二次試験について思うこと

こんにちは。ハーンです。

二次試験が終わって、10日ほど経ちましたね。

一次試験が終わった後は、二次試験対策の記事が必然的に多くなったと思います。その二次試験も終わり、試験が終わった後にやることとして、「再現答案の作成」「家族との時間を大切に」といった記事も最近は多かったですね。

一方、口述試験までは少し時間があります。

受験生のみなさまが、一息ついたこの時期は執筆者も最もフリーに記事が書きやすい状況ではないかと思います。

前から二次試験が終わった後に、自分なりに二次試験について思うことを記したいと考えていましたので、今回はつらつらと思うことを記させていただきます。(ゴメンナサイ、役に立たない記事かもしれません)

 

◆二次試験の勉強は楽しい?役に立つ?◆

私の場合ですが、一次試験の勉強と比べて、二次試験の勉強は正直楽しく感じました。もともと座って講義を聞くことや反復継続して暗記するというのが苦手だったため、一次試験の勉強は、それなりにきつく感じたこともあったと思います。

もう一つは、一次試験に対して、所詮は理論。という思いこみがあり、実践的でない=結局役に立たないという思いからモチベーションを維持するのが大変でした。

それに比べて、二次試験の学習を始めた当初は、開放感を感じました。与件という枠はあるものの、企業の経営課題についてアドバイスをしているんだという感覚があったためです。

うん、一次試験と比べて、二次試験はさすがに実践的、こっちの方が先々役に立つんじゃないか、そんな感じを持っていました。

 

◆二次試験の学習、そして実務補習を経て◆

スト生でも二次試験の学習が進んで、試験直前になってくると、聞かれたことに答える、自分なりの型ができてきたりします。それは人並み答案というものに近い(リスク回避して人並みにダウングレードするレベルには達しておらず、自然に一定レベルの答案が作れるレベル)ものが作れる状況になっているんだと思います。

ただし、これってコンサル能力が向上しているわけではないんですよね。

その当時、そんな風にも思うようになってました。

向上したのは与件を読んで、きっちり設問を理解する能力、そしてそれをアウトプットする能力ということですね。

これって合格要件そのもの、診断士試験が、コンサル能力でなく診断士としての基礎能力を図る選考ってことそのものだと考えます。

 

話は変わりますが、診断士試験に合格すると、多くの人が合計15日間の実務補習を受けられると思います。私も、実務補習を受けました。その実務補習ですら二次試験の学習成果を使ったかというと・・・正直??って感じでした。

課題解決に当たって、人の話を聞いて状況をきっちり把握する(自分の想いを書く前に与件をしっかり読む)という姿勢を作るには役に立ちましたが。

 

逆に一次試験で学んだ知識のうち、本当に基本的な事項の方が役立ちました。例えば経営戦略ならアンゾフの成長ベクトルとか人事ならマズローの欲求段階説といった話の方が、報告書の一部資料くらいにはなるし、進むべき方向性を導く出発点になった気がします。会社の仕事においても、こうした知識は、頭の整理をする、あるいは社内説明のバックグランドになっている気がします。

 

こういう比較に意味があるのかわかりませんが、実務補習あるいは社内診断士としての会社の仕事において、一次試験で得た知識の方が二次試験の学習より役に立っている感じがしています。

 

◆二次試験は理不尽な役に立たない試験?◆

二次試験は、合格の基準は分からないし、受からないとなれば実力はあるのに何年やっても合格しなかったりします。ここまで書いたように、二次試験は合格の基準が分からない理不尽な、加えて先々にあまり役に立たない試験なんでしょうか?

私は批判覚悟で申し上げると、ある意味ではそのとおりだと思っています。ただし、

試験の目的はあくまで選考。受験者の役に立つ、立たないは二の次。

本来は活かし方があるのかもしれないが、それを私が知らないだけ

ってこともありますから。

 

そうは言っても、私と同じように思っている方もみえると思います。そういう方に敢えてお話ししたいのは、「そういう試験ならなおさら、早く合格する!」ということ、今日のお話の本旨です。

 

◆真の実力者とは◆

こちらの記事は、二次試験の合格者別の階層をうまく表しているなと思っています。私自身が「たまたま合格組」の最たるものだったからこそ思うのですが、一次試験の自己採点で合格点があってから二次対策を始めたスト生は、二次試験の対策を完璧にするには時間が無い。一方、二度目の挑戦となる多年度生にとっては、合格実力というレベルに達するだけなら時間が十分すぎると思います。

時間があると、どうしても細部・各論・テクニックという部分に入り込みやすいのは、日ごろの仕事でもよくある話。時間があって完璧を狙うがゆえに、費用対効果を考えれば割に合わないこともやってしまい、一方で本当に大事なことが欠落してしまうということもあるかと思います。

もし、今回、二次試験に残念ながら不合格となられた方は、ぜひともここにある「真の実力者」を目指して、来年こそは合格していただきたいと思います。

 

◆自分なりのプランづくりを◆

私は昨年、二次試験が終わった後、不合格を想定して次回は確実に通るためにどうすれば良いかを考えていました。仮に二次試験が残念な結果となった場合、これからの1年弱をどこに力点を置いて勉強するのか、戦略というかビジョンを作ることが必要だと思います。私の場合、詳細を詰めて実行することはありませんでしたが、自分なりに以下のようなことを今の時期は考えていました。

 

最も手応えが分かるのは事例Ⅳ。よって、頻出論点をきっちり押さえて、ケアレスミスが出ない水準の実力をつける。(仮に難問でできなかった場合でも致命傷は絶対ないレベル)

事例Ⅳを得意にしたうえで、事例Ⅳに頼らないプランニングをする。事例Ⅰ~Ⅲは、完璧を目指して本質を忘れて細部、テクニックに走ることの無いよう、マクロ視点を大切にして学習する。

・上記のプランに合致した受験校を選択する。

 

以上、言いたい放題の記事でゴメンナサイ。

今回で二次試験の記事はおそらく最後になると思います。いずれにせよ、合格発表の後は、合否にかかわらず診断士を目指す以上、それぞれ新たな戦いが始まります。

それまでの時間を有意義に過ごしてください

 

◆今日の要旨◆

・合格基準がわからない、実力通り?の結果にならない、ある意味理不尽な?二次試験を早く通過するためには、真の実力者になるよう努めること。あと1年近くあれば十分可能。そこへどう到達するかを、いろんな情報をとって戦略・ビジョンを考えることが大事。

・今後も診断士を目指す以上、合格発表の後は、その結果に応じた新たな戦いが始まることとなる。それまでの貴重な時間を有意義にすごしてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。ハーンでした。

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