経営分析の基本 ~学習開始当時、私は何もわからなかった~

メリークリスマス!

フォルゴーレです

二次試験に合格された皆様、口述試験お疲れ様でした完全に沈黙してしまった方以外は、きっと合格している事だと思いますので安心して年越しを迎えて下さい

 

さて本日は財務諸表の読み方、経営分析について考えてみたいと思いますサブタイトルにある通り、学習開始当時の私は本当に何もわかりませんでしたそんな人間ですらなんとか理解できるようになりましたポイントとコツを抑えて理解を深めて頂ければ幸いですおそらく、基本的な内容になると思いますので財務会計が得意な方は読み飛ばして下さいね

 

二次試験の事例Ⅳでも出てくる経営分析ですが、一次試験でも問われた事もありますので確認してみたいと思います!

 

そもそも経営分析を行う目的は何か

簡単に言うと財務諸表を使って企業の収益性や支払い能力を見極める方法の一つです。また、そこから投資等の意思決定や問題点の抽出に役立てる事ができます株式を公開している企業は、企業内部だけでなく投資家などのステークスホルダーからの分析を受ける事もあります。

では具体的にどのように行うのか

まずは自社の数値を元にその他の数値と比較を行います比較対象は、

  1. 同一企業の期間比較(ex.3期と4期を比較)
  2. 特定の同業者との比較
  3. 業界平均値との比較(実務補習では業種別審査辞典という物を使うことがあります。)

 

実際に私が参加した実務従事では次のような順番で行いました

 

  1. 数値の計算
  2. 比較
  3. 問題点のあぶり出し
  4. 改善策の提案

 

おそらくこの順番が一番スタンダードなのではないかと思います。

第1工程の数値の計算ですが、経営指標と言われるものはたくさん存在します。しかし、あくまで診断士試験に登場する経営指標はある程度限られてきます!切り口は3つです!

 

1、収益性

 

収益性は企業が投下した資本に対してどのくらいの利益が獲得できているかを示す指標です。代表的な指標としては次の通りです

 

  • 総資本経常利益率
  • 総資本事業利益率(ROA)
  • 自己資本利益率(ROE)
  • 総資本営業利益率
こんな所でしょうか?さらに二次試験の財務分析では売上高営業利益率、売上高経常利益率等を比較する事も多いです

2、安全性

 

安全性は企業の支払い能力を分析する指標です。安全性には短期安全性と長期安全性があります。短期安全性はその名の通り、短期的な支払い能力を見極めます。流動資産及び流動負債を分析する為、売掛金や買掛金、現金・預金、棚卸資産、短期借入金等が対象になります。代表的な指標は次の通りです

 

  • 流動比率(流動資産÷流動負債)
  • 当座比率(当座資産÷流動負債)
流動資産>流動負債、当座資産>流動負債、であることが望ましいです。因みにですが、流動比率は良好だが、当座比率が良くないという場合は在庫(棚卸資産)が過剰だと捉える事ができます
次に長期安全性は、設備などの固定資産がどの程度、自己資本で投資ができているかという事を分析する指標です。どの程度借り入れや社債の発行を抑えらがら設備投資ができているかという事でもあります。代表的な指標は次の通りです
  • 固定比率(固定資産÷自己資本)
  • 固定長期適合率( 固定資産÷(自己資本+固定負債) )
どちらの数値も100%以下が望ましいと言われています。
それ以外の数値としては、自己資本比率(自己資本÷総資産)や負債比率(負債÷自己資本)なども重要です

 

3、効率性

 

その名の通り資本や固定資産に対して売上高を上げられたかという事を分析します。分子は売上高になる事が多く、単位は『回』になります。代表的な指標は次の通りです

 

  • 総資本回転率(売上高÷総資本)
  • 棚卸資産回転率(売上高÷棚卸資産)
  • 有形固定資産回転率(売上高÷有形固定資産)

 

これら効率性のの回数は多い方が効率が良好です。分子が売上高なので当たり前と言えば当たり前ですね

 

これらを踏まえ、実際の試験対策としてどのような事を理解していればよいのか

 

一次試験の財務会計を受験される方は、①指標の計算式の理解、②指標の数値が高い時と低い時の優劣、を理解している事が求められます二次試験を受験される方はそれらに加えて、比較すべきポイントを見極めるスピードが求められます

 

私が二次試験の財務分析を行うときは、まず一番最初に分子か分母になり得る数字の中から同じくらいの数字を探し出しますそこから比較すべき数値を考えていきます。例えばですが、売上高が同じだったら経常利益や営業利益、有形固定資産、自己資本の数値を確認します。流動負債が同じだったら、流動資産や棚卸資産の確認を行います。固定資産が同じだったら、売上高や純資産、固定負債の 確認を行います。

 

診断士試験は所詮はヒトが創ったものです。解くヒントは必ずあると思って診てください

 

経営分析は実務従事等の実際の場面でも用いられる手法です少しでも理解を深めるお手伝いが出来ていれば幸いです

 

さて、私フォルゴーレの年内の投稿は今回が最後になりますなんとかローテーションをまもる事ができました少しでも誰かのお役に立っている事を勝手に信じながら、来年以降の皆様のご活躍を心よりお祈りしております

 

それではまた

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下記は合格体験記の募集要項です!どしどしお待ちしております!

◆募集要項◆

対 象:H26年度2次試験合格者および筆記試験受験者(未合格者)
⇒ 年齢・受験年数・学習スタイル等一切不問
原稿量  :自由。目安として最高2,000字(原稿用紙5枚)程度
特典   : 「一発合格道場」ブログ上で随時公開。
応募方法 : webmaster@rmc-oden.com までメール

※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。

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