経営情報システム、難化傾向は続く?

おはようございます、手相観診断士のかおりんです。
今日も元気にKKD(気合いとカンと度胸)で、毎日を乗り切りたい気持ちでいっぱいです。・・・乗り切れますように。

そう、今日は確定申告締め切り前日・・・
診断士に合格され、お仕事をなさる時には、どうか私のように会計処理などを溜め込まれませんよう・・・。
そしてホワイトデー、息子たちが頂いた義理チョコへのお返しの用意もあるんだった・・・

さて、今回は経営情報システムの話。

こちらのTACデータリサーチの講評 http://web.tac-school.co.jp/tacchannel/pdf/2638a.pdf のはじめにある、各科目の平均点を見て下さい。
こちらで見ると一目瞭然なのですが、経営情報システムは近年超難化傾向です。(TACデータリサーチに全受験生が出しているわけではありませんが、傾向を掴むのに十分な母数はあると思います。)

経営情報システムが難化している理由は、過去に問われた基本的な内容だけでは正解に辿り着けない難問が多くなったからです。実務的な知識を持っている人に有利な問題が増加し、「ただ過去問をやるだけでは太刀打ちできない」科目になってきている、と言えそうです。

参考までに、平成27年度の科目別の合格率も掲載しておきますね。
H27kamoku
出典:平成27年度中小企業診断士第1次試験に関する「統計資料」
https://www.j-smeca.jp/attach/test/h27/h27_1ji_toukei.pdf.pdf

科目合格者には試験合格者は含まないので、参考程度のデータですが、難易度の指標にはなるのではないかと。(実際に受験した肌感覚にも近いです)
経営情報システム、なんと科目合格率6.4%・・・

そして恐らく、この「情報システムの難化傾向」は、程度こそあれ、今後も続くのでは・・・と私は考えています。(大胆予想・・・笑)

理由は2つあります。

1つは、中小企業の経営課題を解決するには、ITの基礎的な知識はもちろん、ある程度のトレンドや最新情報が不可欠だからです。
20代のスマホ保持率は94%ともいわれ、いまやITは特別なツールではなく社会の重要なインフラになりました。(参考:20代のスマホ所有率は94%、SNS利用率は30代でも8割超 – 総務省が統計調査 //news.mynavi.jp/news/2015/05/20/171/)
中小企業にとって、ITの活用は避けられない重要な課題と言えます。

2つ目は、国が施策としてIT活用の推進を掲げているからです。
技術の高度化・知財の活用とならんでIT活用で補助金もあります。
(参考:http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/leaflet/l-2013/08gijyutuall.pdf)
商工会議所などでも、実態調査が頻繁に行われています。(参考:http://www.jcci.or.jp/it/chousa.html)

国や中小企業庁がIT活用を推進したいのに、中小企業診断士がITがわかりませんでは話にならないですよね。そして、テクノロジの進化が早いため、いつまでも古い知識では実際の現場で役に立ちません。

上記2つの理由から、経営情報システムの難化傾向は続くのでは・・・と分析します。経営情報システムの科目が難化しているのは、国や中小企業庁から我々へ「ITがある程度できるようになってから現場に行ってね」というメッセージなのかなあ、と個人的には感じています。

kaisya_man

これだけ断言しておいて、今年の情報が簡単になったらゴメンなさい・・・。

今日も診断士を目指すみなさまに、幸あれ☆

ほな!

かおりん

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経営情報システム、難化傾向は続く?”へ8件のコメント

  1. かおりん より:

    けんじ様>
    こちらこそ、重ねてのコメントありがとうございます。
    「足切り回避」の対策は、絶対とれる問題を確実にとることではないかと。(月並みでスミマセン)
    例えば、今年の問17(やったかな・・・?要件定義とか外部設計とかの問題)は、よく読めば絶対とれる問題。でも、①・②・③とa・b・cって並んでたら1対1でひもづけたくなりますよね。そういうトラップに引っかからず、着実に1マークを重ねることではないかと思っております。
    私も、情報対策のいい方法がないか模索していきたいと思います。一緒に頑張りましょう!応援しています。

  2. けんじ より:

    かおりん様
    早速のご回答ありがとうございます!
    情報の難化傾向は来年も続くと思った方が良さそうですね…
    「足切り回避」と割り切りたいところですが、その「足切り回避」対策はあるのでしょうか?正直、過去問だけでは到底太刀打ちできません。かおりん様が有効と考える対策がありましたらアドバイスいただけないでしょうか?よろしくお願い致します。

  3. かおりん より:

    けんじさま>
    コメントありがとうございます。的中しない方がいい予想が当たってしまいました・・・(+ +)
    諦めずまた来年、頑張ってください。あきらめなければ、1次試験は合格できる試験だと思います。来年に向けて、残りの科目の不足を補いながら、2次の対策も進めてくださいね。
    ご質問頂いた応用技術者試験ですが、正直どうやろうな・・・?という感じです。
    去年・今年の傾向を踏まえると“話題になった技術やトピックスを一歩突っこんだ問題”が多い印象です。これはちょうど、診断士が「ITの専門でコンサル来ました」といった時に、ちょっと詳しい社長さんに突っ込まれる感じと似ています。そしてこのスキルはSE(=応用技術者試験)で問われるものと必ずしも一致しないんじゃないかなーというのが個人的な感想です。情報は難しいもの、という前提で足切り回避科目にし、他で合格ラインにのせる戦略をおススメしたいです。。。ご参考まで。
    けんじさまが来年合格して、診断士としてお会いできる日を楽しみにしております!

  4. けんじ より:

    かおりん様の予想的中でしたね。私の予想は見事にハズレまた来年となりました。秋の応用技術者試験を受けようかなぁと考えているのですが無謀でしょうか?過去問やり込めば去年、今年の診断士の情報よりは取れそうな感じなのですが…
    かおりん様の見解をお聞かせ願いたいですす。

  5. かおりん より:

    けんじさま
    コメントありがとうございます。受験生の方からすれば、情報に限らず「難化」は勘弁・・・ですよね。
    情報は、昔は比較的点数の取れる科目と言われていました。しかし、H26には平年より難化し、科目合格率が約15%を切り、4番目に難しい科目になりました。その翌年がH27の6.4%…!
    さすがに今年は、昨年並みに難しくしないでほしいな…とは思うものの、昔のように「覚えればとれる」科目からの変容を感じます。
    情報は、「稼ぐ科目」にするのはキケンかも!と感じる方がいらっしゃれば、この記事を書いた甲斐があります(^ ^)

  6. けんじ より:

    情報難化予想の分析は一理あるとは思います。ただ、過去の傾向を分析すると2年続けて難化はないと思います。あくまで希望的観測です(苦笑)

  7. かおりん より:

    こきゃんさま
    コメントありがとうございます(^ ^)
    おっしゃるとおり、実務に従事するようになると、ITツールを使えることのメリットが大きいですよね。お客様へのICT利活用サポートでなく、自分のためにも「情報」の活用を、って素敵な視点です。先輩合格者の方の視点、ありがとうございます!
    情報の科目は、暗記しようとすると結構ツラい。。。ので、いっそ自分がITツールを活用してしまうのが、長い目で見ても吉、なのかもしれませんね。

  8. こきゃん より:

    情報の難化継続の分析は、説得力ありますね。実務であればある程、ITが疎い人は出来る人に頼ってしまいIT格差は広がるばかりです。私も今更ながらITスキルの重要性を痛感している日々です。診断士受験生は、「情報」が難し過ぎると嘆かず、苦手意識を持たないで、克服して欲しいです。

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