2016年度2次筆記試験を受験されたみなさまへ

こんにちは、とりです。

先週12月9日に2次筆記試験の合格発表があり、10日には道場口述セミナーを開催いたしました。今回私は所用で参加が叶いませんでしたが、フェイマオのセミナーレポートにもあるように大変盛況のうちに終えることができ、参加いただいたみなさまが模擬面接や懇親会で活き活きとされている様子を垣間見ることができました。合格発表翌日の慌ただしい中ご参加いただき、本当にありがとうございました。

さて、私の今年の記事は、今回を含めあと2回。前々回の記事で、年間学習計画の立て方を詳しくお伝えする、と書きましたが、ちょっと思うところもあって、次回の今年最後の記事で書こうと思います。今回は、タイトルの通り今年2次筆記試験を受験された方に向けた内容を書きたいと思います。


◇無事、口述試験の受験資格を得た方へ

あらためまして、

おめでとうございます!!!!!

 

すでにたくさんのお祝いメッセージを聞いていると思いますが、あえて言わせてください。診断士試験の総本山、正解が公表されない難関試験を突破されたことは本当に素晴らしいです。この後口述試験、合格発表、実務補習/実務従事、診断士登録・・・と目まぐるしい日々が始まりますが、この日の感動を胸に刻んで、これからの診断士ライフが充実したものになるよう行動していきましょう。

口述試験については四の五の書くことはしません。4事例をしっかりインプットして、当日遅れずに試験会場に行って、落ち着いて試験官と話ができればまず大丈夫です。自信をもって臨んできてください。

大事なのは合格後の行動です。分からないことも多々あると思いますが、しっかりアンテナを張って情報収集して、いろんなところに積極的に顔を出して、ご自身が進むべき道を見出していきましょう。
って、私自身は1年たった今でも暗中模索状態ですので、その反省の意味も込めて…です。

 

◆残念ながら、涙をのむ結果となった方へ

初めに言っておきますが、私は2次試験は一発合格でしたので、多年度の方の心証を害してしまうかもしれません。でも、私なりに思うところを書かせていただきますので、その点を含んでお読みいただくことをお願いします。

今年は1次試験の難化も災いして、2次筆記試験を突破したのは842名昨年より100名ほど減少しています。そもそも例年の合格率は20%前後、80%は不合格となってしまうので当然と言えばそうなのですが、やはり聞こえてくる知らせは残念な結果の方が多く、あらためて厳しい試験であることを痛感します。

それぞれ思うところもあるでしょうし、落胆、喪失感、不甲斐なさ、といったネガティブな思考に支配されてしまう方も少なくないと思います。また、年数を重ねてもなお実を結ぶことができなかった方の声も、残念ながらたくさん聞くことになりました。私自身はその方の身になって想像するしかないのですが、

「来年はどうするかわからないよ」
「今年が最後と決めていたから、もう来年は…」
「自分には診断士の適性がない…」

といったネガティブコメントが、「今は」口をついて出てしまうのも仕方ないことかなと思います。悔しさや辛さは時間がたてば薄れ、冷静になれる時が必ず来ます。その時にどう考えるかがとても重要だと思うのです。

「諦めなければ必ず合格できる」

この言葉は、多くの合格者が語り伝えていますし、私も何度となく記事や勉強会で発信してきました。
でも、今回涙をのんだ方は、にわかにこの言葉を信じられないと思います。年数を重ねれば重ねただけ、「今までだって諦めずにずっとやってきたけどダメだったよ、俺なんか…」と思いたくなってしまうでしょう。

でも、もう少し真髄を考えてみましょう。「諦めない気持ち」は言語化した際の違いはあっても、ストレート生も多年度生も皆同じであるはずです「何を」諦めないのか?診断士になることですよね?その目的は人それぞれですが、人生の大きな目的があって、それを実現するための診断士であるはずです。どうしても取りたい資格であったはずです

これも何度も書きましたが、PDCAを絶えず回すこと、試験勉強のあらゆるシーンで必要不可欠なことです。「諦めない」のは、このPDCAを、今回残念な結果でもなお回し続けることにあると私は思います。今は、各科目や事例の細かい論点、知識、テクニックのPDCAのことではなく、自分自身のPDCAを回すことです。ただ「合格するまで受験し続ける」だけでは、厳しいですが「諦めない」ことには及ばないのです。
この1年を振り返って、本当に納得いくまで勉強したのか、他にできることはなかったか、何が敗因だったのか、ちゃんと4社の社長に向き合って心底診断する気持ちで臨んだのか本当に応援してくれた人を思いやり応えるだけの行動、振る舞いができたのか、「C」と「A」を気持ち悪くなるまでとことん追求し、しっかり自分自身に向き合ってください。
その上で、どうしても今のご自身を変えられないのであれば、しかるべき選択をすべきですし、自己変革する一縷の望みがあるならば、来年再チャレンジする価値はあると思います。


大して活躍もしていない診断士がいろいろ書いてしまいました。でも、素直に思うところを書いたつもりです。
やはり一度診断士を志して、2次試験を受験できるところまで来た方は、合格者と大きな差はありませんし、たとえ年数を重ねていた方でも諦めてほしくありません。今すぐに、とは言いません。しっかり休んで気持ちの整理をして、その後でご自身の進む方向を見定めていただければ幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、とりでした。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です