「中小経営」を押さえこみ!

こんばんは。JCです。
もうすぐ中小が始まる頃ですね。
ついに7科目すべてに目を通すことになります。

ところで正式には「中小企業経営・政策」という長い名前のこの科目。
なぜ「・」があるかというと。
経営 ⇒ 中小企業白書からの出題
政策 ⇒ 中小企業基本法を代表とする政府の中小企業に対する施策からの出題。
に分かれているんです。今日のところは「経営」、つまり「白書」の部分についてお話したいと思います。

◆何年度版の白書から出題されるか?◆

僕らが受験していた2009年は、2008年度版白書から出題されました。
2010年に受験される皆さんは2009年4月に発行の白書が対象です。

ややこしいですね。
2009年8月の受験生は、2008年4月の白書が対象。
2010年8月の受験生は、2009年4月の白書が対象。

ところで、
2008年4月発行の白書は、2007年の状況をまとめている。
2009年4月発行の白書は、2008年の状況をまとめている。

ということは、
2010年8月の受験生は、
2008年のことが書かれている
2009年4月に発行された白書を勉強する。

確かに、T■C をはじめとする 受験校テキストは2009年白書のことしか書かれていない はずです。

・・・ん? ちょっとおかしいのでは? と思う方もいらっしゃるかもしれません。

え? 1年4ヵ月も前に発行された白書のことを勉強するのかい?
そして書かれている内容は2008年のこと?
リーマンショックが起こった年? ずいぶん前じゃね?
もうすぐ2010年4月には、2009年の状況をまとめた2010年度版が出版されちゃうけど?

本当に2009年4月(1年4ヵ月前)に発行された白書でいいのかい?
本当に2010年4月に発行される白書はやらなくていいのかい?

結論:前年度版で十分。good

ややこしいので、ここでは前年度版(皆さん的には2009年度版)と当年度版(2010年度版)という呼び方にしましょう。

確かに、毎年、当年度版からも数問は出ます。でも ほんの数問 です。大部分は前年度版からの出題です。前年度版をきちんと押さえることに重点をおいて、当年度版を押さえる必要はないです。断言します。angry

ほんの数問をカバーするために、当年度版に時間を使うのであれば、その分、政策の部に力を入れたり、他の科目に時間をかけるべきだと思います。

「他の受験生がやってないところまでカバーしてこそ合格できる!」と2010年度版白書まで手を伸ばそうと考えた アナタ。危険ですよー! angry 
診断士試験は「他の人が正答出来る問題を確実に正答する試験」です。忘れないでくださいね happy01

◆僕らにこれまでの科目のようなアドバイスが可能か◆

2008年度版で勉強した我々4人が、2009年度版を学ぶ人たちへアドバイスができるの?という疑問があるかもしれませんが・・・・

ご安心ください。効果的な勉強方法があるんです good

ちょっと中小企業庁のHPから2009年度版白書を見てみましょう。白書全文(html版)では左側のコラムに目次が表記されますが、この一番最後の部分に「付属統計資料」というのがあります。

結構ここからに重要ポイントがたくさんあるのですが(いちいち見なくても大丈夫ですよ。T■Cのテキストは必要なものををきちんと網羅しています)、ほぼ昨年のデータと変わってません

これは多くが2年ごとの統計であるためです。
だから、僕らもアドバイスできるんですgood これが理由の一つ目

二つ目の理由は、たとえ中身が違っていても、やるべき作業はそんなに変わらないということ。
もちろん中小に関しては昨年のミニテストやサブノートを、そのまま使うことはできませんので、少し皆さんの手を動かしてほしい作業があります。どんな作業かを下に述べてゆきますね。

◆グラフや表を押さえることが重要なのです◆

T■Cのテキストは白書から抽出したさまざまな表やグラフに表題サブタイトルがついているかと思います。実は白書も同じ形式です。たとえば、下記のような感じ。

ぼくは中小の勉強を始めたばかりの時には「このグラフから読み取れることは何だろう?」というようなことをまとめていたのですが、過去問をみてびっくり!wobbly

グラフそのもの の出題は極めて少なくて、
グラフの「状況」を文章にして、
空欄に適切な数値を4択から選ぶような問題ばっかし!!
この事実に気づいて、ぶっ倒れそうになりました。(笑)

でも、グラフそのものを理解したことは全然まちがっていなかったんですよ。ただ、グラフを理解した上で、記載してある数値も併せて記憶しなければいけない、ということなんです。 (それが大変なんですけどね・・・)

◆じゃ、どんな勉強法が効果的か◆

たとえば、上でみたように白書のグラフには

表題: 第1-1-1図 国別・地域別実質経済成長率の推移
サブタイトル: ~世界規模の金融危機が発生し、2001年以降成長を持続してきた世界経済は急速に減速している~

がついています。
グラフを読むとき、グラフそのもの も大事です。そして標題も大事です。

でも、もっともっと大事なのは、グラフのサブタイトル!!
このサブタイトルから出題される頻度がものすごく高いのです!!

まずはテキストで紹介されているグラフのサブタイトルを押さえましょう。そのために、ご自分でサブタイトル集をつくってみるのが効果的!!

僕も実際作りました。そして嬉しくて自分で作ったものをふうじんに送ってあげたら、彼も同じことをやっていましたcoldsweats01。誰かのアドバイスがあったわけじゃないのに、同じところを押さえにいっていることにすごく驚きました。たぶんハカセZonEも同じことをやってたかもしれませんね。

つまり、どうやって無味乾燥なグラフや表を自分の頭に叩き込もうかと考えると人間の発想ってそんなに大きくはずれないということなんじゃないかなと思います。

サブタイトル集をつくる時に、サブタイトルに数値が盛り込まれていれば、そこは確実に押さえる。また、グラフに数値が示されていれば、そこも徐々に押さえてゆく。こんな進め方が一番頭に入ってゆくように思います。

次回はちょっとごろ合わせのご紹介もやっちゃおうかな。

by JC

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「中小経営」を押さえこみ!”へ7件のコメント

  1. げっち より:

    JCさん、詳しく解説いただきまして、ありがとうございました。まずはTACテキストの図に的を絞って、講義中心に進めてみることにします。

    経営法務が一段落して、中小経営の予習を始めようとしたところで、学習方法が全く分からなくなってしまし、正直少々焦っておりました。

    いろいろアドバイスいただきまして、さらに本日の初回講義の冒頭で、先生から詳しく学習方法の説明があり、疑問もすべて解消できました。もう1日待ってから、自分で整理した上で質問すべきだったと反省しております。すみませんでした。

  2. JC より:

    げっちさん こんばんは。いつもコメントを頂きありがとうございます。
    中小は覚えなきゃいけないことがたくさんありますよね。さてご質問の件
    1)図表がいろいろある。
    これについてはまずはTACのテキストのサブタイトルを完全に押さえちゃって下さい。TACならではの図表選びの秘訣もあるようです。僕は以前のご質問でもお答えしましたが、ほぼテキストのみに集中しました。サマリー本は買っていません。
    2)テキストと白書グラフの突き合わせ
    僕はカラーのグラフを自分のサブノートに入れたかったので中小企業庁のHPでグラフを探しましたが、
    時間との兼ね合いかなと思います。
    ハカセは必要ないだろうという意見です。
    3)学習の進め方
    まずはテキストベースで学習してみることをお勧めします。概要等で流れをつかむのはその後の直前期で十分かと思います。その方が逆に効率的。
    4)過去問
    中小経営に関しては過去問は全く意味を持ちません。
    どのような形式で問われるかというところだけを見て下さい。アウトプットはおっしゃる通りスピ問、トレーニングで行いました。

    ところで、ちょっと気になるのですが、少し焦りを感じていませんか?中小はほとんどの方が初めて接する科目でもあり、覚えることがたくさんある科目でもあり、且つたったの4回で講義が終わるので、自分でやらなきゃ、と焦りますよね。
    でも大丈夫です。Inputはテキスト中心、Outputはスピ問とトレーニングと答練で。少なくとも僕はそうしてきました。H21の中小本試験はすごく難しかったと評判でしたが、この進め方で僕は68点でした。本試験の点数としてはこれで十分と思います。
    (もちろん政策の方は過去問も使えますよ)

    白書を全部押さえようとすると他の科目を回す時間が無くなっちゃいます。昨年度中小だけを落としたという方だったらそれもありかもしれませんが、ストレートのげっちさんにはやるべきことは他にもたくさんあるはずです。

  3. げっち より:

    中小経営の学習方法で質問です。

    中小企業庁サイトの白書概要、白書サマリー本(同友館)、TACテキストのそれぞれで、要約として取り上げている図表が異なります。気になって、昨年、一昨年の白書概要と過去問出題傾向をチェックしてみましたが、こちらも必ずしも一致していないようです。この3つを比べた場合、TACテキストで取り上げている図表に集中してインプットするのが最も効率的でしょうか?

    今年の白書は330弱の図が掲載されていますが、サブタイトルをまとめるのも、テキスト掲載分のみで構わないものでしょうか?また、白書から拾い上げる際、1つ1つテキストと白書をつき合わせていく作業になるのでしょうか?

    上記3つの資料を比較した結果、まずは白書サマリー本の文章で、白書全体の流れを理解するのが最も効率的な気がするのですが、テキストベースで学習した方が手っ取り早いでしょうか?

    中小経営については、過去問はほぼ全問解く必要なしとされていますが、過去問は出題傾向をチェックするだけで、スピ問、トレーニングにてアウトプット練習するものなのでしょうか?

    以上、1人でたくさん質問してしまってすみません。YES、NOで構いませんのでご教示いただけると助かります。よろしくお願いします。

  4. げっち より:

    ありがとうございます。

    「白書を読む」はAmazonの配送料無料が終わってしまうと思い、昨日、駆け込み注文してました。(その後、無料期間延長になりましたが…)

    アドバイスを参考に、テキストとweb版とを比較しながら利用してみようと思います。ありがとうございました。

  5. JC より:

    げっちさん

    こんばんは。いつもありがとうございます。
    私は白書を買う必要は全くないと思います。
    自分自身はBookOffで500円で売ってたので一応買いましたが、結局読んだのは2次試験が終わってからでした。僕の場合はテキストがカラーでなかったため、カラーのグラフを入手したくてWebを利用していました。カラーのグラフをコピペして自分用のミニテストを作っていました。
    受験機関によっては白書を読み込むことを課しているところもあるようですが、僕は全く必要性を感じないというのが本音ですね。

  6. げっち より:

    初歩的な質問なのですが、白書は当然購入するものなのでしょうか?
    買っても読まなかったという方も見かけたものでして…。
    webでも追えるのは知らなかったです。

    1. ハカセ より:

      >げっちさん。横レス失礼します。
      ボクは、日本マンパワーが出す「中小企業白書の概要」という本を買いましたよ。TACテキストに必要十分なグラフが載っているとは思いますが、もちろん白書の全てのグラフを網羅しているわけではない。この本は、テキストよりも多くのグラフを掲載していたので、テキストの補完に便利でした。ただし、読む内容は、JCの記事にあるように「サブタイトルのみ」でしたけどね。あと、自分が好きなように書き込める(汚せる)のもメリットでした (^^)v ただ、今、楽天で見たら、マンパワーはもう同様の本を出さなくなったみたいですね。確認はしてませんが、同友館の「図解要説中小企業白書を読む」ってのが類似書籍かもしれません。白書を買って(またはダウンロードして)読むよりは、こういうサマリー版の方がメリットが大きい気がします。ご参考まで!

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