2次対策、何から始めるべきか

1次試験の余韻もまだ覚めやらぬ本日ですが、今日から2次試験対策の本格フェーズにいよいよ待ったなしで突入です。

道場でも本日からスタートダッシュ。
今後、各メンバから2次試験の基本的な考え方、事例ごとの取り組み方について特集していきます。

 

2次対策ってそもそも何から始めればいいの?

そんな雲をつかむようなイメージを持っておられる方も少なくないでしょう。

 

それは一体なぜなのでしょうか?

2次対策特集の第一回記事では、まずそこから考えてみたいと思います。

 

私が考えるに、その理由は2つあります。

 

①自分のレベルや立ち位置を確認することが難しい。

2次試験は、1次試験の多岐選択方式と異なり、論述問題です。

そのため、「読み書き」の力が少なからずベースとなります。

(「2次試験は国語力が問われる」とよく言われますね。)

しかし、「自身の読み書きの力がどの程度のものなのか?」を客観的に把握し、定量的に評価できる指標はありません。

(高校までの国語の成績は多少相関があるとは言われますが、完全に相関しているとも言い切れません。)

皆さんも、「なんとなく読み書きが苦手…」「国語力がなくて…」と漠然と苦手意識を持っていても、具体的にどの部分がどれだけ弱いのか?を説明することは難しいのではないでしょうか?

これが2次試験モヤモヤの壁・その1です。

 

②何をもって「合格レベル」に達するのかがつかみにくい。

予備校の模範解答を見て、「こんなの80分で書けない!」と絶望した経験のある方もいらっしゃると思います。

しかし、「ふぞろいな合格答案」などで合格者の再現答案を見ると、必ずしも模範解答通りでなくても合格できることが分かります。

また、予備校の模試では常に上位10%以内をキープしている人でもなぜか本試験で不合格…、という謎の現象が珍しくないのも2次試験の特徴。

当ブログでも、得点開示を受けて合格者の再現答案をコチラにまとめてありますが、見事に合格者の書いていることはバラバラで、まさに「ふぞろい」です。

どこまで何を書けるようになれば、合格答案に近づくのか?

色々な情報に触れるほど、混乱してしまうのではないでしょうか。

これが2次試験モヤモヤの壁・その2です。

 

「2次試験において個々人のレベルを測る絶対的な指標はなく、どこまで何を書けば合格基準なのかを定量的に示せるものはない」

(ただし、得点開示において、平成24年度の事例Ⅱのみ、100点解答がありました。1件のサンプルではありますが、明確に「模範解答」だと思います)

 

この事実から考えられる、2次対策の基本的な考え方。

それは、

 

「“これさえやれば誰でも必ず合格できる!”という万能の対策方法はない」

 

ということです。

すでに複数人の合格体験記を読んだ方は、

合格者はいずれも、多様な情報をもとに思考錯誤を繰り返す中で、自分に合った対策方法を身に付けていた

ということがお分かりいただけるのではないかと思います。

 

つまり、2次対策においては、1次対策以上に

モヤモヤとした壁の中から、まず自分のどこに課題があるのかを明確にし、それに適した対策をとらなければならないのです。

 

2次試験は、自分自身に対しての診断業務そのものである

ということはよく言われますが、まさに勉強プロセスにおいても、課題解決思考が求められるのですね。

 

以上を踏まえて、ここからは具体的に、2次対策のベーシックな進め方についてご紹介していきます。

 

まずは自身の課題を見極めることが重要です。

過去問を近年のものから解いてみて、80分のなかでどれくらい書けるか?を確認するところから始めてみましょう。

おそらく、スラスラと書ける人はほとんどいないと思います。

しかし、「書けない理由」は人それぞれに全く異なります。

予備校や参考書の解答プロセスや解説を読んだり、合格者の再現答案と比較して、「自分が解答を書けないのはなぜなのか?」を分析してみましょう。

できればひとつの予備校や参考書に偏らず、さまざまな情報に触れて、なるべく多角的に分析することをおすすめします。

なぜならば、それらはあくまでも、「課題解決方法のひとつのバリエーション」に過ぎないからです。

一つの考えに偏りすぎると、思考停止を招き、本当の自分自身の課題を見失う可能性があります。

誰かに自分の解答を読んで評価してもらうことも、多角的に分析するうえでの一助となるでしょう。

 

このような分析を通して、「自分の書けない理由(=課題)はこれではないか?」という仮説を立て、その仮説に対して有効となりうる対策を考えて実行し、それによって課題を克服できたか?を検証する。

2次対策は、この仮説検証の繰り返しにほかならない、と私は考えています。

 

2次試験対策は、すべてが相対的な価値観のもとにあります。

だからこそ、自身が講じる対策の一つひとつに、「WHY?(なぜそれが必要?)」と「SO WHAT?(それを行う事でどうなった?)」という根拠や成果が求められます。

常にその視点を忘れず取り組んでいくことをおすすめします。

 

初代・ふうじん氏の記事では、「合格者のノウハウ押しつけ」に対する疑問を提示されていますが、私は以上の理由からどちらかというと逆の考えを持っていまして、

「合格者は自身の積み上げたノウハウをどんどん受験生に還元しよう!!」

と煽っていくスタイルです(笑)

名講師であれ合格者であれ、情報を発信する側が「これが対策の決定版です!」「これで絶対合格できます!」と思っていようが、「これはあくまで私の場合ですが」と思っていようが、そんなことはまったくもってどうでもいいことです。

どうでもいいというのは、2次試験において他者の主観は本質的ではない、という意味です。

本当に大事なのは、「あなたの課題にとってそれが有効な対策になりうるかどうか」です。

それはこの記事も例外ではありません。
私はそのように解釈していますが、それを活用するのもしないのも、受験生であるあなたが自分で選ぶことなのです。

 

合格者のノウハウがなぜ有益かと言うと、それは一人ひとりの思考錯誤の成果だからです。

ただでさえ限られた時間のなかでの2次試験対策、合格者の思考錯誤を追体験できることは、時に非常に効率性の高い情報となりえます。

そこで重要なのは、「そのノウハウがどういう課題に対して講じられたもので、その対策を行う事でどうなったか?」という仮説検証思考で評価する事です。

それがあなたの課題や求める成果に近ければ、取り入れて検証してみる価値があるのではないでしょうか。

 

繰り返しますが、仮説を立てるのも検証するのもあなたにしかできないことです。

そういった視点から2次試験の足掛かりを見出してみることを、一つの見解としてご提案します

 

道場では、夏セミナーを通して様々なノウハウをお伝えします。

皆さんの課題解決の一助になるよう、多角的な視点から内容を組み立てておりますので、ぜひふるってご参加くださいね。

 

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場所:名古屋市内(詳細はお申し込み後別途お知らせします)

会費:500円(ティータイム懇親会はご自身の御茶代、懇親会費は別途会費を申し受けます)

 

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場所:大阪市内(詳細はお申し込み後別途お知らせします)

会費:500円(ティータイム懇親会はご自身の御茶代、懇親会費は別途会費を申し受けます)

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なごからは二次に取り組む上での考え方を、事例の内容をふまえながらお話しします。

和尚からは過去出題傾向からみる事例Ⅳの対策法。

和尚は、次回の8月13日ブログ当番の記事(事例Ⅳに関する記事)とリンクさせてブログでは書けないようなこともお伝えしたい、と思っております。

基本は「財務の基礎」ですが、得意不得意の運の要素、電卓に対する慣れ、等の要素も絡んできます、それに対しての対処法などもお話しできれば、と考えております。

また、皆さんとお会いできることを楽しみにしております。」

 

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