【渾身】運営管理・オペレーションマネジメント~事例Ⅲに即した~
みなさんこんにちは!
勉強頑張ってますか?燃えてますか?
きりです
今日は【渾身】ネタとして私の唯一の得意科目である【運営管理】(事例Ⅲに即したもの)について
書いていきたいと思います。
運営管理という科目は、他の科目に比べてやや・・・というか結構簡単です。(苦手な方すみません。ちゃんと理由があります。)
理由として、まず一つ目には暗記科目であること(時間を掛ければ点数が取れる。)
それから二つ目には「問われ方がひねくれていないこと」←これ結構重要です。
企業経営理論や経営法務は書いてある日本語を理解することが難しかったりしますが、
運営管理に関しては、基本的に問題に書いてある日本語を素直に理解すれば解けます。
なのでここでばっちり点数を稼いで他の苦手科目を補填しましょう。
さて今日のテーマですが、
【運営管理の勉強の心得】~事例Ⅲで高得点を取るための~
です。
【運営管理(事例Ⅲ)は頭にイメージがしっかり浮かんだもの勝ち】
皆さんの中で一次試験の勉強中に二次まで意識されている方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、
私は運営管理の勉強の仕方によって、二次の事例Ⅲが解けるかどうかが変わってくると思っています。
ただの暗記科目として、知識をインプットするだけの勉強をされているのであれば、
すぐにやめたほうがいいでしょう。
特に!「生産管理」の話の中では「実際の作業現場をイメージして勉強する」ことが非常に重要です。
これがイメージできるかできないかで、事例Ⅲで点数が取れるか取れないかが決まると思います。
【事例Ⅲの出題のされ方から、科目として、どういう風に捉えればいいか(どういう位置づけにある科目なのか)を考えよう】
みなさん、事例Ⅲの特徴って分かりますか?
特徴というとちょっとぼんやりしてますね。
「他の事例との違い」というとどうでしょう。
ちょっと出題のされかたから考えてみますね。
まずこちらの図をご覧ください。
H26 | 論述120字以下 | 論述(140字以上) | 知識問題 |
事例Ⅰ | ○ | × | × |
事例Ⅱ | ○ | × | ○ |
事例Ⅲ | ○ | ○ | × |
H25 | 論述120字以下 | 論述(140字以上) | 知識問題 |
事例Ⅰ | ○ | × | × |
事例Ⅱ | ○ | × | × |
事例Ⅲ | ○ | ○ | × |
H24 | 論述120字以下 | 論述(140字以上) | 知識問題 |
事例Ⅰ | ○ | × | × |
事例Ⅱ | ○ | × | ○ |
事例Ⅲ | ○ | ○ | × |
H23 | 論述120字以下 | 論述(140字以上) | 知識問題 |
事例Ⅰ | ○ | × | × |
事例Ⅱ | ○ | × | ○ |
事例Ⅲ | ○ | ○ | × |
過去4年分の事例Ⅰ~Ⅲまでの出題のされ方を簡易的にまとめたものです。
各事例、問われ方に特徴があるのがわかりますね。
事例Ⅰ-基本的には変則的な問われ方がなく、80~120字程度の論述が多い。
問われる内容としては、マクロ、ミクロ両面から問われるが、事例Ⅱ、Ⅲに比べると抽象的な言及しかできない場合が多い。
なので、解答には一番悩む事例である。
事例Ⅱ-知識問題が問われることが多く、また、ここ最近ではデシルや売上データなどを利用して分析する問題も出ている
問われる内容としては、具体的に述べる必要がある場合が多く、事例Ⅰに比べるとミクロ寄り。
また、設問の最後では今後の事業の提案をさせる傾向がある。
事例Ⅲ-最初の設問ではマクロの観点から「強み」「弱み」を答えさせる。それからどんどんミクロに寄っていき具体的改善策などを述べさせる設問が出ることが多い。
特徴的なのは140字以上の解答があるのは事例Ⅲのみである。
※事例Ⅳは出題の形式がそもそも違うので割愛します。
・・・とこういう風に、簡単に書くと上記のような傾向があることが分かります。
特に私が事例Ⅲで着目したのは「140字以上の解答がある」ということ。
この設問で結構悩まれる方は多いと思います。
「こんなに沢山書けない。」
「字数が多いので編集するのに時間がかかる。」etc・・・
しかし、なぜ事例Ⅲだけでこのような設問がでてくるのでしょうか。
何か理由があるはずだと思いませんか?
【事例Ⅲは一番「未来のカネ」に直結している】
診断士の二次試験はいわば、「診断報告書」
事例Ⅰで組織・人事に関して、
事例Ⅱで流通・マーケティングに関して
事例Ⅲで生産管理・オペレーションマネジメントに関して
会社の現状分析を行い、今後ゴーイングコンサーンに向けてどういうことを行っていけばよいかを提案するものですよね。
事例Ⅰの提案は、すぐに売上に影響しますか?
事例Ⅱの提案は、すぐに売上に影響しますか?
事例Ⅲの提案は、すぐに売上に影響しますか?
イメージしてください。
事例Ⅰの提案で、足りない営業部の人間を増やした後、どのくらいで影響がでるか
事例Ⅱの提案で、介護付きの海外ツアーを新たに始めてどのくらいで影響がでるか
事例Ⅲの提案で、資材の発注計画を変更した後、どのくらいで影響がでるか
そう、「未来のカネ」(売上アップや費用削減など)に一番近いのは事例Ⅲ(運営管理)の部分です。
この場合でいくと、提案を採用すれば、翌月から・・・といわず、明日にでも影響が出てきますね。
提案⇒成果までの期間が非常に短いということです。
・・・ということは、です。
【提案の内容は、より具体的でなければならない】
ということですよね。
すぐに会社の利益向上に繋がることなのに、抽象的な提案をしても意味がありません。
つまり、こういう風に字数の多い解答のコツは
「より具体的に詳しく書け!」です。
なんにも難しくないです。要は
「与件の具体的な言葉を盛り込めばいい」んです。
そして、解答の内容がすぐに頭にイメージできるような、そんな中身になるとなおいいですね。
やりがちな失敗としては、沢山書けるというところから
「4つとか5つ切り口を出して書いてしまう」というのがあるでしょう。
沢山切り口を出せばそれだけ難しくなるので注意しましょう。
ちょっと2次試験にばかり話がいってしましましたが、まとめると
「事例Ⅲ(運営管理)はより具体的なことがわからないとダメ」
「そのために、運営管理の勉強の段階で実際の現場をイメージしよう」
ということです。
具体的な運営管理の勉強方法ですが、もう運営管理の学習は一通り終わっていることかと思います。
これからは過去問解きと、運営管理においては最も大事な「ファイナルペーパー作成」をすることになるでしょう。
(ファイナルペーパーは必ず作成してください。そして模試などでも試運転して、精錬していってください。)
二次試験の時にもこのファイナルペーパーは活用しますので、絶対絶対作ってくださいね!
その「ファイナルペーパー作成」の時に必ず「イメージ図」を描いてください。※レイアウトや生産方式の部分は特に
個別生産、ロット生産、連続生産・・・
固定式レイアウト、機能別レイアウト、製品別レイアウト・・・
ちゃんとイメージできますか?
(テキストに書いてある図を丸写しするのではなく、自分で書くのがいいです。)
頭の中に、「文字」でなく「図」で記憶しておく、ということですね。
それと作業現場などをしっかりイメージしましょう。
汗の匂いまでイメージできれば占めたものです。
イメージしながら学習すると記憶に残りやすいので、勉強時間も少なくすみます。
個別論点に関しては役立つ過去記事をいくつかあげておきますので、こちらを是非参考にしてみてください。
•【運営】物流・輸配送管理
•【運営】そういえば店舗管理
•【運営】まるかじり生産管理
•【渾身】運営~新旧QC7つ道具
•渾身 運営管理 ~まちづくり三法~
•渾身 運営管理 ~ラインバランシング~
•【運営】発注方式総まとめ!
•【運営】店舗はテンポよく
•パタ解き~GMROIを解く魔法の箱
以上、きりでした。
ずーしみさん
いつもコメントありがとうございます!
診断士試験の中での各事例の位置づけ(特徴)を捉えると対策も取りやすいですし、勉強の効率化に繋がりますよね。
再現答案楽しみにしてますよd(^_^o)
お疲れ様です。
いつも楽しみに読ませてもらってます!
今回の
”【事例Ⅲは一番「未来のカネ」に直結している】⇒【提案の内容は、より具体的でなければならない】”
なるほどと思いました。
また、”出題のされかたからみた各事例の特徴”も
私の中でもモヤモヤしていたモノがすっきりした感覚です。
今更ながら、昨年の各事例の解答を
これらの特徴を踏まえて書けばよかったと反省してます。
みやBさん
いつもコメントありがとうございます。
そうなんですよね。私は自分自身が物流倉庫で仕事していたことがあるので、なぜマニュアル化が必要なのか、なぜ作業時間を計測する必要があるのか、それからレイアウトやラインに関してもパッとイメージできるのですが、点数が伸びにくい人はただの暗記で切り抜けようとした結果、そういうことになっているのかなと。
2次向けセミナーをする際には実際の生産現場の動画なんか見せて説明できるといいなーと思いますね。
きりさん,お疲れ様です。
事例Ⅲ,「丸暗記ではダメ」というのは全くその通りですね。自分は仕事柄生産管理の類に全く縁がなく,イメージをつかめなくて苦労しました。結局,二次試験でも事例Ⅲで足を引っ張られる結果に・・・。
工程のイメージが具体的になればなるほど点数が伸びる科目だと思います。