二次試験の話

 

こんにちは、 Xレイ です。

一次試験も終わりました。
対策期間中、経済学についてたくさん書かせていただいたので、はじめに本試験の感想を。

昨年と比較して、経済学の得意な方は易化、苦手な方は難化と感じたのではないでしょうか。
昨年よりも多くの問題でちょっとずつひねっているので、考えなければ解けない問題が多いんですね。だから、苦手な方は難しく感じる。
でも、考えるのは少しでいいんです。そして、全く手の出ない問題が無い。だから、得意な方は易しく感じる。

印象的な問題を2つほど。

問11のソローモデル。
平成25年問11と同じですね。
あまりいい問題とは思えないのですが。
一応2回目なので今後のため、そのグラフについて該当記事に追記しておきました。参考にならないかもしれませんが。

問20の交互進行ゲーム。
得点源になることの多いゲーム理論なんですが、難しかったですね。
私は、この問題が今年1番難しかったと思います。
ここを乗り切れば、得意な方はあわよくば。

 

さて、本題です。
今日は二次試験の話です。
私は昨年度、独学で学び受験したため、受験校の実情は全く分かりません。そのこと、あらかじめお断りしておきます。

この春、得点開示請求が主催者に受け入れられました。
過去に二次試験を受験された方は、その得点を知ることができます。
このことによって、何か変わるのでしょうか。
出題者側の変化は、もちろん予測不能です。
受験生側の変化は、どうでしょう。
おそらく、事例Ⅳをしっかり対策してくる受験生が増えるはずです。

理由は、4事例の合計点が240点以上で合格できると分かったからです。
「何を当たり前のことを」と怒られそうですが、出題者側の提示しているこのルールが事実だと確認できたことが大きいのです。
様々な推測を一掃できたことが。

何で事例Ⅳなのか。
それは、学習の成果が上がりやすいと考えるからです。
例えば、以下のような理由で。

事例Ⅳと他との違いは、「過去問の正答が分かる」というところです。
この二次試験、ご存知の通り、出題者から正答が公表されません。
事例Ⅳももちろん例外ではないのですが、その性質上、能力のある方がみれば、多くの問題で正答が分かります。

正答が分かれば、解法も分かる。
解法が分かるから、正答が分かる。
どちらかは分かりませんが、過去に出題された問題とその正答、解法が分かれば、それは一次試験と一緒。効果的な学習方法も見つかり、同じような問題が出たら解けるようになります。

そして、事例Ⅳで90点取れれば、後の3つは50点平均でいい。
その事実が確認できたため、事例Ⅳにより注力をするのでは、と考えるわけです。

この推測が正しければ、今年の二次試験はどうなるか。
ストレート生にとって、事例Ⅳでの失敗は致命傷かもしれません。

 

そんな事例Ⅳの裏の話が事例Ⅰ~Ⅲ。
すなわち「過去問の正答が分からない」
だから、様々な仮説、推論が生まれるし、なかなか議論が収束しないのだと思っています。

さておき、もし正答が分かったら、どのような対応、対策ができるのでしょうか。例えば、以下。

平成25年事例Ⅰの第2問の(設問2)。
そこでは、コールセンターのオペレーターである非正規職員の離職率低下の施策について問われました。
仮に正答が
「職種や雇用形態の特徴に触れた後、職務満足感を高める具体策を2つ」
という内容のものだったとします。
それを知って臨む平成26年の受験生の私は、どのようなことができたのか。

平成26年事例Ⅰの第5問。
専門知識を持つ人材の離職率低下の施策について問われました。
どう解答するか。
「職種と雇用形態の特徴に触れた後、職務満足感を高める具体策を2つ」
私は、その内容で解答します。
しかも、あらかじめ用意してきた職務満足感を高める具体策の中から、与件文を考慮し良さそうなものを2つ選んで。
これで、大外しはしないはずです。

このように、同じような論点で出題されたときに、解答方針がすぐに決まります。

もちろん、過去と同じような論点での出題ばかりではありません。
それでも、各々の事例の様々な設問形式に対して、解答方針が見えてくるはずなんです。
ここは与件文の背景が重要だ、ここは自らの知識にも頼らなければいけない、ここは課題を解決し得る実現可能な施策であればいい、というように。

 

しかし、現実には過去問の正答は分かりません。
ならば、こう書けば高い得点がもらえそうだ、という『自分なりの正答』を考えましょうか。そうすれば、上記のような対応も可能になる。

と、失礼なほど簡単に言いましたが、これが非常に大変なんです。
80分で一度解いて、過去問題集の解答や解説をみて「こんな感じかな」と決めれるほど簡単ではありません。

一つの事例について、時間にとらわれず徹底的に与件文を読んで、考えて、問題文の要求を解釈して、解答を考える。そして、過去問題集受験校の模範解答、過去の合格者答案などと見比べて、またまた考える。「何か違うんだよな」と思って、今度はいろいろと調べてみる。

時間的な制約があるので、どこまでできるかは分かりませんが、一つの事例に対して徹底的に取り組まなければ見えてこないと思います。『自分なりの正答』、そして、この二次試験とはどんなものかは。

結論を言うと、私はこのようにいくつかの事例に対して「徹底的に取り組む」という作業が重要だと考えています。しかも、比較的早い段階で行うことが。

『自分なりの正答』を考えていると、いろいろと気付くはずです。
与件文を読み込むポイント。事例毎の特徴。
こんな知識が足りない。あんなトレーニングが必要。
さらには、「あれ、これ80分じゃ解けないぞ」と。

解答のフレームワークを作ることが主要な目的ではなく、そのようなことを自ら気付かないと、自分なりの解法も考えていけないのではないかと。

 

今はまだ「先が見えない」状態だと思います。
しかし、何らかの気付きで、スッと合格圏内に入っていけるのが、この二次試験なんです。そこを信じて試行錯誤していくしかありません。
まだまだ、始まったばかり。
頑張っていきましょう。   Xレイ

 

Follow me!

二次試験の話”へ18件のコメント

  1. Xレイ より:

    オッキーさん
    ご丁寧にありがとうございます。
    一次試験は期待通りにいかなかったということで、心中お察しします。
    しかし、以前にも申し上げましたが、この春に新たなスタートをきれたことは、本当に良かったのではないでしょうか。
    さらには、来年に向けて学習を継続中とのこと。来年こそは絶対に合格をつかみとりましょう。応援しています。
    私も数少ないコメディカル診断士として活躍し、いずれはオッキーさんに取材して頂けるよう頑張ります!
    何か有りましたら、また気軽にコメントして下さい。待ってます。

  2. オッキー より:

    無礼にも、お礼を言うのを忘れてました。

    結局、紆余曲折からの6年ぶりの受験(4月後半から受験勉強の再開)は2次に進むことができませんでした。Xレイさんの記事で仕上げた経済学でしたが、初っぱなの経済学の時に、となりのヤツの携帯電話が鳴る(カバンの中でバイブ音がなる)事件に巻き込まれたことで、思うほど点数が伸びず、後4点でダメでした。あれは、80点以上はとっておかなくてはならない。

    ただ、重荷になる財務会計・経済学・経営法務が合格でしたので、来年の準備は、2次中心に学習できます。

    経済学では本当にお世話になりました。得意ではありましたが、Xレイさんの経済記事で、かなり記憶の蘇りました。

    なんとか気持ちを切り替え、今年の2次受験生と同じように10月を迎えて2次を研究しています。

    2次の記事も期待どおりで、Xレイさんに感謝しています。

    ちなみに、私はコメディカル関係のライターなどもしております。

  3. 村八分 より:

    Xレイ様

    お忙しい中ご助言いただきましてありがとうございます!

    Xレイ様のおっしゃるとおり「模範解答をどの程度『自分の目指す解答』の参考にすればいいのか?」でかなり悩んでいました。

    模範解答の使い方として、『解答そのもの』の到達点は自分の届く倍ぐらい先なので諦める…⇒だけども、『解答の方向性・考え方』としては、自分では引き出せない深い考えから出てきていて、ノウハウのない自分は取り入れていく必要もあるんだろうなぁ…
    と思っていました。

    そこで次にでてきたのが、『解答そのもの』はどこを基準に目指すか?
    そして『解答の方向性・考え方』としては模範解答を取り入れることは大事だと思ったんですが、Xレイ様のいう「小難しいもの」に惑わされて違う方向に行って空中分解してしまわないのか?
    そもそも取り入れていいのか?

    これが自分ではわからなくて、そして、知りたくて質問Ⅱがでてきました。
    本当にご助言頂けて助かりました!
    そして持っておられる情報を惜しげもなく頂けて、本当にありがとうございます!

    模範解答はXレイ様も『解答の方向性』として取り入れているようなので、あとは道を踏み外さないようにして進むことが大事だなと、素直に思えるようになりました。

    本当にまさにそのとおりなんです!
    「80分での演習をいくら繰り返しても…」が頭の中にあり、おそらく事例を重ねるだけではヤラれる!
    一次は「ただ勉強するだけ」でOKだったけど、二次は「ただ勉強するだけ」ではダメだ…
    でもまた一年勉強したくない!

    そんな中、情報をあさりまくっている中、Xレイ様の合格体験期がとても自分にマッチするんじゃないか?
    この人ならきっと私の疑問に対する答えを明確に持ってるんじゃないか?と勝手に思い、独学で誰にも聞くことが出来ない中で見つけた希望にすがってみました!

    これであとはXレイ様のご助言を胸に、いい結果をだせるよう努力していくだけです!

    Xレイ様の記事、今後も期待しております!

    そしてお言葉に甘えて、また何かありましたらコメントさせて頂きます!

    長くなりましたが、本当にありがとうございました!

  4. Xレイ より:

    村八分様
    二次対策において、まず『どんな解答を書けば合格できるのか』を探っておられるのですね。
    当記事においても終盤、その作業を早期に行う重要性についてお伝えしたかったのですが、結論の急ぎすぎ、説明不足、といった何とも稚拙な文章となってしまいまいした。
    まあ、この程度の文章力の人でも合格できるんだなと思っていただければ・・・

    さておき、その『どんな解答を書けば合格できるのか』を探っていく段階で、過去問題集の模範解答がしっくりこない。
    それは何だか小難しいからで、その模範解答をどの程度『自分の目指す解答』の参考にすればいいのかを悩んでいる。
    といったところでしょうか。

    まずは、頂戴した具体的な質問にお答えします。

    質問Ⅰ
    今考えると、そこまで「ん?これか」ではなかったのですが
    【新版】組織行動のマネジメント
    という事例Ⅰに関する教科書です。
    要するに、私が当時『しっくりこない』と感じていた理由のひとつに、『解答の方向性が違うのでは?』と思うものも多少はあったということです。
    そして、それを自分なりに解決できたと思える教科書がたまたま上記だったというだけの話ですので、後で頂いたコメントのように、必ずしも今の村八分さんにとって必要なものとは限りません。

    質問Ⅱ
    昨年私が実際にとった方策をそのままお答えします。
    解答の“方向性”は、過去問題集の模範解答と合格者答案の両方から正しいと思えるものを選び、また、解答の“書き方”は主に合格者答案を参考としました。
    “方向性”とはどんな内容のことを答えるのかといったようなことで、“書き方”とは具体的に与件分からどの程度引用してどのような文面で答えるか、といったようなことです。

    質問Ⅲ
    こちらです。
    また“中小企業診断士2次解答”と検索してみると、昨年の各受験校の模範解答の他、優秀な過去の合格者の解いた過去問解答集なども見つかると思います。参考になると思いますので、いろいろと探してみてください。

    今1番知りたいのは、過去問の模範解答ってどうなの?っていうことですね。
    以下は個人的見解で、思っていることを書きます。
    私が昨年使用した過去問題集の模範解答と同じ文章レベルの解答を、時間内に書ける受験生はおそらく居ないと思います。その模範解答は、“書き方”の部分が必要以上に小難しいんです。だからその部分はあまり参考にしない。
    しかし、解答の“方向性”はさすがはプロの考えたもの。納得できるものも多いので、それらは参考にする。
    そして、その解答作成の解説。個人的にはそこまで考えなくても、その“方向性”で答えられるのではないかと思ってます。
    村八分さんが“圧倒的な知識と技術レベル不足”を感じたのは、その解答作成の解説を読んで『こんなことまで80分で考えて書くの?』と思ったからですよね、おそらく。
    要するに、80分であの解説の通りに考え、あの文章で答えることはかなり難しい、そしてその必要もない、と考えています。

    あとは合格者答案ですが、今年は得点付きで知ることができますので、それらは当然参考になります。
    独学の方々は入手できる答案も限られるとは思うのですが、当道場でもこのようなものを用意してますのでご活用ください。

    独学で最も大変かつ重要なのは、まさに今、村八分さんが行っている『どんな解答を書けば合格できるのか』を見定める作業。
    間違うと大変なことになるそれを、自分一人で行わなければいけない。
    それがあいまいなままでは、80分での演習をいくら繰り返しても・・・
    と、昨年の私と同じようなことを考えているのではないかと思いまして、つい同じ方向をと。

    以上ですが、何かありましたら、また気軽にコメントしてください。
    できる限りのことをお答えいたします。

  5. 村八分 より:

    Xレイ様

    早速のお目通しとご返信ありがとうございます!

    『おそらく同じような方向を向いている』というその言葉で、質問の一つ目は本を見なくても果たせたような気がするのと、また、踏み出す方向の後押しをいただけたような気がします。
    私の勘違いでなければですけど!

    その私の勘違いだと困るので、本当にお忙しいなか申し訳ありませんが、ゆっくりで構いませんので、Xレイ様からのご回答を心よりおまちしています。

  6. Xレイ より:

    村八分様
    はじめまして。
    質問の内容を、今朝方確認いたしました。
    二次対策において、おそらく昨年の私と同じ方向を向いているようです。
    一助になるべく回答いたしますので、少々お待ちください。

  7. 村八分 より:

    Xレイ様

    初めまして、こちらの記事にかいていいのかわからなかったのですが、Xレイ様の合格体験期を見て、ご助言頂きたくコメント致しました。
    今年試験初挑戦、独学で臨み、一次試験は突破できたようなので、再度独学で二次の勉強を始めています。

    一次試験終了後から二次試験の勉強を始め、順調に『わからないまま事例をしてみる』⇒『まったく的ハズレな解答の出来上がり』⇒模範解答はどこを見ているか?自分はどこを見ていたか?模範解答と自分の考えの差を考えながら進めている最中です。
    模範解答はTAC、マンパワーを見ています。
    また他に「ふぞろい」も利用しています。
    もうそろそろ方向性を決めて、事例を解いて行けたらと思っているところです。

    ご助言を頂きたいところなのですが、模範解答を見ていく中で、Xレイ様も合格体験期で書かれていた『何か模範解答がしっくりこない』という表現が、自分の思っている表現と同じで、これが気になってしょうがなく、質問せずにはいられませんでした!
    (まだ勉強も序盤なので同じにするな!と怒られそうですが…)

    模範解答がしっくりこない理由として

    ①模範解答の解説を見ていると、おそらく自分はこの解答に到達・着地出来るレベルに行けない
    ⇒圧倒的な知識と技術レベル不足

    ②これ本当に模範の解答なの?この解答で本当の試験でどれだけ点数取れるんだろ?
    ⇒解答・解説が盲信できる状態でなく、また聞ける人もいない

    ③ふぞろい(合格レベル)の解答はなんか納得(理解)できるけど、模範解答は着地点がかなり先?(レベル高)過ぎて気持ち悪い事があり。
    上位20%確実レベル(だと思われる模範解答)と実際の合格者の解答でここまで違う??
    ⇒模範解答レベルまでいくとなると、独学では「ずれた自分」ができる可能性があり危険、また、方向があってても試験までに完成せずに中途半端な自分ができる可能性高い!

    おそらく私の中ではこういう理由が相まって『何か模範解答がしっくりこない』となっているのだと思います。

    Xレイ様のなかの『何か模範解答がしっくりこない』と、私の理由は違うのだと思いますが質問させてください。

    質問Ⅰ・合格体験期より:ある日「何か模範解答がしっくりこない」と思って調べていると、「ん?これか」というのを目にしました。テキストよりレベルの高そうな著書でした。
    ⇒たぶん読んでも私には理解できないと思いますが…この著書を良ければ教えてもらえませんか?しっくりこない理由が知りたいです。

    質問Ⅱ・合格解答を目指す際に、『模範解答(TAC)も多少なり取り入れる・目指すこと』もしたでしょうか?それとも、もう『すっぱり取り入れない、目指さない』として切って、合格者答案のみの方向で合格答案をめざしたのでしょうか?

    質問Ⅲ・それぐらい調べろ!って怒られるでしょうが、多年度複数の合格者答案ある受験校のサイトを教えて頂けないでしょうか?

    模範解答レベルと比べるとどうしても「たまたま合格」の上部を狙って行くことが、私の合格率をあげる方法になると思っています。
    そのために、この「しっくりこない理由」を見極めて、自信?を持って自分なりの方向性を決めていきたいと思っています。
    Xレイ様の勉強方法がとても自分にマッチしそうな内容であったこと、そしてそこには「しっくりこない理由」の答えもあるのでは?と思っています。
    長くなり、またとても厚かましい質問と思いましたが、なにとぞ御助言をいただけたらと思います。

  8. Xレイ より:

    やまんちゅ様
    様々な情報を基に、今後の学習プランをお考えください。
    些細なことでも結構ですので、またのコメントをお待ちしております。
    頑張って下さい。応援しています。

  9. Xレイ より:

    Roy様
    受験生へのアドバイス、ありがとうございます。
    やまんちゅ様も参考となったようで何よりです。
    今後とも、一発合格道場をよろしくお願いいたします。

  10. Xレイ より:

    LED様
    この1年、経済学に注力するとのこと。
    確実に合格できるよう、学習を進めていって下さい。
    途中何か有りましたら、どうぞ気軽にコメントを。
    出来る限りのことを、お答え致します。
    それでは、頑張って下さい。
    応援しています。

  11. やまんちゅ より:

    Roy様
    アドバイスありがとうございます!
    石川先生のテキストは動画付きで分かりやすそうですね。来年の本試験まで時間があるので取り組んでみます。
    Roy様は今年2次試験受験されるのでしょうか⁉︎頑張ってください!

  12. Roy より:

    Royと申します。
    やまんちゅ 様のコメントを拝見し、以前の自分自身を思い出しました。

    私は平成25年の経済学で足切りになり、26年は経済学1科目のみを受験し、一次試験を突破しました。(その年の2次はCDBCのCで不合格でしたが…。)

    私がH26年向けに使ったのが、ズバリ石川秀樹先生の、速習!マクロ経済学 速習!ミクロ経済学です。本道場でもしばしば紹介されています。

    YOU TUBEにも解説講義がすべてアップされており、基本がみっちり学べます。
    ホームページはこちら
    http://free-learning.org/?page_id=48

    良書なのですが、過去にも言われているとおり欠点は時間がかかることです。私は毎日2時間学習に当てても、マクロ、ミクロとも約1ヶ月、両方で2ヶ月かかりました。しかし、今からなら来年の受験に向けて、2次試験対策と平行しても十分間に合います。

    また、問題集は、公務員試験用のものを中古書店で100円(+消費税)で購入し、理論や知識を問う問題を中心にやり込みました。

    難解な計算問題は、する必要はありません。

    地方上級の公務員試験には微分を伴う難解な計算問題が出題されますが、診断士試験には難解な計算問題は少ないので、診断士の過去問で対策してください。

    来年の合格にむけてがんばってください。

  13. LED より:

    Xレイ様

    早々にご回答頂きまして、ありがとうございました。

    他の科目は60点台以上なのに、経済学は足切りとなってしまいました。

    自分では、問題が出来なかったという実感もなかったので、
    おそらく、基礎的な理解が不十分だったところもあったと思います。
    この一年間は、2次の対策も視野にいれながら、経済学に注力していきたいと思います。

  14. やまんちゅ より:

    Xレイ様
    丁寧に回答していただきありがとうございます!
    テキストで基礎をしっかり固める事でひねった問題にも対応できるよう頑張ります。

  15. Xレイ より:

    LED様

    私、専門は放射線医学の方面でして、経済学についてテキスト・文献等をお勧めできる立場にはないのですが、以下はあくまでも、私が使用したテキスト等の紹介という程度にお受け止め下さい。

    マンキューマクロ経済学Ⅰ入門編
    マンキューマクロ経済学Ⅱ応用編

    中小企業診断士試験経済学で本当に難しい問題は、主にケインズ経済学以外のマクロ経済学の分野だと思います。
    ミクロ的な問題で難しいのも「マクロ経済学のミクロ的基礎」とよばれる辺りで、例えば、今年の問4ライフサイクル仮説の基礎となった二期間消費モデル(異時点間の選択)がそれにあたります。
    上の2冊で、それらを学べます。
    易しい内容ばかりではないのである程度時間はかかると思いますが、これを理解できるレベルなら軽々60点だと思います。

    ミクロ経済学に関しては、基本、診断士テキストでいけると思います。
    もっと知りたいと思うところは、ネットで調べる程度で。
    強いて言えば「生産要素需要費用最小化問題」といった辺りを扱ってないので、そこは学習しておいて損はないかと思いまが、これもネットで調べてテキストを買い求めるまではないかと。
    もし、上の2冊を学習されるのなら、この辺りも自ずと解ってきます。

    あとはゲーム理論ですが、深入りはどうでしょうか。
    ゲーム理論入門 (日経文庫―経済学入門シリーズ)
    入門とはいえ、なかなか難しいです。

    以上、質問のままお答えしましたが、文面から、来年はもしかすると経済学のみの受験をお考えでしょうか。
    どれだけ準備しても、信じられないほど超難化という可能性もありますので、この1年、十分戦略を立てた上で学習されるのがよろしいかと思います。
    頑張ってください。

  16. LED より:

    Xレイ様

    はじめまして。
    今年、受験をして、経済学のみが悪く、来年はどうしても経済学で高得点を取らなくてはなりません。
    先程のご説明にあった、
    「1.本当に難しい」にあたる問題についても勉強していきたいのですが、何かオススメの本はございますでしょうか?

  17. Xレイ より:

    やまんちゅ様

    まだ1年あるので言いますが、まずは、中小企業診断士の経済学テキストに載っている内容を、しっかりと理解してください。
    その上で、うまく言えないのですが「ひねり」「変化」「難しさ」といったようなことを意識して、過去問をもう一度解いてみる、といったところでしょうか。

    難しいと感じる問題にもいろいろ種類があって、例えば
    1、本当に難しい
    2、基本知識を使って考えなければいけないから難しい
    3、難しそうに見せている
    この辺りが分かってくると、対応できるようになると思うのですが。
    以下、今年の問題で具体的に説明すると

    1、本当に難しい

    第8問
    労働者錯誤モデル
    昨年労働需要について問われたので、今年は労働供給なんですが、少々難しかったでしょうか。

    第16問
    コブダグラス型の生産関数
    このパターンの生産関数は「限界生産力逓減、規模に関して収穫一定」これを知っている人は一目で解けます。でも知らないで、数字を代入していては時間がかかりすぎます。

    第20問
    交互進行ゲーム
    上の記事で触れたのですが、知らないと解けません。

    要するに、これらの問題は1歩、2歩踏み込んで対策しなければ、解けない問題です。

    2、基本知識を使って考えなければいけないから難しい

    第18問
    課税と需要曲線、供給曲線
    ポイントは、(設問1)垂直の需要曲線、(設問2)水平の供給曲線です。
    それぞれ、右下がり、右上がりのスタンダードの場合を理解していれば解けるのですが、少し考えなければいけません。

    第9問
    為替の問題です。
    応用問題というよりは複雑な問題といった趣ですが、少々考えなければいけません。

    この辺りを答えられると、安定感がでてくると思います。

    3、難しそうに見せている
    ここを何とかしたいです。
    ポイントは要らない情報に惑わされないことです。

    第7問
    AD-AS曲線のグラフ問題
    といってもグラフは使いません。単なる知識問題。

    第10問
    マンデルフレミングモデルの応用です。
    といっても、通常のマンデルフレミングモデルとして解いてOK。

    第13問
    消費と余暇の選択
    長い問題文ですが、グラフから余暇時間の増減を見るだけ。

    第14問
    予算制約線と無差別曲線
    数字を使って複雑にしてますが、選択肢を見ると一目。計算は一切しなくてよし。

    以上、2、3の問題が解けて、ほぼ基本通り+過去問通り問題(問3,5,6,11,12,15,17,21,22)を確実に得点できると、60点以上がみえてきます。

  18. やまんちゅ より:

    Xレイ様
    経済の苦手な人が今年のようなひねった問題を解けるようになるにはどのような勉強をすれば良いのでしょうか?
    来年経済を受けることになりそうなのでアドバイスいただければと思います。
    よろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です