受験前に「手順」と「ルーティーン」を決めておく

こんにちは。3215です。

サッカー ワールドカップも真っ只中ですねぇ。

ちょうど4年前の南アフリカ大会の時に僕は一回目の一次試験の直前でした。

「勉強しなきゃ、勉強しなきゃ」と気持ちは焦っているものの、ついTVの前に座っちゃう。

実はさして観たい試合とかでもないのに…。

自分でも「これって、逃避だよなぁ」と思いながらボーっとTVを見つめてました。

それまでは割とストイックに学習してたつもりでしたが、答練の波状攻撃や本試験への不安などで気持ち的にちょっと疲れていたのかもしれません。

おそらく、今の皆さんもきっと同じような感じなのかなぁと想像してます。

なので、「ここがマラソンの35km過ぎ。苦しいのはみんな一緒」と考えて、40㎞過ぎのラストスパートに備えグッと我慢のしどころです。

時には歩いてもいいので、少しずつでも前に進んでいきましょう。

止まっちゃうと、再び動き出すのが大変だからね。

(今からスパートをかけるのは、まだちょっと早いっすよ。)

 

さて、今週末に某予備校の一次模試を受験される方も多いと思います。

60分なり90分なりの制限時間の中で、得点にならないところで「迷ったり」「焦ったり」するのはできるだけ避けたい。

そういったリスクを、なるべく排除するために、僕は試験を受ける前から「手順」「ルーティーン」をキチンと決めておくことをおススメします。

以下、自分が実際に試験前から決めていた「手順」を記していきますので、もしキチンと決めてない方がいらっしゃれば模試前にちょっと考えてみてもいいんじゃないかなー。

そして、模試でその「手順」が自分にしっくりくるかどうか、しっかりシミュレーションしてください。

1.問題をどこから確認して解いていくか?

以前の投稿でも書きましたが、僕は『企業経営理論』『運営管理』『中小企業経営・政策』の科目は「最後の問題から遡って確認して解いていく」と決めていました。

この3科目

企業経営理論なら「戦略論 → 組織論 → マーケティング」
運営管理なら「生産管理系 → 販売管理系」
中小企業経営・政策なら「経営(白書)系 → 政策系」

例年通りなら上記の順番で出題されてきます。

自分的には、各科目の後半で出題される分野のほうが、前半で出題される分野より与(くみ)しやすい印象があったからです。

得意なところから問題をこなしていって、気持ちを落ち着かせる効果も出てきます。

2.問題を解いたときにマークシートにマークするのか?最後にまとめてマークするのか?

この辺りは答練等で既にいろいろと試されているかもしれませんが、きちんと試験前に決めておいたほうがいいですよ。

僕は「まとめてマーク派」でしたが、マークずれ時間オーバーには細心の注意を払ってました。

終了10分前にはどんなに終わってなくても一旦マークする、5問ごとにずれチェックをする、など。

こういうのって本番で急に思いついてやってしまうとミスを誘発しやすいので、きちんと決めておいて模試等で試しておいたほうがいいです。

3.問題用紙にどのように自分の解答を書き残しておくのか?

マークシートにマークするタイミングはいつにしても、自己採点のために問題用紙に解答を控えておく必要があります。

その際のマークの仕方について、キチンと自分の中でルールを作っておいた方が良いです。

特に「不適切なものを選べ」の問題は自分がオミットした選択肢なのか、選んだ選択肢なのか混乱する可能性があります。

僕の場合は問いの形式に関係なく、正しいことが書いてある選択肢に○を、間違ったことが書いてある選択肢には×「すべての選択肢」に付けるように決めていました。

5択問題で「適切なものを選べ」だったら○の選択肢が1つに×の選択肢が4つ「不適切なものを選べ」だったら×の選択肢が1つで丸の選択肢が4つ…てな具合です。

あと選択肢を選び直した時はキチンと消しゴムで消すようにしていました。

焦っていると、つい前に付けた○や×の上に重ねて書いてしまいますが、これだとどっちかわからなくなってしまいますもんね。

そうそう、賢明な読者の皆さんはご承知だと思いますが、一次試験でもラインマーカーや色鉛筆を使用することはできます

(当然、マークシートへのマークは鉛筆かシャープペンシルですよ!)

僕は試験開始冒頭で「不適切なものを選べ」問題にはラインマーカーでチェックをしておくようにしました。

その時のコツは「不適切なものを選べ」の文言にラインマーカーを引くのではなく、その問題の選択記号(ア・イ・ウ・エ・オ)にラインマーカーを引くことです。

こうすれば、問題を解く時にイヤでも目に入りますので、ほぼ「適切な選択肢を選んでしまう」ミスはなくなります。

5.全くわからない問題(時間がなく残してしまった問題)には、どの記号にマークするか?

試験が始まってしまえば、もうそれ以上、自分の知識は増えることはありません。

5択の問題を2択まで絞って、どちらにしようか…? と言って、たまーにとひらめくことはあるかもしれません(それが正解かどうかはわからない)が、ウンウン唸っても、まぁ、最後はエイヤ!でどちらかにマークするのがオチです。

時には試験の緊張も相まって、まったくチンプンカンプンな問題もあったりします。

試験時間中にそんな問題に時間を使って「迷う」くらいなら、試験前に決めといちゃいましょう。

そして、より得点確率の高いと思われる問題に時間を配分して、確実に得点した方がより合格に近づきます。

僕は「迷ったら、ア(に近い方)」と決めてました。

で、幸か不幸か?、このアイデアを使わざるを得ない問題もありました。

本質的な話ではありませんが、試験前に少し考えておくだけで試験中に迷わないで済むのならいいかなぁと。

その他にも、

6.時間がとても余ってしまった時、教室を退出するかどうか?

→ 「最後まであきらめない!」とか言って、たとえ早く終わってしまったとしても制限時間いっぱいまで見直しするという人もいるでしょう。

しかし、もし全問解答と見直しができたのなら、早めに退出して次の科目に備えたり休息に充てるという「戦術」を検討するのもアリだと思います。

僕は見直しをし過ぎて、間違えた選択肢に解答を変えてしまうのがイヤだったので、2回見直しをして時間が余っていたら退出すると決めていました。(適用は1回のみ。(H22中小))

7.ランチを食べるかどうか?

→ おなかがいっぱいになるのと、気が抜けるのがイヤだったので、ゼリー系飲料を受験する席で飲むことだけにしました。

最後は直接、試験時間中には関係ありませんね

 

そして、以上のようなことを踏まえながら、僕は試験開始冒頭で常に行う「ルーティーン」みたいなものを決めてました。

「ルーティーン」とは、緊張を伴うような場面でも、実力を発揮させるために行う「一連の決まった動作」のことです。

イチローのバッターボックスでの動作などが、有名なところです。※リンク参照

試験開始まで目を瞑る

・「始め」の合図で、まず大きく深呼吸 (すぐに問題をめくらない)

・ラインマーカーを持って、キャップを取る。

・できるだけ、ゆっくり問題をめくる

・問題の内容等を軽くチェックしながら、「不適切なものを選べ」の問題を探す
→ 該当する問題の 選択記号(ア・イ・ウ・エ・オ)にラインマークする

・最後まで問題を見通す

・もう一度、深呼吸 (好きな香りを付けたハンドタオルのにおいをかぐ

問題を解き始める (「企業経営理論」「運営管理」「中小企業経営・政策」は一番最後の問題から)

これだけやっても、1-2分程度です。

これを模試だけでなく、答練や自宅で時間を計って学習するときなどにもなるべく心がけてやるようにしていました。

試験に対する逸(はや)る気持ちを抑えて、いつもどおりのチカラを発揮するために、皆さんも自分に合ったルーティーンを探してみてはいかがでしょう?

3215

 

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受験前に「手順」と「ルーティーン」を決めておく”へ4件のコメント

  1. 3215 より:

    >ミッキーさん

    コメントありがとうございます。
    独学でいろいろと進めていくのは大変ですよね。その中で、このブログがミッキーさんの指針となることができれば、こんな嬉しいことはありません。

    学習の時間管理はミッキーさんのおっしゃる通り、時間確保だけにフォーカスされて肝心の「内容」が疎かになりがちなので、時間ではなく「やったこととその理解度」の管理の方がいいと思います。例えば「7/9 会社法 合併 まだよくわからない」など…。
    時間の積み上げは点数に正比例するものではありません。それより「やったこととその理解度」を記録して日々マッピングしていけば、自分のアタマの中が視覚化できます。試してみてくださいな。

    で、ご質問の診断士の資格取得による「環境の変化」の件ですが、それはもう、あらゆる面で変わってきます。知り合う人の数や質、刺激的な体験、周囲の反応。
    こうして、一発合格道場に参加させてもらえたことでミッキーさんのような志の高い受験生の方々とコミュニケーションをとれるようになったことも大きな「環境の変化」の一つです。
    他にもいろいろありますよ。
    おそらくミッキーさんが想像してニヤニヤしていることは、自分次第で全部実現可能です。
    どうぞ受かった時の楽しみとしてニヤニヤしながら、これからも頑張ってくださいねー( ´ ▽ ` )ノ

  2. ミッキー より:

    3215さん貴重なコメントありがとうございます!! そうですね、とりあえず全科目を受験してみます!確かに、来年の為の「経験」として良いかもしれません。私自身、現在周囲に診断士を目指しているものがいませんので、すべて自分の判断で進めています。その中で、勉強方法や、試験への心構えなど、すべてがこれで良いのかどうか迷っております。勉強の時間管理もしておりますが、正直なところ進捗というより、時間を確保できたりできなかったりと、日々葛藤しております。その中で師匠の記事が、支えになり記事を読みながら「ウンウン」とうなづいてしまいます(笑)ひとつ質問させてください!私自身現在、会社員ですが、どうでしょうか?資格を取得することにより、「環境の変化」はあったでしょうか?自分はそれを想像するとニヤニヤしてしまうのです(笑)また教えてください!

  3. 3215 より:

    >ミッキーさん

    コメントありがとうございます。
    いやー、嬉しいですね。
    僕は一次試験を受けたのが2年前ですので、他のメンバーのように学習面や知識面でのアドバイスはなかなかできないのですが、「イヤーな感じの6月」は4回過ごしてきてますので(ノω`)、このあたりの皆さまの「心持ち」は優秀な経歴の他のメンバーよりわかっていると勝手に自負しております。(笑)

    ミッキーさんは今年3科目受験されるとのこと。これは「合格を目指している」ということですよね?
    それでは、ここで師匠からのアドバイスです。(笑)

    本試験はゼヒとも7科目受験して来てください。
    その「経験」は絶対に来年の受験に大きなアドバンテージになります。
    支払う受験料も変わらないのだから、合否云々はともかく「参加」してくるべきです。
    まったくわからなくてもいいのです。
    その独特の雰囲気を「合否のプレッシャーなく」体験できる機会なんて、そうそうありません。
    で、テキトーにマークなんてして出してきたら、受かっちゃうかもしれませんよ。(ノω`)
    ま、そんなことはないですけど、問題だけもらって30分で出ちゃうもヨシ、知識のないところで一生懸命アタマを使って解いてくるもヨシ。
    きっちり2日間を実感してくれば、来年の残り科目合格のロードマップもとても描きやすくなりますよ。

    これからも何なりと師匠にお問い合わせくださいな。
    応援していますー(´ ▽ `)ノ

  4. ミッキー より:

    はじめまして!現在39歳、大阪在住のミッキーと申します。今年の2月からLECの通信で勉強を開始し、今年一次試験3科目(財務・法務・システム)を受験します。以前より3215さんの記事を拝見しておりました。道場の人たちの経歴がすごすぎ!・・・その中で3215さんに共感する事が多すぎて、私の勝手な師匠にさせていただいております(笑)
    はじめての試験・・・・ほんまに合格できるだろうか?いや、そもそも診断士になれるんか?とだんだん不安と焦りがでてきました。そうおもうと、いつも、3215さんの記事を拝見し、いつか必ずおとずれる「空の色が変わって見える日」を想い日々、仕事に勉強に取り組んでおります。最近、勉強中に猛烈な睡魔に襲われます・・そしてまた焦り・・・
    今後も、3215さんの記事を楽しみに勉強します!まずは、あたって砕けてきます!!またいろいろアドバイスお願いします。

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