2014年W杯から学ぶ1次試験

4年に1度のサッカーの祭典、ワールドカップブラジル大会はドイツの優勝で幕を閉じた。
南米開催で欧州勢優勝は初めての快挙。これに象徴されるように今大会はアウェーである欧州勢の健闘が目立った。殊にギリシャとオランダの戦いぶりが印象的であった。

ギリシャは日本と同じグループC。初戦コロンビア戦を3-0で落とし、背水の陣で日本戦に臨んだが前半38分にカツラニスがこの試合2枚目のイエローカードをもらい退場となった。数的不利となったギリシャは持ち味である堅牢な守備を固め、引き分けでもいいから失点せずゲームを終わらせる作戦にあっさりと切替えた。同じく初戦に敗れ是が非でも勝ち点3が欲しい日本は一気に攻勢に出るが牙城を崩すことができず、試合は結局0-0のスコアレスドローで勝ち点1ずつを分け合う。
そしてグループリーグ最終戦でギリシャ2-1コートジボワール、コロンビア4-1日本。ギリシャは勝ち点4として同国史上初の決勝トーナメントに勝ち残ったのである。

オランダはファン・ハール監督の采配が冴えわたった。極めつけは決勝トーナメント準々決勝のコスタリカ戦。
ロッベン、ファン・ペルシー、スナイデルらを要しそれまでの4試合合計12得点と超攻撃的サッカーで勝ち上がってきたが、この試合では延長戦まで0-0でPK戦となる。ここで名将はゴールキーパー交代の奇策に出る。厳しいコンディションの中、敢えて残した最後の交代枠を使って。結果この策がズバリ的中し、ベスト4進出をもぎ取ったのである。

 

 

みなさん、こんにちは!ここ1か月間のサッカー観戦三昧の生活で右脳がすっかりサッカーボールになってしまったうちあーのです。

サッカーワールドカップの熱き戦いは閉幕しましたが、みなさんのワールドカップは8/9-10、いよいよ開幕を迎えます。
そこで今日は上記に挙げた2試合から1次試験での成功のヒントを見つけ出す試みに挑戦してみます!

 

◆強者の勝ち抜け方◆
オランダは前回優勝のスペインを5-1で粉砕するなど3戦全勝、勝ち点9でグループリーグを突破。トーナメントも準決勝でアルゼンチンに惜敗したものの3位決定戦で地元ブラジルを破り堂々の3位でフィニッシュしました。
フィジカル、スピード、テクニック、メンタル、個の力、組織力、戦術眼など、どの側面から見ても突出しており、受験生にたとえると強固な橋げたを7つ揃えた圧倒的強者
しかしコスタリカ戦では圧倒的に攻めながらも120分間ついにゴールをこじ開けることができなかったのです。
結果は上記の通りPK戦を制して勝ち抜けるのですが、着目すべきは勝利そのものではなく、その前段としてこの展開を想定し準備していたことだと考えます。
一見死角が無さそうなオランダですが、実は正ゴールキーパーのシレッセンは「PK戦で一度も止めたことがない」と揶揄されるほどPK戦に不安を抱えていたそうです。(事実、アルゼンチン戦で一本も止められなかった)
そこでファン・ハール監督は控えゴールキーパーであるクルルに対してPK戦での起用を事前に伝えていました。シレッセンには伝えずに。
当のクルルは、6日前に行われたコスタリカ対ギリシャでのPK戦を映像を見て研究していました。5本中4本を左に飛び、そのうちの2本を止めてクルルがヒーローになったのは単なる偶然ではないでしょう。
どんなに屈強な受験生でも現段階で合格を保証された受験生は誰一人いません。本試験でどんな試練が起こり得るか、その試練を乗り越えるために今からできることはないか。あらゆるリスクを想定し、抜かりなく準備してこそ真の強者となり、勝利という成果物を手中に収められる。そんなことを学べる事例ではないでしょうか。

 

◆未強者の勝ち残り方◆
ギリシャは現在のFIFAランキングこそ12位と上位ですが、2010年南アフリカ大会に続き今回も欧州プレーオフでワールドカップの切符を手にした国です。過去のワールドカップにおいてもグループリーグ突破の実績はなく、オランダや他の列強と比べると決して強者ではありません。
たとえるならば合格ライン上にいる受験生みたいな立ち位置。グループCにおいても「頭一つ抜けているコロンビアと、残り1枠を争う日本、ギリシャ、コートジボワール」という構図。
この状況で命運を分けたのが奇しくも我らがサムライブルー、日本戦となったのです。試合開始時点でギリシャは勝ち点0、得失点差-3で最下位。しかも6時間前に行われたコロンビア対コートジボワール戦でコートジボワールは敗れはしたものの1点差で凌いでいることが分かってる状況。
当然はじめは日本から勝ち点3を奪うゲームプランで臨んだはずですが、10人対11人になったことで勝ち点1を確保するプランBに変更したのです。
勝ち点1さえ取れれば次戦コートジボワールとの直接対決を制することで勝ち点3止まりのコートジボワールを上回れる。
仮に日本がコロンビアに勝利した場合には勝ち点4ずつだが得失点差で厳しい。でも、その確率は低いはず。
との見極めを冷静に行い、粛々とプランBを遂行しました。
結果的に計算通り勝ち点4でしぶとく勝ち残ったのでした。因みに得失点差-2、得点2でグループリーグを突破したチームは他にいません。
目の前のゲームだけでなく、3戦トータルでいかに勝ち残るか。ギリシャは厳しい欧州予選での歴戦でその術を身につけていったのでしょう。
みなさんの本試験を想定し、仮に60点ラインが危ういと感じた際に採用し得るプランBのイメージを持っているでしょうか?
そして実際に冷静かつ臨機応変にプランBを遂行することができるでしょうか?
7戦トータルで420点をしっかりと越えていくための事前準備、そして当日のメンタル。これらを整えることで勝機を見いだせそうな事例だと思いますがいかがでしょうか。

 

◆ゲームをコントロールする◆
「自分たちのサッカーをする」
ザッケローニ監督はじめ日本代表の選手たちのインタビューで二言目には出てくる呪文のような言葉。結局今大会の日本の敗因は「自分たちのサッカーができなかったから」らしい。じゃ、自分たちのサッカーって何なの?
まぁ、ここでこの議論をしている暇は無いのでスルーしますが、本試験での自分の戦い方を今一度踏み込んで考えてみるのは意義あることかもしれません。
手順やルーティーンを決めておくのもその一つだし、どの時間帯でどのようなプレーをするか、といった自分なりのゲームプランをタイムテーブルに落とし込んでおくのもよいでしょう。
例えばこんな風に。

※画像をクリックすると拡大表示されます。

◎○△×?についてはこちらの◆解答プロセスのルール化◆を参照ください。
当然、出題内容や出題形式、あるいは個別・全体の難易度などにより自分の戦い方が崩される場面が出てきます。その際の対応がプランB、C、D・・・になりますよね。

 

「強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ。」
(フランツ・ベッケンバウアー)

1974年ワールドカップ西ドイツ大会で地元西ドイツが優勝した際、当時キャプテンだった皇帝ことベッケンバウアーが残した名言
この言葉、みなさんも試験終了後に言ってみたくないですか?
1次試験まであと25日。知識を積み上げるだけではなく勝ち切る力に磨きをかけてくださいね!

それでは、今日はここまで。

 

Ciao!
By うちあーの 

 

 

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