くなさそうなところが、私はすえさんのチャームポイントだと思っています。

 

▲もろもろもろ・・・<開示得点65点>
タキプロ関西でご一緒させていただているのですが、いまだになぜこのニックネームにされたのかが謎です。以下、「もろさん」(もろ×3)とお呼びします。名前だけ見るとぶっ飛んだ方の様に思われるかもしれませんが、「タキプロ関西の良識」の二つ名をもつ人格者です。一次試験のテキストに登場する、診断士なら誰もが知っている‘お勤め先’で働いておられます。

 

■たくじ・・・<開示得点54点>
ふぞろい11において、私がリーダーを務めていた事例Ⅰ(大阪)チームで一緒に作業をしていた仲間です。20代中盤という若さながら、安定感のある逸材です。セミナーでは不慣れなパワポ作成やプレゼンテーションに対する私の容赦ないパワハラ(冗談ですよ!)に見事耐え、もともと優秀なのに、さらに一皮むけました。ちなみに私の商売敵でもあります。

 

ところで、勉強会やセミナーで受験生の方々と接していると、事例Ⅲに苦手意識をお持ちの方が多いという印象です。そこで、詳しく話を聞いてみると皆さん口を揃えて、「製造現場のことが小難しく書かれていて、与件文の記述を整理するのも大変だし、対応策も全然思い浮かばない。どうしたらいいでしょうか・・・」と、おっしゃいます。

 

分かります。すごく分かります。その気持ち。

 

私もかつては同じような気持でした。

 

どうすれば、「受験校の模範解答」や、「ふぞろいの上位答案のような解答が書けるのか」、を真剣に悩んでいました。

 

そんな「事例Ⅲ苦手病」に悩んでいた私に、攻略への道をひらいてくれたのが、当時タキプロ関西の勉強会で受験生指導をされていた「ポポさん」という方の言葉でした。

 

私を救ってくれたポポさんの言葉を皆さんにもお伝えしておきます。

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

皆さん、どうでしょう?

 

「なるほど、そうだ」と思われる方もいらっしゃれば、いまの段階では、「ピンと来ない方」もいらっしゃるでしょう

 

大丈夫です。

 

ピンと来なくても、いまは構いません

 

今日の記事を読んで、そして事例Ⅲに対するトレーニングを積み重ねて行く中で、ポポさんの言葉の意味を実感できるようになれば、OKです。

 

このポポさんの言葉を「なるほどそうだ、その通りだ。事例Ⅲは難しく考えなくていいよね。」と思えたなら、きっとあなたは事例Ⅲで60点を取るレベルに達しています

 

それと、昨日chikaさんが事例Ⅲのキーワード解答法をまとめてくれています(コチラ)。こちらも必ず確認してください。私がchikaさんの記事に基づき皆さんにアドバイスするとすれば、以下の通りです。

 

頭に入れておく知識はchikaさんのキーワードがまとめられた一覧くらいでOK。事例Ⅲは覚えることは本当に少ないです。

「A:与件文のヒント」⇒「B:解答のキーワード」をちゃんと紐付けして覚える。与件文にヒントの記述がないのに、解答キーワードだけ覚えていて、答案にキーワードだけをねじ込むことは「絶対に」してはいけません(失敗者は語る)。この辺りも、今回の記事を読んでいただければ感覚的に分かっていただけると思います。

 

さて、前置きが長くなってしまいました。毎度のことですが、ここから先は平成29年度事例Ⅲの過去問を解いて、自分の解答や与件文を見ながら読むようにしてくださいね。でないと、今回も効果は10分の1以下ですからね!

 

過去問はLECのサイトからダウンロードできます(コチラ)。

 

では、さっそく、設問毎に答案を比べて分析をしていきましょう!

 


 

第1問(配点30点)
CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその応策を140字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
新規事業であるCNC木工加工機の生産販売を進めるために必要な生産管理上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
課題は、各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること。対応策は、受注情報に基づき製造部内で全体生産計画を立て、各班が連携して作業を行い、生産計画に基づき作業を同期化し、進捗管理する既存製品を含めた混合生産体制を整備し、期日に納品する。

●すえ(81点)
課題は、①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底などである。対応策は、①調達部門の新設や②内部部品加工、鋼板加工や本体塗装等の同期化を行うこと、③カムアップシステムの導入や外注指導を行うことである。

▲もろもろもろ(65点)
課題は①ロットサイズの大きい機械加工とロットサイズの小さい製缶板金加工の生産同期化、②両工程の連携による技術シナジーの追求である。対応策は①常務のIT技能を活用して両工程を一元管理できるシステムを整備し適切な生産管理を行う事、②両工程で定期連絡会を開催し、連携を深める事。

■たくじ(54点)
課題は、機械加工班と製缶板金班が同じCNC 木工加工機の部品加工、組み立てを協力して行い、計画通りに生産できるようにすることである。対応策は、製造部における作業者間の連携を強化するために、改善チームの設置などで作業者同士が意思疎通を行い、業務改善に取り組める機会を創出することである。

 

<考察>
まず、今回は設問要求をしっかりと確認しておきましょう(いきなり脱線します)。

 

設問文の「CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその応策を140字以内で述べよ。」を出題の趣旨も踏まえて考えると

 

「いままで作ったことのないCNC木工加工機を作るために、生産管理面で注意すべきこと(課題)は何ですか、またその対応策も教えてください。140字以内で。」

 

になります。

 

すなわち、本問では「生産管理」の観点から、「課題と対応策」を答えないといけないわけですが、ここ数年生産管理系の問題が出題されなかったことはありません

 

つまり、事例Ⅰで言えば、「人的資源管理(採用・配置・報酬・育成・評価)」、事例Ⅱで言えば、「4P」・「誰に、何を、どのように、効果」みたいなものです。毎回、毎回問われている超頻出の切り口なのです。

 

しかも、毎回毎回生産管理について答えてくれ」と、‘ド直球’で聞いてきます。以下の出題履歴を見てください。事例Ⅲの出題者が如何に「生産管理」が好きか(頻出論点であるか)をお分かりいただけると思います。

 

平成29年度事例Ⅲ(第1問)
CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその応策を140字以内で述べよ。

平成28年度事例Ⅲ(第2問)
現在C社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。生産管理面での対応策を160字以内で述べよ。

平成27年度事例Ⅲ(第3問)
C社は、納期遅延の解消を目的に生産管理のIT化を計画している。それには、どのように納期管理をし、その際、どのような情報を活用していくべきか、120字以内で述べよ。

平成26年度事例Ⅲ(第3問設問2)
X社からの業務の移管に対応するためには、C社の生産計画や資材調達計画を今後どのように改革していくことが必要となるか、160字以内で述べよ。

 

ここで、冒頭に申し上げたポポさんの言葉を思い出してください

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

まさに言葉通りです。

 

事例Ⅲには超定番の切り口があるのです。

 

それが「生産管理」です。

 

生産を行うためには 必ず’ 生産管理(計画→統制)が必要です。

 

なぜなら、生産計画がなく、さらにこの計画に基づいた「統制(進捗・余力・現品)」がなければ、「材料が足りない」、「仕掛品は山積み」、「手待ち・機械待ち」等々、至る所で問題が発生し、ムダ、ムラ、ムリの雨あられで、顧客が求めるQCDを満たすことができないからです。

 

つまり、生産管理が上手くできないと、まともにモノ作りができない訳です。

 

一方、事例Ⅲに登場する企業(C社)は生産での問題点・課題を100%抱えています(じゃないと、「生産技術」に関しての助言ができなくて、試験問題にならないから)。

 

そうなると、C社は「生産での問題点・課題 = 生産管理の問題点・課題」をまず間違いなく抱えていることになります。

 

もう少し具体的に話をします。

 

まずC社は、計画面で何かしらの問題点・課題を抱えています。

 

例えば、「計画が一部しか作られていない」、「計画の見直しタイミングがおかしい」などです。

 

そして、計画がガタガタだから、「統制面でも何かしらの問題点・課題」が生じている、という構図になっています。

 

例えば、進捗管理面では「一部の工程しか生産計画を作っていないから(計画ダメ)、他の工程では各担当者が好き勝手な順番で作業をした結果(統制ダメ)、納期遅延が生じている(QCDのDに問題が発生)」といった具合にです。

 

そのほかにも、

 

余力管理面では「全社的な生産計画がないために、他の工程のことはお構いなしで自分の仕事だけをしており労務費が高い(作業のムダが多くて残業発生でコスト高)」、

 

現品管理面では「各チームで生産計画を作って統制活動をしているから、原材料をそれぞれで調達しており、原材料費が高い(在庫や仕掛品がダブダブ、チームによって仕入れ単価がバラバラ)」、

 

というような問題が発生しており、QCDの「C」と「D」に問題・課題がある、という場合がほとんどです。

 

平成28年度の事例Ⅲは「異物混入」など、「Q」に問題を抱える企業が出題されましたが、基本的には「C」と「D」の切り口から問われる、そう考えて間違いありません

 

なぜなら、「品質向上(高品質)(Q)」は様々な要素が絡みあって実現されるものであるから、80分で解答させるには重た過ぎる内容となるためです(と、だいまつは考えています)。

 

それに比べて、「」の面では、残業発生でコスト高になっている(問題点)のなら、対応策は「作業の平準化で残業を減らしてコスト削減実現」、となりますし、

 

」の面では、進捗管理ができてなくて納期遅延が発生している(問題点)のなら、対応策は「全社的生産計画を作って進捗管理して納期を順守」というように、

 

問題点・課題と、対応策の関係が単純なので「」と「」の切り口から問われることが多いと考えられます。

 

仮に、「」の問題が出されたとしても問題点・課題と対応策が分かりやすくなっているはずです(「答えのある」国家試験ですから、80分で1次試験合格者なら誰もが答えられる、考え付ける、ようにしておかないといけませんからね)。

 

事例Ⅲで出題される企業は「Q」に強みは有するけど、「C」と「D」でお悩み、とイメージしておくだけでも、少し対応しやすくなるかもしれませんね!

 

いつもの通り道草が長くなってしまいました。

 

本題の考察に入りましょう。

 

まずは、私とすえさんの答案を見比べます。

 

●だいまつ(83点)
課題は、各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること。対応策は、受注情報に基づき製造部内で全体生産計画を立て、各班が連携して作業を行い、生産計画に基づき作業を同期化し、進捗管理する既存製品を含めた混合生産体制を整備し、期日に納品する。

●すえ(81点)
課題は、①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底などである。対応策は、①調達部門の新設や②内部部品加工、鋼板加工や本体塗装等の同期化を行うこと、③カムアップシステムの導入や外注指導を行うことである。

 

二人の答案を読んで皆さんはどう思われましたか。

 

パッと見た感じで、「答え方も結構違う」し、「解答要素も結構違う」と思われた方が多いのではないでしょうか。

 

もちろん解答要素として違うところもあります。

 

でも、根っこの部分では、かなり似通っています

 

凄く大切なことなのですが、分かりますか?

 

・・・答え合わせです。

 

共通点は、「いままで作ったことのないCNC木工加工機」を製造していくために必要な課題を意識して(つまり題意に沿って)、答案を作っているという点です。

 

前回・前々回の記事でも書きましたが、中小企業診断士の2次試験では題意に沿った答案作りをしなければ、点数を得られません

 

足もとC社では、「比較的小物でロットサイズが大きい製品の加工を行う機械加工班(7段落)」と、「大型で多品種少量の鋼材や鋼板の加工を行う製缶板金班(7段落)」の2班が存在しますが、専任担当制を敷いていたこともあり、作業者間の連携はほとんどありませんでした(14段落)。

 

しかし、新事業のCNC木工加工機の製造では、①機械加工班と製缶板金班が同じCNC木工加工機の部品の加工と、組み立てに関わることになり、②さらにCNC制御装置の外部調達が必要となります。加えて③最終検査は設計担当者が行います。

 

・・・つまりは、CNC木工加工機は、製造部内の連携だけでなく、設計担当者を交え、さらには外部調達先とも調整を図りながら製造する必要がある、という設定です。

 

さてさて。

 

先ほど「生産管理が頻出論点」だ、と申し上げました。そして、生産管理を問われた場合には、「計画が一部しか作られていない」、「計画の見直しタイミングがおかしい」などを起点として「統制面でも何かしらの問題点・課題」が生じていると申し上げました。

 

本問に当てはめて考えるとどうでしょうか。

 

現在の賃加工型の生産業務(生産管理)では、

 

「顧客は古くから取引関係がある企業が多く、受注品の多くは各顧客から繰り返し発注される部品で、顧客から注文が入ると、受注窓口である社長と常務から、担当する製造部の作業者に直接生産指示が行われる(第8段落)」

 

ため、機械加工版と製缶板金版がばらばらに作業をしていても問題はありませんでした

 

つまり、担当者が社長と常務からの注文指示を受けてから顧客と話をして、自分の生産計画の中にその注文を取り込んで、進捗・余力・現品管理をすれば済みました。

 

いわば、個人個人の生産計画しか無いような状態です。

 

すなわち、現在のC社は、「全社的な生産計画が作成しておらず、統制活動(進捗・余力・現品管理)もばらばらの状態」と言えます。組織的に生産管理が行われていないのです。

 

なのに、新事業のCNC木工加工機の製造では、①機械加工班と製缶板金班が同じCNC木工加工機の部品加工、組み立てにかかわることになり、②さらにCNC制御装置は外部調達が必要となり、③その上、設計担当者が最終検査を担当することになります。

 

「製造部内(機械加工版と製缶板金、設計担当者)だけでなく、外注先との連携(外注管理)までもが必要」になってくるわけです。

 

じゃあ、課題は何ですか

 

と問われれば、私が答案の冒頭に書いたように「各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること」が、課題になりますよね。

 

もちろん、すえさんが解答した「①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底」も当然に課題となります。

 

二人の答案を見比べると、すえさんの解答には「外部調達」の観点が含まれています。そのため、私の答案よりも、「ちゃんと」与件文を読み解いた上で解答、と言えるでしょう。

 

ただし、本問を通じて私が皆さんに学んで(気付いて)いただきたいのは、こうした二人の「違い(すえさんの方が与件文をちゃんと読み解けている)」ではありません

 

では、何を学んでいただきたいのか。

 

それは、事例Ⅲの設問文で「生産管理」がド直球で聞かれて、与件文を見たら、設問要求で想定した通り、全社的な生産計画がなくて問題・課題が生じている(これから生じる)、だから「全社的生産計画を作ることが課題ですね」と、解答用紙に書くべきだ、という点です。

 

事例Ⅲが苦手な方(昔の私も含めて)は、「与件文に多数埋め込まれている生産面の問題点や課題をどう整理すれば良いか分からない状態」であることが多いと思われます(私が受験生の方々と話して受けた印象)

 

でも、そうなってしまう原因は、「事例Ⅲで、よく問われる切口(ド定番の切り口)と答え方」を知らないからなのです。

 

難しく考えないでください。そんなアナタでも事例Ⅲで60点は十分に取れるようになります。

 

設問文で「生産管理」が問われれば、与件文には「計画が一部しか作られていない」や「計画の見直しタイミングがおかしい」状況と、それによって「進捗・余力・現品管理に問題・課題がある」状況が、必ず書かれています

 

見当を付けて与件文を読みに行けば、今まで見えてこなかった事例Ⅲを解くための筋道が、見えるようになってきます

 

そう、与件文で紐つけるべき箇所が明確に分かるようになるのです。

 

そして、与件文の記述さえ見つけてしまえば後は簡単です。

 

「計画が一部しか作られていない」 → 「全社的な生産計画を作れ」

 

「計画の見直しタイミングがおかしい」 → 「適切なタイミングで見直せ」

 

そして、計画に基づいて、「統制(進捗・余力・現品管理)」しろ

 

それによって、「QCD(特にCD)に生じている(これから生じる)問題を解決」しろ(効果)

 

と、解答用紙に書けば良いだけです。

 

事例Ⅲで‘よく’問われること」と、「答えるべきこと」を知ってさえいれば、設問文で出題者が答えて欲しいことを素早く・正確にイメージできるようになりますし、与件文を読んで何を根拠にどんな答えを書くべきか、もはっきりと分かるようになります

 

ここで、ポポさんの言葉もう一度

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

この言葉の通りです。問われる切り口をしっかりと押さえていけば、60点は十分に取れるのです。

 

次に、私の対応策です。

 

●だいまつ(83点)
課題は、各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること。対応策は、受注情報に基づき製造部内で全体生産計画を立て、各班が連携して作業を行い、生産計画に基づき作業を同期化し、進捗管理する既存製品を含めた混合生産体制を整備し、期日に納品する

 

なんだか、「対応策」の記述が「課題」と同じようなことを書いている気がしますし、解答要素も少ないように思いますが、①全体生産計画を立てる → ②進捗管理をして(生産計画に基づき各班が作業を同期化した混合生産体制を整備して) → ③ 期日に納品する(D)、という流れで、計画→統制、つまり「生産管理面での対応策」が書けていますね。さらに「期日を守る」という「D」の観点での効果が書けています。

 

83点という得点を考えれば、「課題と対応策」は一部オウム返しでもOK、解答要素を詰め込みまくる必要はない(解答要素が少なくてもOK)、ということが分かりますね。

 

訳も分からず、あれやこれやと要素を詰め込んだ答案よりも、「生産管理」という問いに、要素は少ないけれども「計画→統制→効果」で与件文と矛盾のない答案を作っている方が100倍マシだ(点数が取れる)ということでしょう。

 

一方、すえさんはどうでしょうか。

 

●すえ(81点)
課題は、①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底などである。対応策は、①調達部門の新設や②内部部品加工、鋼板加工や本体塗装等の同期化を行うこと、③カムアップシステムの導入や外注指導を行うことである

 

「難しく考えすぎず」、シンプルに課題→対応策を書いています。

 

具体的には、

 

①(課題)調達機能の早期立ち上げ → (対応策)調達部門の新設

②(課題)全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制 →
(対応策)鋼板加工や本体塗装等の同期化

③(課題)外注管理 → (対応策)カムアップシステム導入・外注指導

 

私個人としては、課題として挙げている「全社俯瞰的な生産計画」に対して、対応策で「全体生産計画を作れ」という、受け側の記述があってもよかったと思いますし、また、最後に「効果」として「顧客が満足するQCDを確保」が書けていると、なお良かったかもれません。

 

私とすえさんの解答を比較すると、「専門部署の立上げ」や「カムアップシステムの導入」など、すえさんの答案の方が具体性があるような印象ですが、二人とも80点を超えていますから、私のような具体性や知識面のキーワード(カムアップ)が少ない解答内容でもOKだということでしょう。

 

細かな知識や具体的な施策よりも題意(生産管理→計画→統制→実行)に沿って答えることが大切、ということですね。

 

次にもろさんです。

 

▲もろもろもろ(65点)
課題は①ロットサイズの大きい機械加工とロットサイズの小さい製缶板金加工の生産同期化、②両工程の連携による技術シナジーの追求である。対応策は①常務のIT技能を活用して両工程を一元管理できるシステムを整備し適切な生産管理を行う事、②両工程で定期連絡会を開催し、連携を深める事。

 

機械加工班と製缶板金加工班の「生産の同期化」という観点から、与件文を踏まえた答案が作成されていますね。

 

でも、さきほどの私やすえさんの答案と比べて明らかに物足りなさを感じます。

 

それは、「生産管理」の問題なのに、「生産計画」の視点がありません。また、「両工程の同期化」の切り口に詳しく説明することに終始してしまい、「統制(進捗・余力・現品管理)」面での記述も弱くなってしまっています。

 

だから、物足りなさを感じるのです。

 

なぜ、こうなってしまうか。

 

もうお分かりですよね。

 

もろさんは、設問文を読んだときに、

 

生産管理」だから「計画→統制(進捗・余力・現品)」を答えなければいけない。そして、与件文には「全体生産計画を作っていないとか、計画作成のタイミングがおかしい、といった記述があって、統制にも影響を及ぼしている状況」が書かれているはず

 

と、考えることができなかった(想起できなかった)のです。

 

もし、このように考えることができていたなら、答案の中身はく違ったものになったでしょう。

 

次は、たくじです。

 

■たくじ(54点)
課題は、機械加工班と製缶板金班が同じCNC 木工加工機の部品加工、組み立てを協力して行い、計画通りに生産できるようにすることである。対応策は、製造部における作業者間の連携を強化するために、改善チームの設置などで作業者同士が意思疎通を行い、業務改善に取り組める機会を創出することである。

 

生産管理面」に対する答案として弱いですね。なぜなら、計画→統制の流れで、C社における課題と対応策書けていないからです。

 

恐らくたくじも、もろさんと同じように設問要求の際に「生産管理で問われること」を十分にイメージできていなかったのでしょう。

 

一応、たくじの答案の中には生産統制に関する記述(「計画通りに生産できるようにすることである」)はありますが、C社の現状に照らせば、そもそも「全体生産計画を作ること」を課題や対応策として助言をしなければなりませんね。

 

ということは、出題者が「一番期待している」部分の記述がない訳ですから、「計画」というキーワードを盛込むことはできていますが、あまり点数がもらえなかったと考えるべきです(その結果が54点という点数に表れています)。

 

また、「製造部における作業者間の連携を強化するために、改善チームの設置などで作業者同士が意思疎通を行い」という記述は、もろさんの「生産の同期化」に近い観点からの解答です。

 

ただ、個人的には「生産の同期化が必要」と明確に書いているもろさんの答案よりは、採点者へのメッセージが弱いような印象を受けます。

 

如何ですか皆さん。

 

事例Ⅲの数少ない切り口(頻出論点)である生産管理」のことを、意識して解答を作るかどうかで、ここまで答案の品質が違ってきます

 

平成30年度試験で「生産管理」が問われたら、もう大丈夫ですよね?

 

今年の試験でも、超高確率で20点から30点の「生産管理系」の問題が来るはずです。

 

ド直球の問いかけ(生産管理の設問)が来たら、迷わずにフルスイングしてバックスクリーンに皆さんの答案を叩き込んでくださいね。

 

この記事を読んで空振りなんて絶対に許しませんからね!

 

第1問まとめ
80点クラス答案は、「生産管理(計画→統制(進捗・余力・現品管理)」とは何か、何を答えないと行けないかを、分かった上で答案を作成している(いや、ほんと、これに尽きます)。

 


 

第2問(配点20点)
C社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について120字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
新規事業であるCNC木工加工機の生産について、現在の生産能力の向上によって対応するために必要な生産業務上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
課題は、他の機械を操作できない作業者が多いため、多能工化・多工程持ち化し、相互応援体制を構築すること。対応策は①各機械の操作方法を標準化・マニュアル化し計画的にOJTを行う②加工技術情報を文書化し製造部内でDB共有する。以上で、生産能力を向上させる。

●すえ(81点)
課題は、①多能工化による多工程持ちを行う事、②操作方法や加工方法の標準化やマニュアル化の推進である。対応策は、①OJTやマニュアル化による多能工化を行い、②QCサークルによるマニュアル化の推進を行うことなどである。

▲もろもろもろ(65点)
課題は①全工程の生産計画を一元管理する事、②製造部員の多能工化を図る事。対応策は、①従来受注の都度行なっていた生産指示を改めて、週次で全行程の生産計画を作成し一元管理すると共に、加工内容の打合せは設計担当が行う、②機械操作等の作業の標準化・マニュアル化を行い、社員教育を強化する。

■たくじ(54点)
課題は、生産性を向上させ、少ない人員で現在の業務をこなして人的余力生み、その人材をC N C 加工機の生産に充てることである。対応策は各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報等の業務内容の共有、マニュアル化、標準化により多能工化を進めること。

 

<考察>
まずは、私の答案を見てください。

 

自分で言うのもなんですが、美しい答案ですね(対応策の主述は少しおかしいですが)。
第6段落に解答根拠を設け、現時点の「他の機械を操作できない作業者が多いため」という問題点を「因」としながら、「多能工化・多工程持ち化し、相互応援体制を構築」という課題(果)を書くことができています。

 

また、対応策も第6段落の、「各機械の操作方法 や 加工方法に関する技術情報は各専任作業者それぞれが保有し、標準化やマニュアル化は進められていない」という記述を「因」として、そのままひっくり返して、上手く解答(果)を記述できています。

 

自分の答案なのでどういった思考回路で作られたかを詳しく説明しておきます。

各機械の操作方法は、それぞれが保有し、標準化やマニュアル化は進められていない(与件文)

→各機械の操作方法を標準化・マニュアル化し計画的にOJTを行う(解答)

 

加工方法に関する技術情報は、各専任作業者それぞれが保有し、標準化やマニュアル化は進められていない(与件文)

→加工技術情報を文書化し製造部内でDB共有する(解答)

 

如何ですか。

 

運営管理で必死になって暗記した はず’ の知識なんて、全く使っていませんよね。

 

「標準化やマニュアル化は進められていない」のだったら、「標準化・マニュアル化・教育しろ」です。

 

「技術情報はそれぞれ保有している」のだったら、「DBで共有しろ」、です。

 

事例Ⅲでは、できていないこと」のひっくり返しが、「対応策」になり、そして点数がもらえるのです(私の答案は83点なので、こんな単純なひっくり返しにたっぷりと点数が入っていることが分かります)。

 

ここでポポさんの言葉を、もう一度思い出してみましょう。

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

ポポさんのおっしゃっていた言葉の意味を、本当の意味でご理解いただけたと思いますが、如何でしょうか

 

事例Ⅲの対応策基本は、「できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけ(ひっくり返すだけ)」なのです。

 

続いて、すえさんの答案を見ていきましょう。

 

●すえ(81点)
課題は、①多能工化による多工程持ちを行う事、②操作方法や加工方法の標準化やマニュアル化の推進である。対応策は、①OJTやマニュアル化による多能工化を行い、②QCサークルによるマニュアル化の推進を行うことなどである。

 

課題と対応策での上下の入り繰りみたいなのはありますが、書いている内容は、だいまつとほとんど同じですね。QCサークルによるマニュアル化も「技術情報の共有化」につながるでしょうから、与件文第6段落の「生産面での非効率な状況」は改善されるでしょう。

 

素晴らしいですね。

 

ここで、皆さん気になりませんか?

 

二人とも、解答根拠を第6段落に求めています。でも、なぜ二人は、そんなことができたのでしょうか

 

再びポポさんの言葉を思い出してみましょう。
(しつこいくらいに何回も登場してもらいます)

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

第2問では「現在の生産業務を整備して生産能力の向上」を果たすための課題と施策を問われました。

 

生産性向上・生産効率向上」、これも生産管理の次か、同じくらいによく問われる切り口超頻出論点です。

 

そして、「生産性向上・生産効率向上」が問われた場合、与件文を確認すると「効率が悪そうにばらばらに‘作業’をしている」、「 ‘情報’ が共有化されていない」など、明らかにダメな記述があり、この状況を改善するため「設計や作業の標準化→マニュアル化→教育(OJT)してください」、「情報をDBで一元化して共有化してください」と、解答するのが「相場」と決まっています

 

ここまで分かっていれば、本問(「生産性向上・生産効率向上」)の解答根拠となるのは、第6段落だけです。

 

しかも、私とすえさんは、第1問で「生産管理(計画→統制)」のことを書かなければいけない、ということが分かっていました。

 

だから、迷うことなく残りの生産面に関する与件文の記述を大胆に第1問にまわして本問では第6段落だけを用いて答案を作ることができた、という訳です。

 

では、続いてもろさんの答案を見ていきましょう。

 

▲もろもろもろ(65点)
課題は①全工程の生産計画を一元管理する事、②製造部員の多能工化を図る事。対応策は、①従来受注の都度行なっていた生産指示を改めて、週次で全行程の生産計画を作成し一元管理すると共に、加工内容の打合せは設計担当が行う、②機械操作等の作業の標準化・マニュアル化を行い、社員教育を強化する。

 

もろさんは、本問(生産効率化の問題)で「①全工程の生産計画を一元管理する事」と、生産計画(つまり生産管理→第1問で書くべき内容)のことを書いてしまっていますね。

 

第1問の考察で触れた通り、当日の試験会場においてもろさんは、「計画→統制」が「生産管理」であることが「分かっていなかった」ということでしょう。

 

皆さんは、もろさんと同じ轍を踏まないようにしましょう。

 

それと、反面教師にしていただきたいところが、もう一点あります。

 

週次で全行程の生産計画を作成し一元管理する」という部分です。

 

与件文のどこを見渡しても「C社が生産計画を週次化する必要性がある」と読み解ける記述はありません。では、なぜもろさんは「週次で」というキーワードを答案に盛込んだのでしょう?

 

答えは簡単ですね。

 

過去問を解いて「なんとなく覚えていたキーワード」である「週次化」を答案に無理やりねじ込んでしまった、前回・前々回の記事でもご紹介した「知識・切口偏重のダメダメパターン」です。

 

第1問の解説の際に、「生産管理」と問われれば、「全体生産計画がないか」、「計画の見直しタイミングが悪いか」を想起すべきである、と説明しました。しかし、想起はすれども、答案に何を書くかは、「与件文次第」です。

 

切り口重視で「週次化しろ」を答案に無理やりねじ込んではいけません

 

平成29年度試験の事例Ⅰと事例Ⅱで、「知識・切口偏重の答案」を量産した私が言うのもなんだかおかしな気もします・・・

 

・・・ しかしです。

 

前車の覆るは後車の戒め
(前を行く車がひっくり返るのを見て後の車が注意するように、先人の失敗は後人の戒めになること)

 

ということわざにある通り、皆さんは、そんなダメダメ答案を作ってしまった私ともろさんから、学びを得て、同じ過ちは犯さないでください

 

それと、今回のもろさんは「知識・切口偏重」のみならず、別の設問に答えを書いてしまった訳ですから(第1問で書くべき生産管理の内容を第2問で書いてしまった)、「超大事故」であったことは疑いようのない事実です。

 

ただ一方で「多能工化、標準化→マニュアル化→教育」を答案に盛込むことができており、「大参事」は免れていますが

 

試験会場で本当に分からない時は、両方の要素を盛込んでリスク軽減を図るのも現場対応力としては重要です。

 

しかしながら、「いまの段階」からリスク軽減を図るような答案を作る訓練に精を出してはいけません。いまはまだしっかりと切り分けして、そして盛大に間違えて自分自身に磨きをかけて行く段階です。

 

事例Ⅲにおいて「生産管理」と「生産性向上(効率化)」は100%切り分けるべきポイントです。

 

切り分けが極めて難しかった平成27年の事例Ⅲ(建設建材を主体に農業機械部品、産業機械部品などの鋳物製品を生産、販売している企業の事例)(第1問設問3、第2問、第3問の切り分けが難しかった)でも、「生産管理について問われた場合に何を答えるべきか」が分かっていれば、「生産管理のIT化」を問われた第3問と、ほかの二つの設問(第1問設問3、第2問)分離して考えることができました

 

もし、気になるようであれば、この記事を読んだ後に平成27年の事例Ⅲを解いてみてください(もしくは見直してみてください)。第8段落は第3問専用の記述だと気付くことができるはずです。なぜなら、「生産計画→生産統制」に関する記述は、「生産管理」の設問のため(つまり第3問のために)にあるのですから。

 

最後にたくじです。

 

■たくじ(54点)
課題は、生産性を向上させ、少ない人員で現在の業務をこなして人的余力生み、その人材をC N C 加工機の生産に充てることである。対応策は各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報等の業務内容の共有、マニュアル化、標準化により多能工化を進めること。

 

「課題」に関する記述は、単に設問文の記述をそのまま書き写したような内容であるため、恐らく点数は全く入らなかったでしょう(もし、この内容で点数が入るのなら、これから「課題」を聞かれれば設問文の記述をそのまま書けば良いことになってしまう)。一方で、対応策は先ほどから説明している通りのことが概ね書けていますね。

 

第2問まとめ
✓80点クラス答案は、「生産性向上・生産効率向上」とは何か、何を答えないと行けないか(設計や作業の標準化→マニュアル化→教育(OJT)、情報共有)を、分かった上で答案を作成している。
✓事例Ⅲは「できていないこと」のひっくり返しが、「対応策」となる。
✓「生産管理」が「計画→統制」であることを分かっていなければ大事故が発生する(もろさん)。

 


 

第3問(配点20点)
C社では、ホームページを活用したCNC木工加工機の受注拡大を考えている。展示会での成功を参考に、潜在顧客を獲得するためのホームページの活用方法、潜在顧客を受注に結び付けるための社内対応策を160字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
新規事業であるCNC木工加工機の受注拡大に向けて、展示会での成功を参考とした潜在顧客を獲得するホームページの活用方法と、その潜在顧客を受注に結び付ける社内対応策について、提案する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
ホームページの活用方法は、①CNC木工加工機が実際に家具や工芸品を加工しているところを動画化して公開し訴求する②質問の多い項目を一覧化して掲載する。社内対応策は、プログラムの作成方法やメンテナンス方法等の質問に迅速に回答できる体制の整備②加工精度や操作性、メンテナンス容易性を訴求するための提案営業体制の整備である。

●すえ(81点)
ホームページの活用は、①CNC木工加工機の汎用性や操作性、加工精度を訴求し、②展示会での成功をPR、③NC機械未経験者向けの、プログラム作成方法や刃物のメンテナンス方法等を説明し安心感を醸成する。社内対応策は、①営業の専門部署の設置、②常務や設計担当者の同行営業、③経験者の中途採用により販売力を強化することである。

▲もろもろもろ(65点)
ホームページで加工精度や操作性、メンテナンス容易性等のCNC木工加工機の特徴を紹介し、実演動画も掲載するほか、プログラムの作成方法等のよくある質問への答えも掲載する。社内対応策は、営業担当を選任して、質問や問い合わせに丁寧に対応すると共に、製品改良や新製品開発に活かせる意見収集を行い、潜在顧客からの受注に結び付ける。

■たくじ(54点)
展示会の成功要因である加工の実演動画や展示会での来店者からの質問、その回答のホームページ上での掲載や、質問受付コーナーの設置により、商品内容、活用方法をアピールし、潜在顧客を獲得する。潜在顧客を受注に結び付けるために、商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する。

 

<考察>
まず、私の答案ですが、設問文に「展示会での成功を参考に」との記載がありますから、第11・12・13段落の記述に基づき、HPの活用策として、「動画」と、「QA」を解答要素として盛り込んでいます

 

一方、社内対応策は①与件文の「多くの質問に答える→顧客からの評価向上→2台受注できた」の流れから、「問合せに迅速に対応する体制」を、②与件文の「営業したことがない」の流れから、「提案営業体制の整備」を、解答要素として挙げました。

 

本当に与件文の記述から当然に考えられることを、「HP活用策」と「社内対応策」の2つの切り口から書いているだけですね。

 

事例Ⅱの分析記事でも書きましたが、与件文から当たり前に考えられることを書く、いや、「しか書かない」ことが、2次試験対策の基本中の基本です。

 

なぜなら、国家試験である中小企業診断士の2次試験は、個人のアイデアや思いつきを全く求めいないから、です。

 

2次試験では、与えられた状況から考えて当然に導き出せる結論に到達する力、言うなれば中小企業診断士として備えておくべき「知識があり、その知識を活かせる力があるか」、を試されています。
(これが実務補習につながっていくのですが、2次試験と実務補習の関係についてはまた別の機会に)

 

次にすえさんです。

 

●すえ(81点)
ホームページの活用は、①CNC木工加工機の汎用性や操作性、加工精度を訴求し、②展示会での成功をPR、③NC機械未経験者向けの、プログラム作成方法や刃物のメンテナンス方法等を説明し安心感を醸成する。社内対応策は、①営業の専門部署の設置、②常務や設計担当者の同行営業、③経験者の中途採用により販売力を強化することである。

 

これは、興味深いですね。

 

83点の私を含め、多くの受験生が書いたであろうHPの活用方法(動画やQA)が、すえさんの81点答案には、全く見当たりません

 

けれども、「①CNC木工加工機の汎用性や操作性、加工精度を訴求し、②展示会での成功をPR」は、与件文の第12段落の7行目の記述(CNC木工加工機の加工精度や操作性、メンテナンスの容易性が来展者から評価され)から考えて、「そうか」と思える内容ですし、「③NC機械未経験者向けの、プログラム作成方法や刃物のメンテナンス方法等を説明し安心感を醸成する」も、与件文の第12段落の4行目から6行目にかけての記述(特に、NC機械を使用した経験のない家具や工芸品などの木工加工関係者から、プログラムの作成方法、プログラムの提供の可能性、駆動部や刃物のメンテナンス方法、加工可能な材質などに関する質問が多くあり)から考えて、「そうか」と思える内容です。

 

いい意味で ひねり’ が全くありません

 

すえさんは81点だった訳ですから、「実演→動画」、「問合せに応える→FAQ」 ‘すらの’ 発想も「必要なかった」、つまりは、与件文の記述(展示会での成功体験)に基づいて、ターゲットにCNC木工加工機の魅力が顧客に伝わる内容であれば、「それでよかったのだ」ということが分かります。

 

よく「与件文を抜出したら受かった」という話を聞きますが、考え過ぎて斜め上を行くくらいなら、抜出系もありですね(少なくとも与件文から遠くへは行かないからです)。

 

それと、83点の私と、81点のすえさんのどちらかに「全く点数を得られなかった」ということは考えられません。すると、与件文から普通に考えられる内容であれば(与件文の当てるところを間違わなければ)、多少解答内容が違っても得点が得られるということでしょうね。

 

事例Ⅰでも同じような話(与件文を根拠としていれば得点はもらえる。解答は一つではない)をしましたね!

 

一方、すえさんは社内対応策に対する解答で、営業強化を「これでもか」というくらいに書いています。事例Ⅲであることを考えると出題者が「すえさんの答案レベルまで営業面をブレークダウンすることを求めていた」とは考えにくいですが、「営業の強化」自体は解答要素になっていたと考えるべきでしょう。

 

ちなみに、事例Ⅲで登場する企業は、総じて営業力が高くありません。そのため、生産技術以外の今後を問う設問(つまり経営戦略系の設問)で、「営業力の強化」について触れることがあります。

 

その場合でも、あまり深堀し過ぎず与件文の記述に沿って、例えば「取引先の開拓をしていく必要があるため、営業人員を増員する」や、「営業体制強化を行う」くらいのレベルでサラッと書いてしまいましょう

 

営業のことを書くな、とは言いません。C社の課題なら書けばよいでしょう。しかし、事例Ⅲは「組織・人事」や「マーケティング」の問題ではないため、あまり個別具体的な組織体制の話や、売上を上げるための施策までは書かないようにしましょうね

 

続いて、もろさんです。

 

▲もろもろもろ(65点)
ホームページで加工精度や操作性、メンテナンス容易性等のCNC木工加工機の特徴を紹介し、実演動画も掲載するほか、プログラムの作成方法等のよくある質問への答えも掲載する。社内対応策は、営業担当を選任して、質問や問い合わせに丁寧に対応すると共に、製品改良や新製品開発に活かせる意見収集を行い、潜在顧客からの受注に結び付ける。

 

ホームページの活用策は、だいまつとほぼ同じですね。社内対応策に関しても営業の観点や問合せ対応の観点が盛り込まれていますので、80点クラス答案とそれほど差はないように感じます。お見事

 

最後にたくじです。

 

ぱっと見た感じ、そんなに悪くなさそうなのですが、それでも83点のだいまつの答案と並べると、分かることがあるため、並べてみます

 

■たくじ(54点)
展示会の成功要因である加工の実演動画や展示会での来店者からの質問、その回答のホームページ上での掲載や、質問受付コーナーの設置により、商品内容、活用方法をアピールし、潜在顧客を獲得する。潜在顧客を受注に結び付けるために、商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する。

●だいまつ(83点)
ホームページの活用方法は、①CNC木工加工機が実際に家具や工芸品を加工しているところを動画化して公開し訴求する②質問の多い項目を一覧化して掲載する。社内対応策は、プログラムの作成方法やメンテナンス方法等の質問に迅速に回答できる体制の整備②加工精度や操作性、メンテナンス容易性を訴求するための提案営業体制の整備である。

 

如何ですか?

 

すぐに分かるのは、たくじの答案は主語が明確ではないため、「読み辛く頭に入りにくい」ということです。やはり、設問文で2つの解答要素が与えられたなら、採点者にどちらの切口のことを書いているかが一目で伝わるように、「○○は、①~、②~、である。●●は、①~、②~、である。」と、主述をはっきりさせたいですね。

答案は、採点者の方に自分の言いたかったことが伝わって「なんぼ」です。丁寧な字で書く、文法的におかしくない読みやすい文章を書く、これは中小企業診断士としての知識・能力以前の話です。

 

(脱線はじまり)

 

私は字がきれいな方ではありませんでしたので、時間との兼ね合いの中で採点者に「読んでもらえるくらいの字を書くこと」を普段から意識してトレーニングしていました。
(いや、それでもめっちゃ汚いのですが・・・)

 

また、練習の時から人が見て分かりやすい文章を書くようにしていました(本試験当日は必ずしもうまく行きませんでしたが)。

 

ここからは、皆さんに提案ですが、なかなか自分の文章を客観的に見ることは難しいため、人に自分の作った答案を見てもらうといいかもしれませんね。周りに受験生仲間がいなければ、家族や同僚にでも、見てもらい評価してもらうことで気付くことも大いにあるのではないかと思います。

 

(本線へ戻る)

 

それと、私がたくじの答案を見て気になったのが、

 

「商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する」

 

という解答内容です。

 

なぜ、私が気になったか、皆さん分かりますか?

 

ヒントは、「事例Ⅲなのに」です。

 

どうでしょうか。

 

もうお分かりですね。もろに事例Ⅰの「人的資源管理(採用・配置・報酬・育成・評価)」の観点で答えてしまっています

 

本問が事例Ⅰ(組織人事)で問われたのなら、たくじの答案の内容でOKでしょう。しかし、いまは事例Ⅲです。

 

もちろん間違いではありませんし、与件文に沿った記述でもあるため、点数が入らなかったことはないと思います。それでも、事例Ⅲは診断士としての生産技術に対する助言能力を試す事例問題なのですから、「適切な視点で解答できている」とは言えません

 

では、どうすれば良かったか、ですが、

 

「商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する」

 

ではなく、例えば、

 

「社内で加工可能材料等の木工加工機に関する情報を共有し顧客の質問に迅速に回答する体制を構築する」

 

とすれば、与件文の記述を活用でき(与件に寄り添うことができ)、かつ事例Ⅰ ‘感’ も消えますね

 

事例Ⅲは、あくまでも「生産技術」がテーマの事例問題です。

 

第3問まとめ
80点クラス答案は、与件文の記述から当然に考えられることを、HPと社内対応策の切り口から書いている‘だけ’、である。

ポポさん
「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

多くを説明する必要はありませんね。事例Ⅲは超単純なのです。はぁ?となった方は、もう一度第3問の私とすえさんの答案の「考察」を読み直してください。

 


 

第4問(配点30点)

C社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値なCNC木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
経営資源の脆弱なC社が、高付加価値なCNC木工加工機事業を推進するための製品やサービスに関する方策について、提案する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
方策は、製品面では顧客や各方面ニーズを踏まえ、加工精度や操作性、メンテナンス容易性の改良や新機種開発し、性能を向上させ高付加価値化・差別化を図ること。サービス面は①メンテナンスやプログラム提供等のサポート体制整備②設計担当者による顧客へのプログラム作成方法等、支援体制の整備。

●すえ(81点)
方策は、製品面で①CNC木工加工機の標準品化による量産化を行い、②常務のIT技能を生かして汎用プログラムを開発、提供可能にする事である。サービス麺では①プログラム作成や刃物等のメンテナンス方法等のセミナーを開催し、②外注利用によるプログラム提供を行うこと、などである。

▲もろもろもろ(65点)
古くから取引関係のある産業機械メーカーと連携して、販路開拓を行うほか、C社設計機械のOEM生産委託を行う。留意点は、①独自技術等の機密情報の漏洩防止、②発注に際しての生産方法や品質についての十分な摺り合わせ実施で、これにより大きな設備投資や人員増をせずに高付加値な新事業を進める。

■たくじ(54点)
製品に関しては、加工技術の向上や現行製品の改良による新商品開発により、高付加価値化を図り、各方面の顧客の要望に合う製品を提供する方策が考えられる。サービスについては、アフターフォローを行うことで顧客との接触機会や顧客満足度の向上を図り、リピート率の向上を図る方策が考えられる。

 

<考察>
80点クラス答案を見比べて見ましょう。

 

まずは、製品面です。

 

私は、第12段落の5・6行目の展示会で顧客が関心を示した項目を並べた上で、同段落の最終行の記述「今後改良や新機種の開発を進めて行く予定である」をに、改良や新機種開発による高付加価値化・差別化について解答しました。

 

一方、すえさんは、足もとのC社の課題(第1問と第2問のテーマ)であるCNC木工加工機の生産体制構築を「標準品化による量産化」というキーワードを用いて製品面の施策としています。また、第2段落の「CAD等のITの技能を備えた社長の長男(現在常務)が入社し・・・」という記述を根拠として、「汎用プログラムの開発、提供」という施策を解答しています。

 

次に、サービス面です。

 

私は、第12段落に「プログラム提供の可能性」や「メンテナンス方法」という記述があったため、当然に自社製品を販売したら「メンテナンスをしてあげないと誰も買ってくれないし、プログラムが作れない企業にも売れるように、プログラムを提供するサポート体制がいるよね」っと考えて、①を書きました。

 

また、同じく第12段落には、「プログラムの作成方法・・・・に関する質問が多くあり」とあったため、②の「プログラム作成方法の支援体制の整備」をサービス面の方策として書きました。

 

すえさんも切口はほぼ同じですね。プログラムの作成やメンテナンス方法の提供が「セミナー」になっているだけです。

 

それと、すえさんは「サービス面でのプログラムの提供」という施策に関して、「外注活用による」というキーワードを入れていますね

 

これは、設問文の「今後大きな設備投資や人員増をせずに」という制約条件を意識したものでしょう。これが与件文に寄り添うということです。素晴らしいの一言です。

 

二人の答案を見ていただいて、如何でしょうか。

 

二人とも、設問要求通りに、製品面と、サービス面からしっかりと、与件文を踏まえた記述をしていますね。

 

何度も言いますが、80点を叩き出す答案は、与件文から‘ほんの少しひねった’、‘ちょっと考えれば分かること’しか書いていないのです。

 

事例Ⅲだからと、特別なことを書く必要など全くないのです。

 

過去問を解いていると、「解答欄に何を書けば良いか分からない」という状態になることが結構あると思いますが、これは、特に事例Ⅱと事例Ⅲにおいては、与件文の記述を「単に見落としてしまっているため」だと考えられます

 

その見落としが、①単なる与件文の記述の見落としなのか、②第1問のように「生産管理」が何か分からなくて、目の前に(与件文に)に「計画→統制」に関する記述があるのに見落としてしまっているのか、は人それぞれだと思います。

 

・・・個々の受験生の方々にアドバイスすることが難しいのが、ブログの難点ですね。

 

個別相談形式のだいまつ塾のようなものがあれば、個々の受験生が抱える問題点や課題に対するアドバイスができる気もしますが、バキバキ系の私の個別指導なんて受けたい人はいないでしょうけど(汗)。

 

ちなみに、事例Ⅰも基本的には与件文にヒントが落ちています設問文である程度方向性が絞れる場合には、与件文の記述が極めて少ない場合があります。例えば、平成26年度の事例Ⅰ、第2問設問2(非正規の中高年層の主婦オペレーターの離職率を低い水準で維持するための施策)がこれに当たります。気になれば確認してみてください。ヒントは「設問間の関連(第2問設問1との関連)」、「人的資源管理(採用・配置・報酬・育成・評価)」、「二要因理論(動機付け要因・衛生要因)」です。

 

なにはともあれ、問題を解いた後の振返りでは、「なぜ、ふぞろいの上位答案や受験校の模範解答のような答えを自分が書けなかったか」をしっかりと分析してくださいね。

 

なお、振返りの際には、きゃっしいの先日の渾身の記事も必ず参考にするようにしてくださいね(コチラ

 

続いて、もろさんです。

 

▲もろもろもろ(65点)
古くから取引関係のある産業機械メーカーと連携して、販路開拓を行うほか、C社設計機械のOEM生産委託を行う。留意点は、①独自技術等の機密情報の漏洩防止、②発注に際しての生産方法や品質についての十分な摺り合わせ実施で、これにより大きな設備投資や人員増をせずに高付加値な新事業を進める。

 

・・・ぱっと見て、「えっ、これって何の解答?」と思いませんでしたか?

 

もしかしてみなさん、私がタイプミスをしたと思ったのではありませんか?

 

違います。これは正真正銘もろさんの答案(第4問)です。
(すいません、もろさん、決してディスっている訳ではありません)

 

もろさんの答案は65点なので、「点数がまるっきり入っていない」ということはないと思います。ただ、先ほどの私やすえさんの答案に比べると、「読み辛さ」を実感していただけると思います。

 

さて、その「読み辛さ」の原因ですが、もろさんは、設問要求で「製品面」と「サービス面」からの「方策」を求められているのに、「方策」と「留意点」の切り口から答案を作ってしまっています

 

さらに、「方策(前半部分の記述)」に関しては、主語がないため、何のことを答えているかが、一見しただけでは分かり辛くなってしまっているのです

 

採点者への「分かりやすさ」の観点と、自分自身が「設問要求から離れてしまわないようにする」という観点からも、「製品面は①~、②~、サービス面は①~、②~」と、最初にフレームを組んでしまうべきでしょう。

 

本当に、勉強になりますね!

 

■たくじ(54点)
製品に関しては、加工技術の向上や現行製品の改良による新商品開発により、高付加価値化を図り、各方面の顧客の要望に合う製品を提供する方策が考えられる。サービスについては、アフターフォローを行うことで顧客との接触機会や顧客満足度の向上を図り、リピート率の向上を図る方策が考えられる。

 

「製品は~、サービスは~」と書き始めているところは、見やすくて非常に良いですね。

 

そして、「製品面の記述」に関しては、私と似たような内容であることから、点数が入っているでしょう。

 

しかし、問題は「サービス面」なのですが、考えられる問題点は以下の2つです。

 

①与件文に基づく要素が全くない(つまり与件文に全く寄り添えていない)
②内容がまるっきり「事例Ⅱ」である(事例Ⅲで書くには不適当な観点からの解答である)

 

上記2つの問題点に関しては、これまで散々書いてきましたので、もう皆さんに多くを説明する必要はないですね。

 

第4問まとめ
80点クラス答案は、設問要求通りに、製品面と、サービス面からしっかりと、与件文を踏まえた(本の少しだけ考えた)記述をしている。

ポポさん
「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」
(再びですが、事例Ⅲは超単純なのです!)

 


 

<まとめ>
皆さん如何だったでしょうか。

 

なんだか、事例Ⅰは冒頭に宣言した通り、2次試験の「本質」に迫れたような気もするのですが、事例ⅡとⅢは「本質」というよりは、それぞれの事例を解く上で「私が皆さんに意識していただきたいこと」の集合体になってしまったような気がします(すいません)。

 

ただ、それでも、恐らく多くの気付きを得られる記事に仕上げることができたと考えています。

 

まとめます。

 

今回の事例Ⅲの記事でも、

 

①設問要求に沿って解答する
②解答内容は与件文を根拠とし、当たり前に考えられる内容を書く(変にひねらない)

 

ということが、2次試験問題を解く上での大原則であることを実感いただけたと思います。

 

そして、

 

事例Ⅲにおいては、

 

 

③生産管理(計画→統制(進捗・余力・現品管理)
④生産性向上・生産効率向上(標準化→マニュアル化→教育)

 

 

の切口が極めて大切であることが分かりました。

 

生産管理生産性向上・生産効率向上の切口は、以下のポポさんの言葉と一緒に、頭とノートに刻み込んでおくべきものでしょう。

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

なお、今回も私の分析だけでは、私自身の答案やすえさんの答案を活かしきれていないかもしれません。皆さんがお気付きのことがあれば、どしどしコメントしてくださいね!道場読者でノウハウを共有して今年の2次試験に合格しましょう!

 

最後まで読んでいただいた受験生の皆さんに、私が感銘を受けた「青い猫型ロボット」の言葉をお贈りします。

 

「人にできて、きみだけにできないことなんてあるもんか」

 

2次試験は簡単ではありません。でも、諦めないでください。

 

道場ブログを読んでいるアナタが合格出来ないはずがありません。

 

皆さんの合格体験記を読むことを楽しみにしています。

 

今回も長文(2万4千文字・・・、原稿用紙にして60枚・・・)へのお付き合い、本当にありがとうございました。

 

また、今回のシリーズのために再現答案を提供していただいた、「シンゴ、よこよこさん、かのさん、きゃっしい、なおくん、すえさん、もろさん、たくじ」には、心より感謝しています。

 

以上、だいまつでした。

 

 

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おはようございます。きゃっしいです。

昨日のだいまつの記事では、恥ずかしいほどお褒めに与り光栄です。

今回も予備校も真っ青な見事な分析で、再現答案を書いた本人がいろいろ勉強させていただきました。
そこで、今日はせっかくの機会ですので、だいまつ解説とリンクさせながら、解答を書いた者からどういう意図でこの解答を書いたのか、この解答を書くためにどのようなトレーニングをしてきたのかという点を80分の流れに従って補足させていただきたいと思います。

また、それと合わせて、先日コメント欄でも質問がありましたので、夏セミナーでお話した、5分でできる!1次と2次をつなぐためのトレーニング方法をご紹介したいと思います。

 


それではまずは、「きゃっしいの解法実況@事例Ⅱ」ということで、平成29年の事例Ⅱをどのような思考プロセスで解いたのかをご紹介させていただきます。

 

■最初のルーチン(開始~1分)

試験が始まったらまずは、

受験番号を記入→問題用紙を破る→段落番号を記入する

という流れをとります。

これは、私の中では試験開始後のルーチンになっていて、いつもの流れで作業をすることで、「これから解くぞ」と気分を高めていました。

ちなみに、問題用紙を破るために、わたしはこちらのアルミ製の定規を使っていました。
切れ味が良くて結構おススメです。

 

 

■設問の解釈(開始1分~10分)

次に、設問文を読んで、どのようなことが問われているのか、という要求を具体化したり、制約条件を確認したりします。

設問文へのメモはこちら↓

私は事例Ⅱの場合は、制約条件の確認と設問文を読んだ段階で想起される1次知識をメモするということをメインとしてやっておりました。

 

以下に、具体的にどんなことを考えていたかをご紹介します。

第1問は、強みと競合の状況が問われており、恐らく与件文中から要素を引っ張ってくれば(※1)対応できる比較的簡単な問題だろう、と考えました。

また、「競合の状況」というのを見て、この段階では機会または脅威について答えるのかな、と考えました。

 

第2問は、助言問題だったので、B社の経営資源(※2)を活かして何らかの施策を打つ、ということが求められる問題であると考えました。
そこで、いつものように経営資源をリストアップして第2問に使えるものをピックアップする方針で行こう、と考えました。

また、制約条件として、現在のDBを活用しながら、とあるので、DBをどう活用するのかということは意識しないといけないと考えました。

そして、「この予約会(=新たに開催されるハンドバックの予約会)を成功させるために」とあるので、施策は予約会の成功につながるもので、施策の効果として成功につながるために必要なことが達成できるということを示して〆たいと考えました。

さらに、メモには書いておりませんが、解答の構成としては、

施策は①~、②~、・・・、により(効果)を図る。

という形にしようと、この時点である程度頭の中でイメージを持っていました。

 

だいまつも分析で指摘されていましたが、自分の中では助言問題は最後は効果で〆るということを「型」としていました。
ですので、これまでの過去問や演習では毎回効果を入れられるよう意識して練習をしてきましたし、本番でもその練習を活かし、最後に効果で〆るというのができていたと思います。

 

第3問も助言問題だったので、同じく経営資源のピックアップが必要だと考えました。
また、「顧客生涯価値を高める」というワードから、1次知識を踏まえ、「関係強化」を最後に効果として書いて〆たいと考えました。

また、解答構成は第2問と同じく、

施策は①~、②~、・・・、により(効果)を図る。

という形にしようと、イメージを持っていました。

 

だいまつの分析&解説にもあるとおり、私はここで「日用品の活用」という要素を入れそびれています。
その理由は、ここで顧客生涯価値=関係強化と解釈し、その方向で行こうと考えてしまったことにあります。
1次知識を踏まえるのであれば本来は

LTV=平均購買単価×購買頻度×継続購買期間

でしたので、LTVをそれぞれの要素に分解し、そのどれを高めるのかという観点でアプローチすべきでした
そうすると、購買頻度の観点から日用品についても気付いたかもしれません。しかし、過去問や演習問題の経験に引っ張られ(※3)「関係強化」で〆ておけば大丈夫だろう、と安易に考えてしまったため、「日用品販売による購買頻度の向上」という観点に気付くことができませんでした。

ですので、ここでの失点(たぶん)は、この設問解釈の段階で最後の〆に持っていきたい効果を見誤ったというのが原因です。

もし、私がこれを過去問演習として解いていたのなら、反省ノートには「1次知識の展開は定義に立ち返り行っていることを確認する」という今後の改善策を書いたでしょう。

このように、設問解釈の段階で設定するゴールを誤ると、それがもろに解答に響きますので、設問解釈というのはとても重要だということがわかります。

 

第4問もさらに助言問題です。

ターゲット+施策が問われていますので、誰に、何を、どのようにという要素を意識して入れたいということで、メモにも「だれに何をどのように」と書いています。

また、メインターゲットを選ぶ必要がありそうでしたので、メインターゲットを選定する根拠としては、市場が拡大しているセグメント、というのがあり得ると考え、与件文の中で増えているセグメントを探そうと思い、メモにも「ふえてる」と書きました。

 

だいまつの解説では、まるで私のメモを見たかのように見抜かれていて、だいまつの分析力に頭が下がりました。
だいまつも指摘しているように、この誰に、何を、どのようにというフレームワークは事例Ⅱでは必ず意識しないといけないフレームワークです。
ですので、私は普段の過去問や演習問題を解く段階からこのフレームワークを意識した解答が書けるよう練習をしていました

 

全体を通じて感じたこととしては、過去問だと、助言問題でも「製品戦略について助言せよ」とか、「プロモーション戦略について助言せよ」など、ある程度設問の制約条件の部分で範囲を絞ってくることが多かったので、今年もそれをヒントの1つとしようと思っていましたが、それがなかったため、今回の施策は4Pどれもありうるというスタンスで臨まないといけないと考えました。

 

【どうしても伝えておきたい補足】

※1「与件文中から要素を引っ張ってくる」について

私は試験全般について、言い方は悪いですが「得点を多く取るためのゲームをどうやったら攻略できるか」という観点で処理していました。

ちなみに、診断士試験2次試験の場合、このゲームの攻略のカギになるのは、試験委員が用意している(はずの)模範解答や採点基準にいかに自分の解答をひっかからせるかということだと私は思っていました。

そうなると、模範解答や採点基準にはどんなことが書いているのかということが気になります。

先日のchikaちゃんの記事でも説明されていましたが、模範解答や採点基準には恐らく、与件文に基づいたものもしくは1次試験で問われた知識に基づいたものしか書かれていないはずです。

そして、答案が採点されるときは、この与件文や1次知識に基づいて作られた模範解答や採点基準を手元に置きながら採点するはずです。
ということは、自分の解答にも与件文の言葉が書かれていたら、採点者としては

「この記述は採点基準のどの部分のことを言っているんだろうか??」

といったように余分なことを考えずに

「採点基準と同じようなことが書いてあるな」

と思って○をつけてくれるのではと思います。

 

昨日のだいまつの記事でも、私の解答について「与件文の言葉をほぼそのまま使用している」と分析されていましたが、上記の理由から私は意図的に与件文の言葉をそのまま(っぽく)抜くようにしていました。

(っぽく)というのは、字数の関係で端折る際も採点者が見たときの「そのまま感」を保てるよう意識していたということです。
これは、後でご説明するメモの取り方にも反映されています。

また、採点基準は恐らく減点方式ではなく加点方式だろうと考えていたため、与件文の言葉はそのままにしながら、採点基準にヒットしてそうな与件文中のキーワードをいかに多く盛り込むか、という練習を普段の過去問や演習問題では行っていました

 

※2 B社の経営資源について

事例Ⅱでは、昨日だいまつが取り上げたH29年の問題に限らず、「○○について助言せよ」という問題が多く出題されます。

そして、受験生の中でもこの助言問題を苦手としている人は結構な割合でいると思います。

これは、「助言」となるといかようにでも助言できるように思えてしまうため、与件文に基づかないで「オレの経験からするとこうだ!」と自由な発想によるナナメ上の助言を量産してしまうからではないかと思っています。

もちろん、リアルのコンサルの場合、自由で独創的な発想による助言で成果が上がれば、それはそれでありだと思います。しかし、ここはあくまでも試験です。
そのため、試験で点を取ることだけに絞って考えます。

さて、中小企業は、経営資源が限られているので、限られた経営資源をいかに活用するか、ということが重要となります。
ですので、助言問題でも与件文中に書いてある経営資源を活かした助言を行うことが重要となると思います。

しかし、事例Ⅱの場合、受験生を惑わすためなのか、与件文中には様々なダミー要素も含まれているため、「使える経営資源」だけをピックアップする必要があります。

では、使える経営資源とは何かというと、

①すでに成功体験がある経営資源(経営資源の多重利用)

②B社の能力に関連する経営資源(未利用の経営資源の活用)

です。
それぞれの経営資源の探し方をご紹介します。

 

①すでに成功体験がある経営資源(経営資源の多重利用)

その経営資源に関連する、ポジティブなことが書かれているものを探します。

今年の問題の例で言うと、

睡眠状態を聞きながら商品を薦めるという、現社長が始めた接客
→多くの顧客の信頼を得ている

趣味の裁縫、刺繍の技術を生かして、副社長が作った小物入れやトーとバックなどのノベリティ
→人気があり、それを目当てに来店する顧客がいるほど

休憩コーナーで井戸端会議を始めた
→次第に人の輪が広がり

親と子の快眠教室
→教室の参加者は後日顧客として来店するようになりつつある

シルバー世代に関する店内の顧客台帳や現社長達の頭の中にある情報
→貴重な無形資産

を経営資源としてリストアップしました。

なお、後から考えると、

こだわりの日用品販売
→リピートする例も多い

というのも経営資源としてリストアップすべきだった、と思っています。
第3問は設問解釈の時点で方針を誤ったのに加え、ここでこだわりの日用品を経営資源としてリストアップできなかった、というところも日用品の販売という要素が入れられなかった原因だと思います。

 

②B社の能力に関連する経営資源(未利用の経営資源の活用)

こちらについては、資格や「○○できる」といった表現を探します。

今年の問題の例で言うと、

次期社長は保育士の勤務経験があり

情報に容易にアクセスすることができる

を経営資源としてリストアップしました。

 

この経営資源の探し方はとても有効でしたので、私は過去問や演習問題では必ず行っていました
そのおかげで、本番でもこれまでの練習通り、いつもの流れで探しにいけました

もし、なるほど!と思われた方はぜひ、別の過去問で自分の手を動かして試してみてください。
最近の過去問ですと、この方法はかなり上手くいくと思います。

 

※3 過去問や演習問題の経験に引っ張られる(※3)

これはストレート生というより、多年度生に多いことかもしれませんが、危険な傾向です。

過去問をしっかりやり込んでいると「あ、ここは○年の問題に似ている」と思うことがあるかもしれません。
しかし、「過去問だとこうだったから」という理由で解答を作っていると思わぬ落とし穴にはまる危険があります

今回は、そのような過去問パターン解きをする人を嵌めるためのトラップが仕掛けられていました。(たぶん)

そのトラップとは、冒頭2段落目にあった、X市の主要産業のガラス製品という記述です。

過去問を解いていると、助言の際、地元の名産品と組み合わせて何かをするというのは有効である例が多くありました。

そのため、確かに私も最初に与件文を読んだ段階では「このガラスをB社とコラボさせればいいんだね」と思っていました。

しかし、今回の問題では、ラス製品がB社にとって役に立つような根拠地元企業とコラボしろという問題の制約条件もありませんでした。

問題文・与件文を素直に読むとガラス製品が入り込む余地はなかったのです。

そのため、私は怪しいと思いつつもガラス製品は解答要素に盛り込まず、問題文・与件文から導かれることを書こうという方針でいきました。

だいまつも、分析で自ら反省していますが、恐らく彼が解答の中でこのガラス製品という要素を唐突に助言に入れたのは、これまでがっつりと勉強してきた過去問の中では、この手の名産品を助言に絡めるのはテッパンであり、今回もそうだろうと考えたからなのではないかと思います。

しかし、だいまつには悪いですが、私たちが向き合っているのは過去問ではなく、現在の問題です

そして、現在の問題は今目の前に書かれている問題用紙の内容が全てです。

後々振り返って考えると、あのガラス製品という要素は過去問の答え(たぶん)だけを覚えて、それを深く考えずに使ってしまおうとする人を罠にはめるために入れられたダミー要素だったのではと思います。

ですので、過去問でよくあるシチュエーションでも、

「過去問では○○という理由でこうだったから△△という答えになってたけど、今回も○○という理由だから××という答えにしよう」

という、過去問と共通する理由を踏まえて答えを作るのはいい過去問の活用の仕方ですが、

「過去問では△△とふぞろいに書いてあったから△△」

という、過去問と共通する結果を踏まえて解答を作るのはとても危険です。

必ず、「なぜその要素が解答に入るのか」をきちんと説明できるかどうか、ということを考え、シチュエーションだけで安易に飛びつかないようにしましょう

 

■与件文を読む(1回目)(開始10分~12分)

ここまでやってきた設問文の解釈を踏まえて与件文を読みます。

私は1回目に与件文を読むときは、どの問題に使うかというのは関係なく、重要そう/使えそうに思ったところを黄色のペンでマークしながら読んでいました。

1回目はざっくりと概要の把握を目的に読んでいました。

 

■与件文を読む(2回目)(開始12分~15分)

2回目は事例Ⅱの場合、経営資源のチェックを重点的にやっていました。

他の事例Ⅰ、Ⅲですと、ここから関連する段落のピックアップを始めるのですが、事例Ⅱの場合、段落ピックアップがそれほど有効ではないことが多いので、私の場合は省略してしまってます。

経営資源については先ほどの説明の通りですが、私はこの段階で与件文を読んで経営資源をマークした上で、メモ用紙に書き出していました。

そのメモ用紙がこちらです↓

そして、さらに、それぞれの経営資源が第何問に使えそうか、というのをメモしています。

このとき、できればモレなく、ダブリなく(いわゆるMECEですね)できるのがベストですが、もしどうしても悩ましい場合は最悪「モレなく、ダブリあり」にしちゃってもいいかと思います。

私もメモの段階ではきれいに切り分けているように見えますが、実際の解答では例えばノベリティ(刺繍の技術)については、第1問でも第2問でも第4問でも使ってます。

これは、それぞれ使える可能性があったのと、字数的に入れても問題なさそうだったので、どれか1つは刺さればラッキー、という気持ちで入れました。

ちょっと脱線します。

よく、「解答は1枚のコンサルティングドキュメントだから、一連の解答は全体を意識して、解答の要素もモレなくダブリなく使おう」と言われる場合があります。

そして、それを聞いて、1つの解答要素は1つの問題にしか使えないと思い込み、1つの解答要素が2つの問題に使えそうに見えるときなどに、解答要素の切り分けに悩まれる方も多いのではと思います。

確かに実際のコンサルティングであればMECEは重要かもしれません。

また、実際の模範解答はそうなっているかもしれません。

しかし、2次試験で与えられた時間はたったの80分で、その中でできるだけ多くの点を取りにいくというのがこのゲームのルールです。
そうすると、状況によっては、ダブリは許容して、切り分けが悩ましい要素はどちらにも入れてしまうという戦術が有効になる場合もあると思います。

もちろん、ダブリばっかりだと、それぞれの問題の解答要素が薄くなってしまい、高得点は期待できなくなってしまいますので、どうしても悩ましい時の奥の手ではあります。

しかし、以前の記事でも書きましたが、時間との兼ね合いで限られた時間の中で得点を最大化するためにはどうすればいいのか、ということを意識する中で、戦術として使う可能性については考慮しておいても良いのではと思います。

 

■解答メモを作る(開始15分~40分)

さて、ここからは与件文の情報から、解答のためのメモを作っていきます。

まずは、メモ用紙となる白紙に問題番号を振ります。

そして、その隣に問題を解いていく優先順位を書いていきます。

今回の問題の場合、私は以下のように考え、優先順位を振りました。

第1問は、与件文から情報を引っ張ってくるだけだから難易度はあまり高くなさそうだけど、文字数の割には入れられそうな情報が多いから編集に時間がかかるかもしれない
他に解きやすそうな問題があればそっちを優先しよう。

第4問第2問は経営資源を活かしていつもの型で書けばそれほど難しくなさそう。
特に第4問はターゲットはほぼ間違えなく確定できたので、優先順位は1番にしよう。
そして、この2つは先に解きたいので、第2問の優先順位を2位にしよう。

第3問連携という条件がなかなか難しい
なので最後に解こう。

以上の考えから4→2→1→3の順で解くことにしました。

このように2次でも解く優先順位をつけ、その順番に解いていくというやり方は有効だと思います。

というのも、時間がなくなってしまうとどうしても焦って十分な文章が書けなくなってしまう恐れがあるからです。
そのため、私は自信のある問題は先に落ち着いて解いて確実に得点にし、取れるところから順に取る方向で行こうと考えました。

さらに、今回の場合、優先順位は前後しませんでしたが、問題によっては、いざメモを書こうとすると難しくて手が止まってしまうという問題に出会うときもあります。

そのときは当初の優先順位に固執せず、やっぱり変更!と途中で優先順位を変更するということもありということにしていました。

私はメモを作るにあたっては、設問ごとに色を決め、与件文の引っ張ってきたいキーワードや文章の下に線を引き、番号を振りながら文章を組み立てるという方法でメモを作っていました。

この方法のメリットとしては、

①抜き出すところに線と番号を振るだけなので、キーワードをメモに書き写す時間を短縮できる

②抜き出すキーワードのみに線を引く方法なので、抜き出すキーワードを強烈に意識できる

③全体を見渡したときに色の分布で引用箇所の分布がわかるようになるとともに黄色の線がひいてあるけど引用されていない場所というのもわかりやすくなるため、抜け・モレに気付きやすい

再現答案が作りやすい

という点が挙げられます。
ちなみに問題用紙&メモはこちらです↓。

さて、では実際に本番でどう考えてメモを作っていったかというのを流れを追って説明していきましょう。

まずは、優先順位1番とした第4問です。

ターゲットはH27年の過去問を髣髴とさせるような図と、与件文中にもわざわざ「子育て世代」と言ってくれているのでこれで確定でいいでしょう。

ですのでて「子育て世代」というキーワードは絶対に外せないと考えました。あとは設問文で図を参考にとありますので、図を見たよ、というのが伝わるように、具体的な年代として30代のという言葉を足しました。

誰に、何を、どのようにというフレームで書こうと考えたので、まずは上記のようにターゲットの誰と言うのを書き、次に何をについて書こうと考えました。

ターゲットを踏まえると「何を」というのは、ターゲットの子育て世代に向けて売るものです。
与件文を読むと8段落の保育士の勤務経験があり・・・の下りで、昼寝用布団や手作りかばんについての知識が顧客に感謝されたとあります。
そこで、これを強化すべきだろうと思いこの部分を「何を」に盛り込むことにしました。

最後にどのように、についてです。

経営資源をもう一度見てみると、この問題で使えそうなのは次期社長の保育士の経験親子快眠教室です。

さらに、「手作りで用意する手さげカバン」というワードもありましたので、ここに副社長の裁縫の技術も使えるなと考えました。
そして、これらを組み合わせると「保育園用品の手作り教室」というのが良いのではと考えました。

最後に、この助言をやるとこんないいことがあるよ、というのを説明するために効果を書きます。

効果の、口コミからの新規顧客獲得関係強化からの固定客化or愛顧向上というのは、私の中で入れとけば間違いないテッパン効果としてストックしておりましたので、いつものようにテッパンの効果を入れておきました。

 

今改めて再現答案を振り返ると、私の頭の中では次期社長の知識や経験を活用するというのは前提として解答に反映していたのですが、それは私の頭の中で思っていただけで、明確には読み取りにくかったので、もう少しダイレクトに「次期社長の保育士の経験を活かして」などのフレーズを入れても良かったのかなと思いました。

また、解答の趣旨に書かれており、だいまつも解答要素として入れていた「全国と比べて構成比の高い」という解答要素についても、「何を」「どのように」の部分のボリュームを鑑みて省略してしまいましたが、入れておくべきでした。

改めて私の解答を見ると、「何を」の部分がまだもう少しコンパクトに圧縮できたようにも思えましたのでこの部分を削れば、「全国と比べて構成比の高い」という解答要素も入らなくはないかな、と思います。
しかし、これを書いた時点では、上手く収まるような編集ができませんでした。

 

次に優先順位2位とした第2問です。

第2問は設問解釈で想定した通り、「施策は①~、②~、・・・、により(効果)を図る。」という型でカチっと片付けたいなと思いました。

まず、効果を考えると、データベースを活用することによる予約会の成功とは、予約会にお客さんが来てくれることだろう、と考え、「顧客の来店を促す」というのが効果になるだろうと考えました、

そこで、経営資源を活用し、顧客の来店を促す施策を考えました。
使えそうな経営資源としては、まずは容易に情報にアクセスできるデータベースは大前提なので、それを具体的にどのように使うのかということになるかと思います。

与件文を読むと、6段落目に「日ごろの交流を通じて顧客の好みをよく把握している副社長が品揃えを厳選した」とあるため、この成功体験をハンドバックの予約会にも活用する目的で、データベースの好みの情報を活用した品揃えという施策を挙げました。

また、データベースには住所情報もあるということなので、それも活用したいと思いました。

しかし、単なるDMだけだと弱いので何らかの工夫をする必要があると考えました。

DMというと、平成20年の女将の手書きのDMお礼状がちらりと頭をよぎり、手書きのメッセージ案が浮上しましたが、過去問の経験から与件文に書かれてもないようなことを根拠レスに解答するのはやっちゃいけないことだと思い、考えを改めました。

そして、

①データベースには顧客の好みの情報が詳細に入っていること、

②100件強と最悪手作業も可能なほど小規模なデータベースであるため大きなシステムを導入する必要はなさそうであること、

③ワントゥーワンマーケティングは1次知識でも出てくるようなそれほど特殊な施策でないこと

から、ワントゥーワンマーケティングを意識した「顧客に応じたDMを送付」という施策も挙げました。

ただ、品揃えとDMの2点だけだと字数的にはまだ余裕がありそうだと考え、+αの得点の可能性を求め顧客の来店を増やすために他に使える経営資源はないかと考えました。
そして、これまで顧客を呼び込むのに使えたノベリティ休憩コーナーの井戸端会議も活用しようと考えました。

 

ただし、最後の2点は、経営資源を活用して顧客を呼び込むということには有効だと思いますが、設問文の「B社は現在のデータベースを活用しながら」という制約条件を忘れてしまっています。

ですので、最後の2点の施策は点数が入ったかもしれませんし、点数が入らずマス目を無駄にしただけになったかもしれません。

ただ、制約条件を忘れた、というのは完全に当時の私のミスです。
多分、普通の過去問演習として解いたのであれば、反省ノートに「制約条件を忘れ、不要な助言でマス目を無駄にした。制約条件はメモができた段階でもう一度改めて確認する」と書いたはずです。

 

字数的に要素として4つあれば若干多いくらいなので、どこかで解答に刺さっているだろうと思い、施策のリストアップ→効果で〆ました。

 

ちなみに、この問題についてのだいまつの解説では4Pの視点で考えることの重要性を説いてますが、実は恥ずかしながら試験中はこの問題は4Pをあまり意識せずに解いてしまっていました。
どちらかと言うと、「データベースと組み合わせられるB社の経営資源は何か」という観点で与件文に使えるネタを探しに行ったところ、「婦人服の予約会で副社長の顧客の好みを把握した品揃えが好評だった」という成功体験があったので、それを拾ったら、結果として4Pのプロダクトだった、ということです。
せっかく褒めていただいたのに恥ずかしいです。。。

さらには、「ありなんじゃないか」と言っていただいたノベリティについても、上記のように制約条件を忘れてしまったため、制約条件からは少しずれた解答となってしまっていた点は反省しきりです。

ということで恥ずかしい種明かしはしてしまいましたが、このようにいくつかやらかしてしまっても事故にならず、それらしい解答が作れたのは、「助言は与件文の材料から」という鉄則だけは絶対外していなかったからだったのではと思います。

 

次に優先順位を3位とした第1問に取り掛かります。

この問題は、与件文からそれらしい要素を引っ張ってくるだけなので難易度としてはそれほど高くはないと考えました。
しかし、入れたい要素の割には文字数が60字と少なめでしたので、①いかに要素をもりもり盛り込むかと②各10点の問題なので編集に時間をつぎ込み過ぎないようにする、という2点に気をつけて処理していこうと考えました。

(a)の要素もりもり問題は、これまでわずかなスペースさえあれば要素を詰め込むトレーニングを散々行ってきて、勉強仲間からは要素のもりもりっぷりに「もり子」とまで呼ばれたきゃっしいの本領を発揮するところです。

採点者が私の盛り込んだ要素を見逃さないよう、極力与件文の表現を残しつつ、可能な限り要素を詰め込もうと頭をひねったところ、だいまつからもお褒めに与った「誘客力」というワードを現場でひねり出すことができ、無理やり60字に詰め込める見込みが立ちました。

現場で苦し紛れにひねり出しましたけど、確かにこのワード、結構使えますね。

(b)は、①60字という限られた字数と、②あえて視察に行ったという記載から、B社は競合として大型スーパーの方をより重視しているのだろうという判断、③処理にかかる時間を鑑み、ピックアップする競合は大型スーパーとしました。

要素としては、5段落目の1行弱と9段落目の1行強がそれにあたると考えました。
1行は38字=約40字なので、2行=約80字を3/4に圧縮すればいい比較的楽な対応だと考えさっさと次の問題に移りました

 

この問題は出題の趣旨を見ると、百貨店も挙げる必要があったようです。
しかし、10点という配点と、編集にかかる時間を勘案すると、事例Ⅱ全体の処理として考えた場合、百貨店を盛り込もうと苦労せずに、大型スーパーに絞ってさくっと処理してしまうという対応も悪い手ではなかったと思います。

 

最後に第3問に取り掛かります。

この問題の優先順位を最後にしたのは、与件文に提携先の中小建築業の記載が少ないためどのように連携すればよいのかというヒントが少ないと感じたからでした。

まずリストアップした経営資源のうち、使えそうなものを確認しました。

そうすると、経営資源メモのうち、①接客力③休憩コーナー⑦顧客台帳あたりが使えそうだと考え、それをメインに行こうと考えました。

建築業者の情報はほとんどなく、唯一この問題に関連しそうなのは、「介護のための改装も増加している」というワードくらいです。
ということは、この業者と連携して売るのは、第1段落でリストアップされている商品のうちだと介護ベッドということで確定かと考えました。

この介護ベッドを建築業者と連携しながら経営資源を活かしつつ売って、シルバー世代の顧客との関係を強化(←設問の解釈の段階でそう思い込み、それ以外の可能性を考えられていない)ができる施策を助言するということになります。

ただ、施策を考えてみたものの、関係強化につながる施策はいまいちぱっとせずでした。

これで関係強化に本当につながるのかな、という不安はありましたが、残り時間も迫っていたのでとりあえずこれで行くしかないと思いこのメモで答えを作る方針としました。

 

■解答を書く(開始40分~)

第3問の施策は本当に顧客との関係強化につながるのか怪しいところはありましたが、私の中で「残り40分になったらどんな状況だろうと答えを書き始める」という絶対的ルールを定めていましたので、モヤモヤもそこそこに解答作成に移りました。

この絶対的マイルールの40分という時間は、何度も過去問や演習問題をやった経験を踏まえて決めたものです。

悩ましい問題の時などはどうしても40分でメモが書き上がらない場合もありますが、解答欄が全部空欄のまま時間がどんどん過ぎていくというのは精神衛生上よろしくなく、焦りから普段やらないミスをやらかしてしまった経験もあったため、試行錯誤の結果、このマイルールに行き着きました。

このマイルールの場合、メモが全部書きあがっていない状態でも、残り40分になったらとりあえずできたものだけでも解答を書き始めます
そうすると、既にメモができている数問分はまず解答用紙が埋まり、とりあえず気持ち的にはある程度の点数を確保した気分となります。

そのため、メモができていない1~2問にじっくり向き合うことができます

 

さて、ではそれぞれの個別の問題に移ります。
基本的にはそこそこしっかりメモができているので、それを字数を考えながら解答用紙に書き写していくだけとなります。

このとき、この後で説明する100字訓練で鍛えた字数感覚が活きてきます。字数感覚からちょっと字数がきつそうなときは、削っても影響のなさそうな形容詞を削ったり、少ない字数にできる言い換え(例:モチベーション→意欲 など)を活用して、無理やり所定の文字数にねじ込みます。

また、逆に余裕がありそうであれば、ダメ元でついでにぶち込める要素はないかちょっと探してみたり、引っかかりそうな形容詞を追加してみたり、効果のところをたっぷり手厚くしてみたりなど、+αの得点のチャンスが狙えないかをトライしてみつつマス目を埋めます。

全部解答を書き終わったら、誤字・脱字はないか改めてチェックしてちょうど制限時間くらいとなりました。

この80分で書き上げた再現答案は昨日のだいまつの解説こちらをご覧ください。

 


だいまつに触発されついつい書き始めてしまったら、前半だけで1万字を超えてしまいました。
毎度毎度長文ですみません。

続いて、「5分でできる!1次と2次をつなぐトレーニング方法」ということで、以前コメント欄でもセラムさんからご質問をいただきましたので、夏セミナーでもご紹介した、「1次知識の100字訓練」という方法を簡単にご紹介します。
さらに、夏セミナーで「後日紹介します」とお伝えしたお題のきゃっしい流解答もご用意しました。

 

1次試験はマークシート式で、選択肢から答えを選べればよかったものが、2次試験では答えを文章として書ける必要があるという点が、1次試験と2次試験の違いですね。
2次試験を難しく感じる方は、この違いのために難しいと感じているのではと思います。

今回ご紹介する練習方法は、1次と2次のギャップを埋めるためのトレーニング方法で、昨年、受験校で教わったものをきゃっしい流にアレンジしたものです。

その方法とは、

① 2次試験でも必要とされる1次知識(例:機能別組織のメリットは?など)について、自分でお題を設定する。

② そのお題について、5分を目標に100字で説明する。

というものです。

例えば、「機能別組織のメリット、デメリットは?」というお題を設定したとすると、

といったように、1次知識を100字にまとめます。

ポイントは
・PCなどで打ち込むのではなく、手書きで書く練習をする
・制限時間5分を目標に時間を計りながら行う
という点です。

もし、最初から何もなしに書くのが難しければ、お題からいきなり中身を書くのではなく、お題の部分を解説したテキストを横目に見ながら、それを自分の言葉で100字にまとめる、という形でもいいかもしれません。

この練習には、
・2次試験で解答する上で前提となる1次知識をアウトプットすることで知識を定着させる
・100字の字数感覚が身につく
・1問解答を書くのに必要な時間感覚が身につく
という効果が期待できます。

特にストレート生で、書くということに十分慣れていない方は、今から春秋要約するよりはおススメの方法かと思います。

でもお題ってどんなお題にすればいいの?という方のために、私の方でお題を用意しておきました。

お題はこちらからダウンロードください。(セミナーに来られた方はセミナーで配布したお土産の内容と同じです。)

さらに、どんな風に書けばいいのかわかんないよ、という方のためにお題に対するきゃっしい流解答も用意しました。きゃっしい流解答はこちらからダウンロードください。

なお、このきゃっしい流解答を使うに当たっては、1つだけお願いがあります。

丸暗記はやめてください

というのも2次では自分の言葉で説明するという力が求められているので、丸暗記をすると応用力が全く身につかないからです。

ぜひこの機会に自分の言葉で説明する力を身につけてください。

このツールがみなさまのお役に立てれば嬉しいです。

以上、きゃっしいでした。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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一発合格道場 夏セミナー2018

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□ 開催日時:2018年8月18 日(土) 13:30〜16:30※懇親会は17:00〜19:30予定
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□ 定員:42名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

□ 申し込みサイトはこちらから

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

おはようございます。
きゃっしいです。

1次試験から1週間が経ち、2次試験へと進んだ方はそろそろ本腰を入れて試験対策を始めた頃ではないでしょうか。

2次試験は正解が公開されず、様々な予備校が公開する模範解答ですらばらつきがあるなど、とてもつかみどころのない試験です。

そんな中で、正解を推測するために唯一参考となるデータが、得点開示結果です。
昨日のだいまつの下手したら予備校の授業よりためになる記事でも書かれていますが、得点開示結果付きの再現答案を分析することは診断協会が想定する「答え」に1歩近付くことなのだと思います。

そこで、今回は一発合格道場9代目のメンバーの再現答案&得点開示結果を集めて一覧にしてみました。
これだけの数の再現答案と開示結果が見られるのは、ふぞろい以外だとここしかないのではないでしょうか。

さて、ではこの宝の山の再現答案集をどう活用するか、ということですが、以下のような活用方法があると思います。

 

①いい答案をパクる
一言で「いい答案」と書きましたが、「いい答案」にも2つの考え方があります。
1つは得点開示結果がいい答案、もう1つはあなたがパクるのにちょうど「いい答案」です。

前者は言わずもがなですので、後者について補足します。
ここに再現答案を掲載している一発合格道場のメンバーは、それぞれ通っていた受験校やこれまでの学習時間などバラバラで、再現答案集を見ていただくとわかるように、答案の構成や文章のスタイルは人それぞれです。

ですので、再現答案を実際に読んでみて、あなたが「これならマネできそう」もしくは「こういう答案を書きたい」と思う答案からパクれる要素をパクってください。

なお、パクるにあたっても、いい解答要素なのか、因果の展開のしかたなのか、文章のわかりやすさなのか、様々な要素があると思います。

パクるときは、この答案から何をパクりたいのか、ということをしっかり意識してパクるようにしましょう。

 

②合格答案に必要な要素を分析する
道場メンバーの答案も80点近い答案から60点を切ってしまうものまで点数がバラバラです。
昨日の記事でだいまつがあまりにも見事に分析しているので、まだ読んでいない方はまずはそれを見てもらえればと思いますが、それぞれを見比べてどれくらいの答案ならどれくらいの得点が取れるのか?や解答に入っている要素と入っていない要素は何か、などを比較して分析してみると見えてくることがあるかと思います。

また、道場でも今後、再現答案を使った分析記事を書いていきますので(だいまつさん、本当に期待してます)そちらもぜひ参考にしていただければと思います。

それではさっそく再現答案集をどうぞ!

 

一発合格道場9代目 得点開示結果
(HNまたは得点をクリックするとそれぞれの再現答案に飛びます)
一覧で比較できるエクセル版のダウンロードはこちらから

HN 勉強方法 2次受験回数 2次学習時間 うち
H29 8月~
得点開示結果 (参考)
予備校評価
合計 予備校
予備校
きゃっしい TAC通学
&MMC通信
1回 600 375 79 78 67 56 280 AABA ABAA
よこよこ MMC通学 2回 1000 352 50 60 67 70 247 ABAA
きゃず 独学→ MMC通信→MMC通学 2回 600 274 65 58 65 57 245
zenzen 独学 3回 170
ヒロちゃん 基本TAC通学
少し通勤口座
直前AAS合宿
1回 400 346 58 51 65 66 240
ゆう TAC通学& MMC通学 1回 450 356 70 57 69 75 271
へんりー TAC通学 1回 240 240 56 60 70 56 242 BBCB DBBA
たかじん 独学+
通勤口座
1回 147 147 70 61 52 71 254
桃ちゃん TAC通学 1回 232 73 67 69 47 256
chika MMC通学 1回 6-700 416
だいまつ TAC通学 1回 800 417 64 64 83 58 269 BCCB

 

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道場メンバーの再現答案


■きゃっしい

事例Ⅰ(79点)
第1問
前身のX社は70年近い歴史の老舗で県を代表する銘菓として人気を博すほど主力製品の認知度が高かった。A社社長がX社社員であったA社はその商標権を譲渡されたため商品名を冠した新会社で知名度を活用できたため。

第2問
特徴は①非コア業務である箱詰めや包装、倉庫管理等の補助業務に非正規社員を活用し②人手による作業であった製造工程を自動化し効率を高め③商品アイテムを主力商品に限定しオペレーション効率を向上した点。

第3問
メリットは①地元企業を誘致対象とした工業団地のため低コストで進出でき②製造工程の自動化により業務を効率化しコストが削減でき③HACCPに準拠することで品質を向上させ④売上拡大に対応し規模が拡大できた点。

第4問
自社販売による直接販売は行っていないため①顧客ニーズが把握できず新商品開発に活かせず②直接販売のノウハウがなく首都圏出店が困難な点。全国の市場で戦える新商品の開発を実現する人材が確保・育成できない点。

第5問
課題は①全国の市場で戦うことのできる新商品の開発を実現する人材を確保・育成し②A社立ち上げ時の社員の定年退職のため技術やノウハウを継承し③全株式をA社社長が保有するため次世代のリーダーを育成し円滑な事業承継を行い④新商品開発のための体制を構築し、市場ニーズを収集し⑤主力製品のブランドを維持すること。

事例Ⅱ(78点)
第1問(a)
強みは①睡眠状況を聞きながら商品を薦める接客力と信頼②ノベリティの誘客力③休憩コーナーや日用品販売による継続的な接点。

第1問(b)
大型スーパーは若年層住民の大半が買い物に利用しているが、高品質な商品が少なく、従業員も少なく、十分な説明が不足している。

第2問
施策は①データベースの購買履歴や好みの情報を元にした品ぞろえとし②副社長の裁縫・刺繍の技術を活かしたノベリティで誘客し③住所や好みの情報を活用し顧客に応じたDMを送付し④井戸端会議で紹介することで口コミを促し、リピーターの重要顧客の来店を促す。

第3問
中小建築業と連携し、休憩コーナーでB社の接客力と信頼を活かし、介護のための改装相談とそれに合う介護ベッド等の介護用品の販売を行い、シルバー世代の顧客台帳情報を活かし、顧客に合った商品を販売し、顧客との関係強化を図る。

第4問
30代の子育て世代をターゲットとし昼寝用布団等の子供用寝具や保育園用品やその素材を販売する。副社長の裁縫・刺繍の技術を活かした保育園用品の手作り教室や親と子の快眠教室の開催により口コミを喚起し新規顧客獲得と既存顧客との関係強化で固定客化を図る。

事例Ⅲ(67点)
第1問
課題は担当者・班の間の連携体制の構築と全社としての生産計画の立案。対応策は①専任担当制を改め作業者間の連携を強化し②注文が入ると担当者に直接指示が行われ各担当が顧客と直接打ち合わせる状況を改め、受注情報を全社で共有し、全体として生産計画を作成する。

第2問
課題は生産性向上と余力活用のための作業員の多能工化。対応策は①各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報は各専任担当者が保有する状況を改め標準化・マニュアル化し②担当している機械以外の操作もできるよう教育を行い、応援可能とし余力を生じさせる。

第3問
ホームページに①複雑な形状の加工を容易に行う動画を掲載し加工精度・操作性を②プログラムの作成方法、提供の可能性、メンテナンス方法に関するQAを掲載しメンテナンス性を訴求し、NC機械を利用した経験のない潜在顧客の疑問を解消する。社内対応策として社長と常務のみの営業体制を改め選任の営業部門を作る。

第4問
方策は①汎用性があり操作性が良いCNC木工加工機の販売に加え②NC機械を利用したことのない顧客に社長のITの技能を活かしたプログラム提供やC社の経験を活かしたメンテナンス代行サービスや取り替え部品の販売を行う。これにより、下請けから脱し、継続的な収益源を獲得し、収益性の向上を図る。

事例Ⅳ(56点)
第1問
設問1
①(a) 売上高総利益率 (b) 12.70%
②(a) 負債比率 (b) 403.14%
③(a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
効率性は高いが、加工コストが削減できず収益性が低く、負債依存のため安全性が低い。

第2問
設問1
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△109百万円

設問3
営業利益 740百万円
発電単価 14円

第3問
設問1
税引前利益の差額 40
税金支出の差額 18
税引き後利益の差額 28
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー 76

第X1年度初め △210
第X1年度末 76
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 58

設問2
安全性 回収期間 3.31 年
収益性 正味現在価値 44.63 百万円
投資する

第4問
設問1
被支配株主損益の16百万円が除かれるため当期純利益は43百万円。

設問2
子会社化で収益が売上、費用に計上され、総資産は増加する。

設問3
影響は、経営の支配力が強まり、親会社の戦略に応じた経営が可能となる点。

 


■よこよこ

事例Ⅰ(50点)
設問1
最大の要因は、地域の愛顧の応えX社の主力製品を継承したことであり、具体的には、①製造面で、X社の製法を守り品質と味わいを維持し、②販売面で、贔屓筋の支持を取り付け販路と商標権を獲得した為である。

設問2
特徴は、①製造部門では、高い品質と味わいを維持しながらも、自動化による合理化や工業団地への進出により効率性を高め、②営業部門は、卸売により直接販売を行わず、地域での知名度を活かした販売をしている事である。

設問3
メリットは、全国展開に必要な製品確保である。具体的には、①HACCP準拠により、品質の担保を図り、②従来の味わいと品質を守りながら生産性を向上し、③日産5万個の製品供給を構築したことである。

設問4
A社は、人材不足による販売力低下リスクがあり、①採用・配置面で営業経験者の採用、②評価・報酬面で成 果主義的な評価報酬制度導入・能力開発面 でOJT、Off-JTによる教育を実施するべきである。

設問5
C社は、①定年退職者によるノウハウ継承や生産力の維持・強化を図るため、人材育成部門を設置する。②商標権や地域の愛顧を活かすために、 宣伝部門の設置し、宣伝に関わる権限の移譲を図る、③全国展開による意志疎通不足に対して、定期会議の設定を行う。

事例Ⅱ(60点)
第1問(a)
強みは、①快眠状況、又は保育士の経験による提案力、②裁縫技術による関連品の品揃えや井戸端会議場所提供による集客力である。

第1問(b)
競合は、安く買いたい層に、①価格の安い商品を中心に、②説明員を置かず人件費を抑え、③大型スーパーの集客力を利用している。

第2問
施策は、①顧客DBの購買履歴を分析し選好しそうな商品のチラシをDMで送付する。②集客増加のため、日用品を景品として供出する。③家族・友人の同行を誘うため来店ポイントを付加する。

第3問
施策は、①介護のための改築時に、動線を配慮した介護ベットの配置や間取りを提案する。②井戸端会議にて高齢者の要望を聞き取り、改築に反映する、③睡眠状況を定期的に聞き取り間取りの手直し、等でLTVを向上する。

第4問
ターゲットは、30代の子育て世代とする。施策は、①品揃面で、地域の保育園の規則に準じた布団やカバンの新築時の買い替え需要品の充実である。②販促面で、入園時期に説明会の開催や,親子の快眠相談をSNSにて実施して、新規顧客を開拓する。

事例Ⅲ(67点)
第1問
C社は、①受注面で、営業力の不足がある為営業体制を強化する、②外注面でCMC制御装置が必要なため、CMC制御装置業者とのアライアンスを強化する、③製造面で機械製造班と製缶板金班が加工組立班の協調のため、定期会議を開催し意志疎通を強化する。

第2問
C社は、①作業機械毎の専任化により、余力の活用がなされていないため、多能工化が必要であり、② 作業者毎に技術を専有している為、マニュア ル化・標準化して共有、訓練を行う、③担当任せの受注で生産計画が形骸化している為、 全工程計画を策定する。

第3問
HPの活用方法は、作業状況の動画配信、SNSによる質問の対応、HPからの受注獲得である。社内対応策は、① 動画の企画・撮影・配信の担当部署の設定、②SNSからの質問に対する想定回答集の作成、③HPからの受注に対応のフォーマット作成し、仕様や納期に関する打ち合わせ体制の整備である。

第4問
C社は、製品面でCNC木工加工機の精度や使い易さが重要なので、開発・設計部門の設置を方策とする。 サービス面では、①プログラム作成・提供サービス、②駆動部や刃物のメンテナンスサービス、③加工可能な材料情報提供サービス等を充実する方策とする。等により、高付加価値化を図る。

事例Ⅳ(70点)第1問
設問1
① (a) 売上高総利益率 (b) 12.70%
② (a) 自己資本比率 (b) 19.88%
③ (a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
高品質の製品で 商品の効率性は高いが、高コスト、借入依存で収益性と安全性は低い。

第2問
設問1
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△187百万円

設問3
営業利益 26百万円
発電単価 31円

第3問
設問1
税引前利益の差額 40
税金支出の差額 18
税引き後利益の差額 28
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー 76

第X1年度初め △210
第X1年度末 76
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 53

設問2
安全性 正味現在価値 41.7 百万円
収益性 投資収益率(PI) 19.57 %
投資する ○

第4問
設問1
事業収益が低く、借入依存による支払利息が過大であり収益性が低い。

設問2
影響は、出資金を賄うため、流動資産流出、借入金増大となり、安全性が低下する。

設問3
良い影響は、経営の自由度が向上し、社員の士気が向上する。悪い影響は経営陣の単一化により多様性が失われる。


■きゃず

事例Ⅰ(65点)
設問1
要因は、➀贔屓筋など、商品復活を求める固定客の存在、➁現在の主力商品の地元での高い認知度や商標権などの商品力、③X社社員であったA社社長や専務の高い営業力とリーダーシップ、等で人気を得たため。

設問2
再現答案なし

設問3
メリットは、➀資金面で、地元企業の誘致対象となることでの優遇、➁生産面で、自動化による効率性向上による日産5千個体制への強化、③品質面で、HACCPへの準拠と、かつてと同じ品質や触感の確保、を生み出した。

設問4
リスクは、➀知名度、ブランド力の不足、➁開発体制の不足、③首都圏出店未達によるニーズ把握力不足、である。

設問5
再現答案なし

事例Ⅱ(58点)
再現答案なし

事例Ⅲ(65点)
再現答案なし

事例Ⅳ(57点)
再現答案なし


■zenzen

事例Ⅰ(得点未開示)
設問1
要因は、経営資源を主力商品に集中させたことである。具体的には、A社は経営者経験が無く資金も不足する中で、X社時代から主力商品の認知度が高く、商品アイテムを主力商品に限定することで早期の売上拡大を図れた。

設問2
特徴は、①製造工程が自動化され効率化されている②菓子づくりや生産管理等のコア業務を正規社員が、補助業務を非正規社員が行うよう分担している③交代制など柔軟なシフト体制により非正規社員の定着率を高めている。

設問3
工業団地の他社の製造ノウハウを学び、HACCP導入や製造工程の自動化による効率性向上により①X社時代の商品と同等の品質や食感を復活させた②ラインアップ拡大と大量生産体制の整備等で売上拡大の効果を生んだ。

設問4
リスクは、①地域ごとの菓子需要の違いによる地域リスク、②需要変動により投資回収が困難になり負債を抱える投資回収リスク、③景気変動により売上が変動する景気変動リスク、等が考えられる。

設問5
課題は、①新商品開発体制の強化と②次世代の経営者候補の育成である。具体的には、①部門横断的な新商品開発プロジェクトの導入と権限移譲②外部研修、社内研修等で開発技術の強化③新卒採⽤・中途採⽤の実施で組織活性化と技術・ノウハウの承継、等により⻑期的な人材育成を行うべきである。(うろ覚え)

事例Ⅱ(得点未開示)第1問(a)
強みは、①睡眠状況を聞きながら商品を薦めるというこだわりの接客、②顧客と継続的な接点を持ち、好みを把握していること、である。

第1問(b)
大型スーパーでは、高品質な商品が少なく、従業員がほとんどおらず、十分な説明ができない状況である。

第2問
行う施策は、①データベースから顧客の好みに合わせて品ぞろえを設定すること、②購入履歴のある婦人服に合わせやすいハンドバッグを提案すること、③案内チラシを作成し、店内に掲示するとともに、重要顧客の来店時に手渡すなど直接周知に努めること、である。

第3問
施策は、中小建築業と連携して情報を共有し、①核家族世帯の建築需要に関しては孫用のプレゼントとしてベビーベッドなどを提案し、②介護のための改装に際しては、介護ベッドを提案することで売上向上を図る。

第4問
ターゲットは、シルバー世代に次いで人口構成比の高い30~40代の子育て世代である。実施する施策は、①親子教室の強化、②介護グッズイベントの開催、③子供向けのノベルティグッズの開発である。これによりターゲットを中心とした3世代に希求する。

事例Ⅲ(得点未開示)
第1問
再現答案なし。

第2問
再現答案なし。

第3問
HPの活用方法は、①実際に加工している様子を動画で紹介すること、②プログラムの作成方法、プログラムの提供の可能性、駆動部や刃物のメンテナンス方法、加工可能な材料についてのFAQを充実させること、③加工精度や操作性、メンテナンスの容易性をアピールすること、である。社内対応策は、問い合わせ対応力の強化である。(完全うろ覚え)

第4問
製品に対する方策は、CNC木工加工機の改良と新機種開発を行うことであり、そのために最終検査を設計担当者から製造部に移管する。サービスに対する方策は、受注量が減少し、受注単価の値引き要請が激しい産業機器、プラント機器の部品加工から段階的な撤退を検討することである。(完全うろ覚え)

事例Ⅳ(得点未開示)第1問
設問1
① (a) 売上高総利益率 (b) 12.70%
② (a) 自己資本比率 (b) 19.88%
③ (a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
再現答案なし

第2問
設問1
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△244

設問3
営業利益 250
発電単価 27

第3問
設問1
税引前利益の差額 70
税金支出の差額 9
税引き後利益の差額 61
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー 31

第X1年度初め △210
第X1年度末 91
第X2年度末 79
第X3年度末 79
第X4年度末 79
第X5年度末 74

設問2
安全性 回収期間法
収益性 正味現在価値法
投資する 〇

第4問
設問1
再現答案なし

設問2
再現答案なし

設問3
再現答案なし


■ヒロちゃん

事例Ⅰ(58点)
設問1
要因は①地元で人気のX社及び3種類の主力商品に絞り、社名も商品名を冠する等ブランド力を維持したこと。②地元の菓子工業組合や主要得意先から支援等、短期間で事業再建する為の外部との協力体制があったこと。

設問2
特徴は、餡づくりや生産管理などコア業務は正規社員に任せて、箱詰めや包装など簡単なノンコア業務は非正規社員に任せる。これにより人材資源を効率的に活用することが出来、正規社員の少人数運営を可能にしている。

設問3
メリットは工業団地内の他企業との連携が可能となり、①共同開発や研究により、新技術や新商品開発が容易になる。②共同配送・仕入れによりコスト低減が図れ、更に小口配送も可能となり顧客満足度も向上する。

設問4
障害となるリスクは①営業人員が少なく、且つ配送管理や在庫管理を兼務している為、全国市場での営業活動が十分に行えない。②既存商品のブランド力が全国的に通用しない、または多様なニーズに応えられない。

設問5
組織的課題は①商品開発の専任部署設置及び人材採用を実施し、新主力商品の開発をすること。②定年退職した生え抜き社員達の代わりに次世代幹部となる人材の採用及び育成。③首都圏で直営店営業を行い顧客と直接コミュニケーション取り、ブランド力向上やニーズ収集して商品開発に活かす等アンテナショップの役割を任せる。

事例Ⅱ(51点)
第1問(a)
強みは①次期社長の保育士経験から培った保有ノウハウ。②睡眠状況に合った提案や、休憩コーナーを設置する等の接客力。

第1問(b)
状況は、①高品質な商品が少ないこと。②従業員がほとんど店内にいないこと。③十分な商品説明が出来ないこと。である。

第2問
施策はDBを活用して①FRM分析を行い、優良顧客の絞り込みを行い、割引クーポン提供や優先招待などのFSPを実施して既存顧客の関係性を向上させる。②紹介制度付きDMを発送して口コミを発生させることで、新規顧客獲得を図る。これらで既存顧客の買い上げ点数・頻度向上と新規顧客からの購入により売上向上させる。

第3問
施策は、地域内の中小建築企業と連携して、介護リフォームを実施するタイミングで介護ベッドなどの寝具の提案販売を行うことで、顧客は改築間取りに最適な介護ベッド等を、購入手間無く得ること出来るので、顧客生涯価値の向上が期待出来る。

第4問
人口構成比図でX市は全国比で30代層と10才前後未満が多く、若い子育て世代が多いと推測し、よってターゲットは彼らとする。施策は次期社長の保育士ノウハウを活かして親と子の快眠教室イベントの継続等で関係性を構築し、愛顧向上させ固定客化を図る。

事例Ⅲ(66点)
第1問
課題は今まで賃加工業のみのC社が最終製品生産販売をするために必要な機能を設置することと、全体的な生産管理を実施すること。対応策は①設計要員の増員,②調達部門の設置とその人員配置,③今まで作業員ごとにバラバラに行っていた作業計画や仕様打合せを全社的に一元化して管理統制する。

第2問
課題は専任担当者以外でも各担当機械を操れるようにすることと、段取り作業の効率化。対応策は操作・加工方法に関する技術情報を標準化・マニュアル化して教育を施し、多能工による多工程持ちを実現する。また、CAMの導入により段取り時間の短縮化も図る。

第3問
HPの活用方法は、特徴である精密加工の内容を理解してもらうために、①複雑な形状の加工を容易に行うCNC木工加工機の実演動画をアップする。②NC機械未経験者向けのQ&Aページ設置する。社内対応策は①問い合わせに応える社内窓口部署の設置。②潜在顧客にもリーチする提案営業を可能とする為に営業部門の強化。

第4問
製品は、異業種交流や外部制御装置製作企業との連携を促進させ、多様な顧客ニーズに合った改良や新機種の開発を進めること。サービスは、単に製品を売って終わりではなく、顧客購入直後の導入サポートや、アフターメンテナンスなどフォローサービスの提供。

事例Ⅳ(66点)

第1問
設問1
① (a) 売上高総利益率  (b) 12.70%
② (a) 固定比率  (b) 345.71%
③ (a) 棚卸資産回転率  (b) 22.95%

設問2
ニーズに合った提案が出来ず収益性低く、固定資産取得を借入金で賄っており安全性低い。

第2問
設問1
売上高 3878
売上原価 3309
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△244百万円

設問3
営業利益 250百万円
発電単価 27円

第3問
設問1
税引前利益の差額 △20
税金支出の差額 57
税引き後利益の差額 37
非現金支出項目の差額 90
第X1年度末の差額キャッシュフロー 127

第X1年度初め △210
第X1年度末 127
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 48

設問2
安全性
収益性
投資する 〇

第4問
設問1
D社単体になることで最終利益は増加する。

設問2
子会社化することで収益性が向上するという好影響がある。

設問3
関連会社を子会社化した場合、ビジネスモデルが全く異なるので、経営者から従業員へ納得性のある説明をして理解を促す必要がある。


■ゆう

事例Ⅰ(70点)
設問1
要因は、①X社が引き継ぐ以前から主力製品の認知度が高く②譲渡により商標権を獲得し③A社社長のリーダーシップにより主要取引先から販売支援の継続を受け④主力製品に絞って事業再建を進めたためである。

設問2
特徴は①専門性を発揮する機能別組織体制をとり②フラットな階層で迅速な意思決定を可能にし③コア業務とノンコア業務を分類し、非正規社員を戦力化し活用することで、少人数での事業運営を可能にしている点である。

設問3
戦略的メリットは①ハサップに準拠していることで衛生管理水準を高め②銘菓と言われたかつての商品に勝るとも劣らない品質や食感を確保し③3種類のラインナップの焼き菓子を日産5万個体制に整備したことである。

設問4
障害となるリスクの可能性は①主力商品がX社時代の商品に依存しており、新製品開発力の低下②(人材育成に関するリスクを記載※再現不可)③社内コミュニケーションの希薄化④固定費の増大等である。

設問5
組織的課題は、共に苦労を乗り越えてきた戦友の多くが定年退職を迎えるため、事業承継と技術承継である。具体的には、事業承継では①株式などの相続対策②計画的な後継者育成③取引先への説明により協力を依頼し、技術承継では①技術研修やベテラン社員のOJTによる能力開発②人材育成を評価項目に追加等である。

事例Ⅱ(57点)
第1問(a)強みは①睡眠状況を聞きながら商品を薦め顧客から信頼を得ている接客②副社長が作った小物等のノベルティ③次期社長の保育士経験

第1問(b)
競合の大手スーパーは①高品質な商品が少なく②従業員がほとんどおらず③十分な顧客対応ができない状況である。

第2問
施策は①品揃え面で顧客データベースを活用し購入履歴や好みを活かし②販促面で顧客データベースの住所に手書きのDMにより興味喚起し③接客面で、顧客データベースの購買履歴や好みを活かした提案販売により顧客と関係性強化により、売上向上を図る。

第3問
施策は、介護のための改装が増加しているため、①品揃え面で介護ベッドや介護関連商品を強化し、日用品の宅配サービスを行い②中小建築業と共同で介護と睡眠のイベントを開催し、顧客と関係性強化を図り、顧客愛顧を高める。

第4問
メイン・ターゲットは、子育てに関する行政サービスの充実により全国平均より増加する10歳以下の子供を持つ30~40歳代の子育て世代である。施策は①品揃え面で保育園用布団やカバン等を強化し②販促面で、親子イベント開催により関係性強化し売上向上を図る。

事例Ⅲ(69点)
第1問
C社は①加工工程をそれぞれで行っているため、専任担当者を設置して全社的な生産計画・生産統制を行い②専任担当制で作業者間の連携が少ないため、定期的会議により連携を深め③最終検査を設計担当者が行い負荷が大きいため、専任の検査担当者を設置して、リードタイム短縮を図る。

第2問
C社は①専任担当制で他の操作ができない作業者が多いので、人材育成により多能工化を進め②機械の操作方法が共有されていないので、技術の標準化等を進め③顧客から繰り返し発注される部品が多いので、部品の共通化を図り、生産能力向上させ余力を増やす。

第3問
ホームページの活用方法は①木工加工機の実演が好評だったため、動画による実現映像や②常務の来店者からの質問に対する回答が評価されているため、よくある質問集を掲載し、充実を図る。社内対応策は①新規顧客獲得の営業経験に乏しいため、営業力強化を図り②販売に関するノウハウの蓄積や連携による販売チャネル開拓を行う。

第4問
方策は、製品面で、①顧客ニーズをもとに汎用性や操作性が良く利用が容易で②精密加工の精度や複雑な形状加工を活かした高付加価値製品の開発により差別化を図り、サービス面で①NC機械を経験の少ない顧客向けに丁寧な導入研修や②アフターサポートによる充実のメンテナンスにより売上向上を図る。

事例Ⅳ(75点)

第1問
設問1
① (a) 売上高総利益率 (b) 12.70%
② (a) 負債比率 (b) 403.13%
③ (a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
原材料等原価が高く新事業の借入金により収益性安全性が低く生産合理化で効率性が高い。

第2問
設問1
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△244百万円

設問3
営業利益 250百万円
発電単価 27円未満

第3問
設問1
税引前利益の差額 40
税金支出の差額 12
税引き後利益の差額 28
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー 58

第X1年度初め △210
第X1年度末 58
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 58

設問2
安全性
収益性
投資する ○

第4問
設問1

設問2
長期借入金の大幅増加により安全性が低下する

設問3
影響は①経営の関与度が高まる②組織文化の融合やコンフリクトが発生しやすくなる③事業連携やシナジー効果が発揮しやすくなる。

 


■へんりー

事例Ⅰ(56点)
設問1
X社出身のA社社長が、主力商品のみに絞り、商品名を社名に冠した上で、人気だったかつてと同じ品質や食感にこだわり昔ながらの味を復活させることで、商品復活を求める県内の住民の声に応えられたため。

設問2
正規社員は、販路開拓と配送・在庫管理を行う営業部、加工や生産管理を行う製造部、人事・経理を行う総務部等のコア業務に集中させ、生産ラインの包装等の補助業務は非正規社員が交代制で担当し効率化した。

設問3
①地元企業誘致する工業団地のため、県の支援や共同訴求を期待、②郊外の広い土地で主力商品の生産力増強、③国際標準に準拠した工場の新設、④全国展開する周辺企業との連携を図り、生産拡大と売上増大できること。

設問4
全国進出するには、販路拡大のための営業と、各拠点に配置する管理者の増強が必要となり、正規社員の不足が起こる。社員育成や経験者の中途採用、非正規社員の正規社員登用制度を導入して適正な人材の確保を図る。

設問5
X社から引き継いだ人気の主力商品への依存から脱却し、全国市場で戦える新商品を自社開発できる組織体制の構築と人材の確保が課題である。社員育成や企画経験のある中途社員の採用、企画部の新設等を行う。各部社員への権限譲渡も必要となる。

事例Ⅱ(60点)
第1問(a)
①こだわりの接客②顧客睡眠状況への助言と商品提供③人気のノベルティ④待合所設置で、住民の信頼を得て売上を確保している点。

第1問(b)
大型スーパーの寝具売場では、高品質の商品がなく、従業員を配置しておらず十分な商品説明ができていない。

第2問
店内顧客台帳と井戸端会議を通じて捉えたニーズを有形化したデータのうち、シルバー世代の女性を選び、住所あてにDMを送付、画像を含む婦人服の購買履歴から顧客の好みや価格帯に合ったハンドバックを揃え、来店数と売上増大を図る。

第3問
孫関連の支出や、今後介護を必要とすることが想定されるシルバー世代の生の声を、中小建築業者に伝えて介護用の改装に反映させ、介護ベッドや寝具の関連購買を促し、固定客化による口コミから新規顧客獲得と売上増加を図る。

第4問
X市の子育て支援行政サービスの充実により増加している30〜40代の子育て世代をターゲットに、入園アドバイスや快眠教室に加え、小学校入学準備相談所の設置、安全性の高い高品質のランドセルや文具の関連販売、裁縫・刺繍教室の開催で新規顧客と地域活性する。

事例Ⅲ(70点)
第1問
課題は、①機械専任担当制により担当以外の機械を操作できない作業者の多能工化、②機械の操作方法や加工方法に関する技術情報の共有、③組立と検査体制の強化である。対応策は、両班で横断的連携を強化、合同会議で全体生産計画立案、マニュアル整備と標準化、検査部門設置で生産管理体制を整備する。

第2問
課題は、①機械専任制により不足する多能工の育成、②マニュアル整備と標準化、③作業者の顧客対応である。対応策は、両班で共同研修を実施、繰返受注の加工内容をITデータ化して一元管理し効率化を実現する。

第3問
ホームページに動画や画像を多用し、複雑形状の加工だけでなく加工方法のガイドや、家具等最終製品紹介、初級者向け相談コーナーを設けることで、顧客関係性を強化、口コミを誘発させ新規顧客獲得と受注獲得を図る。

第4問
製品面で現行品の改良と新機種開発を行い、他社の加工機との差別化のため、さらなる小型化、汎用性、操作性を向上させる。サービス面では常務のIT技能も生かしNC加工初級者を対象にプログラム作成や加工法の研修会を実施、修理等アフターケアの充実で高付加価値化し、売上と利益の新たな柱とする。

事例Ⅳ(点)

第1問
設問1
① (a) 自己資本比率 (b) 19.88%
② (a) 売上高経常利益率 (b) 4.62%
③ (a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
負債利用による支払利息、加工コストが大きく利益を圧迫、収益性と安全性が低い。

第2問
設問1
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△109百万円

設問3
営業利益 740
発電単価 15円

第3問
設問1
税引前利益の差額 △20
税金支出の差額 △6
税引き後利益の差額 △14
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー △10

第X1年度初め △132
第X1年度末 △114
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 58

設問2
安全性
収益性
投資する 〇

第4問
設問1
売上確保できているが、生産コストと支払利息が大きく利益率が低下している。

設問2
連結決算となり、負債額の合算で全体の安全性が低下する。

設問3
D社によるガバナンスが強まり、追加投資等の意思決定が関与できる一方、親会社として善管注意義務等の責任を負うことになる。

 


■たかじん

事例Ⅰ(70点)
設問1
要因は、もともと主力商品の地元での認知度が高く、市場から消えた際に、復活を嘆願する動きや、主要取引先から商品の存続を強く求められたことに応え、主力商品のみに絞って販売したことである。

設問2
特徴は、①3種類の主力商品だけに絞っていること、②自社店舗による直接販売を行っていないこと、③競争力の維持向上に必要なコア業務に特化し、それ以外は非正規社員に任せていること、④自動化を進めたこと。

設問3
ハサップに準拠した工場で生産することにより、顧客に安心感を与えたこと、品質の向上に成功したこと、全国市場への進出に向けた量産体制の構築が出来たことである。

設問4
全国市場に拡大していく上で、新たな販路を開拓するために営業部門の強化が必要だが、そのための人材育成が必要であること、また人員の増加による組織の拡大に伴い、管理体制の構築が不可欠となることである。

設問5
組織的課題は、ベテランの退職による技術・ノウハウの伝承が必要となるため、定年延長や再雇用制度を導入すべきである。また新規商品を開発できる人材をまずは社内で発掘し、アイディアを出してもらう。そのような人材がいない場合は、即戦力の中途採用者を雇い入れて活用すべきである。

事例Ⅱ(61点)
第1問(a)
強みは、①顧客の悩みを解決する丁寧な接客、②井戸端会議を通じて仕入れた豊富な顧客情報、③顧客との継続的な接点である。

第1問(b)
若年層住民が来店するものの、高品質な商品が少なく、従業員がほとんどいないため、十分な説明が出来ていない状況。

第2問
井戸端会議を通じて予約会について口コミで宣伝するとともに、データーベースの顧客にダイレクトメール等で周知する。また重要顧客から婦人用ハンドバッグの好みについてヒアリングし、品揃えを厳選する。

第3問
LTVを高めるために、中小建築業と連携・協力して、介護のための改築を行った家に対してB社の介護ベッドを紹介してもらう。介護ベッドを購入した顧客に対しアフターサービスとして日用品の宅配を行う。

第4問
全国の平均よりも比較的人口の多い30歳代後半から40歳代前半の子育て世代をターゲットとすべき。保育士の経験を活かして子育て教室を開催し、顧客をデータベースに登録して、子どもの成長に合わせたベッドの買い替えを促す。

事例Ⅲ(52点)
第1問
CNC木材加工機は、機械加工班と製缶板金班が各々で生産し、最後に組み立てる工程となっているため、全社で統一した生産計画の策定・共有が課題である。そのために生産・統制部門を置くことが必要である。また材料部品も自前で管理するため、在庫管理部門も必要である。

第2問
C社での生産性向上のため、①機械の専任担当制を廃止して、多能工化する、②機械の操作方法や加工方法に関する技術情報はデーターベース化して共有する、③作業分析を行い、標準化を行い、マニュアル化して教育する。

第3問
CNC木材加工機を使って複雑な形状の加工をしている様子を動画にしてホームページ上にアップすると共に、詳細なスペックやFAQを掲載する。また社外からの問い合わせ窓口を設けて顧客からの質問に的確に答えられるようにすると共に、見込み客に対して提案型の営業が出来るよう営業部門を強化する。

第4問
現状の受注品の多くは各顧客から繰り返し発注される部品んであるため、各顧客と協議して個別の加工作業が不要となるように標準化を進めると共に商品の絞り込みを行い、少種多量生産に徐々にシフトして生産性を向上させる。その上でCNC木工加工機に人員と設備を集中投下する。

事例Ⅳ(71点)

第1問
設問1
① (a) 売上高総利益率 (b) 12.73%
② (a) 負債比率 (b) 403.14%
③ (a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
売上原価が高く収益性が低い。負債が多く安全性が低いが品質が高いため効率性は高い。

第2問
設問1
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△109百万円

設問3
営業利益 250百万円
発電単価 26.75円

第3問
設問1
税引前利益の差額 △10
税金支出の差額 △3
税引き後利益の差額 △7
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー 23

第X1年度初め △210
第X1年度末 23
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 58

設問2
安全性 回収期間法
収益性 正味現在価値 △4.90 百万円
投資しない 〇

第4問
設問1
当期純利益がプラスであり、特段の大きな問題点は無い。

設問2
負債が増大することによって、安全性が大きく低下する。

設問3
子会社化することによってコントロールが効くため、全体最適の経営ができる一方、事業リスクをすべて抱え込むことになる。

 


■桃ちゃん

事例Ⅰ(73点)
設問1
要因は、地元の有力企業であったX社の時代から認知度が高い高級菓子の商標権を取得し、主力商品に絞って経営資源を集中投下できた点である。県を代表する銘菓の(????忘れた・・・)

設問2
特徴は機能別組織をとり①分業が可能で、非正規社員でも専門性を発揮でき②規模の経済性を得られ③社長が過半数を出資する為迅速で大局的な経営判断が可能で④社員が主要な業務を行い⑤交代勤務で士気と定着率向上。

設問3
メリットは①安く広い土地を得られ②県とのネットワーク強化で支援を享受しつつ③HACCP取得し④製造工程を大幅に変更した。自動化によって効率性を高める工場完成で、人件費を削減し売上伸長させた。

設問4
リスクは①地元で認知度が高い商品が全国で通用しない②販売ルート開拓や全国配送ノウハウがない③資金調達が困難④営業ノウハウがない⑤3種類のラインアップのブランド力と地域ブランド力の不足。

設問5
課題は①社長や創業からの社員の高齢化で定年退職者が増え、ノウハウやネットワークを受け継ぐ体制作り②長期的に次期経営層やミドル層の育成③独自の主力商品を開発する部署の設置③若手の育成や開発など長期的に評価する制度作り④能力開発の機会付与⑤採用強化⑥最適な再配置。

事例Ⅱ(67点)
第1問(a)
①睡眠状況を聞きながら商品を薦める丁寧な接客②休憩コーナーでの交流機会で潜在的な顧客ニーズや好みを把握し、品揃え③DB化。

第1問(b)
大型スーパーの寝具売場は①高品質な商品が少ない②従業員が少なく十分な説明がない③若年層住民が大型スーパーで買い物する傾向。

第2問
施策はシルバー世代の婦人服の購買履歴や好みに合わせ1人1人に合うハンドバックを厳選し品揃えし、コーディネート提案をする画像付きのDMを送付する。事前に自分の好みのハンドバックがある事を知り、予約会参加意欲と予約意欲の向上を図る。

第3問
施策は①中小建築業と連携し、介護される側になるシルバー世代に対し①介護用改装や介護ベッドの事前説明会を実施②実際購入の際は介護ベッドに合う改装提案③介護ベッドやふとんなどアフターサービス実施等で、長期的な関係性を構築し、顧客生涯価値向上。

第4問
X市在住で0~10歳代の子を持つ30~40代半ばの子育て世代をターゲットとする。施策は、①月1回のイベントのSNS発信や紹介制度、飲食店と連携して新規顧客を獲得②子どもに優しいせっけん等こだわり日用品やノベルティ強化、子供対応の休憩コーナーで固定客化。

事例Ⅲ(69点)
第1問
課題は①ロット生産の機械加工班と個別生産の製缶板金班、外注の3者の連携強化し納期に間に合う部品加工や組み立てを円滑に行う体制構築。対応策は①3者の進捗管理共有②統一した生産計画を共有③カムアップシステムで外注管理④(????忘れた・・・)

第2問
課題は専任担当者が保有する各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報を共有化し、担当以外の機械も操作できる多能工化し業務平準化を行う。施策は①ノウハウのマニュアル化で標準化②OF  F- JTやOJ Tによる教育機会付与③QCサークル促進④余力管理の徹底。

第3問
活用方法①展示会で質問の多かったプログラム作成方法、プログラムの提供可能性、メンテナンス方法、加工可能な材質等公開②問い合わせフォームで個別対応③実演の動画を公開し、小型で汎用性、操作性、メンテナンス容易性が高い事を訴求する。対応策①パンフレット作成②営業人員増強③販売やマーケティングの研修実施④開発力強化⑤商社開拓。

第4問
方策は①設計時点で顧客の要望を反映し、部品の標準化を進め在庫過多を抑制②自社施設で困難なものを戦略的に外注する設計の製品。サービスは①メンテナンス方法を発信②改良品の声を拾う③NC施盤未利用者への説明会。資源を効率的に活用し、開発推進、事業推進。

事例Ⅳ(47点)

第1問
設問1
①(a)売上高経常利益率 (b)4.62%
②(a)負債比率 (b)403.14%
③(a)棚卸資産回転率 (b)22.95回

設問2
在庫が少なく投資効率は良い。資金調達を借入に依存し支払利息が多く収益性安全性低い。

第2問
設問1
売上高 3878
売上原価 3450
売上総利益 428
販管費 270
営業利益 150

設問2
△244

設問3
営業利益 50
発電単価 30

第3問
設問1
税引前利益の差額 40
税金支出の差額 9
税引き後利益の差額 31
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー 51

第X1年度初め △10
第X1年度末 61
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 54.5

設問2
安全性 回収期間法 3.74 年
収益性 正味現在価値法 26.38 百万円
投資する 〇

第4問
設問1
本業で十分な利益をあげており、売上総利益以下利益を確保し黒字。

設問2
①補助金の圧縮記帳の恩恵を享受②子会社株式増加③自己資本増加。

設問3
① 子会社の経営に関与できる権限が増加②経営資源の流動性が増し、最適配置が可能②親会社含め士気向上。

 


■chika

事例Ⅰ(得点未開示)
設問1
要因は、経営資源を主力商品に集中させたことである。具体的には、A社は経営者経験が無く資金も不足する中で、X社時代から主力商品の認知度が高く、商品アイテムを主力商品に限定することで早期の売上拡大を図れた。

設問2
特徴は、①製造工程が自動化され効率化されている②菓子づくりや生産管理等のコア業務を正規社員が、補助業務を非正規社員が行うよう分担している③交代制など柔軟なシフト体制により非正規社員の定着率を高めている。

設問3
工業団地の他社の製造ノウハウを学び、HACCP導入や製造工程の自動化による効率性向上により①X社時代の商品と同等の品質や食感を復活させた②ラインアップ拡大と大量生産体制の整備等で売上拡大の効果を生んだ。

設問4
リスクは、①地域ごとの菓子需要の違いによる地域リスク、②需要変動により投資回収が困難になり負債を抱える投資回収リスク、③景気変動により売上が変動する景気変動リスク、等が考えられる。 課題は、①新商品開発体制の強化と②次世代の経営者候補の育成である。具体的には、①部門横断的な新商品開発プロジェクトの導入と権限移譲②外部研修、社内研修等で開発技術の強化③新卒採⽤・中途採⽤の実施で組織活性化と技術・ノウハウの承継、等により⻑期的な人材育成を行うべきである。(うろ覚え)

設問5
リスクは、①地域ごとの菓子需要の違いによる地域リスク、②需要変動により投資回収が困難になり負債を抱える投資回収リスク、③景気変動により売上が変動する景気変動リスク、等が考えられる。 課題は、①新商品開発体制の強化と②次世代の経営者候補の育成である。具体的には、①部門横断的な新商品開発プロジェクトの導入と権限移譲②外部研修、社内研修等で開発技術の強化③新卒採⽤・中途採⽤の実施で組織活性化と技術・ノウハウの承継、等により⻑期的な人材育成を行うべきである。(うろ覚え)

事例Ⅱ(得点未開示)

第1問(a)
強みは①こだわりの接客など高い提案力②ノベルティの商品力の高さ③シルバー世代の重要顧客の情報④保育に関する専門知識の高さ

第1問(b)
競合は大型スーパーであり、①高品質の商品が少なく②従業員が少なく接客力が弱いが、③若年層住⺠の集客力が高いという特徴

第2問
データベースのシルバー層に対して、①顧客ごとの好みに応じたハンドバックや手作りトートバックの品揃えで客単価を上げ、②事前に商品の内容をDM送付し興味換気を行い③出張試着サービスや商品引渡しの宅配サービス、等予約数を向上させる。

第3問
中小建築業の持つ介護のための施工技術と過去の施工顧客、B社のデータベースのシルバー世代に対し、高品質の介護⽤ベッド等と介護のための施工をトータルで提案するサービスを行う。介護レベルに合わせた継続提案と、B社の強みの接客販売で顧客生涯価値を高める。(うろ覚え)

第4問
B社は 10 歳未満の子供を持つ 30 代の子育て世代を対象に、①高品質なベビーベッドや子供向けのこだわりの石鹸等の品揃えで②保育の専門知識を活かした提案販売の強化で客単価を高め、③親子向けイベントの継続的開催により来店回数を高めることで売上拡大を図る。

事例Ⅲ(得点未開示)
第1問
課題は①生産工程の標準化と②機械加工班、製缶板金班、外注企業の連携強化であり、対応策は①完成品までの各工程作業を標準化・マニュアル化し②OJTや研修にて作業員の技術を高め③全工程の生産計画立案と製造部内共有④作業手配等の生産統制強化と外注管理のマニュアル化により連携強化を行う。

第2問
課題は機械の専任担当制から製品別の担当制にし余力を作ることで、対応策は①各機械の操作方法・加工方法等を標準化・マニュアル化し②ジョブローテーションやOJTで多能工化を進め③受注後の打ち合わせ後に生産計画立案と担当の割り振りを行う。

第3問
展示会では実演と質問応答で成功したため①動画や写真で加工精度の高さを訴求し②FAQや具体的な使い方の詳細を記載し、問い合わせフォーム設置により顧客を獲得し、③社内対応は営業マニュアル作成や外部研修による営業力強化と④問い合わせに対する訪問で実演による質問への対応を行うことで、受注に結び付ける。

第4問
製品面で①継続的な展示会へ出展や異業種交流会への参加により顧客ニーズを収集し製品に反映する②設計担当への技術研修で開発力を強化する。サービス面で、プログラム作成やメンテナンスサービスの提供や、個別のオーダーメイドサービスにより高付加価値化する。

事例Ⅳ(得点未開示)

第1問
設問1
① (a) 売上高総利益率 (b) 12.70%
② (a) 自己資本比率 (b) 19.88%
③ (a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
再現答案なし

第2問
設問1
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
再現答案なし

設問3
再現答案なし

第3問
再現答案なし

第4問
再現答案なし

 


■だいまつ

事例Ⅰ(64点)
設問1
要因は、①X社の社員であったA社長が短期間で事業を譲り受け、主要取引先の販売支援を受けながら主力商品に絞り、仲間と共に主力商品名を冠した新会社を立ち上げた。②手作業を自動化し効率性を高め量産体制を構築。

設問2
特徴は、コア業務と非コア業務を見極め①正社員は餡づくりや営業、人事・経理等のコア業務を行い②非正規社員は箱詰め等の非コア業務を担当し、③毎日出勤と交代勤務の非正規社員もおり、効率的な運営体制を敷くこと。

設問3
メリットは①地元企業が集積しており、他の企業からノウハウ等を得ることで銘菓の品質を維持しつつ供給体制を整えたこと②他の地元企業と交流することで従業員の能力向上や組織の活性化を図れること。

設問4
リスクは①地元と比べ全国では知名度が低く、足がかりの首都圏出店の販売ルートの開拓ができない②全国的に販売が振るわない③全国市場で戦える新商品が開発できない④販路拡大等の負債の増加での倒算リスク。

設問5
課題は①主力商品に依存しており、全国市場で戦える新商品開発を行うための専任担当者の設置と、ノウハウ蓄積、人材の育成・確保②部門間で情報やノウハウを共有し、組織的一体感を作り出すこと③非正規社員に対する公平な評価制度や教育制度導入や働きやすい環境作りで、士気を高め、ビジョンを達成していくこと。

事例Ⅱ(64点)
第1問(a)
①顧客状況を踏まえた丁寧な接客による提案力②裁縫等の技術を生かしたノベルティ③井戸端会議参加者等の固定客の存在と関係性。

第1問(b)
低価格・低品質の品揃えで説明を必要としない商品を訴求する大手スーパー。品揃えの要望に応えられないこともある百貨店。

第2問
施策は、データベースに登録された情報を活かし、①過去の婦人服の購入情報を活かし、服に合うハンドバックを品揃えする②井戸端会議で予約会の告知をする③住所情報を活かし、DMを発送し情報を発信する④一部時間帯で予約制を導入し、需要を逃さない。

第3問
施策は、今後介護が必要となるシルバー世代に対して、①地元の中小建築業者と組み、介護のための改装と寝具を、丁寧な接客で聞きながらトータル提案する。②併せて改装には地元のガラス製品も取入れ、顧客関係性・愛顧を高め、固定客化で顧客生涯価値を高める。

第4問
施策は、全国と比べて構成比の高い10歳以下の子供を持つ、30歳代の子育て世帯に対し、①商店街飲食店と組んで料理教室を行う②商店街小売店と組んで子供用商品の品揃えを増やす。以上による顧客接点拡大と愛顧向上で、新規顧客獲得と固定客化し、地域繁栄も実現。

事例Ⅲ(83点)
第1問
課題は、各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること。対応策は、受注情報に基づき製造部内で全体生産計画を立て、各班が連携して作業を行い、生産計画に基づき作業を同期化し、進捗管理する既存製品を含めた混合生産体制を整備し、期日に納品する。

第2問
課題は、他の機械を操作できない作業者が多いため、多能工化・多工程持ち化し、相互応援体制を構築すること。対応策は①各機械の操作方法を標準化・マニュアル化し計画的にOJTを行う②加工技術情報を文書化し製造部内でDB共有する。以上で、生産能力を向上させる。

第3問
ホームページ活用方法は、①CNC木工加工機が実際に家具や工芸品を加工しているところを動画化して公開し訴求する②質問の多い項目を一覧化して掲載する。社内対応策は、プログラムの作成方法やメンテナンス方法等の質問に迅速に回答できる体制の整備②加工精度や操作性、メンテナンス容易性を訴求するための提案営業体制の整備である。

第4問
方策は、製品面では顧客や各方面ニーズを踏まえ、加工精度や操作性、メンテナンス容易性の改良や新機種開発し、性能を向上させ高付加価値化・差別化を図ること。サービス面は①メンテナンスやプログラム提供等のサポート体制整備②設計担当者による顧客へのプログラム作成方法等、支援体制の整備。

事例Ⅳ(59点)

第1問
設問1
① (a) 売上高総利益率 (b) 4.62%
② (a) 負債比率 (b) 403.14%
③ (a) 棚卸資産回転率 (b) 22.95回

設問2
借入金と支払利息が多く加工コスト高く収益・安全性が低い。高品質製品で効率性が高い。

第2問
設問1
売上高 3879
売上高 3879
売上原価 3310
売上総利益 569
販管費 270
営業利益 299

設問2
△109百万円

設問3
営業利益 740百万円
発電単価 11円

第3問
設問1
税引前利益の差額 40
税金支出の差額 △12
税引き後利益の差額 28
非現金支出項目の差額 30
第X1年度末の差額キャッシュフロー 58

第X1年度初め △210
第X1年度末 73
第X2年度末 58
第X3年度末 58
第X4年度末 58
第X5年度末 58

設問2
安全性 回収期間法 3.36 年
収益性 正味現在価値法 40.40 百万円
投資する 〇

第4問
設問1
営業利益、経常利益とも黒字で、販売費および一般管理費が少ない。

設問2
当期純利益と被支配株主損益が増える。被支配株主持分も増える。

設問3
①本体と関連会社の従業員の待遇の調整や、グループ全体としての一体感の醸成②子会社管理体制を作り全体の経営管理体制を整える。

 

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです!

 

1次試験対策お疲れ様でした。1次試験を余裕で通過された方、ぎりぎりで通過された方、惜しくも涙を飲んだ方、様々おられると思います・・・。

 

1次試験を見事に通過された方は10月21日の決戦に向けて、「今年絶対に受かる」そう誓って、死にもの狂いで勉強してください。

 

惜しくも涙を飲んだ方は、なかなか気持ちの整理がつかないと思いますが、諦めず来年に向けた準備に取組んで行きましょう!

 

さて、今回から「平成29年度2次試験超高得点答案にみる2次試験合格のポイント!」と題して、3回シリーズで平成29年度試験の超高得点答案(80点クラスの再現答案)の分析を通じて、2次試験の本質に迫っていきたいと思います。

 

例えば、平成29年度の事例Ⅰは配点20点の問題が5問出題されましたが、80点クラスの超高得点答案は、多少の凸凹はあるでしょうが、各設問16点前後を獲得している可能性が高いと言えます。

 

診断協会が想定する「答え」に極めて近い、超高得点答案を分析すれば、きっと皆さんが知りたかった「合格のするためのポイント(正解や2次試験の姿)」が見えてくるはずです。

 

きっとね!

 

また、今回の記事では80点クラス答案に加えて、60点を少し超える答案、60点を下回る答案も比較対象として分析を行います。つかみどころのない2次試験ですが、超高得点解答とそれ以外の答案を比較していけば、2次試験の真相にさらに迫ることができるはず。

 

ただし、このイントロを書いている時点では、私もどんな結果になるかは「全く分からない」のですが・・・。

 

ちなみに、記事の内容に入る前に、皆さん「得点開示」という制度を御存じでしょうか。少し前まで中小企業診断士の2次試験は、各受験生の得点を開示していませんでした。唯一開示される情報としては、不合格者に通知される「A:60点以上、B:50点以上60点未満、C:40点以上50点未満、D:40点未満」の得点ランクだけでした。

 

しかし、大変ありがたいことに道場先代のおかげで(詳しくは、コチラと、コチラを参照)、2次試験の「得点」が分かるようになりました

 

つまり、得点開示が始まる以前は、「合格者」の再現答案は、4科目合計で240点以上を獲得した人の答案でしかありませんでした(ぎりぎり足切を免れた40点の答案なのか、超高得点答案なのかは全く分からない)。また、不合格者の人でAと得点ランクが付いた再現答案も、その答案が「60点以上」ということしか分からず、60点ぎりぎりだったのか、80点を超えるような超高得点答案だったのかは分かりませんでした

 

ですが、「得点開示」によって、各再現答案の「実際の得点」が詳らかになり、霧の中のあった2次試験の正解や、姿が分かるようになってきました

 

そのため、今回私が記事を皆さんにお届けできるのは、先代の道場メンバーのお蔭です(ありがとうございます)。

 

なお、再現答案の「再現度」が低いものは、本試験の得点との関連性が低いため、分析対象としては適しません。今回の使用する再現答案はいずれもだいまつが「信頼がおける」と考えている仲間の答案ですので、ご安心くださいね。

 

<平成29年度事例Ⅰの再現答案提供者>

●シンゴ ・・・<開示得点83点>
「ふぞろいな合格答案11」メンバーで、だいまつのお友達? 日本で最難関の国家資格を有し法曹界で働く超切れ者。チンピラ上りの私とはモノが違います。

 

▲だいまつ・・・<開示得点64点>
私です。同郷出身のzenzenさんをアニキと慕っているかもしれません。

 

■よこよこ・・・<開示得点50点>
皆さんご存知の通り道場メンバーです。道場9代目のお父さん的存在(と、だいまつが勝手に思っているだけです)。

 

では、さっそく、設問毎に答案を比べて分析をしていきましょう!

 

と、その前に。ここから先は平成29年度事例Ⅰの過去問を解いて、自分の解答や与件文を見ながら読むようにしてくださいね。でないと、効果は10分の1以下ですよ!

 

過去問はLECのサイトからダウンロードできます(コチラ)。

 


 


第1問(配点20点)

景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100字以内で答えよ。

 

【出題の趣旨】
創業後わずかな期間で高い業績をあげるに至った要因について、経営環境を考慮した上で分析する能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
最大の要因は、もともと地元での認知度が高い主力商品に取扱い商品を絞り込み、 新会社名にも冠することでその点を明確にし、限られた経営資源を主力商品に集中させた点にある。

 

<考察>
凄いの一言ですね。神々しいというか、なんというか。本当に分かりやすくまとまっていますね。

多くの受験生を悩ませたであろう設問要求の「最大の要因」という部分に上手く対応しています。具体的には、「地元での認知度の高い主力商品に絞った」という部分を柱(最大の要因)としながら、「商品名を新会社名に関したこと」、なおかつ「経営資源を主力商品集中させた」と上手く柱の部分を修飾して、要因を一つにまとめ上げています

また、出題の趣旨ある「経営環境を考慮した上で」という記述にも上手く考慮できていますね。「主力商品の認知度がもともと高い」というのは経営環境の話であり、また「限られた経営資源」というのも経営環境の話ですもんね。素晴らしい。

 

▲だいまつ(64点)
要因は、①X社の社員であったA社長が短期間で事業を譲り受け、主要取引先の販売支援を受けながら主力商品に絞り、仲間と共に主力商品名を冠した新会社を立ち上げた。②手作業を自動化し効率性を高め量産体制を構築。

 

<考察>
シンゴの答案の後では、自分の解答が恥ずかしくなってしまいます。

まず気になるのは「最大の要因」を問われているのに、①、②と解答要素が2つあることですね。解答を絞り込めない時にはリスク分散を図る上では大切なことですが、やはり設問要求に素直に答えていない部分は減点(もしくは全く点数が入っていない)ということでしょう。今回の設問で言えば、①に点数が入り、②には点数が入っていない可能性が高いと思われます。
また、①の中の要素もすべてが並列的で、「最大の要因」という設問要求には答えられていません

加えて、主述がおかしい(要因は、①X社・・・立ち上げた。)(②に至っては体言止め)、ため、何を答えているのかがいまいち分かりません。「要因は、」で書き始めたのなら最後は「~こと」や「点である」で締めくくりたいですね

その点、シンゴの解答は主述が明確で分かりやすいの一言です。どれだけ解答要素が盛り込まれていても、採点者に伝わらなければ意味がありません。(採点者が、「はぁ?」となったらアウトです)

それと、シンゴが「最大の要因」としていた「主力商品の地元での認知度が高い」というフレーズが盛込めていませんね。

 

■よこよこ(50点)
最大の要因は、地域の愛顧の応えX社の主力製品を継承したことであり、具体的には、①製造面で、X社の製法を守り品質と味わいを維持し、②販売面で、贔屓筋の支持を取り付け販路と商標権を獲得した為である。

 

<考察>
「最大の要因」にフォーカスした書き方ができているものの、シンゴの解答の柱である「主力商品の地元での認知度が高い」という部分にも触れることができていません。やはり、解答要素を外してしまうと点数が伸びないようですね。

 

第1問まとめ
80点クラスの答案は
①「最大の要因」という設問要求に沿って解答している
②主述がはっきりしており、文章が読みやすい

 

 


 

 

第2問(配点20点)
A 社の正規社員数は、事業規模が同じ同業他社と比して少人数である。少人数の正規社員での運営を可能にしているA 社の経営体制には、どのような特徴があるのか。100字以内で答えよ。

【出題の趣旨】
同業他社に比べて少数の正規社員による効率経営を実現している事業の仕組み及び管理体制について、分析する能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
特徴は、①取扱商品数を絞り込み②自社店舗による直接販売を行わないことで販路も絞り込み③菓子製造工程の自動化で業務省力化を図り、かつ補助業務を非正規社員に任せることで正社員のコア業務への集中を可能とした。

 

<考察>
第2問も凄いですね。少し詰め込み感はありますが、解答要素「全部入り」ですね。①②③は並列の要因で出題の趣旨にある「事業の仕組み」に該当する部分でしょう。「かつ補助業務を非正規・・・」は「管理体制」に該当する部分だと思われます。

私がシンゴの解答を見て感心したのは「少人数の正規社員での運営を可能にしている」という設問要求に真正面から答えていることです。彼自身、設問を解いている段階では出題の趣旨にある「事業の仕組み」と「管理体制」という二つの切口で問われている、ということは分からなかったと思います

しかし、「少人数の正規社員で運営するために、A社がしていること」を、与件文からしっかりと抜出し、解答に素直に盛り込んでいます。ここに考え過ぎた形跡は全くありません。変にひねったりしていません。「問われたことに、誰もが思いつくような当たり前のことを解答する(与件に書いてあることを根拠として)」、ミラクルシンゴの解答は、本当にこの2次試験の大原則を地で行ってます

 

▲だいまつ(64点)
特徴は、コア業務と非コア業務を見極め①正社員は餡づくりや営業、人事・経理等のコア業務を行い②非正規社員は箱詰め等の非コア業務を担当し、③毎日出勤と交代勤務の非正規社員もおり、効率的な運営体制を敷くこと。

 

<考察>
正規社員と非正規社員の部分に関しては、そんなに外していないような気もしますが、シンゴの答案に比べると①商品の絞込み、②自社店舗なし、③製造工程の自動化という、省力化が実現できている要因と思われるキーワードが盛込めていません。

 

■よこよこ(50点)
特徴は、①製造部門では、高い品質と味わいを維持しながらも、自動化による合理化や工業団地への進出により効率性を高め、②営業部門は、卸売により直接販売を行わず、地域での知名度を活かした販売をしている事である。

 

<考察>
①で「自動化による合理化」というキーワードは盛込めているように思います。しかしながら、設問要求(経営体制を問うている)からやや必要性が低いと思われるフレーズ「高い品質と味わいを維持しながらも」が盛り込まれています。また、与件文には「自社店舗による直接販売を行わず」とあるものを「卸売により直接販売行わず」と「自社店舗」→「卸売」と言い換えており、何を言いたいのかが分かり辛くなっている印象です。

ちなみに、シンゴは「自社店舗」と表現しており言い換えはしていません与件文にある文章をそのまま使うことが、分かりやすい解答を作る上では必須と言えるのではないでしょうか。言い換えてしまうと、本人は同じ意味で使っていたとしても、採点者は別の意味で捉えてしまう危険性もありますね。

 

第2問まとめ
80点クラスの答案は
①「少人数の正社員での運営を可能にしているA社の特徴」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文の言葉をそのまま使っている。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。

 

 


 

 

第3問(配点20点)
A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。100字以内で述べよ。

【出題の趣旨】
事業活動拠点の移設に伴う事業展開上の戦略的メリットについて、分析する能力を問う
問題である。

 

●シンゴ(83点)
戦略的メリットは、①地元の企業が集積していることにより地元企業との協働が容易となったこと、②製造業の集積に伴い他社のノウハウを吸収することによって全国進出への足がかりとすることができること。

 

<考察>
与件文に記載されている「主に地元の企業を誘致対象とした工業団地」という記述に着目し、「経営資源の限られたA社が、①地元企業との協働や、②製造業の集積による他社ノウハウを得ることがメリットだ」と、与件文から無理なく考えらえる解答を記載しているところは、相変わらず、「考え過ぎず良い」ですね。

しかし、これだけでは「単なる」メリットでしかありませんが、シンゴは答案の最後で「全国進出への足がかりとすることができること」と記載し、当社の今後の課題でもある全国進出に紐つけることで、「戦略的メリット」という設問要求に見事に答えています

 

▲だいまつ(64点)
メリットは①地元企業が集積しており、他の企業からノウハウ等を得ることで銘菓の品質を維持しつつ供給体制を整えたこと②他の地元企業と交流することで従業員の能力向上や組織の活性化を図れること。

 

<考察>
64点を取れている私の解答でも大外しはしていないでしょうが、シンゴの答案と比べるとやはり「戦略的」という部分が弱く、設問要求に答えきれていないような印象を受けます。

 

■よこよこ(50点)
メリットは、全国展開に必要な製品確保である。具体的には、①HACCP準拠により、品質の担保を図り、②従来の味わいと品質を守りながら生産性を向上し、③日産5万個の製品供給を構築したことである。

 

<考察>
凄いですね。しっかりと「全国展開に必要な製品確保」という文言を盛り込んで、設問要求通り「戦略的メリット」を解答しています。

一方、シンゴが書いていない、①HACCPによる品質確保、②生産性向上、③日産5万個体制を解答要素として盛り込んでいます

 

すると疑問が沸いてきませんか

 

シンゴは83点なので、シンゴが第3問の答案で記述した「①地元企業との協働、②製造業の集積による他社ノウハウ獲得」に全く点数が入らなかったとは考えられません。つまり、お父さん(よこよこさん)の得点が50点だったということを考えると、お父さん書いた「①~③の解答要素は採点対象外だったのか?」という疑問が出てきますね

 

そこで、79点を獲得した9代目リーダーのきゃしいの答案を見て見ましょう。

 

●きゃしい(79点)
メリットは①地元企業を誘致対象とした工業団地のため低コストで進出でき②製造工程の自動化により業務を効率化しコストが削減でき③HACCPに準拠することで品質を向上させ④売上拡大に対応し規模が拡大できた点。

 

<考察>
シンゴとは結構解答要素が全然違うと思いませんか?きゃしいも80点クラスの答案なので、第3問で「ほとんど点数が入らなかった」ということはまず考えられません。つまり、ここから導き出せる2次試験の真実は、「得点の入る解答要素は一つではない」ということです。

 

きゃしいの解答を詳しく見て行きましょう。

 

①は、「地元企業を誘致対象とした」という与件文の記述から容易に導き出せる内容ですし、②業務の効率化、③HACCPによる品質向上も与件文から導き出せる解答で、よこよこさんと同じ解答要素ですよね。

 

そして、「④売上拡大に対応し規模が拡大できた点」という記述によって、きゃしいの解答は単なるメリットから「戦略的メリット」を記載した解答となりました

 

シンゴときゃしいの解答を並べます。

 

●シンゴ(83点)
戦略的メリットは、①地元の企業が集積していることにより地元企業との協働が容易となったこと、②製造業の集積に伴い他社のノウハウを吸収することによって全国進出への足がかりとすることができること。

●きゃしい(79点)
メリットは①地元企業を誘致対象とした工業団地のため低コストで進出でき②製造工程の自動化により業務を効率化しコストが削減でき③HACCPに準拠することで品質を向上させ④売上拡大に対応し規模が拡大できた点。

 

解答要素は全然違いますが、きゃしいとシンゴの答案には共通点がありますね。

 

皆さん、気付かれましたか?

 

シンゴは全国進出という「今後の(第三の創業期)A社の課題」を解決するための戦略的メリットを書いており、きゃしいは売上拡大に対応し規模が拡大できたという「れまでの(第二の創業期)A社の課題」を解決するための戦略的メリットを書いています。

 

両方とも「戦略的メリット」という設問要求に真正面から答えているところは同じです。

 

つまり、設問で聞かれたことに対して、与件文から誰もが「ああそうか」と普通に考えられることを答えれば、「点数が入る」ということです。答えは1つではないのです。なので、皆さんが意識すべきは、①設問要求を強く意識して、問われていることに真正面から答えること、②与件文から考えられることを書くこと、なのです。

 

でも、この2つが本当に難しい・・・。だから、トレーニングを積むのです。「あ・・・また斜め上を行く解答を書いてしまったな」と感じたら、①設問要求を意識できていたか、②与件文のキーワードをちゃんと見つけられたか、そしてそこから無理のない解答が書けたか、自問自答してくださいね。

 

第3問まとめ
80点クラスの答案は
①「戦略的メリット」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文から考えられる内容である。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。
↑なんか、第1問や第2問と同じだと思いませんか?

 

 


 

 

第4問(配点20点)
A社は、全国市場に拡大することでビジョンの達成を模索しているが、それを進めていく上で障害となるリスクの可能性について、中小企業診断士の立場で助言せよ。100字以内で答えよ。

【出題の趣旨】
地域ブランドとして優位性をもつ主力商品の全国市場への展開がもたらす問題を分析し、それに対して適切な助言をする能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
リスクとしては①主力商品の知名度が地元に限られており全国市場で売上を伸ばすことができないこと②全国市場進出の要件となる首都圏出店が未実現であり出店に伴う組織拡大の際の混乱や良質な人材を確保できないこと。

 

<考察>
ほんとうにこの人凄いですね。出題の趣旨をカンニングしたんじゃないかと思うくらい、題意を捉えた解答をしています。特に①の解答は、出題の趣旨に100%沿っています。

地元でしか有名じゃない→全国で売れない」という内容ですが、散々これまで書いてきた「与件から当たり前に導ける」内容となっていますね。

そして、②の「首都圏進出未実現→組織拡大による混乱・人材不足」も、事例Ⅰは「組織人事」がテーマであることを考えると「そりゃそうだ」と思えてしまう内容です。

 

なんですけれども、私がこの第4問のシンゴの答案で皆さんに知っていただきたいのは、「因果がとてつもなくしっかりしている」という点です。皆さん気付きましたか?

 

順番に行きますよ。

 

①地元でしか有名じゃない(因:与件の記述)→全国で売れない(果:助言)

 

②全国市場進出の要件となる首都圏出店が未実現(因:与件の記述)→組織拡大による混乱・人材不足(果:助言)

 

どうでしょうか。与件文に書いてあることを「因」(つまり根拠)としながら、当然に導き出せる帰結を「果」として助言しています。

 

シンゴは83点もの高得点を獲得していますし、出題の趣旨に完全に沿った解答をしていることから、他の設問と同様に第4問でほとんど点数が入らなかったということはないでしょう。だとすると、設問で「助言」を求められたときには、与件文にある記述を「因」として、解答欄に記載した上で、「果」、つまりは助言の内容を書くと、「点数がもらえる」ということです。

 

「助言系」の問題では、提案を山ほど盛り込んだ詰込み型の解答をしばしば見かけますが、やはり助言をしている以上は、「なぜそれを助言するのか」という部分、つまり与件文の記述・根拠(因)を書くべきなのだ、ということがシンゴの答案から分かりますね。

 

それと、皆さん忘れてはなりません。恐ろしいほどの文章の読みやすさを。
シンゴの答案が如何に読みやすいかは、次のだいまつの答案を見ていただければ分かります(( ;∀;)シクシク

 

▲だいまつ(64点)
リスクは①地元と比べ全国では知名度が低く、足がかりの首都圏出店の販売ルートの開拓ができない②全国的に販売が振るわない③全国市場で戦える新商品が開発できない④販路拡大等の負債の増加での倒算リスク。

 

<考察>
①は因果で結べているような気もしますが、文章としての作りが本当にいまいちです。①前半の「知名度が低い」と②「全国的に販売が振るわない」を、近づけてかけばまともな解答になるにも関わらず、なぜ販売ルートの開拓に結びつけてしまったのか・・・。こうした書き方をするなら、「知名度が低い」を①の前にくくり出して、両方にかかっていることが採点者に分かるようにしなければなりませんね。

 

それと、皆さん私の③と④を見てどう思われるでしょうか?先ほどのシンゴの答案との違いはどうでしょうか。

 

そうです。

 

見ていただいた通りの「詰込み型」の解答です。与件文の記述からして、私が書いた「③全国市場で戦える新商品が開発できないリスク」や、「④販路拡大等によって負債の増加で倒算リスクが増す」という部分にも点数が入ると思いますが、私の点数が64点しかないのは、詰込み型で「因」がなく、「言葉足らずになってしまっている」という部分が関係しているような気がします。もちろん、他の設問でのダメさ加減も影響しているでしょうが。

 

第3問でお伝えしたように、2次試験の解答は一つではありません。とすると、私の③や④の解答内容も上手く書けばもっと点数がもらえのではないかと思っています

 

例えば、「A社は独自で主力商品を作り上げた経験がなく(因:与件から)、全国市場で戦える新商品が開発できない」や、「過剰な販路拡大のための投資はX社のように(因:与件から)、巨額の負債を抱え倒産するリスクを抱える」といった具合にです。

 

どうですか?因果を意識すると見違えるような解答になったと思いませんか?もっと早くこのことに気付いていれば、因果を意識してまとめるようにトレーニングしたんですが・・・(皆さんは反面教師にしてくださいよ!)

 

■よこよこ(50点)
A社は、人材不足による販売力低下リスクがあり、①採用・配置面で営業経験者の採用、②評価・報酬面で成果主義的な評価報酬制度導入・能力開発面でOJT、Off-JTによる教育を実施するべきである。

 

<考察>
うーん、これはいただけませんね・・・(すいません、よこよこさん)。設問文では「なんのリスクがあるかを答えてくれ」と言っているのに、「リスクを防ぐためにこういった手を打ちましょう」と、問われていることに真正面から答えていませんね。あまり点数は入っていないように思われます。

 

第4問まとめ
80点クラスの答案は
①「リスクの可能性」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文から考えられる内容である。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。
④さらに、助言の問題である本問において、与件文の記述を「因」とし、そこから導ける帰結を「果」として、「因果」の両方を答案に盛込んでいる。

 

 


 

 

第5問(配点20点)
「第三の創業期」ともいうべき段階を目前にして、A社の存続にとって懸念すべき組織的課題を、中小企業診断士として、どのように分析するか。150字以内で答えよ。

【出題の趣旨】
非同族支配の中小企業であるA社が、「第三の創業期」といわれる新しい時代に向けて、どのような経営課題に直面しているのかを分析する能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
課題は、主力商品がX社の商品に依存しA社独自で創りあげたものではないため、全国市場に通用する新商品の開発を行う能力を向上させることである。そのため、開発を担当する専門部門や担当者の設置、 開発担当者の中途採用による人材確保、教育等を行うことによるA社の製品開発力の向上が必要となる。

 

<考察>
またまた出ましたね。因果攻撃です。前半部分を見てください「課題は、主力商品がX社の商品に依存しA社独自で創りあげたものではないため(因:与件から)、全国市場に通用する新商品の開発を行う能力を向上させることである(果)」という構造になっています。これに続く文章も、専門部署の設置(組織構造)、中途採用(人的資源管理の「採用」)、教育(人的資源管理の「育成」)と、モレなくダブリなく解答を組み立てています。

少し気になる点があるとすると、後半部分が「対応策」ぽくも見えてしまうというところでしょうか。それと「戦友の引退」や「第三の創業期」といったキーワードから導かられる「ノウハウの承継」という課題が書けていないところが他の4つの設問に比べて、やや物足りなさを感じるところでもあります。
(それでも、十分ですけどね・・・)

 

▲だいまつ(64点)
課題は①主力商品に依存しており、全国市場で戦える新商品開発を行うための専任担当者の設置と、ノウハウ蓄積、人材の育成・確保②部門間で情報やノウハウを共有し、組織的一体感を作り出すこと③非正規社員に対する公平な評価制度や教育制度導入や働きやすい環境作りで、士気を高め、ビジョンを達成していくこと。

 

<考察>
①に関しては、「因」が弱いですね。単に「主力商品」ではなく、「X社の商品に依存し、A社は独自で主力商品を作り上げた経験がなく」を「因」とすべきですね。②に至っては「因」を書くことができていません。例えば「共に苦労を乗り越えてきた戦友の多くが定年退職してしまうため(因:与件から)、部門間で情報やノウハウを共有し、組織的一体感を作り出すこと」とすれば、因果がはっきりして良くなりますね。③に関しては、「非正規が多い→衛生要因を整えるべき」という切口を重視し過ぎ、設問要求に答えていません。

 

「第三の創業期を迎えるにあたっての課題」は、与件文を読む限り、「戦友の多くが定年退職する」、「全国の市場で戦うことのできる新商品の開発と、それを実現していくための人材の確保や育成」の2つだと思われますが、過去問をやり込んで行くと、今回のだいまつのように「このキーワードなら、この解答」というように自然と体が反応してしまい、斜め上を行く答案を書いてしまいがちです。可能性として頭の片隅においておく必要はありますが、切口重視で突撃してはいけません。あくまでも設問文と与件文ありきです。

 

ちなみに第2問では、平成25年度の事例Ⅰ(第1問、設問2、A社が急速な事業の拡大にもかかわらず正規社員の数を大幅に増員せずに成長を実現してきた体制を問われた問題)を思い出した人も多いでしょう。近しい過去問を思い出すことは大切です。今回(第2問)は設問文・与件文の記述ともにぴったりと当てはまりましたので、同じような切り口で解答してもOKでしたが、あくまでも設問文と与件文次第であることを肝に銘じましょう

 

■よこよこ(50点)
C社は、①定年退職者によるノウハウ継承や生産力の維持・強化を図るため、人材育成部門を設置する。②商標権や地域の愛顧を活かすために、 宣伝部門の設置し、宣伝に関わる権限の移譲を図る、③全国展開による意志疎通不足に対して、定期会議の設定を行う。

 

<考察>
①に関しては、因果もしっかりしていて戦友引退対策として、与件文から考えられる内容でGOODですね。しかし、首都圏・全国進出のための新商品開発という課題に対する記述が見当たらないところが残念ポイントでしょうか。

 

第5問まとめ
80点クラスの答案は
①「A社の存続にとって懸念すべき組織的課題(直面する課題)」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文から考えられる内容である。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。

 

 


 

 

<まとめ>
皆さん如何だったでしょうか。83点答案を見てどのようなことにお気づきになったでしょうか。

「設問文で問われたことに対して、与件文の記述を根拠に、そりゃそうだと思える解答を書いている」と、お感じになったのではないでしょうか。

 

一方で、だいまつの解答や、お父さんの解答は、設問文や与件文を無視した内容の記述が目立ちました

 

今回の記事を通じて、

①設問要求に沿って解答する
②解答内容は与件文を根拠とし、当たり前に考えられる内容を書く(変にひねらない)
③因果は大切
④解答は一つではない

という、2次試験対策でよく言われていることが、「大切だ」ということを改めて確認できました。

 

シンゴの答案が素晴らしいのは、上記①~③がちゃんとできているからです。超高得点答案には、「独創的な解答内容」はありませんでした。

 

これから2次試験の勉強を始められる方だけでなく、既に2次試験対策をかなりされている方も、

 

設問文で問われたことに対して、与件文の記述を根拠に、そりゃそうだと思える解答を書く。

 

ということを、意識してトレーニングを積んで行きましょう。

 

なお、私の拙い分析力では、シンゴの答案を活かしきれていないはずなので、皆さんがお気付きのことがあれば、どしどしコメントしてくださいね!道場読者でノウハウを共有して今年の2次試験に合格しましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

以上、だいまつでした。次回は平成29年度の事例Ⅱです。
(1万3千文字・・・、こんなの続けられるかな・・・)

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こんにちは、きゃずです。

東京はが散って、若葉の芽吹く季節になりました。街では新入社員とおぼしき方たちの少しぎこちない、初々しいスーツ姿を目にします。

診断士に合格したことで、この4月に私にもこんな変化がありました。

・勤務先で経営企画・事業企画の仕事に異動

・取材力を高めるための診断士向けスクールに通学

・実務従事や執筆提案の機会を得た

これはほんの一部ですが、様々なことが同時並行で動いていきます。

変わらないものを慈しみ、変わるものを楽しむ春にしたい。そんなふうに思っています。

 

さて、前回の記事では、「本番で、どうやって実力を最大限発揮するのか?」に関して書きました(どんな状況でも実力を最大限発揮する「メンタル・マネージメント」のすすめ)。

今回からは「2次試験に再挑戦するあなたへ」という話を数回に分けて書いていきます。

私も2次試験に2回目の挑戦で合格できたこともあり、再挑戦には様々な喜怒哀楽が伴いました。

そこでどんなことを考え・乗り越えてきたのかを伝えることで、再挑戦の方にとっての道しるべの一つにしていただければと考えています。

 

【もくじ】

・再挑戦に急ぐ前に…「〇〇の橋げた」が一人ひとりにある

・試験の点数は、放っておいても分からない!

・開示請求の手順

・結果は結果。重要なのはどう活かすか

 

■再挑戦に急ぐ前に…「〇〇の橋げた」が一人ひとりにある

再挑戦すると心に決めて動き出した方もいれば、まだモヤモヤとしている方もいるかもしれません。

私の場合、2次筆記試験当日の2016年10月後半~2017年1月末まで、試験勉強からは完全に距離を置いていました。

2017年1月末~5月末くらいまでも、月あたり学習時間で20時間程度。

いわば超スローペースの徐行運転でした。

 

以前の記事でも懺悔録を書きましたが、私の場合、再挑戦の前にはなによりも家族の橋げたを作り直す必要がありました

・家族がこれからどうありたいのかを夫婦で話す。

・行きたかった場所に思い切り出かける。

・不安・悩みを打ち明ける。

・くだらないことを楽しむ。

…そんな当たり前にも思える時間を大事にしたその先に、再挑戦権があることをしみじみと実感しながら約半年を過ごしたのです。

それは自分にこびりついた負のセルフイメージを変えるためにも、最終コーナーで末脚を発揮するためにも、必要な時間だったのだと、振り返って思います。

みなさんにもそれぞれに、思い当たる〇〇の橋げた」があるのではないでしょうか。

 

■試験の点数は、放っておいても分からない!

そんなスローペースの中でも、これだけはやっておいた!ということの一つが「開示請求」でした。

そもそも診断士試験の結果は、Webでの合格者番号開示とともに個人宛に郵送(※)で届きます。ですが、合格不合格に関わらずその点数までは分かりません。1次と2次の違いは以下の通りです。

・1次試験:正答が発表されるため、マークを正確に控えていれば点数を確認することができる

・2次試験:正答が発表されず、「出題の趣旨」のみが公開される。このため点数がわからない

※2次試験結果に関して、診断協会から郵送で届くのは

・不合格の場合:事例ごとの成績区分(A~D)と総合での成績区分(A~D)の結果のみ

・合格の場合:ただ結果のみ

ここからは初めての方向けに、実際の開示請求手順を紹介します。

 

■開示請求の手順

開示請求にかかる所要時間は、本人確認書類の用意や郵便局での簡易書留の手続きを含めて1~1.5時間程度でした。

①診断協会のTOPページ>FAQ>試験に関するよくある質問(FAQ)へいきます。

②最下部にある「中小企業診断士試験にかかる個人情報の開示請求の申請手続きについて教えてください?」という質問、これが開示請求手続きに関する記載です。

③「『中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて』をご参照ください。」という回答の箇所をクリックします。

④今度は「『個人情報の保護に関する法律』第25条第1項の規定に基づく中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて」という長ーい名前のWordファイルがダウンロードされます。

※早口言葉だと確実に噛みます。黙読しましょう。

⑤このWordファイルの1~2ページの説明に従い、3ページ目に指定項目を記載のうえ、以下の書類を添付して診断協会宛に郵送します。

(1)  保有個人情報開示請求申請書(Wordファイルの3ページ目)

(2)  本人確認のための書類(以下のいずれか一つのコピー)

・運転免許証

・個人番号(マイナンバー)カード

・旅券(パスポート)

・外国人登録証明書

・健康保険被保険者証

(3) 住民票の写し (開示請求申請の前30日以内に作成された原本)

(4) 返信用封筒・切手

・392円分の郵便切手(定形郵便82円+簡易書留郵便310円)を貼った定型(12cm×23.5cm以内)の封筒

⑥すると、約1ヶ月前後で開示請求に対する回答が届きます。ちなみに開示範囲は以下の通りになっています。

1.開示請求の対象範囲

(1) 開示請求申請受付日以前の直近5回以内に合格発表があった中小企業診断士試験における個人情報のみが開示請求の対象となります。

(2) 開示範囲は次のとおりです。これ以外については開示しておりません。

・受験番号

・受験した科目ごとの得点

・受験した科目ごとのランク第2次試験の筆記試験のみに限る)

 

■結果は結果。重要なのはどう活かすか

ここまで開示請求に関することを書いてきましたが、開示請求したからといって試験結果が覆るわけではありません

人によっては余計な感情が増幅されるだけの場合もあるでしょう。その場合は無理に請求しなくても良いとは思います。

私の場合は開示請求により、事例Ⅳが3点足りなかったという事実が分かりました。

たった3点…されど3点。

「もうあんな想いはしたくない」と、2回目の挑戦に際して心技体の振り返り再学習の戦略を立てる上の材料にする。

それが私にとっての開示請求の目的となりました。

これから請求を行う方は「どう活かすか」ということをイメージしたうえで開示請求手続きに進むことをお薦めします。そこそこ手間のかかる作業ですが、目的さえ明確化できていれば、いまからでもやる価値は十分にあると思います。

 

【参考記事(時間に余裕があればどうぞ)】

・6代目岡崎 教行さん「合格者の成績区分と点数が開示されました!!」:開示請求したら結果が返ってくることが公になった2015年春の記事。当時のコメント欄を読む限りでも、先人のみなさんによる喧々諤々の議論があったことがわかります。

・8代目そのさん「得点開示の是非~再チャレンジに向けて~」:得点開示のメリットデメリットを考察しています。何より「得点を知ってどうするのか」という自分への問いかけは重要だと感じます。

 

次回は、開示請求の結果を踏まえてどのように振り返り、どのような再挑戦の戦略を立てていったのかを記す予定です。

以上、きゃずでした。

 

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一発合格道場 春セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士試験突破のために実施したことをお伝えします!
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大阪セミナーは終了しました。参加頂いた方、ありがとうございました!

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□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:00〜19:00予定
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:60名(先着順)※好評のため定員+10名追加しました!
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

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こんにちは。そのです。
先週金曜日、二次試験の結果発表を確認された瞬間は、苦しい勉強を続けてきたすべての受験生の方に、笑いであれ涙であれ、大きなインパクトをもたらすものであったと思います。
試験って、「見えないところで結果が確定しているだろう時」から、「こちらが確認できる時」までにインターバルがあるので不思議な感覚がありますが…(私はこの話でいつも『シュレーディンガーの猫』の話を連想します)人生が変わるのは結果を確認した瞬間なんですよね。

スポーツなど一瞬で決まる勝負はもっとシンプルで、その瞬間を境に先ほどまでとは全く別の人生が分岐して行きます。私も、今でも人生で思い出す瞬間があります。(ちょっとだけ思い出話をさせて下さいね)私は大学時代に馬術部だったのですが、卒部前の全日本大会で、総合馬術の最後の最後、余力審査で落馬失権してしまいました。あまりに一瞬のことに現実が受け入れられず呆然としていると、今までのことが走馬灯のように目の前に浮かんできました。全日本に出るまで、下級生の下積み時代から考えれば4年間を費やし、つい先ほどまで最高のコンディションで「その瞬間」に臨むために、ギリギリまで調整をしていたのです。つい、先ほどまで必死にやってきた日々が、一瞬で過去のものになってしまった…それを心が理解し始めた時、涙は溢れだして止まりませんでした。
それでも次第に事実を受け入れ、再び前を向くのに時間がかからなかったのは、「努力を積み重ねてきた自分がいる」ことに疑う余地はないと思ったからです。残念ながらその試合は再チャレンジできるものではありませんでしたが、結果よりも努力した事実が、その後の人生に大きく影響することになったのだと思います。

思い出話が長くなりましたが、中小企業診断士へのチャレンジ、そして合否という結果を受けとめる瞬間は、皆様にとって人生が変わる機会になったのではないでしょうか。残念な結果だった方は悔しい思いでいっぱいだと思いますが、幸いなことに、来年も、何度でも、チャレンジできる試験です。一発で颯爽と駆け抜けるだけが、かっこいいとは私は思いません。何度折れても折れても這い上がる、そういう方こそ、尊敬して止みません。「そこまでする資格か」と周囲に言われるかもしれません。でも、資格の価値よりも、努力を続けるあなたの価値こそが、本当にかけがえのないものなのだと思います。

 


さてさて・・・思いがけずダラダラと精神論を書いてしまいましたが今日の本題はそこではなくて、「得点開示」について書こうとしていたのです。

■得点開示って?

ゆっこも書いてます二次試験の得点開示制度。本来は開示しないものである二次試験の得点を、道場の先代がきっかけとなり特別に中小企業診断協会から郵送で教えて貰える仕組みです。(再掲:詳しくは協会のHPで
住民票を用意しなければならない手間があり、返送にも1か月近く時間がかかることもありますが、手続きさえすれば誰でも得点結果を知ることができます。

■得点を知ってどうするの?

ですが、少し考えて頂きたいのは得点を知ってどうするのかというところです。
noriさんの記事では、得点開示の結果を翌年の勉強にうまく活かしている事例が紹介されています。
一方で、「1年目は事例Ⅳが良かったから2年目は悪かった事例Ⅲに力を入れた。結果、2年目は事例Ⅳが大変なことに…」など、得点開示の結果に惑わされてしまった(?)話もよくお聞きします。「あと一点だった!」といった悔しさに一年間囚われてしまう話もよくお聞きします。
ちなみに私は、二次試験の一回目で不合格だった時は得点開示の請求をしませんでした。4段階は分かるので「Cだった事例Ⅲが不得意」くらいは認識はしていましたが、そこそこ得点が高かった科目についても一から勉強するスタンスでいたのが結果としては良かったと思います。
もし一部の科目で高得点がとれていた事を知ってしまっていたら、講師や先輩に言われることが素直に聞けず、二年目も失敗した可能性も大いにあると思っています。
得点開示のメリデメは次のようなポイントかと思います。

<得点開示のメリット>
得意不得意を知ることができ、翌年の勉強に繋げられる。
再現答案と合わせて色々な方に意見を聞く材料になる。

<得点開示のデメリット>
得点に引っ張られ、本質的な敗因分析を省略してしまいがち。
結局、採点基準は正確には分からない。的を外した解釈で、翌年の学習計画の方向性を誤ることにも繋がりかねない。

得点は知ってしまうと、「気にしないようにしよう」と思っても気になるものです。これから一年間勉強をしていくにあたって、必ず心のどこかに引っ掛かり続けます。得点開示はメリデメをよく理解して、「開示の結果をどう活かすか?」まである程度考えてから、請求をすることをおすすめします。

 

今年残念な結果だった方、来年でも
大丈夫、あなたは、ぜ~~~ったい合格しますから!
がんばっていきましょう!そのでした。

 

 

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みなさんこんにちは、ゆっこです。

二次筆記試験を終えて、初の週末ですね。二次筆記試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。

再現答案作成の必要性についてはこれまでそれぞれの道場メンバーが記事にしている通りです。だんだん記憶も薄れてきますし、来週からは各受験校から模範解答が続々と出てくると思います。それを1つでも見てしまったら、もう再現答案は書けません。というか意味のないものになってしまいます。この週末が本当のラストチャンスですよ!

まだやっていないよ、、という方、この週末に必ず!作成してくださいね。

かく言う私はというと、二次筆記試験当日の帰宅後に4事例分一気に作成しました。でも、最初に取り組んだ事例Ⅰだけ、どうしても思い出せなくて、再現率がとても低かったです。当日中でも忘れてしまうのですから、数日経ったら、言わずもがな、ですね。そして、得点自体は事例Ⅰのみ80点越え…。再現率の低さを後悔しました。だって、何が良かったのか、詳細が不明なのです、、、

でも、それだけがむしゃらに取り組んだのだ、とも言えるかなと思います(なーんて、、(^^;)

ただ、今まで私がお会いした合格者のほとんどの方が再現答案は作成されています。道場8代目メンバーでも再現答案を作っていなかったのはますけんだけでした。ますけんが再現答案を作っていないとカミングアウトした時のその他のメンバーからの反応は、それはもう大変なものでした。。。嘘でしょ!?信じられない!みたいな(笑)

みなさんもそんな反応をされて悲惨な思いをしないように(?)やっぱり再現答案は作りましょう!

そして、再現答案を作った後は二次筆記試験のことは忘れて・・・とはよく言われます。が、そうは言っても忘れられないですよね。

私も去年の二次筆記試験後、スーパーに行ってはカット野菜パックが目に入り、醤油売り場が気になり。車で街道を走っていればステーキ屋が気になり、、といった日々をしばらく過ごしました。

あれだけアドレナリンを大放出して丸一日取り組んだものに対して、そう簡単に忘れられませんね。そして結果が発表される12月8日までは落ち着かない日々を過ごされることとお察しします。。

そのような中で、できるアクションが1つあります。それはズバリ、「得点開示請求」(の準備)です。

この得点開示請求、なんとこの道場の6代目、岡崎さんが開拓されたとか。

これにより、以前は不合格者宛にのみ各事例についてABCDの4段階で判定結果が送付されていたものが、点数まで教えてもらえるようになったのです。

結果が知りたくてヤキモキした毎日を過ごしていた私は、このような手段があるということを知り、早速様式や住民票の手配など行いました。ただ、実際に中小企業診断協会に送付したのは口述試験の直後でした。多分いつ送付しても良いのだと思いますが、なんとなく、コイツ、まだ試験終わってないのに点数のことばかり気にしてるのか?なんて思われちゃうかなと(余計な)気遣いをしていたためです(苦笑)。

詳細な手続き方法につきましては試験に関するFAQの一番下にあります、「中小企業診断士試験にかかる個人情報の開示請求の申請手続きについて教えてください?」をご覧ください。

他に、脳ミソのクールダウンのためにできること、といえば、やはり本を読むことかな、と思います。ビジネス書でも小説でも。試験が終わった後にじっくりと中小企業白書を読んだ、なんていう方もいらっしゃいました。

合格後も診断士登録後も日々勉強が必要な毎日です。診断士試験対策で学んだことは、一次試験の内容も含め、全て必要な学習だったのだな、と思います。ですので、気負って読んでいたあの時とは違う楽ぅ〜な気持ちでテキストを読み直すのもまた良いかもしれません。

クールダウンのもう1つの手段として、道場主催の事例Ⅴ@東京と事例Ⅵ@大阪でぜひ喋りまくって発散してください。おかげさまで大好評いただいておりまして、東京開催事例Ⅴは定員を増やしました!大阪の方もまだまだ募集中ですので、よろしければぜひお申し込みください。

それでは。

by ゆっこ

。:*:★道場事例Ⅴ&Ⅵ(慰労会)のお知らせ★:*:。

一発合格道場〜事例V@東京

□ 開催日時:2017年11月3日(金・祝) 18:00〜21:00
□ 会場:くいもの屋 わん 銀座店
□ 定員:30名(先着順)
□ 参加費:3,500円(税込)

一発合格道場〜事例Ⅵ@大阪

□ 開催日時:2017年11月11日(土) 17:00〜19:00
□ 会場:堺筋本町近辺(詳細は別途)
□ 定員:12名(先着順)
□ 参加費:4,000円(税込)

☆今回2017年二次試験を受験された方&
二次試験を受けられなかった方で、2018年診断士試験を目指す方も
みんなで楽しい時を過ごしましょう♪

好評受付中★

詳細はこちらから。

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おはようございます。8代目のたっしーです。

今日は以前の記事でお話しした、2次早期学習についてのお話です。2次の話をする前に、得点開示の結果と再現答案をアップしておきますね。

得点開示:72(A) 53(B) 62(A) 59(B) 246点
再現答案:こちらから

たまたま合格らしく結構やらかしていますが、何とか耐えたといった所でしょうか。5月のスタートから見れば、とても成長したとポジティブに捉えています。ですが、身近に同じABABでも不合格の方もいますので、ABCDだけでは見えない部分の分析に、ご活用頂けたら嬉しいです。

余談ですが、私は一度も自己採点をしたことが無いので、とても興味があります。お手すきの道場メンバー・・・期待しています

================

さて本題に。

トゲのあるバラはお好きですか?

ここ道場でも何度か記事になっていますが、2次の早期学習については、慎重派が多いように思います。私はそれなりに効果を感じていますが、予備校や通信の方はカリキュラムがあるでしょうし、独学でも勉強の進度はそれぞれだと思います。
「学習の方法は人それぞれ」の考えですので、ご自身のタイプや、メリット(バラ)とデメリット(トゲ)を考慮して、有効に活用ください。

1.早期学習を行った理由

私が早期学習を行ったGW明けの状況は、通勤時はポケテキで学習し、問題集4回転が終わり、過去問5年分を1回転した正答率が約61.5%となっていたので、1次試験突破が現実味を帯びてきたと、(勝手に)感じた頃でした。(正答率は配点に関係なく、正解数/問題数の割合です)
振り返ると、ここまでに約405時間、1日平均約3.2時間(週平均22時間)程度の勉強を行っていましたので、このままだと1次試験までに700時間超で着地するペースです。

私なりに情報収集した結果、主に2次早期学習がNGとされる理由をまとめると。

  • 1次対策を疎かにしてはいけない
  • 1次突破しなければ2次は無い
  • しっかりとした1次知識を基に2次対策をすべき

とはいえ、1次合格後からでは2次にギリギリ間に合うかどうかとも言われていたので、ストレート合格を本気で望んでいた私は、「1次で落ちても2次で落ちても不合格は一緒」と考え、対策を立てました。

「1次対策の時間を減らさずに2次対策をし、勉強時間の底上げを図りつつ、1次知識の習得に役立てる」

2.具体的な内容

まず大事になるのは、「時間の捻出」です。1次対策の時間を減らさずに行う必要があるので、1時間早起きすることで時間を捻出しました。
次に、2次試験に必要なスキルは「読む、考える、書く」と「1次知識を整理してアウトプットできる」ことだと考えます。しかしこの段階では「読むって何?」「解くってどーするの?」と、文系脳らしい「?マーク」がいっぱいの状態でしたので「2次の学習方法を検討する」「1次知識の段階をあげる」ことを、2次早期学習で行いました。

2-1. 2次の学習方法を検討する

この時期は大したことはしていなくて、自分なりに設問に答えてみて、ふぞろいの一番上の回答と比べる。細かいところの分析ではなく、現状とあるべき姿(ふぞろい)を確認して、そのレベルを埋めるための学習方法を検討して、試しては修正していました。
この時期に勉強方法に目途が立っていると、1次試験の自己採点後に燃え尽き症候群になることもなく、お盆休みを有効に活用することができます。(詳細方法は別記事にしますが、概要は体験記へ)

2-2.1次知識の段階をあげる

スキルや知識の定着には「学習の5段階」と呼ばれるものがあり、少し診断士試験に沿って紹介します。

  1. 知らないし実践できない:勉強前
  2. 知っていても実践できない:インプット
  3. 考えると実践できる:なんとかアウトプット(1次試験)
  4. 考えなくても実践できる:すらすらアプトプット(2次試験)
  5. 人に教えることができる:整理してアプトプット(診断士)

選択肢問題に解答できる第3段階から、2次試験にも対応できるよう第4段階にもっていければ、忘却曲線的にも効果的ですし、ここまで知識が習得できていれば、1次試験の初見問題でも、十分に対応できるレベルです。
これは科目や論点にもよる所ですが、2次の与件や回答を読んで「SWOTってここで役に立つのか」「機能性組織ってなんだっけ?」など、与件分を読んで1次の知識を思い出す、1次の学習中は「これって2次のここで使えるのかな?」と2次試験を想起することで、関連付けて学習ができます。

過去問回転の影響もありますが、ロックも書いていた通り、この時期が一番伸びたように感じています。与件分を読んでいることと、論理的思考をしていることで、特に企業経営理論の問題文に抵抗がなくなり、得点が大きく伸びた効果がありました。私の場合、正答率58.62%(6位/7科目) → 85.60%(3位/7科目)。
またすごく子供っぽいですが、この時期が「診断士」を強く意識し出した時期でもあり、一番「楽しかった」ように思います。

ここでメリットとデメリットをまとめると。

<メリット>

  • 朝の勉強時間捻出により、勉強時間を底上げ
  • 2次の学習方法に目途が立ち、8月のお盆を取り逃がさない
  • 2次で1次知識が関連付けて、1次の勉強効果アップ
  • 1次の文量に抵抗がなくなり、特に企業経営理論が伸びる
  • 楽しいと感じて学習効率とモチベーションアップ

<デメリット>

  • 1次学習がある程度進んでいないとリスクがある
  • 勉強時間の捻出ができるかは環境による
  • 目的が曖昧で中途半端に手を出すと、どれも効果が薄い

 

子曰く、之れを知る者は之れを好む者に如かず。
之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず。
(原文:子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者。)

これは論語の一説で、孔子の言葉。日本でも「好きこそ者の上手なれ」というがありますが、もう少し踏み込んだ深いお言葉。楽しんでいる状態は、苦手意識もなく、勝手に興味が湧いてきたり、とことん頑張れたりと、脳が活性化している状態ですね。辛い事や嫌だと感じることすらも楽しむようにする習慣を付ければ、怖いものなしです。

同じ時間の勉強をするなら、辛く苦しいと感じるやり方より、自分なりに楽しめる方法が学習効率も上がり、メンタル的にもプラスになります。
悩みの多い受験時代ですが、「楽しい」と思えることが大きなきっかけになるかもしれません。

✿:❀:✿:❀ 道場春セミナーin東京のお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 春の絶対合格フェス2017
〜受験生タイプ別の疑問にお答えします!〜

□ 開催日時:2017年4月29日(土・祝) 14:00〜16:30
□ 会場:東京ウィメンズプラザ 第1会議室
□ 定員:40名(先着順)
□ 参加費:1000円

☆道場メンバーが一次試験突破のために行った事をお話します!
☆受験生の悩みや疑問に個別にお答えします!

ご好評につき締め切りとさせていただきました。
★引き続き懇親会のみのご参加を受け付けております

セミナー詳細はこちらから

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※道場春セミナーin大阪は5/27(土)に開催します!
詳細は後日お知らせいたします。

たっしー

道場の半分は皆様の愛で出来ています
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道場ブログをご覧の皆さん

はじめまして
このたびご縁を頂き、8代目メンバーとして参加させていただきます
世界の畠ちゃんと申します。

突然ですが、道場サイトの左上の累計来訪者数はご確認いただきましたか??
なんと本日!! 驚異の666万6666人に到達しました

6,666,666

私自身も道場ブログの熱烈な読者の一人として、本当~~にうれしく思っています。
同時に、私を合格に導いてくれた道場の先輩方と、(僭越ながら)同じ立場で投稿させていただけるなんて、一年前に診断士の勉強を始めたころは夢にも思いませんでした・・・

この奇跡に感謝して、受験生の皆様には、自分の経験をもとにした内容をお伝えし、少しでも参考になったと思ってもらえるよう頑張ります。
一年間どうぞよろしくお願いいたします
※わたしの合格体験記はこちらになります。


さて、私が今回お伝えしたいのは、「夢に期限を加えて目標にし、逆算して今日やることを実行する」ということです。
「なんだ、それ」って、思わないでお付き合いください 

私は、地方独学でしたが一発ストレート合格できました。
ちなみに、短期合格者の多くは財務会計が得意な人が多いのですが、私は大の苦手でした

さらに、勉強を始めたのは昨年の2月で、一次試験までは半年弱しかありませんでした。
もちろん、一番の合格の原動力はこの「一発合格道場」なのですが、もう一つの理由が「夢に期限を加えて目標にし、逆算して今日やることを実行する」という考えでした

そのため、自分を奮い立たせるために「半年後の試験で合格できなければ、独立して成功することはできない!」と自分に無理やりプレッシャーをかけたことでした。

期限を切ることを「デッドライン(締め切り)効果」と呼びますが、これを普段の勉強にも取り入れました。

私は朝5時に起きて出勤準備をする7時まで勉強していたのですが、問題集などを少し短い時間で解くようにしていたのです。さながら「試験終了5分前なのに解答用紙が真っ白!」みたいな状況だと考えてください。朝から集中力が上がるお勧めのイメージトレーニングです(笑)

是非皆さんも「朝から何やってんの?」と思わないで頂き、実践ください!こうすることで、集中力が出ますので、ぜひお試しくださいね♪
もしよろしければ”パクってカスタマイズ”してみてくださいね


 

最後に、本日は中小企業診断士実務補修15日間コース(診断先企業3社×5日間)の最初の企業様への報告会です。
私も5日間のうち後半の3日間は、平均睡眠時間は2~3時間ほどでしたが、厳しいご指摘もあり一時はどうなることかと思いましたが、メンバーのサポートもあり納得できる報告書が作成できたと思います
男性ばかり、幅広い年齢構成ながら、みんな前向きで一生懸命な人ばかりで、初日からお互いをニックネームで呼び合うくらい仲良くやっています。

担当のベテラン診断士先生も明るく、しっかり後進を育てようという情熱にあふれた先生ですので、これからあと2社(10日間)、どんな激論を交わして、企業様のために貢献できるのか楽しみです。

そう、この実務補修メンバーと実習ができるのも、
8代目道場メンバーとして活動できるのも、過去の日々があればこそ。

今の頑張りが、きっと将来の財産になります!
これから一年、お互いに頑張りましょう!!

Yes,We can!!
以上、世界の畠ちゃんでした
それではまた

この度の熊本での地震で被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。



こんにちは、noriです。平成29年の実務補習の日程が発表されましたね!スケジュールに忘れないうちに書き込みましょうえっ?まだ合格していないので関係ない?いやいやいや、関係あるんです。だって、平成29年には合格しているんだから

noriは昨年の今頃、試験日程をスケジュールに書き込むと同時に合格したら受けるであろう実務補習の日程を書き込みました。平成29年度の実務補習開始は2月2日(木)。試験に自信があるかは関係ない。受けてみたいと思った方は予定を忘れずに書いておきましょう。

さて、7代目かおりん記事に得点開示が登場したところで、実際にnoriが合格に向けてどのように得点開示結果を使ったのかをご紹介。再チャレンジ組の方はご自身の結果の再確認に、初受験の方は2次試験のイメージをつかむ参考になれば幸いです。

 

得点開示結果の使い方−AAAD総合A−(平成24年)

1次試験の正解は発表されますが、2次試験の正解は発表されません。でも昨年から自分の点数結果を請求できるようになりました。noriは得点開示結果を「自分が考える合格答案」と「実際の合格答案」のブレを確認するために使いました。

得点開示結果を合格に活かすのに大切なのも仮説と検証。まずは仮説の構築から。noriは平成24年の再現答案を知り合いの合格者に採点してもらっていました。その結果はこんな感じ。

《合格者に依頼した採点の結果》

スクリーンショット 2016-04-16 2.33.10

事例1・・・やばいじゃん、事例1!

・事例2・・・ふーん、もっと点数が高いと思っていた

・事例3・・・まあ、こんなもんだろう

・事例4・・・ああ、嗚呼・・・

その後、各受験校の解答例や解説を読んだり、解説会に出たり、自分の当日の感触を思い出しながら、以下のような得点予想に落ち着きました。総合Aなので240点以上。どうやら事例1は相当悪い。事例3も出来た気がしない。事例2で高得点だったのか・・・!?

《仮説:noriの開示請求前の得点予想》

スクリーンショット 2016-04-16 2.33.30

事例1・・・事例1はA評価でもギリギリAなのかも!

・事例2・・・みんなが答えられなかったコーズリレーテッドマーケティングが解答できたから高得点!?

・事例3・・・そもそも事例3は知識が足りないからギリギリAだよね

・事例4・・・ああ、嗚呼・・・

 

2次試験の得点開示結果−AAAD総合A−(平成24年)

 

noriの得点は合格体験記でもご紹介していますが、改めて掲示。

スクリーンショット 2016-04-16 2.33.51

請求した得点は、昨年の6月にnoriの手元に届きました。

点数を見た時の感想はこちら。

事例1・・・えっ、何でこんなに点数が高いんだろう?

・事例2・・・ふーん、もっと点数が高いと思っていた

・事例3・・・まあ、こんなもんだろう

・事例4・・・ああ、あと1点・・・

 

事例1の誤差(平成24年)

事例1の合格者の採点結果が49点。A評価の最低ラインが60点。少なくとも11点も点数差がある結果に得点開示してみるまで、全く疑問を持っていませんでした。なぜなら「合格者が」49点だと言っていたから、A評価でもかなり出来が悪かったに違いない・・・と。その後、平成25年では事例1は46点と事例1の手応えがわからないまま突き進んできました。得点開示するまではそんな自分の状態にも気づかず。得点開示でやっと事例1への迷いがなくなりました。「合格答案の方向」はどこにあるのか。

未来は自分で切り拓く

・「考える」ことができているのか。

・「他人から与えられた答え」で満足していないか。

・「現状を冷静に分析」できているのか。

得点開示をして得た最も大きな収穫は合格者の意見を鵜呑みにする自分への反省でした。未来をデザインするのが中小企業診断士の仕事だと言われます。人の意見や評価をただ鵜呑みにしているだけでは未来を切り拓くことはできません。個々の合格者の強みも外部環境も異なる中、その合格者が歩んできた同じ道を自分が歩むことはありません。

自分の未来を切り拓くのは自分。

6代目おとこの記事で書いているように皆さんも自分に合った合格のノウハウを見極めながら「自分なりのアレンジ」で未来を切り拓いちゃいましょうね!

長くなってしまったので、得点開示の結果を受けて、事例1をどう分析したかはまた別の機会に。

大丈夫。 あなたは、ぜっ~~~たいに合格しますから!待ってます

nori でした。

【道場セミナー懇親会募集! 】

ご好評につき、セミナーは満員となりました
懇親会にはまだ空きがあります。
懇親会からでも参加できますので、お申し込みをお待ちしています!

お申し込みはこちらをクリック→peatix(外部サイト)

皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

 

道場春セミナーのお知らせ 

日時:4月29日(金)14時〜

場所:中央区日本橋公会堂
お申し込みはこちらから(外部サイト:peatix)
4月10日(日)9時から募集開始。

Don’t miss it!!!

こんにちは、今日も元気にKKD、7代目のかおりんです。

明日から2016年の春セミナーの申込を開始する予定です。右上の「一発合格道場主催イベント」欄に申込用webのリンクを貼りますので、お見逃しなく!
7代目道場メンバーみんなで、役にたつ内容になるように着々と準備を進めて参ります

今日も都内某所で打ち合わせしますよ~!


2次の成績開示、もうされましたか?

再チャレンジの方は、客観的に二次を振り返るために。
合格された方はネタのため診断士を学ぶ仲間たちのために、ぜひ開示請求にチャレンジしてみてください。

費用は、郵便料金784円(簡易書留310+切手代82)*2+住民票発行料です。(私の場合は1084円/回でした)ちなみに、送付する時「相手が法人なら簡易書留じゃなくて特定記録でも大丈夫じゃない?」と郵便窓口のおじさまが教えてくれたので、2回目は特定記録で送り、無事結果を入手できました。(=150円分の節約)。※試される方は自己責任でお願いします。
申請方法については岡崎さんの過去記事が詳しいです!

かくいう私も、合格発表からしばらくして開示請求しました。
勇んで届いた封筒を開けると、「総合B」の文字が・・・!!!

オーマイゴッド。ほんまかいな。
合格、手違い?!あんなしんどい実務補習やったのに?!(軽くパニック)

・・・・そう、去年の成績が届いてしまったのです・・・・・・

サザエさんもうっかり八兵衛もびっくりなうっかりものの私が、どんな間違いを犯したか共有しますよ。

kojinjouhou_kaiji_seikyu01

ココ、ここです!!!
平成27年度と書くべきところ、私は平成26年度ってかいちゃったらしいです。(哀しかったので、診断士協会に電話して確認しました・・・笑)

こんな間違いがないように、2回目はこう書いて送りました!!!

kojinjouhou_kaiji_seikyu02

そうすると、こんな感じで自分の成績を時系列で追える結果が届きます。

開示請求03
平成28年度、未実施・・・(笑)
ちなみに、成績開示はどうやら1ヶ月分をまとめて処理しているようで、1週間くらいで届く方もいれば、最大で1ヶ月+αくらいかかるようです。

過去年度の成績が届いた時、道場で書けるネタができた・・・おいしいやん、って思ったことは内緒ですよ。

今日も診断士を目指すみなさまに、幸あれ☆

ほな!
かおりん

みなさん,こんにちは。  4代目の はんた です。
先代投稿ということで,久しぶりに登場しました。
一発合格道場も,7代目に代替わりし,私が合格してからもう3年以上も経っている事実を認識すると,時間の経過の速さに驚きを禁じ得えません。
本日は,2012年12月に中小企業診断士試験に合格した後,どのようなことがあったのかについて,思いつくままに述べてみます。

1 一発合格道場に4代目として参加して,ブログを執筆したり,セミナーで講師をしたりした。

縁あって4代目として,一発合格道場に参加することとなり,ほぼ1年間にわたりブログ記事を投稿しました。
私は,それまで,個人でもブログ記事を書いたことはなく,そもそもブログを開設しようと思ったこともありませんでした。
一発合格道場に参加しなかったら,一生ブログを書くことがなかったかもしれません。
2週間に1度くらいに執筆の順番が回ってきましたが,書く立場としては,「この間書いたと思ったら,もう次の記事を書かないといけないのか」,と順番が回ってくるのが早く感じ,プレッシャーに感じることもありました。
特に,次に書こうと思っていたことを先に別のメンバーに書かれてしまった時には,どうしようかと焦りました。
受験時代に道場記事を愛読していた時は,新規記事が更新されていないと残念に思っていたので,絶対に穴を空けるのだけは避けようと思っていました。当代7代目の方々も大変だろうけど,一年間がんばれ!とエールを送りたいと思います。

また,セミナーで受験生のみなさまとリアルで会う機会に恵まれたことにも,また新鮮な感慨がありました。私が受験時代に,初めて一発合格道場のセミナーに参加した時には,「本当にあのブログを書いている人たちがこの世に存在しているんだ。バーチャルな存在ではないんだ。」と当たり前なことに変な感動をしたものですが,その1年後にセミナーを開く側の立場になり,「もしかしたら,セミナー参加者のなかには,1年前の自分と同じことを考えている人もいるのだろうか。」と,我ながら無益なことを考えていたことは,ここだけの秘密です。

 

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2 「企業診断」の特集記事のお手伝いをした

3代目と4代目が中心となって,株式会社同友館さまから発行されている月刊誌「企業診断」2014号10月号に「保存版! 一発合格道場が選ぶ1次試験の良問分析」と題して特集記事(紹介記事はこちら)を執筆したのですが,私も執筆に協力する機会を得ました。これも,診断士試験に合格したからこそ得られた貴重な経験でした。
現在も,「企業診断」には,他のメンバーが,「一発合格じゃなかったかも!?道場コラム」を連載していますので,是非ご覧下さい。

 

3 転勤して,初めて部下を持った

私は,2012年12月に診断士試験に合格しましたが,翌2013年4月に転勤となり,地方の小規模な出先の責任者を務めることになり,初めて,12人の部下を持つこととなりました。
上司からは,前年度に職場の人間関係でちょっとした問題があったので,十分注意深く目を配るように指示を受けていました。
そのとき役立ったのが,企業経営理論や事例1で学んだ知識,つまり,モチベーション理論リーダーシップ理論,各種の人事評価・方法等であり,とりわけ意識したのが内発的動機付けでした。とりあえず心がけていたのは,声をかけること(言語報酬)でした(企業経営理論平成25年度第16問小問2参照)。
初めて部下を持つ立場となって不安がありましたが,診断士試験の学習をしていたことが,その不安を和らげてくれるともに,部下に対する指導監督に,場当たり的ではない体系的な指針を与えてくれました。

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4 2次筆記試験の得点開示をしてみた

昨年に6代目の岡崎教行が先鞭をつけた得点開示は診断士試験受験界における画期的なできごとだった思います。
私も,2次筆記試験の得点開示をしてみましたが,その結果は次のとおりでした。
事例1 A 69点
事例2 A 86点
事例3 B 58点
事例4 A 68点
合計    281点

この結果から,3つのことが分かると思いました。
まず1つ目は,AAAAでなくとも合格できることです。試験案内にも書かれているので当たり前のことですが,2次筆記試験の合格基準は,筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満でないこと,つまり,点数に換算してもう少し分かりやすく言うと, 総点数が240点以上で,1科目でも40点未満がないことですから,AAAAでなくとも合格できます。むしろ,AAAA合格は少数派ではないかと思いました。けっして,AAAA合格を狙うな,と言いたいわけではありません。オールAを獲得できることが合格への最善であることは間違いありません。私が言いたいのは,思わしくなかった事例があっても,40点を下回っていなければ,他の事例での挽回が十分可能であるから,途中であきらめる必要はないということです。
2つめは,噂はやはり噂にすぎなかったことです。「筆記試験で出来の悪かった事例から口述試験で質問される」という噂がまことしやかに広がっていましたが,どうやらこの噂は真実ではなかったようです。私が口述試験で質問されたのは,事例1と事例4からでした。
3つめは,開示結果と自分の手応えの感触がおおむね合っていたことです。
私の手応えとしては,
事例1   オーソドックスな問題だ。まあまあ合格点は越えているかな。65点くらい。
事例2   「コーズ」の意味は分からないけれど,時系列で読み解くとこれしかないし,自分が分からないのだから「コーズ」の意味を知っている受験生はごく少数だろう。十分に勝負にはなっているだろう。68点くらい。
事例3   グラフには驚かない,むしろ,言葉で説明されるより分かりやすい。しかし,セントラルキッチンやら問題の意図が読み切れない問題が多いな。合格点からはちょっと割っているかも。55点はとれたかな。
事例4   出題形式が例年と違うぞ。しかも,第1問は小問1で計算間違いすると,芋づる式に小問2,小問3も間違えてしまうぞ。本当は事例4で80点くらい稼ぎたかったけれど,事例1から3までの合計は合格点を超えているはずだから,事例4は守りに徹しよう。最後の200字はいくら書いても読み筋が外れていたら点数が来ないから,50字くらい書いておいて,捨て問でよい。作った時間を計算問題の検算に使おう。60点を守ろう。
というものでした。事例2は予測よりも大幅に高得点をとれていましたが,事例ごとの相対的な手応えと開示結果はおおむね合致していました。
自分の手応えと実際の点数にずれがない,つまり,得点感覚が本試験に合致していることが,合格水準に達しているかどうかの目安の一つとして挙げられるのではないかと思います。

5 実務補習を経て,中小企業診断士として登録された。

私は,2014年7月と9月,2015年8月の合計3回の実務補習を受け,2015年秋にようやく中小企業診断士として登録されました。
登録までのタイムリミットである3年近くかかりました。
診断士になったばかりであり,まだまだこれからも精進していきたいと思っています。
みなさまとどこかでお会いした際には,一緒に充実した診断士活動ができることを喜び合いたいと思っております。

by はんた

みなさん、こんにちは!道場3代目うちあーのです。
今日はバレンタインデー巷では女性から男性へチョコレートが渡されますが、道場では6代目から7代目へとバトンが渡されます。
6代目のみなさん、一年間執筆やセミナー開催など本当にお疲れ様
7代目のみなさん、明日からの活躍をワクワクしながら期待してますよ
というわけで道場代替わりにあたり、前座を務めさせて頂きます。

「筆記試験における総点数の60%以上で、かつ、1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であることを基準とします。」

これは、診断士第2次試験の合格基準です。
ただ、みなさんご存知の通り、2次筆記試験は模範解答が公表されておらず、どのような採点基準なのかよく分からない試験と言われています。
たしかに、不合格の場合は合否判定通知に科目別のABCD判定が書かれているけど何点かは分からず、ましてや合格の場合はABCD判定すら教えてくれない、、、
というのは一昨年までの話し。

昨年、当道場6代目岡崎教行がこの長年の謎に風穴を空けたことをご存知でしょうか?
詳しい経緯はこちらに譲るとして、開示請求方法は至って簡単。
中小企業診断協会HPのFAQの一番下にある「中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて」に記載されている内容に沿って申請手続きを行うと、直近5回以内に合格発表のあった試験についてABCD判定のみならず科目ごとの得点まで教えてくれるようになったのです。

◆都市伝説の真偽◆
この革命によりそれまで語られていた都市伝説の真偽がおぼろげながら分かってきました。

<都市伝説1:上位20%合格説(60点不要説)>
採点は1点刻みで行われており、得点区分は、
A:60%以上
B:50%以上60%未満
C:40%以上50%未満
D:40%未満
総点数がA(240点以上)で、かつ1科目でもDがなければ合格。
これだけ見ると「やっぱ60点取らなきゃダメじゃない」と思われるかもしれないけど、いくつかの再現答案と開示された得点を分析すると、実際は得点調整、いわゆる下駄を履かせている可能性がかなり高いと見られます。
結果的に合格率20%前後になっていること、実務補習に必要な指導員の上限、設問ごとの点数は開示されないこと、などから推測してもこの都市伝説は〇である可能性が高いですね。(あくまで私見ですが)
だとすると、

ミッション:「高得点より安定得点」

戦略:「他の受験生が獲るところは確実に獲る+お団子一個

戦術:「解答要素を多面的に盛り込んだ解答を志向し、そのための圧縮解答などの技術も磨く」

といったところは従来と変わらないと考えます。

<都市伝説2:AAAA合格説>
これは×であることが明らかに。私うちあーのはABBAで合格でしたから。
一昨年までは不合格者の判定しか公になっておらず、なかには「AAABのB」で不合格の方もいたことから「合格者はAAAA」と言われることもありましたが、実際開示請求の結果を聞くと、AAAAはむしろレアケースです。

<都市伝説3:キーワード採点説>
おそらく〇。ただ模範解答と採点基準が明らかでない以上、あくまでも推測の域を出ません。
この謎を解くには、精度の高い再現答案とそれらの得点データをできるだけ多く収集し比較検討する必要があります。
そうなると情報を持つ者と持たざる者の格差が広がっていくのではないでしょうか。

<都市伝説4:「スト生は事例Ⅳ勝負」説>
いまだ賛否両論です。
確かに2次試験の準備期間が圧倒的に少ないスト生が、事例Ⅰ~Ⅲで百戦錬磨の多年度生と相対的に上回るのは至難の業。
1次試験の財務・会計をベースに多年度生に対抗するしようという作戦はアリで、実際岡崎教行も49点・69点・50点・79点と事例Ⅳで荒稼ぎし、CABAのAでストレート合格を果たしています。
ただ、岡崎教行の例でも、もし事例ⅡでAが取れていなければこの年の合格はなかったわけだし、またたとえ事例Ⅳが満点であったとしても事例Ⅰ~Ⅲのいずれかで足切りになってしまえば元も子もないですよね。
つまり、スト生は事例Ⅳ勝負と言いながらも、やはり事例Ⅰ~Ⅲもそこそこの得点獲得能力は必要なのは確かです。そうすれば得点調整も含めて60%に近づき、また越える可能性も出てきます。
「受かり方は合格者の数だけある」と言われ、結果的に事例Ⅳ荒稼ぎ型になるのは良いですが、試験対策上は各事例バランスよく準備するべきでしょう。

◆2次試験70点越え『再現答案』のまとめ◆
当道場では、開示請求の結果70点以上であることが確認できた再現答案を収集し、Naverまとめに掲載しています。
PC版の画面右側、書籍紹介とメンバー紹介の間にリンクが貼ってありますのでぜひ覗いてみてください。
高得点の再現答案であるほど模範解答に近い言えますが、この中にはH24事例Ⅱでまっすーがたたき出した100点の再現答案も掲載されています。
あくまでも再現答案であり、実際に試験会場で提出してきた答案との再現性のギャップはありますが、それを差し引いても貴重な情報であり参考になると思います。
情報格差の解消に少しでも寄与したい思いもありますので、今後もデータ収集は続けていきたいと考えております。
道場読者のみなさんも開示請求の結果、70点以上の事例があればぜひ再現答案とともに情報をお寄せ頂ければ幸いです。
↓↓↓

送付先    :webmaster@rmc-oden.com
送付内容  :①得点、②再現答案、③掲載に使用するハンドルネーム
ファイル形式:テキストであれば構いません。

◆まとめ◆
環境変化を的確に捉えて、クライアントを適切な方向に導くのは診断士としての重要な仕事ですよね。今回ご紹介した成績開示は紛れもなく診断士2次試験における大きな変化です。受験対策上やるべきことは従来と大きく変わらないけど、利用すべき情報が増えたと言えます。
受験生のみなさんがこの変化に対応し、ご自身をより良き方向に導くことを願っております。

それでは、今日はここまで。

 

Ciao!
By うちあーの

 

 

こんにちは。

先日、再来週から執筆を開始する7代目を囲んでの飲み会を催したのですが、その時にオフラインでは初対面となったかおりんから、「うみのさんって女性だったんですね。記事の書きぶりから男性かと思ってました…ごめんなさい!!」と言われたうみのです。

実はそれは意識してそうしていたので(ネット黎明期だったころからずっと色々見てきた身としては「女性でーす」みたいな書き方をすればそれだけでPVを稼げることはよく知っていますが、それはなんだか下駄を履かせてもらってるような感じがして好きじゃないという無駄に依怙地な理由で)、何も謝ってもらうようなことはなく、むしろありがとうという気持ちなのですが(笑)。

 

そんなどうでもいい話は置いて本題に入りますと、この一年、道場や「ふぞろいな合格答案」などの活動を通して、数十件の開示得点を見る機会がありました。

それを通して、私の6代目としての最初の記事で書いたような、「この試験って一体何なの?何を問われているの?」ということを改めて考え直す機会があったので、今日はそんなことについて書こうと思います。

 

この一年私は、道場ではなるべく受験対策に沿った記事だけを書こうと心がけており、あまりこの手の観念的な話は書くつもりがなかったのですが、もうこれで最後ですし、昨日のなごの記事に刺激を受けたことと、少し前に別のブログで「診断士という資格の本質って何なの?」という記事を書いたところ「道場にも載せたらいいのに」と言われたこともあって書いてみてもいいかなと思った次第です。

 

さて、開示得点を見ていく中で最も意外であり、この記事を書くきっかけになったのは、「合格者の成績におけるオールA合格の少なさ」です。

もちろん数十件程度のサンプル数では全体の定性など導けるわけもないですが、模試で常に上位をキープしていたり2次試験に関してはかなり対策を重ねてきているような人でも、4事例通して優等生、という人は非常に少ない印象を受けています。

 

肌感覚としては、A評価の数は、4事例のうち2つ、くらいが合格者の平均に近いのではないかという印象を持っています。

 

また不合格者の開示得点も含めて見てみると、点数としては、50~60点が受験者のボリュームゾーンではないかと感じています。恐らくこのあたりに正規分布の山があるでしょう。

 

オールAを取るような「受かって当然」の優秀な受験生はさておき(もちろんそれだけでは合格率20%には決してならないので)、その下のボリュームゾーンにいる受験生の中で合否を最終的に分ける要因は、

 

「どこかで荒稼ぎして底上げする」

「40点以下を作らない」

 

の2つに尽きるのではないかと私は思っています。

即ち、40点以下(D判定一発退場)を食らわないようにして、得意事例で70点前後の荒稼ぎをし、トータル240点以上を目指す、という戦略です。

 

その中でも、事例I、III、IVは比較的70点以上を取りやすい事例なのではないかと感じています。

特にストレート生は、対策の質や量が本試験の点数に反映されやすい事例IVで手堅く得点していく戦略が大事だと思います。

IIは近年の傾向から言うと勝負の分かれ目になりやすい科目かなあという印象を受けています。(今後の傾向の変化でどうなるか分かりませんが)

 

かといって、目標を下方修正して良いというわけでもないと思います。

なぜならば、40点以下を取らないことを目指す、と言うとかなりハードルを下げたかのように見えるかもしれませんが、これは実はかなり難しいことだと感じるからです。

得意事例のはずなのに、多くの受験生が解答できた設問で大きく題意を外してしまったなどの「事故」を起こしてしまい、40点に届かなかった…という声は毎年多く聞くからです。

おそらく本試験は、70点レベルの解答を目指してようやく50~60点を安定して取ることができる、くらいの難易度なのではないかと思います。

やはり、4事例通してオールAを目指す、という取り組み方は正しい戦略であると考えます。

 

 

そして70点レベルをどう目指すのか、を対策面から考えると、やはりこれまで繰り返し書いてきた

 

「与件文のストーリーから題意を汲み取るトレーニングをする」

「分かりやすく因果と根拠を用いて分かりやすく答える解答フレームを持つ」

 

という2つが肝要なのは変わりないと思います。

 

開示得点で試験が大きく変わる、ということもよく言われていましたが、27年度の試験を見ても結局新しいことはあまりなく、受験において大事なことはこれまで議論されてきたこととそんなに変わらない気がしています。

 

そして、こういう議論のなかでよく耳にするのが、こうした試験制度や対策のあり方そのものが「中小企業の診断・助言をする専門家」を認定する仕組として本質的なのかどうか?という疑問です。

 

私はこの手の疑問が出るたびに「こんなの、あくまでもペーパーとたった一度の面接だけで量るしかない試験なんだから、構造的に限界があるのは当たり前じゃん」といつも思っています。

 

試験では1次7科目、2次4事例通して平均60点を合格ラインとしていますが、それは「中小企業診断士という資格を得るための最低ライン」であって、診断士として活躍できるかどうかはまた別の話です。

それは新卒採用と同じようなもので、「ポテンシャル採用」に過ぎないと思っています。

 

試験に合格して資格を取得する事と、その資格を使いこなすことは全く別の次元の話なわけです。

だからこそ、初代JCも、「診断士試験合格はゴールではない。ましてやスタートですらない」と語っていたのだと思います。

 

その一方で、試験に合格しなければ何も始まりません。

であれば、どんなに不合理に感じることがあろうと、試験のルールを理解し、その中で勝負するという心構えが大事だと私は思っています。

 

では、診断士としての本当のスタートラインはどこにあるのでしょうか。

私はそれについて、最近こんなことを思っています。

 

私が今お手伝いをしている先輩診断士の方で、受験生時代からすでに勤め先を辞め、診断士となってからは瞬く間にコンサルティング業としての自らのドメインを確立し、現在100社を超える企業から相談を受けている方がいます。

その先輩に先日会って話をしていたのですが、

 

「社長や中小企業を助けたい、と語る診断士はすごく多い。そんな時、俺は、人を助けたいならまず自分の身を立たせてから言えよ、といつも言ってる」

 

また、私は自身の本業でよく医療関係の人に取材するのですが、先日、とある作業療法士の方がこんなことをおっしゃっていました。

 

「人を助けたいと思ってこの仕事を選ぶ人は多いです。しかし、まずその前に自分自身が社会的にも精神的にも自立していなければ、必ずその難しさの前に挫折して去っていきます」

 

私もこれに似たことをかねがね思っていたので、ああ本当にその通りだなと改めて思いました。

自分の人生を価値あるものにしたくて人を助ける、というのはきっと順序が違っていて、人を助けることが、自分自身を助けることの手段になってしまってはいけないのだと思います。

最初のきっかけとしての動機はそういうことでも良いと思うのですが、それだけでは本当には人を救えないし、それを続けることも難しいのではないかと考えています。

 

私は職業柄、数百人を超える人を取材してきましたがいつも思うのは、人は経験したことしか本当には語れませんし、知識では人の心を動かすことはできないということです。

だからこそ、専門的知識と思考力の証明にしか過ぎない診断士資格は、やはりゴールでもスタートでもなく、ただの「手段」だと私は思います。

 

どう使うかは、自分次第。

もちろん、それだけが絶対的に正しい手段とは限りません。

その手段が正しいのかどうかは、「目的」に沿って選ばれることで初めてわかるものだからです。

 

自分の目的が何なのか。

診断士試験は、それを問い直すための小さなきっかけなのだと私は思っています。

私自身は、恥ずかしながら単純な知的好奇心だけで診断士試験を受験したのと、もともと今の仕事が自分の天職だと思っていたので、独立したいとかコンサル業をやりたいという考えはほとんど持っていなかったのですが、この一年を通して、普通に生きていたら絶対に出会えないような人、様々な中小企業の社長と出会ったことで、自分が何をして社会にコミットしていくべきかを改めて深く考えるようになりました。

そういうタイミングだったのか、公私ともに転機を迎えることになり、今までと違った道を選ぶことになりそうです。

 

あなたの目的はなんでしょうか?

それを定義することが、おそらく本当の「スタートライン」なのではないかと私は思っています。

 

何であれ、今の学び、今の経験が、すべてあなたの目的に向かっていく道であることを願っていますし、私も自分の目的に沿った道を自分で選んでいきたいと思います。

みなさんこんにちは。和尚です。
さて、いま道場の「はやり」は
「成績開示!」
ですね。道場6代目お仲間の岡崎氏がコロンブスの卵でもって開示請求をしたところ、
なんとベールに包まれていた成績が明らかに!
そこでミーハー(死語)な私も真似してやってみました。
が。。。燦燦たる結果が!!!!!
Ⅰ53点B
Ⅱ55点B
Ⅲ50点B
ううう、人事組織マーケ生産管理・・・ことごとく合格点をはずしております。
ここで教訓として申し上げられることは
「試験中のこの時点で和尚は、この試験調子いいと思っていた」
ことです。事例Ⅲまで終了して、試験の内容をいちいち振り返らず、俺はできる!みたいな気持ちでいたことを覚えております。

で。
事例Ⅳ。
確かに、私は財務は得意技だと公言しております。
が、自分では「オールマイティ」「ゼネラリスト」な人間だと思っておりますので、こういういびつな得点は・・・な気分なんです。
ここまで書いてきて、かなりこの得点を開示するのに嫌がっている自分がいるのに気がつきました。
はい、事例Ⅳ90点Aでした。
あ、あ、某ブログ(下のほうで入り口あり)で私よりいい成績の人がいるので(たぶん明日アプされます)・・・。

そこから、岡崎氏の「はよ実録Ⅳアップせんかい!」の声に背中を押されて、事例Ⅳの再現答案、読み返して朱を入れたものが
これです。
和尚のH26Ⅳ再現答案(添削つき)
内容は見ていただければ、わかるのですが。

ここから実録です。
まず、さらーっとみて、第1問が経営分析の鉄板ネタ、第4問が外為の鉄板、これで40点かあ、と思いました。
見ていただいたらわかるとおり、第1問は言葉は悪いですがテキトーに書いても点はもらえる、和尚の解答、後から見れば舌足らずや「言いすぎ」ということがわかります。指標ははずしてなければOKということができるでしょう。

第4問は、問題用紙を見ていただきたいのですが、和尚はバカみたいに「1$100円-120円円安、80円円高」と一旦書き出しております。外為業務にも5年ほど関わっておりましたので、得意といえば得意なんですが、これは精神的に落ち着かせるために書いてる要素が大きいです。そこから「ドル買、円売」というメモを導き出しています。
すなわち、
数字が出る問題は精神的な安定が一番
と考えており、これは前回書かせていただいた小学校の先生の言葉がトラウマ、というより憎しみになっており、自分のミスはある程度税金みたいなもんなので、とにかく問題のスタート時点でミスしないようにこのような安定策をとってます。
ただし、三つ子の魂百までということわざどおり、第2問と第3問でつまらんミスをしておりますが、後述します。

さて、第2問。
時間が少ないだろう、と予想したのもあり、最終答えだけは写し取ってきたので、間違いはないかと。
(設問1)
問題用紙はなにも書いてなく、いきなり解答用紙に書いていった模様です。皆さんにはあまりこの方法はお勧めしません。
が。ここのポイントは、「うち減価償却費」、「単位千円」だと思います。ここは仕事上のアドバンスがあったのかな、よく単位漏れということを若い衆に指摘したりするゆえ。100万、とか書いてもわかんねーよ、なんていうことを言います。
この問題は易と感じました。
(設問2)
ああ、これは重い問題だな、ということを感じました。すなわちいわゆる「意思決定」の問題ですか?
ただ前回記事で書いたとおり、私はそんな言葉使いません。
「どっちが儲かるの?」
という概念だけが大事であって、ほかは瑣末事であると考えてます。
じゃ、目処、というか問題を解いてからの振り返りは行ってます。すなわち、
26年に改装すると、1年目からCF↑になる
→だから割引は少なくてすむ
→ばくっと考えて26年が得するであろう
という、「勘」というのは大事にしてます。だから結論は合ってることになりました。
ただし、つまらんミスで割引がどっか行ってしまってます、だからこの問題で▲5点かな?

第3問
こういうと、反感をもたれる方もおられるかもしれませんが、あえて言います。
「あれ?難関中学の算数の入学試験みたいだ!」
だから、セールスミックスという言葉も、この試験中は一切頭に浮かんでいません。
これも、「カネ」の問題で
「いったい、どういう風に生産したら一番儲かるの?」
という問題にすり替えしてしまっております。はっきり言います、この水準でも(「だから」かもしれませんが)合格できます。
実は、私この問題添削しながら、過去問見ていたのですが、H23?にも同じような問題が出ているんですね。
だから、やっぱり過去問の確認は大事でしょう。
事例Ⅳ 表紙のウラというページをご覧ください。
黒字が実際のメモ、赤字があとから私が付け加えたメモです。
自分の思考を後からたどる、というのも初体験で面白かったのですが、結構冴えてるなあ、というのが私の感想。
(設問1)はともかく、
(設問2)の「各製品の1時間当たりの限界利益」を求めるところ、これは単純に
「どの製品を動かせれば一番儲かるのか?」
というのが常に頭にあります。ゆえに、この数値が多いほうから生産すればよい、という結論を導き出し、生産順を①②③と番号つけてあります。
だから、XとZはマックスまで稼動させて、残りをYとすると考えています。
そこで、もうひとつ落とし穴があって、「生産量」ではなくて「生産時間」の比率なんですよね、これ。
これも、Yを減らすことによって(6千ロットまで)、そこで比率をはじいてます。

ここでひとつ皆さんに財務を解く上での概念で、私と皆さんとの間に齟齬がありそうなところを。
時速40㎞
1ℓあたり20Km
時給700円
上記のような「単位あたり」の概念、大丈夫でしょうか。
いったい何を意味しているのか、たぶん「40キロ以上出すと、警察につかまるよ」とかの省略形で会話などをしているがゆえに、スピードというものは、「km」単位で計るもんだと思ってません?
時速なのか、分速なのか、はたまた秒速、日速かもしれないじゃないですか?
その「単位あたり」という概念を暗記物として覚えている方、ちょっと注意してください。
面倒くさいのですが、1時間当たり40㎞進むスピード、であり、問題文で言えば、生産すれば1時間当たり9500円の限界利益が出せる商品X、なのです。

(設問3)
これは、aの部分は省略。(設問2)と同じようにYが生産効率が悪いのでこれを一番後回しで生産する、とだけ考えておりました。
その後b。受入前の営業利益と受入後の営業利益を比較しておりますが。とほほ、広告宣伝費の「各々」をすっとばして、固定費の計算を間違っております。
みなさんは、このようなミスをせぬように!

さて、実録の〆としてTACと大原の模範解答の違いについて和尚なりの考察を。
私、試験中には一切「製品のどれかを生産量を0にした場合の個別固定費の削減」(TAC解答)について考慮しておりませんでした。
知らぬが仏ということわざは、こういうとき使うもんだな、と。すなわちこれに終了5分前に気がついたら、消しゴムで消して、結局点をもらえた解答を白紙で出さざるを得なくなる、などの事故を引き起こしていたと思います。
以上の解答、和尚は5分前に完了していたのですが、前回のブログで検算の大事さを述べましたが
「試験終了間際の検算は、ロジックそのものは見直しNG!単なる計算チェックだけ行う」
これは精神安定のために励行しております。5分前からは第1問から4問まで3回検算をした覚えがあります。
TACがよいか大原がよいか、という考えについては、私自身では出題者がTAC解答を意図していたとは思っております。
ただ、こうして大原解答「でも」点数が付加されることを考えるならば、
「人並みの答えでよい」と思います。
ただ、それでもとおっしゃる方、
ここ↓(他ブログですが。。。)
http://www.takipro.com/2jishiken/18375/
の議論、特にコメント欄は秀逸だと思います。興味のあるかたはご覧ください。

最後に。
私、2次一回でポット出で受かってしまった人間の一人だと思います。図らずも不合格だった方でもたぶん事例Ⅰ~Ⅲで私より高得点の方もいらっしゃるはずです(Aがついていたら必ず上)。こう申し上げるのもなんですが、2次を1度で受かった岡崎氏と私の得点の仕方は似ているか、と感じます。(事例Ⅰ~Ⅲ<事例Ⅳ)
ただ、2次を2回以上受験しリベンジされている方で合格されている6代目の仲間は、知る限りは
Ⅰ~Ⅲの成績は安定している
ことが多いと感じます。これはすなわち
一年間、「正しい」地道な努力をされてきた所以
だということができると感じます。

当然、私はⅠ~Ⅲの合格ラインスキルを得ることができたかわからぬまま合格した人間です。これからの精進は人一倍せねばならぬか、と感じております。ただ上記のようにⅠ~Ⅲについては「正しい努力」をされれば、合格は近くなるでしょう。「正しい努力」については、この道場でもしっかりノウハウをお伝えすることとなると思います。
またⅣに関しては、おと&和尚がその時期になればポイント等をガリガリ伝授させていただくことになろうかと思います。

このブログが合格の一助となりますよう祈りまして、筆をおきます。

合掌。

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