【合格体験記】~ティーナさん~

こんにちは。まるです。
本日は、ティーナさんの合格体験記をご紹介します

 

———————-寄稿はここから—————————-

ティーナと申します。
関西地方の地域金融機関に勤務。
営業店で個人、法人営業を経験したのち、
現在は本店で調査業務に従事しています。

 

【基本情報】

・合格までの年数:1年
・合格した年度:2015年度
・学習開始した時期(何月か):2014年11月
・一次対策期間:9か月弱(11月半ば~試験直前)
・二次対策期間:2か月弱(8月末~試験直前)
・一次勉強時間:500~550時間
・二次勉強時間:200時間

・年代:30代前半
・勉強方法:オール独学(予備校、通信、模試利用なし)
・受験回数:一次、二次とも1回

 

<中小企業診断士試験を受験しようと思ったきっかけ>

社会人になって5年目(当時)、
日々流されるがままに何気なく過ごしていたが、
このままでは埋没してしまう、
存在価値がなくなるのではと危機感を覚え、
一念発起して受験を決意。
あとは実務をやるなかで
財務や法律、税務の知識はある程度ついていましたが、
もう少し体系的に
いろんなことを勉強してみたかったというのはあります。

 

<受験生活>

一次試験

何とはなしに一昨年の11月に、
とりあえず勉強始めてみようかということで勉強開始。
参考書はTBCの科目別のものを購入。
通勤時間が長いので、往復の電車の中で読み進めつつ、
仕事が早く終わった日は会社近くのスタバで勉強しました。
休みの日は土日の片方は大体朝から夕方まで図書館に籠っていました。

ここで、試験勉強初期の状況を整理。

財務会計は金融機関という職業柄、
日常的に決算書に接していたのであまり抵抗感はなし。
経営法務については、法学部卒で一応弁護士志望で
法科大学院を目指して勉強していた経験があったため、
苦にはなりませんでした。

 

経済学・経済政策も今の調査業務の仕事柄
それなりに勉強はする必要があったため、
あまり苦手意識は感じず。

この時点で、ほかの受験生よりは
やや優位な状況にあったといえます。

一方で、ほか残り4科目は
テキストを一読してもちんぷんかんぷん。
特に経営情報システムは、
もうどうしようかと途方に暮れていました。

というわけで、
上記3科目はそこまでパワーをかけず、
運営管理、企業経営理論、
経営情報システム、中小企業政策に
重点を置くことにしました。

 

過去問をやり始めたのは5月のゴールデンウィーク開け。
参考書を読み込んでも一向に頭に入らないので、
過去問をやりこむことに方針転換。
TACの一次試験問題集5年分を2~3周しました。
それでも間に合う気がせず、
直前一週間は業務多忙でろくに勉強時間が確保できませんでした。
こうなったら一年目だから何も失うものはない、
もう開き直って思い切ってやったれの心境で、
文字通りぶっつけ本番で一次試験突入。
結果的にはここで肩の力がいい具合に抜けてリラックスして臨めました。

 

一次試験結果

経済学・経済政策 :80
財務会計     :76
企業経営理論   :57
運営管理     :45
経営法務     :60
経営情報システム :64
中小企業経営・政策:59

計:443

 

なかなか我ながら綱渡りな合格でした。
今年度はかなり難しいといわれた経営情報システムが
予想外にとれていたほか、
概ね当初のプラン通りに得点できたとは思います。

 

二次試験

一次試験終了後は業務がさらに忙しくなり
平日は勉強時間を確保できず。
土日は疲れでグダグダする日々が2週間ほど続きました。

おまけに、受かることを全く考えていなかったので
10月に友人の結婚式を2件入れ、
しかも1つは二次試験前日という計画の無さ。
今年は受けるかどうか悩み、
来年受かるのはどうかという思いが頭をよぎりました。

こういう状況で、前の年に合格した友人に相談したところ、
受かる受からないは別にしてとにかく受けてみろ、
同じ後悔するなら受けてから後悔するほうがいいと言われ、
二次試験受験を決めました。

とはいえ、この時点で二次試験まで二か月弱。
全く何の対策もしていません。

 

ここで考えたのは2つ。

  • とにかく過去問にあたる。それ以外の模試や予備校は、
    一切利用しませんでした。
  • 解答で目指すのは予備校問題集のピカピカ答案ではなく、
    現実的に自分の能力で書けるもの。
  • 過去問をやるうえで、ただ問題を解くのではなく、
    何の要素が必要か、それをどのようにして組み立てるかを考えながらやる。
  • 迷ったら与件文に活路を求める。
  • とにかくアウトプット重視。知識は必要最低限だけ。

 

利用した参考書・問題集は以下の通りです。

・合格者の頭の中にあった全知識(同友館)

・ふぞろいな合格答案8(同友館)

・ふぞろいな答案分析2(同友館)

・二次試験過去問題集(TAC)

 

時間がなく、現実的にはかなり厳しい戦い。
でもやれるだけのことはやってみようと思い、
数少ない可能性に賭けてみようと腹を括りました。

9月以降は業務が少し落ち着いたこともあり、
仕事後の勉強時間も確保できるようになったほか、
あまり疲れも溜まらなくなり通勤時間や土日の勉強時間も取れるようになりました。

あと、日程も幸いしました。
9月の5連休と、
10月の上旬に年休を5日間連続で取れたおかげで
勉強量に関しては結構挽回できたと思います。

過去問は5年分の各事例を3~4周。
やっているうちに答えを覚えてしまうというリスクもありますが、
やる度に線やメモは消したり
答案を書いた紙は捨てたりして、
それを回避するように心がけました。

そして試験当日。
もう無我夢中であっという間に4科目が終わりました。

感触は、事例Ⅰ、Ⅲが何とも言えない感じ、
事例Ⅱは個人的に結構手ごたえがあり大きく外してもいない、
事例Ⅳはキャッシュフロー分析が時間がなく
空欄を作ってしまったがほかで何とか合っていたら、
というところでした。

迎えた合格発表。
10時過ぎに会社のパソコンからアクセスして
自分の番号を見つけた時は一瞬何かの見間違いかと思い、
信じられませんでした。
しばらくして、証人になってもらうべく家族に電話をかけて伝えて、
番号を確認してもらいました。
(当然のことですが)あったので、
電話を切った瞬間一人廊下でガッツポーズをしました(笑)。

まとめ

自分が何で受かったのか未だに不思議ですし、
口幅ったいですがそれゆえ
自分の勉強法は多くの方にとってあまりあてになりませんので、
偉そうなことは言えません。

そのうえで、一般化できることを何点か。

 

  • スキマ時間の活用

時間がないのは一緒だからこそ、
時間は何とかして作り出すもの。
通勤時間だったり、朝1時間早く起きたり、
残業減らして早く帰るなど、
いろいろとやりようはあると思います。
たとえ捻出できる時間が1日30分でも、
単純計算して1か月続ければ約15時間、1年で180時間。
この差は大きいと思います。

 

  • とにかく強い気持ちで、諦めない

僕自身、精神論はあまり好きではありません。
むしろ、根拠のない精神論は大嫌いです。
とはいえど、リングに上がる前から弱い気持ちでいては、
勝てる勝負も勝てなくなると考えています。

自分の合格は綱渡りでしたが、
不思議と落ちることは考えませんでした。

「弱気は最大の敵」とは
自分の大好きな広島東洋カープの故津田恒実投手の言葉ですが、
本当にそうだと思います。
試験は最後の最後まで何が起こるかわかりません。
どれだけ優秀な人でも落ちることがありますし、
そうでない人が受かったりするもの。
サッカードイツ代表のベッケンバウアー氏の言葉を借りれば、
「強い者が勝つのではない。勝ったものが強いのだ」なのです。
最後に勝てばそれでいい。どれだけ勉強が上手く行かなくて滅入っても、
絶対に受かるという強い気持ちは捨てないことが肝心だと思います。
その気持ちを持ったうえで、
自分の現状と向き合えば課題や対策が明らかになるのかなと思います。

 

  • メリハリも大事

いつもガチガチに勉強していたら息が詰まります。
時には休むことも大事。
僕は水泳が趣味なのですが、
試験前でも週2回はプールに行って泳いでいました。
さすがに飲み会と旅行は我慢しましたが、
息抜きをして肩の力を抜くというのも大事なことでしょう。

 

  • とにかく過去問にあたる

時間がなかった、あと独学ということもありますが
僕は過去問以外には手を付けませんでした
それがいいのかどうかはわかりませんが、
出題パターンと解放プロセスはやっていくうちに身につくとは思います。

 

長文失礼しました。ありがとうございました。
こんなちゃらんぽらんな人間でも
合格できるんだという励みになればうれしいです。

この体験記が受験勉強、
そして合格のお役に立てれば幸甚です。

 ———————–寄稿はここまでです—————————-

 

業務も多忙、綱渡りのなかで時間を作り出し、
ムダを排除して、
戦略的かつ効率的に独学で合格をつかまれました。

公私ともに忙しく、ギリギリの状態のなかで
挑まれる方も多い診断士試験。

「ただ勉強する」のではなく、
どのようなスタンス、方法で本試験に向かっていくか。

ティーナさん、
これから受験される方にとって参考になる寄稿を、
ありがとうございました!

 

 

 

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