2次初受験者(ストレート生)の心構えみたいなもの

こんにちは、ぽらーのです。

学習の方は順調ですか?
昨年当時、TOC予備校の通学生だった ぽらーの は2次初受験者の立場でした。
本試験まではあまり時間がないなかで、このつかみどころの無い2次試験に対して何をして良いか分からないので不安であるという心境ではないかと推察します。
今日は2次初受験の皆様に向け、心構えみたいなものを以下6つ述べたいと思います。

1、まずは直近あるいは近年の過去問に体当たりし、本番と同じ条件(80分)で真剣勝負する。

2次試験の合格答案を分析したふぞろいな合格答案入手可能な合格再現答案と今の自分の答案レベルとのギャップを早期につかみ、そのギャップを埋めるためにどうするかを試行錯誤しながらPDCAで回すことが大切です。ギャップがどのような原因で生じているのか分析し(振返り)、次の過去問演習の前に課題として設定し、できていること、できなかったことをまた次に繋げていくイメージです。
なお、過去問について予備校の模範解答も参考しましたが、予備校の模範解答までの精緻な内容は私には到底無理だと思いましたし、時間が80分という制約の無い中で作成されたものと割り切っていました。解答解説における設問解釈や解答を導くためのロジックは当然参考になると思いますが、合格者の再現答案を見ると必ずしも予備校の模範解答レベルでなくても合格している事実があると思われたので、予備校の模範解答レベルを合格レベルとは考えませんでした。


<振返りによる原因の例>

知識がなかった(あいまいだった)、知識があったけど引き出せなかった、用語や漢字が浮かばなかった、文書が冗長的で文字数が足りなかった、キメツケ言い切りで多面的な答えでなかった、中小企業の制約条件を無視してしまった、思いつきやヒラメキで書いてしまった、時間が足りず簡単な問題に手を付けられなかった、難しい問題に固執してしまい簡単な問題を落としてしまった、設問毎の難易度を事前に把握する作業が抜けていた、プロセスに問題があった・・・・

2、財務が不得意な方は事例Ⅳの重点対策を!

点数の開きにくい事例Ⅰ~Ⅲに比べ、事例Ⅳは得手不得手によって点数の差が開きやすい科目と言われます。よって、事例Ⅳが今年易化した場合、過年度生や財務が得意な人と比べて財務が不得意な方は点数に大きな差をつけられ、事例Ⅳが不得意なことが試験の合否に大きく影響する可能性があります。
財務はやれば伸びる科目ですし、まだその時間も充分ありますので、本試験までに財務の頻出論点のうち弱点の論点を克服しましょう。

3、演習や模試の結果に一喜一憂しない

予備校での演習を終えて戻ってきた答案を見て、「何だこの低い点数は!?そして何て後ろの順位なんだ!」とびっくりされる方もいるかもしれません。ですが、演習や模試の結果が悪くても本番で受からないということはありません。過去ストレート合格された方にも答練点数が1桁もあったという方もいます。私も最初は10点代という点数もありました。
逆に良い結果の方が全て本番で受かるという試験でもありません。
それよりも振返りが大切です。できたところ、できなかったところを振返り、次につなげることが答練や模試などの意義および活用方法です。

今後の演習や模試において、あまりに点数が悪くて落ち込んでいる方がいたら、落ち込むこと自体もったいないことだと思い、書かせていただきます。

4、事例80分のプロセスを自分なりのスタイルで確立する

80分の時間配分をどうするか、与件分や設問へのマークの仕方をどう工夫するか、余白の使い方など・・・テクニカルの面ですが、試行錯誤して自分に適したプロセスのスタイルを確立してみてください。そして確立するためには、安定的にプロセスを運用できるまで何度も問題演習をすることをオススメします。

5、一人で悩まない。良い講師や合格体験者に相談し、アドバイスをもらう。

悩みの多い2次試験には、良き相談相手や話相手が必要です。相談や悩みでなくてもいいです。事例演習を終えた後、講師に話すことで自分の考えが整理できたり、自分のロジックの欠陥や無理などの問題点が見えてくる場合もあります。特に予備校通学の方は、講師に質問できたり、アドバイスをもらえる機会が多くありますので、それらの機会を充分にご活用されると良いと思います。

6、最後まで諦めない
ストレート生は本番試験中まで実力が伸びるという言い伝えがあります。
不思議なことに私も試験中に確かに覚醒のようなものは感じました。
試行錯誤を繰り返し、最後まであがき続けた人に合格の女神は微笑むような気がします。

7、本日のまとめ

(1)過去問にとりあえず体当たりしてみて、合格レベルとのギャップを体で感じること

  ~今、何をなすべきかを自分で考えて行動する~

(2)初学者は試行錯誤によるPDCAでまずは一定の答案レベルに到達することが先決

 ~まずは手を動かそう!~

(3)悩みにぶつかったら、一人で悩む前に良い講師などに相談

(4)自分を信じること

 ~2次初受験者は最後まで伸びると信じることが大切~

以上、ぽらーのでした。

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2次初受験者(ストレート生)の心構えみたいなもの”へ2件のコメント

  1. ぽらーの より:

    すくすく様

    コメント、誠にありがとうございます。
    ご多忙の中、時間捻出が難しく不安に思われる事もあろうかもしれません。ですが、二次試験は、量より質とよく言われますので、やり方が大切です。そして、一番の参考書である過去問を中心に取り組まれる中、中小企業の抱える課題に正面から向き合うことにより、診断、助言することの大切さ、やりがい、意義などを感じられるのではないかと思います。
    すくすく様が通過点である診断士試験をクリアされ、近い将来、今の熱い想いを胸に診断士としてご活躍されることをお祈りしております。

  2. すくすく より:

    ぽらーの様、ありがとうございます。地方の小さな町から診断士試験を目指しています。GWやお盆にあたる時期に休暇の習慣がないので、1次試験の疲労が抜けないまま、2次試験対策に入りました。T○Cの郵送模試を受けるのですが、対策の遅れやあせりもあります。町や村で生きるだれかのために、診断士になって、課題に立ち向かうお手伝いをしたいと望んでいます。答練は不安ですが、東京での2次試験目指して進んでいきたいです。

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