【合格体験記】独学完遂 苦心の結晶~たろさん~

 

こんにちは、Xレイです。
今日は、合格体験記のご紹介。

平成27年度に4度目の挑戦で合格された たろさん よりご寄稿いただきました。どうぞご覧下さい。

 

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【はじめに】

この度、4度目の2次試験挑戦でようやく合格を勝ち取ることができました。
私の場合、ほぼ独学でしたので正直かなり苦労しました。
私と同じように独学という厳しい道を選択された受験生の方の参考になればと思い、体験記を書かせていただきました。

 

【受験の動機】

当時、私は電機メーカーで調達担当者として仕入先との値引交渉業務を行っていました。
仕入先と交渉を重ねるごとに、結局は仕入先を儲けさせ、投資をさせないとコストは下がらないという考え方に変わっていきました。
同じ頃、東日本大震災が発生し、被害に遭われて廃業した仕入先も何社かありました。
そのような状況で何もできない自分をもどかしく感じ、何か仕入れ先の役に立てることはないかと考え、中小企業診断士の取得を決意しました。

 

【受験歴・成績】

H24年:1次試験 合格(3科目合格・合計点で合格)
H24年:2次試験 不合格(DBBA→B)
H25年:2次試験 不合格(BABB→B)
H26年:1次試験 合格(3科目合格・合計点で合格)
H26年:2次試験 不合格(ACAA→B)
H27年:2次試験 合格

 

【勉強方法】

1次試験

完全な独学でした。

“TACのスピードテキストを読んで、スピード問題集、過去問、市販の問題集をひたすら解き、分からないことはインターネットで調べる”

という学習スタイルです。

勉強は、平日は会社の始業前に会議室で1時間、帰宅後に3時間、移動のスキマ時間などで1日平均4~5時間、休日は土曜日は完全オフ、日曜日は5時間くらいでした。

模試等も受験せず、本試験は7科目の合計点でギリギリ突破することができました。

1次試験は科目合格を狙わずに7科目全てを受験し、得意科目で稼ぎ、不得意科目も大崩れすることなく合計で420点を狙うことが合格のコツだと思います。


2次試験

1年目は完全独学で挑みましたが、診断士の2次試験は一種独特なものがあり、全く歯が立ちませんでした。
その反省から2年目からは2つの勉強会に参加し学習しました。

1つは受験生が有志で集まり、40分で解答骨子を作り、その後受験生同士で議論するというスタイル。
もう1つは診断士の方の主催で、過去問を解きながら解答のコツや事例への取組み方の指導を受けられるもので、それぞれ大変参考になりました
勉強会
・情報入手
・他の受験生との交流
・モチベーションの維持
など独学者にとっては大変有効です。色々な勉強会が立ち上がっていますので、特に独学者は自分に合った勉強会への参加をおススメします。

また、2次試験の結果の得点開示により、合格者の大半が事例Ⅳを得点源にしていることが分かったため、個人の勉強では事例Ⅳを集中的に学習しました。
9月以降直前期の平日には、帰宅後や飲んだ後に事例Ⅳを解き、疲れた状態で正確な計算を行うトレーニングを行いました。
休日には毎週、受験機関の模擬試験の問題、2次試験の問題集、企業診断(雑誌)の新作問題を活用してセルフ模試を行いました。
セルフ模試は
・時間配分
・解答手順の確認
・疲労に対する耐性をつける
などに有効です。

また、事例問題で間違えたり気づかなかった論点は手帳に書き出し、スキマ時間に復習することで知識を定着させていきました。

 

※おススメ教材

【1次試験】
・石川秀樹氏 速習マクロ経済学ミクロ経済学
YOUTUBEとの併用で経済学はバッチリです。)
過去問答練

【2次試験】
MBAクリティカルシンキング(書籍)
・中村俊基氏のブログ
・handys97氏のブログ
・事例Ⅱ:佐藤義典氏 書籍メルマガ
・事例Ⅳ:意思決定会計講義ノート(書籍)

【1次・2次共通】
一発合格道場(ブログ)
タキプロ(ブログ)
・雑誌:企業診断(同友館)(新作問題1次・2次)
→大阪では中之島図書館にあります。(新刊以外はコピー可)

 

【2次試験当日】

やるべきことはやったという自信と、さすがに4回目にもなると落ち着きもありました。前日も良く眠れ、特に緊張することもなく試験に臨むことができました。

昼食は眠くならないようにカロリーメイト2箱、エナジードリンク2本、ブドウ糖タブレットを用意し、休憩時間毎に分けて摂りました。また、休憩時間には脳の血流を良くしようと階段の上り下りや、昼休みには大学構内を走ったりもしました。(変な人に映ったでしょうね・・・)

それでも試験では、終了直前に間違いに気づいて書き殴るように修正をしたり、ペン先で引っ掛けて解答用紙を少し破ってしまったり、時間が無くて直せなくなったりと、やらかした感で一杯でした。

やはり、試験会場には魔物がいます

 

【合格発表の日】

合格発表の日は、落ちていたら凹んで仕事にならないと思ったため年休を取り、1次試験用のテキストと2次試験の試験問題の両方を準備して朝から図書館に篭っていました。

10時になり、恐る恐る受験サイトの大阪地区の結果を開くと、真っ先に自分の受験番号が目に飛び込んできました。

「あった…」

ここで涙を流したり、叫んだりという話をよく聞きますが、私の場合は今までの「負け癖」のせいか合格の実感が沸いてこず、どうリアクションすればよいか分からず、ただ茫然としていました。

2次試験ではできなかったと感じた人が受かると良く聞きます。これは
“自分の書いた解答の不十分さを客観的に見ることができ、本来こう書くべきだったと気づけるレベルに達している”
からそう感じるのだろうと思います。

 

【最後に】

これまでセミナーや勉強会でご指導頂いた診断士の皆様、切磋琢磨してきた勉強仲間、一発合格道場の執筆陣の皆様には大変お世話になりました。
4年間もの間、独学で勉強を続けてこられたのは皆さんのおかげだと感謝しています。
本当に有難うございました。

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いかがでしたでしょうか。
独学で励む方々にとって、参考になる内容だったと思います。

私見ですが、1次試験対策において「他人に聞けない」ということは、一定の時間があるならば、それほどデメリットにはならないと考えています。自分で調べた方が勝ることも多いのです。
しかし、2次試験対策において「他人に聞けない」、すなわち、ある事例に関する自分以外の見解や自らの答案を異なる視点から評価される機会を得られないということは、やはりデメリットと言えるのでしょう。
筆者たろさんは、そのようなデメリットを克服する手段として、勉強会の存在を教えてくれました。

お終い近くの
“自分の書いた解答の不十分さを客観的に見ることができ、本来こう書くべきだったと気づけるレベルに達している”
私としては、ここが非常に印象的でした。

体験記のご寄稿、本当にありがとうございました。
今後のご活躍を心より期待しております。   Xレイ

 

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