実務補習の思ひ出…

早いものである。診断士に合格して、もう1年が過ぎてしまった。この1年でできたことも、できなかったことも、たくさんあるのだけど、僕としては結構満足度の高い1年でもあった…と感慨にふけるJCです。こんにちは。
先日診断協会からアンケートが届き「診断士1年目の満足度は?」という設問に70%と書かせてもらいました。結構満足度は高いとはいえ、まだまだできていない部分が山ほどあるのも正直なところです。今日は診断士の最初の一歩とも言える実務補習について語ります。とはいえ、守秘義務もあるので、あまり具体的には触れられませんが、ご容赦下さいね。

◆申込15日間?5日間?◆
試験の合格発表があって、祝賀会があって、たくさんの友人たちとの飲み会があって、ここまではどちらかというと受験生の立場のイベントなんだけど、初めて受験校の講師以外の中小企業診断士の先生に触れ合う機会が実務補習でした。

僕は15日間コースを申込ました。なるべく早く登録まで済ませたかったからです。4月には異動があるかもしれないし、実務補習中の休暇がとれるかどうかわからない。仮に海外に転勤
なんて言われたら、せっかく合格したのに、登録できずでおわるかも…。そんなわけで15日間コースを選択しました。他に5日間コースx3回という選択の仕方もありますし、自分で診断先を開拓して、先方から証明書を頂いて登録するというケースもあります。

◆実務補習の前に◆
ちょうど去年の今頃、実務補習の指導員の先生から突然メールを受け取りました。「おぉ、きた!」って感じ。妙にどきどきしました。同じく15日間コースのWatataや5日間コースのZonEもドキドキしてたようです。申込んでないので当然メールの届かないふうじんハカセからも「私まで緊張してきました!」というメールをもらってちょっとほほ笑んだ記憶があります。みんな新たな一歩のわくわく感を共有していたんでしょう。

◆5日間コースは5日間じゃない◆
実務補習5日間というのは、だいたい、診断先ヒアリング1日(金曜日)+打ち合わせ1日(土曜日)+1週間程度の自己整理+打ち合わせ2日間(土日)+診断先へのプレゼン1日(月曜日)という組み合わせで5日間が過ぎます。実務補習の5日間というのは実際に班で行動する日数です。顔を合わせていない日を合わせると12-3日間で1タームなんです。メンバーと顔を合わせていない時間が結構ながい。だから顔を合わせていないときにどれだけやれるか。もしくは顔を合わせている間にどれだけ詰められるか で、成果は大きく変わってきます。

◆診断先ヒアリング
はじめてのヒアリングは、相手先の概要も良く把握できていないうちに始まる。午前中に考えた、聞きたいこと聞かなきゃいけないことが漏れなく聞けたか?先方の社長に話がきけるのは唯一この数時間だけです。どこに相手の悩みがあり、どこに改善のポイントを絞るべきなのか、よく聞きましょう。わからないことは遠慮せずに理解できるまで繰り返し質問をすべきだと感じます。

◆診断2日目以降のスケジュール◆
教育会館の会議室でMeeting。早く行かないとホワイトボードが使えないとか、電源のコンセントが足りないとか、最悪のケースではテーブルすらないということも起きるので、早めの行動が生きてきます。1日かけて、診断先のSWOT分析をしたり、課題を見つけたりするわけですが、この日の終了時までに報告書の方向性が決まっていないとえらいことになる。翌週末には報告書を書き上げて、次の月曜日は診断先を再訪して報告会を行う必要がありますから、報告書全体の流れをきっちり決めておくこと。それぞれが担当別に報告書を書くことになりますので、小さな調整は翌週末に行うのはよいとして、大きなずれが生じていると・・・翌週末の作業で死去します。週の半ばくらいで進捗を確認しあうことも必要でしょう。翌週末はそれぞれが書き上げた各章の整合性を整える作業とできることが理想ですが、なかなかそうはいかず、ばらばらに書いた各章で整合性が合わず、大きな調整が必要となってしまうことも現実としてはよくあることでしょう。

◆最終日報告会◆
最終日は出来上がった製本済みの報告書を最終確認したうえで、診断先の社長にプレゼンです。
自分たちなりに診断先をよくするために真剣に考えたことを、心を込めてプレゼンしました。
診断先には喜んで頂けたと思います。後から報告書をデータでほしいという要請もありました。身近なサービス業の診断先もあり、半年後に訪問したら、我々が提案したことを実践してくれていて、お客様からの評判も上々とのこと。ちょっとうれしい感動でした。

さあ、2月から実務補習を受ける方々、ぜひ素敵な経験をなさってくださいね。

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