十人十色の攻略法を確立する【2次名古屋セミナー】

なごです。

先日の2次セミナーに参加された皆さん、お疲れ様でした。
一人でも多くの方に新たな学びが伝わったのであれば、主催者側としてもうれしい限りです。

特に名古屋をはじめとする地方開催での企画は、毎回、参加人数が少ないため、一人一人のニーズに対して、主催者側が直接働きかけることができるというメリットがあります。

今回も多くの参加者たちが持つ

”初体験だからこそ” の不安や、
”見えないがゆえの” 迷いに対し、

道場メンバーが考える想いを伝えることができたのではないかと思っています。

私たちの言葉から、何か一つでも自らの糧となるエッセンスを感じていただけたのなら幸いです。

さてそんな中、参加者から受けた質問について。
「〇〇さんに△△したほうが良いと言われたのですが、実践したほうが良いですか?ほかの人に聞くと違うことをいう方もいて…」

うーん、あるある。

この時期、多くの受験生が迷う一つの事象として、「人によってアドバイスや指導方法が全然違う!!」ということが挙げられます。

一次まではある程度勉強方法が確立されている(マークシートのため、そもそも勉強慣れしている受験生は学びの土壌ができている)のですが、2次になるととたんにいろんな人たちがいろんなことを言い始めます。(私の予備校時代も2人の講師がまったく違う回答方法を指導していてどうしたものか迷った経験があります)

意見が割れる理由は簡単です。2次試験は記述式の試験であることと、実際の採点基準が明確でないことです

そもそも受験生の読解力や文章校正能力には大きな差があります。さらに明確な採点基準がわからない。
ゴール地点(模範解答)がわからないため、行き先を指南する側の指示もバラバラ。

そのため例えば解答構築にかける試験時間配分はもちろん、日々の学びの進め方ひとつとっても唯一無二のやり方はないと思ったほうが良いと感じています。

極端な話、事例Ⅳで100点近く目指す人と、60点越えを目指す人(点数調整含む)では180度勉強方法が違ったりするわけです。

どちらが良いというわけでなく、さまざまある選択肢の中から、限られた時間資源を活用して、自分自身に最も適した勉強方法、そして当日のみなさん自身の解答作成手順を確立させていただきたい、そのためにこの一発道場サイトが存在する、私はそう思っています。

例えば簡単な一例を。
≪試験は与件文からでなく、問題文から読め!≫と多くの方がおっしゃいます。
すでに実践している人も多いとは思いますが、それっていったいなぜでしょう。

「短い試験時間で効率よく回答するため」
ほとんどの人がそう答えるでしょう。

ではなぜ効率よく回答できるのでしょうか。
皆さんの頭の中できちんと咀嚼できているでしょうか??

気が付いている方も多いでしょうが、実は事例企業は毎回、登場人物がほぼ一緒です。

事例Ⅰ A社 + 従業員
事例Ⅱ B社 + 既存顧客・新規顧客 +競合企業、協力者
事例Ⅲ C社 + (営業部門、設計部門、製造部門)+顧客、サプライヤー、外注先

まあ大体こんな感じ。事例Ⅰで競合企業ってそんなに出てこないですよね。

しかも毎回、事例企業は同じような展開をしています。

(創業)社長の想いが実現し起業
(成長)強みを生かして成長
(変化)外部環境の変化で経営状況が悪化
(現在)乗り越えてさらに成長orうまくいかずに停滞中

最後の部分は事例によりいろいろですが、まあだいたいこんな感じでしょうか。

扱っている企業はいろいろな企業(製造業やサービス業など)がありますが、オーソドックスな流れはほとんど一緒。だったらどんな論点が問われているのか先に確認したほうが話が早い。それが≪問題文を先に読んだほうが良い≫と言われるゆえんだと私は理解しています。

では、与件文が想定でき、問題文が想定できるとどんなことが可能になるのか?

与件文を読む前から想定しつつ、問題文も把握(試験開始から5分程度)することで

『たぶんこの企業は、〇〇で苦労してそうだな』

と推測することが可能となります。やみくもに与件文を読むのではなく、あらかじめキーワードを想定しておいて実際に読みに行く。逆に言えば、問題文を読んだだけで、想定できる回答の複数個想定しながら、それにあったキーワードを探しに行く、という言い方のほうが良いかもしれません。
そうすることで大幅に回答時間を短縮できるのですね。

そんなことを言われても、できるわけがない!!

大丈夫、最初はみな同じです。一次試験で学んだ知識を活かしつつ、過去問を何回か解いていけば解法のパターンが見えてきます。そんな解法の具体的な見つけ方は、、、、セミナーに来た方々にいろいろお話をしましたね。

名古屋セミナーでは、そんな参加者たちの様々な質問にひとつずつ丁寧に対応してきたつもりです。13時半から16時半までのセミナー時間で飽き足らず、場所を移動して近くの喫茶店に移し、閉店間際まで話し合いました。

こんな距離の近さが一発合格道場の主催する地方セミナーの良さ、だと思っています。

一人一人の努力が形となり、一人の診断士が生まれる。
みなさんのことを待っている中小企業の社長は世の中にたくさんいます。

この時期はいろいろな想いを持つ人がこのサイトを見ていることとは思いますが、皆さんが皆さんなりの第一歩を踏み出せることを祈願しています。

なごでした。

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十人十色の攻略法を確立する【2次名古屋セミナー】”へ6件のコメント

  1. なご より:

    参加者Oさま
    コメントありがとうございます。診断士の楽しさや魅力って、実は受験時代ではよくわかりません。
    なぜならそもそもの合格者が少ないうえ、企業内診断士として資格の魅力を満喫しきっていない人たちが一定数いるため、楽しんでいる、もしくは生業として活かしきっているヒトになかなか出会えないことが理由としてあげられます。
    それがわかるので、こちらもいろんな話をしました。

    確かに言葉でいろいろ伝えましたが、何よりも私たち、楽しそうだったでしょ。
    これが診断士の魅力です。多くのヒトに出会い、相手のために精一杯考え、伝えていく。1人で無理なら、自分自身のネットワークを最大限に活用して期待に応える。
    相手の笑顔が何よりも嬉しいですし、そしてそんな考えに同調してくれるヒトが診断士仲間として身近にいること、改めて自分の財産だ、と感じています。

    それ以外にももっともっと魅力はありますよ。参加者Oさんと今度は同じ診断士として活躍できることを楽しみにしています。

  2. なご より:

    Bambuさま
    「モチベーションがあがった」嬉しい言葉ですね。当日もお話しした通り、ストイックに過去問を繰り返す時、何回やったか、など定量的に計ってみると自分自身の前進度合いがわかります。
    しかしその努力を支えるのは紛れもなく強い気持ち。数値では計れない分、自分自身の心の内燃機関を燃やす必要があります。頑張って一歩前に進んでくださいね。応援していますよ。

  3. 参加者O より:

    なご様、和尚様、
    貴重で有益な情報やご指導頂き有難うございました。1年でも早くそちら側へ行きたくなる気持ちにしていただきありがとうございました。

  4. Bambu より:

    なご様

    はい、モチベーションが上がったことにより自分自身を客観的にみる必要性を感じるようになった気がします。またお会いできる日を楽しみにがんばってみます。ありがとうございます。

  5. なご より:

    Bambu様
    コメントありがとうございます。そして当日はご参加いただきましてありがとうございます。
    少しでも伝わったところがあるのであれば、地方開催を実施した甲斐があったと、今はとてもうれしく思っています。
    今回のセミナーを通じ、私たちは単なる学びの方法論ではなく、そこでどう考え、どう行動するか、そんなことを伝えたつもりです。
    またどこかでお会いしましょう。そんな日を楽しみにしています。

  6. Bambu より:

    なご様、和尚様

    先日は参加させていただきまして有難うございました。貴重なお話をお聞きすることができ、自分の視野が如何に狭いものであったか気付くことができました。より大きい視点に立ち、自分なりの対策を立てた上で一つ一つ実行していこうと思います。そして診断士になるための学習を通じて学びを継続したいと思っています。有難うございました!

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