【中小】白書と政策は別科目として攻略しよう

こんにちは。wackyです。

まずは再度のお知らせから。
セミナー参加申し込みいただいた方には、4月9日(土)にセミナーの詳細に関するメールmailtoを送信させていただきました。もしメールが届いていないという方はお手数ですが、webmaster@rmc-oden.comまでメールいただけますでしょうか。

さてとうとう最終科目の中小企業経営・政策ですね。
私は以前の記事に書いたとおり、わりかしこの科目は好きheart04でした。中小企業白書で中小企業の現状と経営革新のための方向性を学び、政策では経営革新を実現するための支援の具体的な手段を学ぶことができるため、非常に興味深く取り組むことができました。またこの科目だけは診断士の専門分野であるというのも興味を引く要因だったのかもしれません。
しかしながら覚えることも非常に多く学習難易度は比較的高いsweat01のではないかと思います。

では、昨年度の私の取り組みを踏まえながら、中小という科目の攻略について記事にしてみたいと思います。

まずは科目合格率についてですが、先日のハカセが記事内にまとめてくれたので、そちらを参照してください。

それでは昨年の私の成績です。

典型的な先細りというやつですcoldsweats01
自分としては養成答練や完成答練で油断していたというわけではなく、あやふやな知識や知らない知識を問われて失点していたと思っています。これが暗記科目の怖いところですねsad。どんなに知識を積み上げても、得点に結びつかないこともあるといういい例だと思います。模試でとんでもなく低い点をとったのが幸いして、本試験までを中小を再度整理する時間にあて、本試験で大失敗することがありませんでしたhappy02

それでは中小の攻略についてです。

1.経営(白書)と政策は別科目と考える
昨年の道場にこんな記事がありました。
私もその通りだと思います。今までも科目内で分野・領域が分かれているものがありましたが、中小はかなり異色だと思います。
経営:中小企業の現状目指すべき方向性各種データに基づき提言する(中小企業白書)
政策:中小企業支援のための各種法律や政策を学ぶ

このように経営と政策は同じ「中小企業」をターゲットとしているものの、何を学ぶかという点で異なっていますので、当然のように効果的な学習方法も変わってきます。
ちなみに昨年の私の成績を経営・政策別に得点率でまとめてみました。

おおむね経営の方が得点がよかったようです。本人は政策の方が好きだったのですけどcoldsweats01

次は各領域の攻略法をまとめようと思います。

2.経営(白書)はストーリーで学ぶ
経営分野は中小企業白書から出題されます。主に白書中のグラフなどから、傾向や数値が問われるためどうしてもグラフに目が行くのですが、グラフのタイトルや数値を「全て」覚えることはきっとできませんwobbly。できたとしてもそれは効率的ではないです。
そこで、中小企業白書は何のためにあるのかを考えるのがポイントです。中小企業の現状をデータを使って分析しただけのものではありません。この白書はなぜ毎年作成されるかというと、政府が中小企業の支援を行うにあたり、どのような支援を行えば効果的であるかを中小企業庁がまとめ政府に対して提言するためです。
つまり中小企業の強みと弱み、および中小企業を取り巻く状況を分析し、今後中小企業が成長・発展していくためにはどうしていけばよいかの戦略をまとめているわけです。
ここでピンときた方は非常に鋭いbleah。これってSWOT分析を行って成長戦略を描いているんです。だからこの成長戦略を理解することが重要。データやグラフはこの成長戦略を裏付けるためのデータに過ぎず、もっと言えば都合の良いデータしか掲載されていません。まぁ役所(中小企業庁)が作成するものですから、あらかじめ成長戦略(および政策)が決まっていると思うのですが…bleah

というわけで、中小企業白書に込められたストーリー(成長戦略)を読み取り、白書に掲載されたグラフやデータと結びつけることで攻略可能happy02。では具体的にどうするかについては次項で。

3.ストーリーとデータの結びつけ
さてストーリーが理解できたらデータやグラフとの具体的な結びつけを行うのですが、まずは「わかることとわからないことを分ける」ことから始めましょう。
白書には様々なデータやグラフが掲載されていますが、中には「当たり前」と思えることもあります。これは自分がもつ一般常識的な知識で十分判断できるものです。でも中には自分の感覚と異なる場合もあります。これは意識的に覚えないと必ず引っかかります。要注意です。昨年こんな記事がありました。私もスゴく参考にしました。

次に「わからないこと」ですが、これは初めて見たデータや何かとの比較の結論に当たります。当然初めて見る物は知らないので意識的に覚える必要があります。ここでポイントなのが「ストーリーとのひもづけ」です。先に書いた通り、掲載されているデータには実は意味があります。それは中小企業の強みを表すものであったり、弱みを表すものであったりします。そしてそのグラフから「読み取りたい」意図サブタイトルとして記述されています。

例を挙げると、2009年度版白書のテーマは「イノベーション」だったのですが、イノベーションを実現するためには研究開発やITの活用が重要と謳っています。そしてそれを裏付けるデータやグラフが掲載されています。
図2-1-2では売上高に占める研究開発費の割合と営業利益率の関係をグラフ化していますが、サブタイトルの通り研究開発費の割合が多いほど営業利益率が高くなっています。つまり「研究開発を積極的に行えば利益率が高まる(イノベーションの実現)」ということを言わんとしています。

図2-2-13では電子商取引と直接輸出の関係をグラフ化していますが、電子商取引を行う企業は直接輸出が多い(新規顧客開拓に有利)ことを意図しており、さらに製造業ではその傾向が顕著といえます。
つまり電子商取引を今後推進しようということを言わんとしています。

このように、データやグラフは白書のストーリーに基づく「都合のよいデータ」が掲載されていますので、ストーリーと結びつけて覚えていくことをオススメします。なお最初から具体的な数値を覚えていくとあっという間にパンクsadするので、まずは以下の点に絞って抑えていけばよいでしょう。
・結論(サブタイトルの内容)
・何と比較してどうなのか(傾向)→よくあるのが大企業との比較です。

詳細な数値などは、グラフの結論や傾向をおさえた後で十分です。

4.政策は目的別にまとめる
スペースの都合で政策の攻略法は別のメンバーに任せますがcoldsweats01、一言だけいうと「政策は支援目的別にまとめる」ことが近道だと思います。官僚の考える政策catfaceらしく、似たようなそれでいて微妙に違う政策がわんさかありますbomb。それを1つづつ覚えるのは大変なので、まずは支援目的別に整理して、どこが違う点なのかを整理していくと楽です。政策に関しては私はすごく興味があったheart04ので、整理していくことは苦ではありませんでした。逆に「へぇ~こんな政策があったんだ」と新しい発見flairの連続でとても楽しかったのを覚えています。

5.まとめ
中小は暗記科目ではありますが、口がすっぱくなるまでいいますが「単なる暗記」ではこの科目は攻略できません。意味のない数字や用語を覚えることほど苦痛sweat01なことはありません。だからやっぱり意味を理解していくことの重要性を認識したうえでこの科目に取り組んでいただきたいと思います。

by wacky

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