4つのステップで事例Ⅳを攻略しよう

道場ブログ読者のみなさま

こんにちは。

全知全ノウ事例IVプロジェクトチームの霜田と申します。

全4回でお届けしている事例Ⅳ特別企画ブログも今回が最終回です。

2次試験突破に向けて少しでもお役に立てれば幸いです。

さて、1次試験から1ヶ月が経ちました。

過去問を数年分解いてみた方も多いことと思います。

そこで今回は事例Ⅳの過去問への取り組み方と、それを踏まえた試験日までの学習方法をご紹介します。

 

 

ステップ0:事例Ⅳの戦略を確認する

事例Ⅳのゴールは、「80分で目標点数を取ること」です。

目標点数は一般的には60点とされますが、50点でも70点でも構いません。

4事例合わせて240点を取るためには事例Ⅳで何点取ればよいのかを、自身の得意不得意と相談して決めましょう。

「80分で目標点数を取ること」というゴールは、次の2つに分解できます。

・「目標点数を取ること」

・「それを80分で取ること」

このゴールに到達するために、これから試験日までにすべきことは、

・「目標点数を取れるだけの実力をつける」

・「それを80分で達成するための戦略を決める」

の2つです。

それではどのようにすればよいのか。

4つのステップに分けてご紹介していきます。

 

ステップ1:時間を気にせずに解く

まずは過去問を時間を気にせずに解いてみましょう。

3年分くらい解けば十分です。

時間を気にせずに、と書きましたが、時間を測ることはしてください。

「制限時間以内に解く」ことは必要ありませんが、「解くのに何分かかったか」を把握する必要はあります。

これが現状分析になります。

 

解き終わったら結果を出題テーマ別に確認してみましょう。

経営分析は解けたのか。

損益分岐点分析は解けたのか。

意思決定会計は解けたのか。

 

ここで解けたテーマが「実力のあるテーマ」、解けなかったところは「実力不足のテーマ」です。

例えば、経営分析と損益分岐点分析は「実力のあるテーマ」、意思決定会計と原価計算は「実力不足のテーマ」だったというように現状を確認します。

 

 

ステップ2:解くべきテーマを選定する

現状分析が終わったら、目標とのギャップの確認です。

「実力のあるテーマ」を積み上げて何点取れるでしょうか。

年ごとに出題テーマは異なるのでだいたいで構いません。

 

これで「目標まであと何点必要か」が分かります。

では、その「あと何点」をどのようにして埋めるか。

「実力不足のテーマ」を「実力のあるテーマ」に変えなければなりません。

 

ただし、全ての「実力不足のテーマ」を「実力のあるテーマ」に変える必要はありません。

「あと何点」を埋めるのに十分なだけでよいのです。

 

どの「実力不足のテーマ」を選ぶかは出題可能性との相談です。

よほど苦手でないかぎりは、出題頻度の高いテーマを選ぶのが堅実です。

先の例でいえば、意思決定会計は出題頻度が高いですが、原価計算はあまり出ません。

そこで意思決定会計を選ぶことが堅実な選択となるでしょう。

 

ステップ3:80分のスケジュールを考える

解くべきテーマを選定したら、80分の戦略づくりです。

まず必ず考えるべきことは次の2つです。

 

・経営分析問題を何分で解くか。

・見直しの時間を取るか。取るなら何分にするか。

 

経営分析問題は毎年出題され、配点はおおむね30点程度です。

これを何分で解くかをあらかじめ決めておくことで、その他の問題に割く時間を見積りやすくなります。

また、見直しについても、最後にまとめて時間を取っておくのか、それとも個々の問題のなかで見直しもするのかを決めておきましょう。

 

次に、経営分析以外の解くべきテーマに何分かけるかを決めます。

目標点数にもよりますが、大問で1、2問になるでしょう。

ここに残り時間をすべて使って確実に正解することを一手ですが、解くべきテーマ以外の問題にもある程度時間をとることをお勧めします。

なぜなら解いてみると意外と簡単なケースがあったり、部分点が狙いやすい設問だったりすることがあるからです。

 

特に200字などの長文論述の問題は何かしら書いておけば半分くらいは点を取れる可能性があります。

これで80分のスケジュールが決まります。

例えば、経営分析を20分、解くべきテーマを40分、その他の問題を15分、見直しを5分などと見積ります。

 

 

ステップ4:解くべきテーマを見直す

解くべきテーマに何分かけるのかを決めました。

では、本当にそのテーマをその時間内に解けるでしょうか。

時間内に解けるように演習をして実力を上げるのが王道ですが、どうしても難しいようであればテーマを変えることも考えましょう。

例えば意思決定会計のように計算量の多い問題は時間がかかります。

とはいえ出題頻度を考えると捨てるのもリスクが大きい。

そうであれば意思決定会計は半分の得点を目標にして、もう1つか2つ解くべきテーマを追加することを検討してもよいでしょう。

 

 

まとめ

以上をまとめると、次のようになります。

ステップ1:時間を気にせずに解く → 現状分析
ステップ2:解くべきテーマを選定する → 課題設定
ステップ3:80分のスケジュールを考える → 戦略策定
ステップ4:解くべきテーマを見直す → 実効性検討

さて、最後は問題演習を繰り返すだけです。

「実力のあるテーマ」は勘を鈍らせない程度に。

選んだ「実力不足のテーマ」は集中的に。

10月23日ギリギリまで実力アップを図ってください。

 

試験まであと1ヶ月半。

チャンスは十分にあります。

着実に準備をして、合格を勝ち取ってください。

 

霜田

 

 

事例4対策記事(全4回)

第1回
事例Ⅳを苦手としている受験生のために
https://rmc-oden.com/blog/archives/94419

第2回
事例Ⅳの経営指標をはやくマスターするコツ
https://rmc-oden.com/blog/archives/94644

第3回
短い期間で効率よく実力アップするための事例Ⅳの勉強方法とは
https://rmc-oden.com/blog/archives/94795

第4回
4つのステップで事例Ⅳを攻略しよう
https://rmc-oden.com/blog/archives/94917

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