【先代投稿】 診断士になってよかったぁと思える日々

こんにちは。初代のJCです。初めましての方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、みなさんご存じの「ゆるわだ」を最初に手掛けたのが僕です。僕らが初めてこのサイトを立ち上げた時にはこんなに多くの方々に読んで頂けるとも思っていなかったし、こんなに長く続いてゆくともまったく思っていませんでした。まずは、読者のみなさんに心からのお礼を申し上げたいと思います。
僕が受験したのは2009年。で2010年の発表と同時に実務補習3回コースを申し込んで4月に登録しました。というわけでもう6年目に突入しています。昨年初めての更新も経験しました。この間3年間ほど中国の北京と上海に駐在してたのですが、北京診断士会を立ち上げたり、既に出来上がっていた上海診断士会に参加させてもらったり、海外先でも楽しい診断士ライフを過ごさせてもらいました。初めて会った方々でも診断士という共通点だけで、ほんとに楽しく有意義に盛り上がれるもんなんですよね。

会社でも診断士を集めて社内で診断士会を作ったりもしてます。毎年10社の社内診断士会が集まって100人規模の懇親会もやるんだよ。
そういうのとは別に診断士協会でもいろんなことをやらせてもらってます。診断士協会では都協会中央支部ってところに所属していて、マスターコース(プロコン塾みたいなもんです)「経営革新のコンサルティング・アプローチ」というコースを運営しているBCNGという団体で副幹事なんてのもやらせてもらってます。
中央支部の国際部にも所属しています。国際部ではセミナーの講師だとか、外部の講師を招へいしてのセミナー主催とか積極的にやらせてもらってます。「やりたい!」と手をあげれば、ものすごい応援をしてくれる仲間がたくさんいるんですよ。
ひめちゃんこの記事と同じように1年目はいろんな研究会にも掛け持ちで所属したりもしていましたが、海外駐在でいったん途切れたので、今継続している協会関係は上記の二つだけです。

これから東京で診断士になる方はスプリングフォーラム等で中央支部のマスターコース及び国際部も、ぜひのぞいてみてください。
あっ、僕、本名は井村正規と言います。気づいたら声かけて下さいね。

執筆の機会もこれまで数えきれないくらい頂きました。例えば最近のやつだと、これとかこれとか。

僕は企業内診断士なんだけど、企業内だって自分がその気になりさえすれば、いろんなことにチャレンジできるというのはまぎれもない事実なんですよ。

◆診断士資格更新要件って?

診断士に登録して、最初に不安なのはいったい僕は更新要件を確保できるのかしら?という点だろうなぁと思います。更新要件は5年間で実務の従事を30点(1日1点とカウントされる)及び知識の補充を5回こなさなきゃいけないというものです。

◆実務の従事30点

さて、独立して診断先のある診断士ならいざ知らず、企業内でとりあえず試験受かっちゃったという人は「どーしたらいーの??」これは僕を含め、みんなが最初にぶち当たる関門であります。
もちろん診断協会もかなり積極的に実務従事の機会を設けてくれていますのでそれほど心配することはありませんし、自分で実務従事をすることもOKです。 あなたのお勤め先が中小企業なら、自社を診断することも可能です(ただし経営者の方は除きます)。取引先に中小企業があるのであればこれも診断先として対象となります。
でも勤め先は大企業と言う方や取引先に個人的にアクセスすることはどうもね、という方もたくさんいらっしゃると思うんですよね。僕自身もそう感じます。
じゃ、僕はどうしたかというと、会社を経営している(というより自営業に近い)友人等に診断させてもらうことから始めました。考えてみればみなさんのまわりにもいたりしませんか?

さて、自分で実務従事する場合に注意すべき点がいくつかあります。 詳しくはここ をしっかり読んでみてください。
まさに診断士のトリセツです。僕も何かやるときは、確認の意味で必ず目を通します。

実務従事をする形態、捺印をもらう相手により報告書の様式が異なります。お役所ですので、ここらへんは非常に厳しいですから注意してね。 例えば日本においては大企業の子会社でも診断先が中小企業であればOKなのですが、海外で診断する場合には本邦の中小企業の出先でなければダメなんです。ご自身でポイントを取りに行くときには気を付けてくださいね。
不明な点があれば中小企業庁に電話して聞いてみるのが一番です。とっても親切ですから心配いらないよ。

どの経営診断(実務従事)もとっても楽しくやらせて頂きましたが、感慨深いのは北京で北京診断士会の仲間と一緒にやった診断でした。 そもそも中小企業の海外駐在員というのはたいてい一人しかいなくて、技術の専門家なのに、経営もやっといて的な任されかたで投入されていたりします。本社に相談しても、現場がわかならいので適切な答えは返ってこない。ほんとに深く悩んでおられる方がたくさんいるんです。 そんな中、北京で知り合いになった日系中小企業の北京店の社長から相談を受けて、実務従事の形でやらせて頂きました。人事管理から販路拡大までかなり幅広く助言をさせて頂いたところ、本当に喜んで頂けましたよ。診断証明書にも中国式のでっかい会社印を押してもらいました。我々としても海外でも実務従事できたんだ!という達成感で、その後のビールはとってもおいしかった。

◆知識の補充 5回

知識の補充は理論更新研修を受けるというのが王道です。各都道府県の診断士協会が開催しているものに申し込むというもの。協会の研修にあきちゃったら、他にも認定機関はありますから、他を試してみるというのも一興。 また、海外に駐在している方々にとっては、一次帰国の際に半日つぶして研修を受けるのもかなり辛い。そういう時には論文審査で対応するという手もあります。僕自身は協会論文審査は受けたことがないのだけど、他の認定機関がやってるものを受講しました。WEBでテキストを読み込んで論文というかレポートを作成するという形式で、実際に私が駐在している時には大変お世話になりました。北京にいた私の周りの診断士の仲間でも論文審査はなんとなく敷居が高く、数日間の休暇のうちの半日を研修に充てるという方が少なくなかったんですが、僕が試してみて紹介したら、非常に喜んでもらえましたよ。もちろん論文審査は海外専用ってわけじゃないので、日本にお住まいの方々でも、認定機関の中から気になるものをトライしてみるのもおすすめです。

僕も診断士になりたての頃は資格更新できるのかな?なんて不安を覚えてたりしたのですが、自分で積極的に、前向きに切り拓けば何とでもなると思っています。

◆診断士としての居場所をつくる

ところで診断士になって5年、周囲をみるとずいぶんさまざまな変化が見られます。いつ、どの集まりに行っても顔を見る人。T◎Cの合格祝賀会以来一度も顔を見ない人。最初は頻繁に顔を合わせてたんだけど、最近ではとんとご無沙汰な人。この差の原因は、結局はどれだけ、診断士として活動しているか、診断士として、この「業界での居場所」をきちんと確立できているかどうかなんじゃないかなと思います。
わたくし的な個人的意見ですけど、診断協会に入会するのは悪くないと思うんです。僕の場合は実務補習の先生が当時の中央支部長だったので、何のためらいもなく入っちゃいました。もちろん、入らなくってもいいんですよ。

でもね、結局6年経っても診断士でばりばりっとやってる人はやっぱり入っているような経験則みたいなものを感じます。僕自身は入会して良かったとほんとに感じます。その後に出会える方々の規模が違います。 群れるの嫌いだし…と言って入会しなかった人は最初は盛り上がってても、やはり合格時点の人脈から広がってゆかないし、その狭い範囲だけでの活動ってどうしても限界があるような気がしてしまいます。年会費の5万円は高いと思うかもしれないけど、悪いことは言わないからとりあえず入っとけ、というのが今年合格された方々に対する僕からのアドバイスです。

で、入ったらその中でどんどん手を挙げて活動してみてください。ついでにいうなら、支部の国際部とか会員部とかそういう活動にも入り込んじゃうのが良いと思っています。なんでかっていうとそういう場には、会員である一般の診断士の方々のためにGiveを与えることに喜びを覚えている方々ばかりが集まっているからです。みなさんもそこでなんのてらいもなくGiveしまくってみてください。振り返ってみると僕がやってる活動って自分のためというよりも他人のために動くことばっかりのような気もしますが、それって実は嫌いじゃない。他人から求められることはうれしいし、素晴らしいと喜んでもらえるものを惜しみなく提供するのも楽しい。
Give & Takeなんてのは世の中にはなくて、Giveを10回さらっとできる人だけにTakeが1回くるもんだと僕は考えています。そもそも道場ってのも惜しみなくGiveする場ですからね。 そんなことを5~6年も続けてくると、ものすごく多くの方々から信頼を得ることができているみたいに感じるし、うれしいこと、たのしいことが山のように出てくる。 53歳になった僕はほんとに診断士になってよかったなぁとしみじみ感じています。

 

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【先代投稿】 診断士になってよかったぁと思える日々”へ2件のコメント

  1. JC より:

    とくめい様

    いつもご愛読いただきありがとうございます。
    いっこ注意事項です。記事にもありますとおり、私が受験したのは2009年ですので、ミニテストの中身もだいぶ古くなっているのではないかと思います。法令も変更されたりしているかもしれません。ぜひご自身の学習している内容で自分自身のミニテストを作成してもらえればと思います。
    ぜひ頑張ってくださいね。
    心から応援しています。

  2. とくめい より:

    いつもJCさんの記事を参考にしています。
    先日もミニテストを使わせてもらいまして、
    この場を借りて御礼申し上げます。
    今回も『他人のために動くことばっかりのような…』の件に大変刺激を受けました。
    私は自分のためばかりを考えていますので…。

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