皆さん、こんにちは。

先週の一次試験正解発表から早一週間。一次通過の余韻に浸る暇もなく、二次試験向け対策を行っているのではないかと思います。二次試験は正答が発表されないこともあり、様々なハウツーが巷に溢れかえります。闇雲に様々なハウツーのTry&Errorを繰り返すことは、残り10週間という時間から逆算すると中々難しい…。butaoもこの記事で提案しているように、まずは二次試験がどのような試験傾向なのかを考えることが、無駄なくストレート合格を達成出来る秘訣です。

■二次試験で発揮すべき能力
私なりに二次試験で行う作業を分解したものが下記の図です。「読む」「考える」「書く」と一般的に言われれいる行動ですが、ちょっと抽象度が高いのでそれぞれ言葉を補足しています。同時に、私が初期の頃に陥ってしまったダメな行動も対比しております。



この「読む」「考える」「書く」という行為自体は、ビジネス文書を作る上でも必須です。事例の解答もビジネス文書も、「自分の考えを他人に伝えて理解してもらう」ことが目的です。ですので、二次試験対策を行うと、どんどん仕事の文章作成能力が上がっていくという特典付きです

■「読む」ということが重要な理由
さて、本日の記事は「読む」ことについてのお話です。聞かれたことを正確に理解できるかという事ですね。

スト生の多くの方が、初めて事例を解いた時の驚き。それは「他人の解答と自分の解答が全然違う」という衝撃ではないでしょうか。例えば、各予備校の模範解答。長年診断士受験の傾向を分析し、蓄積したテクニックや試験向けのフレーズをてんこ盛りにしているにも関わらず、受験指導校によって、バラつきが出ています。

では、なぜバラつきが出るのかと「読む」「考える」「書く」の各過程で差異が生じるからです。診断士試験で要求される解答水準は、作問者と大きくぶれなければオッケー。この受験生って診断士協会が求める最大公約数的な理解能力や考え方、表現が出来る人かなっていう部分をチェックするテストなのです。なので、イメージ図にするとこのような感じです。作問者の意図は薄っすらと見え隠れ…。

この山の頂点に向かって、受験生の皆様は歩むわけなので、一番最初のとっかかりである「読む」という部分を外すとかなり致命的だということが分かって頂けたでしょうか。

■「読む」=「相手が聞きたいことを理解する」
診断士の二次試験は、聞かれたことに答える試験です。例えて言うならば、あなたは何でも作れる定食屋さんだと思って下さい。そうですね、ビストロS◯APのような感じでメニューは無いお店です。

あなたのお店にお客様がやってきました。

お客様はお腹が空いているのは分かるのですが、何を食べたいかは分かっていません。そこで話を聞いてみるとこんなことを言っていました。

「最近暑くて夏バテ気味だ
「冷たいものばっかり食べ過ぎて力が出ない」
「昨日、臨時収入が入ったからぱぁーっと使いたい」
「肉系な気分じゃない」

さて、この後、どのような対応を取りますか?

私の中の正解は「うなぎのメニューを提案する」でした。数あるメニューから本当にそれが正しい選択かは意見が別れるところです。「やっぱ夏バテにはクエン酸たっぷり取らないとね」と梅干茶漬けを出すことは、実際のお店ではありかもしれません。でも、一般論から言うと、うなぎになるんじゃないかと思ってます。

でも、本当に重要なことは、「この設問要求は『何のメニューを提案するか』を聞いている」ということです。いや、そんなの読めば分かるじゃないというツッコミが聞こえてきそうですね。なぜメニューを提案を要求されているかは次のような構造から導かれます。

どのような対応を取りますか?という問いに対して、「席に誘導する」とか「冷たい水とおしぼりをお渡しする」とか「もっと質問をする」みたいな答えを出す方もいらっしゃるかもしれません。どうしてそのようなことが聞かれていないかを判断するには、上記のように何かしらのロジックに紐付けて考える必要があります。そうすると「席への誘導」や「水の提供」はお客様来店時の対応であり、「質問をする」のはヒアリング段階の対応でないかと考えられます。ここで私の頭の中は「???(メニュー提案)の段階で、何のメニューを提案するのか?メニュー提案につながる質問をいくつかしてますよね。どんなメニューを作ればお客様は喜ぶと思うのか。皆さんの考えを聞かせて下さい」という考えでした。これを端的に表現すると「どのような対応を取りますか?」になったわけです。

どのような」という言葉には自由解釈の余地が含まれているので、私が学習初期の頃は、「そういえば、このシーンで席に座っているって書いてないな。あるいは水やおしぼりを渡すっていうオペレーションも絶対無いとは言い切れないぞ」とまるで推理小説の叙述トリックを探すかのような考え方をしてドツボにハマっておりました…。

■読む力を向上させるには
この例題ほど診断士試験は単純では無いため、実際に何を聞かれているのかに迷うことは多々あります。私自身が効果があった取組としては、設問状況の図式化です。ビジュアル化することで、どのレベル間の話であるのかや足りないパーツが見えてくるようになりました。他の方と解答を比較する際も、ビジュアル化すると言葉のみの意思疎通より数倍楽になるのでぜひトライしてみてください。

特に初学者の方は、二次試験の演習後は「読む」「考える」「書く」それぞれの段階で振り返ることが大切だと思います。そして「読む」の部分のトレーニングから徐々に「考える」「書く」のトレーニングへ移行できているかを常に意識し続けることが、進捗把握に役立ちます。残り10週間となりますが、「読む」トレーニングは日々のビジネス文書の読み込みでも鍛えられます。 「このメールを書いた人の一番伝えたい要点はなんだろう?」と意識してみると、仕事の新たな一面も見えてくるのではないかと思います。

それでは本日はこの辺りで失礼します。

Oz



コメント & トラックバック

こんにちは
読む部分は、センター試験の現国読解のような印象を持ってます。
裏読みはしないものの深読みは必要でしょうか?
先ずは読む部分に注力して来年合格目指してます。

まるさん様

コメントありがとうございます。

仰るようにセンター試験の現国読解のイメージに近いものを感じます。まるさん様が指摘されている「深読み」の部分が、記事でも挙げている「何かしらのロジックに紐付けて」という部分ではないかと思います。

「設問で要求された答えはコレコレである。なぜなら与件文からこのように読み取った」の「このように」の部分が感覚で理解しているのか、論理的に(言い換えると言語化)出来ているかで、その後の「考える」「書く」というステップがスムーズに進められるはずです。

拙い補足で恐縮ですが、ご理解頂ければ幸いです。

Ozさん、こんにちわ。
二次対策と勉強という言葉がどうもマッチしなかったのですが、今日のOzさんの記事でスッキリしました。
二次試験でも基本的なビジネスの素養が求められているという事ですね。
20年会社員をしていますので、読む力、理解する力はこれまでのものを信じ、書く力はこれまで仕事上で大活躍してきた『パクる力』を最大限生かそうと思います。
自分の中では昨日のふうじんさんの記事と繋がりました。
4月の模試の頃は、席に誘導する、冷たい水とおしぼりをだす、もっと質問をするというような答えをもっともらしく説得力あるように書けば、差別化できていいんじゃないかと考えていましたが、そうではないですね。
オーソドックスな普通の答えをしっかりとかけるようにし、最大限公約数の中に4問とも収まる事を目指す事にします。
いつも参考にさせて頂いてます。ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いします。

たなち様
コメントありがとうございます。二次試験の勉強法についてお役に立てたならば光栄です。

二次試験合格者の方に「どんな解答書いたの?」と尋ねると、「普通のことしか書いていないよ」という鉄板の答えが返ってきます。多年度受験生は「読む」「考える」までは出来ているのですが、「書く」部分が中々上手くいかない方が涙をのんでいるのではないかと思います。

たなち様の仰るように「書く」部分については、「パクる」ことも上達の秘訣です。ベンチマークとなるような解答を分析し、ご自身なりに吸収して、合格を勝ち取って頂けることをお祈りしております。

今後ともよろしくお願いします。

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