紫雲和尚がえらっそうなことを言います。

こんばんは、ではないな、これアップするのは昼間だから・・・

こんにちは和尚です。
和尚の住む、何のランキングでも24位程度になる県では昨日

「F1グランプリ」

が開かれました。このグランプリは録画ですが全国ネットで放送もされ、モータースポーツファンにはたまらない年に一度の行事ではあるんです。
これで、町おこしをしようと思っている地元民はいぱーいいて、結構イベントやら、F1入場券を提示するだけでビール1杯無料とかそういうこともやっているのですが。

「いったい、F1をやっている鈴鹿サーキットって何県にあるの?」

という声を聞いたような気がします。そうなんです、世界的な知名度があるにもかかわらず、日本国民はその場所を知らない人が多い。

さ・ら・に

来年伊勢志摩サミットがわが県で開かれます。故山崎豊子の「華麗なる一族」の舞台にもなった国際ホテルで、これもまた世界のトップクラスの国の首脳が揃うなんていうのはもうほんますごいことだと思いますが、

「いったい、伊勢志摩って何県だったっけ?」

という声も聞いたことがあります。

鳥取県は「すなばコーヒー」とか、熊本県はくまもん(診断士には法務で必須のゆるキャラです)とか、香川県は「うどん県」とか、広島県はperfumeの出身地だとか(これはあまり関係ない)、みんな県を挙げての話題作りがうまいのに

わが県は、プロデュースが下手。

西野カナは表立ってあまり出身地は言わないし、民主党党首のお家は和尚の近所だし、だからイオン(=岡田屋)の発祥の地もうちの近所だし、新幹線は避けて通るのにもかかわらず空港はひとつもないし、渋谷のハチ公を飼っていた東大教授も、三島由紀夫の自決時に介錯した人も、この道場の3215さんもmyaちゃんもぜーんぶ、うちの県の出身なのに、

なぜか、知名度低し。

てか、マーケティングというか、そういうの和尚を含め、苦手なんでしょうね。

昔からお伊勢さんへお参りする折に、旅人がよくお金を落としてった(物を買っていった、の意味ね)から「伊勢乞食」という不名誉なあだ名も頂戴してます。
でもね、気候も良いし食べ物もおいしいの揃ってるから(だから乞食でも飢えない)、試験が終わったらいらっしゃーい!

ということで、今週のおしょうさんは・・・

 

1.財務について何か一つ

2.今週の財務ネタ!

3.編集後記

 

の3本立てでお送りします!また来週!

1.財務について何か一つ

先週の記事の中でリーダーが、
(いちおう、6代目の中ではリーダーという体になっておりますが、そんなに大した立場でもなく…他のメンバに無茶振りをするくらいのことしかしておりません)
というようなことを突然UPされておられました。これはまさしく今日のこの記事のために言っているのではないか?と下種の勘ぐりをしてしまった和尚でございましたが、そのリーダーからまたまた「アバウトなお題」をいただきました。はい「財務について何か一つ」。

普通のメンバなら「おいおい、リーダーもちっと具体的になにか指図をちょうだいよ!」と申すかもしれませんが、はい言いませんとも。私のことを信頼しているのと試しているのがわかっておりますので(笑)。財務のこと書かしたら止まんないというのが最近分かってきて、ちょっとヤバいのですが。

それを見越して無茶ぶりということを言いつつ、和尚のモチベーションを最大限に上げるようなお題を振るリーダー、まさにリーダーシップ発揮!ですなあ。

さて、もういらん話題はおいておいて、本題に入りましょう。もうここまででだいぶ紙面を費やしております。

正直申しあげて、財務しか出来ない和尚って言われていじけている部分も当然あるのですが、2次試験受ける前よりもその後の方が断然、財務のことを考える時間は多くなりました。そしてわかってきたこともたくさんあります。

今日のこの項で言いたいこと、それは

「相手が何を表現したいのか、期待しているか読み取れ!」

です。あれ?和尚が言いたいことは財務、すなわち事例Ⅳについてでしょ?それでいいの?、なーんて声も聞こえてきそうなのですが、そこはさておき、2次試験で共通すること、いや、中小企業診断士にとって一番大事なことはまさにこれでしょう。

和尚はどっかで書いたけど、中小企業のオヤジさんと接する機会は山ほどございます。そして、経営を「勘」でやってきて、それを言語化、数値化する能力に長けていないシャチョーさんも山ほどいるわけです。

そこをきちんと意図することを汲み取って、診断に生かす、いや和尚の世を忍ぶ仮の姿だとそこを汲み取って・・・することになりますが、私は仮の姿ではありますが、そういうことをした対価としておまんま食わせてもらっているという意識、プライドは十分に持っております。

そこから考えるに、相手の言わんとすることを汲み取り言語化すること、事例Ⅰ~Ⅲならば「・・・したのはどういう理由か。100文字以内で述べよ」というのと、事例Ⅳでいうところの財務の問題、すなわち「どっちがもうかるの?」というのは等価だなあ、と最近思うわけです。

結局は

「社長が話していること=問題文に書いてあることを、何を言いたいかを汲み取って、それを言語化して紙に落とす作業」

と言い換えることができると思うのです。当然受験生である当方には

「言語化能力」

というのが試されているな、と最近思うのです。その言語は事例Ⅰ~Ⅲであれば日本語であり、事例Ⅳ(ここ2年はⅡも)は数値でもあるわけですが。

要するに、診断協会は「これからあんたら中小企業を診断するんだから、その時の気分だけで何言ってっかわかんねーシャチョーの言いたいこと、その企業が置かれている環境を正確に捉えて、それをちゃんとあんたらなりに腹に落としたうえで言語化せにゃならんのよ!それを試してるのよ?」てことが言いたいんだろうなーなーんて。

むしろね、中小企業のシャチョーさんがだらだらと面談で話す内容から経営に関わる課題や問題を抽出する作業、はたまた決算書の内容を説明できずに、「いやあ、うちの売上が下がったのは、政府の施策が我々中小企業まで降りてこないからですよ(←これは8割がた的を得ていない、でも本当にこういこというしゃちょーさんいるんですよ!)」なんていう言葉から、原因を探る作業よりも

ロジカルに考える生活をしておられる大学の教授(であろう人)が作られる(であろう)2次試験の問題を解く方が簡単。

とはっきり言えます。だって場末のシャチョーさんみたいに気分で物を言ってんのじゃなくて、答えが想定されているんですもん、財務で言えば、答えは確実にあるんですもん。それも一番もうかるやり方でやったらどうなの?みたいなもう前提条件も提示されている問題なんですよー。

既に2次試験まで1か月を切ったこの状態で習得せよとは申しません。

ただね、ただね、一度は財務の問題(過去問)を

「この問題、いったい作問者はどのようなことを聞いてほしくて、知ってほしくて作ったんだろう?」

ということを考えてみることをお勧めします。今のあなたたちの状態はね

「問題を解く!!!!!」

という視点しか持ってない(人が大半だと思う)から、行き詰っている人、ぜひここいらで作問の意図というか、どういうことが言いたかったのだろうなということを考えてみること、これをお勧めします。

 

結局のところ、who仁さんがすでに5年前にも申しているように
作問者が用意した答えに近づけるゲーム
なんです。

問題を解くというのは、作問者とあなたとの関係性の上に成り立っている。

 

 

作問者との関係性を無視して問題を解いていませんか?

気分でモノ申すシャチョーさんと同じ言語能力の水準に甘んじますか?

 

その能力を試されている試験だと思って立ち向かえ!ということで和尚のエールとしたいと思います。

(ああ、またリーダーのお題からずれてしまった・・・)

 

2.今週の財務ネタ!
はい、ということでずれずれの第1章は放置しておいて、むしろこの章で「財務についてどっぷり」語ります。

そして前章で述べたことの具体的な利用方法を語っていきたいと思っております。すなわち「作問者の言いたいことを考えよ!」です。

いつものとおり
ここ
をご覧ください。ネタとしては、事例Ⅳにおける、財務指標のチョイスの仕方です。

この記事を書いてアップした2週間前にはちょっと頭の中でまとまってなかったところがありました。これを提示しながら、H25年の事例Ⅳを1週間前に某勉強会で受験生にあーでもない、こーでもない、ということを申していたのだけど、話しているうちにまとまってきた。

この財務指標のチョイスを勘考するとき、ドラスティックな解答法を編み出しつつ、うまく省エネで説明できるのではないか、なんて思っております。

とりあえず、まとめますね。言っておきますが、かなり「和尚、こんなんでいいのかよ?」って感じのもんですが、たぶんこれで行けると思います。

「Hey! you!! そんなもん、悩まず解いちゃいな!」

とヤングアメリカンのノリで答えちゃいますよ、はい、きっと大丈夫。

では。

 

事例Ⅳの財務指標の選び方

①収益性は、営業利益率を原則としてチョイスせよ

②安全性は、流動比率か自己資本比率をチョイスせよ

③効率性は、棚卸資産回転率か、有形固定回転率をチョイスせよ

 

ま、こんなところで。H25年度の問題を除く、とやりたいところですが、これも流動比率と自己資本比率をチョイスすれば2/3は当たりですよ。ですので、

ここんところは時間をかけずにやっちまう。いちいち試験中には考えない。試験中に考えないんですよ、代わりにいま考えておくのですよ!

「今このブログを読んで時間をかけてその意味を理解する」ということで、試験中の時間短縮に腐心しましょう。

さて、解説

①営業利益率

これさ、実際のところ万能の収益性を表す指標だと思うのよ。要は一番利益の状態を表すのに「キモ」となるところであって、変動費と固定費を除いたあとの利益を表しているんだよね。だからこれを選んで

「どこでコストが張ったのか」

を説明しておしまい。

当然、
・原価(≒変動費)が高騰したり他社比異様に高い(低い、はないと思う)場合には総利益率を

・借入金が他社比もしくは昨年対比多く、支払利息が張っている場合には経常利益率を

チョイスする例外さえ覚えておけばOK。ただしこういう場合でも営業利益率を選んでおけば無難、ということは間違いなく言えるでしょう。

作問者は問題点のない会社を事例Ⅳとして絶対に出すわけがない→その問題点はどっかのコスト構造が問題でなければおかしい、というか問題にできない(H25年以外)

から。でしょでしょでしょ?だってさ、収益性に問題がない会社だったら問題にしようがない。

逆に「優位性を説明せよ」でもこの法則は成り立つ。同業他社か昨年対比どうなったかを収益性で説明しない問題なぞ作り難い。

だからもう悩まず1つ目は営業利益率をチョイスして、その理由を探しに行きましょう(あーあ、言いきっちゃった)。

②流動比率と自己資本比率

棚卸資産回転率と有形固定資産回転率

えっとね、むしろ皆さんはBSが絡むと何を読んでよいかわからん、という人が多いと思う。ゆえに

(何千という決算書を見てきた)和尚が事例Ⅳを作るのなら、どのようなBSを用意するのか?

から語りますね。

むしろ、こう考えます。

BS面で問題がある会社=何らかの勘定科目が異常に「多いか少ない」会社。

和尚が試験作問者ならこの勘定科目の指摘をすること、それについてどんなことを言えるか、ということで作問したいと思います。

ただ診断士試験といういやしくも国家試験なのですから、やはり財務指標という物差しを知ってっか?的な問題を作らざるを得ないだけ、ということがいえそうです。

(和尚注:そもそも中小企業に財務指標で分析するのは間違い、とまでは言わないが「見誤る可能性大」と申し上げたい。なんとなればその勘定科目は特殊事例が多く、例えば今回和尚が実務補習でお邪魔した会社は流動比率は表面上は×だったが、これは短期借入金を長期的に借換えをおこなえていることによるもので、これを長期借入とみなせば、流動比率は○となる。このように中小企業は個々の事情を見た上で判断すべし、という信念を持っております)

さて、じゃ、和尚はどのような勘定科目が異常なBSを作るのか?

 

①在庫が重い

②有形固定資産が重い

③(そのために借入が重い)

④(過去からの利益の蓄積が小さく)(かつ③と逆の意味で)自己資本が薄い

 

たぶん、①と②です。で結果としての③と④がある。それだけを指摘できたら和尚としては合格を差し上げたいけど、それを許さないのが診断士試験。

では、どうする?

安全性と効率性でお互いが干渉しあわないような指標をチョイスする。

これです。だから、流動比率と棚卸資産回転率の組み合わせはちょっとイケてない。同じように有形固定資産回転率と固定費率のチョイスもイケていない。

となると、組み合わせとしては、

 

・流動比率と有形固定資産回転率

・棚卸資産回転率と自己資本比率

 

の組み合わせしかなくなってきたことに、このブログ書いてて気がつきました。

まま、ロジックの説明を端折ったところがありますが、ままこの辺選んでおけば、まずは大コケしないでありましょう。それよか、ほかの問題に時間をかけるべき、そう思います。

 

3.編集後記

 

端折ったところがありますが、今日和尚が言いたかったことは、この辺。

ただ、これを自分でよく考えてみて、応用してみてください。

あくまで自己責任=自分でよく考えて、判断してくださいね~

今日は非常にえらっそうなものいい!

 

合掌。

 

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