振り返ってもヤツはいない

ごあいさつ

一発合格道場をご覧のみなさま、はじめましてmyaと申します。

私は某金融機関に勤務している30歳で、名古屋で主に医療機関向けの全般的な営業活動を行っております。

プライベートでは春に第一子の誕生を控えており、現在「パパ」の勉強にいそしんでいるところです

 

そんな私の合格体験記はこちらです。

 

一発合格道場6代目目メンバーとして、受験生の皆様のお役に立てるよう

精一杯活動したいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。

 

私は昨年の2次試験に合格し、現在、実務補習15日間コースの3クール目まっただ中です。(今、実習先で最後のヒアリングをしております

 

知り合いの先輩診断士の方々には「一回は徹夜を経験する」「家に帰れない」「あと二日で報告会というところで根本からひっくり返される(!?)」などさんざん脅しまくられ、とてもびくびくしながらスタートしました。

 

が、今のところメンバーや診断先、指導員の方々に恵まれ、常識的な時間には帰ることが出来ております

(もちろん家に帰ってからが本番ですが…)

 

実務補習1クール目は、長時間にわたる自宅作業で溶けていく脳みそを何とか留めるので必死でしたが、さすがに3回目にもなると実務補習で行う診断にも慣れてきて、本当に楽しく学びながら実務補習に取り組めています。

 

 

指導員は本当に個性的!

実務補習ではみなさんご存知のとおり、指導員の方が1チームに1名ついて指導をしていただくのですが、この方々が実に個性豊か!

 

遠くから見ていても伝わってくる強烈な個性(?)を放つエネルギッシュな方からお線香の香りが漂ってきそうな菩薩のごとき穏やかな方まで本当に多種多様。実務補習の開講のときに「こりゃまさにカンブリア大爆発!」と感じたのを覚えています。

 

私が指導を受けた指導員の方々もそれはもう多様な方でしたが、必ず共通しておっしゃることがありました。

 

それは、チームで診断先企業のことを考えているときや、何か作業をしていてわからないコト(それこそワードの使い方やエクセルの機能などでも…低レベルですみません)が出てきたときなんかに、メンバー同士で相談していると決まって指導員の方が言うのです。

 

「いいよねぇ、君たちは。僕なんか誰にも聞けないんだから…」

 

 

「プロ」としての診断士

あたりまえですが、指導員の先生方は個人事務所を立ち上げて独立されている先輩診断士の方のみです。

 

彼らは担当先の社長以下従業員全員から「先生」と呼ばれ、社長に対しても「あの従業員の話が聞きたい」やら「この書類を出してきて」やら、はたまた「社長出るの?(外出するの?)ちょっと夕方まで会議室貸しといて」だの、まぁ結構なお願いごとをなんの遠慮もなく言っていますそれでもどこの社長もすんなり聞いてくれるんです

 

これはなぜでしょうか?

 

長年の付き合いがあるから?中小企業診断士の資格を持っているから?はたまた社長の不正経理の証拠をつかんでいるから?

 

もちろんそのどれでもありません。社長は知っているからです。この「中小企業診断士」という輩が何か会社にとって有益な提案をするためにここに存在して、ちょっと無茶なお願いをしていることを。そしてそのお願いを聞くことこそ、自社の業績をより良いものにする近道だということを。

 

「会社を良くする」というひとつの目標に向かって社長と中小企業診断士が手を取り合って歩んでいく。診断士にとっては教科書に出てくるよう理想的な美しい話であり、中小企業支援法の趣旨にのっとったまっとうな診断士の姿ですよね。

 

でもこれは裏を返せば、中小企業診断士は「有益な提案が出来なければ存在価値がない」ということ。

 

 

だからこそ、実務補習でも診断先社長の前で最後に行う報告会だけは何度やってもドキドキです

 

自分より会社の現状を把握していて、その会社のことを四六時中考えている社長に向けて、2日間のヒアリングをもとに「プロ」として何か有益な提言をしなくちゃいけないのです。鋭い質問も、自分の不得意な情報に関する質問も、どんな質問からも逃げられません。その時そこに立っているのは経営診断の「プロ」として国が認めた中小企業診断士なのですから。

 

読者の皆様には釈迦に説法ですが、中小企業診断士には独占業務がありません。あの心臓破りの坂のような一次試験、悪夢のような二次試験をくぐり抜け、夜も寝ずに(さらに会社勤めの方は会社を休んでまで)実務補習をこなし、やっとの思いで取得する国家資格は、持っているだけでは食べていけないのです(まぁどの資格でもそうですが…)。

 

ええ、じゃあとっても意味ないじゃん…とか思われたそこの貴方!(道場読者の方々にいないですかね

ご安心ください。道場過去記事のこの記事この記事、ほかにもたくさんの記事で既に指摘されているように、この資格は試験制度そのものを通じて診断士を養成する仕組みになっています。筆記試験・面接試験に通過し、実務補習を修了する頃には人によっては診断士として「つかまりだち」くらいはできるようになっているです。

 

私は「人がすることには必ず意味がある」と信じています。

 

そして実際自分が実務補習を経験して、この試験制度はカリキュラムが良く練られた診断士養成講座だと実感しています。一次試験が重要論点のカバーである程度対応できるのも、二次試験が事例ごとに出題傾向があることも(近年は目先を変える問題が多いですが)、実務補習は3クールあって指導員が毎回変わるのも、ぜーんぶ意味がある(と私は信じています)。

その方が世の中面白いです。「これはどんな意味があるんやろか」って考えるだけで、私、ごはん三杯いけますね!

 

合格のその先を見据えた知識の習得

少し脱線しましたが、診断士は独占業務がないからこそ、有益な提案を行うことができなければ提案書はただのゴミ。社長が費やした時間は「飲んでた方がまだマシな時間だった」となってしまう可能性がある、とてもハードボイルドな世界だと考えています。

 

今、受験生のみなさんは情報システムの講義を受けてらっしゃる頃だと思います。特に得意・不得意の色が出やすい情報という科目(私は苦手でした)だからこそ、みなさんに少し考えていただければと思います。

 

・あなたが診断士として活動する際の強みは何ですか?

どういう強みを持てば顧問先を獲得できるでしょうか?

・社長から得意分野について聞かれたときどのような形で答えられる必要があるでしょうか?

・自分の得意分野に詳しい社長・詳しくない社長から同じ質問をされたとき、どのように答えるべきでしょうか?

・社長からの質問に答えられない場合、どうすれば良いでしょうか?

 

一次試験を乗り越えるためには本当にたくさんの知識をインプットしなければいけません

でも、どうせ覚えるなら合格のその先を見据えて整理しながら覚えてみませんか?

 

あなたにも必ず来るその時に、「振り返ってもヤツ(聞ける人)はいない」んですから。

 

myaでした。

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