どうすれば事例Ⅳをスラスラ解けるのか?

自分がスラスラ派、コツコツ派いずれであるかは別として、「財務」「事例Ⅳ」スラスラ型の行動パターンを観察。

①読む:  個別計算問題を見た瞬間に解法が浮かび
②導く : 正解に必要な数値を問題文から取捨選択し
③書く : 計算機を使って計算

③の巧拙は別として、「相手の要求に従い必要な根拠を取捨選択」する手順①②の本質は、事例I~Ⅳを通じ共通。そこで今日は、

事例Ⅳスラスラ型は、事例Ⅰ~Ⅲ解答も朝飯前

という仮説を追加。「事例Ⅳ」スラスラとは①~③の速度・精度に優れるに過ぎないが、「事例Ⅳ」で平均+30点の加点が狙えるため、事例Ⅰ~ⅢA答案を3つ並べてスト合格KO勝ち可能。

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■【スト生・多年度生共通】解答時間見積法■

そんな単純なことなら、俺もスラスラ解いてやるか。

ここ2年、受験生が「事例Ⅳ」に翻弄されっ放しなのは、1次「財務」対策が理屈抜きの「コツコツ暗記」偏重であることへの警鐘(と仮定)

「事例Ⅳ」の解答要求は、経営上の課題解決にどの解法を選ぶかの眼力であって、「コツコツ解法暗記」の2歩も3歩も先。逆に今の「事例Ⅳ」対策なら、

周囲もどうせ解けないと割り切った上で、
周囲ができる所を確実に解き、あわよくばの+αを狙う

ことで鉄板。そこでスト生・多年度生を問わず、「あわよくば+α」狙いを実現する「解答時間見積法」ドリルを紹介。

<解答時間見積法>
・事例演習の問題冊子を開いたら、まず全問を眺める。
・設問ごとの論点・解法を想起し、解答順、解答予定時間を決める。
  例)経営分析20分→問4 15分→問3 15分→問2 20分
・解答予定時間内で解き、オーバーしたら次の問に移る。

<期待効果>
①タイムマネジメント効果(難問での時間ロス防止)
②設問→解法の想起スピードUP。
③解答予定時間内での解答速度UP。

効果②③が重要。設問見てスッと解法が浮かぶと、正解に必要な条件だけを問題文から取捨選択。かつ時間制約により解答速度を上げ、また解ける問題から着手。従い、

個別計算問題の解き方次第で、「事例Ⅳ」得点力は容易に向上

※その前提として、「経営分析」は当り前の指標で当り前に満点。

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■解答時間見積法の具体的手順×3■

少し興味あるから、試してやっても良いかな?

と思った方には、以下3点の具体的手順を紹介。

□手順①:出題範囲の確認□

CF計算書がどうしても苦手なんだが・・?

という方は、自分の「財務」知識が「点記憶」になっていることを疑う。

・CF計算書は±逆転を伴うため、感覚的な解答が難。
・「事例Ⅳ」本試験レベルでは、必ず捻り出題を伴う。
・よって理解+解法体得が両立して初めて高得点。
・しかしCF計算書の理解には一定以上の鍛錬が必要。

要するに、CF計算書出題は「問題集を解いてコツコツ解法暗記」では対応できない。だから周囲が出来る所だけ当てれば良く、深入り不要。そこで以下の図を使い、「事例Ⅳ」個別計算問題の出題範囲を確認。

個別計算問題の中心は「意思決定会計」。つまり将来の話。
CF計算書は期首期末BSと当期PLで作成。つまり過去の話。

CF計算書は約3年に一度、「第1問(2)」または「第2問」として出題。これは個別計算問題(管理会計)の仲間でなく、経営分析(制度会計)の続き。一方個別計算問題の主眼は「どちらの方法がより儲かるか」。従い、

過去問の出題構成意図を知ると、「事例Ⅳ」の出題変化に驚かない。

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□手順②:解法の想起:点記憶vs.線記憶□

個別計算問題を見ても、解法がすぐ浮かばないけど?

という方も、自分の「点記憶」を疑う。

2次合格者1,000人中600人は「点記憶」どまり。同時に教える側の講師も理屈の理解が足りないから、論点輪切りの解法指導に終始。だから以下の違いを認識できない。

「財務」:解法を覚えることで合格点
「事例Ⅳ」:経営課題解決にどの解法を使うかの眼力勝負

「線記憶」の特長は、赤字回避にはCVP、限界利益増加なら業務的意思決定(差額原価)の如く、経営上の課題⇔解法が直結。これに関連コンボ論点の知識を加えた「面記憶」化で、「事例Ⅳ」対策は鉄板。つまり、

問題見てスッと解法が浮かぶ「線記憶」以上なら、「事例Ⅳ」スラスラ。

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□手順③:問題集の使い方□

でもやっぱり、問題集は解かないと。

「事例Ⅳ」の難しさとは、問題集にはない新作問題の出題にある。従い、

①過去問・問題集を解いて解法を覚える
②共通・重要な解法と、その問題固有の「捻り」箇所を切り分け
③共通・重要な解法を「線記憶」化し、想起し易く、使い易くする
④捻り箇所やコンボ論点はメモに書きとめ、後で「面記憶」化

の順で対応。「事例Ⅳ」対策に使う問題集は、

集中特訓 財務・会計問題集(TAC出版)
意思決定会計講義ノート( 税務経理協会)

の2つが有名ながら、過去合格者の6割が「点記憶」=問題集をただ繰り返し、解法覚えるだけの受験生が依然多数派。つまり「新作問題」が不正解でも、上位4割A判定なら取れる。

そこでスト生は「事例Ⅳ」は1次「財務」知識から出題という鉄則に注目。過去6年分「財務」過去問を復習し、A判定+αの加点を目指す。

<1次「財務」要復習問題 H21~H26>

H26 問7, 11, 12, 13, 15, 16, 19, 20(3), 22
H25 問8, 10, 11, 14, 15, 16, 17, 18, 22, 23
H24 問7, 8, 9, 11, 16, 17, 18, 21, 22
H23 問10, 11, 12, 16, 17, 20, 21
H22 9, 10 ,12, 14, 15, 17, 18, 19
H21 問6, 8, 9, 10, 13, 15, 16, 19

※ただし、「経営分析」「CF計算書」出題は含まず

個別計算問題対策の必要知識は、1次「財務」25マーク中10マーク程度。これをただ解くのでなく、以下の様に設問→論点に紐つけたり、論点タテ解きしなおす。すると、

設問からスッと解法を思い浮かべる力が向上可能。

<1次「財務」要復習問題<論点別>>

原価
計算
CVP分析 利益
差異
業務的
意思決定
構造的
意思決定
企業価値
DCF
WACC
資本構成 デリバティブ
H26 11 7 12 16 13, 19, 20(3) 15 22
H25 10, 11 8 16 17, 18 14 15 22, 23
H24 7 11 8, 9 18 16 17 21, 22
H23 10 11 12 16, 20 17 21
H22 9 1o 15 12, 17 14, 19 18
H21 6 8 9, 10 16  13 15 19

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■今日のまとめ■

まず前提として、診断士受験校の「事例Ⅳ」指導は、

○実力不足でも合格A判定を取れるという意味で正しく
×実務能力に欠ける合格者を作るという意味で間違い

つまり診断士「事例Ⅳ」対策の弱点は、CF計算書・CVP分析・NPV計算等の個別論点ばかりに目が向き、「事例Ⅳ」の全体感に欠けること。だから平均的な合格者の言動を良く観察し、その遥か上を行くことで「事例Ⅳ」は楽勝。

言い換えると、過去問の後追いから逸脱できない受験校指導の数歩先を行き、多年度生の弱みを突いて、企業診断実務に必要な能力を自力で見極めれば当り前にスト合格、というのが当ブログの変わらぬ主張。ではまとめ。

・事例Ⅳスラスラなら、事例Ⅰ~Ⅲもスラスラで当り前合格。
・解答時間見積法により、「事例Ⅳ」得点能力は容易に向上。
・個別計算問題は管理会計中心。つまり「どちらがより儲かるか」
・「事例Ⅳ」は計算能力以前に、解法がスッと浮かぶかの勝負。
・解法をストーリー化し、解法を思い浮かべやすくする学習が鍵。

byふうじん



コメント & トラックバック

こんにちわ
H24でイマイチ腹落ちしないのが、企業価値が大きいことです。イマイチ企業なのに純資産の9倍近くの価値になるのは違和感があります。自己分析では、オーナー給与をFCFに加算している点、支払利息を勘案していない点です。アドバイス頂けましたら幸いです。

まるさん様、事例の設定を鵜呑みにせず、疑問を持つのは正しい姿勢です。
.
H24事例Ⅳは、事業承継が視野にある旅館のオーナー夫妻に、すぐ事業売却でなく、企業価値を高めてからの売却を提案するストーリーですね。このストーリー感を掴むと事例Ⅳがぐっと身近に感じられます。
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具体的回答については、少々お時間ください。なお解答・解説はこちらもお使いください。

ふうじん様
解説読ませて頂きました。試験という立場を離れては、過去問集にもない視点で感動しました。実は一週間読み返し同様な感想を持ちました。具体的には、旧館を閉鎖➡️部門の廃止➡️損益分岐点が100%超に悪化➡️旧館は固定費の一部を稼ぎ出している➡️貢献利益を出している➡️損益分岐点を90%にするには固定費を約30百万円削減しなくてはならない➡️そんなの無理➡️旧館は廃止せずに改修すべし、という風に腹に落としました。

まるさん様、回答遅くなり申し訳ありません。既に腹落ちされているとのことで今更感ですが、解き直して確認しました。前提としてこのH24事例Ⅳ問3は、FCF企業価値の定義を使えることが解答要求です。
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>イマイチ企業なのに純資産の9倍近くの価値
→負債が沢山ある(負債比率80%)ためです。仮に企業価値通りに売却しても、オーナー夫妻の手元に残るのは負債返済後の額です。
.
>オーナー給与をFCFに加算している点
→FCF=「手元に残って自由に使えるカネ」です。企業買収側の視点だとオーナー夫妻は要らなくなるので、その費用を外して計算します。
.
>支払利息を勘案していない点
→よく迷う点です。FCFの定義は2つあり、場面に応じ使い分けます。
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1)営業CF+投資CF
2)営業利益x(1-t)+減価償却費-運転資本増加額-設備投資額
.
2)を使えば、最初から支払利息は対象外です。
1)で覚えていると一見支払利息も計算対象ですが、これも厳密には金利・法人税等は除く決まりです。その理由はここで説明するより、ファイナンスのテキストかネットで検索するとわかりやすい説明があります。

9/15質問デー早速利用させて頂きます。
事例Ⅰ〜Ⅲは、たとえ盛り込み不足であったとしても社長に提出するに値する文章を書いて、最初から部分点狙いの解答はやめようときめてますが(今のところ)、事例Ⅳだけは部分点狙いでいこうと考えている所です。
経営分析と、その親戚みたいなCF計算書、CVP、NPVを固めて確実に得点すれば、過去の配点から見て、結構いい線いくんではないかと目論んでおります。
過去の貸借対照表、損益計算書をじっくり眺めて答える分野は自分でもなんとかなりそうな気がしてます。うちあーのさんは、サービス問題があるって言われてましたし。
タックの事例Ⅳのオプションの通信講座を受けて、事例Ⅳの範囲が見えてきたように思います。
難問は心配してもしょうがない。いまさら、盲目的に計算練習するよりは、他の事例の解答をまとめる練習をしようと考えています。
この見立ていかがでしょうか?
質問というよりは、それでいいよといって欲しいのが、ホンネですね。すみません。
よろしくお願いします。

たなち様、早速の質問コーナーご活用ありがとうございます。
.
>事例Ⅰ〜Ⅲは、たとえ盛り込み不足であったとしても社長に提出するに値する文章を書いて、最初から部分点狙いの解答はやめようときめてます
>(事例Ⅳは)経営分析と、その親戚みたいなCF計算書、CVP、NPVを固めて確実に得点すれば、過去の配点から見て、結構いい線いく
→はい、「それでいいよ」が回答です。特に事例Ⅳは、個々の解法を暗記するだけでなく、診断実務の目線でどの場面でどの解法を使うかの感覚を磨くことが、高得点実現につながります。
.
>この見立ていかがでしょうか?
→はい、鋭い見立てです。後はこの見立てで「2次合格」という結果を出すだけです。途中経過はともかく、「2次合格」という結果が全てのこの試験。あと6週間もあれば、たなち様が成果を出すには十分な準備期間だと存じます。

ありがとうございます。
各事例このまま練習を続けていきます。
二次に必要な一次知識は「60点レベルを確実に」と感じてます。
AASの過去問、解答用紙を使って事例の練習をしていますが、もう少し続けたら一次知識のおさらいと市販の二次用問題集を、問題集の狙いを意識しながらやってみようと思います。
また、質問させて頂きますので、よろしくお願いします。

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