【経済学】「経済苦手…」という方に贈るグラフ攻略法
みなさん、こんにちは akiです。
先週辺りから経済学が始まり、慣れないグラフに知らない用語…。
「ウーン…」と唸っている方もいらっしゃるかと思います。
巷で聞いた話によると、財務に次いでこの経済学で学習を断念する人も多いとか。。
方や、経済学は7教科のうちで特に近年難易度が安定しない科目。
昨年の平均点が42点だと思ったら、その前の年は70点。
(詳細は、TACデータリサーチ参照)
経済学は2次試験には全く関係ないにも関わらず、「今年はどこまで対応すればいいのやら…」と手を焼く厄介な科目ではないかと思います
そこで本日は、今後学習を進められていく足がかりになるべく、経済にて肝になる“グラフ”の読み方について、そのエッセンスをお伝えしようと思います。
内容については至極当たり前のことを書いていきますが、特に経済学に苦手意識を持っている方に、「グラフってそんなに難しくないんだ」と思っていただければ嬉しいです。
0. 学習の基本方針
本題に入る前に、基本的な学習方針についてさらっと。
先日のWackyのエントリーやきょくしんのエントリーにあるように、経済学は1つの理論が次の理論へ展開されていく学問なので、表面上の暗記だけでは対策が難しいです。
さらに難易度が安定しないという特徴から、論点を個々に覚えているだけではそのリスクを回避することはできません。
やはり、理解することを避けては通れない科目です。
私も「とにかくグラフを書きまくり、動かしてみて何故そうなるかを考察」を繰返していました
参考までに、私の受験生時代の成績を掲載します。
私の学習の流れは、おおよそ以下の通りです。
・基本講義で理解を固め、完成講義でテキストに記載の過去問を1回転
・(得意科目だと思ったので)完成講義後はほぼ着手せず
・(公開模試の成績でちと焦り)本試験まで解いたことのある過去問をもう1回転
対策をしなかった公開模試では点数が下がっているので、苦手と思われている方は特に、定期的に理論のラップアップをする必要があるかなと思います。
1.グラフ攻略法(基本編)
さて、ここから本題です。
基本編では、グラフを読む時の着眼点について論じます。
まず初めに皆さん考えてみてください
グラフとは何でしょう
「経済学は経済活動をモデル化している学問」とありますが、要は「(縦軸と横軸が意味する)2つの物事の相関関係を視覚的に捉えたもの」だと思っています。
グラフを見る際には、以下の点に着眼することが重要です
① 縦軸・横軸が意味するもの
② 書かれている線の形
①に着眼する時には、単位を意識するとイメージしやすいです。
また、縦軸と横軸には優劣があり、横軸(=X軸)を起点に相関を考えることが多いです。
②に着眼する時には、以下のように大まかな形を捉えることが大切です
「どこから始まり(=Y軸との交点)」
「どの方向に伸び(=右下がり/右上がり)」
「どの程度傾いているのか(=急なのか/緩やかなのか)」
基本編にて、「グラフは2つの物事の相関関係を表している」と書きましたが、この相関の強さは線の傾きで表されます。
傾きが大きいと相関が強く、傾きが小さいと相関が弱い、ということになります。
グラフが直線の場合、傾きの大きさは一目瞭然ですが、グラフが曲線になるとどうなるでしょうか
曲線の場合でも、線の傾きが相関を表している点に変わりはありません。
ただし、地点ごとに線の傾きが異なります
地点ごとの傾きを表す直線を接線と呼び、それを求めるために微分という計算を行います。
さらに発展させると、接線の傾きの大きさを”限界○○”と呼びます。
(限界:X軸にあたる変数が1単位増加した時、Y軸にあたる変数がどれだけ変化するか)
つまり曲線の場合も、地点ごとに線の形が変わるだけで、(接)線の傾きが2つの物事の相関の強さを表しているという論点は、直線の場合と何ら変わりありません
これを意識しておくと、曲線への対応が容易になると思います
最後は、1つの軸で複数の線が登場する場合です。
この場合、縦軸と横軸は共通であるため、相関関係を表したい2つの物事は同じということになります。
(IS-LM曲線であれば、国民所得Yと利子率iの相関を見たいという目的は同じです)
では、何が異なるのでしょうか
それは、「線1は~の場合の相関を表し、線2は~の場合の相関を表す」といったように、線ごとに相関を述べたい”世界”が違うのです。
(IS-LM曲線であれば、IS曲線は財市場が均衡する場合の曲線であり、LM曲線は貨幣市場が均衡する場合の曲線です)
つまり、2つ以上の線が描かれるグラフでは、それぞれの”世界”における相関を比較することが目的であると言えます。
・各線の形はどう違うのか
・各線の交点はどこか
・片方の線が動いた場合、交点はどのように変化するか
など、各線の違いに着目することがポイントとなります。
4.最後に
長くなりましたが、ここまでをまとめますと、
・グラフとは、縦軸と横軸が意味する2つの物事の相関関係を視覚的に捉えたもの
・「縦軸・横軸が意味するもの」「線の形」を意識すること
・直線であろうと曲線であろうと、”線の傾き”が相関の強さを示している
・線が複数登場するグラフは、「それぞれの”世界”における相関を比較すること」が目的である
です。
経済学は「グラフに始まりグラフに終わる」といっても過言ではないので、是非グラフを読むことに慣れていただけたらと思います
では、また来週お会いしましょう
by. aki
>くすり屋さん
こんばんは!
こちらこそ、本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました(*^-^*)
みなさんの今後の学習に少しでもお役に立てれば幸いです☆
「何としても合格して診断士になりたい!」という強い想いが必ず扉を開くものと信じていますので、長丁場の学習とは思いますが、是非ご自身らしく合格を勝ち取ってください!
1年間、共に頑張って参りましょう♪
本日は新宿校にて貴重なお話をありがとうございました。ブログの記事も具体的ですごく嬉しいです。もっと早くこのブログの存在を知りたかった!と思いました。akiさんはとても自信に溢れていてキラキラしてて眩しかったです。私もそちら側に行きたい!と思いました。これからもどうぞ宜しくお願いします。