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こんにちは。3215です。

本試験前、最後の週末も終わって、いよいよあと1週間ですね

いつも書いてますが、二次試験は一次試験以上に「当日のコンディション」が大事です。

当日は一次試験の点数も、模試や演習の結果も一切関係ありません。

「四つの事例に対して」
「試験日当日に」
「自分が『回答(誤字ではないです)』した」
「成果物(答案)」

のみで合否は判定されますので、体調管理等には特に留意してくださいね。

今までどんなにできていなくったって、本試験当日に「神が降りて来る」こともあるのです。

逆に、これまでの経過がうまくいっている人ほど「死神が降りて来る」ことが多いのも、この試験の特色?だったりします。

この「死神が降りて来る」ってどんな感じなんでしょう?

ここで少し、僕が実際の本試験でやってしまった失敗談を恥を忍んでご披露いたします。

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2011年(H23)10月23日

前年、初めての二次試験に大惨敗を喫し、捲土重来を期す2回目の二次試験。

今年ダメなら、また一次からやり直し…。

しかし、9月の二次模試はベスト20位内(!)、予備校の演習も順調に推移して周囲の人から「3215さんは大丈夫でしょー」とか言われてた。

そんな「受かって当たり前」的な雰囲気が実はとても嫌だったのですが、自分でも「それだけ言われるんだから、きっと大丈夫」と自己暗示をかけてた。

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事例Ⅰ 第2問
厳しい競争を展開している医療品業界にあって、新製品や新規技術の開発は極めて重要である。しかし、そうした中で、A社では、自社開発した技術の特許をあえて出願しないこともある。その理由として考えられることを、100字以内で説明せよ。

与件文を読む前の設問解釈の時点で、

あぁ、知識系の問題だわ。

・「特許をあえて出願しない」のは「営業秘密として保持したいから」かな?
→特許の意義の一つとして「一定期間の独占権を与える一方、有用な発明を世に広めること」でもある。
→新製品や新規技術が極めて重要なら、コカコーラのようにその発明を守るために特許出願しないでずっと秘密にしてるんだろうな。
→それでノウハウの流失を防いで模倣されないようにするんだろうな。

「考えられること」なので、与件文中に根拠は薄いかもなぁ。

くらいのことは想定出来てました。

しかし、そこで特許絡みの知識として「カラオケ」の事例が、ふと頭をよぎります。

「カラオケは特許を取らなかった(実際には特許になると思いつかなかった?)から、爆発的に普及したのだ」というもの。

ちょうど、その前年にノーベル化学賞を受賞された根岸英一・鈴木章の両氏が

「賞対象となった技術について特許を取得しなかったため、世界に広く普及した」

なんて「美談」がニュースなどで取り上げられていました。

H23の受験当時、この事例はとても「タイムリー」なものに感じられました。

  1. 営業秘密として保持し、競合他社やライバルの模倣から守るため
  2. 広く世界に普及させることで、大きな市場でのメリットを享受しようとした。

「あれ?どっちだ?」とちょっとアタマに「??」が浮かぶ。

ま、与件文を読めば、どちらかの根拠があるだろうから、それを探そう。

そんなことに留意しながら、与件文を読み進めていきました。

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与件文を読み終えて、いざ設問との対応付けです。

ャバィ・・、この問題かなり難しい…。

どんどんと気持ちに余裕がなくなってきます…。

何とか解答の材料(知識)がありそうな上記の第2問から何とか解答欄を埋めていきたい…。

けど、その根拠が…。 どっちだ…? どっちだ…?

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後から考えてもわかるのですが、「どっちだ?どっちだ?」と考えてる時点で完全に気持ちが与件文から離れています。

結局、この設問で大事な根拠であった与件の第二段落を完全に見落としてました

そして、この問題に想定外の時間を使ってしまい、他の問題への対応も不十分になる。

何だかアドレナリンだけは出ているようで、ちょっと興奮状態な感じで、その後の対応することになる。

この年の結果。事例Ⅰは惨憺たる結果でした…

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今、思い出してもイヤーな思いしかしませんが「死神が降臨した」際の対応策はないのでしょうか?

昨日もふうじん先生がいろいろと書いてくれていますが、僕はこんな状態に陥った時こそ「シンプルに考える」ことに立ち戻るのがベターだと思ってます。

この「シンプルに考える」とは「ふわっと考える」とか「簡単に考える」という類のものではありません。

誰かが言ってて「なるほど」と思ったコトバがあります。

「悩むとは、物事を複雑にしていく行為であり、考えるとは、物事をシンプルにしていく行為である。」

80分の試験時間内で、与件や設問を読んだり解答を書く時間を除き、純粋に「think」できる時間は45分前後です。

その間の悩んでいる時間なんて、とってもモッタイナイ。

試験時間中に新しい知識が補充されることもありません。

この年の僕のように、突然ひらめくようなアイデアについては取り扱いを慎重にしてください。

そして皆さんの実力を遺憾なく発揮された答案を当日の試験場に残してきてくださいね。

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…と、この記事が僕の2次本試験前ラスト。

不特定多数の方にご覧いただく記事ですので、エッジを効かせるより、誰が読んでも弊害にならないようにこれまで気をつけて書いていたつもりです。

少しでも皆さんの助けになっていればよいのですが…。

あと、こないだまさやーんがボソリとつぶやいてくれてますが、11月8日にお時間のある方は是非お会いできると嬉しいなぁ。

来年に捲土重来を期す人も、つい最近お勉強を始めた人も、皆さんとお会いしたいです。

詳細は本試験後にお伝えいたしますね。

それでは、皆さんにご武運あれ!(´▽`)ノ

 

3215

 

 

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