合格体験記を読んで
こんにちは、 Xレイ です。
合格体験記のご紹介も一休み。
本日私に与えられたお題はこちら。
“合格体験記から見えてきたこと”
合格体験記を読んで合格に必要なエッセンスを見つけ出せ!
という指令なのですが、これがなかなか難しい。
学習方法、考え方などやはり十人十色。
万人に「これだ!」といえる必勝法は、見つけられませんでした。
なので、合格体験記を読んで、複数人の主張、傾向の中から個人的に目に留まったところを、いくつかお話しようと思います。
最初の話題。
1次試験に関して
「7科目で勝負するのがいい」
との主張。
ストレート生の7科目受験は当然なのですが、例えば、1年目に5科目合格された方が2年目はどうするべきか、というようなことです。
そのとき、科目合格制度を利用して残り2科目のみを受験し120点を狙うのではなく、もう一度7科目全部を受験して420点を狙った方がいいのでは、というのです。
理由は、各年度によって科目毎の難易度が異なるからですね。7科目全体でみるとほぼ同じなのでしょうけども。
先ほどの例で、2年目の2科目のうちの一方が想定以上に難しく40点台しか取れなかった場合、もう一方は70点台が必要となります。そのもう一方も運悪く難しかった場合はどうするの?ということです。
そのようなリスクのある戦いをするよりも、7科目全体で平均60点狙うほうがいいはずだ、と。
これには私も賛成です。
7科目すべてを学習するのは大変なんですけれども。
1年目に合格した科目は、事実60点取れたわけですし。
企業経営理論、財務会計、運営管理に関しては、2次試験でもその知識等は必要で、いずれにせよある程度学習しなければいけないわけで。
「財務会計が苦手なんだけれども、去年は簡単だったので運よく60点取れました」という方も、2次試験さらにはその先のことを考えると、じっくりと時間をかけてその苦手を克服した方がいいのではと。
また「これ必要か?」というような科目でも、その知識をしっかりと身に付けておくことは無駄ではないはずで。一見役に立っていないようで、実は視野や思考の幅を広げる役割を担っている、ということもあるのではないかと思っています。
次の話題。
ストレート合格された方で
「(1次試験後でなく)もっと早く2次対策をすればよかった」
とのことを。
私も一昨年の2次試験後、同じ事を考えた記憶があります。
2次試験対策の主体は、過去問等を使った記述式の問題演習。
それを1次試験前に行うか否か。
以下は私見ですが、
可能ならば行うのも一考。しかし、いくつか条件を満たす方がよろしいのではないかと。
まず、1次試験に高確率で合格できる見込みがある。
これは当たり前ですが、結果1次試験に合格できなければ、ストレート合格という観点からは大失敗。
次に、1次、2次共に必要な知識をすでに習得している。
主に、企業経営理論、運営管理に関する知識ですが、1次試験後、まだその辺が不十分だと再度習得に時間を割くならば、1次試験前にその時間を費やす方が明らかにいい。1次、2次双方に有用なので。
最後に、財務・会計は得意。
1次試験の財務・会計は、2次試験の事例Ⅳに直結。
そして、その事例Ⅳが2次試験では重要。
なぜならば、学習量が得点に繋がりやすい、つまり最も狙って得点できるのが事例Ⅳだから。
なので、財務・会計が苦手もしくは平均レベルというのであれば、まずは2次試験に向けてこの科目を鍛えた方がいい。
今はこのように考えています。
とはいえ、ストレート生にとって2次試験対策の時間が足りないのは事実。少しでも早く2次試験対策を始めたい、という気持ちはよく分かります。
そこで、次の話題。
1.5ヵ年計画とでも言いましょうか、そのような方々がいらっしゃいまして、実はこれがちょうどいい学習期間ではなかろうかと。
大手受験校TACにもそのようなコースがあるようですね。
1.5ヵ年計画とは、まさにこの時期、2月頃から学習を開始して、来年度(29年度)の合格を目指すいった感じです。
仮に今日から学習を開始したとすると、ストレート合格を狙うのには少々期間が短いのかなと思います。決して不可能ではないのですが、もし合格したとしても初学なら十分に知識や思考力といったものが備わるかどうか。
そこで、計画的に来年度の合格を目指すというわけです。
1次試験も今年度に一度経験できますし、もちろんそこで合格レベルに達する科目もあるでしょう。
すると2年目の1次試験対策には余裕があり、それこそ前述の2次試験対策平行も可能ではなかろうか。
そして、晴れて合格となったとき、夏あるいは秋口から学習を開始する一般的なストレート生より、知識、思考力等充実しているであろうことは言うまでもありません。
中小企業診断士試験に興味のある方。
チャレンジするなら今が絶好かと私は思います。
最後の話題。
昨年度(27年度)の全合格者数におけるストレート合格者数の割合が、例年に比べ少ないのではないでしょうか。
合格体験記だけを見て言っているので非常に乱暴な推測なのですが、そうなる懸念を抱いていたもので。
やはり、得点開示によって事例Ⅳで高得点できれば合格に近づくと分かったことが、非常に大きいと思うのです。
前段でも言いましたが、事例Ⅳは学習量が得点に繋がりやすい。
再受験生にここを強化されると、ストレート生は自ずと厳しい戦いを強いられます。
昨年度ストレート合格を目指したが惜しくもという方は、今年こそは事例Ⅳを強化して有利な立場を、逆にそれを知っているストレート生は、1次試験対策で少なくとも財務・会計だけは水準以上のレベルを目指すべきではないのでしょうか。
来月には、実際にこの得点開示元年を勝ち抜いてこられた方々に、当ブログの執筆をしていただけることになっていますので、個人的にはその辺りのお話も聞いてみたいところです。
今回は、以上です。 最後に
合格体験記をご寄稿くださった皆様
一つ一つ読み応えがあり、大変参考になりました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
今後とも一発合格道場をよろしくお願い致します。 Xレイ