【合格体験記】勉強会参加などの能動的な学習で見事ストレート合格 ~tommyさん~

 ここ数日やっと冬らしい寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?
 今日は、学習会参加などの能動的な学習によって見事ストレート合格を成し遂げたtommyさんの合格体験記をご紹介します。

 

 寄 稿 こ こ か ら 

 

 はじめまして、tommyと申します。

 30代の専業主婦です。

 私の合格体験記が受験生の皆様に少しでもお役に立てれば幸いです。

 

 

【受験歴と勉強時間】

 

・合格までの年数:1年(2015年度 ストレート合格)

・学習開始時期 :2014年9月

 

・2015年 8月 一次試験 総合467点 合格

・一次対策期間 :11か月(2014年9月から2015年8月の一次試験まで)

・一次試験までの勉強時間 約1300時間

(2次用の勉強、web・音声講義や移動中の勉強など、机に向かっていないものも全部含みます。純粋に机に向かって一次試験の勉強をしている時間は、もっと少なくなります。)

 

・2015年 10月 二次筆記試験 合格

・二次対策期間 :7か月(2014年11月から2015年2月と、2015年8月一次終了後から10月)

・二次試験までの勉強時間 約300時間(同じく、諸々の勉強を含みます)

 

・一次・二次勉強時間 合計:約1600時間

 

・2016年 1月 二次口述試験 合格

 

【診断士試験に挑戦した理由】

 子供も手がかからなくなり、そろそろまた働きたいなぁと考えていました。勤めていた会社に再雇用制度はありましたが、当時、大規模な合併をし、リストラをどんどん進めている状況で、子持ちの人が帰れる場所がないこと、また、せっかくなら自分で何かやってみたいという思いから、当時住んでいた市が主催の起業セミナーに参加しました。そこで講師をされていた方のうちお二人が診断士で、初めてこの資格や仕事のことを知り、興味を持ちました。

 その後、主人の転勤が決まり見知らぬ土地へ。
 友達もおらず寂しい状況でしたが、むしろ勉強に集中できるチャンスと考え、診断士講座に申し込み、昨年夏のアプローチ講義から通学を始め、診断士試験の勉強を開始しました。

 

【学習開始時の知識や保有資格】

 診断士試験に役立ちそうなものは何もなし。大学も文学部卒です・・・。

 簿記すら全く知りません。財務の最初の授業で、「簿記を知らない人は手を挙げて」と言われ、素直に手を挙げたら、教室の中でたった二人のうちの一人でした(笑)

 

【どうせ勉強するならストレート一発合格を目標に】

 勉強開始当時、診断士試験がどれほど大変な資格かあまりわかっていなかったこと、また、複数年に渡り集中し続けるのは難しいだろうという思いから、「どうせ勉強するならストレート一発合格!」を目標としました。

 診断士講座の最初の飲み会の時、講師の方々、受講生や先輩方の前で、「ストレート一発合格目指してます!」と自己紹介をし、勉強の大変さを知って後悔したこと数知れず・・・。

 

 ただ、ここで宣言したことでたくさんの方に手を差し伸べていただけることとなり、とても感謝しています!

 

【一次試験まで】

・7科目の講義受講中の勉強方法。

 予習(家事をしながらwebもしくは音声2倍速、通学の電車の中でテキスト読む、問題を見る)→受講→復習(帰りの電車でテキスト読む、トレーニング・過去問・スピ問・関連書籍を科目の特性に合わせて組み合わせる)を基本サイクルとし、各科目養成答 練1週間前になるとその科目の最初から問題を解き直し、テキストで確認し、答練に備えました。

 メインの勉強時間は家事を終えてから、子供が学校から帰ってくるまでの数時間です。GWや夏休みなど、子供がいるときはちゃんと机に向かえる時間がぐんと減りました。

・1科目目の企業経営理論の授業の最後の方で一次の過去問を解きながら思ったこと。

 「授業内容とは全くレベルが違う。普通に受講しているだけでは一発合格は難しいのではないか」と気づきました。

 そこで、受け身ではなく、自発的にどんどんやっていかないと一次試験を一発で通るのは難しいのではと思いました。

 →これに気づいたことは一次試験一発通過の大きなポイントだと思います。

 

・企業経営理論の養成答練が終わったら、すぐに2014年の二次本試験の事例1、2を解いてみました

 

 養成答練では高得点を取ることができたのですが、80分でほとんど何も書けない状態で終わり、模範解答を見て唖然とし、講師の方に相談。二次用の勉強会を結成してはとの提案を受けました。
 講師の方が受講生に声をかけてくださり、勉強会を結成、一次の勉強と並行して二次の勉強を始めました。

 

・財務の授業が終わったら、事例4に手を出すも撃沈。

 勉強会の課題ということもあり、事例4に手を出したところ、「わからない・・・。」と固まってしまいました。

 「一次試験と違い、選択肢もないので計算ミスが命取り、除却という言葉の意味もよく分からない、そもそも数字の桁も問題文の量も多すぎる・・・。」

 そうしたところ、オプションの講義で事例4特訓が開催されると知り、すぐに申し込み、受講開始。そもそも私自身一次用の財務も怪しい状態。周りには二次本科でバリバリ二次の勉強をされている方が目にも止まらぬ速さで電卓を押す姿に圧倒されました。

 →10月にはこの人たちと競うことになり、どうすれば合格できるかを考えるきっかけに。

 

・完成答練では記憶力のなさを改めて痛感。

 養成答練でもそうでしたが、とにかくすぐに忘れてしまい、記憶力のなさを痛感しました。

 

→さすがに悪い点数を取ると凹みましたが、「専業主婦をしているので、勉強とは違う頭の使い方をずっとしてきたんだから仕方ない、忘れたら覚え直せばいいや」と思い、とにかく間違ったところを潰すことをしました。

 

一次模試420点 ⇒ 本試験結果 467点

 

【何とか一次試験を通過し、二次試験まで】

 

・燃え尽き症候群!?

 一次試験を無事通過しホッとしたところ、やる気がでない状態がしばらく続きました。

 勉強会のリーダーを務めていたこともあり、絶対一次を通過しないといけないと思っていたことの反動もあったと思います。

 しかし、二次の演習が始まり、ここで初めて「できる人の答案」がどういうものかを知り、焦ります。

→勉強会では回答を見ない方が良いとの教えを守り、ずっと回答を見ないまま勉強会を進めてきたのです。ここで、ギャップを知ることとなります。

 

ギャップを埋めるには。

 

「頭に入っていないものは書けない。」ということで、演習後にwebにupされる参考答案を読みまくり、ふぞろいを読みまくり、できる人はどういう風に書いているかを頭に染み込ませました。

 

・救世主現る!

 二次演習をこなしていくにつれ、一緒に受講していた1つ上の先輩たちと仲良くなり、頼み込んで二次試験1ヶ月前にして合同で勉強会を開くことに。

 →問題の解き方や答案の書き方、勉強会の進め方など大変勉強になりました。

 また、先輩たちが朝からファミレスで勉強するという話を聞き、毎度一緒に勉強させてもらいました。私が書いた答案を添削していただいたりと本当に力がついたと思います。

試験前日も先輩に教えていただき、本当に感謝しています。

 

・さらにもう一つ勉強会に参加

 月一回くらいで事例4の勉強会が開催されている情報を知り、参加していました。

 

(参考ですが、二次模試は193点でした)

 

【まさかのストレート一発合格間近の理由】

 自分でも未だに二次筆記試験に合格できたことが信じられないのですが、合格間近まで来れた理由を2つあげます。

 

1.いろんな方に助けていただいて、モチベーションを維持できたから。

 本文中には出てきませんでしたが、一番長く一緒に居て、苦楽を共にした勉強会のメンバーには本当に感謝してもしきれないくらいです。仲間がいなかったらここまで来れなかったと思います。

 振替の都合上、いろんな校舎にお邪魔しましたが、講師の方に顔と名前を覚えていただき、声をかけていただいたりとモチベーションが上がりました。また、他校の勉強会のリーダーやメンバーの方と情報交換をして、とても有意義だったと思います。そして、診断士の先輩方もメッセージをいただいて応援いただきとても嬉しかったです。

 

 

2.どうやったらストレート一発合格できるかを常に考えたから。

 

 とにかく、早い目に過去問や二次に手をつけ、どうやったら合格できるかを一番に行動しました。

 最後に、もちろん道場の皆さんの記事が合格間近に導いてくれたことは間違いありません。

 お世話になった皆様にはとても感謝しています。

 ありがとうございました!

 

 

 寄 稿 こ こ ま で 

 

 いかがでしたでしょう?

 私はこのtommyさんの合格体験記を読めば読むほどに、「一発合格へのエキスがみっちりと詰まっているなぁ」と感じました。

 成功要因の一つとしてtommyさんも述べられているとおり、「勉強会等で素晴らしい先輩や仲間に恵まれたから」ということであった思います。この点を踏まえつつ、別の視点からも成功要因のポイントを以下考察してみます。

 まず、学習方法で印象的なのは、一次対策中の比較的早い時期に二次対策を同時並行で着手したあたりです。まさにコンカレント型学習プロセス。

 巷では「スト生は一次試験までは一次の学習内容を固めることを優先にして、二次の学習は一次試験が終了してからスタートした方が良い(=それからでも間に合って合格できる場合もある)」という主張が一般的のように思います。一方、tommyさんは自ら宣言した「一発合格」を確実にするためにはどうするか、という課題の解決方法としてこのコンカレント型学習方法を選択し、成功をおさめました。もちろん、どの方法が正しいということではなく、やり方は人それぞれだとは思いますが、tommyさんが採用したこの方法も短期合格の秘訣として充分吟味に値すると思います。

 次にポイントではないかと思ったのは、二次の過去問に早い段階で体当たりしたり、勉強会への参加を通じて、自らのイノベーションにつなげた点です。

 勉強会では、先輩などからの指導やアドバイスなどにより様々なリッチな情報にふれることで、自らの変革の必要性を認識し、学習戦略のPDCAを回されていたことも成功要因の一つだと感じました。また、勉強会で色々と話し合って自ら考えることで、二次試験で必要というか、診断士に求められるであろう「物事を多面的に捉える能力」も磨かれたのかもしれません。さらに加えれば、学習会等の参加を通じて自らに刺激を与えることで、やる気やモチベーションをうまくコントロ-ルされたようにも感じました。

 もちろん、tommyさんの能動的な学習態度も成功要因の大きなポイントだと思います。複数の勉強会への積極的な参加姿勢などを通じて合格に必要なことを貪欲に吸収しようとした点は特筆すべきではないでしょうか。

 

 

 最後にtommyさんの体験記の所感(まとめ)ですが、

 

  常にゴールを見据えて、今自分がなすべきことを自ら考え、迅速かつ積極的に行動する。

 

  色々と行動する中で少し立ち止まり振返って考えて、必要であれば軌道修正を加えた上でまた全速で走り出す。

 

 一人で戦わない。周囲の意見を素直に聞きながら応援団として上手に巻き込みつつ、チームのみんなには感謝の念をもって一緒に成長していこうとする。

 

 これらのような学習の心構えが加速装置となって走り続けられた結果、見事一発合格というゴールのテープを切ることができたのだろうと思います。

 tommyさん、本当におめでとうございます!

 そして貴重な合格体験記ありがとうございました!

以上、ぽらーの でした。

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