★2015年合格目標★ 軽量級検定試験 ゆる受験のすゝめ

こんにちは。 3215です。

診断士受験界?では10月26日の二次試験対策の話題で真っ盛りです。

その一方で、9月9日には診断協会より第一次試験の結果が発表され、自己採点でモヤモヤしていた気持ちをスッキリさせて来年に捲土重来を期す方も多いと思います。

また、各受験予備校では来年(2015年)にストレート合格を目指す講座もそろそろスタートし始めてきました。

そこで、今回は「来年(2015年)中小企業診断士試験合格に向けて」「他の検定試験学習」についてお話しようと思います。

 

中小企業診断士の第一次試験は

  • 企業経営理論
  • 財務会計
  • 運営管理
  • 経済学・経済政策
  • 情報システム
  • 経営法務
  • 中小企業経営・政策

の7科目を習得しなければならず、それにかかる「期間」「時間」「分量」もかなり「重い」です。

しかし、その7科目を一年ちょっとかけて一通り学習をされた方にとっては、来年8月まで一定のモチベーションを保つのはなかなか難しい…。

そこで診断士試験と親和性の高い軽量級(最大3カ月程度の学習で合格可能な)検定試験をうまく活用してみるのも一手です。

また、診断士の学習を始めたばかりの人で、まだ少し余裕がある人などにもおススメです。(後述参照)

「診断士試験のための補完学習」として考えれば、必ずしも合格する必要はありませんので、「合格せねば!」と自身に大きなプレッシャーをかける必要もありません。

しかし、そこは人の子。その受験に申し込めばやっぱり「合格したい」と思うでしょうし、その試験直前の2週間くらい前からはそれなりに時間をとって学習することになると思います。

それが第2の狙い。試験直前に集中して勉強をする機会が得られます。

そして、その知識は診断士試験にも役に立つので、診断士試験に不利に働くことは全くありません

試験会場本番の雰囲気はどの試験でもピリリとして身が引き締まります。

こうした「本番の雰囲気を体験できることは、来年8月の診断士一次試験にヘンな緊張をしないための予行演習にもなります。

その上で合格しちゃえば、これまたラッキー

履歴書の資格欄に書ける項目が一つ増え、就職や転職にも自分のキャリアを示すアピールポイントとなります。

 

ほら、何だかいいこと尽くめでしょ?

ここからは皆さまのタイプ別に、もう少し具体的にお話していきましょう。

 

【これから診断士試験の学習を進められる方、財務会計に強い苦手意識のある方】

受験予備校にて9月開講の講座を受講され始めた方などは、この時期はまだ初めの科目を学習されたばかり(T○Cなら企業経営理論からスタート)でスケジュール的にも、気持ちの上でも少し「余裕がある状態だと思います。

(もし、今の段階で学校のカリキュラムにアップアップであれば、そちらに注力してください)

また、学校などに通わず独学で来年のストレート合格を目指す方にもおススメしたいのが

11月16日が試験日の日商簿記3級です。

今後の診断士試験の学習の中で「大きなヤマ」となると思われる「財務・会計」の基礎的要素が網羅されています。

僕も一年目のこのタイミングで簿記3級にトライしました。

今から始めると、ちょうど受験予備校のカリキュラムに少し「先取り」学習する感じになり、診断士の講義でも理解が早いですし、気持ちの面でもとてもラクに学習できました。

無論、独学の方もこれから財務会計の学習を進めるうえで必ず役に立ちます。

簿記3級なら、これから2か月間でゆるーく学習しても合格することは十分可能ですし、関連図書も書店等でたくさん売っています。
(図書館等を活用してもいいです)

簿記3級の知識なら診断士試験のためとは言わずとも、日ごろの生活や一般知識として持っていても決して損にはなりませんので、この時期に学習されることを是非おススメいたします。

 

【2015年の一次試験 「財務会計」「経営法務」で捲土重来を期す方】

今年の1次試験は財務会計と経営法務の難易度が高く、この2科目で涙を飲んだ人が多いようです。

財務会計の科目合格率は6.13%、経営法務は10.39%でした)

もちろん、診断士試験用のテキスト等で学習して準備するのは大前提なのですが、これまで使ってきたテキスト等をあと一年近くずーっと使っていけば、ある時期にちょっと「飽きて」くるかもしれない…。

そんな方におススメなのが、

財務会計対策としての日商簿記2級

経営法務対策としてのビジネス法務検定

です。

日商簿記2級は3級と同日の11月16日にもありますが、個人的には来年2月や6月の受験のほうがいいと思います。

ビジネス法務は2級あたりを今年の12月か来年6月にトライする感じで。

そういえば、マイマイも苦手の財務会計克服のために簿記2級3級の学習が功を奏し、その年の一次試験 財務会計が94点にジャンプアップしたってメンバー紹介で申しておりました。

 

【今のうちから来年の事例Ⅳに備えたい方へ】

来年、一次試験の残した科目と二次試験を一気に駆け抜けるために、事例Ⅳに備えた学習をもっと充実させたい方は来年3月のビジネス会計検定がおススメです。

副題が「財務諸表理解力検定」となっている通り、貸借対照表(B/S)損益計算書(P/L)キャッシュフロー計算書などの財務諸表に関する知識や分析力を問う検定。

診断士二次試験の事例Ⅳは第1問でほぼ間違いなく経営分析(財務分析)が出題されますし、ここ数年キャッシュフローに関する出題が多く、このビジネス会計検定は診断士二次試験と親和性がとても高いです。

以前も書きましたが、僕は昨年3月に3級と2級を受験して、3級は楽勝だったのですが、2級を70点で合格のところ68点で落ちてしまい、9月に再受験して71点でやっと合格しました。

 

おさらいしておきますね。

【軽量級検定試験 ゆる受験のすゝめ】
・診断士試験の知識補完 (必ずしも合格を目的としない)
・来年8月までのモチベーションコントロールとして
・各検定の本試験が診断士試験へのメリハリと予行演習となる

これから来年8月まで…。

ちょっと気が遠くなってしまいそうな感じですが、意外とあっという間です。

こうした検定試験なども、うまく活用して来年一発の合格を目指しましょう!(´▽`)ノ

3215

※ おっと。忘れている方はいらっしゃらないと思いますが、今年(H26)の二次試験受験申込み本日(9/19)郵便局受付附印分までです。

老婆心ながら、付記しておきます。

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★2015年合格目標★ 軽量級検定試験 ゆる受験のすゝめ”へ19件のコメント

  1. 3215 より:

    >なべっちさん

    コメントありがとうございます。
    お。3月のビジネス会計検定を受験されたのですね。
    それで合格とはすばらしい。
    僕は9月にも受けるハメなったわけですが(ノω`)、直前期にあの怒涛の攻撃もなかなか刺激的でした。
    あれだけやると、診断士試験のCF計算くらいは…てな感じになりますよね。
    僕も受けておいて良かったと思える試験でした。

    この調子で是非診断士試験も合格とイキマショー。( ‘艸`*)
    どうぞこれからも道場をよろしくお願いしますね。

  2. なべっち より:

    私も、事例Ⅳ対策にビジネス会計検定試験はお勧めです。今年3月に2級に合格しましたが、120分とはいえ、怒涛のようなCVP分析やCF計算に鍛えられ、それまでの苦手意識はすっかりなくなりました。おかげで、他の事例にも余裕が少し持てるようになりました。

  3. 3215 より:

    >そうさん

    コメントありがとうございます。
    >TACでは法務の法改正論点(主に知財法?)が出題されると、そこに的を絞った講義などをしているそうです

    あらら、そうなのですね。僕の頃には法改正論点に絞った講義というのはあまり記憶がないのですが…(ノω`)
    まもなくこの一発合格道場も代替わりで次の執筆メンバーの方に引き継ぎますので、法改正論点につきましても話を通しておきますね。
    これからもよろしくお願いいたします。

  4. そう より:

    いつもお世話になっております!
    昨年は道場のおかげもあり、経営,情報法務経済のみ受験し、情報経済のみ合格できた大学2回生です。

    来年に向けて独学で進めているのですが、
    TACでは法務の法改正論点(主に知財法?)が出題されると、そこに的を絞った講義などをしているそうです、
    しかし独学では、ネットでお堅い文書を調べ改正論点を探すしかありません(*_*)
    そのため、できる限り早めに法改正論点の特集をしていただきたいです! よろしくお願いします

  5. 3215 より:

    >怪獣のオヤジ さん

    コメントありがとうございます(´▽`)ノ
    来年に4科目を残しての一発合格目指されているとのこと。この試験は試験範囲が「浅く広い」のでやり方がホント難しいですよね。
    そこを効率良く押さえていくためには、やはり過去問で追っかけるのが最善だと思います。もちろん調べながらで結構ですので、アウトプット重視で取り組んでいただければ、きっと結果はついてくると思います。
    ミンツバーグ先生の「戦略サファリ」もコトラー先生の「マーケティング3.0」も面白いですよねー(´▽`*)

  6. 怪獣のオヤジ より:

    以前から見させていただいてます。
    今年初受験。(1次受験)経済、運営、中小企業経営合格。
    経営法務、財務、企業経営、経営情報を来年受験します。仕事は電子カルテ関係の仕事をしておりこの業界も今後かなりの荒波が寄せてきます。いろんな把握を出来るようになりたくて受験しました。勉強のやり方はやはり難しいですね。
    私はいま、「戦略サファリ」「マーケティング3.0」「会社法の基礎」を読んでます。後は、今年の試験問題を再度確認中です。(すべて調べながらですが)
    非常にやりがいのある資格です。来年すべて合格するつもりで邁進したいです。

  7. matsu より:

    ありがとうございます。
    キャッシュフロー計算書が出てくると、どうも頭が白くなるので… 練習不足ですね。
    ひたすら繰り返します。

    1. 3215 より:

      >matsuさん
      大丈夫ですよ。僕もキャッシュフロー計算書が出てきたらお手上げって時期がありましたから(ノω`)
      コツとしては、一度しっかり時間をとってトコトンやってみることです。
      問われる論点もほぼ決まっているので過去問のキャッシュフロー計算書の問題を集めて2時間くらいガッツリやってみれば少し変わってくると思いますよ。
      また何かありましたら何なりとどうぞー( ´ ▽ ` )ノ

  8. matsu より:

    間の抜けた頃に質問してすみません。
    相変わらず簿記の勉強は続けておりますが、以前から気になっているのが、財務(事例Ⅳ)のキャッシュフロー計算書です。これについては、予備校のカリキュラム・テキストでもあまり突っ込んだ講義もなく、また簿記でも2級までは出てないと思いますし、その割には事例Ⅳでは頻出ですよね?皆さんどのように勉強されたのでしょうか?ビジネス会計では扱うようですが、どの程度なのかもわかりません。アドバイスください。

    1. 3215 より:

      >matsuさん

      コメントありがとうございます。
      これは僕の見解ですが、診断士試験のキャッシュフロー計算書の問題ってそれほど突っ込んだ内容の学習は必要ないと思っています。
      というより、「ちゃんとキャッシュフロー計算書が書けるようになる」が全てなので…。
      ですから、今のカリキュラムの部分をしっかりと理解して、過去問や演習の問題を繰り返しやって、確実にできるようにしておく。
      それに尽きるのではないでしょうか。
      ビジネス会計のキャッシュフロー計算書の問題は診断士試験よりももっと複雑にB/S、P/Lを入り組まさせてる印象がありますが、事例(与件文)などに基づく必要がないのでパズルのような感じです。
      まだまだ時間がありますので、チャレンジしても面白いと思いますよ。

  9. 3215 より:

    >matsuさん

    今は道場の記事も二次試験一色なところがありますけれど、11月になれば来年の一次試験に向けた記事が多くなってきます。
    「診断士のお勉強はまず簿記から」と言う方も多いですし、その簿記を始めるのは今の時期が最良だと思ってます。
    頑張ってくださいね。応援しています。(´▽`)ノ

  10. matsu より:

    3215さん

    早速コメントをいただき、ありがとうございます。
    過去問等診断士試験の問題をダイレクトに解くのと違い、「今の勉強は本当にこれで良いのか?」というのが頭をよぎりますよね。これに答えるのは、やはり合格経験者のアドバイスしかありません。大変助かりました。
    心置きなく、簿記2級の勉強にも励みます!(もちろん事例Ⅳも 笑)。

  11. 3215 より:

    >matsuさん

    コメントありがとうございます。
    matsuさんのおっしゃるとおり、簿記2級と診断士の財務会計は試験範囲としてまったく重なるというわけではなく、簿記2級の方が難易度の高い部分や診断士の試験に出ないような部分もあるかもしれません。
    しかし、2次試験や診断士になって実際にコンサルタントとして活躍するのに簿記2級がオーバースペックなんてことは決してありませんので、どうぞ安心して学習してくださいな。(笑)

    また予備校講師の言うことも一理あると思います。それは「手を広げ過ぎて、虻蜂取らずは宜しくない」と言うことなんだろうなぁと。
    しかし、(本編でも書きましたが)この軽量級検定の学習は、あと10ヵ月ほど先の一次試験まで「学習の緊張感や集中力を持続させる」のが主目的であり、この作戦もGWくらいまでが限界です。やはりGW以降は一次試験の学習に集中すべきだと思いますし、今の時期なら簿記2級の学習と同時に事例Ⅳの過去問も取り組めるんじゃないかなーと。
    どちらかしか取れない選択肢でもありませんので、matsuさんのできる範囲で取り組まれるのが良いのだと思いますよ。

    あと10ヵ月ってやっぱり長いですからね。うまく工夫しながら是非とも来年の一発合格を目指してくださいね。(´▽`)ノ

  12. matsu より:

    1次であと財務・法務・経済を残す者です。9月にこの記事を見て、「まさにこれを一番聞きたかった!」と思いました。10年程前に簿記3級は取ったのですがほとんど忘れ、現在財務の点数が伸びず、その後簿記3・2級とやり直しております。やっていて思ったのですが,2級の範囲は診断士には少しオーバースペックのように感じますがいかがでしょう?それとも2次の事例Ⅳも考慮すると、2級ぐらいはまともに取り組んだほうがよいでしょうか?予備校の講師は「手を広げず簿記をやるなら事例Ⅳの過去問を」と言われました..

  13. やまんちゅ より:

    3215さん
    経済と運営についても教えていただきありがとうございます!
    経済は診断士のテキストを読んでいても分かりづらくて困っていたので助かりました。石川先生と茂木先生の著書を確認してみます。
    運営は一次だけでなく二次もあるのでそれに向けてザ・ゴール読んでみます。

  14. やまんちゅ より:

    今年財務、法務が不合格だったので今回の記事はとても参考になりました。時間に余裕のあるうちに簿記やビジ法の勉強して苦手意識をなくしていこうと思いました。
    経済と運営も不合格で来年受けるのですが、お勧めの勉強法やテキストなどご存知でしたら教えていただけたら助かります。記事と関係ない質問ですみません。

    1. 3215 より:

      >やまんちゅさん
      コメントありがとうございます。
      これから3月くらいまで検定試験のシーズンになりますので、これらをうまく活用して学習のメリハリをつけられれば8月の診断士試験にも大きく寄与すると思いますよ。
      経済学と運営についてですが、経済学は石川秀樹先生や茂木喜久雄先生のテキストがわかりやすいと評判が高いようです。
      また石川秀樹先生についてはYouTubeにて経済学講座を提供していますので、こうしたものも活用してみてはいかがでしょうか?
      運営についてはベタですが、エリヤフ・ゴールドラットの『ザ・ゴール』を一度読まれてみるといいと思います。
      TOC(Theory of Constraints)の考え方を小説をベースに分かりやすく綴った内容ですが、生産管理全体についての理解も深まります。
      古本屋さんなどを探しても割と簡単に見つかると思います。(ノω`)
      これからもいろいろと情報をご提供していきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  15. 3215 より:

    >あっきーさん

    コメント&フォローありがとうございました。
    この時期、どうしても二次試験の話題に集中しがちなのですが、実は今年の受験生の半分以上の方が来年に目を向けてリスタートしていくわけで…。そうした方にもゼヒ前を向いて学習を続けていただきたくて今回の記事を書きました。

    今年の一次試験 経営法務は高得点を取った人と模試や演習等は良かったのに足切りの憂き目に遭った人など、聞く人によっての難易度の差が大きくて、おそらく皆さん苦労されたんだろうなぁと思うわけです。
    秋は検定試験のシーズンですし、このタイミングで皆さんにお伝えしないとちょっと「間に合わない」感じになっちゃうので…。

    あっきーさんはいよいよ本番ですね。調子の方はいかがですか?
    二次試験は一次試験以上に当日のコンディションが大事だと思っています。
    一年以上、二次試験の対策をされている方なら二次試験の「お作法」は誰でも習得されているので、そこをキチンと「当日に」残してこれるよう、今から準備してくださいね。
    応援をしております。
    どうぞこれからも道場をご愛顧ください。

  16. あっきー より:

    昨年一次7科目合格・二次未合格、今年は保険受験で一次7科目合格の者です。
    個人的には二次試験で頭がいっぱいな今日この頃ですが、よい記事だと思ったので反応してしまいました(笑)
    「ビジネス実務法務検定(ビジ法)」は私もおススメです(2級持ちです)。
    というのも、ここ2年ほど「経営法務」の出題傾向が以前にも増して実務色が濃くなっているように感じられるからです(出題委員が変わったとの話も聞きました)。ビジ法との親和性が高くなっていると思います。
    今年の経営法務は民法のウェイトが高く、意表を突かれた方も多いのではないかと思いますが、ビジ法は民法についても実務上重要な論点をピックアップしてテキスト化しているので、(テキストが分かりやすいかどうかは別として)押さえておく範囲としてもちょうどよい目安として使えます。
    なお、合格率から受ける印象より難易度は高いので、その点はあらかじめ要注意です(受験者層が比較的高レベルな可能性あり)。
    12月の検定はちょうど来週(9月24日)から申込受付が始まるようなので、その点でもタイムリーですね。

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