【合格体験記】「ぱっかー」さん

本日はセオリーにもとづく効率的な学習方法と盤石なPDCAで見事に合格した「ぱっかー」さんの合格体験記をご紹介します。

 

 寄 稿 こ こ か ら 

はじめまして!「ぱっかー」と申します。
合格道場には2015年の一次試験セミナーからお世話になりました。

自身の受験生活を客観的に振り返り、あわせて少しでも受験者のお役にたてればと思い投稿させてただきました。

【スペック】
男・26歳・独身・前職は信用調査会社にて社内SEでした。現在は地方で旅館を経営しています。

【受験歴】
2014年 一次試験    経済、企業経営、運営、中小の科目合格(残りは財務、情報、法務)

2015年 一次試験    合格

2015年 二次試験筆記  合格

二時試験(筆記)は2015年8月から10月まで3ヶ月、350時間。

合算し口述試験も加味すると2年で1250時間勉強しました。

 

 

【学習方法】
1年目はTAC通学コースでした。2013年12月の遅めの入校でした。(ボーナスがないと受講料払えなかったので(笑))
2年目は独学です。

 

【きっかけから合格まで】
前職では信用調査会社で働いていたので、「中小企業診断士」という資格があることは、自然と耳に入ってきます。
私は異動したいという想いがありましたので、実力を会社にみせつけるために診断士の勉強を始めました(必死でした笑)。
でも、皆さんのご存知の通り、今までの人生でまともに勉強をしたことがない人間がすんなり学習していけるほど診断士は甘くありません。
当初、TACの講義を聞いてなんとなくわかった気になったまま基礎講義が終了しました。

5月、完成答練で惨敗。

6月の模擬試験では合計319点。

合格点まで100点も足らず、先生からは「相当頑張らないと厳しい!」と言われ、一念発起。200時間勉強し、一次試験を迎えました。

【一次試験当日ドキュメント】

1日目

平成26年度の一次試験は財務が難化。
もともと苦手だった財務の難化、「足切られたかもしれない、、、。」
と絶望しながらも、「科目合格でもいいじゃないか!」と気持ちを切り替える。

2日目

前夜は緊張のあまり全く眠れず、吐きそうになる始末(泣)

結果・・・・・不合格。

残りは財務、法務、情報。
SEだったのに情報を落としてしまい、自己嫌悪。

 

【自己分析に基づく課題対応】
結果発表後、何が問題だったのか分析しました。
思えばこのへんから、診断士の知識が活かせてきた気がします。(笑)

問題は26年度の科目別難易度を考慮すると、中小企業政策で70点以上を確保できなかった点、難化したとはいえ財務で48点だった点でした。

根本原因は勉強スケジュールをマイルストーンに落とせず猪突盲信で取り組んだからだと定義しました。

解決策として、不合格科目1科目ごとに費やした時間を得点で割り、さらに忘却曲線を考慮し、目標得点に到達するまでの学習時間を算出しました。

 

目標得点にたどり着くまでの学習時間は、財務116H、法務73H.情報40Hと算出。だらだやっても忘れて定着率が悪いと考えたので、2015年5月のゴールデンウィークからリスタートで問題ないと考えました。しかし、診断士試験へのモチベーション維持のためビジネス法務2級と簿記2級を受験しました。

 

【念願の独立!】

さらに、今までの診断士知識を生かしたく、自分でビジネスを立ち上げました。

2015年5月に軌道に乗り、6月に会社を退職しました。

 

【一次試験突破!】

ゴールデンウィークから計画通り勉強し、1次試験当日を迎えました。

平成27年度では鬼門だった情報を44点でギリギリ足切りを回避。法務60,財務76でギリギリ合格。あと2問失点していればまた一次からだった(汗)。

 

【二次試験筆記対策】

二次試験までに過去問(H13~H27)とTAC事例で100事例に取り組みました。主な取り組みの具体的内容は以下の3つのとおりです。

1.解答プロセスを分単位で確定させるため、トライ&エラーを繰り返しました。

勉強を進めていくと「マーカーを設問ごとに割り振り、与件と対応付ける方法」があることを知り、活用しました。しかし、本番では実施しませんでした。理由は、最初の対応付けをミスすると総崩れしますし、段落ごとに設問に対応付けできない問題には対応できないためです。
最終的には以下のようになりました。

 

受験番号、名前を書く。

設問を読み、使いそうな一次知識を余白に書く。(10分)

与件を一度全て読む。(5分)

与件と設問を対応付け、解答を考える。(25分)

解答記入(30分)

見直し、バッファ(10分)

計  80分

2.思考プロセスの図式化。

答えだけ模範解答と同じでも思考プロセスが違う場合があります。特に事例1。解答だけ合わせても、思考プロセスが違えば本番で失敗する可能性は大いにあります。そのため、思考プロセスと使いたい一次知識を紙に落としました。
LECやMMCの解答づくりに近いです。ただし、この方法は本番ではタイムロスに繋がるためやっていません。
例えば、今回の事例3の場合は以下の通りです。例のため単純化しています。

【設問】鋳造工程以外で改善点を書け。100字。

【与件】グラフから機械加工工程がボトルネック

【解答骨子】機械加工工程の問題点+改善点を2セット作る。

 

・1セット目

【与件】従業員の作業が遅延している。

【一次知識】ラインバランシング

【一次知識】多能工化

【解答】
ラインバランシングと多能工化をする。結果、作業遅延が減る。

 

・2セット目

【与件】機械の空転時間と待機時間が長い。

【一次知識】空転時間の改善には、内段取りの外段取り化。

【一次知識】待機時間の改善には、ラインバランシング

【解答】

内段取りの外段取り化とラインバランシングを実施する。結果、生産性が上がり遅延が減る。

 

3.振り返りシートを作成し、PDCAを回しました。

振返り項目は・・・

(1)目標→修正した解答プロセスを実践。◯点以上取る。大外しをしない。などなど、その時、自身が感じている課題を克服する目標を掲げます。

(2)解答プロセス→前述したプロセスの図式化を書きます。

(3)解答→字数制限内で解答を書きます。私は制限の80%以上、95%以内に書くようにしてました。

(4)自己採点→模範解答を見る前に自分で自己採点します。これをすることにより、客観性が身につきます。

(5)採点→模範解答を見て、自己採点します。

(6)良かった点、悪かった点→採点して良かった点、悪かった点を書きます。

(7)課題→悪かった点を克服するための課題を掲げます。

 

【二次試験を振り返って】

試験中はあまり緊張せず、自分の力を出し切れたと思っていました。
しかし、試験終了後に大きくミス(事例2でターゲット選定をミスし設問1全滅、事例4でCVP全滅)しており、落ちたと思っておりました。
ですが、何とか無事合格しました!

今後は4月に診断士登録し、地元の商店規模から支援できる中小企業診断士として頑張っていきます。

 

 

 

 寄 稿 こ こ ま で 

 

いかがだったでしょうか?

 

「ぱっかー」さんの成功要因ポイントを以下のように分析します。

<一次試験>
①自己分析にもとづく失敗要因をふまえて科目毎の勉強時間を落とし込むなど、残りの科目合格に向けて戦略的な学習に取り組んだこと。
②モチベション維持かねて他の資格試験にトライしたこと。

<二次試験>
①トライ&エラーによって解答プロセスの改善を図ったこと。
②思考プロセス図式化によって、二次試験に必要な「考える力」の向上を図ったこと。
③上記①、②に関して、振返りシートによるPDCAを実施したこと。
④事例数100にも及ぶ経験値。

上記以外に考えられることは、道場セミナーにご出席いただくことなどからも分かるとおり、「ぱっかー」さんの前向きで積極的な学習姿勢も成功要因であったと思います。

 

「ぱっかーさん」、本当におめでとうございます!

そして貴重な合格体験記ありがとうございました!

「ぱっかーさん」の今後のご活躍を心からお祈りしております。

以上、ぽらーの でした。

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