二次試験をたまたま通過できた理由を考える

こんにちは。ハーンです。

いよいよあと1週間後に二次筆記試験の合格発表ですね。

おそらく次回の記事は、合格発表後ということで、口述対策が中心になると思います。そうした中、前々回で二次試験の記事は最後と思っていましたが、改めて二次試験について、思っていることをつらつらと書きたいと思っています。(今回も、論理的な根拠がなく感覚論で好き勝手なことを記させていただきますので、ご容赦ください)

 

◆二次試験は難化している?◆

まずは、事例Ⅳについては、ここ数年は傾向が変わり(特に昨年は200%定率法とか品質原価計算とか、王道から外れた内容であった)そういう点では難化というのは何となく理解できます。

一方、事例Ⅰ~Ⅲについても、道場の記事だけでなく、受験校の先生のブログなどでも、与件の抽象化で知識を足すなり、背景を読み取るなりしないと解けない問題が増えているといったコメントを拝見します。

 

私自身、ほぼ独学に近い状況で二次試験の対策をしていたこと、対策期間が2ヶ月強と短かったことからか、過去問を解いていった限りでは難易度の変化を感じなかった、というのが正直な感想です。

一つには、過去問を古い方から解いていったため、難易度の上昇と自分の実力UPが一致していたために、難易度の変化を感じなかったのかもしれません。

とはいえ、それだけではない気がしています。

 

◆たまたま合格に理由はないのか◆

たまたま合格=運が良かったから。確かにそうですが、本当にそれだけでしょうか?スト合格者に共通項はないのか、あるなら何を身につければいいのか、ってみなさん考えるでしょうし、知りたいと思うのが自然だと思います。

 

共通項があるのかどうかと問われれば、「分からない」というのが正直な感想です。スト合格者=地頭が良い?って聞かれることもあるのですが、うーん、それも違う気がします。勉強ができる秀才タイプが多いかっていうとそうばかりでもない気がします。

(私がそうでない、ということだけだったらゴメンナサイ)

 

そこで私が思うこと。スト生に限らず、診断士試験の合格者と話をしていて思うのは、「洞察力が高い方が多い」ってことです。

 

◆課題解決力とは◆

話は変わりますが、私が昨年受けた実務補習で聞いた話です。

実務補習の指導員の先生が、独立するときに先輩診断士に、「診断士として最も重要なことは何ですか?」と聞かれたそうです。

それに対して、先輩診断士の方は「課題解決力」とお返事されたそうです。

 

診断士としてはもちろんなんでしょうけど、この試験自体で問われているのも「課題解決力」って気がしています。

 

私見ですが、課題を解決するための一つの方法として

①まずは事実関係を正しく認識すること(問題の認識とその原因など)
②一定の仮説を立てつつ、解決策を考えていく
③解決策を実行して結果を検証する

ということが必要であり、

 

課題解決に必要な能力として

①事実を正しく認識する力
②背景を読み取る洞察力
③行動に移す実行力

といったことではないかと思います。

 

◆二次試験難化への対応◆

以下は仮説の一つにすぎませんが・・・

もし、事実を正しく認識し、洞察する能力があったとするならば、前述のような二次試験の難化に比較的自然に対応できるのではないか、って気がします。

なぜなら、与件から事実関係を(速くかつ)正確に認識した上で、与件が抽象化しても背景を洞察しながら(決して空想ではない)解答を導いていくことができると思うからです。

 

診断士として求める能力が「課題解決力」にあって、二次試験が受験生に対してその能力がある「原石」かどうかを見極めるものだとするならば、主に「客観的事実を正しく認識する能力」と「洞察力」という二つの能力が問われている、そのために現状の形式を取っているのではないかと思いました。

 

◆余談ですが◆

この記事を書いた理由ですが、どうすればスト合格できるのか?とか短時間で合格するためには?という質問をいただくことが意外にあるからです。いくら、たまたま合格だったとしても「運が良かったから」では、そこで終わってしまいますし、その答えを質問される方は求めてないでしょう。

よって、正しいかどうかは全く分かりませんが、自分なりの考えをお話しすべきだと思いました。

 

頭が良いとか勉強ができるといったこととは違う気がします。抽象的かもしれませんが、私としては「客観的事実を正しく認識する能力」と「洞察力が高い」と早く受かりやすい、すなわちたまたま合格を捕まえやすいのではないかと感じています。

(あくまで、実例の一つとしてお考えください。)

加えて当日の体調等、コンディションがそれなりに良かったことがあげられると思います。

 

◆洞察力はどう身につける?◆

正直、これが難しいんですよね。私の経験ですと、

・自分の想いとかに左右されず、まずは事実を直視する
・教わるより前に、自分で考えてみる
・考えるにあたって、なぜ?を繰り返す
・感覚論で進みそうになった場合、客観的事実を振り返る

ってな感じですかね。この繰り返しが洞察力を高めてくれる気がします。

これについては、ゴメンナサイ、正直に言うと適切な答えを持ち合わせていません。むしろ良い方法があれば、私が知りたいくらいです。

ただ、これって診断士の勉強というより、むしろ普段の仕事や生活の中で伸ばしうるというか、むしろそっちの方の機会が圧倒的に多い話だと思います。

特に勉強する以外の時間、少し意識してみてはいかがでしょうか。

 

◆今日の要旨◆

・二次試験のスト合格、運以外の要素があるとすれば、「客観的事実を正しく認識する能力」と「洞察力」の面で長けていた、ということが考えられるのでは。あとは当日のコンディション。

診断士に求められるものが課題解決力だとした場合、その源泉となる能力として「客観的事実を正しく認識する能力」と「洞察力」が考えられる。

・こうした能力を伸ばすためには、事実を直視し、自分で考え、なぜを繰り返すというプロセスが必要だと考える。

・この能力は、診断士の勉強というより普段の仕事や生活でこそ伸ばせる機会があると考える。

 

もうすぐ合格発表。二次試験を受験された読者のみなさまの合格を心から祈っております

 

最後までお読みいただきありがとうございました。ハーンでした。

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