【運営管理】二次試験に直結する暗記方法(後編)
「この知識、どこでどう使うの?」がイメージできれば、グッと理解度が上がっていく。
こんにちは、うみのです。
前回に引き続いて、運営管理の知識と事例Ⅲがどうつながっているのかについてお伝えします。
前回の記事では、「事例Ⅲの企業が抱える課題の多くは、主に2つの視点から発見できる」と述べました。
視点1:製品開発→受注→発注・仕入→在庫管理→生産→納品・販売の流れのどこに課題があるのか?
視点2:QCD(品質・価格・納期)のどこに課題があるのか?
生産管理に関する知識は、これらの課題を解決するためのものとして求められます。
具体的にどの知識がどの課題に主として関わってくるかを図式化すると、以下のようになっていると私は考えます。
(クリックで拡大)
全体方針:4Mを最適化&活用して、PQCDSMEのレベルを上げていく!
◆企業の資源である4Mが、生産内容に合わせて最適化されているか?無駄なく活用されているか?に着目する。
◆PQCDSMEの向上を目指す上で、2次試験では特にQCDに着目する。
上記を踏まえて、QCD別に関連する知識を見ていきます。
Q:品質管理(ムラをなくす)
⇒「生産のオペレーション」を見直す
★IE・品質管理…生産工程・作業を分析し標準化を図ることでムラをなくす
★設備管理…設備を正しくメンテナンスしてムラをなくす
C:コスト管理(ムダをなくす)
⇒「生産のオペレーション」「生産のプランニング」を見直す
★IE・品質管理…作業や工程のムダをなくす
★設備管理…「歩留り率が低い」などのムダをなくす
★資材管理…標準化して効率を上げる、生産計画に沿って効率的な発注を行うことでムダをなくす
★在庫管理・購買管理…資材ごとに適切な発注方式を採用し、余剰在庫などのムダをなくす
D:納期管理(ムリをなくす)
⇒「生産のプランニング」を見直す
★生産計画…生産リードタイムに合わせた日程計画を行う、需要予測の精度を高めるなどしてムリをなくす
★生産統制…進捗・現品・余力管理を行ってムリをなくす
上記のフレームにキーワードを落とし込んでいくと、各課題ごとに求められる知識がイメージしやすくなるのではないでしょうか。
このようにフレームに沿って知識の定着化を図ることで、1次知識の理解度は大きく深まりますし、2次試験に応用していくうえでも重要な整理の方法だと思います。
フレームを用いることには、主に以下の2つの意味があります。
① MECEで(モレなくダブリなく)現状を分析する
② 何が課題なのか? を見誤るリスクを減少する
これらを意識できていることは2次試験において、題意を外した失点ミスをなくしていくための大きなアドバンテージとなります。
ぜひ意識してみてくださいね。
2次試験についてはまた8月以降に詳しく取り上げますので、まずは1次知識を盤石なものにしていきましょう!