投稿者「 » だいまつ」の記事



☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

今年、2次筆記試験に合格された方、本当におめでとうございます

 

合格された方は、目下12月16日(日)の2次口述試験対策に余念がないと思いますが、口述試験が終わったらやっていただきたいことが2つあります

 

一つ目は、我が道場ブログへの受験体験記の寄稿です。

 

道場の記事には世話になった」、そう思っていただけるのであれば、皆さんのお役にちょっぴりたてた我々からのお願いです。後進のために、みなさんのノウハウを公開してあげてください。お願いします!

 

寄稿フォームへのリンクは、本日のブログの一番最後にあります。

 

二つ目は、ふぞろいへの再現答案の提出です。

 

「ふぞろいシリーズ」には、ほとんどの方がお世話になったのではないでしょうか。「お世話になった恩返し」、そんな優しい気持ちで再現答案を提出していただければ、だいまつは嬉しいです。

 

http://fuzoroina.com/再現答案ご提供のお願い/

 

また、今年は涙を飲んだ方も、道場への寄稿、ふぞろいへの再現答案の提出にご協力いただければ幸いです。

 

「とても、そんな気分にはとてもなれないよ」という方は、提出しないまでも、自分自身のこれまでの学習を総括して、自分なりに良かったこと、改善すべきこと、をまとめてみてください。再チャレンジの際にきっと役立ちます。

 

さて、本日の私の記事は、目下、1次試験対策に余念のない方向けに、早期の2次筆記試験対策をすすめる内容です。

 

来年の合格を目標に道場のブログを読んでいただいている方の中には、オープンデイ(コチラコチラのコメントを読まれた方もおられるでしょう。

 

もし読まれていない方がいらっしゃれば、是非読んでください

 

見事に合格を手にされた方、惜しくも合格に手の届かなかった方、それぞれの思いがひとつひとつのコメントに込められています

 

1次試験に対する思いも皆さん強いと思いますが、しかし1次試験は通過点でしかありません。診断士になるためには、1次試験のその先に控えている2次筆記試験に合格しなければなりません。

 

2次筆記試験に合格すれば、目指していた「中小企業診断士」への道がぐっと近づく訳ですから、2次試験突破にかける受験生の皆さんの思いは、本当に言葉では言い表せないくらい真剣かつ切実なものとなります。

 

その「思い」に触れることは、きっと気持ちの高ぶりや、健全な危機感の醸成につながることでしょう。だから、もしオープンデイのコメントを読まれていない方がいらっしゃれば、是非読んでほしいのです。

 

そして、その上で以前にアップした私の記事を読んでください。

 

【1次試験後すぐに動くべし!】平成29年度試験の受験者データに基づく、1次試験と2次試験の合格難易度の「違い」など

 

1次試験も大変に難しい試験ではありますが、その1次試験を勝ち上がってきた猛者たちが、5人に1脚しか与えられない合格という名の椅子をめぐって真剣勝負を繰り広げる、それが2次筆記試験です。

 

8月上旬の1次試験日から10月中下旬の2次筆記試験日までは約2ヶ月半の期間しかありません。

 

数日前にへんりーが書いてくれたようにコチラ、2次筆記試験は「実力者が必ず受かるとは限らない試験」です。

 

1次試験が終わってからの約2ヶ月半だけでも、2次筆記試験に合格する人はいます。本当に1次試験で手一杯、そんな状況なら「2ヶ月半にかける」そんな戦略でも良いでしょう。

 

でも、少し、ほんの少しでも余裕があるのなら2次試験対策を早めに始めておくに越したことはありません。「実力」があった方が当然に合格確率は上がるからです。

 

2次筆記試験問題を解いたことがない受験生の方は、何とか時間を作って一度解いて、どのような試験なのかを知ってください。ちなみに、平成29年度の事例Ⅰ~Ⅲに関しては、「永久保存版シリーズ」と題して、詳しくブログ上で解説をしていますので、是非ご活用ください。

 

平成29年度事例Ⅰはコチラ
平成29年度事例Ⅱはコチラ
平成29年度事例Ⅲはコチラ

 

問題用紙と解答用紙はLECのHPからダウンロード(コチラ)できます。

 

その上で、すぐに対策を始めるか、始めないかは、皆さん次第です。

 

仮に始めないという判断をしたとしても、2次筆記試験とは何かを知らずに対策をしていなかったのと、知った上で敢えて対策をしなかったのとでは、1次試験終了後の取組み方にも差が出てくるでしょう

 

以上、だいまつでした。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●合格・不合格問わず!受験体験記募集!!
一発合格道場の強みは「積み重ねられた数多くの体験記」です。
道場をつくるのは、あなたの体験記。また、あなたの貴重な経験が、多くの人たちのために役立ちます。
ぜひ、体験記をおよせください。

※公開先はコチラ

□募集要項□

対 象:H30年度2次試験合格者および筆記試験受験者(未合格者)
–> 年齢・受験年数・学習スタイル等一切不問
原稿量  :自由。目安として2,000字(原稿用紙5枚)程度
ファイル形式:Word(.docxまたは.doc)
特典   : 「一発合格道場」ブログ上で随時公開。
期限   :2018年12月31日
応募方法 :ippatsugoukaku9th@gmail.comまでメール
※当ブログ運営趣旨に反しない限り、原則応募全員分を公開。
※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。

□受験体験記テンプレ□

(0)受験生情報 名前(HN)・年齢
(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・独学、通信、○○(予備校)通学
①メリット
②デメリット
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
②一次学習時間
③ニ次学習時間
(5)合格までの学習法
①1次
②2次筆記
③再現答案
(6)学習時・受験時のエピソード
(7)これから合格を目指す方へのアドバイス

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

【2次試験受験者の方への大切なお知らせ】

前々回投稿(準備期間は1週間?最終関門「2次口述試験」まとめ)を、NAVERまとめに最新情報で掲載中!随時アップデートしていますので、覗いてみてください。

一発合格道場 2次口述試験対策セミナーin東京
2018年12月9日(日)14:00~予定 @勝どき区民館
・参加費:1000円
・12月7日(金)受付開始予定(こくちーずにて) 30名予定
・口述試験対策講義+模擬面接(+17:15~懇親会@魚民 勝どき駅前店 4,000円予定)


 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

さてさて。

 

来年度合格目標の受験生の皆さんにいきなり質問です。

 

1次試験対策は順調に進んでいますか?

 

「順調です」と答えられた受験生の皆さんは、大丈夫です。そのままのペースで突っ走ってください

 

一方で、だいまつが心配なのは、「うーんまあ、なんとか」や、「あまりうまくいっていない」と答えられた受験生の皆さんです。

 

足もと、TACのストレートコースでは「財務・会計」の授業が進んでいます。この財務・会計という科目、素地がある方はスラスラ学習が進む一方、初めて触れる方はなかなか学習が進まず苦手科目化してしまう可能性大の「ツンデレ」科目です。

 

なので、先ほどの投げかけに対して歯切れの良い回答ができなかった受験生の皆さんの中には、「財務・会計」が「苦手だ」とおっしゃる方が多くおられるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、私が「財務・会計」の試験対策上「大切だ」と思うけど、皆さんが意外とおろそかにしていること、についてのお話ができればと考えています。

 

さて。

 

もう一つ、皆さんに質問です。

 

財務・会計は①理解系科目でしょうか、それとも②暗記系科目でしょうか。

 

多くの皆さんが「①理解系科目」とお答えになったのではないでしょうか。

 

私もそう思います。間違っていません。

 

愚問かもしれませんが、では、何と比べて「①理解系科目」というのでしょうか。

 

そうです。

 

「他の科目と比べて」です。具体的には、暗記色の強い企業経営理論、経営法務、経営情報、中小企業政策といった科目較比べて、財務・会計は「①理解系科目」といえるのです

 

ここで、私が改めて皆さんに認識していただきたいのは、これは1次試験科目の中での「相対的な位置付けの話である」という点です。

 

「中小企業診断士試験1次試験案内・申込書」の「1.試験の目的および方法」には以下のように記載されています

 

第1次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかどうかを判定することを目的とし、筆記の方法により行います。

 

・・・「学識」を辞書で引くと、「学問上の知識と見識」とあります。見識とは「物事を深く見通し、本質をとらえる、すぐれた判断力。ある物事に対する確かな考えや意見」のことを指します。

 

つまり、中小企業診断士の1次試験は、受験生に「中小企業診断士となるのに必要な知識を持っているか、またその知識に基づいて物事を深く見通し、本質を捉える優れた判断能力(正解を見つける、間違いを見つける)があるか」を試しています。

 

従って、1次試験科目の中では相対的に「①理解系科目」といわれる「財務・会計」ですが、「試験の目的」はあくまでも知識(見識も)を問うことが狙いなのです。

 

だとすると、「①理解系科目」だからといって、「暗記を疎かにする」ことなど許されるはずがありません

 

さて、ここで皆さんに、もうひとつ質問です。

 

財務・会計のテキストを読んだり、暗記カードを使ったり、ノートを見直したりしてインプット(暗記)をする時間と、計算問題を解いてアウトプットする時間の比率はどれくらいでしょうか。

 

多くの受験生の皆さんが「毎日財務」の掛け声のもとに、アウトプット対策に余念がないでしょう。その結果、他の科目に比べて大幅に演習に時間を費やしているのではないでしょうか。

 

このこと自体は本当に素晴らしいことだと思います。計算問題を解くことも大切なので、「やるな」とは言いません。でも、インプットとアウトプットのバランスは取れているでしょうか。

 

繰り返しになりますが、1次試験は「知っているかどうか(正しい選択肢を選び抜く力があるかどうか)」を試しています。

 

知らないのに(インプットができていない)のに、解けるはずがありません(アウトプットできるはずがない)。

 

ここからは私の持論ですが、仮に1週間まるまるを財務・会計の勉強に充てられるとするならば、少なくともそのうちの2日間分の時間は、インプットに割くべきだと考えています。インプット(テキスト)1:演習(問題を解く)2の割合です。

 

皆さん

 

①B/SとP/Lの勘定科目の位置はちゃんと覚えていますか
②CVPの公式を諳んじることはできますか
③テキストに載っている経営分析指標は分子分母ともに書き出せますか
④株価の指標(PBR、PER、配当性向等)の公式は覚えていますか
⑤貢献利益が何か覚えていますか
⑥投資の意思決定(NPV、IRR、PP)は頭に入っていますか
⑦DCF法、ゼロ成長モデル、定率成長モデルはどうですか
⑧MM理論の命題を答えられますか
⑨CAPMの公式は押さえていますか
⑩コールとプットオプションはグラフごと覚えていますか
⑪直接原価計算、全部原価計算の違いは押さえていますか
⑫ファイナンスリースやオペレーティングリースとは何ですか

 

何回も演習を繰り返せば、その問題の計算手順を覚えてしまい見ただけでどう解けば良いかが分かるようになるでしょう。もちろん、そうなることも大切です。しかし、最低限、ここで挙げたことくらいは覚えていないと初見の問題へは対応できません

 

「覚えていること・理解していることと、解けることは別問題だ」とよく言われます。確かにそうです。だから、練習をして問題を解けるようにトレーニングをします。

 

でも、そもそも「覚えてもいない」のに、トレーニングをしてもできるようにはなりません。財務・会計が「苦手」、そんなアナタはインプット(暗記)をちゃんとしているでしょうか。自分自身に問いかけてみてください。

 

ちなみに、平成30年度の財務・会計では、全25設問中12問が計算問題なしの「知識問題」でした。

 

半分は、「計算の必要すらない問題が出題」されていますね(もちろん計算問題を解くにも知識は必要)。

 

ここまで書けば皆さん、大丈夫だと思います。

 

もし、インプットが不足しているなら、改善してみましょう。最初は辛いですが、その先にきっと見えてくるものがあります。

 

「財務・会計」も対策の基本は「暗記」です。

 

以上、だいまつでした。

 

<おまけ>
「中小企業診断士試験2次試験案内・申込書」の「1.試験の目的および方法」の記載内容は以下の通りです。

 

第2次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います。

 

2次試験は、1次試験でのインプット(学識(知識・見識))に基づき、アウトプットができるかどうかを試す試験であることが分かりますね。

 

1次試験と2次試験の位置付けが分かれば、1次試験の財務・会計の位置付け(ちゃんとインプットが必要)もより鮮明になると思いますが・・・、如何でしょうか。

 

 

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


 
☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆
 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

皆さん、1次試験対策は進んでいますか。

 

先日、ゆうさんの記事(コチラ)で、養成答練と本試験結果に相関がある、との話があったので、私も気になって結果も並べて見ました。その結果、相関はあるような、ないような・・・(滝汗)。

 

・養成答練の結果

経済 財務 経営 運営 法務 情報 中小 合計
84  80  96  96  89  97   90  632

 

・1次試験本番の結果
経済 財務 経営 運営 法務 情報 中小 合計
84  88  66  76  68  80   78  540

 

ただし、いずれの科目も養成答練で80点以上を取れていたため(強固な橋げたが完成したため)、試験本番で60点を割込む科目はありませんでした

 

養成答練で80点以上 = 強固な橋げた完成 ⇒ 科目合格まっしぐら

 

という認識は間違いないと思います。

 

受験校に通われている方は、各科目の最後に実施される養成答練(テスト)で80点以上を目指しましょう

 

さて、皆さん1次試験のテキスト問題集購入されたでしょうか?

 

購入された方は、既に購入されているテキストや問題集に全力で取り組んでいただければと思うのですが、まだ、「全部買ってないよ(揃えていないよ)」という方がいらっしゃいましたら、今回の記事を教材選びの参考にしてください(といってもTACの教材+αしか紹介しないのですが)。

 

以前の記事でも書きましたが、私はTACなんば校に通学していました。そして、本試験で540点という結果を残せましたが、使用していた教材はTAC通学用のテキスト、トレーニング(難易度の低い基礎問題中心の問題集)、過去問題集(5年分)だけ、です。

 

この経験を踏まえて申し上げておきますが、7科目合計で420点を取るために、あれやこれやと、色々な教材に手を出す必要はありません

 

私が受検した感想では、診断士の1次試験に関してはかなり受験対策のための研究が進んでいます。ちゃんと研究して作られたテキストや問題集を選んで、それだけをガリガリやれば420点は確実に取れます

 

私は決してTACのまわし者ではありませんが、そんな研究され尽くした1次試験に関しては、最大手校であるTACのテキストと問題集を選んでおけばまず間違いないと思っています。

 

【テキスト】

最速合格のためのスピードテキスト【2019年版】(全7巻)

実はTACは通学時に使うテキストと、このスピードテキストの内容は「全く同じ」です。TACの通学・通信講座を受講しなくても、同じ教材が使えるのはありがたいですね。1次試験対策が必要な個所をしっかりと押さえてくれています。

ちなみに私が通学していた当時は「サポートレジュメ」なる出題範囲毎の重要度が記された冊子が配布されていました。この「サポートレジュメ」があれば強弱をつけて勉強できるため、効率が上がるのですが、流石にそこまでの内容は掲載されていません。ここら辺は時間をお金で買うかどうかの判断でしょう(なくても効率が落ちるだけでなんとかなります)。

経済学、情報、法務、中小の4冊はまだ2019年版が出版されていないようですね。発売を待ちましょう。

 

【問題集】

最速合格のためのスピード問題集【2019年版】(全7巻)

通称「スピ問」。比較的難易度の低い基本問題ばかりで構成された問題集です。テキストを読んで、基本問題(スピード問題集)をやって基本的な論点を整理することは極めて重要です。基本(基礎)ができずに、応用はできませんから

それと、テキストを読んだ後に、いきなり難易度の高い過去問をやってしまうと絶望してしまうことになります。そういった意味でも、間にこのスピード問題集を挟むことをお薦めします。

 

最速合格のための第1次試験過去問題集【2019年版】(全7巻)

過去5年分の過去問題を丁寧に解説してくれている問題集です。TACの過去問題集の良いところは受験生から集めた正答率に基づき問題を5段階でランク付けしてくれているところにあります(ABCDE)。

そして、以前の記事でも書きましたが(コチラ)、私はDEランク問題(正答率が4割未満)については、「やらなくて良い」と考えています。

不安に思われる方もいらっしゃるでしょうが、本試験会場においてDEランク問題ではほとんど差がつきません差がつくのはABCランク問題(正答率が4割以上)の問題です(みんなが正解できる問題で如何に正答率を高められるか)

また、たまに5年分で良いのか?と聞かれるのですが、5年分で十分です。420点を取るためには過去問題は5年分以上やる必要はありません。くどいようですが、私は5年分しかやっていませんが540点を取ることができました。

ここからは、よく皆さんから聞かれる内容をまとめてみました。参考にしてみてください。

 

【最初はテキスト?それとも問題集?】

さて、最初にテキストを読むか、問題をやるべきか、これもよく聞かれるのですが、好みの問題でどちらでもよいと思います。

 

★最初にテキスト派
テキストを読む → スピード問題集 → 過去問 → テキストに戻り確認

私は「最初にテキスト派」です。まずはテキストを読んで大枠を簡単に把握した上で、基本問題から難易度の高い過去問へと分け入り、そしてテキストに戻って再びインプットするという方法です。

 

★最初に問題派
スピード問題集で頻出論点(基本問題)を把握 → テキストを読む → スピード問題集 → 過去問 → テキストに戻り確認

最初にテキスト読んでもなかなか頭に入ってこない人向け。まずはどんな感じで問われるのか、よく出てくる分野の問題を通してイメージした上で、テキストに入る、という方法です。こちらの方がインプットの質が上がるとおっしゃる方も多いですね。
ちなみに、過去問は難易度が高めでDE問題も交じっており頻出論点が少し掴み辛いため、過去問は最初にもってこない方がよいでしょう。

 

【爆弾科目へはどうすればよい?】

ここ最近は、毎年「爆弾科目」と言われる難易度が極端に高い科目が登場しています。

 

そのため、この爆弾科目にどのように対応すべきかを苦慮されている方も多いでしょう。

 

中には、苦手科目での足切を避けるために(不安から)、さきほどご紹介したテキストや問題集以外にも手を伸ばしてしまっている方も結構いらっしゃいます

 

可能なら幅広く勉強すればよいと思いますので、完全に否定するつもりはありません。

 

ただ、個人的にはあれこれ手を伸ばす必要はないと考えています。

 

ちなみに私がどれくらい必要がないと考えているかと言えば、自分の子供がやっていたらその教材を取り上げて燃やしてしまうくらいに、です(あくまでも例え話ですからね!)。

 

なので、変に手を広げるくらいなら、超頻出論点を徹底的に、100%押さえるようにしましょう。具体的には、スピ問の全選択肢と過去問5年分のABC問題について、なぜ正しいか、なぜ誤りかを説明できるようなレベルにまでする、というイメージです。

 

私が受験した2017年試験では運営管理(科目合格率3.1%)法務(8.3%)と企業経営(9.0%)の難易度が高かったと言われていますが、私はいずれの科目も60点以上を取ることができました。ちなみに今年の法務の科目合格率は5.1%です(得点調整後の数字だと思います)。

 

私と60点未満だった他の受験生の方との違いはなにか」と聞かれれば、私は「基礎的な知識の違い」、言い換えれば「基本問題への対応力の高さが違う」と答えます(なんだか偉そうですいません)。

 

同じテキスト、同じ問題集を使用していても、基本的な論点を徹底的に暗記して解けるようになっているかどうかで、大きな差が付きます

 

例えばですが、基本問題で正解の選択肢を見つけられるか、二択までしか絞れないかの違いは極めて大きい差です。全てが基本問題だとして前者なら100点、後者なら50点です。

 

実際の本試験での出題確率がABCランクの問題が75%、DEランク問題が25%と仮定すると、ABC問題の正答率が半分なら37.5点、DEランク問題の正答率が4分の1(鉛筆転がしと同じ正答率)とすると6.25点、合計43.75点しか取れません。運が悪ければ足切りになってしまうでしょう。

 

しかし、ABC問題の正答率が8割なら60点、DEランク問題の正答率が同じく4分の1とすると6.25点、合計66.25点となり科目合格することができます。

 

DEランク問題で正解を引き当てることは至難の業です。なぜなら、みんなが正解できない問題(=正解させないための問題)だからです。2018年試験の法務の様に診断協会が「やり過ぎてしまった(みんなができなかった)」場合には、ちゃんと得点調整が入ります。

 

だからこそ、みんなができる問題をしっかり押さえておくことが大切(つまりABC問題)です。爆弾科目に対応するために、アレやコレやと、みんながやっていないところにまで手を出して、そして「みんなができるところが疎かになる」という状態は、本末転倒と言わざるを得ません。

 

7科目を受ける初受験組であればなおさらそんな余裕などないはずです。基本をしっかりと押さえましょう。また、科目合格制度を活かして2~3科目だけ受験する方も、重要なのは基本をしっかりと押さえることです。私は(545点のきゃっしいも)、7科目すべてで基本をきっちりと押さえていました。だから、全ての科目で60点以上を取ることができたのです。

 

【独学か通学か】

独学と通学(通信含む)を比べれば、予備知識が少ない方の場合や勉強習慣のない方の場合は、圧倒的に通学の方が学習効率がよいと思います。例えば、理解系科目の財務・会計や経済学のことを全く予備知識のない人が、自分でテキストや問題集の解説を読んで、理解を深めて行くには相当な時間が必要になります。また、暗記系の科目についても、膨大な試験範囲の中で「特に押さえておくべきポイント」を教えてもらえるのと、そうでないのでは学習効率に圧倒的な差が出てきます

 

一方で、ある程度予備知識がある方勉強慣れしている方の場合には、独学でもそれほど時間をかけずに合格できるでしょう。

もともと持っている知識や、理解力・暗記力の差など、人によって違いはあると思いますが、合格レベル(420点)に到達するための勉強時間は、独学だと通学に比べて1.3倍~1.5倍くらいの時間が必要なのではないでしょうか(超感覚です)。

 

【おっと、忘れちゃいけない】

なお、もし「ノートをまとめるのが苦手だ」、「頻出論点をコンパクトにまとめていくれている書籍はないか」と言われれば、きゃっしいが出版している「まとめシート(コチラ」がオススメです。

 

私はノートを作るのが苦手だったため、テキストの頻出論点部分にマーカーしたり、書き込んだりして復習していました。

 

もし、頻出論点がいまいちつかめないという方や、ノート作りに時間をかけたくないという方は、「まとめシート」を検討してみては如何でしょうか(お金をかけて補う、時間をお金で買う)。

 

ちなみに、まとめシートも私が宣伝をしたからといって全くお金は発生しません。ただしこちらは「きゃっしいと私の人間関係」が絡んでいますので、あしからず。

 

以上、だいまつでした。

 

 

 

■ブログ村ポチボタンコピペ用(締め)
いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

※道場事例Ⅴ&Ⅵ(お疲れ様会)のお申込みは一番下にあります。東京は増枠しました!

現在申込受付中。お申し込みは先着順です!

 

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

事例Ⅴ(東京)、事例Ⅵ(大阪)の日程が迫って参りました。今年2次試験を受験された方も、そうでない方(1次で涙を飲まれた方)も日程調整がつけば是非ご参加くださいね

 

また、勉強を始めたばかりで来年の試験に向けてスタートダッシュを切りたい受験生の方も、先輩に話を聞くまたとないチャンスです。道場は来るもの拒まずです。「全然お疲れさんじゃないけど、参加したい」という新米さんも、是非いらしてくださいね。個人的には来た時点で、有益な情報とやる気を得て、合格率が跳ね上がるのではないかと思っています(そもそも参加する方は「積極的に情報収集をする姿勢があり、やる気もある」という優秀な方ですから、もともと合格が確立も高い)。

 

ちなみに、こんなことを言っておきながら昨年の私は参加していません(情弱だったので道場のことすら知りませんでした)。

 

さてさて、告知はこれくらいにして、今回私からは1次試験と2次試験、そして合格後の実務補習の関係について記事を書いていきたいと思います。

 

まずはじめに、下の表をご覧ください。

 

1次試験と2次試験の対応関係は以下の通りになっています。

 

 

この表を見ていただくと分かる通り、

 

企業経営理論は事例Ⅰ(組織・人事)と事例Ⅱ(マーケティング・流通)
財務・会計は事例Ⅳ(財務・会計)
運営管理は事例Ⅲ(生産・技術)

 

に紐付いていることが分かります。

 

少々乱暴かもしれませんが、残りの4科目は2次試験にはほとんど関係がありません。そのため、「1次のためだけ」と割り切って勉強をしていただいて大丈夫です。
(ここは少し異論が出そうな気もしますが、大丈夫です。割り切ってもちゃんと2次試験には受かります)

 

なお、中小企業診断士試験指導の最大手校であるTACのカリキュラムが、企業経営理論からスタートし、財務・会計、運営管理の順番になっているのは、2次試験にも絡む最重要科目3つを、なるべく早い段階から受験生に学ばせたいからだと思われます。

 

逆に言えば、この3科目を一通り学習すれば、2次試験に必要なベースは出来上がっている、ということになります。つまり、1次試験勉強のかなり序盤から2次試験勉強を並行してやれる、ということです。

 

1次試験日の8月上旬から2次試験日の10月の中下旬までは約2ヶ月半しかありません。そのため、余裕度合いは人それぞれだと思いますが、2次試験対策を早めに始めることを私はおススメします。

 

次に、2次試験と実務補習の関係についてです。

 

まずは、診断協会のHPに掲載されている「中小企業診断士試験から登録まで(コチラ)」に目を通してください(すでに「知っているよ」という方はスキップしていただいてOKです)。

 

簡単にまとめると、診断士の2次試験(筆記試験・口述試験)に合格した後、3年以内に15日間のコンサルティング業務を経験した上で、中小企業診断士として登録をしなければなりません。ちなみに、この要件を満たさずに3年経つと登録できなくなります(つまり合格の効力が失効する)。

 

この「15日間のコンサルティング業務を経験」という要件についてですが、普段コンサルティングの仕事をしているのであれば問題ないのですが(実務従事という)、多くの受験生の方がそういった状況にはありません。そのため、実務補習という先輩診断士から指導を受けながら本物の会社に対してコンサルティングする場が設けられています(もちろん有料/1日約1万円)。

 

そして、この実務補習には、5日間コースと、15日間コースの2コースがあります。

 

実務補習は、5日間がワンセットになっています。そのため、15日コースは毎年2月から3月までの2カ月間で5日間コースを3セットこなすイメージです。5日間コースは、毎年2月と7月、8月、9月に各月1回ずつ設定があります。

 

さらにこの5日間をバラしますと、

 

1日目は平日で会社を訪問してヒアリングを行います。2日目~4日目は土日にヒアリング内容をもとに診断報告書を作成します(2日目はヒアリングの翌日の土日のどちらか、3日目と4日目は翌週の土日両方)。そして5日目(平日)に再び会社を訪問して社長に診断報告書の内容を説明する、という流れになっています。

 

そのため、5日間のうち2日間は平日に休みを取らなくてはなりません。15日間コースですと、2ヶ月間という短い間にあらかじめ決められた日取りで6日も有給を取らないといけないため、参加するためのハードルが高くなります。

 

・・・簡単にまとめると言った割には、かなり長くなってしまいました。

 

さてさて、「2次試験と実務補習の関係」についてですが、実務補習では、5人から6人のパーティーを組みます。診断先の企業の業種は様々なので、業種によって診断が必要な分野は結構違いますが、オーソドックスな役割分担としては、①経営戦略、②販売営業戦略、③オペレーション戦略、④組織人事戦略、⑤財務戦略になります。

 

※ここでいうオペレーション戦略は、製造業の生産活動やサービス業の店舗運営、小売業の仕入れ等、販売・営業以外の企業活動のことを指しています。

 

経営戦略パートでは、経営理念やビジョンから企業として目指すべき大きな方向性を示します。そして、経営戦略以外のパートはそれぞれが経営戦略と、また他の戦略と整合するような形で、提言内容をまとめていくことになります。

 

例えば、経営戦略5年後に売上10億円を目指すというビジョンを設定した場合、

 

次に、売上目標を達成するために「どのセグメントの顧客をターゲットにするか、ポジションニングをどうするか(STP)、ターゲットに対してどんな製品・商品・サービス(Product)を、どのルート(place)で、いくら(Price)で、どうやって訴求(Promotion)するか」を決めたとします(販売営業戦略)。

 

すると次には、販売営業戦略で提供する「製品・商品・サービス」を、効率的にどうやって作り出すのかを考えなければなりません(オペレーション戦略)。

 

そうなると、この販売営業戦略とオペレーション戦略を実現するための組織体制はどうするか、人材面はどうするか(採用・配置・報酬・育成・評価)を考えなければなりません(組織人事戦略)。

 

一方で、以上の販売営業戦略・オペレーション戦略・組織人事戦略が、財務上とり得るものなのか、実行した場合に将来的なP/L、B/Sはどうなるか。場合によっては財務上のなんらかの手立て(例えば資金調達)が必要にならないかを考えなければなりません(財務戦略)。

 

この流れを見ていただくと分かると思いますが、販売営業戦略が変われば(売るもの・売り方が変われば)、オペレーション戦略が変わり(作り出すものが変わり)、組織体制や人事施策も変わってくることになります。さらにはシミュレーションした財務面の数字にも影響を与えてきます。

 

一方で、オペレーション戦略の実現が難しいとなれば、もちろん販売営業戦略が変わりますし、組織人事戦略も変わります。当然に財務戦略も影響を受けます。

 

また、資金調達が難しいとなれば、販売営業戦略オペレーション戦略に影響が出て、組織人事戦略も変わります。

 

さらに、販売営業戦略オペレーション戦略を支える、人の確保が難しい(数や能力)となれば、当然に販売営業戦略オペレーション戦略は見直さざるを得ず、財務戦略も影響を受けます。

 

このように、①経営戦略、②販売営業戦略(事例Ⅱ/企業経営理論)、③オペレーション戦略(事例Ⅲ/運営管理)、④組織人事戦略(事例Ⅰ/企業経営理論)、⑤財務戦略(事例Ⅳ/財務・会計)は、相互に密接に関係しており、企業経営を考えて行く上で、いずれも欠かすことのできない重要なファクターとなっています。

 

だから、中小企業診断士の2次試験は、事例I(組織・人事)、事例Ⅱ(マーケティング・流通)、事例Ⅲ(生産・技術)、事例Ⅳ(財務・会計)の4科目が試験項目となっているのです。

 

皆さんが中小企業診断士として世の中に出て、必ず役に立つ分野の力、逆の言い方をすれば「必ず備えていなければならない力」を「試している・育てている」のが、2次試験です。

 

そして、この2次試験に取組むための基礎作り(コンサルタントとしての必要最低限の知識を身に着ける)をするために存在するのが1次試験です。

 

そう考えると、1次試験から2次試験、そして実務補習と、中小企業診断士試験は本当によくできた仕組みだと言えます。

 

目の前の勉強に必死過ぎて、あれこれ考える余裕がなかった私は受験生時代にこのこと(奥深さ)に全く気付けていませんでした。実務補習を終えて気付いたときにえらく感動した記憶があります。

 

今回の記事は、

 

1次試験にこれからチャレンジしようとされている方に対しては、診断士試験の全体像とその奥深さ、そしてわくわくするような気持になっていただければとの思いで、

 

2次の結果をドキドキしながら待っておられる方に対しては、来るべき実務補習とはどういったものなのか、皆さんが必死に取組んで来られた2次試験は「本当に役に立つんだ」ということをお伝えできればとの思いで、

 

書きました。

 

皆さんが目指されている中小企業診断士になる(ゴール)ための道のりは、険しく長い道のりです。

 

しかし、中小企業診断士試験への合格は、コンサルタントとしてのスタート地点に立つことを意味します。

 

合格までの険しく長い道のりを越えた、さらにその先には、道なき道が続いています

 

その、道なき道を、切り拓いていくための力を与えてくれるのが、中小企業診断士試験制度でもあります

 

かなり寒くなって参りましたので体調にはくれぐれもご留意いただき、勉強に、ご家族サービスに、自分の趣味に、仕事に、励んでください。

 

以上、だいまつでした。

 

 

 

 

✿:❀ 道場事例Ⅴ&Ⅵ(お疲れ様会)のお知らせ ✿:❀

一発合格道場 事例Ⅴ&Ⅵ

☆中小企業診断士試験に今年挑戦された方、来年以降目指す方、道場メンバーと懇親会しましょう!
☆これから同期診断士になるであろう仲間と親睦を深めましょう!!

■一発合格道場〜事例V@東京~

お待たせしました!事例Ⅴ(お疲れ様会)申込受付中!!

お申込はこちらからどうぞ≫ ←クリック

□ 開催日時:2018年11月14日(水) 19:00~
□ 会場:新宿駅付近の居酒屋(追ってお知らせします)
□ 定員:20名→(10/25)応募多数のため30名に増枠しました!(先着順)
□ 参加費:4000円

■一発合格道場〜事例Ⅵ@大阪~

お待たせしました!事例Ⅵ(お疲れ様会)申込受付中!!

お申込はこちらからどうぞ≫ ←クリック

□ 開催日時:2018年11月9日(金) 19:30~
□ 会場:天王寺駅付近の居酒屋(追ってお知らせします)
□ 定員:15名(先着順)
□ 参加費:3500円

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆

 

※道場事例Ⅴ&Ⅵ(お疲れ様会)のお申込みは一番下にあります!
 現在申込受付中。お申し込みは、先着順です!

 

皆さん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

10月21日の2次筆記試験を受験された皆さん、本当にお疲れさまでした。

 

2次筆記試験を受け、そしてその「手ごたえと自信」はどうだったでしょうか。

 

ちなみに、昨年の私の話をしますと、

 

試験当日は、土砂災害警戒情報が発令されるようなこれ以上ないくらい生憎の天気でした。さらに、奈良県と大阪府の県境の山中にたたずむ大阪教育大学から近鉄大阪線の最寄駅までは、かなりの距離がありました。

 

試験終了後、大学からその遠い遠い駅まで続く、傘をさした受験生の長い列に目をやりながら「はぁ・・・」と、思わず漏れ出てしまいそうになるため息を押し殺し、元気に振る舞いながら受験生仲間と帰路につきました。

 

頭の中は後悔でいっぱいです。

 

事例Ⅰ~Ⅳすべてでやってしまった・・・と。あれだけ勉強してきたのに、なぜもっとちゃんとやれなかったのか・・・と。

 

一生懸命頑張って来たからこそ、反動が大きかったことを覚えています。

 

そして、生憎の手ごたえに加えて、生憎の天気に、生憎のロケーションです。何もかもが面白くありません。あの時の超ブルーな気持ちは、今でも忘れません。

※決して大阪教育大学をディスっている訳ではありませんので悪しからず。

 

久しぶりに中ジョッキを一気に飲み干して、バタン・グー(倒れて寝る)したい、そんな気持ちでいました。

 

そんなグレてしまう一歩寸前までいった私ですが、実際どうしたかと言えば、一目散に帰宅して再現答案を作りました

 

これは、

 

①もし落ちていたら自分の何がだめだったを振返らないといけない
②受かったら受験生支援をやると決めていたので、少しでも再現度
の高い答案の方が受験生の役に立つ

 

という、考えからでした。

 

昨日、chikaさんが「再現答案作成のすゝめ」的な記事を書いておられましたが、私もその通りだと思います。再現答案を作ることにデメリットはありません。

 

もし、まだ作っておられない方がいらっしゃいましたら、「すぐに作成すること」をおススメします!ちなみに、すぐに作成した私の再現答案の再現度は限りなく100%に近いです。誤字も再現できるほどに・・・(1点・2点を争う試験だから、後々この誤字が気になって仕方がありませんでしたが)。

 

さて、いつも通り余談が長くなってしまいましたが、今回の私のブログのテーマは、皆さんが‘超’気になる2次筆記試験終了後の「手ごたえ・自信」についてです。

 

冒頭に申し上げたように、試験終了直後の私のメンタルは、それこそ大恋愛した恋人に振られた時のように(?)、ズタボロ状態でした。

 

しかし、再現答案を作り、各受験校の模範解答と自分の答案、さらには受験生仲間の再現答案を見比べているうちに、「確証はないけど、もしかしたらイケているかもしれない」と少し自信を持つようになりました。

 

本日、火曜日時点での皆さんの手ごたえ・自信のほどは、如何でしょうか。

 

自信満々な人、不安で不安で仕方のない人、心模様は十人十色でしょう。

 

そこで、昨年の合格者である9代目道場メンバー11名の①試験直後(試験当日)、②2・3日後 の心模様を大公開します!

 

同じ心模様の人を見つけて、精神安定剤(?)として活用してくださいね。

 

【解答の凡例】
①まず間違いなく合格した。
②結構いい線を行っていると思うが、結果に自信を持つまでには至らない。
③それなりにやれた手ごたえはある。ボーダー近辺か(合否は50:50)
④やらかした箇所もありやばそうだ。全然どうなるか分からない。不安だ。
⑤全然ダメだった。来年かな・・・。

 

結果は以下の通りです。


 

・・・見事に分かれましたね。

 

「A.尻上がり組」

 

私とよこよこさんは、試験直後は頭に強烈に残っている「ポカミス」や「小さな失敗」を過大評価して不安になっていました。しかし、冷静に考えて見ると「まずまず」ということに気付いた、というパターンです。

 

一方、きゃっしいは、2・3日後に、事例Ⅳで「80点位とれた」と勘違いしてしまい、「まず間違いなく合格した」というメンタルになったそうです。実際事例Ⅳは・・・ですが。ただ、まあ、ご存じの通り事例Ⅰ~Ⅲの鬼のようなデキによって、彼女は合計280点というスコアを叩き出しています。真の実力者は、これくらい自信を持ってもいいでしょうね。

 

「B.横ばい組」

 

メンタルがある意味安定していた(状態が変わらないという意味で)4名です。

 

ただ、このグループで一番「手ごたえ・自信」があったZenzenのアニキでも心の中は「50:50」と、ハラハラ状態残りの3人に至っては、「④やらかした箇所もあり、やばそうだ。全然どうなるか分からない。不安だ。」という心模様が「そのまま変わらなかった」訳ですから、なかなかに辛い状態だったでしょう。

 

ちなみに、ゆうさんは「現実逃避で、受験校の模範解答は一切見なかった」とのこと。

 

確かに、外からの情報を遮断してしまえば、気持ちの変化はなくせます(不安は不安のまま、自信は自信のまま)。「プラスマイナスゼロ」が好みの方は、参考にしてみましょう。

 

「C.尻下がり組」

 

終わった直後よりも、しばらくしてから不安が募る4名です。

 

帰宅時のストレスが比較的小さいのは、なんだかいいことのような気もしますが、後からじわじわ不安になってくるのは、「やっぱり辛い」ですね!

 

ももちゃんは、模範解答で正誤がはっきりする事例Ⅳを見て、「足切の不安」にさいなまれたそうです。なお、先日のきゃっしいの記事(コチラ)にもありましたが、事例Ⅳには結構得点調整が入っていそうな雰囲気があります。

 

事例Ⅳは、昨年に引続き、「難しい」と口にする受験生の方が多いので、受験校の模範解答とほとんど合っていないからといって、「落ちた」と思ってしまうのは早計でしょう。

 

また、ヒロちゃんは、なんと「5ちゃんねる」に手を出してしまい、「不安が増す日々」を送る羽目になったそうです。読者の中にも同じ状態の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

私も気になって受験校の模範解答を読み漁っていた口なので、あまり強くは言えませんが、「正解・採点方法は誰も知らないし、分からない、発表があるまで合否は分からない」というのが唯一にして絶対の事実です。不確かな情報にあまり振り回されないようにしましょうね。

 

続いて、解答区分別の回答者数を集計してみました。

 

【解答の凡例】
①まず間違いなく合格した。
②結構いい線を行っていると思うが、結果に自信を持つまでには至らない。
③それなりにやれた手ごたえはある。ボーダー近辺か(合否は50:50)。
④やらかした箇所もありやばそうだ。全然どうなるか分からない。不安だ。
⑤全然ダメだった。来年かな・・・。

 

この表を見ていただくと分かる通り、合格者もそのほとんどが「確証を持てない、不安だ」という心模様だったということが分かります。

 

きゃっしい様のような突き抜けた一部の人を除き、ほとんどの方は不安な日々を過ごすことになるでしょう。

 

でも、それが、「普通」なのです。

 

「できなかった」と思っても、「合格」はしているものなのです。

 

結果を気にしている状況での1ヵ月半は「とてつもなく長い」と感じることでしょう。

 

でも、後から振り返って見ると、そのとてつもなく長いと感じた1ヵ月半が、刹那の如く感じられます

 

私の場合、合格が決まったと同時に、実務補習、ふぞろい、タキプロ、道場の活動が始まり、少しすると実務従事や研究会活動なども加わり、そして子供が生まれ・・・と、目の回るような忙しさになりました(正直、勉強していたときの方が、時間があったように思います)。

 

合格のその先に何が「あるか」、「忙しくなるか」は、皆さん次第です。

 

ですが、診断士になるべく頑張って来た皆さんですから、きっと能動的に動き、そしてめちゃくちゃ忙しくなるでしょう。

 

不安は尽きないでしょうが、大切な1ヵ月半です。ご家族のため、ご自身のために、少し肩の力を抜いて休んでくださいね

 

皆さん、本当にお疲れ様でした。

 

「事例Ⅵ@大阪」には、もちろん私とzenzenのアニキが参加します!いつも通り難しかった今年の2次試験を酒の肴に飲み明かしましょう。皆さんの参加を心よりお待ちしています。

 

以上、だいまつでした。

 

✿:❀ 道場事例Ⅴ&Ⅵ(お疲れ様会)のお知らせ ✿:❀

一発合格道場 事例Ⅴ&Ⅵ

☆中小企業診断士試験に今年挑戦された方、来年以降目指す方、道場メンバーと懇親会しましょう!
☆これから同期診断士になるであろう仲間と親睦を深めましょう!!

■一発合格道場〜事例V@東京~

お待たせしました!事例Ⅴ(お疲れ様会)申込受付中!!

お申込はこちらからどうぞ≫ ←クリック

□ 開催日時:2018年11月14日(水) 19:00~
□ 会場:新宿駅付近の居酒屋(追ってお知らせします)
□ 定員:20名(先着順)
□ 参加費:4000円

■一発合格道場〜事例Ⅵ@大阪~

お待たせしました!事例Ⅵ(お疲れ様会)申込受付中!!

お申込はこちらからどうぞ≫ ←クリック

□ 開催日時:2018年11月9日(金) 19:30~
□ 会場:天王寺駅付近の居酒屋(追ってお知らせします)
□ 定員:15名(先着順)
□ 参加費:3500円

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

2次試験本番まで10日となりました。

 

試験本番の直前の準備、注意点に関しては、1次試験の時に書いた記事を確認してくださいね(コチラ)。←超重要です

 

さて、本日の記事が2次試験本番当日までに、私が発信する最後の記事になります。

 

この2か月間は、私が受験生時代に「知りたかったこと」をテーマとして、2次試験の本質や、事例問題の定番パターンに対する解法に関する記事を書いてきました。

 

これらの記事は多くの受験生の方からご好評の声をいただきまして、本当に嬉しく思っているところです。

 

また、泥船に乗せられてしまった きゃっしい様を始めとする、道場メンバーの記事の数々も手前味噌かもしれませんが、受験生の皆さんのお役に立っている、のではないでしょうか。

 

本日の記事で皆さんに伝えしたいことは、以下の2点です。

 

その1 自信を持ってください
その2 振返らない、前しか見ない、そして、
    いつも通りの対応をしてください

 

■その1 自信を持ってください

 

「もしも」の話ですが、

 

皆さんが、もし道場の記事に「出会わなかった」なら、どうなっていたでしょうか。

 

影響の大小はあると思いますが、きっと、皆さんの2次試験対策は、いまとは「違ったもの」になっていたのではないでしょうか。

 

診断士の2次試験には約4,500名の受験生が挑みます。

 

そのうち、道場ブログを熱心に読んでくれている読者は半分もいないでしょう(アクセス状況からして)。

 

つまり、皆さんが10日後に訪れる受験会場にいる受験生の半分以上は、道場ブログ知らずに試験対策をされてきた方々です。

 

熱心な読者の方にはお分かりいただけると思うのですが、

 

道場ブログを使って試験対策をしているか、使わずに(知らないで)試験対策をしているか、は「合格にかなり大きな影響を与える」、私はそう考えています。

 

道場ブログを読んで真面目に試験対策をしたか、していないかは、きっと10点や20点単位で影響してくるはずです。
(例えば、生産管理のことを十分に理解せずに一つの設問をブッ飛ばせば、20点位は簡単に消し飛びます。差がつきます。)

 

1点、2点の差が勝敗を分ける、そんな相対試験の中で、この差は正直、めちゃくちゃ大きい、と言えるでしょう。

 

なんだか、恩着せがましくなってきましたが、私が何を言いたいかと申しますと、

 

それは、

 

「読者の皆さん、自信を持ってください」

 

ということです。

 

道場の記事をなめ回すように読んで、真面目に試験対策に取り込んできたのなら、合格水準の能力・実力が十分に身についています

 

だいまつが大好きなドラえもんで登場する名言を紹介しておきます。

 

「いちばんいけないのは自分なんかだめだと思い込むことだよ。自信を持て!ぼくは世界一だと!」

 

この言葉は、のび太が勝手な思い込みで自信を失ってしまったドラえもんにかけた言葉です。

 

皆さんは、できることをやってきました
大丈夫です。自信を持ってください

 

自信をもってぶち当たればきっと合格できます。クヨクヨ・ナヨナヨしていたら、受かるものも受かりません。

 

前を向いて胸を張り試験に臨んでください。皆さんなら大丈夫です。

 

 


 

 

■その2 振返らない、前しか見ない、そして、いつも通りの対応をしてください

 

 

続いて、本試験会場で大切な姿勢についてお話します。

 

資格試験だけでなく、スポーツの試合などでも同じことが言えると思いますが、

 

練習でできる      ≠ 合格(試合で勝てる)できる
能力が高い、実力がある ≠ 合格(試合で勝てる)できる

 

であるということです。

 

道場ブログを読みながら試験対策を進めてこられた皆さんの2次試験問題を解くための「能力」は間違いなく高いでしょう。間違いなく受験生の中で上位の位置に居ます

 

普段のトレーニングであれば、その高い能力を活かして、それなりの答案が作れるようになってきていると思います。

 

しかし、能力・実力が高く、「練習でできる」ということと、本番で「その能力・実力をいかんなく発揮して、合格できるか」は、別の話です。

 

昨年の私の勉強仲間の多くが、能力・実力はあるのに、本番で力を十分に発揮できずに、涙を飲みました。

 

採点者は、皆さんが何百事例をといたとか、何百時間を費やしたとか、私生活をどれだけ犠牲にしたとか、練習で凄く良い答案が作れるとか、そんなことは一切斟酌してくれません

 

解答用紙のマス目に皆さんが書いた文字・数字が「全て」なのです。

 

合格レベルにある受験生が、合格に手が届くかどうかは、2次試験本番で如何に「いつも通りの状態で問題が解けるか」、「悩んだときに(100%悩みます)、欲を出さず、いつもと違うことをしない、いつもの通りに対応できるか」にかかっています。

 

どんなに能力・実力があっても本番で力が発揮できなければ、合格には手が届きません。

 

そうすると、

 

皆さんは合格レベルの能力・実力が備わっている訳ですから、あとは本番で、その持てる能力・実力をどうやって発揮するか、が勝負になります。

 

では、いつも通りの能力・実力を本試験会場で発揮し、合格水準を超える答案を作る上で必要なことはなんでしょうか。

 

それは、

 

「練習でやっていることしかやらない」

 

本当にこれに尽きます。

 

(繰り返しになりますが)皆さんは既に合格レベルに達しています。

 

普段通りやれば、大丈夫です。

 

なぜ、合格レベルにいる受験者が涙を飲むのか。

 

それは、本試験会場で舞い上がって、さらに言えば会場の雰囲気に飲まれてしまって、「いつもより少し余分に考える」、「与件文を多く読む」、「そして、書き始めるのが遅れる、焦る、さらにおかしくなる」、「いつもより詰め込む、あるいは丁寧(長い)答案を作る」、「ひらめきを答案に盛り込む」といったようなことをやってしまうから、です。

 

21日の試験で皆さんが解く問題、目の前の問題は「初見問題」であることは事実です。

 

間違いなく見たことのない、事例企業が登場します。ここは100%です。

 

しかし、一方で、21日の試験で出題者が皆さんに「問いたい内容」はいつもと同じです。ここも100%です。

 

皆さんが対峙するのは、これまで何度となく挑んできた、事例Ⅰ(組織・人事)、事例Ⅱ(マーケティング)、事例Ⅲ(生産技術)、事例Ⅳ(財務・会計)の問題なのです。

 

つまり、問われる中身(切り口)は、基本的に同じです。

 

道場の記事などを通じて学んでいただいた攻め方(知識・切り口・書き方)が、そのまま使えます

 

例えば、

 

事例Ⅰなら、人的資源管理(採用、配置、報酬、育成、評価)、

 

事例Ⅱなら、誰に、何を、どのように、効果、戦略名や、4P、

 

事例Ⅲなら、生産管理、生産性向上・生産効率化、

 

事例Ⅳなら経営分析、NPV、CVP、

 

です。

 

先日のゆうさんのファイナルペーパー記事も大いに役に立つでしょう(コチラ)。

 

本試験会場の得も言われぬ緊張感、独特の雰囲気は、皆さんやご家族の、これまでに犠牲にしてきたものの大きさ、合格への希望、苦労といった、様々なものが交じり合って、形作られています。

 

緊張するな、という方が無理です。

 

私もそうでしたが、本試験会場では、本当に緊張します。

 

初見問題で頭が真っ白になるでしょう。与件文が全然に頭に入ってきません

 

設問文で問われていることも、本当になんだかよく分かりません。自信がありません。

 

どうしよう。どうしよう。分からない。どの問題から解こう、本当に悩みます。

 

どの与件文の記述と紐つけよう。

 

全然切り分けができていない。

 

解答骨子が作れていない。

 

なのに、開始から30分も経ってしまった。

 

どうしよう。

 

ああ、まだ第1問し書けていないのに、残り時間が35分しかない。

 

どうしよう。

 

最後に残った問題の答えが本当に分からない。やばい、本当に分からない。

 

どうしよう。

 

使い残した与件文の記述がある。もしかしたら、2問で書かないといけなかったかもしれない。

 

どうしよう。

 

でも、書きなおすと時間が足りなくなってしまう。

 

どうしよう。

 

見直し時間が全然取れない。

 

どうしよう。どうしよう。どうしよう・・・。

 

本当にこんな状態に陥り、そして試験が終了していきます。

 

そんなとき、だからこそ、「いつも通り、いつも通り、いつも通り」です。

 

自分自身に言い聞かせてください。

 

事例Ⅰなら、「採用、配置、報酬、育成、評価」

 

事例Ⅱなら、「誰に、何を、どのように、効果、戦略名」、

 

事例Ⅲなら「生産管理」、「生産性向上・生産効率化」

 

です。

 

事例Ⅲを例に挙げると、

 

「設問文に生産管理って書いてあるから、全体生産計画か、計画の見直しタイミングがおかしくないかを与件文でチェックして、進捗・余力・現品管理+効果(CD)を書こう」

 

与件文を見て・・・

 

「あ、計画の見直しタイミングがダメだ、納期に合わせて計画をもっと高頻度で見直さなきゃ、その上で進捗管理もしないとだめだ、と書こう。それと、余力もちゃんと管理して相互応援体制を築いて、納期を守る、よし、この内容で解答を書こう。」

 

こんな感じで、いつもやっているようにやってください。

 

「いつもより少し余分に考える」、「与件文を多く読む」、「いつもより詰め込む、あるいは丁寧(長い)答案を作る」といったようなことを、基本的にやるべきではありません(いや、まあ、多少は仕方ないでしょうが・・・)。

 

なぜなら、いつもやっていない不慣れなことを合否が決する本試験会場でやるべきではないから、です。

 

最初は小さな「ほころび」や「くるい」かもしれません。

 

しかし、それが積み重なると「ほころび」や「くるい」がどんどん大きくなり、やがて取り返しがつかなくなってしまいます

 

だから、

 

いつも通り。

いつも通り。

いつも通り。

いつも通り。

いつも通り。

いつも通り。

いつも通り。

いつも通り。

いつも通り。

 

なのです。

 

それと、休憩時間の過ごし方も大切です。

 

きっと、休憩時間に、「あ~、やってしまった。」

 

と、思うでしょう。

 

確信は持てないでしょう。

 

でも、「振り返り」は百害あって一利なし、です。

 

なんのメリットもありません。

 

終わったことを憂いても結果は変わりません

 

でも、次の事例は、まだ「これから何とか」できます

 

結果を変えることができるのです。

 

次の事例のことしか考えないでください。

 

安心してください(?)、後でいくらでも感傷的になれます。

 

ブルーな気分に浸るのは、帰りの電車でやってください。せっかくここまで来たのに、会場でブルーにならないでください。

 

休憩時間中は前だけを見てください。

 

振り返るな
振り返るな

前を向け
前を向け

いつも通り
いつも通り

変なことはやらない
変なことはやらない

私はやれる
私はやれる

絶対合格してやるんだ
絶対合格してやるんだ

 

です。

 

皆さんは合格レベル、ボーダー上にいます。

 

合格に手が届くかどうかは、当日の対応次第、です。

 

当日は、自信を持ちつつ、振返らない、前しか見ない、そして、いつも通りの対応をしてください

 

あと、10日、できることは多くはありません。試験当日に向けた体調の調整も図りながら、最後の追込みに取組みましょう。

 

ちなみに昨日のchikaさんの記事も「いつも通り対応する」ために大切なことなので、是非参考にしてくださいねコチラ

 

皆さんの合格を心から応援しています。

 

合格体験記、楽しみにしていますよ。

 

それと、大阪会場には、私とzenzenが応援に行きます。

 

見かけた方は、余計なお世話かもしれませんが、背中を押させてくださいね!

 

ブログ上でのつながりではありますが知り合い(?)と話をする、それだけでも随分と落ち着けるのではないでしょうか。

 

以上だいまつでした。

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!



☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆

 

<注意>
今回の記事を真剣に読むとおそらく1時間以上の時間が必要になります。

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです!

 

3回シリーズでお届けした「【永久保存版】平成29年度2次試験超高得点答案にみる2次試験合格のポイント!」の記事を読んだ読者の方から、「平成28年度もしくは平成27年度試験の事例Ⅲの解答・解説記事を読みたい」とのリクエストをいただきました。

 

そこで、今回は平成28年度試験の事例Ⅲを題材に、私なりの事例Ⅲに対するアプローチの仕方を解説していきたいと思います。

 

まず、初めに事例Ⅲを解く上で必要になる切り口イメージしておくべきことを整理しておきます。

 

①私の考える事例Ⅲの基本的なパターン/切り口
~きゃっしいが「実況解説@事例Ⅲ」で示したレイヤーに「現状把握」が乗っかったイメージです。

凄くシンプルですが、事例Ⅲはこの表(4つの切り口)に基づいて考えることが極めて大切です。後で解説を読んでもらえれば分かると思いますが、平成28年度試験では、この表の上から順番に第1問、第2問、第3問、第4問と出題されています。

 

②事例Ⅲを解く上での基本的な認識

 

C社は当たり前のことができていない。だから、当たり前を目指すための解答を書く

 

③事例Ⅲにおける目指すべき当たり前

 

✔全社的な生産計画を作成され、なおかつ適切な頻度で計画が見直さ
れた上で、計画に基づいた進捗、余力、現品管理が行われている

✔作業は標準化、マニュアル化され、教育が徹底されており、効率的
である

✔作業員は多能工化が図られ、多台持ちできるなど、業務の閑散に
応じてた柔軟な対応が出来る体制が構築されている

✔情報は、DB等を用いて一元的に管理され、そして共有化され、
すぐに引き出せるようになっている

 

 

④事例Ⅲ全体に対する認識(ポポさんの言葉)

 

事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます。

 

事例Ⅲを解く上で必要になる切り口やイメージしておくべきことはこれくらいで十分です。

 

【永久保存版】シリーズのなかで何度も書きましたが、事例Ⅲで「難しく考えること」は、「絶対に禁止」です。「できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってください」と書くだけでOKです。

 

この①~④はめちゃくちゃ大切なことなので、今年の事例Ⅲで60点以上を狙いたいと思うのなら、①~④の内容をご自身のノートに転記して、事例Ⅲの過去問を解く前に「必ず見返す」ようにしてくださいね(解いた後も)。

 

事例を解くたびに思い出す、そして実感する、ということを繰り返すと、「知っている・理解している」という段階から、「使いこなして事例問題が解ける」という段階(自分のものにする)へと、ステップアップすることができます。

 

それでは、平成28年度試験問題(事例Ⅲ)を使って解説をしていきますが、ここから先は平成28年度事例Ⅲの過去問を解いて、自分の解答や与件文を見ながら読むようにしてくださいね。でないと、効果はいつも通り10分の1以下ですからね!

 

過去問はLECのサイトからダウンロードできます(コチラ)。

 


 

第1問(配点20点)
カット野菜業界におけるC 社の(a) 強みと(b)弱みを、それぞれ40 字以内で述べよ。

【出題の趣旨】
X農業法人時代の事業経過、およびC社の現在の事業内容を把握し、カット野菜業界におけるC社の強みと弱みを分析する能力を問う問題です。

 

(a)
解答例①だいまつ
X農業法人との関係を有し、新鮮な規格外野菜の仕入れができること、である。

解答例②後輩A
X農業法人から市場に出荷できない規格外野菜を安定的に仕入れることができること。

解答例③後輩B
規格外の野菜を有効活用できる加工技術力及びカット野菜の一貫生産体制の保有である。

 

与件文にヒントが少なくて、強みを非常に読み取りにくい問題です。

 

しかしながら、冒頭で示した「4つの切り口」のうち、現状把握系の問題は、必ずヒントが与件文に埋め込まれています

 

なぜなら、C社の「現状」は与件文に記載がなければ、「答案の作りよう」がないからです。

 

事例Ⅰなら、与件文から「類推」を求められるような現状把握(分析)系の問題が出される可能性もありますが、超シンプルな「事例Ⅲ」は、与件文の言葉を拾ってきて、整理し、答案を作るだけでOKです。

 

では、だいまつの解答例から見て行きましょう。

 

X農業法人との関係を有し、新鮮な規格外野菜の仕入れができること、である。

 

着目した与件文の記述は以下の通りです。

 

第4段落の「規格外野菜の有活用を目的として」、第7段落の「C社とX農業法人との関係に注目した新たな取引要望がある」、「新鮮さを売りものにしている中小地場スーパーマーケットなどから要望がある一般消費者向けのサラダや調理用のカット野菜パック事業であり・・・」

 

多くの説明は不要だと思います。なので、細かな解説は割愛しますが、「新鮮な」という言葉を入れた思考の流れだけ説明しておきます。C社とX農業法人との関係に注目した新たな取引要望があり、そして提案をしてきたのが、「新鮮さを売りものにしている中小地場スーパーマーケット」ということであれば、X農業法人の野菜は「新鮮はなず」と類推し、盛込みました

 

ただし、「新鮮な」というワードは、書けても書けなくてもどちらでもいいと思います。

 

一方で、「X農業法人との関係に基づく、規格外野菜の仕入れ」という解答要素は、C社の唯一と言っても過言ではない長所なので、絶対に盛込みたいところですね。

 

次に、後輩Aの解答例です。

 

X農業法人から市場に出荷できない規格外野菜を安定的に仕入れることができること。

 

前半部分は ‘〇’ ですが、後半部分の記述が全てを台無しにしています。

 

与件文の着目すべき箇所はある程度分かっているにも関わらず、与件文から考えて明らかにおかしな後半部分の記述によって、0点にされかねない危険な答案を作ってしまっています。

 

これは、絶対に避けるべき過ちです。

 

与件文を確認すると、第5段落に「工場操業状況は、規格外野菜を主に原材料として利用してきた時には収穫時期から約半年間の季節創業となっていたが、市場規格品の使用や他山地からの仕入れによって向上総合期間は長くなったものの、C社に受け継がれた後でもまだ約3ヶ月の休業期間が例年生じている。販売先からは通年取引の要望がある」との記述があります。

 

X農業法人からの規格外野菜の仕入れだけでは、半年間しか操業できないのに、「安定的に仕入れることができること」というのは、与件文をちゃんと読めていないトンチンカンな解答です。

 

本試験で‘もしも’や‘仮に’はありませんが、後輩Aの答案から余計な4文字(安定的な)を取ればどうなるでしょうか。

 

X農業法人から市場に出荷できない規格外野菜を仕入れることができること。

 

見違えるような「イケてる」解答に変わりましたね。

 

【永久保存版】シリーズの中でも書きましたが、解答要素の抜出はできているのに、安易な修飾や余計な言葉を盛込んでしまい、開示得点がやたら低くなる「解答要素OK、開示得点低い」答案を作ってしまわないように注意しましょう

 

ちなみにですが、後輩Aに「安定的な」と書いた理由を問い詰めたところ、「通年創業できないことは把握していましたが、強みを聞かれていたので、なんとなく安定的というワードがあった方が、‘強みっぽい’記載内容になると思って入れました」との返答が帰ってきました。

 

・・・結構やってしまいがち、ですよね!

 

「ひらめき」「なんとなく」は、100%排除です。

 

これも、普段の練習から意識しておきたいところですね。

 

続いて、後輩Bの解答例です。

 

①規格外の野菜を有効活用できる加工技術力②カット野菜の一貫生産体制の保有である。

 

こちらもなかなかパンチの効いたダメ答案ですね・・・(私の教え方が悪いことが原因ですが)。

 

まずは、①の「規格外の野菜を有効活用できる加工技術力」という記述に関してです。規格外野菜を「有効活用」できているのは‘確か’ですが、「加工技術力」は言い過ぎです。特性要因図に目をやると「原材料(形状ふぞろい)」が、「加工不良が多い原因のひとつ」であると書かれています。「加工技術力」があるのなら、規格外野菜を上手く処理できるはずですから、「図1」のような特性要因図が示されるはずがありませんね。

 

平成28年度試験のC社は、事例Ⅲで登場する企業では本当に珍しい、「Q」の弱い会社でした。

 

 

続いて、②の「カット野菜の一貫生産体制の保有する」という記述に関してです。確かに事例Ⅲではたまに「一貫生産体制」が強みの企業が登場します。

 

ただし、今回は与件文を読む限り、C社が「一貫生産体制を有する」とは、書かれていません「なんとなく」ではだめなのです。

 

事例Ⅰは「行間を読ませる」ようなところもありますが(こうした掴みどころのなさが魅力なんですけどね)、事例Ⅲは素直なので、与件文に明確に「一貫生産体制を有する」と書いていない限りは、「強み」と認識しなくてもOKです。

 

今回の後輩Bの答案も、強みを見つけられず「苦し紛れに過去問の知識を引っ張り出して無理やり書いた」という対応の産物です。

 

読者の皆さんは、初めて本問を解いたときに、「X農業法人との関係を強み」とした答案がつくれましたか?

 

‘何度も解いて答えを憶えている’ 今は「X農業法人との関係」を強みとして書けるでしょう。でも、大切なのは「初見」で書けるか、どうかです。きゃっしいが、先日の記事(コチラ)でやや厳しめに「振り返りの仕方に対する問題提起」をしてくれています。自分自身の過ちはもちろんのこと、今回の後輩Aや後輩Bが犯してしまった過ちもちゃんと他山の石として、初見問題への対応力向上に役立ててくださいね。

 

続いて(b)の解答例を見て行きましょう。

 

(b)
解答例①だいまつ
①通年取引不可の野菜の調達力の低さと、②組織的に生産管理できず収益性が低いこと。

解答例②後輩A
①野菜の調達力、②生産管理力、③収益力、④衛生管理力、⑤営業力。

解答例③後輩B
①生産管理が組織的にできていない②調達力が低く通年取引要望に応えられていない。

 

本問についても、あまり多くを説明する必要はないと思いますので、さらっといきます。

 

の解答例からです。

 

①の「通年取引ができない野菜の調達力の低さ」は、第3段落の「カット野菜は、販売先から要望される通年納品に応えるため、常に一定量の野菜を確保する必要がある。そのため同業者の多くが野菜の調達能力が高い卸売業者や仲卸業者である」と、第5段落の「C社に受け継がれた後でもまだ約1カ月の休業期間が例年生じている。販売先からは通年取引の要望がある」を、根拠としています。

 

②の「生産管理が組織的にできず収益性が低い」は、第4段落の「効果的な生産管理が組織的に行われていない」や、表1、第2問の設問文「現在C社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。生産管理面での対応策を述べよ」を踏まえたものです。

 

出題の趣旨に目を向けると、「X農業法人時代の事業経過、およびC社の現在の事業内容を把握し、カット野菜業界におけるC社の強みと弱みを分析する能力を問う問題」との記載がありますから、野菜の調達力の低さ生産管理力の低さはまず正解と考えて間違いなさそうです。

 

続いて、後輩Aの解答例です。

 

①野菜の調達力、②生産管理力、③収益力、④衛生管理力、⑤営業力。

 

究極の詰込み答案ですね。正直、私にはここまでの「詰込み型の答案」を作る能力はありません。もちろん、間違っていないため、「点数」は得られるでしょう。

 

ただし、「望ましい対応」ではないと考えます。

 

なぜなら、設問要求は40 字以内で「述べよ」だからです。

 

「述べよ」を国語的に考えれば、「記述せよ」というニュアンスに近いでしょう。

 

仮に設問要求が「挙げよ」「列挙せよ」なら後輩Aの解答例のような答え方がぴったりだと思いますが、「述べよ」だとやや物足りない感じがしますね。

 

私と後輩Aの答案を並べておきます。設問要求の「述べよ」にしっくり来るのはどちらでしょうか。皆さん、評価してみてください。

 

解答例①だいまつ
①通年取引不可の野菜の調達力の低さと、②組織的に生産管理できず収益性が低いこと。

解答例②後輩A
①野菜の調達力、②生産管理力、③収益力、④衛生管理力、⑤営業力。
(せめて、最後に「低さ」という言葉があれば、一応述べていることにはなりますね)

 

続いて、後輩Bです。

 

①生産管理が組織的にできていない②調達力が低く通年取引要望に応えられていない。

 

解答要素はほぼOKです。

 

本番でここまで書ければ十分でしょう。

 

細かい話をすれば、①に関しては「生産管理が組織的にできなかった」でどうなったかの記述(収益性が低い)が欲しいですね。また、字数が少なくて苦しいのは分かりますが、②に関しては、文頭に「野菜の」という言葉が欲しかったですね。

 


 

第2問(30 点)
現在C社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。生産管理面での対応策を160 字以内で述べよ。

【出題の趣旨】
C社が収益改善を図るために必要な生産管理面での対応策を提案する能力を問う問題である。

 

解答例①だいまつ
対応策は、各製造グループをまたぐ全体生産計画を作成した上で、①管理項目に限界利益を追加し作業員のコスト意識を高め加工ロスを減らすとともに、同種の原材料は低単価品を共通して使うことで原材料費を削減する、②業務の閑散に応じて作業員を移動させ労務費を削減する、③出荷を共通化して輸送費ロスを減らす。以上で収益改善を実現する。

解答例②後輩A
対応策は、各製造グループがばらばらに行っている調達から出荷までの工程について、①原材料の仕入れを一元化することで単価差異を解消する、②共同出荷による出荷作業の共通化を行う、③作業の標準化・マニュアル化し、作業員に対する教育も行うことで生産効率を高める。以上により原材料費・輸送費を削減し、収益性を改善する。

解答例③後輩B
対応策は、全社的な生産計画を策定し、統制活動を実施し、コストを削減し、収益性を改善することである。具体的には、①原材料の一括調達によって単価差異を解消することで、原材料費を削減する、②チーム間の業務の繁忙に応じて作業員を移動させ、稼働アンバランスを解消し、労務費を削減すると同時に加工ロスを減らし、原材料費も削減する。

 

さて、解説です。

 

本問の設問要求は、「生産管理面での対応策」「収益改善を図るための(C)」です。

 

【永久保存版】シリーズを読んでいただいた読者の皆さんは、このド真ん中の直球ストレートの‘絶好球’を見逃すことなく、フルスイングして答案を球場の外にまで運んで、いただけたでしょう。

 

第1問目が「現状把握」系の問題で、第2問目は「生産管理」系の問題ですね。冒頭に申し上げた通り、4つの切り口の‘順番’で出題されていますね。

 

 

生産管理が問われ、収益改善と設問文にある訳ですから、この時点で与件文に何が書いてあるかを大体予想することができます。

 

恐らく、C社は「全体生産計画を作っていないか」、もしくは「計画の見直しタイミングがおかしく」、そして「統制がグダグダ」で、「コスト高になってしまっている」、そんなところでしょう。

 

ちなみに、事例Ⅲの現場系の問題(生産管理、生産性向上・生産効率化)で「収益改善」を問われた場合には、「コスト削減」の視点で解答を組み立てて行かなければなりません。

 

なぜなら、製造現場の改善と「売上UP」は直接関係ないからです。

 

一方で、事例Ⅱならコスト削減ではなく「売上UP」ですね。

 

さて、今回はせっかくですから関連する与件文の記述を丁寧に確認していきましょう。

 

第4段落
C社の設立当時作成された社内コスト管理資料では、予想されていた以上の原材料費と労務費の上昇によって限界利益がマイナスとなっていることが判明し、この傾向は今でも改善されていない。これは、X農業法人から独立し改善に向けて努力しているものの、いまだに効果的な生産管理が組織的に行われていないことによる

 

最終行で「生産管理が組織的に行われていない」との記述があります。そして、それによって、「原材料費と労務費が上昇し限界利益がマイナス」になっていることが分かります。

 

そしてさらに、表1「C社作成の社内コスト管理資料」を見ると、変動費の中で「原材料費(66.8%)労務費(28.1%)」ぶっちぎって構成比が高くなっています。一方で、荷造運賃は9.0%と両項目に比べると、構成比がかなり控えめですね。


このため、出題者は間違いなく「原材料費と労務費」の削減に資する対応策(収益改善策)を書いてほしい、そう考えていたでしょう。【永久保存版シリーズ】にも書きましたが、診断士の2次試験で難解な表の読み取りは求められません誰が見てもちゃんと「図表が意味するところを読み取れる」ように工夫がしてあります。

 

第6段落
C社の組織は、X農業法人時代の加工部門責任者が社長となり、製造3グループと総務グループで構成されている。社長は、全体の経営管理のほかに営業活動も担っている。各製造グループには責任者として正社員の製造リーダー1名が配置され、合計25名のパート社員が3つの製造グループに配置されている。X農業法人時代から同じ製造グループに勤めているパート社員が多く、他の製造グループへの移動はない。

 

「X農業法人時代から同じ製造グループに勤めているパート社員が多く、他の製造グループへの移動はない。」という表現がなくても文章として成り立つのに、なぜこのような文章を、形式段落の「最後」に入れたのでしょうか

 

皆さんならお分かりですよね。

 

そうです。使って‘ほしい’ のです。

 

使って ‘ほしい’ のなら使って ‘あげましょう’

 

「移動がない」のなら、「移動させる」と、答案に書いて‘あげましょう’
(事例Ⅲではひねる必要は、全くありませんからね!)

 

第8段落
C社社長は、まず現状の生産管理を見直し、早急に収益改善を図ることを第1の目標としているが、それが達成された後には新事業に着手してさらなる収益拡大を目指すことを考えている。

 

これは、設問文の記述と符合する内容ですね。

 

第9段落
C社のカット野菜製造工程は、顧客別に編成・グループ化され、現在3つの製造グループで製造を行っている。各製造グループでは主に素材選別、皮むき、カット、洗浄、軽量・パック・検査、出荷の各工程を持っている。各製造グループは、生産高を日常の管理項目として管理してきた。

 

各製造グループは、生産高を日常の管理項目として管理してきた」どう考えてもおかしな記述ですよね。

 

でも、違和感を感じつつも、この与件文の記述が意味しているところを「理解しきれていない」受験生もいらっしゃるのではないでしょうか。
(私も勉強を始めた当初は全く理解できませんでした)

 

事例Ⅲは、「言葉通り読む」ことが大切です。あれこれ考えてはいけません

 

「言葉通り」読んでください。C社は「生産高を日常の管理項目として管理」してきたのです

 

原材料費と労務費がかかり過ぎて限界利益がマイナスで、作れば作るほど赤字が出る、そんな状態‘なのに’「生産高しか日常の管理項目として管理してこなかった」のです。

 

普通の企業ならあり得ないですよね。

 

でも、診断士試験では与件文の記述が全てなのです。

 

事例Ⅲでは、‘特に’なのですが、「そんなバカな」という言葉を飲み込んでください。

 

なにせ、冒頭で申し上げた通り、C社は「当たり前のことができていない」のです。

 

こんな、「生産高しか日常の管理項目として管理してこなかった」C社への助言は、「赤字を垂れ流さないように限界利益も日常の管理項目として管理してください」です。

 

「できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけ」、それが事例Ⅲなのです。

 

第10段落
C社の顧客からの注文は、各製造グループに直接入り、各製造グループで各々生産計画を立て、原材料調達から出荷まで行っている。製造グループごとの生産管理によって、同種類の原材料調達における単価の差異加工ロスによる歩留まりの低下出荷のための輸送費のロス製造グループ間での作業員の移動の制限などが見られる。

 

設問要求で想定した通り、「全体生産計画を作っていない(製造グループごとにバラバラに生産計画を立てている状況)」が、‘もろ’に書かれていますね。

 

そして、「製造グループごとの生産管理によって」単価差異、加工ロス、輸送費ロス、移動制限(2度目の登場)が発生している状況が記述されていますね。

 

ここまで、設問文と与件文をひも付けできれば、後は如何に答案として上手くまとめて行くかにかかっていますね。

 

それでは、解答例をみていきましょう。

 

解答例①だいまつ
対応策は、各製造グループをまたぐ全体生産計画を作成した上で、①管理項目に限界利益を追加し作業員のコスト意識を高め加工ロスを減らすとともに、同種の原材料は低単価品を共通して使うことで原材料費を削減する、②業務の閑散に応じて作業員を移動させ労務費を削減する、③出荷を共通化して輸送費ロスを減らす。以上で収益改善を実現する。

 

みなさんは、どのように評価されるでしょうか。

 

パッと見は、完璧ですね!

 

全体生産計画を作る、という計画の話を起点に、①管理項目への限界利益の追加と、低単価品の共通使用、②業務の閑散に応じた作業員の異動、③出荷の共通化、という統制内容が書けています。

 

本番でこの答案が書ければ御の字、本当に自分をほめてあげましょう。

 

しかしながら、以下の問題点もあります。
(注意:ここからの解説は、答案内容を突き詰めて考えた場合における問題点なので、こだわり過ぎないでください。参考程度でOKです)

 

①与件文上、明らかに出題者は「原材料費と労務費」の削減に資する対応策を書いてほしいのに、輸送費ロスを解答要素として盛り込んでいる

 

間違いではないため、「輸送費ロス」を解答要素として答案に盛込んでも点数はもらえると思います。ただし、「収益改善を早急に図ることが、最大の経営課題」であるC社にとっては、社内コスト資料で示されている構成比が高い項目(原材料費と労務費)を優先的に解消していくことが求められますね

 

「輸送費削減」は不適切とまでは言わないまでも、解答要素としての優先順位は低いと言えるでしょう。

 

②「製造グループごとの生産管理によって加工ロスが発生している」という問題点に対して、「管理項目に限界利益を追加し作業員のコスト意識を高め加工ロスを減らす」という書き振りでは、言葉足らずで対応策に関する記述として不十分

 

ここは、ちょっと分かりにくいところなので、理解しきれないようなら飛ばしてください

 

→「製造グループごとに生産管理をしているから加工ロスが起きている」、さらに噛み砕いて言うと、「製造グループごとに‘バラバラに’生産管理をしているから加工ロスが起きている」のに、「管理項目に限界利益を追加する」という言葉(解答)だけでは、「ごとに(各チームバラバラ)」という与件分の記述への配慮が足りていません

 

例えばですが、「限界利益を各チーム共通の管理項目とし」という書き方にすれば、「製造グループごとの生産管理」という問題点への対応策として、(国語的に)ばっちりだと思うのですが、皆さんいかがでしょうか。

 

[ before ]
製造グループごとの生産管理によって加工ロスが発生しているため、
管理項目に限界利益を追加し作業員のコスト意識を高め加工ロスを減らす

[ after ]
製造グループごとの生産管理によって加工ロスが発生しているため、
限界利益を各チーム共通の管理項目とし作業員のコスト意識を高め加工ロスを減らす

 

なお、「加工ロスの削減」については、後輩Bが別の観点から素晴らしい答案を作っているので後ほど解説します。

 

何度も言いますが、「深追いは禁物」です。あくまでも参考です。

 

解答例②後輩A
対応策は、各製造グループがばらばらに行っている調達から出荷までの工程について、①原材料の仕入れを一元化することで単価差異を解消する、②共同出荷による出荷作業の共通化を行う、③作業の標準化・マニュアル化し、作業員に対する教育も行うことで生産効率を高める。以上により原材料費・輸送費を削減し、収益性を改善する。

 

【永久保存版】シリーズを読んでいただいた皆さんならお分かりだと思いますが、後輩Aは、「生産管理」が「何者なのか」を理解していませんでした。

 

そのため、本問で2つもの事故が発生しています。本番でやってしまったなら、少なく見積もっても15点は吹き飛ばしてしまっているでしょう。240点付近には受験生が団子状態になっているのに、「生産管理系」のサービス問題で15点もライバルと差がついてしまう・・・、考えたくもありませんね。

 

【事故の内容】
①全体生産計画について触れられていない(生産管理は計画→統制なのに)
②生産効率化(標準化→マニュアル化→教育)のことを書いてしまっている

 

なお、後輩Aには、私が徹底的に「生産管理系の問題」に対する対応策を指導しておきましたので、今後は大丈夫でしょう。

 

解答例③後輩B
対応策は、全社的な生産計画を策定し、統制活動を実施し、コストを削減し、収益性を改善することである。具体的には、①原材料の一括調達によって単価差異を解消することで、原材料費を削減する、②チーム間の業務の繁忙に応じて作業員を移動させ、稼働アンバランスを解消し、労務費を削減すると同時に加工ロスを減らし、原材料費も削減する。

 

なんだか、「し」がやたら多いですね。日本語としてどうなんだ、と思われる方もいらっしゃると思うのですが、道場9代目のリーダー、受験生支援業界で、「ゴッド(神)」のふたつ名を持つ きゃっしい様も、「し」を多用した答案を作っておられることから、全く問題ないでしょう。

 

しかし、後輩Bの答案は本当に素晴らしいですね。

 

詳しく解説します。

 

まず、最初の文章ですが、本当に「生産管理」という題意を捉えつつ、QCDの「C(コスト)」出口とした解答が書けていますね

 

ここで注目すべきは、冒頭の「対応策は、全社的な生産計画を策定し、統制活動を実施し、コストを削減し、収益性を改善することである」という文章の流れです。

 

「生産管理」の問題であること及び「助言」の問題であることを意識して、「計画→統制→効果」という流れで文章が作られています

 

分かりやすいように文中に‘( )’を追加してみました。

 

対応策は、(計画→)全社的な生産計画を策定し、(統制→)統制活動を実施し、(効果→)コストを削減し、収益性を改善することである。

 

素晴らしいですね。

 

加えて、「具体的に」以下の①~③の記述も本当に素晴らしいと思います。

 

何が素晴らしいかを解説します。

 

第4段落の「原材料費と労務費が上昇し限界利益がマイナス」という記述と、表1を踏まえて、ぶっちぎりでコストがかかっている上位2項目にターゲットを絞った答案になっています。

 

それと、さらに素晴らしいのが、②の「チーム間の業務の繁忙に応じて作業員を移動させ、稼働アンバランスを解消し、労務費を削減すると同時に加工ロスを減らし、原材料費も削減する」という記述です。

 

皆さんは、彼がなぜ「チーム間の業務の繁忙に応じて作業員を移動させ、稼働アンバランスを解消し、労務費を削減すると同時に加工ロスを減らし、原材料費も削減する」と、書いたと思いますか?分かりますか。

 

私も最初は彼がなぜそのような解答を書いたのかが分かりませんでした

 

しかし、「図1 C社作成の加工不良に関する特性要因図」を見て、ハッとしました。特性要因図の赤字で囲った部分を見てください。


「製造チームごとの加工」と「製造チーム間の作業員移動がない」ことにより発生する、「製造チーム間稼働アンバランス」が、「加工不良が多い(つまり加工ロスが多い)」の原因のひとつだ、と書かれているではありませんか。

 

特性要因図に基づけば、全体生産計画を立て、「製造チーム間で作業員を移動させ」、「製造チームごとの加工を辞め」、「製造チーム間の稼働アンバランスを解消」すれば、「加工不良が減る」のです

 

まさか第2問で特性要因図を使うとは夢にも思いませんでした。

 

しかし、診断士の2次試験、恐るべし、ですね。

 

本当に奥が深い。

 

ただし、私を含めてフツーの人は、気付かないので深入りはやめましょう

 

生産管理ときたら「計画→統制」という着眼点を持って与件文を読みに行く、それで十分です。60点は十分に取れます

 

ここまで細かく解説しておいて言うのもなんですが、診断士の2次試験は100点を狙いに行く試験ではありません80分で現実的な対応をして60点を取に行く試験です。

 


 

第3問(配点20 点)
C社では、クレームを削減する改善活動を計画している。このクレーム改善活動を最も効果的に実施するために、着目するクレーム内容、それを解決するための具体的対応策を120 字以内で述べよ。

【出題の趣旨】
C社の生産現場の課題を把握し、クレームを削減する改善活動を最も効果的に実施する方法として、着目するクレーム内容とその解決策を提案する能力を問う問題である。

 

解答例①だいまつ
全体の50%を占めるカット形状不均一というクレームに着目する。対応策は、標準作業不備や教育不足による加工スキル不足が原因のため、①作業を標準化し手順書化する、②優秀な作業員を他チームへ派遣し、手順書に基づくOJTで、クレームを解消する。

解答例②後輩A
着目するクレームは、構成比の合計が80%を超える①カット形状不均一、②鮮度劣化、③異物混入である。対応策は、①カット作業の標準化で形状不均一を解消、②仕掛品削減による長時間放置の解消、③衛生管理ルール作成と教育による異物混入解消である。

解答例③後輩B
着目するクレームは、構成比の半分以上を占めるカット形状不均一である。対応策は、①標準作業の不備により人によって作業方法が違うため、作業を標準化・マニュアル化し、加工スキル不足を補うためのOJTも実施することで、最も効果的にクレームを削減する。

 

解答例を見て行きましょう。

 

まずは、の解答例からです。

 

「最も効果的に実施する」という設問要求と、「表2 C社の年間クレーム件数」でぶっちぎりで構成比の高い「カット形状不均一」を着目すべきクレームとしています。

 

私の記事では何度も書いていますが、診断士の2次試験の図表の読み取りでは、「難しい読み取り」は求められません誰が見てもすぐに分かるようにできています(じゃないと受験生を想定する答案へ受験生を誘導できないし、診断協会が試したいのは高度な図表の読み取り能力ではないから、です)。

そして、特性要因図に目を向けると「カット形状不均一」という「同じ言葉」が載っています。さらにカット形状不均一の原因に目をやると、「標準作業の不備」と書いてあるではないですか。

設問要求の段階では分かりませんでしたが、この時点で本問は冒頭にお示しした4つの切り口の「生産性向上・生産効率化」の問題であることが分かります

 

そして、特性要因図でさらにヒントを探すと「製造チームによる加工スキルの差がある」、「教育不足」との記載があります。

 

ここまで与件分上のヒントが見つかれば(図表も与件)、もう大丈夫ですね。

 

本問は100%「生産性向上・生産効率化」の問題です

 

そして、「生産性向上・生産効率化」とくれば、「標準化→マニュアル化→教育(OJT)」ですから、後はいつものパターンで解答を書いて「いっちょあり」です。

 


 

平成28年度試験第2問生産管理で「全体生産計画作れ」第3問生産性改善「標準化→マニュアル化→OJT」です。

 

平成29年度試験第1問生産管理「全体生産計画作れ」第2問生産性改善「標準化→マニュアル化→OJT」でした。

 

ここまで来ると、(言葉は少し悪いですが)「解けない方がどうかしている・・・」そう言われても仕方ありませんね。

 

もし、私の記事に出会って、事例Ⅲに対する苦手意識を克服できた受験生の方がいらっしゃれば、本当に嬉しいですね。

 

事例Ⅲは、最初はマニアックで取っ付きにくいのですが、実は凄く素直で何度も同じことを聞いてくれる、受験生にとてもやさしい事例さん(Ⅲ)なのです。

 

ははは。

 

続いて、後輩Aの解答例です。

 

解答例②後輩A
着目するクレームは、構成比の合計が80%を超える①カット形状不均一、②鮮度劣化、③異物混入である。対応策は、①カット作業の標準化で形状不均一を解消、②仕掛品削減による長時間放置の解消、③衛生管理ルール作成と教育による異物混入解消である。

 

完全に「やってはいけないパターン」ですね。

 

設問要求が「最も効果的に」であり、「表2 C社の年間クレーム件数」を見るとぶっちぎりで「カット形状不均一」の構成比が高いにも関わらず、上位3つのクレームを挙げています。

 

平成29年度の事例Ⅰの第1問における「最大の要因」は、やや解答要素を絞りにくかったこともあり、リスク分散を図るスタンスで臨むことは致し方ないと思います。ですが、本問は違います。ここまで明示的に根拠が示されているのに題意(最も効果的に)に反するような答案を作ってはいけません

 

何度も言いますが、診断士試験では高度な図表の読み取りは求められません

 

下手なリスク分散はしない。後輩A君の失敗から学び得ましょう。

続いて、後輩Bの解答例です。

 

解答例③後輩B
着目するクレームは、構成比の半分以上を占めるカット形状不均一である。対応策は、①標準作業の不備により人によって作業方法が違うため、作業を標準化・マニュアル化し、加工スキル不足を補うためのOJTも実施することで、最も効果的にクレームを削減する。

 

注目しているところは私と同じですね。

 

後輩Bの答案を見て素晴らしいと思うのは、下線を引いた部分、つまり「原因」に関する記述です。

 

特性要因図の言葉をそのまま抜き出して解答に埋め込んでいます。素晴らしい。


 

第4問(配点30 点)
C社社長は、経営体質の強化を目指し、今後カット野菜の新事業による収益拡大を狙っている。またその内容は、顧客からの新たな取引の要望、およびC社の生産管理レベルや経営資源などを勘案して計画しようとしている。この計画について、中小企業診断士としてどのような新事業を提案するか、その理由、その事業を成功に導くために必要な社内対応策とともに160 字以内で述べよ。

【出題の趣旨】
C社の顧客動向など外部環境を把握し、今後野菜の加工事業を強化して収益拡大を図るために必要な戦略について、助言する能力を問う問題である。

 

解答例①だいまつ
提案は、ソース等の高付加価値製品事業を提案する。理由は、①保存がきくため野菜の通年仕入れができなくても対応でき、②高付加価値製品で高い収益性が期待できる、ためである。対応策は、取引先からの改善要望に応えるため、温度管理設備を併せて導入しつつ、衛生管理ルールを策定し、従業員教育を徹底することで安全管理レベルを引上げること。

解答例②後輩A
提案は、一般消費者向けカット野菜パック事業である。理由は、①カット野菜需要の割合が年々増えている、②X農業法人の新鮮な野菜が活用できる、③現在の製造工程を利用できるから。対応策は、①仕掛品を減らし鮮度が下がる製品の長時間放置を無くす、②温度管理設備導入で鮮度低下を防ぐ、③X農業法人からの仕入強化による通年取引対応である。

解答例③後輩B
短期的には、一般消費者向けのカット野菜パック事業を提案する。理由は現在の製造工程を利用でき、新たな設備投資が不要なため。対応策は、衛生管理の徹底で鮮度を保つことである。長期的には、ソース等の高付加価値事業を提案する。理由は高い収益性が見込めるため。対応策は新設備を扱える作業員の育成を行うことである。

 

設問要求は、「新事業の提案」、「その理由」、「社内対応策」3つです。制約条件として、顧客からの新たな取引の要望、C社の生産管理レベル、経営資源を勘案して答えなければなりません。

 

そして、第7段落を見ると、「現在取引関係にある顧客や関連する業界から、C社とX農業法人との関係に注目した新たな取引の要望」に関する記述があります。

 

具体的には、

①カット野菜を原料としたソースや乾燥野菜などの高付加価値製品の事業であり、設備投資を必要とする事業
新鮮さを売りものにしている中小地場スーパーマーケットなどから要望がある一般消費者向けのサラダ用や調理用のカット野菜パックの事業であり、現在の製造工程を利用できる事業

 

悩まれた方も多いと思うのですが、皆さんは、どちらの事業を選んだでしょうか?

 

いや、どちらの事業を「選ぶべき」だったでしょうか。



 

答えは、「どっちでもいい」です。

 

もう少し言えば、「与件分を根拠(因)にちゃんとした理屈付け、論理展開ができているのであれば‘どっちでもいい’」です。

 

【永久保存版】シリーズの中で述べましたが、診断士の2次試験における‘正解(得点が得られる項目)’は1つではありません。間違いなく複数あります。

 

診断士試験は「当てもの」ではありませんし、実際の診断現場においても「どちらの事業を選択することが正解か」は、‘投資判断の段階’では分かりません(両方やらない限りは投資後でも分かりませんね)。

 

しかしながら、どちらの事業を選ぶべきか、その理由や、事業を成功させるための対応策について助言することはできるでしょう。そして、診断士として助言をする場合には、ちゃんとした裏付けに基づいて、社長が納得できる論理展開でもって、説明をする必要があります

 

この「ちゃんとした裏付け」が、「与件分を根拠にする」ということにほかなりません

 

これから、私と後輩Aの解答例を用いて説明していきます。解説を読んでどちらを選んでも解答が作れるようにヒントが与件文に埋め込まれていることを、しっかりと理解(腹に落とす)してくださいね。

 

それと、第1問で「現状把握系」の問題が出た場合には、4つの切り口の表に従えば、「経営戦略」と「セットで考える(第1問をヒントにする)」ことが大切、でしたね。

 

ここも、重要ポイントなので忘れないようにしましょう。

 

それでは、私の解答例から見ていきましょう。

 

解答例①だいまつ

第1問
(a)
X農業法人との関係を有し、新鮮な規格外野菜の仕入れができること、である。
(b)
通年取引不可の野菜の調達力の低さと、②組織的に生産管理できず収益性が低いこと。

第4問
提案は、ソース等の高付加価値製品事業を提案する。理由は、①保存がきくため野菜の通年仕入れができなくても対応でき、②高付加価値製品で高い収益性が期待できる、ためである。対応策は、取引先からの改善要望に応えるため、温度管理設備を併せて導入しつつ、衛生管理ルールを策定し、従業員教育を徹底することで安全管理レベルを引上げること。

 

私は、「ソース等の高付加価値製品事業」提案しました。

 

カット野菜パック事業は、「C社とX農業法人との関係に注目した、新鮮さを売りものにしている現在取引関係にある中小地場スーパーマーケットなどから要望」によるものですから、中小地場スーパーとしては、当然「X農業法人から仕入れている野菜」を使った「新鮮さを売りにしたカット野菜パックを提供したい」と考えているでしょう。

 

しかし、現状は「販売先から通年取引の要望があるにも関わらず、他産地からの仕入れによって工場操業期間は長くなったとはいえ、C社に受け継がれた後でもまだ約3カ月の休業期間が例年生じている」という大変残念な状況です。

 

また、今回の新事業は「現在取引関係にある顧客」からの提案である訳ですから、もちろん新鮮さを売りものにしている中小地場スーパーは現在のC社の販売先であり、通年取引を希望しているはずです。

 

足もとの野菜調達すらもままならないC社が、中小地場スーパーに期待されている通りに、ましてや他産地仕入れという選択肢なしで、X農業法人オンリーで通年取引ができるだけの野菜を確保することはできない、私はそう考えて(これを理由として)ソース等の高付加価値製品事業を提案しました。

 

また、当然に「高付加価値製品事業」なわけですから、「高い収益性が期待できる」というのも理由になるでしょう。第2問の生産管理面で対策により、投資時点においては収益性が改善されているでしょうが、収益性を上げることはC社の課題ですから、当然社長に刺さる「理由」です。ちなみに私は第1問(b)で、収益性の低さを弱みとして解答しています。

 

続いて、「対応策」について解説します。

 

第12段落には「また食品工場としての施設・設備面などの衛生管理作業方法などの衛生管理どちらの管理レベルにも課題があり、販売先からの改善要求もある」との記述があります。

 

販売先からの要望ですから、①施設・設備面などの衛生管理、②作業方法などの衛生管理の両方に対応せざるを得ない状況が見て取れます

 

そして、特性要因図を見ると、食品を扱っているにも関わらず、①温度管理設備がなくて加工場の温度管理ができていない(施設・設備面)②衛星管理ルールがない(作業方法)③作業員の衛生管理意識が低い(人)という、‘とてもよくない状況’が読み取れます。第12段落の記述から考えれば、①と②は絶対に盛り込まないといけませんし、③についても可能なら盛り込みたいところです。

 

そうした判断から私は、「対応策は、取引先からの改善要望に応えるため、温度管理設備を併せて導入しつつ、衛生管理ルールを策定し、従業員教育を徹底することで安全管理レベルを引上げること」と書きました。

 

与件分の記述に基づき、ちゃんとした論理展開ができている解答内容だと思っているのですが、皆さんの評価は如何でしょうか。

 

続いて、後輩Aの解答例です。

 

解答例②後輩A

第1問
(a)
X農業法人から市場に出荷できない規格外野菜を安定的に仕入れることができること。
(b)
①野菜の調達力、②生産管理力、③収益力、④衛生管理力、⑤営業力の低さ。

第4問
提案は、一般消費者向けカット野菜パック事業である。理由は、①カット野菜需要の割合が年々増えている、②X農業法人の新鮮な野菜が活用できる、③現在の製造工程を利用できるから。対応策は、①仕掛品を減らし鮮度が下がる製品の長時間放置を無くす、②温度管理設備導入で鮮度低下を防ぐ、③X農業法人からの仕入強化による通年取引対応である。

 

後輩Aは「一般消費者向けカット野菜パック事業」を提案していますね。

 

理由の「①カット野菜需要の割合が年々増えている」は、第2段落の記述に基づいています

 

「②X農業法人の新鮮な野菜が活用できる」は、「X農業法人との関係に注目した」という第7段落と、第1問(a)で答えた「X農業法人から市場に出荷できない規格外野菜を安定的に仕入れることができる」という強みを根拠としています。

 

「③現在の製造工程を利用できるから」は、「現在の製造工程を利用できる事業である」という第7段落の記述そのままですね。

 

ちゃんと与件文に基づいて書いていますから、いい感じですね。

 

続いて対応策です。こちらも素晴らしいですね。

 

①の「仕掛品を減らし鮮度が下がる製品の長時間放置を無くす」というのは、特性要因図の赤で囲った箇所の記述そのままですね。

 

カット野菜パック事業は、「C社とX農業法人との関係に注目した、新鮮さを売りものにしている現在取引関係にある中小地場スーパーマーケットなどから要望によるものである」わけですから、「仕掛品を減らし鮮度が下がる製品の長時間放置を無くす」ことは、当然に実施すべき対応策でしょう。

 

しかもこれは、第12段落に記述のある「作業方法の衛生管理」です。

 

②の「温度管理設備導入で鮮度低下を防ぐ」というのも、特性要因図の赤で囲った箇所の記述そのままですね。

 

しかもこれは、第12段落に記述のある「施設・設備面の衛生管理」です。

ここで、「ちょっとまて、設備投資するの?」と思った方もいらっしゃるでしょうが、第7段落には、「現在の製造工程を利用できる事業である」しか書かれていません。どこにも「設備投資不要」とは書いていないのです。

 

そして、「C社とX農業法人との関係に注目した、新鮮さを売りものにしている現在取引関係にある中小地場スーパーマーケットなどから要望によるものである」わけですから、「温度管理設備がない」ために起きる鮮度劣化を許してくれるとは思えません。第12段落の「食品工場としての施設・設備面などの衛生管理、作業方法などの衛生管理、どちらの管理レベルにも課題があり、販売先からの改善要求もある」という記述から考えても、対応策として設備投資することを助言すべきでしょう。

 

③の「X農業法人からの仕入強化による通年取引対応である」に関しては、実際は無理そうな気がします。

 

ですが、カット野菜パック事業は「C社とX農業法人との関係に注目した、新鮮さを売りものにしている現在取引関係にある中小地場スーパーマーケットなどからの要望」によるものです。

 

さらに、「取引先からの通年取引要望がある(繰り返しになりますが、今回オファーした中小地場スーパーマーケットも要望していると考えるべきでしょう)」ことを考慮すれば、後輩Aが書いたように、「X農業法人からの仕入強化による通年取引対応」を対応策として‘書かない’という選択肢はありません

 

感覚的にできなさそうだから」と二の足を踏む方もいらっしゃるでしょうが、ポポさんの言葉を思い出してください。

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけ」なのです。与件文に基づいてできていないこと、やらなきゃいけないこと、があれば、ひっくり返して「ただ、やってください」と書けばいいのです。

 

どうしても、「X農業法人からの仕入強化」を書きたくない、という方は、「新鮮な野菜を年間を通じて仕入れることができる仕入先の開拓」と書けばよいでしょう。そうすると「X農業法人との関係に着目した」という与件文の記述を無視することになりますが・・・。

 

さて、どうでしょうか。
(まあ、どちらも「通年取引を何とかする」という話なので、点数をもらえると思います。好きな方を選んでください。)

 

「一般消費者向けカット野菜パック事業」も与件文の記述に基づいて、ちゃんと答案が作れましたね。

 

今年度の試験でもし仮に選択を求められたら、「与件文の記述に基づいて書けばOK」そう ‘楽に’考えて 解答を作っていきましょう。

 

ちなみに、「いやいや限界利益がマイナスで、作れば作るだけ、赤字を垂れ流して、恐らく体力のないC社に設備投資しろなんて、そんな助言できるか。設問文にも‘経営資源などを勘案して’と書いてあるではないか。設備投資するなどありえない」と、お考えの方がいらっしゃるかもしれません。

 

ですが、現在の限界利益がマイナスの状況を考慮する必要はありません

 

第8段落の記述を見てみましょう。「C社社長は、まず現状の生産管理を見直し早急に収益改善を図ることを第1の目標としているが、それが達成されたには新事業に着手してさらなる収益拡大を目指すことを考えている」と、書いています。

 

C社社長は、最優先課題の現状の生産管理を見直し、早急に収益改善を図ることができた後に、つまり、第2問の対応が完了し、収益が改善した後に新事業に着手してさらなる収益拡大を目指そうと考えているのです。

 

そうすると、足もとの収益ダメダメ具合は関係なくなります。

 

「どちらでもいい」これが、私の第4問における結論です。

 

最後に、後輩Bの解答例を見ておきましょう。

 

解答例③後輩B
第1問
(a)
規格外の野菜を有効活用できる加工技術力及びカット野菜の一貫生産体制の保有である。
(b)
①生産管理が組織的にできていない②調達力が低く通年取引要望に応えられていない。

第2問
短期的には、一般消費者向けのカット野菜パック事業を提案する。理由は現在の製造工程を利用でき、新たな設備投資が不要なため。対応策は、衛生管理の徹底で鮮度を保つことである。長期的には、ソース等の高付加価値事業を提案する。理由は高い収益性が見込めるため。対応策は新設備を扱える作業員の育成を行うことである。

 

どちらにすればよいか、判断が付かなかったのでしょう。短期的と長期的という切り口から、両方の事業を提案しています。

 

恐らく本試験会場で28年度試験を受けられた方の中には、後輩Aと同じように悩んだ末に、両方の事業を提案した方もおられるでしょう。

 

しかし、先ほどから申し上げている通り、診断士試験の「正解」は1つではありませんどちらを選んでも与件文に基づいて答えられていれば点数をもらえます

 

後輩Bの答案を見ていただくと分かる通り、無理やり2つの事業に関する提案を書いたばかりに、「提案する事業名」や「理由は」、「対応策は」、「短期的には・長期的には」といった言葉が重複し、肝心の理由や対応策をまともに書くことができていません

 

リスク分散する必要などないのに、リスク分散を試みた結果、書きたいことが書けなくなってしまうなんて、本当に悲しいですね。とにかく「どっちつかず」の解答を作るのはやめましょう
(設問の切り分けが出来ずに両方に要素を盛り込む、という対応とは別の話です)

 

それと私が気になったのが、「理由は現在の製造工程を利用でき、新たな設備投資が不要なため」という記述です。「新たな設備投資が不要」とは、与件文のどこにも書いていません思い込みで答案を作ってはいけませんね

 

もう一度与件文の記述を確認しておきましょう。

<ソースなどの高付加価値製品事業>
カット野菜を原料としたソースや乾燥野菜などの高付加価値製品の事業であり、設備投資を必要とする事業

 

<カット野菜パック事業>
新鮮さを売りものにしている中小地場スーパーマーケットなどから要望がある一般消費者向けのサラダ用や調理用のカット野菜パックの事業であり、現在の製造工程を利用できる事業

 

対比すると分かりやすいですね。「片方は設備投資を必要とする」と書いておきながら、「もう片方は設備投資不要ではなく、「現在の製造工程を利用できる」という表現に止めています。受験生に「カットパック野菜事業は設備投資不要」と書いてほしいのなら、素直な事例Ⅲなら「そう書いてある」はずですが、わざわざ書いていないのです。

 

思い込みは禁止です。本当に気をつけましょう。

 

ここからは第4問に対する私なりの「思うところ」です。

 

設問文には「顧客からの新たな取引の要望、およびC社の生産管理レベル経営資源などを勘案して計画しようとしている」との記述があります。

 

①顧客からの新たな取引の要望
与件文に記述がある通りですね。でも、わざわざ「顧客からの」と書いているのが気になりますね。「新たな取引の要望」でもいいのに‘わざわざ’「顧客からの」と書いているのです。

 

「これまでに取引のなかった企業」や「これまでに取引のなかったスーパー」では、「作問者が想定する受験生に答えさせたいこと」に誘導できなくなる恐れがあったのでしょうね

 

②生産管理レベル
生産管理と言えば、「計画→統制→実行」ですが、第8段落の「現状の生産管理を見直した後」という記述から、ここでいう生産管理レベルとは最終段落に記載がある「衛生管理」のことを言いたかったということでしょうか

 

③経営資源
ここは、まさに「第1問の強みと弱みを考慮しろ」ということだと思います。「X農業法人との関係が強み」で、「X農業法人との関係に着目した新たな取引要望」なのですから、X農業法人からの野菜をちゃんと使って新事業をしなければなりませんね。

 

④営業面
顧客から既に要望がある訳ですから、営業面の解答優先度は低いでしょう。

 

ちなみに、特性要因図は4M(man、machine、method、material)で作られています。皆さん、気付かれましたか?
解説は以上です。

 

平成28年度試験は、冒頭にお示しした、4つの切り口の順番通りに出題されていますね。ちなみに平成29年度試験は、現状把握系の問題がなく、第1問が生産管理系、第2問が生産性改善、そして経営戦略の問題が2問(第3問、第4問)出題されました。

事例Ⅲは、本当にパターンが決まっているので、今年は絶対に60点以上を目指してくださいね

 

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

以上、だいまつでした。

 

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 



 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

※注意1
今回の記事を真剣に読むとおそらく1時間程度の時間が必要になります。

※注意2
ところどころまじめな記事の中に冗談のようなものが入っています。これは、私が不真面目なのではなく、「まじめ一辺倒の記事では受験生の皆さんが退屈してしまうだろう」、という私なりの要らないかもしれない配慮の産物です(お許しを)。

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです!

 

3回シリーズでお届けした「【永久保存版】平成29年度2次試験超高得点答案にみる2次試験合格のポイント!」について、多くの方から反響をいただきました。受験生の皆さまのお役に立てている、と実感できることが嬉しい今日この頃です。

 

【永久保存版】シリーズ
✓平成29年度 事例Ⅰの記事はコチラ
✓平成29年度 事例Ⅱの記事はコチラ
✓平成29年度 事例Ⅲの記事はコチラ

 

そして、私が漕ぎ出した「泥船(私生活を犠牲にしてブログを書くことで家庭が崩壊(沈没)する)」にまんまと乗せられてしまったきゃっしい様も、「きゃっしいの解法実況@事例Ⅰ~Ⅲ」と題して、3回シリーズで目からウロコの良記事を世の中に送り出してくれています。

 

【きゃっしいの解法実況】シリーズ
✓事例Ⅰの解法実況はコチラ
✓事例Ⅱの解法実況はコチラ
✓事例Ⅲの解法実況はコチラ(月曜日に公開です。こうご期待!)

 

さらに、他の9代目道場メンバーの文字数も膨れ上がるばかり!

 

皆さん仕事と家庭の両立で超絶忙しい中で、本当によくやっているな・・・、心からそう思います。

 

我々も必死!なので、皆さんも我々の記事を是非参考にしていただき、絶対に2次試験を通過して、診断士になってくださいね!
(ちょっと、恩着せがましいですかね。すいません)

 

さてさて。

 

【永久保存版】シリーズの中で「事例Ⅲと言えば生産管理と生産効率化の切口だ!」と、くどい位に書きました。なので、皆さん事例Ⅲはもう大丈夫だと思います。

 

一方、事例Ⅱに関しては、【永久保存版】シリーズのなかで、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果」が重要だ!と書きました。しかし、タキプロ関西の勉強会で受験生の皆さんの答案を拝見していると、「自分のものにできていない方が多い」ような印象を受けました。

 

そこで今回は、平成28年度試験の事例Ⅱを題材に、如何に「4P」と「誰に、何を、どのように、効果」が重要か、さらに言えば、この2つの切口が分かっていれば、事例Ⅱでは「何が問われ、そして何を書くべきかが分かる」ということを、皆さんに理解・体感していただくべく、記事を書きたいと思います。

 

なお、今回の記事は、皆さんが受験校で教えてもらったやり方と違うところが多いかもしれません。あくまでも「私流の事例Ⅱに対するアプローチの仕方」という位置付けで読んでいただければ幸いです。

 

それと、昨日にchikaさんが事例Ⅱに関して同じようなことを記事にしてくれていますね。もちろんソチラも参考にしてくださいね!

 

まず、最初に、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果」をおさらいしておきましょう。

 

—————————————————————————————————

 

4P

 

◎Product    製品戦略
 Place      チャネル戦略
 Price      価格戦略
◎Promotion  プロモーション戦略

※診断士の2次試験(事例Ⅱ)では、「」をつけているプロダクトと
 プロモーションがよく問われます。いや、‘ばかり’問われます

 

—————————————————————————————————-

 

誰に、何を、どのように、効果

 

誰に
→ジオ、デモ、サイコ

何を
→製品・サービス(製品戦略そのもの)
→プロモーションで提供するもの(プロモーション戦略で使えそうなネタ)

どのように
→B社ならではのプロモーション策(プロモーション戦略そのもの)

効果
→新規顧客獲得
→購買頻度UP(固定客化)、関連購買、購買単価UP

戦略名
→差別化(付加価値化)
→集中

※「+ 戦略名」としたのは、「誰に、何を、どのように、効果」
 加えて、「戦略名」書く機会が割と多いため、説明の関係で
 追加しました。

「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略名」順番を守って書く
 と、読みやすい事例Ⅱの答案を書くことができるようになります。
 (この辺りは記事の中で説明します)

 

——————————————————————————————————

 

ここまでは、知っている方も多いのと思うのですが、大切なのは、この2つの切口を使いこなせるかどうか、です。

 

知っているだけでは、意味がありません。今回の記事を読んでいただき、是非自分のものにしてください。

 

なお、毎度のことですが、ここから先は平成28年度事例Ⅱの過去問を解いて、自分の解答や与件文を見ながら読むようにしてくださいね。でないと、効果はいつも通り10分の1以下ですからね!

 

過去問はLECのサイトからダウンロードできます(コチラ)。

 

それでは、平成28年度試験問題を使って、事例Ⅱを解く上で如何にこの2つの切口が、重要かを解説していきます。

 

=============================================================================

 

第1問(配点30点)
B 社のこれまでの製品戦略について、80 字以内で整理せよ。

【出題の趣旨】
B社のこれまで製品戦略について、マーケティング基本的視点から分析する能力を問う問題である。

 

「4P」「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略」を当てはめれば、「何を聞かれていて、何を答えるべきか」は、設問要求を確認した時点で分かります。

 

下の表を見てください。

 

 

設問要求は、「これまでの製品戦略」です。つまり、4Pの「プロダクト」の視点からの問題です。

 

次に、「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略」の観点で考えます。

 

これまでの「製品戦略(プロダクト)」を答えて欲しい訳ですから、「誰に、何を(どんな製品を)提供してきたか」、を書いた方がよいことが分かります。

 

さらに、これまでにB社が採用してきた「戦略名」も書けるなら書いた方がよいでしょう。

 

そうすると、本問は「誰に、何を、戦略名」が解答要素の候補になります。

 

裏返せば、「どのように(プロモーション)」と「効果」は聞かれていない訳ですから、「書いてはならない」ということになります。

 

なお、当然ですが、「製品戦略」を問われていますから、「何を」は100%使いますが、与件文に「誰に」が書かれていなければ、使いません(答案に書きません)。「誰に、戦略名」の2つの要素の使うかは、あくまでも「与件文次第」です。十分に注意してください。

 

【永久保存版】シリーズの事例Ⅲでも書きましたが、「問われていること、書くべきこと(事例Ⅲなら生産管理、生産効率化)が分かっていれば、与件文の読み取り・紐つけ精度は格段に向上する、と申し上げました。

 

事例Ⅱでは、「事例Ⅲの生産管理、生産効率化」に当たる超重要な切り口・観点が、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果 + 差別化」なのです。

 

設問文を読んで、誰に、何を、戦略名が解答要素の候補だと当たりをつけることができれば、高い精度で与件文も読め、いい答案が書けそうな気がしませんか?

 

続いて、出題の趣旨も確認しておきましょう。

 

出題の趣旨
B社のこれまでの製品戦略について、マーケティングの基本的視点から分析する能力を問う問題である。

 

なるほど、いつもながらに深いですね。

 

なんと、本問は「マーケティングの基本的視点」からの分析能力が問われていたのです。

 

マーケティングの基本的視点と聞いて思い浮かべるのは、「4P」や、ポーター先生の「3つの基本戦略…コストリーダーシップ戦略(価格戦略)、差別化戦略(付加価値化戦略)、集中戦略」でしょうか。あと、「誰に、何を、どのように」もマーケティングの基本的視点と考えてよいでしょう。(他にも色々あると思いますが、とりあえずこれくらいで)

 

「マーケティングの基本的視点」からの分析能力が問われていた、となれば、与件文から「何を(製品)」‘だけ’をひっぱり出してきて、ただ並べた‘だけ’の解答は、出題者からすると「物足りない答案」と言わざるを得ないでしょう(マーケティングの基本的視点がないため)。

 

それでは、解答例を用いながら詳しく説明していきます。

 

皆さんも、「採点者」になったつもりで各答案を評価してみてくださいね。

 

解答例①だいまつ
戦略は、最終消費者に対して、国産丸大豆を自社蔵で醸造したこだわりの高価格しょうゆ及びしょうゆ関連製品を、同業他社の動向を踏まえ拡充する、差別化戦略である。

解答例②後輩A
戦略は、国産丸大豆にこだわり、伝統的手法で醸造することで濃厚さ・豊潤さを売りに他社との差別化を図るもの。他社を見てアイテム数を拡大し、最終消費者向けに特化した。

解答例③後輩B
戦略は、①国産丸大豆を使用し、自社蔵で杉桶を使った伝統製法で作った高価格製品を、②同業他社の動きに合せて投入し、幅広いラインアップを実現するものであった。

 

だいまつの解答例からいきます。

 

戦略は、(誰に→)最終消費者に対して、(何を→)国産丸大豆を自社蔵で醸造したこだわりの高価格しょうゆ及びしょうゆ関連製品を、同業他社の動向を踏まえ拡充する、(戦略名→)差別化戦略である。

 

「誰に→何を→戦略名」の順番になっており、読みやすいと思います(自画自賛)。B社のこれまでの製品戦略に対する説明として、申し分ないと思うのですが、皆さんの評価は如何でしょうか。

 

なお、最後が「戦略である」で〆ているため、主語は「助言は」だと日本語としてもっときれいだったかもしれませんね。

 

次に、後輩Aの解答例です。

 

戦略は、(何を→)国産丸大豆にこだわり、伝統的手法で醸造することで濃厚さ・豊潤さを売りに(戦略名→)他社との差別化を図るもの。(何を→)他社を見てアイテム数を拡大し、(誰に→)最終消費者向けに特化した。

 

解答要素としては充足していると思いますが、イケていませんね

 

なぜ、イケていないか。

 

そうです。明らかに「読み辛い」のです。

 

では、「誰に→何を→戦略名」の順番に直してみるとどうでしょうか

 

戦略は、(誰に→)最終消費者向けに特化し、(何を→)国産丸大豆にこだわり、伝統的手法で醸造することで濃厚さ・豊潤さを売りにしつつ、他社を見てアイテム数を拡大する(戦略名→)差別化戦略である。

 

かなり、読みやすくなりましたね。

 

続いて、後輩Bの解答例です。

 

戦略は、(何を→)①国産丸大豆を使用し、自社蔵で杉桶を使った伝統製法で作った高価格製品を、(何を→)②同業他社の動きに合せて投入し、幅広いラインアップを実現するものであった。

 

与件文から、「何を」だけを抽出しています。抜き出してくるところはパーフェクトですし、文章もきれいなので、点数はもらえると思いますが、「マーケティングの基本的視点」がありませんし、すこし物足りない印象ですね。

 

製品戦略」を問われたら、「誰に→何を→戦略」の順番で解答を構成すると、「書きやすく」、「読みやすく」、さらに「漏れのない」答案が出来上がりますね

 

なお、くどいようですが、「製品戦略」を問われた場合に、「どのように」は聞かれていませんし、あからさまに「効果」が聞かれていないなら、効果も書かなくてOKです。

 

==========================================================================

 

第2問(30 点)
11 代目予定者は、自分の代になってからもこれまでの製造スタイルを大切にしながら成長を追求していくつもりでいる。しかしながら、製品アイテムは見直すことを考えている。

(設問1)
B社の今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100 字以内で説明せよ。

【出題の趣旨】
しょうゆ市場全体を取り巻く環境変化から製品ラインアップに関する適切な製品戦略と顧客ターゲットを提案する能力を問う問題である。

(設問2)
(設問1)で想定したターゲット層に訴求するための、プロモーションと販売の戦略を80 字以内で説明せよ。

【出題の趣旨】
B社製品の顧客となるべき消費者層に価値を訴求するプロモーション戦略と販売戦略を提案する能力を問う問題である。

 

私の解説を読む前に、第2問(設問1)及び(設問2)を、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略」のフレームを使って、それぞれの設問で、「何が問われているか、何を答えないといけないか」を、考えて見てください

 




 

如何でしょうか。

 

設問文を読んだ時に見えてくる「景色」が、「いままでと違って」いたり、いままでよりも「何が問われているか、何を答えないといけないか」が、「はっきりした」と思いませんか。

 

それでは、解説に入ります。

 

設問1は、「ターゲット層」と「製品戦略」を要求しています。

 

だとすると、第1問と同じように、基本的には「誰に、何を、戦略名」を答えないといけません。ただ、戦略名は設問2にも絡みますので、どちらで書くかは悩ましいところです。なので、「戦略名」は書けたら書こうくらいの意識でよいでしょう。この時点で悩み過ぎてはいけません

 

設問2は、「プロモーションと販売の戦略」を要求しています。

 

「4P」で言うところの「プロモーション(プロモーション・ミックス)」ですから、「どのように」ですよね。後は、「設問1で答えたターゲット + 製品に対して、プロモーションした‘結果(効果)’」も、盛込みたいところですね。

 

それでは、表形式で、整理しておきます。

 

設問1で答えるべき内容をまとめると以下の通りです。

 

 

次に、設問2で答えるべき内容をまとめると以下の通りです。

 

 

※プロモーション・ミックスのうち、人的販売は「販売戦略」として切り分けできますが、販売促進が「プロモーション」なのか、「販売戦略」なのか、判然としません。

 

如何でしょう。

 

戦略名に関しては、少し悩ましいところですが、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略名」のフレームを使えば、第2問をかなりきれいに整理して、設問1と設問2で「聞かれていること、答えるべきこと」が、はっきりさせることができました(上手く切り分けができました)。

 

それから、【永久保存版】シリーズでも書きましたが、「誰に(ターゲット)」を問われた場合には、ターゲットをセグメント化するための、デモグラフィック、ジオグラフィック、サイコグラフィックを「必ず思い出す」ようにしてください。

 

これは、「絶対に」です。

 

「必ず思い出す」必要がある理由は解答例を用いて説明します。

 

それでは、解答例を見てください。

 

解答例①だいまつ
戦略は、回転率の低い製品は縮小し、①日本の伝統文化に興味のある外国人観光客と懐かしさを求める女性やシニア層には伝統製法で作った製品を、②健康志向で食に敏感な女性に減塩しょうゆ関連製品数を増やし訴求する。

解答例②後輩A
戦略は、出荷数量が減少しているしょうゆのアイテム数を減らし、出荷数量が増加傾向にあるしょうゆ加工品を訴求すること。ターゲットは、直営店併設の飲食店を訪れる、食に敏感な女性やシニア層である。

解答例③後輩B
戦略は、①健康志向で食に敏感な女性に対して、自社蔵で杉桶を使った伝統製法で製造したしょうゆ関連製品を提供する、②伝統文化に興味のある外国人観光客に国産丸大豆を使った日本製の高品質しょうゆを提供する。

 

だいまつの解答例から解説します。

 

戦略は、(与件文・設問文→)回転率の低い製品は縮小し、①(サイコ→)日本の伝統文化に興味のある(デモ→)外国人観光客と(サイコ→)懐かしさを求める(デモ→)女性やシニア層には(何を→)伝統製法で作った製品を、②(サイコ→)食に敏感な(デモ→)女性に(何を→)減塩しょうゆ関連製品数を増やし訴求する。

 

「誰に(サイコ→デモ)、何を」の順番で書けていますね。「誰に」は「デモ、ジオ、サイコで修飾する」、ということが分かっていれば、解答要素の盛り込み漏れがなくなります

 

「誰に」ときたら、「デモ、ジオ、サイコ」のことを、必ず思い出してくださいね

 

続いて、後輩Aの解答例です。

 

戦略は、(与件文・設問文・何を→)出荷数量が減少しているしょうゆのアイテム数を減らし、出荷数量が増加傾向にあるしょうゆ加工品を訴求すること。ターゲットは、直営店併設の飲食店を訪れる、(サイコ→)食に敏感な(デモ→)女性やシニア層である。

 

なんだか、いまいちですね

 

考えられる問題点は以下の3つです。

 

①相変わらず、「何を→誰に」の順番になっていて読み辛い
②与件文上、「食に敏感」なのは「女性」であって、「シニア」ではない
③「食に敏感な女性」に、しょうゆ加工品を訴求しても刺さらない

 

①の「何を→誰に」の順番になっていて読み辛い、という点に関しては言わずもがな、ですね。「誰に→何を」の順番に直すべきでしょう。

 

②に関しても、結構多くの方がやってしまうミスではないでしょうか。与件文を正しく読めていません

 

③に関しては、もう全く駄目です(後輩なので容赦なしに行きます)。設問要求「今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで説明せよ」です。与件文から考えられる、実現可能性の高そう、かつターゲットに刺さる製品戦略を提案しないといけません。

 

これが、事例Ⅱで「与件文に寄り添う」ということです。「与件文にある言葉」を使いさえすれば、「与件文に寄り添っている」ということにはなりません。注意してください。

 

では、後輩Aはどうすればよかったのでしょうか。

 

例えばですが、以下のような解答内容であればどうでしょうか。皆さん、評価してみてください。

 

「食に敏感な女性に対して、国産丸大豆を使った安心で濃厚さと芳ほう醇じゅんさを備えた減塩のしょうゆ関連製品を訴求する」

 

食に敏感な」という心理的な志向に対して、B社の強みを活かした「刺さる製品」を提案できている、と思うのですが、皆さんの評価は如何でしょうか。

 

続いて、後輩Bです。

 

戦略は、①(サイコ→)健康志向で食に敏感な(デモ→)女性に対して、(何を→)自社蔵で杉桶を使った伝統製法で製造したしょうゆ関連製品を提供する、②(サイコ→)伝統文化に興味のある(デモ→)外国人観光客に(何を→)国産丸大豆を使った日本製の高品質しょうゆを提供する。

 

製品アイテム数には言及できていませんが、しょうゆ関連市場の状況や、B社の強みを活かした「イケてる解答」のように思いますね

 

でも、「誰に(サイコ・デモ)→何を」がめちゃくちゃなので、「与件文に寄り添った答案」とは言えません

 

①に関しては、後輩Aの解説の際に述べた通りです。「健康志向で食に敏感な女性」に、もっと言えば、「歴史とか伝統に全く興味がなく、健康と食にしか興味のない女性」に、「自社蔵で杉桶を使った伝統製法で製造したしょうゆ関連製品」が刺さるでしょうか

 

「おい、だいまつ。自社蔵だから安心という発想も‘ある’ではないか、後輩をいじめてどうする。お前はひどい奴だ」との批判も聞こえて来そうですが、ちょっと待ってください。

 

診断士試験では、‘そう’  考えてはいけないのです

 

「自社蔵だから安心という発想もありではないか」と考えてしまった受験生の方は、猛省してください(ちょっと言い過ぎですかね)

 

なぜなら、与件文で与えられた状況から考えて、「健康志向で食に敏感な女性」には、「国産丸大豆を使った安心で、濃厚さと芳ほう醇じゅんさを備え、そして健康にも配慮した減塩のしょうゆ関連製品」を訴求することが、「最もしっくり来る」からです。

 

【永久保存版】シリーズで、何度も何度も書きましたが、断士の2次試験は与件文からフツーに考えられること、当たり前に誰でも考え付ける答案を書く試験なのです。

 

明らかに与件文に「話が通るネタ、しっくり来るネタ」があるのに、「こっちもカスっていそうだから、セーフやん?」、「こうやって論理展開すればこの解答も救えるよな」みたいな感じで、自己肯定や他者肯定をしていると、「試験の本質」を見失ってしまい、いつの間にか与件文から考えられるフツーの答えが書けなくなってしまいます。そして、合格からどんどんと遠ざかってしまいます。

 

もう一度言います。

 

診断士の2次試験は与件文からフツーに考えられること、当たり前の、誰でも考え付ける答案を書く試験なのです。

 

続いて、後輩Bの答案の後半部分です。

 

②の「伝統文化に興味のある外国人観光客」に、「国産丸大豆を使った日本製の高品質しょうゆ」は、‘雰囲気的にはなんとなく刺さりそう’  な気もしますが、答案としてはダメです。

 

なぜ、ダメか、それは与件文に「伝統文化に興味のある外国人観光客」にぴったりの訴求要素があるからです。

 

与件文の記述をもとに説明します。

 

第1段落
B 社は、X 市郊外にあるしょうゆ及びしょうゆ関連製品のメーカー(以下、「しょうゆメーカー」という。)である。資本金は2,000 万円、従業員(パート含む)は50 名である。創業は1770年と古く、現在の社長は10代目にあたる。2016年に社長就任21年を迎えた。

 

第2段落
B社の本社と工場は隣接しており、すぐそばにはY川が流れる江戸時代には、この川が原材料や完成品のしょうゆの大量輸送に使用されていた。現在、多くの中小しょうゆメーカーでは、自社の蔵でのしょうゆ仕込みをやめ、しょうゆの原料となる「生き揚げB火入れ、ろ過していないCしょうゆ」を大手メーカーから仕入れ、これに火入れや味付けをして自社製品として販売している。しかし、B社は創業以来一貫して国産丸大豆を原材料とし、自社の蔵で杉桶を使ったしょうゆ醸造を続けている

 

第3段落
本社から車で10分ほど離れたX市の市街地は、江戸時代から繁栄した商業地である。現在は当時の面影をしのばせる伝統的な街並みを生かして、観光地として脚光を浴びている。懐かしさを求めて女性やシニア層が連日街を訪れ、日本の伝統に興味のあるアジアからの外国人観光客も多い。B社は、この観光地化したエリアに3年前、自社製品をフルラインアップで販売する直営店を出店した。

 

外国人観光客は、なぜX市を訪れているのでしょうか。

 

理由は、「X市の市街地は、江戸時代から繁栄した商業地であり、当時の面影をしのばせる伝統的な街並みを生かして、観光地として脚光を浴びている」からです。

 

伝統的な街並みがあるから、‘日本の伝統に興味のある’アジアからの外国人観光客が大挙してX市を訪れているのです。

 

つまり、アジアからの外国人観光客の興味の対象(刺さる、つまりサイコ)は、「江戸時代から反映した商業地であるX市街地の当時の面影をしのばせる伝統的な街並み」であり、「日本の伝統」なのです。

 

そうした中、B社は1770年(江戸時代)に創業し、工場と本社は、江戸時代には原材料や完成品のしょうゆの大量輸送に使用されていた、由緒あるY川のすぐそばにあり、江戸時代の創業以来一貫して、自社の蔵で杉桶を使ったしょうゆ醸造を続けています

 

ここまで与件文に‘あからさまな記述’があれば、「今後のB社の製品戦略」として、「日本の伝統に興味のある外国人観光客」に訴求すべきは、「国産丸大豆を使った日本製の高品質しょうゆ」ではなく、「自社蔵で杉桶を使い、江戸時代から作り続けている伝統を前面に打ち出した製品(例えばお土産)」でしょう。

 

後輩A・Bの両名とも、与件文に落ちている解答要素から答案を組み立てていることから、本試験でもきっと点数はもらえると思います、より多く点数をもらおうと思えば、与件文に「素直に」、つまり、いま私が解説したような答案を書くことを目指さねばなりません

 

事例Ⅱでは「サイコ→何を」のつながりを意識することで、「与件文に寄り添った答案」を作ることができます。

 

肝に銘じてくださいね

 

なお、本試験のたった80分しかない中で、私がいま解説文で書いたようなレベルまで掘り下げて考えることは、もちろんできません(私もできません)。80分で今回私が解説したレベルまで考えようとしないでくださいね(完璧は求め過ぎないでくださいね)!

 

受験生の皆さんがやるべきは、設問文を読んだ瞬間「製品戦略(プロダクト)」系の問題では「誰に(デモ、ジオ、サイコ)→何を、戦略名」が聞かれている!という思考が働くようにトレーニングすることですからね!

 

続いて、設問2です。

 

(設問2)
(設問1)で想定したターゲット層に訴求するための、プロモーションと販売の戦略を80 字以内で説明せよ。

【出題の趣旨】
B社製品の顧客となるべき消費者層に価値を訴求するプロモーション戦略と販売戦略を提案する能力を問う問題である。

 

※プロモーション・ミックスのうち、人的販売は「販売戦略」として切り分けできるが、販売促進が「プロモーション」なのか、「販売戦略」なのかは判然としない。

 

第2問の解説の冒頭で、本問では「4P」で言うところの「プロモーション(プロモーション・ミックス)/どのように」が問われており、併せて「効果」も書きたい、と申し上げました。

 

・・・プロモーションは、超頻出の切口です。

 

そして、プロモーション戦略を聞かれれば、「プロモーション・ミックス」必ず思い浮かべなければなりません

 

プロモーション・ミックス
①広告宣伝  (プル)
②パブリシティ(プル)
③人的販売  (プッシュ)
④販売促進  (プッシュ)→POP、クーポン、ノベルティ、実演、DM

 

本問では出題者が、プロモーション・ミックスをどのように分解してほしかったかは分かりません。ただ少なくとも設問では「プロモーション」「販売戦略」2つの切り口からの解答を要求されていますので、「プロモーションは周知するための施策(プル?)」「販売戦略は顧客に買ってもらうための売込み(プッシュ)」期待されていたと考えるべきでしょう。

 

そして、この2つの施策は、当然に設問1で想定した「ターゲット層 と 製品」に最適なものでなければなりません。

 

それでは、解答例です。

 

解答例①だいまつ
戦略は、自社蔵見学と直営飲食店での食事をセットにしたツアーを企画し、食事後に直営店舗に誘導し、人気レシピと一緒に提案販売することで、お土産としての購買を増やす。

解答例②後輩A
食事を提供する際に、料理に使われているしょうゆ加工品のストーリーを説明し、直営店来店へと誘導する。直営店ではB社製品を用いたレシピを配布し、購買を促す。

解答例③後輩B
戦略は、観光情報誌やグルメサイトを活用し飲食店の来客を増やし、自社製品を使用した料理を提供し、味を確認してもらい、併設の直営店で商品を販売する。

 

本問では設問間の関連も重要ですから、並べてみます。

 

解答例①だいまつ
(設問1)
戦略は、回転率の低い製品は縮小し、①日本の伝統文化に興味のある外国人観光客と懐かしさを求める女性やシニア層には伝統製法で作った製品を、②健康志向で食に敏感な女性に減塩しょうゆ関連製品数を増やし訴求する。

(設問2)
戦略は、(プロモーション→)自社蔵見学と直営飲食店での食事をセットにしたツアーを企画し、食事後に直営店舗に誘導し、(販売戦略→)人気レシピと一緒に提案販売することで、(効果→)お土産としての購買を増やす。

 

「プロモーション(プロモーション/販売戦略)→効果」と、当初に想定した答案が作れています。

 

厳密に言えば、「健康志向で食に敏感な女性」は、「自社蔵見学」には全く興味がないでしょうが、ただ80字の中で表現をするとなれば、この辺りが限界でしょうか。

 

それと、たったの80字で「日本の伝統文化に興味のある外国人観光客」、「懐かしさを求める女性やシニア層」、「健康志向で食に敏感な女性」の3つのターゲットに訴求するための「プロモーション(プロモーション/販売戦略)」に関する施策を書く、なんてことは普通に考えてできません(しかも80分間でなんて絶対に無理です)。

 

受験生時代の私がそうであったように、ふぞろいを読んで、3つのターゲットすべてを設問1に盛込むべく努力しておられる方もいらっしゃると思いますが、最近私が思うのは、「無理をして全部を詰め込む必要はない」ということです。
(一応、私の解答例では解説の都合上3つのターゲットを盛込みましたが)

 

【永久保存版】シリーズでも書きましたが、断士の2次試験の解答要素(正解/得点がもらえる要素)は、1つではありません。間違いなく複数あります。

 

今回の事例においては、3つのターゲット層のいずれを選んでも、訴求すべき商品やプロモーション策が書けるように与件文にヒントが埋め込まれていました

 

加えてですが、平成28年度の事例Ⅲの第4問(設備投資するか/しないかの問題)でも、「する/しない」のどちらを選んでも、ちゃんと論理展開ができるよう与件文にはヒントが埋め込まれていました。

 

それで、何が言いたいかと申しますと、

 

だいまつは答案に「3つのターゲット層を盛込んでいた」、ふぞろい流採点で高得点を狙うなら「3つのターゲット層を盛込まないといけない」、という思考から、「荒くれモリ子(変に解答要素を盛込み過ぎてしまい答案が荒れてしまう人)」になってはいけません

 

限られた80分という時間の中で、設問文で聞かれたことに、与件文の記述から、理屈が通る答案を「作れている」のであれば、ターゲット層が1つしか盛込めていなくても私はいいと思います

 

事例Ⅱで言えば、題意に沿って「誰に→何を→どのように→効果」の順番で、分かりやすく意味の通る論理展開ができればOKと、気楽に考えましょう

 

続いて後輩Aの解答例です。

 

(設問1)
戦略は、出荷数量が減少しているしょうゆのアイテム数を減らし、出荷数量が増加傾向にあるしょうゆ加工品を訴求すること。ターゲットは、直営店併設の飲食店を訪れる、食に敏感な女性やシニア層である。

(設問2)
(プロモーション→)食事を提供する際に、料理に使われているしょうゆ加工品のストーリーを説明し、直営店来店へと誘導する。(販売戦略→)直営店ではB社製品を用いたレシピを配賦し、(効果?→)購買を促す。

 

「直営店併設の飲食店を訪れた食に敏感な女性に対して(シニアは置いておくとして)」、「食事後に直営店へ誘導し、レシピに使われているB社製品の購買を促す」という論理構成は、いいと思います

 

ただ、気になるのは、「しょうゆ加工品のストーリーを説明し」という部分ですね。国産丸大豆のことなのか、伝統的な作り方のことなのか、はたまたその両方なのか、よく分かりません

 

与件文は「しょうゆ加工品」へのシフトを示唆していますが、与件文の言葉は変に加工しない方がいいですね!(さむっ・・・)

 

後輩Bの解答例です。

 

(設問1)
戦略は、①健康志向で食に敏感な女性に対して、自社蔵で杉桶を使った伝統製法で製造したしょうゆ関連製品を提供する、②伝統文化に興味のある外国人観光客に国産丸大豆を使った日本製の高品質しょうゆを提供する。

(設問2)
戦略は、(プロモーション→)観光情報誌やグルメサイトを活用し飲食店の来客を増やし、(販売戦略→)自社製品を使用した料理を提供し、味を確認してもらい、併設の直営店で商品を販売する。

 

なんだか、のっぺりした答案で、少し押しが弱い気もしますが、間違いではないと思うので、本番でこれが書ければ及第点の答案でしょう。「効果」はなんとか盛込みたいところですね。

 

==========================================================================

 

第3問(配点20 点)
3年前に開業した直営店併設の飲食店は、売り上げが好調である。B社が飲食店を直接経営することによって、どのようなメリットと効果を得られるか。売り上げが向上すること以外のメリットと効果について、100 字以内で説明せよ。

【出題の趣旨】
メーカーであるB社が川下(飲食店経営)に参入することにより、製品開発や営業施策の点でどのような可能性があるかについて、分析力・課題解決力を問う問題である。

 

本問は、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略」の観点で考えると以下の通りになります。

 

 

「誰に、何を、どのように、戦略」は、関係ありません。「効果(メリット)の部分だけ」が問われています。

 

それと、「4P」の観点から考えると、強いて言えば「チャネル」でしょうか(うーん、分かりません)。

 

本問は素直に、「メリットと効果を書く設問」、そう意識して与件文から無理なく考えられる答案を作りたいですね。

 

ちなみに、メリットはB社が川下(飲食店経営)に参入することによって得られる「直接的にいいこと」、効果はB社が川下(飲食店経営)に参入することによって「もたらされるいいこと」です。

 

出題の趣旨(製品開発や営業施策を答えて欲しい)も踏まえて考えると、求められていた解答要素は以下の通りだと思います。ただし、メリットと効果の違いに関して深追いしないでください。この2つを切り分けできるようにトレーニングする時間があるのなら、事例Ⅱ全体を「4P」と「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略名」で考えられるように訓練する時間に充ててください

 

メリット(直接的にいいこと)
①最終顧客との接点ができて声を製品開発に活かせる、②最終消費者に直接情報を発信できる

効果(参入によってもたらされるいいこと)
②観光誌やグルメサイトに取り上げてもらい知名度があがること

 

==========================================================================

 

第4問(配点30 点)
昨今の多くの中小しょうゆメーカーでは、インターネット販売を展開している。B社もまた、新規事業として直接、最終消費者に対するインターネット販売に乗り出したいと考えている。

(設問1)
インターネット販売を軌道に乗せるためにB社が採るべきブランド戦略を50 字以内で提案せよ。

【出題の趣旨】
B社が、直接、最終消費者に対するインターネット販売に乗り出すために必要な施策について、ブランド戦略の観点から問題解決力を問う問題である。

 

 

いつも通り、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略名」の観点から考えると、本問は、「プロモーション」の問題ですね。

 

そして、「誰に」は設問文に書かれている「最終消費者」ですから、答える必要はありません(回答欄に「誰に」を書く必要はない)。ブランド戦略の観点からインターネット販売を軌道に乗せるためにB社が採るべき戦略を答えればOKというイメージですね。

 

なお、「ブランド戦略」につながる内容であれば、「どのように(プロモーション)」だけでなく、「何を(製品戦略)」を絡めてよいと思われます。

 

ここは、あまり深く考えないようにして、与件文に寄り添った答案作りを心がけるべきです。

 

ちなみに、よく本問の「正解がなんだったのか」を受験生に聞かれるので、秀逸な答案を作った、後輩Aの解答例を示しておきます。

 

解答例①後輩A
助言は有名な鶏料理店と共同で、Z社には卸していないインターネット限定の新ブランドを開発する戦略である。

 

なんだこりゃ?と思われた方も多いと思いますが、「わざわざ表現」を活用した見事な答案です。

 

ちょっと、解説しておきます。

 

<設問文>
昨今の多くの中小しょうゆメーカーでは、インターネット販売を展開している。

後発のB社が先発メーカーを押し退けてインターネット販売を軌道に乗せるためには、「相当」インパクトのある施策が必要だ、ということが読み取れます。

 

<与件文>

第8段落
取引関係が50年にも及ぶ食品卸Z社がB社製品の販売を一手に引き受けており、そのZ社がインターネット販売に難色を示す

→Z社は、国内外の優良メーカーが生産する高付加価値・こだわりの自然食品・健康食品全般を取り扱うなかで、B社製品も一手に引き受けて来た訳ですから、B社の高付加価値な既存製品群について、インターネットチャネルとの競合は避けたいのでしょう。また、インターネット経由で直接販売されるとなれば、販売価格もZ社のコントロール下を離れますし、もしかすると現在のB社商品群のブランドイメージが毀損してしまうことをZ社は懸念しているのかもしれません。

第4段落
B社はかつて業務用製品も製造していたが、大手メーカーの激しい低価格攻勢を受け、現在ではほとんど最終消費者向け製品に特化している。ただし例外もいくつかある。たとえば親子丼で有名なある鶏料理専門店は、B社のしょうゆの濃厚さと芳ほう醇じゅんさに惚れ込み、もう30 年来、取引が続いている

 

「ただし例外
有名なある鶏料理専門」
「B社のしょうゆの濃厚さと芳ほう醇じゅんさに惚れ込み、もう30 年来、取引が続いている」

 

絶対に使ってくれ」と言わんばかりの「わざわざ表現」ですよね。

 

後発のB社が最終消費者に響くインパクトあるブランド戦略で先発メーカーを押し退け、そしてインターネット販売を軌道に乗せるためには、B社の大ファンの「超有名鶏料理専門店」の協力が不可欠でしょう。

 

超有名鶏料理専門店」と、共同で専用ブランドを立上げすれば、きっと最終消費者は振り向いてくれるでしょうし、Z社も直接競合しないので許してくれるでしょう。

 

後輩Aの答案(解答例)は、題意と与件文に沿った、本当に素晴らしい内容ですね。

 

もう一度見ておきましょう。

 

助言は有名な鶏料理店と共同で、Z社には卸していないインターネット限定の新ブランドを開発する戦略である。

 

うーん、素晴らしい。

 

(設問2)
B社のインターネット販売を利用する顧客にリピートしてもらうために、インターネット上でどのようなマーケティング・コミュニケーションを展開するべきか。80 字以内で提案せよ。

【出題の趣旨】
顧客のリピーター化促進のためには、インターネット上でどのようなマーケティング・コミュニケーション施策が必要かについて、提案力を問う問題である。

 

マーケティング・コミュニケーションですから、「4P」で考えれば、「プロモーション」でしょう。

 

そして、「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略」という観点からすれば、「誰に」は設問1と同じく「最終消費者」ですから、答える必要がありません。また、「戦略名」必要ないでしょう。

 

すると、「何を(この場合製品ではなく「使えそうなネタ」という意味です)」、「どのように」、「効果」解答候補になります。

 


 

また、表の上にも書いていますが、マーケティング・コミュニケーションですから、「双方向性少し意識したいところです。なぜなら、「マーケティング手法」でも十分に事例Ⅱらしいのに、出題者は「答えさせたいこと」があって、わざわざ「コミュニケーション」を付けてきたからです。つまり、受験生に解答させる方向を絞っているのです。

 

では、解答例です。

 

解答例①だいまつ
助言は、①国内向けに自社飲食店の人気レシピを、②海外向けに外国語で伝統製法で作った製品情報を、SNSで発信し双方向の対話によって愛顧を高め、リピート率を向上させる。

解答例②後輩A
掲示板を設け顧客が作った料理の写真を掲載したものに対し、B社及び鶏料理店が料理のアドバイスや別料理のレシピを返信することで、関係性を強化し購買頻度を向上させる。

解答例③後輩B
B社HPに掲示板を設置し、利用者同士のコミュニケーションを誘発することで、関係性を強化し固定客化を図り、リピート購入を促し、売上の増加を図るべきである。

 

まず、私の解答例からです。

 

助言は、①(誰に/ジオ→)国内向けに(何を→)自社飲食店の人気レシピを、②(誰に/ジオ→)海外向けに(何を→)外国語で伝統製法で作った製品情報を、(どのように→)SNSで発信し双方向の対話によって(効果→)愛顧を高め、リピート率を向上させる。

 

・・・これはダメですね。そもそも、「誰に」は必要ないと言っておきながら、無理やり最終消費者」を「国内向け」と「海外向け」に振り分けています

 

「誰に」を書いてしまった理由は、与件文の「外国人観光客」の存在や、「Z社が海外に販路を持ち、既にB社製品が海外で受け入れられている」ことを念頭に、「国内と海外」の両方を狙いに行ってしまった(欲張った)結果です。それと、この対応を「ダメだ」とまで言ったのは、80分で「国内と海外」にターゲットを振り分けて書くことなど、普通はやらないから、です。

 

それでも、「レシピやSNS(双方向性)→愛顧UP→リピート率向上」という流れは、悪くないと思います。

 

「誰に」を入れてしまったのは余計ですが、「何を(使えそうなネタ)」→「どのように」→「効果」順につなげていけば、読みやすくて、漏れのない答案が作れることが分かりますね。

 

次に後輩Aの解答例です。

 

(何を/どのように→)掲示板を設け顧客が作った料理の写真を掲載したものに対し、B社及び鶏料理店が料理のアドバイスや別料理のレシピを返信することで、(効果→)関係性を強化し購買頻度を向上させる。

 

後輩Aは、設問1で有名鶏料理店を登場させていますので、設問間の関連、一貫性と言う点で申し分ない答案でしょう。効果もしっかりと書けています。

 

ただ、「何を、どのように」が混在していて少し読み辛い印象があります。

 

例えば、以下の様に「何を→どのように→効果」の順番で組み替えてみるとどうでしょうか。

 

(何を→)B社の人気レシピや有名鶏料理店の料理ノウハウを活かし、(どのように→)HPの掲示板に投稿された顧客の作った料理写真に対してアドバイスすることで、(効果→)関係性を強化し購買頻度を向上させる。

 

どうでしょうか。読みやすくなったと思うのですが、如何でしょうか。

 

最後に後輩Bの解答例です。

 

(どのように→)B社HPに掲示板を設置し、利用者同士のコミュニケーションを誘発することで、(効果→)関係性を強化し固定客化を図り、リピート購入を促し、売上の増加を図るべきである。

 

「どのように」→「効果」の順で答案を作ることができているのですが、80字の制限字数の中で、「効果」に関する記述が半分を占めていますこれはいただけません

 

「効果」は、「おまけ」的な位置付けであるため、少なくとも施策(何を、どのように)に60文字(3行)を割くべきでしょう。

 

そうすれば、「何を(使えそうなネタ)」に関する記述も書くスペースが確保できます。

 

それと、これはだいまつの持論なのですが、事例Ⅱの「効果」で「売上UP」という言葉は使う必要は「ありません」

 

なぜなら、下記の効果(施策を実施した結果)はいずれも「売上UP」を分解した要素であり、効果として「新規顧客を獲得する」と書けば、すなわちそれは「売上UP」のことを書いていることになるからです。

 

新規顧客の獲得

購買頻度UP(固定客化)
関連購買
単価UP

 

解説は以上です。

 

皆さん、如何だったでしょうか。

 

事例Ⅱにおいて、「4P」と「誰に、何を、どのように、効果 + 戦略名」如何に大切であるか、このフレームで常に考えれば、漏れなく、ダブリなく、分かりやすい答案が作れる、ことを実感いただけたでしょうか。

 

なお、コメントで平成28年度もしくは平成27年度の事例Ⅲの解説記事をリクエストいただいています。最近、なかなかブログを書く時間が取り辛いのですが、皆さんが記事の一番下にある「ブログ村ボタン」を押して応援いただければ、動機づけられて、頑張ってしまうかもしれません!

 

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

以上、だいまつでした。

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 



☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆

 

※注意:この記事は真剣に読むとおそらく1時間以上の時間を使うことになります。

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです!

 

さてさて、前々回から「平成29年度2次試験超高得点答案にみる2次試験合格のポイント!」と題して、3回シリーズで平成29年度試験の超高得点答案(80点クラスの再現答案)の分析を通じて、2次試験の本質に迫るべく記事を書いています。

 

✓29年事例Ⅰの記事はコチラ
✓29年事例Ⅱの記事はコチラ

 

いよいよ、本シリーズも最後の第3弾を迎えました。

 

今回の事例Ⅲの記事でも80点クラスの答案2つに加えて、60点を少し超える答案60点を下回る答案も比較対象として分析を行います。

 

<平成29年度事例Ⅲの再現答案提供者>
●だいまつ・・・<開示得点83点>
私です。事例Ⅰ、事例Ⅱと我が子ともいうべき自らの答案に辛辣な言葉を浴びせ続けてきましたが、今回は優しい言葉で褒めてあげることができそうです。

 

●すえ ・・・<開示得点81点>
タキプロ関西のお仲間です。物静かな雰囲気と話しやすさが魅力のIT系診断士です。以下、「すえさん」とお呼びします。IT系なのにITに強くなさそうなところが、私はすえさんのチャームポイントだと思っています。

 

▲もろもろもろ・・・<開示得点65点>
タキプロ関西でご一緒させていただているのですが、いまだになぜこのニックネームにされたのかが謎です。以下、「もろさん」(もろ×3)とお呼びします。名前だけ見るとぶっ飛んだ方の様に思われるかもしれませんが、「タキプロ関西の良識」の二つ名をもつ人格者です。一次試験のテキストに登場する、診断士なら誰もが知っている‘お勤め先’で働いておられます。

 

■たくじ・・・<開示得点54点>
ふぞろい11において、私がリーダーを務めていた事例Ⅰ(大阪)チームで一緒に作業をしていた仲間です。20代中盤という若さながら、安定感のある逸材です。セミナーでは不慣れなパワポ作成やプレゼンテーションに対する私の容赦ないパワハラ(冗談ですよ!)に見事耐え、もともと優秀なのに、さらに一皮むけました。ちなみに私の商売敵でもあります。

 

ところで、勉強会やセミナーで受験生の方々と接していると、事例Ⅲに苦手意識をお持ちの方が多いという印象です。そこで、詳しく話を聞いてみると皆さん口を揃えて、「製造現場のことが小難しく書かれていて、与件文の記述を整理するのも大変だし、対応策も全然思い浮かばない。どうしたらいいでしょうか・・・」と、おっしゃいます。

 

分かります。すごく分かります。その気持ち。

 

私もかつては同じような気持でした。

 

どうすれば、「受験校の模範解答」や、「ふぞろいの上位答案のような解答が書けるのか」、を真剣に悩んでいました。

 

そんな「事例Ⅲ苦手病」に悩んでいた私に、攻略への道をひらいてくれたのが、当時タキプロ関西の勉強会で受験生指導をされていた「ポポさん」という方の言葉でした。

 

私を救ってくれたポポさんの言葉を皆さんにもお伝えしておきます。

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

皆さん、どうでしょう?

 

「なるほど、そうだ」と思われる方もいらっしゃれば、いまの段階では、「ピンと来ない方」もいらっしゃるでしょう

 

大丈夫です。

 

ピンと来なくても、いまは構いません

 

今日の記事を読んで、そして事例Ⅲに対するトレーニングを積み重ねて行く中で、ポポさんの言葉の意味を実感できるようになれば、OKです。

 

このポポさんの言葉を「なるほどそうだ、その通りだ。事例Ⅲは難しく考えなくていいよね。」と思えたなら、きっとあなたは事例Ⅲで60点を取るレベルに達しています

 

それと、昨日chikaさんが事例Ⅲのキーワード解答法をまとめてくれています(コチラ)。こちらも必ず確認してください。私がchikaさんの記事に基づき皆さんにアドバイスするとすれば、以下の通りです。

 

頭に入れておく知識はchikaさんのキーワードがまとめられた一覧くらいでOK。事例Ⅲは覚えることは本当に少ないです。

「A:与件文のヒント」⇒「B:解答のキーワード」をちゃんと紐付けして覚える。与件文にヒントの記述がないのに、解答キーワードだけ覚えていて、答案にキーワードだけをねじ込むことは「絶対に」してはいけません(失敗者は語る)。この辺りも、今回の記事を読んでいただければ感覚的に分かっていただけると思います。

 

さて、前置きが長くなってしまいました。毎度のことですが、ここから先は平成29年度事例Ⅲの過去問を解いて、自分の解答や与件文を見ながら読むようにしてくださいね。でないと、今回も効果は10分の1以下ですからね!

 

過去問はLECのサイトからダウンロードできます(コチラ)。

 

では、さっそく、設問毎に答案を比べて分析をしていきましょう!

 


 

第1問(配点30点)
CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその応策を140字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
新規事業であるCNC木工加工機の生産販売を進めるために必要な生産管理上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
課題は、各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること。対応策は、受注情報に基づき製造部内で全体生産計画を立て、各班が連携して作業を行い、生産計画に基づき作業を同期化し、進捗管理する既存製品を含めた混合生産体制を整備し、期日に納品する。

●すえ(81点)
課題は、①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底などである。対応策は、①調達部門の新設や②内部部品加工、鋼板加工や本体塗装等の同期化を行うこと、③カムアップシステムの導入や外注指導を行うことである。

▲もろもろもろ(65点)
課題は①ロットサイズの大きい機械加工とロットサイズの小さい製缶板金加工の生産同期化、②両工程の連携による技術シナジーの追求である。対応策は①常務のIT技能を活用して両工程を一元管理できるシステムを整備し適切な生産管理を行う事、②両工程で定期連絡会を開催し、連携を深める事。

■たくじ(54点)
課題は、機械加工班と製缶板金班が同じCNC 木工加工機の部品加工、組み立てを協力して行い、計画通りに生産できるようにすることである。対応策は、製造部における作業者間の連携を強化するために、改善チームの設置などで作業者同士が意思疎通を行い、業務改善に取り組める機会を創出することである。

 

<考察>
まず、今回は設問要求をしっかりと確認しておきましょう(いきなり脱線します)。

 

設問文の「CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその応策を140字以内で述べよ。」を出題の趣旨も踏まえて考えると

 

「いままで作ったことのないCNC木工加工機を作るために、生産管理面で注意すべきこと(課題)は何ですか、またその対応策も教えてください。140字以内で。」

 

になります。

 

すなわち、本問では「生産管理」の観点から、「課題と対応策」を答えないといけないわけですが、ここ数年生産管理系の問題が出題されなかったことはありません

 

つまり、事例Ⅰで言えば、「人的資源管理(採用・配置・報酬・育成・評価)」、事例Ⅱで言えば、「4P」・「誰に、何を、どのように、効果」みたいなものです。毎回、毎回問われている超頻出の切り口なのです。

 

しかも、毎回毎回生産管理について答えてくれ」と、‘ド直球’で聞いてきます。以下の出題履歴を見てください。事例Ⅲの出題者が如何に「生産管理」が好きか(頻出論点であるか)をお分かりいただけると思います。

 

平成29年度事例Ⅲ(第1問)
CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその応策を140字以内で述べよ。

平成28年度事例Ⅲ(第2問)
現在C社が抱えている最大の経営課題は、収益改善を早急に図ることである。生産管理面での対応策を160字以内で述べよ。

平成27年度事例Ⅲ(第3問)
C社は、納期遅延の解消を目的に生産管理のIT化を計画している。それには、どのように納期管理をし、その際、どのような情報を活用していくべきか、120字以内で述べよ。

平成26年度事例Ⅲ(第3問設問2)
X社からの業務の移管に対応するためには、C社の生産計画や資材調達計画を今後どのように改革していくことが必要となるか、160字以内で述べよ。

 

ここで、冒頭に申し上げたポポさんの言葉を思い出してください

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

まさに言葉通りです。

 

事例Ⅲには超定番の切り口があるのです。

 

それが「生産管理」です。

 

生産を行うためには 必ず’ 生産管理(計画→統制)が必要です。

 

なぜなら、生産計画がなく、さらにこの計画に基づいた「統制(進捗・余力・現品)」がなければ、「材料が足りない」、「仕掛品は山積み」、「手待ち・機械待ち」等々、至る所で問題が発生し、ムダ、ムラ、ムリの雨あられで、顧客が求めるQCDを満たすことができないからです。

 

つまり、生産管理が上手くできないと、まともにモノ作りができない訳です。

 

一方、事例Ⅲに登場する企業(C社)は生産での問題点・課題を100%抱えています(じゃないと、「生産技術」に関しての助言ができなくて、試験問題にならないから)。

 

そうなると、C社は「生産での問題点・課題 = 生産管理の問題点・課題」をまず間違いなく抱えていることになります。

 

もう少し具体的に話をします。

 

まずC社は、計画面で何かしらの問題点・課題を抱えています。

 

例えば、「計画が一部しか作られていない」、「計画の見直しタイミングがおかしい」などです。

 

そして、計画がガタガタだから、「統制面でも何かしらの問題点・課題」が生じている、という構図になっています。

 

例えば、進捗管理面では「一部の工程しか生産計画を作っていないから(計画ダメ)、他の工程では各担当者が好き勝手な順番で作業をした結果(統制ダメ)、納期遅延が生じている(QCDのDに問題が発生)」といった具合にです。

 

そのほかにも、

 

余力管理面では「全社的な生産計画がないために、他の工程のことはお構いなしで自分の仕事だけをしており労務費が高い(作業のムダが多くて残業発生でコスト高)」、

 

現品管理面では「各チームで生産計画を作って統制活動をしているから、原材料をそれぞれで調達しており、原材料費が高い(在庫や仕掛品がダブダブ、チームによって仕入れ単価がバラバラ)」、

 

というような問題が発生しており、QCDの「C」と「D」に問題・課題がある、という場合がほとんどです。

 

平成28年度の事例Ⅲは「異物混入」など、「Q」に問題を抱える企業が出題されましたが、基本的には「C」と「D」の切り口から問われる、そう考えて間違いありません

 

なぜなら、「品質向上(高品質)(Q)」は様々な要素が絡みあって実現されるものであるから、80分で解答させるには重た過ぎる内容となるためです(と、だいまつは考えています)。

 

それに比べて、「」の面では、残業発生でコスト高になっている(問題点)のなら、対応策は「作業の平準化で残業を減らしてコスト削減実現」、となりますし、

 

」の面では、進捗管理ができてなくて納期遅延が発生している(問題点)のなら、対応策は「全社的生産計画を作って進捗管理して納期を順守」というように、

 

問題点・課題と、対応策の関係が単純なので「」と「」の切り口から問われることが多いと考えられます。

 

仮に、「」の問題が出されたとしても問題点・課題と対応策が分かりやすくなっているはずです(「答えのある」国家試験ですから、80分で1次試験合格者なら誰もが答えられる、考え付ける、ようにしておかないといけませんからね)。

 

事例Ⅲで出題される企業は「Q」に強みは有するけど、「C」と「D」でお悩み、とイメージしておくだけでも、少し対応しやすくなるかもしれませんね!

 

いつもの通り道草が長くなってしまいました。

 

本題の考察に入りましょう。

 

まずは、私とすえさんの答案を見比べます。

 

●だいまつ(83点)
課題は、各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること。対応策は、受注情報に基づき製造部内で全体生産計画を立て、各班が連携して作業を行い、生産計画に基づき作業を同期化し、進捗管理する既存製品を含めた混合生産体制を整備し、期日に納品する。

●すえ(81点)
課題は、①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底などである。対応策は、①調達部門の新設や②内部部品加工、鋼板加工や本体塗装等の同期化を行うこと、③カムアップシステムの導入や外注指導を行うことである。

 

二人の答案を読んで皆さんはどう思われましたか。

 

パッと見た感じで、「答え方も結構違う」し、「解答要素も結構違う」と思われた方が多いのではないでしょうか。

 

もちろん解答要素として違うところもあります。

 

でも、根っこの部分では、かなり似通っています

 

凄く大切なことなのですが、分かりますか?

 

・・・答え合わせです。

 

共通点は、「いままで作ったことのないCNC木工加工機」を製造していくために必要な課題を意識して(つまり題意に沿って)、答案を作っているという点です。

 

前回・前々回の記事でも書きましたが、中小企業診断士の2次試験では題意に沿った答案作りをしなければ、点数を得られません

 

足もとC社では、「比較的小物でロットサイズが大きい製品の加工を行う機械加工班(7段落)」と、「大型で多品種少量の鋼材や鋼板の加工を行う製缶板金班(7段落)」の2班が存在しますが、専任担当制を敷いていたこともあり、作業者間の連携はほとんどありませんでした(14段落)。

 

しかし、新事業のCNC木工加工機の製造では、①機械加工班と製缶板金班が同じCNC木工加工機の部品の加工と、組み立てに関わることになり、②さらにCNC制御装置の外部調達が必要となります。加えて③最終検査は設計担当者が行います。

 

・・・つまりは、CNC木工加工機は、製造部内の連携だけでなく、設計担当者を交え、さらには外部調達先とも調整を図りながら製造する必要がある、という設定です。

 

さてさて。

 

先ほど「生産管理が頻出論点」だ、と申し上げました。そして、生産管理を問われた場合には、「計画が一部しか作られていない」、「計画の見直しタイミングがおかしい」などを起点として「統制面でも何かしらの問題点・課題」が生じていると申し上げました。

 

本問に当てはめて考えるとどうでしょうか。

 

現在の賃加工型の生産業務(生産管理)では、

 

「顧客は古くから取引関係がある企業が多く、受注品の多くは各顧客から繰り返し発注される部品で、顧客から注文が入ると、受注窓口である社長と常務から、担当する製造部の作業者に直接生産指示が行われる(第8段落)」

 

ため、機械加工版と製缶板金版がばらばらに作業をしていても問題はありませんでした

 

つまり、担当者が社長と常務からの注文指示を受けてから顧客と話をして、自分の生産計画の中にその注文を取り込んで、進捗・余力・現品管理をすれば済みました。

 

いわば、個人個人の生産計画しか無いような状態です。

 

すなわち、現在のC社は、「全社的な生産計画が作成しておらず、統制活動(進捗・余力・現品管理)もばらばらの状態」と言えます。組織的に生産管理が行われていないのです。

 

なのに、新事業のCNC木工加工機の製造では、①機械加工班と製缶板金班が同じCNC木工加工機の部品加工、組み立てにかかわることになり、②さらにCNC制御装置は外部調達が必要となり、③その上、設計担当者が最終検査を担当することになります。

 

「製造部内(機械加工版と製缶板金、設計担当者)だけでなく、外注先との連携(外注管理)までもが必要」になってくるわけです。

 

じゃあ、課題は何ですか

 

と問われれば、私が答案の冒頭に書いたように「各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること」が、課題になりますよね。

 

もちろん、すえさんが解答した「①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底」も当然に課題となります。

 

二人の答案を見比べると、すえさんの解答には「外部調達」の観点が含まれています。そのため、私の答案よりも、「ちゃんと」与件文を読み解いた上で解答、と言えるでしょう。

 

ただし、本問を通じて私が皆さんに学んで(気付いて)いただきたいのは、こうした二人の「違い(すえさんの方が与件文をちゃんと読み解けている)」ではありません

 

では、何を学んでいただきたいのか。

 

それは、事例Ⅲの設問文で「生産管理」がド直球で聞かれて、与件文を見たら、設問要求で想定した通り、全社的な生産計画がなくて問題・課題が生じている(これから生じる)、だから「全社的生産計画を作ることが課題ですね」と、解答用紙に書くべきだ、という点です。

 

事例Ⅲが苦手な方(昔の私も含めて)は、「与件文に多数埋め込まれている生産面の問題点や課題をどう整理すれば良いか分からない状態」であることが多いと思われます(私が受験生の方々と話して受けた印象)

 

でも、そうなってしまう原因は、「事例Ⅲで、よく問われる切口(ド定番の切り口)と答え方」を知らないからなのです。

 

難しく考えないでください。そんなアナタでも事例Ⅲで60点は十分に取れるようになります。

 

設問文で「生産管理」が問われれば、与件文には「計画が一部しか作られていない」や「計画の見直しタイミングがおかしい」状況と、それによって「進捗・余力・現品管理に問題・課題がある」状況が、必ず書かれています

 

見当を付けて与件文を読みに行けば、今まで見えてこなかった事例Ⅲを解くための筋道が、見えるようになってきます

 

そう、与件文で紐つけるべき箇所が明確に分かるようになるのです。

 

そして、与件文の記述さえ見つけてしまえば後は簡単です。

 

「計画が一部しか作られていない」 → 「全社的な生産計画を作れ」

 

「計画の見直しタイミングがおかしい」 → 「適切なタイミングで見直せ」

 

そして、計画に基づいて、「統制(進捗・余力・現品管理)」しろ

 

それによって、「QCD(特にCD)に生じている(これから生じる)問題を解決」しろ(効果)

 

と、解答用紙に書けば良いだけです。

 

事例Ⅲで‘よく’問われること」と、「答えるべきこと」を知ってさえいれば、設問文で出題者が答えて欲しいことを素早く・正確にイメージできるようになりますし、与件文を読んで何を根拠にどんな答えを書くべきか、もはっきりと分かるようになります

 

ここで、ポポさんの言葉もう一度

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

この言葉の通りです。問われる切り口をしっかりと押さえていけば、60点は十分に取れるのです。

 

次に、私の対応策です。

 

●だいまつ(83点)
課題は、各班にまたがる全体生産計画を立て、各担当が連携して納期を遵守した製造体制を整えること。対応策は、受注情報に基づき製造部内で全体生産計画を立て、各班が連携して作業を行い、生産計画に基づき作業を同期化し、進捗管理する既存製品を含めた混合生産体制を整備し、期日に納品する

 

なんだか、「対応策」の記述が「課題」と同じようなことを書いている気がしますし、解答要素も少ないように思いますが、①全体生産計画を立てる → ②進捗管理をして(生産計画に基づき各班が作業を同期化した混合生産体制を整備して) → ③ 期日に納品する(D)、という流れで、計画→統制、つまり「生産管理面での対応策」が書けていますね。さらに「期日を守る」という「D」の観点での効果が書けています。

 

83点という得点を考えれば、「課題と対応策」は一部オウム返しでもOK、解答要素を詰め込みまくる必要はない(解答要素が少なくてもOK)、ということが分かりますね。

 

訳も分からず、あれやこれやと要素を詰め込んだ答案よりも、「生産管理」という問いに、要素は少ないけれども「計画→統制→効果」で与件文と矛盾のない答案を作っている方が100倍マシだ(点数が取れる)ということでしょう。

 

一方、すえさんはどうでしょうか。

 

●すえ(81点)
課題は、①従来の加工賃型には無かった調達機能の早期立ち上げや、②全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制、③外注管理の徹底などである。対応策は、①調達部門の新設や②内部部品加工、鋼板加工や本体塗装等の同期化を行うこと、③カムアップシステムの導入や外注指導を行うことである

 

「難しく考えすぎず」、シンプルに課題→対応策を書いています。

 

具体的には、

 

①(課題)調達機能の早期立ち上げ → (対応策)調達部門の新設

②(課題)全社俯瞰的な生産計画と進度管理等の生産統制 →
(対応策)鋼板加工や本体塗装等の同期化

③(課題)外注管理 → (対応策)カムアップシステム導入・外注指導

 

私個人としては、課題として挙げている「全社俯瞰的な生産計画」に対して、対応策で「全体生産計画を作れ」という、受け側の記述があってもよかったと思いますし、また、最後に「効果」として「顧客が満足するQCDを確保」が書けていると、なお良かったかもれません。

 

私とすえさんの解答を比較すると、「専門部署の立上げ」や「カムアップシステムの導入」など、すえさんの答案の方が具体性があるような印象ですが、二人とも80点を超えていますから、私のような具体性や知識面のキーワード(カムアップ)が少ない解答内容でもOKだということでしょう。

 

細かな知識や具体的な施策よりも題意(生産管理→計画→統制→実行)に沿って答えることが大切、ということですね。

 

次にもろさんです。

 

▲もろもろもろ(65点)
課題は①ロットサイズの大きい機械加工とロットサイズの小さい製缶板金加工の生産同期化、②両工程の連携による技術シナジーの追求である。対応策は①常務のIT技能を活用して両工程を一元管理できるシステムを整備し適切な生産管理を行う事、②両工程で定期連絡会を開催し、連携を深める事。

 

機械加工班と製缶板金加工班の「生産の同期化」という観点から、与件文を踏まえた答案が作成されていますね。

 

でも、さきほどの私やすえさんの答案と比べて明らかに物足りなさを感じます。

 

それは、「生産管理」の問題なのに、「生産計画」の視点がありません。また、「両工程の同期化」の切り口に詳しく説明することに終始してしまい、「統制(進捗・余力・現品管理)」面での記述も弱くなってしまっています。

 

だから、物足りなさを感じるのです。

 

なぜ、こうなってしまうか。

 

もうお分かりですよね。

 

もろさんは、設問文を読んだときに、

 

生産管理」だから「計画→統制(進捗・余力・現品)」を答えなければいけない。そして、与件文には「全体生産計画を作っていないとか、計画作成のタイミングがおかしい、といった記述があって、統制にも影響を及ぼしている状況」が書かれているはず

 

と、考えることができなかった(想起できなかった)のです。

 

もし、このように考えることができていたなら、答案の中身はく違ったものになったでしょう。

 

次は、たくじです。

 

■たくじ(54点)
課題は、機械加工班と製缶板金班が同じCNC 木工加工機の部品加工、組み立てを協力して行い、計画通りに生産できるようにすることである。対応策は、製造部における作業者間の連携を強化するために、改善チームの設置などで作業者同士が意思疎通を行い、業務改善に取り組める機会を創出することである。

 

生産管理面」に対する答案として弱いですね。なぜなら、計画→統制の流れで、C社における課題と対応策書けていないからです。

 

恐らくたくじも、もろさんと同じように設問要求の際に「生産管理で問われること」を十分にイメージできていなかったのでしょう。

 

一応、たくじの答案の中には生産統制に関する記述(「計画通りに生産できるようにすることである」)はありますが、C社の現状に照らせば、そもそも「全体生産計画を作ること」を課題や対応策として助言をしなければなりませんね。

 

ということは、出題者が「一番期待している」部分の記述がない訳ですから、「計画」というキーワードを盛込むことはできていますが、あまり点数がもらえなかったと考えるべきです(その結果が54点という点数に表れています)。

 

また、「製造部における作業者間の連携を強化するために、改善チームの設置などで作業者同士が意思疎通を行い」という記述は、もろさんの「生産の同期化」に近い観点からの解答です。

 

ただ、個人的には「生産の同期化が必要」と明確に書いているもろさんの答案よりは、採点者へのメッセージが弱いような印象を受けます。

 

如何ですか皆さん。

 

事例Ⅲの数少ない切り口(頻出論点)である生産管理」のことを、意識して解答を作るかどうかで、ここまで答案の品質が違ってきます

 

平成30年度試験で「生産管理」が問われたら、もう大丈夫ですよね?

 

今年の試験でも、超高確率で20点から30点の「生産管理系」の問題が来るはずです。

 

ド直球の問いかけ(生産管理の設問)が来たら、迷わずにフルスイングしてバックスクリーンに皆さんの答案を叩き込んでくださいね。

 

この記事を読んで空振りなんて絶対に許しませんからね!

 

第1問まとめ
80点クラス答案は、「生産管理(計画→統制(進捗・余力・現品管理)」とは何か、何を答えないと行けないかを、分かった上で答案を作成している(いや、ほんと、これに尽きます)。

 


 

第2問(配点20点)
C社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について120字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
新規事業であるCNC木工加工機の生産について、現在の生産能力の向上によって対応するために必要な生産業務上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
課題は、他の機械を操作できない作業者が多いため、多能工化・多工程持ち化し、相互応援体制を構築すること。対応策は①各機械の操作方法を標準化・マニュアル化し計画的にOJTを行う②加工技術情報を文書化し製造部内でDB共有する。以上で、生産能力を向上させる。

●すえ(81点)
課題は、①多能工化による多工程持ちを行う事、②操作方法や加工方法の標準化やマニュアル化の推進である。対応策は、①OJTやマニュアル化による多能工化を行い、②QCサークルによるマニュアル化の推進を行うことなどである。

▲もろもろもろ(65点)
課題は①全工程の生産計画を一元管理する事、②製造部員の多能工化を図る事。対応策は、①従来受注の都度行なっていた生産指示を改めて、週次で全行程の生産計画を作成し一元管理すると共に、加工内容の打合せは設計担当が行う、②機械操作等の作業の標準化・マニュアル化を行い、社員教育を強化する。

■たくじ(54点)
課題は、生産性を向上させ、少ない人員で現在の業務をこなして人的余力生み、その人材をC N C 加工機の生産に充てることである。対応策は各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報等の業務内容の共有、マニュアル化、標準化により多能工化を進めること。

 

<考察>
まずは、私の答案を見てください。

 

自分で言うのもなんですが、美しい答案ですね(対応策の主述は少しおかしいですが)。
第6段落に解答根拠を設け、現時点の「他の機械を操作できない作業者が多いため」という問題点を「因」としながら、「多能工化・多工程持ち化し、相互応援体制を構築」という課題(果)を書くことができています。

 

また、対応策も第6段落の、「各機械の操作方法 や 加工方法に関する技術情報は各専任作業者それぞれが保有し、標準化やマニュアル化は進められていない」という記述を「因」として、そのままひっくり返して、上手く解答(果)を記述できています。

 

自分の答案なのでどういった思考回路で作られたかを詳しく説明しておきます。

各機械の操作方法は、それぞれが保有し、標準化やマニュアル化は進められていない(与件文)

→各機械の操作方法を標準化・マニュアル化し計画的にOJTを行う(解答)

 

加工方法に関する技術情報は、各専任作業者それぞれが保有し、標準化やマニュアル化は進められていない(与件文)

→加工技術情報を文書化し製造部内でDB共有する(解答)

 

如何ですか。

 

運営管理で必死になって暗記した はず’ の知識なんて、全く使っていませんよね。

 

「標準化やマニュアル化は進められていない」のだったら、「標準化・マニュアル化・教育しろ」です。

 

「技術情報はそれぞれ保有している」のだったら、「DBで共有しろ」、です。

 

事例Ⅲでは、できていないこと」のひっくり返しが、「対応策」になり、そして点数がもらえるのです(私の答案は83点なので、こんな単純なひっくり返しにたっぷりと点数が入っていることが分かります)。

 

ここでポポさんの言葉を、もう一度思い出してみましょう。

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

ポポさんのおっしゃっていた言葉の意味を、本当の意味でご理解いただけたと思いますが、如何でしょうか

 

事例Ⅲの対応策基本は、「できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけ(ひっくり返すだけ)」なのです。

 

続いて、すえさんの答案を見ていきましょう。

 

●すえ(81点)
課題は、①多能工化による多工程持ちを行う事、②操作方法や加工方法の標準化やマニュアル化の推進である。対応策は、①OJTやマニュアル化による多能工化を行い、②QCサークルによるマニュアル化の推進を行うことなどである。

 

課題と対応策での上下の入り繰りみたいなのはありますが、書いている内容は、だいまつとほとんど同じですね。QCサークルによるマニュアル化も「技術情報の共有化」につながるでしょうから、与件文第6段落の「生産面での非効率な状況」は改善されるでしょう。

 

素晴らしいですね。

 

ここで、皆さん気になりませんか?

 

二人とも、解答根拠を第6段落に求めています。でも、なぜ二人は、そんなことができたのでしょうか

 

再びポポさんの言葉を思い出してみましょう。
(しつこいくらいに何回も登場してもらいます)

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

第2問では「現在の生産業務を整備して生産能力の向上」を果たすための課題と施策を問われました。

 

生産性向上・生産効率向上」、これも生産管理の次か、同じくらいによく問われる切り口超頻出論点です。

 

そして、「生産性向上・生産効率向上」が問われた場合、与件文を確認すると「効率が悪そうにばらばらに‘作業’をしている」、「 ‘情報’ が共有化されていない」など、明らかにダメな記述があり、この状況を改善するため「設計や作業の標準化→マニュアル化→教育(OJT)してください」、「情報をDBで一元化して共有化してください」と、解答するのが「相場」と決まっています

 

ここまで分かっていれば、本問(「生産性向上・生産効率向上」)の解答根拠となるのは、第6段落だけです。

 

しかも、私とすえさんは、第1問で「生産管理(計画→統制)」のことを書かなければいけない、ということが分かっていました。

 

だから、迷うことなく残りの生産面に関する与件文の記述を大胆に第1問にまわして本問では第6段落だけを用いて答案を作ることができた、という訳です。

 

では、続いてもろさんの答案を見ていきましょう。

 

▲もろもろもろ(65点)
課題は①全工程の生産計画を一元管理する事、②製造部員の多能工化を図る事。対応策は、①従来受注の都度行なっていた生産指示を改めて、週次で全行程の生産計画を作成し一元管理すると共に、加工内容の打合せは設計担当が行う、②機械操作等の作業の標準化・マニュアル化を行い、社員教育を強化する。

 

もろさんは、本問(生産効率化の問題)で「①全工程の生産計画を一元管理する事」と、生産計画(つまり生産管理→第1問で書くべき内容)のことを書いてしまっていますね。

 

第1問の考察で触れた通り、当日の試験会場においてもろさんは、「計画→統制」が「生産管理」であることが「分かっていなかった」ということでしょう。

 

皆さんは、もろさんと同じ轍を踏まないようにしましょう。

 

それと、反面教師にしていただきたいところが、もう一点あります。

 

週次で全行程の生産計画を作成し一元管理する」という部分です。

 

与件文のどこを見渡しても「C社が生産計画を週次化する必要性がある」と読み解ける記述はありません。では、なぜもろさんは「週次で」というキーワードを答案に盛込んだのでしょう?

 

答えは簡単ですね。

 

過去問を解いて「なんとなく覚えていたキーワード」である「週次化」を答案に無理やりねじ込んでしまった、前回・前々回の記事でもご紹介した「知識・切口偏重のダメダメパターン」です。

 

第1問の解説の際に、「生産管理」と問われれば、「全体生産計画がないか」、「計画の見直しタイミングが悪いか」を想起すべきである、と説明しました。しかし、想起はすれども、答案に何を書くかは、「与件文次第」です。

 

切り口重視で「週次化しろ」を答案に無理やりねじ込んではいけません

 

平成29年度試験の事例Ⅰと事例Ⅱで、「知識・切口偏重の答案」を量産した私が言うのもなんだかおかしな気もします・・・

 

・・・ しかしです。

 

前車の覆るは後車の戒め
(前を行く車がひっくり返るのを見て後の車が注意するように、先人の失敗は後人の戒めになること)

 

ということわざにある通り、皆さんは、そんなダメダメ答案を作ってしまった私ともろさんから、学びを得て、同じ過ちは犯さないでください

 

それと、今回のもろさんは「知識・切口偏重」のみならず、別の設問に答えを書いてしまった訳ですから(第1問で書くべき生産管理の内容を第2問で書いてしまった)、「超大事故」であったことは疑いようのない事実です。

 

ただ一方で「多能工化、標準化→マニュアル化→教育」を答案に盛込むことができており、「大参事」は免れていますが

 

試験会場で本当に分からない時は、両方の要素を盛込んでリスク軽減を図るのも現場対応力としては重要です。

 

しかしながら、「いまの段階」からリスク軽減を図るような答案を作る訓練に精を出してはいけません。いまはまだしっかりと切り分けして、そして盛大に間違えて自分自身に磨きをかけて行く段階です。

 

事例Ⅲにおいて「生産管理」と「生産性向上(効率化)」は100%切り分けるべきポイントです。

 

切り分けが極めて難しかった平成27年の事例Ⅲ(建設建材を主体に農業機械部品、産業機械部品などの鋳物製品を生産、販売している企業の事例)(第1問設問3、第2問、第3問の切り分けが難しかった)でも、「生産管理について問われた場合に何を答えるべきか」が分かっていれば、「生産管理のIT化」を問われた第3問と、ほかの二つの設問(第1問設問3、第2問)分離して考えることができました

 

もし、気になるようであれば、この記事を読んだ後に平成27年の事例Ⅲを解いてみてください(もしくは見直してみてください)。第8段落は第3問専用の記述だと気付くことができるはずです。なぜなら、「生産計画→生産統制」に関する記述は、「生産管理」の設問のため(つまり第3問のために)にあるのですから。

 

最後にたくじです。

 

■たくじ(54点)
課題は、生産性を向上させ、少ない人員で現在の業務をこなして人的余力生み、その人材をC N C 加工機の生産に充てることである。対応策は各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報等の業務内容の共有、マニュアル化、標準化により多能工化を進めること。

 

「課題」に関する記述は、単に設問文の記述をそのまま書き写したような内容であるため、恐らく点数は全く入らなかったでしょう(もし、この内容で点数が入るのなら、これから「課題」を聞かれれば設問文の記述をそのまま書けば良いことになってしまう)。一方で、対応策は先ほどから説明している通りのことが概ね書けていますね。

 

第2問まとめ
✓80点クラス答案は、「生産性向上・生産効率向上」とは何か、何を答えないと行けないか(設計や作業の標準化→マニュアル化→教育(OJT)、情報共有)を、分かった上で答案を作成している。
✓事例Ⅲは「できていないこと」のひっくり返しが、「対応策」となる。
✓「生産管理」が「計画→統制」であることを分かっていなければ大事故が発生する(もろさん)。

 


 

第3問(配点20点)
C社では、ホームページを活用したCNC木工加工機の受注拡大を考えている。展示会での成功を参考に、潜在顧客を獲得するためのホームページの活用方法、潜在顧客を受注に結び付けるための社内対応策を160字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
新規事業であるCNC木工加工機の受注拡大に向けて、展示会での成功を参考とした潜在顧客を獲得するホームページの活用方法と、その潜在顧客を受注に結び付ける社内対応策について、提案する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
ホームページの活用方法は、①CNC木工加工機が実際に家具や工芸品を加工しているところを動画化して公開し訴求する②質問の多い項目を一覧化して掲載する。社内対応策は、プログラムの作成方法やメンテナンス方法等の質問に迅速に回答できる体制の整備②加工精度や操作性、メンテナンス容易性を訴求するための提案営業体制の整備である。

●すえ(81点)
ホームページの活用は、①CNC木工加工機の汎用性や操作性、加工精度を訴求し、②展示会での成功をPR、③NC機械未経験者向けの、プログラム作成方法や刃物のメンテナンス方法等を説明し安心感を醸成する。社内対応策は、①営業の専門部署の設置、②常務や設計担当者の同行営業、③経験者の中途採用により販売力を強化することである。

▲もろもろもろ(65点)
ホームページで加工精度や操作性、メンテナンス容易性等のCNC木工加工機の特徴を紹介し、実演動画も掲載するほか、プログラムの作成方法等のよくある質問への答えも掲載する。社内対応策は、営業担当を選任して、質問や問い合わせに丁寧に対応すると共に、製品改良や新製品開発に活かせる意見収集を行い、潜在顧客からの受注に結び付ける。

■たくじ(54点)
展示会の成功要因である加工の実演動画や展示会での来店者からの質問、その回答のホームページ上での掲載や、質問受付コーナーの設置により、商品内容、活用方法をアピールし、潜在顧客を獲得する。潜在顧客を受注に結び付けるために、商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する。

 

<考察>
まず、私の答案ですが、設問文に「展示会での成功を参考に」との記載がありますから、第11・12・13段落の記述に基づき、HPの活用策として、「動画」と、「QA」を解答要素として盛り込んでいます

 

一方、社内対応策は①与件文の「多くの質問に答える→顧客からの評価向上→2台受注できた」の流れから、「問合せに迅速に対応する体制」を、②与件文の「営業したことがない」の流れから、「提案営業体制の整備」を、解答要素として挙げました。

 

本当に与件文の記述から当然に考えられることを、「HP活用策」と「社内対応策」の2つの切り口から書いているだけですね。

 

事例Ⅱの分析記事でも書きましたが、与件文から当たり前に考えられることを書く、いや、「しか書かない」ことが、2次試験対策の基本中の基本です。

 

なぜなら、国家試験である中小企業診断士の2次試験は、個人のアイデアや思いつきを全く求めいないから、です。

 

2次試験では、与えられた状況から考えて当然に導き出せる結論に到達する力、言うなれば中小企業診断士として備えておくべき「知識があり、その知識を活かせる力があるか」、を試されています。
(これが実務補習につながっていくのですが、2次試験と実務補習の関係についてはまた別の機会に)

 

次にすえさんです。

 

●すえ(81点)
ホームページの活用は、①CNC木工加工機の汎用性や操作性、加工精度を訴求し、②展示会での成功をPR、③NC機械未経験者向けの、プログラム作成方法や刃物のメンテナンス方法等を説明し安心感を醸成する。社内対応策は、①営業の専門部署の設置、②常務や設計担当者の同行営業、③経験者の中途採用により販売力を強化することである。

 

これは、興味深いですね。

 

83点の私を含め、多くの受験生が書いたであろうHPの活用方法(動画やQA)が、すえさんの81点答案には、全く見当たりません

 

けれども、「①CNC木工加工機の汎用性や操作性、加工精度を訴求し、②展示会での成功をPR」は、与件文の第12段落の7行目の記述(CNC木工加工機の加工精度や操作性、メンテナンスの容易性が来展者から評価され)から考えて、「そうか」と思える内容ですし、「③NC機械未経験者向けの、プログラム作成方法や刃物のメンテナンス方法等を説明し安心感を醸成する」も、与件文の第12段落の4行目から6行目にかけての記述(特に、NC機械を使用した経験のない家具や工芸品などの木工加工関係者から、プログラムの作成方法、プログラムの提供の可能性、駆動部や刃物のメンテナンス方法、加工可能な材質などに関する質問が多くあり)から考えて、「そうか」と思える内容です。

 

いい意味で ひねり’ が全くありません

 

すえさんは81点だった訳ですから、「実演→動画」、「問合せに応える→FAQ」 ‘すらの’ 発想も「必要なかった」、つまりは、与件文の記述(展示会での成功体験)に基づいて、ターゲットにCNC木工加工機の魅力が顧客に伝わる内容であれば、「それでよかったのだ」ということが分かります。

 

よく「与件文を抜出したら受かった」という話を聞きますが、考え過ぎて斜め上を行くくらいなら、抜出系もありですね(少なくとも与件文から遠くへは行かないからです)。

 

それと、83点の私と、81点のすえさんのどちらかに「全く点数を得られなかった」ということは考えられません。すると、与件文から普通に考えられる内容であれば(与件文の当てるところを間違わなければ)、多少解答内容が違っても得点が得られるということでしょうね。

 

事例Ⅰでも同じような話(与件文を根拠としていれば得点はもらえる。解答は一つではない)をしましたね!

 

一方、すえさんは社内対応策に対する解答で、営業強化を「これでもか」というくらいに書いています。事例Ⅲであることを考えると出題者が「すえさんの答案レベルまで営業面をブレークダウンすることを求めていた」とは考えにくいですが、「営業の強化」自体は解答要素になっていたと考えるべきでしょう。

 

ちなみに、事例Ⅲで登場する企業は、総じて営業力が高くありません。そのため、生産技術以外の今後を問う設問(つまり経営戦略系の設問)で、「営業力の強化」について触れることがあります。

 

その場合でも、あまり深堀し過ぎず与件文の記述に沿って、例えば「取引先の開拓をしていく必要があるため、営業人員を増員する」や、「営業体制強化を行う」くらいのレベルでサラッと書いてしまいましょう

 

営業のことを書くな、とは言いません。C社の課題なら書けばよいでしょう。しかし、事例Ⅲは「組織・人事」や「マーケティング」の問題ではないため、あまり個別具体的な組織体制の話や、売上を上げるための施策までは書かないようにしましょうね

 

続いて、もろさんです。

 

▲もろもろもろ(65点)
ホームページで加工精度や操作性、メンテナンス容易性等のCNC木工加工機の特徴を紹介し、実演動画も掲載するほか、プログラムの作成方法等のよくある質問への答えも掲載する。社内対応策は、営業担当を選任して、質問や問い合わせに丁寧に対応すると共に、製品改良や新製品開発に活かせる意見収集を行い、潜在顧客からの受注に結び付ける。

 

ホームページの活用策は、だいまつとほぼ同じですね。社内対応策に関しても営業の観点や問合せ対応の観点が盛り込まれていますので、80点クラス答案とそれほど差はないように感じます。お見事

 

最後にたくじです。

 

ぱっと見た感じ、そんなに悪くなさそうなのですが、それでも83点のだいまつの答案と並べると、分かることがあるため、並べてみます

 

■たくじ(54点)
展示会の成功要因である加工の実演動画や展示会での来店者からの質問、その回答のホームページ上での掲載や、質問受付コーナーの設置により、商品内容、活用方法をアピールし、潜在顧客を獲得する。潜在顧客を受注に結び付けるために、商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する。

●だいまつ(83点)
ホームページの活用方法は、①CNC木工加工機が実際に家具や工芸品を加工しているところを動画化して公開し訴求する②質問の多い項目を一覧化して掲載する。社内対応策は、プログラムの作成方法やメンテナンス方法等の質問に迅速に回答できる体制の整備②加工精度や操作性、メンテナンス容易性を訴求するための提案営業体制の整備である。

 

如何ですか?

 

すぐに分かるのは、たくじの答案は主語が明確ではないため、「読み辛く頭に入りにくい」ということです。やはり、設問文で2つの解答要素が与えられたなら、採点者にどちらの切口のことを書いているかが一目で伝わるように、「○○は、①~、②~、である。●●は、①~、②~、である。」と、主述をはっきりさせたいですね。

答案は、採点者の方に自分の言いたかったことが伝わって「なんぼ」です。丁寧な字で書く、文法的におかしくない読みやすい文章を書く、これは中小企業診断士としての知識・能力以前の話です。

 

(脱線はじまり)

 

私は字がきれいな方ではありませんでしたので、時間との兼ね合いの中で採点者に「読んでもらえるくらいの字を書くこと」を普段から意識してトレーニングしていました。
(いや、それでもめっちゃ汚いのですが・・・)

 

また、練習の時から人が見て分かりやすい文章を書くようにしていました(本試験当日は必ずしもうまく行きませんでしたが)。

 

ここからは、皆さんに提案ですが、なかなか自分の文章を客観的に見ることは難しいため、人に自分の作った答案を見てもらうといいかもしれませんね。周りに受験生仲間がいなければ、家族や同僚にでも、見てもらい評価してもらうことで気付くことも大いにあるのではないかと思います。

 

(本線へ戻る)

 

それと、私がたくじの答案を見て気になったのが、

 

「商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する」

 

という解答内容です。

 

なぜ、私が気になったか、皆さん分かりますか?

 

ヒントは、「事例Ⅲなのに」です。

 

どうでしょうか。

 

もうお分かりですね。もろに事例Ⅰの「人的資源管理(採用・配置・報酬・育成・評価)」の観点で答えてしまっています

 

本問が事例Ⅰ(組織人事)で問われたのなら、たくじの答案の内容でOKでしょう。しかし、いまは事例Ⅲです。

 

もちろん間違いではありませんし、与件文に沿った記述でもあるため、点数が入らなかったことはないと思います。それでも、事例Ⅲは診断士としての生産技術に対する助言能力を試す事例問題なのですから、「適切な視点で解答できている」とは言えません

 

では、どうすれば良かったか、ですが、

 

「商品情報の共有や部署間の人員配置の変更等により潜在顧客からの質問に対応できる人材を育成する」

 

ではなく、例えば、

 

「社内で加工可能材料等の木工加工機に関する情報を共有し顧客の質問に迅速に回答する体制を構築する」

 

とすれば、与件文の記述を活用でき(与件に寄り添うことができ)、かつ事例Ⅰ ‘感’ も消えますね

 

事例Ⅲは、あくまでも「生産技術」がテーマの事例問題です。

 

第3問まとめ
80点クラス答案は、与件文の記述から当然に考えられることを、HPと社内対応策の切り口から書いている‘だけ’、である。

ポポさん
「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

多くを説明する必要はありませんね。事例Ⅲは超単純なのです。はぁ?となった方は、もう一度第3問の私とすえさんの答案の「考察」を読み直してください。

 


 

第4問(配点30点)

C社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値なCNC木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140字以内で述べよ。

 

【出題の趣旨】
経営資源の脆弱なC社が、高付加価値なCNC木工加工機事業を推進するための製品やサービスに関する方策について、提案する能力を問う問題である。

 

●だいまつ(83点)
方策は、製品面では顧客や各方面ニーズを踏まえ、加工精度や操作性、メンテナンス容易性の改良や新機種開発し、性能を向上させ高付加価値化・差別化を図ること。サービス面は①メンテナンスやプログラム提供等のサポート体制整備②設計担当者による顧客へのプログラム作成方法等、支援体制の整備。

●すえ(81点)
方策は、製品面で①CNC木工加工機の標準品化による量産化を行い、②常務のIT技能を生かして汎用プログラムを開発、提供可能にする事である。サービス麺では①プログラム作成や刃物等のメンテナンス方法等のセミナーを開催し、②外注利用によるプログラム提供を行うこと、などである。

▲もろもろもろ(65点)
古くから取引関係のある産業機械メーカーと連携して、販路開拓を行うほか、C社設計機械のOEM生産委託を行う。留意点は、①独自技術等の機密情報の漏洩防止、②発注に際しての生産方法や品質についての十分な摺り合わせ実施で、これにより大きな設備投資や人員増をせずに高付加値な新事業を進める。

■たくじ(54点)
製品に関しては、加工技術の向上や現行製品の改良による新商品開発により、高付加価値化を図り、各方面の顧客の要望に合う製品を提供する方策が考えられる。サービスについては、アフターフォローを行うことで顧客との接触機会や顧客満足度の向上を図り、リピート率の向上を図る方策が考えられる。

 

<考察>
80点クラス答案を見比べて見ましょう。

 

まずは、製品面です。

 

私は、第12段落の5・6行目の展示会で顧客が関心を示した項目を並べた上で、同段落の最終行の記述「今後改良や新機種の開発を進めて行く予定である」をに、改良や新機種開発による高付加価値化・差別化について解答しました。

 

一方、すえさんは、足もとのC社の課題(第1問と第2問のテーマ)であるCNC木工加工機の生産体制構築を「標準品化による量産化」というキーワードを用いて製品面の施策としています。また、第2段落の「CAD等のITの技能を備えた社長の長男(現在常務)が入社し・・・」という記述を根拠として、「汎用プログラムの開発、提供」という施策を解答しています。

 

次に、サービス面です。

 

私は、第12段落に「プログラム提供の可能性」や「メンテナンス方法」という記述があったため、当然に自社製品を販売したら「メンテナンスをしてあげないと誰も買ってくれないし、プログラムが作れない企業にも売れるように、プログラムを提供するサポート体制がいるよね」っと考えて、①を書きました。

 

また、同じく第12段落には、「プログラムの作成方法・・・・に関する質問が多くあり」とあったため、②の「プログラム作成方法の支援体制の整備」をサービス面の方策として書きました。

 

すえさんも切口はほぼ同じですね。プログラムの作成やメンテナンス方法の提供が「セミナー」になっているだけです。

 

それと、すえさんは「サービス面でのプログラムの提供」という施策に関して、「外注活用による」というキーワードを入れていますね

 

これは、設問文の「今後大きな設備投資や人員増をせずに」という制約条件を意識したものでしょう。これが与件文に寄り添うということです。素晴らしいの一言です。

 

二人の答案を見ていただいて、如何でしょうか。

 

二人とも、設問要求通りに、製品面と、サービス面からしっかりと、与件文を踏まえた記述をしていますね。

 

何度も言いますが、80点を叩き出す答案は、与件文から‘ほんの少しひねった’、‘ちょっと考えれば分かること’しか書いていないのです。

 

事例Ⅲだからと、特別なことを書く必要など全くないのです。

 

過去問を解いていると、「解答欄に何を書けば良いか分からない」という状態になることが結構あると思いますが、これは、特に事例Ⅱと事例Ⅲにおいては、与件文の記述を「単に見落としてしまっているため」だと考えられます

 

その見落としが、①単なる与件文の記述の見落としなのか、②第1問のように「生産管理」が何か分からなくて、目の前に(与件文に)に「計画→統制」に関する記述があるのに見落としてしまっているのか、は人それぞれだと思います。

 

・・・個々の受験生の方々にアドバイスすることが難しいのが、ブログの難点ですね。

 

個別相談形式のだいまつ塾のようなものがあれば、個々の受験生が抱える問題点や課題に対するアドバイスができる気もしますが、バキバキ系の私の個別指導なんて受けたい人はいないでしょうけど(汗)。

 

ちなみに、事例Ⅰも基本的には与件文にヒントが落ちています設問文である程度方向性が絞れる場合には、与件文の記述が極めて少ない場合があります。例えば、平成26年度の事例Ⅰ、第2問設問2(非正規の中高年層の主婦オペレーターの離職率を低い水準で維持するための施策)がこれに当たります。気になれば確認してみてください。ヒントは「設問間の関連(第2問設問1との関連)」、「人的資源管理(採用・配置・報酬・育成・評価)」、「二要因理論(動機付け要因・衛生要因)」です。

 

なにはともあれ、問題を解いた後の振返りでは、「なぜ、ふぞろいの上位答案や受験校の模範解答のような答えを自分が書けなかったか」をしっかりと分析してくださいね。

 

なお、振返りの際には、きゃっしいの先日の渾身の記事も必ず参考にするようにしてくださいね(コチラ

 

続いて、もろさんです。

 

▲もろもろもろ(65点)
古くから取引関係のある産業機械メーカーと連携して、販路開拓を行うほか、C社設計機械のOEM生産委託を行う。留意点は、①独自技術等の機密情報の漏洩防止、②発注に際しての生産方法や品質についての十分な摺り合わせ実施で、これにより大きな設備投資や人員増をせずに高付加値な新事業を進める。

 

・・・ぱっと見て、「えっ、これって何の解答?」と思いませんでしたか?

 

もしかしてみなさん、私がタイプミスをしたと思ったのではありませんか?

 

違います。これは正真正銘もろさんの答案(第4問)です。
(すいません、もろさん、決してディスっている訳ではありません)

 

もろさんの答案は65点なので、「点数がまるっきり入っていない」ということはないと思います。ただ、先ほどの私やすえさんの答案に比べると、「読み辛さ」を実感していただけると思います。

 

さて、その「読み辛さ」の原因ですが、もろさんは、設問要求で「製品面」と「サービス面」からの「方策」を求められているのに、「方策」と「留意点」の切り口から答案を作ってしまっています

 

さらに、「方策(前半部分の記述)」に関しては、主語がないため、何のことを答えているかが、一見しただけでは分かり辛くなってしまっているのです

 

採点者への「分かりやすさ」の観点と、自分自身が「設問要求から離れてしまわないようにする」という観点からも、「製品面は①~、②~、サービス面は①~、②~」と、最初にフレームを組んでしまうべきでしょう。

 

本当に、勉強になりますね!

 

■たくじ(54点)
製品に関しては、加工技術の向上や現行製品の改良による新商品開発により、高付加価値化を図り、各方面の顧客の要望に合う製品を提供する方策が考えられる。サービスについては、アフターフォローを行うことで顧客との接触機会や顧客満足度の向上を図り、リピート率の向上を図る方策が考えられる。

 

「製品は~、サービスは~」と書き始めているところは、見やすくて非常に良いですね。

 

そして、「製品面の記述」に関しては、私と似たような内容であることから、点数が入っているでしょう。

 

しかし、問題は「サービス面」なのですが、考えられる問題点は以下の2つです。

 

①与件文に基づく要素が全くない(つまり与件文に全く寄り添えていない)
②内容がまるっきり「事例Ⅱ」である(事例Ⅲで書くには不適当な観点からの解答である)

 

上記2つの問題点に関しては、これまで散々書いてきましたので、もう皆さんに多くを説明する必要はないですね。

 

第4問まとめ
80点クラス答案は、設問要求通りに、製品面と、サービス面からしっかりと、与件文を踏まえた(本の少しだけ考えた)記述をしている。

ポポさん
「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」
(再びですが、事例Ⅲは超単純なのです!)

 


 

<まとめ>
皆さん如何だったでしょうか。

 

なんだか、事例Ⅰは冒頭に宣言した通り、2次試験の「本質」に迫れたような気もするのですが、事例ⅡとⅢは「本質」というよりは、それぞれの事例を解く上で「私が皆さんに意識していただきたいこと」の集合体になってしまったような気がします(すいません)。

 

ただ、それでも、恐らく多くの気付きを得られる記事に仕上げることができたと考えています。

 

まとめます。

 

今回の事例Ⅲの記事でも、

 

①設問要求に沿って解答する
②解答内容は与件文を根拠とし、当たり前に考えられる内容を書く(変にひねらない)

 

ということが、2次試験問題を解く上での大原則であることを実感いただけたと思います。

 

そして、

 

事例Ⅲにおいては、

 

 

③生産管理(計画→統制(進捗・余力・現品管理)
④生産性向上・生産効率向上(標準化→マニュアル化→教育)

 

 

の切口が極めて大切であることが分かりました。

 

生産管理生産性向上・生産効率向上の切口は、以下のポポさんの言葉と一緒に、頭とノートに刻み込んでおくべきものでしょう。

 

「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」

 

なお、今回も私の分析だけでは、私自身の答案やすえさんの答案を活かしきれていないかもしれません。皆さんがお気付きのことがあれば、どしどしコメントしてくださいね!道場読者でノウハウを共有して今年の2次試験に合格しましょう!

 

最後まで読んでいただいた受験生の皆さんに、私が感銘を受けた「青い猫型ロボット」の言葉をお贈りします。

 

「人にできて、きみだけにできないことなんてあるもんか」

 

2次試験は簡単ではありません。でも、諦めないでください。

 

道場ブログを読んでいるアナタが合格出来ないはずがありません。

 

皆さんの合格体験記を読むことを楽しみにしています。

 

今回も長文(2万4千文字・・・、原稿用紙にして60枚・・・)へのお付き合い、本当にありがとうございました。

 

また、今回のシリーズのために再現答案を提供していただいた、「シンゴ、よこよこさん、かのさん、きゃっしい、なおくん、すえさん、もろさん、たくじ」には、心より感謝しています。

 

以上、だいまつでした。

 

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです!

 

平成30年8月18日(土)に開催した夏セミナーにはたくさんの受験生の方がお越しいただきました。本当にありがとうございます。参加された皆さんにお話を聞いていると、やはりメインコンテンツである8代目たっしーの解答プロセス解説の評判が良かった、という印象です。

 

また、道場セミナーの神髄ともいえる懇親会にも15名もの受験生にお越しいただきました。だいまつ的にはセミナーだけでは消化しきれない受験生の方々の疑問が解消でき、なおかつやる気モリモリになっていただけたように思っているのですが、如何でしょうか。

 

さて、前回から「平成29年度2次試験超高得点答案にみる2次試験合格のポイント!」と題して、3回シリーズで平成29年度試験の超高得点答案(80点クラスの再現答案)の分析を通じて、2次試験の本質に迫るべく記事を書いています(前回の記事はコチラ)。

 

本日は、シリーズ第2段として平成29年度2次試験の事例Ⅱを取り上げます。

 

今回の記事では80点クラスの答案2つに加えて、60点を少し超える答案、60点を下回る答案も比較対象として分析を行います。

 

<平成29年度事例Ⅱの再現答案提供者>

●かのさん(狩野詔子)・・・<開示得点78点>
現在は皆さんもよくご存じの某テーマパークで業務改善担当として働く、外資系の超大手コンサル出身かつ英語もペラペラなハイスペック診断士です。昨年のタキプロ関西の勉強会でだいまつと机を並べて勉強しており、今年のタキプロ関西のセミナーリーダーをされています。ちなみに、かのさんの平成29年度2次試験における総得点は290点でした。ハンパないですね。

合格体験記(コチラ
かのさんの事務所(コチラ

 

●きゃしい ・・・<開示得点78点>
言わずと知れた、道場9代目リーダーであり、圧倒的な知識量と超人的な頭の切れを備え、そして人格者でもある、ハイスペック診断士です。だいまつとzenzenのアニキがひそかに「きゃしいさま」とお呼びしていることを本人は知りません。ちなみに、きゃしいさまの平成29年度2次試験における総得点は280点でした。こちらもハンパないですね。

 

▲だいまつ・・・<開示得点64点>
私です。道場、ふぞろい、タキプロの3つの支援団体を兼務しています。最近は仕事、育児、受験生支援活動、実務従事案件、診断士の研究会活動で、要領が悪い私は常に寝不足気味です(まぶたってこんなに重かったんですね、知りませんでした)。

 

■なおくん・・・<開示得点49点>
タキプロ関西のリーダーです。昨年はTAC京都校の勉強会を仕切られていたそうなのですが、今年も京都校の勉強会にちょこちょこ顔を出して後輩指導をするなど、本当に面倒見が良い方です。・・・なんですけれども、今回は切られ役になっていただきます。ちなみに私はTAC難波校出身です。

 

なお、ここから先は平成29年度事例Ⅱの過去問を解いて、自分の解答や与件文を見ながら読むようにしてくださいね。でないと、今回も効果は10分の1以下ですよ!

 

過去問はLECのサイトからダウンロードできます(コチラ)。

 

では、さっそく、設問毎に答案を比べて分析をしていきましょう!

 


 

第1問(配点20点)
B社について、現在の(a)自社の強みと(b)競合の状況をそれぞれ60字以内で説明せよ。

【出題の趣旨】
B社の強みと、競合する大型スーパーや百貨店の現状を分析する能力を問う問題である。

 

(a)自社の強み
●かのさん(78点)
顧客の睡眠状況に合わせたこだわりの接客。副社長の技術を生かしたノベルティ。次期社長の保育士経験。井戸端会議の場の提供。

●きゃしい(78点)
強みは①睡眠状況を聞きながら商品を薦める接客力と信頼②ノベリティの誘客力③休憩コーナーや日用品販売による継続的な接点。

▲だいまつ(64点)
①顧客状況を踏まえた丁寧な接客による提案力②裁縫等の技術を生かしたノベルティ③井戸端会議参加者等の固定客の存在と関係性。

■なおくん(49点)
強みは①高い信頼の接客方法、②顧客に人気のノベルティを作成する裁縫・刺繍の技術、③井戸端会議での継続的な顧客接点、である。

 

<考察>
全員に共通するのは、①こだわりの接客②ノベルティという2つの要素ですね。第一段落に接続詞の「また」を挟んで並列的に記載がされていますから、ここは絶対に抜き出したいところです。

 

そのほかには、やはり現在のB社の商売を支える③井戸端会議が人気ですね。あと、かのさんは④次期社長の保育士経験、きゃしいは⑤日用品販売での継続的接点を書いています。

 

正直なところ80点クラス解答とその他の解答であまり差は感じませんでした。

 

ということは、本問は「みんなが取れる問題」ということになります。分かりやすく複数の解答根拠が与件文に埋め込まれているのに、ご自身の解答が斜め上を行ってしまっているのならば、なぜそうなってしまったかをよく振返ってください。

 

それと、もう一つ大切なところは、①「強み」しか聞かれていない、②制限文字数が少ない、③与件文に解答候補がたくさんある、という状況を踏まえて、皆さん「詰め込み・羅列型の答案」を作っている、ということです。

 

もし、ご自身が助言系の問題のように‘だらぁ~’と、一つの解答要素について書くような答え方をしていた場合には、状況に合わせて「詰込み型・羅列型の答案」が必要になってくることを、今回の設問からしっかりと学び取りましょう!

 

第1問(a)まとめ
①80点クラスの答案と、伸び悩み答案で明確な違いなし。
②「強み」しか聞かれていない(助言は求められていない)、制限文字数が少ない、与件文に解答候補がたくさんある、という状況では「詰込み型・羅列型の答案」スタイルを採用すべし。

 

(b)競合の状況
●かのさん(78点)
若年層住民の大半が買い物をしているが、寝具売場では高品質な商品や従業員がともに少なく充分な商品説明もできていない。

 

●きゃしい(78点)
大型スーパーは若年層住民の大半が買い物に利用しているが、高品質な商品が少なく、従業員も少なく、十分な説明が不足している。

 

▲だいまつ(64点)
低価格・低品質の品揃えで説明を必要としない商品を訴求する大手スーパー。品揃えの要望に応えられないこともある百貨店。

 

■なおくん(49点)
状況は①若年層住民の大半が大型スーパーで買い物をするようになり、②高品質な商品と、顧客説明する従業員が少ない状態である。

 

<考察>
かのさんと、きゃしいの解答がうり二つで驚きですね。競合を大型スーパーに絞って、与件文の4段落と8段落の記述から、全要素を抜き出しています。ただ、きゃしいは、「大型スーパー」という競合先を書いていますが、かのさんは競合先を所与のものとして記載を省略しています。設問要求に「競合する大型スーパーや百貨店の現状を分析し」との記載がありますし、主語がないとどちらの競合のことを書いているかが分からないため、今回の設問ではきゃしいの点数の方が高かったものと思われます。

 

競合の状況を聞かれた場合には、しっかりと「競合先はどこか」を書きましょう。

 

なお、かのさんが78点という高得点であることを考えると、本問で点数が入っていなかったということは考えにくいため、主語がなくても点数を与えられている可能性が高そうですね。

 

それから、お二人の解答を見て他に気付かれること(解答がうり二つになった理由)はありませんか?

 

2次試験問題を解く上で非常に大切なことですが、分かりましたか?

 

答えは「与件文の言葉をほぼそのまま使用している」という点です。

 

では、詳しく見て行きましょう。

 

まずは、前半部分です。

 

与件文に「若年層住民の大半が大型スーパーで買い物をするようになり」とあるため、かのさんは「若年層住民の大半が買い物をしているが」、きゃしいは「大型スーパーは若年層住民の大半が買い物に利用しているが」と、解答しています。

 

次に後半部分です。

 

与件文に「高品質な商品が少ないこと、従業員がほとんどおらず、十分な説明もできていない」とあるため、かのさんは「高品質な商品や従業員がともに少なく充分な商品説明もできていない」、きゃしいは「高品質な商品が少なく、従業員も少なく、十分な説明が不足している」と、解答しています。

 

どうですか?与件文「まんま」ですよね。

 

言葉としてはやや不適切かもしれませんが、4段落と8段落の記述を抜き出して前後を入れ替えたりして、組合せているだけですね。平成29年度の事例Ⅰを分析した際にもお伝えしましたが、83点を取ったシンゴは与件文の言葉をそのまま使い、変な言い換えをしていませんでした

 

80点クラス答案を見る限り言い換えは極力せずに与件文の言葉をそのまま使っています。それならば皆さんもシンゴやかのさん、きゃしいと同じように変な言い換えはせずに、ストレートに与件文の言葉を使うように心がけたいですね。

 

・・・皆さん大丈夫だと思いますが、「変な言い換えをしてないか」を、事例問題を解く前後のチェック項目に入れてくださいね。

 

↑私のこのコメントを見ずに、「チェック項目として採用しよう」考えていた方はOKなのですが、「ふーん、なるほど、まあ今度解くときは言い換えに少し注意して解いてみっか」くらいの意識でいると、人間は結構忘れやすい生き物なので、なかなか(というか全然)改善は進みません。

 

普段から意識してトレーニングしているか、していないかが、本番でできるか、できないか、につながります。極度の緊張状態に置かれる本試験会場で普段以上に実力なんて発揮できるわけがありません

 

道場のブログに限らずですが、気付きを上手く自分の勉強の中に取り入れている方、つまりは自分のプロセスに修正をかけることができる方が合格するのだと思います。なので、皆さんもブログの内容等を上手く自分の勉強の中に取入れる工夫をしてくださいね!

 

今年の2次試験に受かるために。

 

・・・偉そうにすいません。「今回の記事を読んで、普段自分がトレーニングするときの何を変えるのか」ということを意識していただけると、だいまつは本当に嬉しいです。

 

えらく脱線してしまいました。

 

話を本線に戻します。

 

続いて、私の答案を見てください。

 

▲だいまつ(64点)
低価格・低品質の品揃えで説明を必要としない商品を訴求する大手スーパー。品揃えの要望に応えられないこともある百貨店。

 

ああ、もう恥ずかしい。「低価格」など与件文のどこにも書いてありません。もちろん、家族経営で手厚い接客対応をしているB社と比べた場合に、大手スーパーが(低品質)低価格だということは推測できますが、与件文に書いてないことを「多くの受験生が書くか」、また「出題者が期待をしているか」、といわれれば、そんなことはないでしょう。アクセルを踏み過ぎた感が否めません。

 

続いて「低品質」部分は、与件文の「高品質な商品が少ない」という箇所を言い換えてしまっています(今回は意味が通るのでセーフかもしれませんが)。あと、競合を分析する上で大切な「若年層」というターゲット(顧客層、だれに)の記述が漏れています

 

一方で、競合相手として「百貨店」を書けているところは、我ながら褒めても良いのではないかと思います。私は、「B社の売上の25%を占める婦人服で競合していること」を根拠に書きましたが、出題の趣旨を見ても恐らく正解と考えて間違いないでしょう。

 

もっとも、競合先として百貨店を書いてしまったために字数が足りずに「若年層」というキーワードを入れられなかったのですが・・・。やはり、全部が全部、なかなかうまく行きませんね。

 

けれども、2次試験は100点を狙う試験ではないので、本番は「こだわり過ぎない」ことも大切です。トレーニングの時はどうすれば短い時間の中で分かりやすい言葉で、必要な要素を漏れなく盛込むことができるかを振返るようにしつつ(これは大切なプロセス)、本番は時間との勝負ですから、ある程度妥協していきましょう。

 

本試験の2週間前くらいからは、本番を想定して「こだわり過ぎず、そこそこの解答を書く」ことを練習しても良いかもしれませんね。

 

最後になおくんです。

 

■なおくん(49点)
状況は①若年層住民の大半が大型スーパーで買い物をするようになり、②高品質な商品と、顧客説明する従業員が少ない状態である。

 

前後の文章がつながっていないところに問題がありそうですね。具体的には、主語が「大型スーパー」ではないため、後半部分(②)の記述が宙に浮いてしまったような答案になってしまっています。

 

例えばですが、

 

「大型スーパーは①若年層住民の大半が買い物をしているが、②高品質な商品と、顧客説明する従業員が少ない状態である。」

 

以上のように組み替えると、どうでしょうか。主語を「大型スーパー」に変えて、「するようになり」という部分を「しているが」に変えただけですが、見違えるような解答になったと思いませんか

 

なおくんの解答は、与件文から引用してくる箇所・着眼点はGOODなのですが、文章の作り方(今回は主語が問題)によって、特に後半部分の記述が死んでしまっています

 

日本語としての正しさが如何に大切かを感じていただけたのではないでしょうか。

 

ちなみに(脱線始まり)、だいまつは受験生支援活動のなかで再現答案と開示得点を目にすることが多いのですが、「キーワード」と呼ばれる与件文の記述をしっかりと抜き出せているのに、開示得点がやたら低い答案がまれにあります。

 

そうした答案をよくよく分析すると、概ね「文章(国語)がおかしい」のです。例えばですが、平成29年の事例Ⅰの第3問で「HACCP」が解答要素となっていました。多くの受験生は「戦略的メリットは、HACCPに準拠することで品質を確保できたこと」と、書いています。

 

しかし、とある答案は「HACCPに準拠することで国際展開の足掛かりができたこと」というような趣旨の解答をしていました。確かにHACCPは国際標準規格なので、海外展開を目指す企業であれば、戦略的メリットになり得ると思いますが、A社はこれまでは地元でしか商売をしていませんし、これから目指すのも全国市場への進出(国内)です。とすると、HACCPという解答要素を盛込めてはいるものの、A社の状況から考えると全くおかしな(斜め上を行く)答案と言えます。・・・つまりは、与件文に寄り添っていないということですね。

 

実は、このような「解答要素・キーワードOK、でも開示得点低い」答案には、上記例(HACCP)で挙げた「事例企業の状況(つまり与件文)を踏まえていない解答」だけでなく、「国語的におかしくて意味が通じない解答」など、一枚の答案用紙の中に複数の「まずい箇所」がありました。

 

つまりは、採点者が「この答案を書いた受験生は、解答要素は抜き出せているが、根本的なこと(A社の状況)を分かっていないな」と評価すれば、バッサリと切り捨てられてしまう可能性が高いということです。

 

国語(因果を含め)が、如何に大切かを分かっていただけましたでしょうか。

 

ですから、皆さんは「因果のおかしな文章になっていないか」「国語的に大丈夫か」復習の際のチェック項目に入れて、PDCAがまわるように工夫をしてくださいね(為念です)。

 

第1問(b)まとめ
①与件文の言葉をほぼそのまま使用する。
②「事例企業の状況を踏まえておらず、国語的におかしな答案」はダメ。特に主語を外すと、途端に何を書いているかが分からなくなる。

 


 

第2問(配点25点)
B社はボランタリー・チェーン本部から新たに婦人用ハンドバッグの予約会の開催を打診された。B社は現在のデータベースを活用しながら、この予約会を成功させようと考えている。そのためには、どのような施策を行うべきか。120字以内で助言せよ。

 

【出題の趣旨】
データベースに登録された購買履歴や住所などを活用しながら新たな予約会を成功させる施策について、助言する能力を問う問題である。

 

●かのさん(78点)
①顧客が以前購入した服とのコーディネートや好みに合わせ品揃えする。②配達先住所へDMを送付。③混雑解消の為開催期間を延長、非混雑時間をおすすめ時間帯としてDMに掲載。④DB活用し次期社長も接客支援。

 

●きゃしい(78点)
施策は①データベースの購買履歴や好みの情報を元にした品ぞろえとし②副社長の裁縫・刺繍の技術を活かしたノベルティで誘客し③住所や好みの情報を活用し顧客に応じたDMを送付し④井戸端会議で紹介することで口コミを促し、リピーターの重要顧客の来店を促す。

 

▲だいまつ(64点)
施策は、データベースに登録された情報を活かし、①過去の婦人服の購入情報を活かし、服に合うハンドバックを品揃えする②井戸端会議で予約会の告知をする③住所情報を活かし、DMを発送し情報を発信する④一部時間帯で予約制を導入し、需要を逃さない。

 

■なおくん(49点)
施策は、①顧客台帳の購買履歴と好みからなるデータベースより婦人用ハンドバック販売案内用のDMを作成して送付する事、②井戸端会議メンバーからの様々な顧客要望に応え、口コミにて展示会情報を伝達する事、で展示会への集客を増加させ売上拡大を図る。

 

<考察>
かのさんときゃしいの答案に共通する解答要素としては、①履歴情報を活用した品揃え(4Pのプロダクト)、②住所情報に基づくDM(4Pのプロモーション)ですね。出題の趣旨には「データベースに登録された購買履歴や住所などを活用しながら」との記載がありますから、お二人ともお見事です。

 

事例Ⅱですから、4Pの観点は必須ですね。特にプロダクト(製品戦略)と、プロモーションは、超頻出の切口なので、常に意識しておきたいところです。ちなみに、プレイス(チャネル戦略)とプライス(価格戦略)はめったに問われません。プライス(価格戦略)が問われたのはだいまつの記憶が確かであれば、平成26年度事例Ⅱの第4問(介護付ツアーの客単価向上)くらいです。異論があればコメントをいただけると受験生の皆さんの「正しい認識」につながるため、大変助かります。

 

続いて、私の答案を見てください。

 

▲だいまつ(64点)
施策は、データベースに登録された情報を活かし、①過去の婦人服の購入情報を活かし、服に合うハンドバックを品揃えする②井戸端会議で予約会の告知をする③住所情報を活かし、DMを発送し情報を発信する④一部時間帯で予約制を導入し、需要を逃さない。

 

プロダクト、プロモーションの2つの切口からの解答要素がありますね。しかしDMの活用に関して「住所情報を活かし、DMを発送し情報を発信する」しか書いていません(単なる「開催情報の告知」に留まっています)。

 

一方で、80点クラス答案のお二人はと言いますと、

 

かのさんは「雑解消の為開催期間を延長、非混雑時間をおすすめ時間帯としてDMに掲載」と解答することで、DMに「開催告知+α」の要素を盛り込んでいます。また、きゃしいも、「住所や好みの情報を活用し顧客に応じたDMを送付」とB社ならではの「+α(One to One)」の要素を盛り込んでいます。

 

プロモーション(DM)における解答の広がりが、お二人と私の答案で差が付いたポイントでしょう。

 

それと、出題の趣旨には「データベースに登録された購買履歴や住所などを活用しながら新たな予約会を成功させる施策」という記述がありますから、きゃしいの「②副社長の裁縫・刺繍の技術を活かしたノベルティで誘客し」という部分にも、しっかりと点数が入っているでしょうね。

 

いや、お見事です。

 

それにしても、与件文を根拠にした解答を書くことは、本当に大切ですね。

 

加えてですが、私は、きゃしいの解答にある「誘客」という単語が、すごく短くて めちゃくちゃ使えそうだと思いました。みなさんも是非チャンスがあれば使ってくださいね。ちなみにきゃしいは第1問(a)でも「誘客力という単語を使っていますね。

 

最後になおくんの答案を見ておきましょう。

 

■なおくん(49点)
施策は、①顧客台帳の購買履歴と好みからなるデータベースより婦人用ハンドバック販売案内用のDMを作成して送付する事、②井戸端会議メンバーからの様々な顧客要望に応え、口コミにて展示会情報を伝達する事、で展示会への集客を増加させ売上拡大を図る。

 

①はプロモーションの視点で解答できていますが、プロダクト(品揃え)の観点が解答にありませんね。それに②の「井戸端会議メンバーからの様々な顧客要望に応え」という部分は抽象度が高くなっていますね。抽象度が高くなってしまう理由(今回のなおくんの解答で言えば「様々な顧客要望に答え」という表現)は、①設問要求や与件文の記述から最も解答要素としての優先度が高い部分が見抜けていない、②そのため、解答の根拠を明確にすることができないから、だと考えられます。

 

ちなみにですが、なおくんの答案は、②もプロモーションの要素となっています。つまり切口が①と被ってしまっていることに皆さんお気付きになったでしょうか。

 

80点クラス答案のお二人がそうされていたように、②の部分は、「顧客DBの好み情報→品揃え」とした方が設問要求・与件文に寄り添っていますし、さらに4Pの視点からも、切口を分散させられますね。

 

4P(フレームワーク)を意識していれば、こうした「ダブリ」を防げ、よく言われる「多面的な」答案を作れていた可能性があります。

 

・・・なので皆さんは、事例Ⅱの問題を解くときには、「4Pの視点で考えられたか」を復習する際のチェック項目に入れてください

 

ここは大切なのでもう一回言いますよ。事例Ⅱでは4Pがめちゃくちゃ重要なので、「4Pの視点で考えられたか」をチェック項目に入れてくださいね

 

第2問まとめ
80点クラスの答案は
①4Pの観点を意識し、特にプロダクト(製品戦略)と、プロモーションの超頻出の切口から解答している
②One to Oneというマーケティング上目指すべき姿を意識して解答している
③DB活用からのダイレクトメール発送では、単なる告知に留まらず、与件文から考えられる+αの役割を付与している

 


 

第3問(配点30点)
地域内の中小建築業と連携しながら、シルバー世代の顧客生涯価値を高めるための施策について、120字以内で助言せよ。

 

【出題の趣旨】
地域内の需要の変化を踏まえて、中小建築業と連携しながらターゲット層の顧客生涯価値を高める施策について、助言する能力を問う問題である。

 

●かのさん(78点)
①介護のための改装に際し介護ベッドと寝室とトータルで提案。②日用品の宅配や介護ベッドのメンテナンスサービスを実施。その際、自宅設備に関するニーズを収集し建築業に情報共有する。利用頻度向上で固定客化。

 

●きゃしい(78点)
中小建築業と連携し、休憩コーナーでB社の接客力と信頼を活かし、介護のための改装相談とそれに合う介護ベッド等の介護用品の販売を行い、シルバー世代の顧客台帳情報を活かし、顧客に合った商品を販売し、顧客との関係強化を図る。

 

▲だいまつ(64点)
施策は、今後介護が必要となるシルバ世代に対して、①地元の中小建築業者と組み、介護のための改装と寝具を、丁寧な接客で聞きながらトータル提案する。②併せて改装には地元のガラス製品も取入れ、顧客関係性・愛顧を高め、固定客化で顧客生涯価値を高める。

 

■なおくん(49点)
施策は、地域内の中小建築業の社員を井戸端会議に勧誘し、メンバーの建築に関するニーズに応えてもらう事である。シルバー世代の介護の改築要望や、その子育て世代の建築需要に応える事で、シルバー世代との顧客関係性と顧客生涯価値を高める。

 

<考察>
かのさんときゃしいの答案を見ると、やはり素晴らしいと思うのは、①介護改装×介護ベットという、与件文にあるキーワードを見逃さずに答案に盛込んでいるところです。

 

恐らく二人とも、出題の趣旨にある「地域内の需要の変化を踏まえて」という部分までは、意識できていなかったでしょうが、与件文の「介護のための改装が増えている」という記載から、「介護改装×介護ベット」は、「中小企業建築業×B社の連携」につながる、と考えて素直に解答を書いたのでしょう

 

また、設問要求の「顧客生涯価値」という部分について、かのさんは「②日用品の宅配や介護ベッドのメンテナンスサービスを実施→利用頻度向上・固定客化」という、LTVの向上に資する施策を答案にしっかりと盛込んでいます。

 

一方きゃしいは、①休憩コーナー、②B社の接客力・信頼、③顧客台帳活用という強みを並べて解答に説得力を持たせようとしています。ただし、与件文の「寝具は購買隔壁が長く、顧客との接点が切れやすいが、日用品は購買隔壁が短いので、B社が顧客との継続的な接点を作りやすくなった」という「過去の成功体験かつ経営資源」を解答要素として活用できていません

 

そのため、本問では、きゃしいよりもかのさんの得点の方が高かったのではないでしょうか。

 

それから、事例Ⅱにおいては、全ての設問において「誰に、何を、どのように、効果」のフレームで答案を検討したいところですが、今回は設問文に「シルバー世代」と、ターゲット(つまり「誰に」)が明確に書かれているため、お二人は解答の中で「誰に」を、わざわざ書かなかったのだと考えられます。

 

すなわち、「何を、どのように、効果」しか書いていない訳です。

 

設問要求に応じてベースとなるフレームから必要な部分だけを抽出して使う、こうしたお二人の対応力の高さも、大変に勉強になりますね。

 

また、お二人とも効果をしっかりと盛込んでおられますね。かのさんは「利用頻度向上で固定客化」、きゃしいは「顧客との関係強化を図る」です。事例Ⅱでマーケティング戦略の助言を問われたら、「効果」を入れる、これも大切なことですね。

 

それでは、私の答案を見て行きましょう。

 

▲だいまつ(64点)
施策は、今後介護が必要となるシルバ世代に対して、①地元の中小建築業者と組み、介護のための改装と寝具を、丁寧な接客で聞きながらトータル提案する。②併せて改装には地元のガラス製品も取入れ、顧客関係性・愛顧を高め、固定客化で顧客生涯価値を高める。

 

・・・「誰に」を書いちゃっていますね。減点にはならないまでも、字数を無駄にしてしまっている可能性があります。言い訳をしておくと、当日は加点狙いで‘敢えて’書いたのですが、かのさんときゃしいの解答から考えて、「無くても」問題なかったでしょう。

 

皆さんの解答は如何ですか?

 

設問要求からして、聞かれてもないのに(今回の設問では「誰に」は不要なのに)、「加点狙いでこの知識・切口を盛込んでやれ」という感じで、自分よがりな答案を作っている時がありませんか

 

今回のだいまつのは、まだ前後の文脈に上手くハマる内容だから良いものの、もしこれが切口重視の的外れ解答要素を無理やり詰め込んだものだったなら・・・、文章全体の意味が通じなくなり、下手をすると第1問(b)のところでお伝えしたように「日本語的におかしな文章」になってしまい、採点者にバッサリと切り捨てられてしまう可能性すらあります。

 

人によるかもしれませんが、ムリに解答要素をねじ込もうとすると、全然話がつながらないため、余計に訳が分からなくなって、「あーでもない、こーでもない」と考えた末、解答が荒れます(日本語としておかしくなります)。

 

80点クラス答案は、やはり「設問要求に沿って必要な解答要素に文字数を割いている」、という事実を心に深く刻むべきでしょう。

 

さて、続けます。

 

「①地元の中小建築業者と組み、介護のための改装と寝具(何を)を、丁寧な接客で聞きながらトータル提案する(どのように)」という部分は、「何を、どのように」をちゃんと書けていますが、完全にダメなのが、「介護ベット」ではなく「寝具」という単語を使っている点でしょう。先ほど申し上げたように「介護改装×介護ベット」だからこそ地元の中小建築業者との連携が成り立つわけですから、単なる「寝具」にしてしまうとこの部分の根拠が薄くなります。

 

別に「寝具」でも良いじゃないか、と考える方がいらっしゃるかもしれませんので、与件文をもう一度確認しておきましょう。

 

第1段落です。

 

「品揃えは、布団、ベッド、マットレス、ベビー布団、ベビーベッド、介護ベッド、布団カバー、枕、パジャマなどである。」

 

なぜ、「布団、ベッド、マットレス、布カバー、枕、パジャマ」ではなく、「布団とベッド」と被る「ベビー布団、ベビーベッド、介護ベッド」まで、‘わざわざ’与件文に書いてあるのでしょう。

 

皆さん、もうお分かりになりますよね。

 

わざわざ表現」です。

 

ここまであからさまに与件文に余計なことを書いているということは、出題者は第3問で「介護ベッド」を、第4問で「ベビー布団、ベビーベッド」を根拠として使ってほしかったと想定されます。

 

なのに、だいまつはこんな分かりやすいサインを見落とし、「介護ベッド」を「寝具」と言い換えてしまいました。本当にイケてませんね。

 

与件文の記述に基づいて、「言い換えをしない」ことで、採点者に評価をしてもらえるようにしましょう。

 

それと、私の答案の「②併せて改装には地元のガラス製品も取入れ」というのは、ガラスがX市の産業の中心だから、と考えて盛り込んだのですが、これも「与件文の気になったところを無理やり盛込んでしまう」という、典型的なダメパターンですね。

 

「改装にガラス地元のガラス製品を取入れる」と、「B社における顧客生涯価値が向上」しますか? そんな訳ないですよね!全然つながりません。

 

本問では、かのさんが解答されているように、「顧客生涯価値 = 日用品購入」が正解であった可能性が高いでしょう。しかし、こんなに単純で明快な解答根拠が与件文に埋まっているのに、「気になったところを優先して答案に盛込んでしまう」のですから、人間とは恐ろしいものです。是非、反面教師にしてくださいね。

 

最後になおくんの解答を見ておきましょう。

 

■なおくん(49点)
施策は、地域内の中小建築業の社員を井戸端会議に勧誘し、メンバーの建築に関するニーズに応えてもらう事である。シルバー世代の介護の改築要望や、その子育て世代の建築需要に応える事で、シルバー世代との顧客関係性と顧客生涯価値を高める。

 

一見すると、与件文に書いてある記述に基づいて、分かりやすい答案を作れている、と評価できてしまいそうですが、かのさんが書かれている①地元中小建築業×介護ベット②日用品で継続的に接点による顧客生涯価値向上、の観点と比較すると、やはり説得力に劣ります。

 

恐らくなおくんの答案では、ほとんど点数を得ることはできなかったでしょう。

 

事例Ⅱは、与件文に使えそうなネタがたくさん落ちていることが多いですが、単にそれらを組み合わせて、もっともらしい解答を作っただけでは得点は伸びないことが今回のなおくんの答案から分かります。

 

与件文に基づくことは必須条件ですが、だからと言って、やみくもに与件文の言葉を繋ぎ合わせただけでは得点にはつながりません

 

かのさんのように、設問文と与件文を適切に紐つけたいですね。

 

もう一度、かのさんの答案を確認しておきましょう。

 

●かのさん(78点)
①介護のための改装に際し介護ベッドと寝室とトータルで提案。②日用品の宅配や介護ベッドのメンテナンスサービスを実施。その際、自宅設備に関するニーズを収集し建築業に情報共有する。利用頻度向上で固定客化。

 

かのさんの答案における設問文と与件文の対応関係を整理しておきます。

 

①地域内の中小建築業(設問文)→品揃えに介護ベット(与件文第1段落)+X市内では介護のための改装増加(与件文第2段落)

 

②シルバー世代の顧客生涯価値を高める(設問文)→寝具は購買間隔が長く、顧客との接点が切れやすいが、日用品は購買間隔が短いので、B社が顧客との継続的な接点を作りやすくなった(与件文第5段落)+現社長が配達時に記録した住所(与件文第10段落)

 

うーん、素晴らしい。

 

第3問まとめ
80点クラスの答案は
①介護改装×介護ベットという、与件文にあるキーワードを見逃さずに拾い切っている
②設問要求に沿って「誰に」は敢えて答案に盛込んでいない
③マーケティング戦略の助言にあたって「効果」を書いている
(ちゃんと、誰に、何を、どのように、効果)を意識して、どの要素が設問の解答として必要かを考えている。

 


 

第4問(配点20点)
B社は今後、シルバー世代以外のどのセグメントをメイン・ターゲットにし、どのような施策を行うべきか。図を参考に、120字以内で助言せよ。

 

【出題の趣旨】
地域内の人口構成を踏まえて、新たなターゲット層を設定し、ターゲット層のニーズに応じた施策について、助言する能力を問う問題である。

 

●かのさん(78点)
0~10代の子供と30~40代の親の子育て世代を標的顧客とする。助言は①次期社長の保育士経験を活かし、子供が快眠できる寝具を名前の刺繍入りで提案。②入園用品のアドバイスと販売会、親向け裁縫刺繍教室の開催。③親子で安心して使える日用品の販売。

 

●きゃしい(78点)
30代の子育て世代をターゲットとし昼寝用布団等の子供用寝具や保育園用品やその素材を販売する。副社長の裁縫・刺繍の技術を活かした保育園用品の手作り教室や親と子の快眠教室の開催により口コミを喚起し新規顧客獲得と既存顧客との関係強化で固定客化を図る。

 

▲だいまつ(64点)
施策は、全国と比べて構成比の高い10歳以下の子供を持つ、30歳代の子育て世帯に対し、①商店街飲食店と組んで料理教室を行う②商店街小売店と組んで子供用商品の品揃えを増やす。以上による顧客接点拡大と愛顧向上で、新規顧客獲得と固定客化し、地域繁栄も実現。

 

■なおくん(49点)
ターゲットは、30歳代で10歳以下の子供を持つX市の子育て世代である。施策は、子育て世代向けに親子イベントを開催して顧客ニーズを収集し、顧客満足を満たす商品を開発する。また、B社の事業継続のためにも、地域の顧客満足を高め、地域の繁栄を図る。

 

<考察>
まず、メイン・ターゲットを問う設問要求に対しては、4人とも「30歳代」、「子育て世代」という「図から読み取れる要素」を確実にピックアップして答案に盛込むことができています。本問は、平成27年度事例Ⅱ(商店街組合)の第1問で問われたのと同じようなグラフであったことから、全員が上手く対応できたのではないかと思われます。

 

ちなみにだいまつのみ、「全国と比べて構成比の高い」という解答要素を入れています。80点クラス解答では盛り込まれていませんが、出題の趣旨の「地域内の人口構成を踏まえて」という部分を踏まえれば、加点になった可能性はあります。

 

ここで少しだけ皆さんのため覚えていただきたい1次知識を書いておきます(脱線始まり)。

 

事例Ⅱでターゲット(誰に)を問われて解答を作るときには(与件文を見るときにも)、デモ、ジオ、サイコといった1次試験で習った知識を毎回ひっぱり出してきましょう。なぜならこうした切口が解答要素となり加点ポイントになるからです。

 

例えば、今回の「30歳代」、「子育て世代」はデモグラフィックですよね。平成28年度以前の過去問に目を向ければ、「X市内の顧客、X市外の顧客」という属性が登場しますが、これはジオグラフィックでしょね。そして、さらに「高くても良いものを求める、高付加価値を求める」という属性も登場しますが、これはサイコグラフィックですね。

 

こうした、デモ、ジオ、サイコの要素が与件文に落ちていればターゲットを修飾する言葉として盛り込んでしまいましょう

 

ただし、第3問でお伝えしたように、設問文で既にターゲットが明示されている場合には、「誰に」は不要で、「何を、どのように、効果」という要素が解答項目になると考えておきましょう。

 

さて、まずはかのさんの答案です。

 

●かのさん(78点)
0~10代の子供と30~40代の親の子育て世代を標的顧客とする。助言は①次期社長の保育士経験を活かし、子供が快眠できる寝具を名前の刺繍入りで提案。②入園用品のアドバイスと販売会、親向け裁縫刺繍教室の開催。③親子で安心して使える日用品の販売。

 

①の部分を分解すると、「子供が快眠できる寝具を名前の刺繍入り」は、「なにを(プロダクト)」に当たりますし、「次期社長の保育士経験を活かし~提案」は、「どのように」にあたります。それにしても、強みの刺繍をこのような形で「製品」に結びつけてくる発想力は凄いですね。

 

②はやや詰め込み感がありますが(どのようにの部分だけしかありません)、与件文から考えられる内容です。

 

ただし、事例Ⅱの基本フレームワークの「誰に、何を、どのように、効果」の観点から考えれば、④の記述を外して、B社の売上UPにつながる「新規顧客の獲得」や、次期社長が課題だと考えている「地域繁栄」といった点を、「効果」として盛込めればさらに得点を得られた可能性が高いのではないでしょうか。

 

●きゃしい(78点)
30代の子育て世代をターゲットとし昼寝用布団等の子供用寝具や保育園用品やその素材を販売する。副社長の裁縫・刺繍の技術を活かした保育園用品の手作り教室や親と子の快眠教室の開催により口コミを喚起し新規顧客獲得と既存顧客との関係強化で固定客化を図る。

 

きゃしいの解答は「昼寝用布団等の子供用寝具や保育園用品やその素材」という部分が「何を(プロダクト)」にあたります。

 

そして、「副社長の裁縫・刺繍の技術を活かした保育園用品の手作り教室や親と子の快眠教室の開催により口コミを喚起し」という部分が「どのように」にあたります。

 

さらに、「新規顧客獲得と既存顧客との関係強化で固定客化を図る」という部分が「効果」にあたります。

 

もちろん、「30代の子育て世代をターゲットとし」という部分が「誰に(ジオ)」にあたりますよね。

 

そう考えると、きゃしいの解答は、今回のマーケティング戦略の助言に対して、「誰に、何を、どのように、効果」の全要素が入っていると思いませんか。

 

重要なので、もう一度きゃしいの解答を「誰に、何を、どのように、効果」で分解しておきます。

 

 

誰に:30代の子育て世代をターゲットとし

 

何を:昼寝用布団等の子供用寝具や保育園用品やその素材を販売する。

 

どのように:副社長の裁縫・刺繍の技術を活かした保育園用品の手作り教室や親と子の快眠教室の開催により口コミを喚起し

 

効果:新規顧客獲得と既存顧客との関係強化で固定客化を図る。

 

 

ここで、「誰に、何を、どのように、効果」のフレームワークの使い方を確認するために、第3問のきゃしいの解答ももう一度詳しく見ておきましょう。

 

●きゃしい(78点)(第3問の解答)
中小建築業と連携し、休憩コーナーでB社の接客力と信頼を活かし、介護のための改装相談とそれに合う介護ベッド等の介護用品の販売を行い、シルバー世代の顧客台帳情報を活かし、顧客に合った商品を販売し、顧客との関係強化を図る。

 

第3問で解説したように、設問文に「誰に(シルバー世代)」は書かれているため、「誰に」の記載はありません。

 

そして、「それに合う介護ベッド等の介護用品」という部分が「何を(製品)」にあたります。

 

さらに、「中小建築業と連携し、休憩コーナーでB社の接客力と信頼を活かし、介護のための改装相談と・・・、シルバー世代の顧客台帳情報を活かし、顧客に合った商品を販売し」という部分が「どのように」にあたります。

 

最後に、「顧客との関係強化を図る」が「効果」です。

 

「日用品」というキーワードは拾い漏れているかもしれませんが、きっちりと「何を、どのように、効果」の構造になっています。

 

本当に勉強になりますね。だいまつとzenzenのアニキが、「きゃしいさま」と崇めているのも首肯いただけたのではないでしょうか。

 

さて、続いてはだいまつの答案です。

 

▲だいまつ(64点)
施策は、全国と比べて構成比の高い10歳以下の子供を持つ、30歳代の子育て世帯に対し、①商店街飲食店と組んで料理教室を行う②商店街小売店と組んで子供用商品の品揃えを増やす。以上による顧客接点拡大と愛顧向上で、新規顧客獲得と固定客化し、地域繁栄も実現。

 

パッと見た瞬間に、「ダメだ」と分かる答案ですね。与件文に記載されている「次期社長の保育に関するノウハウ」はどこに行ってしまったのでしょうか。それと見ていただくと分かる通り、「どのように」はありますが、「何を」がほとんどないですね(かろうじて「子供要商品の品揃え」が「何を」に当たるくらいです)。

 

一方で、「効果」だけはこれでもか、というくらいに書いています。なお、次期副社長が課題として認識していた、「地域繁栄」に関しても最後に触れることができている点は評価できると思われます。

 

第3問(日用品)に引続き、本問においても解答要素として期待されているポイント(次期社長の保育ノウハウ)を外してしまった私ですが64点を獲得できています。これは、第1問や第2問に加え、第3問(介護寝具)と第4問(ターゲット+効果)の一部で、得点を重ねることができたからこその結果でしょうね。

 

最後に、なおくんの答案を見ておきましょう。

 

■なおくん(49点)
ターゲットは、30歳代で10歳以下の子供を持つX市の子育て世代である。施策は、子育て世代向けに親子イベントを開催して顧客ニーズを収集し、顧客満足を満たす商品を開発する。また、B社の事業継続のためにも、地域の顧客満足を高め、地域の繁栄を図る。

 

だいまつと同じですね。「効果」はしっかりと書けているのに、「何を」が全然書けていませんね。例えばですが、「施策は、親子イベントを開催して顧客ニーズを収集し、顧客満足を満たす商品を開発する」という部分を、「施策は、ベビー布団を、快眠のための親子教室で子供の睡眠状況を聞きながら提案し」に変えると、与件文に沿って「何を」「どのように」の要素を答案に盛込むことができます。

 

どうでしょうか、皆さん。

 

ちょっとした差だと思うのですが、ここら辺が78点をたたき出すきゃしいとの差です。

 

「誰に、何を、どのように、効果」のフレームワークが、事例Ⅱを解く上で如何に大切かをお分かりいただけましたでしょうか。

 

第4問まとめ
80点クラスの答案は
「誰に、何を、どのように、効果」がバランスよく盛り込まれている(きゃしい)

 

<まとめ>
如何だったでしょうか。78点答案×2を見てどのようなことにお気づきになったでしょうか。

事例Ⅰに引続き、事例Ⅱを分析して思ったのが、

「設問文で問われたことに対して、与件文の記述を根拠に、そりゃそうだと思える解答を書いている」

という点です。

 

事例Ⅰのシンゴに引続き、かのさんやきゃしいの80点クラス答案には、「独創的な解答内容」はありませんでした。

 

一方でだいまつの解答や、なおくんの解答は、設問文や与件文を無視した内容の記述が目立ちました。

 

今回の記事を通じて、

 

①設問要求に沿って解答する
②解答内容は与件文を根拠とし、当たり前に考えられる内容を書く(変にひねらない)

 

という部分が、2次試験問題を解く上での大原則であることが分かり、

 

そして、

 

事例Ⅱにおいては、

 

③4Pの視点
④「誰に、何を、どのように、効果」

 

の切口が極めて大切であることが分かりました。

 

個人的には前回の事例Ⅰに比べると目新しい発見はなかったように思います。しかしながら、今回の分析を通じて、事例Ⅱではやはり上記の③と④がとても大切であることが確認できました。

 

皆さん、今回の記事を学習に「すぐ」活かしてくださいね。

 

なお、今回も私の拙い分析力では、かのさんときゃしいの答案を活かしきれていないはずなので、皆さんがお気付きのことがあれば、どしどしコメントしてくださいね!道場読者でノウハウを共有して今年の2次試験に合格しましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

以上、だいまつでした。次回は平成29年度の事例Ⅲです。
(今回は1万8千文字、皆さんお疲れさまでした)

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです!

 

1次試験対策お疲れ様でした。1次試験を余裕で通過された方、ぎりぎりで通過された方、惜しくも涙を飲んだ方、様々おられると思います・・・。

 

1次試験を見事に通過された方は10月21日の決戦に向けて、「今年絶対に受かる」そう誓って、死にもの狂いで勉強してください。

 

惜しくも涙を飲んだ方は、なかなか気持ちの整理がつかないと思いますが、諦めず来年に向けた準備に取組んで行きましょう!

 

さて、今回から「平成29年度2次試験超高得点答案にみる2次試験合格のポイント!」と題して、3回シリーズで平成29年度試験の超高得点答案(80点クラスの再現答案)の分析を通じて、2次試験の本質に迫っていきたいと思います。

 

例えば、平成29年度の事例Ⅰは配点20点の問題が5問出題されましたが、80点クラスの超高得点答案は、多少の凸凹はあるでしょうが、各設問16点前後を獲得している可能性が高いと言えます。

 

診断協会が想定する「答え」に極めて近い、超高得点答案を分析すれば、きっと皆さんが知りたかった「合格のするためのポイント(正解や2次試験の姿)」が見えてくるはずです。

 

きっとね!

 

また、今回の記事では80点クラス答案に加えて、60点を少し超える答案、60点を下回る答案も比較対象として分析を行います。つかみどころのない2次試験ですが、超高得点解答とそれ以外の答案を比較していけば、2次試験の真相にさらに迫ることができるはず。

 

ただし、このイントロを書いている時点では、私もどんな結果になるかは「全く分からない」のですが・・・。

 

ちなみに、記事の内容に入る前に、皆さん「得点開示」という制度を御存じでしょうか。少し前まで中小企業診断士の2次試験は、各受験生の得点を開示していませんでした。唯一開示される情報としては、不合格者に通知される「A:60点以上、B:50点以上60点未満、C:40点以上50点未満、D:40点未満」の得点ランクだけでした。

 

しかし、大変ありがたいことに道場先代のおかげで(詳しくは、コチラと、コチラを参照)、2次試験の「得点」が分かるようになりました

 

つまり、得点開示が始まる以前は、「合格者」の再現答案は、4科目合計で240点以上を獲得した人の答案でしかありませんでした(ぎりぎり足切を免れた40点の答案なのか、超高得点答案なのかは全く分からない)。また、不合格者の人でAと得点ランクが付いた再現答案も、その答案が「60点以上」ということしか分からず、60点ぎりぎりだったのか、80点を超えるような超高得点答案だったのかは分かりませんでした

 

ですが、「得点開示」によって、各再現答案の「実際の得点」が詳らかになり、霧の中のあった2次試験の正解や、姿が分かるようになってきました

 

そのため、今回私が記事を皆さんにお届けできるのは、先代の道場メンバーのお蔭です(ありがとうございます)。

 

なお、再現答案の「再現度」が低いものは、本試験の得点との関連性が低いため、分析対象としては適しません。今回の使用する再現答案はいずれもだいまつが「信頼がおける」と考えている仲間の答案ですので、ご安心くださいね。

 

<平成29年度事例Ⅰの再現答案提供者>

●シンゴ ・・・<開示得点83点>
「ふぞろいな合格答案11」メンバーで、だいまつのお友達? 日本で最難関の国家資格を有し法曹界で働く超切れ者。チンピラ上りの私とはモノが違います。

 

▲だいまつ・・・<開示得点64点>
私です。同郷出身のzenzenさんをアニキと慕っているかもしれません。

 

■よこよこ・・・<開示得点50点>
皆さんご存知の通り道場メンバーです。道場9代目のお父さん的存在(と、だいまつが勝手に思っているだけです)。

 

では、さっそく、設問毎に答案を比べて分析をしていきましょう!

 

と、その前に。ここから先は平成29年度事例Ⅰの過去問を解いて、自分の解答や与件文を見ながら読むようにしてくださいね。でないと、効果は10分の1以下ですよ!

 

過去問はLECのサイトからダウンロードできます(コチラ)。

 


 


第1問(配点20点)

景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100字以内で答えよ。

 

【出題の趣旨】
創業後わずかな期間で高い業績をあげるに至った要因について、経営環境を考慮した上で分析する能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
最大の要因は、もともと地元での認知度が高い主力商品に取扱い商品を絞り込み、 新会社名にも冠することでその点を明確にし、限られた経営資源を主力商品に集中させた点にある。

 

<考察>
凄いの一言ですね。神々しいというか、なんというか。本当に分かりやすくまとまっていますね。

多くの受験生を悩ませたであろう設問要求の「最大の要因」という部分に上手く対応しています。具体的には、「地元での認知度の高い主力商品に絞った」という部分を柱(最大の要因)としながら、「商品名を新会社名に関したこと」、なおかつ「経営資源を主力商品集中させた」と上手く柱の部分を修飾して、要因を一つにまとめ上げています

また、出題の趣旨ある「経営環境を考慮した上で」という記述にも上手く考慮できていますね。「主力商品の認知度がもともと高い」というのは経営環境の話であり、また「限られた経営資源」というのも経営環境の話ですもんね。素晴らしい。

 

▲だいまつ(64点)
要因は、①X社の社員であったA社長が短期間で事業を譲り受け、主要取引先の販売支援を受けながら主力商品に絞り、仲間と共に主力商品名を冠した新会社を立ち上げた。②手作業を自動化し効率性を高め量産体制を構築。

 

<考察>
シンゴの答案の後では、自分の解答が恥ずかしくなってしまいます。

まず気になるのは「最大の要因」を問われているのに、①、②と解答要素が2つあることですね。解答を絞り込めない時にはリスク分散を図る上では大切なことですが、やはり設問要求に素直に答えていない部分は減点(もしくは全く点数が入っていない)ということでしょう。今回の設問で言えば、①に点数が入り、②には点数が入っていない可能性が高いと思われます。
また、①の中の要素もすべてが並列的で、「最大の要因」という設問要求には答えられていません

加えて、主述がおかしい(要因は、①X社・・・立ち上げた。)(②に至っては体言止め)、ため、何を答えているのかがいまいち分かりません。「要因は、」で書き始めたのなら最後は「~こと」や「点である」で締めくくりたいですね

その点、シンゴの解答は主述が明確で分かりやすいの一言です。どれだけ解答要素が盛り込まれていても、採点者に伝わらなければ意味がありません。(採点者が、「はぁ?」となったらアウトです)

それと、シンゴが「最大の要因」としていた「主力商品の地元での認知度が高い」というフレーズが盛込めていませんね。

 

■よこよこ(50点)
最大の要因は、地域の愛顧の応えX社の主力製品を継承したことであり、具体的には、①製造面で、X社の製法を守り品質と味わいを維持し、②販売面で、贔屓筋の支持を取り付け販路と商標権を獲得した為である。

 

<考察>
「最大の要因」にフォーカスした書き方ができているものの、シンゴの解答の柱である「主力商品の地元での認知度が高い」という部分にも触れることができていません。やはり、解答要素を外してしまうと点数が伸びないようですね。

 

第1問まとめ
80点クラスの答案は
①「最大の要因」という設問要求に沿って解答している
②主述がはっきりしており、文章が読みやすい

 

 


 

 

第2問(配点20点)
A 社の正規社員数は、事業規模が同じ同業他社と比して少人数である。少人数の正規社員での運営を可能にしているA 社の経営体制には、どのような特徴があるのか。100字以内で答えよ。

【出題の趣旨】
同業他社に比べて少数の正規社員による効率経営を実現している事業の仕組み及び管理体制について、分析する能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
特徴は、①取扱商品数を絞り込み②自社店舗による直接販売を行わないことで販路も絞り込み③菓子製造工程の自動化で業務省力化を図り、かつ補助業務を非正規社員に任せることで正社員のコア業務への集中を可能とした。

 

<考察>
第2問も凄いですね。少し詰め込み感はありますが、解答要素「全部入り」ですね。①②③は並列の要因で出題の趣旨にある「事業の仕組み」に該当する部分でしょう。「かつ補助業務を非正規・・・」は「管理体制」に該当する部分だと思われます。

私がシンゴの解答を見て感心したのは「少人数の正規社員での運営を可能にしている」という設問要求に真正面から答えていることです。彼自身、設問を解いている段階では出題の趣旨にある「事業の仕組み」と「管理体制」という二つの切口で問われている、ということは分からなかったと思います

しかし、「少人数の正規社員で運営するために、A社がしていること」を、与件文からしっかりと抜出し、解答に素直に盛り込んでいます。ここに考え過ぎた形跡は全くありません。変にひねったりしていません。「問われたことに、誰もが思いつくような当たり前のことを解答する(与件に書いてあることを根拠として)」、ミラクルシンゴの解答は、本当にこの2次試験の大原則を地で行ってます

 

▲だいまつ(64点)
特徴は、コア業務と非コア業務を見極め①正社員は餡づくりや営業、人事・経理等のコア業務を行い②非正規社員は箱詰め等の非コア業務を担当し、③毎日出勤と交代勤務の非正規社員もおり、効率的な運営体制を敷くこと。

 

<考察>
正規社員と非正規社員の部分に関しては、そんなに外していないような気もしますが、シンゴの答案に比べると①商品の絞込み、②自社店舗なし、③製造工程の自動化という、省力化が実現できている要因と思われるキーワードが盛込めていません。

 

■よこよこ(50点)
特徴は、①製造部門では、高い品質と味わいを維持しながらも、自動化による合理化や工業団地への進出により効率性を高め、②営業部門は、卸売により直接販売を行わず、地域での知名度を活かした販売をしている事である。

 

<考察>
①で「自動化による合理化」というキーワードは盛込めているように思います。しかしながら、設問要求(経営体制を問うている)からやや必要性が低いと思われるフレーズ「高い品質と味わいを維持しながらも」が盛り込まれています。また、与件文には「自社店舗による直接販売を行わず」とあるものを「卸売により直接販売行わず」と「自社店舗」→「卸売」と言い換えており、何を言いたいのかが分かり辛くなっている印象です。

ちなみに、シンゴは「自社店舗」と表現しており言い換えはしていません与件文にある文章をそのまま使うことが、分かりやすい解答を作る上では必須と言えるのではないでしょうか。言い換えてしまうと、本人は同じ意味で使っていたとしても、採点者は別の意味で捉えてしまう危険性もありますね。

 

第2問まとめ
80点クラスの答案は
①「少人数の正社員での運営を可能にしているA社の特徴」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文の言葉をそのまま使っている。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。

 

 


 

 

第3問(配点20点)
A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。100字以内で述べよ。

【出題の趣旨】
事業活動拠点の移設に伴う事業展開上の戦略的メリットについて、分析する能力を問う
問題である。

 

●シンゴ(83点)
戦略的メリットは、①地元の企業が集積していることにより地元企業との協働が容易となったこと、②製造業の集積に伴い他社のノウハウを吸収することによって全国進出への足がかりとすることができること。

 

<考察>
与件文に記載されている「主に地元の企業を誘致対象とした工業団地」という記述に着目し、「経営資源の限られたA社が、①地元企業との協働や、②製造業の集積による他社ノウハウを得ることがメリットだ」と、与件文から無理なく考えらえる解答を記載しているところは、相変わらず、「考え過ぎず良い」ですね。

しかし、これだけでは「単なる」メリットでしかありませんが、シンゴは答案の最後で「全国進出への足がかりとすることができること」と記載し、当社の今後の課題でもある全国進出に紐つけることで、「戦略的メリット」という設問要求に見事に答えています

 

▲だいまつ(64点)
メリットは①地元企業が集積しており、他の企業からノウハウ等を得ることで銘菓の品質を維持しつつ供給体制を整えたこと②他の地元企業と交流することで従業員の能力向上や組織の活性化を図れること。

 

<考察>
64点を取れている私の解答でも大外しはしていないでしょうが、シンゴの答案と比べるとやはり「戦略的」という部分が弱く、設問要求に答えきれていないような印象を受けます。

 

■よこよこ(50点)
メリットは、全国展開に必要な製品確保である。具体的には、①HACCP準拠により、品質の担保を図り、②従来の味わいと品質を守りながら生産性を向上し、③日産5万個の製品供給を構築したことである。

 

<考察>
凄いですね。しっかりと「全国展開に必要な製品確保」という文言を盛り込んで、設問要求通り「戦略的メリット」を解答しています。

一方、シンゴが書いていない、①HACCPによる品質確保、②生産性向上、③日産5万個体制を解答要素として盛り込んでいます

 

すると疑問が沸いてきませんか

 

シンゴは83点なので、シンゴが第3問の答案で記述した「①地元企業との協働、②製造業の集積による他社ノウハウ獲得」に全く点数が入らなかったとは考えられません。つまり、お父さん(よこよこさん)の得点が50点だったということを考えると、お父さん書いた「①~③の解答要素は採点対象外だったのか?」という疑問が出てきますね

 

そこで、79点を獲得した9代目リーダーのきゃしいの答案を見て見ましょう。

 

●きゃしい(79点)
メリットは①地元企業を誘致対象とした工業団地のため低コストで進出でき②製造工程の自動化により業務を効率化しコストが削減でき③HACCPに準拠することで品質を向上させ④売上拡大に対応し規模が拡大できた点。

 

<考察>
シンゴとは結構解答要素が全然違うと思いませんか?きゃしいも80点クラスの答案なので、第3問で「ほとんど点数が入らなかった」ということはまず考えられません。つまり、ここから導き出せる2次試験の真実は、「得点の入る解答要素は一つではない」ということです。

 

きゃしいの解答を詳しく見て行きましょう。

 

①は、「地元企業を誘致対象とした」という与件文の記述から容易に導き出せる内容ですし、②業務の効率化、③HACCPによる品質向上も与件文から導き出せる解答で、よこよこさんと同じ解答要素ですよね。

 

そして、「④売上拡大に対応し規模が拡大できた点」という記述によって、きゃしいの解答は単なるメリットから「戦略的メリット」を記載した解答となりました

 

シンゴときゃしいの解答を並べます。

 

●シンゴ(83点)
戦略的メリットは、①地元の企業が集積していることにより地元企業との協働が容易となったこと、②製造業の集積に伴い他社のノウハウを吸収することによって全国進出への足がかりとすることができること。

●きゃしい(79点)
メリットは①地元企業を誘致対象とした工業団地のため低コストで進出でき②製造工程の自動化により業務を効率化しコストが削減でき③HACCPに準拠することで品質を向上させ④売上拡大に対応し規模が拡大できた点。

 

解答要素は全然違いますが、きゃしいとシンゴの答案には共通点がありますね。

 

皆さん、気付かれましたか?

 

シンゴは全国進出という「今後の(第三の創業期)A社の課題」を解決するための戦略的メリットを書いており、きゃしいは売上拡大に対応し規模が拡大できたという「れまでの(第二の創業期)A社の課題」を解決するための戦略的メリットを書いています。

 

両方とも「戦略的メリット」という設問要求に真正面から答えているところは同じです。

 

つまり、設問で聞かれたことに対して、与件文から誰もが「ああそうか」と普通に考えられることを答えれば、「点数が入る」ということです。答えは1つではないのです。なので、皆さんが意識すべきは、①設問要求を強く意識して、問われていることに真正面から答えること、②与件文から考えられることを書くこと、なのです。

 

でも、この2つが本当に難しい・・・。だから、トレーニングを積むのです。「あ・・・また斜め上を行く解答を書いてしまったな」と感じたら、①設問要求を意識できていたか、②与件文のキーワードをちゃんと見つけられたか、そしてそこから無理のない解答が書けたか、自問自答してくださいね。

 

第3問まとめ
80点クラスの答案は
①「戦略的メリット」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文から考えられる内容である。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。
↑なんか、第1問や第2問と同じだと思いませんか?

 

 


 

 

第4問(配点20点)
A社は、全国市場に拡大することでビジョンの達成を模索しているが、それを進めていく上で障害となるリスクの可能性について、中小企業診断士の立場で助言せよ。100字以内で答えよ。

【出題の趣旨】
地域ブランドとして優位性をもつ主力商品の全国市場への展開がもたらす問題を分析し、それに対して適切な助言をする能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
リスクとしては①主力商品の知名度が地元に限られており全国市場で売上を伸ばすことができないこと②全国市場進出の要件となる首都圏出店が未実現であり出店に伴う組織拡大の際の混乱や良質な人材を確保できないこと。

 

<考察>
ほんとうにこの人凄いですね。出題の趣旨をカンニングしたんじゃないかと思うくらい、題意を捉えた解答をしています。特に①の解答は、出題の趣旨に100%沿っています。

地元でしか有名じゃない→全国で売れない」という内容ですが、散々これまで書いてきた「与件から当たり前に導ける」内容となっていますね。

そして、②の「首都圏進出未実現→組織拡大による混乱・人材不足」も、事例Ⅰは「組織人事」がテーマであることを考えると「そりゃそうだ」と思えてしまう内容です。

 

なんですけれども、私がこの第4問のシンゴの答案で皆さんに知っていただきたいのは、「因果がとてつもなくしっかりしている」という点です。皆さん気付きましたか?

 

順番に行きますよ。

 

①地元でしか有名じゃない(因:与件の記述)→全国で売れない(果:助言)

 

②全国市場進出の要件となる首都圏出店が未実現(因:与件の記述)→組織拡大による混乱・人材不足(果:助言)

 

どうでしょうか。与件文に書いてあることを「因」(つまり根拠)としながら、当然に導き出せる帰結を「果」として助言しています。

 

シンゴは83点もの高得点を獲得していますし、出題の趣旨に完全に沿った解答をしていることから、他の設問と同様に第4問でほとんど点数が入らなかったということはないでしょう。だとすると、設問で「助言」を求められたときには、与件文にある記述を「因」として、解答欄に記載した上で、「果」、つまりは助言の内容を書くと、「点数がもらえる」ということです。

 

「助言系」の問題では、提案を山ほど盛り込んだ詰込み型の解答をしばしば見かけますが、やはり助言をしている以上は、「なぜそれを助言するのか」という部分、つまり与件文の記述・根拠(因)を書くべきなのだ、ということがシンゴの答案から分かりますね。

 

それと、皆さん忘れてはなりません。恐ろしいほどの文章の読みやすさを。
シンゴの答案が如何に読みやすいかは、次のだいまつの答案を見ていただければ分かります(( ;∀;)シクシク

 

▲だいまつ(64点)
リスクは①地元と比べ全国では知名度が低く、足がかりの首都圏出店の販売ルートの開拓ができない②全国的に販売が振るわない③全国市場で戦える新商品が開発できない④販路拡大等の負債の増加での倒算リスク。

 

<考察>
①は因果で結べているような気もしますが、文章としての作りが本当にいまいちです。①前半の「知名度が低い」と②「全国的に販売が振るわない」を、近づけてかけばまともな解答になるにも関わらず、なぜ販売ルートの開拓に結びつけてしまったのか・・・。こうした書き方をするなら、「知名度が低い」を①の前にくくり出して、両方にかかっていることが採点者に分かるようにしなければなりませんね。

 

それと、皆さん私の③と④を見てどう思われるでしょうか?先ほどのシンゴの答案との違いはどうでしょうか。

 

そうです。

 

見ていただいた通りの「詰込み型」の解答です。与件文の記述からして、私が書いた「③全国市場で戦える新商品が開発できないリスク」や、「④販路拡大等によって負債の増加で倒算リスクが増す」という部分にも点数が入ると思いますが、私の点数が64点しかないのは、詰込み型で「因」がなく、「言葉足らずになってしまっている」という部分が関係しているような気がします。もちろん、他の設問でのダメさ加減も影響しているでしょうが。

 

第3問でお伝えしたように、2次試験の解答は一つではありません。とすると、私の③や④の解答内容も上手く書けばもっと点数がもらえのではないかと思っています

 

例えば、「A社は独自で主力商品を作り上げた経験がなく(因:与件から)、全国市場で戦える新商品が開発できない」や、「過剰な販路拡大のための投資はX社のように(因:与件から)、巨額の負債を抱え倒産するリスクを抱える」といった具合にです。

 

どうですか?因果を意識すると見違えるような解答になったと思いませんか?もっと早くこのことに気付いていれば、因果を意識してまとめるようにトレーニングしたんですが・・・(皆さんは反面教師にしてくださいよ!)

 

■よこよこ(50点)
A社は、人材不足による販売力低下リスクがあり、①採用・配置面で営業経験者の採用、②評価・報酬面で成果主義的な評価報酬制度導入・能力開発面でOJT、Off-JTによる教育を実施するべきである。

 

<考察>
うーん、これはいただけませんね・・・(すいません、よこよこさん)。設問文では「なんのリスクがあるかを答えてくれ」と言っているのに、「リスクを防ぐためにこういった手を打ちましょう」と、問われていることに真正面から答えていませんね。あまり点数は入っていないように思われます。

 

第4問まとめ
80点クラスの答案は
①「リスクの可能性」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文から考えられる内容である。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。
④さらに、助言の問題である本問において、与件文の記述を「因」とし、そこから導ける帰結を「果」として、「因果」の両方を答案に盛込んでいる。

 

 


 

 

第5問(配点20点)
「第三の創業期」ともいうべき段階を目前にして、A社の存続にとって懸念すべき組織的課題を、中小企業診断士として、どのように分析するか。150字以内で答えよ。

【出題の趣旨】
非同族支配の中小企業であるA社が、「第三の創業期」といわれる新しい時代に向けて、どのような経営課題に直面しているのかを分析する能力を問う問題である。

 

●シンゴ(83点)
課題は、主力商品がX社の商品に依存しA社独自で創りあげたものではないため、全国市場に通用する新商品の開発を行う能力を向上させることである。そのため、開発を担当する専門部門や担当者の設置、 開発担当者の中途採用による人材確保、教育等を行うことによるA社の製品開発力の向上が必要となる。

 

<考察>
またまた出ましたね。因果攻撃です。前半部分を見てください「課題は、主力商品がX社の商品に依存しA社独自で創りあげたものではないため(因:与件から)、全国市場に通用する新商品の開発を行う能力を向上させることである(果)」という構造になっています。これに続く文章も、専門部署の設置(組織構造)、中途採用(人的資源管理の「採用」)、教育(人的資源管理の「育成」)と、モレなくダブリなく解答を組み立てています。

少し気になる点があるとすると、後半部分が「対応策」ぽくも見えてしまうというところでしょうか。それと「戦友の引退」や「第三の創業期」といったキーワードから導かられる「ノウハウの承継」という課題が書けていないところが他の4つの設問に比べて、やや物足りなさを感じるところでもあります。
(それでも、十分ですけどね・・・)

 

▲だいまつ(64点)
課題は①主力商品に依存しており、全国市場で戦える新商品開発を行うための専任担当者の設置と、ノウハウ蓄積、人材の育成・確保②部門間で情報やノウハウを共有し、組織的一体感を作り出すこと③非正規社員に対する公平な評価制度や教育制度導入や働きやすい環境作りで、士気を高め、ビジョンを達成していくこと。

 

<考察>
①に関しては、「因」が弱いですね。単に「主力商品」ではなく、「X社の商品に依存し、A社は独自で主力商品を作り上げた経験がなく」を「因」とすべきですね。②に至っては「因」を書くことができていません。例えば「共に苦労を乗り越えてきた戦友の多くが定年退職してしまうため(因:与件から)、部門間で情報やノウハウを共有し、組織的一体感を作り出すこと」とすれば、因果がはっきりして良くなりますね。③に関しては、「非正規が多い→衛生要因を整えるべき」という切口を重視し過ぎ、設問要求に答えていません。

 

「第三の創業期を迎えるにあたっての課題」は、与件文を読む限り、「戦友の多くが定年退職する」、「全国の市場で戦うことのできる新商品の開発と、それを実現していくための人材の確保や育成」の2つだと思われますが、過去問をやり込んで行くと、今回のだいまつのように「このキーワードなら、この解答」というように自然と体が反応してしまい、斜め上を行く答案を書いてしまいがちです。可能性として頭の片隅においておく必要はありますが、切口重視で突撃してはいけません。あくまでも設問文と与件文ありきです。

 

ちなみに第2問では、平成25年度の事例Ⅰ(第1問、設問2、A社が急速な事業の拡大にもかかわらず正規社員の数を大幅に増員せずに成長を実現してきた体制を問われた問題)を思い出した人も多いでしょう。近しい過去問を思い出すことは大切です。今回(第2問)は設問文・与件文の記述ともにぴったりと当てはまりましたので、同じような切り口で解答してもOKでしたが、あくまでも設問文と与件文次第であることを肝に銘じましょう

 

■よこよこ(50点)
C社は、①定年退職者によるノウハウ継承や生産力の維持・強化を図るため、人材育成部門を設置する。②商標権や地域の愛顧を活かすために、 宣伝部門の設置し、宣伝に関わる権限の移譲を図る、③全国展開による意志疎通不足に対して、定期会議の設定を行う。

 

<考察>
①に関しては、因果もしっかりしていて戦友引退対策として、与件文から考えられる内容でGOODですね。しかし、首都圏・全国進出のための新商品開発という課題に対する記述が見当たらないところが残念ポイントでしょうか。

 

第5問まとめ
80点クラスの答案は
①「A社の存続にとって懸念すべき組織的課題(直面する課題)」という設問要求に沿って解答している。
②解答は与件文から考えられる内容である。
③つまり、変にひねらず真正面から答えている。

 

 


 

 

<まとめ>
皆さん如何だったでしょうか。83点答案を見てどのようなことにお気づきになったでしょうか。

「設問文で問われたことに対して、与件文の記述を根拠に、そりゃそうだと思える解答を書いている」と、お感じになったのではないでしょうか。

 

一方で、だいまつの解答や、お父さんの解答は、設問文や与件文を無視した内容の記述が目立ちました

 

今回の記事を通じて、

①設問要求に沿って解答する
②解答内容は与件文を根拠とし、当たり前に考えられる内容を書く(変にひねらない)
③因果は大切
④解答は一つではない

という、2次試験対策でよく言われていることが、「大切だ」ということを改めて確認できました。

 

シンゴの答案が素晴らしいのは、上記①~③がちゃんとできているからです。超高得点答案には、「独創的な解答内容」はありませんでした。

 

これから2次試験の勉強を始められる方だけでなく、既に2次試験対策をかなりされている方も、

 

設問文で問われたことに対して、与件文の記述を根拠に、そりゃそうだと思える解答を書く。

 

ということを、意識してトレーニングを積んで行きましょう。

 

なお、私の拙い分析力では、シンゴの答案を活かしきれていないはずなので、皆さんがお気付きのことがあれば、どしどしコメントしてくださいね!道場読者でノウハウを共有して今年の2次試験に合格しましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

以上、だいまつでした。次回は平成29年度の事例Ⅱです。
(1万3千文字・・・、こんなの続けられるかな・・・)

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


:❀:✿:❀ 道場夏セミナーのお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 夏セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士2次試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

応募方法は後日ご案内します。まずは予定の確保をお願いします!!

■夏セミナー2018 in東京

□ 開催日時:2018年8月11日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:15〜19:15予定
□ 会場:月島区民館(〒104-0052 東京都中央区月島二丁目8番11号)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■夏セミナー2018 in大阪

□ 開催日時:2018年8月18 日(土) 13:30〜16:30※懇親会は17:00〜19:30予定
□ 会場:マイドームおおさか6階会議室(〒540-0029 大阪市中央区本町橋2番5号)
□ 定員:30名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

1次試験が5日後に迫ってきましたね。

 

1次試験を受験される方は、直前の追い込みに余念がないと思いますが、ここで気にしておきたいのはそうやって頑張って1次試験を通過した「あと」のことです。

 

本当に皆さん1次試験を通過するために必死に勉強しておられるため、1次試験後に燃え尽きてしまい2次試験の勉強に手がつかなくて、「出遅れてしまう方が、かなり多く」いらっしゃいます。

 

そこで、今回は平成29年度試験の受験者データに基づく、1次試験と2次試験の合格難易度の「違い」を皆さんに理解していただき、1次試験終了後にスタートダッシュを切っていただくための記事を書きたいと思います。

 

なお、今回の内容は以前にタキプロのブログで書いた内容+αなので、そちらで読んでいただいた方はスルーしていただいてOKです。

 

さてさて。

 

ここで、突然ですが皆さんへ質問です。

 

1次試験(7科目受験)と、2次試験の合格率はそれぞれ何%だったでしょうか?

 

・・・ご存じの通り、試験年度によって若干の上下はありますが両方とも20%前後です。

 

では、次の質問です。1次試験と2次試験の合格率はほぼ「同じ」でしたが、合格難易度は「同じでしょうか?

 

・・・色々な考え方があると思いますが、私は同じではないと思っています。

 

その(合格難易度の)違い・理由などが今回のブログのテーマです。

 

まず、下の表を見てください。

 

 

これは中小企業診断協会がHPで公表している平成29年度1次試験の申込者数、受験者数、試験合格率です。

 

表を見ていただければ分かる通り、申込者数20,118人に対して受験者数①(1科目でも受験した人の人数)は、16,681人となっており、3,437人(17.1%)もの人が、「申込みをして受験料を払ったにも関わらず、1科目も受験しなかった」ということになります。

 

さらに受験者数①から受験者数②(全科目受験)は、14,343人へと2,338人(11.6%)も減少しています。これは、科目合格制度を戦略的に活用している受験者がいることの現れだと思われます。

 

では、全科目を受験した受験者数②の14,343人全員が、やる気全開で、計画を立てて、効率的にバリバリ勉強してきた受験生ばかりかでしょうか?

 

 

 

 

必ずしもそうではないでしょう。

 

例えば、

✓今年は科目合格狙いだが、せっかくだから全科目受けてみよう
✓勉強時間は足りなかったけれども、やれるだけやってみよう
✓勉強はほとんどしていないけど、素の状態でどれだけやれるか
 受験してみよう

という人が少なからず含まれているはずです。

 

1次試験の受験者はスクリーニングされていません。「お金を払って申込書さえ書ければ誰でも受験する」ことができます。そのため、例え全科目を受けた受験者数②でも、個々の受験者のレベル(知識だけでなく真剣度も含めて)には「大きなばらつき」があると言えます。

 

また、1次試験は絶対評価となっています。そのため、他の受験生と比べられることはありません。純粋に自分自身が7科目合計で足切なく420点を取れるか、取れないかの勝負です。

 

そのため私は、合格率20%(5人に1人しか受からない)という、見かけの数字から受ける難しさの印象よりは実際の難易度は低い」と考えています。
(1次試験を通過するためにはたくさんの努力が必要だが、「過度に1次試験の壁を高いと思う」必要はない)

 

 

一方、2次試験はどうでしょうか。

 

下の表を見てください。

 

 

先ほどと同じく、中小企業診断協会のHPで公表されている平成29年度2次試験の申込者数、受験者数、試験合格率です。

 

皆さん、先ほどの1次試験の表と見比べて、どんなことに気付かれたでしょうか。

 

申込者数が4,453人と圧倒的に少ないのはもちろんなのですが、私が皆さんに知っていただきたいのが、申込者数に対する受験者数の多さ(受験率の高さ)です。具体的には、申込者数4,453人に対して受験者数①(1科目でも受験した人の人数)は4,289人と、申込者数からわずか164人(3.7%)しか減少していません。さらに、受験者数②(全科目受験)は4,279人と受験者数①から10人(0.2%)とほとんど減っていません。これは、科目合格制度がないことが影響していると思われますが、「2次試験においては、途中であきらめる人など居ない」ということを物語る凄まじい数字です。

 

そして、この受験者数②(全科目受験)のうち830人が2次筆記試験を通過し、合格率19.4%となっています。

 

これはつまりどういうことかと言うと・・・

 

✓1次試験とは、受験生の試験に臨む姿勢が違う

診断士を目指して1次試験を通過し、目の前の2次筆記試験に受かれば診断士になれます(後に控える2次口述試験の合格率はほぼ100%)から、ほとんどの受験生が「必死」です。もちろん、1次試験の受験者も必死ではあると思うのですが、必死な人の割合と必死さの度合いは、断然2次試験の方が高いと言えます。

2次試験を受けたことのある方は分かっていただけると思いますが、2次試験会場は得も言われぬ独特の張り詰めた空気に支配されています。

今思い返してみれば、2次試験会場の独特の空気感は、会場に集まった受験生の2次試験に賭ける真剣な姿勢・想いと、そこから来るプレッシャーや緊張感が作り上げたものだったのではないでしょうか。

少なくとも、2次試験会場の空気の重さは、1次試験会場とは比べ物にならないくらい「超絶重い」というのが私の印象です。

また、当然の話ですが、2次試験受験者は全員が1次筆記試験の合格者です。1次を通過できるだけの能力(知識・対応力)のある人が2次試験を受けに来ています

そのうえ、2次筆記試験は、各科目40%以上、全科目で60%以上という合格基準は公表されているものの、実質的な「相対試験」であると言われています。1次試験を突破した猛者たち5人の中で、合格という椅子に座れるのは、たった1人だけ、残りの4人は涙を飲むことになります

 

ここまではOKですか?

 

では、少し脇道にそれます。

 

だいまつが大学時代に取った基本情報技術者試験の合格率は20%前後、宅建は15%ちょっとでした。一方で、今年度の東大の2次試験の倍率は3.2倍(合格率31%)でした。

 

合格率は、だいまつの持っている資格の方が低いですね。では、実際にどちらの試験の難易度が高いかと言えば・・・、皆さんお分かりですよね・・・。

 

「誰でも」受験できる基本情報技術者試験や宅建と、「選びに選び抜かれたほんの一握りの学業優秀な人しか受験できない東大の2次試験」とでは、難易度は大きく異なります。そのため、単純に合格率だけでその試験の難易度を測ることはできないのです。

 

なお、決して、基本情報技術者試験や宅建を貶している訳ではありませんのであしからず。

 

話を診断士試験に戻します。

 

✓「誰でも」受験でき、絶対評価で受験生のレベル・やる気には
  ばらつきがある1次試験

✓「1次試験通過者しか」受験できず、相対評価で受験生のレベル
  やる気にばらつきが
少なく、なおかつ全員が必死の2次試験

 

ともに合格率は20%前後ですが、どちらが合格難易度が高いですか

 

・・・そうです。当然に合格難易度は2次試験の方が「高いはずです。

 

1次対策に手一杯で2次対策はできていないという方、1次と並行して2次対策も進めておられる方、今年2次試験にリベンジしようとされている方、このブログを読まれている受験生の皆さんの状況は様々でしょうが・・・

 

中小企業診断士になること、それは難易度の高い2次試験に合格することに他なりません

 

今回ブログのお読みいただいた受験生の皆さんが2次試験の合格者(5人に1人)になるために、「1次試験終了後に自分が何をすべきか(どうやって他の4人と差別化するか)」を改めて考え、スタートダッシュを切るためのヒントになればと思うのです。

 

では、1次試験終了後直後にどういった動きをすべきか簡単に紹介しておきます。

 

1.教材を確保する

詳しくは以前にブログで書いていますのでそちらを参考にしてください。そもそも教材がなければスタートダッシュは切れません(教材は1次終了後にすぐに着手できるよう事前に確保しておいてほしいですが)。

 

2.事例Ⅰ~Ⅳの過去問をとりあえず1年分解いてみる

敵がどういったものかイメージできなければ、そもそも学習計画(戦略)が立てられません。まずは、平成29年度の事例Ⅰ~Ⅳを一通り解いてみて、2次試験がどういったものなのかを把握するようにしてください。

なお、2次試験も1次試験と同じで「過去問のやり惜しみ(実力試しのために後に取っておくなど)」はだいまつが100%禁止します。そんな時間も余裕もありません。すぐに過去問に触れて2次試験の全体像をつかんでください。

ちなみに、過去問はLECサイト(コチラ)からダウンロードできます。本試験の際の問題用紙のサイズはB5(両面)、解答用紙はA3(A4サイズの解答用紙が2枚並んでいるイメージ)です。

 

3.道場セミナーに参加する

冒頭でご紹介しているように8月11日(土)には東京セミナーが、翌週の8月18日(土)には大阪セミナーを開催します。不安も多いでしょうから、是非道場のセミナーに参加してこれからに備えましょう。

 

とりあえずはこれくらいです。1次試験終了後には当ブログでも2次試験対策の記事がたくさん発信されますので、毎日チェックしてくださいね。

 

1次試験から2次試験まではたったの2か月半しかありません。今回の記事が1次試験通過後すぐに皆さんが2次試験対策に着手する動機付けになれば幸いです。

 

以上、だいまつでした

 

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


✿:❀:✿:❀ 道場夏セミナーのお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 夏セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士2次試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

応募方法は後日ご案内します。まずは予定の確保をお願いします!!

■夏セミナー2018 in東京

□ 開催日時:2018年8月11日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:15〜19:15予定
□ 会場:月島区民館(〒104-0052 東京都中央区月島二丁目8番11号)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■夏セミナー2018 in大阪

□ 開催日時:2018年8月18 日(土) 13:30〜16:30※懇親会は17:00〜19:30予定
□ 会場:マイドームおおさか6階会議室(〒540-0029 大阪市中央区本町橋2番5号)
□ 定員:30名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

 

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

いよいよ夏本番ですね。

 

お盆前に実施される年に1度の超あつ~い大イベントと言えば・・・

 

そう、中小企業診断士1次試験です!

 

ゆうさん(コチラ)、桃ちゃん(コチラ)、chikaさん(コチラ)が、試験当日に向けた準備についての記事を書いてくれているところではありますが、私からも試験前準備についての情報を発信させていただきます(なるべく被らないように気を付けます)。

 

<試験日前>

 

1.食中毒に気をつける

意識している人は意識していると思うのですが、私はノーマークだったので、試験後に食中毒に気を付けている方がいたことを知り、本当に反省しました。

 

既に酷暑日が続く日本列島ですが、1次試験前の7月下旬から8月の上旬にかけては、例年一年のうちで最も気温が高い時期となります。万全には万全を期しておきましょう

 

避けるべきものを挙げると・・・

 

(1)生の肉

牛肉、鶏肉、馬肉、なんでもダメです。O-157、O-111、サルモネラ菌、カンピロバクターに感染し、「トイレから一歩も出られず受験できない」なんてことが絶対にないように注意しましょう。

 

(2)さしみや牡蠣などの魚介類

こっち言わずもがなの「なまもの」ですよね。刺身だけでなく、みんなが大好きなお寿司も当然NGです。温水ですくすくと育った腸炎ビブリオ菌が受験生には激ヤバです。

 

(3)シチューやカレーなどの煮込み料理

夏場に家庭で増える食中毒の代表的な食品です。長時間煮込んで十分に「殺菌できた」と思ったら大間違い・・・、加熱調理した後の長時間放置で、ウェルシュ菌が大繁殖するとのことです。試験日前日に願掛けで「カツカレー」を食べて、試験当日に腹を抱えて七転八倒する、結構「ありそうな」シチュエーションのような気がしませんか?

どうしても前日にカツカレーが食べたい人は、出来上がってすぐのカレーを食べるようにしましょう。

 

(4)おにぎり

人の手を介して感染することの多いブドウ球菌が不着している可能性があるそうです。熱に強く加熱しても予防ができないとのことなので、おにぎり、サンドイッチ、手巻き寿司、和菓子などの手を使って調理する食品にも、念のため注意しておきましょう。

 

ちなみに、先日妻に、「そういえば受験生時代に食中毒なんて意識して全然意識してなかった、大反省。」と話したところ、妻から「ちゃんと私が気を付けてたから大丈夫やで。そんなんも気付いてなかったの・・・」と呆れた顔で言われました。しかし、だいまつの目にはその呆れ顔の彼女から後光が差しているように見えたのは言うまでもありません(ありがたや~)。

 

自己管理があまりできない私がストレートで合格できたのは妻の支えによるもののような気がします・・・(;・∀・)

 

2.睡眠サイクル、睡眠時間

こちらも、当たり前の話ではありますが・・・

 

カナダのウェスタン大学が睡眠時間と脳の働きに関する研究結果を発表しています。

同大学の研究チームは、ダブル・トラブル、仲間外れ探し、文法的推論、空間計画などの項目について、前日の晩と、朝4時まで起きて4時間寝た後(つまり寝不足状態)にそれぞれテストをしました。その結果、①5人中3人が寝不足状態で行ったテストの方が大きくパフォーマンスが落ち、②いつも深夜まで働き睡眠時間の短い医師1人のパフォーマンスは変わらず、③そして育児で睡眠時間がいつも短く起きたら即全力で活動している女性のパフォーマンスはむしろ高くなった、とのことです。

さらに、この研究チームは、睡眠不足の脳の状態(脳の血流)についてもMRIで分析しているのですが、睡眠不足でパフォーマンスが落ちた人の脳はほとんど活動していない状態だったそうです。具体的には、「意思決定や問題解決、記憶で極めて重要な前頭葉と頭頂葉の活動がぐっと減ってしまった結果、パフォーマンスの著しい低下が起きた」とレポートしています。

 

最後の1ヵ月の追い込みに伴って「夜型」の生活になっている受験生が多いと思いますが、睡眠サイクルは1日でどうにかなるものではありません夜型のまま試験日前日まで来てしまうと、その日だけ早く寝ようと思っても眠れないのは自明の理です(極度の緊張・興奮状態にあるため、普通の睡眠サイクルでもなかなか寝付けないのに、夜型が改善されていないとなるとなおさら)。

 

全科目を受けられる方は、初日の経済学から運営管理までの4科目、2日目の経営法務から中小企業政策までの3科目と、二日間ぶっ通しで集中し続ける必要があります。

 

私は「パフォーマンスが下がらない人間だから夜型改善なんて必要ない」なんてことは言わずに、しっかりと睡眠を取って集中できる状態を作り上げましょう!

 

<試験日当日>

 

1.近くの席の受験生にあいさつしてみる

ご近所さん(近隣住民)と同じですよね。いがみ合いは百害あって一利なしです。その一方で、仲良くしないまでも周囲に少し気を遣っておくメリットは大きいと思います。

 

朝、会場に着いたら隣の席の人や前後の席に座る受験生に、「こんにちは、今日はがんばりましょうね~」といったように軽く挨拶をするだけで、不思議と緊張が解れます

 

また、一言交わしておいただけでも妙な仲間意識ができて、隣の人がマークシートを一生懸命消すことにより発生する振動も多少は許せるかもしれません。また、相手が気を遣ってなるべく机を揺らさないようにしてくれるかもしれません

 

7科目受験するとなれば、二日間で8.5時間(90分×3科目+60分×4科目=510分)もの時間試験に挑み続ける訳です。

 

たった一つの挨拶緊張は解れるし、ご近所さんとも少し良好な関係が築けて快適に受験ができる(快適な気分になれる)、その結果として、パフォーマンスがちょびっとでも上がるとしたら・・・

 

もしかしたら、1、2マークくらい結果が変わるかもしれません。

 

挨拶ひとつで、1、2マークなら・・・、私はやって損はないと思いますが、皆さん如何でしょうか?

 

2.寒さ対策

既に他の道場メンバーが書いてくれているので、詳しくは書きませんが、試験会場の冷房がかなりきつい場合があります。私が試験を受けたマイドーム大阪は、鬼冷房で半パン+サンダル+Tシャツ1枚のだいまつは凍死寸前の状態になりました。

 

適度な寒さは眠気防止に効果があると思いますが、行き過ぎた寒さは思考力を奪います。

 

会場によりけりだとは思いますが、念のため羽織るものなどを持っていってください

 

3.栄養ドリンクとコーヒーに注意

いつも飲み慣れていて、適量なら問題ありません。しかし、注意が必要なのは、「勝負の日だから」といって、①普段飲んでいない人が栄養ドリンクに手を出すことや、②眠気覚ましのためにコーヒーを多めに飲むこと、は避けた方が無難です。

 

①栄養ドリンクに関しては、「刺激強め(体にも、胃腸にも)」のものがあります。万が一、体に合わなくてお腹が痛くなったり、一本数千円するような栄養ドリンクを飲んでカツ入れ(気合を注入すること)した結果、訳の分からないコンディションになってしまわないとも限りません。

どうしても飲みたいのなら、1週間以上前に飲んで体への影響や効果を見極めてから使いましょう。

 

②眠気覚ましには確かにコーヒーは有効です。しかし、コーヒーはまあまあの刺激物ですし、眠気を覚ますためのカフェインには眠気防止以外に利尿作用があります。Chikaさんの記事にもありましたが、試験会場の男子トイレはスーパー混みますので、「適量」を意識しましょう。

 

色々書きましたが、道場のブログを読んでいただいている読者の方であれば、勉強面では、自分なりのベストを尽くした状態で試験日を迎えられるはずです。

 

そうすると、次に大切になってくるのは試験開始時間までに「健康な状態」で会場にたどり着くことです。

 

時間通りに辿りつかなければ、その時点でゲームオーバーですし、本番で力を発揮できない健康状態であればゲームオーバーになってしまう可能性が高いでしょう。

 

他の道場メンバーが書いてくれているように、会場までのルート確認や買い物できるポイントのチェックも忘れずにやりましょうね。

 

以上、だいまつでした!

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


✿:❀:✿:❀ 道場夏セミナーのお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 夏セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士2次試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

応募方法は後日ご案内します。まずは予定の確保をお願いします!!

■夏セミナー2018 in東京

□ 開催日時:2018年8月11日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:15〜19:15予定
□ 会場:月島区民館(〒104-0052 東京都中央区月島二丁目8番11号)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■夏セミナー2018 in大阪

□ 開催日時:2018年8月18 日(土) 13:30〜16:30※懇親会は17:00〜19:30予定
□ 会場:マイドームおおさか6階会議室(〒540-0029 大阪市中央区本町橋2番5号)
□ 定員:30名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

 

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

いよいよ丁度一ヵ月後は1次試験日ですね。

 

皆さん、1次試験に合格するための準備、万全ですよね?

 

読者の方々の「万全デース」という、声が私にはいま聞こえました。

 

ありがとうございます。

 

では、もうひとつお伺いします。

 

2次試験に合格するための準備、万全ですよね?

 

・・・おっと、どうしたことでしょう。こちらは全く反応がありません

 

でも、実際そうですよね。この時期は1次試験対策優先の方が多く、2次試験対策が十分にできている人(特にストレート受験生)は多くないと思います。

 

・・・模試も終わり1次試験対策が佳境に入ってくるため、あとひと月間この状況(2次対策が不十分な受験生が多い状況)は変化しません。

 

そうすると来月の頭には2次試験対策が不十分な1次試験通過者が大量発生します。(ディスっているわけではないのであしからず)

 

そこで何が起きるでしょうか?

 

ちょっと想像してみましょう。

 

1次試験終了時点から2次筆記試験日までは約2ヶ月半しかありません(時間に余裕はありません)。その一方で、診断士を受験されている皆さんは「オトナ」であるため、比較的お金には余裕があります。しかも、1次試験を通過するために途方もない時間とお金をつぎ込んでいます(サンクコストが発生している)。その上、2次試験に受かれば、目指していた診断士になれるのです。

 

すると・・・、多くの受験生の方が1次試験後に大慌てで2次試験対策を開始し、評判の良さそうな本を買い漁ります

 

こうした中で、人気の2次試験対策教材は品切れ状態に陥ります。

 

もし、出遅れてほしかった教材が変えなければどうでしょうか。

 

考えてもみてください。2ヶ月半先の2次試験に受かれば診断士になれる。なのに、読者の皆さんの目の前には勉強するための材料がありません(もしくは不足している)。一方、オトナ買をしたライバル達は、せっせと買い集めた教材を使って学習を進め、着実に力を付けています

 

時間もある。やる気もある。なのに、教材がない

 

悪夢ですよね。

 

前置きがだいぶと長くなりましたが、道場読者の皆さんが、こうした事態に陥らないように、とりあえずだいまつが「これだけは買っておけ」という書籍(厳選書籍)をご紹介しておきます。

 

1次試験の追い込みに忙しい時期ではありますが、ネットでポチるくらいの時間は確保できるはずです。1次試験後にちゃんとスタートダッシュが切れるように、勉強道具を確保してしまいましょう!

 

1.テキスト系

(1)中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識
   独学生に特におすすめ)

実は2次試験で必要になる(使う)知識は、皆さんが思っている以上に少なく、事例Ⅰ~Ⅲはこの一冊に収録されている内容で十分です。本書は、結構コンパクトに2次試験対策に必要な知識をまとめてくれています。(それでも「情報量が多過ぎる」くらいで、だいまつ的にはもっと絞ってくれると「いいな」と思っていますが)。時間もないですし、余裕のないストレート生は、事例Ⅰ~Ⅲのインプットはこの一冊だけに絞ってしまって良いでしょう。
なお、「独学者の方に特におすすめ」と書いたのは、受験校に通われている方は、各学校のテキストがあると思いますので、本書に手を出す余裕がないかもしれないからです。
ちなみに、2018年版は7月17日発売予定のようです。

 

2.過去問解説

(1)ふぞろいな合格答案エピソード11答案分析4答案分析
   (通学生、通信生、独学生すべてにおすすめ)

現時点では知らない人が多いかもしれませんが、2次試験対策では有名な書籍です。ふぞろいの価値は、2次試験過去問の解答が公表されないなかで、膨大な再現答案の分析に基づく合格要素(キーワード)の抽出と、これに対する得点の割当によって自己採点を可能にしているところです。

なお、ふぞろい11には平成29年度試験の情報しか収録されていません。答案分析4(平成28・27年度)答案分析3(平成26・25年度)3冊(5年分)があればとりあえず安心でしょう。

ちなみにだいまつは、ふぞろい11の執筆メンバーの一人で、事例Ⅰを複数の仲間と担当していました。だから「買ってほしい」という訳ではありません。2次試験対策を進める上で恐らく多くの受験生が手に取ることになると思います。毎年結構品切れしているため、道場読者には早めに確保しておいてほしいと思っています。

 

(2)TAC 中小企業診断士 2018年版 第2次試験過去問題集
   (独学生に特におすすめ)

2次試験対策が初めての方からは内容が小難しくて・・・、という声もちらほら聴かれますが、診断士の2次試験をロジカルに解説してくれている良書です。「ふぞろい」は、順を追った丁寧な解説(設問要求→与件文→解答の組立て)という点で本書に劣ります。「設問文の考察」、「設問と与件文の紐つけ」、「優先度を付けた解答の組立て」等々、ロジカルに解答を組み立てる上で大変参考になります。確保しておいて損はない書籍でしょう。
ちなみに本書の活用上のポイントは「じっくり読むこと」です。順を追って丁寧(長々と)に解説されているため、飛ばしながら読むと「はてなマーク」が飛んでしまいます。

 

「たったこれだけ?」と思われるかもしれませんが、時間もない中で、そんなにたくさんの教材をやり切ることはできません。1次対策でも申し上げているように、2次対策もしっかりと教材は絞り込んで、深く、みっちりやることが大切です。

 

なお、事例Ⅳは、だいまつがTACの「事例Ⅳ集中特訓」というオプション講義の教材と過去問しかやっておらず、それ以外の教材に明るくないことから今回ご紹介ができません(すいません)。

 

事例Ⅳの教材ネタは、きっと道場メンバーの誰かが拾ってくれるでしょう。たぶん・・・(;一_一)

 

1次試験対策も大切ですが、2次試験を受からないと診断士にはなれません。今回の記事が、1次試験終了後のみなさんのスタートダッシュに繋がれば幸いです。

 

以上、だいまつでした。

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション


☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆

皆さん、おはこんばんちにちは、だいまつです。

 

先週の私の記事が思いがけず評判を呼びまして、他の9代目道場メンバーが派生記事をたくさん書いてくれました。せっかくなので、まとめてリンクを貼っておきます

 

<きゃずさん>
1次試験まであと1.5か月の過ごし方・学習法を「合否を分ける6つのポイント」から考察した

 

<だいまつのアニキことzenzenさん>
「勉強しない理由」 ~負け組の述懐~

 

<ヒロちゃん>
1年前を振り返って ~だいまつの6つのポイント+1~

 

<桃ちゃん>
時間捻出について ~育児と両立~

 

皆さん、ありがとうございます。

 

きゃずさん、ヒロちゃん、桃ちゃんとは、道場で出合うまでは、見ず知らずの他人でした。しかし、細かなやり方の違いはあっても、診断士試験に向かう基礎、土台になる取組み方は「随分共通しているのだな」と感じました。

 

また、先日きゃしいさんとディープに診断士試験の勉強方法等についてお話する機会があったのですが、受験生時代に考えていたことや感じていたことは驚くほど似通っていました

 

驚き桃の木山椒の木・・・

 

一方で、だいまつのアニキことzenzenさんの記事は、ゴリゴリ系(ストイック系)の思考しかない私には、本当に目からウロコでした

 

zenzenさんのおっしゃる通り、すぐにゴリゴリ・バキバキ系のモチベーションにはなれない方も当然いらっしゃるでしょう。企業経営理論で、モチベーション理論を勉強しているにもかかわらず、体育会系のノリだけではいけませんね(反省)。

 

いや、本当に勉強になりました。そういった意味でも、道場ブログを書かせていただける有難さ、喜びを改めて噛みしめているところです。

 

さて、先週の私の記事の6つのポイント+1(合計7つ)は以下の通りですが、今回は、原因2、4、5、6に関連する、学習計画効率的な記憶術について、情報提供をさせていただきます。

 

✓原因1 必要な勉強時間が確保できていない(少ない)
✓原因2 効率的な勉強の進め方を分析していない(効率が悪い)
    ~「やらないこと・諦めること」を決めていない。
✓原因3 過去問を「実力試し」に使っている
✓原因4 1次試験のベースは「憶えること」だと思っていない
✓原因5 テキストによるインプットを軽視している
✓原因6 計画を立てていない
✓原因7 なぜ診断士になりたいのか明確でない(ヒロちゃん追加)

 

ちなみに、学習計画については、昨日chikaさんも記事を書かれていますので、参考にしてくださいね(コチラ)。しかし、別に打合せしたわけでもないのに、同じ時期に同じようなことをテーマにするとは・・・、皆さん、学習計画はそれだけ重要なことだと認識してくださいね!

 

 

学習計画

 

 

1次試験本番まで、残り1.5か月を切ったタイミングで「いまさら」と思うなかれ、やればやっただけ点数が伸びるゴールデンタイムの直前期の貴重な時間を100%活かし「ムダ、ムラ、ムリ」、そして「モレ」なく学習する

 

そのためには、学習計画が必要不可欠です。

 

運営管理の頻出論点である「生産管理」を思い出してください。

 

「生産管理」といわれれば、「計画→統制→実行」「統制」は、「進捗・余力・現品管理」ですよね。

 

ムダ、ムラ、ムリなく(もちろんモレなく)生産活動を行うためには、ちゃんと生産計画を立てて、これに基づいて進捗を管理するし、余力も管理する、そして現品も管理します。そして、顧客の求めるQCDを満たしていく訳です。

 

なのに、「起点」となる生産「計画」がなければ、ムダ、ムラ、ムリなく生産活動を行うことはできません。なぜなら、そもそもの計画がなければ進捗など管理できるはずがありませんし、計画がなければ余力がどこにあるか、またその余力をどこに投下すべきかも適切に評価・判断できません。さらに、現品がどこにいくつ、どのような状態であるべきなのかも分かりません。

 

勉強も同じです。

 

そもそもの計画がなければ進捗は管理できませんし、勉強漬けの生活の中で確保した小さな余裕を、どこに優先的に投入すべきかも適切に判断できません(進捗管理をしていれば、遅れているところが分かり余力を遅れている分野に投入できます)。さらに効率的に勉強するために、必要な教材の特定(絞込み)もできないでしょう。

 

こんな状態では・・・、ムダ、ムラ、ムリ、そしてモレなく(つまり効率的に)勉強することなんてできませんよね・・・?

 

やればやっただけ点数が伸びるゴールデンタイムなのに、「ムダ、ムラ、ムリ」、そして「モレ」ばかり、そんな非効率な状態では、試験範囲が広大な診断士の1次試験突破は難しいはずです!

 

じゃあ、どうするか。

 

答えは、簡単です。

 

計画を立てましょう

 

そのために計画を立てるためのポイントをお話します。

 

ちなみに、この記事はタキプロ関西の春セミであつしさんが説明された内容を一部使用させていただいています。だいまつの完全オリジナルではないことをあらかじめお断りしておきます。あつしさん、ありがとうございます。

 

1.学習計画の立て方

 

ゴールから逆算して、細かな目標を設定していくことが大切です(以下の①→②の順番)

 

①いつまでに何ができるようになっているべきなのか

②そのために何をすべきなのか
(大目標 → 中目標 → 小目標の順に計画を組立てる)

 

これだけでは、分かったような分からないような・・・。

 

なので、具体的例を挙げて考えてみましょう。

 

(1)大目標

①本試験までに7科目450点以上の実力
②TACファイナル模試までに7科目420点以上の実力
③本試験までに今年受ける3科目で、200点の実力
(運営管理70点、経営法務60点、経済70点)

 

(2)中目標

①企業経営理論 → 過去問ABC問題全問全選択肢OK
②財務・会計  → 過去問ABC問題全問全選択肢OK
③運営管理   → 過去問ABC問題全問全選択肢OK
④経済学    → 過去問ABC問題全問全選択肢OK
⑤経営情報   → スピ問全問全選択肢OK
⑥経営法務   → 過去問ABC問題、スピ問全問全選択肢OK
⑦中小・政策  → スピ問全問全選択肢OK

 

(3)小目標

①全頁解く
②テキスト復習
③誤答問題解く
④理解不十分選択肢復習

 

このように大目標から逆算をしてより細かな目標を設定していくことが大切です。ゴールが明らかではない日々の計画なんて、無駄が多くて仕方ありませんよね。お尻から計画を分解していくことで、ゴールまで一直線に走り切れるようにするわけです

 

 

2.学習計画を立てる上で重要なこと

 

(1)数値を目標に据えない

多くの受験生がやってしまうのが、「数値を目標に据えてしまう」という誤りです。

 

例えば、

 

「経営法務は苦手科目だから、他の科目の倍の50時間勉強しよう」とか

 

「テキストや過去問を3回転する」とか

 

「過去問は10年分解く」とか

 

です。

 

なぜダメだか分かりますか?

 

例えば、

 

経営法務は他科目の倍の50時間を確保し、テキストや過去問を3回転したけれども、頻出論点を押さえるまで至らず最後までテキストによるインプットが不十分、ABC問題で解けない問題や選択肢を残し)、最終目標である本番で60点を取れなかった。

 

これはまずいですよね。

 

なぜなら、当初に設定した50時間+過去問3回転の目標は達成していますが、「最終目標の本番で60点を取るための実力が着いていない」のですから。100時間やろうが、過去問を10回転しようが、最終目標が達成できないような「回数」にこだわる目標設定をしてはいけません

 

そのため、目標は例えば「頻出論点の問題(同じような問題)が出てきたら、必ず正解できるようにする」といったように設定することが重要です。

 

先ほどの「中目標」がいずれも「過去問ABC問題全問全選択肢OK)」「スピ問全問全選択肢OK」としていたのをお気付きになりましたか?

 

(2)余裕・遊びが全くない

 

さて、いざ「計画」を立てようとすると、誰もが「合格」を意識するため、どうしても前のめりになってしまいます。その結果、「あれもやっておかなきゃ」、「これも必要だ」みたいな感じになり、ゴリゴリ・バキバキで、パッツンパッツン(時間的余裕が全くない)の計画が出来上がります

 

かく言うだいまつも、超前のめり人間なので、ムリな計画を立ててしまうのですが。

 

ここからは自分自身の反省も踏まえてですが、直前期だからこそ「あれもできていない」、「これもやらなきゃ」と焦る気持ちは分かります。でも、落ち着いてください。焦って学習深度が浅くなり、取れる問題が取れなくなってしまっては、何のための学習計画か分かりません。

 

無理のない計画を立てるように意識をしましょう。学習は計画通りには行かないものです。週に1日はバックアップ日を設け、その週内でキャッチアップするくらいの遊びのある計画を組んでください。

 

 

効率よく記憶していく方法 ~ エビングハウスの忘却曲線

 

 

先日の記事でも少し触れましたが、人間は記憶していたことを時間とともに忘れていきます

 

なのに、1次試験対策の基本は「憶える」ことです。

 

では、どうすれば効率的に「憶えられる」のでしょうか?

 

記憶のメカニズムを知らない状態では学習計画(復習)は立てられませんよね

 

そこで紹介したいのが、ドイツの心理学者であるエビングハウスの発表した「エビングハウスの忘却曲線」です。エビングハウスは、無意味な音節を記憶し、時間と共にどれだけ忘れるかを数値化しました。

 

その結果は次の通りです。

 

 

この表は時間が経過とともに、どれだけ記憶したことが頭に残っているかを示しています。

 

裏を返せば、時間の経過とともに記憶が頭を離れていく速度でもあります。

 

人が何かを学んだあと、
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる

 

ということが分かります。

 

ただ、注意が必要なのは、このデータは「子音・母音・子音」からなる無意味な音節を覚えた時の記憶のデータであるということです。「意味のあるもの」であればもっと覚えやすいはずです。中小・政策の製造、卸、小売、サービス業の順番のように、意味のつながりがあまりないようなものもあれば、例えば運営管理の見込生産や受注生産など、現にある記憶とつながりを持たせながら覚えられるようなものもあります

 

どちらが覚えやすいかと言えば、断然、記憶とつながりを持たせられる後者の方です。

 

そのため、一概に「人間はグラフの通りに忘れる訳ではない」ということを、頭の片隅に置いておきましょう。

 

エビングハウスの研究結果から分かることは以下の通りです。

 

 ①何かを学ぶ時、その知識があなたにとって意味のものであったり
  重要なものであったりした場合、暗記は楽である。逆にその内容
  があなたにとって意味のないものであれば、すぐ忘れる。
 ②学習に時間をかけると、吸収できる情報量も増える
 ③一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単になる。復習を重
  ねるごとに忘れにくくなる。
 ④一度にたくさん学ぶよりも、時間をかけて何度かに分けて学んだ
  方が、学習効率は上がる。
 ⑤学んだ直後から物忘れは始まる。最初は一気に忘れ、次第にゆっ
  くりと忘れるようになる。

 

なるほど、当たり前というか、皆さんの感覚にもあっている内容ではないでしょうか。

 

こうした研究結果をどう活かすか、どうすれば記憶を定着化させられるか、が受験生の皆さんには大切です。下の表を見てください。カナダのウォータールー大学の研究結果をまとめたグラフです。

 

 

青い線が一切復習をしなかったとした場合の記憶です。何も知らないところから勉強によって知識を得たことにより、学んだその瞬間は記憶が100%の状態にあります。

 

しかし、復習せずにいると、どんどん記憶が消えていきます。

 

忘れるスピードは、

 

20分後には42%忘れる
1日後には67%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる

 

でしたね。

 

だから復習をします。赤色の線に注目してください

 

学習した後24時間以内に10分間の復習をすると、記憶率は100%に戻ります。

 

次回の復習は1週間以内に、たった5分すれば記憶が戻ります。

 

そして、次は1か月以内に2~4分復習すれば、また記憶が蘇ります。

 

つまり、タイミングさえ間違えなければ、たったの19分の復習(10分+5分+4分)で1か月後も学んだことを忘れずいることができます

 

とはいっても、1次試験の複数科目を巡回するのに、手一杯だ・・・とおっしゃる方も多いでしょう。

 

だからこそ、「学習計画」が大切なのです。

 

適切なタイミングで復習をしなければ、せっかく頭に叩き込んだはずの記憶が消えてなくなってしまいます

 

今日3時間勉強したことは、明日30分復習する、1週間後に15分、1か月後に5分、少しずつ被せながら勉強すれば良いのです

 

1次試験日まで1.5か月です。

 

少しずつ被せていけば良いだけなら、いけそうな気がしませんか?

 

大切なので繰り返します。ベストな復習のタイミングは、

 

✓1日以内に10分
✓1週間以内に5分
✓1か月以内に2~4分

 

3回です。

 

ゴールから逆算しつつ、無理がなく、人の記憶のメカニズムを踏まえたちょい被せ学習計画を作り、今年の1次試験を見事に突破しましょう!

 

やれやれ・・・、今回も5,000文字を超えてしまいましたね・・・。毎度まいど時間を取らせてしまい申し訳ありません。

 

以上、だいまつでした。

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


 

☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆

 

皆さん、おはこんばんちにちは、だいまつです。

 

いよいよ、1次試験まで2ヶ月を切りましたね

 

受験校に通われている方は、答練の真っ最中だと思いますし、独学の方は、それぞれのやり方でスパートをかけておられるタイミングではないかと思います。

 

ちなみに、試験直前期(現在)は、自分自身を追い込めば追い込むほど本試験での得点が上がるボーナスタイムです。

 

なぜ、そう思うかと言うと、私は昨年TACなんば校に通学していましたが、GWの模試や完成答練で「あ~、もうだめだ~点数が全然足りない~」と嘆いていた勉強仲間の多くが、この時期から・・・

ガッリガリの、ゴッリゴリの、バッキバキの、ボッコボコの、クッチャクチャに、自分自身を追い込み、そしてみんな’かなりの高得点で1次試験を通過しました。

 

いや、本当に凄かった(全員がひと月150~160時間は勉強していたと思います)。

 

一方で、同じTACの教室で勉強していた受験生の中には、1次試験で涙を飲んだ方も多くおられました

 

そこで今回は、だいまつが見てきた1次試験を通過した人と、惜しくも通過できなかった人「違い」から、「合否を分ける6つのポイント(得点が伸びない「原因」)」について、私なりに‘整理’してみた結果をお届けします。

 

今回の記事を読んで、私・・・「当てはまっているな」と思ったら要注意

 

試験まであと57日、まだ間に合います!すぐに軌道修正しましょう!

 

 

✓原因1 必要な勉強時間が確保できていない(勉強時間が少ない)

 

そもそもの勉強時間が足りない(少ない)のは超致命的です。

 

それぞれに理由はあるでしょう・・・。本当に仕事と家庭の関係から時間を確保できない人もおられると思います。

 

でも、本当に勉強時間が確保できないのは、仕事家庭原因でしょうか

 

もしかして、勉強時間が足りないのは、自分自身の覚悟の甘さに原因がありませんか?

 

勉強時間が足りないことを家族のせいや、仕事のせいにしていませんか?

 

奥さんやお子さんがおられるなら、自分自身の覚悟とともになぜ診断士試験にチャレンジするか(どうして必要か)を話して、ちゃんと協力してもらえるように(我慢してもらえるように)最大限の努力を払っているでしょうか?

 

仕事場に診断士試験へのチャレンジを話している人、いない人、両方おられると思いますが、一刻も早く帰って勉強できるよう全力で仕事をしていますか?試験のことを考えたりして仕事への取組みが疎かになっていませんか?

 

昼休みはどうしていますか?まさかコーヒーを飲んで休憩などしていないですよね?会社に話しているなら協力してもらえるように最大限の努力を払いましたか?

 

ほかにも・・・

 

ついつい空き時間にスマホを触ってしまっていませんか?

 

晩御飯のあと休憩し過ぎていませんか?

 

睡眠欲に負けていませんか?(朝早く起きて勉強する、夜遅くまで勉強するなどの努力をしていますか?)

 

通勤時間=勉強時間になっていますか?

 

もし、1次試験に受かりたいと思っているのに、「自分に甘さがある」と思ったなら、今すぐに悔い改めましょう

 

勉強をしているあなたに対して少なからず家族は我慢を強いられているはずですし、もしかしたら仕事場の仲間も同じかもしれません。なのに、自分が腹を括らず、中途半端な姿勢でいるなら・・・、協力してもらえるはずがありません

 

皆さんそれぞれに制約はあると思います。けれど、それは「跳ね除けることのできない制約」でしょうか?

 

制約の中には、自分自身の覚悟、姿勢、働きかけ次第で何とかなるものが、多くあります。

 

「無理だろう」と諦めるのではなく、診断士になりたいのなら覚悟を決めて、聖域なく時間確保に努めましょう

 

1次試験日まであと57日。

 

この記事を読んだ後から、すぐ動くか、動かないで1次を通過できるか、できないかがきっと変わるはずです。ボーナスタイムの直前期を無為に過ごさないためにも、「時間は徹底して確保」しましょう。

 

 

✓原因2 効率的な勉強の進め方を分析していない(効率が悪い)
~「やらないこと・諦めること」を決めていない。

 

テキストと問題集だけで書店の棚一段を占領しようかというボリュームの診断士1次試験。「どうすれば効率的に勉強が進められるか」を分析せずに、「なんとなく勉強している」のであれば、超致命的です。

 

仕事でお客さんに営業をかけるとき、意地悪な上司に決裁印をもらうとき、お祝い事で誰かを喜ばせようとするとき・・・、どんな時でも相手のある「何か」をするときには、「相手のことをよく知って(考えた上で)、その相手に合わせたアプローチの仕方をするはずですよね。

 

勉強も同じです。それぞれの試験に合わせたアプローチが必要です。

 

得意不得意はあると思いますが、診断士の1次試験は、ひと科目だけに集中できるなら60点を取ることは、それほど難しくありません

 

診断士の1次試験を難しくしているのは、「7科目のいずれの科目も40点を下回ることなく、合計420点を取る」という、試験基準です。

 

もちろん、科目合格制度はありますが、少なくて2~3科目、多いと7科目を平行学習しなければなりません。こ対応科目の多さ(試験範囲の広大さ)が、1次試験対応を難しくしています。

「相手(1次試験)」は、「試験範囲が極めて広い」のに、作戦もなしに「非効率に勉強」していては、通過(40点未満なく7科目合計420点を獲得)は難しいでしょう。

 

効率よく勉強するコツをいくつか紹介しておきます。

 

 

①過去問をABC問題に絞る(詳しくは過去記事を参照→コチラ
 ~だいまつ渾身の分析ネタです

 

②教材を絞る

受験校や出版社は1次試験をしっかりと研究しています。

スケベ心を出さずに、教材は極力絞って深くやるべきです。

ただでさえ試験範囲が広いのに、教材まで広げでしまうと、全部が中途半端になってしまいます。

だいまつは、1次対策では、TACのテキスト、トレーニング(スピ問みたいなもの)、過去問5年分、答練、模試しか使いませんでした。それでも1次試験7科目で540点を取ることができています。

教材は可能な限り絞り込みましょう。

 

あれもこれもやりたくなる気持ちは分かりますが、限られた時間(せっかく確保した時間)内で、合格するためには、「やらないこと・諦めること」を決めること‛こそ’が重要です。

 

ボーナスタイムの直前期、「捨てることを決めて」効率アゲアゲで得点力を高めましょう。

 

 

 

✓原因3 過去問を「実力試し」に使っている

 

過去問は、自分自身の弱点を効率的に補強していくために最高の教材です。

であるにも関わらず、直近の試験問題は「実力試しをするために取ってある(やってない)」とか、書込みをすると「次に解くときに答えが分かってしまい勉強にならないから、書込みしない(きれいな状態のまま)」という受験生の方が結構おられます。

 

効率にもつながる話ですが、広範囲な1次試験で、過去問を毎回まっさらな状態から解いていたらいくら時間があっても足りません実力試しに過去問を取っておくなんていうのは、言語道断です。

 

自分が完全に理解できているところはどこか、以前に間違えたところ(理解できていない弱いところ)はどこかをすぐに分かるようにしておくことが大切です。

 

もし、過去問が‘さらぴん’の状態なら、書込みでデロデロにしてやりましょう!

 

・・・問題ページを汚すのが嫌なら、せめて解説ページにしっかりと、「理解できている選択肢と、理解できていない選択肢」を書き込んでいきましょう。

 

 

✓原因4 1次試験対策(全科目)の基本が「憶えること」だと思っていない

よく経営情報、経営法務、中小企業政策を「暗記三兄弟」みたいに表現しますが、もしかして試験対策上、暗記が重要なのが、この3科目だと思っているなら間違いです。

 

企業経営理論なら、組織構造・行動、労働関連法令、マーケティング、財務・会計のファイナンスやアカウンティング(勘定科目や仕分け、計算手順を憶える)、経済学も価格=限界費用=限界収入だとか、三面等価の原則とか・・・、ぶっちゃけて言うと、1次試験7科目の基本は「記憶すること」、「憶えること」です。

 

企業経営理論なら「言い回しが独特で難解」、財務・会計は、「素早く正確な計算が必要」、経済学は、「グラフなどからポイントを読み取り、結論を導き出す」という対応のし辛さ(特徴)ばかりに目が行きがちですが、大切なことは「ベースになる知識が頭に入っていること」です。

 

インプットができていないのに、アウトプットをできるはずがありません

 

もし、ベース作りができていないなら・・・、まだ57日あります。間に合います!

 

きゃしいの記事も参考(コチラ)に、知識の定着化に取り組みましょう。

 

 

✓原因5 テキストによるインプットを軽視している

テキストには、体系的に整理された情報が載っています

 

原因4で、1次試験は「憶えること」がベースだと書きましたが、「テキストなんて各科目の勉強を始めた時に読んだきりで、試験対策はスピ問や過去問だけを一生懸命やっている」というテキスト軽視の人が意外に多いように思います。

 

過去問の出題傾向などから、1次試験で重要となる知識領域はかなり特定されており、そのほとんどがテキストに記載されています。

 

なのに、こんな重要な教材をインプットに使わない人が多いのです。
(「時間がないこと」を理由に挙げる人も多いと思いますが・・・)

 

騙されたと思って、過去問で何度となく目にした頻出論点のところだけでもテキストを読んでみてください。「めっちゃ書いてるやん」とか、「なるほど~、そういうことだったのか~」という新しい再発見がきっとありますよ!

 

勉強を始めた当初よりもずっと頭に入ってくるのが実感できるはずです。

 

ちなみに、テキストは「全部をのっぺり読んではだめ」ですよ。なぜなら、あまり出てこない・優先度の低い分野や、頻出論点の周辺分野のことも書かれていたりするからです。

テキストを読むときは、過去問でよく出てくる分野を意識しながら濃淡をつけて読んでくださいね(過去問であまり見たことがないところ(優先度の低い分野)は、「サラ読み」で飛ばしていきましょう)。

 

 

✓原因6 計画を立てていない

最後の原因です。

 

皆さん、今年の1次試験日に自分が合格レベルの実力を備えるために、逆算をして学習計画を立てていますか

 

グサッと、ギクッとしたアナタ

 

大まかな計画もなく、その日暮らし的に勉強をしているなら、致命的ですよ!

 

効率や時間確保にもつながる話ではありますが、ちゃんとした計画がなければ、せっかく確保した時間や、揃えた教材が、無駄になります。

 

冬山登山に例えるなら、とりあえず「山に登るための休み(時間)」と、「装備(勉強道具)」は揃えた。しかし、「山頂のまでのルートは決めず、入山後はとりあえずなんとなく標高が高そうな方へ、その時々の気分で歩く」というようなものです。

 

・・・遭難必至ですよね?

 

冬山登山で遭難するのも嫌ですが、診断士試験で遭難していつまでも山頂(合格)にたどり着けないのも嫌ですよね?

 

めちゃめちゃ精緻な計画を作れ、といっているのではありません。

 

せめて、現在の過去問でのアウトプット状況(出来なさ加減から)、直前模試まではこの科目とこの科目を中心に勉強する、じゃあ具体的には今週は、来週は、模試の1週間前は、というように大まかなイメージを持って勉強すべきです。

 

そして、自分自身の理解度(過去問を解いたときの手ごたえ、模試の結果)などを踏まえて、計画を組み替えましょう。

 

是非、PDCAをまわしながら、1次試験本番に向かってくださいね!
(たった2ヶ月くらいの簡単な計画なら、いけますよね・・・?)

 

ちなみに計画の組み方に関する過去記事も参考になると思います(コチラ)。(ただ、ここまでやるのは大変ですが)

 

かなり長くなってしまいました・・・。

 

<まとめ>

試験まで57日もあります。まだ間に合います。

 

本日紹介した下記の6つの原因で思い当たることがあるなら、今から軌道修正して、ガッリガリの、ゴッリゴリの、バッキバキの、ボッコボコの、クッチャクチャに、吐血寸前まで自分自身を追い込んで、そして1次試験を通過してくださいね!

 

原因1 必要な勉強時間が確保できていない

原因2 効率的な勉強の進め方を分析していない
    ~「やらないこと・諦めること」を決めていない

原因3 過去問を「実力試し」に使っている

原因4 1次試験のベースは「憶えること」だと思っていない

原因5 テキストによるインプットを軽視している

原因6 計画を立てていない

 

 

5,000文字を越えてしまいました・・・。最後までお読みいただきありがとうございます。

 

1次試験を突破して、道場の夏セミに参加し、そして2次試験を受けましょう(*^Д^*)ノ

 

以上、だいまつでした。

 

■ブログ村ポチボタンコピペ用(締め)
いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!


☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆

 

皆さん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

遅ればせながら、渾身シリーズいっきまーす

 

ということで・・・

 

私の渾身ネタは、昨年度急激に難易度が上昇した運営管理」の中でも、

VEと並んで覚えにくい、だがしかし、だがしかし・・・、超頻出論点!!(H29、H28、H25、H24)の憎いヤツ。

 

ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・

ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・

 

「ワークサンプリング/作業分類」

 

を採り上げさせていただきます。

 

ちなみに、VEに関しては、ももちゃんのナイスな記事を参考にしてくださいね(VE①VE②)。

 

さてさて

 

「ワークサンプリング/作業分類」は、「作業測定」の一分野ですが、この「作業測定」はJISで以下の通り定義されています。

 

「作業又は製造方法の実施効率の評価及び標準時間を設定するための手法」

 

つまり、「工場でなにかしらの作業をするときに、作業効率等を評価しつつ標準時間を設定していく」ときの手法のことですね。

 

そして、「作業測定」の体系を言葉で説明したい・・・のですが、言葉だと分かり辛いので(頭が混乱する)、図示します。以下の図をご覧ください。

※TAC運営管理基本テキストより

 

では、早速ワークサンプリング(瞬間観測法)の説明に入ります。

 

1.ワークサンプリング(瞬間観測法)とは

人や機械が「何をしているか」を観察して、サンプルを収集して統計的考え方により分析を行う手法であり、「繰り返し作業に適した稼働分析手法」です。

 

メリットは、

 

①観測が容易

何をしているかをチェックするだけなので

 

②データの整理が容易

稼働しているか、非稼働かを見るだけなので

 

③観測対象者が観測されていることを意識しないためデータの信頼性が高い

でも、観測時刻は対象者に知られないように注意が必要

 

デメリットは、

 

①深い分析には不向き

稼働しているか、非稼働かを見えるだけなので

 

②母数が少ないと誤差が大きくなる

当然、母数が少ないと振れが大きくなる

 

※なお、上記のワークサンプリングのメリット・デメリットは「連続観測法」と比べての話になります。連続観測法と表裏の関係になっていると考えてOKです。

 

ここまでは、皆さん大丈夫だと思うのですが、問題は(辛いのは)ここからですよね。

 

2.ワークサンプリング法による稼働分析のための作業分類

ワークサンプリング分野の問題で正解にたどり着くためには、作業分類の体系と、それぞれの項目がどんな作業・余裕かを知っている必要があります。

 

まずは、作業分類の体系からです。以下のように体系化できます。

※TAC運営管理基本テキストより

 

しかし、これが絶望的に覚えにくい。VEと同じくらい嫌になってきます。

 

そこで道場ブログをお読みの皆さんには、だいまつが受験生時代に使っていた必殺の語呂合わせをご紹介します。

 

まず、「作業」を覚えるための語呂合わせです。

 

団体は主婦(段体は主付)

団体旅行のお客さんが主婦の方ばっかりだった状況のイメージとともに覚え込んでしまいましょう。

 

次に、「余裕」です。

 

監査の職場は人が費用

監査の人が伝票などをペラペラチェックしている、まさに人件費が費用だ。というイメージで覚えてしまいましょう。

 

作業分類体系語呂合わせを一つにまとめておきますので、うまく活用いただければ幸いです。

 

ここまでは、OKですか?

 

次は、それぞれの作業余裕何に当たるかです。ここからは暗記+イメージ大切です。

 

・準備段取り作業 = 超重たい準備作業

材料準備、治具や固定具の段取り等々ロット毎、始業・就業時手間のかかる準備作業等です。

 

・主作業

切削、穴あけ、ビス止め、組立て等、加工等を行って直接付加価値向上させる作業です。

 

・付随作業 = 軽めの定期的に発生する作業

機械への材料や工具の取付・取外等定期的に発生する軽作業がこれにあたります。

 

・作業余裕 = 軽めの定期に発生する余裕

機械の調整、清掃、注油、材料運搬等不規則・偶発的に発生する余裕です。

 

・職場余裕 = 作業者は基本的に作業をしていない状態

打合せ、材料待ち、機械故障等の作業を管理していくなかで不規則・偶発的に発生する余裕です。

 

・疲労余裕

休憩して体力回復を図るための余裕です。

 

・用達余裕

トイレ、水飲みなどの生理的欲求を満たすための余裕です。

 

ちなみに、私が特に受験生時代に苦しんだのが、「準備段取作業」・「付随作業」・「作業余裕」の3つの切り分けですが、皆さんも同じではないでしょうか?

 

上記3つをしっかりと切り分けするには、やはり各項目に含まれる具体的な作業項目の「例」(例えば、主作業なら「穴あけ、ビス止め」など)と、各項目の「性質」セットで覚えておくことが大切です。例えば、準備段取作業なら「材料準備などの、ロット毎、始業直後・終業直前の超重たそうな作業」付随作業なら「規則的に発生する機械への材料の取り付け」、作業余裕なら「不規則・偶発的に発生する機械の調整や清掃」といったように、「例」「性質」紐つけて頭の中に納めておくことが大切になります。

 

ここは本当に苦しいところですが、超頻出論点なので、今回のお示しした後半3つの「図」も活用していただき、出題されれば確実に得点できるようにしたいところです。

 

 

では、さっそく問題でアウトプットしましょう。

 

【H29年度1次試験 運営管理 第10問から】

 

標準時間に関する記述として、以下は正しいか、正しくないか。

 

選択肢エ 人的余裕は、用達余裕と疲労余裕に分けられる。

 

語呂合わせで、「人は費用(疲用)」でしたね。なので、当然正しい(○)ですね。

 

 

【H28年度1次試験 運営管理 第16問】

まず、「主体作業」から考えます。作業系の語呂合わせは、「団体は主婦(段体は主付)」でしたね。なので、主体作業は、「主作業」と「付随作業」から構成されます。

 

そして、主作業は、「切削、穴あけ、ビス止め等、直接的に対象物の変化に寄与する作業」ですから、「上から3つ(ハンダ付け120、基盤への部品の取付け90、基盤のネジ止め80)」が該当します(合計290)。

 

付随作業は、「機械への材料や工具の取付・取外等、仕事の目的に間接的に寄与する定期的な作業」ですから、「上から4つ目の、組立て作業後の製品検査(全数)のみが該当します(60)。なお、全て検査しないのであれば「定期的」という基準に該当しない可能性がでてきます。なので、‘わざわざ’作業項目に「(全数)」と記載していると思われます。

 

以上を踏まえて、主体作業の合計時間に占める割合を計算すると、

 

主体作業 = 主作業(290)+付随作業(60)= 350

主体作業の時間構成比率(350) ÷ 合計(500) = 70%

 

 

この時点で、「ウ」「エ」に選択肢が絞れますね

 

 

次に「職場余裕」です。職場余裕は「打合せ、材料待ち、機械故障等の作業を管理していくなかで不規則・偶発的に発生する余裕」でしたね。なので、「部品不足による手待ち24、打合せ19、朝礼12」が該当します(合計55)。

 

そして、職場余裕の合計時間に占める割合を計算すると、

 

職場余裕の時間構成比率(55) ÷ 合計(500) = 11%

 

 

以上から、正解は「ウ」「主体作業:70% 職場余裕:11%」です。

 

ちなみに他の作業項目も見ておくと、

 

準備段取作業は、「治具や固定具の段取り等々、ロット毎、始業・就業時にするべき超手間のかかる準備・片付け作業等」でしたね。なので、該当するのは「ロット単位での完成部品の運搬33」だけになります。

 

作業余裕は、「機械の調整、清掃、注油、材料運搬等、軽めで不規則・偶発的に発生する余裕」なので、「不良品の手直し(30)、ネジ・ハンダの補充(不定期)(22)」が該当します(合計52)。

 

用達余裕は、「トイレ、水飲みなどの生理的欲求を満たすための余裕」なので、「水飲み5、用便5」が該当し合計10となります。

 

どうですか・・・?

いけそうでしょうか?

 

ワークサンプリング/作業分類」は、覚え辛い分野ではありますが、平成29年度試験のように語呂合わせだけで対応できる選択肢もあります

 

キツければ語呂合わせだけは最低限覚えましょう!

 

情報が2年連続で「超難関」となったことがありましたから、今年度試験において運営管理が易化しないことも十分考えられます。余裕があれば、今回の記事で書いたことは全部覚えてほしいところではありますが・・・。

 

以上、だいまつの「渾身」記事でした。

 

■ブログ村ポチボタンコピペ用(締め)
いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆

皆さん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

現在、道場は「渾身シリーズ」真っ只中ですが、今回は、(土曜日のchikaさんに続き)この流れを遮ってでも私がやりたかったネタです。

 

なお、冒頭に2次対策に余念がない受験生の皆さんへ「情報提供を」と思い簡単に他団体のセミナーや勉強会を紹介しておきますね。

 

■セミナー

①519日(土)に東京で「ふぞろい合格セミナー」が開催されます(詳細はコチラ

プログラムは2次特化の内容です。ふぞろいメンバーに話を聞くと、ガチで資料を作り込んできているそうなので、1次対策で余力のある受験生の方や2次特化の受験生の方は、是非参加されてみては如何でしょうか(残席は残りわずかの様子)。

 

②6月9日(土)に仙台で「ふぞろい合格セミナー」が開催されます(詳細はコチラ

1次と2次の混合プログラムのようです。東阪以外でのセミナーは数が少なく受験生同士、また合格者との意見交換ができる機会は本当に貴重ではないでしょうか。東北にお住いの方は是非参加されてみては如何でしょうか。

ちなみに私は以前にオフラインイベント参加の有用性を書いていますので、そちらも参考にしていただければ幸いです(「セミナーや懇親会への参加に意味なんてあるのか?」)。

 

■勉強会

①タキプロ東京(詳細はコチラ

道場メンバーのよこよこさんが、勉強会リーダーを務めておられます。あのよこよこさんに教えていただけるなら・・・、毎週新幹線で通う価値もありそうですね。ちなみに、毎回かなりの受験生が参加されるみたいなのでお申し込みはお早めに。

<月4回開催>

    水曜日 19302145

    日曜日 9301145

 

②タキプロ大阪(詳細はコチラ

私が勉強会リーダーを務めています。「今年2次試験に受かって診断士になるんだ!」という思いをお持ちの方は、参加必須です。ただ、先週の水曜日(5/9)にはじめて開催したのですが、満席でした。現在、結構先まで満席となっています(申し訳ありません)。ちょこちょこ先の予定がアップされますので、日程が合えば是非!

    毎週水曜日 19302130

 

③タキプロ名古屋(詳細はコチラ

少人数でのきめ細やかなフォローが特徴です(あまり詳しく知りません)。東海地方にお住いの方、いかがでしょうか。

   毎週日曜日 9301200

 

はい、以上で2次試験関係の紹介ネタは終了です。ここからが、本題です。

 

月日は経つのが早いもので、4月7日(土)の大阪春セミからはひと月、4月21日(土)の東京春セミからも20日以上が過ぎました。

 

勉強漬けのGWも終わり、第4コーナーが視界に入り、最後の直線(直前期のラストスパート)に向けたポジション取りが特に大切な時期になってきましたね。

 

1次試験を受験される皆さんは、インプット学習を終えて、過去問中心のアウトプット学習に取組んでおられることと思います。

 

そこで今回は、道場の春セミ大好評(?)だった、「1次試験の過去問は、ABC問題を最優先!DE問題は後回し!」について、お話ができればと考えています。

 

「なんやねん。せっかくセミナーに足を運んだのにブログで書くんやったら、わざわざ参加せんでもよかったやないか!」と思われた方、すいません。

 

だいまつはどうしてもこのネタが書きたいのです。

 

でも、参加いただいた方には春セミ当日の夜から今日まで効率的に勉強できているはず なので・・・ご容赦ください。

 

セミナーに直接足を運んでいただいた方への仁義が切れたところでいよいよ本題です。

 

ちなみにですが、今回取り上げるABCDE問題」とは、受験校(TAC)の過去問題集等で公表されている過去問題毎の正答率のことを指します。

正確に言うと、「中小企業診断士試験受験校大手のTACが運営するTACデータリサーチが、毎年の1次試験後受験者からデータを収集し、問題を正答率によってランク付けしたもの」という感じでしょうか。

 

ABCDE問題の具体的な定義は以下の通りです。

 

A問題 ・・・ 正答率が80%以上の問題

B問題 ・・・ 正答率が60%以上80%未満の問題

C問題 ・・・ 正答率が40%以上60%未満の問題

D問題 ・・・ 正答率が20%以上40%未満の問題

E問題 ・・・ 正答率が20%未満の問題

 

ここで皆さんよく考えて見てください

 

診断士試験の1次試験は、五肢択一か、四肢択一ですよね?

 

つまり、五肢択一なら、鉛筆を転がせば20%の正答率四肢択一なら25の正答率になるはずです。とすれば、D問題というのは、「鉛筆を転がし」よりも正答率が少し高いくらいの問題です。D問題の中には正答率が20%台前半のものもあると思われますので、場合によっては鉛筆転がしよりも正答率が低い問題もあります

 

さらに、E問題に至っては、正答率が20%未満ですから、鉛筆を転がすよりも正答率が低いような、奇問、難問、引っかけ問題、つまり、皆さんに「点数を取らせないために出題している問題」なのです。

 

ここまではOKですか?

 

では、ABCDE問題について理解してもらえたところで、次に進みます。

 

平成29年度1次試験で、各ランクの問題がどれくらい出題されたかを分析しました。下の表を見てください。

 

 

みんなが正解できるAB問題と、何とか頑張れば正解できるC問題までで、77.3%を占めています。一方で、なかなか正解できないD問題は15.4%、鉛筆転がしよりもパフォーマンスの悪いE問題は7.3%も出題されています(いずれも得点ベース)

 

ちなみに、平成27年度から平成29年度の3年間分の過去問を分析したところ多少の凸凹はありましたが、基本的な傾向は変わらず、結論は以下の通りです。

 

ABC問題 → 75%程度(約4分の3

DE問題 → 25%程度(約4分の1)

※ちなみに、E問題もコンスタントに7%ほど出題されています。

 

つまりこれはどういうことかと言うと、みんなが正解できる・頑張れば正解できるABC問題を全て正解すれば、525点を取れる(満点700点×75%)」ということです。一方で、DE問題を全て捨てて鉛筆を転がしたとしても(五肢択一だとして)35点は稼げる(満点700点×25%×20%)」ことになります。

 

そして、これらを合計すると525点+35点=560も得点できることになります。診断士1次試験の7科目の合格ラインはご存じの通り420です。ABC問題を確実に押さえることができれば、合格ラインは余裕で超えることができます。

 

次に、道場の誇る平成29年度1次試験の540点オーバーコンビ(きゃしいとだいまつ)のABCDE毎の戦績も分析しました。下の表を見てください。

 

 

ご覧いただければ分かる通り、二人ともA問題は正答率ほぼ100%B問題も95%の正答率となっており、取れる問題で確実に得点していることが分かります。また、「何とか正解できる」C問題も、きゃしいが72.6%、だいまつが78.1%の正答率となっており40%~60%というレンジを大きく上回っていることが分かります。

 

一方D問題に関しては、20%から40%というレンジに比べて、きゃしいの正答率はまあまあ高いものの、だいまつは少し高い程度です。また、正答率20%未満のE問題に関しては、きゃしいは20%を少し上回る程度で、だいまつは11%とレンジ内に収まっています

 

つまり、ここから言えることは540点以上得点した受験生であっても、D問題にはあまりうまく対応できずE問題に至っては、他の受験生とほとんど変わらないという事実です。

 

一方で、注目すべきはやはりABC問題の正答率の高さでしょう。

 

二人ともABC問題を確実に押さえているからこそ、合格ラインを大幅に上回ることができているのです。

 

「みんなが正解できるAB問題と、何とか頑張れば正解できるC問題で、如何に確実に得点するかが大切だ」というのが、今回の分析から導き出される1次試験攻略のポイントです。

 

そして、大切なのは、この導き出された1次試験攻略のポイントを、今日からの勉強にどう活かすかです。

 

冒頭に「GWが明け皆さんは過去問中心のアウトプットに取組まれているのでは」と、申し上げました。そう、過去問を解くときに活かすのです。

 

平成30年度の本試験で合格をするために、ABC問題で確実に得点することが大切なのであれば、「過去問で受験生の多くが解けたABC問題を確実に解けるようにすること」が、最優先事項となります。

 

なぜなら、頻出・難易度が比較的優しいABC問題+鉛筆転がし(運)で525点+35点で560点も取れるからです。鉛筆を転がすのに毛の生えたくらいのD問題や、そもそも点数を取らせる目的で出題されていないE問題(奇問、難問、引っかけ問題)に時間を割くなんて効率が悪くて仕方ありません

 

・・・「苦手科目の経営情報や経営法務で足切が怖い」といった理由や、「得意科目で点数を稼ぎたい」から、「D問題まで対策する」というように、狙いがあって学習を進めるのはOKだと思いますが、もし理由がないのなら、思い切ってD問題は後回し(最悪できなくても仕方ない)にしましょう。さらに、E問題は、よほどの理由(E問題に挑むことが婚約時の約束だとか、祖父の遺言で絶対にE問題をトレーニングしろと言われたとか)がなければやらなくていいと言えます。だって、取らせないための問題の傾向を掴んだり、知識をいくら入れたって、本番での得点にはほとんどつながらない訳ですから。気持ちよくスルーしちゃいましょう

 

まとめますと・・・

 ✔ DE問題はコンスタントに出題されている。

   ⇒特に難問のE答案も7%程度出題される

✔ しっかりと勉強していれば得点可能なABC問題+ DE
  は鉛筆転がしで十分合格できる

✔ 高得点者も、DE問題(特にE問題)には歯が立たない

   

⇒だから、過去問によるトレーニングはみんなが解ける
 ABC問題をまず優先

D問題、E問題は・・・やらんでもええんちゃう

 

です。

 

得点は、「勉強時間×効率」の掛け算によって伸びて行きます。時間を「しっかりと確保した」とすれば後は「効率」です。そして、効率を上げるためには、ABC問題を徹底的に叩く、これに限ります。1次試験まで3カ月を切ったいま、得点を伸ばすためにABC問題潰しに取り組んで行きましょう!

 

その際には、5月6日から始まっている道場の渾身シリーズのネタも是非参考にしてください~(*‘∀‘)

 

以上、だいまつでした。

 

<補足>

セミナーで受験生の方から以下の質問を受けましたので、QA形式で参考までに掲載しておきます。

 

Q.

本試験中にABCDEの問題毎のランクは分からないと思いますが、本試験当日も見極めて解く必要があるということでしょうか。また、本試験会場でDE問題を見極める方法はありますか。

 

A1.(だいまつの回答)

ランクを見極める方法はありませんし、見極める必要もありません。本試験会場では自分が「解けるか」、「解けないか」だけです。大切なのは、ABC問題の難易度だった問題(みんなが対応できた問題)を本試験会場であなたが「解けたか」ということです。つまり、あなたが多くの受験生が解けて得点できた難易度の問題を確実に取れたか(取れるか)どうかが大切です。今年度試験のABC問題は、過去問のABC問題と同じ論点や難易度の問題ばかりのはずです。本試験で得点すべき問題を取り漏らさないために、「過去問はABC問題を中心に学習し、効率を高め」今年、1次試験を是非突破してください。あ、もちろん2次試験も。

A2.(他の執筆陣の回答)

はい。試験中にABC・DEランクを見極める必要があります。逆に言うなら、「これは正答しなくてもよいDE問題だ、と試験中に判断できる人・できない人」は、ほぼイコール「合格ラインに達するレベルまで勉強してきた人・そうでない人」と言い替えても過言ではないと思います。出題範囲を過不足なく学習し、十分なアウトプットを行えば、「ん? これは今までの学習では出てこなかった問題だぞ」→「自分がそう思うということは、解けない人の方が多いぞ」→「では、正答率は低いな」→「時間をかけずに進もう」という判断が、試験中にできるようになるはずであり、それができることが受験生の一つの到達の目安・目標になると思います。そのレベルまで達していないと「ん?見たことない問題だな」→「もしかして周りの受験生にはABCレベルの問題なのかな」→「これはやばい」という具合に疑心暗鬼になってしまったり、「ん?見たことない問題だな」→「よしこれはDE問題に違いない。捨てよう」→(実はABC問題)、という状況に陥ると思います。そのため、答練や模試の段階から「これはDE問題だ、と判断して半ば捨てた問題が本当にDE問題だったか」、「ABC問題だ、と判断して頭を悩ませた問題が本当にABC問題だったか」、そういう視点で答練や模試を復習することが重要です。今からでもまだできることがあります。

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの
お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

もしもーし、模試模ー試!

皆さん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

GWと言えば、 もし(模試)ですね!

 

模試に関しては、ゆうちゃん(コチラ)さんの記事を参考にしてくださいね。

 

ちなみにだいまつは、ストレート生ながら①LECステップアップ模試(7科目合計:515点)と、②TAC2次チェック模試(4科目合計167点)の両方を受けました。早めに自分の実力を知り、PDCAをまわしたことが、ストレート合格できた一因だと思っています。

 

さて、模試の記事に関しては皆さんお腹いっぱいだと思いますので、私からはGW明けから受験校(TAC)で始まる不思議な四字熟語(じゃないけど)

 

「完成答練」

 

について、初学者の方と独学者の方に向けて、TACに通学していた私なりの活用方法などをお伝えしたいと思います。

 

と、その前に。

 

「完成答練を120%活用する方法」は、7代目のたきもさんが書いてくれているので、そちら(前編後編)も参考にしてくださいね!

 

答練と言われても、ピンとこない方もいらっしゃるかと思いますので、まず「答練とは何か」、について簡単に説明します。

 

私が通っていたTACを例に挙げますと、各科目の授業が終わった後に実施される養成答練というものと、GW明けから各科目について2回実施される完成答練の二つに分かれます。

 

もう少し詳しく説明しますと・・・

 

①養成答練とは

各科目の講義の最後に一度だけ実施される「確認テスト」のようなもので、基本問題ばかりとなっています。そのため、基本的にテキストに載っていないような難問の出題はなく、本試験のようなややこしい表現の問題もありません(スピテキに掲載されているレベルの問題と言えば分かりやすいでしょうか)。

 

②完成答練とは

GW明けから始まる本試験を想定した練習問題です。本番を想定しているだけのことはあり、難易度は限りなく「本試験に近く」、科目によっては本試験より「難しい」と感じるものすらあります。

このため、養成答練とは違って、基本問題ばかりでなく、テキストに載っていないような問題が出てきたり、表現がややこしい問題、いやらしいひっかけ問題も出題されたりします。

また、完成答練はTACであれば1週間で2科目ずつ行われ、それが2回転しますので、科目毎に計2回の完成答練が実施されることになります。例えば、1週目は企業経営理論+財務・会計、2週目は運営管理+経済学といった具合です。そして、7科目が一巡すれば、最初に戻り、企業経営理論から2回転目の完成答練が始まり、試験日の1ヵ月半前の6月下旬までテスト漬けの日々が続きます

 

さてさて、完成答練の概要を簡単にインプットしていただいたところで、いよいよ答練の活かし方です。

 

なお、TACの話がベースになっていますので、違う受験校に通う方はご参考までに。

 

①受験校に通う(通信も)初学者の方へ

TACは1次試験の出題内容をしっかりと分析しています。そして答練は、過去の出題実績・傾向を踏まえて、1回の養成答練と2回の完成答練を通じて、受験生に1次試験の出題範囲をモレなく・ダブりなく、「効率的に勉強させる」ように作り込まれています。

 

具体的には、養成答練と完成答練①、完成答練②では、基本的に重複する問題は出てきません。例えば、企業経営理論の養成答練で、「ドメインを機能的に定義するか物理的に定義するか」が出題されていた場合には、完成答練①及び②で基本的には同じ切口の問題は出てきません(出てきたらごめんなさい)。

 

なので、完成答練対策としては、これまでに出題されていない範囲を中心に勉強すれば、効率的に得点を得ることができます。このことを理解しながら、しっかりと過去の答練を復習し、未出題領域を徹底的に勉強することで、自分自身の得点力を高めることができます。

 

また、完成答練には、改正論点が盛り込まれ、予想問題的なものも多く出題されます。しっかりと復習をして、本試験で未出題の問題に対する対応力も高めることもできます。

 

後は、本試験に近い難解な問題にチャレンジすることで、タイムマネジメント力現場対応力を「鍛え上げる」という意味合いもありますので、知識以外のところを鍛える場としても活用してください。

 

せっかく高いお金を払って受験校に通っている訳ですから、こうした受験校の狙いを分かりつつ完成答練を受けることで、少しでも本試験での得点力を高めて行きましょうね

 

なお、予備校は「ある程度」のところまではやってくれますが、後は「自分次第」です。完成答練も学習計画に組み込んで、如何にPDCAを回して行くかが大切です。予備校に寄りかかっているだけでは、「1次試験は突破できない」という気持ちを忘れず!

 

②独学者の方へ

受験校に通っているライバル達は、GW明けから6月下旬まで上で述べたような学習をしています。独学性の場合、全く同じようなトレーニングをするのは現実的に難しいと思います。

 

でも、完成答練の「要素」や、「狙い」の中で活用できる部分もあります。

 

1週間に2科目追い込み

私は、この「1週間に2科目の追い込み」というのが、結構絶妙なペース配分だと思っています。なぜなら、1科目だと時間をかけ過ぎで7科目回すのに2ヶ月弱もかかってしまい忘れてしまうし、3科目以上だとスケジュールが過密になり過ぎて、勉強の中身が薄くなり学習効果が上りにくくなるからです。

⇒なので、1ヵ月で7科目を回せる、「1週間に2科目の追い込み」戦略は、独学者でも十分に取り入れられる要素だと思います。

 

未学習分野(きっちりと詰めが出来ていない分野)・苦手分野の克服

答練では、受験校が万遍なく出題可能性の強弱に応じた勉強を「強制的」にさせてくれます(こうしたところが受験校の付加価値)。

未学習分野を特定して、モレなく・ダブりなく潰しこんで行くことは、取入れるべき戦法です(独学者の場合は、出題可能性の強弱もある程度自分で考えて、勉強して行かなければなりませんが)。というか、これをやらないとそもそも得点は伸びません…。過去問を縦だけでなく横に分析するご自身の過去の正誤実績から、苦手分野を特定する、そして未学習分野・苦手分野を集中的に対策する…、これは1次試験の基本中の基本ですから、疎かにせず、苦しくても愚直に取組んで行きましょう。

 

ちなみに、「本試験に近い難解な問題にチャレンジすることで、タイムマネジメント力や現場対応力を鍛え上げる」という部分については、模試を活用すれば、十分に身に着けることができますので、ご安心ください。GW以降もまだまだ模試があります(きゃずさんがまとめてくれた模試のスケジュールは、コチラ)。

 

独学者は受験校の通学者に比べれば少し不利かもしれませんが、不利な状況を挽回できるかどうかは「自分次第」です(結局みんな同じ。自分次第)。受験校に通っているライバルよりも、綿密に計画を立て、PDCAを回せば良いのです!

 

模試と答練の復習方法は、前日のchikaさんの記事を参照(コチラ)!

 

GW明けからが、本当の勝負です

 

ちゃんとこれからやる学習の狙いや目的を知って、そして計画を定めて、全力で取り組んでくださいね

 

いつもながら、道場読者の皆さんの合格を心から応援しています!

 

以上、だいまつでした。

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


 

みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。

 

4月7日(土)のセミナーには、29名もの受験生の方にご参加いただきました。どこまでお役に立てたか分かりませんが、一分一秒も無駄にできない状況の中、ご参加いただきました皆さんに、深く感謝申し上げます

 

セミナー前にアップした「セミナーや懇親会への参加に意味なんてあるのか?」(コチラ)で「意味はある!」という持論を述べていますが、参加いただいた皆さんには、ご納得いただけたのではないかと思っています。

 

きっと、これからの勉強の方向性をイメージしていただき、そして、やる気モリモリにもなっていただけたのではないかと思っているのです(完全に妄想)。

 

それと、私自身も、受験生の皆さんとの会話を通じて、元気・やる気をいただきました!(これは現実

 

本当に、ありがとうございました。

 

これからもがんばって、少しでも皆さんのお役に立てるブログ書く、そして夏セミもやる、そう心に誓った、だいまつでありました。

 

ちなみに、今週土曜日に迫った東京春セミに、だいまつは諸事情があって駆け付けることができませんが…、絶対に期待して良いですよ!間違いない!!

 

ところで、昨日、一昨日のももちゃんとchikaさんのブログ、熱が入っていましたね~。優秀なメンバーの後のブログは如何に辛いことか(;・∀・)

 

今回は箸休め?と思って気楽に読んでください!
(でも、中身は結構理屈っぽくて、ややこしかったりして)

 

さて、本題に入っていきます。

 

ビーフが先か、野菜が先かという訳のわからないタイトルに、大阪以外の地域の方は、スマホをいじる指が止まってしまったのではないでしょうか(むしろ大阪の人は指が進む?)。

 

一応、関西人の端くれとして、「遊び心を忘れずに」を信条として道場のブログを書いています。そのため、だいまつ的には、日々、笑から遠ざかっておられる(かもしれない)、受験生の息抜きの場として、また心のオアシスとなるべく、「努めて明るく」、面白いブログ記事を発信していければと思っています。・・・なので、寛大な気持ちで、お付き合いいただければ幸いです。

 

皆さん、タイトルだけでビーフと野菜の意味が分かりましたか?

 

今回のタイトルにある「ビーフ」とは、「得意科目」のことを指します。「野菜」とは、「不得意科目」のことを指します。

 

1次試験は7科目、2次試験は4科目(事例)あります。皆さん、得意科目と苦手科目があると思いますが、得意科目と苦手科目のどちらを先に(優先的に)勉強されているでしょうか?あるいは、どちらを先に勉強する計画を立てているでしょうか?

 

ちなみに、だいまつが周りの人の話を聞くに、結構苦手科目を後回しにされている方が多いように思います。

 

なお、大事なGW前、そして追い込み時期に入っていくのに、計画策定が「まだ」って人は、まずきゃしいさんの記事を読んでくださいね。(コチラ

 

最初に結論です。

 

行動経済学(初期行動バイアス)からは、ビーフ(得意科目)を先に食べると、その印象が残ってしまい、野菜(苦手科目)を食べるのがつらくなる(モチベーションも下がりがちになる)ため、「苦手科目が先で、得意科目が後の方が良い」という結論が導けます。

 

突然ですが問題です。

 

以下の問1及び問2を、それぞれ「制限時間5秒」&「暗算」で解いてください。

 

問1:「2×3×4×5×6」

問2:「6×5×4×3×2」

 

それぞれの答えはどうなりましたか?

 

正解は両方とも「720」なのに、問1の計算結果が、問2の計算結果よりも小さくなりませんでしたか?

 

一般的には、最初に小さい数字が並んでいる問1を見ると正解よりも小さく計算(解答平均値120)し、最初に大きな数字が並んでいる問2を見ると正解よりも大きく計算(解答平均値2,000)してしまうそうです(これが初期行動バイアス)。

 

給与に例えると、問1は悪い・低いところから徐々に良く・高くなっていく(少ない給料から徐々に、給料が増えていく/期待以上に良くなっていく)、問2は良い・高いところから徐々に悪く・低くなっていく(最初に高い給料が徐々に減って行く/期待が裏切られていく)、ということになります。

 

実際、多くの日本企業では給与の支給額は55歳がピークで、そこから給与が減少し始めることが多いそうです。そうすると、55歳以降は、受け取れると思っていた額よりも、実際に受け取る額が小さいということが起こり、モチベーションが下がってしまう…、そのために、シニア人材の活用が難しくしている、という実態があるそうです(もちろん、事前にちゃんと下がることを認識している人も入れば、下がらない企業もありますが)。

 

なので、問1の「いまいちな状態から徐々に良くなっていく場合」と、問2の「良い状態から徐々に悪くなっていく場合」を比べた時に、人間の心理上(行動経済学上は)、問1の方がモチベーションの低下が起こり辛いと言えるとのことです。

 

では、最初の話に戻って、得意科目を先にやるか、苦手科目を先にやるか、どちらが良いかというと…、ここからは、実際に自分がやる時のことをイメージして読んでください。

 

①得意科目を先にやってしまうと、得意な科目を終わらせせっかく良い気分になったところから(もちろん苦手科目を残しているという不安・後ろめたさはあるにしても)、苦手科目に入った途端に、いままでの最高な気分はどこえやら。谷底に突き落とされてしまうような気がしませんか?

 

得意科目で過去問がスラスラ解けて、「私行けるかも」と思っていたら、「財務・会計」や「経済」、「法務」などの苦手科目で、どれだけやっても点数が伸びて来ない…。得意科目はあれだけできるのに…、というような状態になってしまうと思いませんか?

 

②それよりも、最初はつらくても苦手科目で確実に40点以上取れるような状態にしてから、得意科目で70点以上を目指して、最後にガンガン追い込む方が、気持ち的には幾分マシだと思いませんか?

 

だから、例えば得意科目の目標を70点、苦手科目は50点と設定し、残された時間のなかでどういった勉強をするか、という計画を立てたのなら、「先に、苦手科目をやってから、得意科目をやってはどうでしょうか」というのが、今回のだいまつからのご提案です。

 

ちなみに、だいまつは、苦手科目(嫌いな)を優先的に対策してから、得意科目を勉強していました。

 

置かれた立場はそれぞれだと思います。もちろん暗記科目は直前でやった方が効率が良いということもあるでしょう。「苦手科目が先」というのは絶対ではありませんが、大切なGW、そして追い込み時期、どのように計画を立てて過ごすか、皆さんの参考になれば幸いです。

 

 

<まとめ>
✔苦手科目を後回しにして、得意科目から固めて行くという方法もあるが、
合格するためには1次も2次もその科目で最低40点は取らないといけない
(結局苦手科目も対策しなければならない)。
✔どうせやらなければならないのであれば、最初に苦手な科目を克服して
おいて、あとで好きな得意科目を勉強するほうが、行動経済学的には、
心理的抵抗感・負担が少ない(モチベーションが下がり辛い)

 

ビーフも野菜も大好きな方には、申し訳ないタイトルでしたが、好き嫌いなく道場の記事は消化していただき、今年合格を掴みとっていただければと思います。

 

あなたは、ビーフが先ですか? それとも野菜が先ですか?

 

以上、だいまつでした。

 

✿:❀:✿:❀ 道場春セミナーのお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 春セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

 

■春セミナー2018 in大阪

大阪セミナーは終了しました。参加頂いた方、ありがとうございました!

■春セミナー2018 in東京

東京セミナーは、「懇親会」のみ申込受付中!!

申込URLはこちら

□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:00〜19:00予定
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:65名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


みなさん、おはこんばんにちは、9代目のだいまつです。

 

昨日開催した「道場春セミin大阪」には、29名もの道場フリークの方々にご参加をいただきました。

 

私も受験生時代そうでしたが、一人ひとりが何かしらの悩みを抱えていると思います。その「悩み」の解決につながったでしょうか・・・。

 

本日は、いつもブログ更新のない日曜日ですが、「一発合格道場 大阪春セミナー in 大阪」のレポートをお届けします!

 

第1部 メンバー紹介から1次試験対策、都市伝説パネルディスカッション

 

まず最初に、9代目のchikaから、皆さんもすごく気になっている(?)道場メンバーの素顔を紹介するとともに、1次試験の概要を説明しました。

⇒道場メンバーのことを知ってもらい、これからも愛読いただけると嬉しいですね!

 

続いて、ヘンリーから、①今から集中してやれば1次は突破できる、②財務と経済はやればやっただけ点数が伸びる、③余計なことはするな(例えば、他の予備校資料に手を出す)、④スピード問題集(TAC書籍)しゃぶり尽しのススメ、についてプレゼンをさせていただきました。

「基本を固めろ」という道場の「橋げた理論」に通ずる内容でしたが、私もまったく同感です。

 

ひろちゃんからは、反面教師シリーズと題して、①計画を立てない人(計画立てないと)、②PDCAを放ったらかす人(PDCAをまわさないと)、③意思の力で学習を継続させようとしている人(習慣化させないと)、④睡眠時間を確保しない人(寝ないと)、⑤遊びも仕事も診断士も全部充実させたい人(なにかは捨てないと)、⑥恥ずかしがって分からないこと聞かない人(なりふり構わず聞かないと)、⑦人や周りのせいにする人(みんな同じ条件、なんとでもなる)、というメッセージを、素敵なオリジナルイラストともにご説明しました。

⇒私も思わず「うっ・・・」となってしまう内容ばかりでしたね。

 

Zenzenからは、俺の過ちと題して、zenzenが過去問中心の勉強生活に至った理由、過去問の効果薄いが中小企業経営・政策と、改正論点が気になる経営法務対策として、模試が(腕試しだけでなく学習材料として)活用できる、というメッセージを発信しました。

過去問が超重要な勉強ツールであることは、異論をはさむ余地はないでしょう。

 

だいまつからは、過去問の難易度ランク別のABCDE分析(TACデータリサーチが過去問題集等の書籍で開示)結果から、学習はABC問題をまずは優先して行うべきであることを説明しました。

⇒正直、みんな間違えた難問、奇問、引っかけ問題である、E問題に時間を割くくらいなら、ABC問題について、選択肢の一つ一つまで丁寧に学習する方がよっぽど効率的です。

 

都市伝説パネルディスカッションでは、診断士試験における都市伝説について、熱い議論を展開しました。

⇒過去問の使い方については、パネラー一同、「何年分やるか」よりも、「(基本的なところを)深くやる」の方が大切だという認識で一致しました。

 

2部 2次試験概要、2次早期対策パネルディスカッション、

 

2次早期対策のパネルディスカッションでは、初代道場メンバーであるJCさんの飛入り参加を得て、早期対策のメリ・デメについて熱い議論を展開しました。

 

そして、第2部のメインイベント、8代目たっしーによる、「1次知識は合格後はこう生きる」と題して、お話をいただきました!

その中で、「学んだ知識は誰かが活かしてくれるものでは無く、自分で、どのように活かすかを考える必要がある」、「知ってるだけでは役に立たないが活かすも殺すもその人次第」という説明は、だいまつの心にもグッときました。

 

参加いただいた皆さんの心にも刺さったのではないでしょうか。

 

第3部

ここからは場所を移動し、お好み焼き屋さんで懇親会という名の個別相談会がスタートしましたが・・・、ここでも多くの質問が飛び交っていました

参加者同士で悩みを共有したり、道場メンバーに普段聞けないこと聞いたりと、激熱の交流ができて大変嬉しく思っています。

手前味噌になるかもしれませんが、セミナーのフリートーク(個別相談会)では、聞けなかった超有用な情報を得ていただくことも、できたのではないかと思っています。

また、懇親会に参加いただいた方は、皆さん今年絶対合格してやるんだ!という、モチベーションが沸いてきたのではないでしょうか。だいまつは、診断士試験に合格するためには、この熱い気持ち、執着心が大切だと思っています。

最後に・・・ 

実施が未定だった「道場夏セミin大阪」ですが・・・、開催することにします(宣言)!ということで、今回、春セミに参加いただいた皆さんと、夏セミでお会いできることを心より楽しみにしています!

今年、絶対に合格して診断士になりましょう

以上、だいまつでした。

↓ 東京セミナーは、懇親会のみまだまだ受付中です ↓

 

✿:❀:✿:❀ 道場春セミナーのお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 春セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

■春セミナー2018 in大阪

大阪セミナーは終了しました。参加頂いた方、ありがとうございました!

■春セミナー2018 in東京

東京セミナーは、「懇親会」のみ申込受付中!!

申込URLはこちら

□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:00〜19:00予定
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:60名(先着順)※好評のため定員+10名追加しました!
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼セミナー案内▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
04/07 (土)開催 春セミナー2018 in大阪(両方受付中)
04/21 (土)開催 春セミナー2018 in東京(懇親会のみ受付中)
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

※詳しくは最後の「道場春セミナーのお知らせ」をご確認ください♪

 

みなさん、おはこんばんにちは、関西診断士会のブルゾンち○みこと、だいまつです。

 

皆さん、いよいよ道場の大阪春セミが今週の土曜日に迫ってきましたね

ライバルに差をつけるための、この春一番のビックイベントの申込み締め切り日まであと3日を切りました(今週金曜日の正午)! 残席もあと僅かです、急いでください。

 

一方、東京春セミは、満員御礼となりました。

でも、セミナー後の懇親会はまだまだ募集受付中です!

 

そこで今日は、セミナーや懇親会にまだ申込みをされていない方へのメッセージをお届けしたいと思います(既に申込みいただいた方の参考にもなる内容のはず)。

 

本題に入る前に、「参加を決意できないアナタ」に、「ブルゾンだいまつ」から息抜きしてもらうためのひとネタを…

 

(ミュージックスタート)

 

今週の土曜日に、お家(or受験校)で勉強するか、

道場大阪春セミに来るか、悩んでる…?

 

ふん…(鼻で笑う)、ダメ受験生!

 

悩んでるって時点でもう答えは出てんじゃない?

 

本当はだいまつに会いたくて仕方ない♡

 

勉強なんて男と一緒!マンネリを防ぐには、

たまには外で遊んでみるといいの!

 

一日くらい、時間を作って鳥かごから飛び出しちゃいな!

違う風景が見えてくるから!

 

 

ネタなので途中で冗談・不適切な微妙な表現もありますがお許しを。でも、最後の「一日くらい、時間を作って鳥かごから飛び出しちゃいな!違う風景が見えてくるから!」というフレーズは、だいまつの大真面目な思いです。

 

いつも通り、話は横道に逸れますが…

 

9代目道場メンバーのzenzenは、受験生時代、長くて先の見えないくらーいトンネルの中を歩いていたところ、道場のセミナーに参加したことで、見事出口を見つけることができ、トンネル生活から抜け出したそうです(zenzenの告知記事はコチラ)。

 

そのため、zenzenの道場セミナーへ思い入れは、凄まじいの一言です。

 

思い起こすこと約1か月前、「道場大阪春セミ実行準備委員会」と題して大阪天王寺のコメダ珈琲で、女子高生、女子大生に囲まれながら、ガチムチのおっさん二人(zenzenとだいまつ)が、パフェをちびちび食べながら打合せをしていました。

 

そこでzenzenは、だいまつに対して、小一時間ほど道場のセミナーが如何に自分の転換点となったか、を熱く語ってくれました。…セミナーに参加することによって、何かが変わり診断士試験に合格できるとしたら…、大げさかもしれませんが、人生を変える、大切なイベントですよね。

 

さて、どの受験生支援団体も、セミナーと懇親会はワンセットになっています。

 

もちろん、セミナーのプレゼンによって得られることもたくさんありますが、道場メンバーや受験生同士の交流を通して得られるものも、すごくたくさんあります。だから、みんな懇親会をセットにしています(懇親会だけでも行く価値あり)。

 

皆さん企業経営理論で、「組織で働く人々がどうやって動機づけられるか」を勉強されていると思いますが、受験勉強に取組む自分をどうやって動機付けるかを考えたことはあるでしょうか?

 

メイヨーのホーソン実験でいう非公式組織ではないですが、勉強仲間の存在、先輩とのコミュニケーションは、少なからず人のやる気を引き出し、生産性向上の役に立ちます。

 

私は、TACに通学していたのですが、せっかく受験校に通学しているにも関わらず、周りの受験生と話さず授業に出て帰るだけの人が如何に多いことか…。

 

勉強スタイルは人それぞれなので、批判をしているわけではありません。しかし、だいまつは、「せっかくチャンスがあるのにもったいないなぁ…」と、素直にそう思っていました。

 

さらに独学なら同じ受験生や診断士の先輩と接する機会は少なく、望んでも叶わないかもしれません

 

受験生同士、悩みを共有したり、相手の工夫していることを教えてもらい、自分もノウハウも提供する。先輩に悩みを話し、アドバイスをもらう。

 

そうすると、不思議とモチベーションが上がり、勉強効率も上がります(いや、これ本当に理屈抜きで)。

 

例えば、今週土曜日から1次試験日までは119日、毎日平均3時間勉強して357時間です

 

今回の道場のセミナー+懇親会に出ることによって、自分一人で机に向かえなくなる時間は、人にもよるでしょうが、仮に6時間と仮定します

 

つまり、失われる時間の割合は、「6時間÷357時間」で、1.7%です。

 

試験での成果(得点・結果)を、「勉強時間×勉強効率」に分解すると、

 

今週土曜日に道場のセミナーに出て、話を聞いたり、仲間を作ってモチベーションを高めたりすることで、一日の勉強時間が10分増えたとすれば、1次試験日までの総勉強時間は20時間10m×119日×60)も増えます。30分なら約60時間です。60時間も勉強時間が増えれば、どんなに少なく見積もっても1次試験の総得点は20点くらい伸びるでしょう(総得点+20点は、13点と置けば、7マーク正解で達成。実際は60時間もやれば、もっと伸びると思います)。

 

さらにモチベーションアップによる集中力の高まりや、勉強のやり方の変更などで勉強効率もぐっと上がってくるでしょう。

 

すると、道場のセミナーに参加することによって「失ってしまう机に向かう時間(総勉強時間の1.7%6時間)」など、簡単に取り戻せてしまいます。

 

だから、zenzenもだいまつも、診断士を目指し、道場のブログを読んでいただいている方々には、是非春セミ・懇親会に参加して、そして、今年絶対に合格してほしいのです。

 

少し商売臭さが出てしまいましたが、「皆さんに来ていただいた限りは、絶対に損はさせない」、そう考えていますし「今年絶対に受かってほしい、だから参加してほしい」という思いしかありません。

 

参加をお待ちしております。

 

以上、だいまつでした。

 

■春セミナー2018 in大阪

大阪セミナー・懇親会とも申込受付中!!

申込URLはこちら
□ 開催日時:2018年4月7 日(土) 14:30〜17:30※懇親会は18:00〜20:00予定
□ 会場:大阪写真会館 5階B会議室
□ 定員:30名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■春セミナー2018 in東京

東京セミナー懇親会の申込受付中!!

申込URLはこちら

□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:00〜19:00予定
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:60名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!



 

皆さん、おはこんばんにちは、だいまつです。

ついに道場春セミナーの募集がスタートしています!

▼▼▼▼▼▼▼申込受付中♪▼▼▼▼▼▼
04/07 (土)開催 春セミナー2018 in大阪
04/21 (土)開催 春セミナー2018 in東京
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
※詳しくは最後の「道場春セミナーのお知らせ」をご確認ください!

………………………………………………………………………………………………

 

さて、気候も良くなってきて、すっかり春めいてきましたね。

…なんて書いてはみたものの、昨年の自分のことを思い出してみれば、春夏秋冬、季節の移り変わりに目を向ける余裕など微塵もなく、暑いだの寒いだの、気候が良いだの、そうした記憶が全くないほど、一心不乱に勉強していました

 

でも、そうやって歯を食いしばって頑張った結果、合格できたので全く後悔はありません。

 

皆さんも、今楽しみを我慢している結果は、必ず「出る」と信じて机に向かいましょう!

 

さて、本題です。

 

実はこの時期にだいまつは、2次試験がどういういったものかについて、あまりよく分かっていませんでした。そこで、今回は、目下、一次試験対策に余念がない初学者の方向けに、2次筆記試験に関しての記事をお届けします。

 

まず、2次試験は大きく2に分かれます。

 

具体的には、10月の中下旬に実施される「筆記試験(4つの事例)」と、12月中下旬に実施される「口述試験」に分かれます。

 

同じ「2次試験」という括りの中に入っていますが、2次の筆記試験を合格しないと、12月に実施される口述試験を受けることができません。

 

なので、口述試験は実質的な3次試験的な位置付けと考えることもできます。

 

では次に、日程感を確認しておきましょう。なお、日程感は昨年と同じ時期に開催されるものと想定して作成しています。いくらだいまつが男前で信頼できる人(冗談ですからね)だと言っても、最後はちゃんと診断協会からの案内を確認してくださいね

 

 

84日・5日(2日間)

1次筆記試験 →合格発表9月上旬

 

  (中11週)

 

1021日(日)

2次筆記試験 →口述試験へ進める人の発表12月上旬

 

  (中8週)~結果発表までの67週は廃人期間

 

1216日(日)

2次口述試験 →合格発表12月下旬

 

 

例年通りであれば、1次筆記試験終了の翌日午前10時に、診断協会から「正解と配点」が公表されます。このため、1次試験の正式な合格発表は9月上旬ですが、自己採点をすれば、すぐに自分が2次筆記試験を受験できるかどうか分かります。

 

その後、受験校や受験生支援団体の2次対策セミナーが、1次筆記試験日の翌週あたりから開催され始めます。

 

なお、例年通りであれば、道場もこのタイミングでセミナーを開催します。人材豊富な東京は恐らく100%開催しますが(勝手に言っている)、人材不足に喘ぐ関西は、zenzenとだいまつの「やる気次第」みたいなところがあります(皆さんの熱い要請があれば是非やりたいなと思っていますが、二人の話を聞きたい人なんて、いるんですかね?ははは)。

 

…余談が長くて申し訳ありません。

 

さて、気を取り直して。

 

1次筆記試験から2次筆記試験までの間は、2か月半の11しかありません。そのため、可能なら1次対策と並行して、少しくらいは2次試験対策をしておいた方が良いと、だいまつは考えています。

 

なぜなら、「国語力のすごく高い人(2次試験対応力が高い人)」なら、11週でも十分に2次筆記試験を通過できると思います。しかし、だいまつのような凡人が、11週の勉強で2次筆記試験の通過レベル(上位約2割)に入れるかと言えば、結構厳しいと思います

(この時期に道場を読まれている皆さんは優秀なので、だいまつとは違うと思いますが…)

 

想像してもらえると分かりますが、2次筆記試験は、1次試験を通過した猛者たちによる5人に1人しか座れない地獄の椅子取りゲームです。しかも、1次試験とは違い「記念受検」や「来年に向けた腕試し」といった人はほぼいません

 

5人全員が目の色を変えて1つの椅子に群がるのです。その中で、ご自身がたった11週の勉強で、その椅子に座れる自信がありますか?

 

1次試験対策も、もちろん大切ですが、皆さんの目標は「中小企業診断士になる」ことだと思います。中小企業診断士になるとは、すなわち2次試験(口述試験を含めて)を合格するということです。取りあえず今年は1次だけ・・・みたいなことを言わずに、ストレート合格を見据えて、今から取組んでほしいと、だいまつは考えています。

 

<ステマ始まり>

 

でも、勉強仲間がいない、どのように勉強すれば良いか分からない・・・、といった人は、「タキプロ」なる組織が勉強会を毎週開催(コチラ)してくれています。関東は既に開始しており、名古屋は4月15日(日)(9時半開始)から、関西も59日(水)(19時半開始)からスタートです。

 

ちなみにだいまつは、昨年のタキプロ関西の勉強会で、8代目たっしーのシゴキに見事に耐え、そしてストレートで合格することができました。たっしー、本当にありがとう!

 

…シゴキというのは冗談ですが、合格者の方から勉強方法や考え方、解き方を含めて助言をもらえるチャンスはなかなかありませんし、受験生メンバーとも知り合いになれるため、モチベーションの維持・向上にももってこいです。

 

タキプロ関西の勉強会には、私もなるべく参加し、先輩から教えていただいたことを、少しでも受験生の皆さんにお伝えできるように頑張りたいと考えています。ご興味のある方は足を運んでみてください。

 

ちなみに、タキプロはWeb勉強会(コチラ)というのもやっているみたいで、地方の方などは是非そちらの活用も検討してはどうでしょうか。

 

<ステマ終わり>

 

ただし、1次筆記試験を通過できなければ、元も子もありませんので、何を重視されるかは、ご自身で見極めてくださいね!

 

大分長くなってきましたが・・・。

 

2次口述試験についても少しだけ。

 

2次口述試験は、2次筆記試験で出題された事例問題を使い、筆記試験の設問とは別の角度から試験官が質問をして、受験生がその質問に解答する形式で実施されます(同じ問題を使うから、口述試験も「2次試験」の括りに含まれるのかもしれませんね)。なお、口述試験は、決して安心してよい試験ではありませんが、2次筆記試験が終わってからの対策で十分間に合いますので、今から心配する必要はありません

 

さて、いよいよ、本当が言いたいか分からなくなってきたのでまとめます。

 

1次筆記試験後、2次筆記試験までは11週しかない。

2次筆記試験は、猛者たちによるガチンコ勝負の椅子取りゲーム
(勝者は5人に一人)

③だから、今年中小企業診断士になりたい人は今から少しでも
手を付けましょう。その際、
受験生支援団体を活用するのも
良いでしょう。

2次口述試験の心配は今からしなくて良い。

 

今年、絶対に1次も2次も合格しましょう!

 

以上、だいまつでした。関西の春セミにも是非参加してくださいね!

 

 zenzenとだいまつの絡みが見れるかもしれないセミナー↓

 

✿:❀:✿:❀ 道場春セミナーのお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 春セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

 

■春セミナー2018 in大阪

お待たせしました!大阪セミナーは3月20日昼12時より募集開始です。お見逃しなく。

申込URLはこちら
□ 開催日時:2018年4月7 日(土) 14:30〜17:30※懇親会は18:00〜20:00予定
□ 会場:大阪写真会館 5階B会議室
□ 定員:25名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■春セミナー2018 in東京

お待たせしました!東京セミナーは3月21日朝6時より募集開始です!!

申込URLはこちら

□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:00〜19:00予定
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!


 

おはこんばんにちは、だいまつです。

 

皆さん、突然ですが質問です

 

中小企業診断士の勉強をしていて、「自分の思った通りのペースで勉強が進まない(遅れ気味)、自分の思った通りに覚えられないアウトプットできない。」と、思ったことはありませんか?

 

私も、全然自分の思った通りに勉強は進みませんでした

 

きっと、自分のイメージ通りに学習が進んでいる人は、ほんの一握りで(そもそもそんな人いるのか??)、多くの人が「思い通りにならないもどかしさ」に悩んでいるのではないでしょうか。

 

そんな皆さんに朗報(ご提案)です!

軽く外を歩いて(走って)から、勉強すればいいんです!!

 

・・・仕事もあってただでさえ忙しいのに、何言ってんだこの関西人は!と思われてしまったでしょうか・・・。

 

しかし、この提案にはちゃんとした根拠がありまして、「運動には思考を助ける」効果があるそうなのですョ。

 

東京国際大学の山本客員教授が実験された面白い話があります。

 

山本教授が大学の授業開始前に生徒に向かって、「このままだと君たちは合格点を取れないと思う。君たちはどうやって合格点を取るか私に言いなさい」と問いただすと、約40名の学生のうち3名が「先生すいません」、「これから頑張ろうと思います、」「不合格なら授業料は返されますか」と回答し、残りの生徒は何も言ってこなかったそうです。

 

そこで、山本教授は、その場にいる約40名の学生達に20分間運動場でマラソンをさせたそうです(実験のためとは言え、むちゃくちゃな先生ですね…)。そして20分後に戻ってきた生徒たちに再び「不合格になることについてどう思う」と、問いかけると面白い2つの現象が起きたということでした。

 

1つ目は「発言数の増加」です。

運動前は40人のうち、3人しか発言しなかったのに、運動後は18人が発言し、残りの約20名も他者の発言に対して、何らかの意思表示をするようになったそうです。

 

2つ目は「発言内容の高度化」です。

運動前は謝罪が中心だったのに、運動後は「どうすれば合格になるか」、「不合格になる理由を教えて欲しい」、「済んだことは仕方ない、今後は頑張る」といった、プラス思考の発言が増えたそうです。

 

「走る」という行為では、「自分には走る能力がある」、「以前よりも足が速くなった」という自信が上手く作用し、勉強に対する考えもポジティブになるようです。また、足が遅くても「私は足が遅い。運動がダメなら、その分、勉強を頑張らねば」という逆の思考回路で、勉強に対するポジティブなモチベーションが生まれてくるそうです。

 

これは、感覚という体の運動から与えられた情報が、脳に伝わり、そこから連想や予測が生まれ、最終的に勉強の強化につながるという人間の体の仕組みです。

 

私たちは脳の動きと体の動きは別物と考えがちですが、実際には脳と体は影響しあっており、「脳の思考力は脳の動きだけで決まるものではなく、体の動きも脳を活性化し、脳の思考力を強化」します(専門用語で「認知具現」というそうです)。

 

そういえば、ノーベル物理学賞を日本人として初めて受賞した湯川秀樹博士は、学問が進まなくなると必ず大学を抜けて早歩きをしたと言います。また、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授もマラソンが日課のようです。

 

段々、歩きたく(走りたく)なってきませんか?

 

ここからは、だいまつの話ですが、私は受験生時代、早朝から職場近くのコンビニのイートインスペースで勉強をしていました。しかし、朝がすこぶる弱いこともあり、毎朝目覚まし通りに起きれなくて、乗ると決めていた時刻の電車に乗るために、駅まで猛ダッシュする日々でした(図らずも一汗かいてから勉強をしていました)。また、仕事帰りも駅から早歩きで帰って、その流れで勉強したり、タキプロ関西の勉強会も嫌がる後輩を無理やり巻き込んで2駅手前で下車して歩いて会場入りしたりと、結構運動しながら、勉強をしていましたね。

 

このおかげで私が合格できたかどうかは、分かりませんが・・・・。

 

「思い通りに勉強が進まない」状況のなかで、部屋の中で悩んでいるよりは、少し運動して脳を活性化させ、プラス思考も手に入れることが合格への近道かもしれません。

 

だって、マイナス思考よりプラス思考の方がきっと勉強も楽しくなるでしょうし、きっと良い結果も残せるはずです。

 

疲れてしまっては元も子もありませんから、最短の通勤経路を見直して「ちょっと歩いて(走って)から勉強する」程度で、脳を活性化させ、勉強してみるのも良いのではないでしょうか。

 

以上、だいまつからのご提案でした!

 

朝が弱いアナタ!駅までダッシュするチャンスですよ!(冗談)

 

急がば回れ(走れ・歩け)、です。

↓zenzenとだいまつの夢のコラボが実現するセミナー♡↓

 

✿:❀:✿:❀ 道場春セミナーのお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 春セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士試験突破のために実施したことをお伝えします!
☆受験生のみなさんの悩みや疑問に個別にお答えします!

応募方法は後日ご案内します。まずは予定の確保をお願いします!!

■春セミナー2018 in大阪

□ 開催日時:2018年4月7 日(土) 14:30〜17:30
□ 会場:大阪写真会館 5階B会議室
□ 定員:25名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■春セミナー2018 in東京

□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 



はじめまして、だいまつと申します。

道場9代目として、これから1年間ブログで皆さまに情報を発信させていただくこととなりました。なお、9代目のブログの順番では、私が殿(しんがりですので、新メンバーの自己紹介記事は今回で一巡します。

私のプロフィールや勉強スタイルなどは(時間があれば)2017年の合格体験記(コチラ)をご覧ください。

・・・と言いたいところですが、皆さまお忙しいと思いますので、私の勉強スタイルを一言で申し上げますと、時間を徹底的に確保して、やれることは何でもやる超ストイック型です。

そんな、ガチムチな私が昨年一年間、必死に駆け抜けてきた自分自身の経験などを交え、今この時間も受験勉強に励んでおられる皆さまのお役に立ちながらも、息抜きにもつながるような記事を書いて行きたいと思っております。(気まぐれなので変わるかもしれませんが

 

さて、自己紹介はほどほどにして。

実は、私が一発目の記事で発信したかった内容は、2月19日に覚悟はありますか?コチラ)と題して、ヒロちゃんが書いてくれました。ヒロちゃん、ありがとうございます。決して恨んでませんよ。全然恨んでなんて。全く微塵も。…でも、夜道には気を付けてね?(冗談

そのような事情もありまして、私はヒロちゃんとは‘少し違った’角度から、「診断士試験に臨む気持ち」について、発信ができればと考えています(根性論みたいなものです)。

 

さて、本題です。

この記事を読まれている皆さまは、「なぜ診断士になろう」と思い、そして荊棘の道に分け入ることを決意されたのでしょうか。

私の場合、合格体験記で「幅広い経営の知識が得られる」といったことや、「勤務先の診断士取得支援プログラムの開始」を、診断士を目指した理由として挙げています。

実際は、合格体験記を書いている時に、自分自身が道場メンバーになるとはにも思っていませんでしたので、「あまり深いことを書いてもなぁ・・・」と思い、表面的なきっかけや理由ばかりを書き連ねていました

しかし、その裏にあった本当の理由は、「確かなバックボーンを持って仕事ができるようになりたい」という思い。さらに深く掘ると、「贅沢はできなくとも、妻と自分がしっかりと生活をしていけるようにしたい」というが根底にありました。

ご家族を持たれており、私と同じような「思い」がきっかけという方もいらっしゃれば、「中小企業を支援する仕事に就きたいから」、といったことがきっかけの方もいらっしゃるでしょう。ですが、人それぞれ診断士を目指した理由は違えど、今は目標同じくし、「診断士になる」ために、同じ方向を向いて走っています。(不思議なものですね・・・)。

 

私の昨年のこの時期を思い返せば、経済学が分からなさ過ぎて、1問を解くのに1時間くらい(復習のための理解する時間も含めて)かかり、途方に暮れた時もありました

皆さまの状況はどうでしょうか。

  • 始めて受検される方は、「1次試験の科目の多さ幅広さ、苦手科目の難解さ」に。
  • 1次試験2年目の方は、「科目合格をどう活かすか、撃ち漏らした苦手科目はどうすれば合格できるか」に
  • 2次試験に再チャレンジされる方は、「自分自身にどこが足りなかったのか、そしてどうやれば合格までたどり着けるのか」に。
  • もう一度、1次試験から再チャレンジする方は、「やり尽くした1次・2次試験の過去問に向かうことへの心理的抵抗」に。

…等々。ひとり一人が、それぞれに悩みを抱え、苦しんでおられるのではないでしょうか。先の見えない勉強ばかりの茨の道、時には心が折れそうになる時もあると思います。

でも、そんなこの苦しさを乗り越え、合格を掴みとるためには、自分自身が「なぜ診断士になろうと思ったのか」を、今一度思い出し、自分を奮い立たせることが、必要になると私は考えています。

 

脱線しますが、昨日(2018年2月25日(日))の23時30分をもって平昌オリンピックが閉幕しました。振り返って見れば、フィギアスケート男子の羽生選手と宇野選手の金銀メダルの獲得、小平選手の女子スケート競技で初となる金メダル獲得、パシュートでのチームワークによる王者オランダを破っての金メダル獲得など、連日の日本中が沸いた17日間でした。

そんな今回のオリンピックで私が特に心に残ったのが、フリースタイルスキー男子モーグルで銅メダルを獲得した原大智選手(20)です。

原選手は、小学校の卒業文集の「将来の夢」という作文のなかで、「僕のは、オリンピックに出てプロスキーヤーとして金メダルをいくつも取ることです。なぜ、僕がオリンピックに出たいかというと、お父さんがオリンピックに出たかったけれど、そのを果たせなかったからです。だから僕は指導をしてくれるお父さんのためにも特訓をしています。」と綴っています(少し意訳しています)。

さらに、20歳の自分に宛てて、「オリンピックに出ていますか。スキーをやめていないですか。スキーでは無敵ですか。」と、小学生ながら、自分自身の未来を真っ直ぐに見据えて問いかけをしています。

原選手は、この作文を書いた後もオリンピックへの決意を胸に「厳しいトレーニング」に励み、8年後の20歳の時に、見事にメダリストになりました。きっと、お父さんへの思い、そして自分自身の将来に対する強い思いが、メダル獲得という極めて困難な目標実現への原動力につながったのだと思います。

きっと、診断士を目指された皆さまも「決して楽ではない」と分かりながらも、それぞれに理由(思いがあり、自ら「診断士になる」という目標を立て、その実現に向かって、今この瞬間も頑張っておられるのだと思います。

 

長丁場の試験勉強で、辛いとき、苦しい時、そんな時にこそ改めて、「なぜ自分自身が診断士を目指そうと思ったのか」と、「決意の原点」に立ち返っていただき、テキストや問題集に向かう原動力としていただければと思います。

 

診断士試験は、決して手の届かない目標ではありません

 

私は、受験生時代に8代目たっしーを始めとする先輩方に散々お世話になりましたので、今年一年間は「受験生の皆さまの少しでもお役に立てるよう取組む」という目標を実現するために、道場を始めとした受験生支援団体の活動に全力で臨みたいと考えています。

 

少しでも皆さまのお力になれるよう取組んで参ります。‘ともに’頑張って参りましょう。
今年、一年間、どうぞよろしくお願いします。

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 


累計

本日

アクセスしていただき
ありがとうございます。

↓診断士情報が満載!↓


合格体験談の読み漁りは
最短合格への第一歩!
↓合格体験談の一覧↓


↓二次試験関連記事はココ!↓
約1000の道場二次関連記事へ

再現答案集はココ!↓

カレンダー

2018年12月
« 11月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

カテゴリー

月別アーカイブ

一発合格道場主催イベント

一発合格道場 2次口述試験対策セミナーin東京

2018年12月9日(日)30名を超える方に参加頂きました。ありがとうございました!

18口述セミナーin東京レポート

 

————————————————–

18夏セミナーin東京レポート

18夏セミナーin大阪レポート

————————————————–
18春セミナーin東京レポート

18春セミナーin大阪レポート

道場について

↓ 今、何位? ↓
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ





まずはご覧あれ
↓道場の基本理論↓



Amazonでランキング一位!
道場のノウハウも満載!
↓合格の秘訣88↓



一目でわかる!覚えてしまう!
一発合格 まとめシート
2019年度版発売開始しました



Naverまとめで
↓主要記事をチェック!↓

FX比較

サルでもわかるFX