【合格体験記】常に自己を見直す姿勢~まつりさんの合格体験記~

みなさん、こんにちは。

2015年もあっという間に2週間が過ぎました。年始の雰囲気もすっかりなくなり、お仕事に勉強に忙しい日々をお過ごしだと思います。寒さが厳しい時期ですので、体調管理にはくれぐれも気を付けていきましょう。

本日は勉強に対して常にご自身の姿勢を見直しを行いながら、見事合格を果たされたまつりさんの合格体験記を紹介します。

   寄 稿 こ こ か ら   

(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ

大学でかじった程度の経済学や簿記3級で少しだけ勉強していた会計の勉強を本格的に勉強したいと考えていたところ、中小企業診断士という資格があることを知りました。本屋でパラパラ参考書をめくってみたら、半分くらいは知っている_(≠理解している)ので、とりあえず勉強を開始してみました。診断士の存在を知ったのがなんと5月。ほとんど時間もなかったこともあり、最初は本気で合格をめざすつもりもありませんでした

(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

学習開始時の得意不得意科目をまとめるとこのような感じです。
得意=、普通=、苦手=

科目 評価
経営
財務
運営
経済
情報
法務
中小

経営
大学で勉強していたから少しは知っていた。人事系以外は一通り聞いたことがあるレベル。経営理論の本は、ドラッカーとかの流行もあり好きで読んでいたこともある。

財務
簿記3級を10年前取得したが、貸方借方、基本的な仕分けも満足にできないほど完全に忘れていた。

運営
前職のSE時代にコンビニや店舗システムの開発保守に携わっていたため、店舗運営の部分は結構イメージがついた。POSとか流通システムなども親しみがあった。

経済
10年前に経済学部を出た・・・が、ほとんど何も理解していない。IS-LM曲線とか、なんとなく聞いたことがあるレベル。

情報
情報処理試験の資格所有のため、基本的にはマスターしているはず。

法務
全くの素人。

中小
全くの素人。


(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット

●1年目
TACのスピードテキストとスピード問題集は一通り揃えて以下のように実行。
・平日毎朝1時間くらいカフェ勉強
・昼休みもテキストを読むくらい
・土日のどちらかは2~3時間学習

●2年目
・上記+GWから予備校、1次直前~2次受験までは自習室利用。自習室では、平日朝晩1.5時間、土日で合計8時間。

一番意味の分からなかった財務会計を攻めるため、簿記2級の勉強を始める。6月の試験に本気で受かるつもりで開始しました。これは中小企業診断士に合格する、という意味ではあまり効果がなかったと思います。しかし、この合格体験記を書いている段階で、大いに会計に興味を持った自分がいます。簿記2級のリベンジを目指している自分がいることは非常にプラスであると思います。

4月中旬ごろに特に経済、財務に独学に限界を感じ始めましたわからないことだらけでこのままやってもだめと直感し、TACの門を叩くことにしました。最初に経済の補講講座を受講したところ、これがとてもわかりやすく、そのまますべての科目の完成答練の授業に申し込むという術中にはまりました何度も復習できるDVDのコースと迷いましたが、最終的に通学コースを選択しました。理由は講師への質問をダイレクトにできることが決めてでした。

(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

受験回数
1次試験2回(1年目2科目、2年目5科目合格)
2次試験1回

学習時間(超概算)
1年目
1次試験-108時間

2年目
1次試験-300時間
2次試験-220時間

自宅で集中できない性質なので平日は出勤前と退勤後のカフェ勉。2年目に予備校に通いだしてからは、授業をペースメーカーにして、次の答練ですこしでもいい点を取るために予習復習。2年目の1次直前期は通勤ルートの自習室に投資し、その元を取ることもモチベーションにして朝晩こもって勉強。特に自習室を利用したことで、毎日重いテキストを持ち歩くことから解放されたことと、勉強する場所が固まったことで生活にメリハリができました

(5)合格までの学習法

①1次
予備校のメソッドとモチベーション維持効果は大きかったと思います。その際、独学で一通り勉強をしておいた経験により、自分自身の得意・不得意の分類を持った上で受講していたことが相乗効果となったと思います。

②2次
TACの2次直前パックを受講。これを基準に予習復習。不足する知識を補充しながら、文章力を補強のため日経春秋の要約を毎日行いました。また、事例Ⅳ対策で、間接法CFや経営分析、財務諸表の理解をすすめるため、関連する書籍を読みました。2次については、TACの情報では不足していると感じ、一発合格道場の記事を大いに活用させていただきました。多面的に情報収集し、取捨選択できたことは非常に有益でした。

(6)学習時・受験時のエピソード

1年目の1次試験は、超短期間の準備の割には、科目間の難易度差もあり、予想外の健闘2科目が科目合格、2科目が50点台後半。特になんだかよく分からなかった財務会計が59点でとても悔しい思いをしましたが、2次試験のことを考えると、この段階で受かってなくて良かった。結局2年目一番勉強したのは財務会計及び事例Ⅳでした。

2年目、1次試験2教科目の財務会計は超難易度高で、足切りも覚悟しました。戦う気概を失いそうになりながら戦ったが、諦めなくて本当に良かったと思います。翌日の自己採点が一番ドキドキした瞬間でした。結果、全教科60点以上で合格。1次を通ると思っていなかったので、合格の喜びもつかの間、翌日の2次試験対策セミナーに参加しました。そこで、「今度は1次試験合格者母集団の中で勝負になるためには休む間はない」と告げられました…しかし、この時がはっきり合格を意識し、本当に合格したいと思った瞬間でもありました。

2次試験まで、道場ブログに従い、48事例程度はやったと思いますが、合格点を取れた答案はほぼゼロでした(自己採点結果)。が、ストレート生(厳密には違うけど)は極論本番中まで実力が伸びるという言葉を信じ最後まで頑張りました。…が、やはり事例Ⅲ、事例Ⅳで大苦戦。普通に足切り濃厚と思っていいました。合格発表の日には来年の勉強プランを考えていたので、自分の受験番号を見たときは10回くらい見直してもまだ信じられませんでした。


(7)これから合格を目指す方へのアドバイス

診断士の試験は、科目も多く、内容も多岐に渡るため長い道になることは間違いありません。しかし、一度やると決めて勉強を始めると、興味深い内容が多く勉強自体が楽しくなると思います。社会人であれば、自分の仕事に多少なりとも関係する知識を学ぶので、単なる勉強ではなく自分の経験や現状とリンクする知識を得ることができるのでオススメです。(←この文章は、合格発表前に書いています。合格まで辿り着けなくても勉強したこと自体に既に価値があると考えています)

   寄 稿 こ こ ま で   

まつりさんの寄稿文から私なりに抽出したエッセンスは2つあります。冷静な自己分析と勉強に対する真摯な姿勢です。

寄稿文を拝見して、過大評価も過小評価もせず、冷静に自己の分析を行える方だと感じました。ご自身の現状を正確に把握し、目標達成のために何をすべきか行動に移したことが成績向上につながったのではないかと思います。また、知識を得るということに対して労を惜しまず真面目に取り組まれる姿勢が長丁場である診断士試験を乗り切るための原動力になったのではないかと思いました。きっとこれからも様々な勉強に取り組んで行かれる姿が想像できますね。

まつりさん、寄稿ありがとうございました。

Oz

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