オイラ式【その10】~大枠把握1~
皆さん、おはようございます。GWは庭の草むしりでほんのり日焼け、イケメンに磨きがかかった細川でございます。本日を入れて1次試験まで残り81日、2次試験まで残り159日となりました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。勉強も重要ですが、たまには光合成をしてイケメンを目指すのも悪くないですよ!
前回までは設問分析についてお話ししましたが、本日は与件を読み取る、大枠把握について解説していきます。
大枠把握では、基本的には【その6】と、【その7】の設問分析で行ったことを、与件を読む際にも行います。今回も平成27年事例Ⅰ(第3問)を例に見ていきましょう。
1.□チェック
まず、設問(第3問)に出てきた次のようなワードを「□」(シカク)で囲みます。
①リンクワード(類似のものを含む)
・固有名詞(主語、登場人物、活動拠点、部署等)
…「プラスチック製容器製造事業」「(専用)工場」等。
・時系列を表す表現
…「今後」(この事例では直接的には表現されていないので該当なしだが、第1段落と第9段落が「今」の内容である。)
・黒フラグを振った中でも強烈な表現
…「売上が60%を占める」等。
②知識想定したもの(類似のものを含む)
…工場等の設備→「専用工場」「ゲートボール用品工場」「工場増築」
…(大型)成形技術→「コア技術」「射出成形技術」「ブロー成形技術」「特許」
これらは、与件内の文と設問を適切に対応付けし、解答作成の根拠とする際に役立ちます。
また、
③与件中で繰り返し登場する表現(類似したものを含む)
も「□」で囲います。
今回の場合でしたら、「非正規社員」(3回)、「高度化」(3回)、「自社ブランド」(2回)、等です。
これは、繰り返し登場する言葉は、出題者が特に強調したいことであるので、その意図を漏らさずに汲み取るためです。
2.○チェック
同じような表現の繰り返しの他、出題者は、強調したいことを表現する場合や、複数の要素を比較させて考えさせたい場合に、次のような方法も使いますので、「○」(マル)で囲みます。
①強調表現
・細やかさ、「各々」や「次々」等の踊り字、距離、頻度、基準、順序を表すワード
…「総」「全」「高」「単体」「主力」「徐々」「いち早く」「コア」「専用」「激」「最」「細々」「特許」「本格的」「急速」「多額」「拡大」「増」「大型」「ほとんど」「に過ぎない」「わずか」
②文構造を表す言葉(構成分析)
・接続詞、呼応の副詞、強調の助詞等。
…「決して~ない」「~こそ~ない」「AだけでなくB」「(に)も」「しかし」「また」「さらに」「どうにか~する」「そして」「AはもちろんB(もまた)」
③数値
・人数、価格、距離、店舗数等
…「75名」「60%」「36億円」「単体」「廉価」「少」「ほとんど」「数名」「わずか」
④変化を伴う言葉
・時系列、増減等
…「1950年代」「徐々に高まり」「広がった」「拡大」「代替」「減」「一転」「高度化」「展開」「伸長」「出てきた」「開始」「参入」「成長」
もちろん「○」をつけるときは、比較対象となっている要素も意識して読むようにします。
3.内外環境
3つ目に、設問分析でやったように蛍光ペンで次のようにマーキングします。
①経営課題(戦略レベル)や問題点(オペレーションレベル)が問われている部分は、ピンク色
…「ここ5年でみると、売上構成比はほとんど変わらず、業績もほぼ横ばいで推移しているが、決して高い利益を上げているとは言えない。」
②現在の外部環境(内外環境分析レベル)が問われている部分は、黄緑色
…(この事例では、第1問では示されているが、与件中には明確には示されていないため、過去の出来事からうまくまとめあげる必要がある。)
②については、特に事例Ⅱではターゲット(となり得る登場人物)とニーズを黄色でマーキングすることも行います。
こうすることで、設問と与件それぞれで同じ色に塗られているところを、漏れなく対応させることが楽になります。
「□」「○」チェックは、最初は作業として割り切ってやってみてください。ただし、これらの作業の目的はあくまで出題者の意図を漏らさず汲み取るためですので、「○」と「□」や、「外部環境」と「ターゲット・ニーズ」が重複しても問題ありません(厳密に切り分ける必要はありません)。
また、慣れてきたら徐々に「□」「○」をつける対象のワードを減らしていきましょう。
本日はここまで。細川から直接詳しい話が聞きたい人はここに来てね!
次回も大枠把握についてお話しします。