【合格体験記】 合格への執念 ~とりさん~

道場ブログの読者に皆さま。こんにちは。おとです。

本日1月18日(月)ですが、東京都内は大雪です。昼までには雨に変わるという予報ですが、皆さま足元には気を付けてください

 

さて、今回はとりさんの合格体験記です。

実は、私ととりさんとは、いろいろな勉強会でご一緒させていたただいており、今回の合格を聞いて、私自身も非常に喜びました。

また、私ととりさんは、同じ年で住んでいるところも同じ、勉強方法も独学で同じ、勉強期間も同じ(受験回数は違いますが)ということで、共通点がたくさんあり、私が無理やり道場に誘ってしまいました。(とりさんごめんなさい)

さて、私と同じアラフォー会社員の合格体験記をご覧ください。

(※)色付けは筆者が行っています。

 

ここから合格体験記

中小企業診断士 合格体験記

とり

1.プロフィール

自己紹介 40代男性、埼玉県在住、IT企業勤務(営業職)
学習方法 独学
学習開始 2012年10月
受験歴  1次2回(2014年/2015年) 2次1回(2015年)
得意科目 運営、法務、情報
苦手科目 経済、財務
学習時間 2012年10月~2014年8月:1次のみ 約1,200時間

2014年10月~2015年12月:1次450時間、2次650時間

 

2.診断士を目指した背景
自身のキャリアに危機感を抱き、紆余曲折経て40歳を目前に学習開始。

 

3.診断士を選択したポイント
①国家資格であり社会的ニーズが高く魅力ある資格であること
②受験資格のハードルがなく独学で取得できそうなこと
③自身の知識や経験を活用できる領域があること(得意科目がそれです)

 

4.合格までの軌跡

2012年10月~2013年12月
堕落したサラリーマン生活から、まずは学習することへのリハビリに経営の「スピテキ」を、通勤や営業外回りの電車で通読しました。一方、途中挫折を恐れてテキストはまとめての購入はせず、1科目ずつ、7科目読み終えるのに8か月も要しました。この時点では全く自信を持てず2013年度の受験は見送りましたが、学習習慣を定着させたことが大きな進歩でした。

2014年1~8月
仕事は不規則で家では子供も幼く、とにかくスキマ時間学習の積み重ねでした。
最新版問題集と過去問、財務の計算問題集を揃え、営業外回りや帰宅後の空き時間をみつけて取り組む日々…、正答率は低く(特に財務と経済)モチベーションは低下、継続するか否か葛藤が続きました。その中で支援団体のセミナー開催(3月)を知り、参加してみました。
先輩診断士の懇切丁寧な対応や同じ志をもつ人達に接することでモチベーションは一気に回復、「合格まで継続する」と、いとも簡単に意思は固まりました。
その後、各問題集を3回転、過去問は5年分を4回転ほど解き、中小だけは問題集のスマホアプリ版をスキマ時間で何度も解いて、8月の本試験に臨みました。
結果:不合格(科目合格4科目 運営、法務、情報、中小)

2014年8~12月
2ヶ月程中断しましたが、次回受験意思は固まっていました。
10月から不合格科目の復習、診断士関連イベント参加、2015年の年間学習スケジュール作成、と徐々に学習ペースとモチベーション向上を図り、加えて年末年始は永年勤続に託けて13連休を取得、帰省や家族旅行で存分に英気を養いました。

2015年1~5月
2次の学習(過去問)に着手、当初は1事例に数時間要する、意味不明な解答を書く、と箸にも棒にも掛からぬ状態でしたので、「全知識」を通読した上で再度事例Ⅰ~Ⅲを解き、90~100分程度で体裁は整うようになりました。ただ、直近事例は正否の判断ができず、WEB勉強会に解答アップしてみました。初解答で配慮もあったものの比較的高めの評価コメントをもらえ手応えを感じました。一方、フレーム基本逸脱、題意誤読、与件無視の助言、事例Ⅳはほとんど自力解答不能、と課題は山積で、3月からリアル勉強会にも積極的に参加し、時には恥ずかしい解答を晒しながら多くの気づきを得ることでスキルが向上していくのを実感できました。

1次対策は論点別に編集された過去問題集に切り替え、課題分析を強化して本番対応力を盤石にしました。苦手科目の経済は、易化したにも関わらず1マーク及ばなかったことから根本的に見直し、テキストを石川秀樹先生の「速習」に変え通読とWEB講義視聴、さらに手書きサマリ作成と、遠回りですが基礎から徹底的に学習し直しました。

2015年6~8月
1次強化期間として2次の学習を中断、愚直に過去問演習、知識定着作業、財務計算問題を何度も取組み、過去問は時間内に90点以上取れるまで向上、本試験に臨みました。
結果:合格(経済、財務、経営)

2015年8~10月
セミナー、勉強会、模試を申込み、とにかく時間をみつけては学習を重ねました。ところが模試を境にスランプに陥ってしまい、解答プロセスも固まりつつある中途方に暮れていたところ、ブログからヒントを得て「写経」に行き着きました。しっくりくる模範解答を選び、過去問の写経を実施、無意識に書き写すのではなく、与件、設問、解答プロセスをイメージしながら写経することで、出題意図を正しく汲み取り、盤石なフレームにMECEな解答を落とし込むスキルを体得できました。

直前期にはもがきながらも向上心を忘れずに学習を続け、本試験前日を迎えました。この日はリラックスして過ごしながら、当日320分に全身全霊を注ぐために、短いキーワードで本試験中一貫して揺るがない信条を決めました。

2015年10月25~27日
本試験では、周囲の気迫に押され経験したことのない緊張感に襲われ、前例ない傾向の出題で全事例共に全く手応えがなく不合格を確信、悔しさに包まれて帰路に就きました…

不合格を確信して辛い中再現答案を作成、投稿し、発表まで静かに待つことにしました。

2015年12月11日~2016年1月5日
合格発表当日は外出先でスマホでの確認となりました。諦めと期待半々で恐る恐るページを開きスクロールすると…自分の受験番号を確認できました!!
思えば、常に高みを目指して最後までもがいたからこそ合格にたどり着けた、試験当日手応えがなかったのはまだもがいている最中だったから、なのかもしれません。
その後は口述セミナー等で対策、本番は緊張しましたが無事に終えて、年明けに晴れて試験合格となりました。

5. おわりに
恐る恐る目指した診断士でしたが、紆余曲折を経て3年(受験は2回)で合格を手にすることができました。私のように取り柄のない人間でも、「最後まで諦めない執念」さえあれば合格できるものです。本体験記が、これから受験を志す方、学習途中で悩んでいる方、一度諦めてしまった方、多くの受験生のお役に立てると幸いです。

最後に、本道場のブログで貴重な情報や熱い文面に日々触れることで、モチベーション向上と合格に繋げられました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
ここまで

 

いかがだったでしょうか?

我々のようなアラフォー会社員は、仕事も不規則で、家庭の用事もあり、また受験校の費用もなかなか出せず何重もの制約があります。でも、数多くの制約の中で合格をかちとったとりさんの体験記のなかで、特に次の2つのコメントに共感します。

とにかくスキマ時間学習の積み重ねでした。

最後まで諦めない執念さえあれば合格できるものです。

 

受験校で勉強するだけが勉強方法ではありません。自分がもつ制約条件の中で最大限の効果をだす方法を考えて、実行して、結果をだす。まさにアラフォーならではの思考回路です。手前みそですが、1年前に掲載させて頂いた私の合格体験記(https://rmc-oden.com/blog/archives/72413)でもスキマ時間の有効活用について書いています。

また、昨年話題となった下町ロケットの中でも佃社長が「制約のない環境はない、お前は甘えているだけ」と言っていました。その通りだとおもいます。自分のいる環境を嘆くのではなく、自分がいる環境の中で、結果をだすにはどうしたらいいのか、制約条件の中で、活かせる強みはなにか? 克服できる弱みはどこか。これらを一つ一つ問題解決していき、最終的なゴールに到達することが目的です。

とりさんの場合は、まとまった時間がとれないとい制約条件下でしたが、営業という比較的スキマ時間が多い仕事であることを活用して、勉強時間を積みかさねています。

 

また、諦めない気持ち”ではなく執念”と書いています。

そうなんです。ここまでくると、もう”執念”です。

受かるといいなぁ」とか、「受かるように頑張ろう」ではダメなんです。「今ここでやらないで、いつやるんだ。ここで踏ん張らないと一生このままだぞ。」ということを自問自答したことが数多くあったことでしょう。

とりさんは、自分の人生設計のなかで、ここがターニングポイントであることをきちんと理解していて、それを確実に結果に結びつけています。

 

 

これから診断士を目指す方に、上記のとりさんの合格体験記とともに、昔、私の上司から言われた言葉を贈ります。

できない理由は100通りいえる。その中で、できる理由を考えるのが仕事だ。

以上、おとでした。

とりさん、これから診断士仲間としてよろしくお願いします。

以上、おとでした。

 

 

 

 

 

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