答練の復習はどうしてますか?
こんにちは。wackyです
TACのストレート生のカリキュラムだと現在経済学の真っ最中ですね。先週は経済学特集でしたがいかがでしたでしょうか?
今日は1次対策に不可欠な「答練」についてです。
1.一喜一憂は不要?
TAC生にはお馴染みの答練ですが、講師曰く「結果に一喜一憂してはいけない」とのこと。私はあえてこう言いたい。
「結果に一喜一憂するだけではいけない」
答練は目標点数を設定し、その目標点数を達成できたかどうか、また点数以外に反省することはないかを確認する場ですよね?
だから、結果の点数には一喜一憂していいと思います。目標を達成できたら嬉しいし、達成できなかったら悔しい。この気持ちは大事ですから是非一喜一憂しましょう。
2.答練の目標点数の設定
答練を受ける際にはまず目標点数を設定しておきましょう。道場流に言えば「養成答練は80点を目標」ですが、基本講義を受けている時の感触(得意/苦手)などを元に点数を設定するのがよいと思います。
ちなみに私はいつも、
目標点数→この点数を超えたら合格点(大体80点)
ノルマ点数→この点数を下回ったらインプットからやり直し(大体60点)
の2つを設定していました。
3.答練の結果の評価
さて一喜一憂したら次に手をつけるのは、答練の結果の振り返りです。つまり結果を分析して改善点を見出すのですが、私はこのような取組をしていました。
【答練受講中】
問題の横に解答の自信度に応じて印をつけます。
○:自分の選択に自信あり
△:最後2択で迷った。もしくは正解の選択肢にやや自信なし
×:初見の問題もしくは2択まで絞れなかった、もしくは正解の選択肢に全く自信なし
【答練終了時】
自己採点を行い点数を集計。さらに問題の横につけた印を以下の基準で点数化し集計する。
○:配点×0.8、△:配点×0.5、×:配点×0.25
これは自身の解答の確度に応じて期待値を計算することになります。自信がある問題は約80%程度は正解し、2択に迷えば正解率は約50%、わからなかった問題は4択だから25%。
この期待値を集計すれば、自分の想定点数が出せます。自己採点の結果と、想定点数を比較することで、実際の結果がどうだったのか評価できます。
答練の結果が自分の予想より良かったのか、悪かったのか自分なりに確認できたら、答練の復習ポイントを抽出します。
4.復習すべきポイントの抽出
先ほどの解答の確度(○、△、×)と正解/不正解で分類すると以下の6パターンになります。
①○で正解
②○で不正解
③△で正解
④△で不正解
⑤×で正解
⑥×で不正解
答練の結果をみてまず手をつけるべきポイントはどこでしょうか?
それは、自分が自信を持って解答したのに間違っていた問題(②)です。
この場合、
・間違った選択肢を正解だと思っている
・正解の選択肢を見逃している
と2つのミスが生じています。また自信を持って解答した知識は、次に同じような問題が出た場合再度間違う可能性があります。ここを早めにつぶしておくことが得点アップの秘訣です。
次に手をつけるのは、上記分類の③と④です。
この問題は、消去できた選択肢の知識は身に付いていて、判断に迷った知識があやふやとなっているのでこの知識を強化して、次は迷わないようにすれば得点が上がります。
ちなみに正解したとしてもそれはたまたまだと思うことがポイントです。
さて残りの問題(①と⑤⑥)についてはどうでしょうか?
初見の問題や知らなかった用語があった場合は、知識として追加しておきましょう。例えばテキストの該当する箇所にマーキングしておくとか、ミスノートを作成するなどして後で振り返れるようにしましょう。
まぁ優先度は高くないので後回しでよいのではないかと思います。
5.得点データを使った評価
TACでは、答練終了後約2週間でこちらに得点データが公開されます。
ここで見るポイントは、
①平均点と順位
②問題別正答率
です。
①については説明は不要かと思いますが、平均点は答練の難易度をあらわし、順位は自分の相対的位置(すなわち実力)を現します。
②は、いわゆる基本問題(正答率40%以上)を正当できたかどうかを確認することが重要だと思います。特にAランク(正答率80%以上)とBランク(正答率60%以上)を間違えた場合は、しっかり復習しましょう。
6.独学者は不利?
さて、これまで答練の活用方法について書いてきました。この答練というのが1次試験突破に向けては大変重要です。TAC以外の受験校でも概ね答練が設定されているようです。
では、答練がない独学者は不利なのでしょうか?
私はやはり不利だと思います。
答練は初見の問題に対応することで自分の学習の定着具合を確認することができ、その結果から学習の軌道修正を行うことができるため、とても重要な機会だと思います。奇しくもくれよんのエントリーにあるように、学習方法を誤ると思ったように知識は積み上がっていきません。
独学者の場合、答練に当たるのは直前期の公開模試になるかと思います。本試験1ヶ月前に模試を受けて初めて自身の学習状況を確認し、必要に応じて軌道修正を行わなければならないことのリスクの高さはお分かりになるかと思います。
ではどうすればよいのでしょうか?
独学者に必要なのは、情報収集と自分なりの工夫ですよね?
ちなみにLECでは、G.Wに1次ステップアップ公開模試が予定されています。私は受験していないのでどのような内容・レベルかはわかりませんが、7科目受けられるので、今までの学習成果を試すことができるのではないでしょうか?
他にも直前期だけ受験機関を利用することも考えられます。
是非とも自分なりに学習成果を確認する機会を作ってみてください。
もしくは勉強会に参加して、受験機関利用者に「コッソリ」答練を見せてもらうというのもありかもしれませんね。
答練は受けるのと同じくらい、受けた後の振り返りが必要です。今後の答練の振り返りに少しでも役に立てば幸いです。
by wacky