オイラ式【その32】~平成28年事例Ⅳ~

皆さん、おはようございます。細川です。ついに2次筆記試験合格発表まであと4日、口述試験まで残り13日となりました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

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それでは本日も今年の事例Ⅳを、簡単に振り返ってみたいと思います。

第1問
例年通りの内部環境分析の問題です。ここでは7割以上の得点を目指して、是非「負けない」解答を作ってください。

設問1
「課題を示す財務指標を3つ」上げることが問われているため、いつも通り収益性、効率性、安全性の3つの指標を1つずつ選択することが考えられます。
当然ですが、第1問では課題の達成方法については問われていないため、第2問以降との連動性、つまり課題の達成が可能な指標を優先的に選択することになります。さもないと「言いっぱなし」になってしまいますからね。

設問2
設問1で取り上げた課題が生じた原因について問われていますが、ここで「70字」という中途半端な文字数制限が課せられていることに注意しましょう。
つまり、設問1で指摘した課題1つ1つずつについてバラバラに指摘するのではなく、すべての指標が一連の因果関係の結果となっていると読み取れるよう、できれば1文で指摘する必要があると思われます。
因果関係としては、効率性悪化⇒収益性悪化⇒安全性悪化というパターンに従い、与件又は第2問以降の設問中から言葉を引用するように心がけ、キーワード採点を意識した表現で得点を狙います。

第2問
設問1
第1問に引き続き、内部環境分析のレベルによるCF計算書作成問題です。難易度も低めなので、ここではそれほど差はつかないでしょう。

設問2
戦略レベルの問題である、投資の意思決定の問題です。
については、与えられている複利現価係数を素直に活用し計算するだけですので、難易度は高くありません。
但し計算過程を記述するときは、売却価値、現在価値どちらのものを表しているのか、採点者に分かりやすいよう明示する必要があります。
方法としては、書き出しを「(6年後の)売却価値=~」「現在価値=~」とするやり方が考えられます。

の「税引後キャッシュフローの増加分」についての問題を解く際のポイントは、
「CFが毎年均等に生じること」
「2店舗の営業は投資後2年目から6年目であること」
「そもそも現価係数が将来のキャッシュフローを現在に割り引くための係数であること」

です。つまり、それぞれ
年金現価係数を使うこと」
5年間のCFを1年後の現在価値に引き直したうえ、再度現在価値に引き直すという2段構えの計算をする、または6年間のCFから、存在しない1年目までのCFを引いて現在価値を計算すること
「発生した累積CFの現在価値は、投資から5年後(現在から6年後)の間に(見た目上では)減少した現在価値と等しいこと
です。

第3問
戦略レベルの意思決定である、直接原価計算を使ったセールスミックスの問題です。これもそれほど難易度は高くない問題でした。
セールスミックスに関する解答の理由と結論は、
「貢献利益の正負+共通固定費への貢献の是非+全体の利益への影響度」
という要素を入れて組み立てましょう。

第4問
この問題も、どちらかというと戦略よりのレベルです。
但し今年は例年とは違い、難易度が高い問題が最終問題となっている(例年ならば最終問題の難易度は低いが、今年は第3問がそれにあたる)ので、時間配分や取組順序に失敗しないよう、解答方針(全体戦略)に注意しましょう。

設問1
与件内には記述の無い内容なので、リード文から類推する必要があります。
収益ならば、「複数」「時間外でも予約受付が可能」「検索サイトに店舗情報が記載される」「ネット上の露出が増える」等のキーワードから、「顧客へのチャネルや接触機会が増える」こと、
また費用ならば、「システムの料金体系はさまざま」「予約を管理する必要」「各店舗で」「一定の時間を費やす」等のキーワードから、「手間暇がかかる」ことを意識して記述すればよいでしょう。

設問2
①②③とも、計算自体は素直な損益分岐点売上高の問題ですので、特に難しくはないでしょう。
但し、は、日本語が分かりづらいので多少焦ってしまったかもしれませんが、ここまで順当に解答して来れていれば、たとえ間違っていても特段差はつかないと思われます。

今年の事例Ⅳは全体的には難易度が下がり、「捨て問」という作戦が採りづらいものとなりました。
裏を返せば、近年の傾向は「得意な財務会計による一点突破」作戦が通じにくくなっているので、来年以降に挑戦される受験生の方は、全ての事例を万遍なく勉強する必要が高まっていると思われます。

以上、本日はここまで。細川でした。

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