一次試験データ分析シリーズ~その7中小企業経営・中小企業政策~

努力に比例する中小企業経営・中小企業政策

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おはようございます。こばです。
先日、ちはやふるの映画を見て来ました。
非常に楽しく満足しています。特に広瀬すずの身体能力の高さはすごいですね。走る姿がめちゃめちゃきれいです。

一般的は青春映画なのでしょうが、
診断士試験の視点から見ると

最後の2択ケアレスミス

この視点から最後の局面を見ると、非常に興味深い。

そして、今年の診断士試験はケアレスミスの撲滅が合格への鍵となる。

 

前置きはこれぐらいにして、最後のデータ分析シリーズに入っていきます。
今回は暗記3兄弟の末っ子。中小企業経営・政策です。性格は素直で、特性は丸暗記。

まずはこのデータ分析の意義の確認から。

このデータ分析の意義はどこが勝負の分かれ目になるかを把握し、重点的に対策を立てる論点を決めること。

データ分析に入る前に、科目設置の目的を確認しようと思います。

□中小企業経営・中小企業政策 科目設置の目的□

・中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。
・そこで、企業経営の実態や各種統 計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営 における大企業との相違を把握する必要がある。
・また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や 地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効であ る。
・このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について知識を判定する。

中小経営は毎年出題が変わるから、
過去問をやる必要はないって思ってない?

師はそう言ってた?

やる必要ないっと思ってしまった人は動画を再チェック。

次からはデータ分析に入っていきます。

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■データ分析■

まずは、科目合格率と平均点の推移を確認します。
中小平均点推移
(データ出典:中小企業診断協会・TAC )

年度別の難易度の変化も確認します。
中小年度別 難易度
(データ出典:TAC )

平均点・合格率ともに山あり谷ありで推移していますが、ここ数年の難易度は易しめです。
平成27年度は点数が落ち込んでいますが、平成26年度が簡単すぎただけで、特別難しかった訳ではありません。

■分野別出題頻度・ランク分析■

次は、経営と政策に分けて分野別の難易度を確認します。
さらに今回は年度別に確認。
中小経営 難易度

中小政策 難易度

(データ出典:TAC )

このデータからも経営と政策は全く別の試験であることがわかります。

平成27年度に得点が落ち込んだのは経営の難化にあります。
平成24~26年度はAランクが10問弱出題されているのに対し、27年度はたった2問。

政策はABCランクが8割出題で難易度が安定。政策は問われえる内容まで同じこともあり対応しやい。

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■ 論点別の詳細分析■

過去問を論点別難易度にまとめました。

 中小企業経営  中小企業政策
・財務指標・資金調達
・企業数・事業所数・従業者数・雇用
・産業別・業種別・規模別
・開廃業・起業・倒産
・地域・商店街
・海外
・IT
・他科目知識
・その他
・中小企業及び小規模基本法
・資金供給の円滑化および自己資本の充実
・中小企業新事業活動促進法
・ものづくり高度化法
・経営基盤の強化
・環境変化への対応
・事業承継および再生支援
・小規模企業対策
・政策の変遷
・その他

中小論点

(データ出典:TAC )

【中小企業経営】

中小企業白書とは何か?
一般的に実施した政策が、正しかったのかを検証するもの。
そのため、財務指標が向上したのか。企業数・従業員はどうなったのか。
中小企業は大企業と比べてどうなったのかを示すことが目的。

しかし、中小経営でこの白書から出題される目的は予算確保かもしれない。
このことが事実かどうかは不明だが、診断士試験に出題すれば一定の購買は期待できる。
この思惑に左右されず、愚直に暗記したら努力に比例して伸びる科目。

上記で述べたように、白書を作る目的が同じなのだから、当然出題も同じような内容が出題される。
過去問分析でそのことに気づいて暗記するのか、やみくもに白書を暗記するかで合否は分かれる。
暗記する際のポイントは感情の揺れを持つこと。
へーそうなんだ!あれ?自分の感覚と違うぞと感じて、グラフなどを確認していくと覚えやすい。

 

【中小企業政策】

政策は経営とは全くの別物で、同じ内容が毎年出題される。
政策の内容を細かく問われる。
そして、厄介なことに似たような政策名や実施機関等が多く覚えにくい。
そこで、自分で下記の論点で表にまとめて覚える内容を減らす。

  • 政策名
  • 実施機関
  • 実施機関の場所と数
  • 要件
  • 対象
  • 政策の効果
  • その他など

自分で表を作成すると論点が整理されて自然と頭に入ってくる。

■ 今年の試験の難易度など■

今年の難易度は横ばいが妥当。それは、平均点60点が作問者の目指すところだから。

中小は7科目の最後で暗記しかない科目。
この科目にどう向き合うかは非常に大事。

中小経営は1年前の白書から出題され、白書掲載のデータは2年前のもの。
今の中小企業の実態との乖離は否めない。こんなの覚えて何になると感じる人も多いと思います。
しかし、短時間で合格レベルに到達し、努力に比例して得点は伸びる。
一方で二次試験には出ないと割り切って、最後は気合と根性一夜漬けするのも正解。

でも、一夜漬けには一般人とって、範囲が膨大すぎる。
だから過去問分析を行って、覚えるべきポイントを明確化することが合否の分かれ目。

では、まとめ。

・ 師の言うとおり、中小も過去問分析が大事 。
・ 今年は経営・政策ともに横ばいが妥当。
・短時間で合格レベルに到達し、努力に比例して得点力が向上する。
・それでも時間がなければ、気合と根性で一夜漬け。

byこば

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