【情報】SEのための情報講座

こんにちは。wackyです。

先週は実務補習bookがあったため1回記事をお休みさせてもらいました。
自分のブログにも書きましたが、実務補習は本当に刺激的で楽しかったですhappy01。とても大変sweat02でしたが、それ以上に得られたものが多かったですね。

さて、TACのカリキュラムによると、5科目目の情報pcの講義が始まったところですね。
というわけで、今週は情報Weekです。

まずは過去6年の情報の本試験の動向から。

H21年度は平均点も科目合格率も非常に低いですが、H22年度は易化しました。
それ以外の年度では難易度は比較的安定しています。

次に昨年の私の成績です。


私は元々SEpcで、専門領域はWEBアプリケーション構築とDB管理および開発管理(マネジメント)ですので、経営情報システムの領域における「IT技術の基礎」と「ソフトウェア開発」は正直言って常識レベルshineの内容でした。経営情報管理とガイドラインは知らない用語も多かったのですが、それでもどこかで聞いた用語ばかりで苦労はしませんでした。

ITに全く馴染みがない方は、経営情報システムで大変な思いtyphoonをされることになると思いますが、私にはITに馴染みがない方の悩みはわからないcoldsweats01ので、いいアドバイスも出来ないと思います。というわけで、思い切って私のようにITの専門知識を持っている人向けの記事を書いてみようと思います。

1.科目免除をすべきかどうか?
情報処理系の資格を持っていると経営情報システムを科目免除することが出来ます。
私も旧第1種情報処理技術者試験に合格していましたので、経営情報システムの科目免除を行うことは可能でしたが、科目免除はしませんでした
ちなみに当道場の執筆陣ではakiが情報処理の資格を持っていて科目免除しています

さて、科目免除をするべき?それとも科目免除をするべきではない?
結論から言うとどちらでもよいではないかと思います。
科目免除をした場合、科目免除をしない場合、それぞれにメリット・デメリットがあります。ですので、一概にどちらが良いとはいえないと思います。参考までにそれぞれのメリットを挙げてみます。
【科目免除をした場合】
難易度が難化した場合(H21年度など)に影響を避けることができる。
・学習する科目数が減ることで、他の科目に学習時間を集中できる。

【科目免除をしない場合】
・通常の難易度であれば貯金を稼ぐことができる。
・多くの学習時間を割かなくても高得点が期待でき投資対効果が高い。

科目免除を行うかどうかは、1次試験の出願の時までに決めればよいので、他の科目の学習状況などを踏まえて決めるのがよいと思います。
※あくまでも初学者(ストレート生)が7科目受験する場合の考え方です。

2.SEはIT基礎で稼げ!!
SEやITコンサルなど、実務でITに携わっている方はIT基礎領域は稼ぎどころshineです。それどころかこの分野は満点を取るつもりflairで臨んでもよいでしょう。
ちなみに私は、TAC模試、本試験ともにIT基礎領域は満点でしたwink

この領域は殆どが知っているかどうかで得点/失点が決まります。ということは攻略法としては、
・基本的な知識を押さえる。
・過去問やスピ問を使って間違えやすいポイントを押さえる。
が挙げられます。

SEであってもIT基礎領域の全分野得意というわけではないでしょう。ですが、やはり馴染みがないというわけではないので、そんなに苦労しないと思います。
あとは、アウトプットを繰り返して、引っ掛けてくるポイントを見極めておくと良いと思います。私はミスノートに更に紛らわしい用語などをまとめておきました。
例えば、「フェイルセーフとフェイルソフト」「DRAMとSRAM」、「インターフェースの種類」などなど・・・
ちなみにこんなまとめノートを作っていました。

大体本試験でも、似たような名称や略字を混ぜて選択肢を作り受験生を引っ掛けさせようとしているので、そこを逆手にとってあらかじめ紛らわしい用語をまとめておけば引っかかることもないでしょう。

3.SEはソフトウェア開発に要注意!!
実務でソフトウェア開発に従事されている方であればここは苦労しないと思います。概ね実務のことを思い浮かべれば解答に困ることはないでしょう。しかし実務に詳しいからこそ陥る落とし穴もあります。

例えばH21年度経営情報システム第18問
システムテストの設計手順に関する問題memoでした。正答率がEランクだったことから、多くのSEの方も引っかかったのではないかと思われます。
a.テスト項目に優先度と重要度を付け、実施すべきテスト項目を絞り込む。
b.テスト項目とテストケースの関連を明確にする。
c.テスト項目を確認する手順とテストデータを決定する。

私の実務では「a→b→c」のように実施します。
リソース(要員と時間)に限りがあるので、全てのテスト項目が実施できない場合は絞込みを行い(a)、絞込みをかけた中で網羅性を確認し(b)、テスト手順と必要なテストデータを用意する(c)がシステムテスト設計の手順なのですが、正解はa→c→bannoyでした。

このように実務と理論とが必ずしも一致するわけではないsweat01ということに注意が必要です。

しかしこのポイントに気をつければここも稼ぎどころshineといえるでしょう。

あとは実務で関連のないところ(プログラム言語や開発手法など)をしっかり押さえましょう。

4.経営情報管理とガイドラインはさらっと
この辺は実務と関連性が薄い分野でもあるので、用語だけ押さえて深入りはやめましょうITILやISMS、SLAやSaaSなど実務上関連がある部分をキッチリ押さえて、他の法律などはテキストに出てくる用語を中心に押さえておけばいいと思います。この辺は半分取れたらOKgoodという認識でよいと思います。


5.統計解析はスルーで
経営情報システムで毎年言われるのが統計解析はスルーです。
非常に専門性が高く難解である割には報われない領域ですsweat01。過去6年は必ず2問出題されているのですが、定番の問題がなくいつも正答率が低いdownです。

2問(8点)出題されて4択ですから、適当に選んでも得点の期待値は2点です。統計解析を頑張って正答率を上げてもup上積みされる点数は正直微々たる物ですsweat01。であれば、他の領域もしくは他の科目に力を注いだほうが効果的flairです。
ちなみに私は、統計解析に関して基本テキストを一度も読んだことがありませんcoldsweats02。確か講義でも飛ばしたと思います。

参考までに過去6年間の統計解析の問題の正答率を掲載します。

ごらんのとおり殆どの問題がDまたはEランクです。たまにBランクの問題があるのですが、この場合は統計解析の知識というより、確率や期待値などの知識で解ける場合が殆どです。

6.まとめ

SEにとっては経営情報システムは非常にくみしやすい科目で、それなりの知識があれば合格点(6割)は充分確保できると思います。あとは更に学習時間を確保して点数の積み上げを狙うか、合格点が取れればOKとして他の科目(特に苦手意識がある科目)に集中するかは、各自の戦略に沿って計画すれば良いと思います。
但しH21年度のように、SEでも足きりを食らうようなケースもあるので、くれぐれも油断をしないように・・・bleah

by wacky

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【情報】SEのための情報講座”へ7件のコメント

  1. イイダコ より:

    Wackyさん、追加のコメントありがとうございます。
    私もTACに通っていますので、答練の結果と合わせて講師に相談したいと思います。

    科目免除のことばかり気になっており、情報以外の科目の出来具合を考慮していなかったです。

    答練の結果からすると、情報も受けたほうがよいのではないかと思いました^^

    大切な気付きをありがとうございました。

  2. wacky より:

    六さん
    貴重なご意見ありがとうございました。
    確かに、診断士にはジェネラリストとしての資質を求められますので、得意科目を伸ばすよりも苦手科目を減らすことが重要だと思います。ですので、六さんのご指摘のとおりと思います。
    ただ、「診断士1次試験を合格する」ということが直近の目標になると、得意科目で確実に点を稼ぐことも重要になってくるのではないかと思います。
    いずれにしても、各自の置かれた立場や今後の目標などにより、科目免除をどうするかが決まると思いますので、私の記事の中では結論を明らかにしなかったことご了解ください。

  3. wacky より:

    イイダコさん
    もし受験校に通われているのなら、講師に相談することをおすすめします。その際には他の科目の答練結果なども合わせて持っていくと、よりよいアドバイスを受けられると思いますよ。
    それでは頑張ってください。

  4. より:

     合格したあと独立することを視野に入れるなら、既にほぼ知識のある「情報」に時間は割かず、他の六科目を精進するのが吉ではないでしょうか。
     不足している知識は、どんどん補充したほうがいいです。

  5. イイダコ より:

    Wackyさん、素早い返信ありがとうございます!!

    科目免除を行うかについてはもう少し考えて検討してみます。

    どうもありがとうございました。

  6. wacky より:

    イイダコさん
    早速のコメントありがとうございます。
    科目免除を行った場合はイイダコさんの仰るとおり、「6科目の総合計で平均60%以上でかつ40%以下の科目がない」が合格の要件になります。
    総得点600点の60%ですので360点以上、かつ1科目も40点未満とならないことが合格要件になりますね。
    ちなみに足きりの基準は40%未満です、念のため。
    科目免除するかどうかは充分に検討してください。自身のメリット・デメリットによりますので。
    それでは勉強頑張ってください。

  7. イイダコ より:

    Wackyさん、はじめまして。
    イイダコと申します。

    科目免除について質問があります。
    私も応用情報処理試験の資格を持っています。
    もし、経営情報システムの科目免除を行った場合、他の6科目の受験となります。

    その6科目受験した際の合格基準についてですが、「6科目の総合計で平均60%以上でかつ40%以下の科目がない。」というのが合格基準になるのでしょうか?

    それとも1科目でも科目免除を行うと、その他の科目は科目合格のような扱い(どの科目も60パ%以上で合格)になるのでしょうか?

    すみませんが、よろしくお願いします。

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