勉強のギア、そろそろあげていきますか!!

 

 

なごです。

ゴールデンウィークに入りましたね。今年は例年より休日の並びが良く、若干なりとも長いため、勉強にはうってつけな期間となりますね。

「あれ?あっという間に終わってしまったよ」

とならないように、ここから勉強のギアをあげて、精一杯頑張ってみましょうか。

 

 

 

そんな皆さんに、本日は今後の勉強方法について簡単に書いてみたいと思います。
大手予備校ではそろそろ「怒涛の7週間」と呼ばれる時期がやってきます。これまで予備校では一科目を3週間から長いと1か月以上をかけて、同じ科目を単元ごとに学び、そしてひとつの科目の勉強がすべて終わってから試験形式の答練を行ってきました。そのため数週間で限られた範囲の勉強を丁寧に少しずつ進めればよかったわけです。
でもこれからは企業経営理論、財務、運営と週に2科目ずつ、試験形式の授業が始まります。ひねりのある問題も含んだ試験形式の「完成答練」は、これまでと違い比較的難易度も本番に近く、これまでの勉強スタイルでは対応できないケースが多いのです。
これは独学生にも言えることだと考えています。今まで、知識のインプットに時間をかけていたと思われます。ひと科目ずつ順番に知識を構築する(橋げた構築)作業は、比較的科目ごとに集中して勉強を行っていたかと思います。
でも実際の試験は2日間の間に7科目をこなします。勉強も一科目ばかり集中して対応しているとほかが疎かになるため、試験の直前期は一日で複数科目を勉強するスタイルになっていきます。
その過渡期として、今後は比較的短いタームで勉強をしていく形に移行していきます。イメージとしては、人にもよりますが1週間に1~2科目くらいでしょうか。もしまだ手が付けられていない科目があるなら、まずはそちらを攻略してください。一番いけないのは、法務を勉強しながら「企業経営理論が不安なんだよな~」と一つの科目に集中せず、気がそぞろの状態で勉強を進めること。勉強のつまみ食いでは、何を食べてもあとに記憶が残りません。まずはきちんとした橋げたを構築することです。
そして、その次のステップとして、少しずつ学びのスパンを短くする勉強のスタイルへ移行していただければと思います。

 

 

 

でも正直、なかなか思うように勉強がはかどらない、そんな方も多く見えるでしょう。結論から言うと今の勉強の積み重ねが、近い将来、多くの人が経験できる大幅な実力アップの礎になるのですが、その成長直前期は、夜明け前の暗さのように一番自分の実力が把握しづらい時期でもあります。

 

そのため道場では、明日から【渾身シリーズ】と題し、各執筆陣が各々の得意分野等で皆さんに1次試験の学びを提供できるよう、科目ごとに記事を書いてまいります。また【マイベスト記事】と銘打ち、過去に掲載された秀逸な記事や執筆陣が実際に影響を受けた過去記事などをチョイスしつつ、これも皆さんに学びを提供できればと考えています。

 

 

これまでも過去問やスピ問など、皆さんは各種参考書などを駆使しながら勉強に取り組んでいただいていますね。今はまだ、問題を解いては、その答えがあっているかでどうかで一喜一憂する日々だと思います。でも複数回解いていると、だんだん知識が蓄積され、過去問もある程度までは正解できるようになってきます。
そうなってきたら、今度は「鶏がら勉強法」と言われる勉強方法を意識していただきたいです。鶏がら勉強法とは、過去問などを解いた場合、正解に該当する知識だけなく、不正解であるほかの選択肢、そこがなぜ間違っているのか、また実際の正解はどういう答えなのか、周辺知識も過去問を解きながら考えてほしい、そんな概念です。過去問を単なる力試しだけに使うのではなく、何度も解きなおすことによって、様々な知識を重ねていく、そうすることで実際の試験当日、ひねりが入っている癖のある難問に対しても、臆することなく対応できる知識の厚みを醸成することができるのです。

 

 

 

また1次試験まですでに100日を切りましたが、まだまだ勉強の本番はこれからと思っている人も多いかと思います。でも実は、今後、1次試験が近づくにつれ、少しずつ勉強の質を変えていく必要があります。例えば1科目集中で勉強した場合、どうしてもほかの科目の知識があいまいになったり、しっかり暗記した部分すらおぼろげになったりする経験はありませんか。そのため試験直前期は複数科目の勉強を短いタームでこなしながら、知識の忘却を防ぐ守りの勉強体制になります。知識の大幅な上昇は見込めませんが、取りこぼしの無い知識の定着を図る、そんなイメージです。
そのため時間のある今の時期に橋げたをきちんと構築し、とりがら勉強法で知識の定着を図ってほしいのです。その目安ですが、特に怒涛の7週間が終わる6月中旬が一つの目安かな、と個人的には思いますが、そのあたりまでに知識の定着を図り、7月初旬の予備校模試が受けられるのなら、そこまでに一旦、勉強を仕上げてほしいのです。
予備校模試は、ある意味、予備校の実力を判断される試験でもありますので、各校、全力をもって実際の試験レベルに準じた模試を作成しています。そのためこの模試を活用して自分の力を客観的に測ることがおおむね可能です。できれば予備校模試までに、自分自身を一旦仕上げることで自分の実力を測れる体制を整える。そうすることで模試の結果を踏まえ、そのあとの1次試験までの直前期の自分の勉強方法を再構築することも可能となるのです。
ちなみに試験直前は、これは模試受験直前も同様と考えていますが、頭の中で7科目をまんべんなく整理することに努めることが大切です。Eランクの問題を深追いするのではなく、自分がすでに構築し終わっている知識をもう一度見直し、Cランクまでの問題を確実に得点する体制を整えるのです。逆に言えば、この時期に新たな知識を詰め込むのは中小企業の丸暗記部分など最小限にとどめる必要があります。
そのためにはどっぷりと一科目に集中できるのはこの怒涛の7週間が最後であり、7週間で7科目ということは、1科目1週間程度の時間しか残されていないと考えることも出来ます。

 

 

そんなの大変、思われる方も多いかと思います。でもこの時期に知識を固めることは将来への試験対策としては、極めて重要です。まずは今、自分に出来ること、勉強可能な時間を再度チェックしながら、今後の勉強の計画を練っていただきたいと思います。

 

重ねて申し上げますが、今後、このサイトでは渾身シリーズやマイベスト記事などを掲載しながら、皆さんに学びを提供していきます。またそれ以外にも、勉強に向けたちょっとしたコツなど各執筆陣が思い思いの内容を掲載していきますので、楽しみにしていただければと思います。

 

今日という日を大切に。

 

なごでした。

 

 

 

 

 

 

 

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勉強のギア、そろそろあげていきますか!!”へ4件のコメント

  1. なご より:

    まさし様
    コメントありがとうございます。順調に学びが進んでいるようですね。嬉しいコメントです。複数回出題される内容は、診断士にとって定石。重箱の隅をつつくような内容でも、将来、意外な瞬間に役に立つことがあります。今はその礎を築いて下さいね。半年後の嬉しい報告、楽しみにしていますよ。

  2. まさし より:

    なご様
    非常にわかりやすいご説明をいただきまして、ありがとうございます。
    今は、トレーニング、過去問でC rankを潰し中です。
    だいぶA・Bは取れるようになりましたが、まだまだだと思っていますので、教えて頂いたことを大切にして行きたいと思います!
    ありがとうございます!

  3. なご より:

    まさし様
    いつも当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。
    橋げた構築と鶏ガラ勉強が並列できるか、とのご質問、結論から言いますと問題ありませんが、留意点があります。

    それは、今、自分がどの段階の学習をしているかを強く意識することです。

    苦手分野、もしくはまだ基本の学習が手付かずで、学びの基礎を構築する必要がある場合は、スピ問など比較的、基礎的な問題を多くこなすことで強靭な橋げたを作ってください。その際、他の選択肢もABレベルの内容ですので、きちんと押さえて欲しいと思います。

    ある程度、基礎的な学びが進んだ段階で、過去問に入りますが、過去問は難易度の高い問題も含まれます。
    知識が浅い段階で、いきなり過去問から解き、選択肢に出てくる全ての単語を丸暗記で覚えようとすると、いらない知識を覚えたり、本来、重要な知識が浅くなる可能性もあります。

    実際、優秀な方や若い方など、最初から一気に過去問から解き始め、全てをブルトーザーのように覚えていく方も多くみえます。でも私は四十を越え、記憶容量がそもそも少なく、さらに仕事も法定日数すら危うい休日数の中で学んでいました。
    そのため学びの段階を意識して、一見遠回りに見えますが、確実に上へ上がることを意識しました。

    まさしさんは今、どの段階ですか?いたずらにDE問題の知識を増やすのでは無く、確実にABを押さえ、その上でCの知識を鶏ガラ勉強で増やしていく、そんな意識さえ持って頂ければ、大丈夫だと思いますよ。

    さあ、では私も仕事に戻ります(笑)

  4. まさし より:

    なご様
    いつも、為になる記事をありがとうございます
    橋桁と鶏ガラは両立出来ますでしょうか?
    不躾な質問で大変恐縮ですが、ご回答のほど、宜しくお願い致します

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