【気分がのらない受験生へ】

こんにちは。牛嶋・寺前・和田法律事務所の弁護士岡崎教行です。
梅雨といいながらも、あんまし雨が降らないですね。
一次試験まで2ヶ月を切りましたので、一次試験を受ける方はラストスパートをかけ始める時期かと思います。
ただ、なんだかモチベーションが上がらないという方も多くいるのではないでしょうか。
また、一次試験を受験されない方は、二次試験まであと四ヶ月とやや余裕があるので、若干中だるみ方も多くいる時期かと思います。

そこで今日は、受験生の危機感を煽ります(笑)
そして、モチベーションを上げてみせます。

1 気分がのらない理由は?

この時期、気分がのらない理由としては、
①梅雨に入ってじめじめしているので飲みに行こうかな~と思ってしまう(笑)
②答練の成績が思ったほどによくなくて、ほんとに受かるのか疑心暗鬼になっている
③(一次免除の方は)二次試験までまだ4か月もあるので大丈夫かな~と思ってしまう
④仕事が忙しすぎて勉強時間が確保できないもどかしさ、
等が考えられると思います。

自分で、どうして気分がのらないのか、ちょっと考えてみてはいかがでしょうか。
どうしてかわかれば、それにどう対処すればよいのか分かりますよね。

と言っておいてなんですが、殆どの場合、合格への気持ちが萎んでるというところに行き着くのではないでしょうか。

2 多年度受験は機会損失

ということで、多数の批判があることは重々承知しつつ、ちょっと私見を。
中小企業診断士試験は、他の国家資格と同様、1年に1回しかありませんよね。となると、1回落ちたら、次に受けられるのは1年後。
1年って長いですよね。1年間、また受験勉強をしないといけない、これ無駄ですよね。経済学で勉強した機会損失に似てると個人的には思っています。
機会損失とは、実際に取引を行い発生した費用ではなく、最善の決定をしなかったがために、利益を得る機会を逃した場合の費用概念と言われています。
これを当てはめてみると、最善の決定(試験に合格)しなかったがために、利益(診断士になって新しい世界を見ることができるなど)を得る機会を逃した費用(人生)
ってな感じですかね(正確じゃないかもしれませんが、ここはイメージで)。

よくですね、受験生活が長いことを正当化するために、長い受験生活は自分にとってとても有益だったとか、長い受験生活は無駄ではない、って言う方々います。
これは、もちろん、当該本人の関係でいえば、そうなんだと思います。長い受験生活で得たものもたくさんあるでしょう。
私も大学3年生から旧司法試験を受けて、大学院2年生のときに合格したので、長い受験生活で様々なことを経験しました。
でもね、機会損失という点を考えると、やっぱりそれは違うんではないかなと。
試験に合格すれば、間違いなく、未来を開くための鍵を手に入れることができます(こう回りくどい言い方をしているのは、合格者全員が未来が開けるわけではなくて、その鍵をうまく使えない人もいるからです)。
合格すれば、これまでとは違った世界をみることができる、そしてそれに関与できる機会を与えられるのです。
とすると、早く合格したほうが良いに決まってる。
なんて言われようと、合格すればいいんです。
当ブログでも、たまたま合格?という言葉もありますが、たまたま合格であってもいいんです(おそらく僕はそうだし)。
合格したという客観的な事実が大事なんです。
合格しないと未来の鍵を手に入れられないんです。
実力のある(と言われている)多年度受験生であっても合格しなければ、ただの受験生。
受験仲間からは、ちやほやされてるかもしれないけど、ステータスは受験生でしかないんです。
厳しいことをいうかもしれないけれど、それが現実。現実は直視するしかない。

だから早く合格しなければいけない。

3 診断士に合格したい理由なんて個々人の自由

受験生の多くの方は、診断士になって何をやりたいかということを考えられていると思います。
①診断士になって中小企業の手助けをしたい→それによって日本経済に貢献したい
②執筆がしたい
③儲けたい
④士業の世界に足を踏み入れてみたい
⑤士業の人たちと対等に友達になりたい
等々、様々かと思います。

他方で、あまり考えていない方もいると思います。
①多数の資格試験の1つとして受けてみよう
②自己研鑽の為に勉強してみよう
等々、あるかと思います。

受験生に対して、合格後に何をやりたいのかという目標を明確に持つようにということが言われることもあります。
試験合格が目標になってはいけない、試験合格は手段なんだ!
ということもよく聞かれます。
うんうん、確かにそうだ。と思わずうなずいてしまいますよね。
でも、はたと、自分のことを考えた場合、試験合格は手段ではなく目的になっていたなぁと。
まずは司法試験、あのときは、将来、弁護士になって何をしたいという気持ちはありませんでした。
たまたま友人のお父さんが弁護士で昼から鮨を奢ってもらって、弁護士になると昼から鮨が食える、いいなぁという程度(笑)
あのときは、一度足を突っ込んでしまった世界、とりあえず合格することが目標で、合格後に何をするかなんて考えられなかった。
法廷の傍聴に行ったこともなかったので、刑事訴訟法や民事訴訟法なんて、なんとなく想像の世界でしかありませんでした。
合格しないと未来が見えないという恐怖感から勉強してました。

つぎに診断士試験、これも診断士になって企業をコンサルしたいとか、診断士になって何がしたいという思いはありませんでした。
やる以上は、合格をしないといけない、弁護士が試験落ちたら、周りから何を言われるかわからない、という恐怖に怯えながら、自分なら大丈夫だと奮い立たせて勉強してました。
単なる意地でした。

試験に合格した今、まだ実務補習は受けてませんが、今後、診断士の資格を活かして、何をやろうかというのが考えられるようになってきました。
クライアントへの経営コンサルは難しいと思っているので、まずは、自分コンサルをし、弁護士として、今後どのように生きていくのか、分析してみようと思ってます。

話はそれましたが、合格したい理由なんてなんでも結構、合格したい思いが強いかどうかがキーだと思います。
落ちたら悔しいから、でも結構、早く診断士になって仕事がしてみたいから、でも結構。何でもいいと思います。

4 一次試験未合格者の方々へ

答練の成績が振るわないので、ちょっとやる気がなくなっているという方々にアドバイス。
一次試験にさえ受かってしまえば、二次試験は、当日の運も強く左右すると思いますので、最終合格まで行ける可能性は十分あると思います。
だから、一次試験だけは受かったほうがいい。最低点でもいいんです。受かれば、最終合格が目前に迫ってきます。
これほんとです。僕も、某予備校の完成答練を受けてましたが、1回も60点を超えたことがありませんでした。
20点~50点の間ばかり。でも、本番さえできればいいんだって開き直って、というか強がっていました(笑)
絶対に合格するぞって、仕事が終わってから夜中の2時からでも15分、30分程度だけですが、勉強してました。
一次試験なんて、結局、やればできる試験。暗記すればいいだけ。
試験後に、あ~、あれをやっとけばよかったなんて後悔はしないように取り組みましょう。その後悔が1年間、あなたを棒に振らせます。
我々弁護士も、判決のときに、法廷でとても緊張します。裁判官による判決の主文の読み上げはとても緊張します。
負けたときに、あのときにあれもやっておけばよかったと後悔がないように訴訟追行をしている次第です。それと同じかなと。
最後は、気持ちの強さと気合です。

5 一次試験免除の方々へ

なんとなく中だるみしているそこの受験生に言いたいことが1つあります。
二次試験合格発表時のあの悔しい思いをもう1度したいのですか?あのときの気持ちを思い返してみてください。
おそらく、これが一番モチベーションを高める手段だと思います。

あの不合格が確定したときのやるせなさ、悔しい思い、もう経験したくないですよね?
僕は、診断士のときは、この思いを経験せずにすみましたが、司法試験のときには数回味わってます。

不合格確定から約半年経った今、間違いなく、あなたのあのときの悔しい思いは風化しています。
だから中だるみするんです。中だるみ自体は、仕方がないことです。
でも、この時期、もう1回、頑張ってみようじゃないですか。
あのときの、やるせない、悔しかった思いを思い出してみてください。
間違いなく、やる気がでます。というか、やらないといけないと再認識します。

それを思わないようであれば、受験生失格ではないでしょうか。
そうだとすると間違いなく足を掬われます。
最後まで必死に駆け抜け、二度とあの辛い思いを経験しないように頑張っていきましょう。

6 最後に

ちょっと勉強する気がおきないな。今日1日くらいだったらいいよね。
もしかしたら、その1日勉強してれば受かっていたかもしれない、後悔するかもしれないですよ。

 

気分がのらないけど、時間がないけど、今日は少し頑張ってみよう。そして、勉強した後は、今日勉強したから合格するはず。と自分に言い聞かせる。

これの繰り返し、その先にきっと合格があるはず。

 

 

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