しっかり自分で考えて合格 ~紫雲和尚さんの場合~

こんにちは。3215です。
今日は節分。
季”節”を”分”ける立春の前日です。
僕の小さいころは家中に豆を撒いたり、年の数だけお豆を食べたりしてましたが、最近は処々の思惑で恵方巻を食べる習慣が全国でも見られるようになりました。
今年の恵方は西南西とのこと。
今日の合格体験記はそんな節分にぴったり?なハンドルネームの紫雲和尚さんです。

寄稿ここから

この一発合格道場の愛読者である、紫雲和尚と申します。40代半ばになってしまいました。
地方金融機関に勤務しております。
中小企業診断士を目指した動機は、

  • 金融機関勤務にも関わらず大学の専攻は教育心理学で、若気の至りで「実学は社会人になってから!」」と経済学や経営学という実学系の学問を教養過程でも積極的に選択しなかったこと。
  • 社会人になっても業種がらどうしても企業を「カネ」の面のみで見てしまう自分をレベルアップし、現在の最新経営のやり方を地元のやや田舎の中小企業の社長さんたちに還元するべく、お役にたてる知識を仕入れたい、

と思ったのが理由でした。
なお、この経済学・経営学に関わるという目標は図らずも1次不合格であったため、どっぷりと付き合うことができました(笑)。

1.動機付け
2013年5月に、

  1. 転勤して半年以上過ぎ通勤時間往復2時間がもったいなく思えてきたこと
  2. プライベートのごたごたが収まり心理的にも余裕ができたこと

からおそばせながらTAC出版の通称「スピ問」を7冊買い求めることから始めました。
スタートが遅いということもあり、当初

  1. 悲壮感を持って勉強しない
  2. 時間より量、量より質

ということを考えた記憶があります。

  1. 「この試験に受からなければ俺はダメだ」とか思わないで、ゆったりと自分を客観視しながら、
  2. スタートも遅かったんだし1発で合格したいけれどそうならなくても、「おっさんの場数力を最大限に活かそう」=何事も経験とのリンク付けをしよう

と考えておりました。

この試験を受ける人間の中では、自分は中小企業の社長と接する機会は私は多い部類に入るはずだ!という意識は強烈にありました。
なので、えらっそうな言い方ですが、あくまでこの試験は通過点、その先の社会に役に立つ人間への第一歩と考えておりました。
勉強時間はいま計算し直すと密度は濃かったですが、1回目の1次試験は足掛け4ヶ月で270時間くらいかなあと考えております。

2.1次試験の勉強
1度目の2013年は、
経済×、財務○、経営×、運営○、法務○、情報○、中小○
の5/7の科目合格。(経済36点だったが、自己採点後放置し、4点のかさ上げを知らず2次合格後採点してみたら419点だったのは、ちょっと笑えました)
ここから、真剣に取り組み始めることになりました。
ここで考えたこと

  • 1次は2教科しかなく、また自分にとっても苦手な経済・経営を克服するいいチャンスである。2014年度は、経済は易化、自分の得意の財務は難化するだろうから、財務の保険受験はせず2教科の徹底底上げをする。(当然難化しても、きちんと取れるだけのスキルを、持つ)
  • 2教科だけなのだから、2次試験の知識も必要だから幅広い知識を求めよう、特に経営学は2次も関連深いので専門本を読み漁ろう。

と決めました。

4月終わりの2次模試を受けてみたかったので、2次対策本を4月単月でやり(但し模試はD判定)、5-7月の3ヶ月で2時間×30日×3ヶ月+α=200時間くらいだろうかと思います。

勉強の仕方はひたすら過去問。
プラス経営で労務関係の問題が苦手だと感じていたので、社労士のテキストをブックオフで100円で仕込み、ネットの「岡野の無料社労士講座」(余談ながらこのサイトは他の資格試験にも十分使えると思います)を労務関係法のところのみ回しました。
結果、労務関係は簡単なのもあったが全問正解でした。
過去問13年分はひととおり、うち7年分は2回転させましたが、経済で過去問そっくりの問題が出ました。
このお陰で、経済、経営とも68点と納得できる点数ではないものの、1次通過を決めました。

3.2次試験の勉強
まず考えたこと

  1. もうここまでやって来たので、独学で突っ走ろう。ただ受験校に比べたら情報も限定的なので、アンテナを高くネットが中心になるが情報には貪欲になろう。
  2. ただ、受験校に比べればコストは1次通過まで非常に安く済んでいるはず、だからテキスト等はあまりケチらず、買い込もう!
  3. 勉強のピッチを1.と共に十分に練ろう

ということで、以下の通り実践。

①についてはお世話になっているこの道場の記事ほか、名古屋で主催している自主勉強会に7回ほど参加。
いわゆる「ペースメーカー」としての役割を担ってもらう。
②については、色々な本を買い漁り、中には外れもありましたが、
最終的には「合格者の頭の中にあった全知識」をバイブルとして使いました。

「ふぞろい」も3冊揃え「合格者(中略)ノウハウ」も購入したもののテクニカルな解答スキルは自分には合わないような気がしました。
また、事例Ⅱの試験委員が書いている鉄板本「スモールビジネスマーケティング」他2冊も買い、読みましたが、今回の試験にはあまり役にたたなかったような。。。
自分自身の勉強のピークを10月初旬と定めていました。
これは、

  • 自分は追い込みがきかない人間であり
  • 直前詰め込みは苦手な人間であること
  • 知識を詰め込んでから頭の中で「醸成させる」期間が必要な人間

このように「自己分析」したうえで定めていたのです。

この試行錯誤を繰り返しているなかで、わかってきたこと、それは

持っている知識をベースとして、与件文、問題文を読み込み、それを素直に解釈して解答用紙に置いてくるだけ

ということを中盤戦で悟り始めました。
この後、知識の引き出しを増やすべく「全知識」の読み込みを何度も行いました。

それを元に自主勉強会にて添削+情報を受け、過去問5年分は5回まわし、13年分はひととおり解いていました。

時間はあまり意味がないと思うのだけれど、改めて計算すると
8月:60時間
9月:90時間くらい?
10月:休日6日×平均6時間=36時間、平日12日×平均3時間=36時間。
10月は同僚の転勤の歓送迎会祭りがあり前半は勉強ダメダメ、3連休の中日10月12日に尿道結石を患い救急車で病院へ担ぎこまれ点滴→次の日寝たきり→その後ペースダウン。。。
ということで、結局トータルすると220時間くらいになるのかなぁ。ただ勉強のピークを10月初旬ころに定める、というのが結果的に結石によるモチベーション低下対応に幸いしました。

4.これから合格を目指す方へのアドバイス
勉強について一言で言えば、勉強の仕方、考え方などを
「自分で徹底的に考える」
ことが一番大事なのではないかと。誰かのスキルの物まねや、パクリでは予想外の問題に対応できない。
これはどんな試験にでも共通することだと思う。また、私のように直前期に急病などが入った時のこと、試験での振る舞い方などの脳内シミュレーションを、みっちりしておくことが、大事かと思います。

寄稿ここまで

紫雲和尚さんの体験記を拝読すると、要所要所でキチンと自己分析をされてから、自分の今後に向けて進んでいらっしゃるのが印象的です。
あと、「独学」と言いながら、このブログや自主勉強会など活用できる「外部サービス」をフル活用している点ですね。
特に二次試験はブラックボックスなところが多々あるので、「新しい情報」や「他人からのフィードバック」というのは対策にはとても有効です。
その上で、ちゃんと「自分で徹底的に考える」こと。
情報は大事。しかしその情報の海に溺れることなく、皆さまも自分をしっかり持ってご対応ください。
紫雲和尚さん、ありがとうございました。

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